説明

ストレッチマーク用の局所用イトスギ精油組成物

本発明は、スイートアーモンド油、小麦胚種油、オリーブ油、ヒマシ油、イトスギ精油からなる組成物を局所的に塗布することによって、線状萎縮障害の発生を減少させ、又は最小限にするための方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、局所塗布用組成物、特に、ストレッチマークとしても知られる線状萎縮障害の治療用の局所塗布用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
線状萎縮(striae distensae)障害は、ストレッチマークとしても知られているが、腹部、胸部、臀部、腰部、大腿部に局所的に発生する。これは、妊娠、思春期の急成長、過度の体重変化の間に、弾力性のある皮膚組織が弱化することによって引き起こされると考えられている。これはまた、副腎皮質コステロイドによる局所又は長期の治療に付随して出現することもある。
【0003】
妊婦のおよそ50%が妊娠中に線状萎縮障害にかかると推定されている。
【0004】
線状萎縮障害は医学上の問題とはみなされないが、その美容上の外観は、特に、患部が広範囲に及ぶ場合は、相当の苦痛を引き起こす。その上、たとえ、その障害の外観が長期間を経た後は目立たなくなるとはいえ、今まで、その出現を最小限にし、又は減少させる治療法は知られていなかった。
【0005】
本発明は、線状萎縮障害及び/又はその外観を克服し、又は少なくとも軽減することを目的とする。
【0006】
先行技術の利用と刊行物について言及するかもしれないが、かかる言及は、そのいずれかがオーストラリア内外における当該技術における通常の知識の一部を形成するものと認めるものではない。
【発明の開示】
【0007】
一つの側面において、本発明は、線状萎縮障害の治療のために局所的に塗布される組成物を特徴付けるものであり、その組成物は、局所塗布用の薬学的又は美容的に許容可能な媒体と、有効量のイトスギ精油とを含む。
【0008】
通常、イトスギ精油は、体積で5%以下、好ましくは、体積で1.0〜4.0%の間の量で存在している。
【0009】
本発明の一実施形態において、薬学的又は美容的に許容可能な媒体は、キャリアオイルである。
【0010】
キャリアオイルの例としては、限定されるものではないが、スイートアーモンド油、オリーブ油、小麦胚種油、ヒマシ油、アボカト油、ローズヒップ種油、キンセンカ油、ホホバ油、ブドウ種油、アプリコットカーネル油、アマニ油、ヘーゼルナッツ油、クルミ油、ペカンナッツ油、マカダミアナッツ油、そして、例えば、ベニバナ油、ヒマワリ油、キャノーラ油、大豆油、ピーナッツ油などの植物油、そしてこれらの組合せが含まれる。
【0011】
好適なキャリアオイルは、スイートアーモンド油、小麦胚種油、オリーブ油、ヒマシ油の混合物である。
【0012】
好適な実施形態において、局所塗布用組成物は、スイートアーモンド油、小麦胚種油、オリーブ油、ヒマシ油、イトスギ精油を含む。好ましくは、局所塗布用組成物は、20〜60%v/vの範囲のスイートアーモンド油、20〜55%v/vの範囲の小麦胚種油、15〜45%v/vの範囲のオリーブ油、2〜10%v/vの範囲のヒマシ油、5%v/v以下のイトスギ精油を含み、組成の全体として100%である。
【0013】
本発明の別の実施形態において、薬学的又は美容的に許容可能な媒体は、ローション、クリーム、軟膏、ジェル、そして、例えばワックスベースのスティックなどの固形の剤形である。
【0014】
一実施例において、組成物は、イトスギ精油によって与えられた治療領域での望ましい効果へ悪影響を及ぼさないという条件で、イトスギ精油に加えて、さらに、ほかの薬学的に活性を有する薬剤を含む。
【0015】
別の側面において、本発明は、線状萎縮障害の外観を改善するための治療の方法を特徴付けるものであり、局所治療用の薬学的又は美容的に許容可能な媒体と、有効量のイトスギ精油とを含む組成物を、障害による患部に局所的に塗布することを含む。
【0016】
好適な実施形態において、組成物は、少なくとも週に1回、好ましくは日に1、2回、線状萎縮障害による患部に局所的に塗布される。一般的に、組成物は、線状萎縮障害の外観が改善、減少、又は最小化されてユーザが満足するまで、患部に塗布される。
【0017】
さらなる側面において、本発明は、線状萎縮障害の外観を改善するための方法を特徴付けるものであり、局所治療用の薬学的又は美容的に許容可能な媒体と、有効量のイトスギ精油とを含む組成物を、障害による患部に局所的に塗布することを含む。
【0018】
別の側面において、本発明は、皮膚薬又は化粧品の調製に用いられたときに線状萎縮障害の外観を改善する局所塗布用組成物を特徴付けるものであり、局所塗布用組成物は、局所治療用の薬学的又は美容的に許容可能な媒体と、有効量のイトスギ精油とを含む組成物を含む。
【0019】
本発明の局所塗布用組成物は、イトスギ精油と、付加的に、ほかの薬学的に活性を有する薬剤を、薬学的又は美容的に許容可能な媒体とともに混合することによって調製される。
【0020】
本発明の詳細な説明と請求の範囲において、別に言葉の表現又は必然的な含意に起因して、文脈が求める場合を除き、「〜を含む」、「〜からなる」、「〜を備える」という言葉は、包括的な意味で用いられ、言い換えれば、規定された特徴の存在を特定し、本発明の種々の実施形態におけるさらなる特徴の存在又は付加を除外するものではない。
【0021】
別に明確に言及される場合を除き、以下の詳細な説明と請求の範囲において用いられるすべての百分率は、体積による。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の好適な実施形態を説明する前に、本発明は、特定の材料に限定されるものではなく、材料を変更してもよいことが理解される。また、ここで用いられる専門用語が特定の実施形態のみを説明する目的のために用いられ、決して本発明の範囲を限定しようとするものではないことも、理解されるべきである。ここで用いられる単数形が別に文脈が明確に決定づけていなければ複数の言及を含むことについて、注意されなければならない。別に定義しなければ、ここで用いられるすべての技術的、科学的用語は、本発明の属する分野の通常の知識を有する者によって一般に理解されているのと同じ意味を有する。
【0023】
線状萎縮障害の治療のために局所的に塗布され、その外観を改善する組成物が提供される。
【0024】
ここで用いられる用語「局所的に塗布された」、「局所的に塗布する」、「局所塗布」は、ティッシュ、綿棒、又は手などのアプリケーターを用いて、外皮に直接塗り、又は広げることをいう。
【0025】
この説明の全体を通じて語句「外観を改善する」、「外観を改善するために」、「外観における(著しい)改善」に関しては、障害の色が炎症をおこした赤みを帯びた色からピンク色、青白い肌色まで変わり、及び/又は、障害の幅及び/又は深さが、患部の障害の外観が、本発明の組成物が患部に定期的に塗布される治療期間の開始前よりも目立たなくなるほど縮小することが推論される。
【0026】
局所塗布用組成物は、局所治療用の薬学的又は美容的に許容可能な媒体と、有効量のイトスギ精油とを含む。
【0027】
イトスギ精油は、イタリアイトスギ(cupressus sempervirens)から、通常その針葉の水蒸気蒸留によって得られる。一般的に、イトスギ精油は、組成物中に5%以下、好ましくは、体積で1.0〜4.0%の間の量で存在する。局所塗布用組成物中のイトスギ精油の最大量と考えられる上限は、イトスギ精油に付随する中毒作用が現れることによって制限され、それは、イトスギ精油の濃度が体積で10%を超えると現れると考えられている。
【0028】
ここで用いられる用語「薬学的又は美容的に許容可能な」は、過度の毒性、配合禁忌性、不安定性、刺激性、アレルギー性反応などがなく、利得と危険の比が適度で釣合いのとれた、皮膚との接触の用途に適した薬学的に活性を有する薬品又は不活性な成分のことをいう。
【0029】
ここで用いられる用語「有効量」は、治療される患部である線状萎縮障害の外観を顕著に改善させるために十分な組成物の量であって、重大な副作用を避けるために十分に少ない量のことをいう。組成物の有効量は、治療を必要とする患者の年齢や体調、治療を要する領域の範囲、線状萎縮障害の重症度、治療の継続期間、用いられる特定の薬学的又は美容的に許容可能な媒体、などの要因によって変化する。
【0030】
通常、薬学的又は美容的に許容可能な媒体は、本発明の局所塗布用組成物の体積の少なくとも95%を構成する。
【0031】
本発明の一実施形態において、薬学的又は美容的に許容可能な媒体は、キャリアオイルからなる。キャリアオイルの例としては、限定されるものではないが、スイートアーモンド油、オリーブ油、小麦胚種油、ヒマシ油、アボカト油、ローズヒップ種油、キンセンカ油、ホホバ油、ブドウ種油、アプリコットカーネル油、アマニ油、ヘーゼルナッツ油、クルミ油、ペカンナッツ油、マカダミアナッツ油、そして、例えば、ベニバナ油、ヒマワリ油、キャノーラ油、大豆油、ピーナッツ油などの植物油、そしてこれらの組合せが含まれる。
【0032】
本発明の好適な実施形態において、好ましいキャリアオイルは、スイートアーモンド油、小麦胚種油、オリーブ油、ヒマシ油の混合物であって、局所塗布用組成物は、スイートアーモンド油、小麦胚種油、オリーブ油、ヒマシ油、イトスギ精油を含む。
【0033】
好ましくは、局所塗布用組成物は、20〜60%v/vの範囲のスイートアーモンド油、20〜55%v/vの範囲の小麦胚種油、15〜45%v/vの範囲のオリーブ油、2〜10%v/vの範囲のヒマシ油、5%v/v以下のイトスギ精油を含み、組成の全体として100%である。
【0034】
特に、好ましいキャリアオイルの成分は、本発明の好適な実施形態で治療される患者に付加的な治療上の恩恵を与える。スイートアーモンド油、オリーブ油、ヒマシ油、小麦胚種油は、速やかに皮膚に吸収され、それによって、イトスギ精油を真皮の皮下層へ移送し、その治療効果を患部にもたらす。その上、オリーブ油、スイートアーモンド油、小麦胚種油は、皮膚を軟化する。ヒマシ油は、抗菌薬の性質を有するといわれ、小麦胚種油は、ビタミンA、B1、B2、D、Eが豊富である。
【0035】
このほかの薬学的又は美容的に許容可能な媒体は、ローション、クリーム、軟膏、ジェル、そして、例えばワックスベースのスティックなどの固形の剤形である。ほかの薬学的又は美容的に許容可能な媒体は、この技術の通常の知識を有する者によって構築可能である。
【0036】
一実施形態において、組成物は、組成物を与えられた治療領域での望ましい効果へ悪影響を及ぼさないという条件で、イトスギ精油に加えて、さらに、ほかの薬学的に活性を有する薬剤を含む。ここで用いられる用語「薬学的に活性を有する薬剤」は、皮膚への美容上又は治療上の効果を有する化合物、例えば、ビタミン、酸化防止剤、精油、植物又は動物の抽出物、抗菌薬など、及びこれらの組合せのことをいう。ビタミンの例としては、限定されるものではないが、ビタミンAと、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB12などのビタミンB類と、ビタミンC、ビタミンK、ビタミンE、及びこれらの誘導体が含まれる。
【0037】
精油の例としては、限定されるものではないが、ベルガモット、セージサルビア、ラベンダー、ジュニパー、松、マジョラム、白檀、ローズマリー、フランキインセンス、シトラスの油が含まれる。
【0038】
この分野の通常の知識を有する者は、本発明の局所用組成物と組み合わせ可能な好適な薬学的に活性を有する薬剤を容易に特定できるであろう。
【0039】
その上、本発明の局所塗布用組成物は、例えば着色料と芳香剤などの、従来の化粧品の添加物を含んでいてもよい。
【0040】
さらに、本発明の局所塗布用組成物は、局所塗布用組成物を安定化し、その保存期間を延長させるための、保存料、湿潤剤、抗菌薬などを含んでいてもよい。
【0041】
本発明の局所塗布用組成物を調製するために、イトスギ精油と、付加的にそのほかの薬学的に活性を有する薬剤は、薬学的又は美容的に許容可能な媒体と混合される。薬学的又は美容的に許容可能な媒体は、組成物中に存在するほかの材料の希釈剤又はキャリアとして、治療を要する患部へのそれらの分配と送達を促進するように作用する。
【0042】
一実施例において、組成物は、少なくとも週に1回、例えば日に1、2回、線状萎縮障害による患部に局所的に塗布される。一実施例において、組成物は、線状萎縮障害の外観が改善、減少、又は最小化されてユーザが満足するまで、患部に局所的に塗布される。
【0043】
通常、組成物は、治療の最初の2週間は日に2回、その後は日に1回、患部に局所的に塗布されるが、ある場合には、日に2回の塗布又は各数日の断続的な塗布が満足できる結果を与えるかもしれない。障害の外観における臨床的に顕著な改善は、通常、日々の治療の3から6週間後に観察され、障害の大きさと色は十分に軽減される。
【0044】
以下の実施例は、限定するものではないが、線状萎縮障害の治療における好適な実施形態とその効果を詳述することによって、本発明を説明するものである。
【実施例1】
【0045】
以下の組成物は、線状萎縮障害を呈した出産後の女性の広範囲にわたる腹部の領域へ日に1回、局所的に塗布され、その結果、3週間で障害の外観が著しく改善された(およそ95%)。
組成物
スイートアーモンド油 43.3体積%
オリーブ油 28.9体積%
小麦胚種油 14.4体積%
ヒマシ油 9.6体積%
イトスギ精油 3.8体積%
【実施例2】
【0046】
第一の組成物は、10日間にわたって、線状萎縮障害を呈した出産後の女性の広範囲にわたる腹部の領域へ日に1又は2回、局所的に塗布され、その後、さらに3〜4週間にわたって、日に1又は2回の第二の組成物の局所塗布で患部が治療され、その結果、上記の治療の完了後、障害の外観が著しく改善された(およそ95%)。
第一の組成物
スイートアーモンド油 39.0体積%
オリーブ油 24.4体積%
小麦胚種油 29.3体積%
ヒマシ油 4.9体積%
イトスギ精油 1.2体積%
ジュニパー精油 1.2体積%
第二の組成物
スイートアーモンド油 40.0体積%
オリーブ油 25.0体積%
小麦胚種油 30.0体積%
ヒマシ油 2.5体積%
イトスギ精油 2.5体積%
【実施例3】
【0047】
以下の組成物は、線状萎縮障害を呈した出産後の女性の腹部と臀部に及ぶ広範囲にわたる領域へ断続的に局所的に塗布され、その結果、障害の外観が著しく改善された(およそ80%)。
組成物
スイートアーモンド油 40.0体積%
オリーブ油 25.0体積%
小麦胚種油 30.0体積%
ヒマシ油 2.5体積%
イトスギ精油 2.5体積%
【実施例4】
【0048】
以下の組成物は、線状萎縮障害を呈した思春期の男性の広範囲にわたる腰椎−仙椎の領域へ日に1回、局所的に塗布され、その結果、3週間で障害の外観が著しく改善された(およそ60〜70%)。
組成物
スイートアーモンド油 45体積%
オリーブ油 30体積%
小麦胚種油 15体積%
ヒマシ油 7体積%
イトスギ精油 3体積%
以下の組成物もまた、本発明の好適な実施形態に従って使用可能である。
【実施例5】
【0049】
スイートアーモンド油 60体積%
オリーブ油 20体積%
小麦胚種油 15体積%
ヒマシ油 2体積%
イトスギ精油 3体積%
【実施例6】
【0050】
スイートアーモンド油 55体積%
オリーブ油 25体積%
小麦胚種油 15体積%
ヒマシ油 2.5体積%
イトスギ精油 2.5体積%
【実施例7】
【0051】
スイートアーモンド油 35体積%
オリーブ油 30体積%
小麦胚種油 25体積%
ヒマシ油 7体積%
イトスギ精油 3体積%
【実施例8】
【0052】
スイートアーモンド油 30体積%
オリーブ油 40体積%
小麦胚種油 20体積%
ヒマシ油 7体積%
イトスギ精油 3体積%
【実施例9】
【0053】
スイートアーモンド油 25体積%
オリーブ油 30体積%
小麦胚種油 40体積%
ヒマシ油 2.5体積%
イトスギ精油 2.5体積%
【実施例10】
【0054】
スイートアーモンド油 20体積%
オリーブ油 55体積%
小麦胚種油 20体積%
ヒマシ油 2.5体積%
イトスギ精油 2.5体積%
【実施例11】
【0055】
スイートアーモンド油 20体積%
オリーブ油 45体積%
小麦胚種油 30体積%
ヒマシ油 2.5体積%
イトスギ精油 2.5体積%
【実施例12】
【0056】
スイートアーモンド油 20体積%
オリーブ油 30体積%
小麦胚種油 45体積%
ヒマシ油 2.5体積%
イトスギ精油 2.5体積%
【実施例13】
【0057】
下記の範囲内の組成物は、本発明に従って、線状萎縮障害を呈した男性又は女性に局所的に塗布されるべく構想された。
組成物
スイートアーモンド油 36.2〜41.3体積%
オリーブ油 27.1〜31.0体積%
小麦胚種油 24.8〜31.6体積%
ヒマシ油 2.3〜2.6体積%
イトスギ精油 2.5〜2.8体積%
ローズヒップ油 0.2体積%
アボカド油 0.2体積%
既述のものに加えて、基礎となる本発明の思想から逸脱することなく、多数の変形例は、関連する分野における通常の知識を有する者に対して、それらを示唆するだろう。すべてのその変形例は本発明の範囲内にあると考慮されるべきであり、その本質は前述の説明から決定されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
線状萎縮障害の治療用の局所塗布用組成物であって、局所塗布用の薬学的又は美容的に許容可能な媒体と、有効量のイトスギ精油とを含むことを特徴とする局所塗布用組成物。
【請求項2】
イトスギ精油が体積で5%以下存在していることを特徴とする請求項2記載の局所塗布用組成物。
【請求項3】
イトスギ精油が体積で1.0〜4.0%の間の量で存在していることを特徴とする請求項3記載の局所塗布用組成物。
【請求項4】
薬学的又は美容的に許容可能な媒体がキャリアオイルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の局所塗布用組成物。
【請求項5】
キャリアオイルが、スイートアーモンド油、オリーブ油、小麦胚種油、ヒマシ油、アボカト油、ローズヒップ種油、キンセンカ油、ホホバ油、ブドウ種油、アプリコットカーネル油、アマニ油、ヘーゼルナッツ油、クルミ油、ペカンナッツ油、マカダミアナッツ油、例えば、ベニバナ油、ヒマワリ油、キャノーラ油、大豆油、ピーナッツ油などの植物油、又はこれらの組合せを含むことを特徴とする請求項4に記載の局所塗布用組成物。
【請求項6】
キャリアオイルがスイートアーモンド油、小麦胚種油、オリーブ油、ヒマシ油の混合物であることを特徴とする請求項5に記載の局所塗布用組成物。
【請求項7】
20〜60%v/vの範囲のスイートアーモンド油、20〜55%v/vの範囲の小麦胚種油、15〜45%v/vの範囲のオリーブ油、2〜10%v/vの範囲のヒマシ油、5%v/v以下のイトスギ精油を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の局所塗布用組成物。
【請求項8】
薬学的又は美容的に許容可能な媒体がローション、クリーム、軟膏、ジェル、又は、例えばワックスベースのスティックなどの固形の剤形であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の局所塗布用組成物。
【請求項9】
イトスギ精油によって与えられた治療領域での望ましい効果へ悪影響を及ぼさないという条件で、イトスギ精油に加えて、さらに、ほかの薬学的に活性を有する薬剤を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の局所塗布用組成物。
【請求項10】
線状萎縮障害の外観を改善するための治療の方法であって、請求項1〜9のいずれかに記載の局所塗布用組成物を、障害による患部に局所的に塗布することを特徴とする方法。
【請求項11】
局所塗布用組成物が少なくとも週に1回、線状萎縮障害による患部に局所的に塗布されることを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項12】
局所塗布用組成物が日に1、2回、線状萎縮障害による患部に局所的に塗布されることを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項13】
線状萎縮障害の外観を改善するための方法であって、請求項1〜9のいずれかに記載の局所塗布用組成物を、障害による患部に局所的に塗布することを特徴とする方法。
【請求項14】
皮膚薬又は化粧品の調製に用いられたときに線状萎縮障害の外観を改善することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の局所塗布用組成物。

【公表番号】特表2007−537165(P2007−537165A)
【公表日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−511770(P2007−511770)
【出願日】平成17年5月9日(2005.5.9)
【国際出願番号】PCT/AU2005/000655
【国際公開番号】WO2005/107694
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(506375624)
【Fターム(参考)】