説明

ジフェニル置換されたシクロアルカン

本発明は、抗アテローム動脈硬化症剤、抗喘息剤、抗アレルギー剤、抗炎症剤および細胞保護剤として有用なFLAP阻害剤である式Iの化合物を提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iを有する化合物および医薬として許容されるこの塩
【化1】

(式中、
aは、0、1、2および3から選択される整数であり、
bおよびcは、それぞれ、0、1および2から独立して選択される整数であり、
Aは、メチレンまたはエチレン基を表し、
各R1aは、−H、−F、−C1−6アルキル、−OH、−OC1−6アルキル、−フルオロC1−6アルキル、−フルオロC1−6アルコキシ、−N(RおよびC1−6アルキルN(Rからなる群から独立して選択され、
または一方のR1a基は、オキソを表すことができ、および他方は前に定義された通りであり、
は、
(a)N、SおよびOから選択される2から4個のヘテロ原子を含有する、5員の芳香族または部分不飽和の複素環(複素環は、Rの1つ以上で置換されていてもよい。)、
(b)NおよびOから選択される1から2個のヘテロ原子を含有する、6員の芳香族または部分不飽和の複素環(複素環は、Rの1つ以上で置換されていてもよい。)、
(c)1個の硫黄および2−4個の窒素から選択される3−5個のヘテロ原子を含有する、8員の芳香族または部分不飽和のオルト縮合二環系(環の1個の炭素は、=O、=S、−SMe、−NH、−CF、−Cl、−C1−4アルキル、ならびに−NH、−OH、−OC1−4アルキル、−CNおよび1−3つのフルオロから選択される基で置換されているC1−4アルキルから選択される基で置換されていてもよい。)、
(d)3−4個の窒素原子を含有する、9員の芳香族または部分不飽和のオルト縮合二環系(環の1個の炭素は、=O、=S、−SMe、−NH、−CF、−Cl、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、−C1−4アルキル、ならびに−NH、−OH、−OC1−4アルキル、−CNおよび1−3つのフルオロおよびピペリジニルから選択される基で置換されているC1−4アルキルから選択される基で置換されていてもよい。)、
(e)−C1−6アルキル、−C2−6アルケニルおよび−C2−6アルキニル(前記アルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、R12で置換されていてもよく、ならびにR13で置換されていてもよい。)、
(f)フルオロ、−NH、−OH、および1−3つのフルオロで置換されていてもよい−C1−3アルキルからなる群から選択される1−3つの置換基で置換されていてもよい−C3−6シクロアルキル、
(g)−O−R6a(R6aは、(1)R12で置換されていてもよく、およびR13で置換されていてもよい−C1−6アルキル、(2)R12で置換されていてもよく、およびR13で置換されていてもよい−C3−6シクロアルキル、(3)−C2−6アルキル−R10からなる群から選択される。)、ならびに
(h)−H、−OH、−CN、−CO4a、−C(O)NR、−NR、−NRSO、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−S(O)および−S(O)NR
からなる群から選択され、
pは、0、1および2から選択される整数であり、
Xは、結合、−O−、−S−および−C(R14−からなる群から選択され、
4aは、−H、−C1−6アルキルおよび−C3−6シクロアルキルからなる群から選択され、
は、(a)−OH、−NH、−N(CH、NH(C=O)OBu、−CN、フルオロ、および−O−C1−4アルキル(−OH、フェニルおよびフルオロからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい。)からなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい−C1−6アルキル、(b)−C1−6アルキル−R10、(c)−OH、−NHおよびフルオロからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい−OC1−6アルキル、(d)メチル、−OH、−NH、−NH(C=O)OBu、−CFおよびフルオロからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい−C3−6シクロアルキル、(e)−NR、(f)−SO1−3アルキル、(g)−(CH0−3CO−R、(h)−OH、(i)=O(オキソ)、(j)−SH、(k)=S、(l)−SMe、(m)−Cl、(n)1−5つのフルオロ、(o)−CF、(p)−CN、ならびに(q)R10からなる群から選択され、
は、(a)−H、(b)−F、−CN、−NHおよび−OHからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい−C1−6アルキル、(c)メチル、−CF、−F、−NHおよび−OHからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい−C3−6シクロアルキル、(d)−Fおよび−OHからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい−COC1−6アルキル、(e)メチル、フェニル、−CF、−Fおよび−OHからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい−C(O)OC1−6アルキル、(f)1個のNおよび/または1個のOを含有する4−6員の飽和の複素環(環は、環の炭素原子を介して−NR中の窒素と結合しており、ならびに環は、メチル、−CF、−F、CHCHF、CHCHF、CHCF、−NHおよび−OHからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく、ならびに環は、−CHCH−基で架橋されていてもよい。)、および(g)N、OおよびSから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含む5員の複素環、(h)N、SおよびOから選択される2から4個のヘテロ原子を含有する、5員の芳香族または部分不飽和の複素環(複素環は、Rの1つ以上で置換されていてもよい。)、(i)NおよびOから選択される、1から2個のヘテロ原子を含有する、6員の芳香族または部分不飽和の複素環(複素環は、Rの1つ以上で置換されていてもよい。)からなる群から選択され、
は、(a)−H、(b)−F、−NHおよび−OHからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい−C1−6アルキル、ならびに(c)メチル、−CF、−F、−NHおよび−OHからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい−C3−6シクロアルキルからなる群から選択され、
10は、(a)メチル、−Fおよび−OHの1つ以上で置換されていてもよいアゼチジニル、(b)メチル、−Fおよび−OHの1つ以上で置換されていてもよいピロリジニル、(c)メチル、−Fおよび−OHの1つ以上で置換されていてもよいピペリジニル、(d)=Oで置換されていてもよいピペラジニル、ならびに(e)メチルおよび−Fの1つ以上で置換されていてもよいモルホリニルからなる群から選択される複素環であり、ならびに
Yは、(a)1から4個のNおよびゼロから1個のSから選択される1から4個のヘテロ原子を含有する5員の芳香族または部分不飽和の複素環(複素環は、R11で置換されていてもよい。)、(b)1から2個のNヘテロ原子を含有する、6員の芳香族または部分不飽和の複素環(複素環は、R11で置換されていてもよい。)、(c)1から4個のNヘテロ原子を含有する、9員の二環式芳香族または部分不飽和の複素環(複素環は、R11で置換されていてもよい。)、ならびに(d)1から4個のNヘテロ原子を含有する、10員の二環式の芳香族または部分不飽和の複素環(複素環は、R11で置換されていてもよい。)からなる群から選択され、ならびに
11は、−F、−NH、−OH、−OC3−4シクロアルキル、−C1−3アルキル(1−3つのフルオロで置換されていてもよい。)および−OC1−3アルキル(フェニルまたは1−3つのフルオロで置換されていてもよい。)からなる群から選択され、
12は、−CO4a、−C(O)NR、−N(R、−NRSO、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−S(O)NR、−S(O)、−F、−CF、フェニル、HetおよびZからなる群から選択され、
13は、−OH、−NHおよび1−5つの−Fからなる群から選択され、
14は、−Hおよび−C1−4アルキル(1−3つのフルオロ基で置換されていてもよい。)からなる群から選択され、
各Rは、
a)−H、
b)−C1−6アルキル、−C2−6アルケニルおよび−C2−6アルキニル(それぞれが、−OH、−OC1−4アルキル、−CN、−NH、−NHC1−4アルキル、および−N(C1−4アルキル)、および−CFからなる群から選択される1−2つの置換基で置換されていてもよく、ならびに1−3つのフルオロで置換されていてもよい。)、
c)−C3−6シクロアルキル(−C1−4アルキル、−OH、−OC1−4アルキル、−CN、−NH、−NHC1−4アルキル、および−N(C1−4アルキル)、および−CFからなる群から選択される1−2つの置換基で置換されていてもよく、ならびに1−3つのフルオロで置換されていてもよい。)、
d)HetおよびHet−C1−4アルキレン−(Het部分は、−F、−OH、−COH、−C1−4アルキル、−CO1−4アルキル、−OC1−4アルキル、−NH、−NHC1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)C1−4アルキル、オキソ、−C(O)NHC1−4アルキルおよび−C(O)N(C1−4アルキル)からなる群から選択される1−2つの置換基で、炭素上で置換されていてもよく、ならびに存在する場合には窒素上で−C1−4アルキルおよび−C1−4アシルから選択される基で置換されていてもよく、ならびにHet−C1−4アルキレン−のアルキレン部分は、−OH、−CN、−OC1−4アルキル、−NH、−NHC1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)および1−3つのフルオロからなる群から選択される要素で置換されていてもよい。)、
e)ZおよびZ−C1−4アルキレン−(Z−C1−4アルキレン−のアルキレン部分は、−OH、−CN、−OC1−4アルキル、−NH、−NHC1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)および1−3つのフルオロからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい。)
からなる群から独立して選択され、
各Rは、−Hおよび−C1−3アルキル(NH、−OH、−F、−CNおよび−CFからなる群から選択される1−2つの要素で置換されていてもよい。)からなる群から独立して選択され、
、RおよびRは、−H、−F、−Cl、−Br、−C1−6アルキル、−CN、−OH、−OC1−6アルキル、−フルオロC1−6アルキル、−フルオロC1−6アルコキシ、−N(Rまたは−C1−6アルキルN(R(C1−6アルキルおよびOC1−6アルキルは1−3つのフルオロで置換されていてもよい。)からそれぞれ独立して選択され、
各Rは、−Hおよび
(a)−C1−10アルキル、−C3−10アルケニルまたは−C3−10アルキニル(1−3つのフルオロ基、または−OH、−OC1−6アルキル、−CN、−NH、−NHC1−4アルキルおよび−N(C1−4アルキル)からなる群から選択される1−2つの要素で置換されていてもよい。)、
(b)アリールまたはAr−C1−6アルキレン−(アリール部分は、−C1−6アルキル、−CN、−OH、−OC1−6アルキル、−フルオロC1−6アルキル、−フルオロC1−6アルコキシ、−C1−6アルキルNH、−C1−6アルキルNHC1−4アルキル、−C1−6アルキルN(C1−4アルキル)、−NH、−NHC1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)C1−4アルキル、−C(O)NHC1−4アルキル、−C(O)N(C1−4アルキル)、−COHおよび−CO1−6アルキル基の1−2つ、ならびに1−3つの−F基、−Cl基または−Br基で置換されていてもよく、ならびに
Ar−C1−6アルキレン−のアルキレン部分は、−OH、−OC1−6アルキル、−NH、−NHC1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)および1−3つのフルオロ基で置換されていてもよい。)、
(c)HetcyまたはHetcy−C1−6アルキレン−(それぞれが、−F、−OH、−COH、−C1−6アルキル、−CO1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NH、−NHC1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)C1−4アルキル、オキソ、−C(O)NHC1−4アルキルおよび−C(O)N(C1−4アルキル)からなる群から選択される1−2つの要素で、炭素上で置換されていてもよく、ならびに存在する場合には窒素上で−C1−6アルキルまたは−C1−6アシルで置換されていてもよく、
ならびにHetcy−C1−6アルキレン−のアルキレン部分は、−F、−OH、−OC1−6アルキル、−NH、−NHC1−4アルキルおよび−N(C1−4アルキル)の1−2つで置換されていてもよい。)、
(d)HARまたはHAR−C1−6アルキレン−(前記HARおよびHAR−C1−6アルキレン−のHAR部分は、−F、−Cl、−Br、−C1−6アルキル、−CN、−OH、−OC1−6アルキル、−フルオロC1−6アルキル、−フルオロ1−6アルコキシNH、−NHC1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)、−NHC(O)C1−4アルキル、−C(O)NHC1−4アルキル、−C(O)N(C1−4アルキル)、−COH、−CO1−6アルキルからなる群から選択される1−2つの要素で置換されており、ならびに
HAR−C1−6アルキレン−のアルキレン部分は、−F、−OH、−OC1−6アルキル、−NH、−NHC1−4アルキルおよび−N(C1−4アルキル)の1−2つで置換されていてもよい。)
からなる群から独立して選択され、
Hetは、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロフラニルおよびβ−ラクタムイル、δ−ラクタムイル、γ−ラクタムイルおよびテトラヒドロピラニルからなる群から選択され、
は、
a)Z
b)1個の硫黄および2−4個の窒素から選択される3−5個のヘテロ原子を含有する、8員の芳香族または部分不飽和のオルト縮合二環系(環の1個の炭素は、=O、=S、−SMe、−NH、−CF、−Cl、−C1−4アルキル、ならびに−NH、−OH、−OC1−4アルキル、−CNおよび1−3つのフルオロから選択される基で置換されているC1−4アルキルから選択される基で置換されていてもよい。)
c)3−4個の窒素原子を含有する、9員の芳香族または部分不飽和のオルト縮合二環系(環の1個の炭素は、=O、=S、−SMe、−NH、−CF、−Cl、−C1−4アルキル、ならびに−NH、−OH、−OC1−4アルキル、−CNおよび1−3つのフルオロから選択される基で置換されているC1−4アルキルから選択される基で置換されていてもよい。)
からなる群から選択され、
は、
a)2−4個の窒素原子を含有する、5員の芳香族または部分不飽和の複素環(環の1個の窒素は、−C1−4アルキル、ならびに−NH、−OH、−CNおよび1−3つのフルオロから選択される基で置換されている−C1−4アルキルから選択される基で置換されていてもよく、ならびに環の1個の炭素は、=O、=S、−SMe、−NH、−CF、−Cl、−C1−4アルキル、−C1−4アルキル(−NH、−OH、−OC1−4アルキル、−CNおよび1−3つのフルオロから選択される基で置換されている。)、ならびに−OC1−4アルキル(−OHまたは1−3つのフルオロで置換されていてもよい。)から選択される基で置換されていてもよい。)、
b)1個の酸素または1個の硫黄および1−2個の窒素から選択される2−3個のヘテロ原子を含有する、5員の芳香族または部分不飽和の複素環(環の1個の窒素は、C1−4アルキル、ならびに−NH、−OH、−CNおよび1−3つのフルオロから選択される基で置換されているC1−4アルキルから選択される基で置換されていてもよく、ならびに環の1個の炭素は、=O、=S、−SMe、−NH、−CF、−Cl、C1−4アルキル(−NH、−OH、−OC1−4アルキル、−CNおよび1−3つのフルオロから選択される基で置換されていてもよい。)、および−OC1−4アルキル(−OHまたは1−3つのフルオロで置換されていてもよい。)から選択される基で置換されていてもよい。)、ならびに
c)1−2個の窒素原子を含有する、6員の芳香族または部分不飽和の複素環(環の1個の窒素は、−C1−4アルキル、ならびに−NH、−OH、−CNおよび1−3つのフルオロから選択される基で置換されている−C1−4アルキルから選択される基で置換されていてもよく、ならびに環の1個の炭素は、=O、=S、−SMe、NH、−CF、−Cl、−C1−4アルキル、−C1−4アルキル(−NH、−OH、−OC1−4アルキル、−CNおよび1−3つのフルオロから選択される基で置換されている。)、および−OC1−4アルキル(−OHまたは1−3つのフルオロで置換されていてもよい。)から選択される基で置換されていてもよい。)
からなる群から選択され、
dおよびeは、それぞれ、dとeを足した和が0から4となるように、0、1、および2から独立して選択される整数であり、
2a、R3a、RおよびRは、−H、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−OH、−フルオロ、−フルオロC1−6アルキル、−フルオロC1−6アルコキシ、N(Rからなる群からそれぞれ独立して選択され(Rは、本請求項内で前に定義された通りである。)、ならびにCR2a3aのゼロまたは1つ、およびCRのゼロまたは1つは、カルボニル、チオカルボニル、C=NRおよび3から7員のシクロアルキル環から選択される基を表すことができる。)。
【請求項2】
請求項1の化合物の治療有効量を含む医薬組成物。
【請求項3】
治療を必要とする患者に、請求項1の化合物を投与することを含む、FLAPにより媒介される疾患または状態の治療のための方法。
【請求項4】
FLAPにより媒介される疾患および状態の治療のための薬物の製造における、請求項1の化合物の使用。

【公表番号】特表2011−500563(P2011−500563A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−528869(P2010−528869)
【出願日】平成20年10月6日(2008.10.6)
【国際出願番号】PCT/US2008/011522
【国際公開番号】WO2009/048547
【国際公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(390023526)メルク・シャープ・エンド・ドーム・コーポレイション (924)
【Fターム(参考)】