説明

スピロ複素環化合物

本発明は、一般式(I)(式中、DおよびGは、置換基を有していてもよい環状基、または置換基を有していてもよいアルキル基を表わし、WおよびYは、結合手または主鎖の原子数1〜4のスペーサーを表わし、環Aおよび環Bは、少なくとも1個の炭素原子および少なくとも1個の窒素原子を含有してなる、置換基を有していてもよい複素環を表わし、環Aと環Bは1個のスピロ炭素原子を共有する。)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体、それらの溶媒和物、またはそれらのプロドラッグに関する。一般式(I)で示される化合物はMBRに親和性を有するため、ストレスに起因する疾患の予防および/または治療薬として有用である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)

(式中、DおよびGは、それぞれ独立して、置換基を有していてもよい環状基、または置換基を有していてもよいアルキル基を表わし、WおよびYは、それぞれ独立して、結合手または主鎖の原子数1〜4のスペーサーを表わし、環Aおよび環Bは、それぞれ独立して、少なくとも1個の炭素原子および少なくとも1個の窒素原子を含有してなる、置換基を有していてもよい複素環を表わし、環Aと環Bは1個のスピロ炭素原子を共有する。)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体、それらの溶媒和物、またはそれらのプロドラッグ。
【請求項2】
一般式(I)中の、置換基を有していてもよい

(式中、左向きの矢印はWと結合し、右向きの矢印はYと結合することを表わし、その他の記号は請求の範囲1記載の記号と同じ意味を表わす。)で示される基が、

(各式中、左向きの矢印はWと結合し、右向きの矢印はYと結合することを表わす。)で示される置換基を有していてもよい基である請求の範囲1記載の化合物。
【請求項3】
Dおよび/またはGが、置換基を有していてもよい、(1)C3〜10の単環または二環式炭素環、または(2)酸素原子、窒素原子および硫黄原子から選択される1〜5個のヘテロ原子を含む、3〜10員の単環または二環式複素環である請求の範囲1記載の化合物。
【請求項4】
Dおよび/またはGが、置換基を有していてもよいベンゼン環である請求の範囲3記載の化合物。
【請求項5】
Wが、主鎖の原子数1〜4の、水素結合受容基を含むスペーサーである請求の範囲1記載の化合物。
【請求項6】
Wが、

(各式中、Xは酸素原子または硫黄原子を表わし、Eは水素原子または置換基を表わし、R101およびR102はそれぞれ独立して、水素原子または置換基を表わし、pは0または1〜2の整数を表わし、qは0または1〜3の整数を表わし、左向きの矢印はDと結合し、右向きの矢印は環Aと結合することを表わす。)である請求の範囲5記載の化合物。
【請求項7】
Yが、結合手またはメチレン基である請求の範囲1記載の化合物。
【請求項8】
一般式(Ia)

(式中、Rは置換基を表わし、mは0または1〜6の整数を表わし、Zは炭素原子、窒素原子、硫黄原子または酸素原子を表わし、その他の記号は請求の範囲1記載の記号と同じ意味を表わす。)で示される請求の範囲1記載の化合物。
【請求項9】
一般式(Ia−1)

(式中、全ての記号は請求の範囲1、5および8記載の記号と同じ意味を表わす。ただし、(1)tert−ブチル 1,10−ジオキソ−7−(フェニルスルホニル)−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−カルボキシラート、(2)tert−ブチル 10−(フラン−3−イル)−1−オキソ−7−(フェニルスルホニル)−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−カルボキシラート、および(3)2−ベンジル−3−(2−ヒドロキシエチル)−7−(フェニルスルホニル)−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1,10−ジオンは除く。)で示される請求の範囲8記載の化合物。
【請求項10】
(1)7−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−2−フェニル−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(2)7−[(4−メトキシフェニル)スルホニル]−2−フェニル−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(3)7−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−2−(4−フェノキシベンジル)−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(4)4−[(1−オキソ−2−フェニル−2,7−ジアザスピロ[4.5]−7−デシル)スルホニル]ベンゾニトリル、(5)2−(4−フルオロフェニル)−7−{[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]スルホニル}−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(6)2−フェニル−7−{[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]スルホニル}−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(7)7−{[5−メチル−2−(トリフルオロメチル)フラン−3−イル]スルホニル}−2−フェニル−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(8)7−[(3−クロロベンジル)スルホニル]−2−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(9)4−{[2−(4−クロロフェニル)−1−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.5]−7−デシル]スルホニル}ベンゾニトリル、(10)2−(4−クロロフェニル)−7−{[5−メチル−2−(トリフルオロメチル)フラン−3−イル]スルホニル}−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(11)3−クロロ−4−{[2−(4−クロロフェニル)−1−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.5]−7−デシル]スルホニル}ベンゾニトリル、(12)3−クロロ−4−{[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−オキソ−2,7−ジアザスピロ[4.5]−7−デシル]スルホニル}ベンゾニトリル、(13)2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−[(3,5−ジメチルフェニル)スルホニル]−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(14)2−(4−クロロフェニル)−7−[(4−メトキシフェニル)スルホニル]−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(15)4−({1−オキソ−2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2,7−ジアザスピロ[4.5]−7−デシル}スルホニル)ベンゾニトリル、(16)7−[(4−メトキシフェニル)スルホニル]−2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(17)2−(4−クロロフェニル)−7−[(4−クロロフェニル)スルホニル]−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(18)2−(4−クロロフェニル)−7−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(19)7−[(4−クロロフェニル)スルホニル]−2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(20)7−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(21)2−(4−クロロフェニル)−9−[(4−メトキシフェニル)スルホニル]−6−オキサ−2,9−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(22)9−[(4−クロロフェニル)スルホニル]−2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−オキサ−2,9−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(23)9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−オキサ−2,9−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(24)2−(4−クロロフェニル)−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−オキサ−2,9−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(25)2−[4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−7−[(4−メトキシフェニル)スルホニル]−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(26)2−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−7−[(4−メトキシフェニル)スルホニル]−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、(27)7−[(4−メトキシフェニル)スルホニル]−2−(ピリジンー4−イル)−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン、または(28)2−(5−クロロピリジン−2−イル)−7−[(4−メトキシフェニル)スルホニル]−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オンである請求の範囲9記載の化合物。
【請求項11】
請求の範囲1記載の一般式(I)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体、それらの溶媒和物、またはそれらのプロドラッグを含有してなる医薬組成物。
【請求項12】
ミトコンドリアベンゾジアゼピン受容体を介する疾患の予防および/または治療剤である請求の範囲11記載の医薬組成物。
【請求項13】
ミトコンドリアベンゾジアゼピン受容体を介する疾患が、ストレスに起因する疾患である請求の範囲12記載の医薬組成物。
【請求項14】
ストレスに起因する疾患が、ストレスに起因する中枢性疾患、ストレスに起因する呼吸器系疾患および/またはストレスに起因する消化器系疾患である請求の範囲13記載の医薬組成物。
【請求項15】
ストレスに起因する中枢性疾患が不安関連疾患、睡眠障害、うつ病および/またはてんかんであり、ストレスに起因する呼吸器系疾患が喘息であり、ストレスに起因する消化器系疾患が過敏性腸症候群である請求の範囲14記載の医薬組成物。
【請求項16】
請求の範囲1記載の一般式(I)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体、それらの溶媒和物、またはそれらのプロドラッグと、抗不安薬、抗うつ薬、抗パーキンソン薬、統合失調症治療薬、抗てんかん薬、喘息治療薬、消化性潰瘍治療薬、消化管機能調整薬、止瀉薬、瀉下薬、血圧降下薬、抗不整脈薬、強心薬および排尿障害治療薬から選択される1種または2種以上とを組み合わせてなる医薬。
【請求項17】
請求の範囲1記載の一般式(I)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体、それらの溶媒和物、またはそれらのプロドラッグの有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする、哺乳動物におけるミトコンドリアベンゾジアゼピン受容体を介する疾患の予防および/または治療方法。
【請求項18】
ミトコンドリアベンゾジアゼピン受容体を介する疾患の予防および/または治療剤を製造するための請求の範囲1記載の一般式(I)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体、それらの溶媒和物、またはそれらのプロドラッグの使用。

【国際公開番号】WO2005/047286
【国際公開日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【発行日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−515502(P2005−515502)
【国際出願番号】PCT/JP2004/017209
【国際出願日】平成16年11月12日(2004.11.12)
【出願人】(000185983)小野薬品工業株式会社 (180)
【Fターム(参考)】