説明

スパッタリングシステムのための制御システム

本発明は、全般的に、プラズマスパッタリングの分野における欠陥処理システムに関し、特に、スパッタリングシステムにおいて用いられる電力発生器の制御動作のための欠陥処理システムおよび方法に関する。欠陥処理アルゴリズムは、電力発生器の動作に影響するための少なくとも1つのコマンド信号を生成するために、一期間内においてスパッタリングシステムからの複数の欠陥状態信号を処理する。欠陥処理アルゴリズムは、複数の欠陥状態信号タイプに対する応答として4つまでのコマンド信号を生成可能であり、そのコマンド信号は、システム出力無効化、電力ブロック出力無効化、出力イネーブル防止、および出力駆動ロールバックを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般的に、プラズマスパッタリングの分野における欠陥処理システムに関する。特に、本発明は、スパッタリングシステムにおいて用いられる電力発生器の動作を制御するための欠陥処理システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プラズマスパッタリング処理は、広く、半導体、フラットパネル、データストレージ、ハードコーティングおよび工業用ガラスコーティング産業において使用される。スパッタリング処理において、材料の原子は、ターゲット材料から遊離させられ、基板上に堆積させられる。反応スパッタリング処理において、代替的に、材料の原子は、ターゲット材料から遊離させられ、それによってその原子は、後に基板に堆積させられるコーティングを形成するためにガスと反応し得る。半導体産業において、反応スパッタリング処理は、例えば、シリコンウエハ上に誘電性絶縁層(シリコン窒化物等)を堆積するために使用され得る。ハードコーティング産業において、反応スパッタリング処理は、例えば、機械の一部分上に耐摩耗性層(チタン窒化物等)を堆積するために使用され得る。
【0003】
スパッタリングは、真空堆積処理であり、その処理において、スパッタリングターゲットが通常イオン化された希ガスであるイオンによって衝撃を与えられ、運動量移行がターゲット材料の原子を機械的に自由にする。そして、ターゲット材料は、近くの基板をコートする。
【0004】
反応スパッタリング処理において、反応ガスは、スパッタリングチャンバに導入され、自由なターゲット材料の原子は、コーティング材料を形成するためにその反応ガスと反応する。例えば、ターゲット材料がアルミニウムであり得、反応ガスが酸素であり得、その組み合わせは酸化アルミニウムのコーティングを生成する。他の実施例において、炭素ガス(アセチレン等)は、シリコンターゲットとアセチレンとを組み合わせることによってシリコンカーバイドのようなコーティング、およびタングステンターゲットとアセチレンとを組み合わせることによってタングステンカーバイドのようなコーティングを生成するために、反応ガスとして用いられ得る。自由なターゲット材料の導電原子は、基板をコートする混合物(コーティング材料)を生成するためにスパッタリングチャンバ内のプラズマ状態にて反応ガスと反応する。
【0005】
スパッタリング処理の適切な制御パラメータ(電力発生器によってプラズマチャンバに印加される電圧および電流等)は、適切なスパッタリング質およびシステムスループットを達成することを確実にするために重要である。スパッタリングシステムの欠陥(警告またはエラー信号等)は、動作中に起こり得る。そのような欠陥は、スパッタリング処理に不都合な効果を有し得るスパッタリング処理においての問題の兆候、または問題の始まりである。スパッタリングシステムの電力発生器が、特定の閾値以下である電圧を出力する場合、そのような欠陥が生じる。この状況は、ターゲットから自由にされるターゲット材料の原子が小数またはゼロという結果をもたらし得る。さらに、電力発生器がプラズマチャンバ内に特定の閾値以上の電流密度を出力する場合、他のそのような欠陥が生じる。この状況は、アークを結果として生じさせ得、後に、そのアークの存在のためスパッタリング処理の中断を生じさせ得る。
【0006】
従来のスパッタリングシステムのための制御システムは、単一の欠陥の発生に対して反応する。しかし、複数の欠陥が、スパッタリングシステムの動作中、短い期間内において発生し得る。複数の欠陥がある場合、それぞれ単一の欠陥に対する制御システムの反応は、最適であり得ない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、複数のスパッタリングシステムの欠陥の存在するスパッタリングシステムの電力発生器の動作を制御するための欠陥処理システムおよび方法が、必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一局面において、本発明は、スパッタリングシステムの動作を制御するための方法を提供する。
【0009】
他の局面において、本発明は、電力発生器の動作を制御するための方法に関する。この方法は、一期間内においてスパッタリングシステムから複数の欠陥状態信号を受信すること、欠陥処理アルゴリズムを用いて複数の欠陥状態信号を処理すること、およびスパッタリングシステムの電力発生器の動作特性に影響するための少なくとも1つのコマンド信号を生成することを含む。
【0010】
多様な実施形態においての電力発生器の動作を制御するための方法は、電力発生器の動作中において欠陥処理アルゴリズムのパラメータを修正することを含む。一部の実施形態における欠陥処理アルゴリズムソフトウェアのパラメータは、システムソフトウェアのコンパイル以前に修正される。代替的な実施形態において、欠陥処理アルゴリズムのパラメータは、ソースコードをリコンパイルせずに修正される。代替的な実施形態において、欠陥状態信号は、1つ以上の欠陥タイプに対応する。
【0011】
一部の実施形態における欠陥処理アルゴリズムを用いての欠陥状態信号を処理することは、線形代数計算および/または数学的な演算を行うことを含む。数学的な演算は、AND、OR、XOR、NOT、掛算、足し算、引き算、割算、等しい、大なり、小なり、等しくない、大なりまたは等しい、小なりまたは等しい、最大、および最小を含むオペランドを含み得る。
【0012】
多様な実施形態においての電力発生器の動作を制御するための方法は、メモリにおいて欠陥処理アルゴリズムを記憶すること、および/またはメモリから欠陥処理アルゴリズムを引き出すことを含む。一部の実施形態においての方法は、複数のコマンド信号を生成することを含む。一部の実施形態においてこれらのコマンド信号は、同時に生成される。一部の実施形態において、複数の欠陥状態信号は、欠陥処理アルゴリズムを用いて同時に処理される。この方法は、一部の実施形態において直流電流「DC」電力発生器を制御するために使用され、他の実施形態において、無線周波数「RF」電力発生器を制御するために使用される。
【0013】
通常、他の局面において、本発明は、スパッタリングシステムの電力発生器を制御するための欠陥処理システムを含む。欠陥処理システムは、電力発生器と信号通信状態にあるプロセッサを備える。プロセッサは、一期間内においてスパッタリングシステムから複数の欠陥状態信号を受信し、欠陥処理アルゴリズムを用いて複数の欠陥状態信号を処理することによって電力発生器の動作特性に影響するための少なくとも1つのコマンド信号を生成する。
【0014】
本発明の前述の局面の実施形態は、1つ以上の以下の特徴を含み得る。欠陥処理アルゴリズムのパラメータは、スパッタリングシステムの動作中においてオペレータによって特定され得る。欠陥処理アルゴリズムのパラメータは、ソースコードのリコンパイル無しに修正され得る。欠陥処理アルゴリズムを用いての複数の欠陥状態信号を処理することは、線形代数計算および/または数学的な演算を行うことを含む。実施される数学的な演算は、AND、OR、XOR、NOT、掛算、足し算、引き算、割算、等しい、大なり、小なり、等しくない、大なりまたは等しい、小なりまたは等しい、最大、および最小を含む1つ上のオペランドを含む。
【0015】
本発明の前述の局面の実施形態は、1つ以上の以下の特徴を含み得る。プロセッサは、電力発生器においての一構成要素である。欠陥処理システムは、欠陥処理アルゴリズムを記憶するためのメモリ、および、アルゴリズムがそのメモリから引き出され得るようなメモリを含む。複数の欠陥状態信号は、欠陥状態信号のベクトルを含み得る。代替的な実施形態において、欠陥状態信号は、1つ以上の欠陥タイプに対応する。プロセッサは、複数のコマンド信号を生成することが可能である。このようなコマンド信号は、同時に生成される。複数の欠陥状態信号は、欠陥処理アルゴリズムを用いて同時に処理され得る。欠陥処理システムは、プロセッサと信号通信状態にあるユーザインターフェースを含む。ユーザインターフェースは、欠陥処理アルゴリズムを修正するために用いられ得る。欠陥処理システムは、電力発生器を制御する。欠陥処理システムは、DC電力発生器またはRF電力発生器を制御するために用いられ得る。欠陥処理システムによって影響され得る電力発生器の動作特性は、システム出力無効化(disable)、電力ブロック出力無効化、出力イネーブル防止、および出力駆動ロールバック電圧である。
【0016】
通常、他の局面において、本発明は、スパッタリングシステムの電力発生器を制御するための欠陥処理システムを含む。欠陥処理システムは、一期間内においてスパッタリングシステムから複数の欠陥状態信号を受信する手段、ならびに、欠陥処理アルゴリズムおよび複数の欠陥状態信号に基いて電力発生器の動作特性に影響するための少なくとも1つのコマンド信号を生成する手段を備える。
【0017】
本発明の前述の目的、局面、特徴および利点、ならびに、他の目的、局面、特徴および利点は、以下の記載および特許請求の範囲からより明確になるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明自身は勿論、本発明の前述の目的、特徴および利点、ならびに他の目的、特徴および利点は、均一に縮図されたとは限らない添付図と共に、本発明の後述の例示的記載からより良く理解されるであろう。
【0019】
図1は、本発明に従い、スパッタリングシステム100を制御するために使用される欠陥処理システム136の一実施形態を示す。スパッタリングシステム100は、プラズマチャンバ112および電力発生器114を含む。欠陥処理システムは、メモリ130およびユーザインターフェース132と信号通信する状態にあるプロセッサ110を含む。プロセッサ110は、欠陥処理アルゴリズムに基く1つ以上のコマンド信号、および電力発生器114の動作に作用する複数の欠陥状態信号を生成する。より完全に、関連する欠陥処理システム136を記載することは、スパッタリングシステム100の動作を理解することに役立つ。
【0020】
スパッタリングシステム100の通常動作中、制御された量の希ガス、例えばアルゴンガスが導入される一方、プラズマチャンバ112内の圧力は、真空ポンプ126によって調節される。陽電荷を帯びたアルゴンイオン138(Ar)は、動作中、プラズマチャンバ112内に位置するターゲット116(カソードとしても参照される)に向かって、場によって加速させられ、そのプラズマチャンバ112内において、陽イオン138は、ターゲット116の電子と結合する。場(例えば、定常状態の場)は、電気接続128aによって電力発生器114の陽極に接続されるアノード118と、電気接続128bによって電力発生器114の陰極に接続されるターゲット116(カソード)との間において生成され、および存在する。ターゲット116は、例えば、アルミニウム、金、プラチナまたはチタンから作られ得る。
【0021】
スパッタリング効果を達成するために、陽電荷を帯びたアルゴンイオン138は、アルゴンイオン138とターゲット116との衝突時、そのイオンの運動エネルギーが、ターゲット116からターゲット材料の原子をはじき飛ばすのに十分なエネルギー値の高さにされる。この実施形態において、反応スパッタリングシステムが記載される。例えば、反応ガスが使用されず、ターゲット材料の自由原子が基板をコートするために使用されるような他のタイプのスパッタリングシステムもまた、熟慮される。ターゲット116から自由になったターゲット材料の原子は、ターゲット材料の原子が、ガス管120によってスパッタリングチャンバ112に供給される反応ガス140(例えば、酸素、ボラン、アセチレン、アンモニア、シランまたはアルシン)と反応するプラズマチャンバ112内に位置するプラズマ122に入る。ターゲット材料の自由原子と反応ガス140との反応の結果的な産出物(コーティング材料)は、プラズマチャンバ112内の任意の使用可能な表面上に堆積する。しかしながら、コーティング材料がプラズマチャンバ112内に位置する基板124上にのみ堆積することが好ましい。ターゲット116上およびプラズマチャンバ112の他の表面上に堆積するコーティング材料は、例えば、スパッタリングチャンバ112においてアークを結果として生じ得る。
【0022】
スパッタリング処理の制御は、例えば、プラズマチャンバ112内において電力発生器114からプラズマ122へ供給される電圧、電流の流れおよび電流密度の制御を要求される。
【0023】
本発明のこの例示的な実施形態例において、電力発生器114の動作(例えば、出力電圧または電流密度の制御)は、欠陥処理システム136のプロセッサ110を用いて制御される。プロセッサ110は、スパッタリングシステム100の電力発生器114と信号通信をする状態にある。プロセッサ110と信号通信状態にあるユーザインターフェース132は、欠陥処理システム136およびスパッタリングシステム100の動作を監視、制御、および/または影響するために使用される。
【0024】
代替的な実施形態において、電力発生器114の動作は、欠陥処理システム136のプロセッサ110から独立するコントローラまたはプロセッサによって制御される。一部の実施形態におけるコントローラまたはプロセッサは、また、スパッタリングシステム100を監視および/または制御するためにも使用される。これらの実施形態におけるコントローラまたはプロセッサは、スパッタリングシステム100の独立した構成要素、または電力発生器114内の一構成要素であり得る。
【0025】
例示的な実施形態において、電力発生器114は、2つのコネクタの間に電位差を作るDC電力発生器である。2つのコネクタの各々は、プラズマチャンバ112に結合され、電力発生器114とプラズマチャンバ112との間においてポジティブ電気接続128aおよびネガティブ電気接続128bをなす。プロセッサ110は、電力発生器114の動作特性に影響するためにコマンド信号を生成することが可能であり、したがって、プラズマチャンバ112内のスパッタリングシステムの動作特性に影響するためにコマンド信号を生成することも可能である。例えば、プラズマチャンバ112へより大きな電流を供給するための電力発生器114へのコマンド信号は、通常、より多くのイオン138とターゲット116およびターゲット材料の自由原子との衝突を引き起こす。自由原子は、より高レートにてプラズマチャンバ112にあるプラズマ122に入り、よって、基板124上のコーティング材料の堆積へ影響する。
【0026】
代替的な実施形態において、電力発生器はRF発生器である。RF発生器は、例えば、約0.08MHzから約100MHzの範囲内の周波数においてプラズマチャンバへ電力を供給する電力発生器である。例として、電力発生器は、N.Y.はRochesterに会社をかまえるENI Technology,Inc.によって製造されるNOVA25モデル中周波数RF発生器のようなRF電力発生器であり得る。RF電力発生器は、プラズマチャンバのカソードおよびアノードに交流電位を提供する。RF電力発生器は、アークの危険を時折減らし、DC電力発生器よりも高い堆積レートを達成できる。
【0027】
異なったターゲット材料は、ターゲット116から原子を自由にするために異なったレベルの印加電圧を要する。例えば、金から構成されるターゲットは、ターゲット116から原子を自由にするために、アルミニウムから構成されるターゲットよりもよりエネルギー値の高い陽イオンを要する。比較のために、金から構成されるターゲットから金原子を自由にするために約−700ボルトが必要とされ、アルミニウムから構成されるターゲットからアルミニウム原子を自由にするために約−450ボルトが必要とされる。
【0028】
プラズマチャンバ112に電力発生器114によって供給される電流密度もまた、重要なスパッタリング処理パラメータである。それは、コーティング材料が基板124上に堆積されるレートに影響する。アークの放電の危険は、また、電流密度と共に増加する。通常、堆積レートの上限は、電流密度の上限によって規定される。プラズマ122へ電力発生器114によって供給される電流密度の上限は、時折、図2に示されるようなパッシェン曲線によって規定される。図2のパッシェン曲線200は、特定の性質(例えば、ターゲット材料のタイプ、反応ガス、所望の堆積レート等)を有するスパッタリングシステムにおいてのプラズマの電圧202と電流密度204との間の関係を示す。
【0029】
スパッタリング処理は、予定通りの動作状況がスパッタリングシステムにおいて確立される時、点火段階206によって始まる。スパッタリングは、通常、図2のパッシェン曲線200の「グロー」領域210においてプラズマ動作状況の下、行われる。電流密度204および電圧202がグローレベル以上に増やされる場合、プラズマ122は、パッシェン曲線200の「スーパーグロー」領域230に入る。スーパーグロー領域230において、プラズマ122は、プラズマ122の全域のアルゴンイオンの動きを制限するようにふるまう。これは、プラズマ122を渡る増加された電圧202を結果として生じる(そして、付随して、図2のパッシェン曲線200のY軸212によって示されるように、絶縁破壊電圧まで増加される)。
【0030】
プラズマ122の動作状況が、スーパーグロー領域230を越えてパッシェン曲線200のアーク放電領域250へ(X軸214に沿ってプラスの方向へ)と及ぶ間、電流密度204は、プラズマ122がアルゴンイオンを熱する程高くなる。アーク放電領域においてのアルゴンイオンの熱しは、暴走イオン化(runaway ionization)を生む熱電子および光子の生成を結果として生じる。制御されないまま残され、暴走イオン化は、さらに、プラズマ122内のイオン数を増やし、プラズマ122のインピーダンスの落下および後に電流の上昇を結果として生じる。これは、プラズマ122内に(熱電子および光子が発生させられる位置において)アークの傾向にある負の抵抗の領域を作る(プラズマ122のインピーダンスは低く、電流は、電力発生器114の出力インピーダンスによってのみ制限される)。アークが発生する場合において、ターゲット材料の孔食、剥がれ落ち、ひび割れ、および局所的な熱しのような所望しない影響が起こり得る。さらに、アーク開始時、基板へのコーティング材料のスパッタリングは中断する。
【0031】
一局面において、本発明は、図1の電力発生器114のような電力発生器の動作の制御のための欠陥処理システムに関する。本発明に従い、図1のプロセッサ110のようなプロセッサは、電力発生器114の動作に影響するためにコマンド信号を生成する。図1の実施形態において、メモリ130は、プロセッサ110と信号通信状態にある。メモリ130は、スパッタリングシステムの動作以前に、欠陥処理アルゴリズムを記憶するために使用される。メモリ130は、欠陥処理アルゴリズムのようなコンピュータコードを記憶可能な、例えば、フラッシュメモリ装置であり得る。代替的な実施形態において、欠陥処理アルゴリズムは、プロセッサ110内のメモリ内に存在する。図1の実施形態において、ユーザインターフェース132は、プロセッサ110と信号通信の状態にある。オペレータは、例えば、電力発生器114の機能を監視するために、および/またはメモリ130内に記憶された欠陥処理アルゴリズムのパラメータを修正するために、ユーザインターフェース132を使用し得る。本発明の一実施形態において、オペレータは、コンピュータソースコードをリコンパイルすること無く、欠陥処理アルゴリズムのパラメータを修正する。
【0032】
一実施形態において、プロセッサ110は、ディスプレーを有するコンピュータシステムの一部であり、それによってオペレータは、電力発生器114の動作特性を監視、および、または、修正し得る。代替的な実施形態において、プロセッサ110は、電力発生器114の一構成要素である。
【0033】
本発明の一例示的な実施形態において、図1の欠陥処理システム136は、電力発生器114の動作を制御するように適用される。欠陥制御システム136は、一期間内においてスパッタリングシステム100から複数の欠陥状態信号を受信する。複数の欠陥状態信号は、欠陥処理アルゴリズムと共に処理され、プロセッサ110は、電力発生器114の動作特性に影響する少なくとも1つのコマンド信号を生成する。そのような実施形態において、プロセッサ110は、スパッタリングシステム100の電力発生器114から複数の欠陥状態信号を受信し得る。
【0034】
代替的な実施形態において、電力発生器114は、欠陥処理システム136のプロセッサ110と信号通信状態にある独立したプロセッサを含む。独立したプロセッサは、電力発生器114の動作を制御する。そのような実施形態において、独立したプロセッサは、欠陥処理システム136のプロセッサ110から制御コマンドを受信し得る。
【0035】
複数の欠陥状態信号は、スパッタリングシステム100の動作中、一期間(固定の、または不定の)内において起こる欠陥信号を表す。一実施形態において、その期間は固定される。例えば、複数の欠陥状態信号は、全て、プロセッサ110の一クロックサイクル中に受信される信号であり得る。そのような一実施形態において、一クロックサイクルは、9マイクロ秒である。受信された欠陥状態信号および欠陥処理アルゴリズムに基き、プロセッサ110は、電力発生器114の動作特性に影響する少なくとも1つのコマンド信号を生成する。プロセッサ110が1つ以上の適切なコマンド信号を生成し、次の一期間が過ぎた後、プロセッサ110は、後に処理される新しい欠陥状態信号を有し得る。この新しい欠陥状態信号のセットは、プロセッサ110の次の一クロックサイクル中に起こる欠陥状態信号を表す。スパッタリングシステム100の動作状況が変更された場合、その新しい欠陥状態信号のセットは、以前の欠陥状態信号セットと異なり得る。さらに、このように、欠陥処理システム136は、複数の欠陥状態信号に応答して、新しい、または更新されたコマンド信号を生成し得る。
【0036】
本発明の欠陥処理アルゴリズムは、以下のベクトルとして収集されるm個の欠陥状態信号を処理するように設計される。
【0037】
【数1】

各々の欠陥状態信号Fは、スパッタリングシステム100、またはそのサブシステムによって生成され得る特定の欠陥と対応する。例えば、電力発生器114の出力電圧が閾値電圧を超える場合、欠陥が発生される。本発明に従う欠陥処理システムを用いるオペレータは、パッシェン曲線を基に、アーク放電が起こる電圧からやや低い電圧として、閾値電圧を特定し得る。このように、オペレータは、欠陥処理システム136へアーク放電が間もなく起こり得ることを警告として欠陥を設定し得る。
【0038】
欠陥状態信号は、システムの様々な部分のスパッタリングシステムにおいて直面し得る。例えば、欠陥状態信号は、限定はされないが、安全インターロックインジケータ、設定ポイントの達成不可、プラズマチャンバ内においてのアークの感知、ドレインソース電圧(VDS)、センスブロックケーブル切断、システムのプラズマ点火不可、電力発生器出力電圧の特定のリミットの超過、電力発生器出力電流の特定のリミットの超過、電力発生器出力電流密度の特定のリミットの超過、フラックス測定の特定のリミットの超過のプラズマ内のフラックスセンサによる記録、および、特定のリミットの超過に用いるスパッタリングにおけるターゲット使用分数を含み得る。
【0039】
一般的に、図1のプロセッサ110は、信号の応答に対して行われる行動を決定するために、欠陥処理アルゴリズムFHAを用い、各欠陥状態信号Fを処理する。欠陥状態信号Fに基き、欠陥処理アルゴリズムFHAは、電力発生器114の動作に関するn個のコマンド信号をまずはじめに生成する。コマンド信号CSは、以下のベクトルとして収集される。
【0040】
【数2】

様々なコマンド信号は、スパッタリングシステムにおいて欠陥処理システムによって生成され得る。例えば、生成されるコマンド信号は、限定はされないが、電力発生器によっての出力される出力電圧、電流、電流密度の制御、プラズマチャンバに供給される希ガスのフローレートまたは反応ガスの修正、RF電力発生器の動作パラメータの修正、ならびに、DC電力発生器の動作パラメータの修正を含み得る。
【0041】
一部の実施形態において、コマンド信号ベクトルCSを生成するための欠陥処理アルゴリズムのインプリメンテーションは、欠陥状態信号ベクトルFSに対して少なくとも1つの数学的な演算を行うことを含む。
【0042】
一部の実施形態において、欠陥処理アルゴリズムは、以下の欠陥処理マトリクスFMを用いる。
【0043】
【数3】

FMnmは、欠陥状態信号mの応答に対するコマンド信号nに関する欠陥処理マトリクスパラメータを表す。これらの実施形態において、コマンド信号ベクトルCSを生成することは、欠陥処理マトリクスFMと欠陥状態信号ベクトルFSを掛けることを含み、
【0044】
【数4】

最終的なコマンド信号ベクトルCSは、以下の値を有する。
【0045】
【数5】

本発明のこれらの実施形態において、欠陥処理アルゴリズムのインプリメンテーションは、欠陥状態信号ベクトルFS(数式1)および欠陥処理マトリクスFM(数式3)を用いて数学的な演算(例えば、線形代数計算)を行うことを含み得る。実施される数学的な演算は、(限定はされないが、)以下のものを含む。AND、OR、XOR、NOT、掛算、足し算、引き算、割算、等しい、大なり、小なり、等しくない、大なりまたは等しい、小なりまたは等しい、最大、および最小である。
【0046】
そのような一実施形態において、コマンド信号ベクトルCSを生成するための欠陥処理アルゴリズムのインプリメンテーションは、以下の数学的な演算を含む。
【0047】
【数6】

この実施形態において、プロセッサ110は、どのFMnm要素が、各々のコマンド信号CSの中で最大なのかを決定し、そして各々の最大値は、コマンド信号として示される。この実施形態が示すように、欠陥処理アルゴリズムは、複数の欠陥状態信号に応答して単一のコマンド信号を生成し得る。これは、例えば、n=1(ベクトルCS=CSおよび行列FM=(FM11 FM12 … FM1m)の場合、起こる。
【0048】
図3は、本発明に従う電力発生器の制御のための方法を示すフローチャート300である。図3の方法は、312から始まり、一期間内において複数の欠陥状態信号を受信するステップ302を開始する。ステップ302の一実施形態における複数の欠陥状態信号は、欠陥状態信号ベクトルによって表される。
【0049】
図3の方法の一インプリメンテーションにおいて、欠陥処理アルゴリズムは、例えば、図1のメモリ130のようなメモリからステップ306において取得される。図3のステップ304において、欠陥状態信号は、欠陥処理アルゴリズムを用いて処理される。ステップ308において、少なくとも1つのコマンド信号が生成される。代替的な実施形態において、欠陥処理アルゴリズムを入手するステップ306は、オプションであり、アルゴリズムは、欠陥処理アルゴリズムを用いて欠陥状態信号を処理するために使用されるプロセッサにおいてすでに記憶される。
【0050】
本発明のこの実施形態において、コマンド信号は、プロセッサによって同時に生成され(308)、後に電力発生器に出力される(310)。代替的に、コマンド信号は、プロセッサが欠陥処理アルゴリズムのインプリメンテーションに関する数学的な演算を完了した後、システムの一クロックサイクルの末に電力発生器へ出力され得る。
【0051】
コマンド信号が生成されるステップ308の後、本方法の一部または全てのステップは、ステップ314に従って反復され得る。この実施形態において、図3の方法は、一期間(期間はt+1に等しい)内において複数の欠陥状態信号を受信することによってステップ302を反復する。本発明の代替的な実施形態において、他のステップまたは本方法のステップの組み合わせは、反復され得る。
【0052】
本方法のオプションのステップは、欠陥処理アルゴリズムを更新するステップ320を含む。更新ステップは、例えば、スパッタリングシステムの動作中にオペレータによって行われ得る。オペレータは、アルゴリズムに関するソフトウェアをリコンパイルすること無しに、欠陥処理アルゴリズムのパラメータを修正することによって欠陥処理アルゴリズムを更新し得る。一実施例において、オペレータは、図2のパッシェン曲線200のようなパッシェン曲線から識別される変化に基き、欠陥処理アルゴリズムのパラメータを更新し得る。この実施例において、オペレータは、プラズマチャンバに電力発生器によって供給される電流密度の変更のためのコマンド信号が、アーク放電の不発生を確実にするために閾値レベル以下であることを確実にするためにそのパラメータを変更し得る。
【0053】
一実施形態において、本発明に従う図3の方法は、以下のベクトルによって表される複数の欠陥状態信号を受信することを含む。
【0054】
【数7】

本例示において、欠陥状態ベクトルFはゼロの値と等しく、それは、安全インターロック欠陥インジケータに欠陥が無いことを示す。また、Fは1の値を有し、それは、電力発生器114が、設けられたセットポイントに達成することが可能でないことを示す。Fは1の値を有し、アークがプラズマチャンバ112において感知されたことを示す。Fはゼロの値を有し、ドレインソース電圧(VDS)の存在の有無において欠陥が存在しないことを示す。Fは0の値を有し、センスブロックケーブルが切断されていないことを示す。そして、Fは0の値を有し、システムがプラズマを点火し得るか否かにおいて欠陥が存在しないことを示す。
【0055】
本発明は、欠陥処理アルゴリズムを用いて欠陥状態ベクトル等式(7)を処理する。上記の欠陥状態信号ベクトルを受信する本発明の実施形態は、以下に示すパラメータ値を有する欠陥処理行列FMを特徴とする欠陥処理アルゴリズムFHAを備える。
【0056】
【数8】

このケースにおいて、一部のパラメータ値は、物理的な意味を有する。例えば、FM42およびFM43のパラメータ値は、それぞれ電圧レベル400ボルトおよび200ボルトを表し、欠陥アルゴリズムは、それらをプラズマチャンバに出力することを電力発生器に命令し得る。
【0057】
このケースにおいて、電力発生器の動作に影響するための4つのコマンド信号は、下記のように生成される。
【0058】
【数9】

CS=0は、電力発生器114全体を無効化するために生成されるコマンド信号が無いことを示し、CS=1は、電力発生器のDC出力を無効化するコマンド信号であり、CS=0は、オペレータがDC出力をイネーブルにすることを防ぐために生成されるコマンド信号(CSをゼロに変更)が無いことを示す。そして、CS=400は、電力発生器114が電力発生器114の出力信号を400ボルトに減少させる(ロールバック)コマンド信号である。
【0059】
図4は、欠陥処理アルゴリズム406と特定の欠陥タイプ408〜418と特定のコマンド信号402との関係を示す図400である。図4が示すように、欠陥処理アルゴリズム406は、複数の欠陥および多様なタイプの欠陥を提供され得る。図4は、6タイプの欠陥を示す。これらの欠陥のタイプは、局所低電圧供給欠陥408、システム環境欠陥410、制御アルゴリズム欠陥412、アーク処理欠陥414、センスブロック欠陥416および電力変換器欠陥418である。
【0060】
各々の欠陥タイプは、多様な状況の下において起こり得る。局所低電圧供給欠陥408は、例えば、供給温度が特定の値超過の場合、電気接触器が閉じていない場合、または電力障害の場合において起こり得る。システム環境欠陥410は、オープンインターロックストリングの存在時において、または制御ポートとの通信が失われる場合において起こり得る。制御アルゴリズム欠陥412は、例えば、電力発生器が特定のセットポイントに到達することが可能でない場合、最高電流値に到達する場合、または最高電力値に到達する場合において、起こり得る。アーク処理欠陥414は、例えば、アークが発生する場合、またはアーク処理回路との通信が失われる場合において起こり得る。センスブロック欠陥416は、プロセッサとセンスブロックとの間の通信が失われる場合、またはセンスブロックケーブルが非接続とされる場合において、起こり得る。図4の電力変換器に関する欠陥418は、電力変換器において信号に対してのゲインが測定されない場合、電力変換器が同期されない場合、電力変換器との通信が乱されることが決定される場合、電力変換器との通信が失われる場合、電力変換器が正常でないことが決定される場合、またはVDSの生成が原因で、起こり得る。
【0061】
図4の欠陥処理アルゴリズム406は、複数の欠陥状態信号タイプ408〜418に対する応答として4つまでのコマンド信号402を生成可能である。コマンド信号402は、システム出力無効化、電力ブロック出力無効化、出力イネーブル防止、および出力駆動ロールバックを含む。コマンド信号は、バイナリー形態(すなわち、ある物を無効化するか否かを特定する)またはスカラー形態(すなわち、電圧を特定の量分減らす)を有し得る。図4において示されるような欠陥処理アルゴリズム406は、図3の方法の実施形態、および/または図1の欠陥処理システム136の実施形態において使用され得る。
【0062】
変化、修正、または他のインプリメンテーションは、本発明の精神および範囲から逸脱せずに用いられ得る。従って、本発明は、前述の例示的記載のみならず、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって規定される。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】図1は、本発明の例示的な実施形態に従うスパッタリングシステムの電力発生器と通信状態にあるプロセッサの略図である。
【図2】図2は、スパッタリング動作におけるプラズマの多様な動作状況領域を示す電圧対電流密度のパッシェン曲線である。
【図3】図3は、本発明に従う方法の例示的な実施形態のコンピュータインプリメンテーションを示すフローチャートである。
【図4】図4は、本発明の例示的な実施形態に従う複数の欠陥、欠陥処理アルゴリズム、およびコマンド信号を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力発生器の動作を制御するための方法であって、該方法は、
一期間内においてスパッタリングシステムから複数の欠陥状態信号を受信することと、
欠陥処理アルゴリズムを用いて該複数の欠陥状態信号を処理することと、
電力発生器の動作特性に影響するための少なくとも1つのコマンド信号を生成することと
を包含する方法。
【請求項2】
前記電力発生器の動作中において前記欠陥処理アルゴリズムのパラメータを修正することをさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記欠陥処理アルゴリズムの前記パラメータが、ソースコードをリコンパイルせずに修正される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記処理するステップが、線形代数計算を行うことを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記処理するステップが、数学的な演算を行うことを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記数学的な演算が、AND、OR、XOR、NOT,掛算、足し算、引き算、割算、等しい、大なり、小なり、等しくない、大なりまたは等しい、小なりまたは等しい、最大、および最小より構成される群から選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
メモリにおいて前記欠陥処理アルゴリズムを記憶することをさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
メモリから前記欠陥処理アルゴリズムを引き出すことをさらに包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つのコマンド信号が、複数のコマンド信号を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のコマンド信号が、同時に生成される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の欠陥状態信号が、前記欠陥処理アルゴリズムを用いて同時に処理される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記電力発生器が、DC電力発生器である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記電力発生器が、RF電力発生器である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記複数の欠陥状態信号が、1つ以上の欠陥タイプに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
スパッタリングシステムの電力発生器を制御するための欠陥処理システムであって、該欠陥処理システムは、
一期間内において該スパッタリングシステムから複数の欠陥状態信号を受信するために該電力発生器と信号通信状態にあるプロセッサであって、該プロセッサは、欠陥処理アルゴリズムを用いて該複数の欠陥状態信号を処理することによって該電力発生器の動作特性に影響するための少なくとも1つのコマンド信号を生成する、プロセッサを備える、欠陥処理システム。
【請求項16】
前記欠陥処理アルゴリズムのパラメータが、前記スパッタリングシステムの動作中においてオペレータによって特定される、請求項15に記載の欠陥処理システム。
【請求項17】
前記欠陥処理アルゴリズムのパラメータを修正することが、ソースデータのリコンパイルを要求しない、請求項15に記載の欠陥処理システム。
【請求項18】
処理が、線形代数計算を備える、請求項15に記載の欠陥処理システム。
【請求項19】
処理が、数学的な演算を行うことを備える、請求項15に記載の欠陥処理システム。
【請求項20】
前記数学的な演算が、AND、OR、XOR、NOT,掛算、足し算、引き算、割算、等しい、大なり、小なり、等しくない、大なりまたは等しい、小なりまたは等しい、最大、および最小より構成される群から選択される、請求項19に記載の欠陥処理システム。
【請求項21】
前記プロセッサが、前記電力発生器において一構成要素である、請求項15に記載の欠陥処理システム。
【請求項22】
前記欠陥処理アルゴリズムを記憶するためのメモリをさらに備える、請求項15に記載の欠陥処理システム。
【請求項23】
前記複数の欠陥状態信号が、ベクトル信号である、請求項15に記載の欠陥処理システム。
【請求項24】
複数のコマンド信号が、前記プロセッサによって生成される、請求項15に記載の欠陥処理システム。
【請求項25】
前記複数のコマンド信号が、同時に生成される、請求項24に記載の欠陥処理システム。
【請求項26】
前記複数の欠陥状態信号が、前記欠陥処理アルゴリズムを用いて同時に処理される、請求項15に記載の欠陥処理システム。
【請求項27】
前記欠陥処理アルゴリズムを修正するための、前記プロセッサと信号通信の状態にあるユーザインターフェースをさらに備える、請求項15に記載の欠陥処理システム。
【請求項28】
前記欠陥処理システムが、前記電力発生器を制御する、請求項15に記載の欠陥処理システム。
【請求項29】
前記電力発生器が、DC電力発生器である、請求項15に記載の欠陥処理システム。
【請求項30】
前記電力発生器が、RF電力発生器である、請求項15に記載の欠陥処理システム。
【請求項31】
前記動作特性が、システム出力無効化、電力ブロック出力無効化、出力イネーブル防止、および出力駆動ロールバックパーセントより構成される群から選択される、請求項15に記載の欠陥処理システム。
【請求項32】
前記欠陥状態信号が、1つ以上の欠陥タイプに対応する、請求項15に記載の欠陥処理システム。
【請求項33】
スパッタリングシステムの電力発生器を制御するための欠陥処理システムであって、該欠陥処理システムは、
一期間内において該スパッタリングシステムから複数の欠陥状態信号を受信する手段と、
欠陥処理アルゴリズムおよび複数の欠陥状態信号に基いて該電力発生器の動作特性に影響するための少なくとも1つのコマンド信号を生成する手段と
を備える、欠陥処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−502916(P2007−502916A)
【公表日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523984(P2006−523984)
【出願日】平成16年8月18日(2004.8.18)
【国際出願番号】PCT/US2004/026684
【国際公開番号】WO2005/019495
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(592053963)エム ケー エス インストルメンツ インコーポレーテッド (114)
【氏名又は名称原語表記】MKS INSTRUMENTS,INCORPORATED
【Fターム(参考)】