説明

スクリュー回転体および搬送装置

【課題】サイズ(例えば径)の異なる搬送物を同じ搬送経路で効率的に搬送する。
【解決手段】回転軸921の外周に螺旋状に延在するスクリュー羽根922であって径方向外側に向かって傾斜する傾斜面922cを有するスクリュー羽根922を備え、傾斜面92cに、スクリュー羽根922の成す螺旋に沿って延在する第1のガイドスロープ922aと、スクリュー羽根922の成す螺旋に沿って延在し、第1のガイドスロープ922aとは異なる断面形状を有する第2のガイドスロープ922bとが形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スクリュー回転体および搬送装置に関し、例えばゲーム装置で扱う球状の物体を搬送するのに用いることができる。
【背景技術】
【0002】
スクリュー状の回転体を用いて物体を搬送する装置(以下、「スクリューコンベヤ」とも称する。)として、下記の特許文献1〜4に示される技術が知られている。スクリューコンベヤは、例えば、筒状等の所定形状を有するケーシングと、当該ケーシング内に回転可能に設けられたスクリュー回転体とを備える。
【0003】
スクリュー回転体は、例えば、回転軸をなすスクリュー軸(シャフト)と、当該スクリュー軸の外周に沿って螺旋状に設けられたスクリュー羽根とを有する。スクリュー軸を回転中心としてスクリュー羽根を回転させると、ケーシング内に導入された搬送物をスクリュー羽根による推力によってスクリュー軸に沿う方向(スラスト方向)に搬送することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−310072号
【特許文献2】特開2001−187257号
【特許文献3】特開2006−256854号
【特許文献4】特開平06−072524号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のスクリューコンベヤは、パチンコ玉のようなサイズ(径)の揃った物体(球体)、あるいは、セメント、土砂、粒状樹脂、粒状固形燃料等の粉粒体を搬送することができるに留まる。
【0006】
本発明の目的の一つは、例えばサイズ(例えば径)の異なる搬送物を同じ搬送装置(搬送経路)で効率的に搬送できるようにすることにある。
【0007】
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の一つとして位置付けることができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のスクリュー回転体の一態様は、回転軸の外周に螺旋状に延在するスクリュー羽根であって径方向外側に向かって傾斜する傾斜面を有するスクリュー羽根を備え、前記傾斜面に、前記スクリュー羽根の成す螺旋に沿って延在する第1のガイドスロープと、前記スクリュー羽根の成す螺旋に沿って延在し、前記第1のガイドスロープとは異なる断面形状を有する第2のガイドスロープとが形成されている。
【0009】
ここで、前記第1のガイドスロープは、第1の円弧状断面を有し、前記第2のガイドスロープは、前記第1の円弧状断面とは異なる曲率の第2の円弧状断面を有する、こととしてもよい。
【0010】
また、前記第1の円弧状断面の曲率は、第1の球状搬送物の径に対応し、前記第2の円弧状断面の曲率は、前記第1の球状搬送物の径とは異なる径を有する第2の球状搬送物の径に対応する、こととしてもよい。
【0011】
さらに、本発明の搬送装置の一態様は、上述のスクリュー回転体と、前記スクリュー回転体を前記回転軸の周りに回転駆動する駆動ユニットと、前記回転軸の回転に伴って球状搬送物が前記傾斜面に接しながら前記回転軸に沿う方向へ案内されるよう前記球状搬送物の動きを規制する搬送ガイドと、を備え、前記搬送ガイドは、前記傾斜面の前記第1のガイドスロープとの間で第1の球状搬送物を支え、前記傾斜面の前記第2のガイドスロープとの間で前記第1の球状搬送物とは異なる径を有する第2の球状搬送物を支える。
【0012】
ここで、前記搬送ガイドは、前記回転軸に沿う方向に延在し、前記第1及び第2の球状搬送物が、対応する前記ガイドスロープを前記回転の方向に案内されるのを規制する位置に配置された第1のガイドレールと、前記第1のガイドレールに並行して延在し、各球状搬送物が前記傾斜面から前記スクリュー羽根の径方向へ外れる動きを規制する位置に配置された第2のガイドレールと、を備えてもよい。
【0013】
また、前記第1のガイドスロープは、前記第1の球状搬送物の径に対応した円弧状断面を有し、前記第2のガイドスロープは、前記第2の球状搬送物の径に対応した曲率の円弧状断面を有する、こととしてもよい。
【0014】
さらに、上記搬送装置は、前記スクリュー羽根のピッチ空間のいずれかであって前記球状搬送物の排出口を成すピッチ空間に臨み、前記球状搬送物の排出路を成すスロープブロックをさらに備え、前記第2のガイドレールは、前記スロープブロックにて終端され、前記第1のガイドレールは、前記スロープブロックから前記回転軸に沿って離れる方向に突出していてもよい。
【0015】
また、上記搬送装置は、前記スクリュー羽根のピッチ空間のいずれかであって前記球状搬送物の導入口を成すピッチ空間に臨み、前記傾斜面の第1及び第2のガイドスロープの前記回転軸方向の位置に応じて空間的に離間した位置に第1及び第2のガイド通路を有する整列ブロックを備え、前記第1のガイド通路は、前記第1の球状搬送物が前記第1のガイドスロープに向かって案内し、前記第2のガイド通路は、前記第2の球状搬送物が前記第2のガイドスロープに向かって案内する、こととしてもよい。
【0016】
さらに、前記整列ブロックは、前記第1の球状搬送物の径と前記第2の球状搬送物の径との間の範囲の距離だけ互いに離間して設けられた立壁部と、前記立壁部に挟まれて、前記第1のガイドスロープに向かって傾斜する傾斜板と、を備え、前記傾斜板の表面と前記立壁部の対向する壁面とが前記第1のガイド通路を成し、前記立壁部の、前記回転軸方向に前記傾斜板から突出した部分の縁部が前記第2のガイド通路を成す、こととしてもよい。
【0017】
また、上記搬送装置は、前記スクリュー羽根のピッチ空間のいずれかであって前記球状搬送物の導入口を成すピッチ空間に、前記球状搬送物が前記搬送ガイドに支持されずに前記スクリュー羽根の周方向へ進入し過ぎるような動きを規制する過進入規制部材が設けられてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、例えばサイズ(例えば径)の異なる搬送物を同じ搬送経路で効率的に搬送できる。したがって、搬送装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】一実施形態に係るゲーム装置の模式的斜視図である。
【図2】図1に示すゲーム装置を矢印Aの方向からみたときの模式的正面図である。
【図3】図1に示すゲーム装置を矢印Bの方向からみたときの模式的側面図である。
【図4】図1に示すゲーム装置を矢印Cの方向からみたときの模式的平面図である。
【図5】図4の平面図においてゲーム装置1の天板を外した状態を示す模式的平面図である。
【図6】一実施形態に係る搬送装置(スクリューコンベヤ)の外観例を模式的に示す斜視図である。
【図7】図6に示すスクリュー回転体の部分断面図である。
【図8】図6に示すスクリューコンベヤのスロープブロック(排出口)に着目した部分斜視図である。
【図9】図6に示すスクリューコンベヤのボール整列ブロック(導入口)に着目した部分斜視図である。
【図10】図6に示すスクリューコンベヤのボール整列ブロック(導入口)に着目した部分側面図である。
【図11】図6に示すスクリューコンベヤが径の小さなボールを搬送する動作を説明する模式的な部分側面図である。
【図12】図6に示すスクリューコンベヤが径の小さなボールを搬送する動作を説明する模式的な部分平面図である。
【図13】図6に示すスクリューコンベヤが径の大きなボールを搬送する動作を説明する模式的な部分側面図である。
【図14】図6に示すスクリューコンベヤが径の大きなボールを搬送する動作を説明する模式的な部分平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(各実施例を組み合わせる等)して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
【0021】
(全体構成)
図1〜図5は、一実施形態に係るゲーム装置1を示す図である。図1はゲーム装置1の模式的斜視図、図2は図1に示すゲーム装置1を矢印Aの方向からみたときの模式的正面図、図3は図1に示すゲーム装置を矢印Bの方向からみたときの模式的側面図である。また、図4は図1に示すゲーム装置を矢印Cの方向からみたときの模式的平面図であり、図5は図4の平面図においてゲーム装置1の天板を外した状態を示す模式的平面図である。なお、図1〜図5には、以下の説明で方向や平面を便宜的に規定する3次元(XYZ)座標系を設定しており、例えば、Z軸は鉛直方向、X軸はゲーム装置1の幅方向、Y軸はゲーム装置1の奥行き方向をそれぞれ表わしている。
【0022】
図1〜5に示すゲーム装置1は、例示的に、直方体形状の筐体10と、筐体10の周囲に設けられた1又は複数(例示的に4つ)のいわゆるサテライト(プレイヤが遊戯を実行する端末装置のことで、以下、「プレイヤステーション」という)20とを備える。プレイヤは、プレイヤステーション20に対面してゲーム装置1が提供するゲームを楽しむことができる。
【0023】
ゲーム装置1には、1又は複数の照明装置(電飾)や1又は複数の音声出力装置(例えばスピーカ)等の演出装置を適宜に設けることができ、これらの演出装置によって光や音声、音楽等による演出を実施することも可能である。図1〜図5には、4つのプレイヤステーション20に対応して4つのスピーカ30をゲーム装置1の天板12に設けた様子を例示している。
【0024】
筐体10は、例示的に、ベース筐体部分10aとカバー筐体部分10bとに分けることができる(図2参照)。ベース筐体部分10aには、プレイヤが対面してゲーム操作に用いられるコンソールパネル22、コンソールパネル22に付設されたボタン装置23等を適宜に設けることができる。コンソールパネル22及びボタン装置23は、後述のメダル投入装置21とともにプレイヤステーション20の一例を成す。
【0025】
ベース筐体部分10aの内部には、ゲーム装置1の動作(ゲームの進行等)を制御するゲーム制御装置(CPUやメモリ等)を設けることができる。コンソールパネル22及びボタン装置23の組は、例示的に、ベース筐体部分10aを成す4つの側壁のうちゲーム装置1の奥行き方向(Y軸方向)に対向する2つの側壁のそれぞれに幅方向(X軸方向)に所定の間隔を空けて2つずつ(計4つ)設けることができる。
【0026】
カバー筺体部分10bは、例示的に、4つの側壁11−1,11−2,11−3,11−4と、ゲーム装置1の屋根を成す天板12とを備える。カバー筐体部分10bの内側に、ゲーム装置1のゲーム空間(プレイヤによって遊戯内容が視認されうる部分)が形成される。コンソールパネル22の上方に位置するカバー筐体部分10b(対向する側壁11−1及び11−3)には、1又は複数のメダル投入装置21を設けることができる。
【0027】
メダル投入装置21は、プレイヤがゲーム装置1内部のゲーム空間へメダルを投入するのに用いられる。図1〜図5には、対向する側壁11−1及び11−3のそれぞれに4台(計8台)のメダル投入装置21が設けられた様子を例示している。メダル投入装置21は、カバー筐体部分10bの所定領域、例えばプレイヤが椅子(図示省略)に座った状態(あるいはプレイヤが立った状態でもよい)で操作しやすい位置に、所定の固定部材を用いて固定することができる。
【0028】
4つの側壁11−i(i=1〜4のいずれか)のうち、メダル投入装置21が設けられた側壁11−1及び11−3には、内部のゲーム空間を外部から視認できるように、それぞれガラスやアクリル、ポリカーボネート等の、可視光線を透過する透明部材を用いることができる。図1及び図2においては、例示的に、横方向(X軸方向)のスライド動作により開閉可能な2枚のガラス(又はアクリル)板111が所定の窓枠に取り付けられた様子を示している。
【0029】
図1及び図2に例示するように、透明部材、例えばガラス(又はアクリル)板111は、メダル投入装置21の固定部材を除いた周囲領域(例えば、X軸方向に隣接するメダル投入装置21−21間)にも適用することができる。これにより、側壁11−1及び11−3における透明領域の面積を増やすことができ、メダル投入装置21近傍のゲーム空間の視認性を向上することができる。
【0030】
メダル投入装置21の設けられていない残りの側壁11−2及び11−4の一部又は全部には、ハーフミラー等の可視光線の一部を反射し一部を透過する板状の部材(以下、「板状ビームスプリッター」ともいう。)を用いることができる。図1及び図3においては、例示的に、側壁11−2及び11−4のそれぞれに2枚のハーフミラー112が取り付けられた様子を示している。なお、ハーフミラー112は、ガラス(又はアクリル)板にハーフミラーフィルムを貼り付けたものでもよい。
【0031】
ゲーム装置1の内部のゲーム空間よりも当該ゲーム装置1の設置場所の照明が相対的に暗ければ、ハーフミラー112は、明るい側(ゲーム空間)からの光を透過する。したがって、ゲーム装置1の外側に位置する人は、側壁11−2及び11−4を通してそれぞれ内部のゲーム空間を視認することができる。
【0032】
逆に、暗い側(ゲーム装置1外部)からゲーム空間へは逆方向と比べて相対的に弱い光がハーフミラー112を透過する。したがって、ゲーム空間内の光の反射が優位になるから、側壁11−1又は11−3を成すガラス板111を通してゲーム空間を視認する者にとって、側壁11−2及び11−4を成すハーフミラー112はゲーム空間を映す鏡として機能する。その結果、ゲーム空間の照明度や空間的な広がり感を向上させることができる。また、プレイヤは、ゲーム装置1の反対側(平面視において対面あるいは対角線上)に位置する他のプレイヤステーション20に対応するゲーム空間の様子をハーフミラー112の反射により視認することも容易となる。
【0033】
カバー筐体部分10bが成すゲーム空間は、プレイヤステーション20の数に対応して空間的、仮想的に区画することができ、各区画のそれぞれには、メダルプッシャゲームを実施する種々の機構や装飾(電飾やゲーム空間を仮想的に広く見せるミラー等)を設けることができる。
【0034】
例示的に、ゲーム空間は図5に示すように平面視において4区画に分けることができ、各区画に対応するベース筐体部分10aのそれぞれに、メダルが載置されるメダルフィールド40(40−1〜40−4)と、当該メダルフィールド40上を例えばゲーム装置1の奥行き方向(Y軸方向)に往復動(スライド)可能なプレート状のプッシャ50とを設けることができる。
【0035】
なお、各区画は隣接する区画に対して互いに対称な構成とすることができる。例えば、ゲーム装置1のゲーム空間は、側壁11−1側から見た場合と反対側の側壁11−3側から見た場合とで同じ空間に見えるように構成することができ、また、側壁11−2側から見た場合と反対側の側壁11−4側から見た場合についても同じ空間に見えるように構成することができる。図1及び図2においては、ゲーム装置1内のゲーム空間の様子を把握し易いように構成の一部の図示を省略しており、そのため非対称に見える部分が存在する。
【0036】
プッシャ50は、例示的に、メダルフィールド40に対する立壁面となる端面51(図5参照)を有し、当該端面51にてメダルフィールド40に置かれているメダルを前記往復動により押し出し、当該メダルフィールド40の手前側端部に位置するメダルから順次落下させることができる。
【0037】
プッシャ50の往復動は、例えば、モーターの回転運動を所定ストローク量の直線(往復)運動に変換するクランク機構等を用いて実現することができる。図示を省略した既述のゲーム制御装置は、周期的又は間欠的なタイミングでプッシャ50を作動させることができる。なお、プッシャ50の往復動は、ソレノイドなどのアクチュエータや駆動源を用いて実現してもよい。
【0038】
プッシャ50は、対面するプレイヤステーション20に対応する2つのメダルフィールド40に共通化することができる。例えば、プッシャ50の形状を、平面視においてY軸方向両端に2つの端面51を有する矩形状とし、一方の端面51でメダルフィールド40−1(又は40−3)に置かれたメダルを押し、他方の端面51でメダルフィールド40−4(又は40−2)に置かれたメダルを押すことができるようにしてもよい。
【0039】
メダルフィールド40に例えば堆積した状態等で存在するメダル数が多くなると、プッシャ50の往復動に応じてプッシャ50の端面51から干渉(押圧力)を受けるメダル数が確率的に増える。メダルに押圧力が加わり、その押圧力が他のメダルに伝播することで、1又は複数のメダルを例えばメダルフィールド40と側壁11−1(11−3)との間に設けられた溝状の隙間(落下溝)60(図5参照)へ落下させることができる。落下溝60に落下したメダル(または当該落下したメダル数と同数の払い出し用メダル)は、ベース筐体部分10aに設けられたペイアウト装置(図示省略)及びメダル払い出し口(図示省略)を通じてプレイヤに払い出すことができる。
【0040】
したがって、プレイヤは、できるだけプッシャ50の端面51近傍にメダルが投入、配置されるよう、メダルフィールド40へのメダル投入位置を調整するとよい。メダル投入位置は、メダル投入装置21の水平面(XY平面)内の向きを操作することで調整可能である。メダルフィールド40に対するメダル投入位置が良ければ、プレイヤは、投入したメダル数以上の枚数のメダルを獲得可能である。
【0041】
なお、1つのメダルフィールド40につき複数のメダル投入装置21を設けることで、複数プレイヤが同じメダルフィールド40に対してメダルを投入してメダルプッシャゲームを楽しむことができる。図1〜図5に例示するゲーム装置1では、1つのメダルフィールド40につき2台のメダル投入装置21が設けられているから、4箇所のメダルフィールド40−1〜40−4でそれぞれ2人ずつ(最大8人)のプレイヤが同時にメダルプッシャゲームを実施可能である。なお、1人のプレイヤが2台のメダル投入装置21を操作してもよい。
【0042】
メダル投入装置21は、図5中に示すように、例示的に、メダル投入口(図示省略)を有するメダル投入部210と、前記メダル投入口に連通するとともに、メダルフィールド40に向けて延在し、かつ、鉛直下方に向かって傾斜するメダルスロープ(メダル通路)211とを備える。
【0043】
メダルスロープ211は、メダル1枚分が通過可能な厚さのスリットを有し、かつ、メダルの転がり移動を可能とするガイドレールを有する。メダル投入口に投入されたメダルは、当該ガイドレールを自重によってメダルフィールド40に向けて転がり落ちて、ガイドレールの先端(終端)部(以下、「メダル放出口」ともいう。)からメダルフィールド40に放出される。
【0044】
メダル放出口の向きは、水平面内において所定の角度範囲で変更できる。例えば、メダルスロープの途中に、プレイヤの操作に応じて水平面内で回動可能な1又は複数の可動部(関節部)212(図5参照)を設けることができる。当該可動部212を通じて、プレイヤは、メダル放出口の水平面内における向きを適宜に変更することで、メダルがメダルフィールド40に落下する位置を調整することができる。なお、代替的あるいは付加的に、メダル投入装置21の側壁11−1(11−3)への取り付け部分を、水平方向に回動可能な構造として、メダル放出口の向きを調節可能としてもよい。
【0045】
ゲーム空間には、各区画の一部又は全部に共通のゲーム演出装置を1又は複数設けることができる。第1のゲーム演出装置の一例は、メダルフィールド40に複数(例えば10枚)のメダルを一度に払い出し可能なメダル払い出し装置(以下、「小当たりメカ」ともいう)であり、例えばプッシャ50の上方で図5の平面視において符号70で示す位置に設けることができる。なお、以下、当該装置を「メダル払い出し装置70」と表記する。メダル払い出し装置70は、平面視においてゲーム装置1の奥行き方向(Y軸方向)に隣接する2つのメダルフィールド40に共通とすることができる。
【0046】
この場合、メダル払い出し装置70は、ゲーム制御装置(図示省略)の制御の下、Y軸方向に隣接する2つのメダルフィールド40の一方に対して選択的に複数メダルを一度に払い出すことができる。
【0047】
例えば、ゲーム制御装置において、ゲーム装置1の奥行き方向(Y軸方向)に対面するプレイヤステーション20の一方に抽選等による所定のゲーム条件が成立した場合に、メダル払い出し装置70は、当該ゲーム制御装置の制御を受けて、ゲーム条件の成立したプレイヤステーション20に対応するメダルフィールド40に、成立したゲーム条件に応じた所定枚数のメダルを一度に払い出すことができる。所定のゲーム条件とは、例えば、抽選結果として「小当たり」等と呼ばれる通常的な役を意味する出目が揃った場合などである。この場合、例えば数枚〜数十枚程度のメダル配当とすることができる。
【0048】
メダル払い出し装置70へのメダルの供給及び補充は、例示的に、メダルホッパーと称される(第1の)メダル搬送装置71によって行なうことができる。メダル搬送装置71は、例えばベース筐体部分10aの底部からゲーム空間内に設置されたメダル払い出し装置70へ延在するメダル搬送路(メダルガイド)72を有する。
【0049】
落下溝60以外の隙間や孔部からベース筐体部分10a内に落下しプレイヤに払い出されなかったメダル(払い出しの対象とならなかったメダル)は、図示を省略したメダル回収装置によって回収された後、メダル搬送装置71のメダルガイド72へ導入される。
【0050】
メダルガイド72は、例示的に、メダル1枚分が通過可能な厚さのスリット通路を有し、当該スリット通路をメダルが一枚ずつ後続のメダルに押されながらメダル払い出し装置70へ移動してゆく。メダルガイド72は、例示的に、側壁11−2(11−4)の幅方向(Y軸方向)中心近傍のゲーム空間に、高さ方向(Z軸方向)に沿って設けることができる。
【0051】
第2のゲーム演出装置の一例は、ベース筐体部分10a上のゲーム空間の中央付近に設けられたセンターユニット80である。センターユニット80には、例示的に、水平面(XY平面)内で回転可能なターンテーブル81や、液晶ディスプレイ等の表示装置82を適宜に設けることができる。表示装置82には、ゲーム制御装置からの制御を受けてゲーム内容の説明等を適宜に表示させることができる。
【0052】
ターンテーブル81は、例えばモーターやギアを用いた回転駆動機構(図示省略)によって駆動することができる。当該回転駆動機構は、ゲーム制御装置からの制御を受けて、ターンテーブル81の回転方向や回転速度等を制御することが可能である。
【0053】
ターンテーブル81の露出面(例えば平面視においてドーナツ状のフィールド)には、メダルを載置又は供給可能である。以下、当該フィールドを「メダルフィールド81」と称する。メダルフィールド81には、例えばセンターユニット80に設けられたメダル供給装置(図示省略)からメダルを供給することができる。
【0054】
当該メダル供給装置へのメダルの供給及び補充は、(第2の)メダル搬送装置84(図1及び図2参照)によって行なうことができる。メダル搬送装置84は、例えばベース筐体部分10aの内部から天板12を経由してセンターユニット80へ延在するメダルガイド85を有する。メダルガイド85には、例えば既述のメダル回収装置によって回収されたメダルが導入される。
【0055】
メダルガイド85は、例示的に、メダル1枚分が通過可能な厚さのスリット通路を有し、当該スリット通路をメダルが一枚ずつ後続のメダルに押されながらセンターユニット80に設けられたメダル供給装置へ移動してゆく。
【0056】
メダルガイド85は、例示的に、側壁11−2(11−4)及び天板12の幅方向(Y軸方向)中心近傍のゲーム空間に、側壁11−2(11−4)及び天板12の長手方向の中心線に沿って設けることができる。メダルガイド85のスリット通路は、メダル払い出し装置70に至るメダルガイド72のスリット通路と部分的に共用されていてもよい。
【0057】
メダル搬送装置84(メダルガイド85)は、両側壁11−2及び11−4側にそれぞれ設けてもよい。この場合、センターユニット80、ひいてはメダルフィールド81への単位時間あたりの供給メダル数(メダル供給能力)を、片側1台の場合よりも増やすことが可能である。
【0058】
センターユニット80は、当該センターユニット80のメダルフィールド(以下、「共通フィールド」ともいう。)81から落下したメダルがメダルフィールド(以下、「個別フィールド」ともいう。)40のいずれかに落下しうるように、各プレイヤステーション20に対応するメダルフィールド40に連係した状態で配置することができる。
【0059】
共通フィールド81上には、例示的に、共通フィールド81とともに回転し、当該共通フィールド81の径方向(共通フィールド81上でフィールド中心からフィールド外周に向かう方向及びその逆の方向)に往復動(スライド)可能なプレート(プッシャ)83を設けることができる(図1及び図5参照)。
【0060】
プッシャ83は、共通フィールド(メダルフィールド)81に対する立壁面となる端面、例えば円弧状の端面を有するように形成することができる。当該円弧状の端面によって、共通フィールド81に置かれているメダルを前記往復動により共通フィールド81から落下するように押すことができる。プッシャ83から直接あるいは間接的に押圧力を受けて共通フィールド81から押し出されたメダルは、個別フィールド40のいずれかに落下し得る。
【0061】
プッシャ83の往復動も、例えば、モーターの回転運動を所定ストローク量の直線(往復)運動に変換するクランク機構や、ソレノイドなどのアクチュエータ、あるいは駆動源等を用いて実現することができる。ただし、プッシャ83の往復動は、当該プッシャ83の操作権限が与えられたプレイヤステーション20から制御可能とすることができる。
【0062】
プッシャ83の操作権限は、例えば、ゲーム制御装置において所定の抽選等によって特定のゲーム条件が成立したプレイヤステーション20に与えられるものとすることができる。操作権限を与えられたプレイヤステーション20では、例えばボタン装置23を操作(例えば押下)することでゲーム制御装置にプッシャ操作信号を与えてプッシャ83を作動させることができる。操作権限が与えられた状態であるか否かは、例えばゲーム制御装置がボタン装置23の照明制御(点灯、点滅等)を行なうことによって表示することができる。
【0063】
プレイヤは、ボタン装置23の操作権限が与えられたことを認識すると、共通フィールド81とともに回転するプッシャ83の押し出し方向がプレイ中の個別フィールド40に向かう方向となる角度範囲にある任意のタイミングで、ボタン装置23を操作することができる。当該ボタン装置23を適時に操作すると、プレイ中の個別フィールド40に向かう方向にプッシャ83の端面が押し出されて、共通フィールド81から当該個別フィールド40にメダルを落下させることができる。なお、プッシャ83の操作権限は所定時間、あるいは共通フィールド81の所定周回数だけ有効な設定にすることができる。
【0064】
以上のようなメダルプッシャゲームを実施可能なゲーム装置1では、ボールやカプセル等の、メダルとは異なる部材(オブジェクト)を遊技の興趣性をより高める遊技価値部材として追加的にメダルフィールド40又は81に供給できるようにしてもよい。ボールやカプセル等は、興趣性のより高いゲームを演出する遊戯価値部材の一例であり、例えば、メダルフィールド40又は81に供給されたボールが、1又は複数のメダルとともに所定の落下溝(前記メダルの落下溝60と共通でもよいし異なってもよい)に移動、落下したとする。
【0065】
当該ボールの落下を光センサ等で検出したゲーム装置1(ゲーム制御装置)は、所定の抽選を実施する。当該抽選の結果、小当たり等の役が当選すると、ゲーム装置1(ゲーム制御装置)は、メダル払い出し装置70によって、例えば通常よりも多くのメダルを当選プレイヤに対応する個別フィールド40に供給する。これにより、メダル投入装置21からメダルを投入した場合よりも多くのメダルをプレイヤに払い出すことができる。
【0066】
ボールは、当選の種類(配当等)に応じて複数種類用意することができ、例えば、当選の種類に応じてボールの色やサイズ(径)を異ならせることができる。したがって、ゲーム制御装置において、ボール径が大きいほど当選時にメダル供給装置から個別フィールド40に放出するメダル数を多くするような設定も可能である。
【0067】
このようなボールを用いた演出を可能とするゲーム装置1には、例えば落下溝60からベース筐体部分10aの内部に落下したボールを回収してゲーム空間の所定領域(例えば、メダルフィールド40又は81)に再供給するボール循環装置90(図1〜図3参照)を設けることができる。
【0068】
ボール循環装置90には、例えば、メダルフィールド40又は81にボールを案内するボールスロープ91(図1参照)と、落下溝60から落下したボールを回収して当該ボールスロープ91の開始端(入口)へ搬送する搬送装置92(図1〜図3参照)とを備えることができる。
【0069】
例示的に、前記ボールスロープ91の入口(以下、「スロープ入口」ともいう。)は、メダルフィールド40及び81よりも鉛直上方に設けることができ、搬送装置92は、搬送方向が鉛直方向となるようにベース筐体部分10a内からゲーム空間へ突出して設置されて、回収したボールを前記スロープ入口に搬送(揚送)する。
【0070】
搬送装置92は、ゲーム装置1において1又は複数設けることができる。例えば、各メダルフィールド40別に搬送装置92をそれぞれ設けることもできる。この場合、各搬送装置92は、例示的に、平面視における側壁11−2及び11−4の中央近傍の空間に、隣接して配置することができる(図1及び図3参照)。
【0071】
搬送装置92には、例示的に、スクリューコンベヤを用いることができる。本例のスクリューコンベヤ92は、ゲーム空間で用いられる異なる径のボールを搬送物の一例として同じ搬送経路で搬送可能である。したがって、異なるボール径に個別のスクリューコンベヤあるいは個別の搬送経路を設けずに済み、ゲーム装置1の規模(設置スペース)やコスト等の低減化を図ることができる。
【0072】
(スクリューコンベヤ92)
図6に、本例のスクリューコンベヤ92の外観例を模式的に示す。図6に示すスクリューコンベヤ92は、例示的に、回転軸であるスクリュー軸(シャフト)921と、スクリュー軸921の外周に螺旋状に延在するスクリュー羽根922とを有するスクリュー回転体920を備える。スクリュー軸921及びスクリュー羽根922の素材には、いずれもプラスチック等の樹脂を用いることができる。樹脂を用いることで、板金等を用いる場合よりも、成形が容易になり、また、スクリュー回転体920の軽量化を図ることができる。
【0073】
なお、スクリュー軸921及びスクリュー羽根922は一体的に成形してもよいし、個別の部品として結合してもよい。また、スクリュー回転体920の回転軸は、仮想的な軸であってもよい。例えば、中空状のスクリュー羽根922がスクリュー回転体920の中空軸を成すように成形されていてもよい。スクリュー羽根922を中空状にすることで、スクリュー回転体920のさらなる軽量化を図ることができる。
【0074】
さらに、スクリュー回転体920は、例えば図7に示す構成(回転体部品)を1単位として必要に応じた数の回転体部品をそれぞれの回転軸921が一致するように相互に結合(例えば嵌合等)することで構成されてもよい。
【0075】
この場合、スクリュー回転体920の必要な長さに応じて同じ構成の回転体部品を必要な数だけ用意して組み立てればよい。したがって、当該長さのスクリュー回転体920の全体を一体的に成形する場合よりも、量産化が容易であり、スクリュー回転体920の製造コストの軽減化を図ることができる。また、回転体部品の追加/削除により、簡単にスクリュー回転体920の長さを調節することも可能である。
【0076】
スクリュー軸921の両端は、例示的に、支持板923及び924に取り付けることができる。支持板923及び924のそれぞれには、ボールベアリング等を用いた軸受部(図示省略)を設けることができ、当該軸受部にてスクリュー軸921を回転可能に支持することができる。
【0077】
支持板923、924どうしは、例えば1又は複数の支柱925により接続、固定することができる。支柱925の形状は、円柱状でも角柱状でもよいし、その他の形状であってもよい。スクリューコンベヤ92は、例示的に、一方の支持板924を台座として(以下、「台座924」と表記することがある)、ゲーム装置1にスクリュー軸921の長さ方向が鉛直方向となるように取り付けることができる。
【0078】
スクリュー羽根922は、スクリュー軸921の中心に沿った断面図である図7に例示するように、径方向外側に向かって傾斜(例えば本例では、下り傾斜)する傾斜面922cを有している。傾斜面922cには、互いに異なる断面形状を有する複数(例えば2つ)のガイドスロープ(以下、「螺旋スロープ」ともいう。)922a及び922bがスクリュー羽根922の成す螺旋に沿って形成されている。
【0079】
第1のガイドスロープ922aは、第1の曲面、換言すれば、スクリュー羽根922の径方向に沿った断面において第1の円弧状断面を有する。第2のガイドスロープ922bは、第1のガイドスロープ922aの外周に連なり当該外周に沿って延在するとともに、第1の曲面(円弧状断面)とは異なる曲率の第2の曲面(円弧状断面)を有する。なお、ガイドスロープ922a及び922bの断面は、完全な円弧状でもよいし、それ以外の形態、例えば、外周側に向かうにつれて曲率が徐々に変わる、等であってもよい。
【0080】
第1及び第2のガイドスロープ922a及び922bは、例示的に、それぞれ異なる径のボール(球状搬送物)を案内する螺旋状の案内路を成す。各ガイドスロープ922a及び922bの表面(以下、それぞれ「第1の螺旋スロープ面922a」及び「第2の螺旋スロープ面922b」と表記することがある。)は、それぞれ大小異なるボール径に応じて異なる曲率に設定することができる。
【0081】
例えば、第1(内側)の螺旋スロープ面922aの曲率をゲーム装置1で扱う最大のボール(第1の球状搬送物)の径に対応して設定し、第2(外側)の螺旋スロープ面922bの曲率を当該ボールよりも小さなボール(第2の球状搬送物)の径に対応して設定することができる。
【0082】
これにより、螺旋スロープ面922a及び922bに、対応する径のボールが留まりやすくなる(保持性の向上)。したがって、スクリュー羽根922の径方向外側からボールを支えるのに必要な外力も低減できる。結果として、スクリュー羽根922の径方向外側からボールを支えるのに後述のガイドレールを用いることができる。
【0083】
図6に例示するように、台座924と反対側の支持板(以下、「天板」ともいう)923には、モーター及びギア等を用いてスクリュー回転体920(スクリュー軸921)を回転駆動する駆動ユニット926を設けることができる。
【0084】
台座924と天板923との間には、スクリュー軸921に沿う長手方向に延在する搬送ガイド927(非限定的な一例として、スクリュー軸922の長手方向に並行する3本のガイドレール927a、927b及び927c)を、スクリュー羽根922と接触しないようにスクリュー軸921からそれぞれ所定距離だけ離れた位置に、かつ、平面視において互いに所定間隔だけ離間して設けることができる。
【0085】
3本のガイドレール927は、例えば図11〜図14に模式的に示すように配置することができる。なお、図11及び図12はそれぞれ径の小さなボールB2を搬送中のスクリューコンベヤ92の模式的な部分側面図及び部分平面図であり、図13及び図14はそれぞれ径の大きなボールB1を搬送中のスクリューコンベヤ92の模式的な部分側面図及び部分平面図である。
【0086】
図11及び図12に模式的に示すように、径の小さなボールB2は、2本のガイドレール927(927a及び927b)と、スクリュー羽根922の外側の螺旋スロープ面922bとで、転がり可能に支えることができる。一方、図13及び図14に模式的に示すように、径の大きなボールB1は、同じ2本のガイドレール927a及び927b(又はこれらにガイドレール927cを加えた3本)と、スクリュー羽根922の内側の螺旋スロープ面922aとで、転がり可能に支えることができる。
【0087】
(第1の)ガイドレール927aは、スクリュー羽根922の回転に伴ってボールB1及びB2が螺旋スロープ922a及び922bをスクリュー羽根922の回転方向に案内されないようにボールB1及びB2を支えてボールB1及びB2の回転方向(周方向)への動きを規制する。一方、(第2の)ガイドレール927bは、スクリュー軸921の径方向へボールB1及びB2がスクリュー羽根922から外れないようにボールB1及びB2を支えてボールB1及びB2の径方向への動きを規制する。
【0088】
このようなガイドレール927の配置により、スクリュー羽根922の回転に伴って、スクリュー羽根922の傾斜に沿ってボールB1及びB2が落下するような動きを規制しながら、異なる径のボールB1及びB2をガイドレール927に沿って(直線的に)搬送することが可能となる。
【0089】
例えば、スクリュー羽根922が駆動ユニット926によって反時計回り(図6〜図14の矢印Dの方向)に回転されると、小さな径のボールB2は、2本のガイドレール927a及び927bに支えられて周方向および径方向への動きを規制されながら外側の螺旋スロープ面922bによって(場合によっては転がりながら)押し上げられることにより、2本のガイドレール927a及び927bに沿って(直線的に)天板923に向かう方向へ搬送(揚送)される。
【0090】
一方、大きな径のボールB1は、2本のガイドレール927a及び927b(又はこれらにガイドレール927cを加えた3本)に支えられて周方向および径方向への動きを規制されながら内側の螺旋スロープ面922aによって(場合によっては転がりながら)押し上げられることにより、2本(又は3本)のガイドレール927に沿って(直線的に)天板923に向かう方向へ搬送(揚送)される。
【0091】
なお、2本のガイドレール927a及び927bの配置を調整することで、当該ガイドレール927a及び927bで大小異なる径のボールB1及びB2の双方を転がり可能に支えて周方向および径方向への動きを規制することが可能である。その場合、第3のガイドレール927cは、補助的なものであり省略できるならば設けなくてもよい。
【0092】
また、スクリューコンベヤ92で搬送可能なボール径は、大小2種類に限られない。ゲーム装置1で扱う最大のボール径未満でガイドレール927a及び927b間の隙間よりも大きな径を有するボールであれば、螺旋スロープ面922a及び922bの一方を通じて当該ボールをガイドレール927に沿って搬送(揚送)することが可能である。
【0093】
図6に示すように、ガイドレールの1本(例えばスクリュー羽根922に最も近いガイドレール922a)は、例示的に、スクリュー軸921の長さと同程度の長さを有し、一端を台座924、他端を天板923にそれぞれ取り付けることができる。
【0094】
(ボール排出構造)
当該ガイドレール922aの途中には、ボール排出路を成すスロープブロック928を設けることができる。残りのガイドレール927b(及び927c)は、例示的に、ガイドレール927aよりも短くし、一端は図6及び図8に例示するようにスロープブロック928にて終端され、他端は図6に例示するように台座924に取り付けることができる。
【0095】
スロープブロック928は、図8に例示するように、スクリュー軸921に沿う方向に隣接するスクリュー羽根922どうしが成すピッチ空間のうち、ボール排出口を成すピッチ空間(例示的に、駆動ユニット926に最も近いピッチ空間)に臨んでいる。
【0096】
スロープブロック928は、スクリュー軸921から径方向に離れるにつれて水平面よりも鉛直下方に向けて傾斜するスロープ面929を有する。当該スロープ面929が既述のボールスロープ91と連なるように当該ボールスロープ91の端部をスロープブロック928に接続することができる。
【0097】
また、スロープブロック928には、スクリュー軸921の回転に応じてガイドレール927に沿って搬送されてきたボールB1及びB2のいずれとも干渉しないように、スクリュー軸921側に円弧状の切り欠き部929aを形成することができる。円弧の径は、最大径のボールの搬送を阻害しない範囲に設定することができる。
【0098】
当該切り欠き部929aをボールB1又はB2が乗り越えると、当該ボールB1又はB2を支えるガイドレール927が2本(又は3本)から1本(927a)に減るため、ボールB1又はB2の径方向への動きの規制が解除される。ボールB1又はB2の周方向への動きの規制は、ガイドレール927aによって維持される。
【0099】
その結果、ボールB1又はB2はバランスを失い、スロープブロック928のスロープ面929を転がってボールスロープ91に排出される。したがって、ボール排出口に特別あるいは複雑な排出装置や排出機構を個別に設けなくても良く、スクリューコンベヤ92(ひいてはゲーム装置1)の簡素化、低コスト化を図ることができる。
【0100】
ガイドレール927aのスロープブロック928(スロープ面929)から突出した部分9271(図8参照)は、スロープブロック928を乗り越えようとするボールB1又はB2の周方向への動きを規制し続ける。したがって、当該ボールB1又はB2が、スクリュー軸921(スクリュー羽根922)の回転に応じて受けた回転力によってスロープブロック928からスクリュー羽根922の傾斜(螺旋スロープ面922b又は922a)に沿って周方向に転がり落ちる(スクリュー羽根922へ再進入する)ことを防止できる。つまり、ガイドレール927aの突出した部分9271は、再進入規制部材の一例である。このように、ガイドレール927aの一部(突出した部分9271)をボール排出時の再進入規制部材として利用することで、個別の部材が不要であり、スクリューコンベヤ92の構成を簡素化できる。
【0101】
なお、排出されるべきボールB1又はB2のスクリュー羽根922への再進入を防げればよいので、ガイドレール927aのスロープブロック928から突出した部分9271は、天板923に至るまで延在(突出)してなくてもよい。ただし、1本のガイドレール927aを台座924と天板923との間に延在して設けることで、ガイドレール927aは、天板923と台座924との間の補強的な支柱としても機能し得る。したがって、スクリューコンベヤ92の物理的な強度を向上できる。
【0102】
(ボール導入構造)
台座924には、スクリュー羽根922にボールを導入するボール導入部材の一例として、図6、図9及び図10に例示するように、スクリュー羽根922のピッチ空間のうちボール導入口を成すピッチ空間(例示的に、台座924に最も近いピッチ空間)に臨むボール整列ブロック930を設けることができる。
【0103】
当該ボール整列ブロック930からスクリュー羽根922に向かってボールB1又はB2を進入させることができる。その際、本例のボール整列ブロック930は、異なる径のボールB1及びB2別にスクリュー羽根922に対する進入経路を分離して、異なる径のボールB1及びB2毎に進入位置(スクリュー軸921に沿う方向の位置、本例の場合には高さ)を異ならせることができる。
【0104】
例えば図9及び図10に模式的に示すように、ボール整列ブロック930は、スクリュー羽根922の各螺旋スロープ922a及び922bのピッチ方向の位置に応じて空間的に離間した位置(高さ)にスロープ(ガイド)面を有する2段の整列スロープ(ガイド通路)931及び932を備える。
【0105】
第1の整列スロープ931には、径の小さなボールB2を載せる(整列させる)ことができ、第1の整列スロープ931よりも空間的に高い位置にある第2の整列スロープ932には、径の大きなボールB1を載せる(整列させる)ことができる。
【0106】
したがって、径の小さなボールB2は第1の整列スロープ931にてスクリュー羽根922の外側の螺旋スロープ面922bに向かって案内し、径の大きなボールB1は第2の整列スロープ922aにてスクリュー羽根922の内側の螺旋スロープ面922aに向かって案内することができる。
【0107】
第1の整列スロープ931は、例示的に、台座924上に、小さなボールB2の径よりも大きく、かつ、大きなボールB1の径よりも小さな距離だけ互いに離間して設けられた2つの立壁部933の対向する壁面と、当該立壁部933の間に挟まれて、スクリュー羽根922に向かって傾斜(傾斜は段階的でもよい)した1又は複数の傾斜板934の表面とで形成することができる。
【0108】
この場合、各立壁部933の、鉛直方向(スクリュー羽根922のピッチ方向)に傾斜板934から突出した部分の縁部935を、径の大きなボールB1が載置される第2の整列スロープ932としてのガイドレールに位置付けることができる。
【0109】
ガイドレール(縁部)935は、図10に例示するように、側面視において水平面よりも鉛直下方へスクリュー羽根922に向かって傾斜するように形成することができる。なお、図10は、図9において立壁部933の一方を取り外した状態でのE矢視側面図に相当する。
【0110】
ガイドレール935を成す両側の立壁部933間は大きなボールB1の径よりも狭い距離に設定されているから、ガイドレール935に進入したボールB1は、当該ガイドレール935にて2箇所で点接触あるいは面接触により中空支持されながら、スクリュー羽根922に向かって自重によって転がり移動することができる。
【0111】
整列スロープ932(ガイドレール935)のスクリュー羽根922に向かう方向の長さは、ボールB1の転がり途中に、径の小さなボールB2を案内する傾斜板934上に当該ボールB1が落下する長さに設定することができる。これにより、ボールB1は、立壁部933(ガイドレール935)を転がる途中に傾斜板934へ落下し、当該傾斜板934からスクリュー羽根922へ進入する。
【0112】
ここで、傾斜板934の傾斜角を、径の小さなボールB2はその中心がスクリュー羽根922の外側の螺旋スロープ面922bに、径の大きなボールB1はその中心がスクリュー羽根922の内側の螺旋スロープ面922aにそれぞれ向かう角度範囲内に設定しておけば、径の異なるボールB1及びB2を共通の傾斜板934で異なる螺旋スロープ面922a及び922bに進入させることができる。
【0113】
このように、本例のボール整列ブロック930によれば、スクリュー軸921に沿う高さ方向に異なるスロープ面を有する第1及び第2の整列スロープ931及び932によって、異なる径のボールB1及びB2の導入方向を、スクリュー羽根922の各螺旋スロープ面922a及び922bに適切に方向付けることができる。したがって、径の異なるボールB1及びB2に個別のボール整列ブロックを用意する必要がなく、スクリュー回転体920(スクリュー羽根922)へのボール導入構造を簡易化することができる。その結果、スクリューコンベヤ92(ひいてはゲーム装置1)の小型化、低コスト化を図ることができる。
【0114】
また、径の大きなボールB1が載置される第2の整列スロープ932として、径の小さなボールB2の整列スロープ931の一部を成す立壁部933の縁部935を利用することで、ボール導入構造の一例であるボール整列ブロック930の構造をさらに簡易化することができる。したがって、ボール整列ブロック930自体の小型化、軽量化を図ることができる。
【0115】
なお、ボール整列ブロック930からボールB1又はB2が進入するスクリュー羽根922と、当該スクリュー羽根922の鉛直上方に隣接するスクリュー羽根22とで挟まれるピッチ空間(ボール導入口を成すピッチ空間)には、側面視において当該ピッチ空間を塞ぐフェンス(又はバリア)936を設けることができる。
【0116】
フェンス936は、ボールB1及びB2がガイドレール927に支えられずにスクリュー羽根922の周方向に過度に進入して落下するような動きを規制する過進入規制部材の一例である。フェンス936を設ける位置は、平面視において例えば図12及び図14中に破線Fで示すように、当該フェンス936とガイドレール927aとが成す隙間を最小径のボールが転がり落ちない位置に設定することができる。
【0117】
このようなフェンス936を設けることで、ボール整列ブロック930からスクリュー羽根922に複数のボールB1及び/又はB2が連続的に進入してきたとしても、当該ボールは、フェンス936を超えることができないから、ボールを1個ずつ確実にガイドレール927と螺旋スロープ面922a又は922bとで支えてスロープブロック928へ搬送することができる。
【0118】
以上のように、本実施形態によれば、スクリュー羽根922に螺旋状に形成された異なる断面形状のガイドスロープ922a及び922bを通じて、異なるサイズ(径)のボールB1及びB2を搬送ガイド927に沿った同じ搬送経路で搬送することができる。したがって、異なるサイズのボールB1及びB2の別に搬送装置や搬送経路をゲーム装置1に設けなくて済み、ゲーム装置1の規模(設置スペース)やコスト等の低減化を図ることができる。
【0119】
また、搬送ガイド927の一例としてガイドレール927a及び927b(又は927a〜927c)を用いることで、スクリュー羽根22の螺旋スロープ面922a及び922bとガイドレールとでボールB1及びB2を支えることができる。そのため、スクリュー回転体920の径方向外側をケーシングする必要がない。したがって、搬送途中でボールが詰まる等のトラブルが仮に発生したとしても対応が容易である。換言すれば、スクリューコンベヤ92のメンテナンス等が容易である。
【0120】
(その他)
スクリューコンベヤ92(スクリュー回転体920)の適用対象は、ゲーム装置に限られない。適用対象に応じた搬送対象物であって異なるサイズの搬送物を、上述した実施形態と同様にして同一搬送経路で搬送することが可能である。
【0121】
また、スクリューコンベヤ92(スクリュー軸921)の設置方向(搬送方向)は、鉛直方向に限られず、水平方向でもよいし、水平方向と鉛直方向との間の斜め方向でもよい。
【0122】
さらに、スクリューコンベヤ92のボール導入口及びボール排出口は、スクリュー羽根922が成す両端のピッチ空間である必要はなく、任意の途中のピッチ空間に設定することができる。また、複数箇所(ピッチ空間)にボール導入口及び/又はボール排出口を設定することもできる。
【0123】
また、搬送ガイド927は、レール(パイプ)状のガイドでなくてもよく、例えばスクリュー軸921に沿う方向に帯状に延在する板状のガイドを用いてもよい。例示すると、図12及び図14に示した平面視において各ガイドレール927a〜927cの配置位置を結んだときの線分(折れ線)状の断面を有する板状ガイドを用いることもできる。
【符号の説明】
【0124】
1…ゲーム装置、10…筐体、10a…ベース筐体部分、10b…カバー筐体部分、11−1〜11−4…側壁、12…天板、20…プレイヤステーション、21…メダル投入装置、22…コンソールパネル、23…ボタン装置、30…スピーカ、40…メダルフィールド(個別フィールド)、50…プッシャ、51…端面、60…落下溝、70…小当たりメカ(メダル払い出し装置)、71…メダル搬送装置、72…メダルガイド、80…センターユニット、81…ターンテーブル(メダルフィールド(共通フィールド))、82…表示装置、83…プッシャ、84…メダル搬送装置、85…メダルガイド、90…ボール循環装置、91…ボールスロープ、92…搬送装置(スクリューコンベヤ)、111…ガラス板、112…ハーフミラー(板状ビームスプリッター)、210…メダル投入部、211…メダルスロープ(メダル通路)、212…可動部(関節部)、920…スクリュー回転体、921…スクリュー軸(シャフト)、922…スクリュー羽根、922a…第1のガイドスロープ(螺旋スロープ)、922b…第2のガイドスロープ(螺旋スロープ)、922c…傾斜面、923…支持板(天板)、924…支持板、925…支柱、926…駆動ユニット、927…搬送ガイド、927a,927b,927c…ガイドレール、928…スロープブロック、929…スロープ面、929a…切り欠き部、930…ボール整列ブロック、931…第1の整列スロープ、932…第2の整列スロープ、933…立壁部、934…傾斜板、935…ガイドレール(縁部)、936…フェンス(過進入規制部材)、9271…突出した部分、B1,B2…ボール(球状搬送物)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸の外周に螺旋状に延在するスクリュー羽根であって径方向外側に向かって傾斜する傾斜面を有するスクリュー羽根を備え、
前記傾斜面に、
前記スクリュー羽根の成す螺旋に沿って延在する第1のガイドスロープと、
前記スクリュー羽根の成す螺旋に沿って延在し、前記第1のガイドスロープとは異なる断面形状を有する第2のガイドスロープとが形成されている、
スクリュー回転体。
【請求項2】
前記第1のガイドスロープは、第1の円弧状断面を有し、
前記第2のガイドスロープは、前記第1の円弧状断面とは異なる曲率の第2の円弧状断面を有する、請求項1記載のスクリュー回転体。
【請求項3】
前記第1の円弧状断面の曲率は、第1の球状搬送物の径に対応し、
前記第2の円弧状断面の曲率は、前記第1の球状搬送物の径とは異なる径を有する第2の球状搬送物の径に対応する、請求項2記載のスクリュー回転体。
【請求項4】
請求項1記載のスクリュー回転体と、
前記スクリュー回転体を前記回転軸の周りに回転駆動する駆動ユニットと、
前記回転軸の回転に伴って球状搬送物が前記傾斜面に接しながら前記回転軸に沿う方向へ案内されるよう前記球状搬送物の動きを規制する搬送ガイドと、を備え、
前記搬送ガイドは、
前記傾斜面の前記第1のガイドスロープとの間で第1の球状搬送物を支え、
前記傾斜面の前記第2のガイドスロープとの間で前記第1の球状搬送物とは異なる径を有する第2の球状搬送物を支える、
搬送装置。
【請求項5】
前記搬送ガイドは、
前記回転軸に沿う方向に延在し、前記第1及び第2の球状搬送物が、対応する前記ガイドスロープを前記回転の方向に案内されるのを規制する位置に配置された第1のガイドレールと、
前記第1のガイドレールに並行して延在し、各球状搬送物が前記傾斜面から前記スクリュー羽根の径方向へ外れる動きを規制する位置に配置された第2のガイドレールと、を備える、請求項4記載の搬送装置。
【請求項6】
前記第1のガイドスロープは、前記第1の球状搬送物の径に対応した円弧状断面を有し、
前記第2のガイドスロープは、前記第2の球状搬送物の径に対応した曲率の円弧状断面を有する、請求項5記載の搬送装置。
【請求項7】
前記スクリュー羽根のピッチ空間のいずれかであって前記球状搬送物の排出口を成すピッチ空間に臨み、前記球状搬送物の排出路を成すスロープブロックをさらに備え、
前記第2のガイドレールは、前記スロープブロックにて終端され、
前記第1のガイドレールは、前記スロープブロックから前記回転軸に沿って離れる方向に突出している、請求項6記載の搬送装置。
【請求項8】
前記スクリュー羽根のピッチ空間のいずれかであって前記球状搬送物の導入口を成すピッチ空間に臨み、前記傾斜面の第1及び第2のガイドスロープの前記回転軸方向の位置に応じて空間的に離間した位置に第1及び第2のガイド通路を有する整列ブロックを備え、
前記第1のガイド通路は、前記第1の球状搬送物が前記第1のガイドスロープに向かって案内し、
前記第2のガイド通路は、前記第2の球状搬送物が前記第2のガイドスロープに向かって案内する、請求項4〜7のいずれか1項に記載の搬送装置。
【請求項9】
前記整列ブロックは、
前記第1の球状搬送物の径と前記第2の球状搬送物の径との間の範囲の距離だけ互いに離間して設けられた立壁部と、
前記立壁部に挟まれて、前記第1のガイドスロープに向かって傾斜する傾斜板と、を備え、
前記傾斜板の表面と前記立壁部の対向する壁面とが前記第1のガイド通路を成し、
前記立壁部の、前記回転軸方向に前記傾斜板から突出した部分の縁部が前記第2のガイド通路を成す、請求項8記載の搬送装置。
【請求項10】
前記スクリュー羽根のピッチ空間のいずれかであって前記球状搬送物の導入口を成すピッチ空間に、前記球状搬送物が前記搬送ガイドに支持されずに前記スクリュー羽根の周方向へ進入し過ぎるような動きを規制する過進入規制部材が設けられた、請求項4〜9のいずれか1項に記載の搬送装置。

【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−72591(P2011−72591A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−227766(P2009−227766)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)
【Fターム(参考)】