説明

スナップファスナー取付け機

【課題】嵌合用部材を打込み具に、リベット部材を受け具に送り込む上下二段の押圧用板部を有するプッシャーを備えたスナップファスナー取付け機であるにも拘わらず、打込み具の後方に、マーキングプロジェクターを設けて、シート状部材の厚さが変わっても、その表面に当たるスポットライトの位置が横方向にずれないようにする。
【解決手段】打込み具9が昇降ストロークの上端で停止したとき、プッシャー21が嵌合用部材Bを打込み具に、リベット部材Aを受け具8に、夫々、送り込んだ往復ストロークの前端から小距離後退した位置で停止することにより、プッシャーの上段の押圧用板部21aと打込み具内の嵌合部材との間に隙間Sが形成されるように構成し、打込み具の後方にマーキングプロジェクター72を設け、前記隙間を通して、シート状部材Cの所定位置にスポットライトMを照射するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂製嵌合用部材の貫通孔に挿入した合成樹脂製リベット部材の突起を打込み具により打撃して、突起先端部を拡径変形(フランジ付け)することにより、リベット部材と嵌合用部材とをシート状部材を挟んだ状態にカシメ止めするようにしたスナップファスナー取付け機のうち、合成樹脂製のリベット部材を突起が上向きになるように支持する受け具と、その上方に受け具と対向して配置された昇降自在な打込み具と、中央にリベット部材の突起を挿通するための貫通孔が形成された合成樹脂製の嵌合用部材を収容する第1ホッパーと、リベット部材を収容する第2ホッパーと、第1ホッパーから繰り出された嵌合用部材を流下供給する第1シュートと、第2ホッパーから繰り出されたリベット部材を流下供給する第2シュートと、第1シュートの下端まで流下供給された嵌合用部材を前記打込み具に、第2シュートの下端まで流下供給されたリベット部材を前記受け具に、夫々、送り込む上下二段の押圧用板部を有する前後方向に往復移動可能なプッシャーと、打込み具の昇降駆動手段と、プッシャーの駆動手段とを備え、前記打込み具は、昇降駆動手段によって駆動される昇降自在な打込み具本体と、打込み具本体に上下方向スライド自在に装着された嵌合用部材保持用の開閉自在な上部チャックと、打込み具本体に対して上下方向スライド自在で且つ付勢手段により下方へ付勢された筒軸状のガイドパンチと、ガイドパンチの内側に配置され且つ打込み具本体に対して固定されたカシメパンチとを備え、前記受け具は、リベット部材を載置する受け台と、打込み具の下降と所定のタイミングで同期して下降するように構成されたシート状部材位置決め用の開閉自在な下部チャックとを備え、前記受け具と前記打込み具との間にシート状部材を介在させた状態で、打込み具を下降させることにより、前記ガイドパンチで嵌合部材を押し下げて、リベット部材の突起をシート状部材に突き刺すと共に嵌合部材の貫通孔に挿入し、前記カシメパンチで突起先端部を打撃して拡径変形させ、前記リベット部材と前記嵌合用部材とをシート状部材を挟んだ状態にカシメ止めするようにしたスナップファスナー取付け機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種のスナップファスナー取付け機は、特許文献1にも記載されているように、受け具と打込み具との間に、例えば、衣服における前身頃の端縁等のシート状部材を介在させた状態で、ペダルを踏み込むと、モータ出力により一回転クラッチを介して駆動される打込み具が下降し、リベット部材と嵌合用部材とをシート状部材を挟んだ状態にカシメ止めした後、打込み具が昇降ストロークの上端まで上昇復帰し、次のリベット部材及び嵌合用部材がプッシャーによって自動的に受け具及び打込み具に送り込まれるので、受け具及び打込み具にリベット部材及び嵌合用部材を手動で供給するいわゆる半自動機に比べると、スナップファスナー取付け作業を能率良く行える利点がある。
【0003】
しかしながら、従来のスナップファスナー取付け機においては、シート状部材の所定位置に正確にスナップファスナーを取り付けることができるように、打込み具の近辺にマーキングプロジェクターを設けて、シート状部材の所定位置(シート状部材におけるリベット部材の突起の真上位置)にスナップファスナー取付け位置を表示するスポットライトを照射するように構成する場合、次のような問題を招いていた。
【0004】
即ち、従来のスナップファスナー取付け機では、打込み具が昇降ストロークの上端で停止したとき、前後方向に往復移動するプッシャーがその往復ストロークの前端まで前進してリベット部材及び嵌合用部材を受け具及び打込み具に送り込んだ状態にあり、打込み具の真後ろにマーキングプロジェクターを設けると、プッシャーの上段の押圧用板部がマーキングプロジェクターからの光軸を遮ることになり、シート状部材の所定位置にスポットライトを照射することができない。
【0005】
また、打込み具の前方にマーキングプロジェクターを設けて、手前からスポットライトを照射するように構成すると、マーキングプロジェクターが作業者の視界の妨げになって、スナップファスナー取付け作業が著しく困難となる。
【0006】
そのため、従来のスナップファスナー取付け機では、図17に示すように、打込み具9の横(左右何れかの側)にマーキングプロジェクター70を設けて、打込み具9の横から斜めにスポットライトを照射するように構成せざるを得ないのであるが、この場合には、シート状部材Cの厚さT,T,Tが異なると、シート状部材Cの表面に当たるスポットライトMの位置が横方向にずれることになる。
【0007】
シート状部材Cの表面に当たるスポットライトMの位置(換言すれば、スナップファスナーの取付位置)が横方向にずれると、例えば、衣服における前身頃の端縁に沿って複数個ずつ取り付けられるスナップファスナーの取付け間隔が狂うことになり、雌,雄スナップを嵌合した際、間隔の広い部分に皺が生じることになる。つまり、シート状部材Cの表面に当たるスポットライトMの位置が前後方向にずれても、さほど支障はないが、横方向にずれると、衣服の皺となって現れ、衣服の商品価値を大きく損なうことになる。尚、スナップファスナー取付け作業は、後述するように、シート状部材Cの端縁を作業台70の立ち上がり片71に当て付けて、シート状部材Cの端縁を前後に位置決めした状態で行われることが多く、前後方向には、元々、ズレが生じ難いものである。
【0008】
従って、打込み具9の横にマーキングプロジェクター70を設けて、打込み具9の横から斜めにスポットライトMを照射する場合、シート状部材Cの厚さT,T,Tに応じてマーキングプロジェクター70を支点まわりに回動させて、光軸を調整することが必要不可欠である。しかも、一着の衣服においても、布地が一重や二重あるいは二度折りした三枚重ねになっている部分などが有り得るし、端部では何枚もの布地が重ねられて厚さが厚くなっているのが普通であって、厚さが一定ではないので、上記の光軸調整はかなり煩わしい作業となる。
【0009】
【特許文献1】実用新案登録公報第2592699号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記の点に留意してなされたもので、その目的は、第1シュートの下端まで流下供給された嵌合用部材を打込み具に、第2シュートの下端まで流下供給されたリベット部材を受け具に、夫々、送り込む上下二段の押圧用板部を有する前後方向に往復移動可能なプッシャーを備えたスナップファスナー取付け機であるにも拘わらず、打込み具の後方に、マーキングプロジェクターを設けることにより、シート状部材の厚さが変わっても、シート状部材の表面に当たるスポットライトの位置が横方向にずれないようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、本発明が講じた技術的手段は、次の通りである。即ち、請求項1に記載の発明は、合成樹脂製のリベット部材を突起が上向きになるように支持する受け具と、その上方に受け具と対向して配置された昇降自在な打込み具と、中央にリベット部材の突起を挿通するための貫通孔が形成された合成樹脂製の嵌合用部材を収容する第1ホッパーと、リベット部材を収容する第2ホッパーと、第1ホッパーから繰り出された嵌合用部材を流下供給する第1シュートと、第2ホッパーから繰り出されたリベット部材を流下供給する第2シュートと、第1シュートの下端まで流下供給された嵌合用部材を前記打込み具に、第2シュートの下端まで流下供給されたリベット部材を前記受け具に、夫々、送り込む上下二段の押圧用板部を有する前後方向に往復移動可能なプッシャーと、打込み具の昇降駆動手段と、プッシャーの駆動手段とを備え、前記打込み具は、昇降駆動手段によって駆動される昇降自在な打込み具本体と、打込み具本体に上下方向スライド自在に装着された嵌合用部材保持用の開閉自在な上部チャックと、打込み具本体に対して上下方向スライド自在で且つ付勢手段により下方へ付勢された筒軸状のガイドパンチと、ガイドパンチの内側に配置され且つ打込み具本体に対して固定されたカシメパンチとを備え、前記受け具は、リベット部材を載置する受け台と、打込み具の下降と所定のタイミングで同期して下降するように構成されたシート状部材位置決め用の開閉自在な下部チャックとを備え、前記受け具と前記打込み具との間にシート状部材を介在させた状態で、打込み具を下降させることにより、前記ガイドパンチで嵌合部材を押し下げて、リベット部材の突起をシート状部材に突き刺すと共に嵌合部材の貫通孔に挿入し、前記カシメパンチで突起先端部を打撃して拡径変形させ、前記リベット部材と前記嵌合用部材とをシート状部材を挟んだ状態にカシメ止めするようにしたスナップファスナー取付け機において、前記打込み具が昇降ストロークの上端で停止したとき、前記プッシャーが上段の押圧用板部で嵌合用部材を前記打込み具に送り込んだ往復ストロークの前端から小距離後退した位置で停止することにより、プッシャーの上段の押圧用板部と打込み具内の嵌合部材との間に隙間が形成されるように構成する一方、前記打込み具の後方に、マーキングプロジェクターを設けて、前記隙間を通して、シート状部材の所定位置にスポットライトを照射するように構成したことを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスナップファスナー取付け機において、シート状部材を載置する作業台が本体フレームに着脱自在に装着され、作業台には、シート状部材の後端縁を突き当てることが可能な位置決め用立ち上がり片が前後に位置調節可能な状態に装着されていることを特徴としている。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のスナップファスナー取付け機において、マーキングプロジェクターが左右方向の支点軸まわりに前後方向揺動自在で且つバネにより一方向に揺動付勢され、マーキングプロジェクターをバネに抗して支点軸まわりに揺動させる調節具が設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、第1シュートの下端まで流下供給された嵌合用部材を打込み具に、第2シュートの下端まで流下供給されたリベット部材を受け具に、夫々、送り込む上下二段の押圧用板部を有する前後方向に往復移動可能なプッシャーを備えたスナップファスナー取付け機であるにも拘わらず、前記打込み具が昇降ストロークの上端で停止したとき、前記プッシャーが上段の押圧用板部で嵌合用部材を前記打込み具に送り込んだ往復ストロークの前端から小距離後退した位置で停止することにより、プッシャーの上段の押圧用板部と打込み具内の嵌合部材との間に隙間が形成されるように構成したので、打込み具の後方に設けたマーキングプロジェクターから前記隙間を通してシート状部材の所定位置にスポットライトを照射すること(換言すれば、打込み具の後方上部から手前側に向けてスポットライトを照射すること)ができる。
【0015】
従って、シート状部材の厚さが変わっても、シート状部材の表面に当たるスポットライトの位置が横方向にずれることがなく、煩わしい光軸調整を行わなくても、スナップファスナーの取付け間隔が狂う虞がない。
【0016】
尚、打込み具の後方上部から手前側に向けてスポットライトを照射する場合、シート状部材の厚さが変わると、シート状部材の表面に当たるスポットライトの位置が前後方向にずれるが、この方向でのズレは、スナップファスナーの取付け間隔に大きな影響を及ぼさないので、実用上、さほど支障はないが、請求項2に記載の発明によれば、シート状部材の端縁を作業台の立ち上がり片に当て付けて、シート状部材の端縁を前後に位置決めした状態でスナップファスナー取付け作業を行うことができ、前後方向におけるスナップファスナー取付け位置のズレを無くすことができる。
【0017】
また、請求項3に記載の発明によれば、シート状部材の表面に当たるスポットライトの位置を前後方向に調整できるから、作業台を取り付けずにスナップファスナー取付け作業を行う場合でも、前後方向におけるスナップファスナー取付け位置のズレを無くすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1〜図13は、本発明に係るスナップファスナー取付け機の一例を示す。これらの図において、1は自立可能な本体フレームであり、本体フレーム1は、ベース2と、ベース2上に立設された中空状の支柱3と、支柱3の上部に連設されたブロック状フレーム4と、ブロック状フレーム4を被うカバーを兼ねた上部フレーム5等から構成されている。支柱3の一側面には、支柱3に内蔵したモータ(図示せず)の出力軸に伝動ベルトを介して連動連結されたフライホイール(図示せず)が架設されている。
【0019】
支柱3の内部にはカム軸6がフライホイール軸と同芯状に架設されている。フライホイール軸とカム軸6との間には、一回転クラッチ(図示せず)が設けられており、カム軸6が前記モータにより一回転クラッチを介して回転駆動されるように構成されている。一回転クラッチは、ベース2に設けたペダル7を踏み込むことによって入り操作され、一回転することによって自動的に切り操作されるように構成されている。
【0020】
ブロック状フレーム4の前端側下部には、合成樹脂製のリベット部材Aをその突起が上向きになるように支持する受け具8が設けられており、ブロック状フレーム4の前端側上部には、前記受け具8の上方に受け具8と対向して配置された昇降自在な打込み具9が設けられている。
【0021】
上部フレーム5の左右両側方には、図1、図8に示すように、上部フレーム5の上端に架設された前後一対の横枠10の両端に固定した左右一対の縦枠11が設けられており、右側の縦枠11には、中央にリベット部材Aの突起を挿通するための貫通孔が形成された合成樹脂製の嵌合用部材Bを収容する第1ホッパー12aと、第1ホッパー12aから繰り出された嵌合用部材Bを流下供給する第1シュート13aが設けられており、左側の縦枠11には、リベット部材Aを収容する第2ホッパー12bと、第2ホッパー12bから繰り出されたリベット部材Aを流下供給する第2シュート13bが設けられている。
【0022】
第1シュート13a及び第2シュート13bは、夫々、必要に応じて流路の断面形状の異なるものと交換できるように、前記縦枠11に対して着脱交換可能な状態に取り付けられており、シュート前面には、シュート内部に残存する嵌合用部材Bやリベット部材Aを目視で確認できるようにシュート長手方向に沿った窓14a,14bが形成されている。また、第2シュート13bは、図5〜図7に示すように、第1シュート13aよりも後方に配設されており、これによって、打込み具9と受け具8の間に、シート状部材Cを挿入する十分な作業スペースが形成されている。
【0023】
第1,第2ホッパー12a,12bは、縦枠11に軸受を介して回転自在に支持させた横軸15a,15bに固定されている。各横軸15a,15bの内側端部には、一方向の回転を許容するラチェット機構(図示せず)を介してアーム16a,16bが設けられており、当該アーム16a,16bは、上部フレーム5の左右両側面に設けた揺動アーム17a,17bにコイルスプリング18a,18bで連結されている。また、前記アーム16a,16bと上部フレーム5の左右両側面との間には戻し用のコイルスプリング19a,19bが設けられている。そして、揺動アーム17a,17bの往復揺動により、第1,第2ホッパー12a,12bが一方向に間歇的に回転し、この間歇回転によって第1ホッパー12aから嵌合用部材Bを一定姿勢で繰り出し、第2ホッパー12bからリベット部材Aを一定姿勢で繰り出すように構成されている。20aは嵌合用部材補給口、20bはリベット部材補給口である。
【0024】
21は、上下二段の押圧用板部21a,21bを有する前後方向に往復移動可能なプッシャーであり、所定厚さの金属板で作製され、第1シュート13aの下端まで流下供給された嵌合用部材Bを上段の押圧用板部21aで前記打込み具9に送り込み、第2シュート13bの下端まで流下供給されたリベット部材Aを下段の押圧用板部21bで前記受け具8に送り込むように構成されている。
【0025】
前記打込み具9は、図5〜図7に示すように、昇降駆動手段によって駆動される昇降自在な打込み具本体22と、当該打込み具本体22に上下方向スライド自在に装着された嵌合用部材保持用の開閉自在な上部チャック23と、打込み具本体22に対して上下方向スライド自在で且つ打込み具本体22との間に介在させたコイルスプリング24から成る付勢手段により下方へ付勢された筒軸状のガイドパンチ25と、ガイドパンチ26の内側に配置され且つ打込み具本体22に対して固定され、打込み具本体22と一体に昇降するカシメパンチ26とを備えている。27は上部チャック23を閉じ状態に付勢するバネである。
【0026】
ガイドパンチ25及びカシメパンチ26は、打込み具本体22に対して着脱交換可能な状態に取り付けられている。即ち、ガイドパンチ25及びカシメパンチ26としては、嵌合用部材Bが雄型(雄スナップ用)である場合と、嵌合用部材Bが雌型(雌スナップ用)である場合とに適合した形状のものが予め用意されており、嵌合用部材Bが雄型であるか、雌型であるかにより、交換して使用される。28はガイドパンチ25の抜け止めリングであり、打込み具本体22の下端にねじ込み固着してある。
【0027】
上部チャック23は、図9、図11に示すように、プッシャー21の上段の押圧用板部21aによって送り込まれた嵌合用部材Bを自重で落下しないように弾性的に保持するものであり、打込み具9のガイドパンチ25で押し下げられた嵌合用部材Bによりバネ27に抗して左右に押し広げられ、嵌合用部材Bの保持状態を解くようになっている。29は上部チャック23を打込み具本体22の前面に押し付けることにより、上部チャック23を打込み具本体22に摩擦力によって保持させるための押しバネ、30はそのバネ圧調整用ナット、31は打込み具本体22対する上部チャック23の上昇限界位置を規定するストッパーである。
【0028】
前記受け具8は、リベット部材Aを載置する受け台32と、打込み具9の下降と所定のタイミングで同期して下降するように構成されたリベット部材位置決め用の開閉自在な下部チャック33とを備えている。下部チャック33は、スプリング34によって閉じ状態に付勢された左右一対の部材から成り、左右一対の部材の相対向する側面には、プッシャー21の下段の押圧用板部21bによって送り込まれるリベット部材Aの断面形状に対応するガイド溝と、ガイド溝終端(受け台32の真上)に位置する円形穴部とが形成されており、円形穴部の内径はリベット部材Aの頭部の直径よりも若干大径に形成されている。35は下部チャック33の上下動をガイドするガイド板であり、ブロック状フレーム4の下部前面に2本のピン36で位置決めされ、ボルト37により固定されている。
【0029】
下部チャック33における左右一対の部材の下端部は、ブロック状フレーム4に横軸38で枢支された揺動アーム39の前端に挿抜自在なピン40で枢着されており、揺動アーム39が横軸38まわりに、図2〜図4で時計回り方向へ揺動することによって、下部チャック33がスプリング34に抗して左右に開きつつ下降するように構成されている。
【0030】
下部チャック33の下端部に枢支連結された揺動アーム39の後端には、孔のあいたプレート41が固着されている。プレート41の孔には、ロッド42が挿入され、ロッド42の下端側にはタイミング調整用のナット43が螺着されている。ロッド42の上端は、上部フレーム5に支点軸44を介して枢支された揺動リンク45の後端にピン46で連結され、揺動リンク45の前端と、支点軸47まわりで揺動する揺動リンク48の中間部とは、長さ調節可能なリンク49により枢支連結されている。揺動リンク48は、後述する打込み具9の昇降駆動手段の一部を構成するものであり、打込み具9の昇降に伴い支点軸47まわりで上下に揺動するように構成されている。
【0031】
そして、打込み具9の下降に伴う揺動リンク48の下方への揺動によって、前記揺動リンク45が、図2〜図4で時計回り方向に揺動して、ロッド42を引き上げると、所定のタイムラグをもってナット43がプレート41の下面に当接し、ナット43がプレート41を引き上げるので、揺動アーム39が時計回り方向に揺動して、下部チャック33を下降させるように構成されている。50は、揺動アーム39を反時計回り方向に付勢して、下部チャック33を上昇姿勢に保持するコイルスプリングであり、ロッド42に套嵌した状態に設けられている。尚、揺動リンク45の支点軸44は、揺動リンク45と一体に回転するように上部フレーム5に軸支されており、当該支点軸44の両端部に、第1,第2ホッパー12a,12bを駆動する前記揺動アーム17a,17bが固定されている。
【0032】
上記の構成によれば、図5、図6、図11に示すように、前記受け具8と前記打込み具9との間に衣服の端縁などのシート状部材Cを介在させた状態で、打込み具9を下降させることにより、図12の(イ)に示すように、上部チャック23が嵌合用部材Bを保持した状態で下降し、上部チャック23が下部チャック33で支持されたシート状部材Cに当接した後も、打込み具本体22が更に下降を続けることにより、図12の(ロ)に示すように、前記ガイドパンチ24が嵌合部材Bを押し下げるので、リベット部材Aの突起aシート状部材Cを貫通して、嵌合部材Bの貫通孔bに挿入される。
【0033】
この状態で、ガイドパンチ24及びカシメパンチ25が更に下降を続け、図13に示すように、ガイドパンチ24の下降が受け台32で阻止された後も、カシメパンチ25がガイドパンチ24に対して下降することにより、カシメパンチ25で突起a先端部を打撃して拡径変形させ、前記リベット部材Aと前記嵌合用部材Bとをシート状部材Cを挟んだ状態にカシメ止めすることになる。
【0034】
尚、図11〜図13においては、嵌合用部材Bとして、雄型の嵌合用部材Bを図示したが、ガイドパンチ25及びカシメパンチ26を雌スナップ用のものと交換することにより、雌型の嵌合用部材Bとリベット部材Aのカシメ止めを行うことができる。即ち、スナップファスナーは、図14に示すように、雄スナップDを形成するリベット部材A及び雄型の嵌合用部材Bと、雌スナップEを形成するリベット部材A及び雌型の嵌合用部材Bの四部材で作製されるものであり、ガイドパンチ25及びカシメパンチ26の交換によって、雄スナップD、雌スナップEの何れでも作製できるのである。
【0035】
打込み具9の昇降駆動手段は、前記カム軸6と、カム軸6に設けた第1のカム51と、第1のカム51に追従する第1のカムフォロワー52と、第1のカムフォロワー52の動作を打込み具9の昇降動作に変換する連動機構53とで構成され、カム面のうち所定の角度範囲(図示の例では、略150度)αを円形状(半径が一定した円弧状)に形成することにより、カム軸6が矢印方向Xに一回転する間に、打込み具9がリベット部材Aの突起先端部を拡径変形させた状態で一定時間静止するように構成してある。
【0036】
そして、円形状のカム面部分(所定の角度範囲α)に先行する狭い角度範囲(急角度で偏芯するカム面部分)β、つまり、円形状に形成された所定の角度範囲(打込み具を一定時間静止させるためのカム面部分)αを除く部分の更に1/2以下のカム面部分が打込み具9の下降(リベット部材Aのシート状部材Cへの貫通からリベット部材Aの突起a先端部の打撃まで)を司るように構成してある。
【0037】
図示の連動機構53は、打込み具本体22の上端に枢支連結されたリンク54と、当該リンク54にピン55と長孔56の範囲で伸縮自在に連結され且つ圧縮スプリング57によって伸長方向に付勢されたリンク58と、上部フレーム5に支点軸47まわりで揺動自在に枢支された揺動リンク48と、当該揺動リンク48の先端近傍部に上端を枢着し、下端に第1のカムフォロワー52を軸支したロッド59と、復帰用のバネ60とで構成されている。ロッド59の下端近傍部にはカム軸6を挿通する長孔59aが形成されている。
【0038】
前記プッシャー21は、図3、図6に示すように、下段の押圧用板部21bが第2シュート13bを流下するリベット部材Aよりも後退した後端位置と、図4、図7に示すように、上段の押圧用板部13aが第1シュート13aを流下した嵌合用部材Bを打込み具9に上チャック23で保持される位置まで送り込み、且つ、下段の押圧用板部13bが第2シュート13bを流下したリベット部材Bを受け具8に送り込んだ前進位置との間をストローク長として往復移動するが、図2、図5に示すように、前記打込み具9が昇降ストロークの上端で停止したとき、前記プッシャー21が、往復ストロークの前端まで前進して、嵌合用部材Bを前記打込み具9に、リベット部材Bを前記受け具8に、夫々、送り込んだ後、往復ストロークの前端から小距離後退した位置で停止することにより、プッシャー21の上段の押圧用板部13aと打込み具9に送り込まれた嵌合部材Bとの間に隙間Sが形成され、且つ、プッシャー21の下段の押圧用板部13bと受け具8に送り込まれたリベット部材Bとの間に隙間Sが形成されるように構成してある。
【0039】
換言すれば、前記プッシャー21は往復ストロークの前端から小距離後退した位置を基点とし(図5参照)、打込み具9の一回の昇降動作に合わせて、打込み具9の下降時には、基点から往復トロークの後端まで後退し(図6参照)、打込み具9の上昇時には、リベット部材A及び嵌合用部材Bを受け具8及び打込み具9に送り込む往復トロークの前端まで前進(図7参照)した後、再び基点に戻って(図5参照)停止するように構成されている。
【0040】
プッシャー21の駆動手段は、前記カム軸6と、カム軸6に設けた第2のカム61と、第2のカム61に追従する第2のカムフォロワー62と、第2のカムフォロワー62の動作をプッシャー21の前後方向往復動作に変換する連動機構63とで構成してある。
【0041】
図示の連動機構63は、ブロック状フレーム4により前後方向スライド自在にガイドされ且つ先端にプッシャー21を着脱交換可能な状態に取り付けた2本のロッド64と、両ロッド64を前方へスライド付勢するバネ65と、前記ロッド64の後端部に横架したローラ66と、支柱3に横軸67を介して揺動自在に枢支され、下端部に第2のカムフォロワー62を軸支し、上端部を前記ローラ66の前部に当接させた揺動アーム68と、第2のカムフォロワー62が第2のカム61に圧接する方向に揺動アーム68を横軸67まわりに付勢するバネ69とで構成されている。
【0042】
即ち、プッシャー21は、リベット部材A及び嵌合用部材Bを受け具8及び打込み具9に送り込む前方への移動(前進動作)をバネ65の力によって行い、後進動作を第2のカム61によって揺動駆動される揺動アーム68によって行うように構成されている。揺動アーム68の上端部を前記ローラ66の軸に直結せず、単に、ローラ66の前部に当接させてあるのは、受け具8や打込み具9に異物が詰まる等の不測の事態が生じた際、プッシャー21が機械力によって無理に前進して、受け具8や打込み具9等を破損しないように配慮したものである。
【0043】
尚、70はシート状部材Cを載置する作業台であり、本体フレーム1に着脱自在に装着されている。作業台70には、シート状部材Cの後端縁を突き当てることが可能な位置決め用立ち上がり片71が蝶ボルトとナットにより前後に位置調節可能な状態に装着されている。72は前記打込み具9の後方に配設されたマーキングプロジェクターであり、打込み具9が昇降ストロークの上端にあるとき、前記隙間Sを通して、シート状部材Cの所定位置(シート状部材Cにおけるリベット部材Aの突起aの真上位置)に十字状のスポットライトMを照射するように構成してある。マーキングプロジェクター72は、ブロック状フレーム4に左右方向の支点軸73を介して当該支点軸73まわりに前後方向揺動自在に枢支され、且つ、バネ(図示に例では板バネである。)74により一方向に揺動付勢されている。
【0044】
そして、図15、図16に示すように、先端がテーパー状に形成されたネジ軸からなる調節具75を適当な工具76で回転操作することにより、マーキングプロジェクター72を前記バネ74に抗して支点軸73まわりに揺動して、光軸を前後に調整するように構成されている。図16に示すPは、予め、シート状部材Cの表面に記されたスナップファスナー取付け位置を示すマークである。
【0045】
上記の構成によれば、第1のカム51に形成されるカム面のうち所定の角度範囲αを円形状に形成することにより、カム軸6が一回転する間に打込み具9がリベット部材Aの突起a先端部を拡径変形させた状態で一定時間静止するように構成したので、カム軸6が一回転する間に、突起先端の拡径変形部cが塑性変形した状態に安定するまでの時間を確保でき、合成樹脂の弾性によって拡径変形部cが打込み具9による加圧方向と逆方向に復元することを確実に防止できる。
【0046】
殊に、カム軸6が一回転する時間のうち、打込み具9の静止時間を除く僅かな時間が打込み具9の下降と上昇の双方に費やされることになるから、つまり、カム軸6上の第1のカム51に設けられた360度のカム面のうち、円形状に形成された所定の角度範囲(打込み具9を一定時間静止させるためのカム面部分)αを除く部分の更に1/2以下のカム面部分(所定の角度範囲αに先行する狭い角度範囲β)が打込み具9の下降を司ることになるから、嵌合部材Bの押下げによるリベット部材Aの突起aのシート状部材Cへの貫通を高速で行うことができる。
【0047】
従って、リベット部材Aの材料樹脂が、ポリアセタールである場合は勿論、たとえ、ポリエチレンやポリエステル等であっても、シート状部材Cに対するリベット部材Aの貫通を確実に行わせ、それでいて、カシメ止め(突起先端部の打撃による拡径変形)を材料樹脂の弾性による復元のない状態に行えることになる。
【0048】
また、上記の構成によれば、第1シュート13aの下端まで流下供給された嵌合用部材Bを打込み具9に、第2シュート13bの下端まで流下供給されたリベット部材Aを受け具8に、夫々、送り込む上下二段の押圧用板部21a,21bを有する前後方向に往復移動可能なプッシャー21を備えたスナップファスナー取付け機であるにも拘わらず、前記打込み具9が昇降ストロークの上端で停止したとき、前記プッシャー21が、往復ストロークの前端まで前進して、嵌合用部材Bを前記打込み具9に、リベット部材Aを前記受け具8に、夫々、送り込んだ後、往復ストロークの前端から小距離後退した位置で停止することにより、プッシャー21の上段の押圧用板部21aと打込み具9に送り込まれた嵌合部材Bとの間に隙間Sが形成されるように構成したので、打込み具9の後方に設けたマーキングプロジェクター72から前記隙間Sを通してシート状部材Cの所定位置にスポットライトMを照射すること(換言すれば、打込み具9の後方上部から手前側に向けてスポットライトMを照射すること)ができる。
【0049】
従って、シート状部C材の厚さが変わっても、シート状部材Cの表面に当たるスポットライトMの位置が横方向にずれることがなく、煩わしい光軸調整を行わなくても、スナップファスナーの取付け間隔Lが狂う虞がない。
【0050】
尚、打込み具9の後方上部から手前側に向けてスポットライトMを照射する場合、シート状部材Cの厚さが変わると、シート状部材Cの表面に当たるスポットライトMの位置が前後方向にずれるが、この方向でのズレは、スナップファスナーの取付け間隔Lに大きな影響を及ぼさないので、実用上、さほど支障はないが、図示のように、作業台70を取り付けてスナップファスナー取付け作業を行えば、シート状部材Cの端縁を作業台70の立ち上がり片71に当て付けて、シート状部材Cの端縁を前後に位置決めした状態でスナップファスナーの取付けを行うことができるので、前後方向におけるスナップファスナー取付け位置のズレを無くすことができる。
【0051】
また、上記の構成によれば、調節具75を適当な工具76で回転操作することにより、マーキングプロジェクター72を前記バネ74に抗して支点軸73まわりに揺動し、シート状部材Cの表面に当たるスポットライトMの位置を前後方向に調整できるから、作業台70を取り付けずにスナップファスナー取付け作業を行う場合でも、前後方向におけるスナップファスナー取付け位置のズレを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施形態を示すスナップファスナー取付け機の斜視図である。
【図2】要部の縦断側面図である。
【図3】要部の縦断側面図である。
【図4】要部の縦断側面図である。
【図5】要部の拡大縦断側面図である。
【図6】要部の拡大縦断側面図である。
【図7】要部の拡大縦断側面図である。
【図8】要部の正面図である。
【図9】要部の拡大正面図である。
【図10】要部の拡大正面図である。
【図11】カシメ止め作用を説明する要部の拡大正面図である。
【図12】カシメ止め作用を説明する要部の拡大正面図である。
【図13】カシメ止め作用を説明する要部の拡大正面図である。
【図14】スナップファスナーの構成を説明する断面図である。
【図15】マーキングプロジェクターの作用を説明する斜視図である。
【図16】マーキングプロジェクターの作用を説明する平面図である。
【図17】従来例の問題点を説明する正面図である。
【符号の説明】
【0053】
A リベット部材
B 嵌合用部材
C シート状部材
a 突起
b 貫通孔
c 拡径変形部
6 カム軸
8 受け具
9 打込み具
12a 第1ホッパー
12b 第2ホッパー
13a 第1シュート
13b 第2シュート
21 プッシャー
21a,21b 押圧用板部
22 打込み具本体
23 上部チャック
25 ガイドパンチ
26 カシメパンチ
33 下部チャック
70 作業台
71 立ち上がり片
72 マーキングプロジェクター
73 支点軸
74 バネ
75 調節具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂製のリベット部材を突起が上向きになるように支持する受け具と、その上方に受け具と対向して配置された昇降自在な打込み具と、中央にリベット部材の突起を挿通するための貫通孔が形成された合成樹脂製の嵌合用部材を収容する第1ホッパーと、リベット部材を収容する第2ホッパーと、第1ホッパーから繰り出された嵌合用部材を流下供給する第1シュートと、第2ホッパーから繰り出されたリベット部材を流下供給する第2シュートと、第1シュートの下端まで流下供給された嵌合用部材を前記打込み具に、第2シュートの下端まで流下供給されたリベット部材を前記受け具に、夫々、送り込む上下二段の押圧用板部を有する前後方向に往復移動可能なプッシャーと、打込み具の昇降駆動手段と、プッシャーの駆動手段とを備え、前記打込み具は、昇降駆動手段によって駆動される昇降自在な打込み具本体と、打込み具本体に上下方向スライド自在に装着された嵌合用部材保持用の開閉自在な上部チャックと、打込み具本体に対して上下方向スライド自在で且つ付勢手段により下方へ付勢された筒軸状のガイドパンチと、ガイドパンチの内側に配置され且つ打込み具本体に対して固定されたカシメパンチとを備え、前記受け具は、リベット部材を載置する受け台と、打込み具の下降と所定のタイミングで同期して下降するように構成されたシート状部材位置決め用の開閉自在な下部チャックとを備え、前記受け具と前記打込み具との間にシート状部材を介在させた状態で、打込み具を下降させることにより、前記ガイドパンチで嵌合部材を押し下げて、リベット部材の突起をシート状部材に突き刺すと共に嵌合部材の貫通孔に挿入し、前記カシメパンチで突起先端部を打撃して拡径変形させ、前記リベット部材と前記嵌合用部材とをシート状部材を挟んだ状態にカシメ止めするようにしたスナップファスナー取付け機において、前記打込み具が昇降ストロークの上端で停止したとき、前記プッシャーが上段の押圧用板部で嵌合用部材を前記打込み具に送り込んだ往復ストロークの前端から小距離後退した位置で停止することにより、プッシャーの上段の押圧用板部と打込み具内の嵌合部材との間に隙間が形成されるように構成する一方、前記打込み具の後方に、マーキングプロジェクターを設けて、前記隙間を通して、シート状部材の所定位置にスポットライトを照射するように構成したことを特徴とするスナップファスナー取付け機。
【請求項2】
シート状部材を載置する作業台が本体フレームに着脱自在に装着され、作業台には、シート状部材の後端縁を突き当てることが可能な位置決め用立ち上がり片が前後に位置調節可能な状態に装着されていることを特徴とする請求項1に記載のスナップファスナー取付け機。
【請求項3】
マーキングプロジェクターが左右方向の支点軸まわりに前後方向揺動自在で且つバネにより一方向に揺動付勢され、マーキングプロジェクターをバネに抗して支点軸まわりに揺動させる調節具が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスナップファスナー取付け機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−204873(P2007−204873A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−24142(P2006−24142)
【出願日】平成18年2月1日(2006.2.1)
【出願人】(397004836)武田精機株式会社 (9)
【Fターム(参考)】