説明

スイッチ装置

【課題】 スイッチ部における回転検出及び移動検出を容易とし、小型化とコストダウンを図ることのできるスイッチ装置を提供する。
【解決手段】 軸タイプスイッチ60は、ダイアルノブ10及びプッシュノブ20を非表示面側から覆う基板50に対して、プッシュノブ20を軸線の方向に投影した領域内に位置している。軸タイプスイッチ60の本体部61は基板50の非表示面側に配置され、本体部よりも細く形成された入力軸62のみが基板50の表示面側に突出配置されている。基板50には、タクトスイッチが、プッシュノブ20を軸線O方向に投影した領域内に位置する形態で実装されている。同様に、基板50には、タクトスイッチ51のON・OFFに伴って点灯・消灯するLED52が、プッシュノブ20を軸線O方向に投影した領域内に位置する形態で実装されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイアル操作部とプッシュ操作部とを備えたスイッチ装置に関し、特に車両用照光型スイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車に搭載される空気調和装置に関して、ダッシュボード等に設けた操作パネル部に複数(例えば3個)のダイアル式スイッチ装置が取り付けられ、各スイッチ装置を操作すると空気調和装置の稼動状態が調節できる。通常、これらのダイアル式スイッチ装置は、ポインタ(指標部)を有する回転式で中空筒状のダイアルノブ(ダイアル操作部)を操作(回転)して空気調和装置の設定温度の他、吐出風量(吹出し量)や吐出位置(吹出し口)をそれぞれ設定調節(選択)するために設けられる。ダイアルノブを回転操作したとき、ポインタによる設定位置は可変抵抗器(回転検出スイッチ部)によって検出される。また、LED等の発光部(光源)を内部に含む照光型のダイアル式スイッチでは、ダイアルノブの内側において、非回動式で透光性の表示部を軸線方向に移動可能なプッシュノブ(プッシュ操作部)とする場合がある。プッシュノブを押圧操作してLEDを点灯させるので、主として夜間照明に用いられる。
【0003】
そして、ダイアルノブの軸線に共通する入力軸を有し、可動部の回転に応じた電気信号を検出部(スイッチ部)から出力するとともに、プッシュノブの押し下げにより、可動部の移動に応じた電気信号を検出部(スイッチ部)から出力するダイアルプッシュスイッチ装置が開示されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−185927号公報(図1,図2)
【0005】
特許文献1では、検出部(スイッチ部)がダイアルノブの軸線と共通の入力軸を有する、いわゆる軸タイプを用いることによって、ダイアルプッシュスイッチ装置の部品点数を減らして小型化を図ることができる。しかし、特許文献1に示す検出部(スイッチ部)では、可動部の回転と移動(スライド)とを同時に検出し、回転による信号と移動(押下)による信号とを同時に出力しなければならないため、検出部(スイッチ部)の構造が複雑になり高価になるおそれがある。また、軸タイプのダイアル式スイッチ装置をプッシュ式スイッチ装置にそのまま適用しようとしても、中心に位置する入力軸がLEDによる夜間照明の光路を妨げるおそれがある。そこで、LEDでの発光を表示部や指標部に到達させるために、例えば、内面(表示部や指標部に対向する面)を反射面とするリフレクタ(反射板)等にさらなる工夫を加える必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、スイッチ部における回転検出及び移動検出を容易とし、小型化とコストダウンを図ることのできるスイッチ装置を提供することにある。さらには、光源による発光を表示部や指標部の照明に無駄なく使用できるスイッチ装置を提供する。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のスイッチ装置は、
軸線周りに回転して人為的に位置設定される透光性の指標部を有する中空回転式のダイアル操作部と、その指標部による設定位置を検出する回転検出スイッチ部と、前記ダイアル操作部の内側に対向配置されて前記指標部による設定位置を示すための透光性の表示部を有し人為操作により軸線方向に移動可能なプッシュ操作部と、そのプッシュ操作部の軸線方向への移動を検出するための移動検出スイッチ部とを備えるスイッチ装置であって、
前記回転検出スイッチ部は、前記ダイアル操作部と軸線を共有する入力軸の回転により前記指標部の角度変位を検出するように、そのダイアル操作部から伝達機構を介して伝達され、
前記移動検出スイッチ部は、前記回転検出スイッチ部の入力軸の外側に配設され、前記プッシュ操作部の軸線方向への変位を検出することにより電気的にON・OFFされ、
これら回転検出スイッチ部及び移動検出スイッチ部は、前記ダイアル操作部及びプッシュ操作部を非表示面側から覆う基板に対して、前記プッシュ操作部を軸線方向に投影した領域内に位置する形態で配置されることを特徴とする。
【0008】
このように、ダイアル操作部(例えばダイアルノブ)の指標部(例えばポインタ)の角度変位は回転検出スイッチ部(例えば可変抵抗器)によって、一方プッシュ操作部の軸線方向への移動は移動検出スイッチ部(例えばタクトスイッチ)によって検出される。これによって、両スイッチ部における検出が容易になり、誤検出もしにくくなる。また、回転検出スイッチ部及び移動検出スイッチ部が、基板に対してプッシュ操作部を軸線方向に投影した領域内に位置する形態で、すなわち表示部の面積(表示面積)内に、配置されるので、小型化とコストダウンが実現できる。
【0009】
その際、回転検出スイッチ部の本体部を基板の非表示面側に配置し、その本体部よりも細く形成された入力軸のみを基板の表示面側に突出配置することが望ましい。これによって、基板の表示面側に回転検出スイッチ部の本体部が突出しないので、基板を広く利用することができる(例えば後述する光源等を実装することができる)。
【0010】
なお、回転検出スイッチ部には、ダイアル式スイッチ装置において軸タイプと称される可変抵抗器、エンコーダ、パルス発生器等を用いることができ、また、一般的に直切スイッチと言われる、いわゆる大電流タイプにも適用できる。
【0011】
また、このようなスイッチ装置において、
基板には、移動検出スイッチ部のON・OFFに伴って点灯・消灯する光源が、プッシュ操作部を軸線方向に投影した領域内に位置する形態で実装され、
伝達機構は、回転検出スイッチ部の入力軸からダイアル操作部の外周部へ半径方向外側に向って連結する連結部材を有し、
ダイアル操作部及びプッシュ操作部を保持するとともに表示面側に光を反射させる反射面を有する保持部材の内部に、回転検出スイッチ部の入力軸、移動検出スイッチ部、連結部材及び光源が収容され、
その光源からの光は、連結部材の非存在領域を通り、保持部材の反射面で反射して、プッシュ操作部の表示部を照明することができる。
【0012】
このように、光源も上記した表示部の面積(表示面積)内の基板に実装されるので、さらなる小型化とコストダウンが実現できる。そして、光源による発光を表示部や指標部の照明に無駄なく使用できる。なお、このとき光源は回転検出スイッチ部の入力軸の周囲に同心円状に所定間隔(例えば120°間隔)で複数(例えば3個)配置すると、表示部や指標部の照明をさらに高められる。
【0013】
さらに、連結部材を透光性の材料で構成し、光源からの光が連結部材を透過し、保持部材の反射面で反射して、ダイアル操作部の指標部を照明するようにすれば、基板上の光源からの光は連結部材を透過して一層指標部に到達しやすくなる。
【0014】
そして、ダイアル操作部と連結部材とは、それぞれ個別に保持部材に回転可能に支持されるとともに、ダイアル操作部と連結部材との間には、両者が軸線周りで同期回転できるように係合部を形成している。このように、固定部を構成する保持部材を介してダイアル操作部と連結部材とを接続することによって、ダイアル操作部の回転操作に伴うスイッチ装置の撓み(歪)を減少させ、ダイアル調整を円滑に行なえる。
【0015】
なお、ダイアル操作部と保持部材との接続は、例えば、円環状のダイアル操作部に周方向に沿って複数突出形成した突出部を円環状の保持部材に周方向に沿って複数形成した凹部に嵌合し、その嵌合を保ちつつ同期回転動してもよい。同様に、連結部材と保持部材との接続は、例えば、円環状の保持部材に周方向に沿って複数突出形成した突出部を円環状の連結部材に周方向に沿って複数形成した凹部に嵌合し、その嵌合を保ちつつ同期回転してもよい。また、ダイアル操作部と連結部材との間に形成される係合部は、例えば連結部材に突出部、ダイアル操作部に凹部(溝、切欠)が形成され、両者を係合させて一体的に回転できるようにすればよい。
【0016】
このうち、ダイアル操作部と保持部材とは、半径の異なる複数の円弧状支持部を周方向に位相をずらして形成することができる。これによって、ダイアル操作部の回転調整範囲を広く形成することができる。例えば保持部材に複数の円弧状溝を周方向に位相をずらして形成し、ダイアル操作部の複数の突出部を各溝に挿入すればよい。
【0017】
ダイアル操作部と連結部材との間に形成される係合部のうち、ダイアル操作部側の係合部を指標部に形成するときには、光源からの光は連結部材から直接指標部に導入されるので、指標部を浮き立つように照明することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
(実施例)
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明に係るスイッチ装置の一例を示す正面図、図2はそのA−A断面図、図3はB−B断面図、図4はC−C断面図、図5はその分解斜視図である。車載用エアコンユニットでは、複数(例えば3個)のスイッチ装置が取り付けられたエアコンスイッチパネルが、自動車の車体(本体)側に搭載されている。通常これらのスイッチ装置は、エアコンユニット1の温度を設定するための温度設定スイッチ装置と、風量(吹出し量)を設定するための風量設定スイッチ装置と、吹出し口(吐出位置)を設定するための吹出し口設定スイッチ装置とを含む。ただし、内部構造としては同様であるため、ここでは風量設定スイッチ装置を代表例として説明する。
【0019】
図1及び図2に示すように、風量設定スイッチ装置(以下、単にスイッチ装置ともいう)1は、主要構造として、軸線周りに回転して人為的に位置設定されるポインタ11(指標部)を有する中空回転式のダイアルノブ10(ダイアル操作部)と、ポインタ11による設定位置を検出する軸タイプスイッチ60(回転検出スイッチ部)と、ダイアルノブ10の内側に対向配置されてポインタ11による設定位置を示すための表示部21,22を有し人為操作により軸線方向に移動可能なプッシュノブ20(プッシュ操作部)と、プッシュノブ20の軸線方向への移動を検出するためのタクトスイッチ51(移動検出スイッチ部)とを備える。プッシュノブ20とダイアルノブ10とは内外二重円筒状に重ね合わせられている。プッシュノブ20の表示面側には、ポインタ11による設定位置を示すために、数字、図形、記号、符号、目盛等の目印を印刷、刻設等によって形成したシンボル表示部21と、作動状態にあることを点灯により報知するインジケータ表示部22とが形成されている。そして、ポインタ11とインジケータ表示部22とは透光性材料(例えばレンズ体)で形成されている。
【0020】
ポインタ11の角度変位がダイアルノブ10からダイアルリング30(連結部材;伝達機構)を介して軸タイプスイッチ60へ伝達される。したがって、軸タイプスイッチ60は、ダイアルノブ10と軸線Oを共有する入力軸62の回転によりポインタ11の角度変位を検出する可変抵抗器(図示せず)を含む。ダイアルリング30は、軸タイプスイッチ60の入力軸62側の中心部31からダイアルノブ10側と接続される外周部32へ半径方向外側に向って延びる連結部33を有する。一方、タクトスイッチ51は、軸タイプスイッチ60の入力軸62の外側に配設され、プッシュノブ20の押圧部23(図4参照)の軸線O方向への変位を検出することにより電気的にON・OFFする。なお、プッシュノブ20の円筒部は、後述するリフレクタ40(保持部材)のレール部41(図7参照)により、上下昇降の際その内側をガイドされる。また、タクトスイッチ51には、押圧部23を元の位置(上方位置)に戻すように作用する復帰ばね(図示せず)が内蔵されている。
【0021】
軸タイプスイッチ60は、ダイアルノブ10及びプッシュノブ20を非表示面(下面)側から覆う基板50に対して、プッシュノブ20を軸線Oの方向に投影した領域内に位置している(図4参照)。具体的には、軸タイプスイッチ60の本体部61は基板50の非表示面側に配置され、本体部よりも細く形成された入力軸62のみが基板50の表示面側に突出配置されている。
【0022】
また、基板50には、タクトスイッチ51が、プッシュノブ20を軸線O方向に投影した領域内に位置する形態で実装されている。同様に、基板50には、タクトスイッチ51のON・OFFに伴って点灯・消灯するLED52(発光部;光源)が、プッシュノブ20を軸線O方向に投影した領域内に位置する形態で実装されている。
【0023】
図2〜図4に示すように、リフレクタ40(保持部材)は、ダイアルノブ10及びプッシュノブ20を保持して表示面側に光を反射させる反射面を有している。そして、リフレクタ40の内部には、軸タイプスイッチ60の入力軸62、タクトスイッチ51、ダイアルリング30及びLED52が収容されている。なお、LED52は軸タイプスイッチ60の入力軸62の周囲に同心円状に所定間隔(例えば120°間隔)で複数(例えば3個)配置されている(図5参照)。また、ダイアルリング30は透光性の材料(例えば透明又は半透明の高分子材料)で構成されている。
【0024】
したがって、図2〜図4から明らかなように、LED52からの光は直接的にポインタ11を照明する。また、LED52からの光はダイアルリング30の連結部33の非存在領域及びダイアルリング30を透過し、リフレクタ40の反射面で反射して、プッシュノブ20の表示部21を照明する。さらに、LED52からの光は直接的にプッシュノブ20の表示部22を照明する。
【0025】
なお、図5において、符号2はダイアルノブ10とプッシュノブ20とを保持しつつリフレクタ40に固定保持されるベゼル、符号3はリフレクタ40に基板50を挟み込んで固定保持するためのケース、符号4はそのケースに軸タイプスイッチ60を固定するためのナットである。
【0026】
次に、図6〜図10を用いて、リフレクタ40を中心とした取付構造及び作動状態の詳細を説明する。
【0027】
図6に示すように、ダイアルノブ10とダイアルリング30とは、それぞれ個別にリフレクタ40に回転可能に支持されている。具体的には、ダイアルノブ10とリフレクタ40との接続は、円環状のダイアルノブ10の先端部に周方向に沿って複数(例えば3個)突出形成した突出部12(ダイアル操作部側係止部)を円環状のリフレクタ40の先端部に周方向に沿って複数(例えば3個)形成した凹部42(保持部材側係止部)に嵌合し、その嵌合を保ちつつ同期回転する。同様に、ダイアルリング30とリフレクタ40との接続は、円環状のリフレクタ40の先端部に周方向に沿って複数(例えば3個)突出形成した突出部43(保持部材側係止部)を円環状のダイアルリング30に周方向に沿って複数(例えば3個)形成した凹部34(連結部材側係止部)に嵌合し、その嵌合を保ちつつ同期回転する。
【0028】
そして、ダイアルノブ10とダイアルリング30との間には、軸線O周りで同期回転できるように係合部13,35が形成されている。具体的には、ダイアルノブ10とダイアルリング30との係合は、ダイアルノブ10の先端部に凹部13(ダイアル操作部側係合部)を形成する一方、ダイアルリング30に突出部35(連結部材側係合部)を形成し、両者を係合させて一体的に回転させる。
【0029】
このように、固定部を構成するリフレクタ40を介してダイアルノブ10とダイアルリング30とを接続することによって、ダイアルノブ10の回転操作に伴うスイッチ装置1の撓み(歪)を減少させ、ダイアル調整を円滑に行なえる。
【0030】
なお、図7に示すように、ダイアルノブ10とリフレクタ40との接続において、リフレクタ40に複数(例えば3本)の円弧状溝44(円弧状支持部)を周方向に位相をずらしてレール状に形成し、上記したダイアルノブ10の複数(例えば3個)の突出部12を各溝44に挿入する。これによって、ダイアルノブ10の回転調整範囲を広く形成することができる。
【0031】
また、ダイアルノブ10とダイアルリング30との間に形成される係合部13,35のうち、ダイアルノブ10側の係合部13はポインタ11に形成してある。この場合、LED52からの光は直接的にポインタ11に導入されるので、ポインタ11を浮き立つように照明することができる。
【0032】
図8〜図10によりダイアルリング30の作動の要部を説明する。図8及び図6,図1に共通して示すようにポインタ11(凹部13)が中央上部にある状態から、図9に示すようにポインタ11(凹部13)が右側(図9では左側)にある状態へダイアルノブ10を約90°回転操作する。このとき、ダイアルノブ10の凹部13とダイアルリング30の突出部35との嵌合状態に変化はないので、ダイアルノブ10とダイアルリング30とは同期して一体的に右側へ回転する。
【0033】
同様に、図8及び図6,図1に共通して示すようにポインタ11(凹部13)が中央上部にある状態から、図10に示すようにポインタ11(凹部13)が左側(図10では右側)にある状態へダイアルノブ10を約90°回転操作する。このとき、ダイアルノブ10の凹部13とダイアルリング30の突出部35との嵌合状態に変化はないので、ダイアルノブ10とダイアルリング30とは同期して一体的に左側へ回転する。
【0034】
このように、ダイアルノブ10のポインタ11の角度変位は軸タイプスイッチ60(例えば可変抵抗器)によって、一方プッシュノブ20の軸線方向への移動はタクトスイッチ51によって検出される。これによって、両スイッチ60,51における検出が容易になり、誤検出もしにくくなる。また、軸タイプスイッチ60及びタクトスイッチ51が、基板50に対してプッシュノブを軸線方向に投影した領域内に位置する形態で、すなわちプッシュノブ20の面積(表示面積)内に、配置されるので、小型化とコストダウンが実現できる。
【0035】
また、
(1)ダイアルノブ10の突出部12とリフレクタ40の凹部42との嵌合構造;
(2)リフレクタ40の突出部43とダイアルリング30の凹部34との嵌合構造;
(3)ダイアルノブ10の凹部13とダイアルリング30の突出部35との係合構造;
において、「突出部」と「凹部」とを相互に入れ替えて実施することができる。さらに、「突出部」や「凹部」のそれぞれについて、以上で説明した形状を変形してもよい。例えば、「突出部」では、実施例に示す板状、爪状以外に球状、円柱状、多角柱状等のオス型形状であればよく、「凹部」では、実施例に示す切欠状、窪み状以外に溝状、アリ溝状、孔あき状等のメス型形状であればよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係るスイッチ装置の一例を示す正面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のB−B断面図。
【図4】図1のC−C断面図。
【図5】図1の分解斜視図。
【図6】リフレクタを中心とする取付状態を背面側から見た斜視図。
【図7】リフレクタを正面側から見た斜視図。
【図8】ダイアルリングの作動状態の一例を背面側から見た斜視図。
【図9】ダイアルリングの作動状態の他の例を背面側から見た斜視図。
【図10】ダイアルリングの作動状態のさらに他の例を背面側から見た斜視図。
【符号の説明】
【0037】
1 スイッチ装置
10 ダイアルノブ(ダイアル操作部)
11 ポインタ(指標部)
12 突出部(ダイアル操作部側係止部)
13 凹部(ダイアル操作部側係合部)
20 プッシュノブ(プッシュ操作部)
21 シンボル表示部(表示部)
22 インジケータ表示部(表示部)
30 ダイアルリング(連結部材;伝達機構)
34 凹部(連結部材側係止部)
35 突出部(連結部材側係合部)
40 リフレクタ(保持部材)
42 凹部(保持部材側係止部)
43 突出部(保持部材側係止部)
44 円弧状溝(円弧状支持部)
50 基板
51 タクトスイッチ(移動検出スイッチ部)
52 LED(発光部;光源)
60 軸タイプスイッチ(回転検出スイッチ部)
61 本体部
62 入力軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸線周りに回転して人為的に位置設定される透光性の指標部を有する中空回転式のダイアル操作部と、その指標部による設定位置を検出する回転検出スイッチ部と、前記ダイアル操作部の内側に対向配置されて前記指標部による設定位置を示すための透光性の表示部を有し人為操作により軸線方向に移動可能なプッシュ操作部と、そのプッシュ操作部の軸線方向への移動を検出するための移動検出スイッチ部とを備えるスイッチ装置であって、
前記回転検出スイッチ部は、前記ダイアル操作部と軸線を共有する入力軸の回転により前記指標部の角度変位を検出するように、そのダイアル操作部から伝達機構を介して伝達され、
前記移動検出スイッチ部は、前記回転検出スイッチ部の入力軸の外側に配設され、前記プッシュ操作部の軸線方向への変位を検出することにより電気的にON・OFFされ、
これら回転検出スイッチ部及び移動検出スイッチ部は、前記ダイアル操作部及びプッシュ操作部を非表示面側から覆う基板に対して、前記プッシュ操作部を軸線方向に投影した領域内に位置する形態で配置されることを特徴とするスイッチ装置。
【請求項2】
前記回転検出スイッチ部の本体部は前記基板の非表示面側に配置され、その本体部よりも細く形成された前記入力軸のみが前記基板の表示面側に突出配置されている請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項3】
前記基板には、前記移動検出スイッチ部のON・OFFに伴って点灯・消灯する光源が、前記プッシュ操作部を軸線方向に投影した領域内に位置する形態で実装され、
前記伝達機構は、前記回転検出スイッチ部の入力軸から前記ダイアル操作部の外周部へ半径方向外側に向って連結する連結部材を有し、
前記ダイアル操作部及びプッシュ操作部を保持するとともに表示面側に光を反射させる反射面を有する保持部材の内部に、前記回転検出スイッチ部の入力軸、前記移動検出スイッチ部、前記連結部材及び前記光源が収容され、
その光源からの光は、前記連結部材の非存在領域を通り、前記保持部材の反射面で反射して、前記プッシュ操作部の表示部を照明する請求項1又は2に記載のスイッチ装置。
【請求項4】
前記連結部材は透光性の材料で構成され、
前記光源からの光は前記連結部材を透過し、前記保持部材の反射面で反射して、前記ダイアル操作部の指標部を照明する請求項3に記載のスイッチ装置。
【請求項5】
前記ダイアル操作部と連結部材とは、それぞれ個別に前記保持部材に回転可能に支持されるとともに、
前記ダイアル操作部と連結部材との間には、両者が軸線周りで同期回転できるように係合部が形成されている請求項3又は4に記載のスイッチ装置。
【請求項6】
前記ダイアル操作部と保持部材とは、半径の異なる複数の円弧状支持部が周方向に位相をずらして形成されている請求項5に記載のスイッチ装置。
【請求項7】
前記ダイアル操作部と連結部材との間に形成される係合部のうち、ダイアル操作部側の係合部は前記指標部に形成されている請求項5又は6に記載のスイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−265692(P2007−265692A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−86648(P2006−86648)
【出願日】平成18年3月27日(2006.3.27)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】