説明

スピロピペリジン化合物およびその医薬用途

本発明は、一般式(I)


[式中、Rは水素原子、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基または置換基を有していてもよい環状基を表わし、環Aは置換基を有していてもよい5〜8員の環状基を表わす。]
で示されるスピロピペリジン化合物、その塩、そのN−オキシド体、その四級アンモニウム塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグに関する。
般式(I)で示される化合物は、ケモカイン受容体拮抗作用を有しており、各種炎症、自己免疫疾患、アレルギー疾患等の免疫疾患またはHIV感染の予防および/または治療に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)

[式中、Rは水素原子、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基または置換基を有していてもよい環状基を表わし、環Aは置換基を有していてもよい5〜8員の環状基(ただし、3位でスピロ結合した2,5−ジケトピペラジンを除く。)を表わし、環Aはさらに環Bと縮合していてもよく、環Bは置換基を有していてもよい3〜8員の単環式炭素環または複素環を表わす。]
で示されるスピロピペリジン化合物、その塩、そのN−オキシド体、その四級アンモニウム塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項2】
環Aが、置換基を有していてもよい5〜8員の複素環である請求の範囲1記載のスピロピペリジン化合物、その塩、そのN−オキシド体、その四級アンモニウム塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項3】
環Aが、置換基を有していてもよい5〜8員の含窒素複素環である請求の範囲2記載のスピロピペリジン化合物、その塩、そのN−オキシド体、その四級アンモニウム塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項4】
環Aが、


はそれぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、保護されていてもよい水酸基、保護されていてもよいカルボキシ基、置換されていてもよいカルバモイル基または置換基を有していてもよい環状基を表わすか、RとRは一緒になって、

(基中、QおよびQはそれぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、保護されていてもよい水酸基、保護されていてもよいカルボキシ基、置換されていてもよいカルバモイル基または置換基を有していてもよい環状基を表わす。)を表わし、環Bは置換基を有していてもよい3〜8員の単環式炭素環または複素環を表わす。ただし、環Aが、


る。]
で示される請求の範囲3記載のスピロピペリジン化合物、その塩、そのN−オキシド体、その四級アンモニウム塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項5】
環Aが、

[式中、全ての記号は請求の範囲4の記載と同じ意味を表わす。]
で示される請求の範囲4記載のスピロピペリジン化合物、その塩、そのN−オキシド体、その四級アンモニウム塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項6】
環Aが、

[式中、Nは窒素原子を表わし、RNAは、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、保護されていてもよい水酸基、保護されていてもよいカルボキシ基、置換されていてもよいカルバモイル基または置換基を有していてもよい環状基を表わし、Aは、

(式中、矢印は、Nと結合可能な位置を表わし、RA1、RA2およびRA3はそれぞれ独立して、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、保護されていてもよい水酸基、保護されていてもよいカルボキシ基、置換されていてもよいカルバモイル基または置換基を有していてもよい環状基を表わすか、RA2およびRA3は一緒になって、

(基中、QA1およびQA2はそれぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、保護されていてもよい水酸基、保護されていてもよいカルボキシ基、置換されていてもよいカルバモイル基または置換基を有していてもよい環状基を表わす。ただし、QA1およびQA2の少なくとも一方は、水素原子を表わさないものとする。)を表す。]
で示される請求の範囲3記載のスピロピペリジン化合物、その塩、そのN−オキシド体、その四級アンモニウム塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項7】
が、置換基を有していてもよいC1〜10の脂肪族炭化水素基である請求の範囲1記載のスピロピペリジン化合物、その塩、そのN−オキシド体、その四級アンモニウム塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項8】
が、置換基を有していてもよい5〜10員の単環または二環式の環状基である請求の範囲1記載のスピロピペリジン化合物、その塩、そのN−オキシド体、その四級アンモニウム塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項9】
が、置換基を有していてもよい3〜10員の単環または二環式の環状基によって置換された炭素数1〜6のアルキル基である請求の範囲1記載のスピロピペリジン化合物、その塩、そのN−オキシド体、その四級アンモニウム塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項10】
請求の範囲1記載のスピロピペリジン化合物、その塩、そのN−オキシド体、その四級アンモニウム塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグを含有してなる医薬組成物。
【請求項11】
ケモカイン受容体拮抗剤である請求の範囲10記載の医薬組成物。
【請求項12】
ケモカイン受容体がCCR5である請求の範囲11記載の医薬組成物。
【請求項13】
ヒト免疫不全ウィルス感染の予防および/または治療剤である請求の範囲10記載の医薬組成物。
【請求項14】
後天性免疫不全症候群の予防および/または治療剤である請求の範囲10記載の医薬組成物。
【請求項15】
後天性免疫不全症候群の病態進行抑制剤である請求の範囲10記載の医薬組成物。
【請求項16】
ケモカイン受容体がCCR2である請求の範囲11記載の医薬組成物。
【請求項17】
動脈硬化または腎症の予防および/または治療剤である請求の範囲10記載の医薬組成物。
【請求項18】
請求の範囲1記載のスピロピペリジン化合物、その塩、そのN−オキシド体、その四級アンモニウム塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、プロテアーゼ阻害薬、逆転写酵素阻害薬、インテグラーゼ阻害薬、フュージョン阻害薬および/またはケモカイン阻害薬から選ばれる1種または2種以上とを組み合わせてなる医薬。
【請求項19】
請求の範囲1記載のスピロピペリジン化合物、その塩、そのN−オキシド体、その四級アンモニウム塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグの有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする、哺乳動物におけるCCR5またはCCR2に起因する疾患の予防および/または治療方法。
【請求項20】
CCR5またはCCR2に起因する疾患の予防および/または治療剤を製造するための請求の範囲1記載のスピロピペリジン化合物、その塩、そのN−オキシド体、その四級アンモニウム塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグの使用。

【国際公開番号】WO2004/092169
【国際公開日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【発行日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−505481(P2005−505481)
【国際出願番号】PCT/JP2004/005493
【国際出願日】平成16年4月16日(2004.4.16)
【出願人】(000185983)小野薬品工業株式会社 (180)
【Fターム(参考)】