説明

スイッチ開閉振動提示装置

【課題】使用者がスイッチを駆動するとすぐに振動を発生するか否かに基づいてスイッチが電源をオンまたはオフにしたかを判断できるスイッチ開閉振動提示装置の提供。
【解決手段】本発明のスイッチ開閉振動提示装置は、特にスイッチによる電源のオン・オフで提示用の振動を発生する装置であり、スイッチのハウジング上にタッチ部材が設置され、人が手で触れて前記スイッチを開閉するために用いられ、ハウジング内に振動器が設置され、タッチ部材による前記スイッチの開閉動作の制御を受けて振動を発生し、かつ前記ハウジングとタッチ部材を同期して振動させ、これにより振動で使用者に前記スイッチがすでにオンまたはオフにされたことを提示し、使用上の利便性を向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスイッチ開閉振動提示装置に関し、特に、スイッチで電源をオンまたはオフにすると提示用の振動を発生する装置であり、前記装置のハウジング、タッチ部材、振動器に関する。
【背景技術】
【0002】
電源スイッチは規格と寸法の種類が非常に多岐にわたり、応用範囲も非常に幅広く、その作動方式に基づいて電源スイッチはタッチスイッチ、ボタンスイッチ、切換スイッチ、回転つまみスイッチ等に概ね区分することができる。電源スイッチは回路電源の開閉、切換えができるほか、電源スイッチを作動させて電子信号を出力させることもできる。
【0003】
一般的な精密設備、小型設備或いは小型電器に比較的よく使用される電源スイッチは、ほとんどがマイクロスイッチと呼ばれ、その作動方式はタッチ式、ボタン式、切換式、回転つまみ式等がある。これらの電源スイッチは体積が非常に小さく、軽くて薄いため、空間に限りがある、または小型またはマイクロスイッチしか設置できない電子設備や機器上の設置に応用することができ、例えばコンピュータ、家電、通信の3C電子製品やマイクロコンピュータ等の産業で応用される。
【0004】
しかしながら、上述の従来の電源スイッチは使用者がタッチ、押圧、押動、回転等の作動を実施した後、電源がすでに導通されたか切断されたかは前記電源スイッチが制御する電器の動作状態が変わるのを待たないと使用者が識別することができず、特にタッチ方式を利用して作動する電源スイッチはその電源の開閉状態を使用者がすぐに識別することが困難であるため、使用者が電源の開閉状態を把握できずに何度も電源スイッチを操作してしまうことになり、特に盲人が電源スイッチを操作するとき問題となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主な目的は、上述の先行技術において、従来の電源スイッチは使用者がタッチ、押圧、押動、回転等の作動を実施したとき、電源がすでに導通されたか切断されたか前記電源スイッチが制御する電器の動作状態が変わるのを待たないと使用者が識別することができず、使用者が電源の開閉状態を把握できずに何度も電源スイッチを操作してしまう状況を引き起こしやすく、使用上不便であるという問題を克服できる、スイッチでの電源オンまたはオフで提示用の振動を発生する、スイッチ開閉振動提示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を達するため、本願の第1発明は、スイッチ開閉振動提示装置であって、
スイッチのハウジングと、
前記ハウジング上に設置され、人が手で触れて前記スイッチを開閉するために用いられるタッチ部材と、
前記ハウジング内に設置され、前記タッチ部材の前記スイッチの開閉動作の制御を受けて振動を発生し、前記ハウジングとタッチ部材を同期して振動させる振動器を含む、スイッチ開閉振動提示装置を提供する。
本願の第2発明は、前記スイッチがタッチスイッチまたはボタンスイッチ、切換スイッチ、回転つまみスイッチとすることができる、前記第1発明のスイッチ開閉振動提示装置を提供する。
本願の第3発明は、前記ハウジング内部に形成された収容槽と、前記収容槽内の前記タッチ部材近くの人の手が触れたことを感知するに足る位置に設置された金属感知片と、前記収容槽内に設置された制御ユニットと、前記感知片と制御ユニットの間に電気的に接続された導電部材を含み、前記タッチ部材が平坦状に前記ハウジングの上面部に形成され、前記振動器が前記収容槽内に設置され、前記金属感知片が前記タッチ部材を介して人の手が触れたことを感知して感知信号を出力し、前記導電部材が前記感知信号を前記制御ユニットに伝達し、前記制御ユニットに外部のその他電器のオン・オフ及び制御に用いるトリガ信号を出力させ、前記振動器が前記トリガ信号を受信して振動を発生することを特徴とする、前記第1発明のスイッチ開閉振動提示装置を提供する。
本願の第4発明は、前記導電部材が螺旋形状とすることができることを特徴とする、前記第3発明のスイッチ開閉振動提示装置を提供する。
本願の第5発明は、前記タッチ部材が透光性の形態であり、前記感知片上に透かし図形が形成され、前記制御ユニット上面部に第1発光ダイオードが設置され、前記感知片と制御ユニットの間を隔てて反射カップが介在され、前記反射カップが下から上に径が広がっている円錐形反射槽を備え、前記反射カップが前記第1発光ダイオード外囲の前記収容槽内に設置され、前記第1発光ダイオードを前記円錐形反射槽内に配置させ、前記第1発光ダイオードが前記トリガ信号を受信して光線を発生し、前記第1発光ダイオードが発した光線が前記円錐形反射槽により反射・集光され、前記透かし図形及び前記タッチ部材を通過して前記ハウジング上方に向かって投射されることを特徴とする、前記第3発明のスイッチ開閉振動提示装置を提供する。
本願の第6発明は、前記タッチ部材と前記感知片の間に介在されて前記収容槽内に設置された透光片を含み、前記タッチ部材が透明の透光性の形態であり、前記透光片が半透明の透光性の形態であることを特徴とする、前記第5発明のスイッチ開閉振動提示装置を提供する。
本願の第7発明は、前記透光片が底部に前記感知片を収容する凹槽を備え、前記透光片上に前記透かし図形に対応する透光性図形が形成されたことを特徴とする、前記第6発明のスイッチ開閉振動提示装置を提供する。
本願の第8発明は、前記ハウジングの外周壁面が透光性の形態であり、前記制御ユニットの周辺に複数の第2発光ダイオードが設置され、前記感知片と前記制御ユニットの間を隔てて反射カップが介在され、前記反射カップの外壁に反射円錐面が形成され、前記反射カップが前記第2発光ダイオードの間の前記収容槽内に設置され、前記第2発光ダイオードが前記反射円錐面の外囲に配置されて、前記第2発光ダイオードが前記トリガ信号を受信して光線を発生し、前記第2発光ダイオードが発した光線が前記反射円錐面に反射され、前記外周壁面を通過して前記ハウジングの四周に向かって投射されることを特徴とする、前記第3発明のスイッチ開閉振動提示装置を提供する。
本願の第9発明は、前記ハウジングの外周壁面上に複数の干渉作用を形成するに足る環状凸部が形成され、前記タッチ部材の周辺を前記外周壁面の外に延伸して環状凸縁が形成されたことを特徴とする、前記第3発明のスイッチ開閉振動提示装置を提供する。
本願の第10発明は、前記ハウジングの底部に前記収容槽に連通した開口が形成され、前記開口内に底蓋が設置され、前記底蓋の上面部に前記振動器を収容する位置決め槽が形成されたことを特徴とする、前記第3発明のスイッチ開閉振動提示装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、使用者がタッチ部材を操作してスイッチを駆動すると、すぐに前記ハウジングとタッチ部材が振動を発生するか否かに基づいてスイッチが電源をオンまたはオフにしたかを判断でき、スイッチでの電源オンまたはオフで提示用の振動を発生するという目的を達し、電源スイッチの使用上の利便性を向上することができる。
【0008】
本発明によれば、ハウジング上面部のタッチ部材に触れると、前記感知片が感知信号を生成し、且つ制御ユニットが導電部材を経由して感知信号を受信して、外部のその他電器に対してトリガ信号を出力し、前記電器のオン・オフおよび制御を行なうことができる。前記電器は一般的な室内、屋外用の家電とすることができ、特に浴室内の電灯や、蛇口の開閉または便器の洗浄を行なう電子制御装置としてもよい。
【0009】
本発明はさらにハウジングの防水設計により外部の液体が収容槽内に入り込むことがないよう遮断し、収容槽内の前記感知片、制御ユニット、導電部材、振動器に錆が生じないように防止して、スイッチの耐久性と使用寿命を大幅に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の最良の実施例の立体図である。
【図2】図1の立体分解図である。
【図3】図1の正面図である。
【図4】図3のA−A線の断面図である。
【図5】図3の右側面図である。
【図6】図5のB−B線の断面図である。
【図7】図1の底面の立体図である。
【図8】図3の使用状態を示す断面図である。
【図9】図1の実施例の付加的実施形態の正面図である。
【図10】図1の実施例の別の付加的実施形態の正面図である。
【図11】図1の実施例のまた別の付加的実施形態の正面図である。
【図12】図1の実施例のさらに別の付加的実施形態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1に本発明の最良の実施例の立体図を示し、さらに図2から図7を組み合わせて説明する。本発明のスイッチ開閉振動提示装置は、スイッチのハウジング10、タッチ部材12、振動器4を含む。
【0012】
そのうち、前記タッチ部材12はハウジング10上に設置され、人が手で触れて前記スイッチを開閉するために用いられる。
【0013】
実施例において、前記スイッチはタッチスイッチ1、ボタンスイッチ1a、切換スイッチ1b、1cまたは回転つまみスイッチ1d等とすることができ、前記タッチ部材12はタッチスイッチ1のハウジング10上面部に一体として形成することができる。或いは、前記タッチ部材12aはボタンスイッチ1aのハウジング10a上面部のボタン(図9参照)としてもよく、または前記タッチ部材12b、12cは切換スイッチ1b、1cのハウジング10b、10c上面部の切換ボタンまたは切換バー(図10及び図11参照)としてもよい。或いは、前記タッチ部材12dは回転つまみスイッチ1dのハウジング10d上面部の回転つまみ(図12参照)とすることもできる。
【0014】
前記振動器4はハウジング10、10a、10b、10c、10d内に設置され、タッチ部材12、12a、12b、12c、12dの前記スイッチ1、1a、1b、1c、1dの開閉動作の制御を受けて振動を発生し、かつ前記ハウジング10、10a、10b、10c、10dとタッチ部材12、12a、12b、12c、12dを同期して振動させる。前記振動器4は実質上振動モーターとすることができる。
【0015】
前記タッチ部材12、12a、12b、12c、12dが前記スイッチ1、1a、1b、1c、1dを開閉する動作は、前記タッチスイッチ1のハウジング10上面部にタッチする、前記ボタンスイッチ1aのボタンを押す、前記切換スイッチ1b、1cの切換ボタンまたは切換バーを押し動かす、または前記回転つまみスイッチ1dの回転つまみを回転させる、動作を含む。
【0016】
前記タッチ部材12、12a、12b、12c、12dが前記スイッチ1、1a、1b、1c、1dを開閉する動作は、前記タッチ部材12、12a、12b、12c、12dに電子制御または物理的接触方式で電源をオンまたはオフにし、かつ振動器4に振動を発生させることができる。
【0017】
上述により、使用者がタッチ部材12、12a、12b、12c、12dを操作してスイッチ1、1a、1b、1c、1dを駆動し電源をオンまたはオフにした瞬間、前記ハウジング10、10a、10b、10c、10dとタッチ部材12、12a、12b、12c、12dが振動を発生したか否かを通してすぐにスイッチ1、1a、1b、1c、1dが電源をオンにしたか或いはオフにしたかを判断することができる。
【0018】
これにより、本発明はスイッチでの電源オンまたはオフにより提示用の振動を発生し、上述の先行技術において、従来の電源スイッチは使用者がタッチ、押圧、押動、回転等の作動を実施したとき、電源がすでに導通されたか切断されたか前記電源スイッチが制御する電器の動作状態が変わるのを待たないと使用者が識別することができず、使用者が電源の開閉状態を把握できずに何度も電源スイッチを操作してしまう状況を引き起こしやすく、使用上不便であるという問題を克服でき、電源スイッチの使用上の利便性を向上することができる。
【0019】
このほか、本発明はさらに具体的な実施例において、タッチスイッチ1を例とすると、収容槽11、円形金属感知片2、制御ユニット3、金属製導電部材31、第1発光ダイオード51、複数の第2発光ダイオード52、反射カップ6を含む。
【0020】
そのうち、前記ハウジング10は円柱状の形態とし、プラスチック材料の一体射出成型を採用でき、前記収容槽11はハウジング10内部に形成される。前記タッチ部材12は平坦状でハウジング10上面部に形成され、且つハウジング10底部には収容槽11に連通された開口111が形成され、前記振動器4が収容槽11内の開口111近くの位置に設置される。
【0021】
前記ハウジング10の外周壁面101上に複数の相互平行で干渉作用を形成するに足る環状凸部13が形成され、ハウジング10の外周壁面101が階層式の形態に形成され、前記ハウジング10の外周壁面101と環状凸部13は本実施例において透明の透光性の形態とすることができる。前記タッチ部材12の周辺がハウジング10の外周壁面101外側まで延伸されて環状の凸縁121が形成され、前記凸縁121は下方の外周壁面101上の前記環状凸部13を遮蔽することができ、前記タッチ部材12と凸縁121は本実施例において半透明の透光性の形態とすることができる。
【0022】
前記ハウジング10の外周壁面101上には少なくとも1つの方向表示用の突起部14が形成され、前記突起部14は本実施例では2つとしてもよく、凸縁121に近い外周壁面101上にそれぞれ形成され、かつ前記突起部14は相互に対称に形成される。前記ハウジング10の外周壁面101上の前記タッチ部材12及び凸縁121近くの位置に凸縁121に平行な環状溝15を形成し、且つ環状溝15内にシリコン材料から成る防水リング16を設置してもよい。
【0023】
前記感知片2は収容槽11内のタッチ部材12底部近くの人の手が触れたことを感知するに足る位置に設置され、タッチ部材12から人の手が触れたことを感知して感知信号を出力することができる。人の手がタッチ部材12に触れると、前記人の手と感知片2の間にキャパシタンス効果が発生するため、前記キャパシタンス効果で発生する電位差が前記感知信号を形成する。前記感知片2上には透かし図形21を設けることができ、前記透かし図形21の図形のタイプは図案、画像、文字、数字、記号とすることができる。
【0024】
前記制御ユニット3は収容槽11内部の中段の位置に設置され、前記感知片2と振動器4の間に介在され、且つ振動器4の上面部近くに配置される。前記制御ユニット3は実際には円形の回路板とすることができ、前記回路板上には集積回路またはチップが設置され、且つ回路板の底部に複数組の電源と信号導線32が接続され、前記導線32はハウジング10底部の開口111から収容槽11の外に延伸し、外部電源及びその他電器(図示しない)と電気的に接続することができる。
【0025】
前記その他電器は一般的な室内、屋外用の家電とすることができ、特に浴室内の電灯や、蛇口の開閉または便器の洗浄を行なう電子制御装置としてもよい。
【0026】
前記導電部材31は前記感知片2底部と制御ユニット3の間に電気的に接続され、感知片2の感知信号を制御ユニット3に伝達し、制御ユニット3に外部のその他電器のオン・オフおよび制御に用いるトリガ信号を出力させ、且つ振動器4が前記トリガ信号を受信して振動を発生することができる。
【0027】
前記第1発光ダイオード51は制御ユニット3上面部の中央に設置され、収容槽11中段部の位置の中央に配置される。第1発光ダイオード51は本実施例においてRGBフルカラー型の発光ダイオードを採用することができる。
【0028】
前記第2発光ダイオード52は制御ユニット3上面部の周辺に設置され、且つ等間隔で第1発光ダイオード51の四周に配列される。前記第2発光ダイオード52は本実施例において単色型式とすることができる。
【0029】
前記反射カップ6は前記感知片2と制御ユニット3の間の収容槽11内に設置され、且つ第1発光ダイオード51の外囲と前記第2発光ダイオード52の間に位置し、前記反射カップ6は内部に下から上に径が広がっている円錐形反射槽61を備え、且つ反射カップ6の外壁に下から上に径が広がっている反射円錐面62が形成され、第1発光ダイオード51が円錐形反射槽61内に配置され、且つ前記第2発光ダイオード52が反射円錐面62の外囲に配置される。
【0030】
前記第1発光ダイオード51と第2発光ダイオード52はそれぞれ前記トリガ信号を受信して光線を発することができ、前記第1発光ダイオード51が発する光線は円錐形反射槽61により反射・集光されて前記透かし図形21及びタッチ部材12を通過し、ハウジング10上方に向かって投射される。前記第2発光ダイオード52が発する光線は反射円錐面62により反射され、外周壁面101を通過してハウジング10四周に向かって投射される。このように、反射カップ6が前記第1発光ダイオード51と第2発光ダイオード52の間を隔てているため、前記第1発光ダイオード51と第2発光ダイオード52の発生する光線が相互に干渉しあうことを防止できる。
【0031】
上述の構造の構成により、本発明の実施によって、前記ハウジング10は予め定めた位置9表面の収容孔91内(図8参照)に挿入することができ、ハウジング10で収容孔91を塞ぎ、且つタッチ部材12が収容孔91外の予め定めた位置9の表面に露出される。前記予め定めた位置9は室内、屋外の人の手で触れやすい壁面や、家電或いは浴室設備の表面とすることができ、且つ収容孔91は外部電源とその他電器に通じているものとすることができる。前記ハウジング10底部の導線32は収容孔91を経由して外部電源及びその他電器に電気的に接続される。
【0032】
これにより、前記ハウジング10の外周壁面101の環状凸部13が収容孔91内壁との間に干渉作用を形成するに足るため、ハウジング10の外周壁面101が前記環状凸部13と収容孔91内壁の緊密な貼着により、ハウジング10の緩みまたは脱落が防止され、かつ水またはその他液体の収容孔91内への浸入を防止することができる。同時に、前記凸縁121も収容孔91を遮蔽でき、且つハウジング10の外周壁面101上端部も防水リング16により収容孔91内壁と緊密に貼着させることができ、より一層水またはその他液体が収容孔91内に浸入するのを防止できる。
【0033】
一般的な使用状況下では、使用者が前記タッチ部材12に触れないとき、前記第1発光ダイオード51がある色彩(例えば緑色)の光線を発し、且つ前記緑色の光線が円錐形反射槽61によって反射されて集光され、光線がより均一にされて、前記透かし図形21及び半透明のタッチ部材12を通過してハウジング10上方に向けて投射され、同時にタッチ部材12表面に透かし図形21の輪郭を表現した緑色の光線が形成される。
【0034】
使用者が手の指で予め定めた位置9の表面のタッチ部材12に触れると、その瞬間に前記感知片2が感知信号を生成し、且つ制御ユニット3が導電部材31を介して前記感知信号を受信し、さらに前記導線32を介して外部のその他電器に対しトリガ信号を出力して、前記電器をオン・オフ及び制御することができる。
【0035】
同時に、前記トリガ信号は振動器4に振動を発生させ、振動器4が前記ハウジング10とタッチ部材12を同期して振動させるため、使用者はスイッチ1に触れることで前記電器のオン・オフ及び制御の動作を行なっていることが分かる。前記第1発光ダイオード51は別の色(例えば赤色)の光線を発することができ、前記赤色の光線がハウジング10上方から投射され、同時にタッチ部材12表面に透かし図形21の輪郭の赤色の光線が形成される。これにより、前記緑色と赤色の光線で照明及び表示の効果が得られ、かつスイッチ1が接続された電灯や家電、浴室設備の使用状態を表示することができる。
【0036】
この期間、前記第2発光ダイオード52はさらに別の色(例えば青色)の光線を発することができ、且つ前記青色の光線は反射円錐面62により反射され、前記透明の外周壁面101を通過してハウジング10の四周に向かって投射され、円環状の光を生み出すことができる。前記第2発光ダイオード52は使用者がタッチ部材12に触れた瞬間にさらに別の色(例えば黄色)の光線に変わり、前記黄色の光線が前記外周壁面101を通過してハウジング10の四周に向かって投射される。これにより、前記青色の光線を背景光としたり、照明及び表示の作用を生み出したりすることができ、またスイッチ1が接続された電灯や家電、浴室設備の使用状態を表示することもできる。
【0037】
さらに、前記第1発光ダイオード51と第2発光ダイオード52が発生する光線の色は自由に組み合わせることができ、或いは前記第1発光ダイオード51と第2発光ダイオード52の発光のタイミング制御を利用して、前記第1発光ダイオード51と第2発光ダイオード52が発生する光線間に相互作用効果を形成し、全体の美感を高めることができる。
【0038】
水またはその他液体が前記予め定めた位置9の表面にかかったとき、ハウジング10のタッチ部材12と外周壁面101の間に水またはその他液体が収容槽11内に進入するシームまたは空隙がないため、水またはその他液体がハウジング10内部の感知片2、制御ユニット3、導電部材31、振動器4に影響及び損害を与えることを防止でき、スイッチの耐久性と使用寿命を大幅に高めることができる。
【0039】
これにより、本発明は前記第1発光ダイオード51、第2発光ダイオード52が発生する照明と表示用光線を利用して、スイッチ1が接続された電灯、家電または浴室設備の使用状態を表示すると同時に全体の美感を向上でき、かつハウジング10の防水設計により外部の水または液体が収容槽11内に浸入するのを防ぎ、収容槽11内の前記感知片2、制御ユニット3、導電部材31、振動器4に錆が生じないよう防止できるため、スイッチの耐久性と使用寿命を大幅に高めることができる。
【0040】
別の具体的な実施例において、前記導電部材31は実際には円錐状の螺旋形態とすることができ、導電部材31の両端が円錐形反射槽61の内壁に沿って螺旋を描き前記感知片2と制御ユニット3にそれぞれ延伸され、第1発光ダイオード51が発する光線を避け、導電部材31が前記光線に影響を与えたり、光線を遮蔽したりすることを回避し、且つ導電部材31が螺旋形態でバネと同様であるため、導電部材31が前記感知片2底部と制御ユニット3上面部の間を弾性的に保持することができる。
【0041】
別の具体的な実施例において、本発明はさらに円形透光片7を含むことができ、前記タッチ部材12と感知片2の間の収容槽11内に介在され、前記タッチ部材12は本実施例において透明の透光性の形態とし、透光片7は半透明の透光性の形態とすることができ、収容槽11内の前記感知片2、導電部材31、制御ユニット3、振動器4を遮蔽し、且つ透光片7上に前記透かし図形21に対応する透光性図形71が設けられ、前記透光性図形71の図形のタイプは図案、画像、文字、数字、記号とすることができ、且つ透光性図形71は塗装レーザーマーキングの方式で形成することができる。
【0042】
前記透光片7は底部に感知片2を収容できる凹槽72が形成され、前記凹槽72の内壁に少なくとも1つの凸部721が形成され(図4参照)、且つ感知片2の周辺に少なくとも1つの凹部22が形成され、前記凸部721を凹部22内に嵌置させて感知片2が透光片7底部の凹槽72内に位置決めされる。前記凸部721は対称に設けられ、且つ前記凹部22も対称に設けられる。
【0043】
上述により、前記第1発光ダイオード51が発する光線が円錐形反射槽61により反射・集光され、前記透かし図形21、透光性図形71、透明のタッチ部材12を通過してハウジング10上方に向かって投射され、同時にタッチ部材12に透かし図形21と透光性図形71の輪郭の光線が形成される。
【0044】
さらに、上述の反射カップ6の上面部の周辺に少なくとも1つの凸部721を嵌置させるためのスロット63が形成され、且つ反射カップ6底部の周辺に少なくとも1つのフック部64が設けられ、前記制御ユニット3上の中央近くの位置に少なくとも1つのフック部64を挿入させるための位置決め孔33が形成され、反射カップ6が前記透光片7底部と制御ユニット3上面部の間に位置決めされ、且つ感知片2が円錐形反射槽61上面部に位置決めされる。前記スロット63は対称に設けられる。
【0045】
上述のタッチ部材12表面にも模様を形成してもよく、且つ模様は前記透かし図形21と透光性図形71に対応させることができ、前記透光片7は蛍光材料を含むプラスチックから製造し、透光片7が上述の光線の照射下で蛍光を発生するようにしてもよい。
【0046】
さらに別の具体的な実施例において、本発明はさらに開口111内に設置された底蓋8を含み、前記底蓋8の上面部に2つの対称の弧形の耳片81が設けられ、且つ前記耳片81の間に振動器4を収容できる位置決め槽82が形成され、前記振動器4が位置決め槽82内に嵌置されて制御ユニット3下方の中央に位置決めされる。前記振動器4は複数の電源線41を備え、且つ底蓋8上に複数の前記導線32と電源線41を開口111から収容槽11の外に延伸させるための通口83、84が設けられる。これにより、底蓋8で開口111を密封し、外部の埃や水が収容槽11に進入するのを防ぐと共に、隨意に開口111の底蓋8を取り外し、収容槽11内の感知片2、制御ユニット3、導電部材31、振動器4に対して保守を行うことができる。
【符号の説明】
【0047】
1、1a、1b、1c、1d スイッチ
10、10a、10b、10c、10d ハウジング
101 外周壁面
11 収容槽
111 開口
12、12a、12b、12c、12d タッチ部材
121 凸縁
13 環状凸部
14 突起部
15 環状溝
16 防水リング
2 感知片
21 透かし図形
22 凹部
3 制御ユニット
31 導電部材
32 導線
33 位置決め孔
4 振動器
41 電源線
51 第1発光ダイオード
52 第2発光ダイオード
6 反射カップ
61 円錐形反射槽
62 反射円錐面
63 スロット
64 フック部
7 透光片
71 透光性図形
72 凹槽
721 凸部
8 底蓋
81 耳片
82 位置決め槽
83、84 通口
9 予め定めた位置
91 収容孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチ開閉振動提示装置であって、
スイッチのハウジングと、
前記ハウジング上に設置され、人が手で触れて前記スイッチを開閉するために用いられるタッチ部材と、
前記ハウジング内に設置され、前記タッチ部材の前記スイッチの開閉動作の制御を受けて振動を発生し、前記ハウジングと前記タッチ部材を同期して振動させる振動器と、
を含むことを特徴とする、スイッチ開閉振動提示装置。
【請求項2】
前記スイッチが、タッチスイッチまたはボタンスイッチ、切換スイッチ、回転つまみスイッチのいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載のスイッチ開閉振動提示装置。
【請求項3】
さらに、前記ハウジング内部に形成された収容槽と、前記収容槽内の前記タッチ部材近くの人の手が触れたことを感知するに足る位置に設置された金属感知片と、前記収容槽内に設置された制御ユニットと、前記感知片と制御ユニットの間に電気的に接続された導電部材を含み、前記タッチ部材が平坦状に前記ハウジングの上面部に形成され、前記振動器が前記収容槽内に設置され、前記金属感知片が前記タッチ部材を介して人の手が触れたことを感知して感知信号を出力し、前記導電部材が前記感知信号を前記制御ユニットに伝達し、前記制御ユニットに外部のその他電器のオン・オフ及び制御に用いるトリガ信号を出力させ、前記振動器が前記トリガ信号を受信して振動を発生することを特徴とする、請求項1に記載のスイッチ開閉振動提示装置。
【請求項4】
前記導電部材が螺旋形態であることを特徴とする、請求項3に記載のスイッチ開閉振動提示装置。
【請求項5】
さらに、前記タッチ部材が透光性の形態であり、前記感知片上に透かし図形が形成され、前記制御ユニット上面部に第1発光ダイオードが設置され、前記感知片と制御ユニットの間を隔てて反射カップが介在され、前記反射カップが下から上に径が広がっている円錐形反射槽を備え、前記反射カップが前記第1発光ダイオード外囲の前記収容槽内に設置され、前記第1発光ダイオードを前記円錐形反射槽内に配置させ、前記第1発光ダイオードが前記トリガ信号を受信して光線を発生し、前記第1発光ダイオードが発した光線が前記円錐形反射槽により反射・集光され、前記透かし図形及び前記タッチ部材を通過して前記ハウジング上方に向かって投射されることを特徴とする、請求項3に記載のスイッチ開閉振動提示装置。
【請求項6】
さらに前記タッチ部材と前記感知片の間に介在されて前記収容槽内に設置された透光片を含み、前記タッチ部材が透明の透光性の形態であり、前記透光片が半透明の透光性の形態であることを特徴とする、請求項5に記載のスイッチ開閉振動提示装置。
【請求項7】
前記透光片が底部に前記感知片を収容する凹槽を備え、前記透光片上に前記透かし図形に対応する透光性図形が形成されたことを特徴とする、請求項6に記載のスイッチ開閉振動提示装置。
【請求項8】
さらに、前記ハウジングの外周壁面が透光性の形態であり、前記制御ユニットの周辺に複数の第2発光ダイオードが設置され、前記感知片と前記制御ユニットの間を隔てて反射カップが介在され、前記反射カップの外壁に反射円錐面が形成され、前記反射カップが前記第2発光ダイオードの間の前記収容槽内に設置され、前記第2発光ダイオードが前記反射円錐面の外囲に配置されて、前記第2発光ダイオードが前記トリガ信号を受信して光線を発生し、前記第2発光ダイオードが発した光線が前記反射円錐面に反射され、前記外周壁面を通過して前記ハウジングの四周に向かって投射されることを特徴とする、請求項3に記載のスイッチ開閉振動提示装置。
【請求項9】
前記ハウジングの外周壁面上に複数の干渉作用を形成するに足る環状凸部が形成され、前記タッチ部材の周辺を前記外周壁面の外に延伸して環状凸縁が形成されたことを特徴とする、請求項3に記載のスイッチ開閉振動提示装置。
【請求項10】
前記ハウジングの底部に前記収容槽に連通した開口が形成され、前記開口内に底蓋が設置され、前記底蓋の上面部に前記振動器を収容する位置決め槽が形成されたことを特徴とする、請求項3に記載のスイッチ開閉振動提示装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2013−105739(P2013−105739A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−275956(P2011−275956)
【出願日】平成23年12月16日(2011.12.16)
【出願人】(510290360)
【Fターム(参考)】