説明

ストラップ付ゴルフクラブヘッドカバー及びゴルフクラブヘッドカバーの製造方法

【課題】ゴルフクラブヘッドからゴルフクラブヘッドカバーを容易に取り外すことを可能にするゴルフクラブヘッドカバーを提供する。
【解決手段】ヘッドカバー100は本体118とプルストラップ124とを備える。本体118はヘッド部120と中空のスリーブ部122とを備える。ヘッド部120はトゥー部分164とヒール部分166を有するゴルフクラブヘッド114を収容するように構成された中空室134を形成する。プルストラップ124は本体118のヘッド部120につなげられている。本体118とプルストラップ124は、個人の手の一部を入れ込むように構成された空洞を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はクラブヘッドカバーに関する。特に、ゴルフクラブヘッドからゴルフクラブヘッドカバーを取り外すためのプルストラップを備えたクラブヘッドカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフクラブの性能を維持しながらなるべく長く使用するためには、適切な手入れが必要とされる。適切な手入れの重要な一側面として、ゴルフクラブの未使用期間における、他のクラブヘッドとの衝突、或いは環境要素への暴露による損傷からクラブヘッドを守ることが挙げられる。そのため、クラブヘッドカバーが、パターゴルフクラブやウッドゴルフクラブなどの様々なタイプのゴルフクラブに幅広く使用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
通常、多くの既存のクラブヘッドカバーは、ヘッドカバーをしっかりつかむことにより取り外される。ゴルフクラブヘッドからヘッドカバーを取り外すにあたり、個人は、つかむことができればヘッドカバーのどこをつかんでもよく、それは大抵ヘッドカバーの余分な素材をつまんだり押しつぶしたりすることにつながる。しかし、そのような手法は煩わしいことがある。ゴルフクラブヘッドからクラブヘッドカバーを取り外すのを補助するストラップを備えたヘッドカバーがあるが、そのようなストラップは細く、幅が一定であるため、個人がクラブヘッドカバーを効率よく取り外すために、適切につかんだり持ったりすることが難しい場合がある。さらに、ゴルフクラブからクラブヘッドカバーを取り外すためにそのような細いストラップに力が加えられるため、繰り返し使用するうちに、ヘッドカバーの素材が過度に伸びてしまったり長くなってしまったりすることもある。このような動作により、個人がゴルフクラブヘッドからヘッドカバーを取り外そうとする際に、ゴルフクラブのシャフトを曲げてしまったり、シャフトにストレスをかけてしまったりする場合もある。さらに、細いプルストラップは、定常的な使用によりストレスポイントが形成され、時間の経過と共に損傷し、壊れてしまうこともある。本明細書で説明される技術は、ゴルフクラブヘッドからヘッドカバーを容易に取り外すことを可能にするゴルフクラブヘッドカバーを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書に開示された技術は、ゴルフクラブヘッドカバーにおいて実現することができる。ヘッドカバーは本体とプルストラップとを備える。本体はヘッド部と中空のスリーブ部とを備える。ヘッド部はトゥー部分とヒール部分を有するゴルフクラブヘッドを収容するように構成された中空室を形成する。ヘッド部はさらに、第1のヘッド端部と第2のヘッド端部とを形成する。第1及び第2のヘッド端部は互いに反対に位置している。中空のスリーブ部は、中空室と連通しているスリーブコンジット(管状の部分)を形成する。中空のスリーブ部は第2のヘッド端部と隣接し、ゴルフクラブヘッドにつながるシャフトの一部を覆うように構成されている。プルストラップは本体のヘッド部につなげられている。プルストラップは、第1のストラップ端部と第2のストラップ端部とを形成する。第1のストラップ端部は、ヘッド部の第1のヘッド端部に取り付けられている。第2のストラップ端部は、ヘッド部の第2のヘッド端部に取り付けられている。本体とプルストラップは、個人の手の一部を入れ込むように構成された空洞を形成する。そのようなゴルフクラブヘッドカバーは、クラブヘッドからクラブヘッドカバーを容易に取り外すことを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】スリーブ部と、プルストラップを含むヘッド部を示すクラブヘッドカバーの実施形態の斜視図である。
【図2】クラブヘッドカバーの背面図である。
【図3】クラブヘッドカバーの正面図である。
【図4】プルストラップの第1の方向を例示するクラブヘッドカバーの平面図である。
【図5】中空室とスリーブコンジットを透視的に例示するクラブヘッドカバーの側面図である。
【図6】ゴルフクラブに嵌め込まれたクラブヘッドカバーの透視的な側面図である。
【図7】スリーブ部の一体的なループを示すクラブヘッドカバーの背面図である。
【図8】スリーブ部のタブを示すクラブヘッドカバーの背面図である。
【図9】スリーブ部の孔を示すクラブヘッドカバーの背面図である。
【図10】スリーブ部のリングを示すクラブヘッドカバーの背面図である。
【図11】スリーブ部のコード配置を示すクラブヘッドカバーの背面図である。
【図12】プルストラップの第2の方向を示すクラブヘッドカバーの平面図である。
【図13】プルストラップの第3の方向を示すクラブヘッドカバーの平面図である。
【図14】プルストラップの第4の方向を示すクラブヘッドカバーの平面図である。
【図15】クラブヘッドカバーの製造方法を例示するフローチャートである。
【図16】クラブヘッドカバーの別の製造方法を例示するフローチャートである。
【図17】スリーブ部と、Y字型のプルストラップを含むヘッド部とを示すクラブヘッドカバーの別の実施形態の斜視図である。
【図18】中空室とスリーブコンジットを例示するクラブヘッドカバーであり、その中に配置されるゴルフクラブを透視的に示したクラブヘッドカバーの側面図である。
【図19】Y字型のプルストラップ付のゴルフクラブカバーの背面図である。
【図20】Y字型のプルストラップ付のゴルフクラブカバーの正面図である。
【図21】中空室とスリーブコンジットを透視的に例示するゴルフクラブカバーの対応する側面図である。
【図22】ゴルフクラブカバーの中に配置されるゴルフクラブのシャフトを透視的に示したゴルフクラブカバーの底面図である。
【図23】Y字型のプルストラップの第1の方向を例示するゴルフクラブカバーの平面図である。
【図24】Y字型のプルストラップの第2の方向を例示するゴルフクラブカバーの平面図である。
【図25】Y字型のプルストラップの第3の方向を例示するゴルフクラブカバーの平面図である。
【図26】Y字型のプルストラップの第4の方向を例示するゴルフクラブカバーの平面図である。
【図27】ゴルフクラブカバーの製造方法を例示するフローチャートである。
【図28】スリーブ部と、I字型のプルストラップを含むヘッド部とを示すゴルフクラブカバーのさらに別の実施形態の斜視図である。
【図29】図28に示されたI字型のプルストラップが付いたゴルフクラブカバーの別の斜視図である。
【図30】I字型のプルストラップが付いたゴルフクラブカバーの背面図である。
【図31】I字型のプルストラップが付いたゴルフクラブカバーの正面図である。
【図32】中空室とスリーブコンジットを透視的に示したゴルフクラブカバーの側面図である。
【図33】中空室とスリーブコンジットを透視的に示した図32のゴルフクラブカバーの反対側の側面図である。
【図34】ゴルフクラブカバーの中に配置されるゴルフクラブのシャフトを示したゴルフクラブカバーの底面図である。
【図35】I字型のプルストラップの第1の方向を例示したゴルフクラブカバーの平面図である。
【図36】I字型のプルストラップの第2の方向を例示したゴルフクラブカバーの平面図である。
【図37】I字型のプルストラップの第3の方向を例示したゴルフクラブカバーの平面図である。
【図38】I字型のプルストラップの第4の方向を例示したゴルフクラブカバーの平面図である。
【図39】I字型のプルストラップが付いたゴルフクラブカバーの製造方法を例示したフローチャートである。
【実施例】
【0006】
以下で説明されるように、改善されたプルストラップと、そのようなクラブヘッドカバーの製造方法とを有するクラブヘッドカバーは、ゴルフクラブヘッドからクラブヘッドカバーを容易に取り外すことができるように構成されている。
【0007】
ゴルフクラブの性能を維持しながらなるべく長く使用するためには、適切な手入れが必要とされる。適切な手入れの重要な一側面として、ゴルフクラブの未使用期間における、他のクラブヘッドとの衝突、或いは環境要素への暴露による損傷からクラブヘッドを守ることが挙げられる。そのため、クラブヘッドカバーが、パターゴルフクラブやウッドゴルフクラブなどの様々なタイプのゴルフクラブに幅広く使用されている。通常、多くの既存のクラブヘッドカバーは、ヘッドカバーをしっかりつかむことにより取り外される。ゴルフクラブヘッドからヘッドカバーを取り外すにあたり、個人がつかむことができれば、ヘッドカバーのどこをつかんでもよく、それは大抵ヘッドカバーの余分な素材をつまんだり押しつぶしたりすることにつながる。しかし、そのような手法は煩わしいことがある。ゴルフクラブヘッドからクラブヘッドカバーを取り外すのを補助するストラップを備えたヘッドカバーがあるが、そのようなストラップは細く、幅が一定であるため、個人がクラブヘッドカバーをゴルフクラブヘッドから効率よく取り外すために、クラブヘッドカバーを適切につかんだり持ったりすることが難しい場合がある。ゴルフクラブヘッドからクラブヘッドカバーを取り外すためにそのような細いストラップに過剰な力が加えられることにより、クラブヘッドカバーの素材は、繰り返し取り外す内に過度に伸びたり長くなったりする。そのため、クラブヘッドカバーがゴルフクラブヘッドに嵌められる場合に、クラブヘッドカバーがきちんとフィットしなかったり、垂れ下がったりすることが起こり得る。
(第1の実施形態)
【0008】
図面を参照して、クラブヘッドカバーの実施形態が例示される。図1から図39において、クラブヘッドカバーは、広く100、200、300、400、500、600、700、800、900、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800で示される。図1から図6に示される、符号100が付されたクラブヘッドカバーの実施形態は、一般に、細長く伸縮性のある本体118を含んでいてもよい。その本体118は、ゴルフクラブ112を覆うように構成されたヘッド部120とスリーブ部122を形成する。一つの実施形態では、ヘッド部120とスリーブ部122はL字型の形状を形成してもよい。いくつかの実施形態では、ヘッド部120は、ゴルフクラブ112のゴルフクラブヘッド114を収容し、完全に覆うように構成された中空室134を形成し、一方、スリーブ部122は中空室134と連通しているスリーブコンジット162を形成する。スリーブ部122において、スリーブコンジット162は開口端158を形成する。開口端158はゴルフクラブヘッド114がスリーブコンジット162を通ることを許容し、一旦ゴルフクラブヘッド114が完全に中空室134内に配置されたら、ゴルフクラブ112のシャフト116の一部がスリーブ部122によって覆われることを許容する。さらに、中空のスリーブ部122はヘッド部120に隣接して形成された先端部144と、伸縮性のある本体118のヘッド部120から最も離れたところに位置する中心部146とを画定する。いくつかの実施形態では、ゴルフクラブ112は、ドライバーゴルフクラブ、ウッドゴルフクラブ、アイアンゴルフクラブ、ハイブリッドタイプゴルフクラブ、またはパターゴルフクラブのうち少なくとも一つと関連付けられる。しかしながら、本明細書で説明される装置、製造品、方法はこれに限られない。
【0009】
図5及び図6を参照すると、ゴルフクラブヘッド114は、トゥー部分164とヒール部分166を画定し、ヘッド部120は第1のヘッド端部136と第2のヘッド端部138とを形成している。トゥー部分164とヒール部分166は、中空室134内に嵌め込まれる。ゴルフクラブヘッド114を中空室134内に配置すると、トゥー部分164とヒール部分166は、それぞれ第1のヘッド端部136と第2のヘッド端部138とに対応する。いくつかの実施形態では、ヘッド部120の中空室134は、ヘッド部120の第2のヘッド端部138から第1のヘッド端部136にかけて大きくなる。一つの実施形態では、中空室134は、第1のヘッド端部136又は第1のヘッド端部136の近傍が、第2のヘッド端部138又は第1のヘッド端部138の近傍より広い。さらに、プルストラップ124は、ヘッド部120に取り付けられているか、一体化しており、個人がゴルフクラブヘッド114からクラブヘッドカバー100を取り外すことを許容するように構成されている。詳細は後述する。
【0010】
図1から図5を参照すると、クラブヘッドカバー100の伸縮性のある本体118は、さらにトップ部126、リア部127、フロント部128、第1の側部130、及び第2の側部132を画定しており、それらが合わさってクラブヘッドカバー100の中空室134とスリーブコンジット162を形成する。プルストラップ124は、第1のストラップ端部140と第2のストラップ端部142を備えていてもよい。プルストラップ124の第1のストラップ端部140は第2のストラップ端部142よりも幅広である。図4に示されるように、一つの実施形態では、プルストラップ124の第2のストラップ端部142の幅700は、およそ2.25インチであるのに対し、プルストラップ124の第1のストラップ端部140の幅702はおよそ5インチである。さらに、プルストラップ124の内部の長さ704はおよそ4.75インチであり、外部の長さ706はおよそ7インチである。いくつかの実施形態では、幅700は1.25から3インチの間の長さであり、幅702は4から6インチの間の長さであり、内部の長さ704は3.0から5.5インチの間の長さであり、外部の長さ706は5から8インチの間の長さであってもよい。本明細書で説明される装置、製造品、方法はこれに限られない。
【0011】
いくつかの実施形態では、プルストラップ124とヘッド部120のトップ部126との間に空洞160が形成されるように、プルストラップ124がヘッド部120のトップ部126に取り付けられていてもよい。図4に示されるように、ヘッド部120は第1のヘッド端部136、第2のヘッド端部138、第3のヘッド端部170、及び第4のヘッド端部172によって形成され得る。トゥー部分164とヒール部分166に加えて、ゴルフクラブヘッド114は、バック部分とフェイス部分も画定する。バック部分とフェイス部分は、中空室134内に嵌め込まれる。ゴルフクラブヘッド114を中空室134内に配置すると、バック部分とフェイス部分は、それぞれ第3のヘッド端部170と第4のヘッド端部172とに対応する。
【0012】
一つの実施形態では、プルストラップ124は、第1の方向でヘッド部120のトップ部126に取り付けられ得る。図4に例示されるように、第1の方向では、プルストラップ124の第1のストラップ端部140は、ヘッド部120の第1のヘッド端部136に取り付けられるか一体化しており、プルストラップ124の第2のストラップ端部142は、ヘッド部120の第2のヘッド端部138に取り付けられるか一体化している。第1のストラップ端部140は、第2のストラップ端部142よりも幅広であるため、プルストラップ124は第1のヘッド端部136から第2のヘッド端部138にかけて細くなっている。例えば、図6に戻って参照すると、ヘッド部120の第1のヘッド端部136における中空室134は、ゴルフクラブヘッド114のトゥー部分164を覆っていてもよい。一方において、ヘッド部120の第2のヘッド端部138もしくは第2のヘッド端部138の近傍における中空室134は、ゴルフクラブヘッド114のヒール部分166を覆っていてもよい。この方向では、プルストラップ124を握っている個人は、ゴルフクラブヘッド114のヒール部分166より、ゴルフクラブヘッド114のトゥー部分164に対して、より大きな上方の力を印加できる。しかしながら、他の実施形態では、プルストラップ124は、異なった方向に向けられていてもよい。
【0013】
図12を参照して、符号700を付されたクラブヘッドカバーの実施形態は、ヘッド部720を含んでおり、ヘッド部720は、第1のヘッド端部736、第2のヘッド端部738、第3のヘッド端部770、第4のヘッド端部772を画定している。プルストラップ124と対比して、符号724を付されたプルストラップは、第2の方向でヘッド部720に取り付けられるか一体化している。第2の方向では、プルストラップ724の第1のストラップ端部740は、第2のヘッド端部738に取り付けられるか一体化しており、プルストラップ724の第2のストラップ端部742は、第1のヘッド端部736に取り付けられるか一体化している。図4のプルストラップ124と対比して、図12の第1のストラップ端部740は、第2のストラップ端部742よりも幅広であるため、プルストラップ724は第2のヘッド端部738から第1のヘッド端部736にかけて細くなっている。図4のプルストラップ124は第1のヘッド端部136から第2のヘッド端部138にかけて細くなっている。そのため、プルストラップ724は、プルストラップ124とは反対の方向に、ヘッド部720に取り付けられている。例えば、図6に示されるように、第1のヘッド端部736における中空室134は、ゴルフクラブヘッド114のトゥー部分164を覆っていてもよい。一方において、第2のヘッド端部738もしくは第2のヘッド端部738の近傍における中空室134は、ゴルフクラブヘッド114のヒール部分166を覆っていてもよい。この方向では、プルストラップ724を握っている個人は、ゴルフクラブヘッド114のトゥー部分164より、ゴルフクラブヘッド114のヒール部分166に対して、より大きな上方の力を印加できる。図に示されるように、プルストラップ724はヘッド部120における縦方向に延びている。
【0014】
図13を参照して、符号800を付されたクラブヘッドカバーの実施形態は、ヘッド部820を含んでおり、ヘッド部820は、第1のヘッド端部836、第2のヘッド端部838、第3のヘッド端部870、第4のヘッド端部872を画定している。図12に示されるプルストラップ724と対比して、符号824を付されたプルストラップは、第3の方向でヘッド部820に取り付けられるか一体化している。第3の方向は、プルストラップ124又はプルストラップ724のどちらに対しても、それらを横切る方向である。そのため、プルストラップ824の第1のストラップ端部840は、第4のヘッド端部872に取り付けられるか一体化しており、プルストラップ824の第2のストラップ端部842は、第3のヘッド端部870に取り付けられるか一体化している。図13の第1のストラップ端部840は、第2のストラップ端部842よりも幅広であるため、プルストラップ824は第4のヘッド端部872から第3のヘッド端部870にかけて細くなっている。これは、図4のプルストラップ124を時計回りに90度回転し、第1のストラップ端部140が第4のヘッド端部172に位置するようにし、第2のストラップ端部142が第3のヘッド端部170に位置するようにしたものと類似する。この方向では、プルストラップ824を握っている個人は、クラブヘッドカバー800を取り外す際に、ゴルフクラブヘッド114のフェイス部分より、ゴルフクラブヘッド114のバック部分に対して、より大きな上方の力を印加できる。図12で示される実施形態とさらに対比すると、プルストラップ824は実質的には幅702に沿って延びているため、プルストラップ824は、プルストラップ724より比較的に短くてもよい。図に示されるように、プルストラップ824はヘッド部820における横方向に延びている。一形態において、プルストラップ824は、右利きの個人がつかむ用に構成されている。
【0015】
図14を参照して、符号900を付されたクラブヘッドカバーの実施形態は、ヘッド部920を含んでおり、ヘッド部920は、第1のヘッド端部936、第2のヘッド端部938、第3のヘッド端部970、第4のヘッド端部972を画定している。図13のプルストラップ824と対比して、符号924を付されたプルストラップは、第4の方向でヘッド部920に取り付けられるか一体化している。第4の方向は、プルストラップ824と反対の方向である。そのため、プルストラップ924の第1のストラップ端部940は、第3のヘッド端部970に取り付けられるか一体化しており、プルストラップ924の第2のストラップ端部942は、第4のヘッド端部972に取り付けられるか一体化している。図14の第1のストラップ端部940は、第2のストラップ端部942よりも幅広であるため、プルストラップ924は第3のヘッド端部970から第4のヘッド端部972にかけて細くなっている。これは、図4のストラップ124を反時計回りに90度回転し、第1のストラップ端部140が第4のヘッド端部172に位置するようにし、第2のストラップ端部142が第3のヘッド端部170に位置するようにしたものと類似する。この方向では、プルストラップ924を握っている個人は、クラブヘッドカバー900を取り外す際に、ゴルフクラブヘッド114のバック部分より、ゴルフクラブヘッド114のフェイス部分に対して、より大きな上方の力を印加できる。一形態において、プルストラップ924はプルストラップ824と実質的に同じ幅702であってもよい。さらに、プルストラップ924は、左利きの個人がつかむ用に構成されている。図4及び図12から図14では、円形の平面図の代わりに、卵型あるいは楕円型の平面図が描かれているが、ヘッド部120、720、820、及び920の構成は、これに限られない。ヘッド部120は、様々な種類のゴルフクラブヘッド114を覆うことができる中空室134を形成するのに適した構成であればいかなる構成であってもよい。
【0016】
図2に例示されるように、一つの実施形態では、個人は、透視的に図示されるように、例えば4本の指などの手を、プルストラップ124とヘッド部120のトップ部126との間に形成された空洞160に、A方向又はB方向のどちらかから入れ込むことにより、クラブヘッドカバー100を取り外してもよい。そして、個人は、一方の手でゴルフクラブ112のシャフト116などを持ちながら、プルストラップ124に対し、もう一方の手で上向きの力をC方向に印加して、ゴルフクラブヘッド114からゴルフクラブカバー100を取り外す。そうすることで、個人はプルストラップ124の第1のストラップ端部140に対し、格段に大きな力を印加できる。なぜなら、第2のストラップ端部142側よりも、第1のストラップ端部140側の方が、ヘッド部120に取り付けられているプルストラップ124の素材を比例的に大きく占め、そのため、一定の幅で細いプルストラップのときよりも、格段に大きく均等な力が印加され、ゴルフクラブヘッド114からクラブヘッドカバー100を取り外すことができるからである。プルストラップ124にそのような均等な力が印加されることで、クラブヘッドカバー100がゴルフクラブ112の一部にひっかかり、クラブヘッドカバー100を取り外しにくくなることを防げる。一定の細い幅を有するプルストラップは、クラブヘッドカバー100の第1のヘッド端部136に対して、ゴルフクラブヘッド114からクラブヘッドカバー100の取り外しを容易にするほどの大きな力を印加することができない。さらに、一定の細い幅を有するプルストラップは、個人の4本の指が十分な素材と接触してクラブヘッドカバー100を容易に取り外すのに必要な力を印加できるように十分に構成された空洞160を形成することができない。図1から図4に示されるように、プルストラップ124は、縫い目がなく、クラブヘッドカバー100のヘッド部120に一体化しており、美的外観を提供するように構成されている。
【0017】
図7から図11を参照して、クラブヘッドカバー100のいくつかの実施形態では、クラブヘッドカバー100は、クラブヘッドカバー100の取り外しを補助するためのプルストラップ124に加えて、個人がクラブヘッドカバー100をゴルフクラブヘッド114に嵌め込むのを補助するためのハンドル部を備えていてもよい。一つの実施形態では、図7に示されるように、符号200を付されたクラブヘッドカバーは、プルストラップ224を備え、スリーブ部222はクラブヘッドカバー200の素材で形成された、一体ループ256を備えていてもよい。一体ループ256は、個人がループ256をつかんで、クラブヘッドカバー200を、ゴルフクラブヘッド114の全体がヘッド部220の中空室134内に配置されるまで、開口端258を経由してゴルフクラブヘッド114越しに引っ張ることを許容するように構成されている。別の実施形態では、図8に示されるように、符号300を付されたクラブヘッドカバーは、プルストラップ324を備え、スリーブ部322は、スリーブ部322に沿って形成されたタブ348を備えていてもよい。タブ348は、個人がタブ348をつかんで、クラブヘッドカバー300を、ゴルフクラブヘッド114の全体がヘッド部320の中空室134内に配置されるまで、開口端358を経由してゴルフクラブヘッド114越しに引っ張ることを許容するように構成されている。図9を参照して、一つの実施形態では、符号400を付されたクラブヘッドカバーは、プルストラップ424を備え、孔450を備えていてもよい。孔450は、スリーブ部422に形成されており、個人が孔450をつかんで、クラブヘッドカバー400を、ゴルフクラブヘッド114の全体がヘッド部420の中空室134内に配置されるまで、開口端458を経由してゴルフクラブヘッド114越しに引っ張ることを許容するように構成されている。さらに別の実施形態では、図10に示されるように、符号500を付されたクラブヘッドカバーは、プルストラップ524を備え、リング554を備えていてもよい。リング554は、スリーブ部522に取り付けられており、個人がリング554をつかんで、クラブヘッドカバー500を、ゴルフクラブヘッド114の全体がヘッド部520の中空室134内に配置されるまで、開口端558を経由してゴルフクラブヘッド114越しに引っ張ることを許容するように構成されている。図11を参照して、別の実施形態では、符号600を付されたクラブヘッドカバーは、プルストラップ624を備え、コードアレンジメント652を備えていてもよい。コードアレンジメント652は、スリーブ部622の生地に縫い付けられており、個人がコードアレンジメント652をつかんで、クラブヘッドカバー600を、ゴルフクラブヘッド114の全体がヘッド部620の中空室内に配置されるまで、開口端658を経由してゴルフクラブヘッド114越しに引っ張ることを許容するように構成されている。上記の実施形態では、クラブヘッドカバー200、300、400、500、及び600をゴルフクラブヘッド114に嵌め込むための多様なハンドル部256、348、450、554、及び652がそれぞれ開示されているが、本明細書で説明される装置、製造品、方法はこれに限られない。
【0018】
図15を参照すると、フローチャートはクラブヘッドカバー100の一つの製造方法を例示している。ブロック1000では、クラブヘッドカバー100が、ヘッド部120とスリーブ部122を有するように形成される。いくつかの実施形態では、クラブヘッドカバー100は、レザー、ネオプレン、ポリエチレン、ポリウレタン、合成ゴム、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、プラスチック、又は繊維素材のうち、少なくとも一つから形成される。ブロック1002では、ヘッド部120内に中空室134が形成される。中空室134は、ゴルフクラブヘッド114を覆うように構成されている。一つの実施形態では、中空室134は、第1のヘッド端部136又は第1のヘッド端部136の近傍の方が、第2のヘッド端部138又は第2のヘッド端部138の近傍よりも広い。ブロック1004では、開口端158と連通するようなスリーブコンジット162が、スリーブ部122内に形成される。開口端158は、ゴルフクラブヘッド114がスリーブコンジット162内に入ることを許容するように構成されている。ブロック1006では、プルストラップ124がヘッド部120に形成される。プルストラップ124の第1のストラップ端部140は、第2のストラップ端部142よりも幅広である。一つの実施形態では、プルストラップは、プルストラップ124をヘッド部120に縫い付けることにより形成される。いくつかの実施形態では、プルストラップ124の形成は、プルストラップ124の第1のストラップ端部140を第1のヘッド端部136に取り付け、プルストラップ124の第2のストラップ端部142を第2のヘッド端部138に取り付けることを含んでいてもよい。さらに、プルストラップ124の形成は、個人の手がプルストラップ124を通ってプルストラップ124をつかめるような空洞160を形成することを含んでいてもよい。
【0019】
図16を参照すると、フローチャートはクラブヘッドカバー100のもう一つの製造方法を例示している。ブロック2000では、クラブヘッドカバー100が、ヘッド部120とスリーブ部122を有するように形成される。ブロック2002では、ヘッド部120内に中空室が形成される。中空室は、ゴルフクラブヘッド114を覆うように構成されている。ブロック2004では、開口端158と連通するようなスリーブコンジット162が、スリーブ部内に形成される。開口端158は、ゴルフクラブヘッド114がスリーブコンジット162内に入ることを許容するように構成されている。ブロック2006では、スリーブ部122にハンドル部が形成される。ハンドル部は、個人の手がハンドル部をつかんで、クラブヘッドカバー100をゴルフクラブヘッド114に嵌め込めるように構成されている。上記のフローチャートはクラブヘッドカバー100の多様な製造方法を例示しているが、クラブヘッドカバー200、300、400、500、600、700、800、及び900の製造においても同じ製造方法が適用され得る。
(第2の実施形態)
【0020】
図17から図23を参照して、符号1100を付されたクラブヘッドカバーの別の実施形態を示す。クラブヘッドカバー1100は伸縮性のある本体1118を有しており、本体1118は、ゴルフクラブ1112を覆うように構成されたヘッド部1120とスリーブ部1122を形成する(図18及び図22)。いくつかの実施形態では、ヘッド部1120とスリーブ部1122はL字型の形状を形成していてもよい。図18に示すように、ヘッド部1120は中空室1134を画定し、中空室1134は、ゴルフクラブ1112のゴルフクラブヘッド1114を収容して完全に覆うように構成されている。一方、スリーブ部1122は中空室1134と連通するスリーブコンジット1162を形成する。スリーブコンジット1162は開口端1158を形成する。一旦ゴルフクラブヘッド1114の全体が中空室1134内に配置された場合、開口端1158は、ゴルフクラブヘッド1114がスリーブコンジット1162を通って、ゴルフクラブ1112のシャフト1116の一部がスリーブ部1122によって覆われることを許容する。さらに、スリーブ部1122は、伸縮性のある本体1118のヘッド部1120に隣接する先端部1144と、ヘッド部1120から最も離れたところに位置する中心部1146とを画定する。いくつかの実施形態では、ゴルフクラブ1112は、ドライバーゴルフクラブ、ウッドゴルフクラブ、アイアンゴルフクラブ、ハイブリッドタイプゴルフクラブ、またはパターゴルフクラブのうち少なくとも一つと関連付けられる。しかしながら、本明細書で説明される装置、製造品、方法はこれに限られない。
【0021】
図18から図21を参照すると、ゴルフクラブヘッド1114はトゥー部分1164とヒール部分1166を画定し、ヘッド部1120は第1のヘッド端部1136と第2のヘッド端部1138とを形成している。トゥー部分1164とヒール部分1166は、中空室1134内に嵌め込まれる。ゴルフクラブヘッド1114を中空室1134内に配置すると、トゥー部分1164とヒール部分1166は、それぞれ第1のヘッド端部1136と第2のヘッド端部1138とに対応する。いくつかの実施形態では、ヘッド部1120の中空室1134は、ヘッド部1120の第2のヘッド端部1138から第1のヘッド端部1136にかけて大きくなる。一つの実施形態では、中空室1134は、第1のヘッド端部1136又は第1のヘッド端部1136の近傍が、第2のヘッド端部1138又は第1のヘッド端部1138の近傍より広い。さらに、プルストラップ1124は、ヘッド部1120に取り付けられているか、一体化しており、個人がゴルフクラブヘッド1114からクラブヘッドカバー1100を取り外すことを許容するように構成されている。詳細は後述する。
【0022】
図17から21を参照すると、クラブヘッドカバー1100の伸縮性のある本体1118は、さらにトップ部1126、リア部1127、フロント部1128、第1の側部1130、及び第2の側部1132を画定しており、それらが合わさってクラブヘッドカバー1100の中空室1134とスリーブコンジット1162を形成する。図23に示すようないくつかの実施形態では、プルストラップ1124は、第1のストラップ部1140と、第2のストラップ部1141と、第3のストラップ部1142とを備えており、それらのストラップ部が合わさって実質的に三角形の形状又はY字型の形状を形成してもよい。三角形の形状又はY字型の形状の双方において、第1のストラップ部1140は、第2のストラップ部1141及び第3のストラップ部1142よりも幅広であり、第2のストラップ部1141と第3のストラップ部1142は同程度の幅を有する。他の実施形態では、第1のストラップ部1140は、第2のストラップ部1141と第3のストラップ部1142と同じ幅を有していてもよい。図23に示されるように、一つの実施形態では、第1のストラップ部1140の幅708はおよそ2.25インチであるのに対し、第2のストラップ部1141と第3のストラップ部1142の幅710及び幅712は、それぞれおよそ1インチであってもよい。さらに、第1のストラップ部1140の内部の長さ718はおよそ2.5インチであり、外部の長さ714はおよそ4インチであってもよい。一方、第2のストラップ部1141と第3のストラップ部1142を合わせた長さ716は、およそ3.75インチであってもよい。さらに示されるように、第2のストラップ部1141の長さ713はおよそ1.5インチであり、第3のストラップ部1142の長さ715はおよそ1.5インチである。いくつかの実施形態では、第2のストラップ部1141と第3のストラップ部1142のそれぞれの長さ713と長さ715は、同じであってもよい。いくつかの実施形態では、幅708は1から3インチの間の長さであり、幅710及び幅712は0.5から2インチの間の長さであり、内部の長さ718は0.75から2インチの間の長さであり、外部の長さ714は3.75から6インチの間の長さであり、長さ713は1から2.5インチの間の長さであり、長さ715は1から2.5インチの間の長さであり、長さ716は3から5インチの間の長さであってもよい。本明細書で説明される装置、製造品、方法はこれに限られない。
【0023】
いくつかの実施形態では、プルストラップ1124とヘッド部1120のトップ部1126との間に空洞1160が形成されるように、プルストラップ1124が、トップ部1126の少なくとも3つの異なる部分に取り付けられていてもよい。図23に示されるように、ヘッド部1120は第1のヘッド端部1136、第2のヘッド端部1138、第3のヘッド端部1170、及び第4のヘッド端部1172によって形成され得る。トゥー部分1164とヒール部分1166に加えて、ゴルフクラブヘッド1114は、バック部分とフェイス部分も画定する。バック部分とフェイス部分は、中空室1134内に嵌め込まれる。ゴルフクラブヘッド1114を中空室1134内に配置すると、バック部分とフェイス部分は、それぞれ第3のヘッド端部1170と第4のヘッド端部1172とに対応する。
【0024】
一つの実施形態では、プルストラップ1124は、第1の方向でヘッド部1120のトップ部1126に取り付けられ得る。第1の方向では、第1のストラップ部1140の端部は、ヘッド部1120の第1のヘッド端部1136に取り付けられるか一体化しており、第2のストラップ部1141の端部は、第2のヘッド端部1138と第3のヘッド端部1170の間に取り付けられるか一体化しており、第3のストラップ部1142の端部は、第2のヘッド端部1138と第4のヘッド端部1172の間に取り付けられるか一体化している。この方向では、第1のストラップ部1140は第1のヘッド端部1136から縦方向に延びており、一方において、第2のストラップ部1141は第3のヘッド端部1170からほぼ横方向に延びており、第3のストラップ部1142もまた第4のヘッド端部1172からほぼ横方向に延びている。例えば、図18に戻って参照すると、ヘッド部1120の第1のヘッド端部1136における中空室1134は、ゴルフクラブヘッド1114のトゥー部分1164を覆っていてもよい。一方において、ヘッド部1120の第2のヘッド端部1138もしくは第2のヘッド端部1138の近傍における中空室1134は、ゴルフクラブヘッド1114のヒール部分1166を覆っていてもよい。この方向では、プルストラップ1124を握っている個人は、ゴルフクラブヘッド1114のトゥー部分1164より、ゴルフクラブヘッド1114のヒール部分1166に対して、より大きな上方の力を印加できる。しかしながら、他の実施形態では、プルストラップ1124は、異なった方向に向けられていてもよい。詳細は後述する。
【0025】
図24を参照して、符号1200を付されたクラブヘッドカバーの実施形態は、ヘッド部1220を含んでおり、そのヘッド部1220は、第1のヘッド端部1236、第2のヘッド端部1238、第3のヘッド端部1270、及び第4のヘッド端部1272を画定するトップ部1226を有する。プルストラップ1124と対比して、プルストラップは、第2の方向でヘッド部1220に取り付けられるか一体化している。第2の方向では、第1のストラップ部1240の端部は、第2のヘッド端部1238に取り付けられるか一体化しており、一方、第2のストラップ部1241の端部は、第3のヘッド端部1270と第1のヘッド端部1236の間に取り付けられるか一体化しており、第3のストラップ部1242は、第1のヘッド端部1236と第4のヘッド端部1272の間に取り付けられるか一体化している。図23のプルストラップ1124と対比して、プルストラップ1224の第1のストラップ部1240は、ヘッド部1220の第2のヘッド端部1238から第1のヘッド端部1236にかけて細くなっている。そのため、プルストラップ1224は、プルストラップ1124とは反対の方向に、ヘッド部1220に取り付けられている。図示されるように、第1のストラップ部1240は第2のヘッド端部1238から縦方向に延びており、一方において、第2のストラップ部1241は第3のヘッド端部1270からほぼ横方向に延びており、第3のストラップ部1242は第4のヘッド端部1272からほぼ横方向に延びている。この方向では、グラブヘッドカバー1200を取り外す際、プルストラップ1224を握っている個人は、ゴルフクラブヘッド1114のヒール部分1166より、ゴルフクラブヘッド1114のトゥー部分1164に対して、より大きな上方の力を印加できる。
【0026】
図25を参照して、符号1300を付されたクラブヘッドカバーの実施形態は、ヘッド部1320を含んでおり、そのヘッド部1320は、第1のヘッド端部1336、第2のヘッド端部1338、第3のヘッド端部1370、及び第4のヘッド端部1372を画定するトップ部1326を有する。プルストラップ1124及び1224と対比して、プルストラップは、第3の方向でヘッド部1320に取り付けられるか一体化している。第3の方向は、プルストラップ1124又はプルストラップ1224のどちらに対しても、それらを横切る方向である。そのため、第1のストラップ部1340の端部は、第4のヘッド端部1372に取り付けられるか一体化しており、第2のストラップ部1341の端部は、第2のヘッド端部1338と第3のヘッド端部1370の間に取り付けられるか一体化しており、第3のストラップ部1342の端部は、第1のヘッド端部1336と第3のヘッド端部1370の間に取り付けられるか一体化している。これは、図23のプルストラップ1124を時計回りに90度回転したものと類似する。この方向では、プルストラップ1324を握っている個人は、クラブヘッドカバー1300を取り外す際に、ゴルフクラブヘッド1114のフェイス部分より、ゴルフクラブヘッド1114のバック部分に対して、より大きな上方の力を印加できる。図23及び図24で示される実施形態とさらに対比すると、プルストラップ1324は実質的には長さ716に沿って延びているため、プルストラップ1324は、プルストラップ1124及び1224より比較的に短くてもよい。図に示されるように、プルストラップ1324はヘッド部1320における横方向に延びている。一形態において、プルストラップ1324は、右利きの個人がつかむ用に構成されている。
【0027】
図26を参照して、符号1400を付されたクラブヘッドカバーの実施形態は、ヘッド部1420を含んでおり、そのヘッド部1420は、第1のヘッド端部1436、第2のヘッド端部1438、第3のヘッド端部1470、第4のヘッド端部1472を画定するトップ部1426を有する。図25のプルストラップ1324と対比して、プルストラップ1424は、第4の方向でヘッド部1420に取り付けられるか一体化している。第4の方向は、プルストラップ1324と反対の方向である。そのため、プルストラップ1424の第1のストラップ部1440の端部は、第3のヘッド端部1470に取り付けられるか一体化しており、一方、第2のストラップ部1441の端部は、第1のヘッド端部1436と第4のヘッド端部1472の間に取り付けられるか一体化しており、第3のストラップ部1442の端部は、第2のヘッド端部1438と第4のヘッド端部1472の間に取り付けられるか一体化している。第1のストラップ部1440は、プルストラップ1424が第3のヘッド端部1470から第4のヘッド端部1472にかけて細くなるように、第2のストラップ部1441又は第3のストラップ部1442のいずれよりも幅広であってもよい。これは、図23のプルストラップ1124を反時計回りに90度回転したものと類似する。この方向では、プルストラップ1424を握っている個人は、クラブヘッドカバー1400を取り外す際に、ゴルフクラブヘッド1114のバック部分より、ゴルフクラブヘッド1114のフェイス部分に対して、より大きな上方の力を印加できる。さらに、プルストラップ1424は、左利きの個人がつかむ用に構成されている。図23から図26では、円形の平面図の代わりに、卵型あるいは楕円型の平面図が描かれているが、ヘッド部1120、1220、1320、及び1420の構成は、これに限られない。ヘッド部1120は、様々な種類のゴルフクラブヘッド1114を覆うことができる中空室1134を形成するのに適した構成であればいかなる構成であってもよい。
【0028】
図23に例示されるように、いくつかの実施形態では、個人は、プルストラップ1124によって形成される空洞1160に手を入れることによってクラブヘッドカバー1100を取り外してもよい。例えば、個人は、真ん中の3本の指が空洞1160内に配置されるように、個人の手を、第2のストラップ部1141及び第3のストラップ部1142の下からA方向に入れてもよい。あるいは、個人は2本、3本、あるいは4本の指のいずれかを、第1のストラップ部1140の下から、B方向又はC方向のいずれかに入れてもよい。そうすることで、個人はクラブヘッドカバー1100を取り外すために格段に大きな力を印加することができる。理由は次の通りである。プルストラップ1124の第1のストラップ部1140、第2のストラップ部1141、第3のストラップ部1142の3つのそれぞれの端部により、ヘッド部1120に沿って、3つの異なる部分で上方の力が印加される。そのため、一本のプルストラップを配置して、プルストラップがヘッド部1120と2点でしかつながっていないようなときよりも、格段に大きく均等な力がヘッド部1120に印加され、ゴルフクラブヘッド1114からクラブヘッドカバー1100を取り外すことができる。プルストラップがヘッド部1120と2つの部分でしかつながっていないような一本のプルストラップを配置する場合は、クラブヘッドカバー1100に取り付けられるか一体化している3つの異なる部分1140、1141、及び1142を形成するプルストラップ1124を配置する場合と異なり、クラブヘッドカバー1100の3つの異なる部分に沿って力を印加することはできない。プルストラップ1124は、3つの異なる部分1140、1141、及び1142を形成することでゴルフクラブヘッド1112からクラブヘッドカバー1100の取り外しを容易にする。さらに、一本のプルストラップを配置する場合は、プルストラップをつかむ方向は二方向のみに限定される。例えば、右手側の方向か左手側の方向に限定される。一方においてクラブヘッドカバー1100は、個人が、A方向、B方向、及びC方向で示される3つの異なる方向からプルストラップ1124をつかむことを許容するように構成されている。A方向では、個人は、プルストラップ1124がB又はC方向のどちらかから引っ張られるときの方向を横切る方向にプルストラップ1124をつかむ。例えば、個人がA方向でプルストラップ1124をつかむ場合は、個人は、第2のストラップ部1141及び第3のストラップ部1142の下に形成される空洞1160の一部内でプルストラップ1124をつかむ。一方において、個人がB又はC方向のいずれかの方向でプルストラップ1124をつかむ場合は、個人は、第1のストラップ部1140の下に形成される空洞1160の一部内でプルストラップ1124をつかむ。
【0029】
図17に示されるように、プルストラップ1124は、縫い目がなく、クラブヘッドカバー1100のヘッド部1120に一体化しており、美的外観を提供するように構成されている。
【0030】
図27を参照すると、フローチャートはクラブヘッドカバー1100の一つの製造方法を例示している。ブロック2200では、クラブヘッドカバーが、ヘッド部1120とスリーブ部1122を有するように形成される。いくつかの実施形態では、クラブヘッドカバー1100は、レザー、ネオプレン、ポリエチレン、ポリウレタン、合成ゴム、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、プラスチック、又は繊維素材のうち、少なくとも一つから形成される。ブロック2202では、ヘッド部1120内に中空室1134が形成される。中空室1134は、ゴルフクラブヘッド1114を覆うように構成されている。一つの実施形態では、中空室1134は、第1のヘッド端部1136又は第1のヘッド端部1136の近傍の方が、第2のヘッド端部1138又は第2のヘッド端部1138の近傍よりも広い。ブロック2204では、開口端1158と連通するようなスリーブコンジット1162が、スリーブ部1122内に形成される。開口端1158は、ゴルフクラブヘッド1114がスリーブコンジット1162内に入ることを許容するように構成されている。ブロック2206では、プルストラップ1124がヘッド部1120に形成される。そのヘッド部1120は、第1のストラップ部1140、第2のストラップ部1141、及び第3のストラップ部1142を有しており、各ストラップ部は、ヘッド部1120の異なる任意の部分に取り付けられるか一体化している端部を有する。一つの実施形態では、プルストラップ1124は、プルストラップ1124をヘッド部1120に縫い付けることにより形成される。いくつかの実施形態では、プルストラップ1124の形成は、プルストラップ1124の第1のストラップ部1140を第1のヘッド端部1136に取り付け、プルストラップ1124の第2のストラップ部1141を第3のヘッド端部1170と第2のヘッド端部1138の間に取り付け、プルストラップ1124の第3のストラップ部1142を第4のヘッド端部1172と第2のヘッド端部1138の間に取り付けることを含んでいてもよい。さらに、プルストラップ1124の形成は、3つの異なる方向から個人の手がプルストラップ1124を通ってプルストラップ1124をつかめるような空洞1160を形成することを含んでいてもよい。
(第3の実施形態)
【0031】
図28から図35を参照して、符号1500を付されたクラブヘッドカバーの別の実施形態を示す。クラブヘッドカバー1500は伸縮性のある本体1518を有しており、本体1518は、ゴルフクラブ1512を覆うように構成されたヘッド部1520とスリーブ部1522を形成する(図33)。いくつかの実施形態では、ヘッド部1520とスリーブ部1522はL字型の形状を形成していてもよい。図33に示すように、ヘッド部1520は中空室1534を画定し、中空室1534は、ゴルフクラブ1512のゴルフクラブヘッド1514を収容して完全に覆うように構成されている。一方、スリーブ部1522は中空室1534と連通するスリーブコンジット1562を形成する。スリーブコンジット1562は開口端1558を形成する。一旦ゴルフクラブヘッド1514の全体が中空室1534内に配置された場合、開口端1558は、ゴルフクラブヘッド1514がスリーブコンジット1562を通って、ゴルフクラブ1512のシャフト1516の一部がスリーブ部1522によって覆われることを許容する。さらに、スリーブ部1522は、伸縮性のある本体1518のヘッド部1520に隣接する先端部1544と、ヘッド部1520から最も離れたところに位置する中心部1546とを画定する。いくつかの実施形態では、ゴルフクラブ1512は、ドライバーゴルフクラブ、ウッドゴルフクラブ、アイアンゴルフクラブ、ハイブリッドタイプゴルフクラブ、またはパターゴルフクラブのうち少なくとも一つと関連付けられる。しかしながら、本明細書で説明される装置、製造品、方法はこれに限られない。
【0032】
図32から図33を参照すると、ゴルフクラブヘッド1514はトゥー部分1566とヒール部分1564を画定し、ヘッド部1520は第1のヘッド端部1536と第2のヘッド端部1538とを形成している。トゥー部分1566とヒール部分1564は、中空室1534内に嵌め込まれる。ゴルフクラブヘッド1514を中空室1534内に配置すると、トゥー部分1566とヒール部分1564は、それぞれ第1のヘッド端部1536と第2のヘッド端部1538とに対応する。いくつかの実施形態では、ヘッド部1520の中空室1534は、ヘッド部1520の第2のヘッド端部1538から第1のヘッド端部1536にかけて大きくなる。一つの実施形態では、中空室1534は、第1のヘッド端部1536又は第1のヘッド端部1536の近傍が、第2のヘッド端部1538又は第1のヘッド端部1538の近傍より広い。さらに、プルストラップ1524は、ヘッド部1520に取り付けられているか、一体化しており、個人がゴルフクラブヘッド1514からクラブヘッドカバー1500を取り外すことを許容するように構成されている。詳細は後述する。
【0033】
図28から31を参照すると、クラブヘッドカバー1500の伸縮性のある本体1518は、さらにトップ部1526、リア部1527、フロント部1528、第1の側部1530、及び第2の側部1532を画定しており、それらが合わさってクラブヘッドカバー1500の中空室1534とスリーブコンジット1562を形成する。一つの実施形態では、プルストラップ1524は第1のストラップ端部1540と第2のストラップ端部1542を備えていてもよい。プルストラップ1524の第1のストラップ端部1540は第2のストラップ端部1542よりも幅広である。図35に示されるように、一つの実施形態では、プルストラップ1524の第2のストラップ端部1542の幅720は、およそ1.5インチであるのに対し、プルストラップ1524の第1のストラップ端部1540の幅722はおよそ3.75インチである。さらに、ヘッド部1520のトップ部1526の長さ724はおよそ6インチであり、長さ724は、プルストラップ1524の全長に相当する。また、トップ部1526の幅726はおよそ5.5インチである。いくつかの実施形態では、幅720は1から3インチの間の長さであり、幅722は3から5.5インチの間の長さであり、長さ724は5から8インチの間の長さであり、幅726は4から6インチの間の長さであってもよい。本明細書で説明される装置、製造品、方法はこれに限られない。
【0034】
いくつかの実施形態では、プルストラップ1524とヘッド部1520のトップ部1526との間に空洞1560が形成されるように、プルストラップ1524が、ヘッド部1520のトップ部1526に取り付けられていてもよい。図35に示されるように、ヘッド部1520は第1のヘッド端部1536、第2のヘッド端部1538、第3のヘッド端部1570、及び第4のヘッド端部1572によって形成され得る。トゥー部分1566とヒール部分1564に加えて、ゴルフクラブヘッド1514は、バック部分とフェイス部分も画定する。バック部分とフェイス部分は、中空室1534内に嵌め込まれる。ゴルフクラブヘッド1514を中空室1534内に配置すると、バック部分とフェイス部分は、それぞれ第3のヘッド端部1570と第4のヘッド端部1572とに対応する。
【0035】
一つの実施形態では、プルストラップ1524は、第1の方向でヘッド部1520のトップ部1526に取り付けられ得る。図35に例示されるように、第1の方向では、プルストラップ1524の第1のストラップ端部1540は、ヘッド部1520の第1のヘッド端部1536に取り付けられるか一体化しており、プルストラップ1524の第2のストラップ端部1542は、ヘッド部1520の第2のヘッド端部1538に取り付けられるか一体化している。第1のストラップ端部1540は、第2のストラップ端部1542よりも幅広であるため、プルストラップ1524は第1のヘッド端部1536から第2のヘッド端部1538にかけて細くなっている。例えば、図33に戻って参照すると、ヘッド部1520の第1のヘッド端部1536における中空室1534は、ゴルフクラブヘッド1514のトゥー部分1566を覆っていてもよい。一方において、ヘッド部1520の第2のヘッド端部1538もしくは第2のヘッド端部1538の近傍における中空室1534は、ゴルフクラブヘッド1514のヒール部分1564を覆っていてもよい。この方向では、プルストラップ1524を握っている個人は、ゴルフクラブヘッド1514のトゥー部分1566より、ゴルフクラブヘッド1514のヒール部分1564に対して、より大きな上方の力を印加できる。しかしながら、他の実施形態では、プルストラップ1524は、異なった方向に向けられていてもよい。
【0036】
図36を参照して、符号1600を付されたクラブヘッドカバーの実施形態は、ヘッド部1620を含んでおり、ヘッド部1620は、第1のヘッド端部1636、第2のヘッド端部1638、第3のヘッド端部1670、第4のヘッド端部1672を画定している。プルストラップ1524と対比して、プルストラップ1624は、第2の方向でヘッド部1620に取り付けられるか一体化している。第2の方向では、プルストラップ1624の第1のストラップ端部1640は、第2のヘッド端部1638に取り付けられるか一体化しており、プルストラップ1624の第2のストラップ端部1642は、第1のヘッド端部1636に取り付けられるか一体化している。図35のプルストラップ1524と対比して、図36の第1のストラップ端部1640は、第2のストラップ端部1642よりも幅広であるため、プルストラップ1624は第2のヘッド端部1638から第1のヘッド端部1636にかけて直線的に細くなっている。図35のプルストラップ1524は第1のヘッド端部1536から第2のヘッド端部1538にかけて細くなっている。そのため、プルストラップ1624は、図35のプルストラップ1524とは反対の方向に、ヘッド部1620に取り付けられている。例えば、図36に示されるように、第1のヘッド端部1636における中空室1534は、ゴルフクラブヘッド1514のトゥー部分1566を覆っていてもよい。一方において、第2のヘッド端部1638もしくは第2のヘッド端部1638の近傍における中空室1534は、ゴルフクラブヘッド1514のヒール部分1564を覆っていてもよい。この方向では、プルストラップ1624を握っている個人は、ゴルフクラブヘッド1514のヒール部分1564より、ゴルフクラブヘッド1514のトゥー部分1566に対して、より大きな上方の力を印加できる。図に示されるように、プルストラップ1624はヘッド部1620における縦方向に延びている。
【0037】
図37を参照して、符号1700を付されたクラブヘッドカバーの実施形態は、ヘッド部1720を含んでおり、ヘッド部1720は、第1のヘッド端部1736、第2のヘッド端部1738、第3のヘッド端部1770、第4のヘッド端部1772を画定している。図36に示されるプルストラップ1624と対比して、プルストラップ1724は、第3の方向でヘッド部1720に取り付けられるか一体化している。第3の方向は、プルストラップ1524又はプルストラップ1624のどちらに対しても、それらを横切る方向である。そのため、プルストラップ1724の第1のストラップ端部1740は、第4のヘッド端部1772に取り付けられるか一体化しており、プルストラップ1724の第2のストラップ端部1742は、第3のヘッド端部1770に取り付けられるか一体化している。図37の第1のストラップ端部1740は、第2のストラップ端部1742よりも幅広であるため、プルストラップ1724は第3のヘッド端部1770から第4のヘッド端部1772にかけて直線的に細くなっている。これは、図35のストラップ1524を時計回りに90度回転し、第1のストラップ端部1540が第3のヘッド端部1570に位置するようにし、第2のストラップ端部1542が第4のヘッド端部1572に位置するようにしたものと類似する。この方向では、プルストラップ1724を握っている個人は、クラブヘッドカバー1700を取り外す際に、ゴルフクラブヘッド1514のバック部分より、ゴルフクラブヘッド1514のフェイス部分に対して、より大きな上方の力を印加できる。図35で示される実施形態とさらに対比すると、プルストラップ1724は実質的には幅726に沿って延びているため、プルストラップ1724は、プルストラップ1624より比較的に短くてもよい。図に示されるように、プルストラップ1724はヘッド部1720における横方向に延びている。一形態において、プルストラップ1724は、右利きの個人がつかむ用に構成されている。
【0038】
図38を参照して、符号1800を付されたクラブヘッドカバーの実施形態は、ヘッド部1820を含んでおり、ヘッド部1820は、第1のヘッド端部1836、第2のヘッド端部1838、第3のヘッド端部1870、第4のヘッド端部1872を画定している。図37のプルストラップ1724と対比して、プルストラップ1824は、第4の方向でヘッド部1820に取り付けられるか一体化している。第4の方向は、プルストラップ1724と反対の方向である。そのため、プルストラップ1824の第1のストラップ端部1840は、第3のヘッド端部1870に取り付けられるか一体化しており、プルストラップ1824の第2のストラップ端部1842は、第4のヘッド端部1872に取り付けられるか一体化している。図38の第1のストラップ端部1840は、第2のストラップ端部1842よりも幅広であるため、プルストラップ1824は第3のヘッド端部1870から第4のヘッド端部1872にかけて直線的に細くなっている。これは、図35のストラップ1524を反時計回りに90度回転し、第1のストラップ端部1540が第3のヘッド端部1570に位置するようにし、第2のストラップ端部1542が第4のヘッド端部1572に位置するようにしたものと類似する。この方向では、プルストラップ1824を握っている個人は、クラブヘッドカバー1800を取り外す際に、ゴルフクラブヘッド1514のフェイス部分より、ゴルフクラブヘッド1514のバック部分に対して、より大きな上方の力を印加できる。一形態において、プルストラップ1824の幅726は、プルストラップ1724の幅726と実質的に同じであってもよい。さらに、プルストラップ1824は、左利きの個人がつかむ用に構成されている。図34から図38では、円形の平面図の代わりに、卵型あるいは楕円型の平面図が描かれているが、ヘッド部1520、1620、1720、及び1820の構成は、これに限られない。ヘッド部1520は、様々な種類のゴルフクラブヘッド1514を覆うことができる中空室1534を形成するのに適した構成であればいかなる構成であってもよい。なお、プルストラップ1524,1624,1724、及び1824は、必ずしも直線的に細くなっていなくてもよい。例えば、プルストラップ1524,1624,1724、及び1824は、曲線的に細くなってもよい。
【0039】
図30及び図33に例示されるように、一つの実施形態では、クラブヘッドカバー100と同様に、個人は、例えば4本の指などの手を、プルストラップ1524とヘッド部1520のトップ部1526との間に形成された空洞1560に、A方向又はB方向のどちらかから入れ込むことにより、クラブヘッドカバー1500を取り外してもよい。そして、個人は、一方の手でゴルフクラブ1512のシャフト1516などを持ちながら、プルストラップ1524に対し、もう一方の手で上向きの力をC方向に印加して、ゴルフクラブヘッド1514からゴルフクラブカバー1500を取り外す。そうすることで、個人はプルストラップ1524の第1のストラップ端部1540に対し、格段に大きな力を印加できる。なぜなら、第2のストラップ端部1542側よりも、第1のストラップ端部1540側の方が、ヘッド部1520に取り付けられているプルストラップ1524の素材を比例的に大きく占め、そのため、一定の幅で細いプルストラップのときよりも、格段に大きく均等な力が印加され、ゴルフクラブヘッド1514からクラブヘッドカバー1500を取り外すことができるからである。プルストラップ1524にそのような均等な力が印加されることで、クラブヘッドカバー1500がゴルフクラブ1512の一部にひっかかり、クラブヘッドカバー1500を取り外しにくくなることを防げる。上記の通り、一定の細い幅を有するプルストラップは、クラブヘッドカバー1500の第1のヘッド端部1536に対して、ゴルフクラブヘッド1514からクラブヘッドカバー1500の取り外しを容易にするほどの大きな力を印加することができない。さらに、一定の細い幅を有するプルストラップは、個人の4本の指が十分な素材と接触してクラブヘッドカバー1500を容易に取り外すのに必要な力を印加できるように十分に構成された空洞1560を形成することができない。
【0040】
図39を参照すると、フローチャートはクラブヘッドカバー1500の一つの製造方法を例示している。ブロック2300では、クラブヘッドカバー1500が、ヘッド部1520とスリーブ部1522を有するように形成される。いくつかの実施形態では、クラブヘッドカバー1500は、レザー、ネオプレン、ポリエチレン、ポリウレタン、合成ゴム、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、プラスチック、又は繊維素材のうち、少なくとも一つから形成される。ブロック2302では、ヘッド部1520内に中空室1534が形成される。中空室1534は、ゴルフクラブヘッド1514を覆うように構成されている。一つの実施形態では、中空室1534は、第1のヘッド端部1536又は第1のヘッド端部1536の近傍の方が、第2のヘッド端部1538又は第2のヘッド端部1538の近傍よりも広い。ブロック2304では、開口端1558と連通するようなスリーブコンジット1562が、スリーブ部1522内に形成される。開口端1558は、ゴルフクラブヘッド1514がスリーブコンジット1562内に入ることを許容するように構成されている。ブロック2306では、プルストラップ1524がヘッド部1520に形成される。プルストラップ1524の第1のストラップ端部1540は、第2のストラップ端部1542よりも幅広である。一つの実施形態では、プルストラップは、プルストラップ1524をヘッド部1520に縫い付けることにより形成される。いくつかの実施形態では、プルストラップ1524の形成は、プルストラップ1524の第1のストラップ端部1540を第1のヘッド端部1536に取り付け、プルストラップ1524の第2のストラップ端部1542を第2のヘッド端部1538に取り付けることを含んでいてもよい。さらに、プルストラップ1524の形成は、個人の手がプルストラップ1524を通ってプルストラップ1524をつかめるような空洞1560を形成することを含んでいてもよい。
【0041】
図1から図39では、特定の対称な構成を有するクラブヘッドカバー100、200、300、400、500、600、700、800、900、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、及び1800を例示するが、本明細書で説明される装置や方法は、他の対称な、あるいは非対称な構成を含んでいてもよい。例えば、クラブヘッドカバー100、200、300、400、500、600、700、800、900、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、及び1800は、平面図が円形の構成であってもよい。別の例としては、クラブヘッドカバー100、200、300、400、500、600、700、800、900、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、及び1800は、図6に例示されるドライバーゴルフクラブヘッドのようなゴルフクラブヘッドにぴったり嵌まる、より不定形な形を有していてもよい。同様に、図1から図39に例示されるプルストラップ124、224、324、424、524、624、724、824、924、1124、1224、1324、1424、1524、1624、1724、1824、及び1924は、特定の対称な構成を有するが、本明細書で説明される装置や方法は、他の対称な、あるいは非対称な構成を含んでいてもよい。例えば、プルストラップ124、224、324、424、524、624、724、824、924、1124、1224、1324、1424、1524、1624、1724、1824、及び1924は、平面図において、ほぼ先細の構成を有していてもよい。別の例としては、プルストラップ124、224、324、424、524、624、724、824、924、1124、1224、1324、1424、1524、1624、1724、1824、及び1924は、第1のストラップ端部(例えば、第1のストラップ端部140)及び第2のストラップ端部(例えば、第2のストラップ端部142)に対して横断し、且つ対称な形を有する第1の側部、及び非対称な形を有する第2の側端部を反対側に形成してもよい。さらなる例としては、プルストラップ124、224、324、424、524、624、724、824、924、1124、1224、1324、1424、1524、1624、1724、1824、及び1924は、対称な形を有する第1の側部、及びそれとは異なる対称な形を有する第2の側部を形成してもよい。さらに別の例としては、プルストラップ124、224、324、424、524、624、724、824、924、1124、1224、1324、1424、1524、1624、1724、1824、及び1924は、非対称な形を有する第1の側部、及びそれとは異なる非対称な形を有する第2の側部を形成してもよい。
【0042】
プルストラップ124、224、324、424、524、624、724、824、924、1124、1224、1324、1424、1524、1624、1724、1824、及び1924を備える各クラブヘッドカバー100、200、300、400、500、600、700、800、900、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、及び1800は、レザー、合成ゴム、ネオプレン、ポリエチレン、ポリウレタン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、プラスチック、繊維素材のような様々な素材、又はそれらの組み合わせから作られてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、プルストラップ124、224、324、424、524、624、724、824、924、1124、1224、1324、1424、1524、1624、1724、1824、及び1924は合成ゴムから作られ、一方、クラブヘッドカバー100、200、300、400、500、600、700、800、900、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、及び1800の残りの部分は、ポリウレタンなどの異なる素材で作られてもよい。他の実施形態では、プルストラップ124、224、324、424、524、624、724、824、924、1124、1224、1324、1424、1524、1624、1724、1824、及び1924と、クラブヘッドカバー100、200、300、400、500、600、700、800、900、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、及び1800の残りの部分とは、同じ素材、例えば上記のネオプレンや他のいかなる素材などで作られてもよい。本明細書で説明される装置、製造品、方法はこれに限られない。なお、様々な図において、一致する参照符号は、一致する要素を示す。図に用いられる見出しは請求項の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0043】
以上、特定の実施形態が例示及び説明されたが、当業者にとって明らかであるように、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、特定の実施形態を様々に変更したものが含まれることが理解されるべきである。そのような変形や変更は本明細書に添付された特許請求の範囲に規定される本発明の範囲及び教示内に属する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドカバーであって、
前記ヘッドカバーは、本体とプルストラップとを備え、
前記本体は、ヘッド部と中空のスリーブ部とを備え、
前記ヘッド部は、トゥー部分とヒール部分を有するゴルフクラブヘッドを収容するように構成された中空室を形成し、
前記ヘッド部はさらに、第1のヘッド端部と第2のヘッド端部とを形成し、
前記第1及び前記第2のヘッド端部は互いに反対に位置しており、
前記中空のスリーブ部は、前記中空室と連通しているスリーブコンジットを形成し、
前記中空のスリーブ部は、前記第2のヘッド端部と隣接し、前記ゴルフクラブヘッドにつながるシャフトの一部を覆うように構成されており、
前記プルストラップは、前記本体の前記ヘッド部につなげられており、
前記プルストラップは、前記ヘッド部の前記第1のヘッド端部に取り付けられている第1のストラップ端部と、前記ヘッド部の前記第2のヘッド端部に取り付けられている第2のストラップ端部とを形成し、
前記本体と前記プルストラップは、個人の手の一部分を入れ込むように構成された空洞を形成する、ヘッドカバー。
【請求項2】
前記第1のヘッド端部は、前記ゴルフクラブヘッドが前記中空室内に配置される場合に前記ゴルフクラブヘッドの前記トゥー部分を嵌め込むように構成されており、
前記第2のヘッド端部は、前記ゴルフクラブヘッドが前記中空室内に配置される場合に前記ゴルフクラブヘッドの前記ヒール部分を嵌め込むように構成されており、
前記中空室は、前記第1のヘッド端部又は前記第1のヘッド端部の近傍が、前記第2のヘッド端部又は前記第2のヘッド端部の近傍より広い、請求項1に記載のヘッドカバー。
【請求項3】
前記プルストラップの前記第1のストラップ端部は、前記プルストラップの前記第2のストラップ端部より幅広であり、前記ヘッド部の前記第1のヘッド端部に取り付けられており、
前記プルストラップの前記第2のストラップ端部は、前記ヘッド部の前記第2のヘッド端部に取り付けられている、請求項1に記載のヘッドカバー。
【請求項4】
前記ヘッド部と前記中空のスリーブ部は、L字型の形状を形成する、請求項1に記載のヘッドカバー。
【請求項5】
前記ヘッド部の前記中空室の大きさは、前記ヘッド部の前記第2のヘッド端部から前記第1のヘッド端部にかけて増大する、請求項1に記載のヘッドカバー。
【請求項6】
前記プルストラップの前記第1のストラップ端部は、前記プルストラップの前記第2のストラップ端部より幅広である、請求項1に記載のヘッドカバー。
【請求項7】
前記プルストラップは、前記本体の前記ヘッド部と一体化している、請求項1に記載のヘッドカバー。
【請求項8】
前記プルストラップは、前記本体の前記ヘッド部に着脱不能に取り付けられる、請求項1に記載のヘッドカバー。
【請求項9】
前記プルストラップは、その長さが4.75インチから7インチであり、
前記プルストラップの前記第2のストラップ端部又はその近傍における幅が2インチから3インチであり、
前記プルストラップの前記第1のストラップ端部又はその近傍における幅が4インチから6インチである、請求項1に記載のヘッドカバー。
【請求項10】
前記ゴルフクラブヘッドは、ドライバーゴルフクラブ、ウッドゴルフクラブ、アイアンゴルフクラブ、ハイブリッド型ゴルフクラブ、又はパターゴルフクラブに関する、請求項1に記載のヘッドカバー。
【請求項11】
前記中空のスリーブ部は、ハンドル部を備え、
前記ハンドル部は、前記ゴルフクラブヘッドが前記中空室内に配置され、且つ、前記シャフトの一部が前記スリーブ部内に配置されるように、前記クラブヘッドカバーを引っ張って前記ゴルフクラブヘッドの上に乗せる補助をするように構成されている、請求項1に記載のヘッドカバー。
【請求項12】
前記中空のスリーブ部は、前記本体の前記ヘッド部に隣接する先端部と、
前記本体の前記ヘッド部から最も離れたところに位置する中心部と、を備える、請求項1に記載のヘッドカバー。
【請求項13】
前記本体は、レザー、ネオプレン、ポリエチレン、ポリウレタン、合成ゴム、アクリロニトリルブタジエンスチレン、プラスチック、又は繊維素材のうち、少なくとも一つから成る、請求項1に記載のヘッドカバー。
【請求項14】
前記プルストラップは、前記第1のストラップ端部から前記第2のストラップ端部にかけて、直線的に細くなっている、請求項1に記載のヘッドカバー。
【請求項15】
前記プルストラップは、前記第1のストラップ端部から前記第2のストラップ端部にかけて、非直線的に細くなっている、請求項1に記載のヘッドカバー。
【請求項16】
ゴルフクラブヘッドを覆うように構成された、第1のヘッド端部と、第2のヘッド端部と、一つの室と、を画定し、
スリーブ部と連通するヘッド部を備える本体を形成するステップと、
前記室と連通しているスリーブコンジットを備える前記スリーブ部を形成するステップと、
前記ヘッド部にプルストラップを形成するステップを含み、
前記スリーブコンジットは、前記スリーブ部内において、前記ゴルフクラブヘッドが前記スリーブコンジットを通って前記室まで入ることを許容するように構成されており、
前記プルストラップは、前記ヘッド部の前記第1のヘッド端部に取り付けられている第1のストラップ端部と、前記ヘッド部の前記第2のヘッド端部に取り付けられている第2のストラップ端部と、を画定し、
前記本体と前記プルストラップは、個人の手の一部分が通過することを許容する空洞を形成する方法。
【請求項17】
前記ヘッド部に対し、着脱不能に、もしくは着脱可能なように取り付けられる前記プルストラップを形成するステップを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記プルストラップを形成するステップは、前記プルストラップの前記第1のストラップ端部を、前記ヘッド部の前記第1のヘッド端部に取り付け、前記プルストラップの前記第2のストラップ端部を、前記ヘッド部の前記第2のヘッド端部に取り付け、
前記室は、前記第1のヘッド端部又は前記第1のヘッド端部の近傍が、前記第2のヘッド端部又は前記第2のヘッド端部の近傍より広い、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
レザー、ネオプレン、ポリエチレン、ポリウレタン、合成ゴム、アクリロニトリルブタジエンスチレン、プラスチック、又は繊維素材のうち、少なくとも一つから成る前記本体を形成するステップを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
ヘッドカバーであって、
前記ヘッドカバーは、本体とプルストラップとを備え、
前記本体は、ヘッド部と中空のスリーブ部とを備え、
前記ヘッド部は、トゥー部分とヒール部分を有するゴルフクラブヘッドを収容するように構成された中空室を形成し、
前記ヘッド部はさらに、第1のヘッド端部と第2のヘッド端部とを形成し、
前記中空のスリーブ部は、前記中空室と連通しているスリーブコンジットを形成し、
前記中空のスリーブ部は、前記ゴルフクラブヘッドにつながるシャフトの一部を覆うように構成されており、
前記プルストラップは、前記本体の前記ヘッド部につなげられており、
前記プルストラップは、第1のストラップ部と、第2のストラップ部と、第3のストラップ部とを形成し、
前記各ストラップ部は、前記ヘッド部の3つの異なる部分にそれぞれつなげられる端部を有し、
前記本体と前記プルストラップは、個人の手の一部分を入れ込むように構成された少なくとも一つの空洞を形成する、ヘッドカバー。
【請求項21】
前記第1のヘッド端部は、前記ゴルフクラブヘッドが前記中空室内に配置される場合に前記ゴルフクラブヘッドのトゥー部分を嵌め込むように構成されており、
前記第2のヘッド端部は、前記ゴルフクラブヘッドが前記中空室内に配置される場合に前記ゴルフクラブヘッドのヒール部分を嵌め込むように構成されており、
前記中空室は、前記第1のヘッド端部又は前記第1のヘッド端部の近傍が、前記第2のヘッド端部又は前記第2のヘッド端部の近傍より広い、請求項20に記載のヘッドカバー。
【請求項22】
前記第1のストラップ部は、前記第2のストラップ部又は前記第3のストラップ部より広い、請求項20に記載のヘッドカバー。
【請求項23】
前記第1のストラップ部、前記第2のストラップ部、及び前記第3のストラップ部は、あわせて略Y字型の形状を形成する、請求項20に記載のヘッドカバー。
【請求項24】
前記第1のストラップ部は、前記第2のストラップ部又は前記第3のストラップ部より長い、請求項20に記載のヘッドカバー。
【請求項25】
前記プルストラップは、 前記第1のストラップ部、前記第2のストラップ部、及び前記第3のストラップ部のうち、少なくとも一つに沿ってつかむことができる、請求項20に記載のヘッドカバー。
【請求項26】
前記少なくとも一つの空洞は、前記ヘッド部に対して3つの異なる方向で、前記個人の手によってアクセスされる、請求項20に記載のヘッドカバー。
【請求項27】
ゴルフクラブヘッドを覆うように構成された、第1のヘッド端部と、第2のヘッド端部と、第3のヘッド端部と、第4のヘッド端部と、一つの室と、から成ると共に、ヘッド部を備える本体を形成するステップと、
前記室と連通しているスリーブコンジットを備えるスリーブ部を形成するステップと、
前記ヘッド部につなげられるプルストラップを形成するステップと、を含み、
前記スリーブ部を形成するステップは、前記スリーブコンジットが、前記ゴルフクラブヘッドが前記スリーブコンジットを通って前記室まで入ることを許容するように構成され、
前記プルストラップには、前記ヘッド部の3つの異なる部分にそれぞれつなげられる端部を有する、第1のストラップ部と、第2のストラップ部と、第3のストラップ部と、が形成されており、
前記本体と前記プルストラップは、個人の手の一部分が通過することを許容する少なくとも一つの空洞を形成する方法。
【請求項28】
前記プルストラップを形成するステップは、前記第1のストラップ部の前記端部を前記第1のヘッド端部に取り付け、前記第2のストラップ部の前記端部を前記第3のヘッド端部と前記第2のヘッド端部との間に取り付け、前記第3のストラップ部の前記端部を前記第4のヘッド端部と前記第2のヘッド端部との間に取り付ける、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記プルストラップを形成するステップは、前記第2のストラップ部と前記第3のストラップ部に対して横方向に前記第1のストラップ部を構成する、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記プルストラップを形成するステップは、前記第2のストラップ部と前記第3のストラップ部のうち少なくとも一つより幅広である前記第1のストラップ部を形成する、請求項27に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【公開番号】特開2012−217858(P2012−217858A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−87875(P2012−87875)
【出願日】平成24年4月6日(2012.4.6)
【出願人】(591086452)カーステン マニュファクチュアリング コーポレーション (31)