説明

ジメトキシトリアジニル置換ジフルオロメタンスルホニルアニリド類を含む除草剤/薬害軽減剤の組み合わせ

本発明は、成分(A)及び(B)を含む除草剤/薬害軽減剤の組み合わせに関し、ここで、(A)は一般式(I)(式中:R1は、ハロゲン、好ましくはフッ素又は塩素を表わし、R2は水素を表わし、そしてR3はヒドロキシを表わし、又はR2及びR3は、それらが結合している炭素原子と一緒になってカルボニル基C=Oを表わし、そしてR4は水素又はメチル表わす)で表わされるグループからの1つ又はそれ以上の化合物若しくはその塩を表わし:そして(B)は、薬害軽減剤のグループからの1つ又はそれ以上の化合物を表わす。
【化1】


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有用な栽植作物中の有害植物に対して使用するのに非常に好適で、そして例えばコムギ(デュラムコムギ及び普通コムギ)、トウモロコシ、ダイズ、サトウダイコン、サトウキビ、ワタ、イネ(インディカ及び/又はジャポニカ品種及びハイブリッド/突然変異体/GMO(遺伝子組み換え生物)を使用して、畑地又は水田条件下に植栽又は播種)、マメ(例えば、ツルナシインゲン及びソラマメなど)、アマ、オオムギ、エンバク、ライムギ、ライコムギ、アブラナ、ジャガイモ、キビ(モロコシ)、牧草、葉物/芝生などの播種又は植栽作物中の、果樹園(プランテーション作物)中の又は非農耕地区(例えば、住宅地区の広場又は工業用地、線路)において、例えば播種前法(混和の有無にかかわらず)によって、発芽前法によって又は発芽後法によって、使用することができる作物保護組成物、特に除草剤/薬害軽減剤の組み合わせの技術分野中にある。単一施用に加えて、逐次施用もまた可能である。
【0002】
本発明は、(N−{2−[4,6−ジメトキシ−(1,3,5)トリアジン−2(−カルボニル−又は−ヒドロキシメチル)]−6−ハロフェニル}ジフルオロメタンスルホンアミド又はそれらのN−メチル誘導体及び/又はそれらの塩、以下「ジメトキシトリアジニル−置換ジフルオロメタンスルホニルアニリド」とも呼ばれる、のグループからの少なくとも1つの除草剤、及び薬害軽減剤のグループからの少なくとも1つの活性化合物を含む組み合わせに関する。
【背景技術】
【0003】
環状置換されたスルホンアミドが除草特性(例えば、特許文献1及び2)を有することは公知である。これらは、ジフルオロメタンスルホニルアニリドとも呼ばれるフェニルジフルオロメタンスルホンアミドをも含む。最後に挙げた化合物は、例えば、一置換又は多置換の、とりわけジメトキシピリミジニル(例えば、特許文献3)又はジメトキシトリアジニルによる、及びまた更にハロゲン置換(例えば、特許文献4及び5)による、フェニル誘導体である。
【0004】
特許文献4に記載のN−{2−[4,6−ジメトキシ−(1,3,5)トリアジン−2(−カルボニル−又は−ヒドロキシメチル)]−6−ハロフェニル}ジフルオロメタンスルホンアミドのグループからの特定の化合物、並びに殺菌剤に関連して特許文献6に、及び除草剤として特許文献5及び特許文献7(未公開)に初めて記載されたそれらのN−メチル誘導体は、活性化合物として優れた除草特性を有する。
【0005】
有害植物(広葉雑草、雑草類、カヤツリグサ科;以下まとめて「雑草」とも呼ばれる)に対するジメトキシトリアジニル−置換ジフルオロメタンスルホニルアニリドの除草活性はすでに高いレベルにあるが、施用量、対象とする製剤、各々の場合に防除すべき有害植物又は有害植物のスペクトラム、気象及び土壌条件などに一般的に依存する。これに関連した更なる基準は、除草剤の作用の持続期間、又は分解率、一般的な作用速度(作用のより迅速な発現)、活性スペクトラム及び次の作物への作用(移植問題)、又は一般的な施用の融通性(それらの種々の成長期における雑草の防除)である。
【0006】
しかしながら、これらの除草活性化合物の幾つかは、例えば、コムギ(デュラムコムギ及び普通コムギ)、トウモロコシ、ダイズ、サトウダイコン、サトウキビ、ワタ、イネ(インディカ及び/又はジャポニカ品種及びハイブリッド/突然変異体/GMOを使用して、畑地又は水田条件下に植栽又は播種)、マメ(例えば、ツルナシインゲン及びソラマメなど)、アマ、オオムギ、エンバク、ライムギ、ライコムギ、アブラナ、ジャガイモ、キビ(モロコシ)、牧草、葉物/芝生など幾つかの重要な作物と、又は果樹園(プランテーション作物)において十分に適合性ではない。従って、幾つかの作物では、それらは有害植物に対して所望の広範囲な除草効果が保証できるように使用することができず、単回施用に加えて逐次施用も含まれる。
【0007】
上記の問題の可能な解決策は、除草剤/薬害軽減剤の組み合わせ、即ち、除草剤及び薬害軽減剤並びにまた異なるタイプの農薬活性化合物のグループからの他の成分、及び/又は所望の作物適合性を与える可能性のある、作物保護に常用の製剤補助剤及び添加剤の混合物を提供することが考えられる。しかしながら、複数の活性化合物の併用において、化学的、物理的又は生物学的不適合の現象、例えば、併用製剤の安定性の欠除、活性化合物の分解又は活性化合物の生物活性におけるアンタゴニズムが頻繁に起こる。このような理由で、潜在的に好適な組み合わせを、先験的に否定的又は肯定的結果を安全に軽視する可能性のない目標とする方法で選択し、そして実験によってそれらの適合性を試験する必要がある。
【0008】
上記化合物の非N−メチル誘導体と他の除草活性化合物との混合物は、原理的に公知である(例えば、特許文献8);しかしながら、他の除草剤との混合物におけるそれらの有効性は、ジメトキシピリミジニル−置換フェニル誘導体の個々の場合でのみ確認されている。加えて、幾つかの組み合わせパートナーと上記化合物の選択されたN−メチル誘導体との混合物もある(特許文献9、未公開)。ここで、特許文献5におけるように、薬害軽減剤のグループからの幾つかの選択化合物の添加の可能性が記載されているが、立証されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】WO93/09099A2
【特許文献2】WO96/41799A1
【特許文献3】WO00/006553A1
【特許文献4】WO2005/096818A1
【特許文献5】WO2007/031208A2
【特許文献6】WO2006/008159A1
【特許文献7】JP2007−213330
【特許文献8】WO2007/079965A2
【特許文献9】PCT/EP2008/000870
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、上記除草剤の重要作物との適合性が増加して選択的使用を保証する、先行技術より優れた除草剤組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
驚くべきことに、現在この目的は、特に好ましい様式で共に作用する薬害軽減剤のグループからの化合物(有効成分)と組み合わせたジメトキシトリアジニル−置換ジフルオロメタンスルホニルアニリドの除草剤/薬害軽減剤の組み合わせによって達成し得ることが見出されており、例えば、その場合それらは、コムギ(デュラムコムギ及び普通コムギ)、トウモロコシ、ダイズ、サトウダイコン、サトウキビ、ワタ、イネ(インディカ及び/又はジャポニカ品種及びまたハイブリッド/突然変異体/GMOを使用して畑地又は水田条件下に植栽又は播種)、マメ(例えば、ツルナシインゲン及びソラマメなど)、アマ、オオムギ、エンバク、ライムギ、ライコムギ、アブラナ、ジャガイモ、キビ(モロコシ)、牧草、葉物/芝生などの作物中の、又は果樹園(プランテーション作物)中の、特にイネ作物(インディカ及び/又はジャポニカ品種及びまたハイブリッド/突然変異体/GMOを使用して畑地又は水田条件下に植栽又は播種)中の、不要植生を防除するために使用される。
【0012】
従って、本発明は、成分(A)及び(B)を含む除草剤/薬害軽減剤の組み合わせ物を提供し、ここで、
(A)は一般式(I):
【化1】

(式中
1はハロゲン、好ましくはフッ素又は塩素であり;
2は水素であり、そしてR3はヒドロキシルであり;又は
2及びR3は、それらが結合する炭素原子と一緒になってカルボニル基C=Oであり;そして
4は水素又はメチルである)
で表われるグループからの1つ又はそれ以上の化合物若しくはその塩を意味し;そして
(B)は薬害軽減剤のグループからの1つ又はそれ以上の化合物である。
【0013】
本発明に基づく除草剤/薬害軽減剤の組み合わせは、更なる成分、例えば、異なるタイプの農芸化学的に活性な化合物、及び/又は処方補助剤、及び/又は作物保護のために通常用いられる添加剤を追加して含むことができ、又はこれらと共に採用することもできる。以後、用語「除草剤の組み合わせ」又は「組み合わせ」の使用は、このようにして生成した「除草剤組成物」も含む。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、用語「除草剤」、「薬害軽減剤」、「個々の除草剤」、「化合物」又は「活性化合物」は、この関連でまた用語「成分」又は「個々の成分」とも同義的に使用される。
【0015】
式(I)の化合物は塩を形成することが可能である。塩の形成は、酸性水素原子を有する式(I)のこれらの化合物に塩基を作用させることにより生じ得る。好適な塩基としては、例えば、トリアルキルアミン、モルホリン、ピペリジン又はピリジンなどの有機アミン、そしてまた、アンモニウム、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩及び重炭酸塩、特に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム及び炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム及び重炭酸カリウム、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のアルコキシド、特にナトリムメトキシド、エトキシド、n−プロポキシド、イソプロポキシド、n−ブトキシド又はt−ブトキシド、又はカリウムメトキシド、エトキシド、n−プロポキシド、イソプロポキシド、n−ブトキシド又はt−ブトキシドがある。これらの塩は、酸性水素が、農芸化学的に好適なカチオンで置換された化合物であって、例えば、金属塩、特にアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、特にナトリウム塩又はカリウム塩、或いはアンモニウム塩、有機アミンとの塩又は第四級アンモニウム塩、例えば、式[NRR’R’’R’’’]+、ここで、R〜R’’’は、それぞれ互いに独立な有機基、特にアルキル、アリール、アリールアルキル又はアルキルアリールである、のカチオンとの塩である。(C1−C4)−トリアルキルスルホニウム及び(C1−C4)−トリアルキルスルホキソニウム塩などのアルキルスルホニウム及びアルキルスルホキソニウム塩も、また、好適である。例えば、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ピペリジノ、モルホリノ又はピリジノなどの塩基と付加物を形成する、例えば、HCl、HBr、H2SO4、H3PO4又はHNO3などの鉱酸又は有機酸、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、乳酸又はサリチル酸などのカルボン酸、又は、例えば、p−トルエンスルホン酸などのスルホン酸などの好適な無機又は有機酸により、式(I)の化合物は、また、塩を形成することも可能である。これらの塩は、それ故、アニオンとしての酸の共役塩基を含む。
【0016】
好ましい成分(A)は、以下の式(A1)、(A2)、(A3)、(A4)、(A5)、(A6)、(A7)及び(A8)の(A−1)〜(A−8)の化合物、又はその塩である。
【0017】
【化2】

【0018】
【化3】

【0019】
成分(A)として特に好ましいものは、化合物(A−1)、(A−2)及び(A−3)である。
【0020】
上記の式(I)は、全ての立体異性体及びそれらの混合物、特に、ラセミ体混合物も、そして−エナンチオマーがあり得る場合−生物学的に活性なそれぞれのエナンチオマーも包含する。これは、また、式(I)の可能な回転異性体に対しても適用される。
【0021】
グループ(A)の除草剤は主として酵素アセト乳酸シンターゼ(ALS)を、従って植物におけるタンパク質生合成を阻害する。除草剤(A)の施用量は、広い範囲、例えば、0.1g〜1000gAS/ha(以下、AS/haは「ヘクタール当たり有効成分」を意味する=100%純粋な活性化合物基準)内で変動し得る。0.1g〜1000gAS/haの施用量で施用した場合、除草剤(A)、好ましくは(A−1)から(A−8)までの化合物は、播種前植栽前又は発芽前及び発芽後法で使用する場合、例えば、一年生又は多年生の単子葉又は双子葉広葉雑草、雑草類及びカヤツリグサ科の、並びにまた不要作物の比較的広いスペクトラムの有害植物を防除する。本発明の組み合わせでは、施用量は一般的に、例えば、0.1g〜500gAS/ha、好ましくは0.5g〜200gAS/ha、特に好ましくは1g〜150gAS/haの範囲である。
【0022】
成分(B)として含まれる薬害軽減剤は、作物に対し除草剤などの作物保護剤の植物毒性を低減するのに好適な化合物である。
【0023】
特に興味があるのは、有用植物及び観賞植物の作物における有害植物の選択的防除である。除草剤(A)及び(B)は、多数の作物において良好で十分な選択性を有することが原理的には実証されているが、幾つかの作物において及び特に他の低選択性除草剤との混合物の場合には、作物に対する植物毒性が生じる可能性がある。この点では、特に興味深い薬害軽減剤は、それ自体で又は他の薬害軽減剤と合わせて、使用する除草剤/農薬の植物毒性有害作用を低減する解毒的有効量で使用することができるものであり、例えば、コムギ(デュラムコムギ及び普通コムギ)、トウモロコシ、ダイズ、サトウダイコン、サトウキビ、ワタ、イネ、マメ(例えば、ツルナシインゲン及びソラマメなど)、アマ、オオムギ、エンバク、ライムギ、ライコムギ、アブラナ、ジャガイモ、キビ(モロコシ)、牧草地、葉物/芝生など経済的に重要な作物において、又は果樹園(プランテーション作物)、特にイネ作物(インディカ及び/又はジャポニカ品種及びまたハイブリッド/突然変異体/GMOを使用して、畑地又は水田条件下に植栽又は播種)において使用することができる。
【0024】
具体的に定義されない限り、以下の定義は、一般に、以下の式(S−1)〜(S−13)の基に適用される。
【0025】
以下に述べる(S−1)〜(S−13)の全ての式において、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルフィニル及びハロアルキルスルホニル基、並びに対応する不飽和及び/又は置換基された基は、それぞれの場合、炭素骨格が直鎖状又は分枝鎖状であってもよい。具体的に指示がなければ、低級炭素骨格の基、例えば、1〜6個の炭素原子、特に1〜4個の炭素原子を有する基が好ましく、又は2〜6個の炭素原子、特に2〜4個の炭素原子を有する基、又は2〜6個の炭素原子を有する不飽和基の場合、特に2〜4個の炭素原子有する基が好ましい。アルキル基は、単独、及びアルコキシ、ハロアルキルなどの複合基の定義においては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル又は2−ブチル、ペンチル;n−ヘキシル、イソヘキシル及び1,3−ジメチルブチルなどのヘキシル;n−ヘプチル、1−メチルヘキシル及び1,4−ジメチルペンチルなどのヘプチルであり;アルケニル及びアルキニル基は、アルキル基に対応する可能な不飽和基の定義を有し、少なくとも1つの二重結合又は三重結合が存在し、好ましくは1つの二重結合又は三重結合が存在する。アルケニルは、例えば、ビニル、アリル、1−メチルプロパ−2−エン−1−イル、2−メチルプロパ−2−エン−1−イル、ブタ−2−エン−1−イル、ブタ−3−エン−1−イル、1−メチルブタ−3−エン−1−イル及び1−メチルブタ−2−エン−1−イルであり;アルキニルは、例えば、エチニル、プロパルギル、ブタ−2−イン−1−イル、ブタ−3−イン−1−イル、及び1−メチルブタ−3−イン−1−イルである。
【0026】
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。ハロアルキル、ハロアルケニル及びハロアルキニルは、完全に又は部分的にハロゲンで置換された、好ましくはフッ素、塩素又は臭素で、特にフッ素及び/又は塩素で置換されたアルキル、アルケニル又はアルキニルであり、例えば、モノハロアルキル(即ち、モノハロゲンアルキル)、ペルハロアルキル、CF3、CHF2、CH2F、CF3CF2、CH2FCHCl、CCl3、CHCl2、CH2CH2Clであり;ハロアルコキシは、例えば、OCF3、OCHF2、OCH2F、CF3CF2O、OCH2CF3、及びOCH2CH2Clであり;このことは、これに対応して
ハロアルケニル及びその他のハロゲン置換基に適用される。
【0027】
アリールは、単環、二環又は多環の芳香族系であり、例えば、フェニル又はナフチル、好ましくはフェニルである。
【0028】
ヘテロ環基又は環(ヘテロシクリル又はヘテロアリール)は、飽和、不飽和又はヘテロ芳香族であってもよく;特に規定の無い限り、それは、好ましくはN、O及びSのグループからの、好ましくは1つ又はそれ以上の、特に1、2又は3個のヘテロ原子をヘテロ環に含み;それは、好ましくは3〜7個の環原子を有する脂肪族ヘテロ環基、又は5〜6個の環原子を有するヘテロ芳香族基である。ヘテロ環基は、例えば、少なくとも1つの環に1つ又はそれ以上のヘテロ原子を有する単環、二環、又は多環芳香族系などの、ヘテロ芳香族基又は環(ヘテロアリール)であってもよい。それは、好ましくは、例えば、ピリジル、ピロリル、チエニル又はフリルなどの、N、O及びSのグループからのヘテロ原子を有するヘテロ環であり;更に好ましくは、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、及びトリアゾリルなどの、2又は3個のヘテロ原子を有する対応するヘテロ芳香族環である。なお更に好ましくは、オキシラニル、オキセタニル、オキソラニル(=テトラヒドロフリル)、オキサニル、ピロリジル(=ピロリジニル)又はピペリジル、或いはΔ1−ピロリニル、Δ2−ピロリニル又はΔ3−ピロリニル、例えば、Δ1−ピロリン−2−イル、Δ1−ピロリン−3−イル、Δ1−ピロリン−4−イル若しくはΔ1−ピロリン−5−イル又はΔ2−ピロリン−1−イル、Δ2−ピロリン−2−イル、Δ2−ピロリン−3−イル、Δ2−ピロリン−4−イル、Δ2−ピロリン−5−イル、又はΔ3−ピロリン−1−イル、Δ3−ピロリン−2−イル若しくはΔ3−ピロリン−3−イルなどのピロリニルなどの、N、O及びSのグループからのヘテロ原子を有する部分的に又は完全に水素化されたヘテロ環基である。
【0029】
更に好ましいものは、N、O及びSのグループからの2個のヘテロ原子を有する部分的に又は完全に水素化されたヘテロ環基、例えば、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル及びモルホリニルである。
【0030】
置換されたアリール及びヘテロアリール基の場合の、「アルキル、アルコキシ又はハロアルコキシ基は、必要に応じて、互いに環状に結合するが、但しそれらがオルト位であることを条件とする」という旨の語句は、例えばベンゾ−1,4−ジオキサニル、1,3−ベンゾジオキソリル、クロマニル、3,4−ジヒドロ−1H−クロマニル、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン、1,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラニル、インダニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル基、及びそれらの飽和した炭素ユニットにハロゲン化、特にフッ素化されたそれらの類似体を意味する。
【0031】
置換されたヘテロ環基に対する好適な置換基としては、後で以下に特定される置換基、並びにオキソ基がある。オキソ基は、また、例えば、N及びSの場合の様に、異なった酸化状態で存在できるヘテロ環原子上で存在することができる。
【0032】
定義「1つ又はそれ以上の基で置換された」は、特に規定されない限り、1つ又はそれ以上の同一又は異なった基を意味する。
【0033】
例示として与えられた置換基(「第一置換基レベル」)は、それらが炭化水素含有部分を含む場合、必要に応じて、その中に更に、例えば、第一置換基レベルとして定義された1つの置換基により、置換(「第二置換基レベル」)することが可能である。対応する更なる置換基レベルも可能である。用語「置換された基」は、好ましくは、1つ又は2つの置換基レベルを包含する。
【0034】
炭素原子を有する基の場合、1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭素原子、特に1〜2個の炭素原子を有する基が好ましい。一般的に好ましい置換基は、フッ素及び塩素などのハロゲン;(C1−C4)−アルキル、好ましくはメチル又はエチル;(C1−C4)−ハロアルキル、好ましくはトリフルオロメチル;(C1−C4)−アルコキシ、好ましくはメトキシ又はエトキシ;(C1−C4)−ハロアルコキシ;ニトロ及びシアノのグループからのものである。
【0035】
無置換又は置換フェニルは、好ましくは無置換、又は1回若しくはそれ以上、好ましくは3回まで、ハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−ハロアルキル、(C1−C4)−ハロアルコキシ、及びニトロのグループからの同一又は異なった基で置換されたフェニルであり、例えば、o−、m−、及びp−トリル、ジメチルフェニル、2−、3−、及び4−クロロフェニル、2−、3−及び4−トリフルオロメチル−及び2−、3−、及び4−トリクロロメチルフェニル、2,4−、3,5−、2,5−、及び2,3−ジクロロフェニル、及びo−、m−、及びp−メトキシフェニルである。
【0036】
有機又は無機の酸素酸の酸基は、酸官能基からヒドロキシル基を除去することにより形式的に形成される基であり、例としては、硫酸H2SO4から誘導されるスルホ基−SO3H、又は亜硫酸H2SO3から誘導されるスルフィノ基−SO2Hがあり、又はそれぞれに対応して、基SO2NH2、ホスホノ基−PO(OH)2、基−PO(NH22、−PO(OH)(NH2)、−PS(OH)2、−PS(NH22又は−PS(OH)(NH2)、カルボン酸から誘導されるカルボキシル基COOH;式−CO−SH、−CS−OH、−CS−SH、−CO−NH2、−CS−NH2、−C(=NH)−OH又は−C(=NH)−NH2の基があり;また、炭化水素基を有する基、又は置換された炭化水素基を有する基、即ち、広い意味でのアシル基(即ち、「アシル」)も好適である。
【0037】
薬害軽減剤は、好ましくは以下のグループから選択される:
S1)式(S1)の化合物
【化4】

[式中、記号及び添え字は以下の意味を有する:
Aは、0〜5、好ましくは0〜3の自然数であり;
A1は、ハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、ニトロ又は(C1−C4)−ハロアルキルであり;
【0038】
Aは、N及びOから成るグループからの1〜3個のヘテロ環原子を有する、部分的不飽和の又は芳香族の5員環のヘテロ環基から成るグループからの無置換、又は置換された二価のヘテロ環基であり、ここで、少なくとも1つの窒素原子及び最大でも1つの酸素原子が環に存在し、好ましくは(WA1)〜(WA4):
【化5】

から成るグループからの基であり;
Aは、0又は1であり;
A2は、ORA3、SRA3若しくはNRA3A4、又は飽和若しくは不飽和の3〜7員環のヘテロ環で、少なくとも1つの窒素原子、及び最大で3個までのヘテロ原子、好ましくはO及びSから成るグループからのヘテロ原子を有し、それは窒素原子を経由して(S1)におけるカルボニル基に結合し、そしてこれは無置換、又は(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、および場合により好ましくは式ORA3、NHRA4又はN(CH32、特に式ORA3の基で置換されたフェニルから成るグループからの基で置換され;
A3は、水素、又は好ましくは合計1〜18個の炭素原子を有する無置換若しくは置換された脂肪族炭化水素基であり;
A4は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルコキシ、又は置換された若しくは無置換のフェニルであり;
A5は、H、(C1−C8)−アルキル、(C1−C8)−ハロアルキル、(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C8)−アルキル、シアノ又はCOORA9であり、ここで、RA9は、水素、(C1−C8)−アルキル、(C1−C8)−ハロアルキル、(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C4)−アルキル、(C1−C6)−ヒドロキシアルキル、(C3−C12)−シクロアルキル又はトリ−(C1−C4)−アルキルシリルであり;
A6、RA7、RA8は、同一か又は異なり、そして水素、(C1−C8)−アルキル、(C1−C8)−ハロアルキル、(C3−C12)−シクロアルキル、又は置換された若しくは無置換のフェニルである];
【0039】
好ましくは:
a)ジクロロフェニルピラゾリン−3−カルボン酸のタイプの化合物(S1a)、好ましくは1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(エトキシ−カルボニル)−5−メチル−2−ピラゾリン−3−カルボン酸、1−(2,4−ジクロロ−フェニル)−5−(エトキシカルボニル)−5−メチル−2−ピラゾリン−3−カルボン酸エチル(S1−1)(「メフェンピル(−ジエチル)」)などの化合物、及びWO91/07874に記載の関連化合物;
b)ジクロロフェニルピラゾールカルボン酸の誘導体(S1b)、好ましくは 1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチルピラゾール−3−カルボン酸エチル(S1−2)、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸エチル(S1−3)、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(1,1−ジメチルエチル)ピラゾール−3−カルボン酸エチル(S1−4)などの化合物、及びEP−A−333131及びEP−A−269806に記載の関連化合物;
c) 1,5−ジフェニルピラゾール−3−カルボン酸の誘導体(S1c)、好ましくは1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−フェニルピラゾール−3−カルボン酸エチル(S1−5)、1−(2−クロロフェニル)−5−フェニルピラゾール−3−カルボン酸メチル(S1−6)などの化合物、及び例えばEP−A−268554に記載の化合物;
d)トリアゾールカルボン酸のタイプの化合物(S1d)、好ましくはフェンクロラゾール(−エチル)、即ち、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−トリクロロメチル−(1H)−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸エチル(S1−7)などの化合物、及びEP−A−174562及びEP−A−346620記載の関連化合物;
e) 5−ベンジル−若しくは5−フェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸、又は5,5−ジフェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸のタイプの化合物(S1e)、好ましくは5−(2,4−ジクロロベンジル)−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸エチル(S1−8)、又は5−フェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸エチル(S1−9)などの化合物、及びWO−A−91/08202に記載の関連化合物、又は特許出願WO−A−95/07897に記載の5,5−ジフェニル−2−イソオキサゾリンカルボン酸(S1−10)、又は5,5−ジフェニル−2−イソオキサゾリンカルボン酸エチル(S1−11)(「イソキサジフェン−エチル」)、又は5,5−ジフェニル−2−イソオキサゾリンカルボン酸n−プロピル(S1−12)、又は5−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸エチル(S1−13);
である。
【0040】
S2)式(S2)のキノリン誘導体
【化6】

[式中、記号及び添え字は以下の意味を有する:
B1は、ハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、ニトロ又は(C1−C4)−ハロアルキルであり;
Bは、0〜5、好ましくは0〜3の自然数であり;
B2 は、ORB3、SRB3若しくはNRB3B4、又は少なくとも1つの窒素原子、及び3個までの、好ましくはO及びSから成るグループからのヘテロ原子を有する飽和又は不飽和の3〜7員環のヘテロ環であり、それは窒素原子を経由して(S2)のカルボニル基に結合し、そしてこれは無置換、又は(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、及び場合により好ましくは式ORB3、NHRB4、又はN(CH32の基、特に式ORB3で置換されたフェニルから成るグループからの基であり;
B3は、水素、又は、好ましくは合計1〜18個の炭素原子を有する不飽和若しくは飽和の炭化水素基であり;
B4は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルコキシ、又は置換若しくは無置換のフェニルであり;
Bは、無置換、又は1つ若しくは2つの(C1−C4)−アルキル基、又は[(C1−C3)−アルコキシ]カルボニルで置換された(C1−又はC2)−アルカンジイル鎖である];
【0041】
好ましくは:
a) 8−キノリンオキシ酢酸タイプの化合物(S2a)、好ましくは(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸1−メチルヘキシル(一般名「クロキントセット−メキシル」(S2−1)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸1,3−ジメチル−ブタ−1−イル(S2−2)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸4−アリルオキシブチル(S2−3)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸1−アリルオキシプロパ−2−イル(S2−4)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸エチル(S2−5)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸メチル(S2−6)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸アリル(S2−7)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸2−(2−プロピリデンイミノオキシ)−1−エチル(S2−8)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸2−オキソ−プロパ−1−イル(S2−9)、及びEP−A−86750、EP−A−94349及びEP−A−191736又はEP−A−0492366に記載の関連化合物;そして、また、(5−クロロ−8−シンノリンオキシ)酢酸(S2−10)、その水和物及び塩、例えば、WO−A−2002/34048に記載のそのリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄、アンモニウム、第四級アンモニウム、スルホニウム、又はホスホニウム塩;
b) (5−クロロ−8−キノリンオキシ)マロン酸タイプの化合物(S2b)、 好ましくは(5−クロロ−8−キノリンオキシ)マロン酸ジエチル、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)マロン酸ジアリル、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)マロン酸メチルエチルなどの化合物、及びEP−A−0582198に記載の関連化合物;
である。
【0042】
S3)式(S3)の化合物
【化7】

[式中、記号及び添え字は以下の意味を有する:
C1は、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−ハロアルキル、(C2−C4)−アルケニル、(C2−C4)−ハロアルケニル、(C3−C7)−シクロアルキル、好ましくはジクロロメチルであり;
C2、RC3は、同一か又は異なり、そして水素、(C1−C4)−アルキル、(C2−C4)−アルケニル、(C2−C4)−アルキニル、(C1−C4)−ハロアルキル、(C2−C4)−ハロアルケニル、(C1−C4)−アルキルカルバモイル−(C1−C4)−アルキル、(C2−C4)−アルケニルカルバモイル−(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C4)−アルキル、ジオキソラニル−(C1−C4)−アルキル、チアゾリル、フリル、フリルアルキル、チエニル、ピペリジル、置換された若しくは無置換のフェニルであり、又は、RC2及びRC3は共に、置換された若しくは無置換のヘテロ環、好ましくはオキサゾリジン、チアゾリジン、ピペリジン、モルホリン、ヘキサヒドロピリミジン又はベンゾオキサジン環を形成する];
【0043】
好ましくは、例えば、「ジクロルミド」(N,N−ジアリル−2,2−ジクロロアセトアミド)(S3−1);「R−29148」(3−ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチル−1,3−オキサゾリジン)、Stauffer社製(S3−2);「R−28725」(3−ジクロロアセチル−2,2−ジメチル−1,3−オキサゾリジン)Stauffer社製(S3−3);「ベノキサコル」(4−ジクロロアセチル−3,4−ジヒドロ−3−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン)(S3−4);「PPG−1292」(N−アリル−N−[(1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル]ジクロロアセトアミド)PPG Industries社製(S3−5);「DKA−24」(N−アリル−N−[(アリルアミノカルボニル)メチル]ジクロロアセトアミド)Sagro−Chem社製(S3−6);「AD−67」又は「MON4660」(3−ジクロロアセチル−1−オキサ−3−アザスピロ[4,5]デカン)Nitrokemia社製、又はMonsanto社製(S3−7);「TI−35」(1−ジクロロアセチルアゼパン)TRI-Chemical RT社製(S3−8);「ジクロノン」(ジシクロノン)又は「BAS145138」又は「LAB145138」(S3−9)((RS)−1−ジクロロアセチル−3,3,8a−トリメチルペルヒドロピロロ[1,2−a]ピリミジン−6−オン)BASF社製;「フリラゾール」又は「MON13900」((RS)−3−ジクロロアセチル−5−(2−フリル)−2,2−ジメチルオキサゾリジン)(S3−10)及び、また、その(R)−異性体(S3−11)などの、出芽前薬害軽減剤(土壌作用性緩和剤)としてしばしば使用されるジクロロアセトアミドのタイプの活性化合物である。
【0044】
S4)式(S4)のN−アシルスルホンアミド及びその塩
【化8】

[式中、記号及び添え字は以下の意味を有する:
D は、CH又はNであり;
D1は、CO−NRD5D6又はNHCO−RD7であり;
D2は、ハロゲン、(C1−C4)−ハロアルキル、(C1−C4)−ハロアルコキシ、ニトロ、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキルスルホニル、(C1−C4)−アルコキシカルボニル又は(C1−C4)−アルキルカルボニルであり;
D3は、水素、(C1−C4)−アルキル、(C2−C4)−アルケニル又は (C2−C4)−アルキニルであり;
D4は、ハロゲン、ニトロ、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−ハロアルキル、(C1−C4)−ハロアルコキシ、(C3−C6)−シクロアルキル、フェニル、(C1−C4)−アルコキシ、シアノ、(C1−C4)−アルキルチオ、(C1−C4)−アルキルスルフィニル、(C1−C4)−アルキルスルホニル、(C1−C4)−アルコキシカルボニル又は(C1−C4)−アルキルカルボニルであり;
D5 は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C3−C6)−シクロアルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、(C5−C6)−シクロアルケニル、フェニル、又は窒素、酸素及び硫黄から成るグループからのVD個のヘテロ原子を含む3〜6員環のヘテロ環であり、ここで、最後に記載した7つの基は、ハロゲン、(C1−C6)−アルコキシ、(C1−C6)−ハロアルコキシ、(C1−C2)−アルキルスルフィニル、(C1−C2)−アルキルスルホニル、(C3−C6)−シクロアルキル、(C1−C4)−アルコキシカルボニル、(C1−C4)−アルキルカルボニル及びフェニル、及び環状基の場合、また、(C1−C4)−アルキル及び(C1−C4)−ハロアルキルから成るグループからのVD個の置換基で置換され;
D6は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル又は(C2−C6)−アルキニルであり、ここで、最後に記載した3つの基は、ハロゲン、ヒドロキシ、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ及び(C1−C4)−アルキルチオから成るグループからのVD個の基で置換され;又は
D5及びRD6は、それらと結合する窒素原子と共に、ピロリジニル又はピペリジニル基を形成し;
D7は、水素、(C1−C4)−アルキルアミノ、ジ−(C1−C4)−アルキルアミノ、(C1−C6)−アルキル、(C3−C6)−シクロアルキルであり、ここで、最後に記載した2つの基は、ハロゲン、(C1−C4)−アルコキシ、ハロ−(C1−C6)−アルコキシ及び(C1−C4)−アルキルチオ、及び環状基の場合、また、(C1−C4)−アルキル及び(C1−C4)−ハロアルキルから成る基からのVD個の置換基で置換され;
D は、0、1又は2であり;
Dは、1又は2であり;
D は、0、1、2又は3である]。
【0045】
これらの内、例えば、以下に示すN−スルホンアミドのタイプの化合物(S4a):
【化9】

[式中、
D7は、(C1−C6)−アルキル、(C3−C6)−シクロアルキルであり、ここで、最後に記載した2つ基は、ハロ、(C1−C4)−アルコキシ、ハロ−(C1−C6)−アルコキシ及び(C1−C4)−アルキルチオ、及び環状基の場合、また、(C1−C4)−アルキル及び(C1−C4)−ハロアルキルから成るグループからのVD個の置換基で置換され;
D4は、ハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、CF3であり;
Dは、1又は2であり;
Dは、0、1、2又は3である]
が好ましく、それらは、例えば、WO−A−97/45016により公知である。
【0046】
そしてまた、例えば、以下の式(S4b)のアシルスルファモイルベンズアミド:
【化10】

[例えば、式中:
D5=シクロプロピル及び(RD4)=2−OMe(「シプロスルファミド」、S4−1);
D5=シクロプロピル及び(RD4)=5−Cl−2−OMe(S4−2);
D5=エチル及び(RD4)=2−OMe(S4−3);
D5=イソプロピル及び(RD4)=5−Cl−2−OMe(S4−4);並びに
D5 =イソプロピル及び(RD4)=2−OMe(S4−5)である]
が好ましく、それは、例えば、WO−A−99/16744により公知である。
【0047】
そしてまた、式(S4c)のN−アシルスルファモイルフェニル尿素タイプの化合物:
【化11】

[式中:
D8及びRD9は、互いに独立に、水素、(C1−C8)−アルキル、(C3−C8)−シクロアルキル、(C3−C6)−アルケニル、(C3−C6)−アルキニルであり;
D4は、ハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、CF3であり;
Dは、1又は2である];
例えば:
1−[4−(N−2−メトキシベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3−メチル尿素;
1−[4−(N−2−メトキシベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3,3−ジメチル尿素;
1−[4−(N−4,5−ジメチルベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3−メチル尿素;
が好ましく、それは、例えば、EP−A−365484より公知である。
【0048】
S5)ヒドロキシ芳香族及び芳香族−脂肪族カルボン酸誘導体(S5)クラスの活性化合物、例えば、WO−A−2004/084631、WO−A−2005/015994、WO−A−2005/016001に記載の3,4,5−トリアセトキシ安息香酸エチル、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシサリチル酸、4−フルオロサリチル酸、2−ヒドロキシケイ皮酸、2,4−ジクロロケイ皮酸。
【0049】
S6)1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン(S6)クラスの活性化合物、例えば、WO−A−2005/112630に記載の1−メチル−3−(2−チエニル)−1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン、1−メチル−3−(2−チエニル)−1,2−ジヒドロキノキサリン−2−チオン、1−(2−アミノエチル)−3−(2−チエニル)−1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン・塩酸塩、1−(2−メチルスルホニルアミノエチル)−3−(2−チエニル)−1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン。
【0050】
S7)WO−A−1998/38856に記載の式(S7)の化合物:
【化12】

[式中、記号及び添え字は以下の意味を有する:
E1、RE2は、互いに独立に、ハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−ハロアルキル、(C1−C4)−アルキルアミノ、ジ−(C1−C4)−アルキルアミノ、ニトロであり;
Eは、COORE3又はCOSRE4であり;
E3、RE4は、互いに独立に、水素、(C1−C4)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C4)−アルキニル、シアノアルキル、(C1−C4)−ハロアルキル、フェニル、ニトロフェニル、ベンジル、ハロベンジル、ピリジニルアルキル又はアルキルアンモニウムであり;
E1は、0又は1であり;
E2、nE3は、互いに独立に、0、1又は2である]
好ましくは:
ジフェニルメトキシ酢酸;
ジフェニルメトキシ酢酸エチル;
ジフェニルメトキシ酢酸メチル(CAS Reg. No.:41858−19−9)(S7−1)である。
【0051】
S8)WO−A−98/27049に記載の式(S8):
【化13】

[式中、
Fは、CH又はNであり;
Fは、XF=Nの場合、0〜4の自然数であり、そしてXF=CHの場合、0〜5の自然数であり;
F1は、ハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−ハロアルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−ハロアルコキシ、ニトロ、(C1−C4)−アルキルチオ、(C1−C4)−アルキルスルホニル、(C1−C4)−アルコキシカルボニル、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたフェノキシであり;
F2は、水素又は(C1−C4)−アルキルであり;
F3は、水素、(C1−C8)−アルキル、(C2−C4)−アルケニル、(C2−C4)−アルキニル又はアリールであり、ここで、上記で記載された炭素含有基は、それぞれ、無置換、又はハロゲン及びアルコキシから成るグループからの1つ又はそれ以上の、好ましくは3個までの、同一の/又は異なる基で置換される]
の化合物、又はその塩である;
好ましくは、式中、
Fは、CHであり;
Fは、0〜2の自然数であり;
F1は、ハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−ハロアルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−ハロアルコキシであり;
F2は、水素又は(C1−C4)−アルキルであり;
F3は、水素、(C1−C8)−アルキル、(C2−C4)−アルケニル、(C2−C4)−アルキニル又はアリールであり、ここで、上記の炭素含有基は、それぞれ、無置換、又はハロゲン及びアルコキシから成るグループからの1つ又はそれ以上の、好ましくは3個までの、同一の/又は異なる基で置換される]
の化合物又はその塩である。
【0052】
S9)WO−A−1999/000020に記載の3−(5−テトラゾリルカルボニル)−2−キノロン(S9)のクラスの活性化合物、例えば、1,2−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−1−エチル−3−(5−テトラゾリルカルボニル)−2−キノロン(CAS Reg. No.:219479−18−2)、1,2−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−1−メチル−3−(5−テトラゾリルカルボニル)−2−キノロン(CAS Reg. No.:95855−00−8)(S9−1);
【0053】
S10)WO−A−2007/023719及びWO−A−2007/023764に記載の式(S10a)又は(S10b):
【化14】

[式中、
G1は、ハロゲン、(C1−C4)−アルキル、メトキシ、ニトロ、シアノ、CF3、OCF3であり;
G、ZGは、互いに独立に、O又はSであり;
Gは、0〜4の自然数であり;
G2は、(C1−C16)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C3−C6)−シクロアルキル、アリール、ベンジル、ハロベンジルであり;
G3は、水素又は(C1−C6)−アルキルである]
の化合物である。
【0054】
S11)オキシイミノ化合物(S11)タイプの活性化合物、例えば、「オキサベトリニル」((Z)−1,3−ジオキソラン−2−イルメトキシイミノ(フェニル)アセトニトリル)(S11−1)、それはキビのメトラクロルによる損傷に対する種子粉衣の薬害軽減剤として知られている;及び「フルキソフェニム」(1−(4−クロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロ−1−エタノンO−(1,3−ジオキソラン−2−イルメチル)オキシム(S11−2)、それは、キビのメトラクロルによる損傷に対する種子粉衣の薬害軽減剤として知られている;及び、「シオメトリニル」又は「CGA−43089」((Z)−シアノメトキシイミノ(フェニル)アセトニトリル)(S11−3)、それは、キビのメトラクロルによる損傷に対する種子粉衣の薬害軽減剤として知られている;
などの種子粉衣剤として知られている。
【0055】
S12)イソチオクロマノン(S12)タイプの活性化合物、例えば、[(3−オキソ−1H−2−ベンゾチオピラン−4(3H)−イリデン)メトキシ]酢酸メチル(CAS Reg. No.:205121−04−6)(S12−1)、及びWO−A−1998/13361からの関連化合物。
【0056】
S13)以下のグループ(S13)からの1つ又はそれ以上の化合物:
「ナフタル酸無水物」(1,8−ナフタレンジカルボン酸無水物)(S13−1)、それはトウモロコシのチオカルバマート除草剤による損傷に対する種子粉衣の薬害軽減剤として知られている;
「フェンクロリム」(4,6−ジクロロ−2−フェニルピリミジン)(S13−2)、それは、植えつけたコメのプレチラクロルに対する薬害軽減剤として知られている;
「フルラゾール」(2−クロロ−4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾール−5−カルボン酸ベンジル)(S13−3)、それは、キビのアラクロル及びメトラクロルによる損傷に対する種子粉衣の薬害軽減剤として知られている;「CL−304415」(CAS Reg. No.:31541−57−8)(4−カルボキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−4−酢酸)(S13−4)American Cyanamid社製、トウモロコシのイミダゾリノンによる損傷に対する薬害軽減剤として知られている;
「MG−191」(CAS Reg. No.:96420−72−3)(2−ジクロロメチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン)(S13−5)、Nitrokemia社製、それは、トウモロコシに対する薬害軽減剤として知られている;
「MG−838」(CAS Reg. No.:133993−74−5)(1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン−4−カルボジチオ酸2−プロペニル)、(S13−6)Nitrokemia社製;
「ジスルホトン」(ホスホロジチオ酸O,O−ジエチルS−2−エチルチオエチル)(S13−7);
「ジエトレート」(ホスホロチオ酸O,O−ジエチルO−フェニル)(S13−8);
「メフェナート」(メチルカルバミド酸4−クロロフェニル)(S13−9)。
【0057】
成分(B)として好ましい化合物は、可能な立体異性体及び農業的に一般的なエステル又は塩を含めて以下の通りである:
(S1−1)メフェンピル(−ジエチル)、(S1−7)フェンクロラゾール(−エチル)、(S1−12)イソキサジエン(−エチル)、(S2−1)クロキントセット(−メキシル)、(S3−1)ジクロルミド、(S3−2)R−29148(3−ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチル−1,3−オキサゾリジン)、(S3−3)R−28725(3−ジクロロアセチル−2,2−ジメチル−1,3−オキサゾリジン)、(S3−4)ベノキサコル、(S3−5)PPG−1292(N−アリル−N−[(1,3−ジオキソラン−2−イル)−メチル]ジクロロアセトアミド)、(S3−6)DKA−24(N−アリル−N−[(アリルアミノカルボニル)メチル]ジクロロアセトアミド)、(S3−7)AD−67/MON4660(3−ジクロロアセチル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン)、(S3−8)TI−35(1−ジクロロアセチルアゼパン)、(S3−9)ジシクロノン、(S3−10)/(S3−11)フリラゾール、(S4−1)シプロスルファミド、(S7−1)(ジフェニルメトキシ)酢酸メチル(CAS Reg. No.:41858−19−9)、(S9−1)1,2−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−1−メチル−3−(5−テトラゾリルカルボニル)−2−キノロン(CAS Reg. No.:95855−00−8)、(S11−1)オキサベチオリニル、(S11−2)フルキソフェニム、(S11−3)シオメトリニル、(S12−1)[(3−オキソ−1H−2−ベンゾチオピラン−4(3H)−イリデン)メトキシ]酢酸メチル(CAS Reg. No.:205121−04−6)、(S13−1)ナフタル酸無水物、(S13−2)フェンクロリム、(S13−3)フルラゾール、(S13−4)CL−304415(4−カルボキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−4−酢酸)、(S13−5)MG−191(2−ジクロロメチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン)、(S13−6)MG−838(1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン−4−カルボジチオ酸2−プロペニル)、(S13−7)ジスルホトン(ホスホロジチオ酸O,O−ジエチルS−2−エチルチオエチル)、(S13−8)ジエトレート、(S13−9)メフェナートであり;特に好ましくは、(S1−1)メフェンピル(−ジエチル)、(S1−7)フェンクロラゾール(−エチル)、(S1−12)イソキサジフェン(−エチル)、(S2−1)クロキントセット(−メキシル)、(S3−1)ジクロルミド、(S3−4)ベノキサコル、(S3−7)AD−67/MON4660(3−ジクロロアセチル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン)、(S3−8)TI−35(1−ジクロロアセチルアゼパン)、(S3−10)/(S3−11)フリラゾール、(S4−1)シプロスルファミド、(S11−1)オキサベトリニル、(S11−2)フルキソフェニム、(S11−3)シオメトリニル、(S13−1)ナフタル酸無水物、(S13−2)フェノクロリム、(S13−3)フルラゾールであり;非常に特に好ましくは、(S1−1)メフェンピル(−ジエチル),(S1−7)フェンクロラゾール(−エチル)、(S1−12)イソキサジフェン(−エチル)、(S2−1)クロキントセット(−メキシル)、(S3−1)ジクロルミド、(S3−4)ベノキサコル、(S3−7)AD−67/MON4660(3−ジクロロアセチル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン)、(S3−10)/(S3−11)フリラゾール、(S4−1)シプロスルファミド、(S11−2)フルキソフェニム、(S13−2)フェンクロリム、(S13−3)フルラゾールである。
【0058】
除草剤(A)及び薬害軽減剤(B)の特に好ましい組み合わせは、薬害軽減剤(B)が、化合物(S1−1)メフェンピル(−ジエチル)、(S1−12)イソキサジフェン(−エチル)、(S2−1)クロキントセット(−メキシル)、(S4−1)シプロスルファミドから成る薬害軽減剤のグループから選択される組み合わせであり;薬害軽減剤(B)として非常に特に好ましいのは、(S1−1)メフェンピル(−ジエチル)、(S1−12)イソキサジフェン(−エチル)及び(S4−1)シプロスルファミドである。
【0059】
イネにおける使用で特に好ましいのは、(S1−12)イソキサジフェン(−エチル)及び(S13−2)フェンクロリムである。穀物における使用で特に好ましいのは、(S1−1)メフェンピル(−ジエチル)、(S2−1)クロキントセット(−メキシル)、(S4−1)シプロスルファミドであり、トウモロコシにおいては、特に(S1−12)イソキサジフェン(−エチル)及び(S4−1)シプロスルファミドである。サトウキビの使用においては、(S1−12)イソキサジフェン(−エチル)及び(S4−1)シプロスルファミドが好ましい。
【0060】
式(S−1)〜(S−13)の薬害軽減剤(Bグループ化合物)は、除草剤(A)が有用な植栽作物に使用され、その上有害植物に対してこれらの除草活性化合物の活性に主要有害作用を有さない場合、生じる植物毒性を低減させるのに好適である。これらの特性により、常用作物保護組成物の施用の区域を、例えば、これまで除草剤を用いることが全くできなかった、又はそれらを限られた範囲でしか用いられなかった作物に拡張することが可能である。
【0061】
使用される適応及び除草活性化合物に応じて、薬害軽減剤の所要施用量は広い範囲内で変動してもよく、そして一般的に1〜5000g、好ましくは2〜4000g、特に3〜2500gの活性化合物/haの範囲である。
【0062】
好ましい実施態様において、本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせは、有効量の除草剤(A)及び薬害軽減剤(B)を含む。その作用は、例えば、共製剤として又はタンクミックスとして、例えば、除草剤(A)及び薬害軽減剤(B)を合わせて施用する場合に観察することができる;しかしながら、活性化合物を異なる時間に(分割して)施用する場合にも、それらを観察することができる。複数部分に分けて除草剤又は薬害軽減剤、又は除草剤/薬害軽減剤の組み合わせを施用すること(逐次施用)、例えば、種子処理又は種子(植物)処理前施用、又は発芽前施用とそれに続く発芽後施用、又は発芽後早期施用とそれに続く発芽後中期若しくは後期施用することも可能である。この場合、対象とする組み合わせの除草剤(A)及び薬害軽減剤(B)の併用又はほぼ同時施用が好ましく、併用施用が特に好ましい。
【0063】
除草剤(A)及び薬害軽減剤(B)の質量比は広い範囲内で変動してもよく、好ましくは1:50000〜500:1、特に1:8000〜250:1、非常に特に好ましくは1:2500〜50:1の範囲である。除草剤及び薬害軽減剤の最適量は、いずれの場合にも使用除草剤のタイプ及び使用薬害軽減剤のタイプにより、そして処理する種苗の性質及び発育段階によって決まり、個々の場合において簡単な定常的予備実験で決定することができる。
【0064】
それらの特性に応じて、本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせに含まれる薬害軽減剤(B)は、作物の種子の前処理に(例えば、種子粉衣のために)使用され又は播種前に種子畝間に導入され、又は植物の発芽前若しくは後に除草剤と合わせて使用することができる。発芽前処理は、播種/移植前の耕作区域(適切な場合、耕作区域にある水、例えばイネ施用の場合を含む)の処理を含むだけでなく、未だ植物発育をしていない播種土壌の処理をも含む。除草剤と合わせた施用が好ましい。このためにタンクミックス又はレディミックスを使用してもよい。
【0065】
好ましい実施態様において、種子(例えば、穀粒、種子又は塊茎若しくは芽のあるシュート部分などの栄養繁殖器官)又は苗が、薬害軽減剤(B)により、適切な場合他の農薬活性化合物と併せて前処理される。種子の前処理のために、活性化合物は、種子に、例えば、粉衣により施用することができ、又は活性化合物及び種子は、水若しくは他の溶媒中に導入することができ、そして活性化合物は、例えば、浸漬過程で付加物形成若しくは拡散により、又は膨潤により若しくは発芽前に取り込むことができる。苗の前処理のために、幼若植物は薬害軽減剤と、適切な場合他の農薬活性化合物と併せて、例えば、噴霧、浸漬又は散水によって接触させてもよく、その後移植し、そして適切な場合、除草剤(A)で後処理することもできる。
【0066】
種子又は苗の処理は、薬害軽減剤(B)単独、又は殺菌剤、殺虫剤又は植物を強化し、受精させ若しくは膨張及び発芽過程を促進する薬剤などの他の農薬活性化合物と併せて用いて実施することができる。ここで、薬害軽減剤は、前処理施用後に、1つ又はそれ以上の除草剤(A)の前、後又は一緒に、場合により他の公知の除草剤と共に、もう一度施用してもよい。種子又は苗を前処理することにより薬害軽減剤のより長期的作用を達成することが可能である。
【0067】
1つ又はそれ以上の除草剤(A)及び1つ又はそれ以上の薬害軽減剤(B)の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせが好ましい。ここで、除草剤(A)及び薬害軽減剤(B)と異なるが選択的除草剤としても作用する、1つ又はそれ以上の更なる農薬活性化合物を更に含む組み合わせは、同様に本発明に含まれる。
【0068】
3つ又はそれ以上の活性化合物の組み合わせでは、特に本発明の2成分の組み合わせに対する下記の好ましい条件も、それらが本発明の2成分の組み合わせを含む場合に主として適用される。
【0069】
特に興味深いのは、以下の化合物(A)+(B)の内容を有する除草剤/薬害軽減剤の組み合わせの使用である:
【0070】
(A−1)+(S1)、(A−1)+(S1a)、(A−1)+(S1b)、(A−1)+(S1c)、(A−1)+(S1d)、(A−1)+(S1e)、(A−1)+(S1−1)、(A−1)+(S1−2)、(A−1)+(S1−3)、(A−1)+(S1−4)、(A−1)+(S1−5)、(A−1)+(S1−6)、(A−1)+(S1−7)、(A−1)+(S1−8)、(A−1)+(S1−9)、(A−1)+(S1−10)、(A−1)+(S1−11)、(A−1)+(S1−12)、(A−1)+(S1−13)、(A−1)+(S2)、(A−1)+(S2a)、(A−1)+(S2b)、(A−1)+(S2−1)、(A−1)+(S2−2)、(A−1)+(S2−3)、(A−1)+(S2−4)、(A−1)+(S2−5)、(A−1)+(S2−6)、(A−1)+(S2−7)、(A−1)+(S2−8)、(A−1)+(S2−9)、(A−1)+(S2−10)、(A−1)+(S3)、(A−1)+(S3−1)、(A−1)+(S3−2)、(A−1)+(S3−3)、(A−1)+(S3−4)、(A−1)+(S3−5)、(A−1)+(S3−6)、(A−1)+(S3−7)、(A−1)+(S3−8)、(A−1)+(S3−9)、(A−1)+(S3−10)、(A−1)+(S3−11)、(A−1)+(S4)、(A−1)+(S4a)、(A−1)+(S4b)、(A−1)+(S4c)、(A−1)+(S4−1)、(A−1)+(S4−2)、(A−1)+(S4−3)、(A−1)+(S4−4)、(A−1)+(S4−5)、(A−1)+(S5)、(A−1)+(S6)、(A−1)+(S7)、(A−1)+(S7−1)、(A−1)+(S8)、(A−1)+(S9)、(A−1)+(S9−1)、(A−1)+(S10)、(A−1)+(S10a)、(A−1)+(S10b)、(A−1)+(S11)、(A−1)+(S11−1)、(A−1)+(S11−2)、(A−1)+(S11−3)、(A−1)+(S12)、(A−1)+(S12−1)、(A−1)+(S13)、(A−1)+(S13−1)、(A−1)+(S13−2)、(A−1)+(S13−3)、(A−1)+(S13−4)、(A−1)+(S13−5)、(A−1)+(S13−6)、(A−1)+(S13−7)、(A−1)+(S13−8)、A−1)+(S13−9);
【0071】
(A−2)+(S1)、(A−2)+(S1a)、(A−2)+(S1b)、(A−2)+(S1c)、(A−2)+(S1d)、(A−2)+(S1e)、(A−2)+(S1−1)、(A−2)+(S1−2)、(A−2)+(S1−3)、(A−2)+(S1−4)、(A−2)+(S1−5)、(A−2)+(S1−6)、(A−2)+(S1−7)、(A−2)+(S1−8)、(A−2)+(S1−9)、(A−2)+(S1−10)、(A−2)+(S1−11)、(A−2)+(S1−12)、(A−2)+(S1−13)、(A−2)+(S2)、(A−2)+(S2a)、(A−2)+(S2b)、(A−2)+(S2−1)、(A−2)+(S2−2)、(A−2)+(S2−3)、(A−2)+(S2−4)、(A−2)+(S2−5)、(A−2)+(S2−6)、(A−2)+(S2−7)、(A−2)+(S2−8)、(A−2)+(S2−9)、(A−2)+(S2−10)、(A−2)+(S3)、(A−2)+(S3−1)、(A−2)+(S3−2)、(A−2)+(S3−3)、(A−2)+(S3−4)、(A−2)+(S3−5)、(A−2)+(S3−6)、(A−2)+(S3−7)、(A−2)+(S3−8)、(A−2)+(S3−9)、(A−2)+(S3−10)、(A−2)+(S3−11)、(A−2)+(S4)、(A−2)+(S4a)、(A−2)+(S4b)、(A−2)+(S4c)、(A−2)+(S4−1)、(A−2)+(S4−2)、(A−2)+(S4−3)、(A−2)+(S4−4)、(A−2)+(S4−5)、(A−2)+(S5)、(A−2)+(S6)、(A−2)+(S7)、(A−2)+(S7−1)、(A−2)+(S8)、(A−2)+(S9)、(A−2)+(S9−1)、(A−2)+(S10)、(A−2)+(S10a)、(A−2)+(S10b)、(A−2)+(S11)、(A−2)+(S11−1)、(A−2)+(S11−2)、(A−2)+(S11−3)、(A−2)+(S12)、(A−2)+(S12−1)、(A−2)+(S13)、(A−2)+(S13−1)、(A−2)+(S13−2)、(A−2)+(S13−3)、A−2)+(S13−4)、(A−2)+(S13−5)、(A−2)+(S13−6)、(A−2)+(S13−7)、A−2)+(S13−8)、(A−2)+(S13−9);
【0072】
(A−3)+(S1)、(A−3)+(S1a)、(A−3)+(S1b)、(A−3)+(S1c)、(A−3)+(S1d)、(A−3)+(S1e)、(A−3)+(S1−1)、(A−3)+(S1−2)、(A−3)+(S1−3)、(A−3)+(S1−4)、(A−3)+(S1−5)、(A−3)+(S1−6)、(A−3)+(S1−7)、(A−3)+(S1−8)、(A−3)+(S1−9)、(A−3)+(S1−10)、(A−3)+(S1−11)、(A−3)+(S1−12)、(A−3)+(S1−13)、(A−3)+(S2)、(A−3)+(S2a)、(A−3)+(S2b)、(A−3)+(S2−1)、(A−3)+(S2−2)、(A−3)+(S2−3)、(A−3)+(S2−4)、(A−3)+(S2−5)、(A−3)+(S2−6)、(A−3)+(S2−7)、(A−3)+(S2−8)、(A−3)+(S2−9)、(A−3)+(S2−10)、A−3)+(S3)、(A−3)+(S3−1)、(A−3)+(S3−2)、(A−3)+(S3−3)、(A−3)+(S3−4)、(A−3)+(S3−5)、(A−3)+(S3−6)、(A−3)+(S3−7)、(A−3)+(S3−8)、(A−3)+(S3−9)、(A−3)+(S3−10)、(A−3)+(S3−11)、(A−3)+(S4)、(A−3)+(S4a)、(A−3)+(S4b)、(A−3)+(S4c)、(A−3)+(S4−1)、(A−3)+(S4−2)、(A−3)+(S4−3)、(A−3)+(S4−4)、(A−3)+(S4−5)、(A−3)+(S5)、(A−3)+(S6)、(A−3)+(S7)、(A−3)+(S7−1)、(A−3)+(S8)、(A−3)+(S9)、(A−3)+(S9−1)、(A−3)+(S10)、(A−3)+(S10a)、(A−3)+(S10b)、(A−3)+(S11)、(A−3)+(S11−1)、(A−3)+(S11−2)、(A−3)+(S11−3)、(A−3)+(S12)、(A−3)+(S12−1)、(A−3)+(S13)、(A−3)+(S13−1)、(A−3)+(S13−2)、(A−3)+(S13−3)、(A−3)+(S13−4)、(A−3)+(S13−5)、(A−3)+(S13−6)、(A−3)+(S13−7)、(A−3)+(S13−8)、(A−3)+(S13−9);
【0073】
(A−4)+(S1)、(A−4)+(S1a)、(A−4)+(S1b)、(A−4)+(S1c)、(A−4)+(S1d)、(A−4)+(S1e)、(A−4)+(S1−1)、(A−4)+(S1−2)、(A−4)+(S1−3)、(A−4)+(S1−4)、(A−4)+(S1−5)、(A−4)+(S1−6)、(A−4)+(S1−7)、(A−4)+(S1−8)、(A−4)+(S1−9)、(A−4)+(S1−10)、(A−4)+(S1−11)、(A−4)+(S1−12)、(A−4) +(S1−13)、(A−4)+(S2)、(A−4)+(S2a)、(A−4)+(S2b)、(A−4)+(S2−1)、(A−4)+(S2−2)、(A−4)+(S2−3)、(A−4)+(S2−4)、(A−4)+(S2−5)、(A−4)+(S2−6)、(A−4)+(S2−7)、(A−4)+(S2−8)、(A−4)+(S2−9)、(A−4)+(S2−10)、(A−4)+(S3)、(A−4)+(S3−1)、(A−4)+(S3−2)、(A−4)+(S3−3)、(A−4)+(S3−4)、(A−4)+(S3−5)、(A−4)+(S3−6)、(A−4)+(S3−7)、(A−4)+(S3−8)、(A−4)+(S3−9)、(A−4)+(S3−10)、(A−4)+(S3−11)、(A−4)+(S4)、(A−4)+(S4a)、(A−4)+(S4b)、(A−4)+(S4c)、(A−4)+(S4−1)、(A−4)+(S4−2)、(A−4)+(S4−3)、(A−4)+(S4−4)、(A−4)+(S4−5)、(A−4)+(S5)、(A−4)+(S6)、(A−4)+(S7)、(A−4)+(S7−1)、(A−4)+(S8)、(A−4)+(S9)、(A−4)+(S9−1)、(A−4)+(S10)、(A−4)+(S10a)、(A−4)+(S10b)、(A−4)+(S11)、(A−4)+(S11−1)、(A−4)+(S11−2)、(A−4)+(S11−3)、(A−4)+(S12)、(A−4)+(S12−1)、(A−4)+(S13)、(A−4)+(S13−1)、(A−4)+(S13−2)、(A−4)+(S13−3)、(A−4)+(S13−4)、(A−4)+(S13−5)、(A−4)+(S13−6)、(A−4)+(S13−7)、(A−4)+(S13−8)、(A−4)+(S13−9);
【0074】
(A−5)+(S1)、(A−5)+(S1a)、(A−5)+(S1b)、(A−5)+(S1c)、(A−5)+(S1d)、(A−5)+(S1e)、(A−5)+(S1−1)、(A−5)+(S1−2)、(A−5)+(S1−3)、(A−5)+(S1−4)、(A−5)+(S1−5)、(A−5)+(S1−6)、(A−5)+(S1−7)、(A−5)+(S1−8)、(A−5)+(S1−9)、(A−5)+(S1−10)、(A−5)+(S1−11)、(A−5)+(S1−12)、(A−5)+(S1−13)、(A−5)+(S2)、(A−5)+(S2a)、(A−5)+(S2b)、(A−5)+(S2−1)、(A−5)+(S2−2)、(A−5)+(S2−3)、(A−5)+(S2−4)、(A−5)+(S2−5)、(A−5)+(S2−6)、(A−5)+(S2−7)、(A−5)+(S2−8)、(A−5)+(S2−9)、(A−5)+(S2−10)、(A−5)+(S3)、(A−5)+(S3−1)、(A−5)+(S3−2)、(A−5)+(S3−3)、(A−5)+(S3−4)、(A−5)+(S3−5)、(A−5)+(S3−6)、(A−5)+(S3−7)、(A−5)+(S3−8)、(A−5)+(S3−9)、(A−5)+(S3−10)、(A−5)+(S3−11)、(A−5)+(S4)、(A−5)+(S4a)、(A−5)+(S4b)、(A−5)+(S4c)、(A−5)+(S4−1)、(A−5)+(S4−2)、(A−5)+(S4−3)、(A−5)+(S4−4)、(A−5)+(S4−5)、(A−5)+(S5)、(A−5)+(S6)、(A−5)+ (S7)、(A−5)+(S7−1)、(A−5)+(S8)、(A−5)+(S9)、(A−5)+(S9−1)、(A−5)+(S10)、(A−5)+(S10a)、(A−5)+(S10b)、(A−5)+(S11)、(A−5)+(S11−1)、(A−5)+(S11−2)、(A−5)+(S11−3)、(A−5)+(S12)、(A−5)+(S12−1)、(A−5)+(S13)、(A−5)+(S13−1)、(A−5)+(S13−2)、(A−5)+(S13−3)、(A−5)+(S13−4)、(A−5)+(S13−5)、(A−5)+(S13−6)、(A−5)+(S13−7)、(A−5)+(S13−8)、(A−5)+(S13−9);
【0075】
(A−6)+(S1)、(A−6)+(S1a)、(A−6)+(S1b)、(A−6)+(S1c)、(A−6)+(S1d)、(A−6)+(S1e)、(A−6)+(S1−1)、(A−6)+(S1−2)、(A−6)+(S1−3)、(A−6)+(S1−4)、(A−6)+(S1−5)、(A−6)+(S1−6)、(A−6)+(S1−7)、(A−6)+(S1−8)、(A−6)+(S1−9)、(A−6)+(S1−10)、(A−6)+(S1−11)、(A−6)+(S1−12)、(A−6)+(S1−13)、(A−6)+(S2)、(A−6)+(S2a)、(A−6)+(S2b)、(A−6)+(S2−1)、(A−6)+(S2−2)、(A−6)+(S2−3)、(A−6)+(S2−4)、(A−6)+(S2−5)、(A−6)+(S2−6)、(A−6)+(S2−7)、(A−6)+(S2−8)、(A−6)+(S2−9)、(A−6)+(S2−10)、(A−6)+(S3)、(A−6)+(S3−1)、(A−6)+(S3−2)、(A−6)+(S3−3)、(A−6)+(S3−4)、(A−6)+(S3−5)、(A−6)+(S3−6)、(A−6)+(S3−7)、(A−6)+(S3−8)、(A−6)+(S3−9)、(A−6)+(S3−10)、(A−6)+(S3−11)、(A−6)+(S4)、(A−6)+(S4a)、(A−6)+(S4b)、(A−6)+(S4c)、(A−6)+(S4−1)、(A−6)+(S4−2)、(A−6)+(S4−3)、(A−6)+(S4−4)、(A−6)+(S4−5)、(A−6)+(S5)、(A−6)+(S6)、(A−6)+(S7)、(A−6)+(S7−1)、(A−6)+(S8)、(A−6)+(S9)、(A−6)+(S9−1)、(A−6)+(S10)、(A−6)+(S10a)、(A−6)+(S10b)、(A−6)+(S11)、(A−6)+(S11−1)、(A−6)+(S11−2)、(A−6)+(S11−3)、(A−6)+(S12)、(A−6)+(S12−1)、(A−6)+(S13)、(A−6)+(S13−1)、(A−6)+(S13−2)、(A−6)+(S13−3)、(A−6)+(S13−4)、(A−6)+(S13−5)、(A−6)+(S13−6)、(A−6)+(S13−7)、(A−6)+(S13−8)、(A−6)+(S13−9);
【0076】
(A−7)+(S1)、(A−7)+(S1a)、(A−7)+(S1b)、(A−7)+(S1c)、(A−7)+(S1d)、(A−7)+(S1e)、(A−7)+(S1−1)、(A−7)+(S1−2)、(A−7)+(S1−3)、(A−7)+(S1−4)、(A−7)+(S1−5)、(A−7)+(S1−6)、(A−7)+(S1−7)、(A−7)+(S1−8)、(A−7)+(S1−9)、(A−7)+(S1−10)、(A−7)+(S1−11)、(A−7)+(S1−12)、(A−7)+(S1−13)、(A−7)+(S2)、(A−7)+(S2a)、(A−7)+(S2b)、(A−7)+(S2−1)、(A−7)+(S2−2)、(A−7)+(S2−3)、(A−7)+(S2−4)、(A−7)+(S2−5)、(A−7)+(S2−6)、(A−7)+(S2−7)、(A−7)+(S2−8)、(A−7)+(S2−9)、(A−7)+(S2−10)、(A−7)+(S3)、(A−7)+(S3−1)、(A−7)+(S3−2)、(A−7)+(S3−3)、(A−7)+(S3−4)、(A−7)+(S3−5)、(A−7)+(S3−6)、(A−7)+(S3−7)、(A−7)+(S3−8)、(A−7)+(S3−9)、(A−7)+(S3−10)、(A−7)+(S3−11)、(A−7)+(S4)、(A−7)+(S4a)、
(A−7)+(S4b)、(A−7)+(S4c)、(A−7)+(S4−1)、(A−7)+(S4−2)、(A−7)+(S4−3)、(A−7)+(S4−4)、(A−7)+(S4−5)、(A−7)+(S5)、(A−7)+(S6)、(A−7)+(S7)、(A−7)+(S7−1)、(A−7)+(S8)、(A−7)+(S9)、(A−7)+(S9−1)、(A−7)+(S10)、(A−7)+(S10a)、(A−7)+(S10b)、(A−7)+(S11)、(A−7)+(S11−1)、(A−7)+(S11−2)、(A−7)+(S11−3)、(A−7)+(S12)、(A−7)+(S12−1)、(A−7)+(S13)、(A−7)+(S13−1)、(A−7)+(S13−2)、(A−7)+(S13−3)、(A−7)+ S13−4)、(A−7)+(S13−5)、(A−7)+(S13−6)、(A−7)+(S13−7)、(A−7)+(S13−8)、(A−7)+(S13−9);
【0077】
(A−8)+(S1)、(A−8)+(S1a)、(A−8)+(S1b)、(A−8)+(S1c)、(A−8)+(S1d)、(A−8)+(S1e)、(A−8)+(S1−1)、(A−8)+(S1−2)、(A−8)+(S1−3)、(A−8)+(S1−4)、(A−8)+(S1−5)、(A−8)+(S1−6)、(A−8)+(S1−7)、(A−8)+(S1−8)、(A−8)+(S1−9)、(A−8)+(S1−10)、(A−8)+(S1−11)、(A−8)+(S1−12)、(A−8)+(S1−13)、(A−8)+(S2)、(A−8)+(S2a)、(A−8)+(S2b)、(A−8)+(S2−1)、(A−8)+(S2−2)、(A−8)+(S2−3)、(A−8)+(S2−4)、(A−8)+(S2−5)、(A−8)+(S2−6)、(A−8)+(S2−7)、(A−8)+(S2−8)、(A−8)+(S2−9)、(A−8)+(S2−10)、(A−8)+(S3)、(A−8)+(S3−1)、(A−8)+(S3−2)、(A−8)+(S3−3)、(A−8)+(S3−4)、(A−8)+(S3−5)、(A−8)+(S3−6)、(A−8)+(S3−7)、(A−8)+(S3−8)、(A−8)+(S3−9)、(A−8)+(S3−10)、(A−8)+(S3−11)、(A−8)+(S4)、(A−8)+(S4a)、
(A−8)+(S4b)、(A−8)+(S4c)、(A−8)+(S4−1)、(A−8)+(S4−2)、(A−8)+(S4−3)、(A−8)+(S4−4)、(A−8)+(S4−5)、(A−8)+(S5)、(A−8)+(S6)、(A−8)+(S7)、(A−8)+(S7−1)、(A−8)+(S8)、(A−8)+(S9)、(A−8)+(S9−1)、(A−8)+(S10)、(A−8)+(S10a)、(A−8)+(S10b)、(A−8)+(S11)、(A−8)+(S11−1)、(A−8)+(S11−2)、(A−8)+(S11−3)、(A−8)+(S12)、(A−8)+(S12−1)、(A−8)+(S13)、(A−8)+(S13−1)、(A−8)+(S13−2)、(A−8)+(S13−3)、(A−8)+(S13−4)、(A−8)+(S13−5)、(A−8)+(S13−6)、(A−8)+(S13−7)、(A−8)+(S13−8)、(A−8)+(S13−9)。
【0078】
本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせは、追加的な更なる成分として、例えば、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、鳥類忌避剤、土壌構造改良剤、植物栄養剤(肥料)、及び除草剤(A)と構造的に異なる除草剤、並びに植物成長調整剤のグループからの、又は作物保護に常用の製剤補助剤及び添加剤のグループからの種々の農薬活性化合物を更に含んでもよい。
【0079】
このように、使用することができる好適な農薬活性化合物は、個々の成分(A)及び(B)と構造的に異なる更なる除草剤であり、例えば、好ましくはその作用が、アセト乳酸シンターゼ、アセチルコエンザイムAカルボキシラーゼ、セルロースシンターゼ、エノールピルビルシキミ酸3−リン酸シンターゼ、グルタミンシンテターゼ、p−ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ、フィトエンデサチュラーゼ、光化学系I、光化学系II、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼの阻害に基づく除草活性化合物であり、これらは、例えば、Weed Research 26 (1986) 441 445 又は“The Pesticide Manual”, 13th edition 2003 又は 14th edition 2006/2007に、又は対応する“The e-Pesticide Manual”, version 4.0 (2006-07)に、すべてBritish Crop Protection Councilによって出版されており、及びそれらに引用された文献に記載されている。一般名のリストは、インターネット上の“The Compendium of Pesticide Common Names”においても利用可能である。ここで、除草剤は、国際標準化機構(ISO)に従う「一般名」によるか又は化学名によるか若しくはコード番号によるかのいずれかによって呼ばれ、そしていずれの場合も、酸、塩、エステル並びに立体異性体及び光学異性体などの異性体のようなすべての使用形態を含む。ここでは、例示として、1つの及び幾つかの場合、複数の使用形態が挙げられる:
【0080】
アセトクロル、アシベンゾラル、 アシベンゾラル−S−メチル、アシフルオルフェン、アシフルオルフェン−ナトリム、アクロニフェン、アラクロル、アリドクロル、アロキシジム、アロキシジム−ナトリウム、アメトリン、アミカルバゾン、アミドクロル、アミドスルフロン、アミノシクロピラクロル(aminocyclopyrachlor)、アミノピラリド、アミトロール、スルファミン酸アンモニウム、アンシミドール、アニロホス、アスラム、アトラジン、アザフェニジン、アジムスルフロン、アジプロトリン、BAH−043、BAS−140H、BAS−693H、BAS−714H、BAS−762H、BAS−776H、ベフルブタミド、ベナゾリン、ベナゾリン−エチル、ベンカルバゾン、ベンフルラリン、ベンフレサート、ベンスリド、ベンスルフロン−メチル、ベンタゾン、ベンズフェンジゾン、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナプ、ベンゾフルオル、ベンゾイルフロップ、ビフェノックス、ビラナホス、ビラナホス−ナトリウム、ビスピリバク、ビスピリバク−ナトリム、ブロマシル、ブロモブチド、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、ブロムロン、ブミナホス、ブソキシノン、ブタクロル、ブタフェナシル、ブタミホス、ブテナクロル、ブトラリン、ブトロキシジム、ブチレート、カフェンストロール、カルベタミド、カルフェントラゾン、カルフェントラゾン−エチル、クロメトキシフェン、クロランベン、クロラジホップ、クロラジホップ−ブチル、クロルブロムロン、クロルブファム、クロルフェナク、クロルフェナク−ナトリウム、クロルフェンプロップ、クロルフルレノール、クロルフルレノール−メチル、クロリダゾン、クロリムロン、クロリムロン−エチル、クロルメクアトクロリド、クロルニトロフェン、クロロフタリム、クロルタル−ジメチル、クロロトルロン、クロルスルフロン、シニドン、シニドン−エチル、シンメチリン、シノスルフロン、クレトジム、クロジナホップ、クロジナホップ−プロパルギル、クロフェンセット、クロマゾン、クロメプロップ、クロプロップ、クロピラリド、クロランスラム、クロランスラム−メチル、クミルロン、シアナミド、シアナジン、シクラニリド、シクロアート、シクロスルファムロン、シクロキシジム、シクルロン、シハロホップ、シハロホップ−ブチル、シペルクアット、シプラジン、シプラゾール、2,4−D、2,4−DB、ダイムロン/ジムロン、ダラポン、ダミノジド、ダゾメット、n−デカノール、デスメジファム、デスメトリン、デトシル−ピラゾラート(DTP)、ジアラート、ジカンバ、ジクロベニル、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ−P、ジクロホップ、ジクロホップ−メチル、ジクロホップ−P−メチル、ジクロスラム、ジエタチル、ジエタチル−エチル、ジフェノクスロン、ジフェンゾクアット、ジフルフェニカン、ジフルフェンゾピル、ジフルフェンゾピル−ナトリム、ジメフロン、ジケグラック−ナトリム、ジメピペラート、ジメタクロル、ジメタメトリン、ジメテナミド、ジメテナミド−P、ジメチピン、ジメトラスルフロン、ジニトラミン、ジノセブ、ジノテルブ、ジフェナミド、ジプロペトリン、ジクアット、ジクアット−ジブロミド、ジチオピル、ジウロン、DNOC、エグリナジン−エチル、エンドタル、EPTC、エスプロカルブ、エタルフルラリン、エタメトスルフロン−メチル、エテホン、エチジムロン、エチオジン、エトフメサート、エトキシフェン、エトキシフェン−エチル、エトキシスルフロン、エトベンザニド、F−5331、即ちN−[2−クロロ−4−フルオロ−5−[4−(3−フルオロプロピル)−4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−テトラゾール−1−イル]フェニル]エタンスルホンアミド、フェノプロップ、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ−P、フェノキサプロップ−エチル、フェノキサプロップ−P−エチル、フェントラザミド、フェヌロン、フラムプロップ、フラムプロップ−M−イソプロピル、フラムプロップ−M−メチル、フラザスルフロン、フロラスラム、フルアジホップ、フルアジホップ−P、フルアジホップ−ブチル、フルアジホップ−P−ブチル、フルアゾレート、フルカルバゾン、フルカルバゾン−ナトリム、フルセトスルフロン、フルクロラリン、フルフェナセット(チアフルアミド)、フルフェンピル、フルフェンピル−エチル、フルメトラリン、フルメトスラム、フルミクロラク、フルミクロラク−ペンチル、フルミオキサジン、フルミプロピン、フロオメツロン、フルオロジフェン、フルオログリコフェン、フルオログリコフェン−エチル、フルポキサム、フルプロパシル、フルプロパナート(flupropanate)、フルピルスルフロン、フルピルスルフロン−メチル−ナトリム、フルレノール、フルレノール−ブチル、フルリドン、フルロクロリドン、フルロキシピル、フルロキシピル−メプチル、フルルプリミドール、フルルタモン、フルチアセット、フルチアセット−メチル、フルチアミド、ホメサフェン、フォラムスルフロン、ホルクロルフェヌロン、ホサミン、フリルオキシフェン、ジベレリン酸、グルホシナート、グルホシナート−アンモニウム、グルホシナート−P, グルホシナート−P−アンモニウム、グルホシナート−P−ナトリウム、グリホサート、グリホサート−イソプロピルアンモニウム、H−9201、ハロサフェン、ハロスルフロン、ハロスルフロン−メチル、ハロキシホップ、ハロキシホップ−P、ハロキシホップ−エトキシエチル、ハロキシホップ−P−エトキシエチル、ハロキシホップ−メチル、ハロキシホップ−P−メチル、ヘキサジノン、HNPC−9908、HW−02、イマザメタベンズ、イマザメタベンズ−メチル、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、イナベンフィド、インダノファン、インドール酢酸(IAA)、4−インドール−3−イル酪酸(IBA)、ヨードスルフロン、ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム、イオキシニル、イプフェンカルバゾン(ipfencarbazone)、イソカルバミド、イソプロパリン、イソプロツロン、イソウロン、イソキサベン、イソキサクロルトール、イソキサフルトール、イソキサピリホップ、KUH−043、KUH−071、カルブチラート、ケトスピラドックス、ラクトフェン、レナシル、リヌロン、マレイン酸ヒドラジド、MCPA、MCPB、MCPB−メチル、−エチル及び−ナトリウム、メコプロップ、メコプロップ−ナトリウム、メコプロップ−ブトチル、メコプロップ−P−ブトチル、メコプロップ−P−ジメチルアンモニウム、メコプロップ−P−2−エチルヘキシル、メコプロップ−P−カリウム、メフェナセット、メフルイジド、メピコートクロリド、メソスルフロン、メソスルフロン−メチル、メソトリオン、メタベンズチアズロン、メタム、メタミホップ、メタミトロン、メタザクロル、メタゾール、メトキシフェノン、メチルジムロン、1−メチルシクロプロペン、メチルイソチオシアナート、メトベンズロン、メトブロムロン、メトラクロル、S−メトラクロル、メトスラム、メトクスロン、メトリブジン、メトスルフロン、メトスルフロン−メチル、モリネート、モナリド、モノカルバミド、モノカルバミド硫酸二水素塩、モノリヌロン、モノスルフロン、モヌロン、MT 128、MT−5950、即ちN−[3−クロロ−4−(1−メチルエチル)フェニル]−2−メチルペンタンアミド、NGGC−011、ナプロアニリド、ナプロパミド、ナプタラム、NC−310、即ち4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1−メチル−5−ベンジルオキシピラゾール、ネブロン、ニコスルフロン、ニピラクロフェン、ニトラリン、ニトロフェン、ニトロフェノラート−ナトリウム(異性体混合物)、ニトロフルオルフェン、ノナン酸、ノルフルラゾン、オルベンカルブ、オルトスルファムロン、オリザリン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサスルフロン、オキサジクロメホン、オキシフルオルフェン、パクロブトラゾール、パラコート、パラコートジクロリド、ペラルゴン酸(ノナン酸)、ペンジメタリン、ペンドラリン、ペノクスラム、ペンタノクロル、ペントキサゾン、ペルフルイドン、ペトキサミド、フェニソファム、フェンメジファム、フェンメジファム−エチル、ピクロラム、ピコリナフェン、ピノキサデン、ピペロホス、ピリフェノップ、ピリフェノップ−ブチル、プレチラクロル、プリミスルフロン、プリミスルフロン−メチル、プロベナゾール、プロフルアゾール、プロシアジン、プロジアミン、プリフルラリン、プロホキシジム、プロへキサジオン、プロへキサジオン−カルシウム、プロヒドロジャスモン、プロメトン、プロメトリン、プロパクロル、プロパニル、プロパキザホップ、プロパジン、プロファム、プロピソクロル、プロポキシカルバゾン、プロポキシカルバゾン−ナトリウム、プロピザミド、プロスルファリン、プロスルホカルブ、プロスルフロン、プリナクロル、ピラクロニル、ピラフルフェン、ピラフルフェン−エチル、ピラスルホトール、ピラゾリナート(ピラゾラート)、ピラゾスルフロン−エチル、ピラゾキシフェン、ピリバムベンズ(pyribambenz)、ピリバムベンズ−イソプロピル、ピリベンゾキシム、ピリブチカルブ、ピリダホール、ピリダート、ピリフタリド、ピリミノバック、ピリミノバック−メチル、ピリミスルファン、ピリチオバック、ピリチオバック−ナトリウム、ピロキサスルホン、ピロクスラム、キンクロラック、キンメラック、キノクラミン、キザロホップ、キザロホップ−エチル、キザロホップ−P、キザロホップ−P−エチル、キザロホップ−P−テフリル、リムスルフロン、サフルフェナシル、セクブメトン、セトキシジム、シデュロン、シマジン、シメトリン、SN−106279、スルコトリオン、スルファラート(CDEC)、スルフェントラゾン、スルホメツロン、スルホメツロン−メチル、スルホサート(グリホサート−トリメシウム)、スルホスルフロン、SYN−449、SYN−523、SYP−249、SYP−298、SYP−300、テブタム、テブチウロン、テクナゼン、テフリルトリオン、テンボトリオン、テプラロキシジム、テルバシル、テルブカルブ、テルブクロル、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、TH−547、テニルクロール、チアフルアミド、チアザフルロン、チアゾピル、チジアジミン、チジアズロン、チエンカルバゾン、チエンカルバゾン−メチル、チフェンスルフロン、チフェンスルフロン−メチル、チオベンカルブ、チオカルバジル、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアラート、トリアスルフロン、トリアジフラム、トリアゾフェナミド、トリベヌロン、トリベヌロン−メチル、トリクロロ酢酸(TCA)、トリクロピル、トリジファン、トリエタジン、トリフロキシスルフロン、トリフロキシスルフロン−ナトリウム、トリフルラリン、トリフルスルフロン、トリフルスルフロン−メチル、トリメツロン、トリネキサパック、トリネキサパック−エチル、トリトスルフロン、チトデフ(tsitodef)、ウニコナゾール、ウニコナゾール−P、ベルノラート、ZJ−0166、ZJ−0270、ZJ−0543、ZJ−0862及び以下の化合物:
【0081】
【化15】

が挙げられる。
【0082】
成分(A)及び(B)から除草剤/薬害軽減剤の組み合わせまで構造的に異なる除草剤(A)の質量比は、一般的に除草剤施用量及び対象とする薬害軽減剤の有効性によって決まり、そして広い範囲内で変動してもよく、好ましくは1:50000〜500:1、好ましくは1:8000〜250:1、特に1:2500〜50:1の範囲である。これらの混合物は、他の除草剤/農薬で除草剤/薬害軽減剤の組み合わせの成分と同じように製剤化され、そして最終製剤として又は除草剤とのタンクミックスとして提供及び使用され、又は種子、土壌若しくは葉面散布で別々に施用することができる。
【0083】
本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせ(=除草剤組成物)は、グリホサート、グルホシナート、アトラジン、イミダゾリノン系除草剤、スルホニル尿素、(ヘテロ)アリールオキシアリールオキシアルキルカルボン酸又は−フェノキシアルキルカルボン酸(「fops」)、シクロヘキサンジオンオキシム(「dims」)又はオーキシン阻害剤などの、除草活性化合物に抵抗性の種を含む広葉雑草、雑草類又はカヤツリグサ科などの、広範囲の経済的に重要な単子葉植物及び双子葉植物の有害植物に対して優れた除草活性を有する。活性化合物は、根茎、台木及び他の多年生器官からシュートを産生し、そして防除が困難な多年生雑草に対しても効率的に作用する。ここで、これらの物質は、例えば、播種前法、発芽前法又は発芽後法によって、例えば、併用で又は別々に施用することができる。例えば、特に出芽有害植物への発芽後法による施用が好ましい。
【0084】
本発明の化合物によって防除することができる、一年生植物及び多年生植物雑草相の幾つかの代表例について具体例を挙げることができるが、その列挙は特定の種に限定されない。
【0085】
除草剤組成物が効率的に作用する雑草種の例は、単子葉植物雑草種では、エンバク属、イネ科(Alopecurus spp.)、アペラ属(Apera spp.)、ブラキアリア属(Brachiaria spp.)、ブロムグラス属、メヒシバ属、ライグラス属、ヒエ属、イネ科(Leptochloa spp.)、カヤツリグサ科(Fimbristylis spp.)、キビ属、イネ科(Phalaris spp.)、イチゴツナギ属(Poa spp.)、エノコログサ属、及びまた一年生グループからのカヤツリグサ属であり、そして多年生種では、カモジグサ属、ギョウギシバ属(Cynodon)、イネ科(Imperata)及びモロコシ属及びまた多年生のカヤツリグサ属である。
【0086】
双子葉植物雑草種の場合には、作用スペクトラムは、一年生植物では、例えば、イチビ属、ヒユ属、アカザ属、キク属、ヤエムグラ属、アサガオ属、アカザ科(Kochia spp.)、ホトケノザ属、マトリカリア属、アサガオ属、タデ属、キンゴジカ属、シロガラシ属、ナス属、ハコベ属、クワガタソウ属、タカサブロウ属(Eclipta spp.)、マメ科(Sesbania spp.) 、マメ科(Aeschynomene spp.)及びビオラ属、オナモミ属に、そして多年生雑草の場合、セイヨウヒルガオ属、アザミ属、ギシギシ属及びヨモギ属に及ぶ。
【0087】
本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせの活性化合物を発芽前に土壌表面に施用する場合、雑草の苗は完全に出芽できないか、さもなければそれらが子葉期に達するまで雑草は成長するが、しかしその後それらの成長は停止し、そして最終的に2〜4週経過後に完全に枯死する。
【0088】
活性化合物を植物の葉部分に発芽後施用する場合、処理後非常に短期間に成長は同じように劇的に停止し、そして雑草植物は施用の時点の成長段階にとどまるか、又は一定期間後に完全に枯死し、そのためこのように作物に有害な雑草による競争が非常に早期にそして持続的に排除される。イネの場合、活性化合物は水中に施用することもでき、それらはその後土壌、シュート及び根を経て取り込まれる。
【0089】
本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせは、即効的及び持続的除草作用によって区別される。一般に本発明の組み合わせにおける活性化合物の耐雨性は良好である。
【0090】
特別の利点は、組み合わせで使用される投与量及び化合物(A)及び(B)の有効投与量が、それらの土壌作用が最適に低いような低レベルに調整することができることである。このことは第1位に敏感な作物にそれらを使用することを可能にするだけでなく、地下水汚染が実質的に避けられる。本発明による活性化合物の組み合わせは、活性化合物の所要施用量が大幅に低減することを可能にする。
【0091】
好ましい実施態様では、本発明の個々の成分(A)及び(B)の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせは、イネ作物における有害植物の選択防除に非常に好適である。これらは、畑作栽培、乾式栽培又は水田栽培など、最も多様な条件下における水稲栽培のすべての可能な形態を含み、その場合灌漑は自然(降雨)及び/又は人工的(灌漑、灌水)であってよい。この目的に使用されるイネは、インディカ若しくはジャポニカ種から又はその交配種から由来してもよい通常の栽培種子、ハイブリッド種子、さもなければ抵抗性の、少なくとも耐性の種子(突然変異誘発又はトランスジェニックで得られる)であってよい。
【0092】
本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせは、イネ除草剤に常用のすべての施用方法で施用することができる。特に好ましくは、それらは噴霧施用により及び/又は水面施用によって施用される。水面施用では、田面水が施用の時点で既に3〜20cmまで地面を覆っている。本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせは、その後、例えば、顆粒の形態で田面水に直接入れられる。世界的には、直接播種イネでは噴霧施用が主に使用され、移植イネでは水面施用が主に使用される。
【0093】
本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせは、特にイネ作物に特異的な広い雑草スペクトルをカバーする。単子葉植物の雑草の中からは、例えば、ヒエ属、キビ属、イチゴツナギ属(Poa spp.)、イネ科(Leptochloa spp.)、ブラキアリア属(Brachiaria spp.)、メヒシバ属、エノコログサ属、カヤツリグサ属、ミズアオイ科(Monochoria spp.)、カヤツリグサ科(Fimbristylis spp.)、オモダカ属、カヤツリグサ科(Eleocharis spp.)、カヤツリグサ科(Scirpus spp.)、サジオモダカ属、ツユクサ科(Aneilema spp.)、トチカガミ科(Blyxa spp.)、ホシクサ科(Eriocaulon spp.)、ヒルムシロ科(Potamogeton spp.)などの属はよく防除され、具体的な種はイネ科(Echinochloa oryzicola)、ミズアオイ科(Monochoria vaginalis)、カヤツリグサ科(Eleocharis acicularis)、カヤツリグサ科(Eleocharis kuroguwai)、カヤツリグサ科(Cyperus difformis)、カヤツリグサ科(Cyperus serotinus)、オモダカ科(Sagittaria pygmaea)、サジオモダカ属(Alisma canaliculatum)、カヤツリグサ科(Scirpus juncoides)である。双子葉植物雑草の場合には、活性スペクトラムは、例えば、タデ属、アブラナ科(Rorippa spp.)、ミソハギ科(Rotala spp.)、ゴマノハグサ科(Lindernia spp.)、センダングサ属、キキョウ目(Sphenoclea spp.)、ゴマノハグサ科(Dopatrium spp.)、タカサブロウ属(Eclipta spp.)、スミレ目(Elatine spp.)、ゴマノハグサ科(Gratiola spp.)、ゴマノハグサ科(Lindernia spp.)、アカバナ科(Ludwigia spp.)、セリ属、キンポウゲ属、ゴマノハグサ科(Deinostema spp.)などに及ぶ。特にミソハギ科(Rotala indica)、キキョウ目(Sphenoclea zeylanica)、ゴマノハグサ科(Lindernia procumbens)、アカバナ科(Ludwigia prostrate)、ヒルムシロ科(Potamogeton distinctus)、スミレ目(Elatine triandra)、セリ科(Oenanthe javanica) などの種はよく防除される。
【0094】
除草剤/薬害軽減剤の組み合わせの改良された作物適合性は、施用量の増加を可能にし、それは除草剤の単回使用で多くのプラス効果:高い有効性及び/又は長期持続性;広範囲の広葉雑草、雑草類及びカヤツリグサ科の防除;除草作用の迅速発現;未だ防除されなかった種の防除(ギャップ);例えば、個々の除草剤に又は多くの除草剤に対して耐性又は抵抗性の種の防除;施用期間の延長及び/又は必要とされる個々の施用数の減少、及び−使用者に対しての結果として−経済的又は生態学的により有利な雑草防除システム;の実現を可能にする。
【0095】
上述の特性及び利点は、不要な競合する植物がない農業/森林/園芸作物又は緑地/牧草地を維持するための、そしてひいては定性的及び定量的見地から収量レベルを確保及び/又は増加させるための、雑草防除の実施に必要である。これらの新しい除草剤/薬害軽減剤の組み合わせは、記載された特徴を鑑みて最先端の技術を著しく超えるものである。
【0096】
それらの除草及び植物成長調節特性により、本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせは、既存の植物作物中、又は耐性若しくは遺伝子組換え作物及び依然開発されるべきエネルギー植物中の有害植物を防除するために用いることもできる。一般に、トランスジェニック植物(GMO)は、本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせに対する抵抗性に加えて、例えば、植物病、又は特定の昆虫又はかび、細菌若しくはウイルスなどの微生物のような植物病の病原体に対する抵抗性による、特定の有利な特性によって区別される。他の特性は、例えば、量、品質、貯蔵期間及び特定の構成成分の組成に関する収穫材料に関連する。このように、デンプン含量が増加した、若しくはデンプンの品質が変化したトランスジェニック植物は公知であり、又は収穫材料が異なる脂肪酸組成を有する、又は増加したビタミン含量若しくはエネルギー的特性を有するものが知られている。同じように、活性化合物も、また、それらの除草及び植物成長調節特性により、既存植物又は変異株選択により、及びまた変異原性植物及びトランスジェニック植物の異種交配により開発中の植物の作物における有害植物を防除するために使用することができる。
【0097】
現在まで存在している植物と比べて、改良された特性を有する新規な植物を作出する従来の方法は、例えば、伝統的な育種方法及び突然変異体の創出にある。これに代わる方法として、変化した特性を有する新規な植物は、組み換え法の助けを用いて作出することができる(例えば、EP−A−0221044、EP−A−0131624を参照)。例えば、幾つかの例において以下のことが記載されている:
・植物中で合成される澱粉の改良を目的とした作物の、遺伝子組換え技術による改変(例えば、WO92/11376、WO92/14827、WO91/19806);
・除草剤、例えば、スルホニル尿素に抵抗性を示すトランスジェニック作物(EP−A−0257993、US−A−5013659);
・植物を特定の害虫に対して抵抗性にするバチルス・チューリンゲンシス毒素(Bt毒素)の産生能を有する、トランスジェニック作物(EP−A−0142924、EP−A−0193259);
・改変された脂肪酸組成を有するトランスジェニック作物(WO91/13972)。
【0098】
原理的にその助けを借りて改良された特性を有する新規なトランスジェニック植物を作出することができる、分子生物学における非常に多くの方法が公知である;例えば、 Sambrook et al., 1989, Molecular Cloning, A Laboratory Manual, 2nd Edition, Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, NY;又はWinnacker “Gene und Klone”, VCH Weinheim 2nd Edition 1996 or Christou, “Trends in Plant Science” 1 (1996) 423-431を参照。当該遺伝子組換え操作を行なうために、DNA配列の組み換えによる変異誘発又は配列変化を可能にする核酸分子をプラスミドに導入することができる。例えば、上記の標準法は塩基交換を行なうことを可能にし、部分配列を除去し、又は天然若しくは合成配列を付加することを可能にする。DNAフラグメントを互いに結合するために、アダプター又はリンカーをフラグメントに付加してもよい。
【0099】
例えば、遺伝子産物の活性を低下させた植物細胞の作出は、少なくとも1つの対応するアンチセンスRNA、共抑制効果を実現するためのセンスRNAを発現させることにより、又は上記の遺伝子産物の転写物を特異的に切断する、少なくとも1つの好適に構成されたリボザイムを発現させることにより、実現することができる。
【0100】
この目的を達成するために、存在する可能性のあるいずれのフランキング配列をも含めて、遺伝子産物の全コード配列を包含するDNA分子を使用すること、そしてまたコード配列の部分だけを包含するDNA分子を使用することも可能であるが、これらの部分が細胞中でアンチセンス効果を有するためには十分長い必要がある。遺伝子産物のコード配列に対して高度の相同性を有するDNA配列の使用も、完全にはそれらと同一ではないが可能である。
【0101】
植物中に核酸分子を発現させる場合、合成されたタンパク質は植物細胞のいずれか所望のコンパートメントに局在化させることができる。しかしながら、特定のコンパートメントへの局在化を実現するために、例えば、コード領域を特定のコンパートメントへの局在化を確実にするDNA配列と結合させることが可能である。当該配列は当業者に公知である (例えば、 Braun et al., EMBO J. 11 (1992), 3219-3227; Wolter et al., Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85 (1988), 846-850; Sonnewald et al., Plant J. 1 (1991), 95-106を参照)。
【0102】
トランスジェニック植物細胞は、植物全体を生じさせるために公知技術により再生することができる。原理的に、トランスジェニック植物は、いずれかの所望する植物種の植物、即ち、単子葉植物だけでなく双子葉植物であってよい。従って、相同(=天然)遺伝子若しくは遺伝子配列の過剰発現、抑制若しくは阻害、又は異種(=外来)遺伝子若しくは遺伝子配列の発現により、その特性が変化したトランスジェニック植物を得ることができる。
【0103】
従って、本発明は、選抜育種、及び両方の雑種/ハイブリッドの結果として、耐性のトランスジェニック作物又は作物中の有害植物を防除するための、本発明の除草活性組成物の使用をも提供する。
【0104】
本発明は、好ましくは作物における、特にイネ作物(インディカ及び/又はジャポニカ種及びまたハイブリッド/突然変異体/GMOを使用して、畑地又は水田条件下に植栽又は播種)における、不要植物の選択的防除の方法を更に提供する。この方法は、本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせの成分(A)及び(B)を、植物(例えば、単子葉植物又は双子葉植物の広葉雑草、雑草類、カヤツリグサ科又は不要作物などの有害植物)に、種子(例えば、穀粒、種子又は塊茎若しくは芽のあるシュート部分などの栄養繁殖器官)に、又は植物が、例えば、一緒に又は別々に成長する区域(例えば、水に覆われていてもよい耕作区域)に施用することを含む。ここでは、1つ又はそれ以上の薬害軽減剤(B)、好ましくは式(S−1)〜(S−13)の、及び/又はグループ(B)からの1つ又はそれ以上の、特に1つの化合物が、除草剤(A)の前、後又はと同時に植物、種子又は植物が成長する区域(例えば、耕作区域)に施用される。好ましい実施態様では、薬害軽減剤(B)は種子処理のために使用される。
【0105】
不要植物は、当然のことながらそれらが必要とされない場所で成長するすべての植物を意味する。これらは、例えば、グリホサート、グルホシナート、アトラジン、イミダゾリノン除草剤、スルホニル尿素、(ヘテロ)アリールオキシアリールオキシアルキルカルボン酸又は−フェノキシアルキルカルボン酸(「fops」)、シクロヘキサンジオンオキシム(「dims」)又はオーキシン阻害剤などの、特定の除草活性化合物に抵抗性を有する種を含む、有害植物(例えば、単子葉又は双子葉雑草、雑草類、カヤツリグサ科又は不要作物)であってよい。
【0106】
本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせは、例えば、農作物、例えば、穀類(例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、イネ、トウモロコシ、キビ)などの単子葉農作物、又はサトウダイコン、サトウキビ、アブラナ、ワタ、ヒマワリ及びマメ科植物、例えば、ダイズ種属(例えば、非トランスジェニックダイズ属(例えば、STS品種などの従来品種)又はトランスジェニックダイズ属(例えば、RRダイズ又はLLダイズ)及びその交配種)、インゲンマメ属、エンドウ属、ソラマメ属及びラッカセイ属などの双子葉農作物、又はジャガイモ、リーキ、キャベツ、ニンジン、トマト、タマネギなどの種々の植物グループからの野菜作物などの作物において、果樹園(プランテーション作物)において、又は葉物、芝生及び牧草区域において、特にイネ作物(インディカ及び/又はジャポニカ品種及びハイブリッド/突然変異体/GMOを使用して、畑地又は水田条件下に植栽又は播種)において、不要植生を防除するのに選択的に用いられる。施用は、好ましくは播種/植栽作物の時期に関係なく、有害植物の出芽前に及び出芽した有害植物(広葉雑草、雑草類、カヤツリグサ科又は不要作物)の両方に行われる。
【0107】
本発明は、好ましくは作物における、特にイネ作物(インディカ及び/又はジャポニカ品種及びまたハイブリッド/突然変異体/GMOを使用して、畑地又は水田条件下に植栽又は播種)における、不要植生を選択的に防除するための、本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせの使用をも提供する。
【0108】
本発明は、好ましくは作物における、特にイネ作物(インディカ及び/又はジャポニカ種及びまたハイブリッド/突然変異体/GMOを使用して畑地又は水田条件下に植栽又は播種)における、作物の適合性を改良する方法を更に提供する。この方法は、本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせの成分(A)及び(B)を、植物(例えば、単子葉植物又は双子葉植物の広葉雑草、雑草類、カヤツリグサ科又は不要作物などの有害植物)に、種子(例えば、穀粒、種子又は塊茎若しくは芽のあるシュート部分などの栄養繁殖器官)に、又は植物が、例えば一緒に又は別々に成長する区域(例えば、水に覆われていてもよい耕作区域)に施用することを含む。ここでは、1つ又はそれ以上の薬害軽減剤(B)、好ましくは式(S−1)〜(S−13)の、及び/又はグループ(B)からの1つ又はそれ以上の、特に1つの化合物が、除草剤(A)の前、後又はと同時に植物、種子又は植物が成長する区域(例えば、耕作区域)に施用される。好ましい実施態様では、薬害軽減剤(B)は種子処理のために使用される。
【0109】
本発明は、好ましくは作物における、特にイネ作物(インディカ及び/又はジャポニカ品種及びまたハイブリッド/突然変異体/GMOを使用して、畑地又は水田条件下に植栽又は播種)における、作物の適合性を改良するための、本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせの使用をも提供する。
【0110】
本発明の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせは、例えば、個々の成分を、適切な場合、更なる活性成分、添加剤及び/又は常用の製剤補助剤との混合製剤として、公知の方法によって調製することができ、その組み合わせは、その後水で希釈して、又は別々に製剤化し若しくは一部別々に製剤化した個々の成分を水で併用希釈することによるタンクミックスとして、常法で施用される。別々に製剤化した又は一部別々に製剤化した個々の成分の分割施用も、また、可能である。複数部分に分けた個々の成分又は除草剤/薬害軽減剤の組み合わせを使用すること(逐次施用)、例えば、発芽前施用とそれに続く発芽後施用、又は初期発芽後施用とそれに続く中期若しくは後期発芽後施用も可能である。ここでは、対象とする組み合わせの活性化合物の併用又はほぼ同時使用が好ましく、そして併用使用が特に好ましい。
【0111】
除草剤(A)及び薬害軽減剤(B)は、併用で又は別々に、液剤、乳剤、懸濁剤、散剤、泡沫剤、パスタ剤、粒剤、エアロゾル剤、活性化合物含浸天然及び合成材料、及び高分子材料でのマイクロカプセルなどの、常用製剤に変換することができる。例えば、振盪ボトルを経て施用され及び溶解し田面水を経て分配される分散粒剤、巨大粒剤、浮遊粒剤、浮遊懸濁乳剤などの、イネの栽培に特異的な製剤も挙げることができる。製剤は常用の補助剤及び添加剤を含んでもよい。
【0112】
これらの製剤は公知の方法、例えば、活性化合物を伸展剤、即ち、液体溶媒、加圧液化ガス及び/又は固体担体と、場合により、界面活性剤、即ち、乳化剤及び/又は分散剤、及び又はフォーム形成剤の使用により混合することによって製造される。
【0113】
使用する増量剤が水の場合、例えば、補助溶媒として有機溶媒を採用することも可能である。本質的に好適な液体溶媒としては、キシレン、トルエン又はアルキルナフタレンなどの芳香族炭化水素;クロロベンゼン、クロロエチレン又は塩化メチレンなどの塩素化芳香族及び塩素化脂肪族炭化水素;シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素;又はパラフィン、例えば、鉱物油留分、鉱物及び植物油;ブタノール又はグリコールなどのアルコール、及びそれらのエーテル及びエステル;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノンなどのケトン;ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシドなどの強い極性溶媒、及びまた水がある。
【0114】
好適な固体の担体としては、例えば、アンモニウム塩、及びカオリン、粘土、タルク、白墨、石英、アッタパルガイト、モンモリロナイト又は珪藻土などの粉砕された天然鉱物、及び高度に分散したシリカ、アルミナ及びシリケートなどの粉砕された合成鉱物があり、好適な顆粒用の固体担体としては、例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石及び白雲石などの粉砕、分別された天然岩石があり、そしてまた、無機及び有機の粗びき粉末の合成顆粒、及びのこ屑、ココナツ殻、トウモロコシの穂軸、及びタバコの茎などの有機物質の顆粒があり、好適な乳化剤及び/又は発泡剤としては、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪族アルコールエーテル、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル、アルキルスルホネート、アルキルスルフェート、アリールスルホネートなどのノニオン性及びアニオン性の乳化剤、及びまた、蛋白質加水分解物がある。好適な分散剤としては、例えば、リグニン亜硫酸塩廃液及びメチルセルロースがある。
【0115】
カルボキシメチルセルロース、アラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニルなどの粉末、顆粒又はラテックス形態の天然及び合成高分子などの粘着性付与剤、及びまた、セファリン及びレシチンなどの天然リン脂質及び合成リン脂質を、製剤に使用することができる。その他の可能な添加剤としては鉱物油及び植物油がある。
【0116】
本発明に従う除草剤/薬害軽減剤の組み合わせの除草作用は、同様に、例えば、界面活性剤により、好ましくは脂肪族アルコールポリグリコールエーテルのグループからの湿潤剤により改善することができる。脂肪族アルコールポリグリコールエーテルは、好ましくは脂肪族アルコール基において10〜18個の炭素原子、及びポリグリコールエーテル部分において2〜20個のエチレンオキシド単位を含む。脂肪族アルコールポリグリコールエーテルは、ノニオン性の形態、又はイオン性の形態、例えば、脂肪族アルコールポリグリコールエーテル硫酸塩の形態で存在してもよく、それらは、例えば、C12/C14−脂肪族アルコールジグリコールエーテル硫酸ナトリウム塩(Genapol(登録商標)LRO, Clariant 社製)などのアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩若しくはカリウム塩)又はアンモニウム塩として、又はマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩としても使用することができる;例えば、EP−A−0476555、EP−A−0048436、EP−A−0336151又はUS−A−4400196、及びまた、Proc. EWRS Symp,“Factors Affecting Herbicidal Activity and Selectivity”, 227 - 232 (1988) を参照されたい。ノニオン性脂肪族アルコールポリグリコールエーテルとしては、例えば、2〜20個、好ましくは3〜15個のエチレンオキシド単位を含む(C10−C18)−、好ましくは(C10−C14)−脂肪族アルコールポリグリコールエーテル(例えば、イソトリデシルアルコールポリグリコールエーテル)、例えば、Genapol(登録商標)X-030、Genapol(登録商標)X-060、Genapol(登録商標)X-080又はGenapol(登録商標)X-150(全てはClariant社製である)などのGenapol(登録商標)X-シリーズのものがある。
【0117】
本発明は、更に、成分(A)及び(B)と、好ましくは脂肪族アルコール基中に10〜18個の炭素原子、及びポリグリコールエーテル部分に2〜20個のエチレンオキシド単位を含み、そしてノニオン性又はイオン性の形態(例えば、脂肪族アルコールポリグリコールエーテル硫酸塩)で存在してもよい脂肪族アルコールポリグリコールエーテルからの上記の湿潤剤との組み合わせも含む。C12/C14−脂肪族アルコールポリグリコールエーテル硫酸ナトリウム塩(Genapol(登録商標)LRO、Clariant社製)及び3〜15個のエチレンオキシド単位を有するイソトリデシルアルコールポリグリコールエーテル、例えば、Genapol(登録商標)X-030、Genapol(登録商標)X-060、Genapol(登録商標)X-080及びGenapol(登録商標)X-150 (全てはClariant社製)などのGenapol(登録商標)X-シリーズが好ましい。
【0118】
更に、ノニオン性又はイオン性の脂肪族アルコールポリグリコールエーテル(例えば、脂肪族アルコールポリグリコールエーテル硫酸塩)などの脂肪族アルコールポリグリコールエーテルは、また、多くの他の除草剤に対する浸透剤及び活性強化剤としての使用に好適であることが知られている(例えば:EP−A−0502014を参照)。従って、本発明は、また、好適な浸透剤及び活性強化剤との、好ましくは市場で入手可能な形態での組み合わせも包含する。
【0119】
本発明に従う除草剤/薬害軽減剤の組み合わせは、また、植物油と共に使用することができる。植物油の用語は、当然ながら、大豆油、菜種油、トウモロコシ油、ヒマワリ油、綿実油、亜麻仁油、ココナツ油、椰子油、アザミ油又はヒマシ油、特に菜種油などの油性植物種の油、そしてまた、菜種油メチルエステル又は菜種油エチルエステルなどのエステル交換生成物、例えば、アルキルエステルの意味である。
【0120】
植物油は、好ましくはC10−C22、より好ましくはC12−C20の脂肪酸エステルである。C10−C22の脂肪酸エステルは、例えば、不飽和又は飽和のC10−C22の脂肪酸のエステルであり、特に偶数の炭素原子数を有するもの、例えば、エルカ酸、ラウリン酸、パルミチン酸、特にステアリン酸、オレイン酸、リノール酸又はリノレン酸などのC18脂肪酸のエステルである。
【0121】
10−C22脂肪酸エステルの例は、グリセロール又はグリコールと、例えば、油性植物種の油に含まれるC10−C22脂肪酸との反応により得られるエステル、又は、例えば、前述のグリセロール又はグリコール−C10−C22脂肪酸エステルのC1−C20アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール又はブタノール)とのエステル交換反応により得ることができるC1−C20アルキル−C10−C22脂肪酸エステルである。エステル交換反応は、例えば、Rompp Chemie Lexikon, 9th edition, Volume 2, page 1343, Thieme Verlag Stuttgartに記載の公知の方法で実施することができる。
【0122】
好ましいC1−C20−アルキル−C10−C22−脂肪酸エステルは、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、ブチルエステル、2−エチルヘキシルエステル及びドデシルエステルである。好ましいグリコール及びグリセロール−C10−C22脂肪酸エステルは、均一な又は混合したC10−C22脂肪酸、特に偶数の炭素原子を有する脂肪酸、例えば、エルカ酸、ラウリン酸、パルミチン酸、特に、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸又はリノレン酸のようなC18−脂肪酸のグリコールエステル及びグリセロールエステルである。
【0123】
本発明に従う除草剤組成物において、植物油は、例えば、市場で入手可能な油含有製剤添加剤、特に、Hasten(登録商標)(Victorian Chemical Company, Australia、以後Hastenと呼ぶ。主成分:菜種油エチルエステル);Actirob(登録商標)B(Novance, France、以後ActirobBと呼ぶ。主成分:菜種油メチルエステル);Rako-Binol(登録商標)(Bayer AG, Germany、以後Rako-Binolと呼ぶ。主成分:菜種油);Renol(登録商標)(Stefes, Germany、以後Renolと呼ぶ。植物油成分:菜種油メチルエステル);又はStefes Mero(登録商標)(Stefes, Germany、以後Meroと呼ぶ。主成分:菜種油メチルエステル)などの菜種油系の添加剤の形態として存在することができる。
【0124】
更なる実施態様において、本発明は、また、菜種油など上記の植物油との組み合わせ、好ましくは市場で入手可能な油含有添加剤の形態との組み合わせ、特に Hasten(登録商標)(Victorian Chemical Company,Australia,以後Hastenと呼ぶ。主成分:菜種油エチルエステル);Actirob(登録商標)B(Novance, France、以後ActirobBと呼ぶ。主成分:菜種油メチルエステル);Rako-Binol(登録商標)(Bayer AG, Germany、以後Rako-Binolと呼ぶ。主成分:菜種油); Renol(登録商標)(Stefes, Germany、以後Renolと呼ぶ。植物油成分:菜種油メチルエステル);又はStefes Mero(登録商標)(Stefes, Germany、以後Meroとよぶ。主成分:菜種油メチルエステル)などの菜種油系の添加剤の組み合わせを含む。
【0125】
例えば、酸化鉄、酸化チタン及びプルシアンブルーなどの無機顔料、及びアリザリン着色剤、アゾ着色剤及びフタロシアニン着色剤などの有機着色剤、及び 鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデン及び亜鉛の塩などの少量の栄養分を使用することも可能である。
【0126】
一般に、製剤は0.1〜95質量%の間の、好ましくは0.5〜90質量%の間の活性物質を含む。
【0127】
それ自体で又はそれらの製剤の形態で、個々の成分(A)及び(B)は、既知除草剤など他の農薬活性化合物との混合物として、不要植生を防除するために、例えば、雑草を防除するために又は不要作物を防除するために使用することもでき、例えば、最終製剤又はタンクミックスも可能である。
【0128】
殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、薬剤軽減剤、鳥類忌避剤、及び土壌構造改良剤などの、他の既知活性化合物との混合物も可能である。
【0129】
個々の成分(A)及び(B)は、それ自体で、それらの製剤の形態で、又は即使用可能液剤、懸濁剤、乳剤、散剤、パスタ剤及び粒剤など、更なる希釈によりそれから調製される使用形態で使用することができる。それらは、例えば、散水、噴霧、微粒化又は散布により常法で使用される。
【0130】
活性化合物は、植物(例えば、単子葉植物又は双子葉植物の広葉雑草、雑草類、カヤツリグサ科又は不要作物などの有害植物)に、種子(例えば、穀粒、種子又は塊茎若しくは芽のあるシュート部分などの栄養繁殖器官)に、又は耕作区域(例えば、土壌)に、好ましくは緑色植物及び植物の部分に、そして適切な場合、更に土壌に施用することができる。1つの可能な使用は、タンクミックスの形態での活性化合物の併用施用であり、その場合、個々の活性化合物の最適調剤化濃厚製剤はタンク内で水と混合され、そして得られた噴霧液が施用される。
【0131】
個々の成分(A)及び(B)による本発明の組み合わせの併用除草製剤は、成分の量が既に最適比になっているので施用が容易であるという利点を有する。更に、製剤中の補助剤は互いに最適に調整することができる。
【0132】
〔生物学的実施例〕
発芽後法によって施用する場合の作物適合性
方法
作物の種子を砂壌土に置き、次いで土壌で覆った。ポットを温室内に置き、作物の良好な生育条件下で維持した。播種の2週後、試験植物を1〜3葉期に処理した。水和剤の形態で製剤化した成分(A)及び(B)の活性化合物は、次いで種々の薬量の水性サスペンションとして水300L/ha(換算)の施用量を用いて植物の緑色部分に噴霧した。
【0133】
薬害軽減剤有り又は無しの組み合わせにおける除草効果の目視スコアリングを、表中に記載の日数後に行なった(DAT=処理後の日数)。スコアリングは未処理対照植物と比較して百分率で行なった(除草活性%)。0%=除草活性無し、100%=完全除草活性=完全枯死。
【0134】
薬害軽減作用は、薬害軽減剤無し(個々の化合物)及び有りの除草剤組み合わせ(組み合わせ)の除草活性%を比較することにより計算した。次に個々の化合物と組み合わせ間の除草活性%の差を百分率で計算した(薬害軽減作用%):0%=薬害軽減剤添加による改善無し、100%=薬害軽減剤添加による完全改善=最大作物適合性(compatibility)。
【0135】
結果
本発明のグループ(A)の除草剤(成分A)とグループ(B)からの薬害軽減剤(成分B)の組み合わせを、広範囲スペクトルの有用植物を用いて試験し、改善された作物適合性を示した(薬害軽減作用%;下表を参照)。
【0136】
【表1】

【0137】
【表2】

【0138】
【表3】

【0139】
【表4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
成分(A)及び(B)を含む除草剤/薬害軽減剤の組み合わせ物であって、ここで、
(A)は、一般式(I):
【化1】

(式中、
1はハロゲン、好ましくはフッ素又は塩素であり;
2は水素であり、そしてR3はヒドロキシであり、又は
2及びR3は、それらが結合している炭素原子と一緒になってカルボニル基C=Oであり;そして
4は水素又はメチルである)
で表わされるグループからの1つ又はそれ以上の化合物若しくはその塩を意味し;そして
(B)は、薬害軽減剤のグループからの1つ又はそれ以上の化合物である;
上記除草剤/薬害軽減剤の組み合わせ物。
【請求項2】
成分(A)として以下の化合物:
【化2】

【化3】

から成るグループからの1つ又はそれ以上の化合物を含む、請求項1に記載の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせ物。
【請求項3】
成分(B)として以下の化合物:
(S1−1)メフェンピル(−ジエチル)、(S1−7)フェンクロラゾール(−エチル)、(S1−12)イソキサジフェン(−エチル)、(S2−1)クロキントセット(−メキシル)、(S3−1)ジクロルミド、(S3−2)R−29148(3−ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチル−1,3−オキサゾリジン)、(S3−3)R−28725(3−ジクロロアセチル−2,2−ジメチル−1,3−オキサゾリジン)、(S3−4)ベノキサコル、(S3−5)PPG−1292(N−アリル−N−[(1,3−ジオキソラン−2−イル)−メチル]ジクロロアセトアミド)、(S3−6)DKA−24(N−アリル−N−[(アリルアミノカルボニル)メチル]ジクロロアセトアミド)、(S3−7)AD−67/MON4660(3−ジクロロアセチル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン)、(S3−8)TI−35(1−ジクロロアセチルアゼパン)、(S3−9)ジシクロノン、(S3−10)/(S3−11)フリラゾール、(S4−1)シプロスルファミド、(S7−1)(ジフェニルメトキシ)酢酸メチル(CAS Reg. No.:41858−19−9)、(S9−1)1,2−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−1−メチル−3−(5−テトラゾリルカルボニル)−2−キノロン(CAS Reg. No.:95855−00−8)、(S11−1)オキサベトリニル、(S11−2)フルキソフェニム、(S11−3)シオメトリニル、(S12−1)[(3−オキソ−1H−2−ベンゾチオピラン−4(3H)−イリデン)メトキシ]酢酸メチル(CAS Reg. No.:205121−04−6)、(S13−1)ナフタル酸無水物、(S13−2)フェンクロリム、(S13−3)フルラゾール、(S13−4)CL−304415(4−カルボキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−4−酢酸)、(S13−5)MG−191(2−ジクロロメチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン)、(S13−6)MG−838(1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン−4−カルボジチオ酸2−プロペニル)、(S13−7)ジスルホトン(ホスホロジチオ酸O,O−ジエチルS−2−エチルチオエチル)、(S13−8)ジエトレート、(S13−9)メフェナート;特に好ましくは、(S1−1)メフェンピル(−ジエチル)、(S1−7)フェンクロラゾール(−エチル)、(S1−12)イソキサジフェン(−エチル)、(S2−1)クロキントセット(−メキシル)、(S3−1)ジクロルミド、(S3−4)ベノキサコル、(S3−7)AD−67/MON4660(3−ジクロロアセチル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン)、(S3−8)TI−35(1−ジクロロアセチルアゼパン)、(S3−10)/(S3−11)フリラゾール、(S4−1)シプロスルファミド、 (S11−1)オキサベトリニル、(S11−2)フルキソフェニム、(S11−3)シオメトリニル、(S13−1)ナフタル酸無水物、(S13−2)フェンクロリム、(S13−3)フルラゾール;非常に特に好ましくは、(S1−1) メフェンピル(−ジエチル)、(S1−12)イソキサジフェン(−エチル)、(S2−1)クロキントセット(−メキシル)、(S3−1)ジクロルミド、(S3−4)ベノキサコル、(S3−7)AD−67/MON4660(3−ジクロロアセチル−1−オキサ−3−アザスピロ[4,5]デカン)、(S3−10)/(S3−11)フリラゾール、(S4−1)シプロスルファミド、(S11−2)フルキソフェニム、(S13−2)フェンクロリム、(S13−3)フルラゾール;
から成る、可能な立体異性体及び農業上常用のエステル及び塩を含んでいる、グループからの1つ又はそれ以上の化合物を含む、請求項1又は2に記載の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせ物。
【請求項4】
成分(A)及び(B)の質量比(A):(B)が1:50000〜500:1、特に1:8000〜250:1、とりわけ好ましくは1:2500〜50:1の範囲内である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせ物。
【請求項5】
有効量の成分(A)及び(B)、及び/又は更に異なるタイプの農薬活性化合物、製剤補助剤及び作物保護における常用の添加剤のグループからの1つ又はそれ以上の更なる成分を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせ物。
【請求項6】
追加の更なる農薬活性化合物が、成分(A)及び(B)と構造的に異なる除草剤である、請求項5に記載の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせ物。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせ物の成分(A)及び(B)を併用して又は別々に施用する、不要植生を防除する方法。
【請求項8】
作物中の、例えばコムギ(デュラムコムギ及び普通コムギ)、トウモロコシ、ダイズ、サトウダイコン、サトウキビ、ワタ、イネ、マメ、アマ、オオムギ、エンバク、ライムギ、ライコムギ、アブラナ、ジャガイモ、キビ(モロコシ)、牧草、葉物/芝生中の、又は果樹園中の、特にイネ作物中の不要植生を防除するための、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
作物中の、特にイネ作物中の不要植生を防除するための、請求項1〜6のいずれか1項に記載の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせ物の使用。
【請求項10】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせ物の成分(A)及び(B)を併用して又は別々に施用する、作物適合性を改善する方法。
【請求項11】
特にイネ作物中の作物適合性を改善するための、請求項1〜6のいずれか1項に記載の除草剤/薬害軽減剤の組み合わせ物の使用。

【公表番号】特表2011−530552(P2011−530552A)
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−522414(P2011−522414)
【出願日】平成21年8月8日(2009.8.8)
【国際出願番号】PCT/EP2009/005763
【国際公開番号】WO2010/017925
【国際公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【出願人】(302063961)バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト (524)
【Fターム(参考)】