説明

スプレー缶遠隔操作棒

【課題】一つのスプレー缶遠隔噴射棒で数種の異なる噴射装置のスプレー缶に対応して噴射を可能にしたスプレー缶遠隔噴射操作棒である。
【解決手段】噴射装置10が異なっているスプレー缶9を噴射させるためのプッシュ部位A、B、Cをそれぞれプッシュできるように湾曲させた湾曲プッシュアーム2を遠隔支持棒1に取り付け、その遠隔支持棒1のスプレー缶固定台3をスライド式にしてスプレー缶固定台3に装着したスプレー缶9の噴射装置10のプッシュ部位A、B、Cが湾曲プッシュアーム2の先端に来るようにスプレー缶固定台3をスライドさせて合せスライド固定具4で固定しプッシュアーム操作レバー7を操作することによって異なった噴射装置10のスプレー缶9にも対応して噴射を可能にしたスプレー缶遠隔噴射操作棒。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は噴射装置の異なるスプレー缶を遠隔操作棒の先で噴射させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のスプレー缶遠隔操作具は噴射装置の型が決まったスプレー缶にだけ対応させたものであった。
【特許電子図書館】
特開平 9−141146
【特許電子図書館】
実開平 5−49685
【特許電子図書館】
実開平 6−15755
【特許電子図書館】
特開平 7−222944
【特許電子図書館】
特開平 9−187690
【特許電子図書館】
特開平 11−253844
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のスプレー缶遠隔操作棒は中央垂直プッシュ式の噴射装置のスプレー缶にのみ対応するものであって、スプレー式家庭用殺虫剤などの引金式噴射装置や中央手前プッシュ式噴射装置には対応できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明はその欠点を除くためになされたものであって、これを図面 図1によって説明すれば遠隔支持棒1にスプレー缶9の噴射装置10の噴射させるための異なる部位A、B、Cをプッシュできるように湾曲させた湾曲プッシュアーム2を取り付け、湾曲プッシュアーム2がプッシュアーム操作レバー7をにぎるとワイヤー12を介して垂直に下がるようにし、その遠隔支持棒1の先に遠隔支持棒1とスプレー缶固定台3を連結させている取付具8を通して前後にスライドするスプレー缶固定台3を取り付ける。このスプレー缶固定台3のスプレー缶固定アーム6にスプレー缶9を乗せて固定バンド5で固定し、スプレー缶9の噴射装置10を前方に向ける。
スプレー缶9を装着したスプレー缶固定台3が前後にスライドするので、湾曲プッシュアーム2の先端は噴射装置10のプッシュする部位A、B、Cに応じて前後中央と自在にプッシュすることができる。このため異なる形式の噴射装置10のスプレー缶9でも湾曲プッシュアーム2の先端に噴射装置10のプッシュする部位A、B、Cをスライドさせて合わせ遠隔支持棒1とスプレー缶固定台3を連結しているスライド固定具4でスプレー缶固定台3を固定してプッシュアーム操作レバー7を握ることによって噴射が可能になる。
【発明の効果】
【0005】
このような構造だから、引金式噴射装置10Aのスプレー缶9は噴射ノズル11の部位を上部中央垂直プッシュ型は中央プッシュ噴射装置10Bの部位を上部手前プッシュ型は中央手前プッシュ噴射装置10Cの部位を湾曲プッシュアーム2の先端に合わせればプッシュアーム操作レバー7で噴射できる。このことによって、スプレー缶9の噴射形式にとらわれずに遠隔噴射できる。そのため庭木の毛虫やアブラ虫等をスプレー式家庭用殺虫剤を用いて殺虫するときは、噴射形式を問わないので特売のスプレー缶9を装着させて安く殺虫できると共に遠隔噴射ができるので安全性を高められる利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
遠隔支持棒1に湾曲プッシュアーム2を取り付け、さらにスライド式のスプレー缶固定台3を取り付けスプレー缶9の噴射装置10の形式別にスプレー缶固定台3をスライドさせる位置を遠隔支持棒1に標示し、装着したスプレー缶9の噴射装置10に合わせてスプレー缶固定台3を標示した位置にスライドさせスライド固定具4を使って一目で固定できるようにする。このことによって、引金式噴射装置10A中央プッシュ式噴射装置10B中央手前プッシュ式噴射装置10Cの各々のプッシュ部位に湾曲プッシュアーム2の先端が対応してプッシュアーム操作レバー7を操作すれば噴射が可能となる。
【実施例】
【0007】
請求項2のスプレー缶固定台3の角度を変更する方法を図2によって説明すれば、取付具8で遠隔支持棒1とスプレー缶固定台3を固定し、スプレー缶固定台3に支点 a、b、cを設けスライド固定具4をスライドさせることによりスプレー缶9の角度を変えることによって、噴射装置10を前後に移動させ各々の噴射装置10のプッシュ部位を湾曲プッシュアーム2の先端に対応させスライド固定具4で固定する方法。
【0008】
請求項3のプッシュアーム2を伸縮させる方法を図3によって説明すれば、湾曲プッシュアーム2の手元を伸縮させることにより、各々の噴射装置10のプッシュ部位に湾曲プッシュアーム2の先端を対応させ、伸縮スライド固定具dで固定する方法。
【0009】
請求項4の湾曲プッシュアーム2を屈曲させる方法を図4によって説明すれば、湾曲プッシュアーム2に支点e を設けて屈曲固定具f で湾曲プッシュアーム2の先端を開閉するように移動させることによって、各々の噴射装置10のプッシュ部位にプッシュアーム2の先端を対応させ屈曲固定具fで固定する方法。
【0010】
請求項5の遠隔支持棒1を伸縮させる方法を図5によって説明すれば、遠隔支持棒1を二重構造にし外部遠隔支持棒1gにスプレー缶固定台3を取り付け内部遠隔支持棒1hに湾曲プッシュアーム2を取り付け遠隔支持棒1を伸縮させることによって、各々の噴射装置10のプッシュ部位にプッシュアムの先端を対応させ伸縮固定具iで固定する方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の湾曲プッシュアーム付スプレー缶固定台スライド式スプレー缶遠隔噴射操作棒の正面図である。
【図2】請求項2の湾曲プッシュアーム付スプレー缶固定台角度変更式スプレー缶遠隔噴射操作棒の先端部の正面図である。
【図3】請求項3の伸縮式の湾曲プッシュアーム付スプレー缶遠隔噴射操作棒の先端部の正面図である。
【図4】請求項4の屈曲式の湾曲プッシュアーム付スプレー缶遠隔噴射操作棒の先端部の正面図である。
【図5】請求項5の遠隔支持棒伸縮式湾曲プッシュアーム付スプレー缶遠隔噴射操作棒の先端部の正面図である。
【符号の説明】
1 遠隔支持棒 A 噴射装置プッシュ部位
2 プッシュアーム B 噴射装置プッシュ部位
3 スプレー缶固定台 C 噴射装置プッシュ部位
4 スライド固定具 a 支点
5 スプレー缶固定バンド b 支点
6 スプレー缶底固定アーム c 支点
7 プッシュアーム操作レバー d 伸縮スライド固定具
8 取付具 e 支点
9 スプレー缶 f 屈曲固定具
10 噴射装置 1g 外部遠隔支持棒
11 ノズル 1h 内部遠隔支持棒
12 ワイヤー i 伸縮固定具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔支持棒に噴射装置の異なるスプレー缶の噴射プッシュ部位をプッシュできるように湾曲させた湾曲プッシュアームを取り付け遠隔支持棒のスプレー缶固定台をスライド式にして、スプレー缶固定台に装着したスプレー缶の噴射装置部位を湾曲プッシュアームの先端に移動させる方法によって、噴射装置の異なるスプレー缶にも対応して噴射を可能にした湾曲プッシュアーム付スプレー缶固定台スライド式スプレー缶遠隔噴射操作棒。
【請求項2】
遠隔支持棒に取り付けたスプレー缶固定台の角度を変更方式にして、スプレー缶固定台に装着したスプレー缶の角度を変更し噴射装置部位を湾曲プッシュアームの先端に移動させる方式によって、噴射装置の異なるスプレー缶にも対応して噴射を可能にした湾曲プッシュアーム付スプレー缶固定台角度変更式スプレー缶遠隔噴射操作棒。
【請求項3】
遠隔支持棒の先にスプレー缶を固定し湾曲プッシュアームを伸縮式にして、湾曲プッシュアームの先端をスプレー缶の噴射部位に移動させることによって、噴射装置の異なるスプレー缶にも対応して噴射を可能にした伸縮式湾曲プッシュアーム付スプレー缶遠隔噴射操作棒。
【請求項4】
遠隔支持棒の先にスプレー缶を固定し湾曲プッシュアームを屈曲式にして、湾曲プッシュアームの先端をスプレー缶の噴射装置部位に移動させる方式によって、噴射装置の異なるスプレー缶にも対応して噴射を可能にした屈曲式湾曲プッシュアーム付スプレー缶遠隔噴射操作棒。
【請求項5】
遠隔支持棒を伸縮式の二重構造にし一方にスプレー缶固定台を他方に湾曲プッシュアームを取り付け遠隔支持棒を伸縮させて、湾曲プッシュアームの先端をスプレー缶の噴射装置部位に移動する方式によって、噴射装置の異なるスプレー缶にも対応して噴射を可能にした遠隔支持棒伸縮式湾曲プッシュアーム付スプレー缶遠隔噴射操作棒。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−155991(P2008−155991A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−357372(P2006−357372)
【出願日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(592193915)
【Fターム(参考)】