説明

スクリュ式蒸気機械

【課題】取扱流体である蒸気の圧力に関係なく、潤滑油室へのリーク蒸気の浸入を防止できる軸封構造を備えたスクリュ式蒸気機械を提供すること。
【解決手段】ハウジング2に形成されたロータ室5内に収容され蒸気を圧縮するスクリュロータ3と、ロータ室5と潤滑油室23との間に、ロータ室5側から潤滑油室23側へ向けて順に並んで配置された、第1環状シール部材6、第2環状シール部材7、および第3環状シール部材8と、を有するスクリュ式蒸気圧縮機1である。第1環状シール部材6と第2環状シール部材7との間の第1シール空間11に連通する第1孔15、および第2環状シール部材7と第3環状シール部材8との間の第2シール空間12に連通する第2孔16がハウジング2に形成されている。第1孔15に凝縮器9を取り付け、第2孔16を大気開放している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸気を圧縮するまたは蒸気の膨張力を回転力に変換するスクリュ式蒸気機械に関する。
【背景技術】
【0002】
蒸気を取扱流体とするスクリュ式蒸気機械において、蒸気が充満するロータ室と軸受などの潤滑油室との間は軸封される。ここで、圧縮機などの回転機械に用いられる軸封構造としては、例えば特許文献1・2に記載されたものが知られている。
【0003】
特許文献1には、回転軸とシールリングとの隙間に高圧の液体を押し込み、押し込んだ液体の圧力でリークガスを押し返すという軸封技術が記載されている。また、特許文献2には、回転軸とシールリングとの隙間にシールガスを押し込み、押し込んだシールガスの圧力でリークガスを押し返すという軸封技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭53−81868号公報
【特許文献2】特開昭62−124364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1・2に記載された軸封技術は、いずれも流体でリークガスを押し返すというものである。この軸封技術の場合、押し込む流体の圧力と、取扱流体(被圧縮流体または被膨張流体)の圧力との関係に注意が必要となる。取扱流体の圧力は変化するし、機器仕様によりその圧力は様々である。押し込む流体の圧力が取扱流体の圧力よりも高すぎると、回転軸とシールリングとの隙間を通過する押し込み流体の流量が過大となり問題となることがある。逆に、押し込む流体の圧力が取扱流体の圧力よりも低いと、軸封が不十分となり取扱流体が漏れてしまう。
【0006】
一方、蒸気を取扱流体とするスクリュ式蒸気機械では、リーク蒸気またはその凝縮水が潤滑油室に浸入すると、潤滑油の劣化・軸受の潤滑不良などを招く可能性がある。このため、潤滑油室にリーク蒸気を確実に浸入させないことが必要となる。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、取扱流体である蒸気の圧力に関係なく、潤滑油室へのリーク蒸気の浸入を防止できる軸封構造を備えたスクリュ式蒸気機械を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ロータ室(蒸気室)側から潤滑油室側へ向けて順に第1環状シール部材、第2環状シール部材、第3環状シール部材を配置し、第1環状シール部材と第2環状シール部材との間の第1シール空間に連通する第1孔に凝縮器を取り付けることで、前記課題を解決することができた。この知見に基づき本発明が完成するに至ったのである。
【0009】
すなわち、本発明は、ハウジングに形成されたロータ室内に収容され、蒸気を圧縮するまたは蒸気の膨張力を回転力に変換するスクリュロータと、前記ロータ室と、ハウジングに形成された潤滑油室との間に、ロータ室側から潤滑油室側へ向けて順に並んで配置された、第1環状シール部材、第2環状シール部材、および第3環状シール部材と、ハウジングに形成され、前記第1環状シール部材と前記第2環状シール部材との間の第1シール空間に連通する第1孔と、ハウジングに形成され、前記第2環状シール部材と前記第3環状シール部材との間の第2シール空間に連通する第2孔と、前記第1孔に取り付けられ、ロータ室側から前記第1シール空間へ漏れてきた蒸気を凝縮させる凝縮器と、を備えるスクリュ式蒸気機械である。
【0010】
この構成によると、凝縮器にてリーク蒸気が凝縮することで第1シール空間の圧力が低下し、第1孔を経由して第1シール空間からリーク蒸気が抜ける。これにより、潤滑油室へのリーク蒸気の浸入は防止される。さらには、第1シール空間の圧力は、リーク蒸気が凝縮することで第2シール空間の圧力よりも低下するので、第2シール空間から第1シール空間へ空気が入ろうとする。結果として、当該空気は、潤滑油室側へ第2環状シール部材を超えようとするリーク蒸気を押し返す役割を果たし、これによっても潤滑油室へのリーク蒸気の浸入は防止される。
【0011】
なお、仮に、凝縮器の能力が大きすぎた場合には、リーク蒸気の抜け量が大きくなるだけであって、スクリュ式蒸気機械の他の部分に悪影響をおよぼすことはない。すなわち、凝縮器の能力(凝縮能力)にある程度余裕を持たせておけば、取扱流体である蒸気の圧力に関係なく、潤滑油室へのリーク蒸気の浸入を確実に防止できる。
【0012】
また本発明において、前記凝縮器は、蒸気が供給される本体容器と、当該本体容器内に設置される冷媒管とを有し、前記本体容器の排出口に排水トラップが取り付けられていることが好ましい。
【0013】
この構成によると、本体容器に凝縮水が溜まり、この溜まった凝縮水により外部から第1孔へ空気が流入することを防止できる。その結果、第1シール空間をより低圧にすることができる。また、凝縮水のみが凝縮器から排出されるため、リーク蒸気の処理が不要となる。
【0014】
さらに本発明において、前記凝縮器は、冷媒が供給される本体容器と、当該本体容器内に設置される蒸気管とを有し、蒸気およびその凝縮水を吸引するエゼクタが前記蒸気管の排出口に取り付けられていることが好ましい。
【0015】
この構成によると、蒸気およびその凝縮水をエゼクタで強制吸引することにより、第1シール空間をより低圧にすることができる。また、凝縮器の本体容器内の液面管理は特に不要となる。さらには、凝縮器の本体容器内の液面変動を特に気にする必要がないので、本体容器の容量を小さくでき、すなわち、コンパクトな凝縮器とすることができる。
【0016】
さらに本発明において、前記第2孔に取り付けられ、前記第2シール空間へ加圧空気を供給する空気供給手段を備えることが好ましい。
【0017】
この構成によると、第2シール空間の圧力を高めることができる。第2シール空間の圧力が高まることにより、潤滑油室側へ第2環状シール部材を超えようとするリーク蒸気をロータ室側へ押し返そうとする作用がより向上する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、蒸気を取扱流体とするスクリュ式蒸気機械において、蒸気の圧力に関係なく、その潤滑油室へのリーク蒸気の浸入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態に係るスクリュ式蒸気圧縮機を示す側断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係るスクリュ式蒸気圧縮機の一部を示す詳細側断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係るスクリュ式蒸気圧縮機の一部を示す詳細側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。以下の説明では、蒸気を圧縮するスクリュ式蒸気圧縮機に本発明に係る軸封構造を適用した例を示しているが、本発明に係る軸封構造は、蒸気の膨張力を回転力に変換するスクリュ式蒸気膨張機(スクリュエキスパンダ)にも適用することができる。
【0021】
(第1実施形態)
図1に示すように、スクリュ式蒸気圧縮機1は、雌雄一対のスクリュロータ3と、スクリュロータ3の一方のロータ(雄ロータ)と同軸に設けられたロータ軸4と、ロータ軸4を回転させるモータ(不図示)と、を有する。スクリュロータ3は、ハウジング2に形成されたロータ室5に収容されている。ハウジング2には、ロータ室5に圧縮すべき蒸気を供給する吸込流路13と、スクリュロータ3によってロータ室5内で圧縮された蒸気を吐出する吐出流路14が設けられている。吸込流路13から供給された蒸気は、スクリュロータ3により、例えば0.5MPaに圧縮された後、吐出流路14から吐出する。
【0022】
なお、雌雄一対のスクリュロータ3(ダブルロータ)ではなく、1本のスクリュロータ(シングルロータ)を有するスクリュ式蒸気圧縮機であってもよい。
【0023】
ハウジング2には、潤滑油室23が設けられている。潤滑油室23には、ロータ軸4を支持する軸受10が収容され、潤滑用の油が充填されている。ここで、潤滑油室23とロータ室5との間に形成された空間には、ロータ室5側から潤滑油室23側へ向けて、第1環状シール部材6、第2環状シール部材7、および第3環状シール部材8が順に所定の間隔をあけて配設されている。
【0024】
ロータ軸4とハウジング2との間の隙間に配設された上記の第1環状シール部材6、第2環状シール部材7、および第3環状シール部材8により、シール空間が形成される。第1環状シール部材6と第2環状シール部材7との間の空間を第1シール空間11と呼び、第2環状シール部材7と第3環状シール部材8との間の空間を第2シール空間12と呼ぶこととする。
【0025】
ここで、ロータ室5に最も近い位置に配設される第1環状シール部材6は、非接触式シール部材であることが好ましい。第1環状シール部材6とロータ軸4との隙間には、ロータ室5からの高温のリーク蒸気が浸入しようとするとともに、第1環状シール部材6自体に高温のリーク蒸気があたるからである。第1環状シール部材6として接触式シール部材を用いると、その劣化速度が大きく、短期間でシール機能が落ちてしまうことになる。
【0026】
ロータ室5から最も遠い(潤滑油室23に最も近い)位置に配設される第3環状シール部材8は、接触式シール部材または非接触式シール部材とされる。第1環状シール部材6と第3環状シール部材8との間に設置される第2環状シール部材7は、非接触式シール部材とされる。
【0027】
非接触式シール部材としては、ラビリンスシール、ビスコシールなどが挙げられる。接触式シール部材としては、リップシール、Oリングなどが挙げられる。第1環状シール部材6、第2環状シール部材7、および第3環状シール部材8は、例えば、それぞれ、ラビリンスシール、ビスコシール、およびリップシールとされる。
【0028】
また、ハウジング2には、外部と第1シール空間11とを連通させるための第1孔15、および外部と第2シール空間12とを連通させるための第2孔16があけられている。
【0029】
図1(b)は、図1(a)のA部詳細図である。図1(b)に示したように、第1シール空間11とは反対側の第1孔15の端部には、配管17を介して凝縮器9が取り付けられている。なお、図1(a)・(b)は、本発明を説明するための模式図であり、実際の製品を図面化したものではない。配管17は、第1孔15と凝縮器9とが配管で接続されていることを示すためのものであり実際の配管をそのまま示すものではない。第2孔16は、大気開放されている。
【0030】
凝縮器9は、蒸気が供給される本体容器9aと、本体容器9a内に設置された冷媒管9bとを具備してなる。また、本体容器9aの排出口9cには排水トラップ18が取り付けられている。排水トラップ18は、本体容器9aの内部に凝縮水を溜めて、当該凝縮水により、外部(大気空間)と第1シール空間11との間を水封するためのものである。冷媒管9bには、例えば、水が流される。本体容器9aの形状は、例えば、筒状である。
【0031】
(軸封原理)
スクリュロータ3によりロータ室5内で圧縮された高温の蒸気の一部は、ロータ軸4と第1環状シール部材6との間の隙間から第1シール空間11に漏れる。第1シール空間11に漏れたリーク蒸気(漏れ蒸気)は、第1孔15および配管17を経由して凝縮器9の本体容器9aに流れ込む。このリーク蒸気は、冷媒管9bを流れる水により冷却されて凝縮する。リーク蒸気が凝縮することで、その体積が激減し、その結果、第1シール空間11の圧力が大気圧以下に低下する。これにより、ロータ軸4と第1環状シール部材6との間の隙間から漏れてくるリーク蒸気は、第1シール空間11から凝縮器9の本体容器9aへ第1孔を経由して抜ける。結果として、潤滑油室23へのリーク蒸気の浸入は防止される。また、第1シール空間11の圧力が大気圧以下に低下するので、大気圧に管理されている第2シール空間12から第1シール空間11へ空気が入ってくる。当該空気は、ロータ軸4と第2環状シール部材7との間の隙間から潤滑油室23側へ漏れようとするリーク蒸気を押し返す役割を果たし、これによっても潤滑油室23へのリーク蒸気の浸入は防止される。
【0032】
また、凝縮器9に排水トラップ18を取り付けている。この排水トラップ18により凝縮器9の本体容器9aに凝縮水が溜まり、この溜まった凝縮水により外部から本体容器9aを介して第1孔15へ空気が流入することを防止できる。その結果、第1シール空間11をより低圧にすることができる。また、排水トラップ18により凝縮水のみが凝縮器9から排出されるため(蒸気ガスとして排出されない)、リーク蒸気の処理が不要となる。
【0033】
なお、特許文献1・2に記載されたような軸封流体でリークガスを押し返すという軸封技術においては、押し込む軸封流体の圧力が取扱流体(例えば蒸気)の圧力よりも高すぎると、回転軸とシールリングとの隙間を通過する軸封流体の流量が過大となり問題となることがある。逆に、軸封流体の圧力が取扱流体の圧力よりも低いと、軸封が不十分となり取扱流体が漏れてしまう。しかしながら、本発明の場合、仮に、凝縮器9の能力(凝縮能力)が大きすぎた場合には、リーク蒸気の抜け量が大きくなるだけであって、スクリュ式蒸気圧縮機の他の部分に悪影響をおよぼすことはない。すなわち、凝縮器9の能力(凝縮能力)にある程度余裕を持たせておけば、取扱流体である蒸気の圧力に関係なく、潤滑油室23へのリーク蒸気の浸入を確実に防止できる。
【0034】
(第2実施形態)
図2を参照しつつ、第2実施形態のスクリュ式蒸気圧縮機201について説明する。第2実施形態のスクリュ式蒸気圧縮機201と、第1実施形態のスクリュ式蒸気圧縮機1との相違点は、凝縮器の構造、および第2実施形態では排水トラップ18ではなくエゼクタ22を用いている点である。第2実施形態では、リーク蒸気およびその凝縮水をエゼクタ22で強制吸引している。
【0035】
図2に示すように、配管17を介して第1孔15に取り付けられた凝縮器20は、冷媒が供給される本体容器20aと、本体容器20a内に設置された蒸気管20bとを具備してなる。本体容器20aに供給される冷媒は、例えば、水であり、本体容器20aの形状は、例えば、筒状である。本体容器20a内の蒸気管20bは配管17に連通しており、その排出口は配管21を介してエゼクタ22に取り付けられている。
【0036】
なお、配管17、蒸気管20b、および配管21が上流側からこの順で接続されており、配管17と本体容器20aとは連通しておらず、同様に、本体容器20aと配管21とは連通していない。第2孔16は、第1実施形態と同様に大気開放されている。
【0037】
エゼクタ22は、本体22aと、先端が本体22aに挿入されたノズル22bとを具備してなる。本体22aは、例えば、筒状である。空気、水などの流体がノズル22bの先端から本体22a内に噴出するように構成されている。ノズル22bの先端から噴出する流体により本体22a内が負圧となり、リーク蒸気およびその凝縮水は強制吸引される。
【0038】
本実施形態によると、リーク蒸気およびその凝縮水をエゼクタ22で強制吸引することにより、第1シール空間11をより低圧にすることができる。また、第1実施形態では、水封のため凝縮器9の本体容器9a内の液面レベルを管理する必要があるが、本実施形態の場合、エゼクタ22による強制吸引の方法をとっているため、水封不要である。すなわち、凝縮器20内の液面管理は不要である。また、本実施形態の場合、第1実施形態のように凝縮器の本体容器内の液面変動を特に気にする必要がないので、本体容器20aの容量を小さくでき、コンパクトな凝縮器20とすることができる。
【0039】
(第3実施形態)
図3を参照しつつ、第3実施形態のスクリュ式蒸気圧縮機301について説明する。本実施形態のスクリュ式蒸気圧縮機301は、第1実施形態のスクリュ式蒸気圧縮機1のハウジング2に設けられた第2孔16に空気供給手段19を取り付けたものである。
【0040】
空気供給手段19は、空気管18と、空気管18に取り付けたレギュレータ19とを具備してなる。レギュレータ19は、減圧弁・ミストセパレータ・フィルターなどからなる。図示を省略する空気圧縮機からの空気を空気供給手段19により第2孔16を介して第2シール空間12に供給するように構成している。空気供給手段19からの空気により、第2シール空間12にわずかに圧力を立てることで、ロータ軸4と第2環状シール部材7との間の隙間から潤滑油室23側へ漏れようとするリーク蒸気を押し返す。本実施形態によると、潤滑油室23側へ第2環状シール部材7を超えようとするリーク蒸気をロータ室5側へ押し返そうとする作用が第1実施形態の場合(第2孔16を大気開放している場合)よりも向上する。
【0041】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することが可能なものである。
【符号の説明】
【0042】
1:スクリュ式蒸気圧縮機
2:ハウジング
3:スクリュロータ
4:ロータ軸
5:ロータ室
6:第1環状シール部材
7:第2環状シール部材
8:第3環状シール部材
9:凝縮器
11:第1シール空間
12:第2シール空間
15:第1孔
16:第2孔
18:排水トラップ
23:潤滑油室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングに形成されたロータ室内に収容され、蒸気を圧縮するまたは蒸気の膨張力を回転力に変換するスクリュロータと、
前記ロータ室と、ハウジングに形成された潤滑油室との間に、ロータ室側から潤滑油室側へ向けて順に並んで配置された、第1環状シール部材、第2環状シール部材、および第3環状シール部材と、
ハウジングに形成され、前記第1環状シール部材と前記第2環状シール部材との間の第1シール空間に連通する第1孔と、
ハウジングに形成され、前記第2環状シール部材と前記第3環状シール部材との間の第2シール空間に連通する第2孔と、
前記第1孔に取り付けられ、ロータ室側から前記第1シール空間へ漏れてきた蒸気を凝縮させる凝縮器と、
を備える、スクリュ式蒸気機械。
【請求項2】
請求項1に記載のスクリュ式蒸気機械において、
前記凝縮器は、蒸気が供給される本体容器と、当該本体容器内に設置される冷媒管とを有し、
前記本体容器の排出口に排水トラップが取り付けられていることを特徴とする、スクリュ式蒸気機械。
【請求項3】
請求項1に記載のスクリュ式蒸気機械において、
前記凝縮器は、冷媒が供給される本体容器と、当該本体容器内に設置される蒸気管とを有し、
蒸気およびその凝縮水を吸引するエゼクタが前記蒸気管の排出口に取り付けられていることを特徴とする、スクリュ式蒸気機械。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載のスクリュ式蒸気機械において、
前記第2孔に取り付けられ、前記第2シール空間へ加圧空気を供給する空気供給手段を備えることを特徴とする、スクリュ式蒸気機械。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−13016(P2012−13016A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−151067(P2010−151067)
【出願日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【出願人】(000001199)株式会社神戸製鋼所 (5,860)
【Fターム(参考)】