説明

ステッカー写真自動販売機及びその操作方法

【課題】カメラで撮影した人の顔を様々な形状に整形可能なステッカー写真自動販売機及びその操作方法を提供する。
【解決手段】カメラ、前記カメラで認識した被写体をディスプレイするモニター、前記カメラによる撮影条件を操作する操作部、前記カメラで撮影した被写体を印刷するプリンタ及びこれらを収容するケースなどを含むステッカー写真販売機において、前記カメラで撮影した人の顔自体を任意に編集して前記人の顔を整形するための整形操作部をさらに含む。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステッカー写真自動販売機及びその操作方法に関するもので、より詳しくはカメラで撮影した被写体(主に人の顔を含む)をステッカー用紙に印刷して販売するステッカー写真自動販売機及びその操作方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ステッカー写真自動販売機は、人の顔などをカメラで撮影し、前記撮影した人の顔などを含む映像をステッカー用紙にプリンタで印刷して販売する装置である。
【0003】前記ステッカー写真自動販売機の一例としては、韓国実用新案公開第1999−12848号、韓国特許公開第1999−80434号、及び韓国特許公開第2001−3975号公報などが挙げられる。
【0004】最近、前記ステッカー写真自動販売機は、その技術水準が発展を繰り返している。具体的に述べると、前記韓国特許公開第1999−80434号公報には、カメラで撮影した映像に背景映像などを合成する装置が開示されている。さらに、前記韓国特許公開第2001−3975号公報には、カメラで撮影した人の顔をキャラクターに変換する装置が開示されている。
【0005】前記ステッカー写真自動販売機の技術が急速に発展するにつれて、消費者の様々な嗜好を満足させている。このように最近のステッカー写真自動販売機の技術が消費者の様々な嗜好をある程度満足させているにも拘わらず、多少足りない点があることもまた現実である。即ち、前記韓国特許公開第2001−3975号公報によれば、人の顔をキャラクターに変換するのは可能であるが、実際の人の顔を整形するための編集は不可能である。
【0006】従って、前記カメラで撮影した人の顔の整形が可能な、消費者の嗜好を満足させるための新しい技術が求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1目的は、カメラで撮影した人の顔の映像を様々な形状に整形可能なステッカー写真自動販売機を提供することにある。
【0008】本発明の第2目的は、カメラで撮影した人の顔の映像を様々な形状に整形可能なステッカー写真自動販売機の操作方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1目的を達成するための本発明のステッカー写真販売機は、カメラと、前記カメラで認識した被写体をディスプレイするモニターと、前記カメラによる撮影条件を操作する操作部と、前記カメラで撮影した被写体を印刷するプリンタと、これらを収容するケースと、を含むステッカー写真販売機において、前記カメラで撮影した人の顔の映像を任意に編集(加工)して前記人の顔を整形するための整形操作部をさらに含むことを特徴とする。
【0010】上記第2目的を達成するための本発明のステッカー写真販売機の操作方法は、カメラと、前記カメラで認識した被写体をディスプレイするモニターと、前記カメラによる撮影条件を操作する操作部と、前記カメラで撮影した被写体を印刷するプリンタと、これらを収容するケースと、を含むステッカー写真販売機の操作方法において、前記カメラで認識した人の顔の映像を前記モニターにディスプレイする段階と、前記ディスプレイされた前記人の顔を撮影する段階と、前記カメラで撮影した人の顔の映像を前記モニターにディスプレイする段階と、前記ディスプレイされた人の顔の映像を設定条件の下で任意に編集して整形する段階と、前記整形した人の顔を印刷する段階と、を含むことを特徴とする。
【0011】このように前記ステッカー写真自動販売機を使用することにより、カメラで認識、撮影した人の顔の映像を消費者が整形することができる。このため、前記消費者の嗜好により積極的に応えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明する。
【0013】図1は本発明のステッカー写真自動販売機を示すブロック図である。
【0014】本発明のステッカー写真自動販売機は、図1R>1に示すように、このステッカー写真自動販売機を構成する部材をケース10内に設ける。
【0015】具体的には、前記ステッカー写真自動販売機はカメラ100を含む。前記カメラ100は被写体を撮影するが、主に前記ステッカー写真自動販売機を使用する消費者の顔を撮影する。
【0016】さらに、前記カメラ100で撮影を行う際に照明を提供する照明部102を含む。前記照明部102は前記カメラ100の左側、右側及び前方のいずれかに位置することができる。従って、前記照明部102は適切な位置に三台ほど設置するのが好ましい。
【0017】また、前記ステッカー写真自動販売機は、前記カメラ100及び前記照明部102を制御する制御部106を含む。前記制御部106は前記カメラ100及び前記照明部102だけでなく、後述する前記ステッカー写真自動販売機の全構成部材を制御する役割をする。
【0018】前記ステッカー写真自動販売機は、コイン投入部104を含む。前記コイン投入部104は前記ステッカー写真自動販売機を作動させるスイッチの役割をする。そして、前記ステッカー写真自動販売機は、コンピュータ(108,110)、及びこれに連結されるモニター(114,116)やプリンタ112などを含む。
【0019】次に、前記コンピュータ(108,110)を具体的に説明する。
【0020】図2は図1のコンピュータ(108,110)を具体的に説明するためのブロック図である。図2を参照すると、前記コンピュータ(108,110)はビデオカード108aを含む。前記ビデオカード108aは前記モニター(114,116)に画像をディスプレイするための部材である。また、前記コンピュータ(108,110)は、記憶部材としてハードディスク108bを含み、前記コンピュータ(108,110)を駆動するOSプログラム108cなどを含む。また、前記コンピュータ(108,110)は前記カメラ100及び整形操作部120を制御するプログラム108dを含む。
【0021】前記ステッカー写真自動販売機は、前記構成を有する多数のコンピュータ(108,110)を含むことをができる。そして、前記ステッカー写真自動販売機は、前記コンピュータ(108,110)に連結される操作部118及び整形操作部120を含む。前記操作部118及び整形操作部120は、前記モニター(114,116)にタッチスクリーンなどの画像で表現することもでき、別の部材などを含むこともできる。
【0022】そして、前記ステッカー写真自動販売機は、前記コンピュータ(108,110)に連結されるプリンタ112を含む。これにより、前記カメラ100で撮影した人の顔などの映像を印刷することができる。この際、前記プリンタ112は熱昇華型プリンタを含む。
【0023】ここで、前記ステッカー写真自動販売機は、前記整形操作部120及び整形プログラムによって、前記カメラ100で撮影した人の顔の映像を任意に編集・加工して前記人の顔を整形することができる。即ち、前記人の顔を撮影した後、これをモニター(114,116)にディスプレイし、前記整形操作部120の操作によって前記モニター(114,116)にディスプレイされた人の顔を整形することができる。この際、前記整形は前記整形操作部120の操作によって前記整形プログラムが作動して行われる。
【0024】以下、前述した構成を有するステッカー写真自動販売機において人の顔を整形する方法を添付図に基づいて詳細に説明する。
【0025】図3は前記ステッカー写真自動販売機の操作方法を示す順序図である。
【0026】図3を参照すると、前記ステッカー写真自動販売機にコインを投入する(S300段階)。これにより、前記制御部によって前記ステッカー写真自動販売機の動作が制御され始める。従って、前記モニターには前記ステッカー写真自動販売機の特徴を示すアニメーションなどがディスプレイされる。
【0027】その後、前記カメラに認識された人の顔などが前記モニターにディスプレイされ、前記モニターには、場面が設定される(S302段階)。即ち、前記写真を横背景で撮影するか或いは縦背景で撮影するかを設定し、画面背景などを設定する。
【0028】前記設定が終了すると、前記カメラによる撮影が行われる(S304段階)。前記撮影は時間設定によって行われることもでき、前記ステッカー写真自動販売機を使用する消費者の操作によって行われることもできる。即ち、設定された時間内に前記場面を設定し、その後撮影の行われる既に設定されたプログラムによる制御で前記撮影が行われるか、或いは前記場面設定の後前記消費者が前記カメラのシャッターに相当するキー操作などによって前記撮影が行われる。
【0029】これにより、前記カメラによる撮影が行われる。そして、前記モニターには前記撮影による写真がディスプレイされる。この際、前記写真は多様にディスプレイされる。これは前記撮影が1回だけ行われるのではなく、数回行われるからである。従って、前記消費者は前記多様な写真のうち気に入る写真を選択することができる。この際、前記選択は一枚または二枚程度の範囲内で行われる(S306段階)。
【0030】また、前記モニターには前記写真に撮影された人の顔を整形するか否かに対する質問がディスプレイされる(S308段階)。この際、前記整形を希望しない場合には、希望しない旨の操作を行う。次に、前記写真がプリンタによって印刷されることにより、前記ステッカー写真自動販売機を用いた写真撮影が終了する(S312段階)。
【0031】しかし、前記整形を決定した場合、前記モニターには図4に示す画面がディスプレイされる。
【0032】これにより、前記人の顔を撮影した消費者は、前記写真を基準として整形部位を選択する。即ち、鼻、顎、口、目、二重瞼または斑点などを選択する。次に、前記選択した整形部位に対するラインなどを指定し、整形程度などを指定する。即ち、前記ラインをより内方に指定するか、或いは前記ラインをより外方に指定する。このように前記操作によって前記人の顔の整形が行われる(S310段階)。
【0033】前記整形が行われた後、前記モニターには前記整形前の写真と前記整形後の写真がディスプレイされる。これにより、前記消費者は整形前、後の写真を比較する。整形以後の写真を基準として前記整形をさらに行うこともできる。
【0034】次に、図5に示すように、落書きなどのオプションに相当する画面などが前記モニターにディスプレイされる。これにより、前記消費者は自分の嗜好に適う場面などを演出する。
【0035】また、図6に示すように、前記写真の分割を選択する画面などが前記モニターにディスプレイされる。これにより、前記消費者は自分の嗜好に適う分割を選択する。
【0036】前記分割を選択した後、前記整形の行われた写真を印刷する(S312段階)。これにより、前記整形の行われた写真撮影が終了する。
【0037】以上、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、該当技術分野の熟練した当業者は特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から外れない範囲内で本発明を様々に修正及び変更させることができる。
【0038】
【発明の効果】上述した本発明によれば、カメラによって撮影した人の顔の整形が可能である。これは、単純な背景設定またはキャラクターなどの画像変更のような従来の技術とは明らかに差がある。つまり、本発明は撮影した人の顔自体を整形するもので、様々な嗜好を求める現代人の情緒に合うものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るステッカー写真自動販売機を説明するためのブロック図である。
【図2】図1のコンピュータを具体的に説明するためのブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係るステッカー写真自動販売機の操作方法を説明するための順序図である。
【図4】本発明のステッカー写真自動販売機における整形操作段階を説明するための画面図である。
【図5】本発明のステッカー写真自動販売機における整形操作段階を説明するための画面図である。
【図6】本発明のステッカー写真自動販売機における整形操作段階を説明するための画面図である。
【符号の説明】
10 ケース
100 カメラ
102 照明部
104 コイン投入部
106 制御部
108,110 コンピュータ
112 プリンタ
114,116 モニター
118 操作部
120 整形操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】カメラと、前記カメラで認識した被写体をディスプレイするモニターと、前記カメラによる撮影条件を操作する操作部と、前記カメラで撮影した被写体を印刷するプリンタと、これらを収容するケースと、を含むステッカー写真販売機において、前記カメラで撮影した人の顔の映像を任意に編集して前記人の顔を整形するための整形操作部をさらに含むことを特徴とするステッカー写真販売機。
【請求項2】前記整形操作部は前記モニターに連結され、前記整形操作部による操作過程を前記モニターによってディスプレイすることを特徴とする請求項1記載のステッカー写真販売機。
【請求項3】カメラと、前記カメラで認識した被写体をディスプレイするモニターと、前記カメラによる撮影条件を操作する操作部と、前記カメラで撮影した被写体を印刷するプリンタと、これらを収容するケースと、を含むステッカー写真販売機の操作方法において、前記カメラで認識した人の顔の映像を、前記モニターにディスプレイする段階と、前記ディスプレイされている前記人の顔を撮影する段階と、前記カメラで撮影した人の顔の映像を、前記モニターにディスプレイする段階と、前記ディスプレイされた人の顔の映像を、設定条件の下で任意に編集して整形する段階と、前記整形した人の顔の映像を印刷する段階と、を含むことを特徴とするステッカー写真販売機の操作方法。

【図2】
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【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図5】
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【公開番号】特開2003−109111(P2003−109111A)
【公開日】平成15年4月11日(2003.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−322444(P2001−322444)
【出願日】平成13年10月19日(2001.10.19)
【出願人】(501408606)ビット コンピュータ カンパニー リミテッド (1)
【出願人】(501408617)ダエ セウン インターコム カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】