説明

ジヒドロナフタレン誘導体化合物およびその化合物を有効成分とする薬剤

【発明の詳細な説明】
技術分野 本発明は、ジヒドロナフタレン誘導体化合物に関する。
さらに詳しく言えば、本発明は(1)一般式(I)
(式中、すべての記号は後記と同じ意味を表わす。)で示されるジヒドロナフタレン誘導体化合物、またはそれらの非毒性塩、(2)それらの製造方法、および(3)それらを有効成分として含有する薬剤に関する。
背景技術 最近、脂肪細胞分化マーカー遺伝子の発現誘導にかかわる転写因子の研究において、核内受容体であるペルオキシソーム増殖薬活性化受容体(Peroxisome Proliferator Activated Receptor;以下、PPARと略記する)が注目されている。PPARは、さまざまな動物種からcDNAがクローニングされ、複数のアイソフォーム遺伝子が見い出され、哺乳 類ではα、δ、γの3種類が知られている(J. Steroid Biochem. Molec. Biol., 51,157(1994);Gene Expression., 4, 281(1995);Biochem Biophys. Res.Commun., 224, 431(1996);Mol. Endocrinology., 6, 1634(1992) 参照)。さらに、γ型は主に脂肪組織、免疫細胞、副腎、脾臓、小腸で、α型は主に脂肪組織、肝臓、網膜で発現し、δ型は主に組織特異性が見られず普遍的に発現していることが知られている(Endocrinology., 137, 354(1996) 参照)。
ところで、以下に示したチアゾリジン誘導体は、インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)に対する治療薬として知られており、糖尿病患者の高血糖を是正するために用いられる血糖降下剤である。また、高インスリン血症の是正または改善、耐糖能の改善、また血清脂質の低下に効果を示し、インスリン低抗性改善薬としてきわめて有望であると考えられている化合物である。
また、これらのチアゾリジン誘導体の細胞内標的蛋白質の一つがPPARγ受容体であり、PPARγの転写活性を増大させることが判明している(Endocrinology., 137, 4189(1996);Cell., 83, 803(1995);Cell., 83,813(1995);J. Biol. Chem., 270, 12953(1995) 参照)。従って、PPARγの転写活性を増大させるPPARγ活性化剤(アゴニスト)は、血糖降下剤および/または脂質低下剤として有望であると考えられる。また、PPARγアゴニストはPPARγ蛋白自身の発現を亢進することが知られている(Genes & Development., 10, 974(1996))ことから、PPARγを活性化するのみならずPPARγ蛋白自身の発現を増加させる薬剤も臨床的に有用と考えられる。
核内受容体PPARγは脂肪細胞分化に関わっており(J. Biol. Chem. 272,5637(1997) およびCell., 83, 803(1995)参照)、これを活性化できるチアゾリジン誘導体は脂肪細胞分化を促進することが知られている。最近、ヒトにおいて、チアゾリジン誘導体が体脂肪を増生させ、体重増加、肥満を惹起するとの報告がなされた (Lancet., 349, 952(1997)参照)。従って、PPARγ活性を抑制する拮抗剤(アンタゴニスト)やPPARγ蛋白自身の発現を減少したりできる薬剤も臨床的に有用であると考えられる。ところで、Science.,274, 2100(1996)には、PPARγをリン酸化することによってその活性を抑制できる化合物が紹介されており、そのことからPPARγ蛋白には結合しないものの、その活性を抑制する薬剤もまた臨床的に有用であると考えられる。
これらのことからPPARγ受容体の活性化剤(アゴニスト)、また蛋白自身の発現を増加できるPPARγ蛋白発現制御剤は血糖降下剤、脂質低下剤、糖尿病、肥満、シンドロームX、高コレステロール血症、高リポ蛋白血症等の代謝異常疾患、高脂血症、動脈硬化症、高血圧、循環器系疾患、過食症等の予防および/または治療剤として有用であることが期待される。
一方、PPARγ受容体の転写活性を抑制するアンタゴニスト、あるいは蛋白自身の発現を抑制できるPPARγ蛋白制御剤は、血糖降下剤、糖尿病、肥満、シンドロームX等の代謝異常疾患、高脂血症、動脈硬化症、高血圧、過食症等の予防および/または治療剤として有用であることが期待される。
また、以下に示すフィブレート系化合物、例えば、クロフィブレートは脂質低下剤として知られているが、フィブレート系化合物の細胞内標的蛋白質の一つがPPARα受容体であることも判明している(Nature., 347, 645(1990);J. SteroidBiochem. Molec.Biol., 51, 157(1994);Biochemistry., 32, 5598(1993)参照)。これらのことから、フィブレート系化合物が活性化しうるPPARα受容体の制御剤は、脂質低下作用を有していると考えられ、高脂血症等の予防および/または治療剤として有用であることが期待される。
これ以外にも、PPARαが関与する生物活性として、最近、WO9736579号明細書に抗肥満作用を有していることが報告された。また、J.Lipid Res., 39, 17(1998)にはPPARα受応対の活性化によって高密度リポ蛋白(HDL)コレステロール上昇作用、そして、低密度リポ蛋白(LDL)コレステロールや超低密度リポ蛋白(VLDL)コレステロール、さらにはトリグリセドの低下作用を有していることが報告されている。Diabetes., 46,348(1997)にはフィブレート系化合物の一つ、ベザフィブレートによって血中脂肪酸組成や高血圧の改善、インスリン抵抗性の改善が認められたと報告されている。従ってPPARα受容体を活性化するアゴニストやPPARα蛋白自身の発現を亢進するPPARα制御剤は脂質低下剤、高脂血症治療薬として有用であるばかりでなく、HDLコレステロール上昇作用、LDLコレステロールおよび/またはVLDLコレステロールの減少作用、そして動脈硬化進展抑制やその治療、また肥満抑制効果が期待され、血糖降下剤として糖尿病の治療や予防、高血圧の改善、シンドロームXのリスクファクター軽減や虚血性心疾患の発症予防にも有望であると考えられる。
一方、PPARδ受容体を有意に活性化したリガンドやPPARδ受容体が関与する生物活性の報告は少ない。
PPARδは、ときにPPARβ、あるいはヒトの場合にはNUC1とも称されている。これまでにPPARδの生物活性として、WO9601430号明細書にはhNUC1B(ヒトNUC1と1アミノ酸異なるPPARサブタイプ)がヒトPPARαや甲状腺ホルモンレセプターの転写活性を抑制できることが示されている。また、最近、PPARδ蛋白質に高い親和性を有し、PPARδを有意に活性化する化合物(アゴニスト)が見出され(WO9728149号明細書)、さらにそれらの化合物がHDL(高密度リポ蛋白)コレステロール上昇作用を有していることが報告された。従って、PPARδを活性化できるアゴニストには、HDLコレステロール上昇作用、それによる動脈硬化進展抑制やその治療、脂質低下剤や血糖降下剤としての応用が期待され、さらには高脂血症の治療、血糖降下剤、糖尿病の治療やシンドロールXのリスクファクターの軽減や虚血性心疾患の発症予防にも有用であると考えられる。
例えば、WO9828254号明細書には、一般式(A)
(式中、AAは置換基を有していてもよいアリール基または複素環基を表わし、X1Aは結合手、酸素原子等を表わし、Y1Aは置換基を有していてもよい炭素数1〜8のアルキレン鎖を表わし、X2Aは結合手、酸素原子等を表わし、Wは置換基を有していてもよいナフタレン環等を表わし、BAはカルボキシル基等を表わし、X3Aは酸素原子等を表わし、R3Aは置換基を有していてもよい炭素数1〜8のアルキル基等を表わし、nAは1〜4の整数を表わす。)で示される化合物またはその塩が血糖降下作用および資質低下作用を有することが記載されている(式中の基の説明は必要な部分を抜粋した。)。
WO9911255号明細書には、一般式(B)
(式中、R1BはC1〜8アルキル基等を表わし、R2Bは−COOR3B基(基中、R3Bは水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)を表わし、ABはC1〜8アルキレン基等を表わし、GBは炭素環基、またはヘテロ環基を表わし(前記炭素環基およびヘテロ環基はC1〜8アルキル基等で置換されてよい。)、E1BはC1〜8アルキレン基等を表わし、E2Bは−O−基等を表わし、E3Bは単結合等を表わし、Cyc1Bは飽和、一部飽和または不飽和の炭素環等を表わす。)で示される化合物、またはそれらの塩がペルオキシソーム増殖薬活性化受容体制御作用を有することが記載されている(式中の基の説明は必要な部分を抜粋した。)。
また、該明細書の実施例3(35)には、式(B-1)で示される化合物が記載されている。
発明の開示 本発明者らは、PPARの制御作用を有する化合物を見出すべく鋭意研究を行なった結果、一般式(I)で示される本発明化合物が目的を達することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、(1)一般式(I)
(式中、Xは(1)単結合、または(2)C1〜4アルキレン基を表わし、Yは(1)−O−基、または(2)−S−基を表わし、ZはC1〜4アルキレン基を表わし、Aは(1)−O−基、または(2)−S−基を表わし、R1は(1)COOR5、(2)CONH2基、(3)CONHOH基、(4)CH2OH基、(5)CHO基、(6)1H−テトラゾール−5−イル基、または(7)3,5−ジオキソイソオキサゾリン−4−イル基を表わし、R5は(1)水素原子、または(2)C1〜8アルキル基を表わし、R2およびR3はそれぞれ独立して、(1)水素原子、(2)C1〜8アルキル基、(3)C1〜8アルコキシ基、または(4)フェニル基で置換されたC1〜8アルコキシ基を表わし、R4は(1)水素原子、または(2)C1〜8アルキル基を表わし、DはD1、D2、またはD3を表わし、D1はを表わし、ring1は一部または全部が飽和されていてもよいC3〜10の単環または二環式炭素環アリールを表わし、D2はを表わし、ring2は酸素原子、窒素原子または硫黄原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、一部または全部が飽和されていてもよい3〜10員の単環または二環式ヘテロ環アリールを表わし、D3はC1〜8アルキル基を表わし、R6は(1)水素原子、(2)C1〜8アルキル基、(3)ニトロ基、(4)NR78基、(5)ハロゲン原子、(6)C1〜8アルコキシ基、(7)C1〜8アルキルチオ基、(8)CF3基、(9)CF3O基、(10)一部または全部が飽和されていてもよいC3〜10の単環または二環式炭素環アリール、または(11)酸素原子、窒素原子または硫黄原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、一部または全部が飽和されていてもよい3〜10員の単環または二環式ヘテロ環アリールを表わし、R7およびR8は、それぞれ独立して(1)水素原子、または(2)C1〜アルキル基を表わし、mは1〜3を表わす。)
で示されるジヒドロナフタレン誘導体化合物、またはそれらの非毒性塩、(2)それらの製造方法、および(3)それらを有効成分として含有する薬剤に関する。
発明の詳細な説明 本明細書中、C1〜8アルキル基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル基およびそれらの異性体である。
本明細書中、C1〜4アルキレン基とは、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン基およびこれらの異性体である。
本明細書中、C1〜5アルキレン基とは、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン基およびそれらの異性体である。
本明細書中、C1〜2アルキレン基とはメチレン、エチレン基およびそれらの異性体である。
本明細書中、C1〜3アルキレン基とは、メチレン、エチレン、トリメチレン基およびそれらの異性体である。
本明細書中、C2〜3アルキレン基とは、エチレン、トリメチレン基およびそれらの異性体である。
本明細書中、C1〜8アルコキシ基とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ基およびそれらの異性体である。
本明細書中、ハロゲン原子とは塩素、臭素、フッ素、ヨウ素原子を意味する。
本明細書中、1H−テトラゾール−5−イル基とは、を意味する。
本明細書中、3,5−ジオキソイソオキサゾリジン−4−イル基とは、を意味する。
本明細書中、ring1およびR6によって表される、一部または全部が飽和されていてもよいC3〜10の単環または二環式炭素環アリールとしては、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、シクロノナン、シクロデカン、シクロプロペン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテン、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタジエン、シクロオクタジエン、ベンゼン、ペンタレン、アズレン、パーヒドロアズレン、パーヒドロペンタレン、インデン、パーヒドロインデン、インダン、ナフタレン、テトラヒドロナフタレン、パーヒドロナフタレン等が挙げられる。
本明細書中、ring2およびR6によって表わされる、酸素原子、窒素原子または硫黄原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、一部または全部が飽和されていてもよい3〜10員の単環または二環式ヘテロ環アリールのうち、酸素原子、窒素原子または硫黄原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、3〜10員の単環または二環式ヘテロ環アリールとしては、ピロール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、アゼピン、ジアゼピン、フラン、ピラン、オキセピン、チオフェン、チイン、チエピン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、フラザン、オキサジアゾール、オキサジン、オキサジアジン、オキサゼピン、オキサジアゼピン、チアジアゾール、チアジン、チアジアジン、チアゼピン、チアジアゼピン、インドール、イソインドール、インドリジン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ベンゾチオフェン、イソベンゾチオフェン、ジチアナフタレン、インダゾール、キノリン、イソキノリン、キノリジン、プリン、フタラジン、プテリジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、クロメン、ベンゾフラザン、ベンゾチアジアゾール、ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
また、酸素原子、窒素原子または硫黄原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、一部または全部飽和された3〜10員の単環または二環式ヘテロ環アリールとしては、アジリジン、アゼチジン、ピロリン、ピロリジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、トリアゾリン、トリアゾリジン、テトラゾリン、テトラゾリジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、ピペリジン、ジヒドロピラジン、テトラヒドロピラジン、ピペラジン、ジヒドロピリミジン、テトラヒドロピリミジン、パーヒドロピリミジン、ジヒドロピリダジン、テトラヒドロピリダジン、パーヒドロピリダジン、ジヒドロアゼピン、テトラヒドロアゼピン、パーヒドロアゼピン、ジヒドロジアゼピン、テトラヒドロジアゼピン、パーヒドロジアゼピン、オキシラン、オキセタン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、ジヒドロオキセピン、テトラヒドロオキセピン、パーヒドロオキセピン、チイラン、チエタン、ジヒドロチオフェン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロチイン(ジヒドロチオピラン)、テトラヒドロチイン(テトラヒドロチオピラン)、ジヒドロチエピン、テトラヒドロチエピン、パーヒドロチエピン、ジヒドロオキサゾール、テトラヒドロオキサゾール(オキサゾリジン)、ジヒドロイソオキサゾール、テトラヒドロイソオキサゾール(イソオキサゾリジン)、ジヒドロチアゾール、テトラヒドロチアゾール(チアゾリジン)、ジヒドロイソチアゾール、テトラヒドロイソチアゾール(イソチアゾリジン)、ジヒドロフラザン、テトラヒドロフラザン、ジヒドロオキサジアゾール、テトラヒドロオキサジアゾール(オキサジアゾリジン)、ジヒドロオキサジン、テトラヒドロオキサジン、ジヒドロオキサジアジン、テトラヒドロオキサジアジン、ジヒドロオキサゼピン、テトラヒドロオキサゼピン、パーヒドロオキサゼピン、ジヒドロオキサジアゼピン、テトラヒドロオキサジアゼピン、パーヒドロオキサジアゼピン、ジヒドロチアジアゾール、テトラヒドロチアジアゾール(チアジアゾリジン)、ジヒドロチアジン、テトラヒドロチアジン、ジヒドロチアジアジン、テトラヒドロチアジアジン、ジヒドロチアゼピン、テトラヒドロチアゼピン、パーヒドロチアゼピン、ジヒドロチアジアゼピン、テトラヒドロチアジアゼピン、パーヒドロチアジアゼピン、モルホリン、チオモルホリン、オキサチアン、インドリン、イソインドリン、ジヒドロベンゾフラン、パーヒドロベンゾフラン、ジヒドロイソベンゾフラン、パーヒドロイソベンゾフラン、ジヒドロベンゾチオフェン、パーヒドロベンゾチオフェン、ジヒドロイソベンゾチオフェン、パーヒドロイソベンゾチオフェン、ジヒドロインダゾール、パーヒドロインダゾール、ジヒドロキノリン、テトラヒドロキノリン、パーヒドロキノリン、ジヒドロイソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、パーヒドロイソキノリン、ジヒドロフタラジン、テトラヒドロフタラジン、パーヒドロフタラジン、ジヒドロナフチリジン、テトラヒドロナフチリジン、パーヒドロナフチリジン、ジヒドロキノキサリン、テトラヒドロキノキサリン、パーヒドロキノキサリン、ジヒドロキナゾリン、テトラヒドロキナゾリン、パーヒドロキナゾリン、ジヒドロシンノリン、テトラヒドロシンノリン、パーヒドロシンノリン、ベンズオキサチアン、ジヒドロベンズオキサジン、ジヒドロベンゾチアジン、ピラジノモルホリン、ジヒドロベンゾオキサゾール、パーヒドロベンゾオキサゾール、ジヒドロベンゾチアゾール、パーヒドロベンゾチアゾール、ジヒドロベンゾイミダゾール、パーヒドロベンゾイミダゾール、ジオキソラン、ジオキサン、ジチオラン、ジチアン、ジオキサインダン、ベンゾジオキサン、クロマン、ベンゾジチオラン、ベンゾジチアン等が挙げられる。
本発明において、PPAR制御剤とは、PPARα型、γ型、δ型、αおよびγ型、αおよびδ型、γおよびδ型、α、γおよびδ型制御剤のすべてを包含する。また、本発明の好ましい制御様式は、PPARα型制御剤、PPARγ型制御剤、PPARδ型制御剤、PPARαおよびγ型制御剤、PPARαおよびδ型制御剤であり、特に好ましくは、PPARαおよびγ型制御剤である。
また、本発明のPPAR制御剤には、PPARアゴニストおよびPPARアンタゴニストも含まれる。好ましくは、PPARアゴニストであり、より好ましくはPPARα型アゴニスト、PPARγ型アゴニスト、PPARδ型アゴニスト、PPARαおよびγ型アゴニスト、PPARαおよびδ型アゴニストであり、特に好ましくは、PPARαおよびγ型アゴニストである。
本発明においては、特に指示しない限り異性体はこれをすべて包含する。例えば、アルキル基、アルコキシ基およびアルキレン基には直鎖のものおよび分枝鎖のものが含まれる。さらに、二重結合、環、縮合環における異性体(E、Z、シス、トランス体)、不斉炭素の存在等による異性体(R、S体、α、β体、エナンチオマー、ジアステレマー)、旋光性を有する光学活性体(D、L、d、l体)、クロマトグラフ分離による極性体(高極性体、低極性体)、平衡化合物、これらの任意の割合の混合物、ラセミ混合物は、すべて本発明に含まれる。
本発明においては、特に断わらない限り、当業者にとって明らかなように記号
は紙面の向こう側(すなわちα−配置)に結合していることを表わし、は紙面の手前側(すなわちβ−配置)に結合していることを表わし、はα−配置、β−配置またはそれらの混合物であることを表わす。
本発明化合物は、公知の方式で非毒性塩に変換される。
非毒性塩は薬学的に許容され、水溶性のものが好ましい。
本発明化合物の非毒性塩としては、例えば、アルカリ金類(カリウム、ナトリウム、リチウム等)の塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム等)の塩、アンモニウム塩(テトラメチルアンモニウム塩、テトラブチルアンモニウム塩等)、有機アミン(トリエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、シクロペンチルアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、ピペリジン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、リジン、アルギニン、N−メチル−D−グルカミン等)の塩、酸付加物塩(無機酸塩(塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩等)、有機酸塩(酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、グルクロン酸塩、グルコン酸塩等)等)が挙げられる。
本発明には一般式(I)で示される本発明化合物の溶媒和物、および上記本発明化合物のアルカリ(土類)金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩、酸付加物塩の溶媒和物も含まれる。
溶媒和物は非毒性かつ水溶性であることが好ましい。適当な溶媒和物としては、例えば水、アルコール系溶媒(エタノール等)等の溶媒和物が挙げられる。
本明細書中、Xとして好ましくは、単結合、またはC1〜4アルキレン基であり、特に好ましくはC1〜4アルキレン基である。C1〜4アルキレン基として好ましくは、メチレン(−CH2−)、エチレン(−(CH22−)、またはトリメチレン(−(CH23−)であり、特に好ましくはメチレン(−CH2−)である。
本明細書中、Yとして好ましくは、−O−基、または−S−基であり、特に好ましくは−O−基である。
本明細書中、Zとして好ましくは、メチレン(−CH2−)、またはエチレン(−(CH22−)であり、特に好ましくはエチレン(−(CH22−)である。
本明細書中、R1として好ましくは、COOR5基、CH2OH基、1H−テトラゾール−5−イル基であり、特に好ましくはCOOR5基である。
本明細書中、R2およびR3として好ましくは、水素原子、C1〜8アルキル基、またはC1〜8アルコキシであり、特に好ましくは水素原子である。
本明細書中、R4として好ましくは、C1〜8アルキル基であり、特に好ましくはメチル基である。
本明細書中、Dとして好ましくはD1またはD2であり、特に好ましくはD1である。
本明細書中、Aとして好ましくは−O−基、または−S−基であり、特に好ましくは−O−基である。
本明細書中、ring1として好ましくは、一部または全部飽和されていてもよいC3〜7単環式炭素環アリールであり、特に好ましくはC3〜7単環式炭素環アリールであり、さらに好ましくはベンゼン環である。
本明細書中、ring2として好ましくは、酸素原子、窒素原子または硫黄原子から選択される1〜2個のヘテロ原子を含む、一部または全部が飽和されていてもよい3〜10員の単環または二環式ヘテロ環アリールであり、特に好ましくは酸素原子、窒素原子または硫黄原子から選択される1〜2個のヘテロ原子を含む、一部または全部が飽和されていてもよい3〜7員の単環式ヘテロ環アリールであり、特に好ましくは、ピリジン環、テトラヒドロピリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、チオモルホリン環、モルホリン環、ピラゾール環、ピラジン環、1,3−ジオキサインダン環である。
一般式(I)で示される化合物のうち、好ましい化合物としては、一般式(I-A)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、一般式(I-B)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、および一般式(I-C)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物が挙げられる。
本発明の具体的な化合物としては、表1〜表13で示される化合物、実施例の化合物およびそれらの非毒性塩が挙げられる。
各表中、Meはメチル基を表わし、Etはエチル基を表わし、Prはプロピル基を表わし、i−Prはイソプロピル基を表わし、t−Buはターシャリブチル基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。
(1)一般式(I)で示される本発明化合物のうち、R1がCOOR5を表わし、かつR5がC1〜8アルキル基を表わす化合物、すなわち、一般式(IA)
(式中,R5-1はC1〜8アルキル基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、以下に示す方法によって製造することができる。
一般式(IA)で示される化合物は、一般式(II)
(式中、R9は脱離基(ハロゲン原子、メシルオキシ基、トシルオキシ基等)を表わし、D4はDと同じ意味を表わすが、D4によって表わされる基に含まれるアミノ基は保護が必要な場合には保護されているものとする。その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、一般式(III)
(式中、R10はOH基またはSH基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物を反応させ、さらに必要に応じて保護基の脱保護反応に付すことにより製造することができる。
この反応は公知であり、例えば、有機溶媒(テトロヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ペンタン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ヘキサメチルホスファアミド(HMPA)等)中、塩基(水素化ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ピリジン、ヨウ化ナトリウム、炭酸セシウム等)の存在下、0〜80℃で行なわれる。
保護基の脱保護反応は以下の方法によって行なうことができる。
アミノ基の保護基の脱保護反応は、よく知られており、例えば、(1)酸性条件下における脱保護反応、(2)加水素分解による脱保護反応等が挙げられる。
これらの方法を具体的に説明すると、(1)酸条件下での脱保護反応は、例えば、有機溶媒(塩化メチレン、クロロホルム、ジオキサン、酢酸エチル、アニソール、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等)中または有機溶媒の非存在下またはその水溶液中、有機酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸等)、または無機酸(塩酸、硫酸等)もしくはこれらの混合物(臭化水素/酢酸等)中、0〜100℃の温度で行なわれる。
(2)加水素分解による脱保護反応は、例えば、溶媒(エーテル系(テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチルエーテル等)、アルコール系(メタノール、エタノール等)、ベンゼン系(ベンゼン、トルエン等)、ケトン系(アセトン、メチルエチルケトン等)、ニトリル系(アセトニトリル等)、アミド系(ジメチルホルムアミド等)、水、酢酸エチル、酢酸またはそれらの2以上の混合溶媒等)中、触媒(パラジウム−炭素、パラジウム黒、水酸化パラジウム、酸化白金、ラネーニッケル等)の存在下、常圧または加圧下の水素雰囲気下またはギ酸アンモニウム存在下、0〜200℃の温度で行なわれる。
アミノ基の保護基としては、例えばベンジルオキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、トリフルオロアセチル基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基等が挙げられる。
アミノ基の保護基としては、上記した以外にも容易にかつ選択的に脱離できる基であれば特に限定されない。例えば、T. W. Greene, Protective Groups in Organic Synthesis 3rd edition, Wiley, New York, 1999に記載されたものが用いられる。
当業者には容易に理解できることではあるが、これらの脱保護反応を使い分けることにより、目的とする本発明化合物が容易に製造することができる。
また、一般式(IA)で示される化合物のうち、Yが−O−基を表わす化合物、すなわち、一般式(IA-1)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、一般式(IV)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、一般式(III-1)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物を反応させ、さらに必要に応じて保護基の脱保護反応に付すことにより製造することもできる。
この反応は公知であり、例えば、有機溶媒(ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン等)中、アゾ化合物(アゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピル、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン、1,1’−アゾビス(N,N−ジメチルホルムアミド)等)およびホスフィン化合物(トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリメチルホスフィン等)の存在下、相当するアルコール化合物と0〜60℃で反応させることにより行なわれる。
保護基の脱保護反応は前記と同様の方法により行なうことができる。
(2)一般式(I)で示される本発明化合物のうち、R1がCOOHを表わす化合物、すなわち、一般式(IB)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、以下に示す方法によって製造することができる。
一般式(IB)で示される化合物は、前記一般式(IA)で示される化合物を加水分解反応に付すことにより製造することができる。
前記の加水分解反応は公知であり、例えば、(1)水と混和しうる有機溶媒(THF、ジオキサン、エタノール、メタノール等)またはそれらの混合溶媒中、アルカリ(水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等)の水溶液を用いるか、(2)アルカノール(メタノール、エタノール等)中、上記のアルカリを用いて無水条件で行なわれる。これらの反応は通常、0〜100℃の温度で行なわれる。
また、一般式(IB)で示される化合物のうち、R2が水素原子を表わし、かつR3がC1〜8アルコキシ基を表わす化合物、すなわち、一般式(IB-1)
(式中、R3-1はC1〜8アルコキシ基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、一般式(V)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物を加水分解反応に付し、さらに必要に応じて保護基の脱保護反応に付すことにより製造することもできる。
この加水分解反応は公知であり、例えば、水と混和しうる有機溶媒((含水)メタノール、(含水)エタノール、ジオキサン、テトラヒドロフラン等)またはそれらの混合溶媒中、アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等)の水溶液存在下、室温〜還流温度で反応させることにより行なわれる。
保護基の脱保護反応は前記と同様の方法により行なうことができる。
(3)一般式(I)で示される化合物のうち、R1がCH2OH基を表わす化合物、すなわち、一般式(IC)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は以下に示す方法によって製造することができる。
一般式(IC)で示される化合物は、一般式(VI)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物を還元反応に付し、さらに必要に応じて保護基の脱保護反応に付すことにより製造することができる。
この還元反応は公知であり、例えば、有機溶媒(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、トルエン、塩化メチレン等)中、還元剤(水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化ホウ素リチウム等)を用いて−78〜80℃で反応させることにより行なわれる。
保護基の脱保護反応は前記と同様の方法により行なうことができる。
(4)一般式(I)で示される化合物のうち、R1がCHO基を表わす化合物、すなわち、一般式(ID)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は以下に示す方法によって製造することができる。
一般式(ID)で示される化合物は、一般式(VII)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物を酸化反応に付し、さらに必要に応じて保護基の脱保護反応に付すことにより製造することができる。
この酸化反応は公知であり、例えば(1)スワン酸化(Swern oxidation)を用いる方法、(2)デス−マーチン試薬(Dess-Martin Reagent)を用いる方法,(3)テンポ試薬(TEMPO oxidation)を用いる方法等が挙げられる。
これらの方法を具体的に説明すると、(1)スワン酸化を用いる方法は、例えば、不活性有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン等)中、オキザリルクロライドとジメチルスルホキシドを−78℃で反応させ、得られた溶液にアルコール化合物を反応させ、さらに三級アミン(トリエチルアミン等)と−78〜20℃で反応させることにより行なわれる。
(2)デス−マーチン試薬を用いる方法は、例えば、不活性有機溶媒(クロロホルム、ジクロロメタン、等)中、デス−マーチン試薬(1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾヨードキソール−3−(1H)−オン)の存在下、0〜40℃で反応させることにより行なわれる。
(3)テンポ試薬を用いる方法は、例えば、不活性有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン等)中、テンポ試薬(2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ,フリーラジカル)の存在下、20〜60℃で反応させることにより行なわれる。
これら(1)、(2)および(3)の反応は、いずれも不活性ガス(アルゴン、窒素等)雰囲気下、無水条件で行なうことが望ましい。
この酸化反応としては、上記した以外にも容易にかつ選択的にアルコールをケトンへ酸化できるものであれば特に限定されない。例えば、ジョーンズ酸化、PCCによる酸化、三酸化イオウ・ピリジン錯体を用いる酸化または「Comprehensive Organic Transformations」(Richard C. Larock, VCH Publishers, Inc.,(1989) page 604-614)に記載されたものが用いられる。
保護基の脱保護反応は前記と同様の方法により行なうことができる。
(5)一般式(I)で示される化合物のうち、R1がCONHOH基を表わす化合物、すなわち、一般式(IE)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は以下に示す方法によって製造することができる。
一般式(IE)で示される化合物は、一般式(VIII)
(式中、R11はフェニル基またはC1〜8アルコキシ基で置換されたC1〜8アルキル基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物を、R11基の脱保護反応に付し、さらに必要に応じて保護基の脱保護反応に付すことにより製造することができる。
11基の脱保護反応(酸性条件下での脱保護反応または加水素分解による脱保護反応)は公知であり、例えば以下に示す方法によって行なうことができる。
酸性条件下での脱保護反応は公知であり、例えば有機溶媒(塩化メチレン、クロロホルム、ジオキサン、酢酸エチル、アニソール等)中、有機酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ヨウ化トリメチルシリル等)、または無機酸(塩酸、硫酸等)もしくはこれらの混合物(臭化水素酢酸等)中、0〜100℃の温度で行なわれる。
加水素分解による脱保護反応は公知であり、例えば不活性溶媒[エーテル系(例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエメトキシエタン、ジエチルエーテル等)、アルコール系(例えば、メタノール、エタノール等)、ベンゼン系(例えば、ベンゼン、トルエン等)、ケトン系(例えば、アセトン、メチルエチルケトン等)、ニトリル系(例えば、アセトニトリル等)、アミド系(例えば、ジメチルホルムアミド等)、水、酢酸エチル、酢酸またはそれらの2以上の混合溶媒等]中、水素化触媒(例えば、パラジウム−炭素、パラジウム黒、パラジウム、水酸化パラジウム、二酸化白金、ニッケル、ラネーニッケル等)の存在下、無機酸(例えば、塩酸、硫酸、次亜塩素酸、ホウ酸、テトラフルオロホウ酸等)または有機酸(例えば、酢酸、p−トルエンスルホン酸、シュウ酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸等)の存在下または非存在下、常圧または加圧下の水素雰囲気下またはギ酸アンモニウム存在下、0〜200℃の温度で行なわれる。酸を用いる場合には、その塩を用いてもよい。
4基中の保護基の脱保護反応は前記と同様の方法により行なうことができる。
(6)一般式(I)で示される本発明化合物のうち、R1が1H−テトラゾール−5−イル基を表わす化合物、すなわち、一般式(IF)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は以下に示す方法によって製造することができる。
一般式(IF)で示される化合物は、一般式(IX)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、アジド試薬を反応させ、さらに必要に応じて保護基の脱保護反応に付すことにより製造することができる。
この反応は公知であり、例えば、有機溶媒(トルエン、ベンゼン等)中、アジド試薬(トリメチルチンアジド、トリメチルシリルアジド、ナトリウムアジド等)を50℃〜還流温度で反応させることにより行なわれる。
保護基の脱保護反応は前記と同様の方法により行なうことができる。
(7)一般式(I)で示される本発明化合物のうち、R1が3,5−ジオキソイソオキサゾリン−4−イル基を表わす化合物、すなわち、一般式(IG)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は以下に示す方法によって製造することができる。
一般式(IG)で示される化合物は、一般式(X)
(式中、R12はC1〜8アルキル基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、ヒドロキシルアミンを反応させ、さらに必要に応じて保護基の脱保護反応に付すことにより製造することができる。
この反応は公知であり、例えば、有機溶媒(メタノール、エタノール等)中、塩基(ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート等)存在下、0℃〜50℃でヒドロキシルアミンを反応させることにより行なわれる。
保護基の脱保護反応は前記と同様の方法により行なうことができる。
(8)一般式(I)で示される本発明化合物のうち、R1がCONH2基を表わす化合物、すなわち、一般式(IH)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は以下に示す方法によって製造することができる。
一般式(IH)で示される化合物は、一般式(XI)
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物とアンモニアをアミド化反応に付し、さらに必要に応じて保護基の脱保護反応に付すことにより製造することができる。
アミド化反応は公知であり、例えば、(1)酸ハライドを用いる方法、(2)混合酸無水物を用いる方法、(3)縮合剤を用いる方法等が挙げられる。
これらの方法を具体的に説明すると、(1)酸ハライドを用いる方法は、例えば、カルボン酸を有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中または無溶媒で、酸ハライド化剤(オキザリルクロライド、チオニルクロライド等)と−20℃〜還流温度で反応させ、得られた酸ハライドを三級アミン(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン等)の存在下、アミンと不活性有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、0〜40℃で反応させることにより行なわれる。また、有機溶媒(ジオキサン、テトラヒドロフラン等)中、アルカリ水溶液(重曹水または水酸化ナトリウム溶液等)を用いて、酸ハライドと0〜40℃の温度で反応させることにより行なうこともできる。
(2)混合酸無水物を用いる方法は、例えば、カルボン酸を有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中または無溶媒で、三級アミン(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン等)の存在下、酸ハライド(ピバロイルクロライド、トシルクロライド、メシルクロライド等)、または酸誘導体(クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソブチル等)と、0〜40℃で反応させ、得られた混合酸無水物を有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、アミンと0〜40℃で反応させることにより行なわれる。
(3)縮合剤を用いる方法は、例えば、カルボン酸とアミンを、有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジメチルホルムアミド、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中またはそれらの混合溶媒中、または無溶媒で、三級アミン(ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン等)の存在下または非存在下、縮合剤(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド(EDC)、1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)、2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨウ素、メチル・3−メチル−2−フルオロピリジニウム・トシレート、メタンスルホニルオキシベンゾトリアゾール、1−プロピルホスホン酸環状無水物(1-propanephosphonic acid cyclic anhydride、PPA)等)を用い、1−ヒドロキシベンズトリアゾール(HOBt)を用いるか用いないで、0〜40℃で反応させることにより行なわれる。
これら(1)、(2)および(3)の反応は、いずれも不活性ガス(アルゴン、窒素等)雰囲気下、無水条件で行なうことが望ましい。
保護基の脱保護反応は前記と同様の方法により行なうことができる。
一般式(II)および(IV)で示される化合物は、公知化合物であるか、または公知の方法、または実施例記載の方法に準じて製造することができる。
例えば、一般式(IV)で示される化合物のうち、2−(5−メチル−2−フェニルオキサゾール−4−イル)エタノールは、J. Med. Chem., 35, 1853-1864(1992)記載の方法に従って製造することができる。
例えば、一般式(IV)で示される化合物のうち、2−(5−メチル−2−(モルホリン−4−イル)オキサゾール−4−イル)エタノールは、J. Med. Chem., 41, 5037-5054(1998)記載の方法に従って製造することができる。
一般式(II)、(III)、(III-1)、(IV)、(V)、(VIII)、(IX)および(X)で示される化合物は、公知化合物であるか、または公知の方法、または実施例記載の方法に準じて製造することができる。
例えば、一般式(II)、(III)、(III-1)、(IV)、(V)、(VIII)、(IX)および(X)で示される化合物は反応工程式1〜10で示される方法によって製造することができる。
反応工程中、R13は水酸基の保護基(メトキシメチル基、2−テトラヒドロピラニル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基、アセチル基、ベンジル基、4−メトキシベンジル基、ピバロイル基等)を表わし、R14はハロゲン原子を表わし、X1はC1〜5アルキレン基を表わし、X2はC1〜4アルキレン基を表わし、Meはメチル基を表わし、i−Prはイソプロピル基を表わし、(CH2O)nはパラホルムアルデヒドを表わし、n−BuLiはノルマルブチルリチウムを表わし、Phはフェニル基を表わし、R2-1はC1〜8アルキル基を表わし、R3-2はC1〜8アルキル基を表わし、LDAはリチウムジイソプロピルアミドを表わし、R2-2はフェニル基で置換されたC1〜8アルコキシを表わし、p−TsOHはパラトシル酸を表わし、TMSCNはシアン化トリメチルシリルを表わし、Etはエチル基を表わし、Z1は単結合、またはC1〜3アルキレン基を表わし、Z2はC1〜2アルキレン基を表わし、R4-1はC1〜8アルキレン基を表わし、Z3はC2〜3アルキレン基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。
反応工程式中、出発原料として用いた一般式(XII)、(XIV)、(XVII)、(XIX)、(XX)、(XXVIII)、(XXXV)、(XXXVII)、(XXXVIII)、(XXXIX)、(XXXX)、(XXXXIII)、(XXXXIV)、(XXXXVI)、(XXXXVII)、(XXXXIX)、(XXXXX)、(XXXXXII)、(XXXXXIX)、(XXXXXXI)、(XXXXXXII)および(XXXXXXIV)で示される化合物は公知であるか、あるいは公知の方法により容易に製造することができる。
本明細書中の各反応において、反応生成物は通常の精製手段、例えば、常圧下または減圧下における蒸留、シリカゲルまたはケイ酸マグネシウムを用いた高速液体クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、あるいはカラムクロマトグラフィーまたは洗浄、再結晶等の方法により精製することができる。精製は各反応ごとに行なってもよいし、いくつかの反応終了後に行なってもよい。
[薬理活性]
一般式(I)で示される本発明化合物が、PPAR制御活性を有することは以下の実験で証明された。
PPARαアゴニスト活性およびPPARγアゴニスト活性の測定(1)ヒトPPARαまたはγ受容体を用いたルシフェラーゼアッセイの材料の調製 全体の操作は、基本的な遺伝子工学的手法に基づき、また酵母ワン(One)−ハイブリッド、またはトゥー(Two)−ハイブリッドシステムで常法となっている手法を活用した。
チミジンキナーゼ(TK)プロモーター支配下のルシフェラーゼ遺伝子発現ベクターとして、PicaGene Basic Vector 2(商品名、東洋インキ社、カタログNo. 309-04821)からルシフェラーゼ構造遺伝子を切り出し、TKプロモーターをもつpTKβ(クロンテック社、カタログNo. 6179-1)から、必要最小のプロモーター活性として、TKプロモーター(−105/+51)支配下のルシフェラーゼ遺伝子発現ベクターpTK−Luc.を作成した。TKプロモーター上流に、酵母の基本転写因子であるGal4蛋白の応答配列、UASを4回繰り返したエンハンサー配列を挿入し、4xUAS−TK−Luc.を構築し、レポーター遺伝子とした。以下に用いたエンハンサー配列(配列番号1)を示す。
配列番号1:Gal4蛋白応答配列を繰り返したエンハンサー配列5’−T(CGACGGAGTACTGTCCTCCG)x4 AGCT−3’ 酵母Gal4蛋白のDNA結合領域のカルボキシル末端に、核内受容体ヒトPPARαまたはγ受容体のリガンド結合領域を融合させた、キメラ受容体蛋白を発現するベクターを以下のように作成した。すなわち、ピカジーン・ベーシック・ベクター2(PicaGene Basic Vector 2)(商品名、東洋インキ社、カタログNo. 309-04821)を基本発現ベクターといて、プロモーター・エンハンサー領域はそのままに、構造遺伝子をキメラ受容体蛋白のそれに交換した。
Gal4蛋白のDNA結合領域、1番目から147番目までのアミノ酸配列をコードするDNA下流に、ヒトPPARαまたはγ受容体のリガンド結合領域をコードするDNAが、フレームが合うように融合して、PicaGene Basic Vector 2のプロモーター・エンハンサー領域下流に挿入した。この際、発現したキメラ蛋白が核内に局在すべく、ヒトPPARαまたはγ受容体のリガンド結合領域のアミノ末端には、SV40 T−抗原(antigen)由来の核移行シグナル、AlaProLysLysLysArgLysValGly(配列番号2)を配し、一方、カルボキシ末端には発現蛋白質の検出用にエピトープタグシークエンスとして、インフルエンザのヘマグルチニンエピトープ、TyrProTyrAspValProAspTyrAla(配列番号3)と翻訳停止コドンを順に配するようなDNA配列とした。
ヒトPPARαまたはγ受容体のリガンド結合領域として用いた構造遺伝子部分は、R. Mukherjeeら(J. Steroid Biochem. Molec. Biol., 51, 157(1994)参照)、M. E. Green ら(Gene Expression., 4, 281(1995)参照)、A. Elbrechtら(Biochem Biophys. Res. Commun., 224, 431(1996)参照またはA. Schmidtら(Mol. Endocrinology., 6, 1634(1992)参照)に記載された、ヒトPPARの構造比較から、ヒトPPARαリガンド結合領域:Ser167−Tyr468ヒトPPARγリガンド結合領域:Ser176−Tyr478(ヒトPPARγ1受容体、ヒトPPARγ2受容体ではSer204-Tyr506に相当し、全く同じ塩基配列である。)をコードするDNAを使用した。また、基本転写に対する影響をモニターすべく、PPARリガンド結合領域を欠失したGal4蛋白のDNA結合領域、1番目から147番目までのアミノ酸配列のみをコードするDNAを有する発現ベクターも併せて調整した。
(2)ヒトPPARαまたはγ受容体を用いたルシフェラーゼアッセイ 宿主細胞として用いたCV−1細胞は常法に従って培養した。すなわち、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に牛胎児血清(GIBCO BRL社、カタログNo. 26140-061)を終濃度10%になるように添加し、さらに終濃度50U/mlのペニシリンGと50μg/mlの硫酸ストレプトマイシンを加えた培地にて、5%炭酸ガス中、37℃で培養した。
レポーター遺伝子、Gal4−PPAR発現ベクターの両DNAを、宿主細胞内へ導入するトランスフェクションに際し、細胞を予め10cmディシュ(dish)に2×106cells播種しておき、血清を含まない培地で一回洗浄操作を施した後、同培地10mlを加えた。レポーター遺伝子10μg、Gal4−PPAR発現ベクター0.5μgとリポフェクトアミン(LipofectAMINE、商品名、GIBCO BRL 社、カタログNo. 18324-012)50μlをよく混和し、上記培養ディシュ(dish)に添加した。37℃で培養を5〜6時間続け、10mlの透析牛胎児血清(GIBCO BRL 社、カタログNo. 26300-061)20%を含む培地を加えた。37℃で一晩培養した後、細胞をトリプシン処理によって分散させ、8000 cells/100ml DMEM−10%透析血清/wellの細胞密度で96穴プレートに再播種し、数時間培養し細胞が付着したとき、検定濃度の2倍濃度を含む本発明化合物のDMEM−10%透析血清溶液100μlを添加した。37℃で42時間培養し、細胞を溶解させ、常法に従ってルシフェラーゼ活性を測定した。
なお、本実験で、PPARαに対して有意にルシフェラーゼ遺伝子の転写を活性化できる陽性対照化合物カルバサイクリン(Eur. J. Biochem., 233, 242(1996);Genes & Development., 10, 974(1996)参照)10μM添加時のルシフェラーゼ活性を 1.0 としたときの、本発明化合物10μM添加時の相対活性を表1に示した。
また、PPARγに対して有意にルシフェラーゼ遺伝子の転写を活性化できる、すでに血糖降下剤として上市されている、陽性対照化合物トログリタゾン(Cell., 83, 863(1995)、Endocrinology., 137, 4189(1996)およびJ. Med. Chem., 39, 665(1996)参照)10μM添加時のルシフェラーゼ活性を 1.0 としたときの、本発明化合物10μM添加時の相対活性を表2に示した。
さらに、有望化合物に対しては、3回行なって再現性を検討し、また、用量依存性の有無を確認した。
また、比較化合物として、以下に示す WO9911255 号明細書、実施例3(35)記載の化合物を使用した。
本発明化合物の血糖および血中脂質の低下作用は、例えば以下の方法によって測定することができる。
血糖および血中脂質の低下作用(1): 雄性KKAy/Ta Jclマウス(1群5匹)を8週齢で入荷後、個別ケージにて約1週間の予備飼育を行なう。予備飼育期間中は、固形飼料及び上水道水を給水瓶から自由摂取させる。次に3日間、粉末飼料に切り替えて馴化飼育を行ない、実験を開始する。実験開始当日(0日)、体重を測定し、尾静脈からマイクロキャピラリーを用いて採血後、血糖値を測定する。血糖値を指標に層別無作為化法による群分けを行ない、1群5匹を割り付ける。翌日、午前に体重を測定し、以降6日間、本発明化合物を 0.03%(w/w)或いは 0.01%(w/w)、0.003%(w/w)含む飼料、もしくは粉末飼料を与えて飼育する。投与開始4日目、及び7日目午前に体重と摂餌量を測定し、平均摂餌量から投与用量を換算する。投与開始後6日目に尾静脈採血を行ない、血糖値、血漿中トリグリセリド(TG)値を測定する(飽食時血糖、TG値)。投与開始7日目の体重測定後、エーテル麻酔下で腹部大静脈から採血し、血中インスリン・遊離脂肪酸(NEFA)、及びGOT、GPTを市販のキットを用いて測定する。また、肝臓を摘出し、湿重量を測定する。外側左葉の一部から総RNAを抽出し、ノーザンブロット(Northern Blot)法によって二頭酵素の遺伝子発現レベルを測定する。なお、摂餌量はコントロール群(粉末飼料のみ)、本発明化合物群(化合物を 0.03%或いは 0.01%、0.003%含む粉末飼料)両者で有意な違いは認めず、平均摂取量から換算した投与量は 0.03%含有飼料投与群で約40mg/kg/dayとなる。
KKAy/Taマウスにおける飽食時の血糖、血中インスリン、NEFA値あるいは血漿中TG値の低下作用は糖尿病、高脂血症、動脈硬化症等の予防および/または治療剤としての可能性を示唆するものである。また、この作用はPPARγの生体における活性化に由来している。一方、肝重量増加や肝の二頭酵素の発現量の増大はPPARαの生体における活性化を反映していることが示唆される。
血糖および血中脂質の低下作用(2): 雄性Zucker fa/faラット(系統名 Crj-[ZUC]-fa/fa)、及び正常対照動物リーン(lean)ラット(系統名 Crj-[ZUC]-lean)を8週齢で購入後、個別ケージにて約2週間の予備飼育を行なう。予備飼育期間中は、固形飼料及び上水道水を自動給水装置から自由摂取させる。また、投与開始5日前より経口ゾンデを用いて擬似投与を行ない、実験を開始する。この間、一般状態観察を実施し、特に異常の認められなかった10週齢の動物を試験に供する。実験開始日の午前中に体重測定を行ない、尾静脈からマイクロキャピラリーを用いて採血後、血糖・遊離脂肪酸(NEFA)・TG、並びにHbA1c濃度を測定する。この中でHbA1c値及び体重を指標にして層別無作為化法により1群5匹を割り付ける。加えて、他のパラメーターの平均値に偏りが生じないように任意に入れ替える。群分け翌日以降、午前中に体重を測定した後、この体重基にいて本発明化合物を13日間連続で経口ゾンデを用いて強制経口投与する。なお、対照群及び正常対照群(leanラット)については媒体である 0.5% MCを投与する。
投与開始1、4、7、10及び13日目の午前中に摂餌量を測定し、平均摂餌量を算出する。投与開始7日目に尾静脈からマイクロキャピラリーを用いて採血後、血糖・NEFA・TG、並びにHbA1c濃度を測定する。また、投与開始14日目に経口糖負荷試験(OGTT)を実施し、耐糖能改善作用を評価する。OGTTは、その前日(投与開始後13日目)より絶食とし、翌日(投与開始後14日目)より採血を実施した後、40%グルコース液を2g/5ml/kg用量で経口投与する。糖負荷後、60分及び120分後に尾静脈からマイクロキャピラリーを用いて採血後、血糖値を測定する。
OGTT終了後、給餌を再開し、投与開始15日目にも本発明化合物を投与する。投与開始16日目の午前中に体重を測定し、ラットをエーテル麻酔下で腹部大静脈から採血し、血糖・血中インスリン・NEFA・TG、及びGOT、GPTを市販のキットを用いて測定する。また、肝臓を摘出し、湿重量を測定する。
Zucker fa/faラットにおける飽食時の血糖、血中インスリン、NEFA、HbA1c値あるいは血漿中TG値の低下作用は糖尿病や高脂血症や動脈硬化症糖の予防および/または治療剤としての可能性を示唆するものである。また、OGTTにおける空腹時血糖値の低下や耐糖能改善作用は糖尿病の予防および/または治療剤としての可能性を示唆する。これらの作用はPPARγの生体における活性化に由来している。一方、肝重量増加はPPARαの生体における活性化を反映していることが示唆される。
血糖および血中脂質の低下作用(3): 入荷時年齢3〜4歳、平均体重約3kgの雄性カニクイザルを購入し、法定検疫を実施した全ての動物を試験実施施設にてさらに約1ヶ月異常の期間、施設検疫及び馴化する。動物は、サルケージに個別収容し、市販固形飼料約100gを1日1回給餌する。馴化が進むと動物は毎日ほぼ1時間以内に飼料を食べ終わるようになる。また、上水道水を自動給水装置から自由摂取させる。次に、14日間の予備飼育を行ない、試験開始前2週、及び1週に体重測定を実施後、後肢伏在静脈から採血し、血液学的検査(赤血球数・ヘマトクリット・血色素量・血小板数・白血球数の測定)及び血液化学的検査(GOT・GPT・アルカリフォスファターゼ・総蛋白質・尿中窒素・クレアチニン・クレアチニンキナーゼ・総ビリルビン・血糖・総コレステロール・HDL・LDL・TGの測定)を実施する。加えて、一般状態を観察し、馴化及び予備飼育期間中順調に発育した個体を選別して使用する。また、予備飼育期間を含めて全動物の摂時量を毎日測定する。
各動物を順化期間終了日の体重に基いて層別無作為化法による群分けを行ない、1群3頭を割り付ける。投与開始1、3、7、10、14日目午前に体重を測定し、最も新しい体重に基いて本発明化合物を投与する。希釈液或いは本発明化合物3〜100mg/kg/dayを含む薬液を栄養カテーテル及び注射筒を用いて1日1回、14日間反復経鼻胃内投与する。投与開始後、1、7、14日目の本発明化合物投与前に採血し、上述の血液学的検査及び血液化学的検査を実施し、本発明化合物は随時血糖値には影響しないことを確かめる。また、投与開始前3週、及び投与後14日目の投与後、1、2、4時間及び給餌(1時間の摂取時間)後1、2、3時間に後肢伏在静脈或いは前腕皮静脈から採血し、血糖・TG値を測定する。
正常カニクイザルにおける空腹時血漿TG値の低下作用は高脂血症や動脈硬化症等の予防および/または治療剤としての可能性を示唆するものである。この作用はPPARαの生体における活性化を反映していることが想定される。同様に、食餌負荷後のTG上昇を抑制する点においてもこれは確認される。加えて、他の血液生化学的なパラメーターから毒性変化の有無が併せて評価できる。
[毒性]
一般式(I)で示される本発明化合物の毒性は非常に低いものであり、医薬として使用するために十分安全であると考えられる。
産業上の利用可能性[医薬品への適用]
一般式(I)で示される本発明化合物、およびそれらの非毒性塩は、PPARを制御する作用を有しており、血糖降下剤、脂質低下剤、糖尿病、肥満、シンドロームX、高コレステロール血症、高リポ蛋白血症等の代謝異常疾患、高脂血症、動脈硬化症、高血圧、循環器系疾患、過食症、虚血性心疾患等の予防および/または治療剤、HDLコレステロール上昇剤、LDLコレステロールおよび/またはVLDLコレステロールの減少剤、糖尿病やシンドロームXのリスクファクター軽減剤としての応用が期待される。
また、一般式(I)で示される本発明化合物、およびそれらの非毒性塩は特にPPARαアゴニスト作用および/またはPPARγアゴニスト作用を有しているため、血糖降下剤、脂質低下剤、糖尿病、肥満、シンドロームX、高コレステロール血症、高リポ蛋白血症等の代謝異常疾患、高脂血症、動脈硬化症、高血圧、循環器系疾患、過食症等の予防および/または治療剤、HDLコレステロール上昇作用、LDLコレステロールおよび/またはVLDLコレステロールの減少作用、そして動脈硬化進展抑制やその治療、または肥満抑制効果が期待され、血糖降下剤として糖尿病の治療や予防、高血圧の改善、シンドロームXのリスクファクター軽減や虚血性心疾患の発症予防剤としての応用が期待される。
本発明で用いる一般式(I)で示される化合物、およびそれらの非毒性の塩を上記の目的で用いるには、通常、全身的または局所的に、経口または非経口の形で投与される。
投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、通常、成人一人あたり、1回につき、1mgから1000mgの範囲で、1日1回から数回経口投与されるか、または成人一人あり、1回につき、1mgから100mgの範囲で、1日1回から数回非経口投与(好ましくは、静脈内投与)されるか、または1日1時間から24時間の範囲で静脈内に持続投与される。
もちろん前記したように、投与量は、種々の条件によって変動するので、上記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また範囲を越えて必要な場合もある。
一般式(I)で示される化合物を投与する際には、経口投与のための個体組成物、液体組成物およびその他の組成物および非経口投与のための注射剤、外用剤、坐剤等として用いられる。
経口投与のための固体組成物には、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。
カプセル剤には、ハードカプセルおよびソフトカプセルが含まれる。
このような固体組成物においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、少なくともひとつの不活性な希釈剤、例えばラクトース、マンニトール、グルコース、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムと混合される。組成物は、常法に従って、不活性な希釈剤以外の添加剤、例えばステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤、繊維素グリコール酸カルシウムのような崩壊剤、ラクトースのような安定化剤、グルタミン酸またはアスパラギン酸のような溶解補助剤を含有していてもよい。錠剤または丸剤は必要により白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートなどの胃溶性あるいは腸溶性物質のフィルムで被覆していてもよいし、また2以上の層で被覆していてもよい。さらにゼラチンのような吸収されうる物質のカプセルも包含される。
経口投与のための液体組成物は、薬剤的に許容される乳濁剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤等を含む。このような液体組成物においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、一般的に用いられる不活性な希釈剤(例えば、精製水、エタノール)に含有される。この組成物は、不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有していてもよい。
経口投与のためのその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自体公知の方法により処方されるスプレー剤が含まれる。この組成物は不活性な希釈剤以外に亜硫酸水素ナトリウムのような安定剤と等張性を与えるような緩衝剤、例えば塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウムあるいはクエン酸のような等張剤を含有していてもよい。スプレー剤の製造方法は、例えば米国特許第2,868,691号および同第3,095,355号に詳しく記載されている。
本発明による非経口投与のための注射剤としては、無菌の水性および/または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤としては、例えば注射用蒸留水および生理食塩水が含まれる。非水溶性の溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート80(登録商標)等がある。また、無菌の水性と非水性の溶液剤、懸濁剤および乳濁剤を混合して使用してもよい。このような組成物は、さらに防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤(例えば、ラクトース)、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸)のような補助剤を含んでいてもよい。これらはバクテリア保留フィルターを通すろ過、殺菌剤の配合または照射によって無菌化される。これらはまた無菌の固体組成物を製造し、例えば凍結乾燥品の使用前に、無菌化または無菌の注射用蒸留水または他の溶媒に溶解して使用することもできる。
非経口投与のためのその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、常法により処方される外溶液剤、軟膏、塗布剤、直腸内投与のための坐剤および膣内投与のためのペッサリー等が含まれる。
発明を実施するための最良の形態 以下、参考例および実施例によって本発明を詳述するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
クロマトグラフィーによる分離の箇所、TLCに示されているカッコ内の溶媒は、使用した溶出溶媒または展開溶媒を示し、割合は体積比を表わす。NMRの箇所に示されているカッコ内の溶媒は、測定に使用した溶媒を示している。
参考例13−(5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸 3−(5−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸(25.1g;公知化合物(J. Chem. Soc. Perkin Trans I., 1739-1742(1987))参照)を塩酸・ピリジン(200g)に加え、180℃で3時間撹拌した。反応混合物を放冷後、水で希釈し、水層を濃塩酸で酸性にした。水層を酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸ナトリウム水溶液で抽出した。合わせた水層を濃塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、下記物性値を有する標題化合物(11.8g)を得た。
TLC:Rf 0.42(クロロホルム:メタノール=6:1);
NMR(CDCl3):δ 9.21(s, 1H), 6.98(dd, J=7.8, 7.6Hz, 1H), 6.71(d, J=7.6Hz, 1H), 6.70(d, J=7.8Hz, 1H), 5.82(t, J=4.4Hz, 1H), 2.68-2.50(m, 4H), 2.36(m, 2H), 2.12(m, 2H)。
参考例23−(5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステル 無水メタノール(40ml)を−10℃に冷却し、アルゴンガス気流下、塩化チオニル(5.92ml)をゆっくり滴下し、−10℃で20分間撹拌した。この溶液に参考例1で製造した化合物(11.8g)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、ベンゼンで2回共沸した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホルム:メタノール=50:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(10.6g)を得た。
TLC:Rf 0.72(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(CDCl3):δ 7.06(dd, J=7.8, 7.6Hz, 1H), 6.88(d, J=7.6Hz, 1H), 6.70(d, J=7.8Hz, 1H), 5.88(t, J=4.4Hz, 1H), 4.93(s, 1H), 3.68(s, 3H), 2.82-2.62(m, 4H), 2.58-2.49(m, 2H), 2.26(m, 2H)。
参考例35−ピバロイルオキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン 5−ヒドロキシ−1−テトラロン(30.0g)のピリジン(180ml)溶液に4−ジメチルアミノピリジン(1.13g)を加えた後、氷冷下、塩化ピバロイル(25.0ml)を滴下し、室温で一晩撹拌した。反応混合物を氷水で冷却し、濃塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1→5:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(45.4g)を得た。
TLC:Rf 0.42(ヘキサン:酢酸エチル=5:1);
NMR(CDCl3):δ 7.95(dd,J=7.8, 1.4Hz, 1H), 7.33(t, J=7.8Hz, 1H), 7.19(dd, J=7.8, 1.4Hz, 1H), 2.79(t, J=6.0Hz, 2H), 2.65(dd, J=7.6, 6.0Hz, 2H), 2.19-2.05(m, 2H), 1.40(s, 9H)。
参考例42−(1−ヒドロキシ−5−ピバロイルオキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)酢酸・エチルエステル 亜鉛(16.9g)の無水ベンゼン(60ml)懸濁液にヨウ素(触媒量)を加え、還流した後、参考例3で製造した化合物(45.4g)およびブロモ酢酸・エチルエステル(25.0ml)の無水ベンゼン(120ml)溶液を滴下し、一晩還流した。室温まで放冷後、反応混合物を氷水に加え、濃塩酸を加えたのち、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:1→5:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(33.5g)を得た。
TLC:Rf 0.52(ヘキサン:酢酸エチル=85:15);
NMR(CDCl3):δ 7.42(dd, J=8.0, 2.0Hz, 1H), 7.17(t, J=8.0Hz, 1H), 6.85(dd, J=8.0, 2.0Hz, 1H), 4.16(q, J=7.0Hz, 2H), 4.10-3.90(br, 1H), 2.80(d, J=14.0Hz, 1H), 2.76(d, J=14.0Hz, 1H), 2.68-2.40(m, 2H), 2.12-1.44(m, 4H), 1.35(s, 9H), 1.24(t, J=7.0Hz, 3H)。
参考例52−(5−ピバロイルオキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)酢酸・エチルエステル 参考例4で製造した化合物(33.5g)のトルエン(80ml)溶液に、p−トルエンスルホン酸・水和物(1.52g)を加え、1時間還流した。室温まで冷却後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1→10:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(13.2g)を得た。
TLC:Rf 0.56(ヘキサン:酢酸エチル=3:1);
NMR(CDCl3):δ 7.18(t, J=8.0Hz, 1H), 7.08(dd, J=8.0, 1.0Hz, 1H), 6.86(dd, J=8.0,1.0Hz, 1H), 6.01(t, J=4.5Hz, 1H), 4.14(q, J=7.0Hz, 2H),3.44-3.40(m, 2H), 2.63(t, J=8.0Hz, 2H), 2.36-2.23(m, 2H), 1.38(s, 9H), 1.22(t, J=7.0Hz, 3H)。
参考例62−(5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)酢酸・エチルエステル 氷冷下、参考例5で製造した化合物(13.2g)のエタノール(50ml)溶液にナトリウムエチラートのエタノール溶液(20ml、2.6M)を滴下し、室温で3時間撹拌した。反応混合物を2N塩酸および氷の混合物に加えた後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1→2:1)で精製した。得られたオイルをヘキサンおよび酢酸エチルの混合溶媒で結晶化した。さらに、得られた結晶をヘキサンおよび酢酸エチルの混合溶媒で再結晶し、下記物性値を有する標題化合物(7.73g)を得た。
TLC:Rf 0.34(ヘキサン:酢酸エチル=3:1);
NMR(CDCl3):δ 7.00(t, J=8.0Hz, 1H), 6.78(d, J=8.0, 1.0Hz, 1H), 6.63(dd, J=8.0, 1.0Hz, 1H), 5.98(t, J=4.5Hz, 1H), 5.25(brs, 1H), 4.15(q, J=7.0Hz, 2H), 3.44-3.41(m, 2H), 2.74(t, J=8.0Hz, 2H), 2.36-2.23(m, 2H), 1.23(t, J=7.0Hz, 3H)。
参考例75−(5−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−イリデン)ペンタン酸 (4−カルボキシブチル)トリフェニルホスフィニウムブロマイド(25.0g)の無水テトラヒドロフラン(200ml)溶液にカリウムt−ブトキシド(12.7g)を加え、30℃で1時間撹拌した。反応混合物に5−メトキシ−1−テトラロン(5.0g)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液および氷の混合物にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を濃縮し、下記物性値を有する粗製の標題化合物を得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.34(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
参考例85−(5−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−イリデン)ペンタン酸・メチルエステル 参考例7で製造した化合物の無水ジメチルホルムアミド(40ml)溶液にヨウ化メチル(5.3ml)および炭酸カリウム(17.6g)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を氷水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(6.80g)を得た。
TLC:Rf 0.72(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.18(dd, J=7.6, 1.2Hz, 1H), 7.10(t, J=7.6Hz, 1H), 6.70(dd, J=7.6, 1.2Hz, 1H), 5.96(brt, J=7.2Hz, 1H), 3.81(s, 3H), 3.66(s, 3H), 2.71(t, J=6.4Hz, 2H), 2.48-2.18(m, 6H), 1.89-1.71(m, 4H)。
参考例95−(5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ペンタン酸 参考例8で製造した化合物(6.83g)およびピリジン・塩酸塩(39g)の混合物を180℃で2時間撹拌した。室温まで冷却後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を2N塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、下記物性値を有する粗製の標題化合物を得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.12(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
参考例105−(5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ペンタン酸・メチルエステル −30℃で、メタノール(25ml)に塩化チオニル(1.9ml)を加え、−20℃で15分間撹拌した。反応溶液に参考例9で製造した化合物のメタノール(10ml)溶液を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈した。希釈液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(4.91g)を得た。
TLC:Rf 0.48(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.08(t, J=7.8Hz, 1H), 6.86(brd, J=7.8Hz, 1H), 6.68(dd, J=7.8, 1.0Hz, 1H), 5.85(t, J=4.4Hz, 1H), 4.96(brs, 1H), 3.66(s, 3H), 2.70(t, J=8.0Hz, 2H), 2.49-2.17(m, 6H), 1.89-1.45(m, 4H)。
参考例11N’−((1E)−5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−イリデン)−2,4,6−トリイソプルベンゼンスルホノヒドラジド 2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニルヒドラジド(36.8g)および5−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン(20.0g)のメタノール(250ml)溶液に濃塩酸(4.3ml)を室温で加え、40℃で2時間撹拌した。反応混合物を氷冷下、1時間撹拌した。析出した結晶をろ取した。ろ取物を冷メタノールで洗浄後、減圧下乾燥し、下記物性値を有する標題化合物(49.2g)を得た。
TLC:Rf 0.28(ヘキサン:酢酸エチル=3:1);
NMR(CDCl3):δ 7.57(br, 1H), 7.56(d, J=8.1Hz, 1H), 7.16(s, 2H), 6.99(t, J=8.1Hz, 1H), 6.71(d, J=8.1Hz, 1H), 4.37 - 4.24(m, 2H), 2.88(m, 1H), 2.69(t, J=6.0Hz, 2H), 2.43(t, J=6.6Hz, 2H), 1.96 - 1.85(m, 2H), 1.30(d, J=6.9Hz, 12H), 1.23(d, J=6.9Hz, 6H)。
参考例125−ヒドロキシ−3,4−ジヒドナフタレン−1−イルメタノール 参考例11で製造した化合物(49.2g)の無水テトラヒドロフラン(510 ml)溶液に、−78℃でn−ブチルリチウム(221ml、1.56M in hexane)を滴下し、−78℃で30分間撹拌した。反応混合物を0℃まで昇温した後、0℃で30分間撹拌した。氷冷下、反応混合物にパラホルムアルデヒド(11.7g)を加え、室温まで昇温した後、1時間撹拌した。氷冷下、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、分液した。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1→1:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(15.7g)を得た。
TLC:Rf 0.28(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 9.17(brs, 1H), 6.94(t, J=8.1Hz, 1H), 6.74(d, J=8.1Hz, 1H), 6.68(dd, J=8.1, 1.2Hz, 1H), 6.01(t, J=4.8Hz, 1H), 4.50(brs, 1H), 4.25(d, J=1.2Hz, 2H), 2.60(t, J=7.8Hz, 2H), 2.22 - 2.09(m, 2H)。
参考例135−メトキシメトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イルメタノール 参考例12で製造した化合物(15.7g)の無水テトラヒドロフラン(135ml)溶液に氷冷下、水素化ナトリウム(3.75g、63.1%)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物にクロロメチルメチルエーテル(7.41ml)を氷冷下、滴下し、室温で13時間撹拌した。反応混合物に氷水および飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1→2:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(15.1g)を得た。
TLC:Rf 0.38(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.16(t, J=7.8Hz, 1H), 7.05(d, J=7.8Hz, 1H), 7.00(d, J=7.8Hz, 1H), 6.14(t, J=4.5Hz, 1H), 5.20(s, 2H), 4.51(brs, 2H), 3.49(s, 3H), 2.82(t, j=8.1Hz, 2H), 2.30(td, j=8.1, 4.5Hz, 2H), 1.46(brs, 1H)。
参考例141−ブロモメチル−5−メトキシメトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン 参考例13で製造した化合物(7.53g)およびトリフェニルホスフィン(9.59g)の塩化メチレン(110ml)溶液に氷冷下、四臭化炭素(12.1g)を加え、氷冷下、40分間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣にジエチルエーテルおよびヘキサンの混合溶媒(5:1)を加えてトリフェニルホスフィンオキサイドを除去した。得られた粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1→10:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(6.32)gを得た。
TLC:Rf 0.76(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.20(t, J=8.1Hz, 1H), 7.12(d, J=8.1Hz, 1H), 7.03(d, J=8.1Hz, 1H), 6.30(t, J=4.8Hz, 1H), 5.20(s, 2H), 4.36(s, 2H), 3.49(s, 3H), 2.83(t, J=8.7Hz, 2H), 2.31(td, J=8.7, 4.8Hz, 2H)。
参考例152,2−ジメチル−3−(5−メトキシメトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステル 2−メチルプロパン酸・メチルエステル(5.11ml)の無水テトラヒドロフラン(30ml)溶液に氷冷下、リチウムジイソプロピルアミド(22.3ml)を滴下し、30℃で30分間撹拌した。反応混合物に氷冷下、参考例14で製造した化合物(6.32g)の無水テトラヒドロフラン(20ml)溶液を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:1→6:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(7.02g)を得た。
TLC:Rf 0.55(ヘキサン:酢酸エチル=5:1);
NMR(CDCl3):δ 7.10(t, J=8.1Hz, 1H), 6.97(d, J=8.1Hz, 1H), 6.94(d, J=8.1Hz, 1H), 5.85(t, J=4.5Hz, 1H), 3.49(s, 3H), 3.47(s, 3H), 2.74(t, J=7.8Hz, 2H), 2.72(s, 2H), 2.17(td, J=7.8, 4.5Hz, 2H), 1.15(s, 6H)。
参考例162,2−ジメチル−3−(5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステル 参考例15で製造した化合物(6.78g)のメタノール(110ml)溶液に4N塩化水素−ジオキサン溶液(8.4ml)を加え、室温で15時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、下記物性値を有する標題化合物(5.78g)を得た。
TLC:Rf 0.30(ヘキサン:酢酸エチル=5:1);
NMR(CDCl3):δ 7.03(t, J=8.1Hz, 1H), 6.89(d, J=8.1Hz, 1H), 6.65(dd, J=1.2, 8.1Hz, 1H), 5.85(t, J=4.5Hz, 1H), 4.71(s, 1H), 3.46(s, 3H), 2.71(d, J=1.2Hz, 2H), 2.67(t, J=8.1Hz, 2H), 2.20(td, J=8.1, 4.5Hz, 2H), 1.56(s, 6H)。
参考例171−シクロプロピリデン−5−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 氷冷下、(3−ブロモプロピル)トリフェニルホスフィニウムブロマイド(19.8g)の無水テトラヒドロフラン(200ml)溶液にカリウムt−ブトキシド(9.58g)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物に5−メトキシ−1−テトラロン(5.0g)を加え、室温で5時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に加えた。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(5.66g)を得た。
TLC:Rf 0.86(ヘキサン:酢酸エチル=10:1);
NMR(CDCl3):δ 7.56(d, J=7.8Hz, 1H), 7.13(t, J=7.8Hz, 1H), 6.70(d, J=7.8Hz, 1H), 3.83(s, 3H), 2.76(t, J=6.4Hz, 2H), 2.66-2.56(m, 2H), 1.94-1.80(m, 2H), 1.51-1.40(m, 2H), 1.12-1.02(m, 2H)。
参考例181−(3−ブロモプロピル)−5−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン 参考例17で製造した化合物(5.00g)の酢酸(60ml)溶液に47%臭化水素水溶液(20ml)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を氷水に加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(7.05g)を得た。
TLC:Rf 0.69(ヘキサン:酢酸エチル=10:1);
NMR(CDCl3):δ 7.16(t, J=7.8Hz, 1H), 6.90(d, J=7.8Hz, 1H), 6.79(d, J=7.8Hz, 1H), 5.92(t, J=4.6Hz, 1H), 3.83(s, 3H), 3.44(t, J=6.6Hz, 2H), 2.74(t, J=7.6Hz, 2H), 2.65-2.55(m, 2H), 2.28-2.15(m, 2H), 2.13-1.98(m, 2H)。
参考例192,2−ジメチル−5−(5−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ペンタン酸・メチルエステル 氷冷下、2−メチルプロパン酸・エチルエステル(3.30g)の無水テトラヒドロフラン(15ml)溶液にリチウムジイソプロピルアミド(16.5ML、2.0M)を加え、30℃で30分間撹拌した。室温まで冷却後、反応混合物に参考例18で製造した化合物(3.00g)の無水テトラヒドロフラン(5ml)溶液を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:1→20:1)で精製し、下記物性値を有する粗製の標題化合物(3.68g)を得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.84(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
参考例202,2−ジメチル−5−(5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ペンタン酸 参考例19で製造した化合物(3.68g)およびピリジン・塩酸塩(17g)の混合物を180℃で一晩撹拌した。室温まで冷却後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、下記物性値を有する粗製の標題化合物を得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.30(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
参考例212,2−ジメチル−5−(5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ペンタン酸・メチルエステル 冷メタノール(11ml)に塩化チオニル(0.86ml)を加え、−20℃で15分間撹拌した。反応溶液に参考例20で製造した化合物のメタノール(5ml)溶液を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈した。希釈液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および塩で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(2.02g)を得た。
TLC:Rf 0.66(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.05(t, J=8.0Hz, 1H), 6.84(d, J=8.0Hz, 1H), 6.68(dd, J=8.0, 1.0Hz, 1H), 5.84(t, J=4.8Hz, 1H), 5.01(brs, 1H), 3.60(s, 3H), 2.70(t, J=8.0Hz, 2H), 2.44-2.32(m, 2H), 2.30-2.17(m, 2H), 1.75-1.34(m, 4H), 1.15(s, 6H)。
参考例222−ベンジルオキシ−3−(5−メトキシメトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸 アルゴンガス雰囲気下、2−ベンジルオキシ酢酸(0.30ml)のテトラヒドロフラン(7ml)溶液にリチウムジイソプロピルアミド(2.4ml)を−78℃で滴下し、0℃で10分間撹拌した。上記で得られた溶液を参考例14で製造した化合物(600mg)のテトラヒドロフラン(3ml)溶液に、−78℃で加え、室温で12時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液にあけ、分液した。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=50:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(99mg)を得た。
TLC:Rf 0.33(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)。
参考例232−ベンジルオキシ−3−(5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステル 参考例22で製造した化合物(99mg)のメタノール(4ml)溶液に4N塩化水素−ジオキサン溶液(0.1ml)を加え、室温で15時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、下記物性値を有する粗製の標題化合物を得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.48(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
参考例243−メトキシカルボニル−2−(4−メチルベンゾイルアミノ)プロパン酸 L−アスパラギン酸・β−メチルエステル・塩酸塩(184g)を水(1.3L)に溶解し、炭酸水素ナトリウム(277g)を加えた後、テトラヒドロフラン(450ml)および4−メチルベンゾイルクロライド(146ml)のテトラヒドロフラン(50ml)溶液を滴下し、15時間室温で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで洗浄した、水層を2N塩酸でpH2〜3に中和後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、下記物性値を有する粗製の標題化合物(255g)を得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.28(クロロホルム:メタノール=5:1);
NMR(CDCl3):δ 7.71(d, J=8.1Hz, 2H), 7.34(d, J=7.8Hz, 1H), 7.24(d, J=8.1Hz, 2H), 5.08(ddd, J=7.5, 4.5, 4.5Hz, 1H), 3.73(s, 3H), 3.18(dd, J=17.1, 4.5Hz, 1H), 3.00(dd, J=17.1, 4.5Hz, 1H), 2.40(s, 3H)。
参考例253−アセチル−3−(4−メチルベンゾイルアミノ)プロパン酸・メチルエステル 参考例24で製造した化合物(255g)のピリジン(480ml)溶液に、無水酢酸(453ml)および4−ジメチルアミノピリジン(3.52g)を加え、90℃で1時間撹拌した。室温まで放冷後、反応混合物を濃縮した。残渣を氷水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、2N塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、下記物性値を有する粗製の標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.23(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
参考例262−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)酢酸・メチルエステル 参考例25で製造した化合物の無水酢酸(450ml)溶液に、濃硫酸(86ml)を加え、90℃で1時間撹拌した。室温まで放冷後、反応混合物を氷にあけた。水層を5N水酸化ナトリウム水溶液で中性まで中和した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を1N水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られたオイルを一晩放置した。得られた固体をヘキサンで洗浄後、吸引ろ取し、下記物性値を有する標題化合物(183g)を得た。
TLC:Rf 0.61(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.87(d, J=8.1Hz, 2H), 7.23(d, J=8.1Hz, 2H), 3.73(s, 3H), 3.57(s, 2H), 2.38(s, 3H), 2.35(s, 3H)。
参考例272−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エタノール 水素化リチウムアルミニウム(18.6g)を氷冷下、無水テトラヒドロフラン250ml)に懸濁し、参考例26で製造した化合物(120g)の無水テトラヒドロフラン(250ml)溶液を滴下し、氷冷下30分間撹拌した。反応混合物に飽和硫酸ナトリウム水溶液を滴下し、分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、セライトでろ過した。ろ液を濃縮した。残渣を一晩放置した。得られた結晶をヘキサンおよび酢酸エチルの混合溶媒(10:1)で洗浄し、下記物性値を有する標題化合物(80.0g)を得た。
TLC RF 0.18(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.86(m, 2H), 7.23(m, 2H), 3.92(br, 2H), 2.71(t, J=6.0Hz, 2H), 2.39(s, 3H), 2.32(s, 3H)。
実施例13−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステル 参考例2で製造した化合物(600mg)の塩化メチレン(15ml)溶液に参考例27で製造した化合物(617mg)、トリフェニルホスフィン(1.02g)および1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(978mg)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテルで希釈後、セライトでろ過した。ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1→7:1→5:1→7:2)で精製し、下記物性値を有する本発明化合物(1.00g)を得た。
TLC:Rf 0.59(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.86(d, J=8.1Hz, 2H) ,7.23(d, J=8.1Hz, 2H), 7.13(dd, J=8.0, 8.0Hz, 1H), 6.94-6.74(m, 2H), 5.87(dd, J=4.6, 4.6Hz, 1H), 4.25(t, J=6.6Hz, 2H), 3.67(s, 3H), 2.99(t, J=6.6Hz, 2H), 2.85-2.63(m, 4H), 2.60-2.45(m, 2H), 2.39(s, 3H), 2.36(s, 3H), 2.30-2.10(m, 2H)。
実施例1(1)〜実施例1(46)
参考例2で製造した化合物またはその代わりに相当するフェノール誘導体(参考例6、参考例10、参考例16、参考例21、参考例23および2−(5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)酢酸・エチルエステル)、および参考例27で製造した化合物またはその代わりに相当するエタノール誘導体を用いて、実施例2と同様の操作に付すことにより、以下に示す本発明化合物を得た。
実施例1(1)
3−(5−(2−(2−フェニル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.59(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 8.02-7.94(m, 2H), 7.47-7.37(m, 3H),7.13(t, J=8.0Hz, 1H), 6.89(d, J=8.0Hz, 1H), 6.80(d, J=8.0Hz, 1H), 5.87(brt, J=4.5Hz, 1H), 4.25(t, J=6.6Hz, 2H), 3.67(s, 3H), 2.99(t, J=6.6Hz, 2H), 2.82-2.65(m, 4H), 2.58-2.47(m, 2H), 2.37(s, 3H), 2.27-2.11(m, 2H)。
実施例1(2)
3−(5−(2−(2−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.16(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 8.74(dd, J=2.4, 0.8Hz, 1H), 7.99(dd, J=9.0, 2.4Hz, 1H), 7.13(d, J=8.0Hz, 1H), 6.88(d, J=8.0Hz, 1H), 6.81(d, J=8.0Hz, 1H), 6.52(dd, J=9.0, 0.8Hz, 1H), 5.87(brt, J=4.6Hz, 1H), 4.24(t, J=6.8Hz, 2H), 3.67(s, 3H), 3.14(s, 6H), 2.96(t, J=6.8Hz, 2H), 2.82-2.65(m, 4H), 2.57-2.47(m, 2H),2.34(s, 3H), 2.27-2.21(m, 2H)。
実施例1(3)
3−(5−(2−(2−(1,3−ジオキサインダン−5−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.49(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.51(dd, J=8.2, 1.6Hz, 1H), 7.43(d, J=1.6Hz, 1H), 7.13(dd, J=8.0, 8.0Hz, 1H), 6.94-6.76(m, 3H), 6.01(s, 2H), 5.87(dd, J=4.5, 4.5Hz, 1H), 4.24(t, J=6.6Hz, 2H), 3.67(s, 3H), 2.96(t, J=6.6Hz, 2H), 2.84-2.62(m, 4H), 2.60-2.45(m, 2H), 2.34(s, 3H), 2.26-2.10(m, 2H)。
実施例1(4)
3−(5−(2−(2−(4−t−ブチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.61(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.89(d, J=8.6Hz, 2H), 7.44(d, J=8.6Hz, 2H), 7.12(dd, J=8.2, 8.0Hz, 1H), 6.88(d, J=8.0Hz, 1H), 6.80(d, J=8.0Hz, 1H), 5.87(t, J=6.6Hz, 1H), 4.24(t, J=6.6Hz, 2H), 3.67(s, 3H), 2.98(t, J=6.6Hz, 2H), 2.82-2.63(m, 4H), 2.58-2.47(m, 2H), 2.37(s, 3H), 2.26-2.10(m, 2H), 1.34(s, 9H)。
実施例1(5)
3−(5−(2−(2−(6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.75(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(CDCl3):δ 8.76(d, J=1.8Hz, 1H), 8.04(dd, J=8.8, 1.8Hz, 1H), 7.13(dd, J=8.0, 7.8Hz, 1H), 6.89(d, J=7.8Hz, 1H), 6.80(d, J=8.0Hz, 1H),6.64(d, J=8.8Hz, 1H), 5.87(m, 1H), 4.23(t, J=6.4Hz, 2H), 3.82(m, 4H), 3.59(m, 4H), 2.96(t, J=6.4Hz, 2H), 2.83-2.63(m, 4H), 2.57-2.47(m, 2H), 2.08(m, 2H)。
実施例1(6)
3−(5−(2−(2−(4−ジメチルアミノフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.37(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.80(d, J=9Hz, 2H), 7.15(m, 1H), 6.90-6.70(m, 4H), 5.90(t, J=4Hz, 1H), 4.25(t, J=7Hz, 2H), 3.70(s, 3H), 3.00(s, 6H), 2.95(t, J=7Hz, 2H), 2.80-2.50(m, 6H), 2.35(s, 3H), 2.20(m, 2H)。
実施例1(7)
3−(5−(2−(2−イソプロピル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.57(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.15(dd, J=7.5, 7.5Hz, 1H), 6.90(d, J=7.5Hz, 1H), 6.80(d, J=7.5Hz, 1H), 5.90(t, J=4Hz, 1H), 4.20-4.10(m, 4H), 3.00(m, 1H), 2.90(t, J=6Hz, 2H), 2.75(m, 2H), 2.65(t, J=8.5Hz, 2H), 2.55(t, J=8.5Hz, 2H), 2.20(s, 3H), 2.20(m, 2H), 1.35-1.20(m, 9H)。
実施例1(8)
3−(5−(2−(2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.73(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 8.10(d, J=8Hz, 2H), 7.70(d, J=8Hz, 2H), 7.15(dd, J=8, 8Hz, 1H), 6.95-6.80(m, 2H), 5.85(m, 1H), 4.25(t, J=6Hz, 2H), 4.15(q, J=7Hz, 2H), 3.00(t, J=6Hz, 2H), 2.80-2.65(m, 4H), 2.50(m, 2H), 2.40(s, 3H), 2.20(m,2H), 1.25(t, J=7Hz, 3H)。
実施例1(9)
3−(5−(2−(2−(4−トリフルオロメチルオキシフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.74(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 8.00(d, J=9Hz, 2H), 7.25(d, J=9Hz, 2H), 7.15(dd, J=8, 8Hz, 1H), 6.90(d, J=8Hz, 1H), 6.80(d, J=8Hz, 1H), 5.85(m, 1H), 4.25(t, J=6Hz, 2H), 4.15(q, J=7Hz, 2H), 3.00(t, J=6Hz, 2H), 2.80-2.60(m, 4H), 2.50(m, 2H), 2.40(s, 3H), 2.20(m,2H), 1.26(t, J=7Hz, 3H)。
実施例1(10)
3−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.58(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.85(d, J=8Hz, 2H), 7.25(d, J=8Hz, 2H), 7.15(dd, J=8, 8Hz, 1H), 6.90(d, J=8Hz, 1H), 6.80(d, J=8Hz, 1H), 5.85(m, 1H), 4.25(t, J=7Hz, 2H), 4.15(q, J=10Hz, 2H), 3.00(t, J=7Hz, 2H), 2.80-2.65(m, 4H), 2.50(m, 2H), 2.40(s, 3H), 2.20(m, 2H), 1.25(t, J=10Hz, 3H)。
実施例1(11)
3−(5−(2−(2−(4−クロロフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.64(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.95(d, J=8Hz, 2H), 7.40(d, J=8Hz, 2H), 7.15(dd, J=8, 8Hz, 1H), 6.90(d, J=8Hz, 1H), 6.80(d, J=8Hz, 1H), 5.85(t, J=4Hz, 1H), 4.20(t, J=6Hz, 2H), 4.15(q, J=7Hz, 2H), 3.00(t, J=6Hz, 2H), 2.80-2.65(m, 4H), 2.50(m, 2H), 2.40(s, 3H), 2.20(m,2H), 1.25(t, J=7Hz, 3H)。
実施例1(12)
3−(5−(2−(2−(4−メチルチオフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.50(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.85(d, J=8Hz, 2H), 7.30(d, J=8Hz, 2H), 7.15(dd, J=8, 8Hz, 1H), 6.90(d, J=8Hz, 1H), 6.80(d, J=8Hz, 1H), 5.85(t, J=4Hz, 1H), 4.25(t, J=7Hz, 2H), 4.15(q, J=7Hz, 2H), 3.00(t, J=7Hz, 2H), 2.80-2.65(m, 4H), 2.50(s, 3H), 2.50(m, 2H), 2.35(s, 3H), 2.10(m, 2H), 1.25(t, J=7Hz, 3H)。
実施例1(13)
3−(5−(2−(2−(4−イソプロピルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.65(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.90(d, J=8Hz, 2H), 7.25(d, J=8Hz, 2H), 7.15(dd, J=8, 8Hz, 1H), 6.90(d, J=8Hz, 1H), 6.80(d, J=8Hz, 1H), 5.85(t, J=4Hz, 1H), 4.25(t, J=6Hz, 2H), 4.15(q, J=7Hz, 2H), 3.00-2.90(m, 3H), 2.80-2.65(m, 4H), 2.50(m, 2H), 2.35(s, 3H), 2.20(m,2H), 1.20(d, J=8Hz, 6H), 1.20(t, J=7Hz, 3H)。
実施例1(14)
3−(5−(2−(2−(4−プロピルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.65(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.80(d, J=8Hz, 2H), 7.25(d, J=8Hz, 2H), 7.10(m, 1H), 6.90(m, 1H), 6.75(m, 1H), 5.85(m, 1H), 4.25(t, J=6Hz, 2H), 4.15(q, J=7Hz, 2H), 3.00(t, J=6Hz, 2H), 2.80-2.60(m, 8H), 2.55(m, 2H), 2.35(s, 3H), 2.20(m,2H), 1.25(t, J=7Hz, 3H), 0.95(t, J=8Hz, 3H)。
実施例1(15)
3−(5−(2−(2−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキサインダン−5−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.61(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.75(m, 1H), 7.70(m, 1H), 7.15-7.05(m, 2H), 6.90(d, J=8Hz, 1H), 6.80(d, J=8Hz, 1H), 5.85(t, J=4Hz, 1H), 4.25(t, J=7Hz, 2H), 4.15(q, J=7Hz, 2H), 3.00(t, J=7Hz, 2H), 2.80-2.65(m, 4H), 2.55(m, 2H), 2.35(s, 3H), 2.20(m,2H), 1.25(t, J=7Hz, 3H)。
実施例1(16)
3−(5−(2−(2−(6−ジエチルアミノピリジン−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.32(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 8.71(d, J=2.4Hz, 1H), 7.94(dd, J=9.0, 2.4Hz, 1H), 7.13(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.89(d, J=7.8Hz, 1H), 6.80(d, J=7.8Hz, 1H), 6.47(d, J=9.0Hz, 1H), 5.87(t, J=4.5Hz, 1H), 4.23(t, J=6.6Hz, 2H), 4.13(q, J=7.2Hz, 2H), 3.55(q, J=7.2Hz, 4H), 2.96(t, J=6.6Hz, 2H), 2.82-2.62(m, 4H), 2.58-2.44(m, 2H), 2.33(s, 3H), 2.26-2.10(m, 2H), 1.34-1.12(m, 9H)。
実施例1(17)
3−(5−(2−(2−(ピペリジン−1−イル)−5−メチルチゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.63(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.12(t, J=7.8Hz, 1H), 6.88(d, J=7.8Hz, 1H), 6.79(d, J=7.8Hz, 1H), 5.87(t, J=4.8Hz, 1H), 4.21(t, J=6.9Hz, 2H), 4.13(q, J=7.2Hz, 2H), 3.36(t, J=4.8Hz, 4H), 2.95(t, J=6.9Hz, 2H), 2.76(t, J=7.2Hz, 2H), 2.70(t, J=8.7Hz, 2H), 2.51(t, J=8.7Hz, 2H), 2.25(s, 3H), 2.23 - 2.14(m, 2H), 1.70 - 1.53(m, 6H), 1.25(t, J=7.2Hz, 3H)。
実施例1(18)
3−(5−(2−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.47(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CDCl3):δ 7.13(t, J=7.8Hz, 1H), 6.88(d, J=7.8Hz, 1H), 6.79(d, J=7.8Hz, 1H), 5.87(t, J=4.5Hz, 1H), 4.21(t, J=6.9Hz, 2H), 4.13(q, J=7.2Hz, 2H), 3.41(t, J=5.1Hz, 4H), 2.96(t, J=6.9Hz, 2H), 2.76(t, J=8.1Hz, 2H), 2.69(t, J=8.4Hz, 2H), 2.55 - 2.45(m, 6H), 2.33(s, 3H), 2.26(s, 3H), 2.23 - 2.13(m, 2H), 1.25(t, J=7.2Hz, 3H)。
実施例1(19)
3−(5−(2−(2−モルホリン−4−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.36(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.13(t, J=8.1Hz, 1H), 6.89(d, J=8.1Hz, 1H), 6.79(d, J=8.1Hz, 1H), 5.87(t, J=4.8Hz, 1H), 4.21(t, J=6.6Hz, 2H), 4.13(q, J=7.2Hz, 2H), 3.79(t, J=4.8Hz, 4H), 3.37(t, J=4.8Hz, 4H), 2.96(t, J=6.6Hz, 2H), 2.76(t, J=7.8Hz, 2H), 2.69(t, J=7.8Hz, 2H), 2.51(t, J=7.8Hz, 2H), 2.27(s, 3H), 2.24 - 2.14(m, 2H), 1.25(t, J=7.2Hz, 3H)。
実施例1(20)
3−(5−(2−(2−(チオモルホリン−4−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.62(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.13(t, J=7.8Hz, 1H), 6.89(d, J=7.8Hz, 1H), 6.79(d, J=7.8Hz, 1H), 5.87(t, J=4.5Hz, 1H), 4.20(t, J=6.6Hz, 2H), 4.13(q, J=7.2Hz, 2H), 3.77 - 3.70(m, 4H), 2.94(t, J=6.6Hz, 2H), 2.80 - 2.64(m, 8H), 2.50(t, J=7.8Hz, 2H), 2.25(s, 3H), 2.23 - 2.13(m, 2H), 1.25(t, J=7.2Hz, 3H)。
実施例1(21)
3−(5−(2−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.47(クロロホルム:メタノール=19:1);
NMR(CDCl3):δ 9.07(d, J=1.8Hz, 1H), 8.12(dd, J=8.1, 1.8Hz, 1H), 7.21(d, J=8.1Hz, 1H), 7.14(t, J=7.8Hz, 1H), 6.89(d, J=7.8Hz, 1H), 6.80(d, J=7.8Hz, 1H), 5.87(t, J=4.2Hz, 1H), 4.25(t, J=6.6Hz, 2H), 4.13(q, J=7.2Hz, 2H), 2.99(t, J=6.6Hz, 2H), 2.75(t, J=9.0Hz, 2H), 2.69(t, J=8.4Hhz, 2H), 2.60(s, 3H), 2.50(t, J=8.4Hz, 2H),2.38(s, 3H), 2.24-2.14(m, 2H), 1.24(t, J=7.2Hz, 3H)。
実施例1(22)
3−(5−(2−(2−(1,5−ジメチルピラゾール−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.56(クロロホルム:メタノール=19:1);
NMR(CDCl3):δ 7.12(t, J=8.1Hz, 1H), 6.88(d, J=8.1Hz, 1H), 6.79(d, J=8.1Hz, 1H), 6.51(s, 1H), 5.85(m, 1H), 4.24(t, J=6.6Hz, 2H), 4.13(q, J=7.2Hz, 2H), 3.85(s, 3H), 2.97(t, J=6.6Hz, 2H), 2.75(t, J=7.5Hz, 2H), 2.68(t, J=8.4Hz, 2H), 2.50(t, J=8.4Hz, 2H), 2.35(s, 3H), 2.31(s, 3H),2.23 - 2.13(m, 2H), 1.25(t, J=7.2Hz, 3H)。
実施例1(23)
3−(5−(2−(2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.63(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.12(t, J=7.8Hz, 1H), 6.88(d, J=7.8Hz, 1H), 6.79(d, J=7.8Hz, 1H), 5.90-5.84(m,1H), 4.21(t, J=6.9Hz, 2H), 4.14(q, J=7.2Hz, 2H), 3.90-3.72(m, 2H), 2.95(t, J=6.9Hz, 2H), 2.94-2.81(m, 2H), 2.80-2.65(m, 4H), 2.54-2.47(m, 2H), 2.24(s, 3H), 2.24-2.14(m, 2H), 1.74-1.50(m, 3H), 1.34-1.20(m, 2H), 1.25(t, J=7.2Hz, 3H), 0.96(d, J=6.6Hz, 3H)。
実施例1(24)
3−(5−(2−(2−(5−メチルピペラジン−2−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.28(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR(CDCl3):δ 9.16(m, 1H), 8.51(m, 1H), 7.13(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.90(d, J=7.8Hz, 1H), 6.79(d, J=7.8Hz, 1H), 5.87(dd, J=4.5, 4.5Hz, 1H), 4.28(t, J=6.3Hz, 2H), 4.13(q, J=7.2Hz, 2H), 3.03(t, J=6.3Hz, 2H), 2.80-2.60(m, 7H), 2.53-2.46(m, 2H), 2.44(s, 3H), 2.22-2.13(m, 2H),1.24(t, J=7.2Hz, 3H)。
実施例1(25)
3−(5−(2−(2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・エチルエステルTLC:Rf 0.63(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)。
実施例1(26)
2−(5−(2−(2−フェニル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)酢酸・エチルエステルTLC:Rf 0.42(ヘキサン:酢酸エチル=3:1);
NMR(CDCl3):δ 8.01-7.94(m, 2H), 7.48-7.37(m, 3H), 7.11(t, J=8.0Hz, 1H), 6.82(d, J=8.0Hz, 1H), 6.80(d, J=8.0Hz, 1H), 5.98(t, J=4.6Hz, 1H), 4.25(t, J=6.6Hz, 2H), 4.12(q, J=7.2Hz, 2H), 3.42-3.39(m, 2H), 2.99(t, J=7.2Hz, 2H), 2.76(t, J=8.2Hz, 2H), 2.37(s, 3H), 2.33-2.19(m, 2H), 1.21(t, J=7.2Hz, 3H)。
実施例1(27)
2−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)酢酸・エチルエステルTLC:Rf 0.57(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.86(d, J=8.1Hz, 2H), 7.23(d, J=8.1Hz, 2H), 7.10(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.81(m, 2H), 5.97(t, J=4.5Hz, 1H), 4.24(t, J=6.6Hz, 2H), 4.13(q, J=7.2Hz, 2H), 3.46(s, 2H), 2.98(t, J=6.6Hz, 2H), 2.76(t, J=8.4Hz, 2H), 2.38(s, 3H), 2.35(s, 3H), 2.27(m, 2H), 1.21(t, J=7.2Hz, 3H)。
実施例1(28)
2−(5−(2−(2−イソプロピル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)酢酸・エチルエステルTLC:Rf 0.45(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.10(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.86-6.74(m, 2H), 5.98(dd, J=4.5, 4.5Hz, 1H), 4.15(q, J=6.9Hz, 2H), 4.15(t, J=8.4Hz, 2H), 3.40(d, J=1.2Hz, 2H), 2.99(sept., J=6.9Hz, 1H), 2.88(t, J=6.6Hz, 2H), 2.74(t, J=6.9Hz, 2H), 2.32-2.20(m, 2H), 2.24(s, 3H), 1.31(d, J=6.9Hz, 6H), 1.22(t, J=6.9Hz, 3H)。
実施例1(29)
2−(5−(2−(2−(4−シクロヘキシルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)酢酸・エチルエステルTLC:Rf 0.63(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.94-7.84(m, 2H), 7.32-7.22(m, 2H), 7.10(dd, J=8.1, 8.1Hz, 1H), 6.86-6.76(m, 2H), 5.98(t, J=4.5Hz, 1H), 4.24(t, J=6.6Hz, 2H), 4.12(q, J=7.2Hz, 2H), 3.40(d, J=1.2Hz, 2H), 2.98(t, J=6.6Hz, 2H), 2.76(t, J=8.1Hz, 2H), 2.53(m, 1H), 2.35(s, 3H), 2.32-2.20(m, 2H), 1.96-1.70(m, 5H), 1.54-1.26(m, 5H), 1.21(t, J=7.2Hz, 3H)。
実施例1(30)
2−(5−(2−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)酢酸・エチルエステルTLC:Rf 0.21(メタノール:酢酸エチル=1:10);
NMR(CDCl3):δ 7.10(dd, J=8.1, 8.1Hz, 1H), 6.81(d, J=8.1Hz, 1H), 6.79(d, J=8.1Hz, 1H),5.98(brt, 1H), 4.20(t, J=6.9Hz, 2H), 4.13(q,J=6.9Hz, 2H), 3.44-3.36(m, 6H), 2.96(t, J=6.9Hz, 2H), 2.76(dd, J=8.4, 8.4Hz, 2H), 2.50(m, 4H), 2.33(s, 3H),2.26(s, 3H), 2.31-2.21(m, 2H), 1.22(t, J=6.9Hz, 3H)。
実施例1(31)
2−(5−(2−(2−(ピペリジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)酢酸・エチルエステルTLC:Rf 0.58(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.10(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.85-6.76(m, 2H), 5.98(dd, J=4.8, 4.8Hz, 1H), 4.20(t, J=6.6Hz, 2H), 4.13(q, J=7.2Hz, 2H), 3.40(m, 2H), 3.36(m, 4H), 2.95(t, J=6.6Hz, 2H), 2.76(dd, J=8.4, 8.4Hz, 2H), 2.33-2.20(m, 2H), 2.24(s, 3H), 1.70-1.54(m, 6H), 1.20(t, J=7.2Hz, 3H)。
実施例1(32)
5−(5−(2−(2−フェニル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ペンタン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.52(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 8.02-7.94(m, 2H), 7.48-7.37(m, 3H), 7.12(t, J=8.0Hz, 1H), 6.87(d, J=8.0Hz, 1H), 6.79(d, J=8.0Hz, 1H), 5.84(t, J=4.4Hz, 1H), 4.25(t, J=6.6Hz, 2H), 3.65(s, 3H), 2.99(t, J=6.6Hz, 2H), 2.71(t, J=7.8Hz, 2H), 2.43(t, J=7.6Hz, 2H), 2.38(s, 3H),2.32(t, J=7.8Hz, 2H), 2.25-2.11(m, 2H), 1.86-1.44(m, 4H)。
実施例1(33)
5−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ペンタン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.41(ヘキサン:酢酸エチル=3:1);
NMR(CDCl3):δ 7.85(d, J=8Hz, 2H), 7.25(d, J=8Hz, 2H), 7.10(m, 1H), 6.90-6.65(m, 2H), 5.85(t, J=7Hz, 1H), 4.25(t, J=7Hz, 2H), 3.65(s, 3H), 3.00(t, J=7Hz, 2H), 2.70(t, J=8Hz, 2H), 2.50-2.10(m, 12H), 1.80-1.50(m, 4H)。
実施例1(34)
5−(5−(2−(2−(1,3−ジオキサインダン−5−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ペンタン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.31(ヘキサン:酢酸エチル=3:1);
NMR(CDCl3):δ 7.55(dd, J=8, 1Hz, 1H), 7.45(d J=1Hz, 1H), 7.10(dd, J=7.5, 7.5Hz, 1H), 6.90-6.85(m, 3H), 6.00(s, 2H), 5.85(t, J=7Hz, 1H), 4.20(t, J=6.5Hz, 2H), 3.65(s, 3H), 3.00(t, J=6.5Hz, 2H), 2.70, (t, J=8Hz, 2H), 2.50-2.10(m, 9H), 1.80-1.50(m, 4H)。
実施例1(35)
5−(5−(2−(2−(4−ジメチルアミノフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ペンタン酸メチルエステルTLC:Rf 0.33(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.80(d, J=8Hz, 2H), 7.10(m, 1H), 6.90-6.70(m, 4H), 5.85(m, 1H), 4.20(t, J=6.5Hz, 2H), 3.65(s, 3H), 3.00(s, 6H), 2.95(m, 2H), 2.70(m, 2H), 2.50-2.10(m, 6H), 1.80-1.50(m, 4H)。
実施例1(36)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−フェニル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.62(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 8.02-7.94(m, 2H), 7.48-7.34(m, 3H), 7.08(t, J=8.1Hz, 1H), 6.90(d, J=8.1Hz, 1H), 6.77(d, J=8.1Hz, 1H), 5.83(t, J=4.8Hz, 1H), 4.24(t, J=6.6Hz, 2H), 3.46(s, 3H), 2.99(t, J=6.6Hz, 2H), 2.71(s, 2H), 2.68(t, J=5.1Hz, 2H), 2.37(s, 3H), 2.19 - 2.09(m, 2H), 1.13(s, 6H)。
実施例1(37)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.38(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR(CDCl3):δ 8.73(d, J=2.4Hz, 1H), 7.99(dd, J=9.0, 2.4Hz, 1H), 7.08(dd, J=8.1, 8.1Hz, 1H), 6.90(d, J=8.1Hz, 1H), 6.77(d, J=8.1Hz, 1H), 6.52(d, J=9.0Hz, 1H), 5.83(t, J=4.5Hz, 1H), 4.23(t, J=6.6Hz, 2H), 3.46(s, 3H), 3.14(s, 6H), 2.96(t, J=6.6Hz, 2H), 2.71(s, 2H), 2.68(t, J=8.1Hz, 2H), 2.34(s, 3H), 2.17-2.10(m, 2H), 1.13(s, 6H)。
実施例1(38)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−イソプロピル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.63(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR(CDCl3):δ 7.08(dd, J=8.4, 7.8Hz, 1H), 6.89(d, J=7.8Hz, 1H), 6.74(d, J=8.4Hz, 1H), 5.83(m, 1H), 4.16(t, J=6.6Hz, 2H), 3.46(s, 3H), 2.99(quint., J=7.2Hz, 1H), 2.89(t, J=6.6Hz, 2H), 2.71(s, 2H), 2.66(t, J=8.1Hz, 2H), 2.24(s, 3H), 2.80-2.40(m, 2H), 1.31(d, J=7.2Hz, 6H), 1.14(s, 6H)。
実施例1(39)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−(6−(ピリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエスエルTLC:Rf 0.38(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 8.73(dd, J=2.4, 0.6Hz, 1H), 7.98(dd, J=9.0, 2.4Hz, 1H), 7.08(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.90(d, J=7.8Hz, 1H), 6.77(d, J=7.8Hz, 1H), 6.65(dd, J=9.0, 0.6Hz, 1H), 5.83(t, J=4.5Hz, 1H), 4.22(t, J=6.6Hz, 2H), 3.68-3.54(m, 4H), 3.46(s, 3H), 2.96(t, J=6.6Hz, 2H), 2.71(s, 2H), 2.74-2.62(m, 2H), 2.34(s, 3H), 2.20-2.06(m, 2H), 1.78-1.54(m, 6H), 1.13(s, 6H)。
実施例1(40)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−(6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.65(クロロホルム:メタノール=8:1);
NMR(CDCl3):δ 8.76(dd, J=2.4, 0.9Hz, 1H), 8.04(dd, J=9.0, 2.4Hz, 1H), 7.08(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.90(d, J=7.8Hz, 1H), 6.77(d, J=7.8Hz, 1H), 6.65(dd, J=9.0, 0.9Hz, 1H), 5.83(t, J=4.5Hz, 1H), 4.23(t, J=6.6Hz, 2H), 3.86-3.78(m, 4H), 3.64-3.54(m, 4H), 3.46(s, 3H), 2.97(t, J=6.6Hz, 2H), 2.76-2.62(m, 4H), 2.35(s, 3H), 2.13(m, 2H), 1.78-1.54(m, 2H), 1.14(s, 6H)。
実施例1(41)
2,2−ジメチル−3(5−(2−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.53(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR(CDCl3):δ 9.08(d, J=1.8Hz, 1H), 8.12(dd, J=8.1, 1.8Hz, 1H), 7.22(d, J=8.1Hz, 1H), 7.08(dd, J=8.1, 8.1Hz, 1H), 6.90(d, J=8.1Hz, 1H), 6.77(d, J=8.1Hz, 1H), 5.83(t, J=4.5Hz, 1H), 4.24(t, J=6.6Hz, 2H), 2.99(t, J=6.6Hz, 2H), 2.71(s, 2H), 2.67(t, J=8.1Hz, 2H), 2.61(s, 3H), 2.38(s, 3H), 2.14(m, 2H), 1.13(s, 6H)。
実施例1(42)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−(モルホリン−4−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.40(ヘキサン:酢酸エチル=5:1);
NMR(CDCl3):δ 7.08(dd, J=8.1, 7.8Hz, 1H), 6.89(d, J=7.8Hz, 1H), 6.76(d, J=8.1Hz, 1H), 5.83(t, J=4.8Hz, 1H), 4.20(t, J=6.9Hz, 2H), 3.79(t, J=4.8Hz, 4H), 3.37(t, J=4.8Hz, 4H), 2.96(t, J=6.9Hz, 2H), 2.71(s, 2H), 2.67(t, J=7.2Hz, 2H), 2.27(s, 3H), 2.17-2.10(m, 2H), 1.14(s, 6H)。
実施例1(43)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−(ピペリジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.90(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR(CDCl3):δ 7.07(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.89(d, J=7.8Hz, 1H), 6.76(d, J=8.1Hz, 1H), 5.83(t, J=4.8Hz, 1H), 4.20(t, J=6.6Hz, 2H), 3.46(s, 3H), 3.36(m, 4H), 2.95(t, J=6.6Hz, 2H), 2.71(s, 2H), 2.68(t, J=8.4Hz, 2H), 2.25(s, 3H), 2.17-2.10(m, 2H), 1.61(m, 6H), 1.14(s, 6H)。
実施例1(44)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−(2−(チオモルホリン−4−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.76(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR(CDCl3):δ 7.08(dd, J=8.1, 7.8Hz, 1H), 6.89(d, J=7.8Hz, 1H), 6.75(d, J=8.1Hz, 1H), 5.83(t, J=4.8Hz, 1H), 4.19(t, J=6.6Hz, 2H), 3.76-3.73(m, 4H), 3.47(s, 3H), 2.94(t, J=6.6Hz, 2H), 2.71-2.67(m, 8H), 2.25(s, 3H), 2.17-2.10(m, 2H), 1.14(s, 6H)。
実施例1(45)
2,2−ジメチル−5−(5−(2−(2−フェニル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ペンタン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.68(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 8.02-7.94(m, 2H), 7.48-7.37(m, 3H), 7.11(t, J=7.8Hz, 1H), 6.85(d, J=7.8Hz, 1H), 6.78(d, J=7.8Hz, 1H), 5.82(t, J=4.4Hz, 1H), 4.25(t, J=6.6Hz, 2H), 3.59(s, 3H), 2.99(t, J=6.6Hz, 2H), 2.71(t, J=7.6Hz, 2H), 2.44-2.32(m, 2H), 2.24-2.11(m, 2H), 1.65-1.33(m, 4H), 1.14(s, 6H)。
実施例1(46)
2−ベンジルオキシ−3−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・メチルエステルTLC:Rf 0.27(ヘキサン:酢酸エチル=4:1);
NMR(CDCl3):δ 7.87(m, 2H), 7.26-7.18(m, 7H), 7.08(dd, J=8.1, 8.1Hz, 1H), 6.84(d, J=8.1Hz, 1H), 6.79(d, J=8.1Hz, 1H), 5.95(dd, J=4.5, 4.5Hz, 1H), 4.63(d, J=11.7Hz, 1H), 4.34(d, J=11.7Hz, 1H), 4.26(t, J=6.6Hz, 2H), 4.16(dd, J=9.0, 3.6Hz, 1H), 3.70(s, 3H), 3.04-2.58(m, 6H), 2.38(s, 3H), 2.37(s, 3H), 2.24-2.14(m, 2H)。
実施例23−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸 実施例1で製造した化合物(950mg)をメタノール(8.0ml)およびテトラヒドロフラン(8.0ml)に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液(3.3ml)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物に冷1N塩酸を加えて酸性にした後、酢酸エチルおよびテトラヒドロフランの混合溶媒で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下乾燥した。残渣を酢酸エチルおよびテトラヒドロフランの混合溶媒で再結晶し、下記物性値を有する本発明化合物(745mg)を得た。
TLC:Rf 0.63(クロロホルム:メタノール=8:1);
NMR(DMSO-d6):δ 7.79(d, J=8.2Hz, 2H), 7.29(d, J=8.2Hz, 2H), 7.14(dd, J=8.0, 8.0Hz, 1H), 6.97-6.78(m, 2H), 5.84(brt, 1H), 4.19(t, J=5.8Hz, 2H), 2.91(t, J=5.8Hz, 2H), 2.75-2.20(m, 6H), 2.33(s, 3H), 2.36(s, 3H), 2.20-1.94(m, 2H)。
実施例2(1)〜実施例2(41)
実施例1で製造した化合物の代わりに実施例1(1)〜実施例1(9)、実施例1(11)〜実施例1(27)および実施例1(32)〜実施例1(46)で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作に付し、さらに必要に応じて公知の方法で相当する塩に変換することにより、以下に示す本発明化合物を得た。
実施例2(1)
3−(5−(2−(2−フェニル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.51(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(CDCl3):δ 8.02-7.94(m, 2H), 7.46-7.37(m, 3H), 7.13(t, J=8.0Hz, 1H), 6.88(d, J=8.0H, 1H), 6.81(d, J=8.0Hz, 1H), 5.89(brt, J=4.6Hz, 1H), 4.25(t, J=6.6Hz, 2H), 3.00(t, J=6.6Hz, 2H), 2.83-2.52(m, 6H), 2.37(s, 3H), 2.27-2.12(m, 2H)。
実施例2(2)
3−(5−(2−(2−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.47(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(CDCl3):δ 8.73(dd, J=2.4, 0.4Hz, 1H), 8.00(dd, J=9.0, 2.4Hz, 1H), 7.12(t, J=8.0Hz, 1H), 6.89(d, J=8.0Hz, 1H), 6.80(d, J=8.0Hz, 1H), 6.53(dd, J=9.0, 0.4Hz, 1H), 5.89(brt, J=4.4Hz, 1H), 4.23(t, J=6.6Hz, 2H), 3.14(s, 6H), 2.97(t, J=6.6Hz, 2H), 2.83-2.52(m, 6H), 2.34(s, 3H), 2.26-2.12(m, 2H)。
実施例2(3)
3−(5−(2−(2−(1,3−ジオキサインダン−5−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.61(クロロホルム:メタノール=8:1);
NMR(DMSO-d6):δ 7.43(d, J=8.3Hz, 1H), 7.35(s, 1H), 7.14(dd, J=8.0, 8.0Hz, 1H), 7.01(d, J=8.3Hz, 1H), 6.96-6.75(m, 2H), 6.09(s, 2H), 5.84(brt, 1H), 4.18(t, J=6.0Hz, 2H), 2.90(t, J=6.0Hz, 2H), 2.75-2.20(m, 6H), 2.31(s, 3H), 2.20-1.94(m, 2H)。
実施例2(4)
3−(5−(2−(2−(4−t−ブチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.47(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(CDCl3):δ 7.90(d, J=8.6Hz, 2H), 7.44(d, J=8.6Hz, 2H), 7.12(dd, J=7.8, 7.6Hz, 1H), 6.88(d, J=7.6Hz, 1H), 6.80(d, J=7.8Hz, 1H), 5.88(t, J=6.6Hz, 1H), 4.24(t, J=6.4Hz, 2H), 2.99(t, J=6.4Hz, 2H), 2.84-2.50(m, 6H), 2.35(s, 3H), 2.19(m, 2H), 1.33(s, 9H)。
実施例2(5)
3−(5−(2−(2−(6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.32(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(DMSO-d6):δ 8.61(d, J=2.4Hz, 1H), 7.97(dd, J=8.8, 2.4Hz, 1H), 7.13(dd, J=8.4, 7.4Hz, 1H), 6.96-6.82(m, 3H), 5.84(t, J=4.4Hz, 1H), 4.17(t, J=6.4Hz, 2H), 3.68(m, 4H), 3.53(m, 4H), 2.89(t, J=6.4Hz, 2H), 2.69-2.45(m, 4H), 2.43-2.28(m, 2H), 2.31(s, 3H), 2.10(m, 2H)。
実施例2(6)
3−(5−(2−(2−(4−ジメチルアミノフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.50(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CDCl3):δ 7.80(d, J=9Hz, 2H), 7.15(m, 1H), 6.90-6.70(m, 4H), 5.90(t, J=4Hz, 1H), 4.25(t, J=7Hz, 2H), 3.00(s, 6H), 2.95(t, J=7Hz, 2H), 2.80-2.50(m, 6H), 2.35(s, 3H), 2.20(m, 2H)。
実施例2(7)
3−(5−(2−(2−イソプロピル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.43(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CDCl3):δ 7.15(dd, J=7.5, 7.5Hz, 1H), 6.85(d, J=7.5Hz, 1H), 6.80(d, J=7.5Hz, 1H), 5.90(t, J=4Hz, 1H), 4.20(t, J=6Hz, 2H), 3.00(m, 1H), 2.90(t, J=6Hz, 2H), 2.75(m, 2H), 2.65(t, J=8.5Hz, 2H), 2.55(t, J=8.5Hz, 2H), 2.20(s, 3H), 2.20(m, 2H), 1.30(d, J=6Hz, 6H)。
実施例2(8)
3−(5−(2−(2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.60(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6):δ 8.10(d, J=8Hz, 2H), 7.85(d, J=8Hz, 2H), 7.15(dd, J=8, 8Hz, 1H), 6.95-6.85(m, 2H), 5.85(m, 1H), 4.20(t, J=6Hz, 2H), 2.95(t, J=6Hz, 2H), 2.70-2.50(m, 4H), 2.40(s, 3H), 2.40(m, 2H), 2.10(m, 2H)。
実施例2(9)
3−(5−(2−(2−(4−トリフルオロメチルオキシフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.51(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6):δ 8.00(d, J=9Hz, 2H), 7.50(d, J=9Hz, 2H), 7.15(dd, J=8, 8Hz, 1H), 6.95-6.85(m, 2H), 5.85(m, 1H), 4.20(t, J=6Hz, 2H), 2.95(t, J=6Hz, 2H), 2.70-2.50(m, 4H), 2.40(m, 2H), 2.40(s, 3H), 2.10(m, 2H)。
実施例2(10)
3−(5−(2−(2−(4−クロロフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.60(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6):δ 7.95(d, J=8Hz, 2H), 7.60(d, J=8Hz, 2H), 7.15(dd, J=8, 8Hz, 1H), 6.95(d, J=8Hz, 1H), 6.90(d, J=8Hz, 1H), 5.85(t, J=4Hz, 1H), 4.20(t, J=6Hz, 2H), 2.95(t, J=6Hz, 2H), 2.65-2.50(m, 6H), 2.40(s, 3H), 2.10(m, 2H)。
実施例2(11)
3−(5−(2−(2−(4−メチルチオフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.49(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6):δ 7.80(d, J=8Hz, 2H), 7.35(d, J=8Hz, 2H), 7.15(dd, J=8, 8Hz, 1H), 6.95(d, J=8Hz, 1H), 6.90(d, J=8Hz, 1H), 5.85(t, J=4Hz, 1H), 4.20(t, J=7Hz, 2H), 2.95(t, J=7Hz, 2H), 2.65-2.55(m, 4H), 2.50(s, 3H), 2.40(m, 2H), 2.35(s, 3H), 2.10(m, 2H)。
実施例2(12)
3−(5−(2−(2−(4−イソプロピルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.58(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6):δ 7.80(d, J=8Hz, 2H), 7.35(d, J=8Hz, 2H), 7.15(dd, J=8, 8Hz, 1H), 6.90(d, J=8Hz, 1H), 6.85(d, J=8Hz, 1H), 5.85(t, J=4Hz, 1H), 4.20(t, J=6Hz, 2H), 3.00-2.90(m, 3H), 2.65-2.50(m, 4H), 2.40-2.35(m, 2H), 2.35(s, 3H), 2.10(m, 2H), 1.20(d, J=8Hz, 6H)。
実施例2(13)
3−(5−(2−(2−(4−プロピルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.53(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6):δ 7.80(d, J=8Hz, 2H), 7.30(d, J=8Hz, 2H), 7.15(dd, J=8, 8Hz, 1H), 6.90(d, J=8Hz, 1H), 6.85(d, J=8Hz, 1H), 5.85(t, J=4Hz, 1H), 4.20(t, J=6Hz, 2H), 2.95(t, J=6Hz, 2H), 2.65-2.50(m, 8H), 2.40-2.35(m, 2H), 2.35(s, 3H), 2.10(m, 2H), 0.90(t, J=8Hz, 3H)。
実施例2(14)
3−(5−(2−(2−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキサインダン−5−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.51(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6):δ 7.85(m, 1H), 7.80(m, 1H), 7.55(d, J=8Hz, 1H), 7.15(dd, J=8, 8Hz, 1H), 6.90(d, J=8Hz, 1H), 6.85(d, J=8Hz, 1H), 5.85(t, J=4Hz, 1H), 4.20(t, J=7Hz, 2H), 2.95(t, J=7Hz, 2H), 2.65-2.50(m, 4H), 2.40-2.35(m, 2H), 2.35(s, 23H), 2.10(m, 2H)。
実施例2(15)
3−(5−(2−(2−(6−ジエチルアミノピリジン−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.54(クロロホルム:メタノール=8:1);
NMR(DMSO-d6):δ 8.56(d, J=2.4Hz, 1H), 7.88(dd, J=9.0, 2.4Hz, 1H), 7.13(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.89(d, J=7.8Hz, 1H), 6.86(d, J=7.8Hz, 1H), 6.65(d, J=9.0Hz, 1H), 5.84(dd, J=4.2, 4.2Hz, 1H), 4.17(t, J=6.3Hz, 2H), 3.51(q, J=6.9Hz, 4H), 3.32(brs, 1H), 2.88(t, J=6.9Hz, 2H), 2.70-2.46(m, 4H), 2.36(t, J=7.2Hz, 2H), 2.30(s, 3H), 2.18-2.00(m, 2H), 1.10(t, J=6.9Hz, 6H)。
実施例2(16)
3−(5−(2−(2−(ピペリジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・塩酸塩TLC:Rf 0.55(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6):δ 12.10(br, 1H), 7.13(t, J=8.1Hz, 1H), 6.87(d, J=8.1Hz, 1H), 6.85(d, J=8.1Hz, 1H), 5.85(t, J=4.5Hz, 1H), 4.13(t, J=6.6Hz, 2H), 3.39 - 3.22(m, 4H), 2.83(t, J=6.6Hz, 2H), 2.61(t, J=7.2Hz, 2H), 2.55(t, J=7.8Hz, 2H), 2.36(t, J=7.8Hz, 2H), 2.18(s, 3H), 2.14-2.04(m, 2H), 1.58 - 1.48(m, 6H)。
実施例2(17)
3−(5−(2−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・塩酸塩TLC:Rf 0.30(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6):δ 12.05(br, 1H), 7.13(t, J=8.1Hz, 1H), 6.86(d, J=8.1Hz, 1H), 6.85(d, J=8.1Hz, 1H), 5.85(t, J=4.2Hz, 1H), 4.13(t, J=6.6Hz, 2H), 3.27(t, J=4.8Hz, 4H), 2.84(t, J=6.6Hz, 2H), 2.61(t, J=7.5Hz, 2H), 2.55(t, J=8.1Hz, 2H), 2.41 - 2.32(m, 6H), 2.19(s, 6H), 2.14 - 2.04(m, 2H)。
実施例2(18)
3−(5−(2−(2−(モルホリン−4−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・塩酸塩TLC:Rf 0.45(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6):δ 12.02(br, 1H), 7.13(t, J=7.8Hz, 1H), 6.86(d, J=7.8Hz, 1H), 6.85(d, J=7.8Hz, 1H), 5.85(t, J=4.2Hz, 1H), 4.14(t, J=6.3Hz, 2H), 3.66(t, J=4.8Hz, 4H), 3.25(t, J=4.8Hz, 4H), 2.85(t, J=6.3Hz, 2H), 2.61(t, J=7.5Hz, 2H), 2.55(t, J=8.1Hz, 2H), 2.36(t, J=8.1Hz, 2H), 2.20(s, 3H), 2.14 - 2.04(m, 2H)。
実施例2(19)
3−(5−(2−(2−(チオモルホリン−4−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・塩酸塩TLC:Rf 0.45(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6):δ 12.09(br, 1H), 7.13(t, J=7.8Hz, 1H), 6.86(d, J=7.8Hz, 1H), 6.85(d, J=7.8Hz, 1H), 5.85(t, J=4.2Hz, 1H), 4.14(t, J=6.6Hz, 2H), 3.67 - 3.58(m, 4H), 2.84(t, J=6.6Hz, 2H), 2.66 - 2.49(m, 8H), 2.36(t, J=8.1Hz, 2H), 2.19(s, 3H), 2.15 - 2.05(m, 2H)。
実施例2(20)
3−(5−(2−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・塩酸塩TLC:Rf 0.48(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6):δ 12.09(br, 1H), 8.94(d, J=2.1Hz, 1H), 8.11(dd, J=8.1, 2.1Hz, 1H), 7.37(d, J=8.1Hz, 1H), 7.14(t, J=8.1Hz, 1H), 6.90(d, J=8.1Hz, 1H), 6.85(d, J=8.1Hz, 1H), 5.84(t, J=4.2Hz, 1H), 4.20(t, J=6.0Hz, 2H), 2.93(t, J=6.0Hz, 2H), 2.61(t, J=7.5Hz, 2H), 2.56(t, J=8.4Hz, 2H), 2.51(s, 3H), 2.40(t, J=7.5HZ, 2H), 2.35(s, 3H), 2.14 - 2.04(m, 2H)。
実施例2(21) 3−(5−(2−(2−(1,5−ジメチルピラゾール−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・塩酸塩TLC:Rf 0.39(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6):δ 12.09(br, 1H), 7.14(t, J=8.1Hz, 1H), 6.89(d, J=8.1Hz, 1H), 6.86(d, J=8.1Hz, 1H), 6.45(s, 1H), 5.84(t, J=4.2Hz, 1H), 4.17(t, J=6.3Hz, 2H), 3.76(s, 3H), 2.88(t, J=6.3Hz, 2H), 2.61(t, J=7.5Hz, 2H), 2.54(t, J=7.8Hz, 2H), 2.36(t, J=7.5Hz, 2H), 2.28(s, 3H), 2.27(s, 3H), 2.14 - 2.04(m, 2H)。
実施例2(22)
3−(5−(2−(2−(4−メチルピペリジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.55(酢酸エチル);
NMR(DMSO-d6):δ 7.04(t, J=7.8Hz, 1H), 6.77(d, J=7.8Hz, 1H), 6.76(d, J=7.8Hz, 1H), 5.78-5.72(m, 1H), 4.04(t, J=6.6Hz, 2H), 3.70-3.58(m, 2H), 2.84-2.74(m, 2H), 2.80(bs, 1H), 2.74(t, J=6.6Hz, 2H), 2.55-2.40(m, 4H), 2.30-2.23(m, 2H), 2.08(s, 3H), 2.05-1.95(m, 2H), 1.60-1.35(m, 3H), 1.14-0.94(m, 2H), 0.80(d, J=6.6Hz, 3H)。
実施例2(23)
3−(5−(2−(2−(5−メチルピラジン−2−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.51(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(DMSO-d6):δ 12.08(br, 1H), 9.06(m, 1H), 8.60(m, 1H), 7.14(dd, J=8.1, 8.1Hz, 1H), 6.90(d, J=8.1Hz, 1H), 6.86(d, J=8.1Hz, 1H), 5.84(dd, J=4.5, 4.5Hz, 1H), 4.22(t, J=6.3Hz, 2H), 2.97(t, J=6.3Hz, 2H), 2.65-2.52(m, 7H), 2.38(s, 3H), 2.40-2.32(m, 2H), 2.13-2.04(m, 2H)。
実施例2(24)
3−(5−(2−(2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.40(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CDCl3):δ 7.12(t, J=7.8Hz, 1H), 6.87(d, J=7.8Hz, 1H), 6.80(d, J=7.8Hz, 1H), 5.92-5.84(m, 2H), 5.78-5.70(m, 1H), 4.21(t, J=6.9Hz, 2H), 3.86(dt, J=5.4, 2.7Hz, 2H), 3.54(t, J=5.7Hz, 2H), 2.97(t, J=6.9Hz, 2H), 2.80-1.60(br, 1H), 2.80-2.72(m, 2H), 2.70(t, J=8.1Hz, 2H), 2.60-2.54(m, 2H), 2.30-2.18(m, 4H), 2.26(s, 3H)。
実施例2(25)
2−(5−(2−(2−フェニル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)酢酸TLC:Rf 0.54(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(CDCl3):δ 8.01-7.92(m, 2H), 7.48-7.36(m, 3H), 7.09(t, J=8.0Hz, 1H), 6.83(d, J=8.0Hz, 1H), 6.76(d, J=8.0Hz, 1H), 6.00(t, J=4.8Hz, 1H), 4.20(t, J=6.4Hz, 2H), 3.43(brs, 2H), 2.98(t, J=6.4Hz, 2H), 2.75(t, J=8.0Hz, 2H), 2.35(s, 3H), 2.32-2.18(m, 2H)。
実施例2(26)
2−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)酢酸TLC:Rf 0.45(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(CDCl3):δ 7.86(d, J=8.1Hz, 2H), 7.22(d, J=8.1Hz, 2H), 7.09(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.83(d, J=7.8Hz, 1H), 6.78(d, J=7.8Hz, 1H), 6.00(t, J=4.5Hz, 1H), 4.02(t, J=6.6Hz, 2H), 3.44(s, 2H), 2.97(t, J=6.6Hz, 2H), 2.75(t, J=6.6Hz, 2H), 2.38(s, 3H), 2.34(s, 3H), 2.26(m, 2H)。
実施例2(27)
5−(5−(2−(2−フェニル−5−メチルオキサゾール−4−ィル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ペンタン酸TLC:Rf 0.55(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CDCl3):δ 8.02-7.94(m, 2H), 7.48-7.37(m, 3H), 7.12(t, J=8.0Hz, 1H), 6.87(t, J=8.0Hz, 1H), 6.79(d, J=8.0Hz, 1H), 5.84(t, J=4.6Hz, 1H), 4.25(t, J=6.4Hz, 2H), 3.00(t, J=6.4Hz, 2H), 2.71(t, J=7.4Hz, 2H), 2.50-2.30(m, 7H), 2.25-2.10(m, 2H), 1.78-1.45(m, 4H)。
実施例2(28)
5−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ペンタン酸TLC:Rf 0.27(クロロホルム:メタノール=20:1);
NMR(CDCl3):δ 7.85(d, J=8Hz, 2H), 7.20(d, J=8Hz, 2H), 7.15(dd, J=8, 8Hz, 1H), 6.85(d, J=8Hz, 1H), 6.80(d, J=8Hz, 1H), 5.85(t, J=7Hz, 1H), 4.25(t, J=7Hz, 2H), 3.00(t, J=7Hz, 2H), 2.70(t, J=8Hz, 2H), 2.50-2.30(m, 4H), 2.40(s, 3H), 2.30(s, 3H), 2.20(m, 2H), 1.80-1.50(m, 4H)。
実施例2(29)
5−(5−(2−(2−(1,3−ジオキサインダン−5−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ペンタン酸TLC:Rf 0.20(クロロホルム:メタノール=20:1);
NMR(CDCl3+CD3OD):δ 7.55(dd, J=8Hz, 1H), 7.45(d, J=1Hz, 1H), 7.15(dd, J=7.5, 7.5Hz, 1H), 6.90(d, J=7.5Hz, 1H), 6.85(d, J=8Hz, 1H), 6.80(d, J=7.5Hz, 1H), 6.00(s, 2H), 5.85(t, J=4Hz, 1H), 4.20(t, J=6.5Hz, 2H), 2.95(t, J=6.5Hz, 2H), 2.70(t, J=8Hz, 2H), 2.50-2.20(m, 4H), 2.30(s, 3H), 2.20(m, 2H), 1.80-1.45(m, 4H)。
実施例2(30)
5−(5−(2−(2−(4−ジメチルアミノフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ペンタン酸TLC:Rf 0.55(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CDCl3):δ 7.80(d, J=8Hz, 2H), 7.10(m, 1H), 6.90-6.70(m, 4H), 5.85(m, 1H), 4.20(t, J=6.5Hz, 2H), 3.00(s, 6H), 2.95(m, 2H), 2.70(m, 2H), 2.50-2.10(m, 6H), 1.80-1.50(m, 4H)。
実施例2(31)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−フェニル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.35(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(DMSO-d6):δ 12.07(br, 1H), 7.93-7.86(m, 2H), 7.53-7.42(m, 3H), 7.09(t, J=8.1Hz, 1H), 6.96(d, J=8.1Hz, 1H), 6.86(d, J=8.1Hz, 1H), 5.84(t, J=4.2Hz, 1H), 4.19(t, J=6.3Hz, 2H), 2.93(t, J=6.3Hz, 2H), 2.65(s, 2H), 2.55(t, J=7.8Hz, 2H), 2.34(s, 3H), 2.08 - 1.98(m, 2H), 0.99(s, 6H)。
実施例2(32)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−(6−ジメチルアミノピリジン−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.62(ヘキサン:酢酸エチル=1:19);
NMR(CDCl3):δ 8.73(d, J=2.7Hz, 1H), 8.05(dd, J=8.7, 2.7Hz, 1H), 7.08(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.96(d, J=7.8Hz, 1H), 6.76(d, J=7.8Hz, 1H), 6.58(d, J=8.7Hz, 1H), 5.91(t, J=4.5Hz, 1H), 4.23(t, J=6.3Hz, 2H), 3.20(s, 6H), 2.96(t, J=6.3Hz, 2H), 2.76(s, 2H), 2.68(t, J=7.5Hz, 2H), 2.34(s, 3H), 2.18-2.11(m, 2H), 1.15(s, 6H)。
実施例2(33)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−イソプロピル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・1/2カルシウム塩TLC:Rf 0.86(ヘキサン:酢酸エチル=1:19);
NMR(DMSO-d6):δ 7.06(m, 1H), 7.58(d, J=7.5Hz, 1H), 6.80(d, J=8.1Hz, 1H), 5.88(m, 1H), 4.10(t, J=6.9Hz, 2H), 2.94(quint, J=6.9Hz, 1H), 2.79(t, J 6.6Hz, 2H), 2.63(s, 2H), 2.50(m, 2H), 2.19(s, 3H), 2.05(m, 2H), 1.20(d, J=6.9Hz, 6H), 0.89(s, 6H)。
実施例2(34)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−(6−(ピリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・ナトリウム塩TLC:Rf 0.59(クロロホルム:メタノール=8:1);
NMR(DMSO-d6):δ 8.57(d, J=2.1Hz, 1H), 7.90(dd, J=9.0, 2.1Hz, 1H), 7.06(dd, J=8.1, 7.5Hz, 1H), 6.97(d, J=7.5Hz, 1H), 6.87(d, J=9.0Hz, 1H), 6.81(d, J=8.1Hz, 1H), 5.84(t, J=4.5Hz, 1H), 4.15(t, J=6.3Hz, 2H), 3.68-3.50(m, 4H), 2.88(t, J=6.3Hz, 2H), 2.66-2.48(m, 4H), 2.29(s, 3H), 2.14-1.92(m, 2H), 1.70-1.38(m, 6H), 0.85(s, 6H)。
実施例2(35)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−(6−(モルホリン−4−イル)ピリジン−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・ナトリウム塩TLC:Rf 0.56(クロロホルム:メタノール=8:1);
NMR(DMSO-d6):δ 8.61(d, J=2.1Hz, 1H), 7.97(dd, J=9.0, 2.1Hz, 1H), 7.06(dd, J=8.1, 7.5Hz, 1H), 6.97(d, J=8.1Hz, 1H), 6.91(d, J=9.0Hz, 1H), 6.81(d, J=7.5Hz, 1H), 5.84(t, J=4.5Hz, 1H), 4.1 6(t, J=6.0Hz, 2H), 3.76-3.62(m, 4H), 3.60-3.44(m, 4H), 2.89(t, J=6.0Hz, 2H), 2.64-2.48(m, 4H), 2.31(s, 3H), 2.14-1.92(m, 4H), 0.84(s, 6H)。
実施例2(36)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.48(ヘキサン:酢酸エチル=1:19);
NMR(CDCl3):δ 9.05(d, J=1.8Hz, 1H), 8.13(dd, J=8.4, 1.8Hz, 1H), 7.22(d, J=8.1Hz, 1H), 7.07(dd, J=8.1, 8.1,Hz, 1H), 6.96(d, J=8.1Hz, 1H), 6.75(d, J=8.4Hz, 1H), 5.91(m, 1H), 4.24(t, J=6.6Hz, 2H), 2.98(t, J=6.6Hz, 2H), 2.76(s, 2H), 2.68(t, J=7.8Hz, 2H), 2.60(s, 3H), 2.38(s, 3H), 2.18-2.11(m, 2H), 1.15(s, 6H)。
実施例2(37)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−(モルホリン−4−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.72(ヘキサン:酢酸エチル=1:19);
NMR(CDCl3):δ 7.08(dd, J=8.1, 7.5Hz, 1H), 6.95(d, J=7.5Hz, 1H), 6.76(d, J=8.1Hz, 1H), 5.90(t, J=4.8Hz, 1H), 4.21(t, J=6.6Hz, 2H), 3.79(t, J=4.8Hz, 4H), 3.39(m, 4H), 2.98(t, J=6.6Hz, 2H), 2.76(s, 2H), 2.67(t, J=7.8Hz, 2H), 2.27(s, 3H), 2.18-2.11(m, 2H), 1.14(s, 6H)。
実施例2(38)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−(ピペリジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.76(クロロホルム:メタノール=19:1);
NMR(CDCl3):δ 7.07(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.94(d, J=7.8Hz, 1H), 6.76(d, J=7.8Hz, 1H), 5.90(t, J=4.8Hz, 1H), 4.20(t, J=6.9Hz, 2H), 3.36(m, 4H), 2.95(t, J=6.9Hz, 2H), 2.76(s, 2H), 6.69( t, J=8.4Hz, 2H), 2.24(s, 3H), 2.18-2.11(m, 2H), 1.62(m, 6H), 1.14(s, 6H)。
実施例2(39)
2,2−ジメチル−3−(5−(2−(2−(チオモルホリン−4−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.73(クロロホルム:メタノール=19:1);
NMR(CDCl3):δ 7.08(dd, J=8.7, 8.7Hz, 1H), 6.95(d, J=8.7Hz, 1H), 6.76(d, J=8.7Hz, 1H), 5.91(m, 1H), 4.20(t, J=6.6Hz, 2H), 3.75(m, 4H), 2.94(t, J=6.6Hz, 2H), 2.77(s, 2H), 2.68(m, 6H), 2.25(s, 3H), 2.15(m, 2H), 1.15(s, 6H)。
実施例2(40)
2,2−ジメチル−5−(5−(2−(2−フェニル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ペンタン酸TLC:Rf 0.49(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(CDCl3):δ 8.01-7.92(m, 2H), 7.48-7.36(m, 3H), 7.10(t, J=8.0Hz, 1H), 6.86(d, J=8.0Hz, 1H), 6.77(d, J=8.0Hz, 1H), 5.83(t, J=4.6Hz, 1H), 4.24(t, J=6.6Hz, 2H), 2.99(t, J=6.6Hz, 2H), 2.7 0(t, J=7.8Hz, 2H), 2.46-2.32(m, 2H), 2.36(s, 3H), 2.24-2.11(m, 2H), 1.67-1.40(m, 4H),1.17(s, 6H)。
実施例2(41)
2−ベンジルオキシ−3−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.38(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(CDCl3):δ 7.86(m, 2H), 7.34-7.12(m, 7H), 7.08(dd, J=8.1, 8.1Hz, 1H), 6.89(d, J=8.1Hz, 1H), 6.80(d, J=8.1Hz, 1H), 5.99(dd, J=4.5, 4.5Hz, 1H), 4.57(d, J=11.7Hz, 1H), 4.41(d, J=11.7Hz, 1H), 4.29-4.20(m, 2H), 4.16(dd, J=9.0, 3.6Hz, 1H), 3.10(m, 1H), 3.00(t, J=6.6Hz, 2H), 2.90-2.66(m, 2H), 2.60(m, 1H), 2.38(s, 3H), 2.36(s, 3H), 2.25-2.12(m, 2H)。
実施例32−(5−(2−(2−(4−シクロヘキシルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)エタノール 水素化リチウムアルミニウム(147 mg)のテトラヒドロフラン(7.0ml)懸濁液に実施例1(29)で製造した化合物(1.93g)のテトラヒドロフラン(12ml)溶液を0℃で滴下し、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を0℃にした後、飽和硫酸ナトリウム水溶液を加え、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をヘキサンおよび酢酸エチルの混合溶媒で再結晶し、下記物性値を有する本発明化合物(1.26g)を得た。
TLC:Rf 0.50(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR(CDCl3):δ 7.92-7.84(m, 2H), 7.30-7.22(m, 2H), 7.13(dd, J=8.1, 8.1Hz, 1H), 7.89(d, J=8.1Hz, 1H), 6.81(d, J=8.1Hz, 1H), 5.95(t, J=4.5Hz, 1H), 4.25(t, J=6.6Hz, 2H), 3.82-3.68(m, 2H), 2.98(t, J=6.6Hz, 2H), 2.78-2.66(m, 4H), 2.53(m, 1H), 2.36(s, 3H), 2.30-2.16(m, 2H), 1.96-1.70(m, 5H), 1.54-1.14(m, 5H)。
実施例3(1)〜実施例3(5)
実施例1(29)で製造した化合物の代わりに実施例1(27)、実施例1(28)、実施例1(30)、実施例1(31)および実施例2で製造した化合物を用いて、実施例3と同様の操作に付すことにより、以下に示す本発明化合物を得た。
実施例3(1)
2−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)エタノールTLC:Rf 0.27(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.86(d, J=8.4Hz, 2H), 7.23(d, J=8.4Hz, 2H), 7.12(dd, J=8.1, 8.1Hz, 1H), 6.89(d, J=8.1Hz, 1H), 6.81(d, J=8.1Hz, 1H), 5.94(t, J=4.5Hz, 1H), 4.25(t, J=6.6Hz, 2H), 3.76(m, 2H), 2.98(t, J=6.6Hz, 2H), 2.78-2.67(m, 4H), 2.38(s, 3H), 2.36(s, 3H), 2.22(m, 2H)。
実施例3(2)
2−(5−(2−(2−イソプロピル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)エタノールTLC:Rf 0.34(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR(CDCl3):δ 7.12(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.89(d, J=7.8Hz, 1H), 6.79(dd, J=7.8, 0.9Hz, 1H), 5.95(dd, J=4.5, 4.5Hz, 1H), 4.17(t, J=6.6Hz, 2H), 3.82-3.70(m, 2H), 2.99(sept., J=6.9Hz, 1H), 2.89(t, J=6.6Hz, 2H), 2.76-2.66(m, 4H), 2.28-2.16(m, 2H), 2.25(s, 3H), 1.31(d, J=6.9Hz, 6H)。
実施例3(3)
2−(5−(2−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)エタノールTLC:Rf 0.26(メタノール:酢酸エチル=1:5);
NMR(CDCl3):δ 7.12(dd, J=8.1, 8.1Hz, 1H), 6.88(d, J=8.1Hz, 1H), 6.80(d, J=8.1Hz, 1H), 5.95(brt, 1H), 4.22(t, J=6.6Hz, 2H), 3.76(t, J=6.6Hz, 2H), 3.40(brt, 4H), 2.96(t, J=6.6Hz, 2H), 2.76-2.67(m, 4H), 2.50(brt, 4H), 2.33(s, 3H), 2.26(s, 3H), 2.26-2.17(m, 2H)。
実施例3(4)
2−(5−(2−(2−(ピペリジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)エタノールTLC:Rf 0.27(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.12(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.88(d, J=7.8Hz, 1H), 6.81(d, J=7.8Hz, 1H), 5.95(dd, J=4.5, 4.5Hz, 1H), 4.21(t, J=6.9Hz, 2H), 3.75(m, 2H), 3.36(m, 4H), 2.96(t, J=6.9Hz, 2H), 2.77-2.68(m, 4H), 2.25(s, 3H), 2.27-2.18(m, 2H), 1.72-1.53(m, 6H)。
実施例3(5)
3−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパノールTLC:Rf 0.55(酢酸エチル:ヘキサン=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.86(d, J=8.1Hz, 2H), 7.23(d, J=8.1Hz, 2H), 7.12(t, J=7.8Hz, 1H), 6.91(d, J=7.8Hz, 1H), 6.80(d, J=7.8Hz, 1H), 5.90-5.84(m, 1H), 4.25(t, J=6.6Hz, 2H), 3.68(t, J=6.6Hz, 2H), 2.99(t, J=6.6Hz, 2H), 2.71(t, J=7.8Hz, 2H), 2.52(t, J=7.8Hz, 2H), 2.39(s, 3H), 2.36(s, 3H), 2.24-2.14(m, 2H), 1.78(quint, J=7.8Hz, 2H), 1.58(s, 1H)。
実施例42−(5−(2−(2−(4−シクロヘキシルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)アセトアルデヒド 実施例3で製造した化合物(1.20g)の酢酸エチル(12ml)およびジメチルスルホキシド(5.0ml)の混合溶液にジイソプロピルエチルアミン(2.7ml)を加え、三酸化硫黄・ピリジン錯体(1.25g)のジメチルスルホキシド(6.5ml)溶液を−10℃で滴下し、−10℃で2時間撹拌した。反応混合物を冷水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、下記物性値を有する粗製の標題化合物(1.57g)を得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.60(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
実施例4(1)〜実施例4(4)
実施例3で製造した化合物の代わりに実施例3(1)〜実施例3(4)で製造した化合物を用いて、実施例4と同様の操作に付すことにより、以下に示す本発明化合物を得た。
実施例4(1)
2−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)アセトアルデヒドTLC:Rf 0.58(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 9.63(t, J=1.5Hz, 1H), 7.86(d, J=8.1Hz, 2H), 7.24(d, J=8.1Hz, 2H), 7.12(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.83(d, J=7.8Hz, 1H), 6.73(d, J=7.8Hz, 1H), 6.02(t, J=4.5Hz, 1H), 4.25(t, J=6.6Hz, 2H), 3.43(m, 2H), 2.98(t, J=6.6Hz, 2H), 2.78(t, J=8.4Hz, 2H), 2.38(s, 3H), 2.36(s, 3H), 2.31(m, 2H)。
実施例4(2)
2−(5−(2−(2−イソプロピル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)アセトアルデヒドTLC:Rf 0.62(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR(CDCl3):δ 9.64(t, J=2.4Hz, 1H), 7.12(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.81(d, J=7.8Hz, 1H), 6.73(d, J=7.8Hz, 1H), 6.03(dd, J=4.5, 4.5Hz, 1H), 4.18(t, J=6.6Hz, 2H), 3.48-3.40(m, 2H), 2.99(sept., J=6.9Hz, 1H), 2.89(t, J=6.6Hz, 2H), 2.77(t, J=8.1Hz, 2H), 2.36-2.16(m, 2H), 2.25(s, 3H), 1.31(d, J=6.9Hz, 6H)。
実施例4(3)
2−(5−(2−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)アセトアルデヒドTLC:Rf 0.25(メタノール:酢酸エチル=1:5);
NMR(CDCl3):δ 9.64(t, J=2.4Hz, 1H), 7.12(dd, J=8.1, 8.1Hz, 1H), 6.82(d, J=8.1Hz, 1H), 6.73(d, J=8.1Hz, 1H), 6.03(brt, 1H), 4.22(t, J=6.9Hz, 2H), 3.46-3.37(m, 6H), 2.96(t, J=6.9Hz, 2H), 2.78(dd, J=8.4, 8.4Hz, 2H), 2.51(m, 4H), 2.34(s, 3H), 2.26(s, 3H), 2.34-2.23(m, 2H)。
実施例4(4)
2−(5−(2−(2−ピペリジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)アセトアルデヒドTLC:Rf 0.57(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 9.64(t, J=2.7Hz, 1H), 7.12(dd, J=8.1, 8.1Hz, 1H), 6.82(d, J=8.1Hz, 1H), 6.72(d, J=8.1Hz, 1H), 6.02(dd, J=4.5, 4.5Hz, 1H), 4.22(t, J=6.9Hz, 2H), 3.44(m, 2H), 3.36(m, 4H), 2.96(t, J=6.9Hz, 2H), 2.78(dd, J=8.1, 8.1Hz, 2H), 2.36-2.26(m, 2H), 2.25(s, 3H), 1.72-1.54(m, 6H)。
参考例282−(4−シクロヘキシルフェニル)−4−(2−((5−(2,2−ジエトキシエチル)−7,8−ジヒドロナフタレン−1−イル)オキシ)エチル)−5−メチルオキサゾール 実施例4で製造した化合物のエタノール(7.8ml)溶液にp−トシル酸・水和物(300mg)を加え、90℃で3時間撹拌した。室温まで冷却後、反応混合物を冷飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=15:1→9:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(1.04g)を得た。
TLC:Rf 0.38(ヘキサン:酢酸エチル=5:1);
NMR(CDCl3):δ 7.94-7.84(m, 2H), 7.30-7.22(m, 2H), 7.12(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.93(d, J=7.8Hz, 1H), 6.79(d, J=7.8Hz, 1H), 5.97(t, J=4.5Hz, 1H), 4.64(m, 1H), 4.25(t, J=6.6Hz, 2H), 3.74-3.58(m, 2H), 3.52-3.38(m, 2H), 2.98(t, J=6.6Hz, 2H), 2.80-2.64(m, 4H), 2.53(m, 1H), 2.35(s, 3H), 2.26-2.14(m, 2H), 1.96-1.70(m, 5H), 1.52-1.20(m, 5H), 1.16(t, J=6.9Hz, 6H)。
参考例293−(5−(2−(2−(4−シクロヘキシルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)−2−エトキシプロパンニトリル 参考例28で製造した化合物(1.00g)の塩化メチレン(9.5ml)溶液にシアン化トリメチルシリル(0.76ml)および三フッ化ホウ素エーテル錯塩(0.14ml)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を冷炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1→7:1)で精製し、下記物性値を有する粗製の標題化合物(837 mg)を得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.27(ヘキサン:酢酸エチル=5:1);
NMR(CDCl3):δ 7.94-7.84(m, 2H), 7.32-7.22(m, 2H), 7.14(dd, J=8.4, 8.4Hz, 1H), 6.88-6.76(m, 2H), 6.09(t, J=4.5Hz, 1H), 4.32-4.18(m, 3H), 3.80(m, 1H), 3.48(m, 1H), 3.10-2.44(m, 7H), 2.36(s, 3H), 2.32-2.10(m, 2H), 1.96-1.70(m, 5H), 1.52-1.14(m, 8H)。
実施例52−エトキシ−3−(5−(2−(2−(4−シクロヘキシルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸 参考例29で製造した化合物のエタノール(11ml)溶液に5N水酸化ナトリウム水溶液(3.8ml)を加え、90℃で4時間撹拌した。室温まで冷却後、反応混合物を冷水にあけ、t−ブチルメチルエーテルで洗浄した。水層を2N塩酸で中和した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=12:1)で精製し、下記物性値を有する本発明化合物(676mg)を得た。
TLC:Rf 0.42(クロロホルム:メタノール=8:1);
NMR(CDCl3):δ 7.94-7.84(m, 2H), 7.32-7.22(m, 2H), 7.13(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.96(d, J=7.8Hz, 1H), 6.80(d, J=7.8Hz, 1H), 5.98(t, J=4.5Hz, 1H), 4.24(t, J=6.6Hz, 2H), 4.04(dd, J=8.7, 4.2Hz, 1H), 3.54(m, 1H), 3.43(m, 1H), 3.06(m, 1H), 2.99(t, J=6.6Hz, 2H), 2.90-2.44(m, 4H), 2.35(s, 3H), 2.26-2.12(m, 2H), 1.96-1.68(m, 5H), 1.52-1.16(m, 5H), 1.12(t, J=6.9Hz, 3H)。
実施例6(1)〜実施例6(4)
実施例4で製造した化合物の代わりに実施例4(1)〜4(1)で製造した化合物を用いて、参考例28→参考例29→実施例5と同様の操作に付することにより、以下に示す本発明化合物を得た。
実施例6(1)
2−エトキシ−3−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.42(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(CDCl3):δ 7.86(d, J=8.1Hz, 2H), 7.23(d, J=8.1Hz, 2H), 7.14(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.96(d, J=7.8Hz, 1H), 6.82(d, J=7.8Hz, 1H), 5.98(t, J=4.5Hz, 1H), 4.26 & 4.25(each t, J=6.6Hz, total 2H), 4.04(dd, J=9.0, 3.9Hz, 1H), 3.49(m, 2H), 3.08(m, 1H), 2.99(t, J=6.6Hz, 2H), 2.86 & 2.81(each t, J=6.6Hz, total 1H), 2.72-2.52(m, 2H), 2.38(s, 3H), 2.36(s, 3H), 2.21(m, 2H), 1.12(t, J=6.9Hz, 3H)。
実施例6(2)
2−エトキシ−3−(5−(2−(2−イソプロピル−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸・1/2カルシウム塩TLC:Rf 0.42(クロロホルム:メタノール=8:1);
NMR(DMSO-d6):δ 7.07(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.98(d, J=7.8Hz, 1H), 6.81(d, J=7.8Hz, 1H), 5.85(dd, J=4.2, 4.2Hz, 1H), 4.09(t, J=6.3Hz, 2H), 3.74-3.46(m, 2H), 3.13(m, 1H), 3.02-2.56(m, 5H), 2. 54-2.30(m, 2H), 2.18(s, 3H), 2.16-1.94(m, 2H), 1.20(d, J=6.6Hz, 6H), 0.92(t, J=6.9Hz, 3H)。
実施例6(3)
2−エトキシ−3−(5−(2−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.35(クロロホルム:メタノール=5:1);
NMR(CDCl3+CD3OD):δ 7.11(dd, J=8.1, 8.1Hz, 1H), 6.99(d, J=8.1Hz, 1H), 6.77(d, J=8.1Hz, 1H), 5.98(dd, J=4.2, 4.2Hz, 1H), 4.22(m, 2H), 3.98(dd, J=9.0, 4.5Hz, 1H), 3.66-3.46(m, 5H), 3.44-3.32(m, 1H), 3.02-2.45(m, 10H), 2.52(s, 3H), 2.27(s, 3H), 2.22-2.10(m, 2H), 1.10(t, J=6.9Hz, 3H)。
実施例6(4)
2−エトキシ−3−(5−(2−(2−(ピペリジン−1−イル)−5−メチルチアゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸TLC:Rf 0.45(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(CDCl3):δ 7.12(dd, J=8.1, 8.1Hz, 1H), 6.94(d, J=8.1Hz, 1H), 6.79(d, J=8.1Hz, 1H), 5.98(dd, J=4.5, 4.5Hz, 1H), 4.20(m, 2H), 4.03(dd, J=9.0, 3.9Hz, 1H), 3.55(m, 1H), 3.41(m, 1H), 3.37(m, 4H), 3.06(m, 1H), 2.97(t, J=6.9Hz, 2H), 2.82(ddd, J=15.9, 7.5, 7.5Hz, 1H), 2.74-2.51(m, 2H), 2.24(s, 3H), 2.25-2.14(m, 2H), 1.72-1.55(m, 6H), 1.12(t, J=6.9Hz, 3H)。
実施例72−エトキシ−3−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパンアミド 3−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)−2−エトキシプロパンニトリル(146mg;実施例4で製造した化合物の代わりに実施例4(1)で製造した化合物を用いて、参考例28→参考例29と同様の操作に付して製造した)のエタノール(4ml)およびテトラヒドロフラン(4ml)の混合溶液に5N水酸化ナトリウム水溶液(0.66ml)を加え、5時間還流した。室温まで放冷後、反応混合物を濃縮した。残渣を水で希釈した。希釈液を1N塩酸で酸性にした後、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=50:1→30:1)で精製した。得られた固体を酢酸エチルおよびヘキサンの混合溶媒で再結晶し、下記物性値を有する本発明化合物(75mg)を得た。
TLC:Rf 0.63(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(CDCl3):δ 7.86(d, J=8.4Hz, 2H), 7.23(d, J=8.4Hz, 2H), 7.14(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 7.04(d, J=7.8Hz, 1H), 6.81(d, J=7.8Hz, 1H), 6.55(brs, 1H), 5.97(t, J=4.5Hz, 1H), 5.37(br s, 1H), 4.26 & 4.25(each t, J=6.6Hz, total 2H), 3.88(dd, J=9.6, 3.0Hz, 1H), 3.41(m, 2H), 2.98(t, J=6.6Hz, 2H), 2.89 & 2.84(each t, J=6.6Hz, total 1H), 2.62-2.48(m, 2H), 2.38(s, 3H), 2.36(s, 3H), 2.22(m, 2H), 1.07(t, J=6.9Hz, 3H)。
参考例30N−(1−メチル−1−メトキシエトキシ)−3−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパンアミド 実施例2で製造した化合物(208mg)および2−アミノオキシ−2−メトキシプロパン(57.7mg)のジメチルホルムアミド(5ml)溶液に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(115mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(81mg)およびトリエチルアミン(83μl)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を塩化メチレンで希釈した。希釈液を1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=50:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(239mg)を得た。
TLC:Rf 0.44(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(CDCl3):δ 7.86(d, J=7.8Hz, 2H), 7.55(s, 1H), 7.23(d, J=7.8Hz, 2H), 7.13(dd, J=8.4, 8.4Hz, 1H), 6.88(m, 2H), 6.81(d, J=8.4Hz, 1H), 5.92(m, 1H), 4.24(t, J=6.6Hz, 2H), 3.24(s, 3H), 2.98(t, J=6.6Hz, 2H), 2.95(s, 3H), 2.88(s, 3H), 2.80(m, 2H), 2.70(t, J=8.1Hz, 2H), 2.38(s, 3H), 2.36(s, 3H), 2.17(m, 2H)。
実施例8N−ヒドロキシ−3−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパンアミド 参考例30で製造した化合物(239mg)のメタノール(2ml)溶液に4N塩化水素−ジオキサン溶液(1.1ml)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、ジエチルエーテルで固化した。固化物をメタノールで結晶化し、下記物性値を有する本発明化合物(40mg)を得た。
TLC:Rf 0.48(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(DMSO-d6):δ 10.35(s, 1H), 7.79(d, J=8.4Hz, 2H), 7.29(d, J=8.4Hz, 2H), 7.13(dd, J=8.1, 8.1Hz, 1H), 6.88(m, 2H), 5.82(m, 1H), 4.19(t, J=6.3Hz, 2H), 2.91(t, J=6.3Hz, 2H), 2.67-2.53(m, 4H), 2.34(s, 3H), 2.33(s, 3H), 2.15-2.03(m, 4H)。
実施例9N−ヒドロキシ−2−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)アセタミド 実施例2で製造した化合物の代わりに実施例2(26)で製造した化合物を用いて参考例30→実施例8と同様の操作に付すことにより、下記物性値を有する本発明化合物を得た。
TLC:Rf 0.36(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(DMSO-d6):δ 10.47(s, 1H), 8.73(s, 1H), 7.79(d, J=8.1Hz, 2H), 7.29(d, J=8.1Hz, 2H), 7.09(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.89(d, J=7.8Hz, 1H), 6.88(d, J=7.8Hz, 1H), 5.91(t, J=4.5Hz, 1H), 4.18(t, J=6.3Hz, 2H), 3.07(s, 2H), 2.91(t, J=6.3Hz, 2H), 2.59(t, J=8.4Hz, 2H), 2.34(s, 3H), 2.33(s, 3H), 2.13(m, 2H)。
実施例103−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパンアミド 氷冷下、実施例2で製造した化合物(625mg)の塩化メチレン(15ml)懸濁液に塩化オキサリル(1.31ml)およびジメチルホルムアミド(1滴)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をベンゼンで共沸した。得られたオイルをテトラヒドロフラン(15ml)に溶解し、氷冷下、28%アンモニア水を白色の沈殿物が生じるまで加え、30分間撹拌した。反応混合物を濃縮することにより、下記物性値を有する本発明化合物(408mg)を得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.27(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(DMSO-d6):δ 7.78(d, J=8.4Hz, 2H), 7.29(d, J=8.4Hz, 2H), 7.13(dd, J=8.7, 8.7Hz, 1H), 6.92-6.85(m, 2H), 6.73(br, 1H), 5.82(t, J=4.5Hz, 1H), 4.18(t, J=6.3Hz, 2H), 2.91(t, J=6.3Hz, 2H), 2.62-2.52(m, 4H), 2.19(m, 2H), 2.07(m, 2H)。
参考例313−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパンニトリル 実施例10で製造した化合物のジオキサン(15ml)溶液に、ピリジン(363μl)およびトリフルオロ酢酸(423μl)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチルで希釈した。希釈液を1N塩酸、水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(533mg)を得た。
TLC:Rf 0.48(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.86(d, J=8.4Hz, 2H), 7.26(d, J=8.4Hz, 2H), 7.14(dd, J=7.8, 7.5Hz, 1H), 6.83(d, J=7.5Hz, 1H), 6.77(d, J=7.5Hz, 1H), 5.98(t, J=4.5Hz, 1H), 4.25(t, J=6.6Hz, 2H), 2.98(t, J=6.6Hz, 2H), 2.82-2.68(m, 4H), 2.53(t, J=7.8Hz, 2H), 2.38(s, 3H), 2.36(s, 3H), 2.24(m, 2H)。
実施例115−(2−(5−(2−(5−メチル−2−(4−メチルフェニル)オキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)エチル)−1H−テトラゾール 参考例31で製造した化合物(212mg)のトルエン(5ml)溶液に、アジドトリメチルチン(163mg)を加え、アルゴンガス気流下、6時間還流した。放冷後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=50:1)で精製し、下記物性値を有する本発明化合物(83mg)を得た。
TLC:Rf 0.43(クロロホルム:メタノール=10:1);
NMR(DMSO-d6):δ 7.79(d, J=8.1Hz, 2H), 7.29(d, J=8.1Hz, 2H), 7.15(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.94(d, J=7.8Hz, 1H), 6.92(d, J=7.8Hz, 1H), 5.81(d, J=4.5Hz, 1H), 4.19(t, J=6.6Hz, 2H), 3.02(m, 2H), 2.91(t, J=6.6Hz, 2H), 2.81(t, J=7.5Hz, 2H), 2.54(t, J=8.4Hz, 2H), 2.33(s, 6H), 2.04(m, 2H)。
参考例32((5−メトキシエトキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)メチル)マロン酸・ジエチルエステル 参考例14で製造した化合物(400mg)のエタノール(1.5ml)溶液にマロン酸ジエチルエステル(0.28ml)およびナトリウムエトキシド(0.55ml、2.6M in EtOH) を加え、80℃で30分間撹拌した。室温まで冷却後、反応混合物に酢酸および水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、下記物性値を有する粗製の標題化合物を得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.64(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
参考例33((5ヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)メチル)マロン酸・ジエチルエステル 氷冷下、参考例32で製造した化合物のエタノール(5ml)溶液に4N塩化水素−酢酸エチル溶液(0.7ml)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1→5:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(428mg)を得た。
TLC:Rf 0.43(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.06(d, J=7.8Hz, 1H), 6.86(d, J=7.8Hz, 1H), 6.70(dd, J=7.8, 0.8Hz, 1H), 5.93(brt, J=4.6Hz, 1H), 5.27(brs, 1H), 4.19(q, J=7.2Hz, 4H), 3.63(t, J=7.8Hz, 1H), 3.06(dd, J=7.8, 1.0Hz, 2H), 2.67(t, J=7.8Hz, 2H), 2.38-2.15(m, 2H), 1.25(t, J=7.2Hz, 6H)。
参考例34((5−(2−(5−メチル−2−(4−メチルフェニル)オキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)メチル)マロン酸・ジエチルエステル 参考例33で製造した化合物(456mg)および参考例27で製造した化合物(373mg)の塩化メチレン(10ml)溶液に、トリフェニルホスフィン(561mg)および1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(539mg)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣にジエチルエーテルを加え、不溶物をろ去した。ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製した。得られた個体をジイソプロピルエーテルで再結晶することにより、下記物性値を有する標題化合物(422mg)を得た。
TLC:Rf 0.54(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.86(d, J=8.1Hz, 2H), 7.23(d, J=8.1Hz, 2H), 7.13(dd, J=7.5, 7.5Hz, 1H), 6.88(d, J=7.5Hz, 1H), 6.81(d, J=7.5Hz, 1H), 5.91(t, J=4.5Hz, 1H), 4.29(t, J=6.6Hz, 2H), 4.17(q, J=7.2Hz, 2H), 4.16(q, J=7.2Hz, 2H), 3.59(t, J=7.5Hz, 1H), 3.05(t, J=7.8Hz, 2H), 2.98(t, J=6.6Hz, 2H), 2.38(s, 3H), 2.35(s, 3H), 2.16(m, 2H), 1.23(t, J=7.2Hz, 6H)。
実施例124−((5−(2−(5−メチル−2−(4−メチルフェニル)オキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)メチル)イソオキサゾリジン−3,5−ジオン ヒドロキシアミン・塩酸塩(87.5ml)の無水メタノール(10ml)溶液に、アルゴンガス気流下、ナトリウムメチラートのメタノール溶液(542μl、25wt%)を加え、室温で5分間撹拌した。不溶物をろ過した。アルゴンガス雰囲気下、ろ液に参考例34で製造した化合物(434mg)の無水テトラヒドロフラン(5ml)溶液を加え、60℃で6時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を1N塩酸で希釈した。希釈液をジエチルエーテルおよびテトラヒドロフランの混合溶媒で抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をメタノールで再結晶し、下記物性値を有する本発明化合物(123mg)を得た。
TLC:Rf 0.36(クロロホルム:メタノール:酢酸=20:2:1);
NMR(DMSO-d6):δ 7.79(d, J=8.4Hz, 2H), 7.29(d, J=8.4Hz, 2H), 7.12(dd, J=7.8, 7.8Hz, 1H), 6.98(d, J=7.8Hz, 1H), 6.89(d, J=7.8Hz, 1H), 5.66(t, J=4.5Hz, 1H), 4.18(t, J=6.3Hz, 2H), 3.08(br s, 2H), 2.91(t, J=6.3Hz, 2H), 2.56(t, J=8.1Hz, 2H), 2.33(s, 3H), 2.32(s, 3H), 2.09(m, 2H)。
[製剤例]
製剤例1 以下の各成分を常法により混合した後打錠して、一錠中に50mgの活性成分を含有する錠剤100錠を得た。
・3−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロン酸 …‥5.0g・カルボキシメチルセルロースカルシウム(崩壊剤) …‥0.2g・ステアリン酸マグネシウム(潤滑剤) …‥0.1g・微結晶セルロース …‥4.7g製剤例2 以下の各成分を常法により混合した後、溶液を常法により滅菌し、5mlずつアンプルに充填し、常法により凍結乾燥し、1アンプル中20mgの活性成分を含有するアンプル100本を得た。
・3−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸 …‥2.0g・マンニトール …‥20g・蒸留水 ‥‥1000ml

【特許請求の範囲】
【請求項1】3−(5−(2−(2−(4−メチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロパン酸またはその非毒性塩。

【特許番号】特許第3491635号(P3491635)
【登録日】平成15年11月14日(2003.11.14)
【発行日】平成16年1月26日(2004.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−552915(P2002−552915)
【出願日】平成13年12月21日(2001.12.21)
【国際出願番号】PCT/JP01/11255
【国際公開番号】WO02/051820
【国際公開日】平成14年7月4日(2002.7.4)
【審査請求日】平成15年7月31日(2003.7.31)
【早期審査対象出願】早期審査対象出願
【出願人】(000185983)小野薬品工業株式会社 (180)
【参考文献】
【文献】国際公開99/11255(WO,A1)