説明

ジャイレース阻害剤としてのベンズイミダゾール誘導体

本発明は、細菌性ジャイレースおよび/またはTopoIVを阻害する、化学式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩、および該化合物を含む薬学的に許容される組成物に関する。これらの化合物およびその組成物は、細菌感染の治療に有用である。それゆえ、本発明は哺乳動物における細菌感染の治療方法にも関する。とりわけ、本発明の化合物は、上気道感染、下気道感染、耳感染、胸膜肺および気管支炎、尿路感染、腹腔内感染、心血管感染、血液感染、敗血症、中枢神経系感染、皮膚軟組織感染、胃腸感染、骨関節感染、生殖器感染、眼感染、または肉芽種性感染症の治療または重篤度の緩和に有用である。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学式Iの化合物:
【化1】

または薬学的に許容されるその塩であって、
Zは窒素またはC−Rから選択され、
Xは窒素またはC−Rから選択され、
はQ−RまたはRであって、
QはC−C脂肪族であって、ここで3メチレン以下のQのユニットは、−NH−、−NR−、−O−、−S−、−CO−、−OC(O)−、−C(O)CO−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)NH−、−C(O)NR−、−C(=N−CN)、−NHCO−、−NRCO−、−NHC(O)O−、−NRC(O)O−、−SONH−、−SONR−、−NHSO−、−NRSO−、−NHC(O)NH−、−NRC(O)NH−、−NHC(O)NR−、−NRC(O)NR、−OC(O)NH−、−OC(O)NR−、−NHSONH−、−NRSONH−、−NHSONR−、−NRSONR−、−SO−、または−SO−によって任意にかつ独立して代替され、
Qは、任意に1個から3個の個別発生のRで置換され、
Rは、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、C3−10脂環式、または3員環から8員環の飽和もしくは部分的に不飽和の単環、または5員環から6員環の単環のアリール環(各環は、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ)から選択されるか;あるいは窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系から選択され;前記単環または二環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
各Rは、独立して水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であるか、
同一の置換基または異なる置換基上の任意の2個のRまたは2個のR基は、各基が結合する原子とともに、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または酸素もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環の単環のアリール環窒素を任意に形成し、前記単環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、各Rは独立して水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
Tは(CHであり、
yは0、1、または2であり、
Arは、
(a)3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の環、
(b)5員環から6員環のアリール環、
(c)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から3個のヘテロ原子を持つ3員環から7員環の複素環、
(d)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から4個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のヘテロアリール環、または、
(e)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系
から選択され、
Arは−R、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、ハロゲン、−CN、C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
のそれぞれの発生は、水素、C1−6脂肪族化合物、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または5員環から6員環の単環のアリール環から独立して選択され、各環は、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から4個のヘテロ原子を持ち、前記C1−6脂肪族化合物、前記3員環から8員環のまたは5員環から7員環の単環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CONHR、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
は水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
Arは、
(a)3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の環、
(b)5員環から6員環のアリール環、
(c)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から3個のヘテロ原子を持つ3員環から7員環の複素環、
(d)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から4個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のヘテロアリール環、または
(e)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系
から選択され、
Arは、−R、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、ハロゲン、−CN、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
のそれぞれの発生は、水素、C1−6脂肪族化合物、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または5員環から6員環の単環のアリール環から独立して選択され、各環は窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から4個のヘテロ原子を持ち、前記C1−6脂肪族化合物、前記3員環から8員環のまたは5員環から6員環の単環は、R、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CONHR、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
は水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
は、ハロゲン、L、−(L)−R、−(L)−N(R、−(L)−SR、−(L)−OR、−(L)−(C3−10脂環式)、−(L)−(C6−10)アリール)、−(L)−(5員環から10員環のヘテロアリール)、−(L)−(5員環から10員環のヘテロシクリール)、オキソ、チオキソ、−C1−4ハロアルコキシ、−C1−4ハロアルキル、−(L)−NO、−(L)−CN、−(L)−CF、−(L)−OCF、−CO、−COR、−OC(O)R、または−NRC(O)Rから選択され、
nは0または1であるか、または
任意の2個のRまたは2個のR基、またはR基と、同一の置換基あるいは異なる置換基上のRまたはR基の任意の組み合わせは、各基が結合する原子とともに、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、あるいは5員環から6員環の単環のアリール環を任意に形成し、各環は窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持ち、いずれの前記単環もR、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(R、または−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
は水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
LはC1−6脂肪族化合物であって、3個以下のメチレンユニットは−NH−、−NR−、−O−、−S−、−CO−、−OC(O)−、−C(O)CO−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)NH−、−C(O)NR−、−C(=N−CN)、−NHCO−、−NRCO−、−NHC(O)O−、−NRC(O)O−、−SONH−、−SONR−、−NHSO−、−NRSO−、−NHC(O)NH−、−NRC(O)NH−、−NHC(O)NR−、−NRC(O)NR、−OC(O)NH−、−OC(O)NR−、−NHSONH−、−NRSONH−、−NHSONR−、−NRSONR−、−SO−、または−SO−によって代替され、
は、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、または3員環から8員環の飽和もしくは部分的に不飽和の単環、または5員環から6員環のアリール環(各環は窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ)、あるいは窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ、8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系から選択され、前記それぞれの環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(R、または−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
は水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であるか、または、
同一の置換基または異なる置換基上の任意の2個のR基は、各R基が結合する原子とともに、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のアリール環を任意に形成し、
前記環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
は水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
は、−R’、ハロゲン、=NR’、−NO、−CN、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−OR’、−SR’、−N(R’)、−NR’COR’、−NR’CON(R’)、−NRCO、−COR、−COR’、−OCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−NR’SOR’、−NR’SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、または−OPO(R’)から選択され、
R’のそれぞれの発生は独立して水素、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、または3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のアリール環;あるいは窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和の、部分的に不飽和の、または完全に不飽和の二環系であり、前記それぞれの環は、−R、−T−Ar、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、−CN、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から3個の個別発生で任意に置換され、または
の2個の発生、Rの2個の発生、または1個のRと1個のR’とは、それらが結合する原子とともに、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のアリール環;あるいは窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系を任意に形成し、前記単環または二環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(R、または−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
は、−R、ハロゲン、−NO、−CN、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−OR’、−SR’、−N(R’)、−NR’COR’、−NRCON(R’)、−NR’COR’、−COR’、−COR’、−OCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、−C(R’)=NOR’、−C(R’)=NOH、−C(R’)=NR’、−C(R’)=N−N(R)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−NR’SOR’、−NR’SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−C(O)C(O)N(R’2)R’−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、または−OPO(R’)から選択され、
は、水素、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和または部分的に不飽和の二環系から選択され、前記C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式または前記単環もしくは二環は、−R、−T−Ar、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、−CN、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から4個の個別発生で任意に置換され、
任意の前記環の任意の窒素原子は、−R、−N(R、−COR、−CO、−COCOR、−COCHCOR、−SO、−SON(R、−C(=S)N(R、−C(=NH)−N(R、または−NRSOと任意に置換され、
は水素、C1−6脂肪族化合物、フェニル、−O(Ph)、−CH(Ph)、−(CH12(Ph)、−CH=CH(Ph)であるか、または酸素、窒素、あるいは硫黄から独立して選択される、1個から4個のヘテロ原子を持つ非置換の5員環から6員環のヘテロアリールもしくは複素環であり、前記脂肪族基または前記Rのフェニル環は、−NH、−NH(C1−4脂肪族化合物)、−N(C1−4脂肪族化合物)、ハロゲン、−C1−4脂肪族化合物、−OH、−O(C1−4脂肪族化合物)、−NO、−CN、−COH、−CO(C1−4脂肪族化合物)、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシの1個から3個の個別発生で任意に置換され、前記RのC1−4脂肪族基は非置換であり、
は非置換のC1−4脂肪族基であり、
は、−Ar、−C(O)NHR、−C(O)N(R、−C(O)R、−CO、−C(O)C(O)N(R、−SO、−SON(R、−SONHR、−C(R)=NOR、−C(R)=NOH、または−C(R)=NRから選択され、
各Rは、−T−ArまたはC1−6脂肪族基から独立して選択され、前記C1−6脂肪族基は、−R、−T−Ar、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、−CN、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rから独立して選択される、1個から3個の基と任意に置換され、
Arは、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から4個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、1個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環の複素環であり、但し前記環は環Aとの結合点に隣接した位置に水素結合受容体を持つことを条件とし、
Arは、−R、−T−Ar、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、−CN、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から3個の基の個別発生で任意に置換され、または
Arの隣接位置上にある2個の置換基は、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のアリール環をともに形成することができ、前記3員環から8員環のまたは前記5員環から6員環の環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(R、または−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、前記任意の環の任意の窒素原子は、−R、−N(R、−COR、−CO、−COCOR、−COCHCOR、−SO、−SON(R、−C(=S)N(R、−C(=NH)−N(R、または−NRSOと任意に置換され、
は、水素またはハロゲンから選択され、
但し、1−エチル−3−(5−(2,3−ジヒドロ−l−イソプロピル−2−オキソ−1H−イミダゾール−4−イル)−7−(ピリミジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル]尿素、および
1−エチル−3−(5−(1,1−ジメチル尿素)−7−(ピリミジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)尿素の化合物が除外されることを条件とする、
化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項2】
はArである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Arは、
【化2】

【化3】

の任意に置換される環から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Arは、以下の任意に置換される環:
【化4】

から選択される、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
Arは、以下の任意に置換される環:
【化5】

から選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
Arは以下の環:
【化6】

から選択される、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
Arは以下の環:
【化7】

から選択される、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
は、メチル、エチル、イソプロピル、またはシクロプロピルから選択される、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
はエチルである、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
ZはC−Rである、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
は水素である、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
はハロゲンである、請求項10に記載の化合物。
【請求項13】
はフッ素である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
XはC−Rである、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
は水素である、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
はハロゲンである、請求項14に記載の化合物。
【請求項17】
はフッ素である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
XはC−Rであり、ZはC−Rである、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
は水素である、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
はRである、請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項21】
は、−R、ハロゲン、−CN、−OR’、−N(R’)−NR’CON(R’)、−NR’COR’、−COR’、または−CON(R’)から選択される、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
は、水素、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ3員環から8員環の飽和単環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和二環系から選択される、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
は、
【化8】

から選択される、請求項21に記載の化合物。
【請求項24】
は、
【化9】

から選択される、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
化学式IIa、IIb、またはIIcの化合物:
【化10】

または薬学的に許容されるその塩である、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項26】
ZはC−Rである、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
は水素である、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
はハロゲンである、請求項26に記載の化合物。
【請求項29】
はフッ素である、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
は、メチル、エチル、イソプロピル、またはシクロプロピルから選択される、請求項25から請求項の29のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項31】
はエチルである、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
はRであり、Rは、
【化11】

【化12】

から選択される、請求項25から請求項31のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項33】
は、
【化13】

から選択される、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
【化14】

【化15】

【化16】

から選択される化合物。
【請求項35】
請求項1または請求項2に記載の化合物、および薬学的に許容されるキャリア、アジュバント、または賦形剤を含む組成物。
【請求項36】
抗生剤、抗炎症薬、抗ウイルス薬、または細菌性生物の抗生剤への感受性を高める薬剤から選択される、さらなる治療薬をさらに含む、請求項35に記載の組成物。
【請求項37】
生体サンプル中において、ジャイレースまたはTopoIV活性を阻害する方法であって、請求項1または請求項2に記載の化合物、または請求項35に記載の組成物に、前記生体サンプルを接触させるステップを含む、方法。
【請求項38】
患者において、ジャイレースまたはTopoIV活性を阻害する方法であって、請求項1または請求項2に記載の化合物、または請求項35に記載の組成物を、前記患者に投与するステップを含む、方法。
【請求項39】
生体サンプル中において、ジャイレースまたはTopoIV活性を阻害する方法であって、請求項1または請求項2に記載の化合物、または請求項35に記載の組成物に、前記生体サンプルを接触させるステップを含む、方法。
【請求項40】
患者において、ジャイレースまたはTopoIV活性を阻害する方法であって、請求項1または請求項2に記載の化合物、または請求項35に記載の組成物を投与するステップを含む、方法。
【請求項41】
患者において、細菌の量を減少させる方法であって、請求項1または請求項2の化合物、または請求項35に記載の組成物を、前記患者に投与するステップを含む、方法。
【請求項42】
患者において、細菌感染を予防、治療、または重篤度を緩和する方法であって、請求項1または請求項2に記載の化合物、または請求項35に記載の組成物を、前記患者に投与するステップを含む、方法。
【請求項43】
前記治療または予防される細菌感染は、感受性細菌性生物の存在を特徴とする、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記感受性細菌性生物は、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)、化膿連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、エンテロバクター種(Enterobacter sps.)、プロテウス種(Proteus sps.)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、大腸菌(E.coli)、霊菌(Serratia marcescens)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(Coag.Neg.Staph)、ヘモフィルス・インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、炭疽菌(Bacillus anthracis)、マイコプラズマ肺炎菌(Mycoplasma pneumoniae)、モラクセラ・カタラーリス菌(Moraxella catarralis)、クラミジア肺炎菌(Chlamydia pneumoniae)、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)、ヒト型結核菌(Mycobacterium tuberculosis)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、またはヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)のうちの1つ以上の存在を特徴とする、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記感受性細菌性生物は、肺炎連鎖球菌、大便連鎖球菌、または黄色ブドウ球菌のうちの1つ以上の存在を特徴とする、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記感受性細菌性生物は、大腸菌、モラクセラ・カタラーリス菌、またはヘモフィルス・インフルエンザ菌のうちの1つ以上の存在を特徴とする、請求項44に記載の方法。
【請求項47】
前記治療または予防される細菌感染は、上気道感染、下気道感染、耳感染、胸膜肺および気管支炎、尿路感染、腹腔内感染、心血管感染、血液感染、敗血症、中枢神経系感染、皮膚軟組織感染、胃腸感染、骨関節感染、生殖器感染、眼感染、または肉芽種性感染症のうちの1つ以上から選択される、請求項43、44、45または46のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
治療される前記細菌感染は、咽頭炎、静脈洞炎、外耳炎、中耳炎、気管支炎、蓄膿症、肺炎、膀胱炎および腎盂腎炎、腎臓結石、前立腺炎、腹膜炎、透析関連腹膜炎、実質臓器の腫瘍、心内膜炎、心筋炎、心膜炎、輸血関連敗血症、髄膜炎、脳炎、脳腫瘍、骨髄炎、関節炎、生殖器潰瘍、尿道炎、膣炎、子宮頚管炎、歯肉炎、結膜炎、角膜炎、水晶体過敏性眼内炎、または発熱性好中球減少症の患者の感染のうちの1つ以上から選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記化合物とともに複数の投薬形態として、または別の投薬形態として、前記患者にさらなる治療薬を投与するステップをさらに含む、請求項41または請求項42に記載の方法。
【請求項50】
細菌性生物の抗生剤への感受性を高める薬を前記患者に投与するステップをさらに含む、請求項41または請求項42に記載の方法。

【公表番号】特表2009−514894(P2009−514894A)
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−539114(P2008−539114)
【出願日】平成18年11月6日(2006.11.6)
【国際出願番号】PCT/US2006/043269
【国際公開番号】WO2007/056330
【国際公開日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】