スキャンデータ処理システム、サーバ、スキャンデータ処理方法、プログラム
【課題】例えば授業等に対する出席状況に従って、欠席者に対してスキャンチケットを発行することにより文書の提出を容易にするスキャンデータ処理システム等を提供する。
【解決手段】クライアント端末101は、管理者により入力されたレポートを提出する必要のある授業や、レポート提出期限等の情報をサーバ102に登録する。複合機103等を用いて、学生は授業への出席をサーバ102に登録する。その後、サーバ102は当該授業を欠席した学生にレポートを提出させるためのスキャンチケットを作成する。スキャンチケットは、学生が複合機103によりレポートの原稿をスキャンして生成した画像データをサーバ102に送信するための情報を示す。複合機103は、スキャンチケットに従って学生のレポートをスキャンし、生成した画像データをサーバ102に送信して格納する。
【解決手段】クライアント端末101は、管理者により入力されたレポートを提出する必要のある授業や、レポート提出期限等の情報をサーバ102に登録する。複合機103等を用いて、学生は授業への出席をサーバ102に登録する。その後、サーバ102は当該授業を欠席した学生にレポートを提出させるためのスキャンチケットを作成する。スキャンチケットは、学生が複合機103によりレポートの原稿をスキャンして生成した画像データをサーバ102に送信するための情報を示す。複合機103は、スキャンチケットに従って学生のレポートをスキャンし、生成した画像データをサーバ102に送信して格納する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば学校における学生の文書提出等の管理が可能なスキャンデータ処理システム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複合機を用いて紙文書をスキャンし、電子化することが行われている。複合機で紙文書を電子化する仕組みとして、単に紙文書をスキャンして電子化するだけでなく、電子化した文書を文書管理システムへ格納し、管理するという方法が行われている。
特許文献1には、文書管理システムへの電子文書の登録を簡易化するため、複合機にワークフローを登録しておき、ユーザがワークフローを指定することにより紙文書をスキャンし、文書登録するという方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−109887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の文書管理システムでは、複合機に予めワークフローを登録しておく必要がある。また、このワークフローを使った文書の格納において、ユーザはワークフローに登録されている格納先にしか登録できない。従って、ユーザは格納先ごとにワークフローを登録する必要があり、ワークフローの登録作業に手間がかかっていた。
また、別の格納先に文書を格納する場合に、ユーザがワークフローの格納先を変更して実行することも考えられるが、文書の格納先を間違えたり、格納先を探す手間がかかったりして使い勝手が悪かった。
【0005】
特に、学校などでは様々な授業、様々な用途で複合機を用いるため、予めワークフローを登録しておくことは難しい。例えば、学校では授業ごとにレポートの提出を求められることが多いため、授業ごとにワークフローを作成し、登録しておくということは難しい。また、学生がレポートをスキャンして提出する場合、その都度ワークフローを作成することは、複合機を占有してしまい使い勝手が悪い。
さらに、レポート提出においては提出期限が設定され、授業に出た人のみが提出できる等の制約が多いため、ワークフローを使って学生が勝手にレポートをスキャンし、提出できてしまうという方法を利用することは好ましくない。
【0006】
特に、授業に欠席した学生にのみレポート提出を課したい場合がある。例えば、出席した学生は授業中にレポートの作成と提出を行っているが、欠席した学生にもレポートの提出を求めたい場合や、欠席した授業の遅れを取り戻させるためにレポート提出を課したい場合である。従来のワークフローでは、出席した学生もレポートの提出ができてしまうため、学生の混乱を招きかねない。
【0007】
そこで、本発明の目的は、例えば授業等に対する出席状況に従って、欠席者に対してスキャンチケットを発行することにより文書の提出を容易にするスキャンデータ処理システム等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するための第1の発明は、登録された予定に対するユーザの出席情報を管理するサーバと、前記サーバにスキャンデータを送信する画像形成装置が接続されたスキャンデータ処理システムであって、前記画像形成装置は、ユーザを識別するユーザ識別情報の入力を受け付け、前記ユーザ識別情報を前記サーバに送信するユーザ識別情報送信手段と、前記ユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットの要求を前記サーバに送信するスキャンチケット要求送信手段と、前記サーバから前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットの一覧を受信するスキャンチケット受信手段と、前記スキャンチケットの一覧を選択可能に表示するスキャンチケット表示手段と、ユーザによる前記スキャンチケットの選択に応じて、原稿をスキャンして生成されたスキャンデータを前記サーバに送信するスキャンデータ送信手段と、を具備し、前記サーバは、前記予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段と、前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出手段と、前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応するスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段と、前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信手段と、前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得手段と、取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信手段と、を具備することを特徴とするスキャンデータ処理システムである。
ここで、「予定」とは前もって実施が定められ、何らかの形で出席や参加が登録されるイベント全般を指し、例えば本発明では学校における授業を挙げて説明しているがこれに限られることはない。また、「原稿」とは、画像形成装置でスキャンが出来る対象全般を指しその枚数等の数も問わない。例えば本発明では授業に関するレポートを挙げて説明しているが、これに限られることはない。
【0009】
前記サーバは、前記予定に出席したユーザと欠席したユーザのどちらのユーザにスキャンチケットを生成するのかを前記予定ごとに受け付けるスキャンチケット生成条件受付手段を更に具備し、前記スキャンチケット生成条件受付手段で欠席したユーザにスキャンチケットを生成すると受け付けた場合に前記スキャンチケット生成手段を実行することが望ましい。
【0010】
また、前記スキャンチケット生成条件受付手段で出席したユーザにスキャンチケットを生成すると受け付けた場合に、前記スキャンチケット生成手段は、前記出席情報記憶手段で記憶された出席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記出席したユーザのユーザ識別情報に対応するスキャンチケットを生成することも望ましい。
【0011】
更に、前記スキャンチケット表示手段は、前記スキャンチケット生成手段で出席した場合に生成されるスキャンチケットと、欠席した場合に生成されるスキャンチケットとを識別表示することも望ましい。
【0012】
更に、前記サーバは、前記スキャンデータの格納先フォルダを作成する格納先フォルダ作成手段を更に具備し、前記スキャンチケットの格納先情報は、前記格納先フォルダに対応する情報であることも望ましい。
【0013】
加えて、前記スキャンチケットには、前記格納先フォルダに前記スキャンデータが格納されているか否かを示すスキャンデータ格納情報が更に含まれ、前記サーバあるいは前記画像形成装置は、前記スキャンデータ格納情報に従って、原稿のスキャンデータが前記画像形成装置から前記サーバに送信済みか否かを判定するスキャンデータ送信判定手段を更に具備することも望ましい。
【0014】
また、前記スキャンチケット表示手段は、前記スキャンデータ送信判定手段で前記スキャンデータが前記サーバに送信済みと判定された前記スキャンチケットについて識別表示を行うことも望ましい。
【0015】
加えて、前記スキャンチケットは、更に、前記原稿の提出期限を含み、前記スキャンチケット取得手段は、現在時刻と前記スキャンチケットの前記提出期限から、現在時刻が前記提出期限を過ぎていないスキャンチケットを取得することも望ましい。
また、前記外部装置と前記サーバは別筺体で構成されることも望ましい。
【0016】
また、前記サーバは、現在時刻と前記スキャンチケットの前記提出期限から、前記提出期限が現在時刻を過ぎているスキャンチケットを削除するスキャンチケット削除手段を更に具備することも望ましい。
【0017】
また、前記サーバは、前記スキャンチケット生成手段によってスキャンチケットが生成されたユーザに対して通知を行う通知手段を更に具備することも望ましい。
【0018】
前述した目的を達成するための第2の発明は、登録された予定に対するユーザの出席情報を管理し、画像形成装置からスキャンデータを受信するサーバであって、前記予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段と、前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出手段と、前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段と、前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信手段と、前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得手段と、取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信手段と、を具備することを特徴とするサーバである。
【0019】
前述した目的を達成するための第3の発明は、登録された予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段とを具備し、前記予定に対するユーザの出席情報を管理するサーバと、前記サーバにスキャンデータを送信する画像形成装置が接続されたスキャンデータ処理システムにおけるスキャンデータ処理方法であって、前記画像形成装置のユーザ識別情報送信手段が、ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付け、前記ユーザ識別情報を前記サーバに送信するユーザ識別情報送信ステップと、前記画像形成装置のスキャンチケット要求送信手段が、前記ユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットの要求を前記サーバに送信するスキャンチケット要求送信ステップと、前記画像形成装置のスキャンチケット受信手段が、前記サーバから前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットの一覧を受信するスキャンチケット受信ステップと、前記画像形成装置のスキャンチケット表示手段が、前記スキャンチケットの一覧を選択可能に表示するスキャンチケット表示ステップと、前記画像形成装置のスキャンデータ送信手段が、ユーザによる前記スキャンチケットの選択に応じて、原稿をスキャンして生成されたスキャンデータを前記サーバに送信するスキャンデータ送信ステップと、前記サーバの欠席ユーザ抽出手段が、前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出ステップと、前記サーバのスキャンチケット生成手段が、前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応するスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成ステップと、前記サーバの受信手段が、前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信ステップと、前記サーバのスキャンチケット取得手段が、前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得ステップと、前記サーバのスキャンチケット送信手段が、取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信ステップと、を具備することを特徴とするスキャンデータ処理方法である。
【0020】
前述した目的を達成するための第4の発明は、登録された予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段とを具備し、前記予定に対するユーザの出席情報を管理し、画像形成装置からスキャンデータを受信するサーバにおけるスキャンデータ処理方法であって、前記サーバの欠席ユーザ抽出手段が、前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出ステップと、前記サーバのスキャンチケット生成手段が、前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成ステップと、前記サーバの受信手段が、前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信ステップと、前記サーバのスキャンチケット取得手段が、前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得ステップと、前記サーバのスキャンチケット送信手段が、取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信ステップと、を具備することを特徴とするスキャンデータ処理方法である。
【0021】
前述した目的を達成するための第5の発明は、登録された予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段とを具備し、前記予定に対するユーザの出席情報を管理するサーバと、前記サーバにスキャンデータを送信する画像形成装置が接続されたスキャンデータ処理システムにおいて実行されるプログラムであって、前記画像形成装置を、ユーザを識別するユーザ識別情報の入力を受け付け、前記ユーザ識別情報を前記サーバに送信するユーザ識別情報送信手段と、前記ユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットの要求を前記サーバに送信するスキャンチケット要求送信手段と、前記サーバから前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットの一覧を受信するスキャンチケット受信手段と、前記スキャンチケットの一覧を選択可能に表示するスキャンチケット表示手段と、ユーザによる前記スキャンチケットの選択に応じて、原稿をスキャンして生成されたスキャンデータを前記サーバに送信するスキャンデータ送信手段と、として機能させ、前記サーバを、前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出手段と、前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応するスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段と、前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信手段と、前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得手段と、取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信手段と、して機能させることを特徴とするプログラムである。
【0022】
前述した目的を達成するための第6の発明は、登録された予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段とを具備し、前記予定に対するユーザの出席情報を管理し、画像形成装置からスキャンデータを受信するサーバにおいて実行されるプログラムであって、前記サーバを、前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出手段と、前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段と、前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信手段と、前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得手段と、取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信手段と、して機能させることを特徴とするプログラムである。
【0023】
以上の構成により、授業等の予定に対する出席状況等を管理し、欠席者に対してスキャンチケットを発行することで、例えば授業のレポート等、授業等の予定に関する文書について欠席者にスキャン等を行わせ提出させることが容易になる。欠席者も、画像形成装置から文書の提出が可能になるので、利便性が増す。また、欠席者にのみ文書の提出を可能とすることで運用の幅も広がり、画像形成装置から文書の要否が確認できるなど、運用が効率化される。また、自動的にスキャンデータを格納するフォルダを生成し、スキャンチケットにその情報を含めることで、スキャン時にスキャンデータの格納先の選択の手間が省け、欠席者にとっての利便性が高まる。所定の格納先に自動的に格納されることは、文書管理のうえでも都合がよい。
【0024】
また、格納先にデータが格納されているかにより既に文書の提出を行なったか否かが判定でき、また文書を提出した授業等の予定についてはスキャンチケットの識別表示を行なうので、誤って2度同じ文書を提出したりするなどの間違いを減らすことが期待できる。また、提出期限によりスキャンチケットの発行の可否を定めることもでき、運用面でも都合がよい。このように、様々な情報をスキャンチケットとして含めておくことで、授業のような予定に対する出席と文書提出が関係したケースにおいて、利便性の高いシステムの構築が可能である。
【発明の効果】
【0025】
本発明により、例えば、学校における学生の出席状況等を管理し、欠席者に対してスキャンチケットを発行することにより文書の提出を容易にするスキャンデータ処理システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】スキャンデータ処理システム1の概要図
【図2】クライアント端末101及びサーバ102を実現する情報処理装置のハード ウエア構成図
【図3】複合機103のコントローラユニット316のハードウエア構成図
【図4】複合機103、サーバ102の機能ブロック図
【図5】スキャンデータ処理システム1の処理概要を示すフローチャート
【図6】ステップS501のレポート提出期限登録処理の詳細を示すフローチャート
【図7】管理者テーブル700の一例を示す図
【図8】メニュー画面800の一例を示す図
【図9】授業テーブル900の一例を示す図
【図10】レポート提出期限登録画面1000の一例を示す図
【図11】レポート提出期限テーブル1100の一例を示す図
【図12】ステップS502の出席登録処理の詳細を示すフローチャート
【図13】メニュー画面1300の一例を示す図
【図14】学生テーブル1400の一例を示す図
【図15】履修科目テーブル1500の一例を示す図
【図16】出席登録画面1600の一例を示す図
【図17】出席テーブル1700の一例を示す図
【図18】スキャンチケットテーブル1800の一例を示す図
【図19】ステップS504のレポート提出処理の詳細を示すフローチャート
【図20】レポート提出管理画面2000の一例を示す図
【図21】上書き確認画面2100の一例を示す図
【図22】ステップS1908のレポート提出管理画面送信処理の詳細を示すフロー チャート
【図23】ステップS503のスキャンチケット作成処理の詳細を示すフローチャー ト
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
最初に、図1から図3を参照しながら、スキャンデータ処理システム1の構成について説明する。スキャンデータ処理システム1は、学校等において、登録された予定である授業ごとに提出するレポートに関する情報を登録する。そして、学生の出席状況を管理し、欠席または出席した授業についてレポートの提出が必要であると特定した場合、学生にスキャンチケットを発行して、この発行されたスキャンチケットを用いて、原稿をスキャンしてレポートの提出を管理する。
【0028】
なお「予定」とは前もって実施が定められ、何らかの形で出席や参加が登録されるイベント全般を指し、例えば本発明では学校における授業を挙げて説明しているがこれに限られることはない。また、「原稿」とは、画像形成装置でスキャンが出来る対象全般を指しその枚数等の数も問わない。例えば本発明では授業に関するレポートを挙げて説明しているが、これに限られることはない。
【0029】
図1は、スキャンデータ処理システム1の概要図である。図1に示すように、スキャンデータ処理システム1は、1または複数のクライアント端末101、サーバ102、各教室に設置される複数の複合機103(画像形成装置)がLAN(Local Area Network)等のネットワーク105を介して接続される。教授等の管理者や、学生のようなユーザは、IC(Integrated Circuit)カード104を用いて複合機103にログインし、複合機103を利用する。
【0030】
クライアント端末101は、サーバ102にデータを登録、更新、削除するコンピュータ等の端末である。
サーバ102は、ネットワーク上に存在するサーバ、クライアント端末等のハードウエア資源や、それらを使用するユーザの属性(例えば、マイクロソフト社のWindows(登録商標)のログインユーザ名,パスワード)、アクセス権等の情報を一元記憶管理するものであり、例えば、アクティブディレクトリ(Active Directory)機能を搭載したサーバである。
【0031】
サーバ102は、後述する学生データを記憶し、複合機103からのICカード104による認証要求に応じて、学生データを用いて認証処理を行う。認証処理は、サーバ102とは別のサーバで行ってもよいし、複合機103内に学生データを記憶しておき、複合機103で認証処理を行うようにしてもよい。
また、サーバ102は、学生の授業(予定)の出欠を管理し、スキャンチケットを発行する。さらに、スキャンチケットを用いてレポートをスキャンして得られた画像データをスキャンデータとして受け取り、所定の格納先に格納する。スキャンデータは、サーバ102内の文書管理システムが管理するフォルダに格納してもよいし、他のサーバ(不図示)を用いた文書管理システムに格納してもよい。あるいは、複合機103から不図示の他のサーバに直接格納するようにしてもよい。
【0032】
尚、スキャンチケットとは、原稿等のスキャン設定が決定済みのジョブである。スキャンの解像度やモノクロ/カラーといったスキャン設定やスキャンデータの格納先が設定されており、スキャンチケットを選択して原稿をスキャンすることで、選択されたスキャンチケットに設定されたスキャン設定で原稿をスキャンし、設定された格納先に記憶される。例えば、「カラー」「解像度200dpi」「格納先:¥¥host¥hogehoge¥」という設定がなされたスキャンチケットを選択してスキャンすると、原稿は「カラー」「解像度200dpi」でスキャンされ、スキャンデータは「格納先:¥¥host¥hogehoge¥」に格納される。スキャンチケットはユーザごとに発行でき、また、一度の利用で使用できなくなるものや、継続的に使用できるものがある。
【0033】
複合機103は、画像形成装置として機能する装置である。
ICカード104は、ユーザを識別するための識別情報を格納する記憶媒体を有する。識別情報は、記憶媒体の製造番号でもよいし、ユーザに対して学校内で一意に与えるユーザコードでもよい。尚、ICカード104の代わりに、ユーザを特定することが可能な記憶媒体を使用してもよい。
【0034】
図2は、クライアント端末101及びサーバ102を実現する情報処理装置のハードウエア構成図である。尚、図2のハードウエア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
【0035】
情報処理装置は、システムバス204を介して接続されるCPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/F(Interface)コントローラ208と、キーボード209、ディスプレイ210、外部メモリ211等を有する。
【0036】
CPU201は、ROM202、外部メモリ211等に格納されるプログラムをRAM203上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、システムバス204を介して接続される各装置を駆動制御し、情報処理装置が行う後述する処理を実現する。
ROM202は、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムや、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。
RAM203は、揮発性メモリであり、外部メモリ211、ROM202等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、CPU201が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
【0037】
入力コントローラ205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
ビデオコントローラ206は、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。
ディスプレイ210は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイのような表示器である。管理者は、必要に応じてディスプレイ210を使用する。CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を行う。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等によるユーザ指示を可能とする。
【0038】
メモリコントローラ207は、外部メモリ211へのアクセスを制御する。
外部メモリ211は、ハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、あるいは、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)カードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部記憶装置であり、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する。
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク105等のネットワークを介して外部機器と接続、通信するものであり、ネットワークにおける通信制御処理を実行する。通信I/Fコントローラ208は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いた通信等が可能である。
【0039】
後述する本発明を実現するための各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行される。上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0040】
図3は、複合機103のコントローラユニット316のハードウエア構成図である。尚、図3のハードウエア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
【0041】
複合機103のコントローラユニット316は、画像入力デバイスとして機能するスキャナ314、画像出力デバイスとして機能するプリンタ312と接続する。また、コントローラユニット316は、ネットワーク105のようなLANや、PSTN(Public Switched Telephone Netoworks)またはISDN(Integrated Services DigitalNetowork)等の公衆回線網と接続し、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0042】
コントローラユニット316は、システムバス309を介して接続されるCPU301、RAM302、ROM303、HDD304、ネットワークI/F305、モデム306、操作部I/F307、外部I/F318、イメージバスI/F320と、画像バス315を介して接続されるRIP(Raster Image Processor)310、プリンタI/F311、スキャナI/F313、画像処理部317等を有する。
【0043】
CPU301は、コントローラユニット316全体を制御するプロセッサである。
RAM302は、CPU301が動作するためのシステムメモリであり、プログラムを記録したり、画像データを一時記憶したりする。
ROM303は、システムのブートプログラムや各種制御プログラムを格納する。
HDD304は、コントローラユニット316を制御するための各種プログラム、画像データ等を格納する。
【0044】
操作部I/F307は、ユーザインタフェース等の操作部308とのインタフェース部であり、操作部308に表示する画像データを出力する。操作部I/F307は、操作部308からユーザが入力したユーザ情報等の情報をCPU301に伝える。
【0045】
操作部308は、タッチパネルを有するLCD(Liquid Cryctal Display)のような表示部、各種操作キー等を有する。操作部308は、システムの操作画面を表示し、ユーザによりキーが押されると、その位置情報を操作部I/F307を介してCPU301に伝える。操作部308は、各種操作キーとしてスタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を有する。
操作部308のスタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始等に用いる。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、2色LEDの色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。操作部308のストップキーは、稼働中の動作を止める機能を有する。操作部308のIDキーは、ユーザのユーザIDを入力時等に用いる。リセットキーは、操作部308からの設定初期化時に用いる。
【0046】
ネットワークI/F305は、ネットワーク105に接続し、データの入出力を行う。
モデム306は、公衆回線網に接続し、ファクシミリの送受信のようなデータの入出力を行う。
外部I/F318は、USB(Universal Serial Bus)、IEEE(Institute of Electrical and Electronic
Engineers)1394、プリンタポート、RS−232C(Recommended Standard 232 version C)等の外部入力を受け付けるI/F部である。本実施形態においては、外部I/F318はユーザの認証で必要となるICカード104の読み取り用のカードリーダ319が接続される。カードリーダ319は、外部I/F318を介したCPU301からの制御により、ICカード(例えば、ソニー社のフェリカ(FeliCa)(登録商標))内に記憶されている情報を読み取り、読み取った情報を外部I/F318を介してCPU301へ通知する。
【0047】
イメージバスI/F320は、システムバス309と、画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
画像バス315は、画像を高速で転送するものであり、PCI(Peripheral
Component interconnect)バスまたはIEEE1394で構成される。
【0048】
RIP310は、PDL(Page Description Language)コード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。
プリンタI/F311は、コントローラユニット316とプリンタ312を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
スキャナI/F313は、コントローラユニット316とスキャナ314を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
画像処理部317は、入力データの補正、加工、編集や、プリンタ出力画像データに対するプリンタの補正、解像度変換等を行う。また、画像処理部317は、画像データの回転、多値画像データに対するJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の圧縮伸張処理、2値画像データに対するJBIG(Joint Bi−Level Image Experts Group)、MMR(Modified Modified Read)、MH(Modified Huffman)等の圧縮伸張処理を行う。
【0049】
スキャナ314は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCD(ChargeCoupled Device)ラインセンサで走査し、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。ユーザは、原稿フィーダのトレイに原稿用紙をセットし、ユーザが操作部308で読み取り起動指示することにより、CPU301はスキャナ314に指示を与え、原稿フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードして原稿画像を読み取る。
【0050】
プリンタ312は、ラスタイメージデータを紙上の画像に変換する。プリンタ312は、例えば、感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、方式は問わない。プリンタ312の動作の起動は、CPU301からの指示によって開始する。尚、プリンタ312は、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットを有する。
【0051】
図4は、複合機103、サーバ102の機能ブロック図である。尚、各機能ブロックの詳細な処理については、後述するフローチャートにて説明する。
サーバ102は、出席者情報登録部401、スキャンチケット生成部402、要求受信部403、一覧取得部404、一覧送信部405等を有する。
【0052】
出席者情報登録部401は、複合機103等から学生の授業への出席登録要求を受け付け、学生の授業の出席情報を登録する。
スキャンチケット生成部402は、出席者情報登録部401における出席登録に基づいて、出席または欠席した学生のスキャンチケットを作成する。
要求受信部403は、複合機103から認証された学生のスキャンチケットを取得するための要求を受信する。
一覧取得部404は、スキャンチケットの取得要求のあった学生のスキャンチケット一覧を取得する。
一覧送信部405は、一覧取得部404で取得したスキャンチケットの一覧を複合機103へ送信する。
【0053】
複合機103は、識別情報受付部406、スキャンチケット要求部407、一覧受信部408、スキャンチケット選択部409、スキャンデータ生成部410、スキャンデータ送信部411等を有する。
【0054】
識別情報受付部406は、ICカード104から読み取ったカードID、学生番号を、あるいは、操作部308のタッチパネルにより学生が入力した学生番号、パスワード等、学生を識別する識別番号を受け付ける。ICカード104からカードIDの読み取りを行った場合、カードIDによる認証を行い、認証により得られた学生番号を受け付ける。
スキャンチケット要求部407は、受け付けた学生番号に対応するスキャンチケットを取得するため、サーバ102へ要求を行う。
一覧受信部408は、スキャンチケット要求部407の要求に応答して、スキャンチケット一覧を受信する。
スキャンチケット選択部409は、一覧受信部408で受信したスキャンチケット一覧を表示し、表示されたスキャンチケット一覧からユーザの指示に従ってスキャンチケットを選択する。
スキャンデータ生成部410は、スキャンチケット選択部409で選択されたスキャンチケットに従って、スキャンを実行して読み取った原稿の画像データを生成する。
スキャンデータ送信部411は、スキャンデータ生成部410で生成した画像データを、スキャンチケットに含まれる格納先の装置に格納するため、サーバ102もしくは格納先の装置に送信する。
【0055】
次に、図5から図23を参照しながら、スキャンデータ処理システム1における処理について説明する。
図5は、スキャンデータ処理システム1の処理概要を示すフローチャートである。
【0056】
クライアント端末101は、管理者により入力されたレポートを提出する必要のある授業や、レポート提出期限等の情報をサーバ102に登録する(ステップS501)。詳細は、図6で後述する。
複合機103、あるいは、教室等に設置される不図示のカードリーダを用いて、学生は授業への出席をサーバ102に登録する。詳細は、図12で後述する。
サーバ102は、夜間等のあるタイミングで学生にレポートを提出させるためのスキャンチケットを作成する(ステップS503)。詳細は、図23で後述する。スキャンチケットは、学生が複合機103によりレポートの原稿をスキャンして生成した画像データをサーバ102に送信するための情報を示す。
【0057】
複合機103は、スキャンチケットに従って学生のレポートをスキャンし、生成した画像データをサーバ102に送信して格納するレポート提出処理を行う(ステップS504)。詳細は、図19で後述する。
管理者は、クライアント端末101からサーバ102にアクセスし、レポートの画像データが格納されたフォルダのデータをクライアント端末101で受信して表示し、表示されたデータ(レポート)を印刷する(ステップS505)。管理者は、クライアント端末101を介して他のフォルダへデータを移動することも可能である。
【0058】
図6は、ステップS501のレポート提出期限登録処理の詳細を示すフローチャートである。
図6中のステップS601、S602、S605、S606、S609〜S611、S615の処理は、クライアント端末101のCPU201が外部メモリ211に格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
また、図6中のステップS603、S604、S607、S608、S612〜S614の処理は、サーバ102のCPU201が外部メモリ211に格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0059】
ユーザ(管理者)の操作に応じて、クライアント端末101のCPU201は、Webページ閲覧プログラムであるブラウザを起動し、スキャンデータ処理システム1にログインするため、URL(Uniform Resource Locator)で指定されたページをサーバ102から取得し、ディスプレイ210にログイン画面を表示する(ステップS601)。
【0060】
クライアント端末101のCPU201は、ユーザによりログイン画面上で入力された管理者番号とパスワードをサーバ102に送信する(ステップS602)。
【0061】
サーバ102のCPU201は、クライアント端末101から管理者番号とパスワードを受信し(ステップS603)、ユーザの認証処理を実行する。サーバ102のCPU201によるユーザの認証処理では、受信した管理者番号及びパスワードが、外部メモリ211に格納された管理者テーブルに登録されているか検索し、登録されていればユーザはログインすることができる。ログインに失敗した場合、図6に示すレポート提出期限登録処理を終了する。
【0062】
図7は、管理者テーブル700の一例を示す図である。
管理者テーブル700は、管理者番号701、パスワード702、管理者名703、授業番号704等の項目を有する。
管理者番号701は、教授のようなスキャンデータ処理システム1の管理者を識別するための一意な番号であり、例えば、「911210001」という値を有する。
パスワード702は、ユーザが管理者としてスキャンデータ処理システム1にログインするために必要となるパスワードであり、例えば、「Pass01」という値を有する。
管理者名703は、管理者の氏名であり、例えば、「鈴木一郎」という値を有する。
授業番号704は、管理者が担当する授業を示す一意な識別番号であり、例えば、「101」という値を有する。
【0063】
図6の説明に戻る。
ユーザがログインに成功すると、サーバ102のCPU201は、管理者テーブルから管理者名703を取得等して図8に示すメニュー画面800の情報を生成し、生成したメニュー画面800の情報をクライアント端末101に送信する(ステップS604)。
クライアント端末101のCPU201は、サーバ102からメニュー画面800の情報を受信し、ディスプレイ210に表示する(ステップS605)。
【0064】
図8は、メニュー画面800の一例を示す図である。
メニュー画面800は、管理者番号801、名前802、レポート提出期限登録ボタン803、終了ボタン804等を有する。
【0065】
管理者番号801は、管理者としてスキャンデータ処理システム1にログインしたユーザを一意に識別する番号であり、管理者テーブル700の管理者番号701に対応する。
名前802は、ユーザの名前であり、管理者テーブル700の管理者名703に対応する。
レポート提出期限登録ボタン803は、管理者であるユーザが担当する授業において学生に課すレポート提出の期限に関する情報を登録するためのボタンである。
終了ボタン804は、メニュー画面800を終了するためのボタンである。
【0066】
図6の説明に戻る。
ユーザが、クライアント端末101のディスプレイ210に表示されたメニュー画面800上でレポート提出期限登録ボタン803を押下すると、クライアント端末101のCPU201は、サーバ102にレポート提出期限登録画面の要求を送信する(ステップS606)。
【0067】
サーバ102のCPU201は、レポート提出期限登録画面の要求を受信すると、外部メモリ211に格納された管理者テーブル700を参照し、ユーザの管理者番号701に対応する全ての授業番号704を取得する。そして、外部メモリ211に格納されている図9に示す授業テーブル900から、取得した授業番号704に対応する授業名901を取得する(ステップS607)。
【0068】
図9は、授業テーブル900の一例を示す図である。
授業テーブル900は、授業番号704、授業名901、曜日902、開始時間903、終了時間904等の項目を有する。
授業番号704は、授業を示す一意な識別番号であり、管理者テーブル700の授業番号704と同じである。
授業名901は、授業番号704が示す授業の名前であり、例えば、「英会話A」という値を有する。
曜日902は、授業番号704が示す授業が行われる曜日であり、例えば、「月」という値を有する。
開始時間903は、授業番号704が示す授業が開始される時間であり、例えば、「9:00」という値を有する。
終了時間904は、授業番号704が示す授業が終了する時間であり、例えば、「10:30」という値を有する。
【0069】
ステップS607の処理において、ユーザの管理者番号701が「911210001」の場合、サーバ102のCPU201は、管理者番号701が「911210001」に対応する授業番号704として「101」、「102」を取得する。これは、管理者であるユーザ「鈴木一郎」が月曜日の9:00〜10:30の英会話Aと、金曜日の9:00〜10:30の英文法Bの授業を担当していることを示している。そして、サーバ102のCPU201は、授業テーブルから授業番号704が「101」である授業名901の値「英会話A」と、授業番号704が「102」である授業名901の値「英文法B」を取得する。
【0070】
図6の説明に戻る。
サーバ102のCPU201は、ユーザの管理者番号701、管理者名703と、ステップS607で取得した授業番号704、授業名901を用いて、図10に示すレポート提出期限登録画面1000の情報を生成し、生成したレポート提出期限登録画面1000の情報をクライアント端末101に送信する(ステップS608)。
クライアント端末101のCPU201は、サーバ102からレポート提出期限登録画面1000の情報を受信し、ディスプレイ210にレポート提出期限登録画面1000を表示する(ステップS609)。
【0071】
図10は、レポート提出期限登録画面1000の一例を示す図である。
レポート提出期限登録画面1000は、管理者番号1001、名前1002、授業名1003、授業日1004、レポート名1005、提出期限1006、区分1010、スキャン設定ボタン1007、戻るボタン1008、登録ボタン1009等を有する。
【0072】
管理者番号1001は、管理者としてスキャンデータ処理システム1にログインしたユーザを一意に識別する番号であり、管理者テーブル700の管理者番号701に対応する。
名前1002は、ユーザの名前であり、管理者テーブル700の管理者名703に対応する。
授業名1003は、レポート提出期限を登録する授業の名前であり、ステップS607で取得した授業名がプルダウンメニュー等により表示される。
授業日1004は、レポート提出を課す授業を行う日付である。
レポート名1005は、提出するレポートの名前である。
提出期限1006は、レポート提出の期限である。
区分1010は、出席もしくは欠席時のレポート提出かを区別するための区分である。「出席」と設定した場合には、当該授業に出席した学生にのみスキャンチケットを発行し、「欠席」と設定した場合には、当該授業に欠席した学生にのみスキャンチケットを発行する。
スキャン設定ボタン1007は、レポート提出時のスキャンのカラー設定、解像度設定、ファイル形式、ファイル名の命名規則等の設定を行うスキャン設定画面(不図示)を表示するためのボタンである。
戻るボタン1008は、メニュー画面800に戻るためのボタンである。
登録ボタン1009は、レポート提出期限登録画面1000の授業名1003、授業日1004、レポート名1005、提出期限1006、及び区分1010等に入力したレポートの提出のための情報を登録するためのボタンである。
【0073】
図6の説明に戻る。
クライアント端末101のCPU201は、選択された授業名1003に対する授業日1004、レポート名1005、提出期限1006、区分1010等の入力(ステップS610、スキャンチケット生成条件受付手段)を受け付け、ユーザがレポート提出期限登録画面1000上で選択した授業名1003、入力した授業日1004、レポート名1005、提出期限1006、区分1010等をサーバ102に送信する(ステップS611)。
サーバ102のCPU201は、クライアント端末101から授業名1003、授業日1004、レポート名1005、提出期限1006、区分1010等を受信し(ステップS612)、外部メモリ211に記憶される図11に示すレポート提出期限テーブル1100に登録する(ステップ613)。
【0074】
図11は、レポート提出期限テーブル1100の一例を示す図である。
レポート提出期限テーブル1100は、授業番号704、授業日1101、レポート名1102、提出期限日1103、スキャン設定1104、区分1105等の項目を有する。
授業番号704は、授業を示す一意な識別番号であり、管理者テーブル700の授業番号704と同じである。
授業日1101は、レポート提出を課す授業を行う日付であり、レポート提出期限登録画面1000で入力された授業日1004の値が登録される。
レポート名1102は、提出するレポートの名前であり、レポート提出期限登録画面1000で入力されたレポート名1005の値が登録される。
提出期限日1103は、レポート提出の期限であり、レポート提出期限登録画面1000で入力された提出期限1006の値が登録される。
スキャン設定1104は、レポート提出時のスキャンのカラー設定、解像度設定、ファイル形式、ファイル名の命名規則等の設定で、スキャン設定画面(不図示)で入力された内容が登録される。
区分1105は、出席時もしくは欠席時のレポート提出かを区別するための区分であり、レポート提出期限登録画面1000で入力された区分1010の値が登録される。
【0075】
図6の説明に戻る。
サーバ102のCPU201は、ステップS613のレポート提出期限の登録結果をクライアント端末101に送信し(ステップS614)、クライアント端末101のCPU201は、登録結果を受信し(ステップS615)、レポート提出期限登録処理を終了する。
【0076】
図12は、ステップS502の出席登録処理の詳細を示すフローチャートである。出席登録処理は、例えば、学生が教室内に設置される複合機103を用いて出席登録するような構成となっているが、教室の内外に設置される入退室を管理する端末のカードリーダを介して行ってもよいし、あるいは、教授等の管理者が授業終了後にクライアント端末101から学生の出席登録を行うようにすることも可能である。
尚、管理者が学生の出席を登録する場合、ステップS1201〜S1211の処理は省略され、ステップS1212において、サーバ102のCPU201は例えばクライアント端末101から後述する出席データを送信する。
【0077】
また、図12中のステップS1201、S1204〜S1206、ステップS1209〜S1211の処理は、複合機103のCPU301がHDD304に格納されたプログラムをRAM302にロードして実行することにより実現される。
また、図12中のステップS1202、S1203、S1207、S1208、S1212、S1213の処理は、サーバ102のCPU201が外部メモリ211に格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0078】
ユーザである学生が複合機103のカードリーダ319に学生証等のICカード104を挿入、あるいは、かざすと、複合機103のCPU301は、カードリーダ319により読み取り可能なICカード104を検知し、ICカード104内の個人認証情報(ユーザ識別情報)を読み取り、読み取った個人認証情報をサーバ102に送信する(ステップ
S1201、ユーザ識別情報送信手段)。
【0079】
個人認証情報は、認証に用いられる情報であり、ICカード104の製造番号でもよい。また、ICカード104の代わりに、読み取り可能なICチップを有する携帯端末を使用してもよい。あるいは、学生に複合機103の操作部308上でユーザIDとパスワードを入力させ、ユーザIDとパスワードを用いた認証を行ってもよいし、指紋や静脈等の生体情報を用いた認証でもよい。
【0080】
サーバ102のCPU201は、複合機103から個人認証情報を受信し(ステップS
1202)、サーバ102の外部メモリ211に格納される学生テーブルに基づいて学生
の認証処理を行い、認証結果を複合機103に送信する(ステップS1203)。認証成功した場合、サーバ102のCPU201は、図13に示すメニュー画面1300の情報も複合機103に送信する。メニュー画面1300については後述する。尚、認証結果には、学生番号のほか、学生名、メールアドレス等他の情報も含まれていてもよい。認証が失敗した場合、認証に失敗した旨を示す画面を複合機103に送信する。
【0081】
図14は、学生テーブル1400の一例を示す図である。
学生テーブル1400は、学生番号1401、学生名1402、ICカード番号1403、メールアドレス1404等の項目を有する。
学生番号1401は、学生を識別するための一意な番号であり、例えば、「211292001」という値を有する。
学生名1402は、学生の氏名であり、例えば、「山田太郎」という値を有する。
ICカード番号1403は、学生が所持するICカード104の製造番号であり、例えば、「IC211292001」という値を有する。
メールアドレス1404は、学生の連絡先を示し、例えば、「yamada@xxx.com」という値を有する。本実施例ではメールアドレスを例にとって説明するが、学生に連絡がなされれば、電話番号でもよいし、他の手段でもよい。
【0082】
図12の説明に戻る。
複合機103のCPU301は、サーバ102から認証結果を受信する(ステップS1204)。認証が成功の場合は、メニュー画面1300の情報も受信し、操作部308の表示部に図13に示すメニュー画面1300を表示する(ステップS1205)。
なお、複合機103はブラウザを備えており、サーバ102をWebサーバとしてWeb画面がサーバ102から複合機103に送信され、複合機103のブラウザを用いて表示部にメニュー画面1300などのWeb画面が表示される。
【0083】
図13は、メニュー画面1300の一例を示す図である。
メニュー画面1300は、学生番号1301、名前1302、出席登録ボタン1303、レポート提出管理ボタン1304、終了ボタン1305等を有する。
【0084】
学生番号1301は、学生としてスキャンデータ処理システム1にログインしたユーザを一意に識別する番号であり、学生テーブル1400の学生番号1401に対応する。
名前1302は、ユーザの名前であり、学生テーブル1400の学生名1402に対応する。
出席登録ボタン1303は、学生が授業への出席を登録するためのボタンである。
レポート提出管理ボタン1304は、学生がレポート提出の手続きを行うためのボタンである。
終了ボタン1305は、メニュー画面1300を終了するためのボタンである。
【0085】
図12の説明に戻る。
複合機103の操作部308に表示されたメニュー画面1300で、ユーザが出席登録ボタン1303を押下すると、複合機103のCPU301は出席登録画面要求をサーバ102に送信する(ステップS1206)。
【0086】
サーバ102のCPU201は、出席登録画面要求を受信すると(ステップS1207)、サーバ102の外部メモリ211に格納されている図15に示す履修科目テーブル1500と、授業テーブル900を参照し、図16に示す出席登録画面1600を生成し、複合機103に送信する(ステップS1208)。
【0087】
図15は、履修科目テーブル1500(出席予定情報記憶手段)の一例を示す図である。
履修科目テーブル1500は、授業番号704、学生番号1401、年度1501等の項目を有する。
【0088】
授業番号704は、授業を一意に識別する番号であり、管理者テーブル700の授業番号704と同じである。
学生番号1401は、学生を識別するための一意な番号であり、例えば、「211292001」という値を有し、授業番号704に対応する授業を受講している学生を示す。
年度1501は、授業番号704に対応する授業を学生番号1401に対応する学生が受講している年度を示す。
【0089】
図16は、出席登録画面1600の一例を示す図である。
出席登録画面1600は、学生番号1601、名前1602、受講日1603、授業名1604、戻るボタン1605、登録ボタン1606等を有する。
学生番号1601は、学生としてスキャンデータ処理システム1にログインしたユーザを一意に識別する番号であり、学生テーブル1400の学生番号1401に対応する。
名前1602は、ユーザの名前であり、学生テーブル1400の学生名1402に対応する。
受講日1603は、ユーザが出席登録を行う授業の受講日、即ち、現在の日付である。
授業名1604は、ユーザが出席登録を行う授業の授業名901に対応する。
戻るボタン1605は、メニュー画面1300に戻るためのボタンである。
登録ボタン1606は、出席登録画面1600に表示された内容で出席登録を行うためのボタンである。
【0090】
ステップS1208の出席登録画面を生成する処理では、サーバ102のCPU201は、履修科目テーブル1500内でユーザの学生番号1401を有する全てのレコードの授業番号704を取得する。例えば、ユーザの学生番号1401が「211292001」の場合、履修科目テーブル1500から学生番号1401の値が「211292001」であるレコードの授業番号704、例えば、「101」の値を取得する。次に、サーバ102のCPU201は、授業テーブル900を参照し、取得した全ての授業番号704に対応する授業の授業名901、曜日902、開始時間903、終了時間904を取得する。該当する全てのレコードを取得した後、曜日902、開始時間903、終了時間904が現在の曜日、時刻と一致、あるいは、一番近いレコードを抽出し、そのレコードの授業名901を用いて出席登録画面1600を生成する。
【0091】
複合機103のCPU301は、サーバ102から出席登録画面1600の情報を受信し(ステップS1209)、操作部308に出席登録画面1600を表示する(ステップS1210)。ユーザが、出席登録画面1600の登録ボタン1606を押下すると、複合機103のCPU301は、授業番号704、受講日1603に対応する出席年月日、学生番号1401を含む出席データ(出席情報)をサーバ102に送信する(ステップS1211)。
【0092】
サーバ102のCPU201は、複合機103から授業番号704、出席年月日、学生番号1401を含む出席データを受信し(ステップS1212)、図17に示す出席テーブル1700に登録する(ステップS1213)。
【0093】
図17は、出席テーブル1700(出席情報記憶手段)の一例を示す図である。
出席テーブル1700は、授業番号704、出席年月日1701、学生番号1401等の項目を有する。
授業番号704は、授業を一意に識別する番号であり、管理者テーブル700の授業番号704と同じである。
出席年月日1701は、学生が授業番号704に対応する授業に出席した日付を示し、出席登録画面1600の受講日1603に対応する。
学生番号1401は、学生を識別するための一意な番号であり、例えば、「211292001」という値を有し、授業番号704に対応する授業に出席登録した学生の学生番号を示す。
【0094】
図23は、ステップS503のスキャンチケット作成処理の詳細を示すフローチャートである。
図23中のステップS2301〜S2313の処理は、サーバ102のCPU201が外部メモリ211に格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0095】
サーバ102のCPU201は、スキャンチケットを作成するタイミングかどうかを判定する(ステップS2301)。スキャンチケットを作成するタイミングとは、夜間等のあるタイミングや、あらかじめ定められた日時である。これらのタイミングは、特に問わない。管理者によってある日時に定められてもよいし、定期的に実行する形式でもよい。例えば、スキャンチケットを作成する授業の授業時間が終わったタイミングでもよい。スキャンチケットを作成するタイミングでない場合には待機する。
【0096】
サーバ102のCPU201は、スキャンチケットを作成するタイミングである場合には、レポート提出期限テーブル1100から、レポート提出をすべき授業のレコードを取得する(ステップS2302)。例えば、すでに提出期限日1103を過ぎているレコードや、スキャンチケットの発行が済んだレコードは取得せず、それ以外のレポート提出すべき授業のレコードを取得する。
【0097】
サーバ102のCPU201は、ステップS2302において取得したレコードの区分1105が「欠席」であるか否かを判定する(ステップS2303)。「欠席」である場合には、ステップS2304に処理を進め、「欠席」でない場合、つまり「出席」である場合には、ステップS2311に処理を進める。
【0098】
まず、「欠席」であると判定された場合について説明する。サーバ102のCPU201は、ステップS2302において取得された授業を履修している学生の学生番号1401を履修科目テーブル1500から取得する(ステップS2304)。例えば、ステップS2302において取得された授業の授業番号704が「101」であった場合には、履修科目テーブル1500の授業番号704に「101」が格納されているレコードの学生番号1401を取得する。ここでは、学生番号1401として「211292001」、つまり「山田太郎」さんの学生番号1401が取得できたものとする。
【0099】
サーバ102のCPU201は、ステップS2304において取得した学生番号1401が出席テーブル1700に存在するか否かを判定する(ステップS2305、欠席ユーザ抽出手段)。つまり、履修科目テーブル1500に登録されている学生が、出席テーブル1700に登録されているかどうかを判定する。出席テーブル1700に登録されていれば、当該授業を「出席」したと判定し、出席テーブル1700に登録されていなければ、当該授業を「欠席」したと判定する。具体的には、ステップS2304において取得された学生番号1401と、ステップS2302においてレポート提出期限テーブル1100から取得された授業の授業日1101の組が、出席テーブル1700の学生番号1401と出席年月日1701の組と一致するか否かを判定していき、該当するレコードが存在するかを検索していく。当該授業を「出席」していれば、ステップS2304に処理を戻し、「欠席」していれば、ステップS2306に処理を進める。本実施例では、学生番号1401が「211292001」の学生で、授業日1101「2010/04/17」に出席していたか否かを検索する。この説明では、この学生のレコードは出席テーブル1700で見つからず、当該授業を「欠席」したと判定されたものして、説明を続ける。
【0100】
サーバ102のCPU201は、ステップS2305において「欠席」したと判定された学生をスキャンチケット作成対象者としてRAM203等に記憶しておく(ステップS2306)。尚、本実施例においては、履修科目テーブル1500と出席テーブル1700に基づいて、欠席者を抽出しているが、他システムにおいて抽出された欠席者一覧を記憶しておいてもよい。欠席者を抽出する方法はこれに限らない。
そして、サーバ102のCPU201は、履修科目テーブル1500に登録された学生のうち、ステップS2302において取得された授業を履修している学生の処理がすべて終了したか否かを判定する(ステップS2307)。まだすべての学生の処理が終了していない場合には、ステップS2304に処理を戻し、すべての学生の処理が終了している場合には、ステップS2308に処理を進める。
【0101】
サーバ102のCPU201は、レポートを複合機103によりスキャンした画像データを格納するためのフォルダを作成する(ステップS2308、格納先フォルダ作成手段)。画像データを格納するためのフォルダのパスは、例えば、「¥¥ホスト名¥授業番号¥出席年月日¥レポート名¥学生番号」という形式で作成する。
【0102】
サーバ102のCPU201は、外部メモリ211上の図18に示すスキャンチケットテーブル1800に提出するレポートに関する情報を登録し、ステップS2306においてRAM203に記憶された欠席した学生に対して、スキャンチケットを作成する(ステップS2309、スキャンチケット生成手段)。これにより、学生は欠席した授業に対するレポートを、複合機103を介してスキャンし提出できるようになる。レポート提出に必要となるスキャンチケットは、該当する授業に欠席した学生にのみ作成され、出席した学生に対しては作成されない。具体的には、学生番号1401「211292001」の「山田太郎」さんは、授業番号704「101」の「英会話A」を欠席してしまったので、ステップS2309においてスキャンチケットが発行される。
【0103】
尚、ステップS2308及びステップS2309の実行タイミングは特に問わない。本実施例では、すべての欠席者を抽出してから、レポートの格納フォルダを作成し、スキャンチケットを発行しているが、ステップS2306において都度格納フォルダの作成とスキャンチケットの発行を行ってもよい。また、ステップS2306において格納フォルダだけ作成しておき、ステップS2307において全てのユーザの処理が完了したと判定された場合にスキャンチケットを発行するようにしてもよい。このようにステップS2308及びステップS2309の実行タイミングは、適切なタイミングで行われればよく、必ず本実施例のタイミングで実行されなければならないものではない。実行タイミングは上記に例示したものに限らない。
また、本実施例では、履修科目テーブル1500と出席テーブル1700に基づいて抽出された欠席者であって、ステップS2306においてRAM203に記憶された欠席者に対してスキャンチケットを発行する仕組みとなっているが、前述の通り、他システムにおいて生成された欠席者一覧に含まれる学生に対して、スキャンチケットを発行してもよい。この場合、出席テーブル1700と同様の構成を持つ欠席テーブルを参照し、当該欠席テーブルに登録された学生番号1401を取得し、スキャンチケットを発行する。
【0104】
図18は、スキャンチケットテーブル1800の一例を示す図である。
スキャンチケットテーブル1800は、スキャンチケットID1801、授業番号704、出席年月日1701、レポート名1102、提出期限日1103、学生番号1401、登録日時1802、格納先フォルダパス1803、スキャンファイル名1804、スキャン設定1104等の項目を有する。
スキャンチケットテーブル1800の1つのレコードが1つのスキャンチケットであり、学生がレポートを提出する際に用いられる。
【0105】
スキャンチケットID1801は、レポート提出のためのスキャンチケットを一意に識別する番号であり、例えば、「SC10001」という値を有する。
授業番号704は、授業を一意に識別する番号で、管理者テーブル700の授業番号704と同じであり、レポート提出が課された授業を示す。
出席年月日1701は、学生が授業番号704に対応する授業に出席した日付を示し、出席テーブル1700の出席年月日1701と同じである。
レポート名1102は、提出するレポートの名前であり、レポート提出期限テーブル1100のレポート名1102と同じである。
提出期限日1103は、レポート提出の期限であり、レポート提出期限テーブル1100の提出期限日1103と同じである。
【0106】
学生番号1401は、学生を識別するための一意な番号であり、スキャンチケットを作成した学生の学生番号を示す。
登録日時1802は、スキャンチケットを作成した日付である。
格納先フォルダパス1803は、複合機103によりスキャンしたレポートの画像データを格納するためのフォルダを示す。
スキャンファイル名1804は、複合機103によりスキャンしたレポートの画像データのファイル名である。初期値は、NULLである。レポートのスキャンデータ(画像データ)が登録されてはじめてスキャンデータのファイル名が登録される。即ち、スキャンファイル名1804は、その有無により、格納先フォルダパス1803にスキャンデータが格納されているか否かを示すスキャンデータ格納情報でもある。
スキャン設定1104は、複合機103によりレポートをスキャンのカラー設定、解像度設定、ファイル形式、ファイル名の命名規則等の設定で、レポート提出期限テーブル1100のスキャン設定1104と同じである。
ここで、授業番号704、出席年月日1701、学生番号1401等は、授業に対するユーザの出席情報であり、格納先フォルダパス1803は、スキャンデータの格納先情報である。
【0107】
サーバ102のCPU201は、ステップS2309においてスキャンチケットが発行された学生のメールアドレス1404を学生テーブル1400から取得し、当該メールアドレス1404を連絡先として、学生に対してスキャンチケットが発行された旨を通知する(ステップS2310、通知手段)。こうすることで、欠席者に対してレポートが課されたことを欠席者が認識することができる。前述の通り、欠席者に対して通知ができれば、連絡手段はなんでもよい。また、学生に対するメッセージも特に問わない。
【0108】
次に、ステップS2303において区分1105が「欠席」でないと判定された、つまり区分1105が「出席」であると判定された場合について説明する。サーバ102のCPU201は、後述する処理にて、提出レポートの格納フォルダを作成し(ステップS2311)、レポート提出に必要となるスキャンチケットを作成する(ステップS2312)。
【0109】
サーバ102のCPU201は、レポートを複合機103によりスキャンした画像データを格納するためのフォルダを作成する(ステップS2311、格納先フォルダ作成手段)。画像データを格納するためのフォルダのパスは、例えば、「¥¥ホスト名¥授業番号¥出席年月日¥レポート名¥学生番号」という形式で作成する。
【0110】
サーバ102のCPU201は、外部メモリ211上の図18に示すスキャンチケットテーブル1800に提出するレポートに関する情報を登録し、出席テーブル1700から、当該授業に出席した学生を抽出し、当該学生に対して、スキャンチケットを作成する(ステップS2312)。これにより、学生は出席した授業に対するレポートを、複合機103を介してスキャンし提出できるようになる。レポート提出に必要となるスキャンチケットは、該当する授業に出席した学生にのみ作成され、欠席した学生に対しては作成されない。
【0111】
ステップS2310及びステップS2312の処理が終了すると、サーバ102のCPU201は、全てのレポート提出対象授業を処理したか否かを判定する(ステップS2313)。つまり、レポート提出期限テーブル1100に登録された授業をすべて処理したか否かを判定する。すべて処理していれば、本一連の処理を終了し、そうでなければ、ステップS2302に処理を戻す。
【0112】
図19は、ステップS504のレポート提出処理の詳細を示すフローチャートである。
図19中のステップS1901、S1904〜S1906、S1909〜S1917の処理は、複合機103のCPU301がHDD304に格納されたプログラムをRAM302にロードして実行することにより実現される。
また、図19中のステップS1902、S1903、S1907、S1908、S1918、S1919の処理は、サーバ102のCPU201が外部メモリ211に格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0113】
ユーザである学生が複合機103のカードリーダ319に学生証等のICカード104を挿入、あるいは、かざすと、複合機103のCPU301は、カードリーダ319により読み取り可能なICカード104を検知し、ICカード104内の個人認証情報(ユーザ識別情報)を読み取り、読み取った個人認証情報をサーバ102に送信する(ステップS1901、ユーザ識別情報送信手段)。
【0114】
個人認証情報は、認証に用いられる情報であり、ICカード104の製造番号でもよい。また、ICカード104の代わりに、読み取り可能なICチップを有する携帯端末を使用してもよい。あるいは、学生に複合機103の操作部308上でユーザIDとパスワードを入力させ、ユーザIDとパスワードを用いた認証を行ってもよいし、指紋や静脈等の生体情報を用いた認証でもよい。さらに、個人認証情報は、複合機103を利用する利用者情報ともいいかえることができる。
【0115】
サーバ102のCPU201は、複合機103から個人認証情報を受信し(ステップS1902)、サーバ102の外部メモリ211に格納される学生テーブル1400に基づいて学生の認証処理を行い、認証結果を複合機103に送信する(ステップS1903)。認証成功した場合、サーバ102のCPU201は、図13に示すメニュー画面1300の情報を複合機103に送信する。尚、認証結果には、学生番号のほか、学生名、メールアドレス等他の情報も含まれていてもよい。認証成功した場合には、後述するステップS2202で学生番号に対応するスキャンチケットを取得するため、サーバ102のCPU201は学生番号をRAM203に保持してもよい。この場合、後述するステップS2202で、複合機103からステップS1206で送信する情報に学生番号を含め送信する。これにより、この学生の当該学生番号に対応する学生についてスキャンチケットが取得できる。なお、認証が失敗した場合、認証に失敗した旨を示す画面を複合機103に送信する。
【0116】
複合機103のCPU301は、サーバ102から学生の個人認証が成功すると、メニュー画面1300に関する情報を受信し(ステップS1904)、操作部308に図13に示すメニュー画面1300を表示する(ステップS1905)。
【0117】
複合機103の操作部308に表示されたメニュー画面1300で、ユーザがレポート提出管理ボタン1304を押下すると、複合機103のCPU301はレポート提出管理画面要求(スキャンチケット要求)をサーバ102に送信する(ステップS1906、スキャンチケット要求送信手段)。レポート提出管理画面要求には認証された学生番号(認証ユーザ情報)を含まれ、送信される。なお、サーバ102でステップS1903で認証した学生番号を保持して、学生番号と紐づけてセッション管理している場合には、レポート提出管理画面要求に学生番号を含めない構成で実現することも可能である。
【0118】
サーバ102のCPU201は、レポート管理提出画面要求を受信すると(ステップS1907、受信手段)、サーバ102の外部メモリ211に格納されているスキャンチケットテーブル1800を参照してスキャンチケット、即ち学生番号、スキャンチケットID、格納先フォルダパス、及び現在の日付が提出期限を過ぎていないデータ(提出期限、レポート名、授業名、出席年月日、スキャンファイル名)を取得してこれらの情報を含む、図20に示すレポート提出管理画面2000の情報を生成し、複合機103に送信する(ステップS1908、スキャンチケット取得手段、スキャンチケット送信手段)。
【0119】
図20は、レポート提出管理画面2000の一例を示す図である。
レポート提出管理画面2000は、ユーザに該当するスキャンチケットの一覧を示すもので、学生番号2001、名前2002、提出期限2003、レポート名2004、授業名2005、出席年月日2006、ラジオボタン2007、提出済みレポート2008、メニューボタン2009、スキャンボタン2010等を有する。
【0120】
学生番号2001は、学生としてスキャンデータ処理システム1にログインしたユーザを一意に識別する番号であり、学生テーブル1400の学生番号1401に対応する。
名前2002は、ユーザの名前であり、学生テーブル1400の学生名1402に対応する。
提出期限2003は、レポートの提出期限で、レポート提出期限テーブル1100の提出期限日1103に対応する。
レポート名2004は、提出するレポートの名前で、レポート提出期限テーブル1100のレポート名1102に対応する。
授業名2005は、レポート提出を課された授業の名前で、レポート提出期限テーブル1100の授業番号704に対応する授業名である。
出席年月日2006は、学生がレポートを課された授業に出席した日付を示し、出席テーブル1700の出席年月日1701と同じである。
ラジオボタン2007は、提出するレポートのスキャンチケットを選択するためのボタンである。
提出済みレポート2008は、学生が既に提出したレポートのスキャンチケットであり、色あるいは網掛け等での強調表示により識別表示する。提出済みレポート2008に、「済」のマークや文字をスキャンチケットに付すようにしてもよい。
また、欠席スキャンチケット2011は、学生が授業を欠席した際に課せられたレポートのスキャンチケットであり、色あるいは網掛け等での強調表示により識別表示する。
メニューボタン2009は、メニュー画面1300に戻るためのボタンである。
スキャンボタン2010は、複合機103で提出レポートのスキャンを開始するためのボタンである。
レポート提出管理画面2000の情報の作成処理の詳細は、図22で後述する。
【0121】
図19の説明に戻る。
複合機103のCPU301は、サーバ102からレポート提出管理画面2000の情報を受信し(ステップS1909、スキャンチケット受信手段)、操作部308にレポート提出管理画面2000を表示する(ステップS1910、スキャンチケット表示手段)。
複合機103のCPU301は、ユーザがレポート提出管理画面2000のラジオボタン2007を用いて提出したいレポート(のスキャンチケット)が選択され(ステップS1911)、スキャンボタン2010が選択されスキャンが指示されたことを検知すると(ステップS1912)、授業に関するレポートが提出済み(スキャンデータが送信済み)かどうかを判定する(ステップS1913、スキャンデータ送信判定手段)。
【0122】
既にレポートが提出済みかどうかの判定は、スキャンチケットテーブル1800のスキャンファイル名1804が設定されている場合は提出済みとし、スキャンファイル名1804がNULLの場合は提出済みではないとする。尚、ステップS1908でサーバ102のCPU201がスキャンチケットテーブル1800を参照する際、レポートが提出済みかどうかを示す提出フラグを各レコードに付加し、スキャンファイル名1804が設定されていれば提出フラグを1に、設定されていなければ提出フラグを0に設定して複合機103に送信しておき、複合機103のCPU301は提出フラグを参照してレポートが提出済みかどうかを判定するようにしてもよい。この場合、上記の提出フラグを前述のスキャンデータ格納情報として利用できる。あるいは、ステップS1911で複合機103のCPU301は、ユーザにより選択されたスキャンチケットのスキャンチケットID1801をサーバ102に送信し、サーバ102のCPU201が該当するレポートが提出済みかどうか判定することもできる。提出済みの場合、図21に示す上書き確認画面2100を複合機103に送信するようにしてもよい。上書き確認画面2100については後述する。
【0123】
提出したいレポートが提出済みでない場合(ステップS1913のNo)、複合機103のCPU301は、提出するレポートのスキャンチケットのスキャンチケットID1801をサーバ102に送信する。サーバ102のCPU201は、複合機103からスキャンチケットID1801を受信し、スキャンチケットID1801に対応するスキャン設定1104を取得する。サーバ102のCPU201は、スキャン設定を含むスキャン命令を複合機103に送信する。複合機103のCPU301は、サーバ102から受信したスキャン命令からスキャン設定を取得し、スキャンのための設定を行う。複合機103のCPU301は、スキャンの設定後、複合機103の原稿台にセットされたレポートをスキャン設定に従ってスキャンし、画像データを生成する(ステップS1916)。画像データのファイル名は、例えば、「学生番号_授業名_レポート名_スキャン日時」等の規則に従って生成される。
【0124】
尚、本実施形態では、複合機103がブラウザを備え、Web環境で各種画面を表示する構成にしたため、サーバ102からスキャン命令を発行し、複合機103がスキャン命令を受信して、スキャン命令に従ってスキャンを実行する構成としたが、複合機103にレポート提出アプリケーションを保持させ、サーバ102からスキャン命令を発行せず、レポート提出アプリケーションから複合機103のプラットフォーム(オペレーティングシステム等)に対してスキャン命令を発行し、スキャンを実行する構成としてもよい。
【0125】
一方、提出したいレポートが既に提出済みの場合(ステップS1913のYes)、複合機103のCPU301は操作部308に図21に示す上書き確認画面2100を表示する(ステップS1914)。
【0126】
図21は、上書き確認画面2100の一例を示す図である。
上書き確認画面2100は、キャンセルボタン2101、OKボタン2102を有する。また、上書きすることをユーザに確認させる旨のメッセージが表示される。
【0127】
ユーザが再度レポートを提出するため、OKボタン2102を押下したことを複合機103のCPU301が検知すると(ステップS1915のYes)、レポートが提出済みでない場合と同様に、スキャンの設定後、複合機103の原稿台にセットされたレポートをスキャン設定に従ってスキャンし、画像データを生成する(ステップS1916)。
【0128】
複合機103のCPU301は、生成した画像データをスキャンデータとして格納先フォルダパス1803で格納させるべく、サーバ102に送信する(ステップS1917、スキャンデータ送信手段)。
スキャンデータの格納は、複合機103がスキャンデータを格納先フォルダパス1803で指定されたフォルダに格納してもよいし、サーバ102が複合機103から送信されたスキャンデータを受信ボックスで受け付け、格納先フォルダパス1803で指定されたフォルダに格納するようにしてもよい。この場合、複合機103のCPU301は、スキャンデータの属性としてスキャンチケットID1801を記憶させ、サーバ102のCPU201はスキャンチケットID1801に対応する格納先フォルダパス1803を取得する。
【0129】
サーバ102のCPU201は、複合機103からのスキャンデータを受信し(ステップS1918)、スキャンチケットテーブル1800の格納先フォルダパス1803で指定されたフォルダにスキャンデータを格納し、同時にスキャンチケットテーブル1800の登録日時1802、スキャンファイル名1804を登録する(ステップS1919)。スキャンファイル名1804は、上述した規則「学生番号_授業名_レポート名_スキャン
日時」に従ってファイル名を変更するようにしてもよい。
【0130】
図22は、ステップS1908のレポート提出管理画面送信処理の詳細を示すフローチャートである。
図22中の各ステップの処理は、サーバ102のCPU201が外部メモリ211に格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0131】
サーバ102のCPU201は、スキャンチケットテーブル1800からスキャンチケットのデータを1レコード取得し(ステップS2201)、取得したスキャンチケットの学生番号1401と、RAM203に保持している学生番号、あるいは、ステップS1907で受信した学生番号とが一致するか判定する。学生番号が一致しない場合(ステップS2202のNo)、取得したスキャンチケットはユーザである学生のスキャンチケットではないため、ステップS2205の処理に移る。
【0132】
学生番号が一致する場合(ステップS2202のYes)、サーバ102のCPU201は、取得したスキャンチケットの提出期限日1103と、サーバ102が管理するシステム現在時刻、あるいは、複合機103から取得した現在時刻と比較し、現在時刻が提出期限日1103を過ぎていないか、即ち、レポートの提出が可能かどうかを判定する(ステップS2203)。現在時刻が提出期限日1103を過ぎている場合(ステップS2203のNo)、ステップS2208の処理に移る。
【0133】
サーバ102のCPU201は、ステップS2203において現在時刻が提出期限日1103を過ぎていると判定されたため、当該スキャンチケットをスキャンチケットテーブル1800から削除する(ステップS2208、スキャンチケット削除手段)。
【0134】
現在時刻が提出期限日1103を過ぎていない場合(ステップS2203のYes)、サーバ102のCPU201は、RAM203にスキャンチケット一覧として、取得したスキャンチケットを記憶する(ステップS2204)。
【0135】
サーバ102のCPU201は、スキャンチケットテーブル1800の全てのスキャンチケットを取得したか判定し、取得していない場合(ステップS2205のNo)、ステップS2201に戻り、スキャンチケットテーブル1800から次のスキャンチケットを取得する。
【0136】
全てのスキャンチケットを取得したと判定した場合(ステップS2205のYes)、サーバ102のCPU201は複合機103にログインしているユーザである学生の学生番号、学生名と、RAM203に記憶したスキャンチケット一覧から取得した各スキャンチケットの提出期限日1103、レポート名1102、授業名、出席年月日1701、スキャンファイル名1804を用いて、レポート提出管理画面2000を生成する(ステップS2206)。なお、レポート提出管理画面2000を生成するスキャンチケットの情報として、少なくともユーザがスキャンチケットを識別する(認識できる)情報があればいずれでもよく、例えば、授業名又はレポート名、スキャンチケットID(例えば、スキャンチケットIDが授業コードに対応するなど)が含まれていればよい。
【0137】
尚、前述したように、スキャンチケットのスキャンファイル名1804がNULLではなく設定されている場合、既にレポートが提出されていることを示すため、提出済みレポート2008のように色あるいは網掛け等で識別表示してもよいし、「済」マークや文字を付してもよい。
【0138】
サーバ102のCPU201は、ステップS2206で生成したレポート提出管理画面2000の情報を複合機103に送信する(ステップS2207)。すなわち、スキャンチケットの一覧を複合機103へ送信する。
【0139】
以上の通り、本実施形態によるスキャンデータ処理システム1では、学校等において学生の出席状況を管理し、欠席者に対してスキャンチケットを発行することで、文書の提出を容易にすることができる。
また、欠席した授業はレポートの提出が必要かを特定し、提出が必要な場合にスキャンチケットを発行するため、学生は必要なレポート提出を画像形成装置である複合機から確認することができ、学校内の運用を効率化する。
特に、授業に欠席した学生に対してのみ、レポートの提出に必要なスキャンチケットを発行することにより、教授等の管理者は提出期限内のレポート提出の受け付けを容易に行える。また、学生は、複合機がある場所から提出期限内であればいつでもレポート提出を行うことができるようになり利便性が向上する。
【0140】
すなわち、本実施形態によれば、授業等の予定に対する出席状況等を管理し、欠席者に対してスキャンチケットを発行することで、例えば授業のレポート等、授業等の予定に関する文書について欠席者にスキャン等を行わせ提出させることが容易になる。欠席者も、画像形成装置から文書の提出が可能になるので、利便性が増す。また、欠席者にのみ文書の提出を可能とすることで運用の幅も広がり、画像形成装置から文書の要否が確認できるなど、運用が効率化される。また、自動的にスキャンデータを格納するフォルダを生成し、スキャンチケットにその情報を含めることで、スキャン時にスキャンデータの格納先の選択の手間が省け、欠席者にとっての利便性が高まる。所定の格納先に自動的に格納されることは、文書管理のうえでも都合がよい。
【0141】
また、格納先にデータが格納されているかにより既に文書の提出を行なったか否かが判定でき、また文書を提出した授業等の予定についてはスキャンチケットの識別表示を行なうので、誤って2度同じ文書を提出したりするなどの間違いを減らすことが期待できる。また、提出期限によりスキャンチケットの発行の可否を定めることもでき、運用面でも都合がよい。このように、様々な情報をスキャンチケットとして含めておくことで、授業のような予定に対する出席状況と文書提出が関係したケースにおいて、利便性の高いシステムの構築が可能である。
【0142】
尚、本実施形態では、学校の教室内に複合機を設置し、複合機を用いて学生の出席登録、レポート提出を行うような構成としたが、これに限定されることはなく、出席や参加が登録され、欠席者にアンケートのような文書等の作成物を提出するような形態であれば適用することができる。また、本実施形態は学校に限定されるものではない。
【0143】
尚、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0144】
また、本発明におけるプログラムは、図5、図6、図12、図19、図22、図23に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図5、図6、図12、図19、図22、図23の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。尚、本発明におけるプログラムは図5、図6、図12、図19、図22、図23の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0145】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0146】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0147】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0148】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
尚、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0149】
1………スキャンデータ処理システム
101………クライアント端末
102………サーバ
103………複合機
104………ICカード
105………ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば学校における学生の文書提出等の管理が可能なスキャンデータ処理システム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複合機を用いて紙文書をスキャンし、電子化することが行われている。複合機で紙文書を電子化する仕組みとして、単に紙文書をスキャンして電子化するだけでなく、電子化した文書を文書管理システムへ格納し、管理するという方法が行われている。
特許文献1には、文書管理システムへの電子文書の登録を簡易化するため、複合機にワークフローを登録しておき、ユーザがワークフローを指定することにより紙文書をスキャンし、文書登録するという方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−109887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の文書管理システムでは、複合機に予めワークフローを登録しておく必要がある。また、このワークフローを使った文書の格納において、ユーザはワークフローに登録されている格納先にしか登録できない。従って、ユーザは格納先ごとにワークフローを登録する必要があり、ワークフローの登録作業に手間がかかっていた。
また、別の格納先に文書を格納する場合に、ユーザがワークフローの格納先を変更して実行することも考えられるが、文書の格納先を間違えたり、格納先を探す手間がかかったりして使い勝手が悪かった。
【0005】
特に、学校などでは様々な授業、様々な用途で複合機を用いるため、予めワークフローを登録しておくことは難しい。例えば、学校では授業ごとにレポートの提出を求められることが多いため、授業ごとにワークフローを作成し、登録しておくということは難しい。また、学生がレポートをスキャンして提出する場合、その都度ワークフローを作成することは、複合機を占有してしまい使い勝手が悪い。
さらに、レポート提出においては提出期限が設定され、授業に出た人のみが提出できる等の制約が多いため、ワークフローを使って学生が勝手にレポートをスキャンし、提出できてしまうという方法を利用することは好ましくない。
【0006】
特に、授業に欠席した学生にのみレポート提出を課したい場合がある。例えば、出席した学生は授業中にレポートの作成と提出を行っているが、欠席した学生にもレポートの提出を求めたい場合や、欠席した授業の遅れを取り戻させるためにレポート提出を課したい場合である。従来のワークフローでは、出席した学生もレポートの提出ができてしまうため、学生の混乱を招きかねない。
【0007】
そこで、本発明の目的は、例えば授業等に対する出席状況に従って、欠席者に対してスキャンチケットを発行することにより文書の提出を容易にするスキャンデータ処理システム等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するための第1の発明は、登録された予定に対するユーザの出席情報を管理するサーバと、前記サーバにスキャンデータを送信する画像形成装置が接続されたスキャンデータ処理システムであって、前記画像形成装置は、ユーザを識別するユーザ識別情報の入力を受け付け、前記ユーザ識別情報を前記サーバに送信するユーザ識別情報送信手段と、前記ユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットの要求を前記サーバに送信するスキャンチケット要求送信手段と、前記サーバから前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットの一覧を受信するスキャンチケット受信手段と、前記スキャンチケットの一覧を選択可能に表示するスキャンチケット表示手段と、ユーザによる前記スキャンチケットの選択に応じて、原稿をスキャンして生成されたスキャンデータを前記サーバに送信するスキャンデータ送信手段と、を具備し、前記サーバは、前記予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段と、前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出手段と、前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応するスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段と、前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信手段と、前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得手段と、取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信手段と、を具備することを特徴とするスキャンデータ処理システムである。
ここで、「予定」とは前もって実施が定められ、何らかの形で出席や参加が登録されるイベント全般を指し、例えば本発明では学校における授業を挙げて説明しているがこれに限られることはない。また、「原稿」とは、画像形成装置でスキャンが出来る対象全般を指しその枚数等の数も問わない。例えば本発明では授業に関するレポートを挙げて説明しているが、これに限られることはない。
【0009】
前記サーバは、前記予定に出席したユーザと欠席したユーザのどちらのユーザにスキャンチケットを生成するのかを前記予定ごとに受け付けるスキャンチケット生成条件受付手段を更に具備し、前記スキャンチケット生成条件受付手段で欠席したユーザにスキャンチケットを生成すると受け付けた場合に前記スキャンチケット生成手段を実行することが望ましい。
【0010】
また、前記スキャンチケット生成条件受付手段で出席したユーザにスキャンチケットを生成すると受け付けた場合に、前記スキャンチケット生成手段は、前記出席情報記憶手段で記憶された出席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記出席したユーザのユーザ識別情報に対応するスキャンチケットを生成することも望ましい。
【0011】
更に、前記スキャンチケット表示手段は、前記スキャンチケット生成手段で出席した場合に生成されるスキャンチケットと、欠席した場合に生成されるスキャンチケットとを識別表示することも望ましい。
【0012】
更に、前記サーバは、前記スキャンデータの格納先フォルダを作成する格納先フォルダ作成手段を更に具備し、前記スキャンチケットの格納先情報は、前記格納先フォルダに対応する情報であることも望ましい。
【0013】
加えて、前記スキャンチケットには、前記格納先フォルダに前記スキャンデータが格納されているか否かを示すスキャンデータ格納情報が更に含まれ、前記サーバあるいは前記画像形成装置は、前記スキャンデータ格納情報に従って、原稿のスキャンデータが前記画像形成装置から前記サーバに送信済みか否かを判定するスキャンデータ送信判定手段を更に具備することも望ましい。
【0014】
また、前記スキャンチケット表示手段は、前記スキャンデータ送信判定手段で前記スキャンデータが前記サーバに送信済みと判定された前記スキャンチケットについて識別表示を行うことも望ましい。
【0015】
加えて、前記スキャンチケットは、更に、前記原稿の提出期限を含み、前記スキャンチケット取得手段は、現在時刻と前記スキャンチケットの前記提出期限から、現在時刻が前記提出期限を過ぎていないスキャンチケットを取得することも望ましい。
また、前記外部装置と前記サーバは別筺体で構成されることも望ましい。
【0016】
また、前記サーバは、現在時刻と前記スキャンチケットの前記提出期限から、前記提出期限が現在時刻を過ぎているスキャンチケットを削除するスキャンチケット削除手段を更に具備することも望ましい。
【0017】
また、前記サーバは、前記スキャンチケット生成手段によってスキャンチケットが生成されたユーザに対して通知を行う通知手段を更に具備することも望ましい。
【0018】
前述した目的を達成するための第2の発明は、登録された予定に対するユーザの出席情報を管理し、画像形成装置からスキャンデータを受信するサーバであって、前記予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段と、前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出手段と、前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段と、前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信手段と、前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得手段と、取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信手段と、を具備することを特徴とするサーバである。
【0019】
前述した目的を達成するための第3の発明は、登録された予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段とを具備し、前記予定に対するユーザの出席情報を管理するサーバと、前記サーバにスキャンデータを送信する画像形成装置が接続されたスキャンデータ処理システムにおけるスキャンデータ処理方法であって、前記画像形成装置のユーザ識別情報送信手段が、ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付け、前記ユーザ識別情報を前記サーバに送信するユーザ識別情報送信ステップと、前記画像形成装置のスキャンチケット要求送信手段が、前記ユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットの要求を前記サーバに送信するスキャンチケット要求送信ステップと、前記画像形成装置のスキャンチケット受信手段が、前記サーバから前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットの一覧を受信するスキャンチケット受信ステップと、前記画像形成装置のスキャンチケット表示手段が、前記スキャンチケットの一覧を選択可能に表示するスキャンチケット表示ステップと、前記画像形成装置のスキャンデータ送信手段が、ユーザによる前記スキャンチケットの選択に応じて、原稿をスキャンして生成されたスキャンデータを前記サーバに送信するスキャンデータ送信ステップと、前記サーバの欠席ユーザ抽出手段が、前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出ステップと、前記サーバのスキャンチケット生成手段が、前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応するスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成ステップと、前記サーバの受信手段が、前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信ステップと、前記サーバのスキャンチケット取得手段が、前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得ステップと、前記サーバのスキャンチケット送信手段が、取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信ステップと、を具備することを特徴とするスキャンデータ処理方法である。
【0020】
前述した目的を達成するための第4の発明は、登録された予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段とを具備し、前記予定に対するユーザの出席情報を管理し、画像形成装置からスキャンデータを受信するサーバにおけるスキャンデータ処理方法であって、前記サーバの欠席ユーザ抽出手段が、前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出ステップと、前記サーバのスキャンチケット生成手段が、前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成ステップと、前記サーバの受信手段が、前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信ステップと、前記サーバのスキャンチケット取得手段が、前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得ステップと、前記サーバのスキャンチケット送信手段が、取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信ステップと、を具備することを特徴とするスキャンデータ処理方法である。
【0021】
前述した目的を達成するための第5の発明は、登録された予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段とを具備し、前記予定に対するユーザの出席情報を管理するサーバと、前記サーバにスキャンデータを送信する画像形成装置が接続されたスキャンデータ処理システムにおいて実行されるプログラムであって、前記画像形成装置を、ユーザを識別するユーザ識別情報の入力を受け付け、前記ユーザ識別情報を前記サーバに送信するユーザ識別情報送信手段と、前記ユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットの要求を前記サーバに送信するスキャンチケット要求送信手段と、前記サーバから前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットの一覧を受信するスキャンチケット受信手段と、前記スキャンチケットの一覧を選択可能に表示するスキャンチケット表示手段と、ユーザによる前記スキャンチケットの選択に応じて、原稿をスキャンして生成されたスキャンデータを前記サーバに送信するスキャンデータ送信手段と、として機能させ、前記サーバを、前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出手段と、前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応するスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段と、前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信手段と、前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得手段と、取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信手段と、して機能させることを特徴とするプログラムである。
【0022】
前述した目的を達成するための第6の発明は、登録された予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段とを具備し、前記予定に対するユーザの出席情報を管理し、画像形成装置からスキャンデータを受信するサーバにおいて実行されるプログラムであって、前記サーバを、前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出手段と、前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段と、前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信手段と、前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得手段と、取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信手段と、して機能させることを特徴とするプログラムである。
【0023】
以上の構成により、授業等の予定に対する出席状況等を管理し、欠席者に対してスキャンチケットを発行することで、例えば授業のレポート等、授業等の予定に関する文書について欠席者にスキャン等を行わせ提出させることが容易になる。欠席者も、画像形成装置から文書の提出が可能になるので、利便性が増す。また、欠席者にのみ文書の提出を可能とすることで運用の幅も広がり、画像形成装置から文書の要否が確認できるなど、運用が効率化される。また、自動的にスキャンデータを格納するフォルダを生成し、スキャンチケットにその情報を含めることで、スキャン時にスキャンデータの格納先の選択の手間が省け、欠席者にとっての利便性が高まる。所定の格納先に自動的に格納されることは、文書管理のうえでも都合がよい。
【0024】
また、格納先にデータが格納されているかにより既に文書の提出を行なったか否かが判定でき、また文書を提出した授業等の予定についてはスキャンチケットの識別表示を行なうので、誤って2度同じ文書を提出したりするなどの間違いを減らすことが期待できる。また、提出期限によりスキャンチケットの発行の可否を定めることもでき、運用面でも都合がよい。このように、様々な情報をスキャンチケットとして含めておくことで、授業のような予定に対する出席と文書提出が関係したケースにおいて、利便性の高いシステムの構築が可能である。
【発明の効果】
【0025】
本発明により、例えば、学校における学生の出席状況等を管理し、欠席者に対してスキャンチケットを発行することにより文書の提出を容易にするスキャンデータ処理システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】スキャンデータ処理システム1の概要図
【図2】クライアント端末101及びサーバ102を実現する情報処理装置のハード ウエア構成図
【図3】複合機103のコントローラユニット316のハードウエア構成図
【図4】複合機103、サーバ102の機能ブロック図
【図5】スキャンデータ処理システム1の処理概要を示すフローチャート
【図6】ステップS501のレポート提出期限登録処理の詳細を示すフローチャート
【図7】管理者テーブル700の一例を示す図
【図8】メニュー画面800の一例を示す図
【図9】授業テーブル900の一例を示す図
【図10】レポート提出期限登録画面1000の一例を示す図
【図11】レポート提出期限テーブル1100の一例を示す図
【図12】ステップS502の出席登録処理の詳細を示すフローチャート
【図13】メニュー画面1300の一例を示す図
【図14】学生テーブル1400の一例を示す図
【図15】履修科目テーブル1500の一例を示す図
【図16】出席登録画面1600の一例を示す図
【図17】出席テーブル1700の一例を示す図
【図18】スキャンチケットテーブル1800の一例を示す図
【図19】ステップS504のレポート提出処理の詳細を示すフローチャート
【図20】レポート提出管理画面2000の一例を示す図
【図21】上書き確認画面2100の一例を示す図
【図22】ステップS1908のレポート提出管理画面送信処理の詳細を示すフロー チャート
【図23】ステップS503のスキャンチケット作成処理の詳細を示すフローチャー ト
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
最初に、図1から図3を参照しながら、スキャンデータ処理システム1の構成について説明する。スキャンデータ処理システム1は、学校等において、登録された予定である授業ごとに提出するレポートに関する情報を登録する。そして、学生の出席状況を管理し、欠席または出席した授業についてレポートの提出が必要であると特定した場合、学生にスキャンチケットを発行して、この発行されたスキャンチケットを用いて、原稿をスキャンしてレポートの提出を管理する。
【0028】
なお「予定」とは前もって実施が定められ、何らかの形で出席や参加が登録されるイベント全般を指し、例えば本発明では学校における授業を挙げて説明しているがこれに限られることはない。また、「原稿」とは、画像形成装置でスキャンが出来る対象全般を指しその枚数等の数も問わない。例えば本発明では授業に関するレポートを挙げて説明しているが、これに限られることはない。
【0029】
図1は、スキャンデータ処理システム1の概要図である。図1に示すように、スキャンデータ処理システム1は、1または複数のクライアント端末101、サーバ102、各教室に設置される複数の複合機103(画像形成装置)がLAN(Local Area Network)等のネットワーク105を介して接続される。教授等の管理者や、学生のようなユーザは、IC(Integrated Circuit)カード104を用いて複合機103にログインし、複合機103を利用する。
【0030】
クライアント端末101は、サーバ102にデータを登録、更新、削除するコンピュータ等の端末である。
サーバ102は、ネットワーク上に存在するサーバ、クライアント端末等のハードウエア資源や、それらを使用するユーザの属性(例えば、マイクロソフト社のWindows(登録商標)のログインユーザ名,パスワード)、アクセス権等の情報を一元記憶管理するものであり、例えば、アクティブディレクトリ(Active Directory)機能を搭載したサーバである。
【0031】
サーバ102は、後述する学生データを記憶し、複合機103からのICカード104による認証要求に応じて、学生データを用いて認証処理を行う。認証処理は、サーバ102とは別のサーバで行ってもよいし、複合機103内に学生データを記憶しておき、複合機103で認証処理を行うようにしてもよい。
また、サーバ102は、学生の授業(予定)の出欠を管理し、スキャンチケットを発行する。さらに、スキャンチケットを用いてレポートをスキャンして得られた画像データをスキャンデータとして受け取り、所定の格納先に格納する。スキャンデータは、サーバ102内の文書管理システムが管理するフォルダに格納してもよいし、他のサーバ(不図示)を用いた文書管理システムに格納してもよい。あるいは、複合機103から不図示の他のサーバに直接格納するようにしてもよい。
【0032】
尚、スキャンチケットとは、原稿等のスキャン設定が決定済みのジョブである。スキャンの解像度やモノクロ/カラーといったスキャン設定やスキャンデータの格納先が設定されており、スキャンチケットを選択して原稿をスキャンすることで、選択されたスキャンチケットに設定されたスキャン設定で原稿をスキャンし、設定された格納先に記憶される。例えば、「カラー」「解像度200dpi」「格納先:¥¥host¥hogehoge¥」という設定がなされたスキャンチケットを選択してスキャンすると、原稿は「カラー」「解像度200dpi」でスキャンされ、スキャンデータは「格納先:¥¥host¥hogehoge¥」に格納される。スキャンチケットはユーザごとに発行でき、また、一度の利用で使用できなくなるものや、継続的に使用できるものがある。
【0033】
複合機103は、画像形成装置として機能する装置である。
ICカード104は、ユーザを識別するための識別情報を格納する記憶媒体を有する。識別情報は、記憶媒体の製造番号でもよいし、ユーザに対して学校内で一意に与えるユーザコードでもよい。尚、ICカード104の代わりに、ユーザを特定することが可能な記憶媒体を使用してもよい。
【0034】
図2は、クライアント端末101及びサーバ102を実現する情報処理装置のハードウエア構成図である。尚、図2のハードウエア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
【0035】
情報処理装置は、システムバス204を介して接続されるCPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/F(Interface)コントローラ208と、キーボード209、ディスプレイ210、外部メモリ211等を有する。
【0036】
CPU201は、ROM202、外部メモリ211等に格納されるプログラムをRAM203上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、システムバス204を介して接続される各装置を駆動制御し、情報処理装置が行う後述する処理を実現する。
ROM202は、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムや、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。
RAM203は、揮発性メモリであり、外部メモリ211、ROM202等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、CPU201が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
【0037】
入力コントローラ205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
ビデオコントローラ206は、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。
ディスプレイ210は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイのような表示器である。管理者は、必要に応じてディスプレイ210を使用する。CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を行う。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等によるユーザ指示を可能とする。
【0038】
メモリコントローラ207は、外部メモリ211へのアクセスを制御する。
外部メモリ211は、ハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、あるいは、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)カードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部記憶装置であり、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する。
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク105等のネットワークを介して外部機器と接続、通信するものであり、ネットワークにおける通信制御処理を実行する。通信I/Fコントローラ208は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いた通信等が可能である。
【0039】
後述する本発明を実現するための各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行される。上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0040】
図3は、複合機103のコントローラユニット316のハードウエア構成図である。尚、図3のハードウエア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
【0041】
複合機103のコントローラユニット316は、画像入力デバイスとして機能するスキャナ314、画像出力デバイスとして機能するプリンタ312と接続する。また、コントローラユニット316は、ネットワーク105のようなLANや、PSTN(Public Switched Telephone Netoworks)またはISDN(Integrated Services DigitalNetowork)等の公衆回線網と接続し、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0042】
コントローラユニット316は、システムバス309を介して接続されるCPU301、RAM302、ROM303、HDD304、ネットワークI/F305、モデム306、操作部I/F307、外部I/F318、イメージバスI/F320と、画像バス315を介して接続されるRIP(Raster Image Processor)310、プリンタI/F311、スキャナI/F313、画像処理部317等を有する。
【0043】
CPU301は、コントローラユニット316全体を制御するプロセッサである。
RAM302は、CPU301が動作するためのシステムメモリであり、プログラムを記録したり、画像データを一時記憶したりする。
ROM303は、システムのブートプログラムや各種制御プログラムを格納する。
HDD304は、コントローラユニット316を制御するための各種プログラム、画像データ等を格納する。
【0044】
操作部I/F307は、ユーザインタフェース等の操作部308とのインタフェース部であり、操作部308に表示する画像データを出力する。操作部I/F307は、操作部308からユーザが入力したユーザ情報等の情報をCPU301に伝える。
【0045】
操作部308は、タッチパネルを有するLCD(Liquid Cryctal Display)のような表示部、各種操作キー等を有する。操作部308は、システムの操作画面を表示し、ユーザによりキーが押されると、その位置情報を操作部I/F307を介してCPU301に伝える。操作部308は、各種操作キーとしてスタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を有する。
操作部308のスタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始等に用いる。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、2色LEDの色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。操作部308のストップキーは、稼働中の動作を止める機能を有する。操作部308のIDキーは、ユーザのユーザIDを入力時等に用いる。リセットキーは、操作部308からの設定初期化時に用いる。
【0046】
ネットワークI/F305は、ネットワーク105に接続し、データの入出力を行う。
モデム306は、公衆回線網に接続し、ファクシミリの送受信のようなデータの入出力を行う。
外部I/F318は、USB(Universal Serial Bus)、IEEE(Institute of Electrical and Electronic
Engineers)1394、プリンタポート、RS−232C(Recommended Standard 232 version C)等の外部入力を受け付けるI/F部である。本実施形態においては、外部I/F318はユーザの認証で必要となるICカード104の読み取り用のカードリーダ319が接続される。カードリーダ319は、外部I/F318を介したCPU301からの制御により、ICカード(例えば、ソニー社のフェリカ(FeliCa)(登録商標))内に記憶されている情報を読み取り、読み取った情報を外部I/F318を介してCPU301へ通知する。
【0047】
イメージバスI/F320は、システムバス309と、画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
画像バス315は、画像を高速で転送するものであり、PCI(Peripheral
Component interconnect)バスまたはIEEE1394で構成される。
【0048】
RIP310は、PDL(Page Description Language)コード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。
プリンタI/F311は、コントローラユニット316とプリンタ312を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
スキャナI/F313は、コントローラユニット316とスキャナ314を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
画像処理部317は、入力データの補正、加工、編集や、プリンタ出力画像データに対するプリンタの補正、解像度変換等を行う。また、画像処理部317は、画像データの回転、多値画像データに対するJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の圧縮伸張処理、2値画像データに対するJBIG(Joint Bi−Level Image Experts Group)、MMR(Modified Modified Read)、MH(Modified Huffman)等の圧縮伸張処理を行う。
【0049】
スキャナ314は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCD(ChargeCoupled Device)ラインセンサで走査し、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。ユーザは、原稿フィーダのトレイに原稿用紙をセットし、ユーザが操作部308で読み取り起動指示することにより、CPU301はスキャナ314に指示を与え、原稿フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードして原稿画像を読み取る。
【0050】
プリンタ312は、ラスタイメージデータを紙上の画像に変換する。プリンタ312は、例えば、感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、方式は問わない。プリンタ312の動作の起動は、CPU301からの指示によって開始する。尚、プリンタ312は、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットを有する。
【0051】
図4は、複合機103、サーバ102の機能ブロック図である。尚、各機能ブロックの詳細な処理については、後述するフローチャートにて説明する。
サーバ102は、出席者情報登録部401、スキャンチケット生成部402、要求受信部403、一覧取得部404、一覧送信部405等を有する。
【0052】
出席者情報登録部401は、複合機103等から学生の授業への出席登録要求を受け付け、学生の授業の出席情報を登録する。
スキャンチケット生成部402は、出席者情報登録部401における出席登録に基づいて、出席または欠席した学生のスキャンチケットを作成する。
要求受信部403は、複合機103から認証された学生のスキャンチケットを取得するための要求を受信する。
一覧取得部404は、スキャンチケットの取得要求のあった学生のスキャンチケット一覧を取得する。
一覧送信部405は、一覧取得部404で取得したスキャンチケットの一覧を複合機103へ送信する。
【0053】
複合機103は、識別情報受付部406、スキャンチケット要求部407、一覧受信部408、スキャンチケット選択部409、スキャンデータ生成部410、スキャンデータ送信部411等を有する。
【0054】
識別情報受付部406は、ICカード104から読み取ったカードID、学生番号を、あるいは、操作部308のタッチパネルにより学生が入力した学生番号、パスワード等、学生を識別する識別番号を受け付ける。ICカード104からカードIDの読み取りを行った場合、カードIDによる認証を行い、認証により得られた学生番号を受け付ける。
スキャンチケット要求部407は、受け付けた学生番号に対応するスキャンチケットを取得するため、サーバ102へ要求を行う。
一覧受信部408は、スキャンチケット要求部407の要求に応答して、スキャンチケット一覧を受信する。
スキャンチケット選択部409は、一覧受信部408で受信したスキャンチケット一覧を表示し、表示されたスキャンチケット一覧からユーザの指示に従ってスキャンチケットを選択する。
スキャンデータ生成部410は、スキャンチケット選択部409で選択されたスキャンチケットに従って、スキャンを実行して読み取った原稿の画像データを生成する。
スキャンデータ送信部411は、スキャンデータ生成部410で生成した画像データを、スキャンチケットに含まれる格納先の装置に格納するため、サーバ102もしくは格納先の装置に送信する。
【0055】
次に、図5から図23を参照しながら、スキャンデータ処理システム1における処理について説明する。
図5は、スキャンデータ処理システム1の処理概要を示すフローチャートである。
【0056】
クライアント端末101は、管理者により入力されたレポートを提出する必要のある授業や、レポート提出期限等の情報をサーバ102に登録する(ステップS501)。詳細は、図6で後述する。
複合機103、あるいは、教室等に設置される不図示のカードリーダを用いて、学生は授業への出席をサーバ102に登録する。詳細は、図12で後述する。
サーバ102は、夜間等のあるタイミングで学生にレポートを提出させるためのスキャンチケットを作成する(ステップS503)。詳細は、図23で後述する。スキャンチケットは、学生が複合機103によりレポートの原稿をスキャンして生成した画像データをサーバ102に送信するための情報を示す。
【0057】
複合機103は、スキャンチケットに従って学生のレポートをスキャンし、生成した画像データをサーバ102に送信して格納するレポート提出処理を行う(ステップS504)。詳細は、図19で後述する。
管理者は、クライアント端末101からサーバ102にアクセスし、レポートの画像データが格納されたフォルダのデータをクライアント端末101で受信して表示し、表示されたデータ(レポート)を印刷する(ステップS505)。管理者は、クライアント端末101を介して他のフォルダへデータを移動することも可能である。
【0058】
図6は、ステップS501のレポート提出期限登録処理の詳細を示すフローチャートである。
図6中のステップS601、S602、S605、S606、S609〜S611、S615の処理は、クライアント端末101のCPU201が外部メモリ211に格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
また、図6中のステップS603、S604、S607、S608、S612〜S614の処理は、サーバ102のCPU201が外部メモリ211に格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0059】
ユーザ(管理者)の操作に応じて、クライアント端末101のCPU201は、Webページ閲覧プログラムであるブラウザを起動し、スキャンデータ処理システム1にログインするため、URL(Uniform Resource Locator)で指定されたページをサーバ102から取得し、ディスプレイ210にログイン画面を表示する(ステップS601)。
【0060】
クライアント端末101のCPU201は、ユーザによりログイン画面上で入力された管理者番号とパスワードをサーバ102に送信する(ステップS602)。
【0061】
サーバ102のCPU201は、クライアント端末101から管理者番号とパスワードを受信し(ステップS603)、ユーザの認証処理を実行する。サーバ102のCPU201によるユーザの認証処理では、受信した管理者番号及びパスワードが、外部メモリ211に格納された管理者テーブルに登録されているか検索し、登録されていればユーザはログインすることができる。ログインに失敗した場合、図6に示すレポート提出期限登録処理を終了する。
【0062】
図7は、管理者テーブル700の一例を示す図である。
管理者テーブル700は、管理者番号701、パスワード702、管理者名703、授業番号704等の項目を有する。
管理者番号701は、教授のようなスキャンデータ処理システム1の管理者を識別するための一意な番号であり、例えば、「911210001」という値を有する。
パスワード702は、ユーザが管理者としてスキャンデータ処理システム1にログインするために必要となるパスワードであり、例えば、「Pass01」という値を有する。
管理者名703は、管理者の氏名であり、例えば、「鈴木一郎」という値を有する。
授業番号704は、管理者が担当する授業を示す一意な識別番号であり、例えば、「101」という値を有する。
【0063】
図6の説明に戻る。
ユーザがログインに成功すると、サーバ102のCPU201は、管理者テーブルから管理者名703を取得等して図8に示すメニュー画面800の情報を生成し、生成したメニュー画面800の情報をクライアント端末101に送信する(ステップS604)。
クライアント端末101のCPU201は、サーバ102からメニュー画面800の情報を受信し、ディスプレイ210に表示する(ステップS605)。
【0064】
図8は、メニュー画面800の一例を示す図である。
メニュー画面800は、管理者番号801、名前802、レポート提出期限登録ボタン803、終了ボタン804等を有する。
【0065】
管理者番号801は、管理者としてスキャンデータ処理システム1にログインしたユーザを一意に識別する番号であり、管理者テーブル700の管理者番号701に対応する。
名前802は、ユーザの名前であり、管理者テーブル700の管理者名703に対応する。
レポート提出期限登録ボタン803は、管理者であるユーザが担当する授業において学生に課すレポート提出の期限に関する情報を登録するためのボタンである。
終了ボタン804は、メニュー画面800を終了するためのボタンである。
【0066】
図6の説明に戻る。
ユーザが、クライアント端末101のディスプレイ210に表示されたメニュー画面800上でレポート提出期限登録ボタン803を押下すると、クライアント端末101のCPU201は、サーバ102にレポート提出期限登録画面の要求を送信する(ステップS606)。
【0067】
サーバ102のCPU201は、レポート提出期限登録画面の要求を受信すると、外部メモリ211に格納された管理者テーブル700を参照し、ユーザの管理者番号701に対応する全ての授業番号704を取得する。そして、外部メモリ211に格納されている図9に示す授業テーブル900から、取得した授業番号704に対応する授業名901を取得する(ステップS607)。
【0068】
図9は、授業テーブル900の一例を示す図である。
授業テーブル900は、授業番号704、授業名901、曜日902、開始時間903、終了時間904等の項目を有する。
授業番号704は、授業を示す一意な識別番号であり、管理者テーブル700の授業番号704と同じである。
授業名901は、授業番号704が示す授業の名前であり、例えば、「英会話A」という値を有する。
曜日902は、授業番号704が示す授業が行われる曜日であり、例えば、「月」という値を有する。
開始時間903は、授業番号704が示す授業が開始される時間であり、例えば、「9:00」という値を有する。
終了時間904は、授業番号704が示す授業が終了する時間であり、例えば、「10:30」という値を有する。
【0069】
ステップS607の処理において、ユーザの管理者番号701が「911210001」の場合、サーバ102のCPU201は、管理者番号701が「911210001」に対応する授業番号704として「101」、「102」を取得する。これは、管理者であるユーザ「鈴木一郎」が月曜日の9:00〜10:30の英会話Aと、金曜日の9:00〜10:30の英文法Bの授業を担当していることを示している。そして、サーバ102のCPU201は、授業テーブルから授業番号704が「101」である授業名901の値「英会話A」と、授業番号704が「102」である授業名901の値「英文法B」を取得する。
【0070】
図6の説明に戻る。
サーバ102のCPU201は、ユーザの管理者番号701、管理者名703と、ステップS607で取得した授業番号704、授業名901を用いて、図10に示すレポート提出期限登録画面1000の情報を生成し、生成したレポート提出期限登録画面1000の情報をクライアント端末101に送信する(ステップS608)。
クライアント端末101のCPU201は、サーバ102からレポート提出期限登録画面1000の情報を受信し、ディスプレイ210にレポート提出期限登録画面1000を表示する(ステップS609)。
【0071】
図10は、レポート提出期限登録画面1000の一例を示す図である。
レポート提出期限登録画面1000は、管理者番号1001、名前1002、授業名1003、授業日1004、レポート名1005、提出期限1006、区分1010、スキャン設定ボタン1007、戻るボタン1008、登録ボタン1009等を有する。
【0072】
管理者番号1001は、管理者としてスキャンデータ処理システム1にログインしたユーザを一意に識別する番号であり、管理者テーブル700の管理者番号701に対応する。
名前1002は、ユーザの名前であり、管理者テーブル700の管理者名703に対応する。
授業名1003は、レポート提出期限を登録する授業の名前であり、ステップS607で取得した授業名がプルダウンメニュー等により表示される。
授業日1004は、レポート提出を課す授業を行う日付である。
レポート名1005は、提出するレポートの名前である。
提出期限1006は、レポート提出の期限である。
区分1010は、出席もしくは欠席時のレポート提出かを区別するための区分である。「出席」と設定した場合には、当該授業に出席した学生にのみスキャンチケットを発行し、「欠席」と設定した場合には、当該授業に欠席した学生にのみスキャンチケットを発行する。
スキャン設定ボタン1007は、レポート提出時のスキャンのカラー設定、解像度設定、ファイル形式、ファイル名の命名規則等の設定を行うスキャン設定画面(不図示)を表示するためのボタンである。
戻るボタン1008は、メニュー画面800に戻るためのボタンである。
登録ボタン1009は、レポート提出期限登録画面1000の授業名1003、授業日1004、レポート名1005、提出期限1006、及び区分1010等に入力したレポートの提出のための情報を登録するためのボタンである。
【0073】
図6の説明に戻る。
クライアント端末101のCPU201は、選択された授業名1003に対する授業日1004、レポート名1005、提出期限1006、区分1010等の入力(ステップS610、スキャンチケット生成条件受付手段)を受け付け、ユーザがレポート提出期限登録画面1000上で選択した授業名1003、入力した授業日1004、レポート名1005、提出期限1006、区分1010等をサーバ102に送信する(ステップS611)。
サーバ102のCPU201は、クライアント端末101から授業名1003、授業日1004、レポート名1005、提出期限1006、区分1010等を受信し(ステップS612)、外部メモリ211に記憶される図11に示すレポート提出期限テーブル1100に登録する(ステップ613)。
【0074】
図11は、レポート提出期限テーブル1100の一例を示す図である。
レポート提出期限テーブル1100は、授業番号704、授業日1101、レポート名1102、提出期限日1103、スキャン設定1104、区分1105等の項目を有する。
授業番号704は、授業を示す一意な識別番号であり、管理者テーブル700の授業番号704と同じである。
授業日1101は、レポート提出を課す授業を行う日付であり、レポート提出期限登録画面1000で入力された授業日1004の値が登録される。
レポート名1102は、提出するレポートの名前であり、レポート提出期限登録画面1000で入力されたレポート名1005の値が登録される。
提出期限日1103は、レポート提出の期限であり、レポート提出期限登録画面1000で入力された提出期限1006の値が登録される。
スキャン設定1104は、レポート提出時のスキャンのカラー設定、解像度設定、ファイル形式、ファイル名の命名規則等の設定で、スキャン設定画面(不図示)で入力された内容が登録される。
区分1105は、出席時もしくは欠席時のレポート提出かを区別するための区分であり、レポート提出期限登録画面1000で入力された区分1010の値が登録される。
【0075】
図6の説明に戻る。
サーバ102のCPU201は、ステップS613のレポート提出期限の登録結果をクライアント端末101に送信し(ステップS614)、クライアント端末101のCPU201は、登録結果を受信し(ステップS615)、レポート提出期限登録処理を終了する。
【0076】
図12は、ステップS502の出席登録処理の詳細を示すフローチャートである。出席登録処理は、例えば、学生が教室内に設置される複合機103を用いて出席登録するような構成となっているが、教室の内外に設置される入退室を管理する端末のカードリーダを介して行ってもよいし、あるいは、教授等の管理者が授業終了後にクライアント端末101から学生の出席登録を行うようにすることも可能である。
尚、管理者が学生の出席を登録する場合、ステップS1201〜S1211の処理は省略され、ステップS1212において、サーバ102のCPU201は例えばクライアント端末101から後述する出席データを送信する。
【0077】
また、図12中のステップS1201、S1204〜S1206、ステップS1209〜S1211の処理は、複合機103のCPU301がHDD304に格納されたプログラムをRAM302にロードして実行することにより実現される。
また、図12中のステップS1202、S1203、S1207、S1208、S1212、S1213の処理は、サーバ102のCPU201が外部メモリ211に格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0078】
ユーザである学生が複合機103のカードリーダ319に学生証等のICカード104を挿入、あるいは、かざすと、複合機103のCPU301は、カードリーダ319により読み取り可能なICカード104を検知し、ICカード104内の個人認証情報(ユーザ識別情報)を読み取り、読み取った個人認証情報をサーバ102に送信する(ステップ
S1201、ユーザ識別情報送信手段)。
【0079】
個人認証情報は、認証に用いられる情報であり、ICカード104の製造番号でもよい。また、ICカード104の代わりに、読み取り可能なICチップを有する携帯端末を使用してもよい。あるいは、学生に複合機103の操作部308上でユーザIDとパスワードを入力させ、ユーザIDとパスワードを用いた認証を行ってもよいし、指紋や静脈等の生体情報を用いた認証でもよい。
【0080】
サーバ102のCPU201は、複合機103から個人認証情報を受信し(ステップS
1202)、サーバ102の外部メモリ211に格納される学生テーブルに基づいて学生
の認証処理を行い、認証結果を複合機103に送信する(ステップS1203)。認証成功した場合、サーバ102のCPU201は、図13に示すメニュー画面1300の情報も複合機103に送信する。メニュー画面1300については後述する。尚、認証結果には、学生番号のほか、学生名、メールアドレス等他の情報も含まれていてもよい。認証が失敗した場合、認証に失敗した旨を示す画面を複合機103に送信する。
【0081】
図14は、学生テーブル1400の一例を示す図である。
学生テーブル1400は、学生番号1401、学生名1402、ICカード番号1403、メールアドレス1404等の項目を有する。
学生番号1401は、学生を識別するための一意な番号であり、例えば、「211292001」という値を有する。
学生名1402は、学生の氏名であり、例えば、「山田太郎」という値を有する。
ICカード番号1403は、学生が所持するICカード104の製造番号であり、例えば、「IC211292001」という値を有する。
メールアドレス1404は、学生の連絡先を示し、例えば、「yamada@xxx.com」という値を有する。本実施例ではメールアドレスを例にとって説明するが、学生に連絡がなされれば、電話番号でもよいし、他の手段でもよい。
【0082】
図12の説明に戻る。
複合機103のCPU301は、サーバ102から認証結果を受信する(ステップS1204)。認証が成功の場合は、メニュー画面1300の情報も受信し、操作部308の表示部に図13に示すメニュー画面1300を表示する(ステップS1205)。
なお、複合機103はブラウザを備えており、サーバ102をWebサーバとしてWeb画面がサーバ102から複合機103に送信され、複合機103のブラウザを用いて表示部にメニュー画面1300などのWeb画面が表示される。
【0083】
図13は、メニュー画面1300の一例を示す図である。
メニュー画面1300は、学生番号1301、名前1302、出席登録ボタン1303、レポート提出管理ボタン1304、終了ボタン1305等を有する。
【0084】
学生番号1301は、学生としてスキャンデータ処理システム1にログインしたユーザを一意に識別する番号であり、学生テーブル1400の学生番号1401に対応する。
名前1302は、ユーザの名前であり、学生テーブル1400の学生名1402に対応する。
出席登録ボタン1303は、学生が授業への出席を登録するためのボタンである。
レポート提出管理ボタン1304は、学生がレポート提出の手続きを行うためのボタンである。
終了ボタン1305は、メニュー画面1300を終了するためのボタンである。
【0085】
図12の説明に戻る。
複合機103の操作部308に表示されたメニュー画面1300で、ユーザが出席登録ボタン1303を押下すると、複合機103のCPU301は出席登録画面要求をサーバ102に送信する(ステップS1206)。
【0086】
サーバ102のCPU201は、出席登録画面要求を受信すると(ステップS1207)、サーバ102の外部メモリ211に格納されている図15に示す履修科目テーブル1500と、授業テーブル900を参照し、図16に示す出席登録画面1600を生成し、複合機103に送信する(ステップS1208)。
【0087】
図15は、履修科目テーブル1500(出席予定情報記憶手段)の一例を示す図である。
履修科目テーブル1500は、授業番号704、学生番号1401、年度1501等の項目を有する。
【0088】
授業番号704は、授業を一意に識別する番号であり、管理者テーブル700の授業番号704と同じである。
学生番号1401は、学生を識別するための一意な番号であり、例えば、「211292001」という値を有し、授業番号704に対応する授業を受講している学生を示す。
年度1501は、授業番号704に対応する授業を学生番号1401に対応する学生が受講している年度を示す。
【0089】
図16は、出席登録画面1600の一例を示す図である。
出席登録画面1600は、学生番号1601、名前1602、受講日1603、授業名1604、戻るボタン1605、登録ボタン1606等を有する。
学生番号1601は、学生としてスキャンデータ処理システム1にログインしたユーザを一意に識別する番号であり、学生テーブル1400の学生番号1401に対応する。
名前1602は、ユーザの名前であり、学生テーブル1400の学生名1402に対応する。
受講日1603は、ユーザが出席登録を行う授業の受講日、即ち、現在の日付である。
授業名1604は、ユーザが出席登録を行う授業の授業名901に対応する。
戻るボタン1605は、メニュー画面1300に戻るためのボタンである。
登録ボタン1606は、出席登録画面1600に表示された内容で出席登録を行うためのボタンである。
【0090】
ステップS1208の出席登録画面を生成する処理では、サーバ102のCPU201は、履修科目テーブル1500内でユーザの学生番号1401を有する全てのレコードの授業番号704を取得する。例えば、ユーザの学生番号1401が「211292001」の場合、履修科目テーブル1500から学生番号1401の値が「211292001」であるレコードの授業番号704、例えば、「101」の値を取得する。次に、サーバ102のCPU201は、授業テーブル900を参照し、取得した全ての授業番号704に対応する授業の授業名901、曜日902、開始時間903、終了時間904を取得する。該当する全てのレコードを取得した後、曜日902、開始時間903、終了時間904が現在の曜日、時刻と一致、あるいは、一番近いレコードを抽出し、そのレコードの授業名901を用いて出席登録画面1600を生成する。
【0091】
複合機103のCPU301は、サーバ102から出席登録画面1600の情報を受信し(ステップS1209)、操作部308に出席登録画面1600を表示する(ステップS1210)。ユーザが、出席登録画面1600の登録ボタン1606を押下すると、複合機103のCPU301は、授業番号704、受講日1603に対応する出席年月日、学生番号1401を含む出席データ(出席情報)をサーバ102に送信する(ステップS1211)。
【0092】
サーバ102のCPU201は、複合機103から授業番号704、出席年月日、学生番号1401を含む出席データを受信し(ステップS1212)、図17に示す出席テーブル1700に登録する(ステップS1213)。
【0093】
図17は、出席テーブル1700(出席情報記憶手段)の一例を示す図である。
出席テーブル1700は、授業番号704、出席年月日1701、学生番号1401等の項目を有する。
授業番号704は、授業を一意に識別する番号であり、管理者テーブル700の授業番号704と同じである。
出席年月日1701は、学生が授業番号704に対応する授業に出席した日付を示し、出席登録画面1600の受講日1603に対応する。
学生番号1401は、学生を識別するための一意な番号であり、例えば、「211292001」という値を有し、授業番号704に対応する授業に出席登録した学生の学生番号を示す。
【0094】
図23は、ステップS503のスキャンチケット作成処理の詳細を示すフローチャートである。
図23中のステップS2301〜S2313の処理は、サーバ102のCPU201が外部メモリ211に格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0095】
サーバ102のCPU201は、スキャンチケットを作成するタイミングかどうかを判定する(ステップS2301)。スキャンチケットを作成するタイミングとは、夜間等のあるタイミングや、あらかじめ定められた日時である。これらのタイミングは、特に問わない。管理者によってある日時に定められてもよいし、定期的に実行する形式でもよい。例えば、スキャンチケットを作成する授業の授業時間が終わったタイミングでもよい。スキャンチケットを作成するタイミングでない場合には待機する。
【0096】
サーバ102のCPU201は、スキャンチケットを作成するタイミングである場合には、レポート提出期限テーブル1100から、レポート提出をすべき授業のレコードを取得する(ステップS2302)。例えば、すでに提出期限日1103を過ぎているレコードや、スキャンチケットの発行が済んだレコードは取得せず、それ以外のレポート提出すべき授業のレコードを取得する。
【0097】
サーバ102のCPU201は、ステップS2302において取得したレコードの区分1105が「欠席」であるか否かを判定する(ステップS2303)。「欠席」である場合には、ステップS2304に処理を進め、「欠席」でない場合、つまり「出席」である場合には、ステップS2311に処理を進める。
【0098】
まず、「欠席」であると判定された場合について説明する。サーバ102のCPU201は、ステップS2302において取得された授業を履修している学生の学生番号1401を履修科目テーブル1500から取得する(ステップS2304)。例えば、ステップS2302において取得された授業の授業番号704が「101」であった場合には、履修科目テーブル1500の授業番号704に「101」が格納されているレコードの学生番号1401を取得する。ここでは、学生番号1401として「211292001」、つまり「山田太郎」さんの学生番号1401が取得できたものとする。
【0099】
サーバ102のCPU201は、ステップS2304において取得した学生番号1401が出席テーブル1700に存在するか否かを判定する(ステップS2305、欠席ユーザ抽出手段)。つまり、履修科目テーブル1500に登録されている学生が、出席テーブル1700に登録されているかどうかを判定する。出席テーブル1700に登録されていれば、当該授業を「出席」したと判定し、出席テーブル1700に登録されていなければ、当該授業を「欠席」したと判定する。具体的には、ステップS2304において取得された学生番号1401と、ステップS2302においてレポート提出期限テーブル1100から取得された授業の授業日1101の組が、出席テーブル1700の学生番号1401と出席年月日1701の組と一致するか否かを判定していき、該当するレコードが存在するかを検索していく。当該授業を「出席」していれば、ステップS2304に処理を戻し、「欠席」していれば、ステップS2306に処理を進める。本実施例では、学生番号1401が「211292001」の学生で、授業日1101「2010/04/17」に出席していたか否かを検索する。この説明では、この学生のレコードは出席テーブル1700で見つからず、当該授業を「欠席」したと判定されたものして、説明を続ける。
【0100】
サーバ102のCPU201は、ステップS2305において「欠席」したと判定された学生をスキャンチケット作成対象者としてRAM203等に記憶しておく(ステップS2306)。尚、本実施例においては、履修科目テーブル1500と出席テーブル1700に基づいて、欠席者を抽出しているが、他システムにおいて抽出された欠席者一覧を記憶しておいてもよい。欠席者を抽出する方法はこれに限らない。
そして、サーバ102のCPU201は、履修科目テーブル1500に登録された学生のうち、ステップS2302において取得された授業を履修している学生の処理がすべて終了したか否かを判定する(ステップS2307)。まだすべての学生の処理が終了していない場合には、ステップS2304に処理を戻し、すべての学生の処理が終了している場合には、ステップS2308に処理を進める。
【0101】
サーバ102のCPU201は、レポートを複合機103によりスキャンした画像データを格納するためのフォルダを作成する(ステップS2308、格納先フォルダ作成手段)。画像データを格納するためのフォルダのパスは、例えば、「¥¥ホスト名¥授業番号¥出席年月日¥レポート名¥学生番号」という形式で作成する。
【0102】
サーバ102のCPU201は、外部メモリ211上の図18に示すスキャンチケットテーブル1800に提出するレポートに関する情報を登録し、ステップS2306においてRAM203に記憶された欠席した学生に対して、スキャンチケットを作成する(ステップS2309、スキャンチケット生成手段)。これにより、学生は欠席した授業に対するレポートを、複合機103を介してスキャンし提出できるようになる。レポート提出に必要となるスキャンチケットは、該当する授業に欠席した学生にのみ作成され、出席した学生に対しては作成されない。具体的には、学生番号1401「211292001」の「山田太郎」さんは、授業番号704「101」の「英会話A」を欠席してしまったので、ステップS2309においてスキャンチケットが発行される。
【0103】
尚、ステップS2308及びステップS2309の実行タイミングは特に問わない。本実施例では、すべての欠席者を抽出してから、レポートの格納フォルダを作成し、スキャンチケットを発行しているが、ステップS2306において都度格納フォルダの作成とスキャンチケットの発行を行ってもよい。また、ステップS2306において格納フォルダだけ作成しておき、ステップS2307において全てのユーザの処理が完了したと判定された場合にスキャンチケットを発行するようにしてもよい。このようにステップS2308及びステップS2309の実行タイミングは、適切なタイミングで行われればよく、必ず本実施例のタイミングで実行されなければならないものではない。実行タイミングは上記に例示したものに限らない。
また、本実施例では、履修科目テーブル1500と出席テーブル1700に基づいて抽出された欠席者であって、ステップS2306においてRAM203に記憶された欠席者に対してスキャンチケットを発行する仕組みとなっているが、前述の通り、他システムにおいて生成された欠席者一覧に含まれる学生に対して、スキャンチケットを発行してもよい。この場合、出席テーブル1700と同様の構成を持つ欠席テーブルを参照し、当該欠席テーブルに登録された学生番号1401を取得し、スキャンチケットを発行する。
【0104】
図18は、スキャンチケットテーブル1800の一例を示す図である。
スキャンチケットテーブル1800は、スキャンチケットID1801、授業番号704、出席年月日1701、レポート名1102、提出期限日1103、学生番号1401、登録日時1802、格納先フォルダパス1803、スキャンファイル名1804、スキャン設定1104等の項目を有する。
スキャンチケットテーブル1800の1つのレコードが1つのスキャンチケットであり、学生がレポートを提出する際に用いられる。
【0105】
スキャンチケットID1801は、レポート提出のためのスキャンチケットを一意に識別する番号であり、例えば、「SC10001」という値を有する。
授業番号704は、授業を一意に識別する番号で、管理者テーブル700の授業番号704と同じであり、レポート提出が課された授業を示す。
出席年月日1701は、学生が授業番号704に対応する授業に出席した日付を示し、出席テーブル1700の出席年月日1701と同じである。
レポート名1102は、提出するレポートの名前であり、レポート提出期限テーブル1100のレポート名1102と同じである。
提出期限日1103は、レポート提出の期限であり、レポート提出期限テーブル1100の提出期限日1103と同じである。
【0106】
学生番号1401は、学生を識別するための一意な番号であり、スキャンチケットを作成した学生の学生番号を示す。
登録日時1802は、スキャンチケットを作成した日付である。
格納先フォルダパス1803は、複合機103によりスキャンしたレポートの画像データを格納するためのフォルダを示す。
スキャンファイル名1804は、複合機103によりスキャンしたレポートの画像データのファイル名である。初期値は、NULLである。レポートのスキャンデータ(画像データ)が登録されてはじめてスキャンデータのファイル名が登録される。即ち、スキャンファイル名1804は、その有無により、格納先フォルダパス1803にスキャンデータが格納されているか否かを示すスキャンデータ格納情報でもある。
スキャン設定1104は、複合機103によりレポートをスキャンのカラー設定、解像度設定、ファイル形式、ファイル名の命名規則等の設定で、レポート提出期限テーブル1100のスキャン設定1104と同じである。
ここで、授業番号704、出席年月日1701、学生番号1401等は、授業に対するユーザの出席情報であり、格納先フォルダパス1803は、スキャンデータの格納先情報である。
【0107】
サーバ102のCPU201は、ステップS2309においてスキャンチケットが発行された学生のメールアドレス1404を学生テーブル1400から取得し、当該メールアドレス1404を連絡先として、学生に対してスキャンチケットが発行された旨を通知する(ステップS2310、通知手段)。こうすることで、欠席者に対してレポートが課されたことを欠席者が認識することができる。前述の通り、欠席者に対して通知ができれば、連絡手段はなんでもよい。また、学生に対するメッセージも特に問わない。
【0108】
次に、ステップS2303において区分1105が「欠席」でないと判定された、つまり区分1105が「出席」であると判定された場合について説明する。サーバ102のCPU201は、後述する処理にて、提出レポートの格納フォルダを作成し(ステップS2311)、レポート提出に必要となるスキャンチケットを作成する(ステップS2312)。
【0109】
サーバ102のCPU201は、レポートを複合機103によりスキャンした画像データを格納するためのフォルダを作成する(ステップS2311、格納先フォルダ作成手段)。画像データを格納するためのフォルダのパスは、例えば、「¥¥ホスト名¥授業番号¥出席年月日¥レポート名¥学生番号」という形式で作成する。
【0110】
サーバ102のCPU201は、外部メモリ211上の図18に示すスキャンチケットテーブル1800に提出するレポートに関する情報を登録し、出席テーブル1700から、当該授業に出席した学生を抽出し、当該学生に対して、スキャンチケットを作成する(ステップS2312)。これにより、学生は出席した授業に対するレポートを、複合機103を介してスキャンし提出できるようになる。レポート提出に必要となるスキャンチケットは、該当する授業に出席した学生にのみ作成され、欠席した学生に対しては作成されない。
【0111】
ステップS2310及びステップS2312の処理が終了すると、サーバ102のCPU201は、全てのレポート提出対象授業を処理したか否かを判定する(ステップS2313)。つまり、レポート提出期限テーブル1100に登録された授業をすべて処理したか否かを判定する。すべて処理していれば、本一連の処理を終了し、そうでなければ、ステップS2302に処理を戻す。
【0112】
図19は、ステップS504のレポート提出処理の詳細を示すフローチャートである。
図19中のステップS1901、S1904〜S1906、S1909〜S1917の処理は、複合機103のCPU301がHDD304に格納されたプログラムをRAM302にロードして実行することにより実現される。
また、図19中のステップS1902、S1903、S1907、S1908、S1918、S1919の処理は、サーバ102のCPU201が外部メモリ211に格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0113】
ユーザである学生が複合機103のカードリーダ319に学生証等のICカード104を挿入、あるいは、かざすと、複合機103のCPU301は、カードリーダ319により読み取り可能なICカード104を検知し、ICカード104内の個人認証情報(ユーザ識別情報)を読み取り、読み取った個人認証情報をサーバ102に送信する(ステップS1901、ユーザ識別情報送信手段)。
【0114】
個人認証情報は、認証に用いられる情報であり、ICカード104の製造番号でもよい。また、ICカード104の代わりに、読み取り可能なICチップを有する携帯端末を使用してもよい。あるいは、学生に複合機103の操作部308上でユーザIDとパスワードを入力させ、ユーザIDとパスワードを用いた認証を行ってもよいし、指紋や静脈等の生体情報を用いた認証でもよい。さらに、個人認証情報は、複合機103を利用する利用者情報ともいいかえることができる。
【0115】
サーバ102のCPU201は、複合機103から個人認証情報を受信し(ステップS1902)、サーバ102の外部メモリ211に格納される学生テーブル1400に基づいて学生の認証処理を行い、認証結果を複合機103に送信する(ステップS1903)。認証成功した場合、サーバ102のCPU201は、図13に示すメニュー画面1300の情報を複合機103に送信する。尚、認証結果には、学生番号のほか、学生名、メールアドレス等他の情報も含まれていてもよい。認証成功した場合には、後述するステップS2202で学生番号に対応するスキャンチケットを取得するため、サーバ102のCPU201は学生番号をRAM203に保持してもよい。この場合、後述するステップS2202で、複合機103からステップS1206で送信する情報に学生番号を含め送信する。これにより、この学生の当該学生番号に対応する学生についてスキャンチケットが取得できる。なお、認証が失敗した場合、認証に失敗した旨を示す画面を複合機103に送信する。
【0116】
複合機103のCPU301は、サーバ102から学生の個人認証が成功すると、メニュー画面1300に関する情報を受信し(ステップS1904)、操作部308に図13に示すメニュー画面1300を表示する(ステップS1905)。
【0117】
複合機103の操作部308に表示されたメニュー画面1300で、ユーザがレポート提出管理ボタン1304を押下すると、複合機103のCPU301はレポート提出管理画面要求(スキャンチケット要求)をサーバ102に送信する(ステップS1906、スキャンチケット要求送信手段)。レポート提出管理画面要求には認証された学生番号(認証ユーザ情報)を含まれ、送信される。なお、サーバ102でステップS1903で認証した学生番号を保持して、学生番号と紐づけてセッション管理している場合には、レポート提出管理画面要求に学生番号を含めない構成で実現することも可能である。
【0118】
サーバ102のCPU201は、レポート管理提出画面要求を受信すると(ステップS1907、受信手段)、サーバ102の外部メモリ211に格納されているスキャンチケットテーブル1800を参照してスキャンチケット、即ち学生番号、スキャンチケットID、格納先フォルダパス、及び現在の日付が提出期限を過ぎていないデータ(提出期限、レポート名、授業名、出席年月日、スキャンファイル名)を取得してこれらの情報を含む、図20に示すレポート提出管理画面2000の情報を生成し、複合機103に送信する(ステップS1908、スキャンチケット取得手段、スキャンチケット送信手段)。
【0119】
図20は、レポート提出管理画面2000の一例を示す図である。
レポート提出管理画面2000は、ユーザに該当するスキャンチケットの一覧を示すもので、学生番号2001、名前2002、提出期限2003、レポート名2004、授業名2005、出席年月日2006、ラジオボタン2007、提出済みレポート2008、メニューボタン2009、スキャンボタン2010等を有する。
【0120】
学生番号2001は、学生としてスキャンデータ処理システム1にログインしたユーザを一意に識別する番号であり、学生テーブル1400の学生番号1401に対応する。
名前2002は、ユーザの名前であり、学生テーブル1400の学生名1402に対応する。
提出期限2003は、レポートの提出期限で、レポート提出期限テーブル1100の提出期限日1103に対応する。
レポート名2004は、提出するレポートの名前で、レポート提出期限テーブル1100のレポート名1102に対応する。
授業名2005は、レポート提出を課された授業の名前で、レポート提出期限テーブル1100の授業番号704に対応する授業名である。
出席年月日2006は、学生がレポートを課された授業に出席した日付を示し、出席テーブル1700の出席年月日1701と同じである。
ラジオボタン2007は、提出するレポートのスキャンチケットを選択するためのボタンである。
提出済みレポート2008は、学生が既に提出したレポートのスキャンチケットであり、色あるいは網掛け等での強調表示により識別表示する。提出済みレポート2008に、「済」のマークや文字をスキャンチケットに付すようにしてもよい。
また、欠席スキャンチケット2011は、学生が授業を欠席した際に課せられたレポートのスキャンチケットであり、色あるいは網掛け等での強調表示により識別表示する。
メニューボタン2009は、メニュー画面1300に戻るためのボタンである。
スキャンボタン2010は、複合機103で提出レポートのスキャンを開始するためのボタンである。
レポート提出管理画面2000の情報の作成処理の詳細は、図22で後述する。
【0121】
図19の説明に戻る。
複合機103のCPU301は、サーバ102からレポート提出管理画面2000の情報を受信し(ステップS1909、スキャンチケット受信手段)、操作部308にレポート提出管理画面2000を表示する(ステップS1910、スキャンチケット表示手段)。
複合機103のCPU301は、ユーザがレポート提出管理画面2000のラジオボタン2007を用いて提出したいレポート(のスキャンチケット)が選択され(ステップS1911)、スキャンボタン2010が選択されスキャンが指示されたことを検知すると(ステップS1912)、授業に関するレポートが提出済み(スキャンデータが送信済み)かどうかを判定する(ステップS1913、スキャンデータ送信判定手段)。
【0122】
既にレポートが提出済みかどうかの判定は、スキャンチケットテーブル1800のスキャンファイル名1804が設定されている場合は提出済みとし、スキャンファイル名1804がNULLの場合は提出済みではないとする。尚、ステップS1908でサーバ102のCPU201がスキャンチケットテーブル1800を参照する際、レポートが提出済みかどうかを示す提出フラグを各レコードに付加し、スキャンファイル名1804が設定されていれば提出フラグを1に、設定されていなければ提出フラグを0に設定して複合機103に送信しておき、複合機103のCPU301は提出フラグを参照してレポートが提出済みかどうかを判定するようにしてもよい。この場合、上記の提出フラグを前述のスキャンデータ格納情報として利用できる。あるいは、ステップS1911で複合機103のCPU301は、ユーザにより選択されたスキャンチケットのスキャンチケットID1801をサーバ102に送信し、サーバ102のCPU201が該当するレポートが提出済みかどうか判定することもできる。提出済みの場合、図21に示す上書き確認画面2100を複合機103に送信するようにしてもよい。上書き確認画面2100については後述する。
【0123】
提出したいレポートが提出済みでない場合(ステップS1913のNo)、複合機103のCPU301は、提出するレポートのスキャンチケットのスキャンチケットID1801をサーバ102に送信する。サーバ102のCPU201は、複合機103からスキャンチケットID1801を受信し、スキャンチケットID1801に対応するスキャン設定1104を取得する。サーバ102のCPU201は、スキャン設定を含むスキャン命令を複合機103に送信する。複合機103のCPU301は、サーバ102から受信したスキャン命令からスキャン設定を取得し、スキャンのための設定を行う。複合機103のCPU301は、スキャンの設定後、複合機103の原稿台にセットされたレポートをスキャン設定に従ってスキャンし、画像データを生成する(ステップS1916)。画像データのファイル名は、例えば、「学生番号_授業名_レポート名_スキャン日時」等の規則に従って生成される。
【0124】
尚、本実施形態では、複合機103がブラウザを備え、Web環境で各種画面を表示する構成にしたため、サーバ102からスキャン命令を発行し、複合機103がスキャン命令を受信して、スキャン命令に従ってスキャンを実行する構成としたが、複合機103にレポート提出アプリケーションを保持させ、サーバ102からスキャン命令を発行せず、レポート提出アプリケーションから複合機103のプラットフォーム(オペレーティングシステム等)に対してスキャン命令を発行し、スキャンを実行する構成としてもよい。
【0125】
一方、提出したいレポートが既に提出済みの場合(ステップS1913のYes)、複合機103のCPU301は操作部308に図21に示す上書き確認画面2100を表示する(ステップS1914)。
【0126】
図21は、上書き確認画面2100の一例を示す図である。
上書き確認画面2100は、キャンセルボタン2101、OKボタン2102を有する。また、上書きすることをユーザに確認させる旨のメッセージが表示される。
【0127】
ユーザが再度レポートを提出するため、OKボタン2102を押下したことを複合機103のCPU301が検知すると(ステップS1915のYes)、レポートが提出済みでない場合と同様に、スキャンの設定後、複合機103の原稿台にセットされたレポートをスキャン設定に従ってスキャンし、画像データを生成する(ステップS1916)。
【0128】
複合機103のCPU301は、生成した画像データをスキャンデータとして格納先フォルダパス1803で格納させるべく、サーバ102に送信する(ステップS1917、スキャンデータ送信手段)。
スキャンデータの格納は、複合機103がスキャンデータを格納先フォルダパス1803で指定されたフォルダに格納してもよいし、サーバ102が複合機103から送信されたスキャンデータを受信ボックスで受け付け、格納先フォルダパス1803で指定されたフォルダに格納するようにしてもよい。この場合、複合機103のCPU301は、スキャンデータの属性としてスキャンチケットID1801を記憶させ、サーバ102のCPU201はスキャンチケットID1801に対応する格納先フォルダパス1803を取得する。
【0129】
サーバ102のCPU201は、複合機103からのスキャンデータを受信し(ステップS1918)、スキャンチケットテーブル1800の格納先フォルダパス1803で指定されたフォルダにスキャンデータを格納し、同時にスキャンチケットテーブル1800の登録日時1802、スキャンファイル名1804を登録する(ステップS1919)。スキャンファイル名1804は、上述した規則「学生番号_授業名_レポート名_スキャン
日時」に従ってファイル名を変更するようにしてもよい。
【0130】
図22は、ステップS1908のレポート提出管理画面送信処理の詳細を示すフローチャートである。
図22中の各ステップの処理は、サーバ102のCPU201が外部メモリ211に格納されたプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
【0131】
サーバ102のCPU201は、スキャンチケットテーブル1800からスキャンチケットのデータを1レコード取得し(ステップS2201)、取得したスキャンチケットの学生番号1401と、RAM203に保持している学生番号、あるいは、ステップS1907で受信した学生番号とが一致するか判定する。学生番号が一致しない場合(ステップS2202のNo)、取得したスキャンチケットはユーザである学生のスキャンチケットではないため、ステップS2205の処理に移る。
【0132】
学生番号が一致する場合(ステップS2202のYes)、サーバ102のCPU201は、取得したスキャンチケットの提出期限日1103と、サーバ102が管理するシステム現在時刻、あるいは、複合機103から取得した現在時刻と比較し、現在時刻が提出期限日1103を過ぎていないか、即ち、レポートの提出が可能かどうかを判定する(ステップS2203)。現在時刻が提出期限日1103を過ぎている場合(ステップS2203のNo)、ステップS2208の処理に移る。
【0133】
サーバ102のCPU201は、ステップS2203において現在時刻が提出期限日1103を過ぎていると判定されたため、当該スキャンチケットをスキャンチケットテーブル1800から削除する(ステップS2208、スキャンチケット削除手段)。
【0134】
現在時刻が提出期限日1103を過ぎていない場合(ステップS2203のYes)、サーバ102のCPU201は、RAM203にスキャンチケット一覧として、取得したスキャンチケットを記憶する(ステップS2204)。
【0135】
サーバ102のCPU201は、スキャンチケットテーブル1800の全てのスキャンチケットを取得したか判定し、取得していない場合(ステップS2205のNo)、ステップS2201に戻り、スキャンチケットテーブル1800から次のスキャンチケットを取得する。
【0136】
全てのスキャンチケットを取得したと判定した場合(ステップS2205のYes)、サーバ102のCPU201は複合機103にログインしているユーザである学生の学生番号、学生名と、RAM203に記憶したスキャンチケット一覧から取得した各スキャンチケットの提出期限日1103、レポート名1102、授業名、出席年月日1701、スキャンファイル名1804を用いて、レポート提出管理画面2000を生成する(ステップS2206)。なお、レポート提出管理画面2000を生成するスキャンチケットの情報として、少なくともユーザがスキャンチケットを識別する(認識できる)情報があればいずれでもよく、例えば、授業名又はレポート名、スキャンチケットID(例えば、スキャンチケットIDが授業コードに対応するなど)が含まれていればよい。
【0137】
尚、前述したように、スキャンチケットのスキャンファイル名1804がNULLではなく設定されている場合、既にレポートが提出されていることを示すため、提出済みレポート2008のように色あるいは網掛け等で識別表示してもよいし、「済」マークや文字を付してもよい。
【0138】
サーバ102のCPU201は、ステップS2206で生成したレポート提出管理画面2000の情報を複合機103に送信する(ステップS2207)。すなわち、スキャンチケットの一覧を複合機103へ送信する。
【0139】
以上の通り、本実施形態によるスキャンデータ処理システム1では、学校等において学生の出席状況を管理し、欠席者に対してスキャンチケットを発行することで、文書の提出を容易にすることができる。
また、欠席した授業はレポートの提出が必要かを特定し、提出が必要な場合にスキャンチケットを発行するため、学生は必要なレポート提出を画像形成装置である複合機から確認することができ、学校内の運用を効率化する。
特に、授業に欠席した学生に対してのみ、レポートの提出に必要なスキャンチケットを発行することにより、教授等の管理者は提出期限内のレポート提出の受け付けを容易に行える。また、学生は、複合機がある場所から提出期限内であればいつでもレポート提出を行うことができるようになり利便性が向上する。
【0140】
すなわち、本実施形態によれば、授業等の予定に対する出席状況等を管理し、欠席者に対してスキャンチケットを発行することで、例えば授業のレポート等、授業等の予定に関する文書について欠席者にスキャン等を行わせ提出させることが容易になる。欠席者も、画像形成装置から文書の提出が可能になるので、利便性が増す。また、欠席者にのみ文書の提出を可能とすることで運用の幅も広がり、画像形成装置から文書の要否が確認できるなど、運用が効率化される。また、自動的にスキャンデータを格納するフォルダを生成し、スキャンチケットにその情報を含めることで、スキャン時にスキャンデータの格納先の選択の手間が省け、欠席者にとっての利便性が高まる。所定の格納先に自動的に格納されることは、文書管理のうえでも都合がよい。
【0141】
また、格納先にデータが格納されているかにより既に文書の提出を行なったか否かが判定でき、また文書を提出した授業等の予定についてはスキャンチケットの識別表示を行なうので、誤って2度同じ文書を提出したりするなどの間違いを減らすことが期待できる。また、提出期限によりスキャンチケットの発行の可否を定めることもでき、運用面でも都合がよい。このように、様々な情報をスキャンチケットとして含めておくことで、授業のような予定に対する出席状況と文書提出が関係したケースにおいて、利便性の高いシステムの構築が可能である。
【0142】
尚、本実施形態では、学校の教室内に複合機を設置し、複合機を用いて学生の出席登録、レポート提出を行うような構成としたが、これに限定されることはなく、出席や参加が登録され、欠席者にアンケートのような文書等の作成物を提出するような形態であれば適用することができる。また、本実施形態は学校に限定されるものではない。
【0143】
尚、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0144】
また、本発明におけるプログラムは、図5、図6、図12、図19、図22、図23に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図5、図6、図12、図19、図22、図23の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。尚、本発明におけるプログラムは図5、図6、図12、図19、図22、図23の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0145】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0146】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0147】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0148】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
尚、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0149】
1………スキャンデータ処理システム
101………クライアント端末
102………サーバ
103………複合機
104………ICカード
105………ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録された予定に対するユーザの出席情報を管理するサーバと、前記サーバにスキャンデータを送信する画像形成装置が接続されたスキャンデータ処理システムであって、
前記画像形成装置は、
ユーザを識別するユーザ識別情報の入力を受け付け、前記ユーザ識別情報を前記サーバに送信するユーザ識別情報送信手段と、
前記ユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットの要求を前記サーバに送信するスキャンチケット要求送信手段と、
前記サーバから前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットの一覧を受信するスキャンチケット受信手段と、
前記スキャンチケットの一覧を選択可能に表示するスキャンチケット表示手段と、
ユーザによる前記スキャンチケットの選択に応じて、原稿をスキャンして生成されたスキャンデータを前記サーバに送信するスキャンデータ送信手段と、
を具備し、
前記サーバは、
前記予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、
前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段と、
前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出手段と、
前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応するスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段と、
前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信手段と、
前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得手段と、
取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信手段と、
を具備することを特徴とするスキャンデータ処理システム。
【請求項2】
前記サーバは、
前記予定に出席したユーザと欠席したユーザのどちらのユーザにスキャンチケットを生成するのかを前記予定ごとに受け付けるスキャンチケット生成条件受付手段を更に具備し、
前記スキャンチケット生成条件受付手段で欠席したユーザにスキャンチケットを生成すると受け付けた場合に前記スキャンチケット生成手段を実行することを特徴とする請求項1に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項3】
前記スキャンチケット生成条件受付手段で出席したユーザにスキャンチケットを生成すると受け付けた場合に、前記スキャンチケット生成手段は、
前記出席情報記憶手段で記憶された出席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記出席したユーザのユーザ識別情報に対応するスキャンチケットを生成することを特徴とする請求項2に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項4】
前記スキャンチケット表示手段は、前記スキャンチケット生成手段で出席した場合に生成されるスキャンチケットと、欠席した場合に生成されるスキャンチケットとを識別表示することを特徴とする請求項2または3に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項5】
前記サーバは、
前記スキャンデータの格納先フォルダを作成する格納先フォルダ作成手段を更に具備し、
前記スキャンチケットの格納先情報は、前記格納先フォルダに対応する情報であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項6】
前記スキャンチケットには、前記格納先フォルダに前記スキャンデータが格納されているか否かを示すスキャンデータ格納情報が更に含まれ、
前記サーバあるいは前記画像形成装置は、
前記スキャンデータ格納情報に従って、原稿のスキャンデータが前記画像形成装置から前記サーバに送信済みか否かを判定するスキャンデータ送信判定手段を更に具備することを特徴とする請求項5に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項7】
前記スキャンチケット表示手段は、前記スキャンデータ送信判定手段で前記スキャンデータが前記サーバに送信済みと判定された前記スキャンチケットについて識別表示を行うことを特徴とする請求項6に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項8】
前記スキャンチケットは、更に、前記原稿の提出期限を含み、
前記スキャンチケット取得手段は、現在時刻と前記スキャンチケットの前記提出期限から、現在時刻が前記提出期限を過ぎていないスキャンチケットを取得することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項9】
前記サーバは、
現在時刻と前記スキャンチケットの前記提出期限から、前記提出期限が現在時刻を過ぎているスキャンチケットを削除するスキャンチケット削除手段を更に具備することを特徴とする請求項8に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項10】
前記サーバは、前記スキャンチケット生成手段によってスキャンチケットが生成されたユーザに対して通知を行う通知手段を更に具備することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項11】
前記外部装置と前記サーバは別筺体で構成されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項12】
登録された予定に対するユーザの出席情報を管理し、画像形成装置からスキャンデータを受信するサーバであって、
前記予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、
前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段と、
前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出手段と、
前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段と、
前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信手段と、
前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得手段と、
取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信手段と、
を具備することを特徴とするサーバ。
【請求項13】
登録された予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段とを具備し、前記予定に対するユーザの出席情報を管理するサーバと、前記サーバにスキャンデータを送信する画像形成装置が接続されたスキャンデータ処理システムにおけるスキャンデータ処理方法であって、
前記画像形成装置のユーザ識別情報送信手段が、ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付け、前記ユーザ識別情報を前記サーバに送信するユーザ識別情報送信ステップと、
前記画像形成装置のスキャンチケット要求送信手段が、前記ユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットの要求を前記サーバに送信するスキャンチケット要求送信ステップと、
前記画像形成装置のスキャンチケット受信手段が、前記サーバから前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットの一覧を受信するスキャンチケット受信ステップと、
前記画像形成装置のスキャンチケット表示手段が、前記スキャンチケットの一覧を選択可能に表示するスキャンチケット表示ステップと、
前記画像形成装置のスキャンデータ送信手段が、ユーザによる前記スキャンチケットの選択に応じて、原稿をスキャンして生成されたスキャンデータを前記サーバに送信するスキャンデータ送信ステップと、
前記サーバの欠席ユーザ抽出手段が、前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出ステップと、
前記サーバのスキャンチケット生成手段が、前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応するスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成ステップと、
前記サーバの受信手段が、前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信ステップと、
前記サーバのスキャンチケット取得手段が、前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得ステップと、
前記サーバのスキャンチケット送信手段が、取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信ステップと、
を具備することを特徴とするスキャンデータ処理方法。
【請求項14】
登録された予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段とを具備し、前記予定に対するユーザの出席情報を管理し、画像形成装置からスキャンデータを受信するサーバにおけるスキャンデータ処理方法であって、
前記サーバの欠席ユーザ抽出手段が、前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出ステップと、
前記サーバのスキャンチケット生成手段が、前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成ステップと、
前記サーバの受信手段が、前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信ステップと、
前記サーバのスキャンチケット取得手段が、前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得ステップと、
前記サーバのスキャンチケット送信手段が、取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信ステップと、
を具備することを特徴とするスキャンデータ処理方法。
【請求項15】
登録された予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段とを具備し、前記予定に対するユーザの出席情報を管理するサーバと、前記サーバにスキャンデータを送信する画像形成装置が接続されたスキャンデータ処理システムにおいて実行されるプログラムであって、
前記画像形成装置を、
ユーザを識別するユーザ識別情報の入力を受け付け、前記ユーザ識別情報を前記サーバに送信するユーザ識別情報送信手段と、
前記ユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットの要求を前記サーバに送信するスキャンチケット要求送信手段と、
前記サーバから前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットの一覧を受信するスキャンチケット受信手段と、
前記スキャンチケットの一覧を選択可能に表示するスキャンチケット表示手段と、
ユーザによる前記スキャンチケットの選択に応じて、原稿をスキャンして生成されたスキャンデータを前記サーバに送信するスキャンデータ送信手段と、
として機能させ、
前記サーバを、
前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出手段と、
前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応するスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段と、
前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信手段と、
前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得手段と、
取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項16】
登録された予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段とを具備し、前記予定に対するユーザの出席情報を管理し、画像形成装置からスキャンデータを受信するサーバにおいて実行されるプログラムであって、
前記サーバを、
前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出手段と、
前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段と、
前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信手段と、
前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得手段と、
取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
登録された予定に対するユーザの出席情報を管理するサーバと、前記サーバにスキャンデータを送信する画像形成装置が接続されたスキャンデータ処理システムであって、
前記画像形成装置は、
ユーザを識別するユーザ識別情報の入力を受け付け、前記ユーザ識別情報を前記サーバに送信するユーザ識別情報送信手段と、
前記ユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットの要求を前記サーバに送信するスキャンチケット要求送信手段と、
前記サーバから前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットの一覧を受信するスキャンチケット受信手段と、
前記スキャンチケットの一覧を選択可能に表示するスキャンチケット表示手段と、
ユーザによる前記スキャンチケットの選択に応じて、原稿をスキャンして生成されたスキャンデータを前記サーバに送信するスキャンデータ送信手段と、
を具備し、
前記サーバは、
前記予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、
前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段と、
前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出手段と、
前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応するスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段と、
前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信手段と、
前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得手段と、
取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信手段と、
を具備することを特徴とするスキャンデータ処理システム。
【請求項2】
前記サーバは、
前記予定に出席したユーザと欠席したユーザのどちらのユーザにスキャンチケットを生成するのかを前記予定ごとに受け付けるスキャンチケット生成条件受付手段を更に具備し、
前記スキャンチケット生成条件受付手段で欠席したユーザにスキャンチケットを生成すると受け付けた場合に前記スキャンチケット生成手段を実行することを特徴とする請求項1に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項3】
前記スキャンチケット生成条件受付手段で出席したユーザにスキャンチケットを生成すると受け付けた場合に、前記スキャンチケット生成手段は、
前記出席情報記憶手段で記憶された出席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記出席したユーザのユーザ識別情報に対応するスキャンチケットを生成することを特徴とする請求項2に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項4】
前記スキャンチケット表示手段は、前記スキャンチケット生成手段で出席した場合に生成されるスキャンチケットと、欠席した場合に生成されるスキャンチケットとを識別表示することを特徴とする請求項2または3に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項5】
前記サーバは、
前記スキャンデータの格納先フォルダを作成する格納先フォルダ作成手段を更に具備し、
前記スキャンチケットの格納先情報は、前記格納先フォルダに対応する情報であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項6】
前記スキャンチケットには、前記格納先フォルダに前記スキャンデータが格納されているか否かを示すスキャンデータ格納情報が更に含まれ、
前記サーバあるいは前記画像形成装置は、
前記スキャンデータ格納情報に従って、原稿のスキャンデータが前記画像形成装置から前記サーバに送信済みか否かを判定するスキャンデータ送信判定手段を更に具備することを特徴とする請求項5に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項7】
前記スキャンチケット表示手段は、前記スキャンデータ送信判定手段で前記スキャンデータが前記サーバに送信済みと判定された前記スキャンチケットについて識別表示を行うことを特徴とする請求項6に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項8】
前記スキャンチケットは、更に、前記原稿の提出期限を含み、
前記スキャンチケット取得手段は、現在時刻と前記スキャンチケットの前記提出期限から、現在時刻が前記提出期限を過ぎていないスキャンチケットを取得することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項9】
前記サーバは、
現在時刻と前記スキャンチケットの前記提出期限から、前記提出期限が現在時刻を過ぎているスキャンチケットを削除するスキャンチケット削除手段を更に具備することを特徴とする請求項8に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項10】
前記サーバは、前記スキャンチケット生成手段によってスキャンチケットが生成されたユーザに対して通知を行う通知手段を更に具備することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項11】
前記外部装置と前記サーバは別筺体で構成されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のスキャンデータ処理システム。
【請求項12】
登録された予定に対するユーザの出席情報を管理し、画像形成装置からスキャンデータを受信するサーバであって、
前記予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、
前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段と、
前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出手段と、
前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段と、
前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信手段と、
前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得手段と、
取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信手段と、
を具備することを特徴とするサーバ。
【請求項13】
登録された予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段とを具備し、前記予定に対するユーザの出席情報を管理するサーバと、前記サーバにスキャンデータを送信する画像形成装置が接続されたスキャンデータ処理システムにおけるスキャンデータ処理方法であって、
前記画像形成装置のユーザ識別情報送信手段が、ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付け、前記ユーザ識別情報を前記サーバに送信するユーザ識別情報送信ステップと、
前記画像形成装置のスキャンチケット要求送信手段が、前記ユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットの要求を前記サーバに送信するスキャンチケット要求送信ステップと、
前記画像形成装置のスキャンチケット受信手段が、前記サーバから前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットの一覧を受信するスキャンチケット受信ステップと、
前記画像形成装置のスキャンチケット表示手段が、前記スキャンチケットの一覧を選択可能に表示するスキャンチケット表示ステップと、
前記画像形成装置のスキャンデータ送信手段が、ユーザによる前記スキャンチケットの選択に応じて、原稿をスキャンして生成されたスキャンデータを前記サーバに送信するスキャンデータ送信ステップと、
前記サーバの欠席ユーザ抽出手段が、前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出ステップと、
前記サーバのスキャンチケット生成手段が、前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応するスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成ステップと、
前記サーバの受信手段が、前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信ステップと、
前記サーバのスキャンチケット取得手段が、前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得ステップと、
前記サーバのスキャンチケット送信手段が、取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信ステップと、
を具備することを特徴とするスキャンデータ処理方法。
【請求項14】
登録された予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段とを具備し、前記予定に対するユーザの出席情報を管理し、画像形成装置からスキャンデータを受信するサーバにおけるスキャンデータ処理方法であって、
前記サーバの欠席ユーザ抽出手段が、前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出ステップと、
前記サーバのスキャンチケット生成手段が、前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成ステップと、
前記サーバの受信手段が、前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信ステップと、
前記サーバのスキャンチケット取得手段が、前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得ステップと、
前記サーバのスキャンチケット送信手段が、取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信ステップと、
を具備することを特徴とするスキャンデータ処理方法。
【請求項15】
登録された予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段とを具備し、前記予定に対するユーザの出席情報を管理するサーバと、前記サーバにスキャンデータを送信する画像形成装置が接続されたスキャンデータ処理システムにおいて実行されるプログラムであって、
前記画像形成装置を、
ユーザを識別するユーザ識別情報の入力を受け付け、前記ユーザ識別情報を前記サーバに送信するユーザ識別情報送信手段と、
前記ユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットの要求を前記サーバに送信するスキャンチケット要求送信手段と、
前記サーバから前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットの一覧を受信するスキャンチケット受信手段と、
前記スキャンチケットの一覧を選択可能に表示するスキャンチケット表示手段と、
ユーザによる前記スキャンチケットの選択に応じて、原稿をスキャンして生成されたスキャンデータを前記サーバに送信するスキャンデータ送信手段と、
として機能させ、
前記サーバを、
前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出手段と、
前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応するスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段と、
前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信手段と、
前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得手段と、
取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項16】
登録された予定に対して出席予定であったユーザのユーザ識別情報を記憶する出席予定情報記憶手段と、前記予定に対して出席したユーザのユーザ識別情報を記憶する出席情報記憶手段とを具備し、前記予定に対するユーザの出席情報を管理し、画像形成装置からスキャンデータを受信するサーバにおいて実行されるプログラムであって、
前記サーバを、
前記出席予定情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と、前記出席情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報とから前記予定に欠席したユーザを抽出する欠席ユーザ抽出手段と、
前記欠席ユーザ抽出手段によって抽出されたユーザであって、前記予定に欠席したユーザに対して原稿のスキャンを可能にするべく、前記欠席したユーザのユーザ識別情報に対応する、原稿をスキャンし、スキャンした原稿のスキャンデータを外部装置に格納するための格納先情報を含むスキャンチケットを生成するスキャンチケット生成手段と、
前記画像形成装置から前記スキャンチケットの要求と、ユーザ識別情報を受信する受信手段と、
前記スキャンチケットの要求に応じて、前記ユーザ識別情報のユーザに対応するスキャンチケットを取得するスキャンチケット取得手段と、
取得した前記スキャンチケットの一覧を前記画像形成装置に送信するスキャンチケット送信手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2012−209867(P2012−209867A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−75568(P2011−75568)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]