説明

ストレス症状の緩和または予防剤

【課題】本発明は、食品、健康食品、栄養補助食品、サプリメント、医薬品、医薬部外品、ペットフード、または飼料として有用な、緊張等の精神ストレスによる症状を緩和、予防することに適した組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】酸化型補酵素Qおよび/または還元型補酵素Qを有効成分とすることを特徴とするストレス症状の緩和または予防剤、並びに、該ストレス症状の緩和または予防剤を含有する、食品、健康食品、栄養補助食品、サプリメント、医薬品、医薬部外品ペットフード、または飼料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緊張等のストレス症状を緩和、予防する作用を有する組成物に関する。詳細には、日常的または非日常的状況で発生する精神的ストレスの結果としての、緊張等のストレス症状の緩和、あるいはその予防に適した組成物を提供するものである。
【背景技術】
【0002】
人々は日常生活において、種々の精神的ストレスを受け、知らず知らずのうちに緊張を強いられている。精神的なストレスの積み重なりは、重篤な疾患に繋がることもあり、ストレスから回避する、あるいはストレスを緩和、軽減することは、日常生活を過ごしていく上で重要な点であると、今日では広く認識されている。医師による加療が必要とされる症状としては、強迫神経症、自律神経失調症などが知られており、それぞれに治療法が勘案されているが、まだ充分なものではない。それ以上に、加療が必要とされない軽いレベル、例えば、ごく軽いあがり症や試験などの時に緊張しやすく実力が充分に発揮できない、しじゅうイライラして気分が優れないなど、一般によく認められる状態に対しては、その適した対処法すら明確になっていないのが現状である。
【0003】
例えば、精神的ストレスに起因する症状としては、緊張、上がり症、のぼせ、不眠、イライラ感、引き付け、吃音、精神的疲労感、胃腸障害、胃痛、脱毛症、恐怖感、無力感、脱力感、食欲不振、頭痛、のどの渇きなどの他、各個人によって様々な症状がある。
補酵素Qは、その側鎖の繰り返し構造により、補酵素Q1から補酵素Q13までが知られているが、哺乳動物においては、補酵素Q10が主要な補酵素Qであり、ヒトでは補酵素Q10を用いている。補酵素Q10は、ミトコンドリア、リソゾーム、ゴルジ体、ミクロソーム、ペルオキシソーム、或いは細胞膜等に局在し、電子伝達系の構成成分としてATP産生賦活、生体内での抗酸化作用、膜安定化に関与している生体の機能維持に必要不可欠な物質である。補酵素Q10には、酸化型と還元型が知られており、酸化型はユビキノン、還元型はユビキノールと命名されている。電子伝達系では、補酵素Qは酸化還元を繰り返すことで、電子を伝達することが知られている。また、抗酸化活性は還元型のみが示すことと生体内での補酵素Qは、多くの部分が還元型として存在していることから、還元型が主要な形であると考えられる。しかしながら、還元型補酵素Qは、酸化安定性に問題があることから、今まで、産業上は、酸化型補酵素Qのみが用いられてきた。そのような背景から、補酵素Qと記載がある場合は特に断りのない限り酸化型補酵素Qのことを示すのが一般的であり、還元型を指す場合は、ユビキノールあるいは還元型補酵素Qと記載されている。
【0004】
酸化型補酵素Q10は、従来、うっ血性心不全のための補助薬として、用いられてきたが、近年では、サプリメントとして全世界で広く用いられている。その生理活性は、幅広く研究されており、抗糖尿病、抗疲労、抗動脈硬化など多くの生理活性が知られている(特許文献1〜3)。補酵素Q10の抗ストレス作用としては、オクタコサノールあるいはエゾウコギとの併用したときに、寒冷ストレスに対して有用であることが報告されている(特許文献4,5)が、これらは物理的な寒冷というストレスに対する応答であり、通常の生活で発生する精神的なストレスに対する補酵素Qの効果は全く知られていなかった。
【特許文献1】特開平7−330584
【特許文献2】特開平7−330593
【特許文献3】特開平10−287560
【特許文献4】特開2004−292355
【特許文献5】特開2004−210728
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、食品、健康食品、栄養補助食品、サプリメント、医薬品、医薬部外品、ペットフード、または飼料として有用な、ストレス症状の緩和または予防剤、およびそれを含有する組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記実情に鑑み鋭意検討を行った結果、補酵素Qが緊張等の精神ストレスによる症状を緩和、予防することに優れた作用を有することを見いだし、本発明を完成するに至った。即ち本発明は、酸化型補酵素Qおよび/または還元型補酵素Qを有効成分とすることを特徴とするストレス症状の緩和または予防剤、並びに、該ストレス症状の緩和または予防剤を含有する、食品、健康食品、栄養補助食品、サプリメント、医薬品、医薬部外品、ペットフード、または飼料に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明のストレス症状の緩和または予防剤は、緊張等の精神ストレスによる各種症状を緩和あるいは予防することに優れた作用を有し、眠気などの副作用を伴わず、日常的に摂取が可能である。本発明のストレス症状の緩和または予防剤を含有する組成物は、食品、健康食品、栄養補助食品、サプリメント、医薬品、医薬部外品、ペットフード、または飼料として有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、本発明を詳しく説明する。
【0009】
本発明のストレス症状の緩和または予防剤は、下記式(1)で表される酸化型補酵素Qおよび/または下記式(2)で表される還元型補酵素Qを有効成分とすることを特徴とする。
【0010】
【化1】

【0011】
【化2】

【0012】
本発明における「ストレス症状」とは、精神的ストレスに起因する各種症状のことで、個人あるいは個体によって様々であり限定されないが、具体的には、緊張、上がり症、のぼせ、不眠、イライラ感、引き付け、吃音、精神的疲労感、胃腸障害、胃痛、脱毛、恐怖感、無力感、脱力感、食欲不振、頭痛、のどの渇き、チック、乾燥肌などがあげられる。本発明のストレス症状の緩和または予防剤は、上記ストレス症状を緩和するあるいはそのような症状が発生することを予防する作用を有する。
【0013】
本発明のストレス症状の緩和または予防剤に使用される酸化型補酵素Qは、従来からの公知の方法、例えば、発酵法、合成法、動植物からの抽出法によって得られるものを利用することが可能であるが、発酵法などの合成法以外によって得られるオールトランス構造であるものが、安全性の観点から好ましく、例えば、カネカ・コエンザイムQ10(株式会社カネカ登録商標)が例示できる。本発明のストレス症状の緩和または予防剤に使用される還元型補酵素Qを得る方法としては特に限定されず、例えば、従来の方法で補酵素Qを得た後、クロマトグラフィーにより流出液中の還元型補酵素Q区分を濃縮する方法などを採用することが出来る。この場合においては、必要に応じて上記補酵素Qに対し、水素化ほう素ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム(ハイドロサルファイトナトリウム)等の一般的な還元剤を添加し、常法により上記補酵素Q中に含まれる酸化型補酵素Qを還元して還元型補酵素Qとした後にクロマトグラフィーによる濃縮を行っても良い。また、既存の高純度補酵素Qに上記還元剤を作用させる方法によっても得ることが出来る。あるいは、還元型補酵素Qを含有する菌体等を使用することも可能である。あるいは、ビタミン類などの還元力を持つ物質と共に製剤化することにより、酸化型補酵素Qを還元型補酵素Qに還元することも可能である。また最近販売が開始された、高純度の還元型補酵素Q10である、KANEKA QH(株式会社カネカ登録商標)も好ましく使用できる。また、公知の方法によって得られた酸化型と還元型の混合物である補酵素Qをそのまま使用してもよい。
【0014】
本発明のストレス症状の緩和または予防剤においては、酸化型補酵素Q、還元型補酵素Qのいずれもその有効成分として使用でき、また酸化型補酵素Qおよび還元型補酵素Qの混合物である補酵素Qであってもよい。その場合、補酵素Q中の酸化型と還元型の割合はその製品コンセプトなどにより適宜決定できる。補酵素Q中の還元型補酵素Qの割合を極端に高める事は、その安定化対策などでコストが高まる可能性があるが、より高い効果が期待できる。例えば、酸化型補酵素Qおよび還元型補酵素Qの混合物である補酵素Qを使用する場合、補酵素Q中の還元型補酵素Qの割合は、20%以上であるのが好ましく、40%以上であるのがより好ましく、70%以上であるのがさらに好ましい。以下、本願で単に「補酵素Q」と記載した場合は、酸化型補酵素Q単独、還元型補酵素Q単独、酸化型と還元型の混合物のいずれをも意味する。
【0015】
補酵素Q中の酸化型と還元型の割合は、通常、UV検出器を用いたHPLCシステムにより、試料中の酸化型補酵素Qと還元型補酵素Qを定量し、その量比をもって算出する方法とHPLCに電気化学的検出器を組み込んだシステムにより酸化型補酵素Qと還元型補酵素Qの割合をピーク面積から算出する方法とがある。電気化学的検出器を組み込んだシステムでは、酸化還元物質を特異的に測れることと感度が高いことから、生体あるいは試料に微量に存在する還元型の割合を測定する場合は、有用性が高い。本発明で示す酸化型補酵素Qと還元型補酵素Qの割合は全て、電気化学的検出器を組み込んだHPLCシステムによって定量したものであるが、もちろんこの方法に限定されない。
【0016】
本発明のストレス症状の緩和または予防剤においては、補酵素Qとして、nが10である補酵素Q10を使用するのが好ましい。
【0017】
本発明のストレス症状の緩和または予防剤において、補酵素Qをそのまま単体として摂取しても良いが、補酵素Qが脂溶性であることから一般の食用油脂に分散、溶解して摂取することが好ましい。或いは、公知技術によって加工された形態、例えばシクロデキストリンによる包接体、水中油型乳化物として摂取することも可能である。
【0018】
本発明のストレス症状の緩和または予防剤は、補酵素Qの他、栄養補助成分や健康食品素材を共に含む事が出来る。
【0019】
栄養補助成分としては、特に限定はされないが、アミノ酸、金属イオン、糖類、蛋白質類、脂肪酸類、ビタミンB誘導体などのビタミン類、テアニン、γ−アミノ酪酸(GABA)、アンセリン、大豆ペプチド、チオレドキシン、小麦グルテン加水分解物、グルタミン、ミルクペプチド、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸などのω−3脂肪酸、ホスファチジルセリン、アスタキサンチン、ポリフェノール類、緑茶カテキン、サポニン、イチョウ葉エキス、セントジョーンズワート、羅布麻エキス、エゾウコギ、ワサビ、セサミンなどのリグナン類、などが挙げられる。
【0020】
健康食品素材としては、特に限定されないが、ハーブ類、生薬類、キノコ類などやそれらの抽出物が挙げられる。ハーブ類としては、例えばイタリアンパセリ、エリキャンペーン、オリーブ、オレガノ、カールドン、カモミール、カレープラント、キャットニップ、キャラウェイ、クリスマスローズ、クリムソンクローバ、コーンフラワー、コモンマロウ、サラダバーネット、サントリナ、シナモン、ジャスミン、ステビア、セージ、セイヨウボダイジュ、センテッドゼラニウム、ソープワート、ソロモンズシール、タイム、タンジー、チャービル、チャイブ、ナスタチウム、ナツメ、バジル、ハニーサックル、ヒソップ、フラックス、フェンネル、フォックスグローブ、ブラックリーホーリーホック、フレンチマリーゴールド、ベトニー、ヘリオトロープ、ベルガモット、ヘンプアグリモニー、ヘンルーダ、ポットマリーゴールド、ボリジ、ホワイトホアハウンド、マートル、マーレイン、マジョラム、ミント、ヤロウ、ラベンダー、レディースベッドストロー、レモングラス、レモンバーベナ、レモンバーム、ローズ、ローズマリー、ロケット、ワイルドストロベリー、ワイルドパンジー、わすれな草などが挙げられるが、これに限定されるものではない。生薬類としては、例えばアカネコン、アキョウ、アケビ、アセンヤク、イカリソウ、イスイ、イチョウ、イレイセン、インチンコウ、ウイキョウ、ウコン、ウゾッコツ、ウズ、ウバイ、ウヤク、ウヨリョウ、エンゴサク、オウギ、オウゴン、オウセイ、オウバク、オウレン、オオツヅラフジ、オオバコ、オンジ、カイカ、カイキンシャ、カイゴシツ、カイトウヒ、ガイハク、ガイヨウ、カゴソウ、カシ、カシュウ、ガジュツ、カッコウ、カッコン、カッセキ、カヤ、カロコン、カロニン、カンキョウ、カンゾウ、カンレンソウ、キキョウ、キクカ、キコク、キジツ、キハダ、キバン、ギュウカク、キョウカツ、キョウニン、ギョクチク、キンオウシ、ギンギョウ、キンギンカ、キンセンソウ、キンミズヒキ、クコシ、クジン、クセキ、ケイガイ、ケイケットウ、ケイシ、ケイヒ、ケツジツ、ケツメイシ、ケンゴシ、ゲンジン、コウイ、コウカ、ゴウカンヒ、コウコウ、コウシ、コウジュ、コウブシ、コウボク、ゴオウ、ゴカヒ、ゴシツ、ゴシュウ、コショウ、コツサイホ、コトウニク、ゴバイシ、コハク、ゴボウシ、ゴマ、ゴミシ、コロハ、サイコ、サイシン、サフラン、サヨウ、サンザシ、サンジコ、サンシシ、サンシャ、サンシュユ、サンショウ、サンズコン、サンソニン、サンヤク、サンリョウ、ジオウ、シオン、シカジチョウ、シカラク、ジコッピ、シコン、ジセキ、シセキエイ、シソ、シソシ、シソヨウ、シツリシ、ジフシ、シャクセキシ、シャクヤク、ジャショウシ、シャジン、シャゼンシ、シャゼンソウ、シャチュウ、ジュウイシ、シュクシャ、ショウキョウ、ショウブコン、ショウマ、ショウモク、ジョテイシ、ジリュウ、シンイ、シンギク、ジンギョウ、ジンコウ、スイテツ、セイソウコン、セイソウシ、セイタイ、セイヒ、セキイ、セキシャク、セキショウコン、セキリュウヒ、セッケツメイ、セッコウ、センカクソウ、センキュウ、ゼンコ、センタイ、センプクカ、センレンシ、ソウカ、ソカクシ、ソウシ、ソウジシ、ソウジュツ、ソウズク、ソウハクヒ、ソウヒョウショウ、ソボク、ソヨウ、ダイオウ、タイセキシャ、ダイセイヨウ、タイソウ、ダイフクヒ、タクシャ、タクラン、タンジン、チクジョ、チクモウ、チモ、チョウトウコウ、チョレイ、チンピ、テイレキシ、テンカフン、テンジクオウ、テンナンショウ、テンマ、テンモンドウ、トウガシ、トウキ、トウシン、トウチュウカソウ、ドッカツ、トウニン、トシシ、トチュウ、ニクジュヨウ、ニクズク、ニュウコウ、ニンジン、ニンドウ、ネズミモチ、ハクガイシ、バクガ、ハクニシン、ハクズク、ハクセンピ、ハクトウオウ、ハクヘンズ、バクモントウ、ハゲキテン、ハッカ、ハマボウフウ、ハンゲ、バンコウカ、ヒカイ、ヒシ、ビャクゴウ、ビョクシ、ビャクジュツ、ビョクシ、ビャクジュツ、ビャクダン、ビャクビ、ビャクブコン、ビャッカジャゼッソウ、ビャッキュウ、ビャッキョウサン、ビンロウジ、フクボンシ、ブクリョウ、ブシ、ベッコウ、ベニバナ、ヘンチク、ボウイ、ボウコン、ボウフウ、ホオウ、ホコウエイ、ホコツシ、ボタンピ、ボレイ、マイカイカ、マオウ、マオウコン、マシニン、マンケイシ、ミツモウカ、ミロバラン、モクツウ、モクゾク、モッカ、モッコウ、ヤカン、ヤクチ、ヤクモソウ、ヤコウトウ、ユウタン、ヨクイニン、ヨモギ、ライガン、ライフクシ、ラカンカ、リュウガンニク、リュウキド、リュウコツ、リュウタン、リョウキョウ、リョクズ、レンギョウ、レンセンソウ、レンニク、ロクジョウ、ロホウボウなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。きのこ類としては、マツタケ、マイタケ、シイタケ、エノキ、シメジ、エリンギ、ブナハリタケなどが挙げられる。
【0021】
本発明のストレス症状の緩和または予防剤には、補酵素Qの他、抗酸化物質や抗酸化酵素を共に含有する事もできる。抗酸化物質としては特に限定はされないが、例えば、ビタミンE、ビタミンE誘導体、ビタミンC、ビタミンC誘導体、リコペン、ビタミンA、カロテノイド類、ビタミンB、ビタミンB誘導体、フラボノイド類、グルタチオン、セレンなどが挙げられる。また、抗酸化酵素としては、特に限定はされないが、例えば、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、グルタチオン還元酵素、カタラーゼ、アスコルビン酸ペルオキシダーゼなどが挙げられる。
【0022】
本発明のストレス症状の緩和または予防剤には、以上例示したような抗酸化物質、抗酸化酵素、栄養補助成分、健康食品素材を1種または2種類以上適宜組み合わせて、用いることが出来る。
【0023】
本発明のストレス症状の緩和または予防剤には、更に、上記成分の他に薬剤学的に、あるいは食品として許容される他の素材を、常法により適宜添加混合してもよい。このようなものとしては特に限定されず、例えば、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、酸化防止剤、着色剤、凝集防止剤、吸収促進剤、溶解補助剤、安定化剤、滋養強壮成分などが挙げられる。
【0024】
上記賦形剤としては特に限定されず、例えば、白糖、乳糖、ブドウ糖、コーンスターチ、マンニト−ル、結晶セルロース、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、などが挙げられる。上記崩壊剤としては特に限定されず、例えば、澱粉、寒天、クエン酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、デキストリン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、トラガント等が挙げられる。上記滑沢剤としては特に限定されず、例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油等が挙げられる。上記結合剤としては特に限定されず、例えば、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、トラガント、シェラック、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ソルビトール等が挙げられる。上記酸化防止剤としては特に限定されず、例えば、アスコルビン酸、トコフェロール、ビタミンA、β−カロチン、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、クエン酸などが挙げられる。上記着色剤としては特に限定されず、例えば、医薬品に添加することが許可されているものなどを使用することができる。上記凝集防止剤としては特に限定されず、例えばステアリン酸、タルク、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ酸などが挙げられる。上記吸収促進剤としては特に限定されず、例えば高級アルコール類、高級脂肪酸類、グリセリン脂肪酸エステルなどの界面活性剤などが挙げられる。上記溶解補助剤としては特に限定されず、例えばフマル酸、コハク酸、りんご酸などの有機酸などが挙げられる。上記安定化剤としては特に限定されず、例えば安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エチルなどが挙げられる。滋養強壮成分としては、特に限定はされないが、例えば、クレアチン、タウリン、ビタミンB1、ビタミンB誘導体、アミノ酸およびこれらの物質の混合物が挙げられる。
【0025】
本発明のストレス症状の緩和または予防剤はそのまま、あるいはそれを含有する組成物として、食品、健康食品、栄養補助食品、サプリメント、医薬品、医薬部外品、ペットフード、または飼料の用途に使用できる。ここでいう健康食品とは、いわゆる健康食品の他、健康補助食品、特定保健用食品、栄養機能食品など、医薬品以外で健康維持のために摂取出来る食品形態の全てを指している。
【0026】
本発明のストレス症状の緩和または予防剤はそのまま、あるいはそれを含有する組成物の形態は、特には限定されないが、カプセル剤、マイクロカプセル剤、ソフトカプセル剤、錠剤、散剤、チュアブル製剤、シロップ、液剤などの、経口的に摂取出来る形態;食用油脂組成物、調理油類、スプレー油類、バター類、マーガリン類、ショートニング類、ホイップクリーム類、濃縮乳類、ホワイトナー類、ドレッシング類、ピックル液類、パン類、ケーキ類、パイ類、クッキー類、和菓子類、スナック菓子類、油菓子類、チョコレート及びチョコレート菓子類、米菓類、ルウ類、ソース類、たれ類、トッピング類、氷菓類、麺類、ベーカリーミックス類、フライ食品類、加工肉製品類、水産練り製品類、冷凍アントレ類、畜産冷凍食品、農産冷凍食品などの冷凍食品類、米飯類、ジャム類、チーズ、チーズフード、チーズ様食品、ガム類、キャンデイー類、発酵乳類、缶詰類、飲料類などの一般食品としての形態;貼付剤、ローション、スプレーなど外皮を通じて、有用成分を体内に送り込む形態;などが挙げられる。
【0027】
更には、ハーブ、生薬成分などアロマテラピーに用いられる成分と組み合せたり、本願のストレス症状の緩和または予防剤を摂取すると共にアロマテラピー、お風呂、マッサージ、音楽鑑賞、お香、アニマルセラピー、ウォーキングなどのリラクゼーション方法を併用することなどにより、より強い効果が期待できる。
【0028】
本発明ストレス症状の緩和または予防剤あるいはそれを含有する組成物の一日あたりの有効摂取量は、還元型補酵素Q10の量としては、10〜500mg、好ましくは、30〜300mg、更に好ましくは50〜150mgである。摂取量が50mg未満では十分に緊張あるいは精神ストレスの緩和作用が得られない場合がある。酸化型補酵素Q10の量としては、50〜1000mg、好ましくは、100〜600mg、更に好ましくは200〜350mgである。摂取量が200mg未満では十分に緊張等のストレスによる症状を緩和、予防作用が得られない場合がある。但し、これらの摂取量は、製剤の剤型によって異なることも知られており、高吸収性製剤であれば、更に低い摂取量で、所定の目的を達することも期待できる。
【実施例】
【0029】
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0030】
(実施例1)健常人に対する酸化型補酵素Q10の緊張あるいは精神ストレス緩和効果
健常人ボランティアに対する酸化型補酵素Q10の効果を二重盲験のクロスオーバー法で評価した。ボランティア26人を二群に分け、表1記載の組成の酸化型補酵素Q10カプセルあるいはプラセボカプセルを一週間、毎日200mg摂取させ、摂取前後の疲労感を、Visual alanog scale(VAS)によって定量した。更に、作業能率(パフォーマンス能率)の評価であるAdvanced Trail making test(ATMT)を実施した。また、血中CoQ10量も摂取前後で採血し、HPLCを用いて定量した。
【0031】
【表1】

【0032】
VASの結果を表2に示す。酸化型補酵素Q10摂取群では、緊張度およびイライラ感で統計的に有意な(p<0.05)緩和が、自覚的ストレスおよびのどの渇きで緩和傾向(p<0.5)が認められた。一方、眠気、意欲および退屈度では、酸化型補酵素Q10摂取群とプラセボ群の間で差は認められなかった。更に、ATMTによるパフォーマンスでは、反応時間の有意な短縮が認められ、酸化型補酵素Q10の摂取により、作業能率が高まる事が示された。従来の抗ストレス物質では、パフォーマンスを低下させる鎮静作用を伴うことが多く、実際の使用に問題となっていたが、これらの結果は、酸化型補酵素Q10による緊張あるいは精神ストレス緩和効果が、鎮静作用を伴わない有用性の高いものであることを示している。
【0033】
【表2】

【0034】
本試験での血漿中補酵素Q10濃度は、摂取前が986.6±914.1nmol/Lであったのに対し、摂取後は3679.4±1652.7nmol/Lと約3.7倍に増加していた。
【0035】
(実施例2)健常人に対する還元型補酵素Q10の緊張あるいは精神ストレス緩和効果
健常人ボランティアに対する還元型補酵素Q10の効果を二重盲験のクロスオーバー法で評価した。ボランティア26人を二群に分け、表3記載の組成の還元型補酵素Q10カプセル(但し、約1重量%の酸化型補酵素Q10を含有する還元型補酵素Q10を使用)あるいはプラセボカプセルを一週間、毎日50mg摂取させ、摂取前後の疲労感をVASによって、パフォーマンス能率をATMTで定量した。還元型補酵素Q10は、酸化型に比べて経口吸収性が良いことが知られているので、予備検討を行い、酸化型補酵素Q10を200mg摂取したのと同程度の血中濃度が得られる50mgを摂取量として設定した。その結果、酸化型補酵素Q10を200mg摂取したのとほぼ同様の結果が得られ、緊張度、イライラ感および自覚的ストレスで統計的に有意な緩和と共にATMTによるパフォーマンスの改善が認められた。一方、眠気、意欲および退屈度では、還元型補酵素Q10摂取群とプラセボ群の間で差は認められなかった。この結果は、還元型補酵素Q10による緊張あるいは精神ストレス緩和効果が、鎮静作用を伴わない有用性の高いものであることを示していると共に、酸化型補酵素Q10に比較して、低い用量で同等の効果が認められることが判った。
【0036】
【表3】

【0037】
(製剤例1)(散剤)
酸化型補酵素Q10をプロパノールに溶解し、次いでこれを微結晶セルロースに吸着させた後、減圧下で乾燥した。これを窒素気流下でトウモロコシ澱粉と混合し、散剤とした。
【0038】
酸化型補酵素Q10 10重量部
微結晶セルロース 40重量部
トウモロコシ澱粉 55重量部
【0039】
(製剤例2) (カプセル剤)
製剤例1と同様に下記処方で散剤を作製した後、常法によりゼラチンカプセルに充填した。充填したカプセルはシールをした後、窒素雰囲気下でパッキングし、冷蔵保存した。
【0040】
酸化型補酵素Q10 20重量部
微結晶セルロース 40重量部
トウモロコシ澱粉 20重量部
乳糖 65重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
ポリビニルピロリドン 2重量部
【0041】
(製剤例3) (ソフトカプセル剤)
コーン油を50℃に加温し、同温度で溶融した酸化補酵素Q10を加えて溶解した。これを常法によりソフトカプセル化した。
【0042】
酸化型補酵素Q10 50重量部
コーン油 350重量部
【0043】
(製剤例4)(錠剤)
酸化型補酵素Q10をプロパノールに溶解し、これを微結晶セルロースに吸着させた後、減圧下で乾燥した。これに窒素雰囲気下でトウモロコシ澱粉、乳糖、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸マグネシウムを混合し、次いでポリビニルピロリドンの水溶液を結合剤として加えて常法により顆粒化した。これに滑沢剤としてタルクを加えて混合した後、錠剤に打錠した。錠剤は窒素雰囲気下でパッキングし、冷蔵保存とした。
【0044】
酸化型補酵素Q10 20重量部
トウモロコシ澱粉 25重量部
乳糖 15重量部
カルボキシメチルセルロースカルシウム 10重量部
微結晶セルロース 40重量部
ポリビニルピロリドン 5重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
タルク 10重量部
【0045】
(製剤例5)(散剤)
還元型補酵素Q10(但し、2%の酸化型補酵素Q10を含む)をプロパノールに溶解し、次いでこれを微結晶セルロースに吸着させた後、減圧下で乾燥した。これを窒素気流下でトウモロコシ澱粉と混合し、散剤とした。
【0046】
還元型補酵素Q10 10重量部
酸化型補酵素Q10 0.2重量部
微結晶セルロース 40重量部
トウモロコシ澱粉 55重量部
【0047】
(製剤例6) (カプセル剤)
製剤例1と同様に下記処方で散剤を作製した後、常法によりゼラチンカプセルに充填した。充填したカプセルはシールをした後、窒素雰囲気下でパッキングし、冷蔵保存した。
【0048】
還元型補酵素Q10 20重量部
酸化型補酵素Q10 0.4重量部
微結晶セルロース 40重量部
トウモロコシ澱粉 20重量部
乳糖 65重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
ポリビニルピロリドン 2重量部
【0049】
(製剤例7) (ソフトカプセル剤)
コーン油を50℃に加温し、同温度で溶融した還元型補酵素Q10(但し、2%の酸化型補酵素Q10を含む)を加えて溶解した。これを常法によりソフトカプセル化した。
【0050】
還元型補酵素Q10 49重量部
酸化型補酵素Q10 1重量部
コーン油 350重量部
【0051】
(製剤例8)(錠剤)
還元型補酵素Q10(但し、2%の酸化型補酵素Q10を含む)をプロパノールに溶解し、これを微結晶セルロースに吸着させた後、減圧下で乾燥した。これに窒素雰囲気下でトウモロコシ澱粉、乳糖、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸マグネシウムを混合し、次いでポリビニルピロリドンの水溶液を結合剤として加えて常法により顆粒化した。これに滑沢剤としてタルクを加えて混合した後、錠剤に打錠した。錠剤は窒素雰囲気下でパッキングし、冷蔵保存とした。
【0052】
還元型補酵素Q10 20重量部
酸化型補酵素Q10 0.4重量部
トウモロコシ澱粉 25重量部
乳糖 15重量部
カルボキシメチルセルロースカルシウム 10重量部
微結晶セルロース 40重量部
ポリビニルピロリドン 5重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
タルク 10重量部
【0053】
(製剤例9) (カプセル剤)
製剤例1と同様に下記処方で散剤を作製した後、常法によりゼラチンカプセルに充填した。充填したカプセルはシールをした後、窒素雰囲気下でパッキングし、冷蔵保存した。
【0054】
酸化型補酵素Q10 20重量部
ビタミンB 20重量部
ビタミンC 40重量部
ビタミンE 20重量部
微結晶セルロース 40重量部
トウモロコシ澱粉 20重量部
乳糖 65重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
ポリビニルピロリドン 2重量部
【0055】
(製剤例10) (カプセル剤)
製剤例1と同様に下記処方で散剤を作製した後、常法によりゼラチンカプセルに充填した。充填したカプセルはシールをした後、窒素雰囲気下でパッキングし、冷蔵保存した。
【0056】
還元型補酵素Q10 20重量部
酸化型補酵素Q10 1重量部
ビタミンB 20重量部
ビタミンC 40重量部
ビタミンE 20重量部
微結晶セルロース 40重量部
トウモロコシ澱粉 20重量部
乳糖 65重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
ポリビニルピロリドン 2重量部
【0057】
(製剤例11) (カプセル剤)
製剤例1と同様に下記処方で散剤を作製した後、常法によりゼラチンカプセルに充填した。充填したカプセルはシールをした後、窒素雰囲気下でパッキングし、冷蔵保存した。
【0058】
酸化型補酵素Q10 20重量部
グルタチオン 20重量部
微結晶セルロース 40重量部
トウモロコシ澱粉 20重量部
乳糖 65重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
ポリビニルピロリドン 2重量部
【0059】
(製剤例12) (カプセル剤)
製剤例1と同様に下記処方で散剤を作製した後、常法によりゼラチンカプセルに充填した。充填したカプセルはシールをした後、窒素雰囲気下でパッキングし、冷蔵保存した。
【0060】
還元型補酵素Q10 20重量部
酸化型補酵素Q10 1重量部
グルタチオン 20重量部
微結晶セルロース 40重量部
トウモロコシ澱粉 20重量部
乳糖 65重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
ポリビニルピロリドン 2重量部
【0061】
(製剤例13)(散剤)
酸化型補酵素Q10とセサミンをプロパノールに溶解し、次いでこれを微結晶セルロースに吸着させた後、減圧下で乾燥した。これを窒素気流下でトウモロコシ澱粉と混合し、散剤とした。
【0062】
酸化型補酵素Q10 10重量部
セサミン 10重量部
微結晶セルロース 40重量部
トウモロコシ澱粉 55重量部
【0063】
(製剤例14)(散剤)
還元型補酵素Q10(但し、2%の酸化型補酵素Q10を含む)とセサミンをプロパノールに溶解し、次いでこれを微結晶セルロースに吸着させた後、減圧下で乾燥した。これを窒素気流下でトウモロコシ澱粉と混合し、散剤とした。
【0064】
還元型補酵素Q10 10重量部
酸化型補酵素Q10 1重量部
セサミン 10重量部
微結晶セルロース 40重量部
トウモロコシ澱粉 55重量部
【0065】
(製剤例15)(ソフトカプセル剤)
コーン油を50℃に加温し、同温度で溶融した酸化補酵素Q10とカンゾウ抽出物を加えて溶解した。これを常法によりソフトカプセル化した。
【0066】
酸化型補酵素Q10 50重量部
カンゾウ抽出物 25重量部
コーン油 325重量部
【0067】
(製剤例16)(ソフトカプセル剤)
コーン油を50℃に加温し、同温度で溶融した還元型補酵素Q10(但し、2%の酸化型補酵素Q10を含む)とカンゾウ抽出物を加えて溶解した。これを常法によりソフトカプセル化した。
【0068】
還元型補酵素Q10 50重量部
酸化型補酵素Q10 3重量部
カンゾウ抽出物 25重量部
コーン油 325重量部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(1)で表される酸化型補酵素Qおよび/または下記式(2)で表される還元型補酵素Qを有効成分とすることを特徴とする、ストレス症状の緩和または予防剤。
【化1】

【化2】

(式中nは1〜12の整数を表す)
【請求項2】
補酵素Qが補酵素Q10(式中nが10である)である請求項1記載のストレス症状の緩和または予防剤。
【請求項3】
栄養補助成分および/または健康食品素材を共に含有する請求項1または2記載のストレス症状の緩和または予防剤。
【請求項4】
栄養補助成分が、アミノ酸、金属イオン、糖類、蛋白質類、脂肪酸類、ビタミン類、ビタミンB誘導体、テアニン、γ−アミノ酪酸(GABA)、アンセリン、大豆ペプチド、チオレドキシン、小麦グルテン加水分解物、グルタミン、ミルクペプチド、ω−3脂肪酸、ホスファチジルセリン、アスタキサンチン、ポリフェノール類、緑茶カテキン、サポニン、イチョウ葉エキス、セントジョーンズワート、羅布麻エキス、エゾウコギ、ワサビおよびリグナン類からなる群より選択される1種以上である、請求項3記載のストレス症状の緩和または予防剤。
【請求項5】
健康食品素材が、ハーブ類、生薬類、きのこ類およびそれらの抽出物からなる群より選択される1種以上である、請求項3記載のストレス症状の緩和または予防剤。
【請求項6】
抗酸化物質または/および抗酸化酵素を共に含有する請求項1〜5いずれか1項記載のストレス症状の緩和または予防剤。
【請求項7】
抗酸化物質が、ビタミンE、ビタミンE誘導体、ビタミンC、ビタミンC誘導体、リコペン、ビタミンA、カロテノイド類、ビタミンB、ビタミンB誘導体、フラボノイド類、グルタチオンおよびセレンからなる群より選択される1種以上である、請求項6記載のストレス症状の緩和または予防剤。
【請求項8】
抗酸化酵素が、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、グルタチオン還元酵素、カタラーゼおよびアスコルビン酸ペルオキシダーゼからなる群より選択される1種以上である、請求項6記載のストレス症状の緩和または予防剤。
【請求項9】
請求項1〜8いずれか1項記載のストレス症状の緩和または予防剤を含有する、食品、健康食品、栄養補助食品、サプリメント、ペットフード、または飼料。
【請求項10】
請求項1〜8いずれか1項記載のストレス症状の緩和または予防剤を含有する、医薬品または医薬部外品。

【公開番号】特開2010−30901(P2010−30901A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−311670(P2006−311670)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【出願人】(000000941)株式会社カネカ (3,932)
【Fターム(参考)】