説明

スケジュール登録装置及びスケジュール登録方法

【課題】ユーザーが容易に時間・場所不定スケジュールを登録することが可能なスケジュール登録装置を提供する。
【解決手段】入力手段5から入力されるスケジュール・データが、時間・場所不定スケジュールの場合、候補経路抽出手段2は、未登録時間帯に当該時間・場所不定スケジュールを組み込んだ際に、地図DB7及び時刻表DB8に基づき各スケジュール・データの実行場所間をそれらの実行時間帯と整合するように移動する候補経路を前記地図DB7から抽出する。候補経路選択手段3は、各候補経路の中から一の移動経路を選択する。追加登録手段4は、当該移動経路に基づき時間・場所不定スケジュールの実行時間帯及び実行場所を特定し、スケジュール・データベース6に登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子地図を用いてスケジュールを自動管理するスケジュール管理システムにおいて、スケジュール・データベースにスケジュールの追加を行うスケジュール登録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
PDAや携帯電話などの携帯端末は、ユーザーのスケジュールを管理する機能を備えているものがある。かかるスケジュール管理機能では、スケジュールをこなすべき時刻及び場所を含むスケジュール・データによって、ユーザーの行動が電子的に管理される。近年では、スケジュール管理機能と電子地図との連携も図られるようになってきている。
【0003】
電子地図との連携を図ったスケジュール管理装置としては、特許文献1,2に記載のものが公知である。
【0004】
特許文献1記載のスケジュール管理装置は、ユーザーの現在位置が、予定された目的地に指定された時間に到達可能な範囲にいるか否かを判定し、その結果を報知するものである。特許文献2記載には、入力されたスケジュールで指定された目的地までの現在位置からの経路及び時間的余裕度を表示することが可能なナビゲーション装置が記載されている。
【0005】
一方、実際の交通機関においては、電車やバス、フェリーなど、ある決められたダイヤに従って運行するものがある。かかる交通機関を利用する必要がある場合、出発点から目的地までに要する時間を推測しスケジュールを立てる際に、交通機関のダイヤを考慮して決定する必要がある。
【0006】
特許文献3には、フェリーの出航待ち時間を考慮して最適な経路計算を行うナビゲーション装置が記載されている。また、特許文献4には、駅間の待ち時間を考慮して経路の時間コストを計算する経路案内装置が記載されている。
【特許文献1】特開2000−283786号公報
【特許文献2】特開2000−258173号公報
【特許文献3】特開平8−166248号公報
【特許文献4】特開2001−165683号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来の技術では、ユーザーが入力するスケジュールに基づいて、目的地までの時間コストの計算を自動的に行うことができる。しかしながら、歩行者ナビゲーション装置においてユーザーがスケジュールを設定する際には、ユーザーが各スケジュール間での移動時間を考慮しながらスケジュールを設定する必要がある。この場合、最適なスケジュールを設定しようとすれば、ユーザーは移動時間を推測し、各種交通機関の時刻表を調査してスケジュール設定を行う必要がある。特に、設定されたスケジュールの間に、時間や場所が特定されないスケジュール(以下「時間・場所不定スケジュール」という。)を組入れたい場合には、いちいち移動時間を推測したり時刻表を調査したりするのは煩雑であり、利便性に欠ける。
【0008】
例えば、一日のスケジュールの空いた時間に郵便局に5分ほど立ち寄りたい場合がある。このような場合、設定済みのスケジュールとスケジュールの間の移動時間のどこで郵便局に立ち寄ればよいかを、いちいち時刻表に照らし合わせながら調べるのは時間がかかり無駄が多い。
【0009】
そこで、本発明の目的は、スケジュール管理システムにおいて、ユーザーが時間・場所不定スケジュールを登録する場合にも、容易にスケジュールを作成することが可能なスケジュール登録装置及びスケジュール登録方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るスケジュール登録装置の第1の構成は、スケジュール・データの内容を表すスケジュール項目に対応づけて、スケジュールの実行時間帯及び実行場所が記憶されたスケジュール・データベース;地図上の地点を表すノード、ノード間を結ぶ通路を表すリンク、及び各リンクのコストとして与えられるそのリンクを通過するのに標準的に要する所要時間が記憶された地図データベース;交通機関を表す前記各リンクに対して、その交通機関の時刻表を記憶する時刻表データベース;並びに、スケジュール・データを登録するためのユーザーの操作に応じて、スケジュール項目、実行時間帯、及び実行場所の入力を行う入力手段;を備えたスケジュール管理システムにおいて、前記入力手段から入力されるスケジュール・データを前記スケジュール・データベースに登録するスケジュール登録装置であって、前記入力手段から入力されるスケジュール・データが、実行時間帯を定刻に特定せず且つ実行場所を一箇所に特定しない時間・場所不定スケジュールの場合、既にスケジュール・データが登録済みの時間帯以外の未登録時間帯に当該時間・場所不定スケジュールを組み込んだ際に、地図データベース及び時刻表データベースに基づき各スケジュール・データの実行場所間をそれらの実行時間帯と整合するように移動する通過リンク、通過ノード、及び待ち時間の組み合わせ(以下「候補経路」という。)を前記地図データベースから抽出する候補経路抽出手段;前記各候補経路の中から一の移動経路を選択する候補経路選択手段;並びに、当該移動経路に基づき前記時間・場所不定スケジュールの実行時間帯及び実行場所を特定し、前記スケジュール・データベースに登録する追加登録手段;を備えていることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、ユーザーが時間・場所不定スケジュールを新たにスケジュール・データに組み入れたい場合、入力手段から時間・場所不定スケジュールを入力する。候補経路抽出手段は、地図データベース及び時刻表データベースを参照して、各スケジュール・データ間における移動経路の通過リンク、通過ノード、及び待ち時間の組み合わせを、各スケジュール・データの実行場所間をそれらの実行時間帯と整合するように候補として幾つか抽出する。候補経路選択手段は、それらの候補の中から一の移動経路を選択する。そして、追加登録手段は、選択された移動経路をスケジュール・データベースに登録する。
これにより、ユーザーは、時間・場所不定スケジュールを一日のスケジュールに組み入れる際に、どこに組み入れるかで煩わされることがなくなり、スケジュール管理システムの利便性が向上する。
【0012】
ここで、「時間・場所不定スケジュール」とは、上述のように、実行時間帯を定刻に特定せず且つ実行場所を一箇所に特定しないスケジュールをいう。「時間・場所不定スケジュール」は、実行時間帯及び実行場所が一つに特定されていなければよく、実行時間帯や実行場所が全く特定されていない場合のほかに、実行時間帯や実行場所が複数の箇所又はある時間帯に制限された場合も含まれる。以下では、実行場所を一箇所に特定しないスケジュールを「場所不定スケジュール」、実行時間を定刻に特定しないスケジュールを「時間不定スケジュール」と呼ぶことにする。
【0013】
例えば、実行場所が複数の箇所に制限された場所不定スケジュールとしては、複数の地点の点群として制限されたもの、直線又は曲線状の領域として制限されたもの、二次元領域として制限されたものが上げられる。具体的には、実行場所が複数の地点の点群として制限された場所不定スケジュールとしては、例えば、郵便局,○○銀行,ガソリンスタンド,などが挙げられる。実行場所が直線又は曲線状の領域として制限された場所不定スケジュールとしては、○○通り,○○川,マラソンの観戦が可能な通り,などが挙げられる。実行場所が直線又は二次元領域として制限された場所不定スケジュールとしては、○○公園、花火の鑑賞が可能なエリア,などが挙げられる。
【0014】
また、実行時間が複数の時刻に制限された場所不定スケジュールとしては、実行時間帯が制限されたものが挙げられる。具体的には、例えば、郵便局が開局している時間帯,銀行が開店している時間帯,などが挙げられる。
【0015】
「各スケジュール・データの実行場所間をそれらの実行時間帯と整合するように移動する候補経路」とは、あるスケジュール・データの実行場所とその次のスケジュール・データの実行場所との間を移動する移動経路であって、前のスケジュール・データの実行終了時刻と後のスケジュール・データの実行開始時刻との間にユーザーが移動することが可能なものをいう。
【0016】
また、ここでは候補経路選択手段による移動経路の選択方法については特定しない。例えば、候補経路の一覧表を表示してユーザーの選択を促しユーザーの選択入力により選択する方法、候補経路の中の待ち時間が最も短い移動経路を選択する方法、候補経路の中の移動距離が最も短い移動経路を選択する方法などが挙げられる。
【0017】
本発明に係るスケジュール登録装置の第2の構成は、前記第1の構成において、前記候補経路抽出手段は、前記時間・場所不定スケジュールの所要時間よりも長い前記未登録時間帯を抽出する未登録時間帯抽出手段;前記地図データベース及び前記時刻表データベースを参照し、前記未登録時間帯において、直前のスケジュール・データの終了時刻から直後のスケジュール・データの開始時刻までの間に、両スケジュール・データの実行場所の間を移動する通過リンク、通過ノード、及び待ち時間の組み合わせ(以下「移動経路」という。)を抽出する移動経路抽出手段;並びに、前記移動経路の各通過ノードについて、当該通過ノードの直後に前記時間・場所不定スケジュールの実行場所のノードを追加して、最短時間の前記移動経路を再設定し、前後の登録済みのスケジュール(以下「既登録スケジュール」という。)の終了時刻と開始時刻の間に前記移動経路が設定できる場合には、当該移動経路を前記候補経路とする候補経路演算手段;を備えたことを特徴とする。
【0018】
この構成によれば、入力手段から時間・場所不定スケジュールが入力されると、未登録時間帯抽出手段は、その所要時間よりも長い未登録時間帯を抽出する。次に、抽出された各未登録時間帯に対して、移動経路抽出手段は、前のスケジュール・データの終了時刻から後のスケジュール・データの開始時刻までの間に、両スケジュール・データの実行場所間を移動する移動経路を抽出する。次に、候補経路演算手段は、移動経路の各通過ノードに対して、当該通過ノードの直後に前記時間・場所不定スケジュールの実行場所のノードを追加し、最短時間の移動経路を再構築する。そして、再構築された移動経路が、未登録時間帯に納まっているか否かを検査して、納まっていれば当該移動経路を候補経路とする。これにより、候補経路を生成することができる。
【0019】
本発明に係るスケジュール登録装置の第3の構成は、前記第1又は2の構成において、前記候補経路選択手段は、前記各候補経路に従って時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補を一覧表としてディスプレイ上に表示する候補表示手段;並びに、ユーザーの入力操作に従って前記一覧表から挿入時刻の候補を選択するユーザー選択手段;を備えていることを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、ユーザーが入力手段により時間・場所不定スケジュールを入力すると、候補時間帯が一覧表としてディスプレイ上に表示される。ユーザーは、表示された候補時間帯から所望の候補時間帯を選択して、時間・場所不定スケジュールを所望の時間帯に登録することができる。実行時間帯が決まれば、その実行場所も自動的に決定される。これにより、ユーザーのスケジュール登録の利便性が高くなる。
【0021】
本発明に係るスケジュール登録装置の第4の構成は、前記第3の構成において、前記候補表示手段は、前記各候補経路について、待ち時間の総和が少ない順に並べ替えて、前記候補経路に対する時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補を一覧表としてディスプレイ上に表示することを特徴とする。
【0022】
候補経路に対する時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補が待ち時間の総和が少ない順に並べ替えて表示されるため、ユーザーは、もっとも待ち時間が少なくなる時間帯に時間・場所不定スケジュールを容易に挿入することができる。
【0023】
本発明に係るスケジュール登録装置の第5の構成は、前記第3の構成において、前記候補表示手段は、前記各候補経路について、移動距離の総和が少ない順に並べ替えて、前記候補経路に対する時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補を一覧表としてディスプレイ上に表示することを特徴とする。
【0024】
候補経路に対する時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補が移動距離の総和が少ない順に並べ替えて表示されるため、ユーザーは、もっとも移動距離が少なくなる時間帯に時間・場所不定スケジュールを容易に挿入することができる。
【0025】
本発明に係るスケジュール登録装置の第6の構成は、前記第3の構成において、前記候補表示手段は、前記各候補経路について、移動時間の総和が少ない順に並べ替えて、前記候補経路に対する時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補を一覧表としてディスプレイ上に表示することを特徴とする。
【0026】
候補経路に対する時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補が移動時間の総和が少ない順に並べ替えて表示されるため、ユーザーは、もっとも移動時間が少なくなる時間帯に時間・場所不定スケジュールを容易に挿入することができる。
【0027】
本発明に係るスケジュール登録方法の第1の構成は、スケジュール・データの内容を表すスケジュール項目に対応づけて、スケジュールの実行時間帯及び実行場所が記憶されたスケジュール・データベース;地図上の地点を表すノード、ノード間を結ぶ通路を表すリンク、及び各リンクのコストとして与えられるそのリンクを通過するのに標準的に要する所要時間が記憶された地図データベース;交通機関を表す前記各リンクに対して、その交通機関の時刻表を記憶する時刻表データベース;並びに、スケジュール・データを登録するためのユーザーの操作に応じて、スケジュール項目、実行時間帯、及び実行場所の入力を行う入力手段;を備えたスケジュール管理システムにおいて、前記入力手段から入力されるスケジュール・データを前記スケジュール・データベースに登録するスケジュール登録方法であって、前記入力手段から入力されるスケジュール・データが、実行時間帯を定刻に特定せず且つ実行場所を一箇所に特定しない時間・場所不定スケジュールの場合、既にスケジュール・データが登録済みの時間帯以外の未登録時間帯に当該時間・場所不定スケジュールを組み込んだ際に、地図データベース及び時刻表データベースに基づき各スケジュール・データの実行場所間をそれらの実行時間帯と整合するように移動する通過リンク、通過ノード、及び待ち時間の組み合わせ(以下「候補経路」という。)を前記地図データベースから抽出する候補経路抽出ステップ;前記各候補経路の中から一の移動経路を選択する候補経路選択ステップ;並びに、当該移動経路に基づき前記時間・場所不定スケジュールの実行時間帯及び実行場所を特定し、前記スケジュール・データベースに登録する追加登録ステップ;を備えていることを特徴とする。
【0028】
本発明に係るスケジュール登録方法の第2の構成は、前記第1の構成において、前記候補経路抽出ステップにおいては、前記時間・場所不定スケジュールの所要時間よりも長い前記未登録時間帯を抽出する未登録時間帯抽出ステップ;前記地図データベース及び前記時刻表データベースを参照し、前記未登録時間帯において、直前のスケジュール・データの終了時刻から直後のスケジュール・データの開始時刻までの間に、両スケジュール・データの実行場所の間を移動する通過リンク、通過ノード、及び待ち時間の組み合わせ(以下「移動経路」という。)を抽出する移動経路抽出ステップ;並びに、前記移動経路の各通過ノードについて、当該通過ノードの直後に前記時間・場所不定スケジュールの実行場所のノードを追加して、最短時間の前記移動経路を再設定し、前後の登録済みのスケジュール(以下「既登録スケジュール」という。)の終了時刻と開始時刻の間に前記移動経路が設定できる場合には、当該移動経路を前記候補経路とする候補経路演算ステップ;を備えたことを特徴とする。
【0029】
本発明に係るスケジュール登録方法の第3の構成は、前記第1又は2の構成において、前記候補経路選択ステップにおいては、前記各候補経路に従って時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補を一覧表としてディスプレイ上に表示する候補表示ステップ;並びに、ユーザーの入力操作に従って前記一覧表から挿入時刻の候補を選択するユーザー選択ステップ;を備えていることを特徴とする。
【0030】
本発明に係るスケジュール登録方法の第4の構成は、前記第3の構成において、前記候補表示ステップにおいては、前記各候補経路について、待ち時間の総和が少ない順に並べ替えて、前記候補経路に対する時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補を一覧表としてディスプレイ上に表示することを特徴とする。
【0031】
本発明に係るスケジュール登録方法の第5の構成は、前記第3の構成において、前記候補表示ステップにおいては、前記各候補経路について、移動距離の総和が少ない順に並べ替えて、前記候補経路に対する時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補を一覧表としてディスプレイ上に表示することを特徴とする。
【0032】
本発明に係るスケジュール登録方法の第6の構成は、前記第3の構成において、前記候補表示ステップにおいては、前記各候補経路について、移動時間の総和が少ない順に並べ替えて、前記候補経路に対する時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補を一覧表としてディスプレイ上に表示することを特徴とする。
【0033】
本発明に係るプログラムは、コンピュータに読み込ませて実行することにより、コンピュータを前記第1乃至6の何れか一の構成のスケジュール登録装置として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0034】
以上のように、本発明によれば、ユーザーが時間・場所不定スケジュールを一日のスケジュールに組み入れる際に、どこに組み入れるかで煩わされることがなくなり、スケジュール管理システムの利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0036】
図1は、本発明の実施例1に係るスケジュール登録装置1の機能構成を表すブロック図である。図1は、実施例1のスケジュール登録装置1がスケジュール管理システムに組み込まれた状態を表す。
【0037】
スケジュール登録装置1は、候補経路抽出手段2、候補経路選択手段3、及び追加登録手段4から構成されている。また、システムの周辺構成として、入力手段5、スケジュール・データベース6、地図データベース7、時刻表データベース8、及びディスプレイ9を備えている。
【0038】
スケジュール・データベース6は、ユーザーごとに登録されたスケジュールを保持するためのデータベースである。地図データベース7は、地図情報が記憶されている。この場合、地図情報は、歩道、道路、鉄道、バス路線等の通路の区間を表すリンクと、リンクの端点に当たる地点を表すノードとから構成されたグラフ構造のデータである。時刻表データベース8は、鉄道やバスなどの公共交通機関に関する運行ダイヤが記憶されている。
【0039】
候補経路抽出手段2は、入力手段5からスケジュール・データが入力されると、そのスケジュール・データを登録する時間帯及びそれに伴う移動経路の候補を抽出する。候補経路選択手段3は、候補経路抽出手段2によって抽出された候補経路から一つの移動経路を選択するための制御を行う。追加登録手段4は、選択された移動経路に従って、スケジュール・データをスケジュール・データベース6に登録する。
【0040】
候補経路抽出手段2は、未登録時間帯抽出手段11、未登録時間帯テーブル12、移動経路抽出手段13、経路探索手段14、移動経路テーブル15、候補経路演算手段16、及び候補経路テーブル17を備えている。
【0041】
未登録時間帯抽出手段11は、ユーザーのスケジュール・データベース6を参照して、そのユーザーのスケジュール・データがまだ登録されていない時間帯(未登録時間帯)を抽出し、未登録時間帯テーブル12を作成する。
【0042】
移動経路抽出手段13は、未登録時間帯テーブル12の各未登録時間帯に対して、前のスケジュール及び後のスケジュールの実行場所と終了時間及び開始時間をそれぞれ抽出する。そして、経路探索手段14により前のスケジュールの実行場所から後のスケジュールの実行場所へ移動する経路及びその経路内の各ノードにおける待ち時間を検索し抽出する。経路探索手段14は、出発地点,出発時刻,及び目的地点が与えられると、地図データベース7及び時刻表データベース8を参照して、出発地点から目的地点へ最短時間で至る経路を探索する。ここで、経路検索は、周知のダイクストラ法などを用いて行うことができる。移動経路抽出手段13は、各未登録時間帯に対して抽出された移動経路を移動経路テーブル15に登録する。
【0043】
候補経路演算手段16は、移動経路テーブル15に登録された各移動経路のそれぞれに対して時間・場所不定スケジュールの実行場所のノードの追加を試みる。すなわち、移動経路内のノード(以下「通過ノード」という。)を一つ選び、当該通過ノードの直後に、時間・場所不定スケジュールの実行場所のノード(以下「候補ノード」という。)を仮想的に追加する。そして、候補ノードを追加した状態で経路探索手段14により最短時間の移動経路を再設定する。そして、前後の登録済みのスケジュール(以下「既登録スケジュール」という。)の終了時刻と開始時刻の間に移動経路が設定できる場合には、当該移動経路を候補経路とし、候補経路テーブル17に登録する。
【0044】
候補経路選択手段3は、候補表示手段21及びユーザー選択手段22を備えている。
候補表示手段21は、候補経路テーブル17に登録された候補経路をディスプレイ9に表示し、ユーザーの選択を促す。ユーザー選択手段22は、入力手段5を用いてユーザーにより候補経路が選択された場合、その候補経路に対応して、時間・場所不定スケジュールの実行時間帯・実行場所を決定し、スケジュール・データベース6に登録する。
【0045】
図2に、スケジュール・データベース6のデータ構造を示す。スケジュール・データには「No.」が付されて、図示する項目が登録されている。スケジュール・データには、「時刻指定スケジュール」と「時刻不定スケジュール」とが存在する。「時刻指定スケジュール」には、「開始時刻」と「終了時刻」とが指定されている。一方、「時刻不定スケジュール」は、これらが不定である。また、「場所指定スケジュール」と「場所不定スケジュール」とが存在する。「場所指定スケジュール」は、実行場所が指定されている。一方、「場所不定スケジュール」は、実行場所が点群、区間、領域など一地点に限定されない形で指定されている。また、「時刻不定スケジュール」であり且つ「場所不定スケジュール」でもあるスケジュールを「時刻・場所不定スケジュール」という。図2において、「時刻不定」欄、及び「場所不定」欄が「Yes」とされているものが、それぞれ「時刻不定スケジュール」及び「場所不定スケジュール」である。
【0046】
尚、図2のNo.3のスケジュールのように、時刻不定、場所不定でありながら開始時刻,終了時刻,実行場所の各データが記憶されているものは、後述する処理によって、スケジュール登録装置1が実行時間帯及び実行場所を設定したことを表している。「備考」の欄には、例えば、会議への参加者など、各スケジュールについて行動を共にすべき他のユーザー名などを登録することができる。
【0047】
図3に、地図データの構造の例を示す。地図データベース7に保存されている地図データは、図3のような階層構造を有する。この階層構造は、上位の層が遠距離間を結ぶ交通網のグラフが格納されており、下位層になるに従って近距離間の交通網のグラフが格納されている。図3の例では、最上層(第1レイヤ)には鉄道網のグラフ、中間層(第2レイヤ)にはバス交通網のグラフ、最下層(第3レイヤ)には歩行者道路網のグラフが格納されている。
【0048】
それぞれの層(レイヤ)のグラフは、ノード集合{N}とリンク集合{L}の組で構成されている。ノード集合の各ノードは、地図上の地点を表している。例えば、図3の例では、第1レイヤのノードN,Nは駅を表しており、第2レイヤのノードN,Nはバス停を表している。また、リンク集合の各リンクは、地図上の通路を表している。例えば、図3の例では、第1レイヤのリンクLは鉄道路線を表しており、第2レイヤのノードLはバス路線を表している。各リンクは、そのリンクを通過するのに標準的に要する時間t(L)により重み付けがされている。
【0049】
図4は、図1のスケジュール登録装置1を具体的なスケジュール管理システムに組み込む場合の構成例を示している。図4のスケジュール管理システムは、サーバ31と、サーバ31に無線通信回線を介して接続された複数の携帯端末32から構成されている。携帯端末32としては、携帯電話機やPDAなどを用いることができる。
【0050】
サーバ31には、本実施例に係るスケジュール登録装置1がプログラム・モジュールとして組み込まれている。また、位置データベース43、並びに図1に示したスケジュール・データベース6、地図データベース7、及び時刻表データベース8が、サーバ31内に設けられた大容量の補助記憶装置(HDDやDVD−ROM等)に格納されている。
【0051】
図4において、サーバ31内のスケジュール管理手段41は、スケジュール登録装置1の機能の他に、スケジュールの呼び出しその他スケジュール管理に関する種々の機能を備えている。また、通信部は、通信回線を通じて携帯端末32との通信を行う。
【0052】
位置データベース43は、スケジュールの登録時に参照されるデータベースであり、登録時に目的地を特定するために使用されるキーワードと、それに対応する位置情報が記憶されている。図5は位置データベース43の内容を示す説明図である。本実施例では、キーワードとして、「スケジュール項目」及び「名称」を用いるものとした。「位置情報」は、地図上で目的地を特定するための情報であり、本実施例では経度,緯度の座標値とした。位置データベース43はユーザー単位で設けられており、各ユーザーが内容をカスタマイズすることが可能である。
【0053】
例えば、スケジュール項目の「月例会議」に対しては、通常その会議が開かれる「本館会議室」の経緯座標(Lat1,Lon1)が登録されている。位置データベース43においてスケジュール項目に対して対応づけられるのは、必ずしも一つの地点のみとは限らず、点群、区間、領域などであってもよい。例えば、「銀行振込」というスケジュール項目に対しては、ユーザーが使用しているAA銀行の本店や各支店などの位置情報が対応づけられる。また、「##マラソン」というイベントに対しては、そのルートに相当する区間が点列として対応づけられる。「××花火」というイベントに対しては、花火を鑑賞可能なエリア、例えば、中心位置(Lat9,Lot9)及び半径Rという円形領域が対応づけられる。領域は円形に限らず、ポリゴンの点列で特定してもよい。
【0054】
位置データベース43は、ユーザーが位置情報を登録可能としてもよいし、サーバ31がインターネット上のWebページから位置情報を取得して登録するようにしてもよい。前者の例としては、例えば、ユーザーが位置データベース43を参照しながら住所、電話番号、建造物名称に基づいて検索したり、表示された地図上で指定した目的地の緯度,経度を新規な位置情報として位置データベース43に登録する方法を採ることができる。後者の例は、種々のイベントに関する位置情報の登録に適用することができる。位置情報は、Webページで提供する方法、チケットや広告に印刷されるバーコード、QRコードなどに符号化して提供する方法などを採ることができる。
【0055】
一方、図4の各携帯端末32は、図1の入力手段5及びディスプレイ9を備えている。また、その他に表示制御手段51,時刻管理手段52,GPS53,通信手段54,及び主制御手段55を備えている。
【0056】
入力手段5は、この場合、携帯端末32に備えられたキースイッチである。また、ディスプレイ9は、携帯端末32に備えられた表示画面である。
【0057】
表示制御手段51は、ディスプレイ9への表示制御を行う。時刻管理手段52は、現在の時刻を出力する「時計」である。 GPS53は、全地球測位システム(Global Positioning System)を利用して、携帯端末32の現在位置を検出する。
【0058】
通信手段54は、通信回線を経由してサーバ31との間の通信を制御する。携帯端末32からサーバ31に送信する情報としては、例えば、スケジュールを登録・閲覧するためのコマンドやデータが含まれる。サーバ31から携帯端末32に送信される情報には、スケジュールを登録・閲覧するためのインタフェース画面や、予定時刻の報知信号など登録されたスケジュールの実行を支援するための情報が含まれる。主制御手段55は、携帯端末32の動作全体の制御を行う。
【0059】
以上のように構成された本実施例に係るスケジュール登録装置1について、以下その動作を説明する。
【0060】
図6は、スケジュール登録処理のフローチャートである。
【0061】
まず、ステップS1において、スケジュール登録処理が開始されると、ディスプレイ9に、図7に示したようなスケジュール・データ入力画面が表示される。ユーザーは、入力手段5により、項目、開始日時、終了日時、所要時間、場所、メンバー、備考をそれぞれスケジュール・データとして入力することができる。「項目」に入力する内容は、スケジュール・データベース6の「スケジュール項目」に登録する内容である。また、「メンバー」及び「備考」に登録する内容は、スケジュール・データベース6の「備考」に登録する内容である。開始日時,終了日時をブランクとすると、「時間不定スケジュール」,「場所不定スケジュール」として認識される。尚、「時間不定スケジュール」の場合には、そのスケジュールを実行するのに必要な実行時間を「所要時間」に指定する。
【0062】
図6の例では、場所及びメンバーについて、入力を支援する機能が設けられている。「場所」欄及び「メンバー」欄はコンボボックスとなっており、右側にある逆三角印をクリックすると、図の右側に示したリストが表示される。場所については、位置データベース43に登録された名称が表示されるとともに、新規な場所の登録用に「住所から検索」,「電話番号から検索」,「最寄り駅から検索」などの検索メニューが提示される。これらの検索メニューを選択した場合、画面は、更に、住所,電話番号,最寄り駅名などの必要な情報を入力するための検索画面に移行する。「項目」欄の入力内容が、位置データベース43のスケジュール項目と一致する場合には、それに対応する名称を、「場所」欄にデフォルト表示するようにしてもよい。スケジュール・データを設定し終わると、右下の「登録」ボタンをクリックする。これにより、ユーザーが指定した「場所」は、スケジュール登録装置1により経緯座標に変換される。
【0063】
次に、ステップS2において、スケジュール登録装置1は、スケジュール・データの開始・終了日時に関する情報と、場所に関する情報を参照し、入力されたスケジュール・データが時間・場所指定スケジュールであるか否かを検査する。時間・場所指定スケジュールの場合にはステップS3に移行し、時間不定スケジュール又は場所不定スケジュールの場合には、ステップS8に移行する。
【0064】
ステップS3においては、移動経路抽出手段13は、入力されたスケジュール・データγの開始時間及び終了時間を参照するとともに、スケジュール・データベース6を参照し、入力されたスケジュール・データγの直前及び直後のスケジュール・データα,βを抽出する。
【0065】
ステップS4においては、移動経路抽出手段13は、経路探索手段14により、スケジュール・データαの実行場所からスケジュール・データγの実行場所へ移動するための移動経路,移動時間,及び経路内の各通過ノードにおける待ち時間を推定する。同様に、スケジュール・データγの実行場所からスケジュール・データβの実行場所へ移動するための移動経路,移動時間,及び経路内の各通過ノードにおける待ち時間を推定する。
【0066】
ここで、経路探索手段14は、出発地点,出発時刻,及び目的地点が与えられると、地図データベース7から、ダイクストラ法などを用いて、出発地点から目的地点へ最短時間で至る経路を探索する。ここで、鉄道やバスなどの公共交通機関のリンクを通過する場合、実際には駅やバス停での待ち時間が生じる。そこで、まず、出発地点から目的地点へ至る経路のうち、所要時間が短い移動経路を複数選択する。そして、時刻表データベース8を参照することによって、各ノードにおける待ち時間を決定し、選択した各移動経路を通過するのに実際に要する時間を算出する。そして、それらの中から、待ち時間を考慮した所要時間が最も短いものを最短時間の移動経路として出力する。
【0067】
例えば、図8に示したように、スケジュール・データαの実行場所からスケジュール・データγの実行場所への移動経路を探索する場合を考える。スケジュール・データαの実行場所(出発地)をノードN,スケジュール・データγの実行場所(目的地)をノードNとおく。スケジュール・データαの終了時刻をT,スケジュール・データγの開始時刻をTとおく。まず、経路探索手段14は、ダイクストラ法などを用いて、出発地点から目的地点へ最短時間で至る経路を探索する。その結果、経路P(出発地点→A駅→B駅→バス停C→バス停D→目的地点)と経路P(出発地点→バス停E→バス停D→目的地点)が抽出されたとする。経路Pの通過ノードをN,N,N,N,N,Nとし、通過リンクをL,L,L,L,Lとする。また、経路Pの通過ノードをN,N,N,Nとし、通過リンクをL,Lとする。尚、出発地点と目的地点も通過ノードに含める。地図データベース7の各リンクに付された標準的に要する時間t(L)(i=1,2,…,7)から、各通過リンクを通過するのに要する時間が推定される。
【0068】
経路探索手段14は、それぞれの経路の各通過ノードにおける待ち時間を、時刻表データベース8を参照して決定する。例えば、経路Pの場合、通過ノードN(A駅)に到着する時刻はT+t(L)である。従って、時刻T+t(L)以降にA駅に停まる電車のうち、最も早くB駅に到着する電車のA駅の停車時刻Tを時刻表データベース8から検索する。これにより、通過ノードN(A駅)における待ち時間は、T−[T+t(L)]と推定できる。同様に、他の通過ノードについても待ち時間を推定する。
【0069】
最後に、経路探索手段14は、経路P,Pについて、それぞれ、待ち時間も含めてその経路を移動するのに要する時間の総和を求める。そして、移動時間が最も短い経路を最短時間の移動経路として出力する。例えば、図8の例では、経路Pの移動時間は125分であり、経路Pの移動時間は135分である。従って、この場合、経路Pが最短時間の移動経路として出力される。
【0070】
次に、ステップS5においては、追加登録手段4は、登録可能であるか否かを判定する。すなわち、スケジュール・データαの実行場所からスケジュール・データγの実行場所へ移動するための移動時間がスケジュール・データαとスケジュール・データβとの間の未登録時間帯に納まり、且つスケジュール・データγの実行場所からスケジュール・データβの実行場所へ移動するための移動時間がスケジュール・データαとスケジュール・データβとの間の未登録時間帯に納まれば、登録可能と判断される。
【0071】
登録可能と判断された場合には、ステップS6において、追加登録手段4は、スケジュール・データγをスケジュール・データベース6に登録し、スケジュール登録処理を終了する。一方、登録不可能と判断された場合には、ステップS7において、追加登録手段4は、ディスプレイ9にエラーメッセージを表示し、スケジュール登録処理を終了する。
【0072】
一方、ステップS8においては、以下に説明する時刻・場所設定処理が行われた後、スケジュール登録処理が終了する。
【0073】
図9は、時刻・場所設定処理のフローチャートである。
【0074】
ステップS11において、未登録時間帯抽出手段11は、スケジュール・データベース6を参照し、スケジュールがまだ登録されていない時間帯(未登録時間帯)を抽出し、未登録時間帯テーブル12に登録する。ここで、時間不定スケジュールにおいて、時間帯が条件付けされている場合(例えば、「郵便局の開局時間」等)、未登録時間帯抽出手段11は、その条件を満たす未登録時間帯のみを抽出する。
【0075】
また、入力されたスケジュール・データが、時間が特定された場所不定スケジュールの場合には、未登録時間帯抽出手段11は、その特定された時間帯を含む未登録時間帯のみを抽出し未登録時間帯テーブル12に登録する。ここで、未登録時間帯が抽出されない場合には(S12)、ディスプレイ9にエラーメッセージを表示して(S26)、処理を終了する。
【0076】
次に、ステップS13において、移動経路抽出手段13は、未登録時間帯テーブル12に登録された未登録時間帯を1つ選択する。そして、ステップS14において、選択した未登録時間帯の長さが、入力されたスケジュール・データの実行時間以下か否かを判定する。スケジュール・データの実行時間以下であれば、ステップS21に移行する。
【0077】
次に、ステップS15において、移動経路抽出手段13は、選択した未登録時間帯の前後のスケジュール・データα,βをスケジュール・データベース6から抽出する。そして、スケジュール・データαの実行場所からスケジュール・データβの実行場所までの経路を、経路探索手段14により探索して決定し、移動経路テーブル15に登録する。その結果、移動経路テーブル15には、移動経路Pの通過ノードN,N,…,Nξと通過リンクL,L,…,Lξ−1が登録される。尚、移動経路Pが同一のノード又は同一のリンクを複数回通過することがある。例えば、移動経路PがN→L→N→L→N→L→N→L→Nの順に設定される場合などである。この場合、同じノード,同じリンクでも通過順ごとに別のノード,別のリンクと見なし、通過順ごとに1つのノード,1つのリンクがあるものとする。前記の例では、移動経路Pは5つのノード{N,N,N,N,N}と4つのリンク{L,L,L,L}を含むと見なす。
【0078】
移動経路Pのノードの集合をS、リンクの集合をSと記す。S={N,N,…,Nξ},S={L,L,…,Lξ−1}である。移動経路Pは、通過ノードと通過リンクの順列として表され、P=(N,L,N,L,…,Lξ−1,Nξ)と記される。また、それぞれの通過ノードと通過リンクにおける所要時間をt(N),t(L)(N∈S,L∈S)と記す。ここで、通過ノードにおける所要時間とは「待ち時間」のことである。また、目的地点(移動経路Pの最後のノード)における待ち時間を除く移動経路Pの所要時間を「行程所要時間」と呼びt(P)と記す。行程所要時間t(P)は、式(1)により定義される。
【0079】
【数1】

【0080】
(例1)
例えば、未登録時間帯の前のスケジュール・データαの実行場所がノードN,終了時刻がT=10:00であり、当該未登録時間帯の後のスケジュール・データβの実行場所がノードN,終了時刻がT=12:10であったとする。この条件の下で、移動経路抽出手段13は移動経路を求める。例えば、図10(a)のような移動経路Pが求まったとする。この経路の時刻と移動距離との関係を表すダイヤグラムは図10(b)のようになる。移動経路Pは、P=(N,L,N,L,N,L,N,L,N,L,N)と記される。それぞれの通過ノードと通過リンクにおける所要時間t(N),t(L)(N∈S,L∈S)及び行程所要時間t(P)は(表1)の通りである。
【0081】
【表1】

(例終わり)
【0082】
次に、ステップS16において、候補経路演算手段16は、移動経路テーブル15に登録された移動経路Pの先頭から順に、通過ノードN(∈S)を選択する。次に、ステップS17において、候補経路演算手段16は、選択した通過ノードNの近傍に、入力されたスケジュール・データγの条件に該当する地点をノードとして仮追加し、経路探索手段14により移動経路の再構成を行う。次に、ステップS18において、候補経路演算手段16は、再構成した移動経路Pの行程所要時間t(P)を求め、これが未登録時間帯の時間間隔T−T以下であるか否かを判定する。t(P)≦T−Tの場合には、ステップS19において、移動経路Pを候補経路テーブル17に登録する。一方、t(P)>T−Tの場合には登録は行わない。
【0083】
次に、ステップS20において、すべての通過ノードN(∈S)においてステップS16〜S19までの処理を行ったか否かを判定する。未処理の通過ノードがあれば、ステップS16に戻り、次の通過ノードを選択してステップS16〜S19までの処理を行う。すべての通過ノードについて処理が終了すると、ステップS21へ移行する。
【0084】
(例2)
上記(例1)の移動経路P(図10参照)に対して、時間・場所スケジュールのスケジュール・データγを追加する場合を考える。未登録時間帯の時間間隔T−Tは130分である。例えば、スケジュール・データγとして、スケジュール項目「郵便局」を追加する。このスケジュール項目「郵便局」は、実行場所が地図上に点在するすべての郵便局の点群として与えられているものとする。また、その実行時間は5分とする。
【0085】
まず、通過ノードNの近傍にスケジュール・データγに対応するノードを追加する。この場合、スケジュール・データγの実行場所の点群のなかで、通過ノードNに対する時間距離が最も短いものを選択する。例えば、図11(a)に示したように、実行場所として「P郵便局」が抽出されたとする。この「P郵便局」をノードNとする。ノードNの所要時間t(N)は5分である。候補経路演算手段16は、移動経路内に所要時間t(N)の絶対通過ノードNが挿入されたものとして、経路探索手段14によりノードN,N,Nを通過する最短時間の移動経路を探索する。その結果、図11(a)に示した移動経路P=(N,L,N,L,N,L,N,L,N,L,N,L,N)が抽出される。図11(b)は移動経路Pのダイヤグラムである。この移動経路の行程所要時間t(P)は125分である。t(P)≦T−Tなので、移動経路Pは候補経路テーブル17に登録される。
【0086】
次に、通過ノードNの近傍にスケジュール・データγに対応するノードを追加する。この場合、図12に示したように、実行場所として「U郵便局」が抽出されたとする。前と同様に「U郵便局」をノードNとしt(N)=5分とする。候補経路演算手段16は、移動経路内に所要時間t(N)の絶対通過ノードNが挿入されたものとして、経路探索手段14によりノードN,N,Nを通過する最短時間の移動経路を探索する。その結果、図12に示した移動経路P=(N,L,N,L,N,L,N,L,N,L,N,L,N,L,N)が抽出される。この移動経路の行程所要時間t(P)は155分である。t(P)>T−Tなので、移動経路Pは候補経路テーブル17には登録されない。
【0087】
次に、通過ノードNの近傍にスケジュール・データγに対応するノードを追加する。この場合、図13(a)に示したように、実行場所として「Q郵便局」が抽出されたとする。この「Q郵便局」をノードNとする。t(N)=5分である。候補経路演算手段16は、移動経路内に所要時間t(N)の絶対通過ノードNが挿入されたものとして、経路探索手段14によりノードN,N,Nを通過する最短時間の移動経路を探索する。その結果、図13(a)に示した移動経路P=(N,L,N,L,N,L,N,L,N’,L’,N,L,N)が抽出される。図13(b)は移動経路Pのダイヤグラムである。この移動経路の行程所要時間t(P)は125分である。t(P)≦T−Tなので、移動経路Pは候補経路テーブル17に登録される。
【0088】
次に、通過ノードNの近傍にスケジュール・データγに対応するノードを追加する。この場合、図14(a)に示したように、実行場所として「R郵便局」が抽出されたとする。この「R郵便局」をノードNとする。t(N)=5分である。候補経路演算手段16は、移動経路内に所要時間t(N)の絶対通過ノードNが挿入されたものとして、経路探索手段14によりノードN,N,Nを通過する最短時間の移動経路を探索する。その結果、図14(a)に示した移動経路P=(N,L,N,L,N,L,N,L,N,L,N,L,N)が抽出される。図14(b)は移動経路Pのダイヤグラムである。この移動経路の行程所要時間t(P)は125分である。t(P)≦T−Tなので、移動経路Pは候補経路テーブル17に登録される。
【0089】
次に、通過ノードNの近傍にスケジュール・データγに対応するノードを追加する。この場合、図15(a)に示したように、実行場所として「S郵便局」が抽出されたとする。この「S郵便局」をノードNとする。t(N)=5分である。候補経路演算手段16は、移動経路内に所要時間t(N)の絶対通過ノードNが挿入されたものとして、経路探索手段14によりノードN,N,Nを通過する最短時間の移動経路を探索する。その結果、図15(a)に示した移動経路P=(N,L,N,L,N,L,N,L”,N’,L,N,L,N)が抽出される。図15(b)は移動経路Pのダイヤグラムである。この移動経路の行程所要時間t(P)は129分である。t(P)≦T−Tなので、移動経路Pは候補経路テーブル17に登録される。
【0090】
最後に、通過ノードNの近傍にスケジュール・データγに対応するノードを追加する。この場合、図16に示したように、実行場所として「V郵便局」が抽出されたとする。前と同様に「V郵便局」をノードNとし、t(N)=5分とする。候補経路演算手段16は、移動経路内に所要時間t(N)の絶対通過ノードNが挿入されたものとして、経路探索手段14によりノードN,N,Nを通過する最短時間の移動経路を探索する。その結果、図16に示した移動経路P=(N,L,N,L,N,L,N,L,N,L,N,L,N,L,N)が抽出される。この移動経路の行程所要時間t(P)は145分である。t(P)>T−Tなので、移動経路Pは候補経路テーブル17には登録されない。
(例終わり)
【0091】
次に、ステップS21において、未登録時間帯テーブル12に登録されたすべての未登録時間帯でステップS13〜S20までの処理を行ったか否かを判定する。未処理の未登録時間帯があれば、ステップS13に戻り、その未登録時間帯についてステップS13〜S20までの処理を行う。すべての未登録時間帯について処理が終了したならば、次のステップS22に移行する。
【0092】
次に、ステップS22において、候補経路選択手段3は、候補経路テーブル17に候補経路が1つ以上登録されているか否かを判定する。もし、1つも登録されていなければ、候補経路選択手段3は、ディスプレイ9にエラーメッセージを表示して、時刻・場所設定処理を終了する。一方、もし1つでも登録されていれば、候補表示手段21は、候補経路テーブル17に登録された候補経路に対して設定される、追加されたスケジュール・データγの場所及び時間帯を一覧表として表示する。
【0093】
図17に、ディスプレイ9に表示されるスケジュール・データγの実行場所及び実行時間帯を一覧表の例を示す。一覧表は、実行時間帯(開始時刻)が早い順に表示してもよいが、移動経路における待ち時間が少ない順に並べて表示してもよい。また、移動距離が短い順や、移動時間が短い順に並べて表示してもよい。これにより、効率的なスケジュールの設定が容易となるからである。
【0094】
ユーザー選択手段22は、この一覧表に選択項目を示すカーソルを表示させる。ユーザーは、この一覧表から、スケジュール・データγを挿入したい実行場所及び実行時間帯の欄にカーソルを合わせて、「選択」ボタンをクリックする。これにより、スケジュール・データγの実行場所及び実行時間帯が選択される。
【0095】
ステップS13において、追加登録手段4は、選択されたスケジュール・データγの実行時間帯及び実行場所を、スケジュール・データベース6に登録し、時刻・場所設定処理を終了する。
【0096】
以上のような処理により、時間・場所不定スケジュールが入力された場合においても、そのスケジュールを追加可能な実行時間帯及び実行場所が自動的に検索され、候補としてリスト表示される。ユーザーは表示されたリストから候補を選択すれば、時間・場所不定スケジュールを他のスケジュールとの整合性をとりつつ、所望の時間帯に追加することが可能となる。これにより、スケジュール管理システムにおけるスケジュール登録操作の利便性が向上し、スケジュール管理も効率化される。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明の実施例1に係るスケジュール登録装置の機能構成を表すブロック図である。
【図2】スケジュール・データベース6のデータ構造を示す。
【図3】地図データの構造の例である。
【図4】図1のスケジュール登録装置1を具体的なスケジュール管理システムに組み込む場合の構成例である。
【図5】位置データベース43の内容を示す説明図である。
【図6】スケジュール登録処理のフローチャートである。
【図7】スケジュール・データ入力画面の例を表す図である。
【図8】経路探索手段14による経路の推定方法を説明する図である。
【図9】時刻・場所設定処理のフローチャートである。
【図10】移動経路テーブル15に登録される移動経路Pの例を示す図である。
【図11】通過ノードNの近傍にスケジュール・データγのノードNが追加された場合の移動経路Pを示す図である。
【図12】通過ノードNの近傍にスケジュール・データγのノードNが追加された場合の移動経路Pを示す図である。
【図13】通過ノードNの近傍にスケジュール・データγのノードNが追加された場合の移動経路Pを示す図である。
【図14】通過ノードNの近傍にスケジュール・データγのノードNが追加された場合の移動経路Pを示す図である。
【図15】通過ノードNの近傍にスケジュール・データγのノードNが追加された場合の移動経路Pを示す図である。
【図16】通過ノードNの近傍にスケジュール・データγのノードNが追加された場合の移動経路Pを示す図である。
【図17】ディスプレイ9に表示されるスケジュール・データγの場所及び時間帯を一覧表の例である。
【符号の説明】
【0098】
1 スケジュール登録装置
2 候補経路抽出手段
3 候補経路選択手段
4 追加登録手段
5 入力手段
6 スケジュール・データベース
7 地図データベース
8 時刻表データベース
9 ディスプレイ
11 未登録時間帯抽出手段
12 未登録時間帯テーブル
13 移動経路抽出手段
14 経路探索手段
15 移動経路テーブル
16 候補経路演算手段
17 候補経路テーブル
21 候補表示手段
22 ユーザー選択手段
31 サーバ
32 携帯端末
41 スケジュール管理手段
42 通信手段
43 位置データベース
51 表示制御手段
52 時刻管理手段
53 GPS
54 通信手段
55 主制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スケジュール・データの内容を表すスケジュール項目に対応づけて、スケジュールの実行時間帯及び実行場所が記憶されたスケジュール・データベース;
地図上の地点を表すノード、ノード間を結ぶ通路を表すリンク、及び各リンクのコストとして与えられるそのリンクを通過するのに標準的に要する所要時間が記憶された地図データベース;
交通機関を表す前記各リンクに対して、その交通機関の時刻表を記憶する時刻表データベース;
並びに、スケジュール・データを登録するためのユーザの操作に応じて、スケジュール項目、実行時間帯、及び実行場所の入力を行う入力手段;
を備えたスケジュール管理システムにおいて、前記入力手段から入力されるスケジュール・データを前記スケジュール・データベースに登録するスケジュール登録装置であって、
前記入力手段から入力されるスケジュール・データが、実行時間帯を定刻に特定せず且つ実行場所を一箇所に特定しない時間・場所不定スケジュールの場合、既にスケジュール・データが登録済みの時間帯以外の未登録時間帯に当該時間・場所不定スケジュールを組み込んだ際に、地図データベース及び時刻表データベースに基づき各スケジュール・データの実行場所間をそれらの実行時間帯と整合するように移動する通過リンク、通過ノード、及び待ち時間の組み合わせ(以下「候補経路」という。)を前記地図データベースから抽出する候補経路抽出手段;
前記各候補経路の中から一の移動経路を選択する候補経路選択手段;
並びに、当該移動経路に基づき前記時間・場所不定スケジュールの実行時間帯及び実行場所を特定し、前記スケジュール・データベースに登録する追加登録手段;
を備えていることを特徴とするスケジュール登録装置。
【請求項2】
前記候補経路抽出手段は、
前記時間・場所不定スケジュールの所要時間よりも長い前記未登録時間帯を抽出する未登録時間帯抽出手段;
前記地図データベース及び前記時刻表データベースを参照し、前記未登録時間帯において、直前のスケジュール・データの終了時刻から直後のスケジュール・データの開始時刻までの間に、両スケジュール・データの実行場所の間を移動する通過リンク、通過ノード、及び待ち時間の組み合わせ(以下「移動経路」という。)を抽出する移動経路抽出手段;
並びに、前記移動経路の各通過ノードについて、当該通過ノードの直後に前記時間・場所不定スケジュールの実行場所のノードを追加して、最短時間の前記移動経路を再設定し、前後の登録済みのスケジュール(以下「既登録スケジュール」という。)の終了時刻と開始時刻の間に前記移動経路が設定できる場合には、当該移動経路を前記候補経路とする候補経路演算手段;
を備えた請求項1記載のスケジュール登録装置。
【請求項3】
前記候補経路選択手段は、
前記各候補経路に従って時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補を一覧表としてディスプレイ上に表示する候補表示手段;
並びに、ユーザの入力操作に従って前記一覧表から挿入時刻の候補を選択するユーザ選択手段;
を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のスケジュール登録装置。
【請求項4】
前記候補表示手段は、前記各候補経路について、待ち時間の総和が少ない順に並べ替えて、前記候補経路に対する時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補を一覧表としてディスプレイ上に表示することを特徴とする請求項3記載のスケジュール登録装置。
【請求項5】
前記候補表示手段は、前記各候補経路について、移動距離の総和が少ない順に並べ替えて、前記候補経路に対する時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補を一覧表としてディスプレイ上に表示することを特徴とする請求項3記載のスケジュール登録装置。
【請求項6】
前記候補表示手段は、前記各候補経路について、移動時間の総和が少ない順に並べ替えて、前記候補経路に対する時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補を一覧表としてディスプレイ上に表示することを特徴とする請求項3記載のスケジュール登録装置。
【請求項7】
スケジュール・データの内容を表すスケジュール項目に対応づけて、スケジュールの実行時間帯及び実行場所が記憶されたスケジュール・データベース;
地図上の地点を表すノード、ノード間を結ぶ通路を表すリンク、及び各リンクのコストとして与えられるそのリンクを通過するのに標準的に要する所要時間が記憶された地図データベース;
交通機関を表す前記各リンクに対して、その交通機関の時刻表を記憶する時刻表データベース;
並びに、スケジュール・データを登録するためのユーザの操作に応じて、スケジュール項目、実行時間帯、及び実行場所の入力を行う入力手段;
を備えたスケジュール管理システムにおいて、前記入力手段から入力されるスケジュール・データを前記スケジュール・データベースに登録するスケジュール登録方法であって、
前記入力手段から入力されるスケジュール・データが、実行時間帯を定刻に特定せず且つ実行場所を一箇所に特定しない時間・場所不定スケジュールの場合、既にスケジュール・データが登録済みの時間帯以外の未登録時間帯に当該時間・場所不定スケジュールを組み込んだ際に、地図データベース及び時刻表データベースに基づき各スケジュール・データの実行場所間をそれらの実行時間帯と整合するように移動する通過リンク、通過ノード、及び待ち時間の組み合わせ(以下「候補経路」という。)を前記地図データベースから抽出する候補経路抽出ステップ;
前記各候補経路の中から一の移動経路を選択する候補経路選択ステップ;
並びに、当該移動経路に基づき前記時間・場所不定スケジュールの実行時間帯及び実行場所を特定し、前記スケジュール・データベースに登録する追加登録ステップ;
を備えていることを特徴とするスケジュール登録方法。
【請求項8】
前記候補経路抽出ステップにおいては、
前記時間・場所不定スケジュールの所要時間よりも長い前記未登録時間帯を抽出する未登録時間帯抽出ステップ;
前記地図データベース及び前記時刻表データベースを参照し、前記未登録時間帯において、直前のスケジュール・データの終了時刻から直後のスケジュール・データの開始時刻までの間に、両スケジュール・データの実行場所の間を移動する通過リンク、通過ノード、及び待ち時間の組み合わせ(以下「移動経路」という。)を抽出する移動経路抽出ステップ;
並びに、前記移動経路の各通過ノードについて、当該通過ノードの直後に前記時間・場所不定スケジュールの実行場所のノードを追加して、最短時間の前記移動経路を再設定し、前後の登録済みのスケジュール(以下「既登録スケジュール」という。)の終了時刻と開始時刻の間に前記移動経路が設定できる場合には、当該移動経路を前記候補経路とする候補経路演算ステップ;
を備えた請求項7記載のスケジュール登録方法。
【請求項9】
前記候補経路選択ステップにおいては、
前記各候補経路に従って時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補を一覧表としてディスプレイ上に表示する候補表示ステップ;
並びに、ユーザの入力操作に従って前記一覧表から挿入時刻の候補を選択するユーザ選択ステップ;
を備えていることを特徴とする請求項7又は8記載のスケジュール登録方法。
【請求項10】
前記候補表示ステップにおいては、前記各候補経路について、待ち時間の総和が少ない順に並べ替えて、前記候補経路に対する時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補を一覧表としてディスプレイ上に表示することを特徴とする請求項9記載のスケジュール登録方法。
【請求項11】
前記候補表示ステップにおいては、前記各候補経路について、移動距離の総和が少ない順に並べ替えて、前記候補経路に対する時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補を一覧表としてディスプレイ上に表示することを特徴とする請求項9記載のスケジュール登録方法。
【請求項12】
前記候補表示ステップにおいては、前記各候補経路について、移動時間の総和が少ない順に並べ替えて、前記候補経路に対する時間・場所不定スケジュールの挿入時刻の候補を一覧表としてディスプレイ上に表示することを特徴とする請求項9記載のスケジュール登録方法。
【請求項13】
コンピュータに読み込ませて実行することにより、コンピュータを請求項1乃至6の何れか一に記載のスケジュール登録装置として機能させることを特徴とするプログラム。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−58259(P2007−58259A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−239314(P2005−239314)
【出願日】平成17年8月22日(2005.8.22)
【出願人】(597151563)株式会社ゼンリン (155)
【Fターム(参考)】