説明

スピーカシステム

【課題】スピーカ取り付け金具を使用せずに壁面にアンプ内蔵スピーカを取り付けることの出来るスピーカを提供する。
【解決手段】スピーカシステム1の背面にはACプラグ4と、すべり止めゴム5を設ける。スピーカキャビネット2の底面には低音増強と、スピーカキャビネット2内の放熱を兼ねたバスレフダクト、ボリューム調整用のボリュームつまみを設ける。スピーカキャビネット2の前面には電源ON/OFF用のパワースイッチと、電源ON/OFF確認用のパワーインジケーターを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁面に設置するスピーカシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、壁面にスピーカを設置してスピーカを駆動する為には、壁面にスピーカ取り付け金具をネジなどで固定した後、スピーカを取り付けていた。 又スピーカを駆動するにはスピーカケーブルを介してアンプと接続するか、アンプ内臓スピーカを使用し、ACケーブルを近くのコンセントに繋いでいた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
壁面にスピーカ取り付け金具を取り付けるのは面倒であった。 又、スピーカからはスピーカケーブルあるいはACケーブルが出るため、この配線が面倒であり、外観上も美しくなかった。
本発明は、以上の問題点を解決する為になされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
スピーカシステム(1)のスピーカキャビネット(2)に軽量のスピーカユニット(10)と軽量のAC駆動アンプ(12)、音楽等の信号受信機(13)を設ける。 スピーカユニット(10)の前方には音を拡散する為の拡散器(9)とスピーカユニット(10)保護用の保護ネット(3)を設ける。 スピーカシステム(1)の背面にはACプラグ(4)と、すべり止めゴム(5)を設ける。 ACプラグ(4)の周囲には、スピーカシステム(1)をACプラグ(4)を中心に回転させる為の回転部(11)を設ける。 スピーカキャビネット(2)の底面には低音増強と、スピーカキャビネット(2)内の放熱を兼ねたバスレフダクト(14)、ボリューム調整用のボリュームつまみ(8)を設ける。 スピーカキャビネット(2)の前面には電源ON/OFF用のパワースイッチ(7)と、電源ON/OFF確認用のパワーインジケーター(6)を設ける。
本発明は以上の構成よりなるスピーカシステムである。
【発明の効果】
【0005】
スピーカにはACプラグが付いている為、壁面にあるコンセントにスピーカを直接挿すだけで良く、取り付けや配線の煩わしさがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】 本発明の背面から見た斜視図。
【図2】 本発明の前面から見た斜視図。
【図3】 本発明の側面から見た構造図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明を実施する為の最良の形態について説明する。
スピーカシステム(1)のスピーカキャビネット(2)に軽量のスピーカユニット(10)と軽量のAC駆動アンプ(12)、音楽等の信号受信機(13)を設ける。スピーカユニット(10)の前方には音を拡散する為の拡散器(9)とスピーカユニット(10)保護用の保護ネット(3)を設ける。 スピーカシステム(1)の背面にはACプラグ(4)と、すべり止めゴム(5)を設ける。 ACプラグ(4)の周囲には、スピーカシステム(1)をACプラグ(4)を中心に回転させる為の回転部(11)を設ける。 スピーカキャビネット(2)の底面には低音増強と、スピーカキャビネット(2)内の放熱を兼ねたバスレフダクト(14)、ボリューム調整用のボリュームつまみ(8)を設ける。 スピーカキャビネット(2)の前面には電源ON/OFF用のパワースイッチ(7)と、電源ON/OFF確認用のパワーインジケーター(6)を設ける。 本発明は以上のような構造である。
これを使用する時は、保護ネット(3)を上にして、ACプラグ(4)を壁面の商用電源供給用コンセントに差し込む。 内臓のアンプ(12)や信号受信機(13)の電源はこのACプラグ(4)から供給されると共に、スピーカシステム(1)はコンセントの保持力とすべり止めゴム(5)により壁面に固定される。
音声信号は無線方式による信号やAC電源に重乗した信号を受ける信号受信機(13)から供給される為、このスピーカシステム(1)と音楽プレーヤーなどの間の配線は必要ない。 又、パワースイッチ(7)とボリュームつまみ(8)を有する事により、本スピーカを設置したままで電源のオン・オフやボリューム調整が行なえる。又、スピーカユニット(10)の前面に音の拡散器(9)を設けることにより、コンセントの位置が部屋の隅にあるなど視聴に最適でない所にあっても、広い視聴エリアをカバーする事が出来る。 又、回転部(11)を用いてスピーカシステム(1)を回転させることにより、ACプラグ(4)を壁面のコンセントに挿したままスピーカシステム(1)を視聴に最適な方向に向けることが出来る。 底面にあるバスレフダクト(14)は低音を増強し、小さなスピーカキャビネット(2)内に溜まる、スピーカユニット(10)やアンプ(12)から発する熱をスピーカキャビネット(2)の外に逃がす事が出来る。
以前はマグネットの性能やアンプの性能が悪いため、大きく重くなり、コンセントの保持力だけでアンプ内臓スピーカを保持する事は困難であったが、現在、スピーカシステムは高性能マグネットを使用することにより小型軽量となり、アンプもデジタルアンプを使用することにより小型軽量となる為、以前では困難であったコンセントの保持力のみでアンプ内臓スピーカを壁面に固定する事が可能となった。
【符号の説明】
【0008】
1 スピーカシステム
2 スピーカキャビネット
3 保護ネット
4 ACプラグ
5 すべり止めゴム
6 パワーインジケーター
7 パワースイッチ
8 ボリュームつまみ
9 拡散器
10 スピーカユニット
11 回転部
12 アンプ
13 信号受信機
14 バスレフダクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スピーカシステムにアンプを内蔵し、そのスピーカキャビネット背面にアンプ電源用ACプラグを直接設けたことを特徴とするスピーカシステム。
【請求項2】
請求項1のスピーカシステムにおいて、無線方式による音声信号の信号受信機を内臓する事を特徴とするスピーカシステム。
【請求項3】
請求項1のスピーカシステムにおいて、AC電源に重乗した音声信号の信号受信機を内臓する事を特徴とするスピーカシステム。
【請求項4】
請求項1のスピーカシステムにおいて、ACプラグを中心にスピーカキャビネットを回転させ、スピーカシステムの向きを変えることが出来る事を特徴とするスピーカシステム。
【請求項5】
請求項1のスピーカシステムにおいて、スピーカユニットの前面に拡散器を設けた事を特徴とするスピーカシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−142807(P2012−142807A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−294875(P2010−294875)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(500094510)サンテックジャパン有限会社 (3)
【Fターム(参考)】