説明

スケジュール管理装置、スケジュール管理方法、スケジュール管理プログラム、および記録媒体

【課題】スケジュールの空き時間に訪問できる施設を提示し、空き時間を有効に活用すること。
【解決手段】スケジュール管理装置100は、記録部101と、抽出部102と、選出部103と、出力部104とを備える。記録部101は、利用者のスケジュールに関する情報を記録する。抽出部102は、記録部101に記録されているスケジュールに関する情報から、スケジュールに空きのある時間(以下「空き時間」という)の情報と、当該空き時間の前後の時間帯におけるスケジュールを示す情報とを抽出する。選出部103は、抽出部102によって抽出された上記情報に基づいて、空き時間内に立ち寄り可能な施設を選出する。出力部104は、選出部103によって選出された施設の情報を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両などの移動体に搭載されるスケジュール管理装置、スケジュール管理方法、スケジュール管理プログラム、および記録媒体に関する。ただし、この発明は、上述のスケジュール管理装置、スケジュール管理方法、スケジュール管理プログラム、および記録媒体に限られない。
【背景技術】
【0002】
従来、行動予定などのスケジュールを管理するにあたり、紙媒体のスケジュール帳にスケジュールを記帳することが一般におこなわれているが、近年では、携帯電話やパソコンといった電子機器にスケジュールを登録することがおこなわれている。たとえば、各スケジュール間の移動時間を推定することにより、利用者からの入力に基づく新規のスケジュールの登録が可能か否かを判断し、登録が可能と判断された場合に、新規のスケジュールの登録を受け付けるようにした技術が提案されている。(たとえば、下記特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2005−228020号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術は、各スケジュール間の空き時間が移動時間以上に存在する場合に、このスケジュールを遂行した際には、利用者は各スケジュール間の空き時間を持て余してしまうといった問題が一例として挙げられる。つまり、特許文献1に記載の技術は、各スケジュール間に、利用者にとって有効なスケジュールを提供することができないという不具合が一例としてあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかるスケジュール管理装置は、利用者のスケジュールに関する情報を記録する記録手段と、前記記録手段に記録されているスケジュールに関する情報から、スケジュールに空きのある時間(以下「空き時間」という)の情報と、当該空き時間の前後の時間帯におけるスケジュールを示す情報とを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された前記情報に基づいて、前記空き時間内に立ち寄り可能な施設を選出する選出手段と、前記選出手段によって選出された施設の情報を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、請求項10の発明にかかるスケジュール管理方法は、予め記録されているスケジュールに関する情報から、スケジュールに空きのある時間(以下「空き時間」という)と、当該空き時間の前後の時間帯におけるスケジュールを示す情報とを抽出する抽出工程と、前記抽出工程にて抽出された前記情報に基づいて、前記空き時間内に立ち寄り可能な施設を選出する選出工程と、前記選出工程にて選出された施設の情報を出力する出力工程と、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、請求項11の発明にかかるスケジュール管理プログラムは、請求項10に記載のスケジュール管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0008】
また、請求項12の発明にかかる記録媒体は、請求項11に記載のスケジュール管理プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録したことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるスケジュール管理装置、スケジュール管理方法、スケジュール管理プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
(実施の形態)
(スケジュール装置の機能的構成)
この発明の実施の形態にかかるスケジュール管理装置100の機能的構成について説明する。以下に説明するスケジュール管理装置100は、ナビゲーション装置、携帯電話装置、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)などの電子機器によって実現可能なほか、当該電子機器などの利用者端末装置とネットワークにより接続し且つ利用者ごとのスケジュールを管理する管理サーバによって構成することも可能である。
【0011】
図1は、本実施の形態にかかるスケジュール管理装置100の機能的構成の一例を示すブロック図である。図1において、スケジュール管理装置100は、記録部101と、抽出部102と、選出部103と、出力部104と、媒体情報取得部105と、判別部106と、格納部107と、取得部108と、判定部109と、変更部110と、受付部111とを備えて構成される。
【0012】
記録部101は、利用者のスケジュールに関する情報を記録する。スケジュールは、行動予定を示したものであり、具体的には、時間、場所(位置)、および行事を示したものである。記録部101は、このようなスケジュールに関する情報を利用者ごとに記録する。なお、スケジュール管理装置100が個人所有の電子機器である場合は、所有者と利用者とが同一であると想定できるため、記録部101はスケジュールに関する情報を利用者ごとに分類して記録する必要はない。
【0013】
抽出部102は、記録部101に記録されているスケジュールに関する情報から、スケジュールに空きのある時間(以下「空き時間」という)の情報と、当該空き時間の前後の時間帯におけるスケジュールを示す情報とを抽出する。空き時間の情報は、空き時間の長さの情報、空き時間の前のスケジュールの終了時刻の情報、および空き時間の後のスケジュールの開始時刻の情報を有する。空き時間の前後の時間帯におけるスケジュールを示す情報は、たとえば、スケジュールの内容を示す情報や、スケジュールの位置を示す情報である。なお、スケジュールの位置を示す情報は、具体的には、緯度経度情報やエリアの情報である。
【0014】
選出部103は、抽出部102によって抽出された上記情報に基づいて、立ち寄り可能な施設を選出する。選出部103は、施設までの移動時間および施設における滞在時間を勘案して、施設を選出する。なお、利用者に対して複数の施設の情報を提供するため、選出部103は、複数の施設を選出するが、1箇所のみの施設を選出してもよい。
【0015】
出力部104は、選出部103によって選出された施設の情報を出力する。出力部104から出力される情報は、ディスプレイなどの表示画面に表示する。なお、当該スケジュール管理装置100を管理サーバによって実現する場合は、出力部104から出力される情報は図示しない送信部から利用者端末装置へ送信される。
【0016】
媒体情報取得部105は、利用者の移動する際の移動媒体の情報を取得する。移動媒体の情報は、電車やバスなどの交通機関を利用する徒歩か、自動車を利用する車かという情報である。たとえば、車両に搭載されるナビゲーション装置によってスケジュール管理装置100を実現する場合には、予め移動媒体を車として設定していればよく、媒体情報取得部105は、その都度、移動媒体の情報を取得する必要はない。なお、携帯型ナビゲーション装置や携帯電話装置によってスケジュール管理装置100を実現する場合には、利用者からの入力に基づいて、徒歩か車かの選択をその都度受け付けるようにすることも可能である。
【0017】
このような媒体情報取得部105を備えた構成において、選出部103は、媒体情報取得部105によって取得された移動媒体の情報を用いて、施設を選出する。すなわち、選出部103は、空き時間、当該空き時間の前後のスケジュールの位置を示す情報、および移動媒体の情報に基づいて、移動時間および滞在時間を勘案した上で、空き時間に立ち寄ることのできる施設を選出する。
【0018】
また、選出部103は、空き時間の時間帯に応じた施設を選出してもよい。具体的には、選出部103は、食事どきなどに飲食店などを優先して選出する。なお、このほかにも、選出部103は、施設の内容、たとえば、セールやイベントをおこなっている場合に当該施設を優先して選出することも可能であるし、また、祭りや花火大会などの行事がおこなわれている場合には、当該行事がおこなわれている場所を施設として優先して選出することも可能である。
【0019】
また、判別部106は、記録部101に記録されたスケジュールの行事に関する情報を用いて、利用者の趣味または嗜好に関する属性を判別する。属性を判別するに際しては、たとえば、予め対応付けられた属性とワードとのテーブルが用いられる。たとえば、「サッカー」というワードと属性としての「スポーツ好き」とが対応付けられているテーブルを用いた場合、「サッカー観戦」という行事がスケジュールに記録されているとすると、判別部106は、「サッカー」という特定のワードから利用者の属性を「スポーツ好き」として判別する。
【0020】
なお、このようなテーブルは多数設定されており、より詳細な属性が判別されるようになっている。また、スケジュール内に特定のワードが記録されている回数などを考慮するようにし、すなわち、回数の多いものを優先して属性の判別に用いるようにすれば、より詳細な属性を判別することが可能である。このような属性を判別するような構成において、選出部103は、判別部106によって判別された属性を用いて、施設を選出する。これにより、利用者に即した施設を提供することが可能になる。
【0021】
また、格納部107は、利用者の移動履歴情報を格納する。移動履歴情報は、主に過去に立ち寄った施設の情報である。この場合、判別部106は、格納部107に格納される移動履歴情報を用いて、利用者の趣味または嗜好に関する属性を判別する。なお、属性の判別については、上述した、スケジュールの行事に関する情報を用いた属性の判別と同様に、施設の名称やジャンルなどから、施設の名称に含まれる所定のワードと属性とを対応付けたテーブルを用いればよい。なお、移動履歴の中から、滞在時間や訪問回数などの情報を用いれば、詳細な属性を判別することも可能である。
【0022】
また、取得部108は、現在時刻の情報と、現在位置に関する情報とを取得する。現在位置の情報は、緯度経度情報やエリアの情報である。なお、管理サーバによってスケジュール管理装置100を実現する場合、取得部108は、利用者端末装置の現在時刻の情報と、現在位置に関する情報とを当該利用者端末装置から受信することにより取得する。
【0023】
また、判定部109は、現在時刻および現在位置が、当該時刻におけるスケジュールが示す時刻および位置に一致しない場合に、当該スケジュールの属性情報、空き時間の情報、および次のスケジュールに関する情報に基づいて、当該スケジュールを空き時間にずらすことが可能か否かを判定する。スケジュールの属性情報は、スケジュールの予定変更(ずらすこと)が可能か否かを示す情報である。たとえば、ライブのスポーツ観戦などの予定は予定変更ができない属性であり、また、映画館における映画鑑賞などの予定は2時間程度ずらすことにより目的を達成することができるため予定変更ができる属性として設定されている。
【0024】
判定部109は、この属性情報と、空き時間の情報と、次のスケジュールの位置を示す情報とを用いて、移動時間を勘案した上で、当該スケジュールを空き時間にずらすことが可能か否かを判定する。
【0025】
変更部110は、判定部109によって当該スケジュールを空き時間にずらすことが可能と判定された場合に、当該スケジュールを空き時間にずらすとともに、選出部103によって選出された施設を消去して、スケジュールの変更をおこなう。すなわち、変更部110は、当該スケジュールを空き時間にシフトし、1日の行動予定を変更する。なお、空き時間に立ち寄る施設が登録されていた場合であっても、予定が変動した際には、スケジュールを優先して遂行させるようにし、空き時間に立ち寄る施設については、状況に応じて消去する。また、スケジュールを空き時間にシフトした際に、当該スケジュールの後に、さらに空き時間がある場合は、上述したように、選出部103が立ち寄り可能な施設を選出すればよい。
【0026】
また、選出部103は、判定部109によって当該スケジュールをずらすことが不可能と判定された場合には、現在時刻から次のスケジュールの開始時刻までを空き時間として、当該空き時間に立ち寄り可能な施設を再度選出する。この場合、変更部110は、当該スケジュールが遂行されなかったものとして、当該スケジュールを消去すればよい。なお、この場合、スケジュールを消去して他の施設を選出するか否かの旨を利用者に通知するようにし、利用者からの入力に基づいてスケジュールの消去および他の施設の選出をおこなってもよい。
【0027】
また、受付部111は、スケジュールが遂行された旨、またはスケジュールをキャンセルする旨の入力を受け付ける。本構成は、スケジュールが予定より早く終わった場合や、当該場所が混雑等しておりスケジュールをキャンセルする場合を想定している。選出部103は、受付部111により上記入力を受け付けた時刻から次のスケジュールの開始時刻までを空き時間として、当該空き時間内に立ち寄り可能な施設を再度選出する。すなわち、選出部103は、スケジュールの遂行時刻が予定よりも早まった場合や遅れた場合のほか、スケジュールがキャンセルされた場合、空き時間が変動したときに、当該空き時間に応じた施設を再度選出する。
【0028】
なお、選出部103は、受付部111により上記入力を受け付けた時刻が当該時刻におけるスケジュールの終了予定時刻と比較して所定時間以上の差がある場合に、施設を選出してもよい。これは、スケジュールに大幅な変動がないにもかかわらず、空き時間に立ち寄る施設を頻繁に変える(選出)ことがないようにするためである。所定時間は、たとえば30分などとして予め設定される時間であり、利用者により設定変更可能である。
【0029】
なお、スケジュールが示す時刻が予定より大幅に遅れ、次のスケジュールの開始時刻が迫っている場合には、つまり、空き時間が少なくなった場合には、選出部103による施設の再選出をおこなわないようにするだけでなく、先に登録されている空き時間に立ち寄る施設の立ち寄り自体を消去する。すなわち、予定が変動した場合であっても、スケジュールを優先して遂行させるようにし、空き時間に立ち寄る施設については、状況に応じて消去する。
【0030】
また、利用者がスケジュールを予定通り遂行している場合であっても、スケジュールが遂行された旨の入力を受け付けるようにし、これを受け付けた時点で、渋滞情報等を加味して、元々選出されている施設への移動時間等を再度算出(経路探索)するようにすれば、現状に即したプランを提示することも可能である。
【0031】
(スケジュール管理装置のスケジュール管理処理手順)
つぎに、図2を用いて、スケジュール管理装置100のスケジュール管理処理手順について説明する。図2は、本実施の形態にかかるスケジュール管理装置100のスケジュール管理処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0032】
図2のフローチャートにおいて、スケジュール管理装置100は、たとえば、スケジュールの当日の行動前に、スケジュールの閲覧要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS201)。スケジュールの閲覧要求を受け付けるまで待機状態にあり(ステップS201:Noのループ)、スケジュールの閲覧要求を受け付けると(ステップS201:Yes)、抽出部102が、空き時間の情報と、当該空き時間の前後の時間帯におけるスケジュールを示す情報とを抽出する(ステップS202)。
【0033】
そして、抽出部102により空き時間が抽出されたか否か、すなわち、空き時間がある場合か否かを判断する(ステップS203)。空き時間がない場合(ステップS203:No)、一連の処理を終了する。空き時間がある場合(ステップS203:Yes)、選出部103が当該空き時間内に立ち寄り可能な施設を選出する(ステップS204)。そして、選出部103により選出された施設の情報を出力部104が出力する(ステップS205)。
【0034】
施設の情報は、たとえば、表示画面により出力される。そして、立ち寄る施設の選択を受け付けた場合(ステップS206:Yes)、選択された施設を立ち寄り地としてスケジュールに記録し(ステップS207)、一連の処理を終了する。立ち寄る施設の選択を受け付けない場合(ステップS206:No)、具体的には、利用者がスケジュールの変更を希望しない場合、一連の処理を終了する。
【0035】
以上説明したように、本実施の形態にかかるスケジュール管理装置100によれば、スケジュールの空き時間内に立ち寄ることのできる施設を選出し、当該施設の情報を出力するようにしたので、利用者に対して、空き時間に訪問できる施設を提示することが可能になる。したがって、利用者は、空き時間を持て余してしまうことなく、時間を有効に活用することができる。
【0036】
また、利用者が移動する際の移動媒体の情報を取得するようにすれば、移動媒体に応じた施設を選出することができる。したがって、車の場合や徒歩の場合に応じた、空き時間に立ち寄ることができる施設を利用者に提示することができる。
【0037】
また、空き時間の時間帯に応じた施設を選出するようにすれば、食事どきには飲食店など、利用者のニーズに応じた施設を優先して提示することができる。
【0038】
また、スケジュールの行事に関する情報から判別した利用者の趣味または嗜好に関する属性を用いて、施設を選出するようにすれば、利用者の趣味や嗜好に応じた施設を提示することができる。
【0039】
また、利用者の移動履歴情報を用いて、利用者の趣味または嗜好に関する属性を判別するようにすれば、より利用者の好みに応じた施設を提示することができる。
【0040】
また、現在位置および現在時刻が、当該時刻のスケジュールの位置および時刻に一致せず、当該スケジュールを前記空き時間にずらすことが可能な場合に、当該スケジュールを空き時間にシフトするようにすれば、たとえば、渋滞などによりスケジュールの開始に遅れが生じた場合であっても、利用者は当該スケジュールを達成することができる。
【0041】
また、当該スケジュールをずらすことが不可能な場合に、現在時刻から次のスケジュールの開始時刻までを空き時間として、立ち寄り可能な施設を再度選出するようにすれば、スケジュールを遂行できない場合であっても、利用者は、時間を持て余すことなく、他の施設にて時間を有効に利用することができる。
【0042】
また、スケジュールが遂行された旨、またはスケジュールをキャンセルする旨の入力を受け付けた時刻から次のスケジュールの開始時刻までを空き時間として、施設を選出するようにすれば、実際のスケジュールに対する遂行状況に応じて、リアルタイムに立ち寄り可能な施設を選出することができる。
【0043】
また、利用者端末装置とネットワークにより接続し、利用者ごとのスケジュールを管理する管理サーバによってスケジュール管理装置100を実現すれば、たとえば、利用者が所有する自宅のPCや携帯電話装置やナビゲーション装置などのいずれかの機器から、IDおよびパスワードを用いて管理サーバにアクセスすることにより、いずれの装置からもスケジュールの設定をおこなうことが可能になる。
【0044】
したがって、操作性のよいPCにてスケジュールの設定をおこなうことができる。また、実際に移動する際に、携帯電話装置やナビゲーション装置にて空き時間に立ち寄ることのできる施設の情報を受信することが可能になる。つまり、利用者は、移動時などに提示された施設に立ち寄るか否かを移動時の状況や気分によって判断することも可能になる。
【実施例】
【0045】
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、車両等に搭載され携行可能な携帯型ナビゲーション装置、自宅等に設置されるPC、利用者ごとのスケジュールを管理するスケジュール管理サーバによって構成されるスケジュール管理システム300を実施した場合の一例について説明する。なお、実施の形態に示したスケジュール管理装置100は、主にスケジュール管理サーバによって実現されるが、利用者からの入力がおこなわれる受付部111については携帯型ナビゲーション装置がその役割を担う。
【0046】
(スケジュール管理システムのシステム構成)
まず、図3を用いて、本実施例にかかるスケジュール管理システム300のシステム構成について説明する。図3は、本実施例にかかるスケジュール管理システム300のシステム構成図である。図3において、スケジュール管理システム300は、スケジュール管理サーバ301と、携帯型ナビゲーション装置302と、PC303とで構成されている。
【0047】
スケジュール管理サーバ301は、携帯型ナビゲーション装置302と、PC303とに対して、インターネットなどのネットワーク310を介して接続される。スケジュール管理サーバ301は、たとえば、所定のポータルサイト上に利用者ごとに割り当てられるフォルダを設け、当該フォルダに対して利用者からのスケジュールの入力がおこなわれることにより、利用者ごとのスケジュールに関する情報を管理する。
【0048】
スケジュールの登録は、主にPC303から利用者の入力に基づいておこなわれる。具体的には、スケジュール管理サーバ301によるIDおよびパスワードを用いた認証に成功した場合に、PC303とスケジュール管理サーバ301のフォルダとが接続され、PC303を用いて利用者がフォルダ内のスケジュールに予定を書き込むことによりスケジュールの登録がおこなわれる。
【0049】
なお、スケジュールの登録は、PC303からおこなうことに限らず、携帯型ナビゲーション装置302からおこなうことも可能であるし、図示せぬ携帯電話装置からおこなうことも可能である。このスケジュールは、図4を用いて後述するが、具体的には、時間、場所、行事の情報からなる。
【0050】
また、スケジュール管理サーバ301は、スケジュールに空きのある時間(以下「空き時間」という)内に立ち寄ることが可能な施設を選出し、当該施設の情報を送信する。施設の選出をおこなうタイミングは、任意であり、スケジュール当日の閲覧を要求する旨の情報を受信したときでもよいし、スケジュールの書き込みがあったときやスケジュールの前日などとしてもよい。送信先は、携帯型ナビゲーション装置302およびPC303であるが、以下では、主に携帯型ナビゲーション装置302に送信する場合について説明する。
【0051】
携帯型ナビゲーション装置302は、たとえば、電源がオンになった際に、上述した所定のポータルサイト上にアクセスするためのIDおよびパスワードの入力を受け付ける画面を表示する。そして、携帯型ナビゲーション装置302は、利用者から入力されたIDおよびパスワードをスケジュール管理サーバ301へ送信し、スケジュール管理サーバ301での認証に成功した場合に、スケジュール管理サーバ301から、たとえば当日のスケジュールに関する情報を受信する。なお、IDおよびパスワードの入力がない場合や、スケジュール管理サーバ301による認証に失敗した場合は、フォルダへのアクセスが禁止され、携帯型ナビゲーション装置302は、利用者をゲストユーザとしてナビゲーション機能の使用やインターネットへの接続を許可する。
【0052】
なお、スケジュール管理サーバ301からのスケジュールに関する情報の送信先は、携帯型ナビゲーション装置302やPC303に限らず、図示せぬ携帯電話装置とすることも可能である。また、送信するスケジュールに関する情報は、スケジュール当日のものに限られるものではなく、利用者からの入力に応じて、次の日以降のスケジュールでもよい。
【0053】
本実施例の構成の説明に入る前に、図3〜図5を用いて本実施例の概要について簡単に説明しておく。図4は、スケジュール管理サーバ301に格納されるスケジュール表の一例を示した説明図である。図5は、図4に示したスケジュールから抽出した空き時間の情報の一例を示した説明図である。図6は、空き時間に立ち寄る施設をスケジュールとして登録したドライブプランの一例を示した説明図である。
【0054】
図4は、スケジュール管理サーバ301にて格納される、ある利用者の○月×日のスケジュール表400を示している。このスケジュール表400は、時間の情報と、行事の情報と、場所の情報とからなり、10:00〜20:00までの予定が記録されている。このようなスケジュール表から、たとえば9:00〜20:00の範囲で、空き時間を抽出すると、図5に示す時間が抽出される。特に、符号501に示すように12:00〜14:00は、昼食の時間帯で2時間の空き時間となる。スケジュール管理サーバ301は、この時間帯で前後のスケジュールが示す位置を考慮して、立ち寄ることが可能な飲食店を選出して、携帯型ナビゲーション装置302へ送信する。携帯型ナビゲーション装置302は、受信した情報を表示する。
【0055】
そして、携帯型ナビゲーション装置302は、表示する施設の中から利用者からの入力に基づき施設を選択し、経路探索をおこなって行動予定を立てると、図6に示すドライブプラン600を作成する。すなわち、符号601に示すように、お昼どきの空き時間12:00〜14:00にDレストランがドライブプラン600として組み込まれている。なお、このようなドライブプラン600の作成は、一例であり、以下に本実施例の詳細について説明する。
【0056】
(スケジュール管理サーバのハードウェア構成)
図7を用いて、本実施例にかかるスケジュール管理サーバ301のハードウェア構成について説明する。図7は、本実施例にかかるスケジュール管理サーバ301のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0057】
図7において、スケジュール管理サーバ301は、CPU701と、ROM702と、RAM703と、磁気ディスクドライブ704と、磁気ディスク705と、光ディスクドライブ706と、光ディスク707と、音声I/F(インターフェース)708と、スピーカ709と、入力デバイス710と、映像I/F711と、ディスプレイ712と、通信I/F713とを備えている。また、各構成部701〜713はバス720によってそれぞれ接続されている。
【0058】
CPU701は、スケジュール管理サーバ301の全体の制御を司る。ROM702は、ブートプログラム、スケジュール管理プログラム、などの各種プログラムを記録している。また、RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。
【0059】
スケジュール管理プログラムは、磁気ディスク705に記録されているスケジュールに関する情報から、空き時間の情報と、当該空き時間の前後の時間帯におけるスケジュールを示す情報とを抽出するとともに、抽出した情報に基づいて、立ち寄り可能な施設を選出する処理をおこなうためのプログラムである。なお、このプログラムは、スケジュールの遂行状況等に応じて、立ち寄り可能な施設の再選出や、スケジュールの変更などもおこなう。選出された施設の情報は、通信I/F713を介して携帯型ナビゲーション装置302またはPC303へ送信される。なお、CPU701は、上述した実施の形態における抽出部102、選出部103、判別部106、判定部109および変更部110に相当する。
【0060】
磁気ディスクドライブ704は、CPU701の制御にしたがって磁気ディスク705に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク705は、磁気ディスクドライブ704の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク705としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
【0061】
磁気ディスク705は、利用者ごとのスケジュールに関する情報のほか、利用者の趣味または嗜好に関する属性情報、利用者の移動履歴情報、スケジュールを空き時間にシフトさせることができるか否かを示すスケジュールの属性情報などを記録する。なお、磁気ディスク705は、上述した実施の形態における記録部101および格納部107に相当する。
【0062】
光ディスクドライブ706は、CPU701の制御にしたがって光ディスク707に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク707は、光ディスクドライブ706の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク707は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱自在な記録媒体として、光ディスク707のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
【0063】
音声I/F708は、スピーカ709に接続される。スピーカ709からは、音声が出力される。入力デバイス710は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス710は、リモコン、キーボード、マウス、タッチパネルのうち、いずれか一つの形態によって実現されてもよいし、複数の形態によって実現されてもよい。
【0064】
映像I/F711は、ディスプレイ712に接続される。映像I/F711は、具体的には、たとえば、ディスプレイ712全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ712を表示制御する制御ICなどによって構成される。
【0065】
ディスプレイ712には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ712は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
【0066】
通信I/F713は、無線を介してネットワークに接続され、スケジュール管理サーバ301とCPU701とのインターフェースとして機能する。通信I/F713は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU701とのインターフェースとしても機能する。
【0067】
通信I/F713は、スケジュールの空き時間に立ち寄ることができる施設の情報や、スケジュールに関する情報を携帯型ナビゲーション装置302へ送信する機能を有する。また、通信I/F713は、利用者が移動する際の移動媒体の情報のほか、現在時刻の情報および現在位置に関する情報を受信する。なお、通信I/F713は、上述した実施の形態における出力部104、媒体情報取得部105および取得部108に相当する。
【0068】
図1に示した本実施の形態におけるスケジュール管理装置100が備える、記録部101と、抽出部102と、選出部103と、出力部104と、媒体情報取得部105と、判別部106と、格納部107と、取得部108と、判定部109と、変更部110とは、図3に示したスケジュール管理サーバ301におけるROM702、RAM703、磁気ディスク705、光ディスク707などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU701が所定のプログラムを実行し、スケジュール管理サーバ301における各部を制御することによってその機能を実現する。なお、受付部111は、詳細については後述するが、携帯型ナビゲーション装置302によってその機能を実現する。
【0069】
すなわち、本実施例のスケジュール管理サーバ301は、スケジュール管理サーバ301における記録媒体としてのROM702に記録されているスケジュール管理プログラムをCPU701が実行することにより、図1に示したスケジュール管理装置100が備える機能を、図2に示したスケジュール管理処理手順で実行することができる。
【0070】
(携帯型ナビゲーション装置のハードウェア構成)
図8を用いて、本実施例にかかる携帯型ナビゲーション装置302のハードウェア構成について説明する。図8は、本実施例にかかる携帯型ナビゲーション装置302のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0071】
図8において、携帯型ナビゲーション装置302は、CPU801と、ROM802と、RAM803と、磁気ディスクドライブ804と、磁気ディスク805と、光ディスクドライブ806と、光ディスク807と、音声I/F(インターフェース)808と、スピーカ809と、入力デバイス810と、映像I/F811と、ディスプレイ812と、通信I/F813と、GPSユニット814とを備えている。また、各構成部801〜814はバス820によってそれぞれ接続されている。
【0072】
CPU801は、携帯型ナビゲーション装置302の全体の制御を司る。ROM802やフラッシュROM等の書換え可能な不揮発性メモリは、ブートプログラム、現在位置算出プログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラムなどの各種プログラムを記録している。また、RAM803は、CPU801のワークエリアとして使用される。
【0073】
現在位置算出プログラムは、たとえば、後述するGPSユニット814の出力情報に基づいて、車両の現在位置(携帯型ナビゲーション装置302の現在位置)を算出させる。
【0074】
経路探索プログラムは、後述する磁気ディスク805に記録されている地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短(または最速)経路やユーザが指定した条件に最も合致する経路などである。また、目的地点のみならず、立ち寄り地点や休憩地点までの経路を探索してもよい。
【0075】
この目的地点または立ち寄り地点は、スケジュール管理サーバ301から通信I/F813を介して取得するスケジュールの開催地や、スケジュールの空き時間に立ち寄ることのできる施設などである。探索された誘導経路は、CPU801を介して音声I/F808や映像I/F811へ出力される。
【0076】
経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在位置算出プログラムを実行することによって算出された車両の現在位置情報、磁気ディスク805から読み出された地図データに基づいて、リアルタイムな経路誘導情報を生成させる。生成された経路誘導情報は、CPU801を介して音声I/F808や映像I/F811へ出力される。
【0077】
磁気ディスクドライブ804は、CPU801の制御にしたがって磁気ディスク805に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク805は、磁気ディスクドライブ804の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク805としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
【0078】
光ディスクドライブ806は、CPU801の制御にしたがって光ディスク807に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク807は、光ディスクドライブ806の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク807は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱自在な記録媒体として、光ディスク807のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
【0079】
音声I/F808は、スピーカ809に接続される。スピーカ809からは、音声が出力される。入力デバイス810は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス810は、リモコン、キーボード、マウス、タッチパネルのうち、いずれか一つの形態によって実現されてもよいし、複数の形態によって実現されてもよい。この入力デバイス810を利用して、利用者から空き時間に立ち寄る施設の選択やスケジュールが遂行された旨や、スケジュールをキャンセルする旨の入力がおこなわれる。なお、入力デバイス810は、上述した実施の形態におけるスケジュール管理装置100の受付部111に相当する。
【0080】
映像I/F811は、ディスプレイ812と接続される。映像I/F811は、具体的には、たとえば、ディスプレイ812全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ812を表示制御する制御ICなどによって構成される。
【0081】
ディスプレイ812には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ812は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。ディスプレイ812からは、スケジュール管理サーバ301から受信した、スケジュールに関する情報や、空き時間に立ち寄ることのできる施設の情報が表示出力される。なお、映像I/
F811とディスプレイ812は、上述したスケジュール管理サーバ301の通信I/F713と同様に、実施の形態におけるスケジュール管理装置100の出力部104に相当する。
【0082】
通信I/F813は、無線を介してネットワークに接続され、携帯型ナビゲーション装置302とCPU801とのインターフェースとして機能する。通信I/F813は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU801とのインターフェースとしても機能する。通信I/F813を、スケジュール管理サーバ301と直接通信をおこなう通信モジュールとして機能させることにより、スケジュール管理サーバ301との情報の送受信がおこなわれる。通信I/F813を介して、現在位置の情報や、移動媒体の情報をスケジュール管理サーバ301へ送信するとともに、スケジュールに関する情報や空き時間に立ち寄ることのできる施設の情報を受信する。
【0083】
GPSユニット814は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在地点を示す情報を出力する。GPSユニット814の出力情報は、CPU801による車両の現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。GPSユニット814は、スケジュール管理サーバ301の通信I/F713と同様に、上述した実施の形態における取得部108に相当する。
【0084】
(スケジュール管理システムによるスケジュール管理処理の一例)
つぎに、図9を用いて、スケジュール管理システム300によるスケジュール管理処理の一例について説明する。図9は、スケジュール管理システム300によるスケジュール管理処理の一例を示すフローチャートである。
【0085】
図9のフローチャートにおいて、携帯型ナビゲーション装置302のCPU801は、たとえば、起動したときや、予め設定された時刻(たとえば午前8時など一日の始まりの時間)になると、CPU801が通信I/F813を制御して、スケジュール管理サーバ301へ、スケジュールに関する情報の送信を要求する旨の情報を送信する(ステップS901)。なお、このとき、利用者を特定するための認証情報(IDおよびパスワード)も同時に送信される。
【0086】
一方、スケジュール管理サーバ301のCPU701は、携帯型ナビゲーション装置302から、通信I/F713により、スケジュールに関する情報の送信を要求する旨の情報を受信するまで待機状態にあり(ステップS902:Noのループ)、当該情報を受信すると(ステップS902:Yes)、磁気ディスク705に、当該利用者の当日のスケジュールが記録されているか否かを判断する(ステップS903)。なお、ステップS902においては、認証情報を用いて認証に成功したことを前提とする。
【0087】
ステップS903において、磁気ディスク705にスケジュールが記録されていると判断した場合(ステップS903:Yes)、CPU701は、磁気ディスクドライブ704を制御して、各スケジュール間の空き時間の情報と、当該空き時間の前後の位置に関する情報とを抽出する(ステップS904)。
【0088】
そして、抽出した空き時間が所定時間以上あるか否かを判断する(ステップS905)。具体的には、空き時間の前後のスケジュールが示す位置や移動時間を勘案した上で、空き時間が所定時間以上か否かを判断する。所定時間以上の空き時間があると判断した場合(ステップS905:Yes)、移動媒体の情報を取得する(ステップS906)。なお、移動媒体の情報は、たとえば、ステップS902において、スケジュールに関する情報の送信を要求する旨の情報とともに受信され、RAM703などに一時的に記録されているものをCPU701の制御により取得すればよい。
【0089】
このあと、CPU701が磁気ディスクドライブ704を制御して、磁気ディスク705に記録される、スケジュールの行事に関する情報および移動履歴情報から利用者の属性を判別する(ステップS907)。なお、ステップS907においては、予め判別しておいた利用者の属性を磁気ディスク705などに記録しておき、当該属性を読み込むようにしてもよい。
【0090】
そして、CPU701は、利用者の属性、空き時間の時間帯、空き時間の長さ、移動時間、および滞在時間を考慮して、空き時間内に立ち寄ることのできる複数の施設を選出する(ステップS908)。そして、CPU701が通信I/F713を制御して選出した施設の情報を含むスケジュールに関する情報を携帯型ナビゲーション装置302へ送信し(ステップS909)、一連の処理を終了する。
【0091】
また、ステップS903において、磁気ディスク705にスケジュールが記録されていないと判断した場合(ステップS903:No)、スケジュールが記録されていない旨の情報を携帯型ナビゲーション装置302へ送信し(ステップS910)、一連の処理を終了する。また、ステップS905において、所定時間以上の空き時間がないと判断した場合(ステップS905:No)、記録されているスケジュールに関する情報を携帯型ナビゲーション装置302へ送信し(ステップS911)、一連の処理を終了する。
【0092】
一方、携帯型ナビゲーション装置302は、ステップS901において、スケジュールに関する情報の送信を要求する旨の情報を送信したあと、スケジュール管理サーバ301から当該要求する旨の情報に対応する情報を受信するまで待機状態にある(ステップS912:Noのループ)。当該要求する旨の情報に対応する情報を受信すると(ステップS912:Yes)、受信した情報に、空き時間に立ち寄ることのできる施設の情報が含まれているスケジュールに関する情報か否かを判断する(ステップS913)。
【0093】
空き時間に立ち寄ることのできる施設の情報が含まれているスケジュールに関する情報と判断した場合(ステップS913:Yes)、施設の情報を通知する(ステップS914)。通知される情報は、複数の施設の情報であり、具体的には、ディスプレイ812およびスピーカ809により出力される。このあと、入力デバイス810を用いて利用者から、立ち寄る施設の選択を受け付けた場合(ステップS915:Yes)、受け付けた施設を経由地として登録する(ステップS916)。そして、当該施設を含む各スケジュールの場所を経由する自宅までの経路を探索し(ステップS917)、一連の処理を終了する。ステップS915において、立ち寄る施設の選択を受け受けない場合(ステップS915:No)、ステップS917に移行する。
【0094】
一方、ステップS913において、空き時間に立ち寄ることのできる施設の情報が含まれていないスケジュールに関する情報と判断した場合(ステップS913:No)、受信した情報が、施設の情報が含まれていないスケジュールに関する情報か否かを判断する(ステップS918)。施設の情報が含まれていないスケジュールに関する情報であると判断した場合(ステップS918:Yes)、ステップS917において立ち寄る施設がないものとして、各スケジュールの場所を経由する自宅までの経路を探索する。受信した情報が、施設の情報が含まれていないスケジュールに関する情報ではないと判断した場合(ステップS918:No)、すなわち、今日のスケジュールがない場合、ディスプレイ812およびスピーカ809から、スケジュールが記録されていない旨を通知し(ステップS919)、一連の処理を終了する。
【0095】
上述した処理によれば、スケジュールの空き時間内に立ち寄ることのできる施設を選出し、当該施設の情報を出力するようにしたので、利用者に対して、空き時間に訪問できる施設を提示することが可能になる。したがって、利用者は、空き時間を持て余してしまうことなく、時間を有効に活用することができる。
【0096】
また、利用者が移動する際の移動媒体の情報を取得するようにしたので、移動媒体に応じた施設を選出することができる。したがって、車の場合や徒歩の場合に応じた、空き時間に立ち寄ることができる施設を利用者に提示することができる。
【0097】
また、空き時間の時間帯に応じた施設を選出するようにしたので、食事どきには飲食店など、利用者のニーズに応じた施設を優先して提示することができる。
【0098】
また、スケジュールの行事に関する情報および利用者の移動履歴から判別した利用者の趣味または嗜好に関する属性を用いて、施設を選出するようにしたので、利用者の趣味や嗜好に応じた施設を提示することができる。
【0099】
また、携帯型ナビゲーション装置302とPC303に対してネットワークにより接続し、利用者ごとのスケジュールを管理するようにしたので、利用者が所有する自宅のPCや携帯電話装置や携帯型ナビゲーション装置302などのいずれかの機器から、IDおよびパスワードを用いて管理サーバにアクセスすることにより、いずれの装置からもスケジュールの設定をおこなうことが可能になる。
【0100】
したがって、操作性のよいPCにてスケジュールの設定をおこなうことができる。また、実際に移動する際に、携帯電話装置や携帯型ナビゲーション装置302にて空き時間に立ち寄ることのできる施設の情報を受信することが可能になる。つまり、利用者は、移動時などに提示された施設に立ち寄るか否かを移動時の状況や気分などによって判断することも可能になる。
【0101】
なお、本実施例では、スケジュール管理サーバ301を用いて、本発明のスケジュール管理装置を実現したが、たとえば、携帯型ナビゲーション装置302や、携帯電話装置などがそれぞれ独自にスケジュールを管理できれば、それぞれ単独で本発明のスケジュール管理装置を実現することも可能である。
【0102】
(スケジュールをずらす際のスケジュール管理処理の一例)
つぎに、図10を用いて、スケジュール管理システム300によるスケジュールをずらす際のスケジュール管理処理の一例について説明する。図10は、スケジュールをずらす際のスケジュール管理処理の一例を示すフローチャートである。なお、図10に示すフローチャートは、図9で説明した空き時間に立ち寄る施設を登録したドライブプランが組まれていることを前提とし(ステップS916およびステップS917参照)、予定通りスケジュールが遂行されていない場合に、当該スケジュールを空き時間にずらす際の処理を示したものである。
【0103】
図10のフローチャートにおいて、スケジュール管理サーバ301のCPU701は、現在時間を確認することにより、スケジュールの開始時刻になったか否かを判断する(ステップS1001:Noのループ)。スケジュールの開始時刻になると(ステップS1001:Yes)、CPU701が通信I/F713を制御することにより、車両の現在位置の情報の送信を要求する旨の情報を携帯型ナビゲーション装置302へ送信する(ステップS1002)。
【0104】
一方、携帯型ナビゲーション装置302では、通信I/F813により車両の現在位置の情報の送信を要求する旨の情報を受信するまで待機状態にあり(ステップS1003:Noのループ)、当該情報を受信すると(ステップS1003:Yes)、GPSユニット814により現在位置の情報を取得するとともに、CPU801が通信I/F813を制御して、車両の現在位置の情報をスケジュール管理サーバ301へ送信する(ステップS1004)。
【0105】
一方、スケジュール管理サーバ301は、通信I/F713により現在位置の情報を受信するまで待機状態にあり(ステップS1005:Noのループ)、現在位置の情報を受信すると(ステップS1005:Yes)、車両の現在位置が当該時刻におけるスケジュールが示す位置と一致するか否かを判断する(ステップS1006)。車両の現在位置と、当該時刻におけるスケジュールが示す位置とが一致すると判断した場合(ステップS1006:Yes)、一連の処理を終了する。車両の現在位置と、当該時刻におけるスケジュールが示す位置とが一致しないと判断した場合(ステップS1006:No)、当該スケジュールを次のスケジュールまでの空き時間にずらすことが可能か否かを判断する(ステップS1007)。
【0106】
当該スケジュールを空き時間にずらすことが可能であると判断した場合(ステップS1007:Yes)、当該スケジュールを空き時間にずらす処理をおこなう(ステップS1008)。そして、CPU701が通信I/F713を制御して、スケジュールをずらした旨の情報を携帯型ナビゲーション装置302へ送信し(ステップS1009)、一連の処理を終了する。
【0107】
また、当該スケジュールを空き時間にずらすことが可能ではないと判断した場合(ステップS1007:No)、現在時刻から次のスケジュールの開始時刻までを空き時間として、立ち寄り可能な施設を再選出する(ステップS1010)。そして、CPU701が通信I/F713を制御して、再選出した施設の情報を携帯型ナビゲーション装置302へ送信し(ステップS1011)、スケジュール管理サーバ301は一連の処理を終了する。
【0108】
一方、携帯型ナビゲーション装置302は、ステップS1004における車両の現在位置の情報を送信した後、スケジュール管理サーバ301から現在位置の情報の送信に対応する情報を受信したか否かを判断する(ステップS1012)。現在位置の情報の送信に対応する情報を受信した場合(ステップS1012:Yes)、受信した情報を用いて、各スケジュールの場所を経由する自宅までの経路を再探索し(ステップS1013)、一連の処理を終了する。また、ステップS1012において、現在位置の情報の送信に対応する情報を受信しない場合(ステップS1012:No)、一連の処理を終了する。
【0109】
なお、ステップS1012において、受信した情報がスケジュールをずらした旨の情報である場合は、ステップS1013において、スケジュールの遂行を優先し、状況に応じては、ドライブプランに登録されていた空き時間に立ち寄る施設を消去して、各スケジュールの場所を経由する自宅までの経路を再探索する。また、ステップS1012において、受信した情報が再選出した施設の情報である場合は、ステップS1013において、再選出した施設を経由する経路を再探索する。なお、再選出した施設が複数ある場合には、利用者からの選択を受け付けるようにすればよい。
【0110】
上述した処理によれば、現在位置および現在時刻が、当該時刻のスケジュールが示す位置および時刻に一致せず、当該スケジュールを前記空き時間にずらすことが可能な場合に、当該スケジュールを空き時間にシフトするようにしたので、たとえば、渋滞などによりスケジュールの開始に遅れが生じた場合であっても、空き時間に立ち寄る施設よりもスケジュールを優先してドライブプランを再度作成することができ、利用者は当該スケジュールを達成することができる。
【0111】
また、当該スケジュールをずらすことが不可能な場合に、現在時刻から次のスケジュールの開始時刻までを空き時間として、立ち寄り可能な施設を再度選出するようにしたので、スケジュールを遂行できない場合であっても、利用者は、時間を持て余すことなく、他の施設にて時間を有効に利用することができる。
【0112】
(スケジュールが遂行された際に再度施設の選出をおこなう場合のスケジュール管理処理の一例)
つぎに、図11を用いて、スケジュールが遂行された際に再度施設の選出をおこなう場合のスケジュール管理処理の一例について説明する。図11は、スケジュールが遂行された際に再度施設の選出をおこなう場合のスケジュール管理処理の一例を示すフローチャートである。なお、図11のフローチャートは、スケジュールの予定通りの場所に、スケジュールの予定時刻に位置していることを前提とする。
【0113】
図11のフローチャートにおいて、携帯型ナビゲーション装置302のCPU801は、スケジュールが遂行された旨の入力を受け付けるまで待機状態にあり(ステップS1101:Noのループ)、当該入力を受け付けると(ステップS1101:Yes)、通信I/F813を制御して、スケジュールが遂行された旨の情報をスケジュール管理サーバ301へ送信する(ステップS1102)。なお、ステップS1101においては、スケジュールをキャンセルする旨を受け付けるようにしてもよく、この場合、以下に説明する処理についても同様の処理となる。
【0114】
スケジュール管理サーバ301のCPU701は、スケジュールが遂行された旨の情報を受信するまで待機状態にあり(ステップS1103:Noのループ)、当該情報を受信すると(ステップS1103:Yes)、現在時刻とスケジュール終了予定時刻とを比較して所定時間以上の差があるか否かを判断する(ステップS1104)。所定時間以上の差があると判断した場合(ステップS1104:Yes)、現在時刻がスケジュール終了予定時刻よりも早い時刻か否かを判断する(ステップS1105)。
【0115】
現在時刻がスケジュール終了予定時刻よりも早い時刻であると判断した場合(ステップS1105:Yes)、現在時刻から次のスケジュールの開始時刻までを空き時間として、空き時間に応じた施設を再選出する(ステップS1106)。そして、通信I/F713により、再選出した施設の情報を携帯型ナビゲーション装置302へ送信し(ステップS1107)、一連の処理を終了する。一方、ステップS1104において、所定時間以上の差がないと判断した場合(ステップS1104:No)、スケジュールに変更のない旨を携帯型ナビゲーション装置302へ送信し(ステップS1108)、一連の処理を終了する。
【0116】
また、ステップS1105において、現在時刻がスケジュール終了予定時刻よりも遅い時刻であると判断した場合(ステップS1105:No)、現在時刻から次のスケジュールの開始時刻までに空き時間があるか否かを判断する(ステップS1109)。空き時間があると判断すると(ステップS1109:Yes)、ステップS1106における当該空き時間に応じた施設の再選出をおこなう。また、ステップS1109において、空き時間がないと判断した場合(ステップS1109:No)、空き時間がない旨を携帯型ナビゲーション装置302へ送信する(ステップS1110)。なお、空き時間が全くなく、
次のスケジュールにも影響を及ぼす場合には、図10に示したように次のスケジュールがずらすことのできるものであれば(図10のステップS1007参照)、以降の空き時間に応じて次のスケジュールをずらせばよい。
【0117】
一方、携帯型ナビゲーション装置302は、ステップS1107、ステップS1108およびステップS1110におけるスケジュール管理サーバ301からの情報の送信により、スケジュールが遂行された旨の情報の送信に対応する情報をスケジュール管理サーバ301から受信するまで待機状態にあり(ステップS1111:Noのループ)、当該情報を受信すると(ステップS1111:Yes)、受信した情報に新たな施設(再選出された施設)の情報が含まれているか否かを判断する(ステップS1112)。
【0118】
新たな施設の情報が含まれていると判断した場合(ステップS1112:Yes)、新たな施設を経由地として、各スケジュールの場所を経由する自宅までの経路を再探索し(ステップS1114)、一連の処理を終了する。なお、ステップS1112において、複数の施設の情報が含まれている場合には、利用者からの選択を受け付けるようにすればよい。また、ステップS1114においては、先に空き時間に立ち寄る施設としてドライブプランに登録されていた施設を消去して、新たな施設を経由する経路を再探索する。
【0119】
また、新たな施設の情報が含まれていないと判断した場合(ステップS1112:No)、受信した情報がスケジュールに変更のない旨の情報であるか否かを判断する(ステップS1113)。スケジュールに変更のない旨の情報である場合(ステップS1113:Yes)、一連の処理を終了する。なお、この場合においても、リアルタイムの交通情報等を反映させた最新のドライブプランを提示するために、ステップS1114における再探索をおこなってもよい。
【0120】
ステップS1113において、受信した情報がスケジュールに変更のない旨の情報ではないと判断した場合(ステップS1113:No)、すなわち、空き時間がない旨の情報である場合、空き時間がないものとして、ステップS1114における再探索をおこなう。なお、この場合、先に空き時間に立ち寄る施設としてドライブプランに登録されていた施設を消去して、新たな施設を経由する経路を再探索する。
【0121】
上述した処理によれば、スケジュールが遂行された旨の入力を受け付けた時刻から次のスケジュールの開始時刻までを空き時間として、施設を選出するようにしたので、実際のスケジュールに対する遂行状況に応じて、リアルタイムに立ち寄り可能な施設を選出することができる。
【0122】
以上説明したように、本発明のスケジュール管理装置、スケジュール管理方法、スケジュール管理プログラム、および記録媒体によれば、空き時間に訪問できる施設を提示することが可能になる。したがって、利用者は、空き時間を持て余してしまうことなく、時間を有効に活用することができる。
【0123】
なお、本実施例で説明した表示制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0124】
【図1】本実施の形態にかかるスケジュール管理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態にかかるスケジュール管理装置のスケジュール管理処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】本実施例にかかるスケジュール管理システムのシステム構成図である。
【図4】スケジュール管理サーバに格納されるスケジュール表の一例を示した説明図である。
【図5】図4に示したスケジュールから抽出した空き時間の情報の一例を示した説明図である。
【図6】空き時間に立ち寄る施設をスケジュールとして登録したドライブプランの一例を示した説明図である。
【図7】本実施例にかかるスケジュール管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図8】本実施例にかかる携帯型ナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図9】スケジュール管理システムによるスケジュール管理処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】スケジュールをずらす際のスケジュール管理処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】スケジュールが遂行された際に再度施設の選出をおこなう場合のスケジュール管理処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0125】
100 スケジュール管理装置
101 記録部
102 抽出部
103 選出部
104 出力部
105 媒体情報取得部
106 判別部
107 格納部
108 取得部
109 判定部
110 変更部
111 受付部
300 スケジュール管理システム
301 スケジュール管理サーバ
302 携帯型ナビゲーション装置
303 PC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者のスケジュールに関する情報を記録する記録手段と、
前記記録手段に記録されているスケジュールに関する情報から、スケジュールに空きのある時間(以下「空き時間」という)の情報と、当該空き時間の前後の時間帯におけるスケジュールを示す情報とを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された前記情報に基づいて、前記空き時間内に立ち寄り可能な施設を選出する選出手段と、
前記選出手段によって選出された施設の情報を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とするスケジュール管理装置。
【請求項2】
利用者が移動する際の移動媒体の情報を取得する媒体情報取得手段をさらに備え、
前記選出手段は、媒体情報取得手段によって取得された前記移動媒体の情報を用いて、前記施設を選出することを特徴とする請求項1に記載のスケジュール管理装置。
【請求項3】
前記選出手段は、前記空き時間の時間帯に応じた前記施設を選出することを特徴とする請求項1または2に記載のスケジュール管理装置。
【請求項4】
前記記録手段に記録されたスケジュールの行事に関する情報を用いて、利用者の趣味または嗜好に関する属性を判別する判別手段をさらに備え、
前記選出手段は、前記判別手段によって判別された前記属性を用いて、前記施設を選出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のスケジュール管理装置。
【請求項5】
前記利用者の移動履歴情報を格納する格納手段をさらに備え、
前記判別手段は、前記格納手段に格納される前記移動履歴情報を用いて、利用者の趣味または嗜好に関する属性を判別することを特徴とする請求項4に記載のスケジュール管理装置。
【請求項6】
現在時刻の情報と、現在位置に関する情報とを取得する取得手段と、
前記現在時刻および現在位置が、当該時刻におけるスケジュールが示す時刻および位置に一致しない場合に、当該スケジュールの属性情報、前記空き時間の情報、および次のスケジュールに関する情報に基づいて、当該スケジュールを前記空き時間にずらすことが可能か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって当該スケジュールを前記空き時間にずらすことが可能と判定された場合に、当該スケジュールを空き時間にずらすとともに、前記選出手段によって選出された施設を消去して、スケジュールの変更をおこなう変更手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のスケジュール管理装置。
【請求項7】
前記選出手段は、前記判定手段によって当該スケジュールをずらすことが不可能と判定された場合に、現在時刻から次のスケジュールの開始時刻までを前記空き時間として、当該空き時間内に立ち寄り可能な施設を再度選出することを特徴とする請求項6に記載のスケジュール管理装置。
【請求項8】
スケジュールが遂行された旨、またはスケジュールをキャンセルする旨の入力を受け付ける受付手段をさらに備え、
前記選出手段は、前記受付手段が前記入力を受け付けた時刻から次のスケジュールの開始時刻までを前記空き時間として、当該空き時間内に立ち寄り可能な施設を再度選出することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のスケジュール管理装置。
【請求項9】
利用者端末装置とネットワークにより接続し、利用者ごとのスケジュールを管理する管理サーバによって構成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載のスケジュール管理装置。
【請求項10】
予め記録されているスケジュールに関する情報から、スケジュールに空きのある時間(以下「空き時間」という)と、当該空き時間の前後の時間帯におけるスケジュールを示す情報とを抽出する抽出工程と、
前記抽出工程にて抽出された前記情報に基づいて、前記空き時間内に立ち寄り可能な施設を選出する選出工程と、
前記選出工程にて選出された施設の情報を出力する出力工程と、
を含むことを特徴とするスケジュール管理方法。
【請求項11】
請求項10に記載のスケジュール管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするスケジュール管理プログラム。
【請求項12】
請求項11に記載のスケジュール管理プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−217397(P2009−217397A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−58601(P2008−58601)
【出願日】平成20年3月7日(2008.3.7)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】