説明

スマートカード遠隔制御方法及びシステム

【課題】端末が強奪、紛失又は盗難されたり、重大な不正行為が決済用ユーザ端末で発生することで生じる損失を避ける。また、より柔軟性の高い決済システムを提供する。
【解決手段】本発明は、スマートカード遠隔制御方法及びシステムを開示する。当該方法は、スマートカード管理プラットフォームにより、ユーザから、前記スマートカードの破壊要求を受信し(S101)、モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記端末側とのシグナルインタラクションを行い、前記スマートカードの破壊を行うように前記端末側を制御する(S103)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートカード(IC(integrated circuit)カード)技術に関し、特に、スマートカード遠隔制御方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子決済とは、コンピュータネットワークシステム内での資金流通及び決済をいう。電子決済は、商用電子ツール及び各種電子通貨を媒介として、コンピュータ及び通信技術を手段として、電子データ保存及び伝送の形式を介して行われる。
【0003】
近年、インターネット、モバイル通信及びコンピュータ等の技術を組み合わせることで、モバイル決済に代表されるモバイル電子商取引が行われている。新規な電子決済方式としてのモバイル決済には、たくさんのメリットがある。例えば、場所と時間を選ばず、便利で、迅速で、低コストである等のメリットがある。消費者は、携帯電話を1台持ちさえすれば、資金調達や商取引を行うことができ、モバイル決済の利便性を享受することができる。今日、電子商取引において、携帯電話による決済は、新たな焦点になっている。
【0004】
また、近年の調査によれば、回答者の82%は、もし携帯電話が紛失した又は盗難に合った場合、他人が携帯電話(スマートカードを含む)に保存された情報を利用して不正行為を行うことを心配している。同時に、回答者の90%は、紛失した携帯電話に保存された個人データ及び金融データが流用されることを心配している。さらに、回答者の72%は、携帯電話に保存された情報が非常に重要で、他に替え難いものであると認識している。ユーザは、携帯電話を用いて各種の作業(例えば、電子決済等)を行う。このため、携帯電話を紛失することは、ユーザにとって大きな災難である。今回の調査によれば、回答者の91%は、電子決済に用いる携帯電話を紛失すると、大きな損失が生じると回答している。同時に、携帯電話に対するユーザの依存度がますます大きくなるにつれて、事業者はユーザに安心感をもたらす必要がある。携帯電話事業者にとって、幅広く携帯電話が利用されることは好ましいことである反面、犯罪を防止するために、ユーザ個人データ情報のセキュリティ及び管理レベルを強化する必要がある。現在、電子決済機能を搭載した携帯電話の紛失又は盗難後の処理に関して、解決策が提案されている。しかしながら、これらの解決策にはいくつか不備がある。例えば、システムが現在の決済プロセスと著しく異なり、大きな修正をする必要がある。あるいは、システムのセキュリティが不十分であるため、ユーザの決済情報が他人によって不法に使用されて、虚偽の決済が行われる。あるいは、システムが携帯電話の紛失に対する処理をリアルタイムに行うことができなければ、ユーザに大きな損失をもたらすことになり、ユーザに不安感を与えてしまう。現在、有効な解決策はまだ提案されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以下の課題に鑑み提案される。すなわち、電子決済用携帯電話の紛失・盗難後の処理に関するシステムは、現在の決済フローと著しく異なるため、大きな修正を要する。あるいは、システムのセキュリティが不十分であるため、ユーザの決済情報が他人によって不法に使用されて、虚偽の決済が行われる。あるいは、システムが携帯電話の紛失に対する処理をリアルタイムに行うことができなければ、ユーザに大きな損失をもたらすことになり、ユーザに不安感を与えてしまう。以上に鑑み、本発明の主な目的は、上記課題を解決することが可能なスマートカード遠隔制御方法及びシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を実現するために、本発明の一側面によれば、スマートカード遠隔制御方法が提供される。
好ましくは、スマートカード管理プラットフォームにより、ユーザから、前記スマートカードの破壊要求を受信し、モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記端末側とのシグナルインタラクションを行い、前記スマートカードの破壊を行うように前記端末側を制御する。
【0007】
好ましくは、前記端末側はモバイル端末とスマートカードとを含む。
好ましくは、前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記端末側とシグナルインタラクションを行うステップは、前記モバイル端末が正常使用状態にある場合、前記モバイルネットワークプラットフォームにより送信された破壊コマンドを受信し、前記モバイル端末により、前記破壊コマンドを実行し、前記スマートカードを破壊する。
【0008】
好ましくは、前記モバイル端末が前記スマートカードを破壊した後、前記スマートカードが破壊状態になる。
【0009】
好ましくは、前記スマートカードが破壊状態になった後、前記モバイル端末により、前記モバイルネットワークプラットフォームに、破壊成功メッセージを返す。
【0010】
前記モバイル端末により、前記破壊コマンドを実行し、前記スマートカードを破壊するステップは、前記モバイル端末により、前記スマートカードハードウェアを破壊することにより前記スマートカードの機能を無効にし、又は前記モバイル端末により、プリインストールソフトウェアを実行することにより前記スマートカードの機能を無効にする。
【0011】
好ましくは、前記スマートカードが設けられたモバイル端末がオフライン状態にある場合、前記スマートカードを破壊待ち状態に更新する。
好ましくは、前記スマートカードが設けられたモバイル端末が前記モバイルネットワークプラットフォームに登録される場合、前記モバイルネットワークプラットフォームにより、前記スマートカードが設けられたモバイル端末に、前記破壊コマンドを送信し、前記モバイル端末により、前記破壊コマンドを実行する。
【0012】
好ましくは、前記オフライン状態は、前記モバイル端末が電源オフ状態にあること、又は前記モバイル端末がサービスエリアに位置しないことである。
【0013】
好ましくは、前記方法は、さらに、前記スマートカード管理プラットフォームがユーザの申請を受信した後、前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記スマートカードが有効であるかどうかを判断する。
【0014】
好ましくは、前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して前記端末側とのシグナルインタラクションを行う前に、前記モバイルネットワークプラットフォームと前記端末側とがセキュリティ認証を行う。
【0015】
好ましくは、前記スマートカード管理プラットフォームにより、ユーザから前記スマートカードの破壊要求を受信した後、前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記スマートカードが設けられたモバイル端末のオフライン又はオンライン状態情報を検索する。
【0016】
好ましくは、前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記スマートカードが設けられたモバイル端末のオフライン又はオンライン状態情報を検索するステップは、前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記モバイル端末のモバイル識別コード及び位置エリア情報に応じて、前記モバイル端末のオフライン又はオンライン状態情報を検索する。
【0017】
好ましくは、前記スマートカードの破壊は、前記スマートカードが破壊状態になる場合、前記スマートカードは永久に使用不能になる。
【0018】
前記目的を実現するために、本発明の一側面によれば、スマートカード遠隔制御方法が提供される。
本発明に係るスマートカード遠隔制御方法は、スマートカード監視プラットフォームにより、ユーザによるスマートカード不正使用行為を検出し、前記スマートカードを破壊するようスマートカード管理プラットフォームに通知し、前記スマートカード管理プラットフォームにより、モバイルネットワークプラットフォームを介して、端末側とのシグナルインタラクションを行うことで、前記スマートカードの破壊を完了するように前記端末側を制御する。
【0019】
好ましくは、前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記端末側にスマートカード破壊コマンドを送信するステップは、前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記スマートカードが設けられたモバイル端末の状態情報を検索し、前記モバイル端末が正常使用状態にある場合、前記モバイルネットワークプラットフォームにより、前記モバイル端末に破壊コマンドを送信し、前記モバイル端末により、前記破壊コマンドを実行し、前記スマートカードを破壊する。
【0020】
好ましくは、前記モバイル端末により、前記破壊コマンドを実行して前記スマートカードを破壊した後、前記モバイル端末により、前記モバイルネットワークプラットフォームに、破壊成功メッセージを返し、前記モバイルネットワークプラットフォームにより、前記スマートカードの状態を破壊状態に変更する。
【0021】
好ましくは、前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記スマートカードが設けられたモバイル端末の状態情報を検索するステップは、前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記モバイル端末のモバイル識別コード及び位置エリア情報に応じて、前記モバイル端末の状態情報を検索する。
【0022】
好ましくは、前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記スマートカードが設けられたモバイル端末の状態情報を検索した後、前記スマートカードが設けられたモバイル端末がオフライン状態にある場合、前記モバイルネットワークプラットフォームにより、前記スマートカードの状態を破壊待ち状態に更新する。
【0023】
前記目的を実現するために、本発明の一側面によれば、スマートカード遠隔制御システムが提供される。
本発明に係るスマートカード遠隔制御システムは、破壊コマンドを送信するモバイルネットワークプラットフォームと、前記破壊コマンドを実行してスマートカードを破壊するモバイル端末とを含む。
【0024】
好ましくは、前記システムは、ユーザの要求を受信し、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して前記モバイル端末とのシグナルインタラクションを行うスマートカード管理プラットフォームを更に含む。
【0025】
好ましくは、前記スマートカード管理プラットフォームにより、さらに、ユーザによるスマートカード不正使用行為があるかどうかを監視する。
【0026】
好ましくは、前記モバイルネットワークプラットフォームは、さらに、前記スマートカードが設けられたモバイル端末の状態情報を検索する。
【0027】
前記目的を実現するために、本発明の一側面によれば、モバイル端末が提供される。
本発明に係るモバイル端末は、前記スマートカードの破壊要求を受信する受信モジュールと、前記スマートカードの破壊を実行する実行モジュールとを含む。
【0028】
好ましくは、当該モバイル端末は、破壊成功メッセージを送信する送信モジュールを更に含む。
【0029】
前記目的を実現するために、本発明の一側面によれば、モバイルネットワークプラットフォームが提供される。
本発明に係るモバイルネットワークプラットフォームは、モバイル端末が正常使用状態にある場合、前記モバイル端末に破壊コマンドを送信する送信モジュールと、モバイル端末及びスマートカードがオンライン状態にあり且つ破壊コマンドの実行が成功した場合、前記スマートカードの状態を破壊状態に更新し、前記モバイル端末及び前記スマートカードがオフライン状態にある場合、前記スマートカードの状態を破壊待ち状態に更新する更新モジュールとを含む。
【0030】
好ましくは、当該モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカードの状態を破壊状態に更新するようスマートカード管理プラットフォームに通知する通知モジュールを更に含む。
【0031】
本発明によれば、スマートカード管理プラットフォームにより、ユーザから、前記スマートカードの破壊要求を受信し、モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記端末側とのシグナルインタラクションを行い、前記スマートカードの破壊を行うように前記端末側を制御する。これによって、以下の課題が解決される。すなわち、電子決済用携帯電話の紛失・盗難後の処理に関するシステムは、現在の決済フローと著しく異なるため、大きな修正を要する。あるいは、システムのセキュリティが不十分であるため、ユーザの決済情報が他人によって不法に使用されて、虚偽の決済が行われる。あるいは、システムが携帯電話の紛失に対する処理をリアルタイムに行うことができなければ、ユーザに大きな損失をもたらすことになり、ユーザに不安感を与えてしまう。本発明によれば、上記課題を解決することが可能である。さらに、決済用ユーザ端末が強奪、紛失又は盗難されたり、重大な不正行為が決済用ユーザ端末で発生することで生じる損失を避けることができる。また、より柔軟性の高い決済システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明実施形態に係るスマートカード遠隔制御方法のフローチャートである。
【図2】本発明実施形態に係るスマートカード遠隔制御方法の好ましいフローチャートである。
【図3】本発明実施形態に係るスマートカード遠隔制御方法の好ましいフローチャートである。
【図4】本発明実施形態に係るネットワーク側ステートマシンの概略図である。
【図5】本発明実施形態に係る端末側ステートマシンの概略図である。
【図6】本発明実施形態に係るシステムのシグナルインタラクションの概略図である。
【図7】本発明実施形態に係るスマートカード遠隔制御方法の好ましいフローチャートである。
【図8】本発明実施形態に係るスマートカード遠隔制御方法の好ましいフローチャートである。
【図9】本発明実施形態に係る好ましいスマートカード遠隔制御システムの概略図である。
【図10】本発明実施形態に係る好ましいスマートカード遠隔制御システムの概略図である。
【図11】本発明実施形態に係るモバイル端末の概略図である。
【図12】本発明実施形態に係るモバイルネットワークプラットフォームの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明は、以下の課題に鑑み提案される。すなわち、電子決済用携帯電話の紛失・盗難後の処理に関するシステムは、現在の決済フローと著しく異なるため、大きな修正を要する。あるいは、システムのセキュリティが不十分であるため、ユーザの決済情報が他人によって不法に使用されて、虚偽の決済が行われる。あるいは、システムが携帯電話の紛失に対する処理をリアルタイムに行うことができなければ、ユーザに大きな損失をもたらすことになり、ユーザに不安感を与えてしまう。以上に鑑み、本発明は、上記課題を解決することが可能なスマートカード遠隔制御方法及びシステムを提供する。当該方法は、スマートカード管理プラットフォームにより、ユーザから、前記スマートカードの破壊要求を受信し、モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記端末側とのシグナルインタラクションを行い、前記スマートカードの破壊を行うように前記端末側を制御する。
【0034】
なお、矛盾しない限り、本願の実施形態及び実施形態における特徴が組み合わされてもよい。以下、図面を参照しながら実施形態と合わせて本発明を詳細に説明する。
【0035】
本発明の実施形態によれば、スマートカード遠隔制御方法が提供される。
【0036】
図1は本発明の実施形態に係るスマートカード遠隔制御方法のフローチャートである。
【0037】
図1に示すように、当該方法は以下のステップS101〜ステップS103を含む。
【0038】
ステップS101、スマートカード管理プラットフォームは、ユーザから、スマートカード破壊要求を受信する。
【0039】
ステップS103、スマートカード管理プラットフォームは、要求に応じて、モバイルネットワークプラットフォームを介して端末側と対話型処理を行い、端末側にスマートカードを破壊させる。
【0040】
以下、実施例を参照して本発明の実施形態の実現プロセスを詳細に説明する。
【0041】
図3は本発明の実施形態に係るスマートカード遠隔制御方法の好ましいフローチャートであり、図3に示すように、当該スマートカード遠隔制御方法は以下のステップを含む。
【0042】
ステップS11、スマートカード監視機構(例えば、決済システムプラットフォーム又はスマートカード管理プラットフォーム)は、ユーザによるスマートカード不正使用行為を検出する。その場合、スマートカード監視機構は、処理を行うようにモバイルネットワークプラットフォームに通知する。
【0043】
ステップS12、スマートカード管理プラットフォームは、モバイルネットワークプラットフォームを介してスマートカードが設けられた端末側とのショートメッセージインタラクションを行い、スマートカードの破壊を実行する。
【0044】
ステップS13、端末はスマートカードの破壊を完了する。
【0045】
本発明の一つの側面によれば、電子決済サービスに基づくスマートカード遠隔破壊方法が提供される。
【0046】
図2は本発明の実施形態に係るスマートカード遠隔制御方法の好ましいフローチャートである。図4は本発明の実施形態に係るネットワーク側ステートマシンの概略図である。図5は本発明の実施形態に係る端末側ステートマシンの概略図である。
【0047】
図2に示すように、そして図4及び図5を参照して、当該スマートカード遠隔制御方法は以下のステップを含む。
【0048】
ステップS1、ユーザは、スマートカード管理プラットフォームに、スマートカードの破壊を申請する。
【0049】
ステップS2、モバイルネットワークプラットフォーム及び端末側(端末、スマートカード)は、対話型信号処理を行う。
【0050】
ステップS3、端末側は、スマートカードの破壊を完了する。
【0051】
図7は本発明の実施形態に係るスマートカード遠隔制御方法の好ましいフローチャートである。図7を参照し、前記ステップS2は以下のプロセスを含んでもよい。
【0052】
ステップS100、スマートカード管理プラットフォームは、ユーザからスマートカード管理プラットフォームに送信されたスマートカード破壊要求を受信する。その後、スマートカード管理プラットフォームは、スマートカード情報及びデータベース情報のマッチングを行う。スマートカードが無効である場合、スマートカード管理プラットフォームは、失敗メッセージを返し、現在の処理プロセスを終了する。スマートカードが有効である場合、次のステップに進む。
【0053】
ステップS102、スマートカード管理プラットフォームは、モバイルネットワークプラットフォームを介して、スマートカードが設けられたモバイル端末の現在の状態情報を検索する。モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカードが設けられたモバイル端末が正常電源オン状態にある場合、スマートカードが設けられたモバイル端末に破壊コマンドを直接送信する。スマートカードが設けられたモバイル端末は、当該破壊コマンドを実行してスマートカードを破壊する。その後、モバイル端末は、モバイルネットワークプラットフォームに、成功メッセージを返す。モバイルネットワークプラットフォームは、当該スマートカードの状態を破壊状態に変更する。モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカード管理プラットフォームに、スマートカードの状態を破壊状態に更新するよう通知する。一方、スマートカードが設けられたモバイル端末がオフライン状態(電源オフ状態、電源オンであるがサービスエリアに位置しない(圏外)状態等)にある場合、モバイルネットワークプラットフォームは、当該スマートカードの状態を破壊待ち状態に更新する。モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカード管理プラットフォームに、状態データベースを更新するよう通知する。
【0054】
ステップS104、オフライン状態(電源オフ状態、電源オンであるがサービスエリアに位置しない状態等)にある、スマートカードが設けられたモバイル端末が電源オンされ又はサービスエリア内に入り、その後、モバイルネットワークプラットフォームに登録される。このとき、モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカードが設けられたモバイル端末が破壊待ち状態にあることを検索する。そして、モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカードが設けられたモバイル端末に、破壊コマンドを送信する。モバイル端末は、当該破壊コマンドを実行してスマートカードを破壊する。その後、モバイル端末は、モバイルネットワークプラットフォームに成功メッセージを返す。モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカードの状態を破壊状態に更新する。モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカード管理プラットフォームに、状態データベースを同期更新するよう通知する。
【0055】
当該方法では、ステップS102、S104において、スマートカードが設けられたモバイル端末がモバイルネットワークプラットフォームから送信された破壊コマンドを実行する前に、セキュリティ認証プロセスが行われる必要がある。これは、コマンド(モバイル端末が受信したコマンド)が、スマートカード管理プラットフォームから送信された破壊コマンドであることを確認するためである。
【0056】
図6は本発明の実施形態に係るシステムシグナルインタラクションの概略図である。図6に示すように、ユーザとモバイルネットワークプラットフォームとの間のシグナルインタラクションは、図示のシグナルを介して実現される。
【0057】
当該方法では、ステップS102において、スマートカードが設けられたモバイル端末は、破壊コマンドを実行してスマートカードを破壊する。このステップは、以下のステップを含む。
【0058】
ステップS201、モバイル端末は、物理(又はスマートカード)ハードウェアを破壊することにより、スマートカードの機能を永久に無効にする。
【0059】
ステップS202、モバイル端末は、プリインストールソフトウェア(装置)を実行することにより、スマートカードを破壊する。
【0060】
前記ステップS202に記載のプリインストールソフトウェア(装置)は、スマートカードにプリインストールされてもよいし、スマートカードが設けられたモバイル端末にプリインストールされてもよい。
【0061】
例えば、ハードウェアを破壊することによりスマートカードを破壊する方法として、以下の方法が挙げられる。携帯電話のバッテリの電圧を、スマートカードの電力供給回路に直接印加する。スマートカードの常規電圧は極めて低く(1.8v/3v)、一方、モバイル端末の動作電圧は一般的に3.6v〜4.2vである。このため、当該スマートカードを直接破壊でき、且つ修復不能になる。なお、5vのカードには他の破壊方法を用いてもよい。
【0062】
スマートカードが設けられた端末にソフトウェアをプリインストールし、モバイル端末が破壊コマンドを実行するステップは以下の通りである。
【0063】
ステップS300、スマートカード内の決済データ(決済データが記憶されたメモリ)を破壊する。
【0064】
ステップS302、端末にプリインストールされたプリインストールソフトウェアを実行してスマートカード内の決済データを破壊する。
【0065】
スマートカードにソフトウェアをプリインストールし、モバイル端末がスマートカード内の決済データを破壊するコマンドを実行するステップは以下の通りである。
【0066】
ステップS3020、スマートカードにプリインストールされたプリインストールソフトウェアプログラムを、端末にコピーする。
【0067】
ステップS3021、スマートカード内の決済データ(決済データが記憶されたメモリ)を破壊する。
【0068】
ステップS3022、端末にコピーされたプリインストールソフトウェアを実行する。これは、スマートカード破壊プログラムのバックアッププログラムである。
【0069】
例えば、ソフトウェアプログラムを用いてスマートカードを破壊する場合、ソフトウェアプログラムは以下のように記述されてもよい。すなわち、PUK(Pin Unlock)コードの入力回数が10回を超えると、スマートカードが永久にロックされ、且つロック解除不能となる。即ち、スマートカードが破壊される。
【0070】
また、ステップS102、スマートカード管理プラットフォームは、モバイルネットワークプラットフォームを介して、スマートカードが設けられたモバイル端末の現在の状態情報を検索する。モバイルネットワークプラットフォームは、モバイル端末のモバイル識別コード及び位置エリア情報に応じて、モバイル端末の状態情報を検索する。
【0071】
ステップS104、オフライン状態(電源オフ状態、電源オンであるがサービスエリアに位置しない状態等)にある、スマートカードが設けられたモバイル端末が、電源オンされ又はサービスエリア内に入り、その後、モバイルネットワークプラットフォームに登録される。このとき、モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカードが設けられたモバイル端末が破壊待ち状態にあることを検索により検出する。そして、モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカードが設けられたモバイル端末に、破壊コマンドを送信する。モバイル端末は、当該破壊コマンドを実行してスマートカードを破壊する。その後、モバイル端末は、モバイルネットワークプラットフォームに成功メッセージを返す。モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカードの状態を破壊状態に更新する。モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカード管理プラットフォームに、状態データベースを同期更新するよう通知する。
【0072】
本発明のもう一つの側面によれば、電子決済サービスに基づく、スマートカード遠隔破壊方法が提供される。当該方法では、管理プラットフォームは、ユーザからの申請を要さず、直接、ユーザのスマートカードを破壊し、ユーザによるスマートカード不正使用行為に対処する。
【0073】
図3は本発明の実施形態に係るスマートカード遠隔制御方法の好ましいフローチャートである。図8は本発明の実施形態に係るスマートカード遠隔制御方法の好ましいフローチャートである。
【0074】
図3に示すように、そして図8を参照し、当該スマートカード遠隔制御方法は以下のステップを含む。
【0075】
ステップS11、スマートカード監視機構(例えば決済システムプラットフォーム又はスマートカード管理プラットフォーム)は、ユーザによるスマートカード不正使用行為を検出する。その場合、スマートカード監視機構は、処理の実行をモバイルネットワークプラットフォームに通知する。
【0076】
ステップS12、スマートカード管理プラットフォームは、スマートカードの破壊を実行するため、モバイルネットワークプラットフォームを介して、スマートカードが設けられた端末側とショートメッセージインタラクションを行う。
【0077】
ステップS13、端末は、スマートカードの破壊を完了する。
【0078】
ここで、ステップS12は以下のプロセスを含んでもよい。
【0079】
ステップS402、スマートカード管理プラットフォームは、モバイルネットワークプラットフォームを介して、スマートカードが設けられたモバイル端末の現在の状態情報を検索する。モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカードが設けられたモバイル端末が正常電源オン状態にある場合、スマートカードが設けられたモバイル端末に破壊コマンドを直接送信する。スマートカードが設けられたモバイル端末は、当該破壊コマンドを実行してスマートカードを破壊する。その後、モバイル端末は、モバイルネットワークプラットフォームに、成功メッセージを返す。モバイルネットワークプラットフォームは、当該スマートカードの状態を破壊状態に変更する。モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカード管理プラットフォームに、スマートカードの状態を破壊状態に更新するよう通知する。一方、スマートカードが設けられたモバイル端末がオフライン状態(電源オフ状態、電源オンであるがサービスエリアに位置しない状態等)にある場合、モバイルネットワークプラットフォームは、当該スマートカードの状態を破壊待ち状態に更新する。モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカード管理プラットフォームに、状態データベースを更新するよう通知する。
【0080】
ステップS404、オフライン状態(電源オフ状態、電源オンであるがサービスエリアに位置しない状態等)にある、スマートカードが設けられたモバイル端末が電源オンされ又はサービスエリア内に入り、その後、モバイルネットワークプラットフォームに登録される。このとき、モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカードが設けられたモバイル端末が破壊待ち状態にあることを検索する。そして、モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカードが設けられたモバイル端末に、破壊コマンドを送信する。モバイル端末は、当該破壊コマンドを実行してスマートカードを破壊する。その後、モバイル端末は、モバイルネットワークプラットフォームに成功メッセージを返す。モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカードの状態を破壊状態に更新する。モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカード管理プラットフォームに、状態データベースを同期更新するよう通知する。
【0081】
当該方法では、ステップS402、S404において、スマートカードが設けられたモバイル端末がモバイルネットワークプラットフォームから送信された破壊コマンドを実行する前に、セキュリティ認証プロセスが行われる必要がある。これは、コマンド(モバイル端末が受信したコマンド)が、スマートカード管理プラットフォームから送信された破壊コマンドであることを確認するためである。
【0082】
当該方法では、ステップS402において、スマートカードが設けられたモバイル端末は、当該破壊コマンドを実行してスマートカードを破壊する。このステップは、以下のステップを含む。
【0083】
ステップS501、モバイル端末は、物理ハードウェアを破壊することにより、スマートカードの機能を永久に無効にする。
【0084】
ステップS502、モバイル端末は、プリインストールソフトウェア(装置)を実行することにより、スマートカードを破壊する。
【0085】
前記ステップS502に記載のプリインストールソフトウェア(装置)は、スマートカードにプリインストールされてもよいし、スマートカードが設けられたモバイル端末にプリインストールされてもよい。
【0086】
例えば、ハードウェアを破壊することによりスマートカードを破壊する方法として、以下の方法が挙げられる。携帯電話のバッテリの電圧を、スマートカードの電力供給回路に直接印加する。スマートカードの常規電圧は極めて低く(1.8v/3v)、一方、モバイル端末の動作電圧は一般的に3.6v〜4.2vである。このため、当該スマートカードを直接破壊でき、且つ修復不能になる。なお、5vのカードには他の破壊方法を用いてもよい。
【0087】
スマートカードが設けられた端末にソフトウェアをプリインストールし、モバイル端末が破壊コマンドを実行するステップは以下の通りである。
【0088】
ステップS600、スマートカード内の決済データ(決済データが記憶されたメモリ)を破壊する。
【0089】
ステップS602、端末にプリインストールされたプリインストールソフトウェアを実行してスマートカード内の決済データを破壊する。
【0090】
スマートカードにソフトウェアをプリインストールし、モバイル端末がスマートカード内の決済データを破壊するコマンドを実行するステップは以下の通りである。
【0091】
ステップS602、スマートカードにプリインストールされたプリインストールソフトウェアプログラムを、端末にコピーする。
【0092】
ステップS604、スマートカード内の決済データ(決済データが記憶されたメモリ)を破壊する。
【0093】
ステップS606、端末にコピーされたプリインストールソフトウェアを実行する。これは、スマートカード破壊プログラムのバックアッププログラムである。
【0094】
例えば、ソフトウェアプログラムを用いてスマートカードを破壊する場合、ソフトウェアプログラムは以下のように記述されてもよい。すなわち、PUKコードの入力回数が10回を超えると、スマートカードが永久にロックされ、且つロック解除不能となる。即ち、スマートカードが破壊される。
【0095】
また、ステップS402、スマートカード管理プラットフォームは、モバイルネットワークプラットフォームを介して、スマートカードが設けられたモバイル端末の現在の状態情報を検索する。モバイルネットワークプラットフォームは、モバイル端末のモバイル識別コード及び位置エリア情報に応じて、モバイル端末の状態情報を検索する。
【0096】
ステップS404、オフライン状態(電源オフ状態、電源オンであるがサービスエリアに位置しない状態等)にある、スマートカードが設けられたモバイル端末が、電源オンされ又はサービスエリア内に入り、その後、モバイルネットワークプラットフォームに登録される。このとき、モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカードが設けられたモバイル端末が破壊待ち状態にあることを検索する。そして、モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカードが設けられたモバイル端末に、破壊コマンドを送信する。モバイル端末は、当該破壊コマンドを実行してスマートカードを破壊する。その後、モバイル端末は、モバイルネットワークプラットフォームに成功メッセージを返す。モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカードの状態を破壊状態に更新する。モバイルネットワークプラットフォームは、スマートカード管理プラットフォームに、状態データベースを同期更新するよう通知する。
【0097】
本発明のもう一つの側面によれば、電子決済サービスに基づく、スマートカード遠隔破壊装置が提供される。当該装置は、スマートカード管理プラットフォーム、要求装置、通信装置及び実行装置を含む。
【0098】
スマートカード管理プラットフォームは、スマートカードアプリケーション管理システムを含む。スマートカードアプリケーション管理システムは、スマートカード発行者が所有するアプリケーション又はスマートカード発行者に委託されたアプリケーションを提供し、管理する。しかしながら、これに限られない。スマートカード管理プラットフォームは、スマートカードアプリケーションプロバイダ管理プラットフォームを更に含む。スマートカードアプリケーションプロバイダ管理プラットフォームのシステムにより、スマートカードアプリケーションプロバイダの関連情報が記録され、スマートカードアプリケーションプロバイダのサービス権限等が規定される。
【0099】
要求装置は、ユーザからの要求を取得する。
【0100】
通信装置は、モバイルネットワークプラットフォームとモバイル端末との間のインタラクションに用いられる。通信装置は、また、モバイルネットワークプラットフォームとカード管理プラットフォームとの間の通信及びデータ同期更新等に用いられる。
【0101】
実行装置は、モバイル端末によるスマートカードの破壊の実行に用いられる。
【0102】
前記スマートカードはsimカード、R−UIMカード、usimカード、csimカード、UICCカード、javaカード、ATMカード、交通カード、プリペイドカード、及びこれらが組み合わせられたカードであるが、これに限らない。
【0103】
モバイル端末は、GSM、CDMA、WCDMA、Td−Scdma、cdma2000、データカード、固定局、LTE、LTE+等の標準端末、及びそれらの任意の組み合わせのマルチモード端末であるが、これに限られない。
【0104】
装置実施形態
本発明の実施形態によれば、スマートカード遠隔制御システムが提供される。
【0105】
図9は本発明の実施形態に係る好ましいスマートカード遠隔制御システムの概略図である。
【0106】
図9に示すように、当該システムは要求装置、通信装置及び実行装置を含む。
【0107】
具体的には、要求装置は、ユーザからの要求を取得する。通信装置は、モバイルネットワークプラットフォームとモバイル端末との間のインタラクションを実行する。通信装置は、また、モバイルネットワークプラットフォームとカード管理プラットフォームとの間の通信及びデータ同期更新等に用いられる。実行装置は、モバイル端末がスマートカードの破壊を実行するのに用いられる。
【0108】
図10は本発明の実施形態に係る好ましいスマートカード遠隔制御システムの概略図である。
【0109】
図10に示すように、当該システムは、モバイルネットワークプラットフォーム103、モバイル端末101、スマートカード管理プラットフォーム107及び決済システムプラットフォーム105を含む。モバイルネットワークプラットフォーム103及びスマートカード管理プラットフォーム107は、いずれも決済システムプラットフォーム105に接続される。
【0110】
モバイルネットワークプラットフォーム103は、モバイル端末に破壊コマンドを送信する。モバイル端末101は、破壊コマンドを実行してスマートカードを破壊する。
【0111】
好ましくは、ユーザ109が、スマートカード管理プラットフォーム107に、スマートカードの破壊を申請すると、スマートカード管理プラットフォーム107は、モバイルネットワークプラットフォームを介して、スマートカードが設けられたモバイル端末の現在の状態情報を検索する。スマートカードが設けられたモバイル端末が正常電源オン状態にある場合、モバイルネットワークプラットフォーム103は、スマートカードが設けられたモバイル端末101に、破壊コマンドを直接送信する。スマートカードが設けられたモバイル端末101は、当該破壊コマンドを実行してスマートカードを破壊する。その後、モバイル端末101は、モバイルネットワークプラットフォーム103に成功メッセージを返す。モバイルネットワークプラットフォーム103は、スマートカードの状態を破壊状態に変更する。モバイルネットワークプラットフォーム103は、スマートカードの状態を破壊状態に更新するようスマートカード管理プラットフォーム107に通知する。スマートカードが設けられたモバイル端末101がオフライン状態(電源オフ状態、電源オンであるがサービスエリアに位置しない状態等)にある場合、モバイルネットワークプラットフォーム103は、スマートカードの状態を破壊待ち状態に更新し、状態データベースを更新するようスマートカード管理プラットフォーム107に通知する。
【0112】
図11は本発明の実施形態に係るモバイル端末の概略図である。
【0113】
図11に示すように、モバイル端末は、受信モジュール111、実行モジュール113及び送信モジュール115を含む。
【0114】
具体的には、受信モジュール111は、スマートカード破壊要求を受信する。実行モジュール113は、スマートカードの破壊を実行する。送信モジュール115は、破壊成功メッセージを送信する。
【0115】
図12は本発明の実施形態に係るモバイルネットワークプラットフォームの概略図である。
【0116】
図12に示すように、当該モバイルネットワークプラットフォームは、検索モジュール121、送信モジュール123、変更モジュール125及び更新モジュール129を含み、通知モジュール127を更に含むことができる。
【0117】
具体的には、検索モジュール121は、スマートカードが設けられたモバイル端末の状態情報を検索する。送信モジュール123は、モバイル端末の状態情報が、モバイル端末が正常使用状態にあることを示す場合、モバイル端末に破壊コマンドを送信する。変更モジュール125は、スマートカードの状態を破壊状態に変更する。通知モジュール127は、スマートカードの状態を破壊状態に更新するよう、スマートカード管理プラットフォームに通知する。更新モジュール129は、状態情報が、スマートカードが設けられたモバイル端末がオフライン状態にあることを示す場合、スマートカードの状態を破壊待ち状態に更新する。
【0118】
以上、本発明によれば、決済用ユーザ端末が強奪、紛失又は盗難されたり、重大な不正行為が決済用ユーザ端末で発生することで生じる損失を避けることができる。また、より柔軟性の高い決済システムが提供される。
【0119】
以上は、本発明の最適な実施形態に過ぎず、本発明を限定するものではない。本技術分野の当業者は、本発明を各種変更及び変形し得る。本発明の要旨と原則に反しない限り、いかなる変形、置換及び改良等も、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末側に設けられたスマートカードの遠隔制御方法であって、
スマートカード管理プラットフォームにより、
ユーザから、前記スマートカードの破壊要求を受信し、
モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記端末側とのシグナルインタラクションを行い、
前記スマートカードの破壊を行うように前記端末側を制御する
スマートカード遠隔制御方法。
【請求項2】
前記端末側は、モバイル端末を更に含み、
前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記端末側とシグナルインタラクションを行うステップは、
前記モバイル端末が正常使用状態にある場合、前記モバイルネットワークプラットフォームにより送信された破壊コマンドを受信し、
前記モバイル端末により、前記破壊コマンドを実行し、前記スマートカードを破壊する
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、さらに、
前記モバイル端末が前記スマートカードを破壊した後、前記スマートカードが破壊状態になる
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、さらに、
前記スマートカードが破壊状態になった後、前記モバイル端末により、前記モバイルネットワークプラットフォームに、破壊成功メッセージを返す
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記モバイル端末により、前記破壊コマンドを実行し、前記スマートカードを破壊するステップは、
前記モバイル端末により、前記スマートカードハードウェアを破壊することにより前記スマートカードの機能を無効にし、又は
前記モバイル端末により、プリインストールソフトウェアを実行することにより前記スマートカードの機能を無効にする
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、さらに、
前記スマートカードが設けられたモバイル端末がオフライン状態にある場合、前記スマートカードを破壊待ち状態に更新し、
前記スマートカードが設けられたモバイル端末が前記モバイルネットワークプラットフォームに登録される場合、前記モバイルネットワークプラットフォームにより、前記スマートカードが設けられたモバイル端末に、前記破壊コマンドを送信し、
前記モバイル端末により、前記破壊コマンドを実行する
請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記オフライン状態は、
前記モバイル端末が電源オフ状態にあること、又は
前記モバイル端末がサービスエリアに位置しないことである
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、さらに、前記スマートカード管理プラットフォームがユーザの申請を受信した後、
前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記スマートカードが有効であるかどうかを判断する
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、さらに、前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して前記端末側とのシグナルインタラクションを行う前に、
前記モバイルネットワークプラットフォームと前記端末側とがセキュリティ認証を行う
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、さらに、前記スマートカード管理プラットフォームにより、ユーザから前記スマートカードの破壊要求を受信した後、
前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記スマートカードが設けられたモバイル端末のオフライン又はオンライン状態情報を検索する
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記スマートカードが設けられたモバイル端末のオフライン又はオンライン状態情報を検索するステップは、
前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記モバイル端末のモバイル識別コード及び位置エリア情報に応じて、前記モバイル端末のオフライン又はオンライン状態情報を検索する
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
スマートカード監視プラットフォームにより、ユーザによるスマートカード不正使用行為を検出し、前記スマートカードを破壊するようスマートカード管理プラットフォームに通知し、
前記スマートカード管理プラットフォームにより、モバイルネットワークプラットフォームを介して、端末側とのシグナルインタラクションを行うことで、前記スマートカードの破壊を完了するように前記端末側を制御する
スマートカード遠隔制御方法。
【請求項13】
前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記端末側にスマートカード破壊コマンドを送信するステップは、
前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記スマートカードが設けられたモバイル端末の状態情報を検索し、
前記モバイル端末が正常使用状態にある場合、前記モバイルネットワークプラットフォームにより、前記モバイル端末に破壊コマンドを送信し、
前記モバイル端末により、前記破壊コマンドを実行し、前記スマートカードを破壊する
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記方法は、さらに、前記モバイル端末により、前記破壊コマンドを実行して前記スマートカードを破壊した後、
前記モバイル端末により、前記モバイルネットワークプラットフォームに、破壊成功メッセージを返し、
前記モバイルネットワークプラットフォームにより、前記スマートカードの状態を破壊状態に変更する
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記スマートカードが設けられたモバイル端末の状態情報を検索するステップは、
前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記モバイル端末のモバイル識別コード及び位置エリア情報に応じて、前記モバイル端末の状態情報を検索する
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記方法は、さらに、前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して、前記スマートカードが設けられたモバイル端末の状態情報を検索した後、
前記スマートカードが設けられたモバイル端末がオフライン状態にある場合、前記モバイルネットワークプラットフォームにより、前記スマートカードの状態を破壊待ち状態に更新する
請求項14に記載の方法。
【請求項17】
破壊コマンドを送信するモバイルネットワークプラットフォームと、
前記破壊コマンドを実行してスマートカードを破壊するモバイル端末と
を含むスマートカード遠隔制御システム。
【請求項18】
ユーザの要求を受信し、前記モバイルネットワークプラットフォームを介して前記モバイル端末とのシグナルインタラクションを行うスマートカード管理プラットフォームを更に含む
請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記モバイルネットワークプラットフォームは、さらに、前記スマートカードが設けられたモバイル端末の状態情報を検索する
請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
モバイル端末と、
スマートカードと、
前記スマートカードの破壊要求を受信する受信モジュールと、
前記スマートカードの破壊を実行する実行モジュールと
を含むモバイル端末。
【請求項21】
破壊成功メッセージを送信する送信モジュールを更に含む
請求項20に記載のモバイル端末。
【請求項22】
モバイル端末が正常使用状態にある場合、前記モバイル端末に破壊コマンドを送信する送信モジュールと、
モバイル端末及びスマートカードがオンライン状態にあり且つ破壊コマンドの実行が成功した場合、前記スマートカードの状態を破壊状態に更新し、前記モバイル端末及び前記スマートカードがオフライン状態にある場合、前記スマートカードの状態を破壊待ち状態に更新する更新モジュールと
を含むモバイルネットワークプラットフォーム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2013−503509(P2013−503509A)
【公表日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525846(P2012−525846)
【出願日】平成21年12月23日(2009.12.23)
【国際出願番号】PCT/CN2009/075893
【国際公開番号】WO2011/022914
【国際公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.GSM
3.WCDMA
【出願人】(511207729)ゼットティーイー コーポレイション (78)
【Fターム(参考)】