スプライステープ用のブリッジラベル
ブリッジラベルの第1の面を画定する2つの接着部と、2つの接着部間に延び、同様にブリッジラベルの第1の面を画定する非接触部とを含むブリッジラベルである。また未使用ロールの一番上のシートと組合せたブリッジラベルと、ロールの一番上のシートの両端間に設けられるスプライステープとを含むスプライスシステムである。また第1の面の反対側であるブリッジラベルの第2の面が、スプライステープの接着部露出部に貼り付けられる。ブリッジラベルの接着部がブリッジラベルの第1の面を終了間際のウェブに貼り付ける。スプライス方法によれば、ロールに接着されるスプライステープにブリッジラベルを貼り付ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包括的には、スプライステープとともに使用するブリッジラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
本願は、2003年11月3日に提出された米国仮出願第60/516,312号の利益を主張し、当該出願の開示は参照により本明細書に援用される。
【0003】
スプライステープは、例えば、未使用紙ロールを消耗紙ロールの終了間際の走行中のシート又はウェブにスプライスするフライングスプライスとして使用することができる。スプライステープは、まず未使用ロールの一番上のシートに付着される。次に、例えばベルトドライブを用いて、未使用ロールが走行中のウェブの速度に加速される。最後に、未使用ロール上のスプライステープが終了間際のウェブと接触させられる。スプライステープが終了間際のウェブと接触させられると、未使用ロールが終了間際のウェブに接着することで、未使用ロールが終了間際のウェブにスプライスされる。参照により本明細書に援用される米国出願第10/274,268号は、このようなスプライステープの一例を開示している。
【0004】
図1A及び図1Bはそれぞれ、紙又は他の材料の未使用ロール210を矢印「A」の方向に加速させるために用いられるベルト351を有するベルトドライブ350を示す。この技法は、例えば、商業印刷及び新聞市場で用いられる。ベルトドライブ350は、ベルト351が未使用ロール210の対応するベルト接触領域260と接触するように、未使用ロール210上に下ろされる。ベルト351を未使用ロールと接触させたまま回転させるようにベルトドライブ350を作動すると、未使用ロール210が回転する。
【0005】
図1Aに示すように、未使用ロール210は、未使用ロールの軸方向Xに沿って未使用ロールの両端間に延びるスプライステープ140を含む。スプライステープは、接触領域260の一部と重なるため、ベルト351は、未使用ロールを駆動するために下ろされるとスプライステープ140と接触することになる。しかしながら、ベルト351をスプライステープ140と接触させることにより、重大な問題が生じ得る。このような問題の1つは、スプライステープ140が、図1Aに示すように、未使用ロール210の一番上のシート211及び一番上のシート211の下にあるシート212の両方に付着される場合に生じる。
【0006】
図1Aに示すように、スプライステープ140は、米国出願第10/274,268号に記載されているもの等、両面に接着剤を有する「一体型(all in one)」タイプであってもよい。代替的に、図1Bに示すように、スプライステープ140’は、スプライステープ140’が終了間際のウェブ220と接触すると破れるタブテープ140aを有する、下シート212に固定された片面接着剤付きテープであってもよい。いずれの構成でも、未使用ロール210を終了間際のウェブシートとスプライスすることができる。しかしながら、スプライステープ140(140’)は通常、未使用ロール210の幅に沿って(すなわち、軸Xと平行に)配置されるため、ベルトライブ350のベルト351は、未使用ロール210のベルト接触領域260に沿って位置するスプライステープ140(140’)の一部141と接触するか又はその上を進むことになる。ベルト351がスプライステープ140(140’)の上を進むと、スプライステープ140(140’)の接着剤がベルト351に粘着又は接着することで、スプライステープ140(140’)が下シート212から尚早に剥がれてしまう。スプライステープ140(140’)又はスプライステープの一部の尚早な剥離は、終了間際のウェブシートへの未使用ロール210の適切なスプライスに悪影響を及ぼし得る。特に、スプライステープ140(140’)又はスプライステープの一部の尚早な剥離により、未使用ロール210の一番上のシート211が、終了間際のウェブとスプライスするのに適した位置からずれてしまう可能性がある。
【0007】
この問題を克服するためにブリッジラベルが用いられている。ブリッジラベルは通常、スプライステープの上の、普通ならベルトドライブのベルトと接触するスプライステープの部分でスプライステープの一番上に取り付けられる打ち抜きタブである。ブリッジラベルは、適切に取り付けられると、スプライステープの強度よりも低い接着強度の露出した下側粘着面を有することにより、スプライステープを下シートから剥がすことなく、未使用ロールが終了間際のシートにスプライスされるときに終了間際のウェブにある程度の粘着性を与える。ブリッジラベルが露出した接着剤を全く有さなければ、未使用ロールと終了間際のウェブとの間のブリッジラベルの位置にある継ぎ目に皺が寄るであろう。この皺が継ぎ目を不良にする。
【0008】
図2A及び図2Bは、接着層120及び接着層120の上に設けられる非接着(すなわち非粘着性)層130を有する、従来のブリッジラベル100を示す。非接着層130は、1/2インチの間隔で離間した直径1/4インチの穴126を有する。この構成の結果、接着層120からの接着ドット122が穴126から延びてある程度の接着力をもたらし、未使用ロールが終了間際のシートにスプライスされるときにブリッジラベル100を終了間際のウェブに接着させる。他方、ブリッジラベル100の接着力は、ブリッジラベル100をベルト351に接着させるほど強力ではないため、スプライステープ140が下シート212から尚早に剥がれることはない。
【0009】
参照により本明細書に完全に援用される米国特許第6,488,228号は、スプライステープがベルトドライブに接着することを防止する別の方法を開示している。この特許によれば、剥離ライナーの一部が、ベルトドライブが未使用ロールと接触する場所に対応するスプライステープ上の位置に維持される。この方法によれば、ブリッジラベルは露出した接着剤を全く有さないため、未使用ロールと終了間際のウェブとの間の継ぎ目は、上記で説明したようにブリッジラベルの位置で皺が寄るであろう。
【0010】
図3を参照して、スプライスされたウェブ200への印刷作業の態様を、図1Aのスプライステープ140に関して説明する。図3に示すように、スプライスされたウェブ200は、終了間際のウェブシート220と、未使用ロール210の一番上のシート211の端と、一番上のシート211を終了間際のウェブシート220にスプライスするスプライステープ140及びブリッジラベル100とを含む。印刷作業中、スプライスされたウェブ200は、ウェブ上のインクを乾燥させてインク溶剤を焼き取るために、乾燥機に送られる。スプライスされたウェブ200が矢印「B」の方向に進められるにつれて、高温(例えば、華氏350〜400度)の空気500がスプライスされたウェブ200に向けられてインクを乾燥させる。
【0011】
しかしながら、従来のブリッジラベル100が乾燥機に送られると、ブリッジラベルの継ぎ目部が残りの継ぎ目よりも厚いため、ブリッジラベル100はエアダムとして働く。エアダムは、ブリッジラベルに溜まる空気500を非常に高温にするため、ブリッジラベル100の接着剤が溶融する。図4に概略的に示すように、この問題は、図2A及び図2Bの従来のブリッジラベル100の場合にさらに悪化する。このブリッジラベルが乾燥機に送られると、非接着層130の穴126から延びて終了間際のウェブ220に接着する接着ドット122は、空気500の流れをさらに妨げ、ブリッジラベル100と終了間際のウェブ220との間の空間に入った高温の空気500の温度を上昇させる。
【0012】
さらに、終了間際のウェブ220へのブリッジラベル100の接着力は、接触領域が小さいことによりスプライステープ140の接着力よりも小さいため、ブリッジラベル100は、空気500の流れがもたらす力によって終了間際のウェブ220から剥がれ易い。実際には、従来のブリッジラベル100の接着ドット122の1つが終了間際のウェブ220から剥がれる場合、その後で紙を保持している応力が残りのドット122に集中するため、隣接するドット122も剥がれる可能性がより高くなる。最終的には、接着ドット122の全てが終了間際のウェブ220から剥がれる可能性がある。結果として、継ぎ目のこの部分に沿った接着力が欠如することで、継ぎ目140は、接着剤が露出していないブリッジラベルを用いる場合と同様に皺が寄って破れる。
【0013】
要するに、ブリッジラベルは、継ぎ目がベルトドライブのベルトに接着することを防止するとともに、未使用ロールと終了間際のウェブとの間に十分な接着力を与えるという二重の機能を有する。しかしながら、従来のブリッジラベルは、これら2つの矛盾する機能を十分にうまく果たしていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、これらの問題を防止すること、及び未使用紙ロールへの終了間際の走行中のウェブのスプライスを改善することを目的とする。
【0015】
したがって、ベルトドライブのベルトがスプライステープと接触することを防止することによって、継ぎ目が破れることを防止するブリッジラベルを提供することが、本発明の目的である。
【0016】
ウェブの幅に沿って途切れない継ぎ目を確保するとともに、インクを乾燥させるために用いられる高温空気によって継ぎ目が破れることを防止するために、露出した接着剤を有するブリッジラベルを提供することが、本発明の別の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の一態様において、ブリッジラベルは、ブリッジラベルの第1の面を画定する2つの接着部と、2つの接着部間に延びて、ブリッジラベルの第1の面の別の部分を画定する非接着部とを備える。
【0018】
本発明の別の態様によれば、スプライスシステムは、未使用ロールの一番上のシートと組み合わせた上記のブリッジラベルと、ロールの一番上のシートの両端間に設けられるスプライステープとを含む。第1の面の反対側であるブリッジラベルの第2の面が、スプライステープの露出した接着部に貼り付けられる。ブリッジラベルの接着部は、ブリッジラベルの第1の面を終了間際のウェブに貼り付ける。
【0019】
本発明のさらに別の態様によれば、スプライス方法は、上記のブリッジラベルをロールに接着されたスプライステープに貼り付けることを含む。
【0020】
本発明の利点、特質、及び種々のさらなる特徴は、添付図面に概略的に記載される本発明の例示的な実施形態を検討すればより十分に分かるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明は、種々の変更及び代替形態が可能であるが、本発明の特定の実施形態を例として図面に示し、本明細書で詳細に説明する。本発明を開示されている特定の形態に限定する意図はない。
【0022】
図5Aは、本発明によるブリッジラベル10の第1の実施形態の上面図を示す。ブリッジラベルは、接着(すなわち粘着性)部及び接着部間に延びる非接着(すなわち非粘着性)部により画定される、第1の面(又は側)24を有する。接着部は細長い部分である、すなわち、幅よりも長さが著しく長いか、又は細い部分であることが好ましい。以下で詳細に説明するように、ブリッジラベルの第1の面24は、ウェブにスプライスされるようになっている。
【0023】
第1の実施形態によれば、非接着部は、接着層20の接着部22間に空間を画定する非接着ストリップ30である。
【0024】
さらに、図5Bの断面図に示すように、スプライステープに接着し易い剥離ライナー又は基材40を接着層20の下面に取り付けてもよい。ブリッジラベル10の下面は、第1の面24の反対側であるブリッジラベル10の第2の面25である。
【0025】
図5A及び図5Bに示すように、非接着ストリップ30は、ブリッジラベル10の一端(例えば、前端32)からブリッジラベル10の別端(例えば、後端34)までブリッジラベル10のほぼ両端間に延びる。同様にブリッジラベルの前端32から後端34まで延びる、隣接する非接着ストリップ30間にある残りの露出した接着部22は、走行中/終了間際のウェブシート220等のシートに貼り付けることができる。非接着ストリップ30は、走行中/終了間際のウェブの対向面とともに、スプライスされたウェブがエアーフローテーションドライヤー(air floatation dryer:空気浮遊乾燥機)等の乾燥機内を移動するときに高温の空気500がブリッジラベル10を通過することを可能にする溝又は開口を画定する。
【0026】
上記の実施形態の変形では、非接着ストリップ30は、非接着層ではなく接着層20の粘着性除去部であってもよい。しかしながら、非接着ストリップ30が非接着層である場合、露出した接着部22は、ブリッジラベルを走行中/終了間際のウェブに貼り付けるために非接着ストリップ30間に延びる。さらに、非接着層30は、コート紙若しくは非コート紙又はコートフィルム若しくは非コートフィルム等、紙でできていてもよいが、本発明はこれに関しては限定されない。
【0027】
接着層20は、裏当て材を含まない接着剤転写テープか、又は内側に裏当て材を有する両面接着テープであることが好ましいが、本発明はこれに関しては限定されない。
【0028】
図6は、ブリッジラベル10’が、第1の面24の接着部として接着ストリップ23と、第1の面24の非接着部として非接着裏当て材層50とを含む、本発明の第2の実施形態を示す。接着ストリップ23は、非接着裏当て材層50の上に間隔をおいて配置される。裏当て材層50は、紙、フィルム、又は不織材料でできていることが好ましいが、本発明はこれに関しては限定されない。
【0029】
接着ストリップ23は、走行中/終了間際のウェブに貼り付けられるように構成され、接着ストリップ23が設けられていない非接着裏当て材層50の非被覆部36は、ブリッジラベル10’を用いてスプライスされたウェブが乾燥機内を移動するときに高温の空気50がこのブリッジラベルを通過することを可能にする溝を画定する。
【0030】
好ましくは、非接着ストリップ30(図5A)又は非接着裏当て材50の非被覆部36(図6)は、その全長に沿ってほぼ一定の幅を有して形成される。しかしながら、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図8は、ブリッジラベル10’’の非接着ストリップ30’がほぼ台形又は「V」字形を有し得る第1の実施形態の変形を示し、この場合、非接着ストリップ30’がブリッジラベルの前端32’等の一端で狭い幅を有し、ブリッジラベルの後端34’で広い開口を有する。この場合も、その結果できる露出した接着剤22’はブリッジラベル10’を走行中/終了間際のウェブに貼り付けることができるように非接着ストリップ30’間に延びる。同様に、第2の実施形態の変形では、接着ストリップ23はほぼ台形又は「V」字形を有することができる。
【0031】
さらに、他の形状を用いてもよい。しかしながら、ブリッジラベルの溝又は溝路は、ブリッジラベルの前端からブリッジラベルの後端まで延びて、過度の乱気流を生み出すことなく非接着部の両端間に空気が導かれるようにすることが好ましい。
【0032】
好ましくは、接着層20又は接着ストリップ23の接着剤は、スプライステープ140よりも粘着性が弱いが剪断接着特性が高い。例えば、接着層20の接着剤は、Nitto Americas, Inc.製のR9401とすることができる。しかしながら、本発明はこれに関しては限定されず、他の材料を用いてもよい。
【0033】
さらに、接着層20又は接着ストリップ23は、接着層の内側に裏当て材を有する両面接着テープか、又は内側に裏当て材を含まない接着剤転写テープであることができる。上記のように、非接着ストリップ30は、コート紙若しくは非コート紙又はコートフィルム若しくは非コートフィルム等の紙、又は印刷によって粘着性除去された接着剤であってもよい。しかしながら、この場合も、本発明はこれに関しては限定されず、他の材料を用いてもよい。
【0034】
非接着ストリップ30又は非被覆部36は、幅1/2〜1 1/2インチであり1/10〜1インチの間隔で離間していることが好ましいが、本発明はこれに関しては限定されない。
【0035】
さらに、以下で詳細に説明するように、ブリッジラベルは、第1の実施形態の場合、非粘着性ストリップ30がすでに付着している接着剤ロール20から切断することによって、ロール形態で提供することができる。
【0036】
ベルトドライブ350のベルト351は(したがって、未使用ロール210のベルト接触領域260も)、通常は幅が2〜3インチであるため、ブリッジラベル10の長さLB(図11を参照)は、ベルトがその下のスプライステープ140と接触することを防止するのに十分に大きいように、一般に3〜5インチである。すなわち、ブリッジラベル10の長さLBは、普通ならベルト351と接触するスプライステープ140の露出部141をブリッジラベル10が覆うことができるようなサイズにされる。好ましい実施形態では、個々のブリッジラベルの幅WB(図11UBを参照)は、スプライステープ140の幅と同じである。したがって、図11に示すように、ブリッジラベル10の幅WBはスプライステープ140の露出領域141を100%覆い、ブリッジラベル10の長さLBはベルト350aの幅の少なくとも125%であることが好ましい。
【0037】
本発明は、特定のサイズ又は寸法に限定されないが、接着層20及び非接着ストリップ30(又は、第2の実施形態の場合は裏当て材50及び接着ストリップ23)は非常に薄いことが好ましい。特に、接着層20の厚さは約50〜200ミクロンとすることができ、非接着ストリップ30は、50〜150ミクロン厚の紙又は12〜100ミクロン厚のフィルムとすることができる。
【0038】
ブリッジラベル10を製造するいくつかの方法を以下で説明する。
【0039】
例えば、図5A及び図5Bに示す第1の実施形態を作製する1つの方法は、まず、LB(図11に示す)の幅を有する、剥離ライナー40を有する両面接着テープのロールを(接着層20の非限定的な実施形態として)準備することを含む。
【0040】
次に、ロールを巻き出して、紙又はフィルムのいくつかの非接着層ストリップ(すなわち、非接着ストリップ30の非限定的な例)を接着層20上に積層する。続いて、接着層20及び非接着層ストリップ30を、ダイを用いてWB(図11に示す)の長さに切断する。剥離ライナー40はこの時点で切断せず、切断された2つの層(すなわち、非接着層ストリップ30及び接着層20)とともに巻き戻されることが好ましい。剥離ライナーが切断されないため、複数のブリッジラベルが剥離ライナー40上に並べて設けられる。その後、ブリッジラベル10を用いるときに、それらが剥離ライナー40から1つずつ剥がされる。
【0041】
上述のように、非接着層ストリップを積層する代わりに、粘着性除去ストリップを接着層20上に設けてもよい。粘着性除去ストリップを設ける1つの方法は、接着層20上にインクをコーティングし、続いてインクを乾燥させてからロールを切断することによって行なわれる。
【0042】
図6に示す第2の実施形態によるブリッジラベルを準備する1つの方法は、転写テープ又は両面接着テープのストリップ(すなわち、接着ストリップ23の非限定的な例)を、スプライステープ140に十分に接着する非接着裏当て材層50上に積層することである。しかしながら、本発明はこれに関しては限定されず、その代わりに接着剤の縞状コーティングを接着ストリップ23として非接着裏当て材層50上に塗布してもよい。
【0043】
図7に示すように、裏当て材50は、スプライステープ140の接着剤層21に取り付けられる。スプライステープ140の接着ストリップ23及び接着剤層21の両方を、ブリッジラベルの使用前に剥離ライナーで覆うことができることに留意されたい。
【0044】
本発明の第1の実施形態によるブリッジラベル10の用途を以下で説明する。
【0045】
スプライス作業中、まず、ブリッジラベル10が剥離ライナー40を有する場合、ブリッジラベル10の剥離ライナー40が接着層20から取り外される。次に、ブリッジラベル10の第2の面25が、図9に示すように未使用ロールの一番上のシート211の両端間に付着されているスプライステープ140に貼り付けられる。ブリッジラベル10は、ブリッジラベルの前端32及び後端34が未使用ロール210の一番上のシート211の両端間のスプライステープ140の長さとほぼ平行な方向に延びるような位置で、スプライステープ140上に配置される。別の言い方をすると、ブリッジラベル10は、非接着ストリップ30(又は溝)が未使用ロール210の円周方向に延びるように、スプライステープ140上に配置される。この構成により、非接着ストリップ30は、終了間際のウェブシート220の走行方向「B」と事実上平行になる。
【0046】
未使用ロール210が終了間際の走行中のウェブシート220の速度に加速すると、未使用ロール210の一番上のシート211上のスプライステープ140は、終了間際のウェブシート220と接触させられる。スプライステープ140が終了間際のウェブシート220と接触すると、終了間際のウェブシート220は、未使用ロール210の一番上のシート211上の、スプライステープ140とブリッジラベル10の第1の面24の接着部22とに接着することで、一番上のシート211を消耗ウェブシート220にスプライスし、その結果スプライスされたウェブ200ができる。したがって、図10に示すように、ブリッジラベルの接着部22は、スプライスされたウェブ200’の終了間際のウェブシート220に貼り付けられる。
【0047】
次に、スプライスされたウェブ200’は、印刷作業を受ける。印刷作業後、スプライステープ140及びブリッジラベル10を含むスプライスされたウェブ200’は、エアーフローテーションドライヤー等の乾燥機に送られる。しかしながら、図11に示すように、この動作では、従来のブリッジラベルとは異なり、非接着ストリップ30が溝として働くことで、高温の空気500がブリッジラベル10を通して(すなわち、非接着ストリップ30とそれに対向するスプライスされたウェブの粒子との間を)乱れなく流れることを可能にする。このように、ブリッジラベル10は、従来技術のブリッジラベルのようにエアダムとして働くことがなく、接着層20の温度が融点に達することが防止される。
【0048】
さらに、接着部22が、空気が吹き込む方向に延びる連続した結合ラインによって終了間際のウェブに接着されることにより、空気による終了間際のウェブからのブリッジラベルの剥離に抵抗する、改善された接触面が与えられる。
【0049】
第2の実施形態の用途は、第1の実施形態の用途と同様である。しかしながら、上述のように、1つの顕著な違いは、第2の実施形態の非接着裏当て材層50が、スプライステープ140の上に設けられた接着剤21の接着力によって、スプライステープ140に接着されることである。
【0050】
添付の特許請求の範囲によってのみ限定される本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、当業者によって本発明の好ましい実施形態からの変更を行なうことができることが、当然ながら理解される。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1A】スプライステープ及びブリッジラベルを有する未使用ロールの斜視図を示す。
【図1B】スプライステープ及びブリッジラベルを有する未使用ロールの斜視図を示す。
【図2A】非接着層に穴がある従来のブリッジラベルの上面図を示す。
【図2B】図2Aの従来のブリッジラベルの断面図を示す。
【図3】スプライステープに取り付けられた従来のブリッジラベルの側面図を示す。
【図4】空気の流れを妨げる図3の従来のブリッジラベルの断面図を示す。
【図5A】本発明のブリッジラベルの第1の実施形態の上面図を示す。
【図5B】ブリッジラベルの第1の実施形態の側断面図を示す。
【図6】本発明のブリッジラベルの第2の実施形態の断面図を示す。
【図7】スプライステープの接着層に接着されたブリッジラベルの第2の実施形態の断面図を示す。
【図8】本発明のブリッジラベルの第3の実施形態の上面図を示す。
【図9】本発明のスプライステープ及びブリッジラベルを有する未使用ロールの斜視図である。
【図10】スプライステープに取り付けられたブリッジラベルの第1の実施形態の側面図を示す。
【図11】図10のブリッジラベルの断面図を示す。
【技術分野】
【0001】
本発明は、包括的には、スプライステープとともに使用するブリッジラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
本願は、2003年11月3日に提出された米国仮出願第60/516,312号の利益を主張し、当該出願の開示は参照により本明細書に援用される。
【0003】
スプライステープは、例えば、未使用紙ロールを消耗紙ロールの終了間際の走行中のシート又はウェブにスプライスするフライングスプライスとして使用することができる。スプライステープは、まず未使用ロールの一番上のシートに付着される。次に、例えばベルトドライブを用いて、未使用ロールが走行中のウェブの速度に加速される。最後に、未使用ロール上のスプライステープが終了間際のウェブと接触させられる。スプライステープが終了間際のウェブと接触させられると、未使用ロールが終了間際のウェブに接着することで、未使用ロールが終了間際のウェブにスプライスされる。参照により本明細書に援用される米国出願第10/274,268号は、このようなスプライステープの一例を開示している。
【0004】
図1A及び図1Bはそれぞれ、紙又は他の材料の未使用ロール210を矢印「A」の方向に加速させるために用いられるベルト351を有するベルトドライブ350を示す。この技法は、例えば、商業印刷及び新聞市場で用いられる。ベルトドライブ350は、ベルト351が未使用ロール210の対応するベルト接触領域260と接触するように、未使用ロール210上に下ろされる。ベルト351を未使用ロールと接触させたまま回転させるようにベルトドライブ350を作動すると、未使用ロール210が回転する。
【0005】
図1Aに示すように、未使用ロール210は、未使用ロールの軸方向Xに沿って未使用ロールの両端間に延びるスプライステープ140を含む。スプライステープは、接触領域260の一部と重なるため、ベルト351は、未使用ロールを駆動するために下ろされるとスプライステープ140と接触することになる。しかしながら、ベルト351をスプライステープ140と接触させることにより、重大な問題が生じ得る。このような問題の1つは、スプライステープ140が、図1Aに示すように、未使用ロール210の一番上のシート211及び一番上のシート211の下にあるシート212の両方に付着される場合に生じる。
【0006】
図1Aに示すように、スプライステープ140は、米国出願第10/274,268号に記載されているもの等、両面に接着剤を有する「一体型(all in one)」タイプであってもよい。代替的に、図1Bに示すように、スプライステープ140’は、スプライステープ140’が終了間際のウェブ220と接触すると破れるタブテープ140aを有する、下シート212に固定された片面接着剤付きテープであってもよい。いずれの構成でも、未使用ロール210を終了間際のウェブシートとスプライスすることができる。しかしながら、スプライステープ140(140’)は通常、未使用ロール210の幅に沿って(すなわち、軸Xと平行に)配置されるため、ベルトライブ350のベルト351は、未使用ロール210のベルト接触領域260に沿って位置するスプライステープ140(140’)の一部141と接触するか又はその上を進むことになる。ベルト351がスプライステープ140(140’)の上を進むと、スプライステープ140(140’)の接着剤がベルト351に粘着又は接着することで、スプライステープ140(140’)が下シート212から尚早に剥がれてしまう。スプライステープ140(140’)又はスプライステープの一部の尚早な剥離は、終了間際のウェブシートへの未使用ロール210の適切なスプライスに悪影響を及ぼし得る。特に、スプライステープ140(140’)又はスプライステープの一部の尚早な剥離により、未使用ロール210の一番上のシート211が、終了間際のウェブとスプライスするのに適した位置からずれてしまう可能性がある。
【0007】
この問題を克服するためにブリッジラベルが用いられている。ブリッジラベルは通常、スプライステープの上の、普通ならベルトドライブのベルトと接触するスプライステープの部分でスプライステープの一番上に取り付けられる打ち抜きタブである。ブリッジラベルは、適切に取り付けられると、スプライステープの強度よりも低い接着強度の露出した下側粘着面を有することにより、スプライステープを下シートから剥がすことなく、未使用ロールが終了間際のシートにスプライスされるときに終了間際のウェブにある程度の粘着性を与える。ブリッジラベルが露出した接着剤を全く有さなければ、未使用ロールと終了間際のウェブとの間のブリッジラベルの位置にある継ぎ目に皺が寄るであろう。この皺が継ぎ目を不良にする。
【0008】
図2A及び図2Bは、接着層120及び接着層120の上に設けられる非接着(すなわち非粘着性)層130を有する、従来のブリッジラベル100を示す。非接着層130は、1/2インチの間隔で離間した直径1/4インチの穴126を有する。この構成の結果、接着層120からの接着ドット122が穴126から延びてある程度の接着力をもたらし、未使用ロールが終了間際のシートにスプライスされるときにブリッジラベル100を終了間際のウェブに接着させる。他方、ブリッジラベル100の接着力は、ブリッジラベル100をベルト351に接着させるほど強力ではないため、スプライステープ140が下シート212から尚早に剥がれることはない。
【0009】
参照により本明細書に完全に援用される米国特許第6,488,228号は、スプライステープがベルトドライブに接着することを防止する別の方法を開示している。この特許によれば、剥離ライナーの一部が、ベルトドライブが未使用ロールと接触する場所に対応するスプライステープ上の位置に維持される。この方法によれば、ブリッジラベルは露出した接着剤を全く有さないため、未使用ロールと終了間際のウェブとの間の継ぎ目は、上記で説明したようにブリッジラベルの位置で皺が寄るであろう。
【0010】
図3を参照して、スプライスされたウェブ200への印刷作業の態様を、図1Aのスプライステープ140に関して説明する。図3に示すように、スプライスされたウェブ200は、終了間際のウェブシート220と、未使用ロール210の一番上のシート211の端と、一番上のシート211を終了間際のウェブシート220にスプライスするスプライステープ140及びブリッジラベル100とを含む。印刷作業中、スプライスされたウェブ200は、ウェブ上のインクを乾燥させてインク溶剤を焼き取るために、乾燥機に送られる。スプライスされたウェブ200が矢印「B」の方向に進められるにつれて、高温(例えば、華氏350〜400度)の空気500がスプライスされたウェブ200に向けられてインクを乾燥させる。
【0011】
しかしながら、従来のブリッジラベル100が乾燥機に送られると、ブリッジラベルの継ぎ目部が残りの継ぎ目よりも厚いため、ブリッジラベル100はエアダムとして働く。エアダムは、ブリッジラベルに溜まる空気500を非常に高温にするため、ブリッジラベル100の接着剤が溶融する。図4に概略的に示すように、この問題は、図2A及び図2Bの従来のブリッジラベル100の場合にさらに悪化する。このブリッジラベルが乾燥機に送られると、非接着層130の穴126から延びて終了間際のウェブ220に接着する接着ドット122は、空気500の流れをさらに妨げ、ブリッジラベル100と終了間際のウェブ220との間の空間に入った高温の空気500の温度を上昇させる。
【0012】
さらに、終了間際のウェブ220へのブリッジラベル100の接着力は、接触領域が小さいことによりスプライステープ140の接着力よりも小さいため、ブリッジラベル100は、空気500の流れがもたらす力によって終了間際のウェブ220から剥がれ易い。実際には、従来のブリッジラベル100の接着ドット122の1つが終了間際のウェブ220から剥がれる場合、その後で紙を保持している応力が残りのドット122に集中するため、隣接するドット122も剥がれる可能性がより高くなる。最終的には、接着ドット122の全てが終了間際のウェブ220から剥がれる可能性がある。結果として、継ぎ目のこの部分に沿った接着力が欠如することで、継ぎ目140は、接着剤が露出していないブリッジラベルを用いる場合と同様に皺が寄って破れる。
【0013】
要するに、ブリッジラベルは、継ぎ目がベルトドライブのベルトに接着することを防止するとともに、未使用ロールと終了間際のウェブとの間に十分な接着力を与えるという二重の機能を有する。しかしながら、従来のブリッジラベルは、これら2つの矛盾する機能を十分にうまく果たしていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、これらの問題を防止すること、及び未使用紙ロールへの終了間際の走行中のウェブのスプライスを改善することを目的とする。
【0015】
したがって、ベルトドライブのベルトがスプライステープと接触することを防止することによって、継ぎ目が破れることを防止するブリッジラベルを提供することが、本発明の目的である。
【0016】
ウェブの幅に沿って途切れない継ぎ目を確保するとともに、インクを乾燥させるために用いられる高温空気によって継ぎ目が破れることを防止するために、露出した接着剤を有するブリッジラベルを提供することが、本発明の別の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の一態様において、ブリッジラベルは、ブリッジラベルの第1の面を画定する2つの接着部と、2つの接着部間に延びて、ブリッジラベルの第1の面の別の部分を画定する非接着部とを備える。
【0018】
本発明の別の態様によれば、スプライスシステムは、未使用ロールの一番上のシートと組み合わせた上記のブリッジラベルと、ロールの一番上のシートの両端間に設けられるスプライステープとを含む。第1の面の反対側であるブリッジラベルの第2の面が、スプライステープの露出した接着部に貼り付けられる。ブリッジラベルの接着部は、ブリッジラベルの第1の面を終了間際のウェブに貼り付ける。
【0019】
本発明のさらに別の態様によれば、スプライス方法は、上記のブリッジラベルをロールに接着されたスプライステープに貼り付けることを含む。
【0020】
本発明の利点、特質、及び種々のさらなる特徴は、添付図面に概略的に記載される本発明の例示的な実施形態を検討すればより十分に分かるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明は、種々の変更及び代替形態が可能であるが、本発明の特定の実施形態を例として図面に示し、本明細書で詳細に説明する。本発明を開示されている特定の形態に限定する意図はない。
【0022】
図5Aは、本発明によるブリッジラベル10の第1の実施形態の上面図を示す。ブリッジラベルは、接着(すなわち粘着性)部及び接着部間に延びる非接着(すなわち非粘着性)部により画定される、第1の面(又は側)24を有する。接着部は細長い部分である、すなわち、幅よりも長さが著しく長いか、又は細い部分であることが好ましい。以下で詳細に説明するように、ブリッジラベルの第1の面24は、ウェブにスプライスされるようになっている。
【0023】
第1の実施形態によれば、非接着部は、接着層20の接着部22間に空間を画定する非接着ストリップ30である。
【0024】
さらに、図5Bの断面図に示すように、スプライステープに接着し易い剥離ライナー又は基材40を接着層20の下面に取り付けてもよい。ブリッジラベル10の下面は、第1の面24の反対側であるブリッジラベル10の第2の面25である。
【0025】
図5A及び図5Bに示すように、非接着ストリップ30は、ブリッジラベル10の一端(例えば、前端32)からブリッジラベル10の別端(例えば、後端34)までブリッジラベル10のほぼ両端間に延びる。同様にブリッジラベルの前端32から後端34まで延びる、隣接する非接着ストリップ30間にある残りの露出した接着部22は、走行中/終了間際のウェブシート220等のシートに貼り付けることができる。非接着ストリップ30は、走行中/終了間際のウェブの対向面とともに、スプライスされたウェブがエアーフローテーションドライヤー(air floatation dryer:空気浮遊乾燥機)等の乾燥機内を移動するときに高温の空気500がブリッジラベル10を通過することを可能にする溝又は開口を画定する。
【0026】
上記の実施形態の変形では、非接着ストリップ30は、非接着層ではなく接着層20の粘着性除去部であってもよい。しかしながら、非接着ストリップ30が非接着層である場合、露出した接着部22は、ブリッジラベルを走行中/終了間際のウェブに貼り付けるために非接着ストリップ30間に延びる。さらに、非接着層30は、コート紙若しくは非コート紙又はコートフィルム若しくは非コートフィルム等、紙でできていてもよいが、本発明はこれに関しては限定されない。
【0027】
接着層20は、裏当て材を含まない接着剤転写テープか、又は内側に裏当て材を有する両面接着テープであることが好ましいが、本発明はこれに関しては限定されない。
【0028】
図6は、ブリッジラベル10’が、第1の面24の接着部として接着ストリップ23と、第1の面24の非接着部として非接着裏当て材層50とを含む、本発明の第2の実施形態を示す。接着ストリップ23は、非接着裏当て材層50の上に間隔をおいて配置される。裏当て材層50は、紙、フィルム、又は不織材料でできていることが好ましいが、本発明はこれに関しては限定されない。
【0029】
接着ストリップ23は、走行中/終了間際のウェブに貼り付けられるように構成され、接着ストリップ23が設けられていない非接着裏当て材層50の非被覆部36は、ブリッジラベル10’を用いてスプライスされたウェブが乾燥機内を移動するときに高温の空気50がこのブリッジラベルを通過することを可能にする溝を画定する。
【0030】
好ましくは、非接着ストリップ30(図5A)又は非接着裏当て材50の非被覆部36(図6)は、その全長に沿ってほぼ一定の幅を有して形成される。しかしながら、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図8は、ブリッジラベル10’’の非接着ストリップ30’がほぼ台形又は「V」字形を有し得る第1の実施形態の変形を示し、この場合、非接着ストリップ30’がブリッジラベルの前端32’等の一端で狭い幅を有し、ブリッジラベルの後端34’で広い開口を有する。この場合も、その結果できる露出した接着剤22’はブリッジラベル10’を走行中/終了間際のウェブに貼り付けることができるように非接着ストリップ30’間に延びる。同様に、第2の実施形態の変形では、接着ストリップ23はほぼ台形又は「V」字形を有することができる。
【0031】
さらに、他の形状を用いてもよい。しかしながら、ブリッジラベルの溝又は溝路は、ブリッジラベルの前端からブリッジラベルの後端まで延びて、過度の乱気流を生み出すことなく非接着部の両端間に空気が導かれるようにすることが好ましい。
【0032】
好ましくは、接着層20又は接着ストリップ23の接着剤は、スプライステープ140よりも粘着性が弱いが剪断接着特性が高い。例えば、接着層20の接着剤は、Nitto Americas, Inc.製のR9401とすることができる。しかしながら、本発明はこれに関しては限定されず、他の材料を用いてもよい。
【0033】
さらに、接着層20又は接着ストリップ23は、接着層の内側に裏当て材を有する両面接着テープか、又は内側に裏当て材を含まない接着剤転写テープであることができる。上記のように、非接着ストリップ30は、コート紙若しくは非コート紙又はコートフィルム若しくは非コートフィルム等の紙、又は印刷によって粘着性除去された接着剤であってもよい。しかしながら、この場合も、本発明はこれに関しては限定されず、他の材料を用いてもよい。
【0034】
非接着ストリップ30又は非被覆部36は、幅1/2〜1 1/2インチであり1/10〜1インチの間隔で離間していることが好ましいが、本発明はこれに関しては限定されない。
【0035】
さらに、以下で詳細に説明するように、ブリッジラベルは、第1の実施形態の場合、非粘着性ストリップ30がすでに付着している接着剤ロール20から切断することによって、ロール形態で提供することができる。
【0036】
ベルトドライブ350のベルト351は(したがって、未使用ロール210のベルト接触領域260も)、通常は幅が2〜3インチであるため、ブリッジラベル10の長さLB(図11を参照)は、ベルトがその下のスプライステープ140と接触することを防止するのに十分に大きいように、一般に3〜5インチである。すなわち、ブリッジラベル10の長さLBは、普通ならベルト351と接触するスプライステープ140の露出部141をブリッジラベル10が覆うことができるようなサイズにされる。好ましい実施形態では、個々のブリッジラベルの幅WB(図11UBを参照)は、スプライステープ140の幅と同じである。したがって、図11に示すように、ブリッジラベル10の幅WBはスプライステープ140の露出領域141を100%覆い、ブリッジラベル10の長さLBはベルト350aの幅の少なくとも125%であることが好ましい。
【0037】
本発明は、特定のサイズ又は寸法に限定されないが、接着層20及び非接着ストリップ30(又は、第2の実施形態の場合は裏当て材50及び接着ストリップ23)は非常に薄いことが好ましい。特に、接着層20の厚さは約50〜200ミクロンとすることができ、非接着ストリップ30は、50〜150ミクロン厚の紙又は12〜100ミクロン厚のフィルムとすることができる。
【0038】
ブリッジラベル10を製造するいくつかの方法を以下で説明する。
【0039】
例えば、図5A及び図5Bに示す第1の実施形態を作製する1つの方法は、まず、LB(図11に示す)の幅を有する、剥離ライナー40を有する両面接着テープのロールを(接着層20の非限定的な実施形態として)準備することを含む。
【0040】
次に、ロールを巻き出して、紙又はフィルムのいくつかの非接着層ストリップ(すなわち、非接着ストリップ30の非限定的な例)を接着層20上に積層する。続いて、接着層20及び非接着層ストリップ30を、ダイを用いてWB(図11に示す)の長さに切断する。剥離ライナー40はこの時点で切断せず、切断された2つの層(すなわち、非接着層ストリップ30及び接着層20)とともに巻き戻されることが好ましい。剥離ライナーが切断されないため、複数のブリッジラベルが剥離ライナー40上に並べて設けられる。その後、ブリッジラベル10を用いるときに、それらが剥離ライナー40から1つずつ剥がされる。
【0041】
上述のように、非接着層ストリップを積層する代わりに、粘着性除去ストリップを接着層20上に設けてもよい。粘着性除去ストリップを設ける1つの方法は、接着層20上にインクをコーティングし、続いてインクを乾燥させてからロールを切断することによって行なわれる。
【0042】
図6に示す第2の実施形態によるブリッジラベルを準備する1つの方法は、転写テープ又は両面接着テープのストリップ(すなわち、接着ストリップ23の非限定的な例)を、スプライステープ140に十分に接着する非接着裏当て材層50上に積層することである。しかしながら、本発明はこれに関しては限定されず、その代わりに接着剤の縞状コーティングを接着ストリップ23として非接着裏当て材層50上に塗布してもよい。
【0043】
図7に示すように、裏当て材50は、スプライステープ140の接着剤層21に取り付けられる。スプライステープ140の接着ストリップ23及び接着剤層21の両方を、ブリッジラベルの使用前に剥離ライナーで覆うことができることに留意されたい。
【0044】
本発明の第1の実施形態によるブリッジラベル10の用途を以下で説明する。
【0045】
スプライス作業中、まず、ブリッジラベル10が剥離ライナー40を有する場合、ブリッジラベル10の剥離ライナー40が接着層20から取り外される。次に、ブリッジラベル10の第2の面25が、図9に示すように未使用ロールの一番上のシート211の両端間に付着されているスプライステープ140に貼り付けられる。ブリッジラベル10は、ブリッジラベルの前端32及び後端34が未使用ロール210の一番上のシート211の両端間のスプライステープ140の長さとほぼ平行な方向に延びるような位置で、スプライステープ140上に配置される。別の言い方をすると、ブリッジラベル10は、非接着ストリップ30(又は溝)が未使用ロール210の円周方向に延びるように、スプライステープ140上に配置される。この構成により、非接着ストリップ30は、終了間際のウェブシート220の走行方向「B」と事実上平行になる。
【0046】
未使用ロール210が終了間際の走行中のウェブシート220の速度に加速すると、未使用ロール210の一番上のシート211上のスプライステープ140は、終了間際のウェブシート220と接触させられる。スプライステープ140が終了間際のウェブシート220と接触すると、終了間際のウェブシート220は、未使用ロール210の一番上のシート211上の、スプライステープ140とブリッジラベル10の第1の面24の接着部22とに接着することで、一番上のシート211を消耗ウェブシート220にスプライスし、その結果スプライスされたウェブ200ができる。したがって、図10に示すように、ブリッジラベルの接着部22は、スプライスされたウェブ200’の終了間際のウェブシート220に貼り付けられる。
【0047】
次に、スプライスされたウェブ200’は、印刷作業を受ける。印刷作業後、スプライステープ140及びブリッジラベル10を含むスプライスされたウェブ200’は、エアーフローテーションドライヤー等の乾燥機に送られる。しかしながら、図11に示すように、この動作では、従来のブリッジラベルとは異なり、非接着ストリップ30が溝として働くことで、高温の空気500がブリッジラベル10を通して(すなわち、非接着ストリップ30とそれに対向するスプライスされたウェブの粒子との間を)乱れなく流れることを可能にする。このように、ブリッジラベル10は、従来技術のブリッジラベルのようにエアダムとして働くことがなく、接着層20の温度が融点に達することが防止される。
【0048】
さらに、接着部22が、空気が吹き込む方向に延びる連続した結合ラインによって終了間際のウェブに接着されることにより、空気による終了間際のウェブからのブリッジラベルの剥離に抵抗する、改善された接触面が与えられる。
【0049】
第2の実施形態の用途は、第1の実施形態の用途と同様である。しかしながら、上述のように、1つの顕著な違いは、第2の実施形態の非接着裏当て材層50が、スプライステープ140の上に設けられた接着剤21の接着力によって、スプライステープ140に接着されることである。
【0050】
添付の特許請求の範囲によってのみ限定される本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、当業者によって本発明の好ましい実施形態からの変更を行なうことができることが、当然ながら理解される。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1A】スプライステープ及びブリッジラベルを有する未使用ロールの斜視図を示す。
【図1B】スプライステープ及びブリッジラベルを有する未使用ロールの斜視図を示す。
【図2A】非接着層に穴がある従来のブリッジラベルの上面図を示す。
【図2B】図2Aの従来のブリッジラベルの断面図を示す。
【図3】スプライステープに取り付けられた従来のブリッジラベルの側面図を示す。
【図4】空気の流れを妨げる図3の従来のブリッジラベルの断面図を示す。
【図5A】本発明のブリッジラベルの第1の実施形態の上面図を示す。
【図5B】ブリッジラベルの第1の実施形態の側断面図を示す。
【図6】本発明のブリッジラベルの第2の実施形態の断面図を示す。
【図7】スプライステープの接着層に接着されたブリッジラベルの第2の実施形態の断面図を示す。
【図8】本発明のブリッジラベルの第3の実施形態の上面図を示す。
【図9】本発明のスプライステープ及びブリッジラベルを有する未使用ロールの斜視図である。
【図10】スプライステープに取り付けられたブリッジラベルの第1の実施形態の側面図を示す。
【図11】図10のブリッジラベルの断面図を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブリッジラベルであって、
該ブリッジラベルの第1の面を画定する2つの接着部と、
該2つの接着部間に延びて、同様に該ブリッジラベルの前記第1の面を画定する非接着部と
を備える、ブリッジラベル。
【請求項2】
前記接着部の長さは幅よりも著しく長い、請求項1に記載のブリッジラベル。
【請求項3】
前記2つの接着部及び前記非接着部は、前記ブリッジラベルの前端から前記ブリッジラベルの後端まで前記ブリッジラベルのほぼ両端間に延びる、請求項2に記載のブリッジラベル。
【請求項4】
前記接着部は接着層から形成され、前記非接着部は、前記接着層の一部が前記非接着部の各側で露出したままとなるように、前記ブリッジラベルの前記前端から前記ブリッジラベルの前記後端まで前記接着層のほぼ両端間に延びる非接着ストリップである、請求項2に記載のブリッジラベル。
【請求項5】
前記接着部は接着層から形成され、前記非接着部は、前記接着層の一部が該粘着性除去ストリップの各側で露出したままとなるように、前記ブリッジラベルの前記前端から前記ブリッジラベルの前記後端まで前記接着層のほぼ両端間に延びる、接着層の粘着性除去ストリップである、請求項2に記載のブリッジラベル。
【請求項6】
前記接着部は、非接着裏当て材上に形成される2つの接着ストリップから形成され、前記非接着部は、前記2つの接着ストリップ間に配置される前記裏当て材層の非被覆部である、請求項2に記載のブリッジラベル。
【請求項7】
前記非接着ストリップは紙又はフィルムである、請求項4に記載のブリッジラベル。
【請求項8】
前記粘着性除去ストリップは、前記接着層上にコーティングされるインクである、請求項5に記載のブリッジラベル。
【請求項9】
前記非接着裏当て材は紙又はフィルムである、請求項6に記載のブリッジラベル。
【請求項10】
前記少なくとも1つの非接着部は複数の非接着部である、請求項2に記載のブリッジラベル。
【請求項11】
前記非接着部は、前記ブリッジラベルの前記第1の面が貼り付けられるウェブとともに、前記ブリッジラベルが前記ウェブに貼り付けられるときに前記ブリッジラベルを通る空気が妨げられずに通過することを可能にする通路を画定する、請求項2に記載のブリッジラベル。
【請求項12】
前記通路の幅は該通路の全長に沿ってほぼ一定である、請求項11に記載のブリッジラベル。
【請求項13】
前記ブリッジラベルの前記前端にある前記通路の幅は、前記ブリッジラベルの前記後端にある前記通路の幅よりも狭い、請求項11に記載のブリッジラベル。
【請求項14】
前記通路の前記少なくとも1つはほぼ台形の形状を有する、請求項13に記載のブリッジラベル。
【請求項15】
前記接着部は接着ストリップを含み、
前記非接着部は、非接着裏当て材層の上の前記接着ストリップ間の開口であり、前記接着ストリップは前記裏当て材層の上に設けられる、請求項3に記載のブリッジラベル。
【請求項16】
前記接着ストリップは、前記裏当て材上に設けられる縞状接着コーティングである、請求項15に記載のブリッジラベル。
【請求項17】
前記接着ストリップは、前記裏当て材上に設けられる接着テープストリップである、請求項15に記載のブリッジラベル。
【請求項18】
前記第1の面を画定する接着部と、同様に前記第1の面を画定する複数の非接着部とを備え、
前記接着部及び前記非接着部は、交互に配置され、互いに平行である、請求項2に記載のブリッジラベル。
【請求項19】
スプライスシステムであって、ブリッジラベルと、ロールと、スプライステープと、ウェブとを備え、
ブリッジラベルは、該ブリッジラベルの第1の面を画定する2つの接着部と、該2つの接着部間に延び、同様に該ブリッジラベルの前記第1の面を画定する非接着部とを含み、前記接着部の長さは幅よりも著しく長く、
該ロールは一番上のシートを有し、
該スプライステープは、該ロールの前記一番上のシートの両端間に設けられ、前記第1の面の反対側である前記ブリッジラベルの第2の面が貼り付けられ、
該ウェブは、前記ブリッジラベルの前記第1の面の前記接着部が貼り付けられる、終了間際のウェブであることを特徴とするスプライスシステム。
【請求項20】
前記接着部の長さは幅よりも著しく長い、請求項19に記載のスプライスシステム。
【請求項21】
前記接着部及び前記非接着部が前記ロールの回転軸に直交する方向に延びるように、前記接着部の前端及び後端が、前記ロールの前記回転軸とほぼ平行な方向に延びる、請求項20に記載のスプライスシステム。
【請求項22】
前記非接着部及び前記ブリッジラベルの前記第1の面が貼り付けられるウェブは、前記ブリッジラベルが前記ウェブに貼り付けられるときに前記ブリッジラベルを通る空気が妨げられずに通過することを可能にする通路を画定する、請求項21に記載のスプライスシステム。
【請求項23】
前記ブリッジラベルは前記スプライステープの露出部を覆う、請求項20に記載のスプライスシステム。
【請求項24】
前記ロールを加速させるベルトをさらに備え、該ベルトが前記スプライステープと直接接触しないように、前記ロールの回転軸と平行な方向の前記ブリッジラベルの長さは、前記ロールの回転軸と平行な方向の前記ベルトの幅よりも長い、請求項20に記載のスプライスシステム。
【請求項25】
前記接着部は接着層から形成され、前記非接着部は、前記接着層の一部が前記非接着部の各側で露出したままとなるように、前記ブリッジラベルの前記前端から前記ブリッジラベルの前記後端まで前記接着層のほぼ両端間に延びる非接着ストリップである、請求項20に記載のスプライスシステム。
【請求項26】
前記接着部は接着層から形成され、前記非接着部は、前記接着層の一部が該粘着性除去ストリップの各側に残留するように、前記ブリッジラベルの前記前端から前記ブリッジラベルの前記後端まで前記接着層のほぼ両端間に延びる、接着層の粘着性除去ストリップである、請求項20に記載のスプライスシステム。
【請求項27】
前記接着部は、非接着裏当て材上に形成される2つの接着ストリップから形成され、前記非接着部は、前記2つの接着ストリップ間に配置される前記裏当て材層の非被覆部である、請求項20に記載のスプライスシステム。
【請求項28】
前記ブリッジラベルは、前記第1の面を画定する接着部と、同様に前記第1の面を画定する複数の非接着部とを含み、
前記接着部及び前記非接着部は、交互に配置され、互いに平行である、請求項20に記載のスプライスシステム。
【請求項29】
ロールの一番上のシートにスプライステープを設ける工程と、
前記スプライステープの上にブリッジラベルを取り付ける工程とを備え、
前記ブリッジラベルは、該ブリッジラベルの第1の面を画定する2つの接着部と、該2つの接着部間に延び同様に前記ブリッジラベルの前記第1の面を画定する非接着部とを含んでいることを特徴とする、未使用ロールを終了間際のウェブにスプライスする方法。
【請求項30】
前記接着部の長さは幅よりも著しく長い、請求項29に記載の未使用ロールを終了間際のウェブにスプライスする方法。
【請求項31】
前記接着部及び前記非接着部が前記ロールの回転軸に直交する方向に延びるように、前記接着部の前端及び後端が、前記ロールの前記回転軸とほぼ平行な方向に延びる、請求項30に記載の未使用ロールを終了間際のウェブにスプライスする方法。
【請求項32】
前記非接着部は、前記ウェブとともに、前記ブリッジラベルが前記スプライステープに貼り付けられるときに空気が通過する通路を形成する、請求項30に記載の未使用ロールを終了間際のウェブにスプライスする方法。
【請求項33】
前記ブリッジラベルは前記スプライステープの露出部を覆う、請求項30に記載の未使用ロールを終了間際のウェブにスプライスする方法。
【請求項34】
前記ブリッジラベルと接触するベルトを用いて前記ロールを加速させる工程をさらに含み、前記ベルトが前記スプライステープと直接接触しないように、前記ロールの回転軸と平行な方向の前記ブリッジラベルの長さは、前記ロールの前記回転軸と平行な方向の前記ベルトの幅よりも長い、請求項30に記載の未使用ロールを終了間際のウェブにスプライスする方法。
【請求項35】
前記ブリッジラベルは、前記第1の面を画定する接着部と、同様に前記第1の面を画定する複数の非接着部とを含み、
前記接着部及び前記非接着部は、交互に配置され、互いに平行である、請求項30に記載の未使用ロールを終了間際のウェブにスプライスする方法。
【請求項1】
ブリッジラベルであって、
該ブリッジラベルの第1の面を画定する2つの接着部と、
該2つの接着部間に延びて、同様に該ブリッジラベルの前記第1の面を画定する非接着部と
を備える、ブリッジラベル。
【請求項2】
前記接着部の長さは幅よりも著しく長い、請求項1に記載のブリッジラベル。
【請求項3】
前記2つの接着部及び前記非接着部は、前記ブリッジラベルの前端から前記ブリッジラベルの後端まで前記ブリッジラベルのほぼ両端間に延びる、請求項2に記載のブリッジラベル。
【請求項4】
前記接着部は接着層から形成され、前記非接着部は、前記接着層の一部が前記非接着部の各側で露出したままとなるように、前記ブリッジラベルの前記前端から前記ブリッジラベルの前記後端まで前記接着層のほぼ両端間に延びる非接着ストリップである、請求項2に記載のブリッジラベル。
【請求項5】
前記接着部は接着層から形成され、前記非接着部は、前記接着層の一部が該粘着性除去ストリップの各側で露出したままとなるように、前記ブリッジラベルの前記前端から前記ブリッジラベルの前記後端まで前記接着層のほぼ両端間に延びる、接着層の粘着性除去ストリップである、請求項2に記載のブリッジラベル。
【請求項6】
前記接着部は、非接着裏当て材上に形成される2つの接着ストリップから形成され、前記非接着部は、前記2つの接着ストリップ間に配置される前記裏当て材層の非被覆部である、請求項2に記載のブリッジラベル。
【請求項7】
前記非接着ストリップは紙又はフィルムである、請求項4に記載のブリッジラベル。
【請求項8】
前記粘着性除去ストリップは、前記接着層上にコーティングされるインクである、請求項5に記載のブリッジラベル。
【請求項9】
前記非接着裏当て材は紙又はフィルムである、請求項6に記載のブリッジラベル。
【請求項10】
前記少なくとも1つの非接着部は複数の非接着部である、請求項2に記載のブリッジラベル。
【請求項11】
前記非接着部は、前記ブリッジラベルの前記第1の面が貼り付けられるウェブとともに、前記ブリッジラベルが前記ウェブに貼り付けられるときに前記ブリッジラベルを通る空気が妨げられずに通過することを可能にする通路を画定する、請求項2に記載のブリッジラベル。
【請求項12】
前記通路の幅は該通路の全長に沿ってほぼ一定である、請求項11に記載のブリッジラベル。
【請求項13】
前記ブリッジラベルの前記前端にある前記通路の幅は、前記ブリッジラベルの前記後端にある前記通路の幅よりも狭い、請求項11に記載のブリッジラベル。
【請求項14】
前記通路の前記少なくとも1つはほぼ台形の形状を有する、請求項13に記載のブリッジラベル。
【請求項15】
前記接着部は接着ストリップを含み、
前記非接着部は、非接着裏当て材層の上の前記接着ストリップ間の開口であり、前記接着ストリップは前記裏当て材層の上に設けられる、請求項3に記載のブリッジラベル。
【請求項16】
前記接着ストリップは、前記裏当て材上に設けられる縞状接着コーティングである、請求項15に記載のブリッジラベル。
【請求項17】
前記接着ストリップは、前記裏当て材上に設けられる接着テープストリップである、請求項15に記載のブリッジラベル。
【請求項18】
前記第1の面を画定する接着部と、同様に前記第1の面を画定する複数の非接着部とを備え、
前記接着部及び前記非接着部は、交互に配置され、互いに平行である、請求項2に記載のブリッジラベル。
【請求項19】
スプライスシステムであって、ブリッジラベルと、ロールと、スプライステープと、ウェブとを備え、
ブリッジラベルは、該ブリッジラベルの第1の面を画定する2つの接着部と、該2つの接着部間に延び、同様に該ブリッジラベルの前記第1の面を画定する非接着部とを含み、前記接着部の長さは幅よりも著しく長く、
該ロールは一番上のシートを有し、
該スプライステープは、該ロールの前記一番上のシートの両端間に設けられ、前記第1の面の反対側である前記ブリッジラベルの第2の面が貼り付けられ、
該ウェブは、前記ブリッジラベルの前記第1の面の前記接着部が貼り付けられる、終了間際のウェブであることを特徴とするスプライスシステム。
【請求項20】
前記接着部の長さは幅よりも著しく長い、請求項19に記載のスプライスシステム。
【請求項21】
前記接着部及び前記非接着部が前記ロールの回転軸に直交する方向に延びるように、前記接着部の前端及び後端が、前記ロールの前記回転軸とほぼ平行な方向に延びる、請求項20に記載のスプライスシステム。
【請求項22】
前記非接着部及び前記ブリッジラベルの前記第1の面が貼り付けられるウェブは、前記ブリッジラベルが前記ウェブに貼り付けられるときに前記ブリッジラベルを通る空気が妨げられずに通過することを可能にする通路を画定する、請求項21に記載のスプライスシステム。
【請求項23】
前記ブリッジラベルは前記スプライステープの露出部を覆う、請求項20に記載のスプライスシステム。
【請求項24】
前記ロールを加速させるベルトをさらに備え、該ベルトが前記スプライステープと直接接触しないように、前記ロールの回転軸と平行な方向の前記ブリッジラベルの長さは、前記ロールの回転軸と平行な方向の前記ベルトの幅よりも長い、請求項20に記載のスプライスシステム。
【請求項25】
前記接着部は接着層から形成され、前記非接着部は、前記接着層の一部が前記非接着部の各側で露出したままとなるように、前記ブリッジラベルの前記前端から前記ブリッジラベルの前記後端まで前記接着層のほぼ両端間に延びる非接着ストリップである、請求項20に記載のスプライスシステム。
【請求項26】
前記接着部は接着層から形成され、前記非接着部は、前記接着層の一部が該粘着性除去ストリップの各側に残留するように、前記ブリッジラベルの前記前端から前記ブリッジラベルの前記後端まで前記接着層のほぼ両端間に延びる、接着層の粘着性除去ストリップである、請求項20に記載のスプライスシステム。
【請求項27】
前記接着部は、非接着裏当て材上に形成される2つの接着ストリップから形成され、前記非接着部は、前記2つの接着ストリップ間に配置される前記裏当て材層の非被覆部である、請求項20に記載のスプライスシステム。
【請求項28】
前記ブリッジラベルは、前記第1の面を画定する接着部と、同様に前記第1の面を画定する複数の非接着部とを含み、
前記接着部及び前記非接着部は、交互に配置され、互いに平行である、請求項20に記載のスプライスシステム。
【請求項29】
ロールの一番上のシートにスプライステープを設ける工程と、
前記スプライステープの上にブリッジラベルを取り付ける工程とを備え、
前記ブリッジラベルは、該ブリッジラベルの第1の面を画定する2つの接着部と、該2つの接着部間に延び同様に前記ブリッジラベルの前記第1の面を画定する非接着部とを含んでいることを特徴とする、未使用ロールを終了間際のウェブにスプライスする方法。
【請求項30】
前記接着部の長さは幅よりも著しく長い、請求項29に記載の未使用ロールを終了間際のウェブにスプライスする方法。
【請求項31】
前記接着部及び前記非接着部が前記ロールの回転軸に直交する方向に延びるように、前記接着部の前端及び後端が、前記ロールの前記回転軸とほぼ平行な方向に延びる、請求項30に記載の未使用ロールを終了間際のウェブにスプライスする方法。
【請求項32】
前記非接着部は、前記ウェブとともに、前記ブリッジラベルが前記スプライステープに貼り付けられるときに空気が通過する通路を形成する、請求項30に記載の未使用ロールを終了間際のウェブにスプライスする方法。
【請求項33】
前記ブリッジラベルは前記スプライステープの露出部を覆う、請求項30に記載の未使用ロールを終了間際のウェブにスプライスする方法。
【請求項34】
前記ブリッジラベルと接触するベルトを用いて前記ロールを加速させる工程をさらに含み、前記ベルトが前記スプライステープと直接接触しないように、前記ロールの回転軸と平行な方向の前記ブリッジラベルの長さは、前記ロールの前記回転軸と平行な方向の前記ベルトの幅よりも長い、請求項30に記載の未使用ロールを終了間際のウェブにスプライスする方法。
【請求項35】
前記ブリッジラベルは、前記第1の面を画定する接着部と、同様に前記第1の面を画定する複数の非接着部とを含み、
前記接着部及び前記非接着部は、交互に配置され、互いに平行である、請求項30に記載の未使用ロールを終了間際のウェブにスプライスする方法。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2007−510604(P2007−510604A)
【公表日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−538009(P2006−538009)
【出願日】平成16年10月18日(2004.10.18)
【国際出願番号】PCT/US2004/032309
【国際公開番号】WO2005/044705
【国際公開日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願人】(505088204)
【出願人】(000003964)日東電工株式会社 (5,557)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月18日(2004.10.18)
【国際出願番号】PCT/US2004/032309
【国際公開番号】WO2005/044705
【国際公開日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願人】(505088204)
【出願人】(000003964)日東電工株式会社 (5,557)
【Fターム(参考)】
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