説明

スピロ環化合物及びその医薬用途

【課題】GPR40機能を調節する薬剤、特にGPR40作動薬(アゴニスト)として糖尿病、高血糖、耐糖能異常、空腹時血糖異常等の治療剤又は予防剤を提供する。
【解決手段】例えば下式で表される反応で得られるスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物が例示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式[Ia]で表されるスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【化1】

[式中、
は、
(1)水素原子、
(2)C−Cアルキル基、
(3)C−Cアルケニル基、
(4)C−Cアルキニル基、
(5)C−Cアルコキシ基、
(6)ヒドロキシC−Cアルキル基、
(7)C−Cアルコキシ(C−C)アルキル基、
(8)―CONR1112(R11及びR12は、同一又は異なって、水素原子又はC−Cアルキル基である。)、
(9)フェニル基、又は、
(10)窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を有する5員環ヘテロアリール基であり、該5員環ヘテロアリール基は、C−Cアルキル基で置換されてもよく、
は、
(1)ハロゲン原子、
(2)C−Cアルキル基、
(3)水酸基、又は、
(4)C−Cアルコキシ基であり、
pは、0、1、2又は3であり、
Xは、炭素原子又は窒素原子であり、
m1は、0、1又は2であり、
m2は、0又は1であり、
スピロ環ABは、
(1)ヒドロキシ基、
(2)C−Cアルキル基、
(3)C−Cアルコキシ基、及び
(4)オキソ基
からなる群より選ばれる同一又は異なる1乃至5個の置換基により置換されてもよく、
n1は、0、1、2、3又は4であり、
n2は、1、2、3又は4であり、
n3は、0、1又は2であり、
かつ、n2+n3は、2、3又は4であり、
結合
【化2】

は、1重結合又は2重結合(但し、連続する3つの炭素原子においてアレン結合
【化3】

は形成しない。)である。]
【請求項2】
スピロ環ABが、
【化4】

[式中、各記号は前記記載のとおりである。]で表される請求項1記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項3】
スピロ環ABにおける環Aの2重結合の数が0又は1である請求項1又は2記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項4】
スピロ環ABにおける環Bの2重結合の数が0又は1である請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項5】
n3が、1又は2である請求項1乃至4のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項6】
スピロ環ABが、同一又は異なる1乃至3個の置換基により置換されてもよい請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項7】
が、
(1)水素原子、
(2)C−Cアルキル基、
(3)C−Cアルケニル基、
(4)C−Cアルキニル基、
(5)C−Cアルコキシ基、
(6)C−Cアルコキシ(C−C)アルキル基、
(7)―CONR1112(R11及びR12は、同一又は異なって、水素原子又はC−Cアルキル基である。)、又は、
(8)窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を有し、C−Cアルキル基で置換されてもよい5員環ヘテロアリール基である請求項1乃至6のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項8】
が、
(1)水素原子、
(2)C−Cアルケニル基、
(3)C−Cアルキニル基、
(4)C−Cアルコキシ基、又は、
(5)窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を有し、C−Cアルキル基で置換されてもよい5員環ヘテロアリール基である請求項1乃至7のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項9】
pが、0又は1である請求項1乃至8のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項10】
が、
(1)C−Cアルキル基、
(2)水酸基、又は、
(3)C−Cアルコキシ基である請求項1乃至9のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項11】
m1が、0又は1である請求項1乃至10のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物と、医薬上許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項13】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を有効成分として含有してなるGPR40作動薬。
【請求項14】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を有効成分として含有してなるインスリン分泌促進剤又は血糖降下剤。
【請求項15】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を有効成分として含有してなる糖尿病、高血糖、耐糖能異常及び空腹時血糖異常からなる群から選ばれる疾患の治療剤又は予防剤。
【請求項16】
GPR40作動薬を製造するための、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物の使用。
【請求項17】
インスリン分泌促進剤又は血糖降下剤を製造するための、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物の使用。
【請求項18】
糖尿病、高血糖、耐糖能異常及び空腹時血糖異常からなる群から選ばれる疾患の治療剤又は予防剤を製造するための、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物の使用。
【請求項19】
医薬上有効量の、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を哺乳動物に投与することを含む、GPR40を活性化する方法。
【請求項20】
医薬上有効量の、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を哺乳動物に投与することを含む、インスリン分泌促進方法又は血糖降下方法。
【請求項21】
医薬上有効量の、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のスピロ環化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を哺乳動物に投与することを含む、糖尿病、高血糖、耐糖能異常及び空腹時血糖異常からなる群から選ばれる疾患の治療方法又は予防方法。

【公開番号】特開2010−270137(P2010−270137A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−165678(P2010−165678)
【出願日】平成22年7月23日(2010.7.23)
【分割の表示】特願2008−273676(P2008−273676)の分割
【原出願日】平成20年10月24日(2008.10.24)
【出願人】(000004569)日本たばこ産業株式会社 (406)
【Fターム(参考)】