説明

スライドファスナー用スライダーの引手

【課題】摘み体と連結体とから引手を形成し、簡単に摘み体と連結体とを連結し、かつ容易に離脱できないスライドファスナー用スライダーの引手を提供する。
【解決手段】引手は金属から成形した摘み体4と連結体5のいずれか一方に空間部分のある空洞部8を設け、この空洞部8に係合突部16と係合する被係合部10としての透孔9を設け、他方に空洞部8へ挿入できる脚部14を設け、この脚部14に被係合部10の透孔9に係合する係合突部16を設け、係合突部16の突出方向と反対側に弾性体19を収容できる収容部15を設け、この収容部15に弾性体19を収容して係合突部16の動作を規制し、摘み体4と連結体5の連結を的確に行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、スライダーの引手を金属製の摘み体すなわち引手本体と連結体すなわちクランパーとから形成し、摘み体と連結体とを組み付けて形成するスライドファスナー用スライダーの引手に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来においては、スライダーの胴体に弾性を備えた金属製のクランパーを介して引手本体を連結したスライダーが図10に示すように知られている。このスライダーは引手本体にクランパーが差込まれる空洞部を設け、この空洞部の最深部分の左右両端に係止孔を設け、クランパーを二股状に形成して、その両脚部の先端を引手本体の係止孔に引っ掛かる係止片を設け、引手本体とクランパーとを組み付けて引手を形成するスライドファスナー用スライダーの引手が知られている。
【特許文献1】実開昭57−22313号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般に、スライダーの引手は使用製品の表面から散見されるため、引手をデザイン的にも体裁のよいものを用いることが望まれている。また、引手のデザインは何百種類とあるので、スライダーを製造する自動機械にかけて作製することは無理がある。そこで考えられるのが前項の文献で述べたように、スライダーの胴体に取り付けたクランパーに顧客が望む引手本体を後付けて取り付ける方法である。この方法は確かに便利であるが公知のものは、クランパーの脚部間に、脚部の弾性変形を規制する規制部分が存在しないので、脚部が変形し係合が十分でなく空洞部からクランパーが脱落する恐れがある。また引手本体とクランパーとの間でがたつきが容易に発生するなど問題点がある。
【0004】
この発明は、上述の問題点を考慮して発明したものであり、この発明のうち請求項1記載の発明は、摘み体と連結体すなわち引手本体とクランプとから形成し、簡単に摘み体と連結体とを連結し、一方に設けた空洞部分に挿入する脚部側に弾性体を収容する収容部を設けて脚部の動作を規制し、空洞部分から脚部が脱落するのを未然に防ぐとともに、引手の作製が容易なスライドファスナー用スライダーの引手を提供することが主たる目的である。
【0005】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、弾性体を効果的に脚部側の収容部に収容して、摘み体と連結体とを堅牢に連結することができるスライドファスナー用スライダーの引手を提供することが目的である。
【0006】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、摘み体と連結体とが弾性体によって、がたつくのを簡単かつ未然に防止することができるスライドファスナー用スライダーの引手を提供することが目的である。
【0007】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、一対の脚部の側面を空洞部の側面に円滑に嵌め込み、また脚部の先端に外向きの係合突部を設け、摘み体と連結体とを簡易かつ確実に連結することができるスライドファスナー用スライダーの引手を提供することが目的である。
【0008】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、脚部の先端に内向きの係合突部を設け、空洞部内に係合柱を設けて摘み体と連結体とを簡易かつ確実に連結することができるスライドファスナー用スライダーの引手を提供することが目的である。
【0009】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、空洞部分に設ける係合突部を係合する被係合部は、透孔状の透孔を設けることによって達成できるスライドファスナー用スライダーの引手を提供することが目的である。
【0010】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、一対の脚部間に舌片を設け、摘み体と連結体とを連結したとき、捩りや折り曲げに強いスライドファスナー用スライダーの引手を提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記の目的を達成するため、この発明のうち請求項1記載の発明は、スライダー1の引手2を金属から形成した摘み体4と連結体5とから形成し、連結体5の一端にスライドファスナー1に連結するための取付部18を設け、摘み体4と連結体5のいずれか一方に脚部14を挿入するための空洞部8を設け、この空洞部8に脚部14に設けた係合突部16と係合する被係合部10を設ける。他方に空洞部8へ挿入できる脚部14を設け、この脚部14に被係合部10と係合する係合突部16を側方へ突出する形に設け、この係合突部16の突出方向と反対側に弾性体19を収容するための収容部15を設け、この収容部15に弾性体19を収容したスライドファスナー用スライダーの引手を主な構成とするものである。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、脚部14に隣接して設置した収容部15に収容する弾性体19は、脚部14に設けた係合突部16が撓み前進後退する方向に配設したスライドファスナー用スライダーの引手である。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、脚部14に隣接して設置した収容部15に収容した弾性体19は、一部が収容部15から突出した状態を呈し、この突出した状態の弾性体19が空洞部8の壁面に弾接したスライドファスナー用スライダーの引手である。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、一対の脚部14における外側面に空洞部8に設置したガイド部12が嵌入できる凹部17を設け、脚部14の先端に設置する係合突部16は、脚部14の先端を外向きに形成し、かつ先細状に形成したスライドファスナー用スライダーの引手である。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、一対の脚部14の先端に設置する係合突部16は、脚部14の先端を内向きに形成し、かつ先細状に形成し、空洞部8の内部に係合柱11を設けて係合突部16と係合柱11とを係合したスライドファスナー用スライダーの引手である。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、空洞部8に設置する被係合部10は、空洞部8の一部に透孔9を穿設し、この透孔9に脚部14の先端に設けた係合突部16を係合させたスライドファスナー用スライダーの引手である。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、一対の脚部14の間に、先端へ向けて突出する舌片20を設けて収容部15を形成し、この収容部15に弾性体19を収容したスライドファスナー用スライダーの引手である。
【発明の効果】
【0018】
この出願の発明の効果として、請求項1記載の発明は、引手が金属から形成した摘み体と連結体とから形成し、連結体の一端にスライダーに連結する取付部を設け、摘み体と連結体のいずれか一方に空洞部を設け、該空洞部に被係合部を設け、他方に空洞部へ挿入する脚部を設け、脚部に被係合部と係合する係合突部を突設し、係合突部の突出方向と反対側に収容部を設け、該収容部に弾性体を収容したことによって、下記の効果を奏するものである。
【0019】
この発明は、引手を摘み体と連結体のいずれか一方に設けた空洞部分に脚部を挿入して簡易に連結して形成することができ、他方に空洞部分に設けた被係合部と係合する係合突部を備えた脚部を設け、係合突部の突出方向と反対側に収容部分を設けて弾性体を収容し、弾性体によって係合突部の動きを規制するので、両者の係合が無闇に緩むことがなく、品質のよい引手が得られる効果がある。
【0020】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、脚部に隣設した収容部に収容する弾性体は、係合突部が撓む方向に配したことによって、収容部に収容した弾性体は、係合突部が撓む方向へ抵抗する状態で配設しているから係合突部が不意に緩むことがない効果がある。
【0021】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、弾性体の一部は収容部から突出し、空洞部に弾接したことによって、弾性体の一部が空洞部に弾接しているので、引手の摘み体と連結体とががたつかず品質のよい引手が得られる効果がある。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、一対の脚部を設け、脚部の側面に空洞部に設けたガイド部が嵌入できる凹部を設け、脚部の先端に外向の係合突部を突設したことによって、摘み体と連結体とが、がたつくことがなく連結することができ、しかも的確かつ安定した状態で連結できる効果がある。
【0023】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、脚部の先端に内向の係合突部を突設し、空洞部の内部に被係合部として係合柱を設けて係合突部と係合柱とを係合したことによって、脚部の先端における係合突部を空洞部内の係合柱に簡単な構造で係合させることができる効果がある。
【0024】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、空洞部に設置する被係合部は、空洞部の一部に透孔を穿設し、係合突部と係合させたことによって、被係合部をきわめて簡単な構造で形成できる効果がある。
【0025】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、一対の脚部間に先端へ向けて突出する舌片を設けて収容部を形成し、弾性体を収容部に収容したことによって、摘み体と連結体とを連結したとき、脚部が捩れや折り曲げ動作に強い引手に仕上げることができる効果があるなど、この発明が奏する効果はきわめて顕著である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
この発明におけるスライドファスナー用スライダーの引手は、図1〜5に示すように摘み体4すなわち引手本体と、連結体5すなわちクランパーとを金属を用いてダイカスト成形によって形成する。摘み体4は適宣形状で表面に各種のデザインを施すことができ、内側は方形状の空洞部8に形成し、かつ空洞部8の内端両側に透孔9を設けて被係合部10を形成する。この空洞部8の入口から透孔9までの両側にガイド部12を形成して連結体5における脚部14の側面に形成した凹部17と係合する。連結体5は一端にスライダー1の胴体22に取り付けるための取付部18を設け、他端に一対の脚部14を突設し、脚部14の先端は両側へ突出する係合突部16を設けて摘み体4の被係合部10と係合する。
【0027】
連結体5は両側に突設した脚部14に隣接して適宣形状の収容部15を設けて弾性を備えた弾性体19を収容する。ここで形成する収容部15は中央に舌片20が突出状に形成され、脚部14と舌片20の間に形成された溝状部分に弾性体19すなわち弾性に富んだ素材から形成して収容する。弾性体19は両側に小脚部28を設け、中央に突出片29を突設し、この突出片29は収容部15に収容した際、両脚部14に形成した係合突部16の先端方向すなわち挿入方向へ突出し、空洞部8の壁面へ接触して連結体5と摘み体4との接触にがたつきを惹起しないように形成する。
【0028】
弾性体19の形状は、図1に示す形状に形成して両側の小脚部28の先端の間隔が狭小状に形成され、連結体5の脚部14を摘み体4の空洞部8に挿入したとき、収容部15に収容された弾性体19は、常時は平面的に空洞部8から脱却できない形状に形成されている。弾性体19の中央の突出片29は小脚部28間に架設された架橋部分に設けられ、外側へ突出する形態に形成したものである。
【実施例1】
【0029】
この発明のスライドファスナー用スライダーの引手について説明すると、図1〜5に示す実施例1のスライドファスナー用スライダーの引手は、摘み体4および連結体5を亜鉛合金または銅合金などの金属を用いてダイカスト成形によって作製する。摘み体4は長方形で一端の半部分が空洞状を呈する空洞部8を形成し、この空洞部8の底部の面側に透孔9を穿設して被係合部10を形成する。摘み体4は挿入口から透孔9までの側面にガイド部12を形成し、かつ挿入口にやや拡大する開口部13を設ける。摘み体4の表面の形状は、各種の形状に形成してデザイン的にも優れた形状に形成することもできるが、空洞部8の形状は変更するのは、連結体5の形状をも変更しなくてはならなくなるため、得策ではない。
【0030】
連結体5は長方形で一端にスライダー1の胴体22に形成された引手取付部30に取り付けるための透孔状の取付部18を設け、この取付部18の反対側の半部分に摘み体4に挿入できる一対の脚部14を設け、この脚部14は全体が取付部18よりも薄く形成され、脚部14と取付部18の境界部分は取付部18が脚部14よりも厚く形成して、この部分が摘み体4の挿入口の開口部13に当接する。また脚部14の外側面に形成された凹欠状の凹部17は摘み体4の側壁に形成したガイド部12に挿入時に嵌合できるように形成する。
【0031】
左右一対の脚部14は、連結体5の前端から両サイドに突設した脚部14の先端を外向へ突出する突起、すなわち係合突部16を設けるとともに内側へも突出する突起を設けて、弾性体19の脱落を阻止する。両脚部14には隣接して脚部14間に弾性体19を収容できる収容部15を図2に示すような形状に切欠して設け、この収容部15には収容部15よりもやや大きな弾性体19を挿入させて嵌合する。両脚部14の間には、脚部14の基部から先端の突起に向けて突出する舌片20を形成して、舌片20と脚部14との間に弾性体19を収容することができる収容部15を形成する。
【0032】
弾性体19はポリウレタン、シリコン、ポリエステル系エラストマー、ポリエーテル系エラストマー、合成ゴムなどの樹脂または天然ゴムによって塑性変形させて形成する。また、弾性体19の硬さは、ショアA80よりも硬く、ショアD50よりも軟らかいことが好ましい。弾性体19は、連結体5に形成した収容部15よりもやや大きく形成し、両側に小脚部28を略平行状に突設し、小脚部28の基部の架橋部分から外側へ突出する突出片29を設け、この突出片29は収容部15に収容したとき連結体5における係合突部16の前端よりも突出する大きさに形成する。これによって弾性体19が空洞部8内で弾接し、係合突部16と被係合部10とが、がたつくことがなく係合させることができる。また小脚部28の先端の間隔は漸次狭小する形状に形成して挟み付ける作用が働き収容部15に収容したとき脱落しないように形成する。
【0033】
スライダー1は適宣形態の各種タイプのスライダー1が用いられるが、一般には上翼板23と下翼板24とを案内柱25で連結し、翼板23,24の両側にフランジ26を設け、上翼板23の上面に引手2を取り付ける引手取付部30を設けたタイプのスライダー1を用いる。
【0034】
この発明のスライドファスナー用スライダーの引手の使用態様について説明すると、図1に示すようにスライダー1の引手取付部30に連結体5を取り付けて摘み体4と対応させ、次に図2に示すように連結体5の両脚部14間に形成した収容部15に弾性体19を嵌合させた後、図3に示すように摘み体4のガイド部12の間に、弾性体19を圧縮しながら脚部14を挿入する。さらに挿入して図4に示すように脚部14に形成した係合突部16を摘み体4に形成した透孔9による被係合部10に挿入し、またガイド部12は脚部14の凹部17に嵌合して両者を係合させる。挿入後は図4,5に示すように弾性体19の突出片29の先端は摘み体4の壁面を押圧し、また弾性体19の上下の両面は空洞部8の内壁面を押圧して連結体5と摘み体4とを強固に連結し、がたつくことなく連結することができる。
【実施例2】
【0035】
図6,7に示す実施例2のスライドファスナー用スライダーの引手は、スライダー1の引手取付部30に取付体を取り付け、この取付体5の摘み体4へ挿入する面における中央に連結側を連結し三方を切り欠き切起状の係合突部16を切り起し、すなわち先端を上方へ突出するように形成する。摘み体4は連結体5が挿入する空洞部8が角状を呈し、上面には連結体5の切起状の係合突部16が嵌挿できる透孔9を空洞部8に形成して被係合部10を形成する。そして切起した係合突部16の先端側の下方に収容部15を形成して三角台形の弾性体19を収容部15に収容する。収容した弾性体19によって被係合部10に係合した係合突部16が緩むことがない。
【実施例3】
【0036】
図8に示す実施例3のスライドファスナー用スライダーの引手は、スライダー1の引手取付部30に連結体5の一端側に透孔状の取付部18を設け、他端側に内側が空洞状の空洞部8を設け、この空洞部8の取付部18側の壁面に沿って透孔9を設けて被係合部10を形成するとともに、側面に透孔9から挿入口に向けてガイド部12を設ける。一方摘み体4は全体が長方形で一端に平行状の脚部14を形成し、この脚部14の先端に外向きの係合突部16を形成して連結体5の被係合部10に係合し、両脚部14の間には隣接して弾性体19を収容できる長方形の収容部15を設ける。弾性体19を全体が長方形で中央部分が打ち抜かれた枠状を呈し、収容部15に収容したときは、長方形の弾性体19の先端が突出して連結体5の内壁面に当接して両者のがたつきを防ぐものであり、弾性体19を枠状としたことで、弾性力を調整することができ、形状は図8の枠状に限らず、打ち抜かれた部分を具有するものであれば、弾性力を容易に調整することができる。
【実施例4】
【0037】
図9に示す実施例4のスライドファスナー用スライダーの引手は、隠しタイプのスライダー1の引手取付部30にクランパー31を取り付け、このクランパー31に連結体5の一端を取り付け、連結体5の他端には内向きの係合突部16を形成する。一方摘み体4は一端側に空洞状の空洞部8を設け、この空洞部8は連結体5の両脚部14よりも横幅が広く形成するとともに、内壁面の手前に三角柱状の被係合部10を設けて係合突部16と係合する。この被係合部10を設置するには、空洞部8を形成するコアの先端に三角状の凹部を設け、このコアと直交する係合突部16と厚さが同じコアをサイドから挿入して被係合部を形成する。また弾性体19は両脚部14の両外側に隣接してあてがうように形成し、脚部14の外側への移動を阻止するものである。
【産業上の利用可能性】
【0038】
この発明のスライドファスナー用スライダーの引手は、引手における摘み体のデザインを顧客が望むものを用いてスライダーの引手に後付けタイプで取り付け、その際、引手ががたつくことがなく強固に固定でき、衣服、カバン、袋物など全般に用いるものである。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】スライドファスナー用スライダーの引手における実施例1のスライダーの分解斜視図である。
【図2】同上の引手の連結体と摘み体との対応状態を示す一部切欠した正面図である。
【図3】同上の引手の連結体と摘み体との係合状態を示す一部切欠した正面図である。
【図4】同上の引手の連結体と摘み体との係合後の状態を示す一部切欠した正面図である。
【図5】同上の引手におけるA−A拡大断面図である。
【図6】実施例2のスライダーの分解斜視図である。
【図7】同上引手の接合部分の拡大断面図である。
【図8】実施例3のスライダーの一部を切欠した正面図である。
【図9】実施例4のスライダーの一部切欠した正面図である。
【図10】公知のスライダーの引手の断面正面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 スライダー
2 引手
4 摘み体
5 連結体
8 空洞部
9 透孔
10 被係合部
11 係合柱
12 ガイド部
14 脚部
15 収容部
16 係合突部
17 凹部
19 弾性体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
引手2は金属から形成した摘み体4と連結体5とから形成し、連結体5の一端にスライダー1に連結する取付部18を設け、摘み体4と連結体5のいずれか一方に空洞部8を設け、該空洞部8に被係合部10を設け、他方に空洞部8へ挿入する脚部14を設け、脚部14に被係合部10と係合する係合突部16を突設し、係合突部16の突出方向と反対側に収容部15を設け、該収容部15に弾性体19を収容してなることを特徴とするスライドファスナー用スライダーの引手。
【請求項2】
脚部14に隣設した収容部15に収容する弾性体19は、係合突部16が撓む方向に配してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
【請求項3】
弾性体19の一部は収容部15から突出し、空洞部8に弾接してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
【請求項4】
一対の脚部14を設け、該脚部14の側面に空洞部8に設けたガイド部12が嵌入できる凹部17を設け、脚部14の先端に外向の係合突部16を突設してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
【請求項5】
脚部14の先端に内向の係合突部16を突設し、空洞部8の内部に被係合部10として係合柱11を設けて係合突部16と係合柱11とを係合してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
【請求項6】
空洞部8に設置する被係合部10は、空洞部8の一部に透孔9を穿設し、係合突部16と係合させてなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。
【請求項7】
一対の脚部14間に先端へ向けて突出する舌片20を設けて収容部15を形成し、弾性体19を収容部15に収容してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダーの引手。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−304942(P2006−304942A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−129379(P2005−129379)
【出願日】平成17年4月27日(2005.4.27)
【出願人】(000006828)YKK株式会社 (263)
【Fターム(参考)】