説明

スピードコントローラ及びこれを用いた日射遮蔽装置

【課題】主軸の一方向とは反対方向への回転時に第1歯車の主軸への固定を解除する。
【解決手段】主軸18と第1歯車31との間に、主軸の一方向への回転時に第1歯車を主軸に固定し主軸の上記一方向と反対方向への回転時に第1歯車の主軸への固定を解除するワンウェイクラッチ33を設ける。第2歯車とウォームホイール41bを第1回転軸41に一体的に設け、第1回転軸と立体交差し軸方向に移動可能な第2回転軸42にウォーム42aを一体的に設ける。回転速度抑制手段34が主軸及び第1回転軸の回転に伴う第2回転軸の回転速度を抑制し、一対の軸受部36,37が第2回転軸の両端を保持する。主軸の上記一方向と反対方向への回転時であってワンウェイクラッチによる第1歯車の主軸への固定が解除されずに第2回転軸が第1回転軸を介して回転しようとするときに、回転抵抗付与手段38が第2回転軸に対しその回転を停止する方向に抵抗を付与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主軸の回転速度を抑制するスピードコントローラと、このスピードコントローラを用いて、ブラインド、ローマンシェード、ロールスクリーン等の遮蔽部材の下降速度又は上昇速度を抑制する日射遮蔽装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ブラインド部材が昇降コードを介して昇降軸に垂下支持され、操作コードがブラインド部材の昇降動作を行うために昇降軸を回転操作し、クラッチ手段が昇降軸の回転及び停止の切換え、更に操作手段の操作に基づいてクラッチ手段を解除しブラインド部材をその自重により下降可能に構成されたブラインド装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このブラインド装置では、昇降軸の回転を制動する制動装置が昇降軸に連結される。この制動装置は、昇降軸の回転を入力する入力軸と、入力軸に入力した回転を増速して伝達する増速輪列と、増速輪列の一部として回転するとともにその回転速度に応じて外周方向に拡開する回転板部材及びこの回転板部材の周囲に配置され拡開する回転板部材に摺接可能な摺接ケースからなる遠心ガバナーとを有する。また増速輪列にはウォームとウォームホイールが含まれるとともに、遠心ガバナーは、ブラインド部材の自重下降時に、昇降軸に加わる回転負荷が大きくなると回転板部材の摺接ケースへの摩擦力が大きくなり、回転負荷が小さくなると回転板部材の摺接ケースへの摩擦力が小さくなるように構成される。更にブラインド部材が下降する際の昇降軸の回転のみを回転板部材に伝達する一方向回転伝達手段がウォームホイールの内周面に沿うように設けられ、これによりブラインド部材を上昇させる際に、制動装置の制動力を働かせないように構成される。
【0003】
このように構成されたブラインド装置では、ブラインド部材の自重下降時に、所定の位置まで下降していない部分の重量に応じて変化する昇降軸に掛かる回転負荷に対処すべくその制動力を可変する制動装置を昇降軸に連結しているので、昇降軸への回転負荷の大きい下降初期には、大きな制動力が働いてブラインド部材を適度な速度で下降させるとともに、回転負荷の小さい下降終期には制動力が小さくなり、ブラインド部材が滑らかにしかも最後まで確実に下降する。またウォームとウォームホイールとを含む増速輪列と遠心ガバナーとを備えるので、制動装置がコンパクトな構成で、しかも非常に高い増速比が得られるとともに、昇降軸の回転が低速の場合にブレーキ力を極めて小さくすることができ、高速時にブレーキ力を極めて高くすることができる。更に制動装置に一方向回転伝達手段を設け、ブラインド部材を上昇させるときに制動装置の制動力が働かないように構成したので、操作手段を操作してブラインド部材を上昇させるときに軽い操作力で上昇できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3485164号公報(請求項1、段落[0120]、[0122]、[0122]、図3、図8、図9)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の特許文献1に示されたブラインド装置では、操作手段をゆっくり操作してブラインド部材を上昇させると、一方向回転伝達手段が昇降軸の回転力をウォームホイールに伝達してしまうため、即ちブラインド部材が上昇する際の昇降軸の回転を回転板部材に伝達してしまうため、制動装置の制動力が働いて、ブラインド部材を上昇させるときの操作負荷が大きくなるとともに、制動装置の動作により騒音が大きくなるおそれがあった。
【0006】
本発明の目的は、操作コードの操作力により遮蔽部材を上昇又は下降させるときに、操作コードの操作負荷が増大するのを確実に防止できるとともに、回転速度抑制手段の作動により発生する騒音を防止できる、スピードコントローラを用いた日射遮蔽装置を提供することにある。本発明の別の目的は、主軸の一方向とは反対方向への回転時に第1歯車の主軸への固定を確実に解除できるとともに、回転速度抑制手段の作動により発生する騒音を防止できる、スピードコントローラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の観点は、図1〜図4に示すように、ケース27に回転可能に挿通され第1歯車31が嵌入された主軸18と、主軸18と第1歯車31との間に設けられ主軸18の一方向への回転時に第1歯車31を主軸18に固定して主軸18とともに回転させ主軸18の上記一方向とは反対方向への回転時に第1歯車31の主軸18への固定を解除するワンウェイクラッチ33と、主軸18と平行に設けられ第1歯車31に噛合する第2歯車32が一体的に設けられるとともにウォームホイール41bが一体的に設けられた第1回転軸41と、第1回転軸41と立体交差し軸方向に所定量だけ移動可能に設けられかつウォームホイール41bに噛合するウォーム42aが一体的に設けられた第2回転軸42と、第2回転軸42とケース27との間に設けられ主軸18及び第1回転軸41の回転に伴う第2回転軸42の回転速度を抑制する回転速度抑制手段34と、第2回転軸42の両端をその軸方向に摺動可能であってその軸を中心に回転可能に保持する一対の軸受部36,37と、主軸18の上記一方向とは反対方向への回転時であってワンウェイクラッチ33による第1歯車31の主軸18への固定が解除されずに第2回転軸42が第1回転軸41を介して回転しようとするときに第2回転軸42に対しその回転を停止させる方向に抵抗を付与する回転抵抗付与手段38とを備えたスピードコントローラである。
【0008】
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1及び図2に示すように、回転抵抗付与手段38が、一対の軸受部36,37のいずれかに設けられ主軸18の上記一方向とは反対方向への回転時にウォームホイール41bによるウォーム42aの回転に伴って第2回転軸42に発生するスラスト荷重を受ける円錐状のテーパ軸受部38aと、第2回転軸42に設けられ主軸18の上記一方向とは反対方向への回転時に第2回転軸42に発生するスラスト荷重によりテーパ軸受部38aに圧接される円錐状のコーン軸部38bとを有することを特徴とする。
【0009】
本発明の第3の観点は、図5及び図6に示すように、第1又は第2の観点に記載のスピードコントローラ26を収容するヘッドレール12と、このヘッドレール12に回転可能に収容されたスピードコントローラ26の主軸18と、主軸18に昇降コード17を介して垂下された遮蔽部材13と、遮蔽部材13を昇降させるために主軸18を駆動する操作コード22と、主軸18をロック状態又はロック解除状態に切換えて主軸18を回転不能又は回転可能にするクラッチ21とを備えたスピードコントローラを用いた日射遮蔽装置である。
【0010】
本発明の第4の観点は、第1又は第2の観点に記載のスピードコントローラが収容され遮蔽部材を引出し可能に巻取る巻取パイプと、スピードコントローラの主軸を介して巻取パイプを回転可能に支持する一対の支持部材と、巻取パイプに収容され巻取パイプ及び主軸間に介装されかつ遮蔽部材を巻取パイプに巻取る方向に回転させるためのばね力が蓄えられる巻取ばねと、巻取パイプをロック状態又はロック解除状態に切換えて巻取パイプを回転不能又は回転可能にするクラッチと、遮蔽部材の引出し端に取付けられた操作コードとを備えたスピードコントローラを用いた日射遮蔽装置である。
【発明の効果】
【0011】
本発明の第1の観点のスピードコントローラでは、主軸を一方向へ回転させると、ワンウェイクラッチが第1歯車を主軸に固定するので、主軸の回転が第2歯車、第1回転軸、ウォームホイール及びウォームを介して第2回転軸に伝達される。この結果、回転速度抑制手段が第2回転軸の回転速度を抑制するので、主軸の過回転が防止される。一方、主軸を上記一方向と反対方向へ比較的速く回転させると、ワンウェイクラッチがスリップして第1歯車の主軸への固定を解除するので、主軸の回転が第2歯車に伝達されない。この結果、第2回転軸が回転しないので、回転速度抑制手段の作動による主軸の回転速度の抑制が回避される。
【0012】
一方、主軸を上記一方向と反対方向へゆっくり回転させると、ワンウェイクラッチがスリップせずに第1歯車を主軸に固定した状態に保つ場合がある。この場合、主軸の回転が第2歯車、第1回転軸、ウォームホイール及びウォームを介して第2回転軸に伝達されるため、回転速度抑制手段が第2回転軸の回転速度を抑制しようとする。しかし、第2回転軸の回転速度が抑制される前に、回転抵抗付与手段が第2回転軸の回転を停止する方向に抵抗を付与するので、ワンウェイクラッチのスリップが誘発されて、ワンウェイクラッチによる第1歯車の主軸への固定が強制的に解除される。この結果、主軸の上記一方向と反対方向への回転時に第1歯車の主軸への固定を確実に解除できるので、回転速度抑制手段が第2回転軸の回転速度を抑制することはなく、従って、主軸の回転速度の抑制が回避されるので、主軸の回転操作力が増大することはない。また回転速度抑制手段が第2回転軸の回転速度を抑制しないので、回転速度抑制手段の作動により発生する騒音も防止できる。
【0013】
本発明の第2の観点のスピードコントローラでは、主軸を一方向へ回転させると、ワンウェイクラッチが第1歯車を主軸に固定するので、主軸の回転が第2歯車、第1回転軸、ウォームホイール及びウォームを介して第2回転軸に伝達される。このとき回転抵抗付与手段のコーン軸部がテーパ軸受部から離れているため、回転抵抗付与手段は第2回転軸にその回転を停止させる方向に抵抗を付与しないけれども、回転速度抑制手段が第2回転軸の回転速度を抑制するので、主軸の過回転が防止される。一方、主軸を上記一方向と反対方向へ比較的速く回転させると、ワンウェイクラッチがスリップして第1歯車の主軸への固定を解除するので、主軸の回転が第2歯車に伝達されない。この結果、第2回転軸が回転しないので、回転速度抑制手段の作動による主軸の回転速度が抑制されることはなく、回転抵抗付与手段が第2回転軸にその回転を停止させる方向に抵抗を付与することもない。
【0014】
一方、主軸を上記一方向と反対方向へゆっくり回転させると、ワンウェイクラッチがスリップせずに第1歯車を主軸に固定した状態に保たれる場合がある。この場合、主軸の回転が第2歯車、第1回転軸、ウォームホイール及びウォームを介して第2回転軸に伝達されるため、回転速度抑制手段が第2回転軸の回転速度を抑制しようとする。しかし、第2回転軸の回転速度が抑制される前に、回転抵抗付与手段のコーン軸部がテーパ軸受部に圧接され、これにより第2回転軸の回転を停止する方向に抵抗が付与されるので、ワンウェイクラッチのスリップが誘発されて、ワンウェイクラッチによる第1歯車の主軸への固定が強制的に解除される。この結果、主軸の上記一方向と反対方向への回転時に第1歯車の主軸への固定を確実に解除できるので、回転速度抑制手段が第2回転軸の回転速度を抑制することはなく、従って、主軸の回転速度の抑制が回避されるので、主軸の回転操作力が増大することはない。また回転抵抗付与手段のコーン軸部がテーパ軸受部に圧接されても、騒音は殆ど発生しない。更に回転速度抑制手段が第2回転軸の回転速度を抑制しないので、回転速度抑制手段の作動により発生する騒音も防止できる。
【0015】
本発明の第3の観点の日射遮蔽装置では、操作コードを操作して、主軸がロック解除状態になるようにクラッチを切換えると、遮蔽部材がその自重により下降するので、主軸が昇降コードを介して一方向に回転する。主軸が一方向に回転すると、ワンウェイクラッチが第1歯車を主軸に固定するので、主軸の回転が第2歯車、第1回転軸、ウォームホイール及びウォームを介して第2回転軸に伝達される。この結果、回転速度抑制手段が第2回転軸の回転速度を抑制するので、主軸の過回転が防止され、遮蔽部材の下降速度を抑制できる。一方、遮蔽部材をその自重に抗して上昇させるために、操作コードを操作すると、主軸が上記一方向と反対方向に回転する。このとき操作コードを比較的速く操作して、主軸が上記一方向と反対方向へ比較的速く回転すると、ワンウェイクラッチがスリップして第1歯車の主軸への固定を解除するので、主軸の回転が第2歯車に伝達されない。この結果、第2回転軸が回転しないので、回転速度抑制手段の作動による主軸の回転速度の抑制が回避され、操作コードの操作負荷は増大しない。
【0016】
一方、操作コードをゆっくり操作して、主軸が上記一方向と反対方向へゆっくり回転すると、ワンウェイクラッチがスリップせずに第1歯車を主軸に固定した状態に保つ場合がある。この場合、主軸の回転が第2歯車、第1回転軸、ウォームホイール及びウォームを介して第2回転軸に伝達されるため、回転速度抑制手段が第2回転軸の回転速度を抑制しようとする。しかし、第2回転軸の回転速度が抑制される前に、回転抵抗付与手段が第2回転軸の回転を停止する方向に抵抗を付与するので、ワンウェイクラッチのスリップが誘発されて、ワンウェイクラッチによる第1歯車の主軸への固定が強制的に解除される。この結果、主軸の上記一方向と反対方向への回転時に第1歯車の主軸への固定を確実に解除できるので、回転速度抑制手段が第2回転軸の回転速度を抑制することはない。従って、主軸の回転速度の抑制が回避され、主軸の回転操作力が増大しないので、操作コードの操作力による遮蔽部材の上昇時における操作コードの操作負荷の増大を確実に防止できる。また回転速度抑制手段が第2回転軸の回転速度を抑制しないので、回転速度抑制手段の作動により発生する騒音を防止できる。
【0017】
本発明の第4の観点の日射遮蔽装置では、操作コードを操作して、巻取パイプがロック解除状態になるようにクラッチを切換えると、巻取パイプが巻取ばねのばね力により主軸に対して上記一方向と反対方向に回転して遮蔽部材を巻取り、遮蔽部材が上昇するので、主軸が巻取パイプに対して相対的に一方向に回転することになる。主軸が一方向に相対回転すると、ワンウェイクラッチが第1歯車を主軸に固定するので、主軸の回転が第2歯車、第1回転軸、ウォームホイール及びウォームを介して第2回転軸に伝達される。この結果、回転速度抑制手段が第2回転軸の回転速度を抑制するので、巻取パイプの過回転が防止され、遮蔽部材の上昇速度を抑制できる。一方、遮蔽部材を巻取ばねのばね力に抗して下降させるために、操作コードを操作すると、巻取パイプが主軸に対して一方向に回転するので、主軸が上記一方向と反対方向に相対回転することになる。このとき操作コードを比較的速く操作して、主軸が上記一方向と反対方向へ比較的速く相対回転すると、ワンウェイクラッチがスリップして第1歯車の主軸への固定を解除するので、主軸の相対回転が第2歯車に伝達されない。この結果、第2回転軸が回転しないので、回転速度抑制手段の作動による主軸の相対回転速度の抑制が回避され、操作コードの操作負荷は増大しない。
【0018】
一方、操作コードをゆっくり操作して、主軸が上記一方向と反対方向へゆっくり相対回転すると、ワンウェイクラッチがスリップせずに第1歯車を主軸に固定した状態に保つ場合がある。この場合、主軸の相対回転が第2歯車、第1回転軸、ウォームホイール及びウォームを介して第2回転軸に伝達されるため、回転速度抑制手段が第2回転軸の回転速度を抑制しようとする。しかし、第2回転軸の回転速度が抑制される前に、回転抵抗付与手段が第2回転軸の回転を停止する方向に抵抗を付与するので、ワンウェイクラッチのスリップが誘発されて、ワンウェイクラッチによる第1歯車の主軸への固定が強制的に解除される。この結果、主軸の上記一方向と反対方向への相対回転時に第1歯車の主軸への固定を確実に解除できるので、回転速度抑制手段が第2回転軸の回転速度を抑制することはない。従って、主軸の相対回転速度の抑制が回避され、巻取パイプの回転操作力が増大しないので、操作コードの操作力による遮蔽部材の下降時における操作コードの操作負荷の増大を確実に防止できる。また回転速度抑制手段が第2回転軸の回転速度を抑制しないので、回転速度抑制手段の作動により発生する騒音を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明実施形態のスピードコントローラのコーン軸部がテーパ軸受部から離れた状態を示す、カバー部を取外し要部を破断した内部構成図である。
【図2】コーン軸部がテーパ軸受部に圧接された状態を示す、図1に対応する内部構成図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】そのスピードコントローラが日射遮蔽装置のヘッドレールに収容された状態を示す図6のC−C線断面図である。
【図6】その日射遮蔽装置の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。日射遮蔽装置は横型ブラインドである。図5及び図6に示すように、横型ブラインド10は、建物の窓等の開口部の上方の壁面又は天井に取付金具11を介して取付けられるヘッドレール12を有する。このヘッドレール12からは複数枚の水平状スラット13を支持するラダーコード14が垂下される。ラダーコード14は、ヘッドレール12から水平状スラット13の前側に垂下された前コード14aと、ヘッドレール12から水平状スラット13の後側に垂下された後コード14bと、その前コード14aと後コード14bを連結する横コード14cを有する。横コード14cは上下に所定の間隔をあけて複数設けられ、これらの横コード14cによりラダーコード14は全体として梯子状に形成される。複数枚の水平状スラット13は、この梯子状のラダーコード14における複数の横コード14c上にそれぞれ載せられ、複数の水平状スラット13はラダーコード14により上下に均等な所定の間隔をあけて支持される。ラダーコード14を構成する前コード14a及び後コード14bのそれぞれの下端部にはボトルレール16が複数の水平状スラット13と平行になるように水平に取付けられる。またヘッドレール12からは複数の水平状スラット13を貫通し下端がボトルレール16に取付けられた昇降コード17が垂下される。この昇降コード17を上昇させると、その下端に取付けられたボトルレール16が水平状スラット13を順次載せて上昇するように構成される。
【0021】
一方、ヘッドレール12には、このヘッドレール12の長手方向に延びて設けられた主軸18が回転可能に収容される(図5)。この主軸18には昇降コード17を繰出し可能に巻取る巻取ドラム19が嵌着される。また主軸18の一端にはクラッチ21を介してプーリ(図示せず)が嵌着され、このプーリには水平状スラット13を昇降させるために主軸18を回転駆動する操作コード22が巻掛けられる。操作コード22の大部分はヘッドレール12から外部に引出されて垂下される。上記クラッチ21は、主軸18をロック状態又はロック解除状態に切換えるように構成される。クラッチ21が主軸18をロック状態に切換えると、主軸18は回転不能になり、クラッチ21が主軸18をロック解除状態に切換えると、主軸18が回転可能になるように構成される。更にヘッドレール12には、このヘッドレール12の長手方向に延びて設けられたチルト軸23が回動可能に収容される。このチルト軸23にはラダーコード14の上端が巻かれたチルトドラム24が嵌着され、チルト軸23の一端には回動操作棒(図示せず)が連結される。この回動操作棒を操作することによりチルト軸23が回動し、ラダーコード14の前コード14aがチルトドラム24に巻取られ又はチルトドラム24から繰出され、かつ後コード14bがチルトドラム24から繰出され又はチルトドラム24に巻取られて、水平状スラット13の傾斜角を変更できるようになっている。
【0022】
一方、ヘッドレール12にはスピードコントローラ26が収容される(図5)。このスピードコントローラ26は主軸18の他端近傍に設けられる。また主軸18はスピードコントローラ26の一部品を構成する。スピードコントローラ26は、図1〜図3に示すように、ケース27に回転可能に挿通され第1歯車31(平歯車)が嵌入された上記主軸18と、主軸18と第1歯車31との間に設けられたワンウェイクラッチ33と、主軸18と平行に設けられた第1回転軸41と、第1回転軸41と立体交差し軸方向に所定量だけ移動可能に設けられた第2回転軸42と、第2回転軸42とケース27との間に設けられた回転速度抑制手段34と、第2回転軸42の両端を回転可能に保持する一対の軸受部36,37と、第2回転軸42と一方の軸受部36との間に設けられた回転抵抗付与手段38とを備える。ケース27は、ケース本体27aと蓋体27bとからなり、ヘッドレール12に固定される(図3及び図5)。またケース27の中央には、角孔軸39がケース本体27a及び蓋体27bを貫通しかつケース本体27a及び蓋体27bに回転可能に取付けられる(図3)。角孔軸39の外周面は円柱状に形成され、角孔軸39の内周面は四角柱状の角孔39aに形成される(図1〜図3)。また角孔軸39の長手方向の中央外周面には角孔軸39より大径の円筒状のばね遊嵌部39bが角孔軸39と一体的に設けられ、このばね遊嵌部39bには単一のスリット39cが角孔軸39の軸方向に延びて形成される。
【0023】
上記第1歯車31は角孔軸39に回転可能に嵌入される(図1〜図3)。また第1歯車31には、ばね遊嵌部39bの外径より大きな孔径を有する円柱状のばね挿着穴31aが形成される。更にワンウェイクラッチ33は、この実施の形態では、捩りコイルばねにより構成される。この捩りコイルばね33の一端には、この一端を半径方向内側に折曲げることにより係止部33aが形成される。捩りコイルばね33は、第1歯車31のばね挿着穴31aに挿着され、この状態で第1歯車31を角孔軸39のばね遊嵌部39bに嵌入するとともに、捩りコイルばね33の係止部33aをスリット39cに挿入することにより、ばね遊嵌部39bとばね挿着穴31aとの間の空間に装着される。角孔軸39の角孔39aに主軸18の四角柱に形成された部分を挿入することにより、角孔軸39が主軸18とともに回転するように構成される。角孔軸39が主軸18とともに一方向、即ち図1の破線矢印で示す方向に回転すると、捩りコイルばね33のコイル径が拡大しようとして、捩りコイルばね33のばね挿着穴31aの内面への密着力が増大するため、捩りコイルばね33及びばね挿着穴31a間に発生する摩擦抵抗が極めて大きくなって第1歯車31が主軸18に固定され、第1歯車31が主軸18とともに主軸18と同一方向に回転する。角孔軸39が主軸18とともに上記一方向と反対方向、即ち図2の破線矢印で示す方向に回転すると、捩りコイルばね33のコイル径が縮小して、捩りコイルばね33のばね挿着穴31aの内面への密着力が低下するため、捩りコイルばね33及びばね挿着穴31a間に発生する摩擦抵抗が極めて小さくなって第1歯車31の主軸18への固定が解除され、第1歯車31は主軸18とともに回転しない。
【0024】
一方、第1回転軸41は、ケース27の上部にケース本体27a及び蓋体27bを貫通しかつケース本体27a及び蓋体27bに回転可能に取付けられる(図3)。第1回転軸41には円柱状の丸孔41aが形成される(図1〜図3)。また第1回転軸41の長手方向中央には、第1歯車31より小径に形成され第1歯車31に噛合する第2歯車32(平歯車)が第1回転軸41と一体的に設けられる。更に第1回転軸41にはウォームホイール41bが第1回転軸41と一体的に設けられる。このウォームホイール41bは、ケース本体27a及び蓋体27bの接続面を延長した面に、ウォームホイール41bの側面に平行な歯幅中央の面が一致するように第1回転軸41と一体的に設けられる(図3)。
【0025】
一方、第2回転軸42は、ケース本体27a及び蓋体27bの接続面を延長した面内にその軸線が位置するように、第1回転軸41と立体交差しかつ軸方向に所定量だけ移動可能に設けられる(図1〜図3)。即ち、第2回転軸42の両端は、ケース本体27a及び蓋体27bにより挟持された一対の軸受部36,37により、その軸方向に摺動可能であってその軸を中心に回転可能に保持されるように構成される。また第2回転軸42にはウォームホイール41bに噛合するウォーム42aが第2回転軸42と一体的に設けられる。更に回転速度抑制手段34は、第2回転軸42の下部に嵌着されたゴム製の圧接部材43と、一対の軸受部36,37のうち一方の軸受部36と一体的に設けられた皿状の受け部材44とを有する。圧接部材43は、第2回転軸42に嵌着された基部43aと、基部43aの外周面から半径方向外側に突出し基部43aを中心として略Z字状に形成された一対の遠心変形部43b,43b(図4)とからなる。また受け部材44は、一方の軸受部36と一体的に設けられた円板部44aと、この円板部44aの外周縁から上方に突設された円筒部44bと、円板部44aの下面に突設され受け部材44のケース27に対する回転を阻止する一対の平行係止部44c,44c(図1〜図4)とからなる。上記回転速度抑制手段34は、第2回転軸42の回転とともに圧接部材43が図4の二点鎖線矢印の方向に回転すると、遠心変形部43bが遠心力により外方に拡がって、この遠心変形部43bが受け部材44の円筒部44bの内周面に圧接され、第2回転軸42の回転速度を抑制する機能を有する。
【0026】
一方、回転抵抗付与手段38は、一対の軸受部36,37のうちの一方の軸受部36に設けられた円錐状のテーパ軸受部38aと、第2回転軸42の下部に設けられた円錐状のコーン軸部38bとを有する(図1及び図2)。テーパ軸受部38aは、主軸18の上記一方向と反対方向への回転時にウォームホイール41bによるウォーム42aの回転に伴って第2回転軸42に発生する図2の一点鎖線の方向のスラスト荷重を受けるように構成される。またコーン軸部38bは、主軸18の上記一方向と反対方向への回転時に第2回転軸42に発生する上記スラスト荷重によりテーパ軸受部38aに圧接されるように構成される。上記回転抵抗付与手段38は、主軸18の上記一方向と反対方向への回転時であって、ワンウェイクラッチ33による第1歯車31の主軸18への固定が解除されずに、第2回転軸42が第1回転軸41を介して回転しようとするときに、第2回転軸42に対しその回転を停止させる方向に抵抗を付与する機能を有する。
【0027】
このように構成されたスピードコントローラ26を用いた横型ブラインド10の動作を説明する。操作コード22を操作して、主軸18がロック解除状態になるようにクラッチ21を切換えると、水平状スラット13がその自重により下降するので、主軸18が昇降コード17及び巻取ドラム19を介して一方向に回転する。主軸18が一方向に回転すると、即ち主軸18が図1の破線矢印で示す方向に回転すると、ワンウェイクラッチを構成する捩りコイルばね33のコイル径が拡大しようとして、捩りコイルばね33のばね挿着穴31aの内面への密着力が増大するため、捩りコイルばね33及びばね挿着穴31a間に発生する摩擦抵抗が極めて大きくなって第1歯車31が主軸18に固定される。これにより主軸18の回転が角孔軸39、第1歯車31、第2歯車32、第1回転軸41、ウォームホイール41b及びウォーム42aを介して第2回転軸42に伝達される。この結果、第2回転軸42の回転とともに回転速度抑制手段34の圧接部材43が図4の二点鎖線矢印で示す方向に回転すると、遠心変形部43bが遠心力により外方に拡がって、この遠心変形部43bが受け部材44の円筒部44bの内周面に圧接され、第2回転軸42の回転速度が抑制されるので、主軸18の過回転が防止され、水平状スラット13の下降速度を抑制できる。
【0028】
一方、水平状スラット13をその自重に抗して上昇させるために、操作コード22を操作すると、主軸18が上記一方向と反対方向に回転する、即ち主軸18が図2の破線矢印で示す方向に回転する。このとき操作コード22を比較的速く操作して、主軸18が上記一方向と反対方向へ比較的速く回転すると、ワンウェイクラッチ33がスリップする、具体的には、ワンウェイクラッチを構成する捩りコイルばね33のコイル径が縮小して、捩りコイルばね33のばね挿着穴31aの内面への密着力が低下するため、捩りコイルばね33及びばね挿着穴31a間に発生する摩擦抵抗が極めて小さくなって第1歯車31の主軸18への固定が解除され、主軸18の回転が第2歯車32に伝達されない。この結果、第2回転軸32が回転しないので、回転速度抑制手段34の作動による主軸18の回転速度の抑制が回避され、操作コード22の操作負荷は増大しない。
【0029】
一方、操作コード22をゆっくり操作して、主軸18が上記一方向と反対方向へゆっくり回転すると、即ち主軸18が図2の破線矢印で示す方向にゆっくり回転すると、ワンウェイクラッチ33がスリップせずに第1歯車31を主軸18に固定した状態に保つ場合がある。具体的には、ワンウェイクラッチを構成する捩りコイルばね33のコイル径が縮小して、捩りコイルばね33のばね挿着穴31aの内面への密着力が低下し、捩りコイルばね33及びばね挿着穴31a間に発生する摩擦抵抗が小さくなるけれども、捩りコイルばね33及び挿着穴31a間の接触面積が比較的広いため、捩りコイルばね33及びばね挿着穴31a間に若干の摩擦抵抗が残存すると、第1歯車31が主軸18の回転に引きずられて回転してしまう場合があった。この場合、主軸18の回転が角孔軸39、第1歯車31、第2歯車32、第1回転軸41、ウォームホイール41b及びウォーム42aを介して第2回転軸42に伝達されるため、回転速度抑制手段34が第2回転軸42の回転速度を抑制しようとする。しかし、第2回転軸42の回転速度が抑制される前に、回転抵抗付与手段38が第2回転軸42の回転を停止する方向に抵抗を付与する、即ちコーン軸部38bが第2回転軸42に発生する図2の一点鎖線の方向のスラスト荷重によりテーパ軸受部38aに圧接されるので、ワンウェイクラッチ33のスリップが誘発されて、ワンウェイクラッチ33による第1歯車31の主軸18への固定が強制的に解除される。この結果、主軸18の上記一方向と反対方向への回転時に第1歯車31の主軸18への固定を確実に解除できるので、回転速度抑制手段34が第2回転軸42の回転速度を抑制することはない。従って、主軸18の回転速度の抑制が回避され、主軸18の回転操作力が増大しないので、操作コード22の操作力による水平状スラット13の上昇時における操作コード22の操作負荷の増大を確実に防止できる。また回転抵抗付与手段38のコーン軸部38bがテーパ軸受部38aに圧接されても、騒音は殆ど発生しない。更に回転速度抑制手段34が第2回転軸42の回転速度を抑制しないので、回転速度抑制手段34の作動により発生する騒音を防止できる。
【0030】
なお、上記実施の形態では、スピードコントローラを横型ブラインドに適用したが、スピードコントローラをローマンシェード、ロールスクリーン等の日射遮蔽装置に適用したり、或いは緞帳(どんちょう)、シャッター扉、起重機(クレーン)、家庭用電化製品の開閉扉(例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)のプレーヤ又はレコーダの開閉蓋)等に適用してもよい。ここで、スピードコントローラをローマンシェードに適用する場合、生地(遮蔽部材)の展開時(下降時)にスピードコントローラの回転速度抑制手段が生地の展開速度(下降速度)を抑制し、生地の折畳み時(上昇時)にスピードコントローラの回転抵抗付与手段が第2回転軸に抵抗を付与して第1歯車の主軸への固定を確実に解除することにより生地の折畳み時(上昇時)における操作負荷を軽減する。またスピードコントローラをロールスクリーンに適用する場合、スクリーン(遮蔽部材)の巻取り時(上昇時)にスピードコントローラの回転速度抑制手段がスクリーンの巻取り速度(上昇速度)を抑制し、スクリーンの引出し時(下降時)にスピードコントローラの回転抵抗付与手段が第2回転軸に抵抗を付与して第1歯車の主軸への固定を確実に解除することによりスクリーンの引出し時(下降時)における操作負荷を軽減する。また、上記実施の形態では、第1及び第2歯車を平歯車により構成したが、第1及び第2歯車をはすば歯車により構成してもよい。
【符号の説明】
【0031】
10 横型ブラインド(日射遮蔽装置)
12 ヘッドレール
13 水平状スラット(遮蔽部材)
17 昇降コード
18 主軸
21 クラッチ
22 操作コード
26 スピードコントローラ
27 ケース
31 第1歯車
32 第2歯車
33 捩りコイルばね(ワンウェイクラッチ)
34 回転速度抑制手段
36,37 軸受部
38 回転抵抗付与手段
38a テーパ軸受部
38b コーン軸部
41 第1回転軸
41b ウォームホイール
42 第2回転軸
42a ウォーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース(27)に回転可能に挿通され第1歯車(31)が嵌入された主軸(18)と、
前記主軸(18)と前記第1歯車(31)との間に設けられ前記主軸(18)の一方向への回転時に前記第1歯車(31)を前記主軸(18)に固定して前記主軸(18)とともに回転させ前記主軸(18)の前記一方向と反対方向への回転時に前記第1歯車(31)の前記主軸(18)への固定を解除するワンウェイクラッチ(33)と、
前記主軸(18)と平行に設けられ前記第1歯車(31)に噛合する第2歯車(32)が一体的に設けられるとともにウォームホイール(41b)が一体的に設けられた第1回転軸(41)と、
前記第1回転軸(41)と立体交差し軸方向に所定量だけ移動可能に設けられかつ前記ウォームホイール(41b)に噛合するウォーム(42a)が一体的に設けられた第2回転軸(42)と、
前記第2回転軸(42)と前記ケース(27)との間に設けられ前記主軸(18)及び前記第1回転軸(41)の回転に伴う前記第2回転軸(42)の回転速度を抑制する回転速度抑制手段(34)と、
前記第2回転軸(42)の両端をその軸方向に摺動可能であってその軸を中心に回転可能に保持する一対の軸受部(36,37)と、
前記主軸(18)の前記一方向と反対方向への回転時であって前記ワンウェイクラッチ(33)による前記第1歯車(31)の前記主軸(18)への固定が解除されずに前記第2回転軸(42)が前記第1回転軸(41)を介して回転しようとするときに前記第2回転軸(42)に対しその回転を停止させる方向に抵抗を付与する回転抵抗付与手段(38)と
を備えたスピードコントローラ。
【請求項2】
前記回転抵抗付与手段(38)が、前記一対の軸受部(36,37)のいずれかに設けられ前記主軸(18)の前記一方向と反対方向への回転時に前記ウォームホイール(41b)による前記ウォーム(42a)の回転に伴って前記第2回転軸(42)に発生するスラスト荷重を受ける円錐状のテーパ軸受部(38a)と、前記第2回転軸(42)に設けられ前記主軸(18)の前記一方向と反対方向への回転時に前記第2回転軸(42)に発生するスラスト荷重により前記テーパ軸受部(38a)に圧接される円錐状のコーン軸部(38b)とを有する請求項1記載のスピードコントローラ。
【請求項3】
請求項1又は2記載のスピードコントローラ(26)を収容するヘッドレール(12)と、
このヘッドレール(12)に回転可能に収容された前記スピードコントローラ(26)の主軸(18)と、
前記主軸(18)に昇降コード(17)を介して垂下された遮蔽部材(13)と、
前記遮蔽部材(13)を昇降させるために前記主軸(18)を駆動する操作コード(22)と、
前記主軸(18)をロック状態又はロック解除状態に切換えて前記主軸(18)を回転不能又は回転可能にするクラッチ(21)と
を備えたスピードコントローラを用いた日射遮蔽装置。
【請求項4】
請求項1又は2記載のスピードコントローラが収容され遮蔽部材を引出し可能に巻取る巻取パイプと、
前記スピードコントローラの主軸を介して前記巻取パイプを回転可能に支持する一対の支持部材と、
前記巻取パイプに収容され前記巻取パイプ及び前記主軸間に介装されかつ前記遮蔽部材を前記巻取パイプに巻取る方向に回転させるためのばね力が蓄えられる巻取ばねと、
前記巻取パイプをロック状態又はロック解除状態に切換えて前記巻取パイプを回転不能又は回転可能にするクラッチと、
前記遮蔽部材の引出し端に取付けられた操作コードと
を備えたスピードコントローラを用いた日射遮蔽装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−72183(P2013−72183A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210218(P2011−210218)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000109923)トーソー株式会社 (84)
【Fターム(参考)】