説明

ストリップ又はリブを締結するためのクリップ

【課題】プラスチック製の一体型本体を有するストリップ又はリブを、特に自動車上に締結するためのクリップを提供する。
【解決手段】保持領域(4)をもつプラスチック製の一体型本体(2)を有するストリップ又はリブを、特に自動車上に締結するためのクリップ(1)において、保持領域(4)は、挿入用開口部を有する受け用スロット(6)及びロッキング・フィンガ(18)を有する。ロッキング・フィンガ(18)が、第1の案内区域(41)に取り付けられ、その締結用端部から挿入方向及び第2の案内区域(42)の方向に延びる。ロッキング・フィンガ(18)は、ロッキング・フィンガ(18)の自由端から突出する舌部(21)を形成する挿入部(19)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、挿入用開口部を備えた受け用スロットと、第1及び第2の案内区域と、第1の案内区域に取り付けられ、その締結用端部から挿入方向及び第2の案内区域の方向に延びる少なくとも1つのロッキング・フィンガとをもつ保持領域を有するプラスチック製の一体型本体を有するストリップ又はリブを、特に、自動車の構成部品に締結するためのクリップに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1から、ストリップ、特に自動車用のトリム・ストリップを締結するための特定のタイプのクリップが周知である。このクリップは、その自由端にラッチ開口部を有する少なくとも1つのラッチ・フィンガが斜めに突出する、受け用スロットを備えた保持部を有する。受け用スロットへの挿入を目的とするスナップ嵌め部は、突出部が保持部の受け用スロットに挿入されたとき、ラッチ・フィンガのラッチ開口部とラッチ係合する複数のラッチ・タブを備えた突出部を有する。ここでのラッチ・フィンガは、突出部が受け用スロットに挿入される際、ラッチ・タブに倒され得るが、ラッチ・タブがラッチ開口部内にラッチ係合されるとき、スナップ嵌め部の離脱を防止するように設計され、位置合わせされる。ラッチ・フィンガを構成部品に締結するために、保持部は、構成部品の上に溶接されたスタッドが係合する締結用アパーチャを有する。従来技術のクリップは、ラッチ・タブ又は同等のアンダーカットを備えたスナップ嵌め部にのみ適している。
【0003】
特許文献2から、実装部品をリブに締結するためにステンレス鋼製のクランプを用いることも周知である。クランプは、U字形に湾曲され、その自由端に鋸歯状の把用持歯を有する固定板が突出する受け用スロットを有する。この解決法においては、リブに締結される構成部品には、組み立てる前に内側にクランプを配置する必要がある、特別に設計された保持部が設けられる。ステンレス鋼製クランプのために、従来技術の締結装置は、プラスチック製クリップを有する締結具と比較すると、比較的高価であり、より高い組立て力を必要とする。
【0004】
さらに、金属クランプと、射出成形プロセスによりクランプの上に成形されたプラスチック本体とから成り、開口部内に挿入することができる支柱と、可撓性スカートとを形成する、自動車で用いるのに適したクリップが、特許文献3から周知である。この設計においては、金属クランプは、クリップの主要部を構成する。重さの欠点に加えて、コーティング手段又はステンレス鋼の使用による、クランプのための腐食保護の費用は、不利な点である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】欧州特許第1,211,115 B1号
【特許文献2】独国公開特許第4,300,113 A1号
【特許文献3】米国特許第7,204,000 B2号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、アンダーカットをもたないストリップ又はリブと連結しても、低い組立て力及び比較的高い保持力を達成する、冒頭に述べたタイプのクリップを作り出すことである。さらに、クリップは、耐食性で、手動の挿入に適したものでなくてはならない。さらに、クリップは、製造するのに経済的なものでなくてはならない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、請求項1に明記される特徴を有するクリップによって達成される。クリップの特に有利な実施形態が、従属請求項に明記されている。
【0008】
本発明によると、クリップが、挿入用開口部を備えた受け用スロットと、第1及び第2の案内区域と、第1の案内区域に取り付けられ、その締結用端部から挿入方向及び第2の案内区域の方向に斜めに延びる少なくとも1つのロッキング・フィンガとをもつ保持領域を有する、プラスチック製の一体型本体を有し、ここで、第1のロッキング・フィンガは、第1のロッキング・フィンガの自由端から突出する舌部を形成する挿入部を有する。
【0009】
本発明によるクリップは、プラスチック・クリップの望ましい特性を、金属クランプの望ましい特性と、特に有利な方法で組み合わせるものである。ロッキング・フィンガの自由端を形成する挿入部の舌部は、例えば金属などのクリップよりも硬い材料で作製することができ、アンダーカットのないストリップ又はリブに対する高い保持力、すなわち、受け用スロット内に挿入されたストリップ又はリブの離脱に対する高い耐性も提供する。他方、有利なことに、プラスチック製ロッキング・フィンガの締結部のより大きい弾性、及びプラスチックの好ましい摺動特性により、低い組立て力が可能になり、その結果、ストリップ又はリブの挿入を手動で行うこともできる。クリップの金属含有量は、非常に少ない。従って、クリップの重量は、完全にプラスチック製のクリップのものに比べてごく僅かに重いだけであり、ステンレス鋼製の挿入部を用いる場合でも、材料の費用は低いままである。挿入部は、単純な形状とすることができ、前もって金型内に配置することによって、クリップの成形中、クリップのロッキング・フィンガ内に導入することができる。挿入部は、突出する舌部を除いて、クリップのプラスチック材料内に埋め込まれる。従って、手動でクリップを挿入する際に負傷を引き起こし得る外側の鋭利な縁部がない。耐食金属、又は、例えばガラス繊維若しくは炭素繊維で補強されたプラスチックなどの別の耐食材料で作製された挿入部を用いて、クリップの最適な耐食性を達成することができる。
【0010】
第1のロッキング・フィンガが、第1の案内区域の開口部内に配置され、弾性的に変形可能なウェブによって第1の案内区域に結合される、クリップの設計は、特に利点をもたらす。ロッキング・フィンガの弾性、従って、組立て力及び保持力は、弾性的に変形可能なウェブの寸法によって、適用要件に適合させることができる。
【0011】
本発明の別の提案によると、変形可能なウェブの弾性及びそれらの破壊強度が、挿入部が、ウェブを通って延び、ロッキング・フィンガに隣接した第1の案内区域の領域内に埋め込まれた横方向の肩部を有することに良い影響を受けることがある。
【0012】
本発明の別の提案によると、第1及び第2の案内区域は、挿入方向における受け用スロットの深さを制限するための停止部を有する、挿入用開口部の反対側に配置された後部区域によって互いに結合することができる。
【0013】
後部区域の停止部には、第2の案内区域からの距離が増すに従って挿入用開口部からの距離が減少する、階段状に配置された多数の段部を設けることが、特に有利である。第2の案内区域の反対側の段部の端面は、異なる厚さのストリップ又はリブの縁部領域のための支持部を形成し、この支持部は、停止部と接触し、前述のストリップ又はリブが、受け用スロットの幅より薄い厚さを有するときに、ストリップ又はリブが受け用スロット内で傾くのを防ぐことができる。
【0014】
本発明の別の提案によると、クリップが、支持部上に配置されたTスタッドを受けるための鍵穴形状の締結用アパーチャを有する固定領域を有することができ、かつ、締結用アパーチャと関連付けられた、Tスタッドを締結用アパーチャ内の適所に保持することができる第2のロッキング・フィンガを有することができる。この手段により、支持部へのクリップの安定し、組立てが容易な固定が達成される。
【0015】
間に配置された固定領域によって互いに結合される2つの保持領域が設けられたクリップの設計が好ましい。この設計においては、固定領域は、2つの保持領域の第2の案内区域を結合することができ、第1の案内区域は、固定領域の反対側の受け用スロットの側上のウェブによって互いに結合される。
【0016】
本発明の別の提案によると、分岐して案内区域から離れるように延びる方向に延びる弾性アームを、後部区域上に配置することができる。弾性アームを用いて、組立ての際にクリップを案内し、固定領域に係合するTスタッドの周りで回転しないように、遊びがないようにクリップを支持することができる。さらに、弾性アームは、支持部上へのクリップの固定位置の許容差の補償を可能にする。
【0017】
挿入部を噛み合うような方法で第1のロッキング・フィンガ内に固定するために、本発明の別の提案によると、挿入部は、プラスチックが貫通した開口部又は縁部凹部を有することができる。さらに、クリップの製造を簡単にするために、ロッキング・フィンガの締結用端部は、挿入部の縁部領域が露出される凹部を有することができる。このようにして、舌部及び凹部内の露出された縁部領域において、挿入部を射出成形用金型内に保持し、支持することができ、これにより、挿入部を、射出成形金型内に容易に配置し、射出成形用金型内に正確に位置決めし、射出成形プロセス中に動かないように固定することができる。
【0018】
本発明は、図面に示される例示的な実施形態を参照して、下記に詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】第1の案内区域が観察者の方に向いた、本発明によるクリップの図である。
【図2】図1のクリップの挿入側の図である。
【図3】第2の案内区域が観察者の方に向いた、図1のクリップの図である。
【図4】図1のクリップの断面IV−IVである。
【図5】図1からのクリップの端面図である。
【図6】第1の案内区域が観察者の方に向いた、図1のクリップの斜視図である。
【図7】図1からのクリップの断面VII−VIIである。
【図8】本発明によるクリップの別の実施形態の端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1−図7に示されるクリップ1は、主として、実質的に中央に配置された固定領域3と、固定領域3の両側にある保持領域4、5とを有するプラスチック製の本体2から成る。保持領域4、5は、平行な第1及び第2の案内区域41、42又は51、52、並びに、これらを結合する後部区域43又は53で構成されるU字形のプロファイルを有する。後部区域43、53の反対側の挿入用開口部7を有する受け用スロット6が、案内区域41、42、51、52の間に延びている。固定領域3は、第2の案内区域42、52を結合し、これらの間に受け用スロット6及び挿入用開口部7の境界を定める。第1の案内区域41、51は、案内区域41、51間に挿入用開口部7の境界を定めるウェブ8によって互いに結合される。後部区域43、53間には、固定領域3に結合された、本体2を補強するためのリブ9が延びる。互いから見て外方に向いた保持領域4、5の端面は、受け用スロット6の深さのほぼ半分に対応する長さにわたって、案内区域41、42又は51、52を接合し、受け用スロット6の拡張を防ぐ端壁44、54を有する。後部区域43、53の長手方向軸に対して約45°の角度で外方に且つ案内区域41、42の反対方向に延びる弾性アーム45及び55が、後部区域43、53の延長部として端壁44、54、の外側に成形される。弾性アーム45、55の自由端は、角度が付けられ、より大きな支持面をもたらす。ばねアーム45、55の助けにより、クリップ1は、構成部品に押し当って支持することができる。
【0021】
固定領域3は、U字形の保持区域11及び導入区域12を有する鍵穴形状の締結用アパーチャ10を有する。保持区域11は、半円形状の段部13を有し、その端部は、導入斜面14に隣接する。
【0022】
その端部が保持区域11の反対側に配置される、弾性の第2のロッキング・フィンガ15が、導入区域12内に突出する。Tスタッドが固定領域3の後部から導入区域12内に頭から挿入されると、保持区域11内へのTスタッドの移動により、頭部が導入斜面14を介して段部13に達することができるくらい十分に遠くまで、ロッキング・フィンガ15を導入区域12の外に押し出すことができる。Tスタッドが保持区域11の内部に完全に配置されるとすぐに、ロッキング・フィンガ15は、Tスタッドの頭部から滑り落ち、それが頭部の円周面の反対側に配置される最初の位置に跳ね戻り、これにより、Tスタッドが保持区域11の外に滑り出るのを防ぐ。
【0023】
図3から明らかなように、導入スロット6に対して平行に延びる案内チャネル16が、固定領域3の後部上に形成され、前述のチャネルは、締結用アパーチャ10の導入区域12で終端し、締結用アパーチャに向けてテーパ状になる。案内チャネル16は、既に構成部品に取り付けられたTスタッドが締結用アパーチャ10内に進入するのを容易にする。
【0024】
受け用スロット6内に挿入されたストリップ又はリブを固定するために、クリップ1は、2つの第1のロッキング・フィンガ18を有し、一方の第1のロッキング・フィンガ18は、各々の保持領域4、5内の第1案内区域41又は51上に配置される。ロッキング・フィンガ18はそれぞれ、関連した案内区域41、51の開口部46又は56内に配置され、本体2と一体部品として成形される。案内区域42、52は、成形技術によって必要とされるコア開口部48、58を有した状態で、ロッキング・フィンガ18に対向する側上に設けられる。挿入用開口部7に隣接するそれらの端部において、ロッキング・フィンガ18は、弾性的に変形可能なウェブ47、57によって、案内区域41、51に接合される。ストリップの締結中、ロッキング・フィンガ18によってかけられるばねの力は、ウェブ47、57の断面の寸法によって求めることができる。
【0025】
各々のロッキング・フィンガ18は、耐食金属、好ましくはステンレス鋼で作製された挿入部19を含む。挿入部19は、その長さの大部分がロッキング・フィンガ18のプラスチック内に埋め込まれた矩形板の形態である。しかしながら、挿入部19は、他のいずれかの所望の形状を有することもできるが、この形状をロッキング・フィンガ18に合致させる必要がある。ロッキング・フィンガ18の内部において、挿入部は、プラスチックで充填され、該挿入部19をロッキング・フィンガ18内に固定する目的を有する孔20を有する。挿入部19は、ロッキング・フィンガ18の自由端において、プラスチック材料から外へ、かつ、受け用スロット6内に斜めに突出する舌部21を形成する。自由端において、舌部21には、鋭利な縁部が設けられる。舌部21は、受け用スロット6の中心面に対して約30°の角度で、挿入方向に延びる。舌部21の反対側の挿入部19の端部22は、凹部23の領域内に露出される。その結果、クリップ1を成形するための射出成形用金型内のこの位置において、挿入部19を支持することができる。突出する舌部21は、第2の支持部を形成する。
【0026】
図8は、下記に明記された特徴とは別に、クリップ1に対応するクリップ31の修正された実施形態を示す。クリップ31は、より厚い又は薄い壁厚のストリップを内部に収容することができる幅の受け用スロット32を有する。その壁厚が受け用スロットの幅、すなわちその開口部の幅に対応するストリップは、受け用スロット32内に、十分な安定性を有し、傾斜を防止した状態で保持することができるが、ロッキング・フィンガ33の舌部上への片側のみの支持部のために、より薄い壁厚のストリップの場合、このことは必ずしも当てはまらない。比較的薄い壁厚を有するストリップの傾斜防止を改善するために、クリップ31の後部区域34は、受け用スロット32に面した内側上に、挿入用開口部37からの距離が第1の案内区域38からの距離に比例する、階段状に配置された複数の段部35、36を有する停止部を形成する。第2の案内区域39に面した段部35、36の端面はそれぞれ、その壁厚が、段部35、36の端面と第2の案内区域39との間の距離と等しいか、或いはこれよりも短いトリップ又はリブの縁部領域に対する支持部を形成する。この付加的な支持部の結果として、傾斜を防止するように、より薄い壁厚を有するストリップ又はリブを保持することができる。段部の数及びそれらの高さは、ストリップ又はリブの壁厚に関する各事例に存在する特定の要件に適応させることができる。
【符号の説明】
【0027】
1、31:クリップ
2:本体
3:固定領域
4、5:保持領域
6、32:受け用スロット
7、37:挿入用開口部
8、47、57:ウェブ
9:リブ
10:締結用アパーチャ
11:保持区域
12:導入区域
13、35、36:段部
14:導入斜面
15:第2のロッキング・フィンガ
16:案内チャネル
18、33:第1のロッキング・フィンガ
19:挿入部
20:孔
21:舌部
23:凹部
34、43、53:後部区域
38、41、51:第1の案内区域
39、42、52:第2の案内区域
44、54:端壁
45、55:弾性アーム
46、56:開口部
48、58:コア開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿入用開口部を備えた受け用スロットと、第1及び第2の案内区域と、前記第1の案内区域に取り付けられ、その締結用端部から挿入方向及び前記第2の案内区域の方向に延びる少なくとも1つのロッキング・フィンガとを備えた保持領域をもつ、プラスチック製の一体型本体を有するストリップ又はリブを、特に自動車上に締結するためのクリップであって、前記第1のロッキング・フィンガ(18、33)は、該第1のロッキング・フィンガの自由端から突出する舌部(21)を形成する挿入部(19)を有することを特徴とするクリップ。
【請求項2】
前記挿入部(19)は、金属、又はガラス繊維若しくは炭素繊維で補強されたプラスチックで作製されることを特徴とする、請求項1に記載のクリップ。
【請求項3】
前記挿入部(19)は、耐食金属で作製されることを特徴とする、請求項2に記載のクリップ。
【請求項4】
前記第1のロッキング・フィンガ(18)は、前記第1の案内区域(41)の開口部(46)内に配置され、かつ、弾性的に変形可能なウェブ(47)によって該第1の案内区域(41)に結合されることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のクリップ。
【請求項5】
前記第1及び第2の案内区域(38、39;41、42)は、挿入方向における前記受け用スロット(32;6)の深さを制限するための停止部を構成する、前記挿入用開口部(7)の反対側の後部区域(34;43)によって互いに結合されることを特徴とする、前記請求項のいずれか1項に記載のクリップ。
【請求項6】
前記後部区域(34)は、前記第2の案内区域(39)からの距離が増大するに従って前記挿入用開口部からの距離が減少する、階段状に配置された複数の段部(35、36)を停止部として有することを特徴とする、請求項5に記載のクリップ。
【請求項7】
前記構成部品に締結するように設計された固定領域(3)を有することを特徴とする、前記請求項のいずれか1項に記載のクリップ。
【請求項8】
前記固定領域(3)は、前記支持部上に配置されたTスタッドを受けるための鍵穴形状の締結用アパーチャ(10)を有し、かつ、前記締結用アパーチャ(10)と関連付けられた、前記Tスタッドを該締結用アパーチャ(10)内の適所に保持するための第2のロッキング・フィンガ(15)を有することを特徴とする、請求項7に記載のクリップ。
【請求項9】
前記固定領域(3)の後部上に、前記導入スロット(6)に対して平行に延び、前記締結用アパーチャ(10)で終端し、該締結用アパーチャ(10)に向けてテーパ状になる案内チャネル(16)が形成されることを特徴とする、請求項7又は請求項8のいずれか1項に記載のクリップ。
【請求項10】
間に配置された前記固定領域(3)によって互いに結合された2つの保持領域(4、5)によって特徴付けられる、請求項7から請求項9までのいずれか1項に記載のクリップ。
【請求項11】
前記保持領域(4、5)の両方が、第1及び第2の案内区域(41、42、51、52)を有し、前記固定領域(3)は、前記第2の案内区域(42、52)を結合し、前記第1の案内区域(41、51)は、該固定領域(3)の反対側の前記受け用スロット(6)の側上のウェブ(8)によって結合されることを特徴とする、請求項10に記載のクリップ。
【請求項12】
分岐して前記案内区域(41、42、51、52)から離れるように延びる方向に延びる弾性アーム(45、55)が、前記後部区域(43、53)上に配置されることを特徴とする、請求項5から請求項11までのいずれか1項に記載のクリップ。
【請求項13】
前記クリップは、射出成形プロセスで成形され、前記挿入部(19)は、前記成形プロセスによってプラスチック内に部分的にカプセル封入されることを特徴とする、前記請求項のいずれか1項に記載のクリップ。
【請求項14】
前記挿入部(19)は、内部に前記本体(2)の前記プラスチックが貫通する開口部(20)又は縁部凹部を有することを特徴とする、前記請求項のいずれか1項に記載のクリップ。
【請求項15】
前記挿入部(19)は、前記ロッキング・フィンガ(18)に隣接した前記第1の案内区域(41、51)の領域内に埋め込まれた、横方向の肩部を有することを特徴とする、請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載のクリップ。
【請求項16】
前記ロッキング・フィンガ(18)の前記締結用端部は、前記舌部(21)に対向する前記挿入部(19)の縁部領域が露出される凹部(23)を有することを特徴とする、前記請求項のいずれか1項に記載のクリップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−17848(P2012−17848A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−147332(P2011−147332)
【出願日】平成23年7月1日(2011.7.1)
【出願人】(504075577)ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー (117)
【Fターム(参考)】