説明

ストロー付き容器の整列搬送装置

【課題】酒、ワイン、牛乳、ジュース、コーヒー、お茶等の液体内容物を収納する円柱形状または円錐形状等の容器の外側面にストロー等が付着されているストロー付き容器を搬送中に一定の向きに整列させるストロー付き容器の定位置整列搬送装置に関する。
【解決手段】
ストロー付き容器を所定間隔で連続的に垂直方向に載置し搬送する直線状の搬送コンベアーと、搬送コンベアーの左右両側のいずれか一方に搬送コンベアーと走行するサイドベルトコンベアーと、他方に矯正固定ガイドとを具備しているストロー付き容器の整列搬送装置であって、
サイドベルトコンベアーと矯正固定ガイドとによってストロー付き容器の側面を挟み回転させ、容器のストロー部がサイドベルトコンベアーで停止して、定位置に整列させることを特徴とするストロー付き容器の整列搬送装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酒、ワイン、牛乳、ジュース、コーヒー、お茶、野菜・果実汁等の液体内容物を収納する円柱形状または円錐形状等の容器の外側面にストロー等が付着されているストロー付き容器を搬送中に一定の向きに整列させるストロー付き容器の整列搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、酒、ワイン、牛乳、ジュース、コーヒー、お茶、野菜・果実汁等の液体内容物を収納する円柱形状または円錐形状等の容器等はバラ売りするのが一般的であるが、これを例えば、図5または図6に示すように3個又は6個(図示せず)などのように複数個パック包装(集積包装)して、安価に販売する場合もある。
【0003】
このようなパック売りの場合、その包装に透明なフィルムを用いて個々の容器を見えるようにする方法が多く採用されている。また、透明なフィルムを用いた場合、容器の位置合わせによって商品陳列時の見栄えや個性をアピールできる一方で、個々の容器の値段を表示した各容器のバーコード11が読み取られて一個分の値段で販売されてしまうことがある。
【0004】
そこで、各容器のバーコード11表示部分等を整列させてそれらのバーコード11表示部分を図には示していないが包装フィルムの隠蔽部で覆い、その包装フィルムにパック売りの値段であるバーコード11を表示しておく方法も採用されている。
【0005】
また、酒、ワイン、牛乳、ジュース、コーヒー、お茶、野菜・果実汁等の液体内容物を収納する円柱形状または円錐形状等の容器は容器の外側面にストロー8等が付着されたストロー付き容器4が年々増えてきている。そして、包装フィルム12等で集積包装されたものが増加している。
【0006】
さらに、集積包装されたストロー付き容器4はストロー8等が付着されている向きを図5に示すように揃えたものが要望され、且つ、良品とされている。
【0007】
従って、複数個の容器を集積包装したパック売りに際しては、集積包装の前に各容器のバーコード11表示部や、ストロー8の付着向きなどを特定の位置に整列させて重ねる必要がある。そして、この作業を手作業で処理することは能率面またはコスト面で好ましくない。
【0008】
このため、容器や物品の向きや位置を一定方向に整える整列装置や整列搬送装置等が多く提案されている。
【0009】
例えば、缶詰等の複数の缶体をその継目又はバーコード表示位置など各々特定の位置に倒立状態で整列させる為の缶体の定位置整列装置(例えば、特許文献1参照。)が知られている。
【0010】
この定位置整列装置は倒立した状態の複数の缶体を順次整列させて支持するホルダーバーを多数有する間欠駆動されるコンベアーが設けられている。また、検知ステージに移送されてきたホルダーバー上の複数の缶体に各々接触して缶体を回転させる回転ローラを含む駆動装置と協働して各缶体の外周に於ける特定部位を検知して各缶体の回転を停止させる検知センサーを備えている。
【0011】
またラベルが貼られた容器等の物品を、簡単な構成で効率よく同じ方向に整列させる物品の方向整列装置(例えば、特許文献2参照。)も知られている。
【0012】
この物品の方向整列装置はコンベアーによって搬送されてくる容器を、方向転換サポートによって保持してともに前進させる。方向転換サポートは回転手段によって常に回転力を加えられており、ストッパに係合することにより回転を規制されている。そして、チェッカにより容器の裏表を検知し、裏向きのときだけ、上記ストッパをエアシリンダにより瞬間的に解放する構造からなっている。
【0013】
さらに、異径部を有する物品を搬送する途中に於いて、被搬送物を損傷せずにその搬送姿勢を容易に且つ自動的に矯正し得て、完全に整列せしめた状態で搬送し得る異径部を有する物品の整列搬送装置(例えば、特許文献3参照。)も知られている。
【0014】
この異径部を有する物品の整列搬送装置は被搬送物を搬送コンベアーにて搬送する途中において、固定ガイドと固定ガイド間および別の固定ガイドと固定ガイド間を通過させると共に、弾性ローラーにて搬送姿勢を矯正する。
【0015】
また、ストロー107が付いた容器104の整列装置として図7(a)(b)に示すような装置が用いられている。この整列装置は容器104を複数のゴムローラー103で挟み、サーボモーター105により回転させる。そして、バーコードリーダー101で容器位置を確認してサーボモーター105を停止させると同時に、図8(図7のA部の拡大図)に示すようにゴムローラー103とストロー107が接触して回転できないようにする。
【0016】
以下に先行技術文献を示す。
【特許文献1】特開平8−99710号公報
【特許文献2】特開平5−201524号公報
【特許文献3】実公昭50−37643号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
ところで、特許文献1は搬送動作が間欠駆動であり、且つ、搬送される缶体がホルダーバーを多数有するコンベアーに載置される。そして、検知ステージに移送され、回転駆動装置で缶体が回転され検知センサーで缶体の定位置を検知して整列される。
【0018】
上記のように、特許文献1の缶体の定位置整列装置は駆動が間欠駆動であるため、処理速度が遅いという問題がある。また缶体を搬送するコンベアーがホルダーバーを多数有するために装置を製造する製造コストが上昇する。さらに作製する部品数が多く故障の要因が多くなる問題がある。
【0019】
また、缶体を回転させるための回転駆動装置と缶体の定位置を検知する検知センサー等が設けられているなど装置が煩雑であり、製造コストが一層上昇する。さらに故障要因が増加する問題がある。
【0020】
また、特許文献2の物品の方向整列装置は容器等を連続駆動によって搬送されるが、容器を保持する保持手段や、容器を回転させる回転手段、定位置で容器をストップさせるス
トップ手段等、特許文献1の定位置整列装置以上に装置の構造が煩雑である。このため、当然装置の製造コストが上昇し、且つ故障要因が多くなるという問題がある。
【0021】
また、容器の形状や寸法が変わった際、各部の調整に時間が係るという問題がある。さらに、容器の形状または寸法によって、高価なタイミングスクリュー等を作製しなければならないという問題ある。そして、取り外し、組み付け、調整等の時間が係る。
【0022】
また、特許文献3の異径部を有する物品の整列搬送装置は搬送コンベアーに通常の無端ベルトを用いて、固定ガイドにより物品を搬送する途中で回転する弾性ローラーによって強制的に異径部を有する物品を整列させる。このため、該物品の強度が弱い場合、変形等が生じる問題がある。
【0023】
さらに一瞬で整列させるため、該物品に適した弾性材料を適宜選択するなどの選択作業や調整作業等の手間がかかるという問題がある。
【0024】
また、該物品を搬送する搬送コンベアーの走行方向と逆の方向に弾性ローラーが回転するため、該物品の底部面が損傷する問題がある。
【0025】
また、ストローが付いた容器の整列装置も容器と容器の間隔を空け間欠駆動でなければ容器を整列することが出来ない。このため、容器を処理する速度が遅いという問題がある。さらに、供給コンベアーの長さが長くなり、広いスペースとコンベアーの作製コストが上昇するという問題がある。
【0026】
また、容器の位置決めさせる、複数のゴムローラーやバーコードリーダー、サーボモーター等高価な部材が用いられている。このため、装置を作製する費用やメンテナス費用等が嵩むという問題がある。また、容器に付いているストローが剥がれたり、潰れたりする問題もある。
【0027】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、通常の搬送コンベアーにより、ストロー付き容器を連続搬送しながら一定の向きに整列し、搬送できる安価で、煩雑な構造や検知センサー等、高価な部材を用いることなく、且つ、設置スペースも小さく、さらに、電気代等の維持コストが安いストロー付き容器の整列搬送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0028】
上記問題点を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、
ストロー付き容器を所定間隔で連続的に垂直方向に載置し搬送する直線状の搬送コンベアーと、搬送コンベアーの左右両側のいずれか一方に搬送コンベアーと走行するサイドベルトコンベアーと、他方に矯正固定ガイドとを具備しているストロー付き容器の整列搬送装置であって、
サイドベルトコンベアーと矯正固定ガイドとによってストロー付き容器の側面を挟み回転させ、容器のストロー部がサイドベルトコンベアーで停止して、定位置に整列させることを特徴とするストロー付き容器の整列搬送装置である。
【0029】
次に、本発明の請求項2に係る発明は、
矯正固定ガイドの容器を挟む面側に刷毛を具備していることを特徴とする請求項1記載のストロー付き容器の整列搬送装置である。
【0030】
次に、本発明の請求項3に係る発明は、
矯正固定ガイドの容器を挟む面側に弾性部材を具備していることを特徴とする請求項1
記載のストロー付き容器の整列搬送装置である。
【発明の効果】
【0031】
本発明のストロー付き容器の整列搬送装置は以上の構成からなるので、搬送コンベアー上を走行する該容器を止めることなく連続走行しながら、該容器の向きを一定方向に整列させて搬送することができる。
【0032】
また、本発明のストロー付き容器の整列搬送装置は連続駆動であるため、充填封緘作業等、前工程の高速生産にも同調することができる。そして、煩雑な構造を用いることなく安価に作製することができる。さらに、調整作業が容易である。
【0033】
また、本発明のストロー付き容器の整列搬送装置は検知センサーやバーコードリーダー、スクリュー部材、あるいは位置決め装置等高価な部材を用いることなく作製できる。さらに、電気代等の維持費が少ない。
【0034】
また、本発明のストロー付き容器の整列搬送装置は設置スペースが少ない。さらに、充填封緘作業等の前工程と、集積包装等の後工程との連結が容易にできる。
【0035】
また、本発明のストロー付き容器の整列搬送装置は整列する際、容器に付いているストローが剥がれたり、潰れたりすることがない。
【0036】
また、本発明のストロー付き容器の定位置整列搬送装置は上述したように煩雑な構造でなく、且つ、検知センサー等も必要としないため、故障が起こり難い。このため、修理費やメンテナス費等が低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
本発明のストロー付き容器の整列搬送装置を実施の形態に沿って以下に図面を参照にしながら詳細に説明する。
【0038】
図1は、本発明のストロー付き容器の整列搬送装置の一実施例の平面を示す概略図である。
【0039】
図1に示すように、本実施例のストロー付き容器の整列搬送装置はストロー付き容器を搬送する搬送コンベアー1と、搬送コンベアー1の左右両側上方部に具備されたサイドベルトコンベアー2と矯正固定ガイド3から形成されている。さらに、図には示していないが搬送コンベアー1とサイドベルトコンベアー2を回転駆動する駆動モーターが具備されている。
【0040】
前記搬送コンベアー1とサイドベルトコンベアー2の回転駆動は一台の駆動モーターで行うことができる。また、搬送コンベアー1とサイドベルトコンベアー2の回転駆動を別々の駆動モーターで行うこともできる。この場合、搬送コンベアー1の回転駆動は標準モーターが用いられる。そして、サイドベルトコンベアー2の回転駆動はサーボモーターを用いることが望ましい。
【0041】
前記搬送コンベアー1とサイドベルトコンベアー2の回転は同じ速度で合っても、また、いずれ一方が早くとも、遅くとも良い。
【0042】
また、前記搬送コンベアー1とサイドベルトコンベアー2の回転駆動は図には示していないが制御盤により回転速度を自由に調整できる。そして、充填・封緘作業等の前工程と集積・箱詰作業等の後工程と連動した回転速度に調整される。
【0043】
前記サイドベルトコンベアー2の回転は速くすることによりストロー付き容器4の回転が速くなる。そして、該容器の向きを早く一定方向に揃えることができる。
【0044】
また、サイドベルトコンベアー2は上下に支持枠5を形成し、上下の支持枠5の前方部分6と後方部分7に図には示していないがベルトを回転可能にする回転ローラーと回転ローラーの軸を支持回転させる軸受が設けられている。
【0045】
そして、前方部分6か後方部分7のいずれか一方の上下の軸受にベルトの張りを調整するアジャスト螺子が設けられている。
【0046】
前記搬送コンベアー1に用いられるベルトの材質はゴム、布、樹脂等、特に限定するものでなく、いずれの材質のものも使用できが、フッ素樹脂シートあるいはシリコン樹脂シート等の、無端ベルトが好ましい。
【0047】
また、サイドベルトコンベアー2に用いられるベルトの材質はゴム、布、樹脂等、特に限定するものでなく、いずれの材質のものも使用できが、フッ素樹脂シートあるいはシリコン樹脂シートまたはゴム系シート等の、無端ベルトが好ましい。
【0048】
次に、矯正固定ガイド3は搬送コンベアー1で搬送されるストロー付き容器4を走行しているサイドベルトコンベアー2に前方方向で押し付けて回転させる。このため、前方方向のサイドベルトコンベアー2と矯正固定ガイド3の幅員はストロー付き容器4が回転可能な状態に形成される。そして、ストロー付き容器4の向きが一定方向に形成された後のサイドベルトコンベアー2と矯正固定ガイド3の幅員は略ストロー付き容器4の直径寸法に設定される。
【0049】
前記矯正固定ガイド3は図1に示すような刷毛、あるいは図には示していないがスポンジ、ゴム等の適宜弾性材料を粘着し、あるいは全体を前記弾性材料にて成形したものを用いることができる。そして、前方方向6で走行するサイドベルトコンベアー2にストロー付き容器4を回転可能に押し付け、該容器4の向きが一定方向に形成された後は、ストロー付き容器4の外側面が矯正固定ガイド3で撫でられている状態で該容器が搬送コンベアー1上を搬送する。
【0050】
また、本発明のストロー付き容器の整列搬送装置には前方方向と中央と後方方向に図1に示すような検知センサーA、B、Cを設けることができる。この検知センサーA、B、Cは前工程と、より効率良い整列作業をし、且つ、後工程作業も円滑に行われるために具備されている。
【0051】
前記検知センサーA、B、Cは本実施例のストロー付き容器4の整列搬送装置で整列するストロー付き容器4の有無を検知し、前工程でプールしているストロー付き容器4があれば直ちに送り出す指示を、制御盤を通して行う。そして、前工程から該整列搬送装置10の前方部分6に搬送されてくる速度も検知センサーA、B、Cの検知位置によって変えることができる。
【0052】
例えば、搬送コンベアー1で搬送されるストロー付き容器4がAの検知センサーで検知できない場合とBの検知センサーでも検知できない場合と、Cの検知センサーでも検知できない場合の前工程から該整列搬送装置10の前方部分6に搬送されてくる速度はA<B<Cの関係になっている。
【0053】
そして、Cの検知センサーでストロー付き容器4が検知されない場合、前工程から早い
速度で収納物が充填・封緘されているストロー付き容器4が本実施例のストロー付き容器の整列搬送装置10前方部分6に供給される。
【0054】
つぎに、図2〜図4は本実施例のストロー付き容器の整列搬送装置で収納物が充填・封緘されているストロー付き容器が一定の向きに整列される状態を説明する説明図である。
【0055】
図2に示すように収納物が充填・封緘されているストロー付き容器4が本実施例のストロー付き容器の整列搬送装置の前方部分6に供給される。該整列搬送装置10に供給されるストロー付き容器4のストロー8位置はまちまちに供給される。例えば、図2においてはストロー付き容器4の外側面に付着されているストロー8がサイドベルトコンベアー2の反対方向位置で供給されている。
【0056】
そして、上述したようにストロー付き容器4が矯正固定ガイド3である刷毛によって走行しているサイドベルトコンベアー2に押し付けられて搬送コンベアー1上で回転し、図3に示すようにストロー付き容器4の外側面に付着しているストロー8位置が該容器4の搬送方向と逆の方向位置に回転する。
【0057】
さらに、ストロー付き容器4は回転して、図4に示すようにストロー付き容器4のストロー8がサイドベルトコンベアー2に当たり、ストロー8がサイドベルトコンベアー2と該容器4に挟まれた状態で該容器4の回転が停止する。そして、停止した状態で搬送コンベア−1によって後方方向に搬送される。
【0058】
前記ストロー付き容器4が搬送コンベアー1上で回転する際には、ストロー付き容器4同士が接触していない方が好ましい。
【0059】
このため、収納物が充填・封緘されているストロー付き容器4が前工程から該容器同士が接触した状態で連続して搬送されてきた場合、本実施例のストロー付き容器の整列搬送装置10の、搬送コンベアー1速度を、前工程のコンベアー速度よりも早くすることによりストロー付き容器4同士の接触を防止することができる。また、上述した方法と逆に前工程の搬送速度を遅くしても良い。
【0060】
また、本実施例では、円柱形状としたが、円錐形状や、円錐台形状や、それらを組み合わせた形状でも良い。この場合、ストローを添付した側面をサイドベルトコンベアー2と矯正固定ガイド3で挟むようにする。したがって必要に応じて、サイドベルトコンベアー2や矯正固定ガイド3を傾斜して設置する。
【0061】
また、本願発明に係るストロー8は、その延長線が容器の中心軸に平行か(円柱形状の場合)、交わるように(円錐状の場合)容器の側面に接して添付した方がほうが、ストロー部回転が止まりやすく、好ましい。本願発明では、ストローは容器の側面に凸状に添付されているものを前提とし、例えば表面に凹部等を設けそこに添付し、側面に凸部のない容器としたものは対象とならない。
【0062】
また、上述したようた円柱形状や、円錐形状や、円錐台形状や、それらを組み合わせた形状の容器として、紙製容器、プラスチック製容器、アルミニウム製容器、スチール製容器等が挙げられる。
【0063】
前記紙製容器は、通常、外側から、ポリエチレン層/紙層/接着樹脂層/バリア層/延伸プラスチックフィルム/ポリエチレン層からなる積層材料に罫線等を施して円柱形状または円錐形状所定に成形し、収納物を収納した後、加熱により密封する。
【0064】
また、他の積層材料として、外側から、ポリエチレン層/紙層/ウエットラミネート層バリア層/延伸プラスチックフィルム/ポリエチレン層からなる積層材料を、同様に成形し、収納物を収納した後、加熱により密封する。
【0065】
前記接着樹脂層は、ポリエチレン、エチレン−メタアクリル酸共重合体等の樹脂を溶融押し出しすることにより、紙層とバリア層とを接合一体化している。
【0066】
また、前記バリア層は、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着フィルム、金属酸化物蒸着フィルムが使用可能である。そして、アルミニウム蒸着フィルム、または金属酸化物蒸着フィルムをバリア層とする場合は、延伸プラスチックフィルムを省略することも可能である。
【0067】
また、プラスチック製容器は、ブロー成形加工、延伸ブロー成形加工、射出成形加工、圧空成形加工、真空成形加工等の方法で作製される。
【0068】
ブロー成形加工または射出成形加工に使用される樹脂として、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリビニル系樹脂等が挙げられる。
【0069】
また、圧空成形加工、真空成形加工等に使用されるシートないしフィルム基材としては、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂の単体シートないしフィルムまたは積層シートないしフィルムが挙げられる。
【0070】
次に、容器の外側面に付着されているストローは、通常、スチロール樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等により成形されている。そして、直接または袋に挿入・密封されて容器の外側面に熱接着またはホットメルト樹脂等による付着されている。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明のストロー付き容器の整列搬送装置は煩雑な構造や工程が無く安価に作製することができることはもとより、円柱形状や円錐形状の外側面に凸部の有る部材等の整列搬送にも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明のストロー付き容器の整列搬送装置の一実施例の平面を示す概略図である。
【図2】本発明のストロー付き容器の整列搬送装置のストロー付き容器が一定の向きに整列される状態を説明する説明図である。
【図3】本発明のストロー付き容器の整列搬送装置のストロー付き容器が一定の向きに整列される状態を説明する他の説明図である。
【図4】本発明のストロー付き容器の整列搬送装置のストロー付き容器が一定の向きに整列される状態を説明するまた他の説明図である。
【図5】集積包装の例を示す説明図である。
【図6】集積包装の他の例を示す説明図である。
【図7】(a)は従来のストロー付き容器の整列装置を説明する説明図であり、(b)は(a)のストロー付き容器の整列装置の動作を説明する説明図である。
【図8】図7(b)のA部の拡大図である。
【符号の説明】
【0073】
1…搬送コンベアー
2…サイドベルトコンベアー
3…矯正固定ガイド
4…ストロー付き容器
5…支持枠
6…前方部分
7…後方部分
8…ストロー
9…回転ローラー
10…ストロー付き容器の整列搬送装置
11…バーコード
12…包装フィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストロー付き容器を所定間隔で連続的に垂直方向に載置し搬送する直線状の搬送コンベアーと、搬送コンベアーの左右両側のいずれか一方に搬送コンベアーと走行するサイドベルトコンベアーと、他方に矯正固定ガイドとを具備しているストロー付き容器の整列搬送装置であって、
サイドベルトコンベアーと矯正固定ガイドとによってストロー付き容器の側面を挟み回転させ、容器のストロー部がサイドベルトコンベアーで停止して、定位置に整列させることを特徴とするストロー付き容器の整列搬送装置。
【請求項2】
矯正固定ガイドの容器を挟む面側に刷毛を具備していることを特徴とする請求項1記載のストロー付き容器の整列搬送装置。
【請求項3】
矯正固定ガイドの容器を挟む面側に弾性部材を具備していることを特徴とする請求項1記載のストロー付き容器の整列搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−174351(P2008−174351A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−9063(P2007−9063)
【出願日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】