説明

ステータスバーに警告メッセージを登録することによって遠隔制御中に移動通信端末の画面情報の伝送を遮断する方法

【課題】ステータスバーに表示される警告メッセージに基づく簡単な操作だけで画面情報の伝送を遮断することができるようにする。
【解決手段】移動通信端末(10)に搭載された遠隔制御プログラムが実行されるステップと、遠隔制御プログラムが、移動通信端末(10)のタッチスクリーン上に表示されるステータスバー(11)に画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージを登録するステップと、警告メッセージへのタッチが感知されると、遠隔制御プログラムが、遠隔制御を正常に行い、移動通信端末(10)の画面表示イメージである画面情報のコンピュータ(41)への伝送を一時的に中止するステップとを有する。簡単な操作だけで移動通信端末(10)の画面情報の伝送を遮断することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットに接続された特定のコンピュータ(41)が、移動通信網(21)の移動局としての、タッチスクリーンが入出力手段として採用された移動通信端末(10)の遠隔制御を行うに当たり、移動通信端末(10)のユーザが、命令を入力したり、アクティブウィンドウ(12)のメニュー又はアイコンのタッチ等の操作をしたりしなくても、ステータスバー(11)に表示される警告メッセージに基づく簡単な操作だけで画面情報の伝送を遮断する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
移動通信技術の発展に伴って、音声通話又はショートメッセージサービス(SMS:Short Message Service)に限られていたインターネット通信方式において、WAP(Wireless Application Protocol)基盤通信等の通信規約に基づいて、移動通信網(21)を介するインターネットへの接続が可能になった。また、近年、移動通信網(21)におけるデータ処理速度が飛躍的に高くなり、大容量の制御演算装置及び記憶装置だけでなく、高解像度のタッチスクリーン等の入出力装置を搭載した高機能な移動通信端末(10)が普及するのに伴って、無線LAN(Local Area Network)(22)を介するTCP/IP(Transport Control Protocol/Internet Protocol)基盤通信によるインターネットへの接続が可能になった。その結果、移動通信端末(10)を介するインターネットへの接続が一般化しつつある。
【0003】
いわゆるスマートフォンと呼ばれる移動通信端末(10)は、高解像度のタッチスクリーン及び関連の制御演算装置を採用したことによって、典型的なキーパッドタイプの操作環境だけでなく、一般的なデスクトップ型のコンピュータに匹敵するグラフィック・ユーザ・インターフェース(GUI:Graphic User Interface)を具現化している。その結果、移動通信端末(10)におけるユーザにとっての操作性及び可読性が向上したが、移動通信サービスが音声通話又はショートメッセージサービスの送受信に限られた時と異なり、移動通信網(21)、無線LAN(22)等の無線網(20)を介したインターネットへの接続、アプリケーションプログラム等の大容量データの送受信、大容量の制御演算装置及び記憶装置を介する多様なアプリケーションの実行等のように、移動通信端末(10)の使用態様が複雑になっている。それに伴って、新しい通信環境に慣れていない一般のユーザの多くが、移動通信端末(10)の使用に困難さを感じているだけでなく、操作の間違いによる誤作動、データの損失、高額な通信料金に対する負担等の被害を被っている。
【0004】
したがって、移動通信端末(10)を加入者として誘致した通信会社、移動通信端末(10)の製造メーカ、無線網(20)に連係され、有料データ、アプリケーション等を配信するインターネット情報提供会社等が、ユーザの同意を得た上で移動通信端末(10)の遠隔制御を行うことによって、移動通信端末(10)の操作に慣れていないユーザに対して、インターネットへの接続及びデータの送受信方法を案内したり、遠隔操作だけでなく、作動エラー及び故障に対する措置を遠隔地で講じたりしている。
【0005】
このような移動通信端末(10)の遠隔制御は、移動通信網(21)、無線LAN(22)等の無線網(20)を介して行われ、前述されたような、通信会社、移動通信端末(10)の製造メーカ、インターネット情報提供会社等の相談員と、移動通信端末(10)のユーザとの間の音声通話と同時に行われることが一般的である。そして、前記移動通信端末(10)と遠隔地の制御主体のコンピュータ(41)、すなわち、前記相談員のコンピュータ(41)との間の通信及び移動通信端末(10)の入出力を制御するための遠隔制御プログラムが、移動通信端末(10)及びコンピュータ(41)に搭載され、遠隔制御プログラムが実行されることによって、図1に示されるように、移動通信端末(10)の画面がそのままコンピュータ(41)の画面に表示される。
【0006】
移動通信端末(10)及び遠隔地のコンピュータ(41)の遠隔制御プログラムが実行され、前記移動通信端末(10)とコンピュータ(41)との間の通信路が開設された場合、図1に示されるように、移動通信端末(10)の画面と同じ画面がコンピュータ(41)の画面に表示され、制御主体のコンピュータ(41)の、前記相談員であるユーザが入力する命令が、前記通信路を介して移動通信端末(10)の遠隔制御プログラムに送信され、遠隔制御プログラムによって前記移動通信端末(10)に入力される。したがって、コンピュータ(41)のユーザが制御対象である移動通信端末(10)を直接操作するのと同じことになる。
【0007】
このように、移動通信端末(10)の通信環境に慣れていないユーザの移動通信端末(10)を、通信会社、移動通信端末(10)の製造メーカ、インターネット情報提供会社等の相談員が遠隔制御することによって、一般のユーザの移動通信端末(10)の操作性が向上し、移動通信端末(10)の活用度及び関連するサービスを活性化することができる。ところが、移動通信端末(10)の画面が制御主体のコンピュータ(41)の画面に表示されるので、遠隔制御を行う過程で、移動通信端末(10)のユーザの個人情報の保護に係る深刻な問題が発生する恐れがある。
【0008】
すなわち、移動通信端末(10)の遠隔制御の大部分は、無線網(20)を介するインターネット基盤の通信路の開設を前提に行われるが、遠隔制御を必要とする移動通信端末(10)の使用上の問題も、インターネット上の特定のサイトへの接続、又はインターネットを介するデータの送受信の過程で頻繁に発生している。したがって、遠隔制御の途中で、インターネット上の特定のサイトへの接続に必要なログイン情報又は認証情報の入力を必要とする場合がある。
【0009】
特に、金融、行政、医療等の個人情報の深刻な流出が懸念される分野においても、近年、高機能な移動通信端末(10)を利用した多様なサービスが提供されているので、遠隔地のコンピュータ(41)のユーザが制御対象である移動通信端末(10)の画面と同じ画面を確認する過程で、個人情報が流出する可能性を排除できないという深刻な問題がある。
【0010】
移動通信端末(10)とコンピュータ(41)との間の遠隔制御環境におけるパスワード等の個人情報の入力は、移動通信端末(10)のユーザとコンピュータ(41)のユーザとの間で音声通話を通じてコンピュータ(41)のユーザが当該パスワードを把握した後、遠隔制御によって行われるか、又はパスワードの入力が必要なときに、コンピュータ(41)のユーザが音声通話を通じて移動通信端末(10)のユーザに直接の入力を誘導することによって行われる。後者においては、移動通信端末(10)のユーザによってパスワード等の個人情報が直接入力され、図1に示されるように、移動通信端末(10)の画面上における個人情報の入力窓の入力形式が暗号として設定され、画面上に星印等の代替文字が表示されることによって、コンピュータ(41)のユーザが、入力された個人情報を直接確認できないように処理される。
【0011】
このような入力形式の設定及び代替文字の出力においては、キーボード又はキーパッドを入力装置として採用する他の情報器機の場合、効果的に入力値を隠すことができるが、入力及び出力を同時に行うタッチスクリーンが採用された移動通信端末(10)の場合、入力された入力値を隠すことができるが、入力操作そのものを隠すことができない。
【0012】
すなわち、図1に示されるように、画面上のパスワードの入力窓には、実際の入力値の代わりに星印が表示されるが、タッチスクリーンの下部の画面に表示される仮想キーボードの入力操作時に、移動通信端末(10)のユーザの操作上の便宜及び誤操作の防止のために、ユーザがタッチしたキーの色、明るさ又は形状が一時的に変化させられて出力されることが一般的であるので、制御対象である移動通信端末(10)と同じ画面が出力されるコンピュータ(41)のユーザは、移動通信端末(10)のユーザによるキーの操作をリアルタイムに確認することができてしまうという深刻な問題点がある。
【0013】
したがって、コンピュータ(41)による移動通信端末(10)の遠隔制御中に、パスワードが入力される場合のように個人情報の流出が懸念されるときに、移動通信端末(10)のユーザが画面情報の伝送を一時的に遮断することが考えられる。その具体的な方法としては、ユーザが特定の命令を入力する方法、又はその機能を行うために別のアプリケーションを移動通信端末(10)に搭載し、画面上のアクティブウィンドウ(12)内に前記アプリケーションを実行するアイコンを表示して、ユーザが該アイコンをタッチすることによって移動通信端末(10)の画面情報の伝送を遮断する方法が考えられる。
【0014】
ところが、前述されたような、ユーザが特定の命令を入力する方法においては、ユーザが複雑な操作を直接行うことによって画面情報の伝送が遮断されるようになっていて、移動通信端末(10)の操作に慣れていないユーザを対象として提供される遠隔制御のサービスの趣旨に基本的に合わないだけでなく、実際に一般のユーザが行うことは難しく、また、移動通信端末(10)に画面情報の伝送を遮断するアプリケーションを別に搭載する方法においては、誤操作を引き起こしたり、ソフトウェアの干渉(software conflict)等のエラーを引き起こしたりしてしまう。
【0015】
また、一般的な移動通信端末(10)の操作環境では、実行中のすべてのアプリケーションが画面に表示されるのではなく、ユーザが操作中の一つのアプリケーションだけが画面に表示されるので、画面情報の伝送を遮断するアプリケーションを別に搭載する方法では、画面情報の伝送を遮断するアプリケーションが実行されると同時に、遠隔制御を行う遠隔制御プログラムは画面から消えてしまい、ユーザは、画面情報の伝送を遮断するアプリケーションを実行した後、遠隔制御プログラムを画面に再び表示するように操作しなければならない。
【0016】
特に、コンピュータ(41)の通信による遠隔制御のサービスは、その目的が単なる1回限りの操作代行サービスを行うことに限定されず、情報機器の操作に慣れていない移動通信端末(10)のユーザに、それ以降同じ操作を正確に行わせることができるようにするという学習効果を得ることにもある。したがって、遠隔制御によって行われる各種の操作及び画面表示の形態は、ユーザが以降単独で類似する操作を行うときにおいても同一になることが好ましいので、画面情報の伝送を遮断するためのアプリケーションの操作を別途誘導すると、移動通信端末(10)のユーザに混乱を招いてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明は、前述された問題点に鑑みてなされたものであって、コンピュータ(41)と移動通信端末(10)との間の遠隔制御において、移動通信端末(10)のユーザが命令を入力したり、又は移動通信端末(10)の画面上のアクティブウィンドウ(12)内に別のアイコンを表示したりしなくても、最小限、かつ、簡単な操作だけで画面情報の伝送を遮断することができる方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明においては、移動通信網(21)の移動局として配設され、タッチスクリーンを入出力手段として備えた移動通信端末(10)を、インターネット及び無線網(20)を介して接続されたコンピュータ(41)が遠隔制御するに当たり、遠隔制御中に移動通信端末(10)の画面情報の伝送を遮断する方法において、移動通信端末(10)に搭載された遠隔制御プログラムが実行されるステップと、前記遠隔制御プログラムが、移動通信端末(10)のオペレーションシステムによってタッチスクリーン上に表示されるステータスバー(11)に画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージを登録するステップと、前記ステータスバー(11)の画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージへのタッチが感知されると、遠隔制御プログラムがコンピュータ(41)への画面情報の伝送を中止するステップと、前記ステータスバー(11)の画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージへのタッチが再び感知されると、遠隔制御プログラムがコンピュータ(41)への画面情報の伝送を再開するステップとを有することを特徴とするステータスバーに警告メッセージを登録することによって遠隔制御中に移動通信端末の画面情報の伝送を遮断する方法である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、コンピュータ(41)と移動通信端末(10)との間の遠隔制御において、簡単な操作だけで移動通信端末(10)の画面情報の伝送を遮断することができ、その結果、移動通信端末(10)の遠隔制御中に個人情報の流出が発生するのを効果的に防止することができる。
【0020】
特に、ユーザが画面情報の伝送を遮断するための命令を入力したり、移動通信端末(10)の画面上のアクティブウィンドウ(12)内にアイコンを別途表示したりすることなく、ユーザによる誤操作、又はソフトウェアの干渉等のエラーが発生するのを根本的に防止することができ、遠隔制御を介してユーザによる移動通信端末(10)の操作方法に対する学習効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】従来の移動通信端末の遠隔制御方法を説明するための図である。
【図2】本実施の形態における遠隔制御中のコンピュータと移動通信端末との接続状態を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における遠隔制御中に移動通信端末の画面情報の伝送を遮断する方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態における移動通信端末の遠隔制御中の画面情報の伝送状態を説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態における移動通信端末の操作方法を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における移動通信端末の遠隔制御中に画面情報の伝送を遮断及び再開する過程における画面の状態を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における質疑応答形式の警告メッセージが適用された移動通信端末の画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
図2は本発明の実施の形態におけるそれぞれの構成要素の接続状態を示す図である。図2に示されるように、本発明は、移動通信網(21)の移動局である移動通信端末(10)、移動通信網(21)又は無線LAN(22)等の無線網(20)、インターネットに接続されたコンピュータ(41)等によって構成される。
【0024】
なお、図2に示されるように、無線網(20)は、TDMA(Time Division Multiple Access)方式、CDMA(Code Division Multiple Access)方式等の移動通信網(21)、及びTCP/IP(Transport Control Protocol/Internet Protocol)基盤の通信を行うWi−Fi(Wireless−Fidelity)、WiBro(Wireless Broadband)等の無線LAN(22)を備える。
【0025】
本発明において、無線網(20)を構成する無線LAN(22)及び移動通信網(21)は、それぞれゲートウェイサーバ(31)、及び一種のゲートウェイサーバ(31)である通信会社サーバ(32)を介してインターネットに接続され、移動通信端末(10)の遠隔制御を行うコンピュータ(41)もインターネットに接続される。
【0026】
本発明の遠隔制御においては、制御対象である移動通信端末(10)と制御主体であるコンピュータ(41)とが互いに通信を行い、コンピュータ(41)の制御命令によって移動通信端末(10)を制御し、移動通信端末(10)の画面情報をコンピュータ(41)に伝送するための遠隔制御プログラムが、コンピュータ(41)及び移動通信端末(10)にそれぞれ搭載される。
【0027】
このとき、制御対象である移動通信端末(10)、及びコンピュータ(41)にそれぞれ搭載される遠隔制御プログラムは、遠隔制御サービスの提供に関連する作業を行うためのものであるが、動作環境及び具体的な実行作業が異なるので、同じプログラムである必要はない。
【0028】
図3は、図2に示される構成要素と同じ構成要素によって本発明が実施される過程を示す図であり、具体的な実施の形態は以下のとおりである。
【0029】
まず、本発明においては、移動通信端末(10)の遠隔制御プログラムが実行されることによって開始される。
【0030】
遠隔制御プログラムは、移動通信端末(10)に搭載されたアプリケーションであり、制御対象である移動通信端末(10)の画面情報を無線網(20)及びインターネットを介して遠隔地のコンピュータ(41)に伝送し、コンピュータ(41)から伝送された命令を移動通信端末(10)のオペレーションシステム(Operating System)に入力する。
【0031】
続いて、遠隔制御プログラムは、図4に示されるように、移動通信端末(10)のオペレーションシステムによってタッチスクリーン上に表示されるステータスバー(11)に画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージを登録する。
【0032】
ここで、ステータスバー(11)は、タッチ等の命令イベントの入力を待機するアクティブウィンドウ(12)と区別される領域であり、移動通信端末(10)のオペレーションシステムの種類によって異なるが、通常、タッチスクリーンの上端部に形成され、無線網(20)の受信感度、バッテリの残量、時刻等を表示するだけで、アクティブウィンドウ(12)内に表示される各種のアプリケーションに関連する命令イベントを待機することはない。
【0033】
すなわち、ステータスバー(11)は、アクティブウィンドウ(12)と論理的に完全に隔離された領域であり、ステータスバー(11)に対する操作は、ソフトウェアの干渉又は誤操作等の問題を引き起こす可能性が非常に低い。したがって、移動通信端末(10)のユーザにとっての操作性を最大限確保しつつも、アクティブウィンドウ(12)内にアイコンを別途表示することによって発生する問題を解消することができる。
【0034】
そして、ステータスバー(11)に画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージを登録する具体的な過程は、移動通信端末(10)のオペレーションシステムによって異なるが、オペレーションシステム内のステータスバー(11)を管理するプログラムモジュール及び遠隔制御プログラムの相互間の入出力によって行われる。前記警告メッセージを登録する具体的な過程は以下のとおりである。遠隔制御プログラムが実行されると、遠隔制御プログラムは、オペレーションシステムのステータスバー(11)のプログラムモジュールに画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージを入力する。また、オペレーションシステムのステータスバー(11)のプログラムモジュールは、入力されることによって登録された警告メッセージをステータスバー(11)に表示する。ユーザによる前記警告メッセージの操作、すなわち、ステータスバー(11)に表示された警告メッセージへのタッチが感知されると、オペレーションシステムのステータスバー(11)のプログラムモジュールは、警告メッセージへのタッチが感知されたことを遠隔制御プログラムに入力する。
【0035】
ステータスバー(11)に表示される画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージは、ステータスバー(11)に常に表示されるようにしてもよいが、ステータスバー(11)の表示領域が相対的に狭いだけでなく、バッテリの残量、時刻等の情報を常に表示しなければならないので、図4に示されるように、ユーザが移動通信端末(10)の遠隔制御中にステータスバー(11)をタッチすると、ステータスバー(11)が拡張し、画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージが表示されるように処理してもよい。
【0036】
ステータスバー(11)に画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージが登録された後、遠隔制御プログラムは、所定の遠隔制御処理を正常に行い、遠隔制御中に前記ステータスバー(11)の画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージへのタッチが感知されると、コンピュータ(41)への画面情報の伝送を中止する。
【0037】
このとき、画面情報の伝送の中止は、移動通信端末(10)とコンピュータ(41)との間の通信路を介して送受信されるすべてのデータを遮断することを意味するのではなく、画面情報、すなわち、画面表示イメージの伝送を遮断することを意味する。したがって、コンピュータ(41)のユーザが、制御対象である移動通信端末(10)の画面を視覚的に確認することができないだけであり、移動通信端末(10)とコンピュータ(41)との間における、その他のデータの送受信は正常に行われる。
【0038】
そして、画面情報の伝送が中止された状態において、コンピュータ(41)の画面には、図4に示されるように、代替イメージが表示されてブラインド処理が行われるので、画面情報の伝送が中止される直前の画面が継続的に表示され、コンピュータ(41)のユーザが移動通信端末(10)の画面を確認することはできない。
【0039】
このように、ステータスバー(11)に表示される画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージをタッチすることによって、画面情報の伝送を遮断した状態で、ユーザはログイン情報などの個人情報を安心して入力することができる。
【0040】
図5は、本発明の実施の形態における移動通信端末(10)の操作方法を示す図であり、移動通信端末(10)のユーザが遠隔制御を受諾し、遠隔制御中に画面情報の伝送を遮断し、遮断を解除するときのすべての過程を順に示す。
【0041】
図5から分かるように、まず、移動通信端末(10)のユーザが、遠隔制御プログラムと連結されたアクティブウィンドウ(12)内のアイコンをタッチすることによって遠隔地のコンピュータ(41)の遠隔制御を受諾すると、ステータスバー(11)に画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージが表示され、ユーザがステータスバー(11)をタッチして拡張させると、画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージが、拡張されたステータスバー(11)に表示され、ユーザが前記警告メッセージをタッチすると、移動通信端末(10)の画面情報の伝送が遮断される。
【0042】
図5に示されるように、画面情報の伝送が遮断されている際には、移動通信端末(10)の画面の明るさを調節する等の方法によって、画面情報の伝送が遮断されていることをユーザに認知させるように処理してもよく、画面情報の伝送を再開する方法は、前述された画面情報の伝送を遮断する方法と同様にすることによって、ユーザの操作便宜性を高くすることができる。
【0043】
一方、図6は、本発明の実施の形態における移動通信端末(10)の遠隔制御中に個人情報の入力する状況を示す図である。図に示されるように、移動通信端末(10)のユーザが、個人情報を入力する直前にステータスバー(11)の画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージをタッチすることによって、入力の際の画面をコンピュータ(41)のユーザが確認することができないようにする。
【0044】
そして、個人情報の入力が完了した後、移動通信端末(10)のユーザは、画面情報の伝送が遮断された状態を解除し、コンピュータ(41)のユーザに、個人情報の入力が完了した後の移動通信端末(10)の画面を確認させる必要がある。コンピュータ(41)のユーザに移動通信端末(10)の画面を確認させる方法としては、アクティブウィンドウ(12)内で別のイベントを発生させる方法より、移動通信端末(10)のユーザが、ステータスバー(11)の画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージを再びタッチする方法が好ましい。
【0045】
すなわち、前記ステータスバー(11)の画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージへのタッチが再び感知されると、遠隔制御プログラムがコンピュータ(41)への画面情報の伝送を再開する。このように、ユーザによる最小限、かつ、簡単な操作だけで画面情報の伝送を遮断したり、伝送の遮断を解除したりすることができる。
【0046】
また、図7に示されるように、遠隔制御中にステータスバー(11)に表示される画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージを質疑応答形式に構成することによって、不要な画面情報の伝送を遮断し、誤操作を防止することができる。
【0047】
このように、アクティブウィンドウ(12)と論理的に完全に隔離されたステータスバー(11)の簡単な操作によって、遠隔制御中に画面情報の伝送を効果的に制御することにより、移動通信端末(10)の遠隔制御中に個人情報の流出が発生するのを効果的に防止することができる。
【0048】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【符号の説明】
【0049】
10 移動通信端末
11 ステータスバー
12 アクティブウィンドウ
20 無線網
21 移動通信網
22 無線LAN
31 ゲートウェイサーバ
32 通信会社サーバ
41 コンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信網(21)の移動局として配設され、タッチスクリーンを入出力手段として備えた移動通信端末(10)を、インターネット及び無線網(20)を介して接続されたコンピュータ(41)が遠隔制御するに当たり、遠隔制御中に移動通信端末(10)の画面情報の伝送を遮断する方法において、
移動通信端末(10)に搭載された遠隔制御プログラムが実行されるステップと、
前記遠隔制御プログラムが、移動通信端末(10)のオペレーションシステムによってタッチスクリーン上に表示されるステータスバー(11)に画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージを登録するステップと、
前記ステータスバー(11)の画面情報の伝送を遮断するかどうかについての警告メッセージへのタッチが感知されると、遠隔制御プログラムが、遠隔制御を正常に行い、移動通信端末(10)の画面表示イメージである画面情報のコンピュータ(41)への伝送を一時的に中止するステップとを有することを特徴とするステータスバー(11)に警告メッセージを登録することによって遠隔制御中に移動通信端末の画面情報の伝送を遮断する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−61940(P2013−61940A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−191831(P2012−191831)
【出願日】平成24年8月31日(2012.8.31)
【出願人】(503425654)アールサポート株式会社 (7)
【氏名又は名称原語表記】RSUPPORT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】F15,F16 Hanmi Tower 45 Bangi−dong,Songpa−gu Seoul 138−828 (KR)
【Fターム(参考)】