ステアロイル−補酵素Aデルタ−9デサチュラーゼの阻害剤としての新規な複素環式芳香族化合物
Wが置換されたヘテロアリールであり、X及びYが、それぞれ独立して、単結合、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−NR6−、−C(O)、−C(CH3)(OH)−又は−C(CH3)=CH−であり、uが1〜4の整数であり、Arが置換されていてもよいフェニル又はナフチルである、構造式(I)のヘテロ芳香族化合物又は薬学的に許容されるその塩は、ステアロイル−補酵素Aデルタ−9デサチュラーゼ(SCD)の阻害剤である。本発明の化合物は、アテローム性動脈硬化症、肥満症、2型糖尿病、インシュリン抵抗性、高血糖症、メタボリックシンドローム、神経系疾患、癌及び肝脂肪変性のような循環器疾患を含む、異常脂質合成及び代謝に関する病状の予防及び治療に有用である。
【化1】
【化1】
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式I:
【化1】
[式中、(CH2)u中の任意のメチレン(CH2)炭素原子は、
フッ素、ヒドロキシ、オキソ、ヒドロキシメチル及びC1−4アルキルから独立して選択される1〜2個のR5置換基で置換されていてもよく;又は
2個のR5置換基は同一(CH2)炭素原子上にある場合、それらが結合する炭素原子と一緒になってC3−6シクロアルキル基を形成し;若しくは任意の2個のメチレン(CH2)炭素原子が一緒になって飽和又はモノ不飽和の5又は6員環のシクロアルキル基を形成し;
X及びYは、それぞれ独立して単結合、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−NR6−、
【化2】
であり;
Wは、
【化3】
【化4】
からなる群から選択されるヘテロアリールであり;
R1は、
【化5】
【化6】
ここで、Rbは−(CH2)rCO2H、又は−(CH2)rCO2C1−3アルキルであり;
Rcは−(CH2)mCO2H、又は−(CH2)mCO2C1−3アルキルであり;
各R2は:
水素、
ハロゲン、
ヒドロキシ、
シアノ、
アミノ、
ニトロ、
1〜5個のフッ素で置換されていてもよいC1−4アルキル、
1〜5個のフッ素で置換されていてもよいC1−4アルコキシ、
1〜5個のフッ素で置換されていてもよいC1−4アルキルチオ、
C1−4アルキルスルホニル、
カルボキシ、
C1−4アルキルオキシカルボニル、及び
C1−4アルキルカルボニルからなる群から独立して選択され;
Arは、1〜5個のR3置換基で置換されていてもよいフェニル又はナフチルであり;
各R3は:
C1−6アルキル、
C2−6アルケニル、
(CH2)n−フェニル、
(CH2)n−ナフチル、
(CH2)n−ヘテロアリール、
(CH2)n−ヘテロシクリル、
(CH2)nC3−7シクロアルキル、
ハロゲン、
ニトロ、
(CH2)nOR4、
(CH2)nN(R4)2、
(CH2)nC≡N、
(CH2)nCO2R4、
(CH2)nNR4SO2R4、
(CH2)nSO2N(R4)2、
(CH2)nS(O)0−2R4、
(CH2)nNR4C(O)N(R4)2、
(CH2)nC(O)N(R4)2、
(CH2)nNR4C(O)R4、
(CH2)nNR4CO2R4、
(CH2)nC(O)R4、
O(CH2)nC(O)N(R4)2、
CF3、
CH2CF3、
OCF3、及び
OCH2CF3からなる群から独立して選択され(ここで、フェニル、ナフチル、ヘテロアリール、シクロアルキル及びヘテロシクリルは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及び1〜5個のフッ素で置換されていてもよいC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;R3中の任意のメチレン(CH2)炭素原子は、フッ素、ヒドロキシ及びC1−4アルキルから独立して選択される1〜2個の基で置換されていてもよく;又は2個の置換基が同一のメチレン(CH2)基上にある場合、それらが結合する炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成する);
各R4は、
水素、
C1−6アルキル、
(CH2)n−フェニル、
(CH2)n−ヘテロアリール、
(CH2)n−ナフチル、及び
(CH2)nC3−7シクロアルキルからなる群から独立して選択され(ここで、アルキル、フェニル、ヘテロアリール及びシクロアルキルは、ハロゲン、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の基で置換されていてもよく;又は2個のR4基は、それらが結合する原子と一緒になって、O、S、NH及びNC1−4アルキルから選択される追加のヘテロ原子を含んでもよい4〜8員環の単環又は二環式環構造を形成し);
各R6及びR7は、独立して水素又はC1−3アルキルであり(ここで、アルキルは1〜5個のフッ素で置換されていてもよく);
uは1〜4の整数であり;
rは1〜3の整数であり;
mは0〜3の整数であり;
各pは、独立して1〜3の整数であり;
各nは、独立して0〜2の整数であり;
各sは、独立して1〜3の整数であり;そして
各tは、独立して1〜3の整数である]の化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項2】
X及びYが、いずれもOである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
uが3である、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
X及びYが、いずれもOである、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
XがSであり、YがOである、請求項3記載の化合物。
【請求項6】
Arが、1〜3個のR3置換基で置換されているフェニルである、請求項1記載の化合物。
【請求項7】
Wが、
【化7】
からなる群から選択されるヘテロアリールである、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
R2が水素である、請求項7記載の化合物。
【請求項9】
Wが
【化8】
である、請求項7記載の化合物。
【請求項10】
R2が水素である、請求項9記載の化合物。
【請求項11】
Wが
【化9】
である、請求項9記載の化合物。
【請求項12】
R1が、
【化10】
(式中、Rcは、−CO2H、−CO2C1−3アルキル、−CH2CO2H又は−CH2CO2C1−3アルキルである)からなる群から選択されるヘテロアリールである、請求項1記載の化合物。
【請求項13】
R1が
【化11】
である、請求項12記載の化合物。
【請求項14】
Wが、
【化12】
からなる群から選択されるヘテロアリールであり;そして
R1が、
【化13】
(式中、Rcは、−CO2H、−CO2C1−3アルキル、−CH2CO2H又は−CH2CO2C1−3アルキルである)からなる群から選択されるヘテロアリールである、請求項1記載の化合物。
【請求項15】
Wが
【化14】
であり;そして
R1が
【化15】
である、請求項14記載の化合物。
【請求項16】
R1が
【化16】
である、請求項15記載の化合物。
【請求項17】
【化17】
【化18】
からなる群から選択される化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項18】
請求項1記載の化合物を、薬学的に許容される担体と組み合わせて含む医薬組成物。
【請求項19】
哺乳類における、ステアロイル補酵素Aデルタ−9デサチュラーゼの阻害に応答する障害、病状又は疾患の治療のための請求項1記載の化合物の使用。
【請求項20】
前記障害、病状又は疾患が、2型糖尿病、高血糖症、インシュリン抵抗性、脂質障害、肥満症、脂肪肝疾患及び癌からなる群から選択される、請求項19記載の使用。
【請求項21】
前記脂質障害が、脂質異常症、高脂血症、高トリグリセリド血症、アテローム性動脈硬化症、高コレステロール血症、低HDL及び高LDLからなる群から選択される、請求項20記載の使用。
【請求項22】
哺乳類において2型糖尿病、高血糖症、インシュリン抵抗性、脂質障害、肥満症及び脂肪肝疾患を治療するのに用いられる薬剤の製造のための請求項1記載の化合物の使用。
【請求項23】
前記脂質障害が、脂質異常症、高脂血症、高トリグリセリド血症、アテローム性動脈硬化症、高コレステロール血症、低HDL及び高LDLからなる群から選択される、請求項22記載の使用。
【請求項1】
構造式I:
【化1】
[式中、(CH2)u中の任意のメチレン(CH2)炭素原子は、
フッ素、ヒドロキシ、オキソ、ヒドロキシメチル及びC1−4アルキルから独立して選択される1〜2個のR5置換基で置換されていてもよく;又は
2個のR5置換基は同一(CH2)炭素原子上にある場合、それらが結合する炭素原子と一緒になってC3−6シクロアルキル基を形成し;若しくは任意の2個のメチレン(CH2)炭素原子が一緒になって飽和又はモノ不飽和の5又は6員環のシクロアルキル基を形成し;
X及びYは、それぞれ独立して単結合、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−NR6−、
【化2】
であり;
Wは、
【化3】
【化4】
からなる群から選択されるヘテロアリールであり;
R1は、
【化5】
【化6】
ここで、Rbは−(CH2)rCO2H、又は−(CH2)rCO2C1−3アルキルであり;
Rcは−(CH2)mCO2H、又は−(CH2)mCO2C1−3アルキルであり;
各R2は:
水素、
ハロゲン、
ヒドロキシ、
シアノ、
アミノ、
ニトロ、
1〜5個のフッ素で置換されていてもよいC1−4アルキル、
1〜5個のフッ素で置換されていてもよいC1−4アルコキシ、
1〜5個のフッ素で置換されていてもよいC1−4アルキルチオ、
C1−4アルキルスルホニル、
カルボキシ、
C1−4アルキルオキシカルボニル、及び
C1−4アルキルカルボニルからなる群から独立して選択され;
Arは、1〜5個のR3置換基で置換されていてもよいフェニル又はナフチルであり;
各R3は:
C1−6アルキル、
C2−6アルケニル、
(CH2)n−フェニル、
(CH2)n−ナフチル、
(CH2)n−ヘテロアリール、
(CH2)n−ヘテロシクリル、
(CH2)nC3−7シクロアルキル、
ハロゲン、
ニトロ、
(CH2)nOR4、
(CH2)nN(R4)2、
(CH2)nC≡N、
(CH2)nCO2R4、
(CH2)nNR4SO2R4、
(CH2)nSO2N(R4)2、
(CH2)nS(O)0−2R4、
(CH2)nNR4C(O)N(R4)2、
(CH2)nC(O)N(R4)2、
(CH2)nNR4C(O)R4、
(CH2)nNR4CO2R4、
(CH2)nC(O)R4、
O(CH2)nC(O)N(R4)2、
CF3、
CH2CF3、
OCF3、及び
OCH2CF3からなる群から独立して選択され(ここで、フェニル、ナフチル、ヘテロアリール、シクロアルキル及びヘテロシクリルは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及び1〜5個のフッ素で置換されていてもよいC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;R3中の任意のメチレン(CH2)炭素原子は、フッ素、ヒドロキシ及びC1−4アルキルから独立して選択される1〜2個の基で置換されていてもよく;又は2個の置換基が同一のメチレン(CH2)基上にある場合、それらが結合する炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成する);
各R4は、
水素、
C1−6アルキル、
(CH2)n−フェニル、
(CH2)n−ヘテロアリール、
(CH2)n−ナフチル、及び
(CH2)nC3−7シクロアルキルからなる群から独立して選択され(ここで、アルキル、フェニル、ヘテロアリール及びシクロアルキルは、ハロゲン、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の基で置換されていてもよく;又は2個のR4基は、それらが結合する原子と一緒になって、O、S、NH及びNC1−4アルキルから選択される追加のヘテロ原子を含んでもよい4〜8員環の単環又は二環式環構造を形成し);
各R6及びR7は、独立して水素又はC1−3アルキルであり(ここで、アルキルは1〜5個のフッ素で置換されていてもよく);
uは1〜4の整数であり;
rは1〜3の整数であり;
mは0〜3の整数であり;
各pは、独立して1〜3の整数であり;
各nは、独立して0〜2の整数であり;
各sは、独立して1〜3の整数であり;そして
各tは、独立して1〜3の整数である]の化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項2】
X及びYが、いずれもOである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
uが3である、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
X及びYが、いずれもOである、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
XがSであり、YがOである、請求項3記載の化合物。
【請求項6】
Arが、1〜3個のR3置換基で置換されているフェニルである、請求項1記載の化合物。
【請求項7】
Wが、
【化7】
からなる群から選択されるヘテロアリールである、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
R2が水素である、請求項7記載の化合物。
【請求項9】
Wが
【化8】
である、請求項7記載の化合物。
【請求項10】
R2が水素である、請求項9記載の化合物。
【請求項11】
Wが
【化9】
である、請求項9記載の化合物。
【請求項12】
R1が、
【化10】
(式中、Rcは、−CO2H、−CO2C1−3アルキル、−CH2CO2H又は−CH2CO2C1−3アルキルである)からなる群から選択されるヘテロアリールである、請求項1記載の化合物。
【請求項13】
R1が
【化11】
である、請求項12記載の化合物。
【請求項14】
Wが、
【化12】
からなる群から選択されるヘテロアリールであり;そして
R1が、
【化13】
(式中、Rcは、−CO2H、−CO2C1−3アルキル、−CH2CO2H又は−CH2CO2C1−3アルキルである)からなる群から選択されるヘテロアリールである、請求項1記載の化合物。
【請求項15】
Wが
【化14】
であり;そして
R1が
【化15】
である、請求項14記載の化合物。
【請求項16】
R1が
【化16】
である、請求項15記載の化合物。
【請求項17】
【化17】
【化18】
からなる群から選択される化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項18】
請求項1記載の化合物を、薬学的に許容される担体と組み合わせて含む医薬組成物。
【請求項19】
哺乳類における、ステアロイル補酵素Aデルタ−9デサチュラーゼの阻害に応答する障害、病状又は疾患の治療のための請求項1記載の化合物の使用。
【請求項20】
前記障害、病状又は疾患が、2型糖尿病、高血糖症、インシュリン抵抗性、脂質障害、肥満症、脂肪肝疾患及び癌からなる群から選択される、請求項19記載の使用。
【請求項21】
前記脂質障害が、脂質異常症、高脂血症、高トリグリセリド血症、アテローム性動脈硬化症、高コレステロール血症、低HDL及び高LDLからなる群から選択される、請求項20記載の使用。
【請求項22】
哺乳類において2型糖尿病、高血糖症、インシュリン抵抗性、脂質障害、肥満症及び脂肪肝疾患を治療するのに用いられる薬剤の製造のための請求項1記載の化合物の使用。
【請求項23】
前記脂質障害が、脂質異常症、高脂血症、高トリグリセリド血症、アテローム性動脈硬化症、高コレステロール血症、低HDL及び高LDLからなる群から選択される、請求項22記載の使用。
【公表番号】特表2010−524861(P2010−524861A)
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−503323(P2010−503323)
【出願日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際出願番号】PCT/CA2008/000721
【国際公開番号】WO2008/128335
【国際公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(305042057)メルク フロスト カナダ リミテツド (99)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際出願番号】PCT/CA2008/000721
【国際公開番号】WO2008/128335
【国際公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(305042057)メルク フロスト カナダ リミテツド (99)
【Fターム(参考)】
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