説明

ジャッキ装置

【課題】ジャッキ作動による部材のスライド案内面におけるいわゆる「かじり」の発生を未然に防止し、円滑なスライド作動を実現してジャッキによる進退動作を阻害しない。
【解決手段】ジャッキJ作動によって、被揚重物Pを載置するリフトフォーク20をジャッキベース1にスライド案内手段10によって上下動させて被揚重物Pを昇降する。スライド案内手段10は、前面側に至るに伴い次第に広幅となる断面蟻溝外郭形状にしてジャッキベース1側に上下方向に沿って配設したスライド突条部11と、このスライド突条部11に抜脱されることなくスライド自在に嵌め合うよう、奥部に至るに伴い次第に広幅となる断面蟻溝形状にしてリフトフォーク20側に上下方向に沿って配設したスライド溝部12と、スライド突条部11の外側面、スライド溝部12の内側面のいずれか一方に配設されて相互間に介在される潤滑剤含有材製のスライド案内体13とを備えて成る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば水圧の付加、解除によってシリンダ筐体から伸縮進退するシリンダロッドによって重量物等の被揚重物を昇降させるに際し、昇降作動をスライド案内するスライド案内手段における案内面での金属部材相互間の噛み合い、いわゆる「かじり」を防止して円滑にスライド作動させるようにしたジャッキ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば油圧・水圧等の液体による流体圧力の付加、解除によって進退するロッド、あるいはスクリューネジの回転によって進退する座板等によって重量物たる被揚重物等を持ち上げたり、降ろしたりするジャッキ装置は、シリンダ筐体にシリンダロッド、座板等を出没伸縮するよう進退自在に装入して成り、また、シリンダロッド、座板等の円滑なスライド作動のために、スライド案内機構を設けてある。例えば特許文献1に示される運搬用昇降移動装置であり、特許文献2に示される重量物搬送具であり、特許文献3に示されるスクリュウジャッキのスライド装置およびその製造方法である。
【0003】
特許文献1の運搬用昇降移動装置は、底面に車輪機構を備えたベース上にジャッキ機構を搭載してあって、被搬送物を載置支持するリフトフォーク盤をジャッキ機構のジャッキ部によって昇降するようにし、リフトフォーク盤をベース後部に形成したガイド部にスライド自在に噛み合わせてあることで昇降案内させるようにして成る。特許文献2の重量物搬送具は、底面に車輪を備えている摺動支持部上にスクリュウジャッキ等の調整部を設け、この調整部に、調整部上から上下動するよう挿入した軸部に固定支持部を配設すると共に、この固定支持部には重量物を載置する載置部を連結し、載置部は摺動支持部側面に形成されている溝状部によって案内される係止部を有していて、この溝上部と係止部とによって載置部がスライド案内されるようにしている。特許文献3のスクリュウジャッキのスライド装置は、ラムケース内に上下方向で進退動する内ラムを装入配置し、ラムケース内側面と内ケース外側との間で形成した突条と、これに噛み合う凹陥溝とのスライド嵌合によってラムケースに内ケースが案内されるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平6−45982号公報
【特許文献2】特開平8−324729号公報
【特許文献3】特開2004−99258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来におけるジャッキ装置のスライド案内構成は、いずれも溝部とそれに噛み合う突条物とから成り、また、これらの溝部、突条物等は金属製素材によって構成されている。ただ、その摺動面が鏡面加工とはなっていないために、繰り返されるスライド作動に伴い金属面特有のざらつきによって擦り傷が生じ、それらが互いに引っ掛かることにもなる。このような引っ掛かりはいわゆる「かじり(scuffing)」を発生させ、このかじりが増大するとスライド面で膠着状態となってジャッキによるスライド作動の円滑性を損なわせる。
【0006】
また、このいわゆるかじりは、スライド面相互間に潤滑液を塗布したり、その素材を例えばステンレス材等に変更したりしても、被揚重物の昇降のためのスライド方向が一般的には上下方向に沿うことで潤滑液が次第に流下、減少することもあって基本的には解消できず、その保守、点検等は面倒であった。
【0007】
そこで本発明は上述したような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、その目的は例えばジャッキ作動による金属部材相互間のスライド案内面におけるいわゆる「かじり」の発生を未然に防止し、円滑なスライド作動を実現してジャッキによる進退動作を阻害しないようにしたジャッキ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、ジャッキJ作動によって、所定の被揚重物Pを載置するリフトフォーク20をジャッキベース1に対しスライド案内手段10によって上下動させて被揚重物Pを昇降するジャッキ装置において、スライド案内手段10は、前面側に至るに伴い次第に広幅となる断面蟻溝外郭形状にしてジャッキベース1側に上下方向に沿って配設したスライド突条部11と、このスライド突条部11に抜脱されることなくスライド自在に嵌め合うよう、奥部に至るに伴い次第に広幅となる断面蟻溝形状にしてリフトフォーク20側に上下方向に沿って配設したスライド溝部12と、スライド突条部11の外側面、スライド溝部12の内側面のいずれか一方に配設されて、相互間に介在される潤滑剤含有材製のスライド案内体13とを備えて成ることを特徴とする。
スライド案内手段10のスライド突条部11は、所定のジャッキJを内装固定させるよう後方が開放された平面ほぼコ字形状で、ジャッキベース1上に立脚した支持枠3の正面に配設されており、スライド溝部12は、被揚重物Pを載置するフォーク部24を有する側面L字形状のジャッキフォーク23を、支持枠3外側で上下動するよう後方が開放されている平面ほぼコ字形状のスライド枠部21に一体化させるジャッキフォーク23の立脚部25背面に配設されていることで、構成することができる。
スライド案内体13は、潤滑剤を含有させた金属材、合成樹脂材にて形成されていて、スライド溝部12の内側面に一体的に接合固定されることで構成することができる。
ジャッキベース1の後部には、所定のジャッキJを内装状態で支持させるジャッキ支持部2が設けられており、このジャッキ支持部2は、後方が開放されていて、ジャッキベース1に立脚されている平面ほぼコ字形状の支持枠3と、この支持枠3の開放部の底部において開放部左右縁相互間で連結した平面円弧状の底部枠4と、必要に応じジャッキベース1に穿設された支持孔5とを備えることで構成することができる。
ジャッキベース1に設けたジャッキ支持部2にスライド案内手段10を介して上下動自在にリフトフォーク20を設け、このリフトフォーク20は、ジャッキ支持部2における支持枠3外側で上下動するよう後方が開放されている平面ほぼコ字形状のスライド枠部21と、所定のジャッキJにおけるジャッキロッドR上端に連繋して、スライド枠部21上部に固定されている上部カバー22と、被揚重物Pを載置するフォーク部24、スライド枠部21内側面に当接する立脚部25を有する側面ほぼL字形状で、スライド枠部21の下部内側面に立脚部25面で固定されているジャッキフォーク23とから成ることで構成することができる。
【0009】
以上のように構成された本発明に係るジャッキ装置にあって、ジャッキベース1のジャッキ支持部2に内装支持させたジャッキJの作動は、スライド案内手段10を介してリフトフォーク20を上下動させ、上下動するリフトフォーク20によって所定の被揚重物Pを昇降させる。
スライド案内手段10の潤滑剤含有材製のスライド案内体13は、ジャッキベース1側のスライド突条部11に対しリフトフォーク20側のスライド溝部12をいわゆるかじりを生じさせずに円滑にスライドさせる。
ジャッキ支持部2における支持枠3はジャッキJを内装支持させ、リフトフォーク20のスライド枠部21は上部カバー22にてジャッキJのジャッキロッドRを連繋すると共に、被揚重物Pを載置するジャッキフォーク23を一体化し、また支持枠3正面のスライド突条部11と、ジャッキフォーク23の立脚部25背面のスライド溝部12との噛み合わせは、スライド案内手段10を介した所定のジャッキJのジャッキベース1上への組立を容易にさせる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は以上説明したように構成されているため、ジャッキJ作動によって所定の被揚重物Pを昇降するときのスライド案内手段10におけるスライド案内面にいわゆる「かじり」を発生させず、円滑なスライド作動を実現してジャッキJによる上下動等の進退動作を阻害しない。
【0011】
すなわちこれは、本発明において、リフトフォーク20をジャッキベース1にスライド案内手段10によって上下動させるとき、スライド案内手段10は、ジャッキベース1側に配設したスライド突条部11と、このスライド突条部11にスライド自在に嵌め合うよう、リフトフォーク20側に配設したスライド溝部12と、スライド突条部11の外側面、スライド溝部12の内側面のいずれか一方に配設されて、相互間に介在される潤滑剤含有材製のスライド案内体13とを備えて成るからである。これにより、従来であればスライド案内手段10における金属材同士の擦れ合いによって生じる表面の擦り傷等に起因する、いわゆるかじりの発生が未然に防止され、円滑、安定した上下動を実現できる。
【0012】
また、ジャッキベース1のジャッキ支持部2における支持枠3、底部枠4によってジャッキJは内装状態でしっかり支持固定することができる。一方、リフトフォーク20は、スライド枠部21、上部カバー22、ジャッキフォーク23によって一体的に形成されていると共に、ジャッキJのジャッキロッドRに連繋されていることで、ジャッキJの作動に追随してスライド案内手段10を介して上下動するのであり、スライド案内手段10を介したジャッキ支持部2、リフトフォーク20両者間の組立更には保守、点検も容易にする。
【0013】
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。本発明は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明を実施するための一形態を示す一部切欠分解斜視図である。
【図2】同じく一部切欠側面図である。
【図3】同じく一部切欠平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号1は床面・地面その他の起重場所の載置面上に据え付けられる平盤状のジャッキベースである。このジャッキベース1には、例えば水圧で作動するジャッキJ、このジャッキJの筐体上部から出没進退するジャッキロッドRに連繋されているリフトフォーク20、このリフトフォーク20のスライド進退を案内するスライド案内手段10が設けられていて、上下動することになるリフトフォーク20に載置される重量物たる所定の被揚重物Pを昇降させるようになっている。
【0016】
ジャッキベース1は、正面中央部がほぼ矩形状に切り欠かれることで凹所となっていて、平面から見て基本的にはほぼ倒凹字形状を呈する所定肉厚、所定重量を有する金属盤にて形成されている。このジャッキベース1の後部には、所定の例えば水圧で作動するジャッキJを内装状態で支持させるジャッキ支持部2が設けられており、このジャッキ支持部2は、後方が開放されていて、ジャッキJの外径に比し小さくはない内法幅を有して、ジャッキベース1に立脚されている平面ほぼコ字形状の支持枠3と、この支持枠3の開放部の底部において開放部左右縁相互間で連結した平面円弧状の底部枠4とによって、また必要に応じジャッキベース1に穿設された支持孔5とを備えることで形成されている。
【0017】
このジャッキ支持部2の支持枠3の開放縁上部の左右縁相互間で、平面から見てほぼ末広がり状を呈するコ字形状のハンドル6が跨るように付設されていて、本発明ジャッキ装置自体を運搬・移動可能にしている。
【0018】
そして、このジャッキ支持部2の支持枠3における正面には、ジャッキJの上部で出没するよう伸縮進退するジャッキロッドRに連繋されているリフトフォーク20を、その移動方向例えば昇降方向である上下方向に沿ってスライド案内させるスライド案内手段10が設けられている。このスライド案内手段10は、前面側に至るに伴い次第に広幅となる断面蟻溝外郭形状にして支持枠3正面に上下方向に沿って配設したスライド突条部11と、このスライド突条部11に抜脱されることなくスライド自在に嵌め合うよう、奥部に至るに伴い次第に広幅となる断面蟻溝形状にしてリフトフォーク20背面に上下方向に沿って配設したスライド溝部12と、スライド突条部11の外側面、スライド溝部12の内側面のいずれか一方に配設されて、相互間に介在される潤滑剤含有材製のスライド案内体13とを備えて成る。
【0019】
尚、リフトフォーク20は、ジャッキベース1上のジャッキ支持部2における支持枠3外側で上下動するよう後方が開放されている平面ほぼコ字形状のスライド枠部21と、所定のジャッキJにおけるジャッキロッドR上端の例えば座盤に連繋して、スライド枠部21上部開口を閉塞するよう、上部縁に溶接等で固定されている上部カバー22と、被揚重物Pを載置するよう、前記ジャッキベース1における正面側中央の凹所内に嵌り込むフォーク部24、スライド枠部21内側面に当接する立脚部25を有する側面ほぼL字形状で、スライド枠部21の下部内側面に立脚部25面が当接した状態で溶接等で固定されているジャッキフォーク23とから成り、これらは一体的に形成されている。また、上部カバー22、ジャッキフォーク23のフォーク部24それぞれの上面には例えば左右方向に沿う断面V字形状の所定数の滑り止め溝が所定間隔で形成されている。
【0020】
スライド案内手段10におけるスライド突条部11は、支持枠3の正面で、平板状部分と蟻溝外郭状部分とが一体となった平面でほぼK字外郭形状を呈するように形成されていて、その平板状部分で支持枠3正面にその上下方向に沿って例えば溶接等でしっかりと固着されている(図3参照)。
【0021】
一方、スライド溝部12は、スライド突条部11の蟻溝外郭状部分にスライド自在に噛み合う蟻溝形状に形成されていて、図示にあっては、リフトフォーク20におけるジャッキフォーク23の立脚部25背面に形成されていて、被揚重物Pの荷重が負荷されるフォーク部24を直接的にスライド案内させることで、そのスライド作動の安定性が図れるように考慮している。
【0022】
また、スライド案内体13は、潤滑剤を含有させた金属材、合成樹脂材等にて形成されており、例えば高力黄銅系合金をベースとして固体潤滑剤を埋め込んで成り、金属材とのスライド接触によっても擦り傷その他を生じさせないものとなっている。図示にあってはスライド溝部12の内側面に一体的に接合固定されるよう、スライド溝部12の内側面形状に対応するよう所定肉厚に形成した蟻溝形材として形成されている。その接合固定は、例えばスライド案内体13の外側面を接着剤にてスライド溝部12の内側面に接着させると共に、スライド案内体13内側面側からスライド溝部12側に固着ネジ14をネジ込むことで一体的になるように固着されて成る。もとより、固着ネジ14の頭部は埋入状となっており、またこのスライド案内体13は、スライド突条部11の外側面に接合固定することもできる(図示せず)。
【0023】
尚、前記ジャッキベース1におけるジャッキ支持部2の支持孔5は、ジャッキJをジャッキ支持部2にセットするとき、例えば圧縮空気の噴射によってこの支持孔5内部に存する塵埃その他の夾雑物を除去されるものとされる。また、リフトフォーク20における上部カバー22内底面には、ジャッキ支持部2内にセットするジャッキJの上部を固定するよう、外方から固定ネジ27が進退自在にねじ込まれている固定枠26が設けられていて、固定枠26内に嵌め入れられるジャッキJのジャッキロッドR上部を固定ネジ27先端で押圧することで固定させる。
【0024】
更には、ジャッキJをリフトフォーク20による爪付き用として使用しない場合には、固定ネジ27によるジャッキJとリフトフォーク20との相互間の固定を解除して、ジャッキJからリフトフォーク20を取り外すことで、ジャッキJの直接による被揚重物Pの昇降も選択して行えるようにしてある。
【0025】
また、図中符号28は、例えばジャッキベース1の後部縁に突設状に付設した板片上に枠部材を配することで凹部状に形成した液受部であり、取り外したジャッキJから例えば漏出することがある水、油等の流体を一時的に貯留できるようにしてある。
【0026】
次にこれの使用の一例を説明すると、図3に示すようにジャッキベース1における正面切欠部内にリフトフォーク20のフォーク部24を位置させておいて、この上に所定の被揚重物Pを載置し、ジャッキJに対する流体圧の供給・解除等によってジャッキJを作動する。このジャッキJの作動によって被揚重物Pが上下動して昇降するとき、スライド案内手段10におけるスライド案内体13が、スライド突条部11とスライド溝部12とのスライド面相互間で円滑にスライドさせ、従来のようにいわゆるかじりを生じさせずにスライド方向に沿ってがたつかせずに安定状態でスライド作動させる。
【符号の説明】
【0027】
P…被揚重物
J…ジャッキ R…ジャッキロッド
1…ジャッキベース 2…ジャッキ支持部
3…支持枠 4…底部枠
5…支持孔 6…ハンドル
10…スライド案内手段 11…スライド突条部
12…スライド溝部 13…スライド案内体
14…固着ネジ
20…リフトフォーク 21…スライド枠部
22…上部カバー 23…ジャッキフォーク
24…フォーク部 25…立脚部
26…固定枠 27…固定ネジ
28…液受部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジャッキ作動によって、所定の被揚重物を載置するリフトフォークをジャッキベースに対しスライド案内手段によって上下動させて被揚重物を昇降するジャッキ装置において、スライド案内手段は、前面側に至るに伴い次第に広幅となる断面蟻溝外郭形状にしてジャッキベース側に上下方向に沿って配設したスライド突条部と、このスライド突条部に抜脱されることなくスライド自在に嵌め合うよう、奥部に至るに伴い次第に広幅となる断面蟻溝形状にしてリフトフォーク側に上下方向に沿って配設したスライド溝部と、スライド突条部の外側面、スライド溝部の内側面のいずれか一方に配設されて、相互間に介在される潤滑剤含有材製のスライド案内体とを備えて成ることを特徴とするジャッキ装置。
【請求項2】
スライド案内手段のスライド突条部は、所定のジャッキを内装固定させるよう後方が開放された平面ほぼコ字形状で、ジャッキベース上に立脚した支持枠の正面に配設されており、スライド溝部は、被揚重物を載置するフォーク部を有する側面L字形状のジャッキフォークを、支持枠外側で上下動するよう後方が開放されている平面ほぼコ字形状のスライド枠部に一体化させるジャッキフォークの立脚部背面に配設されている請求項1に記載のジャッキ装置。
【請求項3】
スライド案内体は、潤滑剤を含有させた金属材、合成樹脂材にて形成されていて、スライド溝部の内側面に一体的に接合固定されている請求項1または2に記載のジャッキ装置。
【請求項4】
ジャッキベースの後部には、所定のジャッキを内装状態で支持させるジャッキ支持部が設けられており、このジャッキ支持部は、後方が開放されていて、ジャッキベースに立脚されている平面ほぼコ字形状の支持枠と、この支持枠の開放部の底部において開放部左右縁相互間で連結した平面円弧状の底部枠とを備えている請求項1乃至3のいずれかに記載のジャッキ装置。
【請求項5】
ジャッキベースに設けたジャッキ支持部にスライド案内手段を介して上下動自在にリフトフォークを設け、このリフトフォークは、ジャッキ支持部における支持枠外側で上下動するよう後方が開放されている平面ほぼコ字形状のスライド枠部と、所定のジャッキにおけるジャッキロッド上端に連繋して、スライド枠部上部に固定されている上部カバーと、被揚重物を載置するフォーク部、スライド枠部内側面に当接する立脚部を有する側面ほぼL字形状で、スライド枠部21の下部内側面に立脚部面で固定されているジャッキフォークとから成る請求項1乃至4のいずれかに記載のジャッキ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−35667(P2013−35667A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−173798(P2011−173798)
【出願日】平成23年8月9日(2011.8.9)
【出願人】(391038811)