説明

スライダー及びスライダー組立体

【課題】標準的なジッパー構成部品のエレメント列と協働するロック機構付きのスライダーを備えるスライダー組立体と、そのスライダー組立体を製造する方法を提供する。
【解決手段】一部の実施形態では、スライダーは、十分な力がスライダーに加えられたときに、ジッパー構成部品の長手方向に沿って自在に動かすことができるが、十分な力がスライダーに加えられなくなると、定位置にロックすることができる。一部の実施形態では、ロック機構は全般にM字形になっている。一部の実施形態では、スライダーは射出成形技術を使用して形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、ジッパー構成部品のエレメント列と協働するように構成された、そのジッパー構成部品に対して定位置にロックできる、スライダー及びスライダー組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
バックパックなどの品物は、一般に、多種多様なストラップ、バックル及び/又はハーネスを含む。例えば、一部のバックパックは、2本のショルダー・ストラップと1本又は複数のスターナム・ストラップを有し、この1本又は複数のスターナム・ストラップはショルダー・ストラップとほぼ垂直になっている。状況によっては、各ストラップ又はハーネスを接合するのが望ましいこともある。例えば、2本のショルダー・ストラップをスターナム・ストラップで接合すると、使用者に対してバックパックの位置を維持するのに役立ち、従って、快適さを向上させるのに役立つことがある。2本のストラップを接合すると、バックパックの荷重をより効率的に分散させるのに役立つこともある。
【0003】
各種ストラップに取り付けられる、2本のショルダー・ストラップなど2本のストラップの接合を容易にするのに役立つスライダーが知られている。例えば、ショルダー・ストラップ上のパイプ又はコードと協働するスライダーが、バックパックにおける2本のストラップの接合を容易にするのに使用されてきた。現行のスライダーのうち一部のタイプのものは、ショルダー・ストラップに沿ってずれないようにパイプ/コードをしっかりと把持し、そのことによってストラップに沿ったスライダーの位置の調節が困難になっている。多くの場合、スターナム・ストラップの位置の調節に役立つように、スライダーがショルダー・ストラップの長手に沿って上下に移動できることが望ましい。このような組立体では、ストラップに対するスライダーの位置が調節可能になるように、スライダーがパイプ/コードの長手に沿って上/下の向きに自在に動く。ただし、こういったタイプの周知のスライダーは、所望の位置にロックすることができない。ストラップ上のパイプ又はコードと協働するその他のタイプのスライダーは、定位置にロックできるが、機械式のロック機構を使用する必要がある。別個の機械式ロック機構を使用すると、製造コスト及び構成部品の複雑さが増大し、構成部品が故障かつ/又は損傷しやすくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、十分な力が加えられるとストラップの長手などの所定の経路に沿って滑らかに動くように構成されたスライダーを有し、別個の機械式ロック機構を使用せずに定位置にロックすることもできる、改良型のスライダー及びスライダー組立体が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一部の実施形態では、標準的なジッパー構成部品のエレメント列と協働するロック機構付きのスライダーを備えるスライダー組立体が提供される。一部の実施形態では、上記ロック機構は、上記スライダーが、十分な力が加えられるとジッパー構成部品の長手に沿って自在に動くが、十分な力が加えられなくなると定位置にロックされるように、上記ジッパー構成部品のエレメントの寸法と、そのエレメント間の間隔に対応するように寸法決めされる。一部の実施形態では、ロック機構は全般にM字形をしている。
【0006】
ロック機構付きのスライダーを備えるスライダー組立体を製造する方法も提供され、かかるスライダーは、ジッパー構成部品のエレメント列と協働するように構成される。一部の実施形態では、かかるスライダーは、射出成形技術を使用して形成される。
【0007】
添付の特許請求の範囲を実施する最良の形態を含んだ、当分野の通常の技術者を対象とする完全かつ実施可能な開示が、本明細書のこれ以降に詳細に記載されている。本明細書は以下の添付の図を参照する。各図では、異なる特徴において同じ又は類似の構成部品を示すために同じ参照番号が使用される。
【発明の効果】
【0008】
本発明のスライダー及びスライダー組立体によれば、スライダーをエレメント列に沿って自在に動かすことができると共に、別個の機械式ロック機構を使用することなく、スライダーをエレメント列の任意の位置にロックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一態様によるスライダーの斜視図である。
【図2A】図1のスライダーの前方斜視図である。
【図2B】図2AのB−B線に沿ったスライダーの横断面図である。
【図3】図1のスライダーの側面図である。
【図4】図1のスライダーの上面図である。
【図5】図1のスライダーの下方斜視図である。
【図6】本発明の特定の態様によるジッパー構成部品のエレメント列に対して配置されたスライダーを示す、スライダーの上面図である。
【図7】図6のA−A線に沿ったスライダーの横断面図である。
【図8】図6のB−B線に沿ったスライダーの横断面図である。
【図9】本発明の一態様によるスライダーの製造に使用される金型の斜視図である。
【図10】本発明の一態様によるスライダーの製造に用いられるプロセスを示す斜視図である。
【図11】本発明の一態様によるスライダーの製造に用いられるプロセスを示す斜視図である。
【図12】本発明の一態様によるスライダーの製造に用いられるプロセスを示す斜視図である。
【図13】本発明の一態様によるスライダーの製造に用いられるプロセスを示す斜視図である。
【図14】本発明の一態様によるスライダーの製造に用いられるプロセスを示す斜視図である。
【図15】バックパックに対して配置された本発明の一態様によるスライダー組立体の斜視図である。
【図16】本発明の一態様によるジッパー構成部品の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1〜図5に、本発明の一実施形態によるスライダー10の様々な図が示されている。スライダー10は、第1の開口13を有する後側部分12を備える。第1の開口13は、バックパックの2つのショルダー・ストラップを連結するストラップ又はその他の装置などのストラップを受けるように構成される(図15に示す)。第1の開口13は、スライダー10の上下方向に貫通している。また、図15には、スライダー10が使用中ジッパー構成部品に対してどのように配置されるのかも示されている。一部の実施形態では、ジッパー構成部品は、バックパックのストラップ又はその他の装置の長手に少なくとも部分的に沿って延びる。
【0011】
図16に示されているように、ジッパー構成部品28は、任意の標準又はカスタム・ジッパーであってよく、テープ部分32と、テープ部分32の側縁に沿って取り付けられたエレメント列30を含む。また、ジッパー構成部品28は、長手方向29も有する。エレメント列30は、複数の個々のエレメント31を含む。複数のエレメント31は、長手方向29に所定の間隔を空けながら隣り合って配置されている。具体的には、ジッパー構成部品28が、長尺なモノフィラメントをコイル状に形成したエレメント列30を有する。エレメント列30はテープ部分32に縫製されている。スライダー10と共に使用されるジッパー構成部品28は、従来のNo.5又はNo.10ジッパーに対応するサイズを含む任意のサイズのものであってよいが、これに限定されない。なお、上記サイズとは、上記長手方向29と直交する幅方向におけるエレメントの寸法を指す。No.10のエレメントの寸法はNo.5のエレメントの寸法よりも大きい。ジッパー構成部品28は、エレメントをテープ部分に射出成形したプラスチックジッパーでも、金属製エレメントをテープ部分に加締めた金属ジッパーでも、あるいはその他任意の適当な材料のものであってもよい。
【0012】
図1〜図5に示されているように、スライダー10は、スライダー10の左右方向に貫通するチャネル20を有する前側部分11を備える。チャネル20は、その内部に少なくとも部分的に配置されたロック機構14を備える。また、前側部分11は、合わせて第2の開口26を画成する下側リップ22及び上側リップ24を備える。第2の開口26は、チャネル20と連結し、前側部分11の前端面に開口している。また、第2の開口26は、ジッパー構成部品28のテープ部分32を収容するように寸法決めされる。チャネル20は、ジッパー構成部品28のエレメント列30を部分的に収容するように寸法決めされる。
【0013】
図2Bは、図2AのB−B線に沿ったスライダー10の横断面図である。ロック機構14は、ジッパー構成部品28のエレメント列30と協働するような形状及びサイズに形成される。具体的には、ロック機構14は、スライダー10に十分な力が長手方向29へ加えられたときに、ジッパー構成部品28のエレメント列30に沿ったロック機構14の動きが制限されないように構成される。このようにして、十分な力がスライダー10に加えられたときに、スライダー10は、ジッパー構成部品28の長手方向29に沿って動く。また、ロック機構14は、十分な力がスライダー10に加えられなくなると、定位置にロックされ、ジッパー構成部品28の長手方向29へのスライダー10の動きが制限されるように構成される。さらに、ロック機構14は、スライダー10がジッパー構成部品28の長手方向29に沿って摺動するときに、エレメント列30に損傷を与えないように構成される。また、ロック機構14は、ジッパー構成部品28のエレメント列30のいくつかのエレメント31がスライダー10のチャネル20内部に収容されるときに、ロック機構14がジッパー構成部品28のテープ部分32と接触しないように構成される。
【0014】
上述の特性を実現するために、ロック機構14は、上側リップ24をスライダー10の上下方向に貫通する穴15に配置されている。そして、ロック機構14は、チャネル20の近くに配置された下部構成部品と、下部構成部品よりもチャネル20から離れた位置に配置された上部構成部品を有する。下部構成部品は、その下端に配置された下側係合部分16と、下側係合部分16から突出し、スライダー10の上下方向に対して斜めに延びる少なくとも1つの角度付き部分17とを備える(図2B)。換言すると、角度付き部分17は、エレメント31の上面に対して垂直に交差する方向ではなく、斜めに交差する方向に延びている。一部の実施形態では、ロック機構14は、2つの角度付き部分17を備え、下側係合部分16が2つの角度付き部分17の間に配置される。2つの角度付き部分17は、下側係合部分16からスライダー10の上方に向けて、互いに離間しながら延びている。ロック機構14の下側係合部分16は、図8に示されているように、ジッパー構成部品28の個々のエレメント31の間に嵌合するような形状及びサイズに形成される。角度付き部分17は、スライダー10に十分な力がジッパー構成部品28の長手方向29へ加えられたときに、下側係合部分16が個々のエレメント31に乗り上がり、エレメント列30に沿って横移動できるように、ジッパー構成部品28のエレメント31の寸法を基準として構成される。上部構成部品は、角度付き部分17の上端と、穴15の縁部との間を連結するスペーサ部分18を有する。スペーサ部分18は逆V字形になっている。スペーサ部分18は、下側係合部分16がエレメント31に乗り上がった時に弾性変形し、下側係合部分16がエレメント31間に嵌合した時に、元の形状に戻る。
【0015】
スライダー10に十分な力が長手方向29へ加わらなくなり、ロック機構14の下側係合部分16が隣り合うエレメント31の間に配置されると、エレメント31を基準とする少なくとも1つの角度付き部分17の構成によって生じる摩擦により、ロック機構14の動きが制限され、従って、ジッパー構成部品28の長手方向29へのスライダー10の動きが制限される。このようにして、スライダー10は自己ロックし、別個の機械式ロック機構を使用する必要がない。
【0016】
一部の実施形態では、下側係合部分16及び角度付き部分17の一部分が、ジッパー構成部品28のエレメント列30がスライダー10のチャネル20の内部に収容されたときにエレメント列30に接触するロック機構14の唯一の部分である。スペーサ部材18は、下側係合部材16や角度付き部材17に比べ、エレメント列30から離れた位置に配置されるため、エレメント列30とは接触しない。図2Bに示されているように、一部の実施形態では、ロック機構14は全般にM字形になっている。なお、スペーサ部材18の形状をジッパー構成部品28の長手方向29と平行に延びる形状とすることで、ロック機構14の形状を略V字形にすることもできる。
【0017】
ロック機構14の寸法は、スライダー10と共に使用するように、ジッパー構成部品28のエレメント31のサイズ及び形状と、エレメント31間の間隔の大きさに応じて変更することができる。同様に、ロック機構14の寸法は、ロック機構14をエレメント列30に沿ってジッパー構成部品28の長手方向29に摺動させるためにスライダー10に加えなければならない所望の力の大きさに応じて、変更することもできる。例えば、スライダー10をジッパー構成部品28の長手方向29に沿って動かすのに必要な力の大きさを大きくするために、ロック機構14の角度付き部分17とエレメント31との間の摩擦がより大きくなるように、エレメント31の上面に対する角度付き部分17の傾斜角を大きくすることもできる(即ち、ロック機構14の下部係合部分16がエレメント31間の間隙に深く入り込む)。その他の実施形態では、スライダー10を動かすのに必要な力の大きさを変更するために、ロック機構14の厚みや幅寸法を、ロック機構14の形状の代わりに、又はそれに追加して調節してもよい。反対に、スライダー10をジッパー構成部品28の長手方向29に沿って動かすのに必要な力の大きさを小さくするために、ロック機構14の角度付き部分17とエレメント31との間の摩擦がより小さくなるように、エレメント31の上面に対する角度付き部分17の傾斜角を小さくすることもできる(即ち、ロック機構14の下部係合部分16がエレメント31間の間隙に浅く入り込む)。かかる変更は、ロック機構14の製造に使用するツールを変更することによって実現することができる。
【0018】
一部の実施形態では、スライダー10は、それが成形された位置に戻ることを可能にする復元力を有する比較的丈夫な材料で形成される。例えば、スライダー10は、アセタール又は任意の適当な熱可塑性ポリマーなど、任意の適当なポリマーから形成することができるが、その他任意の適当な材料をスライダー10の形成に使用してもよい。
【0019】
上述のスライダー10を製造する方法も提供される。一部の実施形態では、スライダー10は射出成形技術を使用して形成される。図9〜図10に、一実施形態によるスライダー10を成形するのに適した金型34が示されている。図9〜図10に示されているように、金型34は、キャビティ35及びブロック40を含む。一部の実施形態では、ブロック40は、上述したスライダー10のロック機構14を形成するための、全般にM字形の構成部品を含む。また、金型34はコア36も含む。金型34が閉じられ、コア36が互いに向かって動くと、そのコア36によりスライダー10のロック機構14が作成される(図11)。
【0020】
また、金型34は、コア36と係合するようにコア36の動きと垂直な方向に互いに向かって動くスライド38も含む(図12)。図9に示されているように、スライド38は、上述したようにスライダー10の第2の開口26及びチャネル20を形成するように構成される。このようにして、スライダー10を形成するために(図14)、金型34のキャビティ35が選択された材料で充填されると(図13)、コア36及びスライド38の配置/構成によって、形成されるスライダー10の第2の開口26及びチャネル20が作り出される。
【0021】
上記の内容は、本発明の実施形態の例示及び開示の目的のために示される。上記の内容を理解すると、かかる実施形態の変更形態、変形形態、及び均等物を容易に製造できることが当分野の技術者には理解されよう。従って、この開示が、限定のためではなく例示のために示され、当分野の通常の技術者にとって容易に明らかであるはずの本発明の対象に対するかかる変更、変形及び/又は追加が含まれることを妨げるものではないと理解されたい。
【0022】
例えば、様々な材料でできているスライダーを含む任意のタイプのスライダー10を、本発明の実施形態に使用することができる。スライダー10の形状及び/又はサイズは、顧客の要件を満たすようにカスタマイズすることができる。これには、ロック機構14が露出しないスライダー10の提供、かつ/又はスライダー10の後側部分12及び/又は第1の開口13がここで説明したものと異なるサイズ及び/又は形状のものであるスライダー10の提供も含まれる。ジッパー構成部品28は任意のタイプのジッパーであってもよい。これには、撥水性のジッパー又は非撥水性のジッパーも含まれるが、それに限定されない。ジッパーは任意のサイズのものであってよい。これには、従来のNo.5又はNo.10のジッパーも含まれるが、それに限定されない。ジッパー構成部品28のタイプ及びサイズを変更した結果、上述のようにジッパー構成部品28のエレメント列30と協働するように寸法決めされるように、ロック機構14のサイズ及び形状を変更するなど、スライダー10の寸法を変更してもよい。
【符号の説明】
【0023】
10 スライダー
11 前側部分
12 後側部分
13 第1の開口
14 ロック機構
15 穴
16 下側係合部分
17 角度付き部分
18 スペーサ部分
20 チャネル
22 下側リップ
24 上側リップ
26 第2の開口
28 ジッパー構成部品
29 ジッパー構成部品の長手方向
30 エレメント列
31 エレメント
32 テープ部分
34 金型
35 キャビティ
36 コア
38 スライド
40 ブロック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジッパー構成部品のエレメント列を部分的に収容するように寸法決めされたチャネルと、
前記エレメント列の隣り合う個々のエレメント間に嵌合するよう寸法決めされた下部構成部品を有するロック機構と、を備えるスライダーであって、
前記ロック機構の少なくとも一部分が、前記ジッパー構成部品の前記エレメントと相互作用するように前記チャネルの内部に配置され、
前記スライダーに十分な力が前記ジッパー構成部品の長手方向に沿って加えられたときに、前記ロック機構が前記ジッパー構成部品の長手方向に動くように、前記ロック機構が構成され、
前記ロック機構の前記下部構成部品が、前記ジッパー構成部品のエレメント間に収容されている場合、前記スライダーに十分な力が前記ジッパー構成部品の長手方向へ加えられるまで、前記ロック機構が、前記ジッパー構成部品の長手方向への前記スライダーの動きを制限することを特徴とするスライダー。
【請求項2】
前記ロック機構は、前記エレメント間に嵌合する係合部分と、前記係合部分から突出し、前記スライダーの上下方向に対して斜めに交差する方向に延びる角度付き部分と、を有することを特徴とする請求項1に記載のスライダー。
【請求項3】
前記ロック機構は、2つの前記角度付き部分と、前記各角度付き部分の端部と連結するスペーサ部分と、を備え、全般にM字形を形成することを特徴とする請求項2に記載のスライダー。
【請求項4】
前記ジッパー構成部品の前記エレメントが前記スライダーの前記チャネルの内部に配置されるときに、前記ロック機構が前記ジッパー構成部品の前記エレメントとだけ接触するように、前記ロック機構が前記スライダーの前記チャネルの内部に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライダー。
【請求項5】
前記ジッパー構成部品の前記エレメントが、前記スライダーの前記チャネルの内部に収容されたときに、前記ロック機構の前記下部構成部品が、前記ジッパー構成部品の前記エレメントと接触する前記ロック機構の唯一の部分であるように、前記ロック機構が構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライダー。
【請求項6】
前記ジッパー構成部品の前記エレメントが、前記スライダーの前記チャネルの内部に配置されたときに、前記ロック機構が前記ジッパー構成部品のテープ部分と接触しないように、前記ロック機構が寸法決めされることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライダー。
【請求項7】
前記ジッパー構成部品の前記エレメントが、前記スライダーの前記チャネル内部に配置されたときに、前記エレメントと接触しない上部構成部品を、前記ロック機構がさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライダー。
【請求項8】
前記ジッパー構成部品の前記テープ部分の少なくとも一部分を収容するように構成された開口をさらに画成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライダー。
【請求項9】
スライダーを備えるスライダー組立体であって、
前記スライダーが、第1の開口を有する後側部分と、後側部分の反対側に配置された前側部分と、を有し、
前記前側部分は、
ジッパー構成部品のエレメント列を部分的に収容するように構成されたチャネルと、
前記エレメント列と係合するように前記チャネルの内部に少なくとも一部分が配置され、係合部分及び少なくとも1つの角度付き部分を有するロック機構と、
前記ジッパー構成部品のテープ部分の少なくとも一部分を収容するように構成された第2の開口と、を備え、
前記チャネルが前記第2の開口に連結され、前記第2の開口が前記後側部分の反対側に配置され、
前記係合部分が前記エレメント列の隣り合う個々のエレメント間に配置されたときに、
前記ロック機構の前記係合部分が、前記スライダーに十分な力が前記ジッパー構成部品の長手方向へ加えられない限り、前記エレメント列の前記エレメント間に嵌合するように寸法決めされ、
前記少なくとも1つの角度付き部分が、前記ジッパー構成部品の長手方向への前記ロック機構の動きを制限するように寸法決めされることを特徴とするスライダー組立体。
【請求項10】
前記ロック機構は、前記係合部分と、前記係合部分から突出し、前記スライダーの上下方向に対して斜めに交差する方向に延びる少なくとも1つの角度付き部分を有することを特徴とする請求項9に記載のスライダー組立体。
【請求項11】
前記ロック機構は、2つの前記角度付き部分と、前記各角度付き部分の端部と連結するスペーサ部分と、を備え、全般にM字形を形成することを特徴とする請求項10に記載のスライダー組立体。
【請求項12】
前記ジッパー構成部品の前記エレメント列の少なくともいくつかの前記エレメントが、前記スライダーの前記チャネルの内部に配置されたときに、前記ロック機構が前記ジッパー構成部品の前記テープ部分と接触しないように、前記ロック機構が寸法決めされ、前記スライダーの内部に配置されることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載のスライダー組立体。
【請求項13】
前記ジッパー構成部品の前記エレメント列の少なくともいくつかの前記エレメントが、前記スライダーの前記チャネルの内部に配置されたときに、前記ロック機構の前記スペーサ部分が前記エレメント列から離れた位置に配置されることを特徴とする請求項11に記載のスライダー組立体。
【請求項14】
前記ロック機構の前記少なくとも1つの角度付き部分と前記ジッパー構成部品の前記エレメントとの間に生じる摩擦が、前記ジッパー構成部品の長手方向に沿った前記スライダーの動きを制限することを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載のスライダー組立体。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−183150(P2011−183150A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−18869(P2011−18869)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(000006828)YKK株式会社 (263)
【Fターム(参考)】