説明

スペクトル平衡装置と光ファイバジャイロスコープにおいてノイズを低減する方法

【課題】低減された出力ノイズを持つ光ジャイロ、加えて、出力ノイズを低減した光ジャイロの回転レートを決定するための方法を提供する。
【解決手段】装置は対向して伝わる光ビームを循環させ、出力光ビームを発生させる検知コイルと、複数のポートを持ち検出装置へ入力光ビームを供給するカプラ16と、出力光ビームに基づき回転レートを検出するためにカプラと接続された第1の検出器22と、入力光ビームに基づきノイズを検出するために前記カプラと接続された第2の検出器24と、カプラの1つのポートと接続された1つ以上の光学デバイスとを含む。光学デバイス20は第2の検出器によって受信された入力光ビームと第1の検出器によって受信された出力光ビームの間のスペクトルの不整合を低減させるために構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は一般にジャイロスコープに関するものであり、特に光ファイバジャイロスコープのスペクトル平衡とノイズの低減に関する。
【背景技術】
【0002】
ジャイロは回転軸についての回転レートまたは角速度の変化の計測に用いられてきた。基本的な従来の光ファイバジャイロ(FOG)は光源、ビームスプリッティングデバイス、ある領域を取り囲むビームスプリッティングデバイスに結合されたファイバ検知コイルを含む。ビームスプリッティングデバイスは、光源からの光を、ファイバ検知コイルを通って反対方向に伝搬するビームに分割する集積光学チップ(IOC)でも良い。2つの対向して伝搬するビームは、回転する閉光路の周りを伝搬する間に異なる経路長を経験し、2つの経路長の相違は囲まれた領域に垂直な回転レートに比例する。
【0003】
潜水艦航法および空間ベースの位置指示用途のために使用されるような高性能FOGは、典型的には非常に低い角度のランダムウォーク(ARW)をもつジャイロを使用する。ARWはFOG出力のノイズ成分(例えばドリフト)に関連する。高性能FOGでは、ARWは回転検知のために使用される光のランダムな強度変動に由来する相対強度雑音(RIN)によって支配的な影響を受ける。RIN減法は、FOGに対しRINを低減するために使用される。例えば、光源からの光はカプラにおいて2つの経路に分割される。一方の経路は、2つのビームに光を分割するIOCへ光源からの光を方向付け、2つのビームはファイバ検知コイルを通って対向して伝搬し、それからIOCで再結合されレート検知のためのレート検出器へ光の一部を再び向けるカプラへ戻り伝搬する。他方の経路はRIN検出器へ光源からの光を向ける。理想的なジャイロでは、レートとRIN検出器でのRINは差し引くことができる共通のノイズである。実際にはレートとRIN検出器でのRINは部分的に相関がない。相関がないことの1つの原因は、差動スペクトルフィルタリングであり、レートとRINの光波が光回路の異なる経路に沿って伝わるために引き起こされたものである。レートとRIN検出器でのスペクトルの不整合は、レート信号からのRINの低減を制限する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、低減された出力ノイズを持つ光ジャイロを提供することは望ましい。加えて、出力ノイズを低減した光ジャイロの回転レートを決定するための方法を提供することは望ましい。さらに、この発明の他の望ましい特徴と特性は、添付の図面及びこの発明の背景と共に、続くこの発明の詳細な説明と添付された特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
方法と装置は、光ジャイロのスペクトルの不整合を低減させるために提供される。好ましい実施形態において、光ジャイロは対向伝搬光ビームを循環させるために構成されさらに対向伝搬光ビームから得られる出力光ビームを発生させるために構成される検知装置と、複数のポートを持つカプラと、カプラの第3のポートに結合され出力光ビームの一部から光ジャイロの回転レートを検出するために構成された第1の検出器と、カプラの第4のポートに結合され入力光ビームの一部のノイズを検出するために構成された第2の検出器と、カプラのポートの1つと結合された光学デバイスとを有するものとして提供される。カプラは入力光ビームを受信するために構成されさらに入力光ビームを第2のポートを経由して検知装置に供給するために構成される。対向伝搬光ビームは入力光ビームから得られる。カプラはさらに出力光ビームの一部を第1の検出器へ向けるために構成される。第1のカプラはさらに入力光ビームの一部を第2の検出器に向けるために構成される。光学デバイスは入力光ビームの一部と出力光ビームの一部の間のスペクトルの不整合を低減させるために構成される。
【0006】
別の好ましい実施形態において、光ジャイロは対向して伝わる光ビームを循環させるために構成されさらに対向して伝搬する光ビームから得られる出力光ビームを発生させるために構成される検知装置と、第1、第2、第3、第4のポートを持つカプラと、カプラの第3のポートに結合された入力部を持ち出力部を持つ第1の光学デバイスと、第1の光デバイスの出力部に結合され出力光ビームの一部から光ジャイロの回転レートを検出するために構成された第1の検出器と、カプラの前記第4のポートに結合された入力部を持ち出力部を持つ第2の光デバイスと、第2の光デバイスの出力部に結合され前記入力光ビームの一部のノイズを検出するために構成された第2の検出器とを有するものとして提供される。カプラは第1のポートを経由して入力光ビームを受信するために構成され、第2のポートを経由して入力光ビームを検知装置へ供給し、出力光ビームの一部を第1の光デバイスへ向け、入力光ビームの一部を第2の光デバイスへ向ける。対向して伝搬する光ビームは、入力光ビームから得られる。第1および第2の光デバイスは、共に出力光ビームの一部と入力光ビームの一部の間のスペクトルの不整合を低減させるために構成される。
【0007】
別の好ましい実施形態において、光ジャイロの回転レートを決定するための方法は、対向伝搬方向に検知コイルを通った入力光ビームの第1の部分のビームを伝搬するステップと、入力光ビームの第1の部分の伝搬するビームから出力光ビームを発生させるステップと、出力光ビームの一部から回転レートを検出するステップと、入力光ビームの第2の部分からノイズを検出するステップと、出力光ビームの一部と入力光ビームの第2の部分の間のスペクトルの不整合を低減させるステップとを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
この発明の続く詳細な説明は、単に例示であり、この発明またはこの発明の用途または利用を制限するために意図するものではない。さらに、この発明の先に述べた背景技術またはこの発明の続く詳細な説明で述べられたいかなる理論によっても拘束する意図はない。
【0009】
方法と装置は光ジャイロの出力ノイズを低減させるために提供される。好ましい実施形態において、レート検出器によって受信された光信号と相対強度雑音(RIN)検出器によって受信された光信号の間に生ずるスペクトル不整合を低減させるために構成された光ジャイロが提供される。光源からの光はカプラによって次の2つの光路に分割される。これらの光路の1つは光を、ファイバ検知コイルを通って対向伝搬ビームに分割する(例えば集積光チップ(IOC)またはそれに類するほかのものを経由して)検知装置へ向け、カプラに戻る出力光ビーム(例えば信号波)を発生させるために再結合される。信号波は光ジャイロの回転レートを決定するために使用される。もう1つの経路は光源からの光(例えば基準波)を、カプラを経由してRIN検出器に供給する。1つまたはそれ以上の光デバイスが、レート検出器によって受信された光信号とRIN検出器によって受信された光信号をスペクトル的に整合させるために1つまたは2つの光路の両方に含まれる。レート検出器によって受信された光信号とRIN検出器によって受信される光信号のスペクトルの整合が大きくなると、レート検出器によって受信される光信号に現れるであろうノイズの低減が大きくなる(例えば必ずしも限定する必要はないが、RIN減法、光学的RIN減法、RINサーボまたはそれに類するものを含む各種RIN低減方法を使用する)。
【0010】
ここで図面について言及すると、図1はこの発明の好ましい実施形態に従ったスペクトルを整合させる光ジャイロ10のブロック図である。光ジャイロ10は入力光ビームを合成する光源12(例えば広帯域ファイバ光源)と、光源12と結合した第1のポートを持つ光カプラ16と、カプラ16の第2のポート13に結合されたIOC18と、IOC18に結合されたファイバ検知コイル14と、カプラ16の第3のポート15に結合されたレート検出器22と、カプラ16の第4のポート17に結合された入力部を持つフィルタ20と、フィルタ20の出力部に結合されたRIN検出器24と、検出器22、24からの信号を処理するためのレート検出器22及びRIN検出器24に結合された種々の電子機器26(例えばRIN低減および回転レート決定を実行する)とを有する。IOC18とファイバ検知コイル14は共に検知装置を形成する。光ジャイロ10は公知の光ジャイロに見られる、ミラー、ビームスプリッター、それに類する追加の光学部品(図示されていない)を含む。
【0011】
光ジャイロ10はIOC18を含むが、ファイバ検知コイル14を通して循環させるために適切な光ビームを生じ、ファイバ検知コイル14を使用して光ジャイロ10の回転レートを表示する出力光ビームを生じる、何らかの他の光ルーティングシステムが使用されても良い。光源12からの光は光ファイバ19に沿ってカプラ16そしてIOC18へ伝搬できる。さらに、別の光ファイバ21はレート検出器22をカプラ16へ結合し、フィルタ20をカプラ16へ結合するために使用されている。
【0012】
光源からの光はカプラ16によって次の2つの光路(例えば信号路と基準路)に分割される。信号路では、光はカプラ16によってIOC18へ(例えば第1のポート11から第2のポート13へ)向けられる。IOC18はこの入力光ビームをファイバ検知コイル14を通って循環する対向して伝搬する光ビームへ分割する。好ましい実施形態において、対向して伝わる光ビームはIOC18で再結合され、出力光ビームを形成し、そして(例えば第2のポート13を経由して)カプラ16に戻る。この出力光ビームの一部は回転レート検知のためレート検出器へ向けられる。好ましい実施形態において、カプラ16は出力光ビームを第2のポート13から第3のポート15へそしてレート検出器22へ向ける。
【0013】
基準路では、光源12からの光の一部はカプラ16によってフィルタ20へ向けられる。好ましい実施形態において、カプラ16は、光源12から生じた光の一部を、第1のポート11から第4のポート17へそしてフィルタ20へ向ける。この時点で、回転レート検知に関係した光ビーム(例えばレート検出器22に向けられた光学ビーム)はノイズ検知に関係した光ビーム(例えばRIN検出器24に向けられた光学ビーム)より、多くの光ジャイロ10の光学部品を通って伝搬しており、光学ビームは部分的に相関がない場合がある。
【0014】
この非相関を低減させるために、フィルタ20(例えばRIN検出器24のために用いられる予定である)によって受信される光の光スペクトルとレート検出器22によって受信される光の光スペクトルをフィルタ20はスペクトル的に整合させる。好ましい実施形態において、フィルタ20はこの整合を達成する透過特性をもつ光学フィルタである。フィルタ20は回転レート検知に関係するビームによって横切られる光学部品の組合わせ透過スペクトルの形に似た透過スペクトルの形を持つことが好ましい。フィルタ20の例として、必ずしも限定される必要はないが、ファイバのコア形成された格子を持つ光ファイバ、ピグテールファイバを持つ微小光デバイス、1つあるいはそれ以上の微小光学コリメータ、薄膜光学フィルタ、またはその種の他のものが挙げられる。
【0015】
別の好ましい実施形態において、すでに光ジャイロ10で使用されているものであるが、追加の光デバイスがスペクトルを整合させるために使用される。この好ましい実施形態は単一の光学部品がフィルタ20によって受信される光の光スペクトルとレート検出器22によって受信された光の光スペクトルの間のスペクトルの不整合の大部分を引き起こしている場合に特に適したものである。例えば、フィルタ20は別のカプラ(例えば別の光カプラ)によって置き換えることができる。光カプラはポートをクロスカップリングする(例えば第1のポート11から第4のポート17へまたは第2のポート13から第3のポート15へ)波と、クロスカップリングしない(例えば第1のポート11から第2のポート13へ)波の間に異なるスペクトルトランスミッションを持つ。図1で示されるように、回転レート検知に関係する波は、1回はクロスカップリングすることなく(例えば第1のポート11から第2のポート13へ)、1回はクロスカップリングし(例えば第2のポート13から第3のポート15へ)、カプラ16を2回通過する。ノイズ検知に関係した波はカプラ16をクロスカップリングのみして(例えば第1のポートから第4のポートへ)1回通過する。追加のカプラはカプラ16と同型で基準ビームがクロスカップリングしないよう基準経路のRIN検出器24の前に置かれることが好ましい。この好ましい実施形態において、検出器22と24によって受信される光ビームはそれぞれ、1回はクロスカップリングし1回はクロスカップリングすることなし、2回カプラを通って伝わるためスペクトルの整合はこのように達成される。フィルタまたはスペクトルの整合のために使用される他の光学デバイスの数、形式、そして位置は、回転レート検知の経路と前記ノイズ検知の経路に沿って配置された光学部品によって変化する。
【0016】
図2はこの発明の別の好ましい実施形態に従ったスペクトルマッチング光ジャイロ30のブロック図である。この好ましい実施形態において、光ジャイロ30は図1で示された光ジャイロ10の変形であり、2つのマッチングフィルタを使用するものの似た構成部品を有する。フィルタ20に加えて、カプラ16の第3のポート15とレート検出器22の間の回転レート検知の経路に第2のフィルタ32が挿入される。例えば、フィルタ32はカプラ16の第3のポート15に接続された入力部を持ち、レート検出器22に接続された出力部を持つ。フィルタ20と32は好ましくは実質上同一であり、フィルタ20と32の透過スペクトルは有意に緩められ得る。好ましい実施形態において、フィルタ20と32はそれぞれRIN検出器24に向かう光の光学スペクトル及びレート検出器22に向かう光の光学スペクトルより狭い透過スペクトルを持つ。さらに、フィルタ20と32のそれぞれへ入力する光のスペクトルは好ましくは完全に対応するフィルタの透過スペクトルに重なり合っている。
【0017】
図3はこの発明の別の好ましい実施形態に従ったスペクトルマッチング光ジャイロ40のブロック図である。この好ましい実施形態において、光ジャイロ40は図1で示された光ジャイロ10の別の変形であり、同様な構成部品を有する。フィルタ20(図1参照)が光ジャイロ40から省略されフィルタ34が光源12とカプラ16の間に結合されている。例えば、フィルタ34は光源12に結合された入力部とカプラ16の第1のポート11に結合された出力部を持つ。フィルタ34はこのようにカプラ16の前で回転レート検知とノイズ検知に関係したビームの両方が共通の経路を共有する場所に配置されている。フィルタ34はむしろフィルタ34とRIN検出器24とレート検出器22の間の光学部品の透過スペクトルより狭い透過スペクトルを持つ。さらに、この透過スペクトルは好ましくはフィルタ34とRIN検出器24とレート検出器22の間の光学部品の透過スペクトルの範囲内にある。
【0018】
図1と4を参照すると、図4はこの発明の好ましい実施形態に従った光ジャイロで回転レートを決定する方法100のフロー図である。ステップ105で示すように、入力光ビームの第1の部分のビームは検知コイル(例えば、検知コイル14)を通って対向伝搬方向に伝搬される。例えば、光源12からの入力光ビームはカプラ16によって2つの光路をたどるために分割され、入力光ビームの第1の部分はIOC18へ向けられる。入力光ビームの第1の部分がIOC18に導かれた後、入力光ビームの第1の部分は検知コイル14を通って循環する対向伝搬ビームを発生させるために分割される。ステップ110で示すように、出力光ビームは入力光ビームの第1の部分の伝搬ビームから生成される。検知コイル14を循環した後、光ビームは出力光ビームを形成するためIOC18で再結合されるる。好ましい実施形態において、出力光ビームは、出力光ビームの一部を形成するためクロスカップルされる。例えば、出力光ビームはカプラ16に戻り、出力光ビームの一部はカプラ16を経由して(ファイバ19からファイバ21へ)クロスカップルされ、レート検出器22に向けられる。ステップ115で示すように、光ジャイロの回転レートは出力光ビームの一部から検出される。ステップ120で示すように、ノイズは入力光ビームの第2の部分から検出される。例えば、カプラ16によって入力光ビームが2つの経路に続くために分割された後、入力光ビームの第2の部分を形成するためにカプラ16を経由して幾らかの入力光ビームは(例えばファイバ19からファイバ21へ)クロスカップルされる。入力光ビームの第2の部分はRIN検出器24に向けられる。出力光ビームの一部と入力光ビームの第2のスペクトルの不整合はステップ125で低減される。レート検出器22に向かう、出力光ビームの一部は第1の光スペクトルを持ち、RIN検出器24に向かう、入力光ビームの第2の部分は第2の光スペクトルを持つ。1つの好ましい実施形態において、第1の光スペクトルは第2の光スペクトルと整合する。
【0019】
スペクトルの不整合は入力光ビームの第2の部分を光学フィルタ(例えば光学フィルタ20)を通してフィルタリングすることによって低減させることができる。第2のカプラは、入力光ビームの第2の部分が第2のカプラをクロスカップリングすることなしに通過するようにスペクトルの不整合を低減させるためフィルタ20に代えることができる。
【0020】
スペクトルの不整合は、光ビームが検知コイルを通じて伝搬する前に入力光ビームをフィルタ(例えば図3で示されているフィルタ34)を通してフィルタリングすることによっても低減させることができる。フィルタ34はむしろフィルタ34とRIN検出器24とレート検出器22の間の光学部品の透過スペクトルより狭い透過スペクトルを持つ。さらに、この透過スペクトルは好ましくはフィルタ34とRIN検出器24とレート検出器22の間の光学部品の透過スペクトルの範囲内にある。
【0021】
スペクトルの不整合は、回転レートを検出する前に出力光ビームの一部を第1のフィルタ(例えば図2で示されているフィルタ32)により、ノイズを検出する前に入力光ビームの第2の部分を第2のフィルタ(例えば、フィルタ20)によりフィルタリングすることによっても低減させることができる。第1と第2のフィルタはそれぞれ好ましくは第1と第2の光スペクトルより狭い透過スペクトルを持ち、第1の光スペクトルは第1のフィルタの透過スペクトルと重なり合い、第2の光スペクトルは第2のフィルタの透過スペクトルに重なり合う。好ましい実施形態において、第1と第2のフィルタは実質的に同一である。
【0022】
上述したこの発明の詳細な説明において、少なくとも1つの好ましい実施形態が述べられてきたが、膨大な数の変形が存在することは理解されたい。好ましい実施形態は例示にすぎず、発明の範囲または適用可能性または構成を何らかの方法で制限するために意図されるものではないことを理解されたい。むしろ、上述した詳細な説明はこの発明の好ましい実施形態を実現するための便利な道筋を当業者に提供するであろう。添付の特許請求の範囲に記載された発明の範囲を逸脱することなしに、好ましい実施形態で説明された機能および要素の配置の様々な変更がされて良いことが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】この発明の好ましい実施形態に従ったスペクトルマッチング光ジャイロのブロック図である。
【図2】この発明の別の好ましい実施形態に従ったスペクトルマッチング光ジャイロのブロック図である。
【図3】この発明の別の好ましい実施形態に従ったスペクトルマッチング光ジャイロのブロック図である。
【図4】この発明の好ましい実施形態に従った光ファイバジャイロのノイズを低減させるための方法のフロー図である。
【符号の説明】
【0024】
10 スペクトルマッチング光ジャイロ
11 光カプラの第1のポート
12 光源
13 光カプラの第2のポート
14 ファイバ検知コイル
15 光カプラの第3のポート
16 光カプラ
17 光カプラの第4のポート
18 IOC
19 第1の光ファイバ
20 フィルタ
21 第2の光ファイバ
22 レート検出器
24 RIN検出器
26 電子機器
30 スペクトルマッチング光ジャイロ
32 フィルタ
34 フィルタ
40 スペクトルマッチング光ジャイロ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向伝搬光ビームが循環するように構成され、さらに前記対向伝搬光ビームから得られた出力光ビームを発生させるために構成される検知装置と、
第1、第2、第3、第4のポート(11、13、15、17)を持ち、入力光ビームを受信するために構成され、さらに前記入力光ビームを前記第1のポート(11)経由で前記検知装置へ供給するために構成され、前記対向伝搬ビームは前記入力光ビームから得られる、第1のカプラ(16)と、
前記第1のカプラ(16)の前記第3のポート(15)に結合され、前記出力光ビームの一部から光ジャイロの回転レートを検出するために構成され、前記第1のカプラ(16)はさらに第1の検出器(22)に前記出力光ビームの前記一部を向けるために構成される、前記第1の検出器(22)と、
前記第1のカプラ(16)の前記第4のポート(17)に結合され前記入力光ビームの一部のノイズを検出するために構成され、前記第1のカプラ(16)はさらに前記入力光ビームを第2の検出器(24)へ向けるように構成される、前記第2の検出器(24)と、
前記第1のカプラ(16)の前記第1、第2、第3、第4のポート(11、13、15、17)の1つと結合され、前記入力光ビームの前記一部と前記出力光ビームの前記一部とのスペクトルの不整合を低減させるように構成される光学デバイス(20)と、
を有する光ジャイロ。
【請求項2】
前記出力光ビームの前記一部は第1のスペクトルを持ち、前記入力光ビームの前記一部は第2の光スペクトルを持ち、前記第1のカプラ(16)の前記第1のポート(11)は前記入力光ビームを受信するために構成され、
前記光学デバイス(20)は前記第1のカプラ(16)の前記第4のポート(17)に結合され、前記光学デバイス(20)は前記第1および第2のスペクトルの両者より狭い透過スペクトルを持ちそして前記第1と第2のスペクトル内の出力スペクトルを持つ、
請求項1に記載の光ジャイロ。
【請求項3】
検知コイル(14)を通して対向伝搬方向に入力光ビームの第1の部分のビームを伝搬するステップと、
入力光ビームの第1の部分の伝搬ビームから出力光ビームを発生させるステップと、
前記出力光ビームの一部から光ジャイロの回転レートを検出するステップと、
前記入力光ビームの第2の部分からノイズを検出するステップと、
前記出力光ビームの一部と入力光ビームの第2の部分とのスペクトルの不整合を低減させるステップと、
を含む、検知コイル(14)を持つ光学ジャイロの回転レートを決定する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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