説明

ジェットポンプ・インレットミキサ一体型スリップジョイント・クランプのための方法および装置

【課題】BWRジェットポンプ組立体(8)のインレットミキサ流体励起振動を緩和するためにインレットミキサ(4)およびディフューザー(2)を拘束するための沸騰水型(BWR)ジェットポンプ・インレットミキサ一体型スリップジョイント・クランプ(20)を設けるための方法および装置を提供すること。
【解決手段】このスリップジョイント・クランプは、インレットミキサの最下部の遠位端(4b)に向かって突出する垂直側壁(10b)を備える水平方向に突き出るフランジ(10)を有する。フランジを貫通する締結具(14)が、締められて上側冠部分(2a)をディフューザー上に押圧することにより、ディフューザー上に付勢荷重を加える。1つまたは複数のフランジが使用されてよい。フランジ間の、横方向に配置される隙間(P)が、ディフューザーのガイドイヤーをフランジ間に嵌め込むためのクリアランスを形成していてよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示の実施形態は概して原子炉に関し、より詳細には、BWRジェットポンプ組立体のインレットミキサ流体励起振動を緩和するためにインレットミキサおよびディフューザーを拘束するのに使用される、沸騰水型原子炉(Boiling Water Reactor(BWR))ジェットポンプ・インレットミキサ一体型スリップジョイント・クランプのための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
沸騰水型原子炉(BWR)の原子炉圧力容器(reactor pressure vessel(RPV))は通常概して円筒形形状であり、両端部が閉じられている(例えば、ボトムヘッドおよび取り外し可能なトップヘッドにより)。上部格子板が、通常、RPV内の炉心支持板の上方で離間されている。炉心シュラウドまたはシュラウドが通常炉心を囲んでおり、シュラウド支持構造物によって支持されている。詳細には、シュラウドは概して円筒形形状であり、炉心支持板および上部格子板の両方を囲んでいる。円筒形の原子炉圧力容器と円筒形形状のシュラウドの間には空間すなわち環状部が存在する。
【0003】
BWRでは、シュラウド環状部内に位置される中空管状のジェットポンプ、必要となる炉心水の流れ(reactor core water flow)を提供する。インレットミキサとして知られる、ジェットポンプの上側部分が横方向に位置されており、これは、従来型のジェットポンプ・リストレーナブラケット(jet pump restrainer bracket)によって支持されていてよい。従来型のジェットポンプ・リストレーナブラケットは、システムの構成要素が振動するのを緩和するようなシステム剛性をもたらすことができるが、それでも、インレットミキサとディフューザーとの間でインレットミキサ・スリップジョイント流体励起振動(slip joint flow induced vibration(SJFIV))が発生することがある。インレットミキサのSJFIVはジェットポンプ組立体の運転中に大きな振動荷重を発生させ、これは、ジェットポンプの磨耗問題の大きな原因となる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2008/0031741(A1)号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来より、インレットミキサFIVを軽減するために多くの試みがなされている。例えば、リストレーナブラケットの止めねじのところにある補助ウェッジ、ラビリンスシール、リストレーナブラケットパッドリペア(restrainer bracket pad repair)、および、取替用メインウェッジのすべてが使用されている。これらの従来の解決策はある程度の追加のシステム剛性をもたらすが、これらの解決策のいずれも、インレットミキサとディフューザーとの間の実際のインターフェースのところで起こる振動を緩和することはない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
例示の実施形態は、ジェットポンプ・インレットミキサ・スリップジョイント・クランプのための方法および装置を提供する。例示の実施形態は、インレットミキサの底部分とディフューザーの上側冠部分との間の実際のインターフェースのところの振動を緩和するために、インレットミキサの端部をディフューザーに対して締め付ける。この締付具には様々な数のフランジが含まれてよい。この1つまたは複数のフランジは、取替用インレットミキサの遠位端部の近傍に位置される一体のすなわち統合された構成要素として一体的に形成されてよく(すなわち、この取替用インレットミキサは現存のインレットミキサに取って代わることができる)、または、別法として、この1つまたは複数のフランジは、現存のインレットミキサの端部上に後付されてもよい。インレットミキサの底部分に加えられ得る実際の締付力を発生させるためにジャッキングボルトまたはウェッジが使用されてよい。
【0007】
添付図面を参照して例示の実施形態を詳細に説明することにより、例示の実施形態の上記のおよび別の特徴および利点がより明確となる。添付図面は例示の実施形態を説明することを意図しており、意図される特許請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。添付図面は、特に明記しない限り、一律の縮尺に従って描かれていると解釈されない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】従来の沸騰水型原子炉(boiling water nuclear reactor)ジェットポンプ組立体を示す斜視図である。
【図2】BWRジェットポンプ組立体のインレットミキサとディフューザーとの間に存在する従来のスリップジョイントを示す詳細図である。
【図3】BWRジェットポンプ組立体のインレットミキサとディフューザーとの間に存在する従来のスリップジョイントを示す断面図である。
【図4】例示の実施形態によるインレットミキサ一体型スリップジョイント・クランプを示す詳細図である。
【図5】例示の形態によるインレットミキサの一体型スリップジョイント・クランプを示す拡大詳細図である。
【図6】例示の実施形態によるインレットミキサ一体型スリップジョイント・クランプを示す拡大詳細図である。
【図7】例示の実施形態による、BWRジェットポンプ組立体上に設置されるインレットミキサ一体型スリップジョイント・クランプを示す斜視図である。
【図8】例示の実施形態による、BWRジェットポンプ組立体上に設置されるインレットミキサ一体型スリップジョイント・クランプを示す拡大詳細図である。
【図9】例示の実施形態による、ジェットポンプ・インレットミキサ・スリップジョイント・クランプをBWRジェットポンプ組立体上に設置する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書では詳細な例示の実施形態が開示される。しかし、本明細書で開示される特定の構造的細部および機能的細部は、例示の実施形態を説明することを目的とした単に典型例である。しかし、例示の実施形態は多くの代替の形態で具体化され得、本明細書に記載される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではない。
【0010】
したがって、例示の実施形態は種々の修正形態および代替の形態が可能であるが、図面には例としてこれらの例示の実施形態が示されており、また、本明細書ではこれらの例示の実施形態を詳細に説明する。しかし、例示の実施形態を開示される特定の形態のみに限定する意図がなく、逆に、例示の実施形態が、例示の実施形態の範囲内にあるすべての修正形態、均等物および代替形態を包含することを理解されたい。同じ符号は図面の説明全体を通して同じ要素を指している。
【0011】
本明細書では種々の要素を説明するのに、第1、第2などの言葉が使用される場合があるが、それらの要素がこれらの言葉によって限定されるべきでないことを理解されたい。これらの言葉は1つ要素を別の要素から区別するときのみ使用される。例えば、例示の実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素が第2の要素と称されてもよく、また同様に、第2の要素が第1の要素と称されてもよい。本明細書で使用される「および/または」という用語は、1つまたは複数の関連する記載されるアイテムのすべてのいかなる組み合わせをも含む。
【0012】
1つの要素が別の要素に「接続される」または「連結される」ものとして言及される場合、この要素は別の要素に直接に接続または連結されてよく、または、中間要素が存在していてもよいことを理解されたい。それに対して、1つの要素が別の要素に「直接に接続される」または「直接に連結される」ものとして言及される場合、中間要素は存在しない。要素間の関係を説明するのに使用される別の言葉も同様に解釈されるべきである(例えば、「の間に直接に」に対する「の間」、「に直接に隣接して」に対する「に隣接して」など)。
【0013】
本明細書で使用される専門用語は特定の実施形態のみを説明することを目的としており、例示の実施形態を限定することを意図しない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」および「the」は、文脈で他に明記されない限り、複数形も含むことを意図する。さらに、本明細書で使用される「comprises」、「comprising」、「includes」および/または「including」の言葉は、述べられている特徴、整数、ステップ、オペレーション、要素および/または構成要素が存在することを明示するが、1つまたは複数の別の特徴、整数、ステップ、オペレーション、要素、構成要素、および/またはそれらのグループが存在することまたは追加されることを排除しないことを理解されたい。
【0014】
また、一部の代替の実装形態では、示される機能/動作は図に示される順番から外れて行われてよいことに留意されたい。例えば、連続して示される2つの図は実際には実質的に同時に行われてもよく、または、場合によっては、関係する機能/動作に応じて、逆の順番で行われてもよい。
【0015】
図1は、従来の沸騰水型原子炉(nuclear boiling water reactor)(BWR)ジェットポンプ組立体8の斜視図である。ジェットポンプ8の主要な構成要素には、ライザーパイプ3と、個別のディフューザー2内に挿入される2つのインレットミキサ4が含まれる。従来より、インレットミキサ4の挙動を安定させ、インレットミキサ4とディフューザー2との間のインターフェースのところに存在するスリップジョイント1が動くのを(すなわち、インレットミキサ流体励起振動、(FIV))さらにはそこでの漏洩を軽減するのに、ジェットポンプ・リストレーナブラケット6が使用されている。
【0016】
図2は、BWRジェットポンプ組立体のインレットミキサ4とディフューザー2との間に存在する従来のスリップジョイントの詳細図である。インレットミキサ4の底部分4aがディフューザー2(ガイドイヤー(guide ear)2bをさらに有する)の上側冠部分2a内に挿入されていることに留意されたい。インレットミキサ4とディフューザー2との間のインターフェースは「スリップジョイント1」と称される。
【0017】
図3は、BWRジェットポンプ組立体のインレットミキサ4とディフューザー2との間に存在する従来のスリップジョイント1の断面図である。インレットミキサ4の最下部の遠位端部4bはディフューザー2の上側冠部分2a上に置かれており、スリップジョイント1を形成する。従来より、インレットミキサ4の遠位端部4bとディフューザー2の上側冠部分2aとの間の公差が正確に適合していない場合、スリップジョイント1内でインレットミキサFIVが起こることある。
【0018】
図4は、例示に実施形態によるインレットミキサ一体型スリップジョイント・クランプ20の詳細図である。クランプ20は、取替用インレットミキサ4の底部分4a上に一体に形成されてよいアーク形状のフランジ10を有していてよい。フランジ10は、フランジ10内にある1つまたは複数のジャッキングボルト孔12を有していてよい。図面にはフランジ10は1つのみ示されているが、2つ以上のフランジ10が設けられてもよい。
【0019】
一体に形成されるフランジ10を設けることの代替手段として、インレットミキサ4の底部分4aの上または近傍にボス(図示せず)が代わりに形成されてもよい。その場合このボスは基部として機能することができ、フランジ10がこのボスに取り付けられる。このボスはインレットミキサ上に一体に形成されてよい。このボスは、フランジをボス上で安定させるのに使用され得る雄型ダブテール突出部を受けることができる1つまたは複数の雌型ダブテールスロットを有していてよい。ボルトまたは溶接などの、フランジをボスに確実に固定するための別の構造が使用されてもよい。
【0020】
インレットミキサ4の底部分4aの近傍に一体に形成されるボス(フランジのための基部として機能する)を設けることの代替手段として、別の構造によりインレットミキサ4の底部分4a上に直接にフランジが変わりに後付けされてもよい。例えば、このフランジはインレットミキサに直接にボルト留めまたは溶接されてよい。
【0021】
図5は、例示の実施形態によるインレットミキサ一体型スリップジョイント・クランプ20の拡大詳細図である。フランジ10はインレットミキサの底部分4aから水平方向に突出していてよい。フランジ10はまた、インレットミキサの底部分4aの側壁に実質的に平行である垂直側壁10bを有していてよい。この垂直側壁10bはインレットミキサ4の最下部の遠位端4bに向かって垂直に突き出る。側壁10bの長さは、フランジ10の遠位端10aが、インレットミキサ4の最下部の遠位端4bにほぼ等しい高さのところまで突き出るようなサイズであってよい(すなわち、フランジ10の遠位端10aはインレットミキサの最下部の遠位端4bとほぼ同じ高さのところに位置されてよい)。
【0022】
フランジ10の垂直側壁10bとインレットミキサ4の底部分の4aの遠位端および最下部の遠位端4bとの間には隙間Gが設けられてよいことに留意されたい。この隙間Gは、図7〜8に示されるように、インレットミキサ4の底部分4aとフランジの垂直側壁10bの内側表面の一部分との間にディフューザーの上側冠部分2aのリップが確実に滑り嵌めされるようなサイズであってよい。
【0023】
図6は、例示の実施形態によるインレットミキサ一体型スリップジョイント・クランプ20の拡大詳細図である。この例示の実施形態は、1つのみのフランジではなく、4つのフランジ10を有する。各フランジは1つまたは複数のジャッキングボルト孔12を有していてよい。クランプ20が設置されるときにディフューザーのガイドイヤー2bためのクリアランスが形成されるようにフランジ間に横方向に配置される隙間Pが含まれてよい。
【0024】
図7は、例示の実施形態により、BWRジェットポンプ組立体8上に設置されるインレットミキサ一体型スリップジョイント・クランプ20の斜視図である。フランジ10はディフューザーの上側冠部分2a上を覆っていてよい。フランジ10がさらに安定するように、フランジ10は、ディフューザー2のガイドイヤー2bの間にぴったり嵌まるようなサイズであってよい。ジャッキングボルト14はジャッキングボルト孔12を貫通することができ、ジャッキングボルト14はディフューザーの上側冠部分2aを支えることができる。ジャッキングボルト14がジャッキングボルト孔12から外れて戻らないようにするために、回転防止構造(anti−rotational structure)が使用されてもよい。回転防止構造には、ラチェット歯(ジャッキングボルト上にある)およびキーパー(ラチェット歯に係合され、それによりジャッキングボルトが回転しなくなる)が含まれてよい。
【0025】
ジャッキングボルト孔12およびジャッキングボルト14の代替手段として、押さえねじを備えるダブルアクティングウェッジが各フランジ10の内側表面に取り付けられてよく、この押さえねじは、ディフューザーの上側冠2aに接するようにウェッジを付勢するのに使用され得る。ダブルアクティングウェッジおよび押さえねじと共に、ラチェット歯およびキーパーなどの回転防止構造が使用されてもよい。
【0026】
ジャッキングボルトまたはウェッジ/押さえねじの代替手段として、インレットミキサの底部分4aやフランジ10とディフューザーの上側冠部分2aとの間に確実な嵌合を形成するためにプラス嵌めが用いられてもよい(公差が厳格であり、構成要素を一体に保持するのに摩擦のみに頼る)。また、ディフューザー上に付勢荷重を与えるために、ジャッキングボルト、ウェッジ/押さえねじ、または、プレス嵌めの代わりに、ばね要素が使用されてもよい。
【0027】
フランジ10を1つのみ使用する場合またはインレットミキサ2の一方の側のみでフランジを使用する場合、フランジ10およびジャッキングボルト14により発生される力によりインレットミキサ2がディフューザー2a自体の中心から外れる可能性があることを理解されたい。ディフューザー2が中心から外れることは許容され得、BWRジェットポンプ組立体8の全体の性能に悪影響を与えない。
【0028】
図8は、例示の実施形態による、BWRジェットポンプ組立体8上に設置されるインレットミキサ一体型スリップジョイント・クランプ20の拡大詳細図である。この実施形態では、複数のフランジ10(具体的には4つのフランジ)が設けられる。隙間Pがガイドイヤー2bのためのクリアランスを形成していてよい。図8に示される構成を使用するのではなく、各ガイドイヤー2bの間に1つまたは複数のフランジ10が設けられてもよいことを理解されたい。別法として、図8の代替手段として、これより多いまたは少ないフランジ10が設けられてもよい。
【0029】
図9は、例示の実施形態による、BWRジェットポンプ組立体8上にジェットポンプ・インレットミキサ・スリップジョイント・クランプ20を設置する方法のフローチャートである。ステップS30では、アーク形状のフランジ10がインレットミキサ4の底部分4aに取り付けられ得る。ステップS32では、孔12がフランジ10内に形成され得る。ステップS34では、締結具が孔12内に挿入され得る。ステップS36では、ディフューザーの上側冠部分2a上に付勢荷重を加えるために締結具が締められ得る。
【0030】
フランジを構成する材料はジェットポンプ・インレットミキサの材料であってよい。具体的には、フランジは鋳造または鍛造されたタイプ304ステンレス鋼または同等の材料で作られてよい。他のすべての構成要素部品は、オーステナイト系ステンレス鋼、XM−19、X−750、または同等の材料であってよい。
【0031】
ここでは例示の実施形態を説明してきたが、これらが多くの手法で変形され得ることは明白である。このような変形形態は例示の実施形態の意図される精神および範囲から逸脱するものとしてみなされず、当業者には明白であるすべての修正形態は以下の特許請求の範囲内に包含されることを意図する。
【符号の説明】
【0032】
1 スリップジョイント
2 ディフューザー
2a ディフューザーの上側冠部分
2b ガイドイヤー
3 ライザーパイプ
4 インレットミキサ
4a インレットミキサの底部分
4b インレットミキサの最下部の遠位端
6 ジェットポンプ・リストレーナブラケット
8 BWRジェットポンプ組立体
10 フランジ
10a フランジの遠位端
10b フランジの垂直側壁
12 ジャッキングボルト孔
14 ジャッキングボルト
20 インレットミキサ一体型スリップジョイント・クランプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
沸騰水型原子炉(BWR)のジェットポンプ組立体インレットミキサ・スリップジョイント・クランプ(20)であって、
BWRジェットポンプ組立体(8)のインレットミキサ(4)の底部分(4a)に取り付けられるように構成される少なくとも1つのフランジ(10)
を有し、
前記少なくとも1つのフランジがアーク形状であり、前記ジェットポンプ組立体の前記インレットミキサ上に設置されているときに前記インレットミキサから水平方向に突出するように構成され、
前記少なくとも1つのフランジが、前記フランジが前記ジェットポンプ組立体の前記インレットミキサ上に設置されているときに前記インレットミキサの最下部の遠位端(4b)に向かって突出するように構成される垂直側壁(10b)を有する、クランプ。
【請求項2】
各フランジ内にある少なくとも1つのジャッキングボルト孔(12)
をさらに有する、請求項1記載のクランプ。
【請求項3】
各ジャッキングボルト孔を貫通するジャッキングボルト(14)をさらに有し、前記ジャッキングボルトが、前記フランジが前記インレットミキサ上に設置されているときにディフューザー(2)の上側冠部分(2a)を支えるように構成される
請求項2記載のクランプ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのフランジが前記インレットミキサの前記底部分上に一体に形成されるような前記インレットミキサ
をさらに有する、請求項1記載のクランプ。
【請求項5】
前記少なくとも1つのフランジが、前記フランジの前記垂直側壁と前記インレットミキサの側壁との間に隙間(G)を画定する、請求項4記載のクランプ。
【請求項6】
前記隙間が、ディフューザーの上側冠部分のリップが前記フランジの前記側壁と前記インレットミキサの前記側壁との間に嵌め込まれるのを可能にするサイズである、請求項5記載のクランプ。
【請求項7】
前記少なくとも1つのフランジが少なくとも2つのフランジを有する、請求項4記載のクランプ。
【請求項8】
前記少なくとも2つのフランジが各フランジの間で横方向に配置される隙間(P)を画定し、
前記横方向に配置される隙間が、前記フランジの間かつ前記横方向に配置される隙間の内側にディフューザーのガイドイヤーが嵌め込まれるのを可能にするようなサイズである
請求項7に記載のクランプ。
【請求項9】
上側冠部分(2a)を備えるディフューザー(2)と、
最下部の遠位端(4b)と底部分(4a)とを備えるインレットミキサ(4)において、前記最下部の遠位端が前記ディフューザーの前記上側冠部分内に挿入される、インレットミキサ(4)と、
前記インレットミキサの前記底部分に取り付けられるアーク形状の少なくとも1つのフランジ(10)において、前記少なくとも1つのフランジが前記インレットミキサから水平方向に突出し、また、
前記インレットミキサの前記最下部の遠位端に向かって突出する垂直側壁(10b)において、前記垂直側壁の内側表面の一部分が前記ディフューザーの前記上側冠部分に接触する、垂直側壁(10b)、
各フランジを貫通する少なくとも1つのジャッキングボルト(14)において、前記ジャッキングボルトが前記ディフューザーの前記上側冠部分を支えるように構成される、ジャッキングボルト(14)
を含む、少なくとも1つのフランジ(10)と
を有する、BWRジェットポンプ組立体(8)上に設置される沸騰水型原子炉(BWR)のジェットポンプ組立体インレットミキサ・スリップジョイント・クランプ(20)を含むシステム。
【請求項10】
アーク形状の少なくとも1つのフランジ(10)をインレットミキサ(4)の底部分(4a)に取り付けるステップにおいて、前記少なくとも1つのフランジが前記インレットミキサの最下部の遠位端(4b)に向かって垂直に突出する、ステップと、
各フランジ内に少なくとも1つの孔(12)を形成するステップと、
各孔内に締結具(14)を挿入するステップと、
各締結具を締めて前記締結具により前記上側冠部分を支えることにより、ディフューザー(2)の上側冠部分(2a)上に付勢荷重を加えるステップと
を有する、BWRジェットポンプ組立体(8)上に沸騰水型原子炉(BWR)のジェットポンプ組立体インレットミキサ・スリップジョイント・クランプ(20)を設置する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−141309(P2012−141309A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−285364(P2011−285364)
【出願日】平成23年12月27日(2011.12.27)
【出願人】(508177046)ジーイー−ヒタチ・ニュークリア・エナジー・アメリカズ・エルエルシー (101)
【氏名又は名称原語表記】GE−HITACHI NUCLEAR ENERGY AMERICAS, LLC