説明

ストレッチラベル、及びラベル付き容器

【課題】 拡径したときに裂け目が生じ難く、さらに、手で簡単に分断できる、ストレッチラベルを提供する。
【解決手段】 本発明のストレッチラベル1は、自己伸縮性フィルムの第1側端部21に第2側端部22を重ね合わせ、その重ね合わせ部分を接着してセンターシール部4が形成された筒状体2を有し、前記筒状体2の上端部又は下端部から筒状体2の周方向に対して斜めに延びる起点形成用ミシン目線3が形成されており、前記起点形成用ミシン目線3の各貫通孔が筒状体2の縦方向に重ならずに位置ずれしており、前記起点形成用ミシン目線3の貫通孔の長さが、0.3mm〜1.0mmであり、隣接する貫通孔の間にある非貫通部の長さが、0.5mm〜2.5mmである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストレッチラベル及びラベル付き容器に関する。
【背景技術】
【0002】
ストレッチラベルは、拡張力を加えることによって拡径し、拡径させた状態で被着体に嵌挿し、その後、拡張力を解除することによって復元して被着体に装着され得る筒状ラベルである。ストレッチラベルは、ストレッチ筒状ラベル、自己伸縮性筒状ラベルとも呼ばれる。
【0003】
かかるストレッチラベルは、弾性力を有するフィルムの両側端部を重ね合わせ、その重ね合わせ部分を接着することにより形成された筒状体からなる(特許文献1)。
容器などの被着体に装着されたストレッチラベルは、使用後、リサイクルのために被着体と分別される。
【0004】
ストレッチラベルは、シュリンクラベルとは異なり、それを被着体に装着すべく拡径したときに引張り力が加わるので、通常、分断用のミシン目線や切込みを形成しない。このため、消費者などがストレッチラベルと被着体を分別する場合には、カッターなどでストレッチラベルを分断するか、或いは、カッターなどを持ち合わせていないときには、ストレッチラベルの上端部又は下端部を摘み、これを引張ってストレッチラベルを分断することになる。
しかしながら、ストレッチラベルの上下端部は、ストレッチラベルの弾性回復力により被着体に強く密着している上、ストレッチラベルは比較的柔らかいため、ストレッチラベルの上端部又は下端部を指で摘みにくいという問題点がある。すなわち、ストレッチラベルの上端部(又は下端部)と被着体の間に指を差し入れても、ストレッチラベルの上端部(又は下端部)の復元力によって強く締め付けられるので、その上端部(又は下端部)を摘もうとしても、うまく摘めない。
【0005】
この点、ストレッチラベルの上端又は下端に切込みを形成しておけば、ストレッチラベルの上端部又は下端部を指で摘みやすくなる。
しかしながら、上端又は下端に切込みが形成されたストレッチラベルは、それを被着体に装着するときに大きく伸張させるほど、裂け目が生じやすい傾向にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−132160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の第1の目的は、拡径したときに裂け目が生じ難く、さらに、手で簡単に分断できる、ストレッチラベルを提供することである。
本発明の第2の目的は、ストレッチラベルが綺麗に装着されたラベル付き容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のストレッチラベルは、自己伸縮性フィルムの第1側端部に第2側端部を重ね合わせ、その重ね合わせ部分を接着してセンターシール部が形成された筒状体を有し、前記筒状体の上端部又は下端部から筒状体の周方向に対して斜めに延びる起点形成用ミシン目線が形成されており、前記起点形成用ミシン目線の各貫通孔が筒状体の縦方向に重ならずに位置ずれしており、前記起点形成用ミシン目線の貫通孔の長さが、0.3mm〜1.0mmであり、隣接する貫通孔の間にある非貫通部の長さが、0.5mm〜2.5mmである。
【0009】
本発明の好ましいストレッチラベルは、前記起点形成用ミシン目線が、少なくとも2本形成されており、一方の起点形成用ミシン目線が前記センターシール部を基準にして周方向一方側に形成され且つ他方の起点形成用ミシン目線が前記センターシール部を基準にして周方向他方側に形成されており、前記一方及び他方の起点形成用ミシン目線の各一方の端部が前記センターシール部の近傍に位置し、前記一方及び他方の起点形成用ミシン目線の周方向間隔が前記筒状体の上端部又は下端部からセンターシール部に近づくに従って狭くなるように、前記一方及び他方の起点形成用ミシン目線が斜めに延びている。
【0010】
本発明の別の局面によれば、ラベル付き容器を提供する。
本発明のラベル付き容器は、胴部と胴部の上方又は下方に設けられ且つ上方又は下方に向かって次第に縮径する縮径部とを有する容器と、前記容器の胴部及び縮径部を含んで装着されたストレッチラベルと、を有し、前記ストレッチラベルが、自己伸縮性フィルムの第1側端部に第2側端部を重ね合わせ、その重ね合わせ部分を接着してセンターシール部が形成された筒状体と、前記筒状体の上端部又は下端部から筒状体の周方向に対して斜めに延びて形成された起点形成用ミシン目線と、を有し、前記起点形成用ミシン目線の各貫通孔が筒状体の縦方向に重ならずに位置ずれしており、前記ストレッチラベルは、前記起点形成用ミシン目線の全部又は一部が前記容器の縮径部に対応するように容器に装着されている。
【発明の効果】
【0011】
本発明のストレッチラベルには、その上端部又は下端部に起点形成用ミシン目線が形成されているので、ストレッチラベルの上端部(又は下端部)と被着体の間に指を差し込むと、起点形成用ミシン目線に沿って裂け目が生じ、その上端部(又は下端部)を容易に摘むことができる。よって、これを摘んでストレッチラベルを容易に分断できる。
また、本発明のストレッチラベルは、上記起点形成用ミシン目線が形成されているが、ストレッチラベルを拡径したときには裂け目が生じ難い。このため、ストレッチラベルの装着時に、ストレッチラベルに穴が生じることを防止できる。
本発明のラベル付き容器は、ストレッチラベルに形成された起点形成用ミシン目線において裂け目が生じ難いので、ストレッチラベルが綺麗に装着されており、良好な外観を有する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】1つの実施形態に係るストレッチラベルの斜視図。
【図2】同ストレッチラベルの正面図。ただし、ストレッチラベルを扁平状にした状態で表している。
【図3】図2のIII−III線断面図。
【図4】図2の一部拡大正面図。
【図5】ストレッチラベルを装着する容器の正面図。
【図6】容器とそれに装着されたストレッチラベルとを有するラベル付き容器(包装体)の正面図。
【図7】他の実施形態に係るストレッチラベルの正面図。ただし、ストレッチラベルを扁平状にした状態で表している。
【図8】図7のストレッチラベルを容器に装着したラベル付き容器の正面図。
【図9】更なる他の実施形態に係るストレッチラベルの正面図。ただし、ストレッチラベルを扁平状にした状態で表している。
【図10】更なる他の実施形態に係るストレッチラベルの正面図。ただし、ストレッチラベルを扁平状にした状態で表している。
【図11】実施例及び比較例で作製したストレッチラベルについて、起点形成用ミシン目線の形成位置を示す一部拡大正面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の具体的な実施態様について適宜図面を参照しつつ説明する。
各部の用語の接頭語として、第1、第2などを付す場合があるが、この接頭語は、用語を区別するために付加されたものであり、各部の優劣などを意味しない。また、本明細書において、「PPP〜QQQ」という記載は、PPP以上QQQ以下を意味する。
なお、各図の具体的な寸法及び縮尺比は、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
【0014】
図1乃至図4において、本発明のストレッチラベル1は、筒状にした自己伸縮性フィルムからなる筒状体2と、前記筒状体2の面内に形成された起点形成用ミシン目線3と、を有する。起点形成用ミシン目線3は、筒状体2の上端部又は下端部から筒状体2の周方向に対して斜めに延びて形成されている。
筒状体2は、自己伸縮性フィルムを丸め、その第1側端部21の表面上に第2側端部22の裏面を重ね合わせ、その重ね合わせ部分を接着することにより構成されている。前記接着方法としては、接着剤などを用いた接着、ヒートシールなどが挙げられる。
この重ね合わせて接着した部分は、一般にセンターシール部と呼ばれる。なお、図示例では、センターシール部4は、第1側端部21の表面上に第2側端部22の裏面を重ね合わせ、この重ね合わせ部分を接着することにより構成されているが、これに限定されず、例えば、センターシール部は、第1側端部21の裏面に第2側端部22の裏面を重ね合わせ、この重ね合わせ部分を接着する、或いは、第1側端部21の表面に第2側端部22の表面を重ね合わせ、この重ね合わせ部分を接着する、ことにより構成されていてもよい(このようなセンターシール部は、合掌貼りタイプである)。
本発明では、自己伸縮性フィルムの第1側端部21と第2側端部22の重ね合わせ部分のうち、両側端部が接着された部分をセンターシール部4という。
センターシール部4の幅(周方向長さ)は、特に限定されないが、0.2mm〜10mm程度であり、好ましくは、0.3mm〜5mmであり、より好ましくは、0.4mm〜2mmである。
【0015】
起点形成用ミシン目線3は、ストレッチラベル1の分断時に、ストレッチラベル1の上端部又は下端部の一部(分断起点)を摘み易くするために筒状体2に設けられている。起点形成用ミシン目線3の本数は特に限定されず、1本でもよいが、好ましくは少なくとも2本であり、より好ましくはセンターシール部4を挟んでその両側に少なくとも1本ずつ設けられる。
起点形成用ミシン目線3が少なくとも2本形成されていれば、その2本の起点形成用ミシン目線3の間を分断起点として摘み易くなる。
また、その少なくとも2本の起点形成用ミシン目線3が、センターシール部4の両側に少なくとも1本ずつ設けられていれば、2本の起点形成用ミシン目線3の間に、筒状体2の他の部分よりも比較的硬い部分であるセンターシール部4が存在するので、その間を分断起点として摘み且つ引き出すことにより、センターシール部4に沿ってストレッチラベル1を縦方向に容易に分断できる。
【0016】
起点形成用ミシン目線3は、その一端部が筒状体2の上端部に位置し、且つその他端部がセンターシール部4の近傍に位置しており、全体として筒状体2の周方向に対して斜め方向に延びている。
本実施形態では、起点形成用ミシン目線3は2本形成されている。以下、それらを区別して説明する必要があるときには、一方の起点形成用ミシン目線3を、第1起点形成用ミシン目線31と記し、他方の起点形成用ミシン目線3を、第2起点形成用ミシン目線32と記す。第1起点形成用ミシン目線31及び第2起点形成用ミシン目線32を含んだ総括的な説明をする場合には、単に、起点形成用ミシン目線3と記す。
【0017】
具体的には、第1起点形成用ミシン目線31は、センターシール部4を基準にしてその周方向一方側に設けられており、第2起点形成用ミシン目線32は、センターシール部4を基準にしてその周方向他方側に設けられている。
第1起点形成用ミシン目線31は、その一端部31aが筒状体2の上端部に位置しており、その一端部31aから下方に向かうに従って周方向他方側に(本実施形態ではセンターシール部4に近づくように)傾斜している。第1起点形成用ミシン目線31は、その他端部31bがセンターシール部4の第1縁41の近傍に位置している。
第2起点形成用ミシン目線32は、その一端部32aが筒状体2の上端部に位置しており、その一端部32aから下方に向かうに従って周方向一方側に(本実施形態ではセンターシール部4に近づくように)傾斜している。第2起点形成用ミシン目線32は、その他端部32bがセンターシール部4の第2縁42の近傍に位置している。
【0018】
前記センターシール部4の第1縁41は、自己伸縮性フィルムの第1側端部21の縁に対応するセンターシール部4の縁であり、センターシール部4の第2縁42は、自己伸縮性フィルムの第2側端部22の縁に対応するセンターシール部4の縁である。
筒状体2において、自己伸縮性フィルムの第1側端部21と第2側端部22の重ね合わせ部分の全体が接着されている場合には、センターシール部4の第1縁41及び第2縁42は、自己伸縮性フィルムの第1側端部21の縁及び第2側端部22の縁の位置に等しい。
本実施形態では、図3に示すように、センターシール部4の第1縁41は第1側端部21の縁よりも内側に位置し、且つセンターシール部4の第2縁42は第2側端部22の縁と略一致している。
【0019】
第1起点形成用ミシン目線31及び第2起点形成用ミシン目線32は、前述のようにセンターシール部4よりも周方向一方側及び周方向他方側に設けられていれば、その形成位置は特に限定されない。もっとも、第1起点形成用ミシン目線31及び/又は第2起点形成用ミシン目線32がセンターシール部4から離れ過ぎていると、両線31,32の間における筒状体2の上端部を分断起点として摘み難くなる。
かかる観点から、第1起点形成用ミシン目線31の一端部31aと第2起点形成用ミシン目線32の一端部32aの間の間隔W3(筒状体2の周方向における両一端部間の間隔)は、10mm〜60mmが好ましく、30mm〜50mmがより好ましい。
また、第1起点形成用ミシン目線31の一端部31aとセンターシール部4の第1縁41との間の間隔W1(筒状体2の周方向における一端部31aと第1縁41との間隔)は、5mm〜30mmが好ましい。第2起点形成用ミシン目線32の一端部32aとセンターシール部4の第2縁42との間の間隔(筒状体2の周方向における一端部32aと第2縁42との間隔)は、5mm〜30mmが好ましい。
【0020】
第1起点形成用ミシン目線31と第2起点形成用ミシン目線32は、両者の間隔(筒状体2の周方向における両線31,32の間隔)が筒状体2の上端部からセンターシール部4に近づくに従って狭くなっている。好ましくは、第1起点形成用ミシン目線31と第2起点形成用ミシン目線32は、筒状体2の縦方向の軸線を基準にして線対称の関係で形成されている。
【0021】
起点形成用ミシン目線3の各貫通孔は、縦方向及び周方向において重ならずに位置ずれしている。
起点形成用ミシン目線3の各貫通孔が縦方向において重ならずに位置ずれしているとは、起点形成用ミシン目線3の任意の1つの貫通孔の上縁及び下縁を通り且つ縦方向と平行な仮想直線をそれぞれ引いたとき、その左右2本の仮想直線の間に、前記起点形成用ミシン目線3の他の貫通孔が部分的又は全体的に重なっていないことをいう。起点形成用ミシン目線3の各貫通孔が周方向において重ならずに位置ずれしているとは、起点形成用ミシン目線3の任意の1つの貫通孔の上縁及び下縁を通り且つ周方向と平行な仮想直線をそれぞれ引いたとき、その上下2本の仮想直線の間に、前記起点形成用ミシン目線3の他の貫通孔が部分的又は全体的に重なっていないことをいう。
このように起点形成用ミシン目線3の各貫通孔を縦方向及び周方向に位置ずれさせることにより、ストレッチラベル1の拡径時に、起点形成用ミシン目線3の隣接する各貫通孔が繋がることを防止できる。
【0022】
なお、起点形成用ミシン目線3の一端部31a,32aにある貫通孔は、(筒状体2の上端に位置せず)筒状体2の上端2aから僅かに離れていることが好ましい。起点形成用ミシン目線3の一端部31a,32aの貫通孔が筒状体2の上端2aに位置すると、筒状体2の上端2aが少し欠けるので、ストレッチラベル1の拡径時に、その欠けた上端2aから裂けるおそれがある。
起点形成用ミシン目線3の一端部31a,32aにある貫通孔の上縁と筒状体2の上端2aとの間隔は、0.5mm〜4mmであることが好ましく、1.5mm〜3.0mmがより好ましい。なお、前記間隔は、起点形成用ミシン目線3の一端部31a,32aの貫通孔の上縁と筒状体2の上端2aとの間の縦方向長さである。
なお、本実施形態の筒状体2においては、その上端2aの延びる方向と周方向とは平行である。また、筒状体2の縦方向は、前記上端2aの延びる方向と直交する方向である。
【0023】
起点形成用ミシン目線3の周方向に対する傾斜角αは特に限定されないが、拡径時の起点形成用ミシン目線3の各貫通孔が繋がって裂け目が生じることを防止するため、その起点形成用ミシン目線3の周方向(筒状体2の上端2a)に対する角度は、30度〜60度が好ましく、40度〜60度がより好ましい。
【0024】
起点形成用ミシン目線3は、ミシン針の縫い跡の如く筒状体2(自己伸縮性フィルム)の表裏面に貫通する貫通孔が断続的に形成された線である。従って、起点形成用ミシン目線3は、複数の貫通孔と、前記複数の貫通孔の間に存在する非貫通部(貫通処理されていないフィルム部分)と、からなり、これら複数の貫通孔及び非貫通部が交互に連なった集合である。起点形成用ミシン目線3の端部は、起点形成用ミシン目線3の最も端にある貫通孔に相当する。
なお、起点形成用ミシン目線3が筒状体2の周方向に対して斜めに延びるとは、その各貫通孔の重心を結んだ仮想線が筒状体2の周方向に対して傾斜して延びているという意味である。起点形成用ミシン目線3は、図示したように、直線状に斜めに延びていてもよいし、図示しないが、曲線状又は折れ線状に斜めに延びていてもよい。
前記起点形成用ミシン目線3の各貫通孔の重心は、それらの貫通孔が直線状又は複数の直線の交差状である場合には、その直線を拡大して面積を観念したときの重心を意味する。
【0025】
起点形成用ミシン目線3の貫通孔の正面視形状としては、円形状(楕円形状を含む)、線状(直線状、曲線状、屈曲線状など)、2つ以上の直線、曲線又は屈曲線が交差した形状(クロス状、鏃状など)などが挙げられるが、直線状が好ましい。直線状の貫通孔は、ミシン目刃などで形成容易である。
起点形成用ミシン目線3の各貫通孔が直線状である場合、その直線状の貫通孔自体は、それぞれ、筒状体2の周方向又は縦方向に平行に延びていてもよいが、通常、その直線状の貫通孔自体も、筒状体2の周方向に傾斜して延び、好ましくは、直線状の各貫通孔は、その直線が起点形成用ミシン目線3の延びる方向と平行に延びている。
【0026】
起点形成用ミシン目線3の貫通孔は、ミシン目刃(ディスクカッターなど)の機械的手段、レーザーなどの熱的手段などの各種切断手段を用いて形成できる。好ましくは、起点形成用ミシン目線3は、機械的手段で形成される。
【0027】
起点形成用ミシン目線3の貫通孔の長さ(1つの貫通孔の一縁(貫通孔の縁のうち任意の一点)から他縁(その貫通孔の縁のうち前記一縁を除いた任意の他の一点)までの直線長さのうちで最大の長さ)は、0.3mm〜1.0mmであり、好ましくは0.4mm〜0.8mmである。起点形成用ミシン目線3の非貫通部の長さ(隣合った2つの貫通孔であって、上側の貫通孔の一縁(上側の貫通孔の縁のうち任意の一点)から下側の貫通孔の一縁(下側の貫通孔の縁のうち任意の一点)までの直線長さのうちで最小の長さ)は、0.5mm〜2.5mmであり、好ましくは、0.5mm〜1.5mmである。
なお、起点形成用ミシン目線3を構成する複数の貫通孔の長さ及び非貫通部の長さは、それぞれ上記範囲内であれば異なっていてもよいが、通常、1つの起点形成用ミシン目線3を構成する複数の貫通孔の長さは、同じとされ、その複数の非貫通部の長さも同じとされる。
【0028】
自己伸縮性フィルムは、少なくとも一方向(一方向は、筒状にしたときの周方向に相当する)に伸縮性を有するフィルムであれば、特に制限なく使用できる。自己伸縮性フィルムは、他方向(他方向は、筒状にしたときの縦方向に相当する)にも伸縮し得るフィルムでもよい。
なお、自己伸縮性フィルムは、所定温度(例えば70℃〜100℃)で一方向に熱収縮し得るフィルムでもよいが、好ましくは前記温度で実質的に熱収縮しないフィルムが用いられる。
【0029】
自己伸縮性フィルムの厚みとしては、特に限定されないが、10μm〜100μmであることが好ましく、より好ましくは15μm〜80μm、特に好ましくは20μm〜50μmである。
【0030】
本発明においては、汎用タイプの自己伸縮性フィルムを用いてもよいし、高伸縮タイプの自己伸縮性フィルムを用いてもよい。好ましくは、高伸縮タイプの自己伸縮性フィルムが用いられる。
【0031】
(汎用タイプの自己伸縮性フィルム)
汎用タイプの自己伸縮性フィルムは、筒状体としたときに、その筒状体の周方向に伸張倍率1.25倍以上1.60倍未満に伸張可能で、且つ、1.25倍に伸張後の瞬間歪み(50mm/分)が10.5%以下であるものが好ましく、同1.25倍に伸張後の瞬間歪みが10%以下がより好ましく、同1.25倍に伸張後の瞬間歪みが8%以下が特に好ましく、同1.25倍に伸張後の瞬間歪みが6%以下が最も好ましい。
【0032】
さらに、前記自己伸縮性フィルムは、伸張倍率1.40倍以上1.60倍未満に伸張可能で、且つ、1.40倍に伸張後の瞬間歪み(50mm/分)が10.5%以下であるものが好ましく、同1.40倍に伸張後の瞬間歪みが10%以下がより好ましく、同1.40倍に伸張後の瞬間歪みが8%以下が特に好ましく、同1.40倍に伸張後の瞬間歪みが6%以下が最も好ましい。
【0033】
なお、前記自己伸縮性フィルムの伸張倍率の上限は、特に制限はないが、例えば、2.0倍以下である。また、前記自己伸縮性フィルムの瞬間歪みの下限は、理論上では零であるが、実際に零という場合は少ない。このため、前記自己伸縮性フィルムの瞬間歪みの下限は、0%を越え、好ましくは1%以上である。
前記伸張倍率は、伸張後の長さ/伸張前の長さ、で求められる。
【0034】
前記瞬間歪みは、次のようにして測定できる。
自己伸縮性フィルムを、他方向(筒状体の縦方向に相当)に長さ15±0.1mm、一方向(筒状体の周方向に相当)に長さ200mm(標線間距離100±2mm)の長方形に切り取り、サンプル片を作製する。このサンプル片の長辺方向を測定方向として、所定の伸張倍率(1.25倍又は1.40倍)になるまで引張り、サンプル片の標線間距離を測定する。
【0035】
前記測定は、例えば、クロスヘッド速度一定型又は振子型引張試験機(試験時の伸張速度:50mm/分)を用いて、所定の荷重(N)を加えてサンプル片の標線間距離が所定の倍率になるまで伸ばし、この直後に荷重を0(N)に戻したときの標線間距離を読み取る。その測定値を以下の計算式に代入して、瞬間歪み(%)を算出する。
瞬間歪み(%)=100×ΔL2/L2。
前記L2は、引張る前のサンプル片の標線間距離(mm)を示し、前記ΔL2は、伸張後に荷重を戻したときのサンプル片の標線間距離の増加(mm)を示す。
なお、永久歪み(%)は、前記引っ張り試験後、試験機から取り外し、23℃の恒温槽で4週間保管した後に上記標線間距離を読み取って算出できる。
【0036】
汎用タイプの自己伸縮性フィルムの材質は、特に限定されず、一般的には、ポリエチレン系などのポリオレフィン系の樹脂などが挙げられる。前記ポリエチレン系の樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、メタロセン系ポリエチレン(メタロセン系触媒を用いた重合によって得られる直鎖状低密度ポリエチレン)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、アイオノマーなどが挙げられる。これらは単独で又は2種以上組み合わせて使用できる。
【0037】
前記自己伸縮性フィルムの材質として、好ましくは線状低密度ポリエチレン(LLDPE)が用いられ、より好ましくは、メタロセン系ポリエチレンが用いられる。
また、前記自己伸縮性フィルムは、無延伸でもよいが、TD方向及びMD方向にそれぞれ1.01倍〜1.3倍延伸されているものが好ましく、特に、1.05倍〜1.15倍延伸されているものがより好ましい。
【0038】
(高伸縮タイプの自己伸縮性フィルム)
高伸縮タイプの自己伸縮性フィルムは、筒状体としたときに、その筒状体の周方向に伸張倍率1.60倍以上に伸張可能で、且つ、周方向に1.60倍に伸張後の瞬間歪み(50mm/分)が13%以下となるものが好ましく、同1.60倍に伸張後の瞬間歪みが11.5%以下となるものがより好ましく、同1.60倍に伸張後の瞬間歪みが10.5%以下となるものが特に好ましく、同1.60倍に伸張後の瞬間歪みが10%以下が最も好ましい。
【0039】
さらに、高伸縮タイプの自己伸縮性フィルムは、筒状体の周方向に伸張倍率1.75倍以上に伸張可能で、且つ、周方向に1.75倍に伸張後の瞬間歪み(50mm/分)が13%以下となるものが好ましく、同1.75倍に伸張後の瞬間歪みが11.5%以下となるものがより好ましく、同1.75倍に伸張後の瞬間歪みが10.5%以下となるものが特に好ましく、同1.75倍に伸張後の瞬間歪みが10%以下が最も好ましい。
【0040】
加えて、高伸縮タイプの自己伸縮性フィルムは、筒状体の周方向に伸張倍率1.60倍以上(好ましくは1.75倍以上)に伸張可能で、且つ、周方向に1.60倍(好ましくは1.75倍)に伸張後の瞬間歪み(6000mm/分)が30%以下となるものが好ましく、同1.60倍(好ましくは1.75倍)に伸張後の瞬間歪みが20%以下となるものがより好ましく、同1.60倍(好ましくは1.75倍)に伸張後の瞬間歪みが18%以下となるものが特に好ましい。
【0041】
なお、前記自己伸縮性フィルムの伸張倍率の上限は、特に制限はないが、例えば、2.0倍以下である。また、前記自己伸縮性フィルムの瞬間歪みの下限は、理論上では零であるが、実際に零という場合は少ない。このため、前記自己伸縮性フィルムの瞬間歪みの下限は、0%を越え、好ましくは1%以上である。
前記伸張倍率は、伸張後の長さ/伸張前の長さ、で求められる。
【0042】
前記瞬間歪みは、次のようにして測定できる。
自己伸縮性フィルムを、他方向(筒状体の縦方向に相当)に長さ15±0.1mm、一方向(筒状体の周方向に相当)に長さ200mm(標線間距離100±2mm)の長方形に切り取り、サンプル片を作製する。このサンプル片の長辺方向を測定方向として、所定の伸張倍率(1.60倍又は1.75倍)になるまで引張り、サンプル片の標線間距離を測定する。
【0043】
前記測定は、例えば、クロスヘッド速度一定型又は振子型引張試験機(試験時の伸張速度:50mm/分又は6000mm/分)を用いて、所定の荷重(N)を加えてサンプル片の標線間距離が、所定の倍率(1.60倍又は1.75倍)になるまで伸ばし、この直後に荷重を0(N)に戻したときの標線間距離を読み取る。その測定値を以下の計算式に代入して、瞬間歪み(%)を算出する。
瞬間歪み(%)=100×ΔL2/L2。
前記L2は、引張る前のサンプル片の標線間距離(mm)を示し、前記ΔL2は、伸張後に荷重を戻したときのサンプル片の標線間距離の増加(mm)を示す。
【0044】
なお、永久歪み(%)は、前記引張り試験後、試験機から取り外し、23℃の恒温槽で4週間保管した後に上記標線間距離を読み取って算出できる。
以下、引張り試験とは、前記瞬間歪みの測定法における、引張試験機を用いてサンプル片を引き伸ばすことをいう。
【0045】
また、前記高伸縮タイプの自己伸縮性フィルムのストレッチ特性は、永久歪みによっても表すことができる。永久歪み(%)は、瞬間歪みと同様に、引張り試験後にサンプル片が元の長さに戻らずに変形した度合いを示すが、荷重を取り除いた4週間後に測定する点で瞬間歪みと異なる。永久歪みを測定するときの引張り試験におけるサンプル片の伸張速度は、「50mm/分」である。
永久歪みが小さいほど、ラベルの復元性が高く、ストレッチ特性に優れる。中でも、周方向に伸張倍率1.60倍に伸張後の永久歪み(50mm/分)は、11%以下が好ましく、8%以下がより好ましく、7%以下が特に好ましく、6%以下が最も好ましい。
【0046】
また、印刷層を位置ずれなく形成するためには、縦方向の引張り応力が4.3N/mmであるときの、自己伸縮性フィルムの縦方向の伸び(50mm/分)が、9%以下(例えば、1%〜9%)であることが好ましく、4%〜9%であることがより好ましく、5%〜8%が特に好ましい。
前記縦方向の伸びは、引張り応力と伸び(歪み)との応力歪み曲線から求めることができる。
【0047】
具体的には、自己伸縮性フィルムを、他方向(筒状体の縦方向に相当)に長さ200mm(標線間距離100±2mm)、一方向(筒状体の周方向に相当)に長さ15±0.1mmの長方形に切り取り、サンプル片を作製する。このサンプル片の長辺方向(ストレッチラベルの縦方向)を測定方向として、クロスヘッド速度一定型又は振子型引張試験機(伸張速度:50mm/分)を用いて、サンプル片を引張り、そのときの応力歪み曲線を得る。その曲線から求められる、引張り応力4.3N/mmのときのサンプル片の伸び(%)を、前記縦方向の伸びとする。
【0048】
また、前記自己伸縮性フィルムは、筒状体としたときに、少なくとも周方向に対して伸張倍率1.10倍に伸張させたときの引張り応力(以下、F10値とする)が、好ましくは1〜10N/mm、より好ましくは2〜8N/mm、特に好ましくは3〜7N/mmである。
また、前記少なくとも周方向に対して伸張倍率1.60倍に伸張させたときの引張り応力(以下、F60値とする)は、好ましくは1〜12N/mm、より好ましくは2〜10N/mm、特に好ましくは3〜9N/mmである。なお、F10値及びF60値の下限値が低すぎると伸張した状態で容器の締め付け力が弱くなりすぎ、見栄えの良い装着状態が得られない場合がある。
前記F10値及びF60値は、前記瞬間歪みの測定法の引張り試験により得られる、引張り応力と伸び(歪み)との応力歪み曲線から求めることができる。
【0049】
上記のように、周方向の伸張倍率が1.60倍以上と高く、且つ周方向に1.60倍に伸張後の瞬間歪み(50mm/分)が13%以下、周方向のF10値が10N/mm以下といういずれも小さな値を示す高伸縮タイプの自己伸縮性フィルムを用いた場合には、その筒状体は、従来のストレッチラベルにはない優れたストレッチ特性を有している。さらに、かかる筒状体は、優れたストレッチ特性を有しながら、上記のように、良好な製造適性を有する。
【0050】
高伸縮タイプの自己伸縮性フィルムは、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)を主成分として構成されていることが好ましい。前記自己伸縮性フィルムは、複数種の線状低密度ポリエチレンを用いて積層構造とすることもできる。また、一種の線状低密度ポリエチレンを用いて形成される単層構造であってもよい。
【0051】
前記線状低密度ポリエチレンは、エチレンと、αオレフィンとの共重合体であることが好ましい。αオレフィンとしては、炭素数が3〜20のαオレフィンであることが好ましく、炭素数が4〜8のαオレフィン(例えば、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテンなど)であることが特に好ましい。αオレフィン成分の含有量は、単量体成分の全重量に対して、好ましくは1〜20重量%であり、より好ましくは2〜15重量%であり、特に好ましくは5〜10重量%である。また、線状低密度ポリエチレンは、メタロセン系触媒を用いて重合されたものが特に好適である。これら線状低密度ポリエチレンは、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0052】
前記線状低密度ポリエチレンの密度は、上記のように、0.880〜0.930g/cmである。密度がこの範囲内であれば、良好なストレッチ特性が得られる。なお、線状低密度ポリエチレンの密度は、0.890〜0.925g/cmであることが好ましく、0.900〜0.920g/cmであることがより好ましく、0.905〜0.915g/cmであることが特に好ましい。
【0053】
前記線状低密度ポリエチレンのMFR(190℃、2.16kg)は、1〜30g/10分である。MFRがこの範囲内であれば、生産性が良好になる。なお、線状低密度ポリエチレンのMFRは、1〜20g/10分であることがより好ましく、1〜10g/10分であることが特に好ましい。
【0054】
前記線状低密度ポリエチレンは、市販品を用いることができる。適用可能な市販品としては、例えば、宇部丸善ポリエチレン(株)製の「ユメリット(登録商標)715FT,1540F,0540F」が挙げられる。
【0055】
線状低密度ポリエチレンは、エチレン及び上記αオレフィン以外の単量体成分、例えば、酢酸ビニル(VA)等のカルボン酸ビニル、アクリル酸(AA)等の不飽和カルボン酸、メタクリル酸メチル(MMA)等の(メタ)アクリル酸エステルなどを含有していてもよい。また、「主成分」とは、本発明の目的を損なわない範囲で上記線状低密度ポリエチレン以外の樹脂や添加剤(例えば、滑剤や帯電防止剤等)などを含んでもよいという意味であって、例えば、自己伸縮性フィルムを構成する樹脂の総重量に対して上記線状低密度ポリエチレンが70重量%(70重量%以上)であってもよい。特に好ましくは、上記線状低密度ポリエチレンが90重量%以上含有される。
【0056】
さらに、高伸縮タイプの自己伸縮性フィルムは、筒状体としたときの縦方向の屈折率が、厚み方向の屈折率よりも大きく、且つ1.507〜1.528である。前記縦方向の屈折率は、好ましくは1.510〜1.525である。また、自己伸縮性フィルムの周方向の屈折率は、縦方向の屈折率と同等又は縦方向の屈折率よりも小さく、且つ1.500〜1.528であることが好適であり、より好ましくは1.503〜1.520である。そして、自己伸縮性フィルムの周方向の屈折率は、厚み方向の屈折率と同等又は厚み方向の屈折率よりも大きいことが好ましい。自己伸縮性フィルムの厚み方向の屈折率は、1.500〜1.510が好ましい。
【0057】
特に、高伸縮タイプの自己伸縮性フィルムの伸張性(ストレッチ特性)を損なうことなく、且つ伸張させたときに部分的な自己伸縮性フィルムの歪みを防ぐために、自己伸縮性フィルムの周方向の屈折率は、厚み方向の屈折率よりも大きく、且つ縦方向の屈折率と同等又は縦方向の屈折率よりも小さいことが好ましい。
【0058】
また、前記自己伸縮性フィルムの厚み方向の屈折率(Rtとする)に対する縦方向の屈折率(Rhとする)の比率(Rh/Rt)は、1.001〜1.030が好ましく、1.002〜1.020がより好ましく、1.003〜1.015が特に好ましい。
自己伸縮性フィルムの厚み方向の屈折率(Rt)に対する周方向の屈折率(Rcとする)の比率(Rc/Rt)は、1.000〜1.030が好ましく、1.001〜1.020がより好ましく、1.002〜1.015が特に好ましい。
自己伸縮性フィルムの縦方向の屈折率(Rh)に対する周方向の屈折率(Rc)の比率(Rc/Rh)は、0.980〜1.005が好ましく、0.985〜1.000がより好ましく、0.990〜0.999が特に好ましい。
【0059】
前記フィルムの屈折率は、JIS K 7105、7142に準拠して測定できる。
前記屈折率は、例えば、JIS K 7142のA法に準拠した、アッベ屈折計((株)アタゴ製の製品名「アッベ屈折計NAR−2T」。Na白色光源)を用いて、測定波長589nmで測定できる。
【0060】
自己伸縮性フィルムの上記屈折率は、自己伸縮性フィルムの主成分である上記線状低密度ポリエチレンの組成、及び自己伸縮性フィルムの延伸を制御することにより実現できる。特に、縦方向、周方向、及び厚み方向における屈折率の差は、自己伸縮性フィルムの延伸方向及び延伸倍率を制御することにより実現できる。
【0061】
延伸倍率は、ストレッチ特性及び製造適性の両立の観点から、TD方向及びMD方向にそれぞれ1.01〜1.40倍であり、好ましくは1.03〜1.35倍、特に好ましくは1.05〜1.30倍である。前記自己伸縮性フィルムは、筒状体の周方向に延伸されていなくてもよいが、好ましくは、縦方向と同等以下の倍率で延伸されているものが好ましい。特に、延伸倍率が1.05〜1.30倍の範囲において、筒状体の周方向及び縦方向に対して同等の倍率で延伸されている自己伸縮性フィルムが好適である。
【0062】
自己伸縮性フィルムの裏面には、所望のデザインを表示するために印刷層(図示せず)が設けられている。印刷層は、公知のインキ及び印刷法にて設けることができる。
なお、前記印刷層は、自己伸縮性フィルムの表面に設けられていてもよいし、或いは、自己伸縮性フィルムの表面及び裏面の双方に設けられていてもよい。
もっとも、センターシール部4の接着強度の低下を招かないようにするため、センターシール部4を構成する第1側端部21の表面及び第2側端部22の裏面には、前記印刷層を設けないことが好ましい。
【0063】
本発明のストレッチラベル1は、拡張力を加えることによって拡径させ、その状態で容器などの被着体の所定位置に嵌挿し、その後、拡張力を解除することによって被着体に装着できる。
1.25倍程度に伸張可能なストレッチラベル1は、装着箇所に径差のある部分を有する被着体への装着には適さないが、装着箇所に実質的に径差がない被着体への装着には適している。
【0064】
中でも、上記高伸縮タイプの自己伸縮性フィルムから形成されたストレッチラベル1は、特に、径差の大きい部分を有する被着体への装着に好適である。
径差の大きい部分を有する被着体としては、代表的には、飲料容器、調味料容器、シャンプーなどのサニタリー容器、洗剤容器、化粧品容器、医薬品容器などの各種容器が代表的に挙げられる。
【0065】
図5に示す容器5は、径差の大きい部分を有する容器(例えば、飲料容器)であり、胴部51と、胴部51の上方に設けられ且つ上方に向かって次第に縮径して窄んでいく肩部52と、肩部52の上方に設けられたキャップ53と、胴部51の下方に設けられ且つ下方に向かって次第に縮径して窄んでいくアール部54と、アール部54の下方に設けられた底面部55と、を有する。前記肩部52は、胴部の上方に連設され且つ上方に向かって次第に縮径する縮径部に相当し、前記アール部54は、胴部51の下方に連設され且つ下方に向かって次第に縮径する縮径部に相当する。
この容器5の胴部51の縦方向中間部には、周方向に窪んだ凹部が周設されている。従って、この凹部は、胴部51の小径部511に相当し、その凹部の上下には、胴部51の大径部がある。ストレッチラベル1は、前記肩部52と胴部51の大径部512、又は、胴部51の小径部511と大径部512の少なくとも何れかに跨って装着できる。
【0066】
上記ストレッチラベル1の内径は、装着箇所のうち最も小さい外径よりも小さくなるように設計されている。厳密には、瞬間歪みを考慮して、伸張させ且つ伸張解除後の内径が前記装着箇所の最小外径よりも小さくなるように、ストレッチラベル1の周長が予め設計されている。
【0067】
ストレッチラベル1を前記容器5に装着する際には、ストレッチャーなどの治具をストレッチラベル1の内側に入れ、治具にてストレッチラベル1の全体を、胴部51の大径部512の外径よりも大きくなるまで拡径する。その状態で、ストレッチラベル1を容器5の上方から胴部51にまで治具と共に嵌挿し、治具を引き抜くと、ストレッチラベル1が復元して、胴部51の大径部512、小径部511及び肩部52に密着する。
なお、胴部51の上方に前記小径な肩部52を有する容器5にあっては、ストレッチラベル1の全体を拡径せず、ストレッチラベル1の中間部及び下方部のみを治具で拡径し(つまり、装着後に肩部52に対応するストレッチラベル1の上方部は拡径せず、その上方部以外のみを拡径し)、容器5の上方から胴部51に嵌挿することもできる。このようにストレッチラベル1の上方部以外を拡径して装着する装着方法は、特開平6−259015に開示されているので、その具体的な手順はそれを参照されたい。
【0068】
このようにして、容器などの被着体にストレッチラベル1が装着された包装体10が得られる(図6)。
ストレッチラベル1を容器5に装着した場合には、ラベル付き容器(包装体10)が得られる。
このラベル付き容器においては、ストレッチラベル1の起点形成用ミシン目線3の全部又は一部(筒状体の上端部に形成された起点形成用ミシン目線3の一部)が前記容器5の肩部52に対応するように、ストレッチラベル1が容器5の胴部51の全部又は一部及び肩部52の全部又は一部を含んで装着されている。
【0069】
具体的には、図6においては、ストレッチラベル1は、起点形成用ミシン目線3の貫通孔の全部又はその上方に於ける一部の複数の貫通孔が(胴部51の大径部512ではなく)胴部51の大径部512よりも縮径した部分を有する肩部52に対応して、容器5の胴部51の略全部及び肩部52の一部に装着されている。
本発明のストレッチラベル1は、起点形成用ミシン目線3が形成されているが、その貫通孔及び非貫通部の長さが上記範囲で且つ各貫通孔が筒状体2の縦方向に重ならずに位置ずれしているので、ストレッチラベル1の拡径時に隣接する貫通孔が繋がって裂け目を生じることを防止できる。
よって、装着されたストレッチラベル1の外観が良好なラベル付き容器(包装体10)を提供できる。
【0070】
上記包装体10について、ストレッチラベル1と被着体を分別する際には、ストレッチラベル1の上端部を摘んで引き出し、ストレッチラベル1を縦方向に分断する。
この際、第1起点形成用ミシン目線31と第2起点形成用ミシン目線32の間におけるストレッチラベル1の上端部と被着体の間に指を差込み、前記両線31,32間の上端部を外側に押し出すと、傾斜して形成された第1及び第2起点形成用ミシン目線31,32に沿って裂け目が生じる。このため、前記両線31,32間の上端部を容易に摘み、これを分断起点として引き出すことができる。
【0071】
重ねられたフィルムが接着された部分からなるセンターシール部4は2本の起点形成用ミシン目線31,32の間に挟まれており、且つ2本の起点形成用ミシン目線31,32の他端部31b,32bはセンターシール部4の近傍にまで形成されているので、前記両線31,32の他端部31b,32bにまで生じた裂け目が、分厚いセンターシール部4の第1縁41及び第2縁42に沿って伝搬する。このため、分断起点を引き出すと、センターシール部4に沿ってストレッチラベル1を上端から下端まで容易に分断できる。
【0072】
なお、本発明は、上記実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に変更できる。
例えば、上記実施形態において、起点形成用ミシン目線3は、筒状体2の上端部から形成されているが、図7に示すように、起点形成用ミシン目線3は、筒状体2の下端部から形成されていてもよいし、或いは、特に図示しないが、上端部及び下端部の双方にそれぞれ形成されていてもよい。本発明においては、上記起点形成用ミシン目線3が、筒状体2の上端部又は下端部の少なくとも何れかに設けられていればよい。
起点形成用ミシン目線3を下端部に設ける場合の具体例は、上記実施形態の上端部に起点形成用ミシン目線3を設ける場合と同様である(つまり、上下反対に考えればよい)。
起点形成用ミシン目線3を筒状体2の下端部に設けた場合、装着されたストレッチラベル1を分断する際には、ストレッチラベル1の下端部と被着体の間に指を差込み、事後、上記実施形態と同様にして引き出せばよい。
【0073】
起点形成用ミシン目線3が筒状体2の下端部に設けられたストレッチラベル1は、好ましくは、ストレッチラベル1の起点形成用ミシン目線3の全部又は一部(筒状体の下端部に形成された起点形成用ミシン目線3の一部)が容器5のアール部54に対応するように、容器5に装着される(図8参照)。
この場合、ストレッチラベル1は、容器5の肩部52の全部又は一部、胴部51の全部、アール部54の全部又は一部を含むように、装着されていることが好ましい。
【0074】
また、上記実施形態では、起点形成用ミシン目線3は、筒状体2の上端部(又は下端部)から2本形成されているが、例えば、図9に示すように、筒状体2の上端部(又は下端部)から1本だけ形成されていてもよい。なお、下端部から1本の起点形成用ミシン目線3が設けられている例は、図示しない。
起点形成用ミシン目線3が1本だけ設けられる場合でも、その1本の起点形成用ミシン目線3は、上記実施形態と同様に、センターシール部4に交わらず、センターシール部4を基準にしてその周方向一方側又は他方側に設けられ、起点形成用ミシン目線3の他端部がセンターシール部4の第1縁41又は第2縁42の近傍に配置されていることが好ましい。
【0075】
さらに、上記実施形態では、起点形成用ミシン目線3の各貫通孔は、筒状体2の周方向及び縦方向に傾斜する方向に延びているが、例えば、図10に示すように、筒状体2の縦方向に平行に延びて形成されていてもよい。
各貫通孔自体が縦方向に延びる起点形成用ミシン目線3であっても、その各貫通孔は、上記実施形態と同様に、周方向において部分的に重ならずに位置ずれしており、起点形成用ミシン目線3を全体として見れば、筒状体2の周方向に対して斜めに延びている。
【実施例】
【0076】
以下、本発明の実施例及び比較例を示し、本発明をさらに詳述する。ただし、本発明は、下記実施例に限定されるものではない。
【0077】
[ストレッチラベルの作製]
線状低密度ポリエチレン(宇部丸善ポリエチレン(株)製、商品名「ユメリット715FT」)に、スリップ剤としてエルカ酸アミド(宇部丸善ポリエチレン(株)製、商品名「M405」)を全量に対して0.08質量%、アンチブロッキング剤として合成ゼオライト(宇部丸善ポリエチレン(株)製、商品名「24201M」)を全量に対して0.8質量%それぞれ加えて、樹脂組成物を調製した。合流方式がフィードブロック2種3層型の押出し機を用いて、前記樹脂組成物を210℃で溶融させ、これをTダイのスロットから25℃のキャスティングドラム上に押し出して急冷固化し、1種3層の未延伸フィルムを作製した。
【0078】
この未延伸フィルムを、延伸温度52℃で、MD方向に1.06倍延伸し、続いて、延伸温度82℃でTD方向に1.06倍延伸することにより、厚み50μmの二軸延伸フィルム(自己伸縮性フィルム)を作製した。なお、延伸は、テンター方式で行った。
前記二軸延伸フィルムの屈折率を、JIS K 7142のA法に準拠した、アッベ屈折計((株)アタゴ製の製品名「アッベ屈折計NAR−2T」。Na白色光源。測定波長589nm)を用いて測定した。
その結果、二軸延伸フィルムのMD方向の屈折率は、1.515、TD方向の屈折率は、1.513、厚み方向の屈折率は、1.508であった。
【0079】
前記二軸延伸フィルムの1.60倍伸張後の瞬間歪み、引張り応力4.3N/mmのときの伸び、F10値及びF60値を測定した。
その結果、伸張速度50mm/分での1.60倍伸張後の瞬間歪みは、9.8%、伸張速度6000mm/分での1.60倍伸張後の瞬間歪みは、3.5%、引張り応力4.3N/mmのときの伸びは、6.8%、F10値は、5.2N/mm、F60値は、7.5N/mmであった。
【0080】
1.60倍伸張後の瞬間歪み、F10値(1.10倍に伸張させたときの引張り応力)及びF60値(1.60倍に伸張させたときの引張り応力)は、次のようにして測定した。
二軸延伸フィルムを、MD方向に長さ15±0.1mm、TD方向に長さ200mm(標線間距離100±2mm)の長方形に切り取り、第1サンプル片を作製した。この第1サンプル片のTD方向を測定方向として、1.60倍になるまで引張り、第1サンプル片の標線間距離を計測した。なお、後述するように、二軸延伸フィルムのTD方向は、ストレッチラベルの周方向に対応し、MD方向は、縦方向に対応する。
【0081】
次に、クロスヘッド速度一定型又は振子型引張試験機を用いて、第1サンプル片の標線間距離が前記1.60倍に引張ったときに計測した標線間距離になるまで、伸張速度50mm/分で伸ばし、その直後に荷重を0(N)に戻したときの引張り応力と伸び(歪み)とからなる応力歪み曲線からF10値及びF60値を求めた。同時に、前記荷重を0(N)に戻したときの標線間距離を計測し、式:瞬間歪み(%)=100×(伸張後に荷重を戻したときの第1サンプル片の標線間距離の増加(mm)/引張る前の第1サンプル片の標線間距離(mm))、に従って伸張速度50mm/分での1.60倍伸張後の瞬間歪みを算出した。
伸張速度6000mm/分での1.60倍伸張後の瞬間歪みは、伸張速度6000mm/分としたこと以外は、上記と同様にして測定し、算出した。
【0082】
引張り応力4.3N/mmのときの伸びは、次のようにして測定した。
二軸延伸フィルムを、TD方向に長さ15±0.1mm、MD方向に長さ200mm(標線間距離100±2mm)の長方形に切り取り、第2サンプル片を作製した。第2サンプル片のMD方向を測定方向として、第2サンプル片を伸張速度50mm/分で引っ張り、前記クロスヘッド速度一定型又は振子型引張試験機を用いて応力歪み曲線を作成した。その曲線から引張り応力4.3N/mmのときのMD方向の伸びを求めた。
【0083】
得られた自己伸縮性フィルムを所定の長方形状に裁断し、TD方向が周方向となるようにして自己伸縮性フィルムを丸め、その第1側端部の表面上に第2側端部の裏面を重ね合わせてヒートシールにより接着することにより、センターシール部で接合された筒状のストレッチラベルを作製した。
このストレッチラベルの周長は、142mm、縦方向長さは、128mmであった。
【0084】
[実施例1]
図11に示すように、ストレッチラベルの上端部において、センターシール部を挟んで周方向一方側及び他方側にそれぞれ起点形成用ミシン目線を形成した。このミシン目線としては、同じ長さの直線状の貫通孔の複数が同じ間隔を開けて(同じ長さの非貫通部を有して)直線上に並んだものとした。
前記一対の起点形成用ミシン目線は、センターシール部の中心を通る縦方向軸線を基準にして線対称に形成した。
一対の起点形成用ミシン目の形成位置は、図10に示した寸法(mm)の通りである。
この一対の起点形成用ミシン目線の各貫通孔の長さ(各貫通孔の一縁から他縁までの直線長さ)を0.3mmとし、同各非貫通部の長さ(上側の貫通孔の一縁から下側の貫通孔の一縁までの直線長さ)を0.5mmとし、起点形成用ミシン目線の傾斜角αを40度とすることにより、実施例1のストレッチラベルを作製した。
【0085】
[実施例2乃至16及び比較例1乃至8]
起点形成用ミシン目線の各貫通孔の長さ及び各非貫通部の長さ並びにその傾斜角αを表1に示すようにそれぞれ変更したこと以外は、実施例1と同様にして、ストレッチラベルを作製した。
【0086】
[装着試験1]
実施例1乃至16及び比較例1乃至8の各ストレッチラベルについて、容器に装着する際にミシン目線の貫通孔が大きく拡がるかどうかの確認を行った。
容器として、周長215mmの円筒状の胴部と、その胴部の上方に連続して縮径した肩部と、を有する市販のPETボトルを用いた。
ストレッチャーを用いて、各ストレッチラベルをそれぞれ約1.6倍に伸張させ、容器に被せた後、ストレッチャーを引き抜き、一対の起点形成用ミシン目が容器の肩部に対応するようにしてストレッチラベルを容器胴部に装着した。
得られたラベル付き容器について、ストレットラベルの起点形成用ミシン目線の外観を目視で観察した。その結果を表1に示す。
【0087】
[装着試験2]
ストレッチラベルを約1.4倍に伸張させたこと、及び、容器として周長194mmの円筒状の胴部とその胴部の上方に連続して縮径した肩部とを有する市販のPETボトルを用いたこと以外は、上記装着試験1と同様にしてストレッチラベルを容器胴部に装着してラベル付き容器を得た。
得られたラベル付き容器について、ストレットラベルの起点形成用ミシン目線の外観を目視で観察した。その結果を表1に示す。
表1の装着試験1及び2において、「○」は、ミシン目線の貫通孔から裂け目が生じていなかったことを、「×」は、ミシン目線の貫通孔から裂け目が生じ、ストレッチラベルを良好に装着できなかったことを、それぞれ示す。
【0088】
[分断試験]
装着試験1及び2で得られた、実施例1乃至16及び比較例1乃至8の各ストレッチラベルを装着したラベル付き容器について、ストレッチラベルの分断性の確認を行った。
具体的には、各ラベル付き容器のストレッチラベルのセンターシール部の上端部(一対の起点形成用ミシン目線の間)と容器との間に指を差し込み、センターシール部を利用してストレッチラベルを分断できるかどうかを試験した。その結果を表1に示す。
表1において、「○」は、ミシン目線から開封起点となる裂け目が生じ、容易にストレッチラベルを分断できたことを、「×」は、ミシン目線から開封起点となる裂け目が生じ難く、ストレッチラベルを容易に分断できなかったことを、「−」は、貫通孔から裂け目が生じていたので、評価しなかったことを、それぞれ示す。
【0089】
【表1】

【符号の説明】
【0090】
1…ストレッチラベル、2…筒状体、21…第1側端部、22…第2側端部、3…起点形成用ミシン目線、4…センターシール部、5…容器(被着体)、10…包装体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己伸縮性フィルムの第1側端部に第2側端部を重ね合わせ、その重ね合わせ部分を接着してセンターシール部が形成された筒状体を有し、
前記筒状体の上端部又は下端部から筒状体の周方向に対して斜めに延びる起点形成用ミシン目線が形成されており、
前記起点形成用ミシン目線の各貫通孔が筒状体の縦方向に重ならずに位置ずれしており、
前記起点形成用ミシン目線の貫通孔の長さが、0.3mm〜1.0mmであり、隣接する貫通孔の間にある非貫通部の長さが、0.5mm〜2.5mmである、ストレッチラベル。
【請求項2】
前記起点形成用ミシン目線が、少なくとも2本形成されており、
一方の起点形成用ミシン目線が前記センターシール部を基準にして周方向一方側に形成され且つ他方の起点形成用ミシン目線が前記センターシール部を基準にして周方向他方側に形成されており、
前記一方及び他方の起点形成用ミシン目線の各一方の端部が前記センターシール部の近傍に位置し、
前記一方及び他方の起点形成用ミシン目線の周方向間隔が前記筒状体の上端部又は下端部からセンターシール部に近づくに従って狭くなるように、前記一方及び他方の起点形成用ミシン目線が斜めに延びている、請求項1に記載のストレッチラベル。
【請求項3】
胴部と胴部の上方又は下方に設けられ且つ上方又は下方に向かって次第に縮径する縮径部とを有する容器と、
前記容器の胴部及び縮径部を含んで装着されたストレッチラベルと、を有し、
前記ストレッチラベルが、自己伸縮性フィルムの第1側端部に第2側端部を重ね合わせ、その重ね合わせ部分を接着してセンターシール部が形成された筒状体と、前記筒状体の上端部又は下端部から筒状体の周方向に対して斜めに延びて形成された起点形成用ミシン目線と、を有し、前記起点形成用ミシン目線の各貫通孔が筒状体の縦方向に重ならずに位置ずれしており、
前記ストレッチラベルは、前記起点形成用ミシン目線の全部又は一部が前記容器の縮径部に対応するように容器に装着されている、ラベル付き容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−50711(P2013−50711A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−167503(P2012−167503)
【出願日】平成24年7月27日(2012.7.27)
【出願人】(000238005)株式会社フジシールインターナショナル (641)
【Fターム(参考)】