説明

ジメチルエーテル及び少なくとも1種の炭化水素を含有する噴射剤とポリウレタンとを含む化粧料組成物を含有するエアゾールデバイス

【課題】パーマネントウェーブ処置又は直毛化操作中のケラチン繊維を保護するためのポリグアニジン又はその生理学的に受容可能な塩の使用を提供すること。
【解決手段】本発明は、パーマネントウェーブ処置又は毛髪の直毛化操作中にケラチン繊維を保護するための、ポリグアニジンから誘導した化合物又はその生理学的に受容可能な塩を含む化粧組成物の使用に関する。
本発明は、ポリグアニジンから誘導した化合物を含む組成物をケラチン繊維に適用することから成る、ケラチン繊維をパーマネントウェーブ処置又は直毛化する化粧処置方法にも関する。
本発明の主題は、ポリグアニジン誘導体又はその生理学的に受容可能な塩とケラチン還元性化合物及びケラチン固定性化合物から選択する化合物との組合せを含む化粧組成物である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾールデバイスに係り、該デバイスは、水及び少なくとも1種の有機溶媒を含む化粧学的に許容される媒体中に、ジメチルエーテル及び少なくとも1種の炭化水素を含む噴射剤と少なくとも1種のポリウレタンとを含む化粧料組成物を含有する。本発明は、またこれらデバイスを使用した、ヘアスタイルを整え、又はこれを維持する方法をも目的とし、更にこれらデバイスをラッカーの適用のために使用することにも関連する。
【背景技術】
【0002】
化粧品市場で最も広範に入手できる、ヘアスタイルを整え及び/又はこれを維持するための化粧料組成物は、本質的に、通常はアルコール性溶液である溶液及び一般的には毛髪同士の結合を形成する作用を有するポリマー樹脂である1種以上の成分から成る噴霧組成物であり、該樹脂は様々な化粧料用のアジュバントとの混合物として、固定成分として知られている。この溶液は、一般的に噴射剤を用いて加圧される、適当なエアゾール容器、又はポンプ式ディスペンサボトルの何れかに収容される。
毛髪を固定するための多くのエアゾール系が知られており、これら系は、一方では液体相(又は流体)を、及び他方では噴射剤を含んでいる。この噴射剤の機能は、該液体相の噴霧を可能とし、かつ該液体相を、分散された液滴の霧として毛髪に適用することを可能とする、圧力を与えることにある。
【0003】
幾つかの非水系の処方物は、「穏やか」と称される、スプレーの発生によって特徴付けられる。この用語は、特に該スプレーの強さ及び低い音響的特色と関連する、一連の感覚的な特徴を網羅する。これらの特徴は、通常、別々に適用される様々な方法で、あるいはその他の、例えば該処方の減圧、又はその低い流速によって得られる。
この種のスプレー組成物中に存在する、揮発性の有機化合物(VOC)、例えばアルコール及びフルオロ炭化水素の量を、80%(v/v)の値まで減じることとは無関係に、通常15〜20%(v/v)の水を該処方物に導入する。該媒体の溶解度のために、該処方物におけるこの水の存在は、噴射剤として、必然的にジメチルエーテルの使用を伴い、このことは結果的に、内部圧力、流速、該スプレーの力及び雑音を高め、その結果更に、最早「穏やか」と称することのできないスプレーを与える。
【0004】
このように、噴射ガスとしてジメチルエーテルを含む、穏やかなスプレーを発生することにより特徴付けられる、処方物を得る上で、上記のような問題が生じる。例えば、流速を減じるための、この種の処方を有する穏やかなスプレーを得るのに使用する溶液は、完全に満足な結果を与えない。期待される性能が劣化される。例えば、達成される固定のレベルが、著しく低い。標準的な固定性ポリマーを含む処方物における、ジメチルエーテルとの組合せでの、炭化水素の導入は、この問題を解決することもない。
噴射剤としてジメチルエーテルを含み、かつ固定性ポリマーとして、少なくとも1種のポリウレタン及び/又はポリウレア単位を含む重縮合物を含有する、エアゾールデバイスは、特許出願FR-A-2,782,635号に記載されている。しかし、これら処方物は、穏やかなスプレーの発生を可能としない。
同様に、特許US 5,626,840号は、直鎖カルボキシル化ポリウレタン、塩基、溶媒及び噴射剤としてのジメチルエーテル又は炭化水素を含む、毛髪固定用組成物を記載している。
同様に、この種の処方物も、穏やかと称することのできるスプレーの発生を可能としない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願人は、驚いたことに、また有利なことに、水と少なくとも1種の有機溶媒とを含む媒体において、噴射剤としてのジメチルエーテルと1種以上の炭化水素との混合物と共に、ポリウレタンを使用することが、穏やかなスプレーの製造を可能とし、かつ同時に良好な固定レベルと、良好な化粧学的諸特性、例えば柔軟性又は縺れ(絡み合い)防止性を維持することを見出した。
【0006】
そこで、本発明の目的の一つは、ポリウレタンと、ジメチルエーテルと少なくとも1種の炭化水素とを含む、ガス状噴射剤混合物とを含む、化粧料組成物を含有するエアゾールデバイスを提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、このエアゾールデバイスの使用を含む、ヘアスタイルを整え、又は維持する方法を提供することにある。
本発明の更なる目的は、毛髪にラッカーを適用するための、上記デバイスの使用に係る。
本発明のその他の目的、特徴、局面並びに利点は、以下の説明並びに様々な実施例に関する記載を読むことにより、更に一層明らかとなるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下を含むエアゾールデバイスに係る:
A. 水と、少なくとも1種の有機溶媒とを含む化粧学的に許容される媒体中に、少なくとも1種のポリウレタンを含む、化粧料組成物と、
B. ジメチルエーテル及び少なくとも1種のC3-C5炭化水素を含む噴射剤。
本発明において使用する該C3-C5炭化水素は、好ましくはn-ブタン、イソブタン、プロパン、又はこれら炭化水素の混合物から選択される。好ましくは、n-ブタンを使用する。
本発明で使用するポリウレタンは、固定用ポリウレタンである。この「固定用ポリウレタン」なる用語は、ヘアスタイルに所定の形状を付与し、又は付与された所定の形状を維持する働きをもつ、ポリウレタンを意味する。
【0008】
本発明において使用することが好ましいポリウレタンは、以下の一般式(I)に相当する、基本となる繰り返し単位を含む:
-X'-B-X'-CO-NH-R-NH-CO- (I)
式中、
− X'は、O及び/又はNHを表し、
− Bは、二価の炭化水素を基本とする基であり、この基は、置換又は未置換であり得、− Rは、C6-C20芳香族、C1-C20、好ましくはC1-C6脂肪族、並びにC1-C20、好ましくはC1-C6環状脂肪族型の分岐又は直鎖アルキレン基から選択される二価の基であり、これらの
基は、1種以上のハロゲン原子、C1-C4アルコキシ基又はC6-C30アリール基、特にフェニル基で置換されていても、置換されていなくても良い。
【0009】
好ましくは、該基Bは、C1-C30、好ましくはC2-C10の二価の基であり、また1以上のカルボキシル官能基及び/又は1以上のスルホン酸官能基を含む基を持ち、該カルボキシル及び/又はスルホン酸官能基は、遊離の状態又は部分的にもしくは完全に、無機又は有機塩基、例えばアルカリ金属又はアルカリ土類金属水酸化物、アンモニア水、アルキルアミン、アルカノールアミン又は有機アミノ酸で中和されている。Bは、好ましくはジメチロールプロピオン酸から誘導される二価の基である。
【0010】
該基Rは、有利には以下の式で表される基から選択される:





式中、bは0〜3なる範囲内の整数であり、cは1〜20なる範囲、好ましくは2〜12なる範囲の整数である。
特に、該基Rは、ヘキサメチレン、4,4'-ビフェニレンメタン、2,4-及び/又は2,6-トリレン、1,5-ナフチレン、p-フェニレン及びメチレン-4,4-ビス-シクロヘキシル基及びイソホロンから誘導される二価の基を含む群から選択される。
本発明によれば、該固定用のポリウレタンは、シリコーングラフト及び炭化水素を基本とするグラフトを含むシリコーンを含むことができる。これら様々な化合物は、ノニオン性、カチオン性又は両性であり得る。
【0011】
本発明において使用されるポリウレタンは、また有利には、少なくとも1種のポリシロキサンブロックをも含むことができ、またその基本となる繰り返し単位は、例えば以下の一般式(VII)に相当する:
-X'-P-X'-CO-NH-R-NH-CO- (VII)
式中:
− Pはポリシロキサンセグメントであり、
− X'はO及び/又はNHを表し、また
− RはC6-C20芳香族、C1-C20、好ましくはC1-C6脂肪族、並びにC1-C20、好ましくはC1-C6環状脂肪族型の分岐又は直鎖アルキレン基から選択される二価の基であり、これらの基は、1種以上のハロゲン原子、C1-C4アルコキシ基及びC6-C30アリール基、特にフェニル基で置換されていても、置換されていなくても良い。
【0012】
該基Rは、有利には以下の式で表される基から選択される:





式中、bは0〜3なる範囲内の整数であり、cは1〜20なる範囲、好ましくは2〜12なる範囲の整数である。
特に、該基Rは、ヘキサメチレン、4,4'-ビフェニレンメタン、2,4-及び/又は2,6-トリレン、1,5-ナフチレン、p-フェニレン及びメチレン-4,4-ビス-シクロヘキシル基及びイソホロンから誘導される二価の基から選択される。
【0013】
有利には、該ポリシロキサンセグメントPは、以下の一般式(VIII)に相当する:



式中:
− 基Aは、同一でも異なっていてもよく、まず実質的にエチレン系の不飽和を含まない、C1-C20の一価の炭化水素を基本とする基から、及び第二に芳香族基から選択され、
− Yは二価の炭化水素を基本とする基を表し、
− zは該ポリシロキサンセグメントの平均分子量が、300〜10,000なる範囲となるように選択される整数を表す。
一般的に、二価の基Yは式:-(CH2)a- (ここで、aは1〜10なる範囲内にあり得る整数である)で表されるアルキレン基から選択される。
上記の基AはC1-C18のアルキル基、特にメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル及びオクタデシル基;シクロアルキル基、特にシクロヘキシル基;アリール基、特にフェニル及びナフチル基;アリールアルキル基、特にベンジル及びフェニルエチル基及び同様にトリル及びキシリル基から選択することができる。
【0014】
本発明で使用するポリウレタンは、好ましくはアニオン性である。
特に列挙することのできる固定用ポリウレタンの例は、バスフ(BASF)社により、ルビセット(LuvisetTM) PURなるブランド名の下で市販されている、ジメチロールプロピオン酸/イソホロンジイソシアネート/ネオペンチルグリコール/ポリエステルジオールコポリマー(INCI名で、ポリウレタン-1としても知られている)及びバスフ(BASF)社により、ルビセット(LuvisetTM) Si PUR Aなるブランド名の下で市販されている、ジメチロールプロピオン酸/イソホロンジイソシアネート/ネオペンチルグリコール/ポリエステルジオール/シリコーンジアミンコポリマー(INCI名で、ポリウレタン-6としても知られている)を含む。
好ましくは、使用するこのポリマーは、バスフ社により、ルビセット(LuvisetTM) SI PUR ZK 553-24なる名称の下で市販されているものである。
【0015】
好ましくは、本発明による化粧料組成物は、該エアゾールデバイスに含まれる該組成物全体の全質量に対して、0.5〜20質量%なる範囲、好ましくは2〜12質量%なる範囲の量で、該ポリウレタンを含む。
好ましくは、該噴射剤は、該エアゾールデバイスに含まれる該組成物全体の全質量に対して、20〜70質量%なる範囲の量で含まれる。
該噴射剤は、該エアゾールデバイスに含まれる該組成物全体の全質量に対して、1〜30質量%なる範囲、好ましくは5〜20質量%なる範囲の量で、炭化水素を含む。
該噴射剤は、該エアゾールデバイスに含まれる該組成物全体の全質量に対して、5〜70質量%なる範囲内、好ましくは10〜50質量%なる範囲内のジメチルエーテルを含む。
【0016】
上記表現「該エアゾールデバイスに含まれる該組成物全体」とは、本発明の目的にとって、該化粧料組成物A及び該噴射剤Bを意味する。
上記の化粧学的に許容される媒体とは、水と少なくとも1種の有機溶媒とを含む媒体である。
本発明の目的にとって、用語「有機溶媒」とは、温度25℃及び大気圧にて液体である、有機化合物を意味する。この有機化合物は、好ましくは極性を持つものである。
該溶媒は、好ましくはアルコールである。このアルコールは、特にC1-C4低級アルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、tert-ブタノール又はn-ブタノール;ポリオール、例えばプロピレングリコール、ポリオールエーテル、及びこれらの混合物から選択され、エタノールが、特に好ましいアルコールである。
【0017】
この化粧学的に許容される媒体において、水の割合は、該エアゾールデバイスに含まれる該組成物全体の全質量に対して、0.5〜35質量%なる範囲内であり得る。該混合物の該有機溶媒の割合は、該エアゾールデバイスに含まれる該組成物全体の全質量に対して、1〜70質量%なる範囲、好ましくは15〜65質量%なる範囲、より好ましくは30〜60質量%なる範囲内にある。
本発明による固定用の化粧料組成物は、また以下から選択される少なくとも1種のアジュバントを含むことができる:他の非-ポリウレタン型の固定ポリマー、例えば可溶性、分散型又はマイクロ分散体型のシリコーン、ノニオン性、アニオン性、カチオン性及び両性界面活性剤、セラミド及び擬似セラミド、パンテノールを含むビタミン及びプロビタミン、植物、動物、鉱物及び合成油、セラミド及び擬似セラミド以外のワックス、水溶性及び油溶性のシリコーン又は非-シリコーン系日焼け止め剤、グリセロール、無機及び有機の、有色又は無色の顔料、持続性又は一時的な染料、真珠光沢剤及び乳白剤、金属イオン封鎖剤、可塑剤、可溶化剤、酸性化剤、塩基性化剤、無機及び有機増粘剤、酸化防止剤、ヒドロキシ酸、浸透剤、芳香剤、芳香可溶化剤(解こう剤)、保存剤、腐蝕防止剤及びトリートメント剤。
【0018】
当業者は、これら任意の添加剤及びその量を、本発明の組成物の諸特性に悪影響を与えないように、注意深く選択するであろう。
これら添加剤は、本発明の化粧料組成物中に、該化粧料組成物の全質量に対して、0〜20質量%なる範囲の量で存在する。
本発明の組成物は、毛髪を整え及び/又はその形状を維持するための組成物として使用される。
本発明は、また本発明のエアゾールデバイスによって気化される該組成物の、ヘアラッカーとしての使用にも関連する。
本発明は、更に上記デバイスの使用を含む、ヘアスタイルを整え、又はこれを維持するための、髪の手入れ法にも関連する。
本発明のもう一つの課題は、該デバイスの内容物を気化することによる、毛髪にラッカーを適用するための、該デバイスの使用にも係る。
【0019】
以下の例は、本発明を例示するものであり、本発明を何等限定するものではないと理解すべきである。
例1:
本出願人は、以下のような処方1を持つ、本発明によるデバイスを調製した。
【表1】

【0020】
例2:
本出願人は、以下のような処方2を持つ、本発明によるデバイスを調製した。
【表2】

上記処方物1及び2をエアゾールデバイスに詰め、これを毛髪に噴霧したところ、「穏やか」と称されるスプレーが得られ、かつ整えた毛髪を極めて良好に維持することができた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
A. 水と、少なくとも1種の有機溶媒とを含む化粧学的に許容される媒体中に、少なくとも1種のポリウレタンを含む、化粧料組成物と、
B. ジメチルエーテル及び少なくとも1種のC3-C5炭化水素を含む噴射剤
とを含むことを特徴とする、エアゾールデバイス。
【請求項2】
該炭化水素が、n-ブタン、イソブタン及びプロパン、又はこれら炭化水素の混合物から選択される、請求項1記載のデバイス。
【請求項3】
該炭化水素が、n-ブタンである、請求項2記載のデバイス。
【請求項4】
本発明による該ポリウレタンが、以下の一般式(I)に相当する、基本となる繰り返し単位を含む、請求項1〜3の何れか1項に記載のデバイス:
-X'-B-X'-CO-NH-R-NH-CO- (I)
式中、
− X'は、O及び/又はNHを表し、
− Bは、二価の炭化水素を基本とする基であり、この基は、置換又は未置換であり得、また
− Rは、C6-C20芳香族、C1-C20、好ましくはC1-C6脂肪族、並びにC1-C20、好ましくはC1-C6環状脂肪族型の分岐又は直鎖アルキレン基から選択される二価の基であり、これらの
基は、1種以上のハロゲン原子、C1-C4アルコキシ基又はC6-C30アリール基、好ましくはフェニル基で置換されていても、置換されていなくても良い。
【請求項5】
該基Bが、二価のC1-C30炭化水素を基本とする基である、請求項4記載のデバイス。
【請求項6】
該基Rが、ヘキサメチレン、4,4'-ビフェニレンメタン、2,4-及び/又は2,6-トリレン、1,5-ナフチレン、p-フェニレン及びメチレン-4,4-ビス-シクロヘキシル基及びイソホロンから誘導される二価の基を含む群から選択される、請求項4又は5記載のデバイス。
【請求項7】
該ポリウレタンが、例えば以下の一般式(VII)に相当する、基本となる繰り返し単位を少なくとも一つ含む、請求項1〜6の何れか1項に記載のデバイス:
-X'-P-X'-CO-NH-R-NH-CO- (VII)
式中:
− Pはポリシロキサンセグメントであり、
− X'はO及び/又はNHを表し、また
− Rは、C6-C20芳香族、C1-C20、好ましくはC1-C6脂肪族、並びにC1-C20、好ましくはC1-C6環状脂肪族型の分岐又は直鎖アルキレン基から選択される二価の基であり、これらの
基は、1種以上のハロゲン原子、C1-C4アルコキシ基又はC6-C30アリール基で置換されていても、置換されていなくても良い。
【請求項8】
該ポリウレタンがアニオン性である、請求項1〜7の何れか1項に記載のデバイス。
【請求項9】
該化粧料組成物が、該エアゾールデバイスに含まれる該組成物全体の全質量に対して、0.5〜20%なる範囲、好ましくは2〜12%なる範囲のポリウレタンを含む、前記請求項1ないし8の何れか1項に記載のデバイス。
【請求項10】
該噴射剤が、該エアゾールデバイスに含まれる該組成物全体の全質量に対して、20〜70質量%なる範囲の量で存在する、前記請求項1ないし9の何れか1項に記載のデバイス。
【請求項11】
該噴射剤が、該エアゾールデバイスに含まれる該組成物全体の全質量に対して、1〜30%なる範囲、好ましくは5〜20%なる範囲の炭化水素を含む、前記請求項1ないし10の何れか1項に記載のデバイス。
【請求項12】
該噴射剤が、該エアゾールデバイスに含まれる該組成物全体の全質量に対して、5〜70%なる範囲、好ましくは10〜50%なる範囲のジメチルエーテルを含む、前記請求項1ないし11の何れか1項に記載のデバイス。
【請求項13】
該有機溶媒がアルコールである、前記請求項1ないし12の何れか1項に記載のデバイス。
【請求項14】
該アルコールがC1-C4アルコール、ポリオール及びポリオールエーテル、並びにこれらの混合物から選択される、請求項13記載のデバイス。
【請求項15】
該アルコールがエタノールである、請求項14記載のデバイス。
【請求項16】
該化粧料組成物が、該エアゾールデバイスに含まれる該組成物全体の全質量に対して、0.5〜35質量%なる範囲の水を含む、前記請求項1ないし15の何れか1項に記載のデバイス。
【請求項17】
該化粧料組成物が、該エアゾールデバイスに含まれる該組成物全体の全質量に対して、1〜70質量%なる範囲、好ましくは15〜65質量%なる範囲、より好ましくは30〜60質量%なる範囲のC1-C4アルコールを含む、前記請求項1ないし16の何れか1項に記載のデバイス。
【請求項18】
該スタイリング組成物が以下から選択するアジュバントを含む、前記請求項1ないし17の何れか1項に記載のデバイス:他の非-ポリウレタン型の固定ポリマー、可溶性、分散型又はマイクロ分散体型のシリコーン、ノニオン性、アニオン性、カチオン性及び両性界面活性剤、セラミド及び擬似セラミド、パンテノールを含むビタミン及びプロビタミン、植物、動物、鉱物及び合成油、セラミド及び擬似セラミド以外のワックス、水溶性及び油溶性のシリコーン又は非-シリコーン系日焼け止め剤、グリセロール、無機及び有機の、有色又は無色の顔料、持続性又は一時的な染料、真珠光沢剤及び乳白剤、金属イオン封鎖剤、可塑剤、可溶化剤、酸性化剤、塩基性化剤、無機及び有機増粘剤、酸化防止剤、ヒドロキシ酸、浸透剤、芳香剤、芳香可溶化剤、保存剤、腐蝕防止剤及びトリートメント剤。
【請求項19】
ヘアスタイルを整え又は維持するための、化粧学的処置方法であって、請求項1〜18の何れか1項記載のデバイスの使用を含むことを特徴とする、上記処置方法。
【請求項20】
請求項1〜18の何れか1項記載のエアゾールデバイスにより気化された生成物の、ヘアラッカーとしての使用。
【請求項21】
請求項1〜18の何れか1項記載のエアゾールデバイスの、その内容物を気化することによる、毛髪にラッカーを適用するための使用。

【公開番号】特開2007−39465(P2007−39465A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−273091(P2006−273091)
【出願日】平成18年10月4日(2006.10.4)
【分割の表示】特願2004−69074(P2004−69074)の分割
【原出願日】平成16年3月11日(2004.3.11)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】