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ストレージ装置およびコンテンツ配信装置
説明

ストレージ装置およびコンテンツ配信装置

【課題】 著作権管理において、コピーガードが意図的に破られた場合を想定して、コンテンツの購入者を特定し、コピーの流通経路を追跡し把握することを可能にするストレージ装置およびコンテンツ配信装置を提供する。
【解決手段】 ユーザ端末から受信したコンテンツデータに、ユーザ端末から受信したユーザ端末のID情報を電子透かしとして埋め込む処理を行なう透かし処理部と、ユーザ端末のID情報を埋め込まれたID情報付きコンテンツデータの蓄積処理を行なう蓄積処理部と、ID情報付きコンテンツデータを蓄積する蓄積部と、ID情報付きコンテンツデータの送信要求信号を受信したときには、蓄積部からID情報付きコンテンツデータを読み出し、要求信号を送信した端末装置に送信処理する送信処理部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ別にコンテンツデータを管理し蓄積するストレージ装置およびユーザ別にコンテンツデータの管理し配信するコンテンツ配信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コンテンツをリアルタイムで暗号化してユーザの端末にダウンロードさせることによりコンテンツに係る著作権を保護しようとするデジタルコンテンツの管理システムが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載されているデジタルコンテンツの保護および管理のためのシステムは、デジタルコンテンツが公開および配布されるにあたって、特定の形態の暗号化キーを含むデジタルコンテンツを受信し、ユーザが用いる個々の固有システムの特性を示すシステム情報と比較し、比較情報が一致する場合にデジタルコンテンツを再生する。
【0004】
この際、受信されたデジタルコンテンツは、ユーザのシステム情報に従って暗号化された状態で提供され、デジタルコンテンツの再生は、デジタルコンテンツの復号化キーを抽出してデジタルコンテンツ中の特定の資料を復号化して再生する。さらには、ユーザがある一連のコンテンツを要請したとき、コンテンツを要請して直ぐにリアルタイムで暗号化した後、後続する一連の過程を経てユーザ端末にダウンロードさせるシステムが提案されている。
【0005】
一方、通常ユーザは、ダウンロードしたコンテンツを自由に利用したいが、端末装置のメモリには限界があるため、別途、ユーザ固有のメモリ領域を有するストレージ装置を設け、ユーザごとにメモリ領域を使用可能にするサービスが行われている。
【特許文献1】特開2004−046790号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の特許文献1のシステムのように、暗号化によりコピーガードを施した場合でも、ガードが破られる可能性は依然として残る。また、権利者の情報を記録する電子透かしをコンテンツデータに埋め込んでも、不正コピーを排除するという点では効果が薄い。さらに、不正コピーがなされた場合、法整備の遅れ等により海外においては著作権を保護する手立てが無い場合がある。このような場合には、コピーの流出を防止するため、コピーの流通経路を明らかにすることが重要となる。
【0007】
さらに、近年普及しているストレージ装置のメモリ領域をユーザに割り当てるサービスにより、不特定の者に不正コピーされたコンテンツデータが流出する可能性が高まっており、コピーの流出経路を特定できるシステムが望まれている。たとえば、ダウンロードしたコンテンツデータにはコピーガード等がかかっているが、ユーザがコピーガードを外したコンテンツデータを上記のサービスを提供するストレージ装置に保存する場合には、コピー可能なコンテンツデータが流出し、著作権保護が不十分となるおそれがある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、著作権管理において、コピーガードが意図的に破られた場合を想定して、コンテンツの購入者を特定し、コピーの流通経路を追跡し把握することを可能にするストレージ装置およびコンテンツ配信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)上記の目的を達成するため、本発明のストレージ装置は、ユーザ端末から受信したコンテンツデータに、前記ユーザ端末から受信した前記ユーザ端末のID情報を電子透かしとして埋め込む処理を行なう透かし処理部と、前記ユーザ端末のID情報を埋め込まれたID情報付きコンテンツデータの蓄積処理を行なう蓄積処理部と、前記ID情報付きコンテンツデータを蓄積する蓄積部と、前記ID情報付きコンテンツデータの送信要求信号を受信したときには、前記蓄積部から前記ID情報付きコンテンツデータを読み出し、前記要求信号を送信した端末装置に送信処理する送信処理部と、を備えることを特徴としている。
【0010】
このように、ダウンロードを行なったコンテンツファイルにコンテンツ購入者のID情報が埋め込まれるので、ストレージ装置からコピーされたコンテンツの購入者を特定することが容易になる。その結果、不正コピーが行なわれたとしても、コピーの流通経路を追跡することが容易になる。そして、不正コピーへの事後的な対処を容易にするだけでなく、不正コピーに対する抑止力としても効果がある。また、コンテンツデータに、ユーザ端末から受信したユーザ端末のID情報を電子透かしとして埋め込むので、予め識別情報などをコンテンツデータに埋め込んでおく必要がなく、コンテンツデータの管理負担を軽減することが可能となる。また、ユーザが所有するコンテンツデータを預かるストレージのサービスの提供を促進することができる。
【0011】
(2)また、本発明のストレージ装置は、ユーザ端末からコンテンツ配信装置に与えられた配信指示により前記コンテンツ配信装置から受信したコンテンツデータに、前記コンテンツ配信装置から受信した前記ユーザ端末のID情報を電子透かしとして埋め込む処理を行なう透かし処理部と、前記ユーザ端末のID情報を埋め込まれたID情報付きコンテンツデータの蓄積処理を行なう蓄積処理部と、前記ID情報付きコンテンツデータを蓄積する蓄積部と、前記ID情報付きコンテンツデータの送信要求信号を受信したときには、前記蓄積部から前記ID情報付きコンテンツデータを読み出し、前記要求信号を送信した端末装置に送信処理する送信処理部と、を備えることを特徴としている。
【0012】
このように、直接、コンテンツ配信装置からストレージする場合でも、コンテンツファイルにコンテンツ購入者のID情報が埋め込まれるので、ストレージ装置からコピーされたコンテンツの購入者を特定することが容易になる。その結果、不正コピーが行なわれたとしても、コピーの流通経路を追跡することが容易になる。そして、不正コピーへの事後的な対処を容易にするだけでなく、不正コピーに対する抑止力ともなる。また、コンテンツデータに、ユーザ端末から受信したユーザ端末のID情報を電子透かしとして埋め込むので、予め識別情報などをコンテンツデータに埋め込んでおく必要がなく、コンテンツデータの管理負担を軽減することが可能となる。また、ユーザが所有するコンテンツデータを預かるストレージのサービスの提供を促進することができる。
【0013】
(3)また、本発明のストレージ装置は、前記透かし処理部が、動画ファイルのコンテンツデータに対して、動画ファイルを構成する各フレームに前記ユーザ端末のID情報を電子透かしとして埋め込む処理を行なうことを特徴としている。
【0014】
このように、動画ファイルを構成する各フレームに対してユーザ情報が埋め込まれるので、たとえキャプチャー画像をコピーしたとしてもコンテンツの購入者を容易に特定することができる。これにより、動画ファイルについても不正コピーの流通経路を明らかにし、不正コピーを防止することができる。
【0015】
(4)また、本発明のコンテンツ配信装置は、各種のコンテンツデータを蓄積するアーカイブ装置から、ユーザ端末による配信要求があったコンテンツデータを読み出す処理を行なう読み出し処理部と前記読み出されたコンテンツデータに、前記ユーザ端末から受信した前記ユーザ端末のID情報を電子透かしとして埋め込む処理を行なう透かし処理部と、前記ユーザ端末のID情報を埋め込まれたID情報付きコンテンツデータを前記ユーザ端末に送信する送信処理を行なう送信処理部と、を備えることを特徴としている。
【0016】
このように、コンテンツ配信装置からダウンロードを行なったコンテンツファイルにコンテンツ購入者のID情報が埋め込まれるので、コピーされたコンテンツの購入者を特定することが容易になる。その結果、不正コピーが行なわれたとしても、コピーの流通経路を追跡することが容易になる。そして、不正コピーへの事後的な対処を容易にするだけでなく、不正コピーに対する抑止力としても効果がある。また、ユーザがダウンロードを要求してきたときにコンテンツデータにIDを埋め込むので、予め識別情報などをコンテンツデータに埋め込んでおく必要がなく、コンテンツデータの管理負担を軽減することが可能となる。
【0017】
(5)また、本発明のコンテンツ配信装置は、前記透かし処理部が、動画ファイルのコンテンツデータに対して、動画ファイルを構成する各フレームに前記ユーザ端末のID情報を電子透かしとして埋め込む処理を行なうことを特徴としている。
【0018】
このように、動画ファイルを構成する各フレームに対してユーザ情報が埋め込まれるので、たとえキャプチャー画像をコピーしたとしてもコンテンツ購入者を容易に特定することができる。これにより、動画ファイルについても不正コピーの流通経路を明らかにし、不正コピーを防止することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明のストレージ装置によれば、ストレージ装置からコピーされたコンテンツの購入者を特定することが容易になる。その結果、不正コピーが行なわれたとしても、コピーの流通経路を追跡することが容易になる。そして、不正コピーへの事後的な対処を容易にするだけでなく、不正コピーに対する抑止力としても効果がある。また、コンテンツデータに、ユーザ端末から受信したユーザ端末のID情報を電子透かしとして埋め込むので、予め識別情報などをコンテンツデータに埋め込んでおく必要がなく、コンテンツデータの管理負担を軽減することが可能となる。また、ユーザが所有するコンテンツデータを預かるストレージのサービスの提供を促進することができる。
【0020】
また、本発明のストレージ装置によれば、たとえキャプチャー画像をコピーしたとしてもコンテンツ購入者を容易に特定することができる。これにより、動画ファイルについても不正コピーの流通経路を明らかにし、不正コピーを防止することができる。
【0021】
また、本発明のコンテンツ配信装置によれば、コピーされたコンテンツの購入者を特定することが容易になる。その結果、不正コピーが行なわれたとしても、コピーの流通経路を追跡することが容易になる。そして、不正コピーへの事後的な対処を容易にするだけでなく、不正コピーに対する抑止力としても効果がある。また、ユーザがダウンロードを要求してきたときにコンテンツデータにIDを埋め込むので、予め識別情報などをコンテンツデータに埋め込んでおく必要がなく、コンテンツデータの管理負担を軽減することが可能となる。
【0022】
また、本発明のコンテンツ配信装置によれば、たとえキャプチャー画像をコピーしたとしてもコンテンツ購入者を容易に特定することができる。これにより、動画ファイルについても不正コピーの流通経路を明らかにし、不正コピーを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の参照番号を附し、重複する説明は省略する。
【0024】
(実施形態1)
図1は、コンテンツ管理システム1の構成およびデータの流れを示す概念図である。コンテンツ管理システム1は、コンテンツアーカイブ5に接続されるコンテンツ配信装置10、携帯電話機20(ユーザ端末)、ストレージ装置30、携帯電話機40およびPC端末41から構成されており、それぞれ電気通信網Nに接続されている。ストレージ装置30は、コンテンツデータの処理を行なう管理装置31、データベース35(蓄積部)から構成されている。
【0025】
コンテンツ配信装置10は、コンテンツアーカイブ5に接続されており、携帯電話機20からコンテンツデータをダウンロードする要求があったときには、コンテンツデータをコンテンツアーカイブ5から読み出し、携帯電話機20に送信する。コンテンツアーカイブ5は、コンテンツプロバイダが配信用に作成した各種のコンテンツデータを一括して蓄積する記憶装置である。コンテンツアーカイブ5は、RAM、ROM等のメモリまたはハードディスクのような外部記憶装置により構成されている。コンテンツアーカイブ5に蓄積されるコンテンツデータはコンテンツ配信装置10により、集中管理されている。コンテンツには、たとえば写真、動画、音楽、音声等のものがある。
【0026】
携帯電話機20は、電気通信網Nを介してコンテンツ配信装置10やストレージ装置30にアクセスし、コンテンツデータの受信または送信を行なうことのできる機能を有している。携帯電話機20は、コンテンツ配信またはコンテンツデータのストレージサービスを提供するサービス提供者に、そのID情報が登録されているユーザ端末である。なお、ID情報とは、各種サービス提供者がサービス提供先のユーザを特定するために用いる識別情報であり、携帯電話機20のSub−IDを用いてもよいし、また、サービスの提供者が任意に付与してもよい。なお、Sub−IDとは、個々の携帯電話機に固有に割り当てられたユニークな固定のIDをいう。
【0027】
図2は、ストレージ装置30の電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、ストレージ装置30は、コンテンツデータの処理を行なう管理装置31および蓄積部35から構成されており、各部は制御バスL1で接続されている。管理装置31は、送受信部32、透かし処理部33、蓄積処理部34、送信処理部36および制御部38から構成されている。
【0028】
送受信部32は、電気通信網Nに接続するインターフェースであり、コンテンツ等のデータまたは信号の送受信を行なう。透かし処理部33は、携帯電話機20から受信したコンテンツデータに、携帯電話機20から受信したSub−IDを電子透かしとして埋め込む処理を行なう。
【0029】
これにより、ストレージ装置30にコンテンツデータを送信した購入者を特定することが容易になり、不正コピーが行なわれたとしても、コピーの流通経路を追跡することが容易になる。そして、不正コピーへの事後的な対処を容易にするだけでなく、不正コピーに対する抑止力としても効果がある。また、コンテンツデータに、携帯電話機20から受信したSub−IDを電子透かしとして埋め込むので、予め識別情報などをコンテンツデータに埋め込んでおく必要がなく、コンテンツデータの管理負担を軽減することが可能となる。また、ユーザが所有するコンテンツデータを預かるストレージのサービスの提供を促進することができる。
【0030】
なお、電子透かしとは、コンテンツの質を損なわせず、人間が知覚できない程度にコンテンツデータに埋め込まれる情報をいう。なお、一度埋め込まれた電子透かしは、加工や圧縮によって消えることはない。透かしの埋め込み処理方法は、データの標本値に埋め込む方法でもよいし、周波数成分に変換して埋め込む方法でもよい。たとえば、画像データであれば、画素を複数のブロックに分割し、輝度を表すビット情報に直接処理を施して透かしを埋め込んでもよいし、画像データを周波数成分に変換し、画質に影響しないように特定の周波数成分に透かし情報を埋め込んでもよい。
【0031】
コンテンツが動画の場合には、動画ファイルのコンテンツデータに対して、動画ファイルを構成する各フレームに携帯電話機20のSub−IDを電子透かしとして埋め込む処理を行なう。これにより、たとえキャプチャー画像をコピーしたとしてもコンテンツ購入者を容易に特定することができる。これにより、動画ファイルについても不正コピーの流通経路を明らかにし、不正コピーを防止することができる。また、音声のデータについては、人間の聞き取れない音声帯域に透かし情報を埋め込む。周波数成分に埋め込んでもよいし、エコー制御と言われる人間の耳には聞き取れないエコーをかけてその中に透かし信号を入れてもよい。
【0032】
蓄積処理部34は、携帯電話機20のSub−IDを埋め込まれたID情報付きコンテンツデータを蓄積部35に蓄積する蓄積処理を行なう。送信処理部36は、ID情報付きコンテンツデータの送信要求信号を受信したときには、蓄積部35からID情報付きコンテンツデータを読み出し、要求信号を送信した携帯電話機40またはPC端末41に送信処理する。制御部38は、その他ストレージ装置30が動作するのに必要な制御を行なう。制御バスL1は、各部間の信号やデータの送受に用いられる幹線を概念的に示したものである。
【0033】
蓄積部35は、いわゆるデータベースであり、RAM、ROM等のメモリまたはハードディスクのような外部記憶装置により構成されている。透かし処理部33、蓄積処理部34、送信処理部36および制御部38は、CPUにより構成されている。
【0034】
携帯電話機40およびPC端末41は、それぞれユーザ端末としての携帯電話機20とは異なる一般的な端末装置である。ストレージ装置30は、Sub−IDが同一でない、またはSub−IDが無い場合であっても、パスワード等の認証により他の端末からID情報付きコンテンツデータをダウンロードできる機能を有している。また、互換性のあるデータ形式のコンテンツデータであれば、PC端末41により携帯電話機20がストレージ装置30に保存したデータをダウンロードすることが可能となっている。
【0035】
次に、以上のように構成されるコンテンツ管理システム1の動作について説明する。
【0036】
図3は、コンテンツ管理システム1の特徴的な動作を示すシーケンスチャートである。まず、携帯電話機20は、コンテンツ配信を受けるための操作を受けつけ、コンテンツダウンロード要求信号をコンテンツ配信装置10に送信する(ステップS1)。コンテンツダウンロード要求信号を受信したコンテンツ配信装置10は、コンテンツアーカイブ5を検索し、コンテンツアーカイブ5から配信要求のあったコンテンツデータを読み出す(ステップS2)。コンテンツ配信装置10は、コンテンツアーカイブ5から読み出されたコンテンツデータを、携帯電話機20に送信する(ステップS3)。
【0037】
コンテンツデータを受信した携帯電話機20は、ストレージ装置30への接続操作を受け付ける(ステップS4)。次に、携帯電話機20は、ストレージ装置30にSub−IDを送信する(ステップS5)。Sub−IDを受信したストレージ装置30は、Sub−IDにより会員登録されたユーザ端末であることを判定する。認証されなかったときには、ストレージ装置30は、携帯電話機20のアクセスを拒否する(図示せず)。認証があったときには(ステップS6)、メニュー画面データを送信して携帯電話機20がコンテンツデータの保存を選択できる状態に導く(ステップS7)。そして、携帯電話機20は、ユーザのコンテンツ保存を指示する操作を受け付け、コンテンツデータをストレージ装置30へ送信する(ステップS8)。
【0038】
次に、ストレージ装置30は、受信したコンテンツデータに携帯電話機20のSub−IDを電子透かしとして埋め込む処理を行なう(ステップS9)。そして、Sub−IDを電子透かしとして埋め込まれたID情報付きコンテンツデータを蓄積部35に蓄積する(ステップS10)。
【0039】
次に、携帯電話機20とは異なる端末として、たとえば携帯電話機40が、操作によりストレージ装置30にパスワードを送信する(ステップS11)。ストレージ装置30は、パスワードが正しいか否かを判定する。パスワードの認証がなされなかったときには、ストレージ装置30は携帯電話機40のアクセスを拒否する(図示せず)。パスワードの認証がなされたときには(ステップS12)、メニュー画面データを送信して携帯電話機40がコンテンツデータのダウンロードを選択できる状態に導く(ステップS13)。
【0040】
次に、携帯電話機40では、コンテンツデータのダウンロードを指示する操作を受けつけ、コンテンツダウンロード要求信号をストレージ装置30に送信する(ステップS14)。ストレージ装置30は、蓄積部35からダウンロード要求されたID情報付きコンテンツデータを読み出し(ステップS15)、携帯電話機40へ送信する(ステップS16)。
【0041】
(実施形態2)
上記の実施形態では、携帯電話機20がストレージ装置30にコンテンツデータを送信し、送信されたコンテンツデータをストレージ装置30が透かし処理して蓄積するが、コンテンツ配信装置10が携帯電話機20により購入されたコンテンツデータを直接ストレージ装置30に送信し、送信されたコンテンツデータをストレージ装置30が透かし処理して蓄積することとしてもよい。
【0042】
図4は、コンテンツ管理システム1の構成およびデータの流れを示す概念図である。図4に示すように、コンテンツ管理システム1は、コンテンツアーカイブ5に接続されるコンテンツ配信装置10、携帯電話機20(ユーザ端末)、ストレージ装置30、携帯電話機40およびPC端末41から構成されており、それぞれ電気通信網Nに接続されている。ストレージ装置30は、コンテンツデータの処理を行なう管理装置31、データベース35(蓄積部)から構成されている。
【0043】
このように、コンテンツ管理システム1の構成は上記の実施形態と同様である。ただし、コンテンツ配信装置10の機能が異なっており、携帯電話機20から配信要求のあったコンテンツデータを携帯電話機20に送信するとともに、同一のコンテンツであるが別のデータ形式を有するコンテンツデータをストレージ装置30にも送信する。なお、関連付けられた異なるコンテンツデータを、携帯電話機20に送信するとともにストレージ装置30に送信することとしてもよい。関連付けられた異なるコンテンツデータとは、たとえば、同じ図柄で配色が異なるコンテンツのデータや、同じ絵で解像度が異なるデータ等をいう。
【0044】
このようなコンテンツ管理システム1の動作について説明する。
【0045】
図5は、コンテンツ管理システム1の特徴的な動作を示すシーケンスチャートである。まず、携帯電話機20は、コンテンツ配信を受けるための操作を受けつけ、コンテンツダウンロード要求信号をコンテンツ配信装置10に送信する(ステップT1)。コンテンツダウンロード要求信号を受信したコンテンツ配信装置10は、コンテンツアーカイブ5を検索し、コンテンツアーカイブ5から配信要求のあったコンテンツデータを読み出す(ステップT2)。コンテンツ配信装置10は、コンテンツアーカイブ5から読み出されたコンテンツデータを、携帯電話機20に送信する(ステップT3)とともに、Sub−IDおよびコンテンツデータをストレージ装置80へ送信する(ステップT4)。
【0046】
コンテンツデータを受信したストレージ装置30は、Sub−IDにより会員登録されたユーザ端末であることを判定する。認証されなかったときには、ストレージ装置30は、携帯電話機20のアクセスを拒否する(図示せず)。認証があったときには(ステップT5)、ストレージ装置30は、受信したコンテンツデータに携帯電話機20のSub−IDを電子透かしとして埋め込む処理を行なう(ステップT6)。そして、Sub−IDを電子透かしとして埋め込まれたID情報付きコンテンツデータを蓄積部35に蓄積する(ステップT7)。
【0047】
次に、携帯電話機20とは異なる端末として、たとえばPC端末41が、操作によりストレージ装置30にパスワードを送信する(ステップT8)。ストレージ装置30は、パスワードが正しいか否かを判定する。パスワードの認証がなされなかったときには、ストレージ装置30は携帯電話機40のアクセスを拒否する(図示せず)。パスワードの認証がなされたときには(ステップT9)、メニュー画面データを送信してPC端末41がコンテンツデータのダウンロードを選択できる状態に導く(ステップT10)。
【0048】
次に、PC端末41では、コンテンツデータのダウンロードを指示する操作を受けつけ、コンテンツダウンロード要求信号をストレージ装置30に送信する(ステップT11)。ストレージ装置30は、蓄積部35からダウンロード要求されたID情報付きコンテンツデータを読み出し(ステップT12)、PC端末41へ送信する(ステップT13)。
【0049】
(実施形態3)
上記の実施形態では、ストレージ装置30が、コンテンツデータを蓄積する際にコンテンツデータにID情報を電子透かしとして埋め込む処理を行なうが、コンテンツ配信装置が配信時にコンテンツデータにID情報を電子透かしとして埋め込む処理を行なうこととしてもよい。
【0050】
図6は、コンテンツ管理システム51の構成およびデータの流れを示す概念図である。コンテンツ管理システム1は、コンテンツアーカイブ5に接続されるコンテンツ配信装置60、携帯電話機20(ユーザ端末)、ストレージ装置80、携帯電話機40およびPC端末41から構成されており、それぞれ電気通信網Nに接続されている。ストレージ装置80は、コンテンツデータの処理を行なう管理装置81、データベース85(蓄積部)から構成されている。
【0051】
図7は、コンテンツ配信装置60の電気的構成を示すブロック図である。図7に示すように、コンテンツ配信装置60は、送受信部61、読み出し処理部62、透かし処理部63、送信処理部64および制御部65から構成され、各部は制御バスL2により接続されている。コンテンツ配信装置60は、コンテンツアーカイブ5に接続されており、携帯電話機20からコンテンツデータをダウンロードする要求があったときには、コンテンツデータをコンテンツアーカイブ5から読み出し、携帯電話機20に送信する。コンテンツアーカイブ5は、コンテンツプロバイダが配信用に作成した各種のコンテンツデータを一括して蓄積する記憶装置である。コンテンツアーカイブ5は、メモリまたはハードディスクのような外部記憶装置により構成されている。コンテンツアーカイブ5に蓄積されるコンテンツデータはコンテンツ配信装置60により、集中管理されている。
【0052】
送受信部61は、電気通信網Nに接続するインターフェースであり、コンテンツ等のデータまたは信号の送受信を行なう。読み出し処理部62は、携帯電話機20による配信要求があったコンテンツデータをコンテンツアーカイブ5から読み出す処理を行なう。透かし処理部63は、コンテンツアーカイブ5から読み出したコンテンツデータに、携帯電話機20から受信したSub−IDを電子透かしとして埋め込む処理を行なう。
【0053】
これにより、コピーされたコンテンツの購入者を特定することが容易になり、不正コピーが行なわれたとしても、コピーの流通経路を追跡することが容易になる。そして、不正コピーへの事後的な対処を容易にするだけでなく、不正コピーに対する抑止力としても効果がある。また、ユーザがダウンロードを要求してきたときにコンテンツデータにIDを埋め込むので、予め識別情報などをコンテンツデータに埋め込んでおく必要がなく、コンテンツデータの管理負担を軽減することが可能となる。
【0054】
送信処理部64は、コンテンツアーカイブ5から読み出したコンテンツデータを携帯電話機20に送信する送信処理を行なう。制御部65は、その他コンテンツ配信装置60が動作するのに必要な制御を行なう。制御バスL2は、各部間の信号やデータの送受に用いられる幹線を概念的に示したものである。読み出し処理部62、透かし処理部63、送信処理部64および制御部65は、CPUにより構成されている。
【0055】
携帯電話機20は、電気通信網Nを介してコンテンツ配信装置60やストレージ装置80にアクセスし、コンテンツデータの受信または送信を行なうことのできる機能を有している。携帯電話機20は、コンテンツ配信またはコンテンツデータのストレージサービスを提供するサービス提供者に、そのID情報が登録されているユーザ端末である。なお、ID情報とは、前述の通り、各種サービス提供者がサービス提供先のユーザを特定するために用いる識別情報であり、携帯電話機20のSub−IDを用いてもよいし、また、サービスの提供者が任意に付与してもよい。
【0056】
ストレージ装置80は、コンテンツデータの処理を行なう管理装置81および蓄積部85から構成されており、コンテンツデータを蓄積し、コンテンツデータの送信要求信号を受信したときには、コンテンツデータを読み出し、要求信号を送信した携帯電話機40またはPC端末41に送信処理する。
【0057】
携帯電話機40およびPC端末41は、それぞれユーザ端末としての携帯電話機20とは異なる端末である。ストレージ装置80は、Sub−IDが同一でない、またはSub−IDが無い場合であっても、パスワード等の認証により他の端末からID情報付きコンテンツデータをダウンロードできる機能を有している。また、互換性のあるデータ形式のコンテンツデータであれば、PC端末41により携帯電話機20がストレージ装置80に保存したデータをダウンロードすることが可能となっている。
【0058】
次に、以上のように構成されるコンテンツ管理システム51の動作について説明する。
【0059】
図8は、コンテンツ管理システム51の特徴的な動作を示すシーケンスチャートである。まず、携帯電話機20は、コンテンツ配信を受けるための操作を受けつけ、コンテンツダウンロード要求信号をコンテンツ配信装置60に送信する(ステップR1)。コンテンツダウンロード要求信号を受信したコンテンツ配信装置10は、コンテンツアーカイブ5を検索し、コンテンツアーカイブ5から配信要求のあったコンテンツデータを読み出す(ステップR2)。コンテンツ配信装置60は、コンテンツアーカイブ5から読み出されたコンテンツデータに携帯電話機20のSub−IDを電子透かしとして埋め込む処理を行ない(ステップR3)、ID情報付きコンテンツデータとして携帯電話機20に送信する(ステップR4)。
【0060】
ID情報付きコンテンツデータを受信した携帯電話機20は、ストレージ装置80への接続操作を受け付ける(ステップR5)。次に、携帯電話機20は、ストレージ装置80にSub−IDを送信する(ステップR6)。Sub−IDを受信したストレージ装置80は、Sub−IDにより会員登録されたユーザ端末であることを判定する。認証されなかったときには、ストレージ装置80は、携帯電話機20のアクセスを拒否する(図示せず)。認証があったときには(ステップR7)、メニュー画面データを送信して携帯電話機20がコンテンツデータの保存を選択できる状態に導く(ステップR8)。そして、携帯電話機20は、ユーザによるコンテンツデータの保存を指示する操作を受け付け、コンテンツデータをストレージ装置80へ送信する(ステップR9)。ストレージ装置80は、ID情報付きコンテンツデータを蓄積部35に蓄積する(ステップR10)。
【0061】
次に、携帯電話機20とは異なる端末として、たとえば携帯電話機40が、操作によりストレージ装置80にパスワードを送信する(ステップR11)。ストレージ装置80は、パスワードが正しいか否かを判定する。パスワードの認証がなされなかったときには、ストレージ装置80は携帯電話機40のアクセスを拒否する(図示せず)。パスワードの認証がなされたときには(ステップR12)、メニュー画面データを送信して携帯電話機40がコンテンツデータのダウンロードを選択できる状態に導く(ステップR13)。
【0062】
次に、携帯電話機40では、コンテンツデータのダウンロードを指示する操作を受けつけ、コンテンツダウンロード要求信号をストレージ装置80に送信する(ステップR14)。ストレージ装置80は、蓄積部85からダウンロード要求されたID情報付きコンテンツデータを読み出し(ステップR15)、携帯電話機40へ送信する(ステップR16)。
【0063】
なお、上記の説明では、コンテンツ管理システムの各装置は、一つの装置として構成されているが、装置の各部に示される機能ごとに一つの装置として構成されたシステムであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】コンテンツ管理システムの構成およびデータの流れを示す概念図である。(実施形態1)
【図2】本発明に係るストレージ装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】コンテンツ管理システムの特徴的な動作を示すシーケンスチャートである。
【図4】コンテンツ管理システムの構成およびデータの流れを示す概念図である。(実施形態2)
【図5】コンテンツ管理システムの特徴的な動作を示すシーケンスチャートである。
【図6】コンテンツ管理システムの構成およびデータの流れを示す概念図である。(実施形態3)
【図7】本発明に係るコンテンツ配信装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図8】コンテンツ管理システムの特徴的な動作を示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
【0065】
1、51 コンテンツ管理システム
5 コンテンツアーカイブ
10、60 コンテンツ配信装置
20 携帯電話機(ユーザ端末)
30、80 ストレージ装置
31 管理装置
32 送受信部
33 透かし処理部
34 蓄積処理部
35 蓄積部(データベース)
36 送信処理部
38 制御部
40 携帯電話機(端末装置)
41 PC端末(端末装置)
61 送受信部
62 読み出し処理部
63 透かし処理部
64 送信処理部
65 制御部
81 管理装置
85 蓄積部(データベース)
L1、L2 制御バス
N 電気通信網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末から受信したコンテンツデータに、前記ユーザ端末から受信した前記ユーザ端末のID情報を電子透かしとして埋め込む処理を行なう透かし処理部と、
前記ユーザ端末のID情報を埋め込まれたID情報付きコンテンツデータの蓄積処理を行なう蓄積処理部と、
前記ID情報付きコンテンツデータを蓄積する蓄積部と、
前記ID情報付きコンテンツデータの送信要求信号を受信したときには、前記蓄積部から前記ID情報付きコンテンツデータを読み出し、前記要求信号を送信した端末装置に送信処理する送信処理部と、を備えることを特徴とするストレージ装置。
【請求項2】
ユーザ端末からコンテンツ配信装置に与えられた配信指示により前記コンテンツ配信装置から受信したコンテンツデータに、前記コンテンツ配信装置から受信した前記ユーザ端末のID情報を電子透かしとして埋め込む処理を行なう透かし処理部と、
前記ユーザ端末のID情報を埋め込まれたID情報付きコンテンツデータの蓄積処理を行なう蓄積処理部と、
前記ID情報付きコンテンツデータを蓄積する蓄積部と、
前記ID情報付きコンテンツデータの送信要求信号を受信したときには、前記蓄積部から前記ID情報付きコンテンツデータを読み出し、前記要求信号を送信した端末装置に送信処理する送信処理部と、を備えることを特徴とするストレージ装置。
【請求項3】
前記透かし処理部は、動画ファイルのコンテンツデータに対して、動画ファイルを構成する各フレームに前記ユーザ端末のID情報を電子透かしとして埋め込む処理を行なうことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のストレージ装置。
【請求項4】
各種のコンテンツデータを蓄積するアーカイブ装置から、ユーザ端末による配信要求があったコンテンツデータを読み出す処理を行なう読み出し処理部と
前記読み出されたコンテンツデータに、前記ユーザ端末から受信した前記ユーザ端末のID情報を電子透かしとして埋め込む処理を行なう透かし処理部と、
前記ユーザ端末のID情報を埋め込まれたID情報付きコンテンツデータを前記ユーザ端末に送信する送信処理を行なう送信処理部と、を備えることを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項5】
前記透かし処理部は、動画ファイルのコンテンツデータに対して、動画ファイルを構成する各フレームに前記ユーザ端末のID情報を電子透かしとして埋め込む処理を行なうことを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ配信装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−338439(P2006−338439A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−163511(P2005−163511)
【出願日】平成17年6月3日(2005.6.3)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】