スクロール式タッチキーパッド
【課題】本発明は、携帯に便利なスクロール式タッチキーパッドを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るスクロール式タッチキーパッドは、フレキシブルシートと、スリーブと、前記スリーブに着脱可能に係合するサイドカバーと、前記スリーブ内に収納される巻き手段と、前記スリーブの一端に装着される止め手段と、を備えてなる。前記フレキシブルシートの一端は前記巻き手段に固定され、前記フレキシブルシートの他端は前記サイドカバーに固定される。前記フレキシブルシート全体は、前記巻き手段の周りに巻くように前記スリーブ内に収納される。前記止め手段を介して前記巻き手段の回動を阻止して、前記フレキシブルシートの前記スリーブから露出する長さを調節する。
【解決手段】本発明に係るスクロール式タッチキーパッドは、フレキシブルシートと、スリーブと、前記スリーブに着脱可能に係合するサイドカバーと、前記スリーブ内に収納される巻き手段と、前記スリーブの一端に装着される止め手段と、を備えてなる。前記フレキシブルシートの一端は前記巻き手段に固定され、前記フレキシブルシートの他端は前記サイドカバーに固定される。前記フレキシブルシート全体は、前記巻き手段の周りに巻くように前記スリーブ内に収納される。前記止め手段を介して前記巻き手段の回動を阻止して、前記フレキシブルシートの前記スリーブから露出する長さを調節する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、タッチ式キーパッドに関し、特にスクロール式タッチキーパッドに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
現在、コンピューターなどの電子装置は、人々の日常生活に広く用いられる。ユーザーは、一般的にキーボードを介して電子装置に情報を入力する。従来のキーボードは、ケース体及びケース体の上面に装着される複数の押しボタンを備え、前記ケース体及び前記押しボタンは、すべて硬質材料からなる。ユーザーは、前記押しボタンをクリックすることにより電子装置に情報を入力する。しかし、このタイプのキーボードは、体積が大きいので、携帯に不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明は上記の問題点を考慮してなされたものであり、携帯に便利なスクロール式タッチキーパッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
上記の目的を達成するために、本発明に係るスクロール式タッチキーパッドは、フレキシブルシートと、スリーブと、前記スリーブに着脱可能に係合されるサイドカバーと、前記スリーブ内に収納される巻き手段と、前記スリーブの一端に装着される止め手段と、を備えてなる。前記フレキシブルシートの一端は前記巻き手段に固定され、前記フレキシブルシートの他端は前記サイドカバーに固定される。前記フレキシブルシート全体は、前記巻き手段の周りを巻くように前記スリーブ内に収納される。前記止め手段を介して前記巻き手段の回動を阻止することによって、前記フレキシブルシートの前記スリーブから露出する長さを調節する。
【発明の効果】
【０００５】
従来の技術と比較して、本発明に係るスクロール式タッチキーパッドは、巻き軸によってフレキシブルシートをスリーブ内に収納することで、前記スクロール式タッチキーパッドの体積が小さくなって、携帯に便利という利点を有する。また、止め手段を設けて、前記フレキシブルシートの前記スリーブから露出する長さを調節できるので、使用するときに便利さを感じられる。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
【図１】本発明の実施形態に係るスクロール式タッチキーパッドの分解図である。
【図２】図１に示したスクロール式タッチキーパッドを別の視点から見た分解図である。
【図３】図１に示したスクロール式タッチキーパッドの止め手段、第二端部キャップ及び歯車を拡大して示す図である。
【図４】図３に示した止め手段、第二端部キャップ及び歯車を別の視点から見た拡大図である。
【図５】図１に示したスクロール式タッチキーパッドの組立図である。
【図６】図５に示したスクロール式タッチキーパッドのＶＩ−ＶＩ線に沿う断面図である。
【図７】図６に示したスクロール式タッチキーパッドのもう１つの状態を示す図である。
【図８】本発明に係るスクロール式タッチキーパッドの使用状態を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
図１及び図２に示したように、本発明の実施形態に係るスクロール式タッチキーパッド１００は、フレキシブルシート１０と、スリーブ３１と、サイドカバー３３と、巻き手段４０と、止め手段５０と、を備える。前記フレキシブルシート１０の一端は前記サイドカバー３３に固定され、前記フレキシブルシート１０の他端は前記巻き手段４０に固定される。前記フレキシブルシート１０は、前記巻き手段４０によって巻かれて前記スリーブ３１内に収納される。前記サイドカバー３３は、前記スリーブ３１に着脱可能に装着される。前記止め手段５０は、前記巻き手段４０の巻き操作を阻止して、前記フレキシブルシート１０の露出長さをコントロールする。
【０００８】
本実施形態において、前記フレキシブルシート１０は柔軟な透明樹脂からなり、且つ接触式操作を介して情報の入力を実現する。前記フレキシブルシート１０の内部には、透明な電気容量式タッチパネル及び複数のキーアイコンが設けられている。ユーザーの指先が前記フレキシブルシート１０に接触すると、前記電気容量式タッチパネルに静電容量が発生して、指令情報がコンピューターなどの端末設備に伝送される。前記キーアイコンは、電界発光効果を有する透明材料を用いて、ペンキの吹付け或いは印刷によって形成される。前記キーアイコンの配列及び表示内容を実際の要求に応じて英字アルファベット、漢字、数字或いは平仮名などに変更することができる。また、前記キーアイコンは、有色材料を印刷するか或いはペンキを吹き付けることによって形成されることも可能である。
【０００９】
前記スクロール式タッチキーパッド１００は、前記スリーブ３１の両端にそれぞれ装着される第一端部キャップ３５及び第二端部キャップ３７をさらに備える。前記止め手段５０は、前記第二端部キャップ３７の外壁に装着される。
【００１０】
前記スリーブ３１は、中空の筒状体３１１を有し、前記筒状体３１１の外周の一部が内部へ陥没して前記サイドカバー３３に係合する係合凹部３１３を形成する。前記筒状体３１１と前記係合凹部３１３との間には、前記フレキシブルシート１０が前記スリーブ３１の内部に入る入口となるスリット３１５が形成される。前記サイドカバー３３は、略弧状の輪郭を有し、前記係合凹部３１３に係合して、前記筒状体３１１とともに円柱体を構成する。前記サイドカバー３３の１つの端縁には、係止用凹口３３１が設けられ、前記サイドカバー３３の側辺には、台形切欠き３３３が設けられる。この台形切欠き３３３が存在するため、前記スリーブ３１からフレキシブルシート１０を引き出すことが容易になる。
【００１１】
前記第一端部キャップ３５は、周壁３５１と、底壁３５３と、前記周壁３５１及び前記底壁３５３により取り囲んで形成される収容空間３５５と、を備える。前記周壁３５１の片側には、前記サイドカバー３３に係合する位置決め平面３５１１が形成される。前記周壁３５１の内面には複数の固定柱３５１３が軸方向に沿って設けられており、複数の前記固定柱３５１３を前記スリーブ３１内に挿入することにより、前記第一端部キャップ３５を前記スリーブ３１の一端に固定する。前記底壁３５３の中央部には、中空の位置決め筒３５７が設けられており、前記位置決め筒３５７と前記周壁３５１とは同軸に設置される。前記底壁３５３における前記位置決め筒３５７の外側には、挟持用塊３５９が設けられており、前記挟持用塊３５９の中部には、挟持用スリット３５９１が形成される。
【００１２】
図３及び図４に示したように、前記第二端部キャップ３７は、周壁３７１と、底壁３７２と、前記周壁３７１及び前記底壁３７２により取り囲んで形成される収容空間３７３と、を備える。前記周壁３７１の一部には、前記サイドカバー３３に係合する位置決め平面３７１１が形成される。前記周壁３７１の内面には、複数の固定柱３７１３が軸方向に沿って設けられており、複数の前記固定柱３７１３を前記スリーブ３１内に挿入することにより、前記第二端部キャップ３７を前記スリーブ３１の他端に固定する。前記底壁３７２の外面には、収容凹所３７４が設けられる。前記収容凹所３７４の底面の一端には位置決め凹所３７５が形成され、前記収容凹所３７４の底面の他端には前記位置決め平面３７１１の一部を貫通する開口３７６が設けられる。前記位置決め凹所３７５の対向する２つの側壁には、それぞれ位置決め柱３７５１及び収容孔３７５３が設けられている。前記位置決め柱３７５１及び前記収容孔３７５３は、同一直線上に位置する。前記底壁３７２の内面には、固定柱３７７及び挟持用塊３７８が設けられ、前記挟持用塊３７８の中部には、挟持用スリット３７８１が形成される。
【００１３】
前記巻き手段４０は、巻き軸４１と、２つのコイルスプリング４３と、前記巻き軸４１の一端を囲むように設けられる套管４５と、前記巻き軸４１の他端に固定される歯車４９と、を備える。前記巻き軸４１には、その軸方向に沿って中心孔４１１が設けられ、前記第二端部キャップ３７の固定柱３７７は、前記中心孔４１１内に回動可能に装着される。前記巻き軸４１の周壁には、前記フレキシブルシート１０の端縁を挟持するためのスロット４１３が設けられる。前記中心孔４１１の開口端には、ノッチ４１５が設けられる。各コイルスプリング４３は、第一係止片４３１及び第二係止片４３３を備える。２つの前記コイルスプリング４３の第一係止片４３１は、前記第一端部キャップ３５の挟持用スリット３５９１及び前記第二端部キャップ３７の挟持用スリット３７８１にそれぞれ保持される。２つの前記コイルスプリング４３の第二係止片４３３は、すべて前記スロット４１３内に嵌入される。前記套管４５の内面には、前記スロット４１３内に嵌合される突起４５１が設けられる。前記套管４５が前記第一端部キャップ３５の位置決め筒３５７内に収納されるので、前記巻き軸４１の一端は前記套管４５を介して前記位置決め筒３５７に回動可能に装着される。前記歯車４９の片面には、前記巻き軸４１のノッチ４１５に係合する係止用塊４９１が設けられる。前記歯車４９の周壁には、複数の歯状物４９３が間隔を空けて設けられる。各歯状物４９３は、径方向に沿って延在する当止面４９３１及び傾斜して延在するガイド面４９３３を有する。
【００１４】
前記止め手段５０は、操作部材５１、ヒンジ部材５３及び弾性部材５５を備える。前記操作部材５１の側壁には止めピン５１１が設けられ、前記操作部材５１の一端には柱状係合部５１３が設けられる。前記止めピン５１１は、前記第二端部キャップ３７の開口３７６を貫いて前記歯車４９に当止されて、前記巻き軸４１の回動を阻止する。前記柱状係合部５１３には、軸方向に沿って２つの端面間を連通する取付孔５１７が設けられ、前記柱状係合部５１３の外面には収容凹溝５１５が設けられる。前記ヒンジ部材５３は、前記操作部材５１の回転角度を制限するために用いられ、筒状部５３１及びこの筒状部５３１に対して回動できるシャフト５３３を含む。前記弾性部材５５は、前記第二端部キャップ３７の位置決め凹所３７５に収納される固定部５５１と、前記操作部材５１の収容凹溝５１５内に嵌合される当止部５５３と、を備える。前記操作部材５１の止めピン５１１が隣り合う２つの歯状物４９３の間に係止されると、前記歯車４９は回転できなくなり、従って前記巻き手段４０の回動を阻止する。前記ガイド面４９３３は、前記止めピン５１１の運動をガイドする役割を果たす。前記当止面４９３１及び前記ガイド面４９３３によって、前記歯車４９を前記操作部材５１の止めピン５１１に対して一方向に向って回動させる。
【００１５】
以下、図１乃至図４を参照しながら、本発明のスクロール式タッチキーパッド１００の組立ステップについて詳細に説明する。
【００１６】
前記スクロール式タッチキーパッド１００を組み立てる場合、まず、前記フレキシブルシート１０の一方の側辺を前記巻き軸４１のスロット４１３に挟持させてから、２つの前記コイルスプリング４３の第二係止片４３３を前記スロット４１３の両端に挿入し、且つ２つの前記コイルスプリング４３をそれぞれ前記巻き軸４１に巻いて、前記フレキシブルシート１０の一方の側辺を前記スロット４１３内に緊密に挟持させる。続いて、前記歯車４９の係止用塊４９１を前記スロット４１３の一端に近い前記ノッチ４１５に嵌合させて固定し、前記套管４５の突起４５１を前記スロット４１３の他端に嵌合する。その後、前記フレキシブルシート１０を前記巻き軸４１の周りに巻くように設置してから、前記巻き軸４１を前記スリーブ３１内に収納し、前記フレキシブルシート１０の他方の側辺を前記スリーブ３１のスリット３１５から引き出して熱溶融或いは接着により前記サイドカバー３３に固定する。
【００１７】
次に、複数の前記固定柱３５１３を介して第一端部キャップ３５を前記スリーブ３１の一端に係合させると共に、前記套管４５を前記位置決め筒３５７に回動可能に収納し、且つ１つの前記コイルスプリング４３の第一係止片４３１を前記第一端部キャップ３５の挟持用スリット３５９１内に係止させる。これにより、前記巻き軸４１の一端が前記第一端部キャップ３５に回動可能に装着される。続いて、複数の前記固定柱３７１３を介して前記第二端部キャップ３７を前記スリーブ３１の他端に係合させると共に、前記底壁３７２の内面の固定柱３７７を前記歯車４９の中心孔（図示せず）に貫通させて前記巻き軸４１の中心孔４１１内に回動可能に挿入し、且つもう１つのコイルスプリング４３の第一係止片４３１を前記第二端部キャップ３７の挟持用スリット３７８１内に係止させる。これにより、前記巻き軸４１の他端が前記第二端部キャップ３７に回動可能に装着される。
【００１８】
次に、前記操作部材５１及び前記弾性部材５５をそれぞれ前記第二端部キャップ３７の外壁に固定する。詳しく説明すると、前記弾性部材５５の固定部５５１を前記位置決め凹所３７５内に収納してから、前記ヒンジ部材５３の筒状部５３１を前記取付孔５１７内に挿入する。このとき、前記ヒンジ部材５３のシャフト５３３は、前記柱状係合部５１３の端面から突出する。続いて、前記操作部材５１の柱状係合部５１３を前記位置決め凹所３７５内に押し込んで、前記シャフト５３３を前記位置決め凹所３７５の収容孔３７５３に回動不能に嵌入し、前記弾性部材５５の当止部５５３を前記収容凹溝５１５に嵌合させ、且つ前記位置決め柱３７５１を前記取付孔５１７に回動可能に嵌入する。その後、前記操作部材５１の平板を前記収容凹所３７４に係合させると共に、その内面の止めピン５１１を前記開口３７６に貫通させて隣り合う２つの歯状物４９３の間に設置する。
【００１９】
最後に、前記サイドカバー３３を前記スリーブ３１の係合凹部３１３に係合させて、その両端を磁力により前記位置決め平面３５１１、３７１１にそれぞれ固定させる。これで、前記キーパッド１００の組み立てが完成する（図５を参照）。
【００２０】
図６に示したように、前記キーパッド１００を一体に組み立てた後、前記操作部材５１は、前記ヒンジ部材５３及び前記位置決め柱３７５１を介して前記第二端部キャップ３７に回動可能に装着され、前記操作部材５１の止めピン５１１は、前記歯車４９の１つの当止面４９３１に当止され、前記２つのコイルスプリング４３は自由状態にある。
【００２１】
図７及び図８に示したように、前記スクロール式タッチキーパッド１００を使用する場合、前記サイドカバー３３を前記スリーブ３１から取り外して前記スリーブ３１から離れるように引っ張ると、前記フレキシブルシート１０の一端が前記スリーブ３１の内部から引き出される。前記巻き軸４１は前記フレキシブルシート１０に誘導されて回動しながら、２つの前記コイルスプリング４３を圧縮してそれに弾性収縮させる。前記歯車４９の係止用塊４９１が前記巻き軸４１のノッチ４１５に係合されるので、前記歯車４９も連動して回動する。前記フレキシブルシート１０が所定の長さに引き出された後、外力を除去すると、前記止めピン５１１が前記歯車４９の１つの当止面４９３１を当止して、前記巻き軸４１は前記スリーブ３１に対して固定される。
【００２２】
前記スクロール式タッチキーパッド１００を巻き取る場合、先ず、前記操作部材５１の前記柱状係合部５１３から離れている一端に外力を加えて、前記ヒンジ部材５３を中心軸として前記操作部材５１を回動させると、前記操作部材５１は前記底壁３７２から離れて、前記止めピン５１１は前記歯車４９の隣り合う２つの歯状物４９３の間から離脱し、前記巻き軸４１は前記コイルスプリング４３の弾性力により回動しながら、前記フレキシブルシート１０を前記スリーブ３１内に収納させ、前記弾性部材５５の当止部５５３は前記位置決め凹所３７５の側壁に押圧されて弾性変形する。前記フレキシブルシート１０が前記スリーブ３１内に完全に収納された後、前記サイドカバー３３を再び前記係合凹部３１３に係合させて、その両端を磁力により前記第一端部キャップ３５及び前記第二端部キャップ３７に固定させる。続いて、前記操作部材５１を放すと、前記弾性部材５５の弾性力によって、前記操作部材５１は前記ヒンジ部材５３を中心軸として回動しながら前記第二端部キャップ３７の底壁３７２に向って移動する。最後に、前記操作部材５１の止めピン５１１が前記収容凹所３７４の開口３７６を貫通して前記歯車４９の当止面４９３１を当止すると、前記フレキシブルシート１０が前記スリーブ３１内に安全に収納される。
【００２３】
また、前記サイドカバー３３の両端を、係合或いは嵌合などの方法で前記第一端部キャップ３５及び第二端部キャップ３７の周壁に固定することができる。
【００２４】
また、前記サイドカバー３３は、上述した構造に限定されるものではなく、例えば、前記スリーブ３１を分解、結合できる２つの部分に成型してもよい。
【００２５】
本発明の前記スクロール式タッチキーパッド１００において、前記スリーブ３１内に収納された巻き軸４１は、前記コイルスプリング４３の弾性反発力によって回動しながら前記フレキシブルシート１０を円柱状に巻き取るので、前記スクロール式タッチキーパッド１００は体積が小さくなり、便利に携帯することができる。また、前記止め手段５０を介して、前記フレキシブルシート１０の露出長さを調節できるので、使用するときに便利さを感じられる。
【００２６】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形又は修正が可能であり、該変形又は修正もまた、本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
【符号の説明】
【００２７】
１０ フレキシブルシート
３１ スリーブ
３３ サイドカバー
３５ 第一端部キャップ
３７ 第二端部キャップ
４０ 巻き手段
４１ 巻き軸
４３ コイルスプリング
４５ 套管
４９ 歯車
５０ 止め手段
５１ 操作部材
５３ ヒンジ部材
５５ 弾性部材
１００ スクロール式タッチキーパッド
３１１ 筒状体
３１３ 係合凹部
３１５ スリット
３３１ 係止用凹口
３５１ 周壁
３５３ 底壁
３５５ 収容空間
３５７ 位置決め筒
３５９ 挟持用塊
３７１ 周壁
３７２ 底壁
３７４ 収容凹所
３７５ 位置決め凹所
３７６ 開口
３７７ 固定柱
３７８ 挟持用塊
４１１ 中心孔
４１３ スロット
４１５ ノッチ
４３１ 第一係止片
４３３ 第二係止片
４５１ 突起
４９１ 係止用塊
４９３ 歯状物
５１１ 止めピン
５１３ 柱状係合部
５１５ 収用凹溝
５１７ 取付孔
５３１ 筒状部
５３３ シャフト
５５１ 固定部
５５３ 当止部
３５１１ 位置決め平面
３５１３ 固定柱
３５９１ 挟持用スリット
３７１１ 位置決め平面
３７１３ 固定柱
３７５１ 位置決め柱
３７５３ 収容孔
３７８１ 挟持用スリット
４９３１ 当止面
４９３３ ガイド面
【技術分野】
【０００１】
本発明は、タッチ式キーパッドに関し、特にスクロール式タッチキーパッドに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
現在、コンピューターなどの電子装置は、人々の日常生活に広く用いられる。ユーザーは、一般的にキーボードを介して電子装置に情報を入力する。従来のキーボードは、ケース体及びケース体の上面に装着される複数の押しボタンを備え、前記ケース体及び前記押しボタンは、すべて硬質材料からなる。ユーザーは、前記押しボタンをクリックすることにより電子装置に情報を入力する。しかし、このタイプのキーボードは、体積が大きいので、携帯に不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明は上記の問題点を考慮してなされたものであり、携帯に便利なスクロール式タッチキーパッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
上記の目的を達成するために、本発明に係るスクロール式タッチキーパッドは、フレキシブルシートと、スリーブと、前記スリーブに着脱可能に係合されるサイドカバーと、前記スリーブ内に収納される巻き手段と、前記スリーブの一端に装着される止め手段と、を備えてなる。前記フレキシブルシートの一端は前記巻き手段に固定され、前記フレキシブルシートの他端は前記サイドカバーに固定される。前記フレキシブルシート全体は、前記巻き手段の周りを巻くように前記スリーブ内に収納される。前記止め手段を介して前記巻き手段の回動を阻止することによって、前記フレキシブルシートの前記スリーブから露出する長さを調節する。
【発明の効果】
【０００５】
従来の技術と比較して、本発明に係るスクロール式タッチキーパッドは、巻き軸によってフレキシブルシートをスリーブ内に収納することで、前記スクロール式タッチキーパッドの体積が小さくなって、携帯に便利という利点を有する。また、止め手段を設けて、前記フレキシブルシートの前記スリーブから露出する長さを調節できるので、使用するときに便利さを感じられる。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
【図１】本発明の実施形態に係るスクロール式タッチキーパッドの分解図である。
【図２】図１に示したスクロール式タッチキーパッドを別の視点から見た分解図である。
【図３】図１に示したスクロール式タッチキーパッドの止め手段、第二端部キャップ及び歯車を拡大して示す図である。
【図４】図３に示した止め手段、第二端部キャップ及び歯車を別の視点から見た拡大図である。
【図５】図１に示したスクロール式タッチキーパッドの組立図である。
【図６】図５に示したスクロール式タッチキーパッドのＶＩ−ＶＩ線に沿う断面図である。
【図７】図６に示したスクロール式タッチキーパッドのもう１つの状態を示す図である。
【図８】本発明に係るスクロール式タッチキーパッドの使用状態を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
図１及び図２に示したように、本発明の実施形態に係るスクロール式タッチキーパッド１００は、フレキシブルシート１０と、スリーブ３１と、サイドカバー３３と、巻き手段４０と、止め手段５０と、を備える。前記フレキシブルシート１０の一端は前記サイドカバー３３に固定され、前記フレキシブルシート１０の他端は前記巻き手段４０に固定される。前記フレキシブルシート１０は、前記巻き手段４０によって巻かれて前記スリーブ３１内に収納される。前記サイドカバー３３は、前記スリーブ３１に着脱可能に装着される。前記止め手段５０は、前記巻き手段４０の巻き操作を阻止して、前記フレキシブルシート１０の露出長さをコントロールする。
【０００８】
本実施形態において、前記フレキシブルシート１０は柔軟な透明樹脂からなり、且つ接触式操作を介して情報の入力を実現する。前記フレキシブルシート１０の内部には、透明な電気容量式タッチパネル及び複数のキーアイコンが設けられている。ユーザーの指先が前記フレキシブルシート１０に接触すると、前記電気容量式タッチパネルに静電容量が発生して、指令情報がコンピューターなどの端末設備に伝送される。前記キーアイコンは、電界発光効果を有する透明材料を用いて、ペンキの吹付け或いは印刷によって形成される。前記キーアイコンの配列及び表示内容を実際の要求に応じて英字アルファベット、漢字、数字或いは平仮名などに変更することができる。また、前記キーアイコンは、有色材料を印刷するか或いはペンキを吹き付けることによって形成されることも可能である。
【０００９】
前記スクロール式タッチキーパッド１００は、前記スリーブ３１の両端にそれぞれ装着される第一端部キャップ３５及び第二端部キャップ３７をさらに備える。前記止め手段５０は、前記第二端部キャップ３７の外壁に装着される。
【００１０】
前記スリーブ３１は、中空の筒状体３１１を有し、前記筒状体３１１の外周の一部が内部へ陥没して前記サイドカバー３３に係合する係合凹部３１３を形成する。前記筒状体３１１と前記係合凹部３１３との間には、前記フレキシブルシート１０が前記スリーブ３１の内部に入る入口となるスリット３１５が形成される。前記サイドカバー３３は、略弧状の輪郭を有し、前記係合凹部３１３に係合して、前記筒状体３１１とともに円柱体を構成する。前記サイドカバー３３の１つの端縁には、係止用凹口３３１が設けられ、前記サイドカバー３３の側辺には、台形切欠き３３３が設けられる。この台形切欠き３３３が存在するため、前記スリーブ３１からフレキシブルシート１０を引き出すことが容易になる。
【００１１】
前記第一端部キャップ３５は、周壁３５１と、底壁３５３と、前記周壁３５１及び前記底壁３５３により取り囲んで形成される収容空間３５５と、を備える。前記周壁３５１の片側には、前記サイドカバー３３に係合する位置決め平面３５１１が形成される。前記周壁３５１の内面には複数の固定柱３５１３が軸方向に沿って設けられており、複数の前記固定柱３５１３を前記スリーブ３１内に挿入することにより、前記第一端部キャップ３５を前記スリーブ３１の一端に固定する。前記底壁３５３の中央部には、中空の位置決め筒３５７が設けられており、前記位置決め筒３５７と前記周壁３５１とは同軸に設置される。前記底壁３５３における前記位置決め筒３５７の外側には、挟持用塊３５９が設けられており、前記挟持用塊３５９の中部には、挟持用スリット３５９１が形成される。
【００１２】
図３及び図４に示したように、前記第二端部キャップ３７は、周壁３７１と、底壁３７２と、前記周壁３７１及び前記底壁３７２により取り囲んで形成される収容空間３７３と、を備える。前記周壁３７１の一部には、前記サイドカバー３３に係合する位置決め平面３７１１が形成される。前記周壁３７１の内面には、複数の固定柱３７１３が軸方向に沿って設けられており、複数の前記固定柱３７１３を前記スリーブ３１内に挿入することにより、前記第二端部キャップ３７を前記スリーブ３１の他端に固定する。前記底壁３７２の外面には、収容凹所３７４が設けられる。前記収容凹所３７４の底面の一端には位置決め凹所３７５が形成され、前記収容凹所３７４の底面の他端には前記位置決め平面３７１１の一部を貫通する開口３７６が設けられる。前記位置決め凹所３７５の対向する２つの側壁には、それぞれ位置決め柱３７５１及び収容孔３７５３が設けられている。前記位置決め柱３７５１及び前記収容孔３７５３は、同一直線上に位置する。前記底壁３７２の内面には、固定柱３７７及び挟持用塊３７８が設けられ、前記挟持用塊３７８の中部には、挟持用スリット３７８１が形成される。
【００１３】
前記巻き手段４０は、巻き軸４１と、２つのコイルスプリング４３と、前記巻き軸４１の一端を囲むように設けられる套管４５と、前記巻き軸４１の他端に固定される歯車４９と、を備える。前記巻き軸４１には、その軸方向に沿って中心孔４１１が設けられ、前記第二端部キャップ３７の固定柱３７７は、前記中心孔４１１内に回動可能に装着される。前記巻き軸４１の周壁には、前記フレキシブルシート１０の端縁を挟持するためのスロット４１３が設けられる。前記中心孔４１１の開口端には、ノッチ４１５が設けられる。各コイルスプリング４３は、第一係止片４３１及び第二係止片４３３を備える。２つの前記コイルスプリング４３の第一係止片４３１は、前記第一端部キャップ３５の挟持用スリット３５９１及び前記第二端部キャップ３７の挟持用スリット３７８１にそれぞれ保持される。２つの前記コイルスプリング４３の第二係止片４３３は、すべて前記スロット４１３内に嵌入される。前記套管４５の内面には、前記スロット４１３内に嵌合される突起４５１が設けられる。前記套管４５が前記第一端部キャップ３５の位置決め筒３５７内に収納されるので、前記巻き軸４１の一端は前記套管４５を介して前記位置決め筒３５７に回動可能に装着される。前記歯車４９の片面には、前記巻き軸４１のノッチ４１５に係合する係止用塊４９１が設けられる。前記歯車４９の周壁には、複数の歯状物４９３が間隔を空けて設けられる。各歯状物４９３は、径方向に沿って延在する当止面４９３１及び傾斜して延在するガイド面４９３３を有する。
【００１４】
前記止め手段５０は、操作部材５１、ヒンジ部材５３及び弾性部材５５を備える。前記操作部材５１の側壁には止めピン５１１が設けられ、前記操作部材５１の一端には柱状係合部５１３が設けられる。前記止めピン５１１は、前記第二端部キャップ３７の開口３７６を貫いて前記歯車４９に当止されて、前記巻き軸４１の回動を阻止する。前記柱状係合部５１３には、軸方向に沿って２つの端面間を連通する取付孔５１７が設けられ、前記柱状係合部５１３の外面には収容凹溝５１５が設けられる。前記ヒンジ部材５３は、前記操作部材５１の回転角度を制限するために用いられ、筒状部５３１及びこの筒状部５３１に対して回動できるシャフト５３３を含む。前記弾性部材５５は、前記第二端部キャップ３７の位置決め凹所３７５に収納される固定部５５１と、前記操作部材５１の収容凹溝５１５内に嵌合される当止部５５３と、を備える。前記操作部材５１の止めピン５１１が隣り合う２つの歯状物４９３の間に係止されると、前記歯車４９は回転できなくなり、従って前記巻き手段４０の回動を阻止する。前記ガイド面４９３３は、前記止めピン５１１の運動をガイドする役割を果たす。前記当止面４９３１及び前記ガイド面４９３３によって、前記歯車４９を前記操作部材５１の止めピン５１１に対して一方向に向って回動させる。
【００１５】
以下、図１乃至図４を参照しながら、本発明のスクロール式タッチキーパッド１００の組立ステップについて詳細に説明する。
【００１６】
前記スクロール式タッチキーパッド１００を組み立てる場合、まず、前記フレキシブルシート１０の一方の側辺を前記巻き軸４１のスロット４１３に挟持させてから、２つの前記コイルスプリング４３の第二係止片４３３を前記スロット４１３の両端に挿入し、且つ２つの前記コイルスプリング４３をそれぞれ前記巻き軸４１に巻いて、前記フレキシブルシート１０の一方の側辺を前記スロット４１３内に緊密に挟持させる。続いて、前記歯車４９の係止用塊４９１を前記スロット４１３の一端に近い前記ノッチ４１５に嵌合させて固定し、前記套管４５の突起４５１を前記スロット４１３の他端に嵌合する。その後、前記フレキシブルシート１０を前記巻き軸４１の周りに巻くように設置してから、前記巻き軸４１を前記スリーブ３１内に収納し、前記フレキシブルシート１０の他方の側辺を前記スリーブ３１のスリット３１５から引き出して熱溶融或いは接着により前記サイドカバー３３に固定する。
【００１７】
次に、複数の前記固定柱３５１３を介して第一端部キャップ３５を前記スリーブ３１の一端に係合させると共に、前記套管４５を前記位置決め筒３５７に回動可能に収納し、且つ１つの前記コイルスプリング４３の第一係止片４３１を前記第一端部キャップ３５の挟持用スリット３５９１内に係止させる。これにより、前記巻き軸４１の一端が前記第一端部キャップ３５に回動可能に装着される。続いて、複数の前記固定柱３７１３を介して前記第二端部キャップ３７を前記スリーブ３１の他端に係合させると共に、前記底壁３７２の内面の固定柱３７７を前記歯車４９の中心孔（図示せず）に貫通させて前記巻き軸４１の中心孔４１１内に回動可能に挿入し、且つもう１つのコイルスプリング４３の第一係止片４３１を前記第二端部キャップ３７の挟持用スリット３７８１内に係止させる。これにより、前記巻き軸４１の他端が前記第二端部キャップ３７に回動可能に装着される。
【００１８】
次に、前記操作部材５１及び前記弾性部材５５をそれぞれ前記第二端部キャップ３７の外壁に固定する。詳しく説明すると、前記弾性部材５５の固定部５５１を前記位置決め凹所３７５内に収納してから、前記ヒンジ部材５３の筒状部５３１を前記取付孔５１７内に挿入する。このとき、前記ヒンジ部材５３のシャフト５３３は、前記柱状係合部５１３の端面から突出する。続いて、前記操作部材５１の柱状係合部５１３を前記位置決め凹所３７５内に押し込んで、前記シャフト５３３を前記位置決め凹所３７５の収容孔３７５３に回動不能に嵌入し、前記弾性部材５５の当止部５５３を前記収容凹溝５１５に嵌合させ、且つ前記位置決め柱３７５１を前記取付孔５１７に回動可能に嵌入する。その後、前記操作部材５１の平板を前記収容凹所３７４に係合させると共に、その内面の止めピン５１１を前記開口３７６に貫通させて隣り合う２つの歯状物４９３の間に設置する。
【００１９】
最後に、前記サイドカバー３３を前記スリーブ３１の係合凹部３１３に係合させて、その両端を磁力により前記位置決め平面３５１１、３７１１にそれぞれ固定させる。これで、前記キーパッド１００の組み立てが完成する（図５を参照）。
【００２０】
図６に示したように、前記キーパッド１００を一体に組み立てた後、前記操作部材５１は、前記ヒンジ部材５３及び前記位置決め柱３７５１を介して前記第二端部キャップ３７に回動可能に装着され、前記操作部材５１の止めピン５１１は、前記歯車４９の１つの当止面４９３１に当止され、前記２つのコイルスプリング４３は自由状態にある。
【００２１】
図７及び図８に示したように、前記スクロール式タッチキーパッド１００を使用する場合、前記サイドカバー３３を前記スリーブ３１から取り外して前記スリーブ３１から離れるように引っ張ると、前記フレキシブルシート１０の一端が前記スリーブ３１の内部から引き出される。前記巻き軸４１は前記フレキシブルシート１０に誘導されて回動しながら、２つの前記コイルスプリング４３を圧縮してそれに弾性収縮させる。前記歯車４９の係止用塊４９１が前記巻き軸４１のノッチ４１５に係合されるので、前記歯車４９も連動して回動する。前記フレキシブルシート１０が所定の長さに引き出された後、外力を除去すると、前記止めピン５１１が前記歯車４９の１つの当止面４９３１を当止して、前記巻き軸４１は前記スリーブ３１に対して固定される。
【００２２】
前記スクロール式タッチキーパッド１００を巻き取る場合、先ず、前記操作部材５１の前記柱状係合部５１３から離れている一端に外力を加えて、前記ヒンジ部材５３を中心軸として前記操作部材５１を回動させると、前記操作部材５１は前記底壁３７２から離れて、前記止めピン５１１は前記歯車４９の隣り合う２つの歯状物４９３の間から離脱し、前記巻き軸４１は前記コイルスプリング４３の弾性力により回動しながら、前記フレキシブルシート１０を前記スリーブ３１内に収納させ、前記弾性部材５５の当止部５５３は前記位置決め凹所３７５の側壁に押圧されて弾性変形する。前記フレキシブルシート１０が前記スリーブ３１内に完全に収納された後、前記サイドカバー３３を再び前記係合凹部３１３に係合させて、その両端を磁力により前記第一端部キャップ３５及び前記第二端部キャップ３７に固定させる。続いて、前記操作部材５１を放すと、前記弾性部材５５の弾性力によって、前記操作部材５１は前記ヒンジ部材５３を中心軸として回動しながら前記第二端部キャップ３７の底壁３７２に向って移動する。最後に、前記操作部材５１の止めピン５１１が前記収容凹所３７４の開口３７６を貫通して前記歯車４９の当止面４９３１を当止すると、前記フレキシブルシート１０が前記スリーブ３１内に安全に収納される。
【００２３】
また、前記サイドカバー３３の両端を、係合或いは嵌合などの方法で前記第一端部キャップ３５及び第二端部キャップ３７の周壁に固定することができる。
【００２４】
また、前記サイドカバー３３は、上述した構造に限定されるものではなく、例えば、前記スリーブ３１を分解、結合できる２つの部分に成型してもよい。
【００２５】
本発明の前記スクロール式タッチキーパッド１００において、前記スリーブ３１内に収納された巻き軸４１は、前記コイルスプリング４３の弾性反発力によって回動しながら前記フレキシブルシート１０を円柱状に巻き取るので、前記スクロール式タッチキーパッド１００は体積が小さくなり、便利に携帯することができる。また、前記止め手段５０を介して、前記フレキシブルシート１０の露出長さを調節できるので、使用するときに便利さを感じられる。
【００２６】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形又は修正が可能であり、該変形又は修正もまた、本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
【符号の説明】
【００２７】
１０ フレキシブルシート
３１ スリーブ
３３ サイドカバー
３５ 第一端部キャップ
３７ 第二端部キャップ
４０ 巻き手段
４１ 巻き軸
４３ コイルスプリング
４５ 套管
４９ 歯車
５０ 止め手段
５１ 操作部材
５３ ヒンジ部材
５５ 弾性部材
１００ スクロール式タッチキーパッド
３１１ 筒状体
３１３ 係合凹部
３１５ スリット
３３１ 係止用凹口
３５１ 周壁
３５３ 底壁
３５５ 収容空間
３５７ 位置決め筒
３５９ 挟持用塊
３７１ 周壁
３７２ 底壁
３７４ 収容凹所
３７５ 位置決め凹所
３７６ 開口
３７７ 固定柱
３７８ 挟持用塊
４１１ 中心孔
４１３ スロット
４１５ ノッチ
４３１ 第一係止片
４３３ 第二係止片
４５１ 突起
４９１ 係止用塊
４９３ 歯状物
５１１ 止めピン
５１３ 柱状係合部
５１５ 収用凹溝
５１７ 取付孔
５３１ 筒状部
５３３ シャフト
５５１ 固定部
５５３ 当止部
３５１１ 位置決め平面
３５１３ 固定柱
３５９１ 挟持用スリット
３７１１ 位置決め平面
３７１３ 固定柱
３７５１ 位置決め柱
３７５３ 収容孔
３７８１ 挟持用スリット
４９３１ 当止面
４９３３ ガイド面
【特許請求の範囲】
【請求項１】
フレキシブルシートと、スリーブと、前記スリーブに着脱可能に係合するサイドカバーと、前記スリーブ内に収納される巻き手段と、前記スリーブの一端に装着される止め手段と、を備えてなるスクロール式タッチキーパッドにおいて、
前記フレキシブルシートの一端は前記巻き手段に固定され、前記フレキシブルシートの他端は前記サイドカバーに固定され、且つ前記フレキシブルシート全体は前記巻き手段の周りに巻くように前記スリーブ内に収納され、
前記止め手段を介して前記巻き手段の回動を阻止して、前記フレキシブルシートの前記スリーブから露出する長さを調節することを特徴とするスクロール式タッチキーパッド。
【請求項２】
前記フレキシブルシートは柔軟な透明材料からなり、その内部には、電気容量式タッチパネル及び電界発光効果を有する透明材料によって形成されるキーアイコンが設けられていることを特徴とする請求項１に記載のスクロール式タッチキーパッド。
【請求項３】
前記巻き手段は、軸方向に沿ってスロットが設けられた巻き軸、一端が前記巻き軸のスロットに保持される少なくとも１つのコイルスプリング及び前記巻き軸の一端に固定される歯車を備え、前記フレキシブルシートの一端が前記スロット内に挟持され、前記コイルスプリングによって前記巻き手段に前記フレキシブルシートを巻き取るための弾性力を提供することを特徴とする請求項１または２に記載のスクロール式タッチキーパッド。
【請求項４】
前記スクロール式タッチキーパッドは、前記スリーブの両端にそれぞれ装着される第一端部キャップ及び第二端部キャップをさらに備えることを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載のスクロール式タッチキーパッド。
【請求項５】
前記第二端部キャップの底壁には、前記第二端部キャップを貫通する開口が設けられ、
前記止め手段は、操作部材、ヒンジ部材及び弾性部材を含み、
前記操作部材の一端が前記ヒンジ部材を介して前記第二端部キャップの外壁に回動可能に装着され、前記操作部材の他端の内面には止めピンが突設されており、前記止めピンが前記開口を貫いて前記歯車に挟持されて前記巻き手段の回動を阻止し、
前記弾性部材の一端が前記操作部材に嵌合され、前記弾性部材の他端が前記第二端部キャップの底壁に収納され、
前記操作部材を前記第二端部キャップから離れるように回動させると、前記弾性部材が押圧されて変形し、前記操作部材を元の位置に復帰させる弾性力を蓄積することを特徴とする請求項４に記載のスクロール式タッチキーパッド。
【請求項６】
前記ヒンジ部材は、筒状部及び該筒状部に対して回動できるシャフトを含み、前記筒状部は前記操作部材の一端に固定され、前記シャフトは前記第二端部キャップに装着されることを特徴とする請求項５に記載のスクロール式タッチキーパッド。
【請求項１】
フレキシブルシートと、スリーブと、前記スリーブに着脱可能に係合するサイドカバーと、前記スリーブ内に収納される巻き手段と、前記スリーブの一端に装着される止め手段と、を備えてなるスクロール式タッチキーパッドにおいて、
前記フレキシブルシートの一端は前記巻き手段に固定され、前記フレキシブルシートの他端は前記サイドカバーに固定され、且つ前記フレキシブルシート全体は前記巻き手段の周りに巻くように前記スリーブ内に収納され、
前記止め手段を介して前記巻き手段の回動を阻止して、前記フレキシブルシートの前記スリーブから露出する長さを調節することを特徴とするスクロール式タッチキーパッド。
【請求項２】
前記フレキシブルシートは柔軟な透明材料からなり、その内部には、電気容量式タッチパネル及び電界発光効果を有する透明材料によって形成されるキーアイコンが設けられていることを特徴とする請求項１に記載のスクロール式タッチキーパッド。
【請求項３】
前記巻き手段は、軸方向に沿ってスロットが設けられた巻き軸、一端が前記巻き軸のスロットに保持される少なくとも１つのコイルスプリング及び前記巻き軸の一端に固定される歯車を備え、前記フレキシブルシートの一端が前記スロット内に挟持され、前記コイルスプリングによって前記巻き手段に前記フレキシブルシートを巻き取るための弾性力を提供することを特徴とする請求項１または２に記載のスクロール式タッチキーパッド。
【請求項４】
前記スクロール式タッチキーパッドは、前記スリーブの両端にそれぞれ装着される第一端部キャップ及び第二端部キャップをさらに備えることを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載のスクロール式タッチキーパッド。
【請求項５】
前記第二端部キャップの底壁には、前記第二端部キャップを貫通する開口が設けられ、
前記止め手段は、操作部材、ヒンジ部材及び弾性部材を含み、
前記操作部材の一端が前記ヒンジ部材を介して前記第二端部キャップの外壁に回動可能に装着され、前記操作部材の他端の内面には止めピンが突設されており、前記止めピンが前記開口を貫いて前記歯車に挟持されて前記巻き手段の回動を阻止し、
前記弾性部材の一端が前記操作部材に嵌合され、前記弾性部材の他端が前記第二端部キャップの底壁に収納され、
前記操作部材を前記第二端部キャップから離れるように回動させると、前記弾性部材が押圧されて変形し、前記操作部材を元の位置に復帰させる弾性力を蓄積することを特徴とする請求項４に記載のスクロール式タッチキーパッド。
【請求項６】
前記ヒンジ部材は、筒状部及び該筒状部に対して回動できるシャフトを含み、前記筒状部は前記操作部材の一端に固定され、前記シャフトは前記第二端部キャップに装着されることを特徴とする請求項５に記載のスクロール式タッチキーパッド。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２０１１−２５８２０５（Ｐ２０１１−２５８２０５Ａ）
【公開日】平成２３年１２月２２日（２０１１．１２．２２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−１２６２３１（Ｐ２０１１−１２６２３１）
【出願日】平成２３年６月６日（２０１１．６．６）
【出願人】（５０８１５５３１０）富士康（香港）有限公司 (185)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年１２月２２日（２０１１．１２．２２）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年６月６日（２０１１．６．６）
【出願人】（５０８１５５３１０）富士康（香港）有限公司 (185)
【Ｆターム（参考）】
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