説明

スルホキサフロール(sulfoxaflor)を含む、殺虫剤の組み合わせ

農業における使用のために好適である組み合わせであって、(I):式(X)の化合物、並びに、(II):以下の(A)〜(G):(A)特定の殺真菌剤;(B)特定の殺昆虫剤、及び/又は殺線虫剤;(C)植物病原性細菌であるエルウィニア アミロボラ(Erwinia amylovora)によって産生される特定のタンパク質;(D)特定の生物株;(E)特定のイソフラボン;(F)植物生長調節物質;並びに(G)植物活性化剤、ここで式(I)の化合物が:


である、のいずれか1つから各々独立して選択される、1又は2以上の薬剤、を含む、前記組み合わせ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の生長特性を改善するための、特定の殺虫性活性成分と、農業において使用される1又は2以上の限定された薬剤又は化合物との組み合わせの使用に関し、並びに、特に農業分野における、害虫、例えば昆虫、線虫、及び病原体による損傷の防除又は予防における、かかる組み合わせの使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
植物の生長改善のための、特定の活性成分、薬剤、及び組み合わせが、文献中に記載されているが、しかし、かかる既知の使用の有効性は、多くの事例及び態様における農作業の要求を必ずしも満足させるものではない。特に害虫の防除に関する、例えばより優れた生物学的特性、例えばより優れた相乗作用特性を提供する、改善された組み合わせの提供への絶え間ない要求が存在する。さらに、既知の組み合わせの生物学的特性は、例えば害虫防除、植物毒性、並びに環境及び作業者への暴露の分野において完全に満足されるものではない。特に、害虫が既知の組成物又は活性成分に対して耐性を獲得する、又は耐性を獲得する危険性がある場合において、防除又は予防の改善された方法が求められる。
【0003】
具体的な実施形態において、成分を用いた植物繁殖材料(plant propagation material)(特に種子)の保護が、単体で、又は葉への又は畝間への活性成分の施用と組み合わせて使用されるときに、環境及び作業者への曝露の減少のための要求に部分的に対処する、標的となる適用である。
【発明の概要】
【0004】
限定された組み合わせの特定の成分が、任意の望ましい順番で又は同時に、植物、植物の一部、植物器官、及び/若しくはその植物繁殖材料に、又はその周囲領域に施用されるときに、植物の生長特性を改善するための、特定の殺虫性活性成分と、農業において使用される1又は2以上の限定された薬剤(例えば害虫の防除、栄養物の利用、植物生長特性の活性化、例えば自然防御機構などを通じて、植物に生長特性を提供する薬剤)又は化合物との特定の組み合わせが、害虫による植物への損傷の予想外の防除又は予防を提供することが今回見いだされた。
【0005】
したがって、本発明は、農業における使用のために好適である組み合わせ、特に殺虫剤の組み合わせであって、(I)式(X)の化合物、及び、(II)(A)〜(G)のいずれか1つから、各々独立して選択される、1又は2以上の薬剤を含む、前記組み合わせを提供する:
(A)アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、フルオキサストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリチコナゾール、フルジオキソニル、チアベンダゾール、イプコナゾール、シプロジニル、ミクロブタニル、メタラキシル、メタラキシル−M(別名メフェノキサム)、式(α)のオルト−シクロプロピル−カルボキシアニリド、式(β)の化合物から選択される殺真菌剤成分;
(B)チアメトキサム、クロチアニジン、イミダクロプリド、アバメクチン、フィプロニル、ピメトロジン、ラムダ−シハロトリン、テフルトリン、ベータ−シフルトリン、チオジカルブ、式(δ)の化合物から選択される、殺昆虫剤又は殺線虫剤成分;
(C)ハーピン;
(D)バチルス・ファームス(Bacillus firmus)株I−1582から選択される、生物株;
(E)ホルモノネチン、ゲニステインから選択される、イソフラボン;
(F)植物生長調節物質、例えば、パクロブトラゾール、トリネキサパック−エチル、及びジベレリンGA3、GA7、又はそれらの混合物;並びに
(G)植物活性化物質(plant activator)、例えばアシベンゾラール−S−メチル、
ここで、式(X)、(α)、(β)、及び(δ)は:
【0006】
【化1】

【0007】
である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
第二の態様において、本発明は、植物繁殖材料、植物、植物の一部、及び/又は後の時点において生長する植物器官における、害虫による損傷を防除又は予防する方法であって、前記害虫、植物、植物の一部、植物器官、植物繁殖材料、又はその周囲領域に、前記第一の態様において定義された組み合わせの成分を、任意の望ましい順番で又は同時に施用することを含む、前記方法を提供する。
【0009】
第三の態様において、本発明は、害虫、植物、植物の一部、植物器官、植物繁殖材料、又はその周囲領域へ、第一の態様で定義された組み合わせの成分を、任意の所望な順番で又は同時に施用することよって、植物繁殖材料、植物、植物の一部及び/又は後の時点において生長する植物器官を、害虫による損傷から保護する方法を提供する。
【0010】
本発明はまた、第一の態様において定義された各々の組み合わせを用いて処理された植物繁殖材料に関する。
【0011】
さらに、ある実施形態において、本発明は、(i)植物繁殖材料、例えば種子を、第一の態様で定義された組み合わせで処理し、(ii)前記処理された植物繁殖材料を栽植又は播種することを含む方法であって、ここで前記組み合わせは、前記処理された植物繁殖材料、又は植物の一部、植物器官、及び/若しくは植物であって、前記処理された植物繁殖材料から生長したものを、害虫の損傷に対して保護する、前記方法に関する。
【0012】
同様に、ある実施形態において、本発明は、(i)植物繁殖材料、例えば種子を、第一の態様で定義された組み合わせで処理し、(ii)前記処理された植物繁殖材料を栽植又は播種し、(iii)前記処理された植物繁殖材料、又は植物の一部、植物器官、及び/若しくは植物であって、前記処理された植物繁殖材料から生長したものの、害虫の損傷に対する保護を達成する方法に関する。
【0013】
本発明の任意の態様のある実施形態において、当該組み合わせは、好ましくは、(I)式(X)の化合物、及び、(II)(A)アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、フルオキサストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリチコナゾール、フルジオキソニル、チアベンダゾール、イプコナゾール、シプロジニル、ミクロブタニル、メタラキシル、メタラキシル−M(別名メフェノキサム)、式(α)のオルト−シクロプロピル−カルボキシアニリド、及び式(β)の化合物から選択される、1又は2以上の殺虫剤、並びに場合により(III)1又は2以上の慣用の製剤助剤を含む、組成物である。
【0014】
本発明の任意の態様のある実施形態において、当該組み合わせは、好ましくは、(I)式(X)の化合物、及び、(II)(B)チアメトキサム、クロチアニジン、イミダクロプリド、アバメクチン、フィプロニル、ラムダ−シハロトリン、テフルトリン、ベータ−シフルトリン、チオジカルブ、及び式(δ)の化合物から選択される、1又は2以上の殺虫剤、並びに場合により(III)1又は2以上の慣用の製剤助剤を含む、組成物である。
【0015】
本発明の任意の態様のある実施形態において、当該組み合わせは、好ましくは、(I)式(X)の化合物、及び、(II)(C)ハーピン、並びに場合により(III)1又は2以上の慣用の製剤助剤を含む、組成物である。
【0016】
本発明の任意の態様のある実施形態において、当該組み合わせは、好ましくは、(I)式(X)の化合物、及び、(II)(D)バチルス・ファームス(Bacillus firmus)株I−1582、並びに場合により(III)1又は2以上の慣用の製剤助剤を含む、組成物である。
【0017】
本発明の任意の態様のある実施形態において、当該組み合わせは、好ましくは、(I)式(X)の化合物、及び、(II)(E)ホルモノネチン及びゲニステインから選択される、1又は2以上の薬剤、並びに場合により(III)1又は2以上の慣用の製剤助剤を含む、組成物である。
【0018】
本発明の任意の態様のある実施形態において、当該組み合わせは、好ましくは、(I)式(X)の化合物、及び、(II)(F)植物生長調節物質、例えば、パクロブトラゾール、トリネキサパック−エチル、及びジベレリンGA3、GA7、又はそれらの混合物から選択される、1又は2以上の薬剤、並びに場合により(III)1又は2以上の慣用の製剤助剤を含む、組成物である。
【0019】
本発明の任意の態様のある実施形態において、当該組み合わせは、好ましくは、(I)式(X)の化合物、及び、(II)(G)植物活性化物質、例えばアシベンゾラール−S−メチルから選択される、1又は2以上の薬剤、並びに場合により(III)1又は2以上の慣用の製剤助剤を含む、組成物である。
【0020】
ある実施形態において、当該組み合わせは、好ましくは、式(X)の化合物、及び、式(α)のオルト−シクロプロピル−カルボキシアニリド又は式(β)の化合物のいずれかの化合物を含む。
【0021】
特に好ましい組み合わせは、好ましくは、式(X)の化合物、(B)1又は2以上の、チアメトキサム、アバメクチン、ラムダ−シハロトリン、テフルトリン、及び、(A)1又は2以上の、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、フルオキサストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリチコナゾール、フルジオキソニル、チアベンダゾール、イプコナゾール、シプロジニル、ミクロブタニル、メタラキシル、メタラキシル−M(別名メフェノキサム)、式(α)のオルト−シクロプロピル−カルボキシアニリド、式(β)の化合物を含む。
【0022】
ある実施形態において、当該組み合わせは、好ましくは、式(X)の化合物、(B)チアメトキサム、及び、(A)1又は2以上の、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、フルオキサストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリチコナゾール、フルジオキソニル、チアベンダゾール、イプコナゾール、シプロジニル、ミクロブタニル、メタラキシル、メタラキシル−M(別名メフェノキサム)、式(α)のオルト−シクロプロピル−カルボキシアニリド、式(β)の化合物を含む。
【0023】
ある実施形態において、当該組み合わせは、好ましくは、式(X)の化合物、(B)アバメクチン、及び、(A)1又は2以上のアゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、フルオキサストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリチコナゾール、フルジオキソニル、チアベンダゾール、イプコナゾール、シプロジニル、ミクロブタニル、メタラキシル、メタラキシル−M(別名メフェノキサム)、式(α)のオルト−シクロプロピル−カルボキシアニリド、式(β)の化合物を含む。
【0024】
ある実施形態において、当該組み合わせは、好ましくは、式(X)の化合物、(B)ラムダ−シハロトリン、及び、(A)1又は2以上の、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、フルオキサストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリチコナゾール、フルジオキソニル、チアベンダゾール、イプコナゾール、シプロジニル、ミクロブタニル、メタラキシル、メタラキシル−M(別名メフェノキサム)、式(α)のオルト−シクロプロピル−カルボキシアニリド、式(β)の化合物を含む。
【0025】
ある実施形態において、当該組み合わせは、好ましくは、式(X)の化合物、(B)テフルトリン、及び、(A)1又は2以上の、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、フルオキサストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリチコナゾール、フルジオキソニル、チアベンダゾール、イプコナゾール、シプロジニル、ミクロブタニル、メタラキシル、メタラキシル−M(別名メフェノキサム)、式(α)のオルト−シクロプロピル−カルボキシアニリド、式(β)の化合物を含む。
【0026】
ある実施形態において、当該組み合わせは、好ましくは、式(X)の化合物、(B)チアメトキサム、並びに、(A)1又は2以上の、アバメクチン、ラムダ−シハロトリン、テフルトリン、フィプロニル、及び式(δ)の化合物を含む。更なる実施形態において、当該組み合わせは、好ましくは、式(X)の化合物、(B)チアメトキサム、及び、(A)1又は2以上の、アバメクチン、ラムダ−シハロトリン、テフルトリン、フィプロニル、及び式(δ)の化合物、並びに場合により、(A)1又は2以上の、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、フルオキサストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリチコナゾール、フルジオキソニル、チアベンダゾール、イプコナゾール、シプロジニル、ミクロブタニル、メタラキシル、メタラキシル−M(別名メフェノキサム)、式(α)のオルト−シクロプロピル−カルボキシアニリド、式(β)の化合物を含む。
【0027】
更なる組み合わせの例は、好ましくは、式(X)の化合物、並びに以下のいずれかを含んで成る、組成物を含む:
(a)クロチアニジン及びハーピン;
(b)イミダクロプリド及びハーピン;
(c)イミダクロプリド及びチオジカルブ;
(d)クロチアニジン及びイミダクロプリド;
(e)クロチアニジン及びベータ−シフルトリン;
(f)クロチアニジン及びテフルトリン;
(g)イミダクロプリド及びテフルトリン;並びに
(h)フィプロニル並びに、クロチアニジン及びイミダクロプリドの両方又はいずれか。
【0028】
好ましい実施形態において、当該組み合わせは、(III)1又は2以上の慣用の製剤助剤をさらに含む、組成物の形態である。好ましい実施形態において、各々の組み合わせは、プレミックス製剤組成物の形態である組成物である。
【0029】
各々の組み合わせは、当該組み合わせの個々の成分の活性と比較して、相乗的活性を示し得る。各々の組み合わせから独立して、(II)からの、2又は3以上の薬剤が存在し得る。
【0030】
本明細書での文脈における防除、予防、又は保護、及びその変化形は、任意の所望ではない効果、例えば、植物、当該植物の一部又は植物繁殖材料に対する、害虫による
−被害又は攻撃、及び
−損傷
を、改良が示される程度に軽減することを意味する。
【0031】
本発明の各々の組み合わせは、(i)病原性の、例えば植物病原性の、特に真菌からの攻撃又は被害であって、植物に疾患及び損傷をもたらすもの、及び/又は(ii)昆虫又は線虫による攻撃又は損傷から、植物を保護する非常に有利な特性を有しており;特に植物の場合において、本発明は、種子、植物の一部、植物器官、及び/又は植物において、害虫による損傷を防除又は予防することができる。さらに、本発明の組み合わせは、病原体の、又は昆虫及び/若しくは線虫の圧力の不在下で、植物の生長を改善する。
【0032】
これらの特性は、例えば、組み合わせにおける個々の成分(例えば(I)及び(II))と比較して、当該組み合わせの相乗的に増強された作用であり、そしてそれは例えば、病原性の害虫による損傷の軽減、施用量の軽減、又は作用期間の長期化をもたらす。農業の場合においては、作用の増強は、例えば、害虫損傷における予想以上に高い防除、予想以上に高い収量、苗立ち、発芽などによって、植物の生長特性において改善を示すことで分かる。
【0033】
植物の生長する特性(又は生長特性)の改善は、多数の異なる様式で顕在化し得るが、最終的にそれは、植物のより良い生産物をもたらす。それは、例えば、当該植物の収量及び/若しくは草勢(vigour)、又は当該植物から収穫した生産物の品質の改善において顕在化し得るが、当該改善は、害虫、例えば真菌、昆虫及び線虫の防除と関連しなくてもよい。
【0034】
本明細書で使用する場合、植物の「収量の改善」なる用語は、当該植物の生産物の収量が、対象の方法を適用しないことを除き同一の条件下で生産される植物の同一の生産物の収量よりも、測定可能な量で増大することに関する。好ましくは、収量は少なくとも約0.5%増大し、より好ましくは、当該増大は少なくとも約1%であり、より更に好ましくは約2%、そしてまた更に好ましくは約4%、あるいはそれ以上である。収量は、幾つかの基準で、植物の生産物の重量又は体積量で表現され得る。当該基準は、時間、栽培面積、生産される植物の重量、使用された原材料の量等の観点で表現され得る。
【0035】
本明細書で使用する場合、植物の「草勢(vigour)の向上」は、草勢の評定、又は苗立ち(単位面積当たりの植物の数)、又は植物の高さ、植物林冠、又は実際の外観(例えばより緑色の葉の色)、又は根の評定、又は出芽、又はタンパク質含量、又は分げつの増大、又はより大きな葉身、又は枯れた根出葉がより少ないこと、又はより力強いひこばえ(tiller)、又は必要とされる肥料がより少ないこと、又は必要とされる種子がより少ないこと、又はひこばえがより生産性があること、又は開花期がより早いこと、又は穀類の成熟度が早いこと、又は植物バース(plant verse)(倒伏)がより低いこと、又は苗条生長の増大、又はより早期の発芽、或いはこれらの因子の任意の組み合わせ、或いは当業者によく知られている任意の他の利点に関連しており、これは、対象の方法を適用しないことを除き同一の条件下で生産される植物の同一の因子よりも測定可能又は認識可能な量による。これにより、植物は、非生物性ストレス、及び生物性ストレスの両方をより良く対処することができ、例えば植物は、次善の条件下で生長することができる。
【0036】
本発明が、植物の「収量及び/又は草勢を改善する」ことができると言われる場合、本発明の方法は、植物の、上述の収量、又は草勢、或いは植物の収量及び草勢の両方の増大をもたらす。
【0037】
ある実施形態において、植物又はその植物繁殖材料に対し、式(X)の化合物と、チアメトキサム、式(δ)の化合物又は式(α)の化合物のいずれか一つ、との組み合わせの施用は、収量及び/又は草勢の改善を提供する。当該組み合わせの施用により、種々の圧力因子、例えば干ばつ及び浸水に植物を曝す、可能性のある好ましくない田畑条件に対抗することができる。
【0038】
従って、本発明はまた、植物の生長特性を改善する方法であって、前記植物、植物の一部、及び/又は植物繁殖材料に対し、前記第一の態様で定義したような組み合わせの成分を、任意の所望な順番で又は同時に、特に病原性又は害虫の圧力の不在下で施用することを含む、前記方法を提供する。
【0039】
本発明の各々の組み合わせは、害虫、例えば昆虫、線虫、及び病原体による損傷を防除又は予防するために、農業部門及び関連の使用分野において、特に圃場において使用され得る。
【0040】
本発明の各々の組み合わせ、特に、(II)各々独立して、(B)、(C)及び(D)から選択される1又は2以上の殺虫剤を含むものは、害虫、例えば線形動物門、昆虫綱及び蛛形綱から選択される害虫の防除に効果的である。それらの場合、当該組み合わせはまた、害虫による損傷を防除又は予防するために、或いは、害虫による損傷から、所望の物質(例えば植物及び植物の一部)を保護するために施用され得る。害虫の例は、以下を含む:
【0041】
鱗翅目(order Lepidoptera)から、例えば、アクレリス種(Acleris spp.)、アドキソフィエス種(Adoxophyes spp.)、アエゲリア種(Aegeria spp.)、アグロチス種(Agrotis spp.)、アラバマ アルギラケエ(Alabama argillaceae)、アミロイス種(Amylois spp.)、アンチカルシア ゲマタリス(Anticarsia gemmatalis)、アルチプス種(Archips spp.)、アルギロテニア種(Atgyrotaenia spp.)、アウトグラファ種(Autographa spp.)、ブッセオラ フスカ(Busseola fusca)、カドラ カウテラ(Carda cautella)、カルポシナ ニッポネンシス(Carposina nipponensis)、チロ種(Chilo spp.)、コリストネウラ種(Choristoneura spp.)、クリシア アムビグエラ(Clysia ambiguella)、クナファロクロシス種(Cnaphalocrosis spp.)、クネファジア種(Cnephasia spp.)、コチリス種(Cochylis spp.)、コレオフォラ種(Coleophora spp.)、クロシドロミア種(Crocidolomia spp.)、クリプトフレビア レウコトレタ(Cryptophlebia leucotreta)、クリソデイキシス・インクルデンス(Crysodeixis includens)、シジア種(Cydia spp.)、ジアトレア種(Diatraea spp.)、ジパロプシス カスタネア(Diparopsis castanea)、エアリアス種(Earias spp.)、エラスモパルプス種 (Elasmopalpus spp.)、エフェスチア種(Ephestia spp.)、オイコスマ種(Eucosma spp.)、オイペシリア アムビグエラ(Eupoecillia ambiguella)、オイプロクチス種(Euproctis spp.)、オイキソア種(Euxoa spp.)、グラホリタ種(Grapholita spp.)、ヘジア ヌビフェラナ(Hedya nubiferana)、ヘリオチス種(Heliothis spp.)、ヘルラ ウンダリス (Hellula undalis.)、ヒファントリア クネア(Hyphantria cunea)、ケイフェリア リコペルシセラ(Keiferia lycopersicella)、ロイコプテラ シテラ(Leucoptera scitella)、リトコレシス種(Lithocollethis spp.)、ロベシア ボトラナ(Lobesia botrana)、リマントリア種(Lymanthria spp.)、リオネチア種(Lyonetia spp.)、マラコゾーマ種(Malacosoma spp.)、マメストラ ブラッシケ(Mamestra brassicae)、マンドカ セクスタ(Manduca sexta) ,オペロフテラ種(Operophtera spp.)、オストリニア ヌビラリス(Ostrinia nubilalis)、パメネ種(Pammene spp.)、パンデミス種(Pandemis spp.)、パノリス フラメア(Panolis flammea)、ペクチノフォーラ ゴシッピェラ(Pectinophora gossypiella)、フトリメア オペルクエラ(Phthorimaea operculella)、ピエリス ラパエ(Pierisrapae)、ピエリス種(Pieris spp.)、プルテラ キシロステラ(Plutella xylostella)、プレイス種(Prays spp.)、シルポファガ種(Scirpophaga spp.)、セザミア種(Sesamia spp.)、スパルガノチス種(Sparganothis spp.)、スポドプテラ種(Spodoptera spp.)、シナンテドン種(Synanthedon spp.)、タウメトペア(Thaumetopoeaspp.)、トルトリックス種(Tortrix spp.)、トリコプルシア ニ(Trichoplusia ni) 及びウポノモイタ種(Yponomeuta spp.);
【0042】
鞘翅目(order Coleoptera)から、例えば、アグリオテス種(Agriotes spp.)、アントノムス種(Anthonomus spp.)、アトマリア リネアリス(Atomaria linearis)、クリソメリダエ(Chrysomelidae)、セウトリンクス種 (Ceutorhynchus spp.)、ケトクネマ チビアリス(Chetocnema tibialis)、コスモポリテス種(Cosmopolites spp.)、クルクリオ種(Curculio spp.)、デルメステス(Dermestes spp.)、ジアブロチカ種(Diabrotica spp.)、エピラクナ種(Epilachna spp.)、エレムヌス種(Elemnus spp.)、ゴノセファルム種(Gonocephalum spp.)、ヘテロニクス種(Heteronychus spp.)、レプチノタルサ デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata)、リッソルホプトルス種(Lissorhoptrus spp.)、メロロンタ種(Melolontha spp.)、オリケフィルス種(Orycaephilus spp.)、オチオリンクス種(Otiorhynchus spp.)、フリクチヌス種(Phlyctinus spp.)、フィロトレタ種(Phyllotreta spp.)、ポピッリア種(Popillia spp.)、プロトストロファス種(Protostrophus spp.)、プシリオデス種(Psylliodes spp.)、リゾペルタ種(Rhizopertha spp.)、スカラベイダエ(Scalabeidae)、シトフィルス種(Sitophilus spp.)、シトトロガ種(Sitotroga spp.)、ステルネクス種(Sternechus spp.)、テネブリオ種(Tenebrio spp.)、トリボリウム種(Tribolium spp.) 及びトロゴデルマ種(Trogoderma spp.);
【0043】
直翅目(order Orthoptera)から、例えば、ブラッタ種(Blatta spp.)、ブラッテラ種(Blattella spp.)、グリッロタルパ種(Gryllotalpa spp.)、ロイコフェア マデレ(Leucophaea maderae)、ロクスタ種(Locusta spp.)、ペリプラネタ種(Periplaneta spp.)及びシストセルカ種(Schistocerca spp.);
【0044】
等翅(シロアリ)目(order Isoptera)から、例えば、レチクリテルメス種(Reticulitermes spp.)、
チャタテムシ目(order Psocoptera)から、例えばリポセリス種(Liposcelis spp.)、
ノミ目(order Anoplura)から、例えば、ハエマトピナス種(Haematopinus spp.)、リノグナツス種(Linognathus spp.)、ペジクルス種(Pediculus spp.)、ペムフィグス種(Pemphigus spp.)、及びフィロキセラ種(Phylloxera spp.)、
【0045】
食毛目(order Mallophaga)から、例えば、ダマリネア種(Damalinea spp.)及びトリコデクテス種(Trichodectes spp.);
総翅目(order Thysanoptera)から、例えば、フランクリニエラ種(Frankliniella spp.)、ヘルキノスリップス種(Hercinothrips spp.)、メガルロスリップス種(Megalurothrips spp.)、タエニオスリップス種(Taeniothrips spp.)、スリップス種(Thrips spp.)、スリップス パルミ(Thrips palmi)、スリップス タバキ(Thrips tabaci)及びシルトスリップス アウランチイ(Scirtothrips aurantii);
【0046】
異翅目(order Heteroptera)から、例えば、ジセロプス メラカンタス(Dichelops melacanthus)、ジスタンチエラ テオブロマ(Distantiella theobroma)、ジスデルクス種(Dysdercus spp.)、オイキスツス種(Euchistus spp.)、オイリガステル種(Eurygaster spp.)、レプトコリサ種(Leptocorisa spp.)、ネザラ種(Nezara spp.)、ピエスマ種(Piesma spp.)、ロドニウス種(Rhodnius spp.)、ザールベルゲラ シングラリス(Sahlbergella singularis)、スコチノファラ種(Scotinophara spp.)、及びトリアトマ種(Triatoma spp.);
【0047】
同翅目(order Homoptera)から、例えば、アロイロスリキスス フロッコスス(Aleurothrixus floccosus)、アレイロデス ブラッシカエ(Aleyrodes brassicae)、アオニジエラ種(Aonidiella spp.)、アフィジダエ(Aphididae)、アフィス種(Aphis spp.)、アスピジオツス種(Aspidiotus spp.)、ベミシア タバキ(Bemisia tabaci)、ケロプラステル種(Ceroplaster spp.)、クリソムファルス アオニジウム(Chrysomphalus aonidium)、クリソムファルス ジクチオスペルミ(Chrysomphalus dictyospermi)、コッカス ヘスペリズム(Coccus hesperidum)、エムポアスカ種(Empoasca spp.)、エリオゾマ ラリゲルム(Eriosoma larigerum)、エリトロノイラ種(Erythroneura spp.)、ガスカルジア種(Gascardia spp.)、ラオデルファックス種(Laodelphax spp.)、レカニウム コルニ(Lecanium corni)、レピドサフェス種(Lepidosaphes spp.)、マクロシフス種(Macrosiphus spp.)、ミズス種(Myzus spp.)、ナソノビア種(Nasonovia spp.)、ネホテチックス種(Nephotettix spp.)、ニラパルバータ種(Nilaparvata spp.)、パラトリア種(Paratoria spp.)、ぺムフィグス種(Pemphigus spp.)、プラノコックス種(Planococcus spp.)、プシューダウラカスピス種(Pseudaulacaspis spp.)、プシュードコッカス種(Pseudococcus spp.)、プシラ種(Psylla spp.)、プルビナリア エチオピカ(Pulvinaria aethiopica) 、クアドラスピジオツス種(Quadraspidiotus spp.)、ローパロジフム種(Rhopalosiphum spp.)、ザイセッチア種(Saissetia spp.)、スカフォイデウス種(Scaphoideus spp.)、シザフィス種(Schizaphis spp.)、シトビオン種(Sitobion spp.)、トリアロイロデス ヴァポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum)、トロイザ エルトレエ(Troiza erytreae)及びウナスピス シトリ(Unaspis citri);
【0048】
膜翅目(order Hymenoptera)から、例えば、アクロミルメックス(Acromyrmex)、アタリア ロサエ(Athalia rosae)、アッタ種(Atta spp.)、セフス種(Cephus spp.)、ジプリオン種(Diprion spp.)、ジプリオニデ(Diprionidae)、ギルピニア ポリトマ(Gilpinia polytoma)、ホプロカンパ種(Hoplocampa spp.)、ラジウス種(Lasius spp.)、モノモリウム ファラオニス(Monomorium pharaonis)、ネオジプリオン種(Neodiprion spp.)、ソレノプシス種(Solenopsis spp.)、及びベスパ種(Vespa spp.);
【0049】
双翅目(order Diptera)から、例えば、アンテリゴナ ソカッタ(Antherigona soccata)、ビビオ ホルツラヌス(Bibio hortulanus)、セラチチス種(Ceratitis spp.)、クリゾミイア種(Chrysomyia spp.)、クレックス種(Culex spp.)、クテレブラ種(Cuterebra spp.)、ダクス種(Dacus spp.)、デリア種(Delia spp.)、ドロソフィラ メラノガステル(Drosophila melanogaster)、リリオミザ種(Liriomyza spp.)、メラナグロミザ種(Melanagromyza spp.)、オルセオリア種(Orseolia spp.)、オシネラ フリト種(Oscinella frit)、ペゴミア ヒオシアミ(Pegomyia hyoscyami)、フォルビア種(Phorbia spp.)、ラゴレチス ポモネラ(Rhagoletis pomonella)、シアラ種(Sciara spp.);
【0050】
並びにダニ目(order Acarina)から、例えば、アカルス シロ(Acarus siro)、アセリア シェルドニ(Aceria sheldoni)、アクルス シュレクテンダリ(Aculus schlechtendali)、アムブリオマ種(Amblyomma spp.)、アルガス種(Argas spp.)、ブレビパルプス(Blevipalpus spp.)、ブリオビア プラエチオーザ(Bryobia praetiosa)、カリピトリメルス種(Calipitrimerus spp.)、コリオプテス種(Chorioptes spp.)、デルマニスス ガリネ(Dermanyssus gallinae)、エオテトラニクス カルピニ(Eotetranychus carpini)、エリオフィエス種(Eriophyes spp.)、ヒアロマ種(Hyalomma spp.)、オリゴニクス プラテンシス(Olygonychus pratensis)、オルニトドロス種(Ornithodros spp.)、パノニクス種(Panonychus spp.)、フィロコプツルタ オレイボラ(Phyllocoptruta oleivora)、ポリファゴタルソネムス ラツス(Polyphagotarsonemus latus)、プソロプテス種(Psoroptes spp.)、リピケファルス種(Rhipicephalus spp.)、リゾグリフス種(Rhizoglyphus spp.)、ザルコプテス種(Sarcoptes spp.)、タルソネムス種(Tarsonemus spp.) 及びテトラニクス種(Tetranychus spp.);並びに、
【0051】
線虫綱(class Nematoda)から、例えばチレンクス種(Tylenchus spp.)、アチレンクス種(Atylenchus spp.)、アングイナ種(Anguina spp.)、ロチレンクス種(Rotylenchus spp.)、クリコネマ種(Criconema spp.)、チレンクルス種(Tylenchulus spp.)、パラチレンクス種(Paratylenchus spp.)、アフェレンクス種(Aphenlenchus spp.)、ブルサフェレンクス種(Bursaphelenchus spp.)、パラロンジドルス種(Paralongidorus spp.)、トリコドルス種(Trichodorus spp.)、メロイドジャイネ種(Meloidogyne spp.)(例えばメロイドジャイネ・インコグニータ(Meloidogyne incognita)及びメロイドジャイネ・ジャバニカ(Meloidogyne javaica))、ヘテロデラ(Heterodera)種(例えばヘテロデラ・グリシン(Heterodera glycines)、ヘテロデラ・シャクチイ(Heterodera Schachtii)、ヘテロドラ・アベナエ(Heterodora avenae)及びヘテロドラ・トリフォリイ(Heterodora trifolii))、グロボデラ種(Globodera spp.)(例えばグロボデラ・ロストチエンシス(Globodera rostochiensis))、ラドフォラス種(Radopholus spp.)(例えばラドフォラス・シミリス(Radopholus similis))、ロチレンチュラス種(Rotylenchulus spp.)、プラチレンカス種(Pratylenchus spp.)(例えばプラチレンカス・ネグレクタンス(Pratylenchus neglectans)及びプラチレンカス・ペネトランス(Pratylenchus penetrans))、アフィレンコイデス種(Aphelenchoides spp.)、ヘリコンティレンクス種(Helicotylenchus spp.)、ホプロライムス種(Hoplolaimus spp.)、パラトリコドラス種(Paratrichodorus spp.)、ロンギドルス種(Longidorus spp.)、ナコブス種(Nacobbus spp.)、スバングイナ種(Subanguina spp.)、ベロンライムス種(Belonlaimus spp.)、クリコネメラ種(Criconemella spp.)、クリコネモイデス種(Criconemoides spp.)、ジチレンクス種(Ditylenchus spp.)、ドリコドラス種(Dolichodorus spp.)、ヘミクリコネモイデス種(Hemicriconemoides spp.)、ヘミシクリオフォラ種(Hemicycliophora spp.)、ヒルシュマニエラ種(Hirschmanella spp.)、ヒプロペリネ種(Hypsoperine spp.)、マクロポスソニア種(Macroposthonia spp.)、メリニウス種(Melinius spp.)、パンクトデラ種(Punctodera spp.)、キニスルシウス種(Quinisulcius spp.)、スキュテロネマ種(Scutellonema spp.)、サイフィネマ種(Xiphinema spp.)、及びタイレンコルヒニクス種(Tylenchorhynchus spp)。
【0052】
ある実施形態において、(II)(B)、(C)及び(D)から、各々独立して選択される、1又は2以上の殺虫剤を含む、各々の組み合わせは、クリソメリダエ科(family Chrysomelidae)、アフィジダエ科(family Aphididae)、プシリダエ科(family Psyllidae)(例えばエムポアスカ種(Empoasca spp.)、ニラパルバータ種(Nilaparvata spp.)、及びプシラ種(Psylla spp.))、総翅目(order Thysanoptera)(例えばフランクリニエラ種(Frankliniella spp.)、ヘルキノスリップス種(Hercinothrips spp.)、タエニオスリップス種(Taeniothrips spp.)、スリップス種(Thrips spp.)、スリップス パルミ(Thrips palmi)、スリップス タバキ(Thrips tabaci) 及びシルトスリップス アウランチイ(Scirtothrips aurantii))、鞘翅目(order Coleoptera)(例えばレプチノタルサ デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata))、並びに同翅目(order Homoptera)(例えばアレイロデス ブラッシカエ(Aleyrodes brassicae)、ベミシア タバキ(Bemisia tabaci)、及びトリアロイロデス ヴァポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum))から選択される、害虫の防除に効果的である。
【0053】
特に、(II)がチアメトキサム、クロチアニジン又はイミダクロプリドである場合、当該組み合わせは、活性成分に対して非感受性である、又は耐性であることが示されている害虫、例えば、アフィジダエ科(family Aphididae)、(例えばアフィス ゴッシピイ ( Aphis gossypii、ミズス ペルシカエ(Myzus persicae)、ナソノビア種(Nasonovia spp.))、ニラパルバータ ルゲンス(Nilaparvata lugens)、エムポアスカ種(Empoasca spp.)、ベミシア タバキ(Bemisia tabaci)、トリアロイロデス ヴァポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum)及びレプチノタルサ デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata)から選択されるものの防除に効果的であり;並びに、鞘翅目(order Coleoptera)(葉を食べる及び土壌に生存する鞘翅目を含む)から選択される害虫の防除に効果的である。
【0054】
式(X)、チアメトキサム、並びに、アバメクチン、フィプロニル、ラムダ−シハロトリン、テフルトリン、及び式(δ)の化合物から選択される1つ、を含む組み合わせは、同翅目(order Homoptera)の吸汁昆虫、例えばアブラムシ(例えばアフィス種(Aphis spp.)、アシルトシフォン種(Acyrtosiphon spp.)、ミズス種(Myzus spp.)、ローパロジフム種(Rhopalosiphum spp.)など)、ヨコバイ(シカデリダエ(Cicadellidae)、例えばシルキュリファー種(Circulifer spp.)、エムポアスカ種(Empoasca spp.)、ソフォニア種(Sophonia spp.)、ホマロジスカ種(Homalodisca spp.)、オロシウス種(Orosius spp.)、チフロシバ種(Typhlocyba spp.)、異翅目(Heteroptera)、例えば半翅類の昆虫、カメムシ(例えば、ジケロプス種(Dichelops spp.))など、コナジラミ、例えばベミシア種(Bemisia spp.)、トリアロイロデス種(Trialeurodes spp.)、及びデルファシダエ(Delphacidae)、例えばニラパルバータ種(Nilaparvata spp.))、アザミウマ(総翅目、例えば、スリップス種(Thrips spp.)、ヘリオスリップス種(Heliothrips spp.)、ランクリニエラ種(Frankliniella spp.)、シルトスリップス種(Scirthothrips spp.)など)から選択される害虫の防除に効果的であり得る。
【0055】
アバメクチンを含む組み合わせの場合、当該組み合わせはまた、線虫を防除することができ;フィプロニルを含む組み合わせの場合、当該組み合わせはまた、鱗翅目から選択される害虫を防除することができ;式(δ)の化合物を含む組み合わせの場合、当該組み合わせはまた、鱗翅目、及び、鞘翅目の土壌害虫から選択される害虫を防除することができ;ラムダ−シハロトリンを含む組み合わせの場合、当該組み合わせはまた、鞘翅目の土壌害虫から選択される害虫を防除することができ;並びにテフルトリンを含む組み合わせの場合、当該組み合わせはまた、鞘翅目の土壌害虫から選択される害虫を防除することができ、及び鳥忌避特性を有し得る。
【0056】
本発明に従って、(II)(A)から選択される1又は2以上の殺虫剤を含む組み合わせの場合、かかる組み合わせはまた、植物病原性真菌、特に植物に発生するものに対して効果的であり、そしてそれらは種子から生まれる真菌、及び以下の分類に属するものを含む:アスコミケテス(Ascomycetes)(例えば、ペニシリニウム属(Penicillium)、ガウマノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis));バシディオミケテス(Basisiomycetes)(例えば、ヘミレイア(Hemileia)属、リゾクトニア(Rhizoctonia)属、プクキニア(Puccinia)属);不完全菌類(例えば、ボトリティス属(Botrytis)、ヘルミントスポリウム属(Helminthosporium)、リンコスポリウム属(Rhynchosporium)、フザリウム属(Fusarium)、セプトリア属(Septoria)、セルコスポラ属(Cercospora)、アルテルナリア属(Alternaria)、ピリキュラリア属(Pyricularia)及びプセウドセルコスポレルラ ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides));オオミケテス(例えば、フィトフィトラ属(Phytophthora)、ペロノスポーラ属(Peronospora)、ブレミア属(Bremia)、ピシウム属(Pythium)、プラスモパラ属(Plasmopara));接合菌綱(Zygomycetes )(例えばリゾプス種(Rhizopus spp.)。
【0057】
組み合わせは、以下に対して特に有効である:アルテナリア種(Alternaria spp.)、アスペルギルス種(Aspergillus spp.)、アスコチタ種(Ascochyta spp.)、ボトリティス シネレア(Botrytis cinerea)、セルコスポラ種(Cercospora spp.)、クラビセプス プルプレア(Claviceps purpurea)、コクリオボルス種(Cochliobolus spp.)(例えば、コクリオボルス サチブス(Cochliobolus sativus)、コレトトリクム種(Colletotrichum spp.)、ジプロジア マイジス(Diplodia maydis)、エピコックム種(Epicoccum spp.)、エリシフェ グラミニス(Erysiphe graminis)、フザリウム種(Fusarium spp.)(例えば、フザリウム・クリモルム(Fusarium culmorum)、フザリウム サブグルチナンス(Fusarium subglutinans)、フザリウム オキシスポリウム(Fusarium oxysporium)、フザリウム ソラニ(Fusarium solani)、フザリウム グラミネアラム(Fusarium graminearum)、フザリウム プロリフェラツム(Fusarium proliferatum)及びフザリウム モニリフォルメ(Fusarium moniliforme))、ゲウマノマイセス グラミニス(Gaeumannomyces graminis)、ギベレラ フジクロイ(Giberella fujikuroi)、ギベレラ ゼア(Giberella zeae)、ヘルミンソスポリアム グラミム(Helminthosporium graminearum)、ミクロドキウム ニバレ(Microdochium nivale)、モノグラフェラ ニバリス(Monographella nivalis)、ペニシリウム種(Penicillium spp.)、プシニア種(Puccinia spp.)、ピレノフォラ種(Pyrenophora spp.)(例えば、ピレノホラ グラミネア(Pyrenophora graminea))、ペロノスクレロスポラ種(Peronosclerospora spp.)、ペロンスポラ種(Peronspora spp.)、ファコスポラ パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、フィチウム種(Phythium spp.)、ホーマ種(Phoma spp.)、ホモプシス種(Phomopsis spp.)、リゾクトニア ソラニ(Rhizoctonia solani)、セプトリア種(Septoria spp.)、シュードセルコスポレラ種(Pseudocercosporella spp.)、スクレロチニア種(Sclerotinia spp.)、スファセロテカ レイリアナ(Sphacelotheca reilliana)、チレチア種(Tilletia spp.)、リゾプス種(Rhizopus spp.)、ティフラ種(Typhula spp.)、ウスチラゴ種(Ustilago spp.)、ウロチスティス オックルタ(Urocystis occulta)、スファセロテカ種(Sphacelotheca spp.)(例えば、スファケロテカ レイリアニ(Spacelotheca reilliani))、チエラビオプシス バシコラ(Thielaviopsis basicola)、チフラ インカルナタ(Typhula incarnata)、タナテフォラス ククメリス(Thanatephorus cucumeris)、及びベルチクリウム種(Verticillium spp.)。
【0058】
組み合わせが、(II)(C)ハーピンを含む場合において、かかる組み合わせはまた、例えば、全身獲得抵抗性(SAR)と呼ばれる宿主植物における自然防御機構を活性化することを通じて、及び/又は、線虫、例えばメロイドジャイネ種(Meloidogyne spp.)(例えばヘテロデラ(Heterodera)種(例えばヘテロデラ・グリシン(Heterodera glycines)、ヘテロデラ シャクチイ(Heterodera Schachtii)、ヘテロドラ アベナエ(Heterodora avenae)及びヘテロドラ トリフォリイ(Heterodora trifolii)))の防除を通じて、植物の生長を改善するために効果的である。
【0059】
組み合わせが、(II)(D)バチルス・ファームス(Bacillus firmus)株I−1582、又は(II)(C)ハーピンを含む場合において、かかる組み合わせはまた、チレンクス種(Tylenchus spp.)、アチレンクス種(Atylenchus spp.)、アングイナ種(Anguina spp.)、ロチレンクス種(Rotylenchus spp.)、クリコネマ種(Criconema spp.)、チレンクルス種(Tylenchulus spp.)、パラチレンクス種(Paratylenchus spp.)、アフェレンクス種(Aphenlenchus spp.)、ブルサフェレンクス種(Bursaphelenchus spp.)、パラロンジドルス種(Paralongidorus spp.)、トリコドルス種(Trichodorus spp.)、メロイドジャイネ種(Meloidogyne spp.)(例えばメロイドジャイネ インコグニータ(Meloidogyne incognita)及びメロイドジャイネ・ジャバニカ(Meloidogyne javaica))、ヘテロデラ(Heterodera)種(例えばヘテロデラ・グリシン(Heterodera glycines)、ヘテロデラ シャクチイ(Heterodera Schachtii)、ヘテロドラ アベナエ(Heterodora avenae)及びヘテロドラ トリフォリイ(Heterodora trifolii))、グロボデラ種(Globodera spp.)(例えばグロボデラ ロストチエンシス(Globodera rostochiensis))、ラドフォラス種(Radopholus spp.)(例えばラドフォラス シミリス(Radopholus similis))、ロチレンチュラス種(Rotylenchulus spp.)、プラチレンカス種(Pratylenchus spp.)(例えばプラチレンカス ネグレクタンス(Pratylenchus neglectans)及びプラチレンカス・ペネトランス(Pratylenchus penetrans))、アフィレンコイデス種(Aphelenchoides spp.)、ヘリコンティレンクス種(Helicotylenchus spp.)、ホプロライムス種(Hoplolaimus spp.)、パラトリコドラス種(Paratrichodorus spp.)、ロンギドルス種(Longidorus spp.)、ナコブス種(Nacobbus spp.)、スバングイナ種(Subanguina spp.)、ベロンライムス種(Belonlaimus spp.)、クリコネメラ種(Criconemella spp.)、クリコネモイデス種(Criconemoides spp.)、ジチレンクス種(Ditylenchus spp.)、ドリコドラス種(Dolichodorus spp.)、ヘミクリコネモイデス種(Hemicriconemoides spp.)、ヘミシクリオフォラ種(Hemicycliophora spp.)、ヒルシュマニエラ種(Hirschmanella spp.)、ヒプロペリネ種(Hypsoperine spp.)、マクロポスソニア種(Macroposthonia spp.)、メリニウス種(Melinius spp.)、パンクトデラ種(Punctodera spp.)、キニスルシウス種(Quinisulcius spp.)、スキュテロネマ種(Scutellonema spp.)、サイフィネマ種(Xiphinema spp.)、及びタイレンコルヒニクス種(Tylenchorhynchus spp)から選択される害虫に効果的である。
【0060】
イソフラボンは、マメ科植物のメンバーにおいて広く生ずる植物性化学物質であり、2つのかかる例は、(II)(E)に定義されたものである。それらは、例えばCarlson et al (1980) Journal of Chromotography, 198, 193-197、及び米国特許第7033621号により記載されるように(それらの内容は、参照されることにより援用される)、単純な2つのフェノール環構造を基礎としている。イソフラボンの例には、限定されないが、ゲニステイン、ビオカニン(biochanin)A、フォルモノネチン(formononetin)、ダイゼイン(daidzein)、グリシテイン、ヘスペレチン、ナリンゲニン、カルコン、クマリン、アンビオール(2−メチル−4−[ジメチルアミノメチル]−5−ヒドロキシベンズイミダゾール)、アスコルビン酸塩、及びプラテンセイン、並びにそれらの塩及びエステルが含まれる。本発明は、天然に存在する、及び合成のイソフラボン化合物の両方の使用を想定している。
【0061】
組み合わせが、(II)1又は2以上の薬剤(E)を含む場合において、かかる組み合わせはまた、例えば、根による取り込みの改善により、植物への栄養物、例えば水、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、及び金属のより優れた利用を通じて、植物の生長を改善するために効果的である。
【0062】
組み合わせが(II)1又は2以上の(F)及び/又は(G)を含む場合において、かかる組み合わせはまた、植物の形質を向上させるために効果的である。植物の形質の向上の例は、限定されないが、幹の周囲長の増大、葉色の変化、早期の開花、開花の同期、倒伏の減少、植物の林冠サイズの制御、作物のタイアップ(tie-up)の遅延または除去、減少した抵抗性の増大、水利用の向上/水使用効率の改善を含み、限定されないが、水供給の減少、水供給頻度の減少(植物が枯れないこと、植物が後の水への懸濁を回復させる能力によって実証される)、より高い収量、より高い品質/より健常な植物の外観、より優れた輸送可能性、昆虫による損傷の減少、及びより小さい植物林冠を含む。同期された開花は、全作物を通じて0.5〜1日以内で実現する開花により示される。かかる組み合わせは、植物及びその植物繁殖材料であって、移植されるものの使用に、特に好適である。
【0063】
ある実施形態において、1又は2以上の更なる薬剤、例えば1又は2以上の活性成分が、本発明の各々の組み合わせに使用され得る。したがって、本発明の各々の組み合わせは、例えば、1又は2以上の他の既知の殺虫剤、例えば他の殺真菌剤、殺昆虫剤、殺線虫剤などと混合され得る。追加の薬剤、例えば他の活性成分の使用は、例えば、より広い薬効範囲の制御(例えばより広範囲の害虫、疾患など)、より低い変化率、相乗効果、及び経済性の理由となり得る。当業者は、単一の殺虫性活性成分が、2又は3以上の領域における害虫の防除において活性を有し得、例えば、殺虫剤は、殺真菌剤、殺昆虫剤、及び殺線虫剤活性を有し得ることを理解し得る。具体的には、アルジカルブは殺昆虫剤、殺ダニ剤、及び殺線虫剤活性を有することが知られており、一方、メタムは、殺昆虫剤、除草剤、殺真菌剤、及び殺線虫活性を有することが知られており、並びに、チアベンダゾール及びキャプタンは、殺線虫剤及び殺真菌剤活性を提供し得る。
【0064】
本発明の各々の組み合わせは、特定の用途のために製剤化され得る。好ましくは、各々の組み合わせは、栽培植物又はそれらの繁殖材料を保護するために製剤化される。したがって、本発明の各々の組み合わせは、従来法に従って、例えば葉面散布で、植物に施用され得る。有利なことに、各々の組み合わせは、植物繁殖材料、例えば種子処理施用のために製剤化され、そしてそれは例えば、害虫及び/又は病原体であって、農業及び林業において見られ、植物の生長の早期の段階において特に、植物を損傷させ得るものによる損傷を防除又は予防することによる、当該処理された材料(又は種子)に由来する植物の生長を改善するためのものである。
【0065】
さらに、本発明はまた、土壌に生存する害虫及び/又は土壌にて誕生する病原体を防除するための、本発明の組み合わせの土壌施用を想定する。土壌への施用方法は、任意の好適な方法であって、前記組み合わせが土壌に浸透することを保証する方法、例えば苗トレー施用、畝間施用、土壌灌注、土壌注入、点滴灌漑、スプリンクラー又はセンターピボットを経由した施用、土壌への組み込み(全面又は一部)を通じてなされ得る。
【0066】
本発明の利益はまた、(i)ある組み合わせで植物繁殖材料を処理するか、又は(ii)防除が望まれる場所、通常栽植部位に、前記組み合わせを施用するか、或いは(i)及び(ii)の両方により達成され得る。実際、本発明からの利益はまた、1又は2以上の成分の組み合わせを用いて植物繁殖材料を処理し、その後、防除が望まれる場所に他の1又は2以上の成分の組み合わせを用いて施用することによって、達成され得る。
【0067】
用語「植物繁殖材料」は、植物の全ての発生部分、例えば種子を意味しており、これはその後の繁殖のために、及び生長する植物材料、例えば挿し木及び塊茎(例えば、ジャガイモ)のために使用され得る。したがって、本明細書において使用される場合、植物の一部は繁殖材料を含む。例えば、種子(厳密な意味でのもの)、根、果実、塊茎、球根、根茎、植物の一部を挙げることもできる。発芽後又は土壌から出芽後に移植され得る、発芽した植物及び若い植物も挙げることができる。これらの若い植物は、浸漬による全体的又は部分的な処理によって移植前に保護され得る。
【0068】
植物の一部、及び後の時点において生長する植物器官は、植物繁殖材料、例えば種子から発生する植物の任意の箇所である。植物の一部、植物器官、及び植物はまた、植物繁殖材料に対する各々の組み合わせの施用によって達成される害虫損傷からの保護の利益を受けることができる。ある実施形態において、特定の植物の一部及び後の時点において生長する特定の植物器官はまた、植物繁殖材料と見なされ得、それらは、それら自身が前記組み合わせで施用(又は処理)され得;その結果、当該植物、更には当該植物の一部、及び更には処理済みの植物の一部及び処理済みの植物器官から発生する植物器官はまた、前記植物の特定の一部に対する各々の組み合わせの施用によって達成される害虫損傷からの保護の利益を受けることができる。
【0069】
殺虫性の活性成分及びそれらの混合物を、植物繁殖材料、特に種子に施用又は処理する方法は当該技術分野で既知であり、植物繁殖材料のドレッシング、コーティング、ペレッティング及びソーキング施用方法を含む。かかる方法はまた、本発明の組み合わせに適用可能である。好ましい実施形態において、当該組み合わせは、発芽が誘導されないような方法により、植物繁殖材料に対し施用又は処理され;通常、浸種により発芽は誘導され、それは、得られる種子の水分含量が高すぎるためである。従って、植物繁殖材料、例えば種子に施用(又は処理)を行うために適した方法の例は、種子ドレッシング、種子コーティング又は種子ペレッティング等である。
【0070】
植物繁殖材料が種子であることが好ましい。
【0071】
本発明の方法は、あらゆる生理状態で種子に施用可能であると考えられるが、種子は、処理工程の間に損害を招かない、十分に耐久性のある状態のものであることが好ましい。典型的に、種子は、田畑から収穫された種子;植物から取り出された種子;及び任意の穂軸、茎、外側の殻、及び周辺の果肉(pulp)又は他の種子以外の植物材料から分離された種子であり得る。当該種子はまた、好ましくは、前記処理が種子に全く損傷をもたらさない程度に生物学的に安定であり得る。前記処理は、種子の採集と播種の間又は播種工程の間のいずれの時期にでも種子に施用され得ると考えられる(種子指向施用)。種子はまた、処理の前又は後のいずれかで下塗りされ得る。
【0072】
組み合わせ中の活性成分の分布、及びそれらの種子への付着も、繁殖材料処理の間において望ましい。処理は、植物繁殖材料、例えば種子上における、当該組み合わせを含む製剤、例えば1又は2以上の活性成分の混合物の薄膜(ドレッシング)(ここで、本来のサイズ及び/又は形状は認識可能)から、中間状態(例えばコーティング)、そして厚膜(例えば、異なる材料(例えば担体、例えばクレイ;異なる製剤、例えば他の活性成分の製剤;ポリマー;及び着色剤)による、多数の層を有するペレッティング)(種子の本来の形状及び/又はサイズはもはや認識できない)まで変化し得る。
【0073】
本発明の一の態様は、標的化された様式における、植物繁殖材料への前記組み合わせの施用を含む。それは、当該組み合わせ中の成分を、植物繁殖材料全体へ、又はその一部のみ(一方の側若しくは一方の側の一部を含む)に配置することを含む。当業者は、EP954213B1及び国際公開第06112700号に記載された説明から、これらの施用方法を理解し得る。
【0074】
本明細書に記載された組み合わせはまた、本発明の組み合わせを「ピル」又は好適な基質上に処理又は施用することを通じて、或いは植物繁殖材料に隣接して、当該処理されたピル、又は基質を配置又は播種することを通じて、植物の生長を向上させるために使用され得る。かかる技術は、当技術分野で既知であり、EP1124414、国際公開第07067042号、及び国際公開第07067044号に具体的に記載されている。
【0075】
植物繁殖材料への本明細書中に記載の組み合わせの施用はまた、殺虫剤で処理された種子に隣接して1又は2以上の殺虫剤を含む粒子を配置することによって、本発明の組み合わせで処理された植物繁殖材料を保護することを含む。ここで、殺虫剤の量は、前記殺虫剤で処理された種子及び前記殺虫剤を含む粒子が共に殺虫剤の有効用量を含み、そして前記殺虫剤で処理された種子に含まれる殺虫剤用量が、当該殺虫剤の最大非植物毒性用量(Maximal Non−Phytotoxic Dose)より少なく、又は等しい程度である。かかる技術は、当該技術分野、特に国際公開第2005/120226号において既知である。
【0076】
当該種子への当該組み合わせの施用は、当該種子上への制御放出コーティングを含む。ここで、当該組み合わせの成分は、時間をかけて当該成分を放出する材料に組み込まれる。制御放出種子処理技術の例は、当業者に周知であり、ポリマーフィルム、ワックス、又は他の種子コーティングを含む。ここで、当該成分は制御放出材料に組み込まれ、若しくは材料の層の間に施用され、又はその両方がなされ得る。
【0077】
種子は、殺虫性化合物(I)、及び薬剤(II)の少なくとも1つを、任意的な所望の順番で、又は同時に施用することにより処理され得る。
【0078】
種子の処理は、播種されていない種子に対してなされる。「播種されていない種子」という用語は、種子が採取されてから、植物の発芽及び生長を目的として当該種子が地中に播種されるまでの間の、任意の時点の種子を含むことを意味する。
【0079】
播種されていない種子への処理は、活性成分が土壌に施用される実施を含むことを意味しないが、植栽工程の間における、種子を対象とする任意的な施用の実施を含み得る。
【0080】
好ましくは、当該処理は、播種された種子が当該組み合わせにより前処理されるように、当該種子が播種される前になされる。特に、種子のコーティング又は種子のペレッティングは、本発明の組み合わせの処理において好適である。当該処理の結果として、各々の組み合わせの活性成分は種子の表面に付着し、したがって、害虫の防除に利用可能となる。
【0081】
処理された種子は、任意の他の活性成分で処理された種子と同一の方法で保存され、取り扱われ、播種され、及び耕作(till)され得る。
【0082】
本発明の各々の組み合わせは、以下の作物の植物に好適である:穀類、例えば、小麦、大麦、ライ麦、オート麦、コメ、トウモロコシ(飼料用トウモロコシ、及びシュガーメイズ/スィートコーン及びフィールドコーン)又はソルガム;ビート、例えば砂糖ビート及び飼料用ビート;果実、例えば仁果、核果、堅果(tree nut)又は軟質果実、例えば、リンゴ、西洋ナシ、プラム、モモ、バナナ、アーモンド、クルミ、ピスタチオ、サクランボ、又は液果、例えばイチゴ、ラズベリー又はブラックベリー;豆科作物、例えば、インゲン、ヒラマメ、エンドウ又はダイズ;油料穀物、例えばアブラナ、カラシナ、ケシ、オリーブ、ヒマワリ、ココナツ、トウゴマ、カカオ又は落花生;ウリ、例えばカボチャ、マロー、キュウリ又はメロン;線維植物、例えば綿、亜麻、麻又はジュート;柑橘系果実、例えばオレンジ、レモン、グレープフルーツ又はタンジェリン;野菜、例えばホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、アイスバーグ(iceberg)、ニンジン、タマネギ、トマト、パプリカ、ジャガイモ、又はピーマン;クスノキ科、例えばアボカド、肉桂又は樟脳;並びに、タバコ、ナッツ、コーヒー、ナスビ、サトウキビ、茶、コショウ、ブドウの木、ホップ、オオバコ科(Plantain family)、ラテックス植物、芝、芝草、飼料用草、及び鑑賞用植物、例えばペチュニア、ゼラニウム/テンジクアオイ、パンジー、及びインパチェンス;並びに低木、広葉樹、及び常緑樹、例えば針葉樹。特に、当該組み合わせは、コーヒー、柑橘系果実、核果(特に、リンゴ、西洋ナシ、プラム、モモ)、堅果(特にアーモンド及びピスタチオ)並びに野菜作物が好適である。特に、綿、大豆、穀類(例えばトウモロコシ)が好適である。
【0083】
本発明の各々の組み合わせは、トウモロコシ、穀類(コメを含む)、アブラナ、及びキャノーラ、大豆、綿、砂糖ビート、ヒマワリ、ジャガイモ、インゲン、ソルガム、エンドウ、ピーナッツ、及び野菜、例えば菜類(cole crops)、及び果菜類における使用のために特に好適である。
【0084】
好適な標的作物はまた、前述の種類のトランスジェニック作物を含む。本発明に従って使用されるトランスジェニック作物は、それらが、例えば毒素を産生する無脊椎動物、特に節足動物門の無脊椎動物から得られることが知られている、選択的に作用する毒素;バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)株から得られる、選択的に作用する毒素;又は植物から得られることが知られている、選択的に作用する毒素、例えばレクチン、を合成することができるように、組換えDNA技術によって形質転換されている植物、又はその繁殖材料であり;或いは、除草剤又は殺真菌剤耐性を発現することができるものである。かかる毒素の例、又はかかる毒素を合成することができるトランスジェニック植物の例は、例えばEP−A−0374753、国際公開第93/07278号、国際公開第95/34656号、EP−A−0427529及びEP−A−451878において開示されており、これらは本願において引用により組み込まれる。ある実施形態において、作物又はその種子は、昆虫、ダニ、線虫、若しくは真菌に対する抵抗性を付与する、又は除草剤に対する耐性を付与する、1又は2以上の遺伝子を含むように遺伝的に修飾されている。
【0085】
各々の組み合わせ中の任意の2つの成分の質量比は、所望の、例えば、相乗作用を付与するように選択される。一般的に、当該質量比は、特定の成分に依存して、及び何個の成分が当該組み合わせ中に存在するかに依存して変化し得る。一般的に、本発明の任意の組み合わせにおける任意の2つの成分間の質量比は、各々独立して、100:1〜1:100であり、99:1、98:2、97:3、96:4、95:5、94:6、93:7、92:8、91:9、90:10、89:11、88:12、87:13、86:14、85:15、84:16、83:17、82:18、81:19、80:20、79:21、78:22、77:23、76:24、75:25、74:26、73:27、72:28、71:29、70:30、69:31、68:32、67:33、66:34、65:45、64:46、63:47、62:48、61:49、60:40、59:41、58:42、57:43、56:44、55:45、54:46、53:47、52:48、51:49、50:50、49:51、48:52、47:53、46:54、45:55、44:56、43:57、42:58、41:59、40:60、39:61、38:62、37:63、36:64、35:65、34:66、33:67、32:68、31:69、30:70、29:71、28:72、27:73、26:74、25:75、24:76、23:77、22:78、21:79、20:80、19:81、18:82、17:83、16:84、15:85、14:86、13:87、12:88、11:89、10:90、9:91、8:92、7:93、6:94、5:95、4:96、3:97、2:98、1:99を含む。本発明の任意の2つの成分間の好ましい質量比は、75:1〜1:75であり、より好ましくは50:1〜1:50、特に25:1〜1:25、有利には10:1〜1:10、例えば5:1〜1:5である。
【0086】
ある実施形態において、(I)と(II)との比((II)は(A)のいずれかの1つ)は、1:10〜500:1、例えば1:7〜400:1、好ましくは10:1〜300:1、例えば15:1〜80:1、好ましくは20:1〜50:1である。
【0087】
ある実施形態において、(I)と(II)との比((II)は(B)のいずれかの1つ)は、1:10〜10:1、例えば1:5〜5:1、好ましくは1:3〜3:1であり得る。
【0088】
ある実施形態において、(I)と(II)との比((II)は(C)ハーピンである)は、1000:1〜5:1、例えば300:1〜30:1、好ましくは100:1〜40:1である。
【0089】
ある実施形態において、(I)と(II)との比((II)は(D)特定のバチルス・ファームス株である)は、15:1〜1:3、例えば10:1〜1:5、好ましくは3:1〜1:1である。
【0090】
ある実施形態において、(I)と(II)との比((II)はホルモノネチンである)は、5:1〜1:5、例えば1:1〜10:1、好ましくは3:1〜5:1である。
【0091】
ある実施形態において、(I)と(II)との比((II)はゲニステインである)は、1:1000〜1:150000、例えば1:10000〜1:100000、好ましくは1:50000〜1:80000である。
【0092】
ある実施形態において、(I)と(II)との比((II)は植物生長調節物質である)は、1:10〜10:1、例えば1:5〜5:1、好ましくは1:3〜3:1である。
【0093】
ある実施形態において、(I)と(II)との比((II)は植物活性化物質である)は、1:10〜10:1、例えば1:5〜5:1、好ましくは1:3〜3:1である。
【0094】
組み合わせの施用(使用)量は、例えば、使用形式、作物の種類、当該組み合わせ中の特定の薬剤(II)、植物繁殖材料の種類(適切な場合)、に従って変化するが、当該組み合わせ中の活性成分は、所望の向上された作用(例えば疾患又は害虫防除)を提供する効果的な量であり、当業者にとって既知の試験及び日常の実験によって決定され得る。
【0095】
一般的に、葉面処理又は土壌処理において、施用量は、1ヘクタールあたり0.05〜3kg(g/ha)の成分で変化し得る。
【0096】
一般的に、種子処理において、施用量は、100kgの種子あたり、0.5〜1000gの成分で変化し得る。ある実施形態において、化合物(I)は、作物に依存して、30〜100g ai/100kg種子の量で施用される。一方、(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)に示された薬剤の施用量は、特定の薬剤及び作物の種類に依存して変化し得る。かかる量は、当業者に容易に利用可能である。
【0097】
従って、本発明の各々の組み合わせによって処理された植物繁殖材料は、害虫に対して抵抗性があり;それにより本発明はまた、各々の組み合わせで処理された害虫抵抗性植物繁殖材料を提供し、そしてその結果、少なくともその活性成分は当該植物繁殖材料、例えば種子上に付着される。
【0098】
種子処理の組み合わせ及び組成物はまた、追加の活性化合物を含み得、或いは、それと一緒に、及び/又は連続して施用されてもよい。これらの追加の有用な活性化合物は、肥料又は微量栄養素ドナー(例えばMo、Zn及び/又はCo)、或いは植物の生長に影響を及ぼす他の調製物、例えば接種材料(例えば窒素固定細菌株)、植物誘導因子(例えば、ノッド・ファクター(nod-factor)、US2005187107を参照、それは参照により本明細書に組み込まれる)であり得る。
【0099】
本発明の好ましい実施形態において、大豆種子及びトランスジェニック大豆種子は、本発明の組み合わせで処理される。さらに当該大豆種子は、植物の生長を促進する目的で、好適な窒素固定細菌株を用いて植菌され得る。好ましくは、種子は、播種前にリゾビウム種(Rhizobium spp.)又はアゾスピリリウム種(Azospirillium spp.)で植菌され得る。かかる細菌の主な効果は、大気中の窒素を植物が使用可能な形態に固定化することである。例えば、リゾビウム細菌は、植物に保持される根粒をその植物の根に形成し、その後上述のように当該植物に窒素を供給するために特に好ましい。
【0100】
更なる実施形態において、大豆の植物繁殖材料は、植物誘導因子、例えば、ブラジリゾビウム・ジャポニクム(Bradyrhizobium japonicum)、シノリゾビウム・フレジイ(Sinorhizobium fredii)、シノリゾビウム・メリロティ(Sinorhizobium meliloti)、ブラジリゾビウム種(Arachis)、又はリゾビウム・レグミノサルム(Rhizobium leguminosarum) のファセオリ(phaseoli)、ビカエ(viceae)、若しくはトリフォイイ(trifolii)次亜種由来であるnod-factorで処理される。
【0101】
ある態様において、本発明はまた、グリホサート耐性植物、特にグリホサート耐性大豆植物に、特にアジア型ダイズサビ病(Asian Soybean Rust)の防除のために、本発明の組合せを使用することを想定する。したがって、本発明は、(α)第一の態様で定義された本発明の組み合わせ、特に、(II)1又は2以上の殺虫剤(A)を含むものを、グリホサート耐性の植物繁殖材料、好ましくは大豆繁殖材料に施用し、(β)殺虫性組成物(B)を、得られた植物、植物の一部、及び/又はその場所に1又は2回以上、(i)発芽前に、(ii)発芽後に、(iii)(i)及び(ii)の両方の時点で、施用することを含む方法を提供する。ここで、殺虫剤組成物(B)はグリホサートを含む。
【0102】
一般的に、グリホサートを含む組成物は、1回のみ施用する場合は、960g ae/haの用量で;2回施用する場合は、1200g ae/ha〜1680g ae/haの用量で施用され得る。施用の割合及び回数は、個々の条件により異なる。好ましくは、前記組成物(B)は、3回の施用で、それぞれ960、720、及び400g ae/haの施用量で施用される。かかる実施形態において、本発明は、ファコスポラ パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、及び/又はP.メイボミアエ(P. meibomiae)を、特にファコプソラ パキリジを防除し、予防し、又は処理する。
【0103】
本発明の各々の組み合わせはまた、アルカリ金属、アルカリ土類金属、金属、又はアンモニウム塩を含み得る。塩化亜鉛、及び鉱酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、又はアンモニウム塩、特にナトリウム、カリウム、アンモニウム、マグネシウム、及びカルシウムの硝酸塩、リン酸塩、硫酸塩、塩酸塩、及び炭酸塩が好ましい。
【0104】
処理される個々の植物繁殖材料、保存される条件、並びに発芽及び生長すると予期される土壌及び気候条件に依存して、本発明の組み合わせは、広範囲の1又は2以上の添加剤を含み得る。かかる添加剤は、限定されないが、外線保護剤、色素、染料、小麦粉等の増量剤、分散剤、賦形剤、不凍剤、保存料、除草剤毒性緩和剤、種子毒性緩和剤、種子調整剤、微量栄養素、肥料、生物防除剤、界面活性剤、金属イオン封鎖剤、可塑剤、着色剤、増白剤、乳化剤、流動剤(flow agent)、例えばステアリン酸カルシウム、タルク及びバーミキュライト、合体剤、消泡剤、保湿剤、増粘剤、ワックス、殺細菌剤、殺昆虫剤、殺虫剤、並びに、フィラー、例えばセルロース、ガラス繊維、クレイ、カオリン、タルク、微粉炭化した樹皮(例えば、ベイマツの樹皮又はハンノキの樹皮)、炭酸カルシウム及び木粉(wood meal)、並びに臭気改変剤を含む。典型的な賦形剤には、微小に粉砕された鉱物、例えば軽石、アタパルジャイト、ベントナイト、カオリン、ゼオライト、珪藻土、及び他のクレイ、修飾された珪藻質吸着剤、炭、バーミキュライト、微小に粉砕された有機物質、例えば、ピートモス、木粉(wood powder)等が含まれる。係る添加剤は市販されており、そして当該技術分野で既知である。
【0105】
殺昆虫性化合物(I)、及び1又は2以上の薬剤(II)、並びに任意の他の殺虫剤は、本発明において、純粋な形態で、すなわち固体の活性成分として、例えば特定の粒径で、或いは好ましくは、製剤技術において慣用の、少なくとも1つの助剤(または補助剤として知られているもの)、例えば増量剤、例えば溶媒又は固体担体、或いは表面活性化合物(界面活性剤)と一緒に、製剤の形態で使用されてもよい。通常、殺昆虫性化合物(I)、及び1又は2以上の薬剤(II)は、1又は2以上の慣用の製剤助剤(II)を有する製剤組成物の形態で存在する。
【0106】
従って、殺昆虫性化合物(I)、及び1又は2以上の薬剤(II)の各々の組み合わせは通常、製剤の形態で使用される。当該組み合わせにおける成分は、防除が望まれる場所に、同時に、又は短い間隔で連続して、例えば同日に、所望により追加の担体、界面活性剤又は、製剤技術において慣用されている他の施用促進補助剤と一緒に施用され得る。好ましい態様において、当該組み合わせは同時に施用される。
【0107】
当該組み合わせの成分が、本発明において同時に施用される場合、それらは、当該組み合わせを含む組成物として施用され得、当該場合において、各々の(I)及び(II)は、別の製剤源から得られ、そして共に混合され得(タンクミックス、レディートゥーアプライ、スプレーブロス、又はスラリーとして知られている)、場合により他の殺虫剤と一緒に混合され得るか、或いは、(I)及び(II)が単一の製剤混合物源として得られ(プレミックス、濃縮物、製剤化製品として知られる)、及び場合により他の殺虫剤と一緒に混合され得る。
【0108】
ある実施形態において、本発明の各々の組み合わせは、組成物として施用される。従って、本発明は、活性成分として(I)、及び(II)、並びに場合により他の殺虫剤を、並びに場合により1又は2以上の慣用の製剤補助剤を含む組成物を含み;そしてそれは、タンクミックス又はプレミックス組成物の形態で存在し得る。
【0109】
ある実施形態において、1又は2以上の慣用の製剤助剤を含む、(I)及び(II)の各々の組み合わせは、プレミックス組成物(又は製剤化製品)の形態で提供される。
【0110】
殺虫剤活性に関して、実際の相乗作用に代わるものとして、本発明の組み合わせはまた、驚くべき有利な特性を有し得、そしてそれはまた、より広い意味で相乗的活性として説明され得る。言及され得るかかる有利な特性の例は:製剤化中、及び/又は適用時、例えば、製粉化、篩過、乳化、溶解又は調剤時における有利な挙動;貯蔵安定性の増大;光に対する安定性の向上;より有利な分解性;毒物学的及び/又は生態毒物学的挙動の改善;或いは当業者に既知である任意の他の利点である。
【0111】
プレミックス組成物の葉面製剤タイプの例は、以下のものである:
GR:顆粒
WP:水和剤
WG:顆粒水和剤(粉末)
SG:顆粒水溶剤
SL:水溶液剤
EC:乳剤
EW:エマルション、水中油型
ME:マイクロエマルション
SC:水性懸濁剤
CS:水性カプセル懸濁液
OD:油性懸濁剤、及び
SE:水性サスポエマルション。
【0112】
一方、プレミックス組成物の種子処理製剤タイプの例は、以下のものがある:
WS:種子処理スラリー用の水和剤
LS:種子処理用の溶液
ES:種子処理用のエマルション
FS:種子処理用の懸濁剤
WG:水和性顆粒剤、及び
CS:水性カプセル懸濁液。
【0113】
タンクミックス組成物に適した製剤タイプの例は、溶液、希釈エマルション、懸濁液、又はそれらの混合物、及び粉剤、である。
【0114】
製剤の性質と同様に、施用の方法、例えば葉面に対するもの、浸漬、スプレー(spraying)、噴霧(atomizing)、散粉(dusting)、散布(scattering)、コーティング又は注入は、目的の対象及び一般的な事情に従って選択される。
【0115】
タンクミックス組成物は、通常、溶媒(例えば水)で、異なる殺虫剤、及び場合により追加の助剤を含む、1又は2以上のプレミックス組成物を希釈することによって調製される。
【0116】
適当な担体及び補助剤は、固体又は液体であり得、製剤技術で通慣用いられる物質、例えば天然又は再生した鉱物、溶媒、分散剤、湿潤剤、粘着付与剤、増粘剤、結合剤又は肥料である。
【0117】
本製剤は、既知の方法で、例えば活性成分を増量剤、例えば溶媒、固体担体と、適切な場合には表面活性化合物(界面活性剤)と均一に混合することによって、及び/又はすり潰すことによって調製される。
【0118】
好適な溶媒は:芳香族炭化水素、好ましくは8〜12個の炭素原子を含む画分、例えばキシレン混合物又は置換ナフタレン、フタル酸エステル、例えばフタル酸ジブチル又はフタル酸ジオクチル、脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサン又はパラフィン、アルコール及びグリコール並びにそれらのエーテル及びエステル、例えばエタノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル若しくはエチレングリコールモノエチルエーテル、ケトン、例えばシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えばN−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド又はジメチルホルムアミド、並びに植物油、又はエポキシ化植物油、例えばエポキシ化されたココナッツ油又は大豆油;或いは水、である。
【0119】
例えば粉剤及び分散性粉剤のために使用される固体担体は通常、天然鉱物フィラー、例えば、方解石、タルク、カオリン、モンモリロナイト又はアタパルジャイトである。物性を改良するために、高分散ケイ酸又は高分散吸収性ポリマーを添加することも可能である。好適な粒状の吸着性担体は多孔性型、例えば軽石、破砕レンガ、セピオライト又はベントナイトであり、そして好適な非吸収性担体は、例えば方解石又は砂である。更に、非常に多数の無機性又は有機性の、予め粒状にした材料、例えば具体的にはドロマイト又は粉砕植物残渣、を使用することができる。
【0120】
製剤化される当該成分の性質に依存して、好適な界面活性化合物は、良好な乳化性、分散性及び水和性を有する非イオン性、陽イオン性及び/又は陰イオン性界面活性剤である。用語「界面活性剤」はまた、界面活性剤の混合物を意味するものと理解される。
【0121】
特に有利な施用促進補助剤はまた、セファリン又はレシチン系の天然又は合成のリン脂質であり、例えばホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール及びリゾレシチンである。
【0122】
通常、葉面又は土壌施用のためのタンクミックス製剤は、0.1〜20%、特に0.1〜15%の所望の成分、及び99.9〜80%、特に99.9〜85%の固体又は液体の助剤(例えば、溶媒、例えば水を含む)を含んで成り、ここで、助剤は、タンクミックス製剤ベースで、0〜20%、特に0.1〜15%の量の界面活性剤であり得る。
【0123】
典型的に、葉面施用のためのプレミックス製剤は、0.1〜99.9%、特に1〜95%の所望の成分、及び99.9〜0.1%、特に99〜5%の固体又は液体補助剤(例えば、溶媒、例えば水を含む)を含んで成り、ここで、助剤は、プレミックス製剤ベースで、0〜50%、特に0.5〜40%の量の界面活性剤であり得る。
【0124】
通常、種子処理施用のためのタンクミックス製剤は、0.25〜80%、特に1〜75%の所望の成分、及び99.75〜20%、特に99〜25%の固体又は液体の助剤(例えば、溶媒、例えば水を含む)を含んで成り、ここで、助剤は、タンクミックス製剤ベースで、0〜40%、特に0.5〜30%の量の界面活性剤であり得る。
【0125】
典型的に、種子処理施用のためのプレミックス製剤は、0.5〜99.9%、特に1〜95%の所望の成分、及び99.5〜0.1%、特に99〜5%の固体又は液体助剤(例えば、溶媒、例えば水を含む)を含んで成り、ここで、助剤は、プレミックス製剤ベースで、0〜50%、特に0.5〜40%の量の界面活性剤であってもよい。
【0126】
市販品は、好ましくは濃縮物として製剤化され得るが(例えば、プレミックス組成物(製剤))、最終使用者は通常、希釈製剤を使用し得る(例えば、タンクミックス組成物)。
【0127】
好ましい種子処理用プレミックス製剤は、水性懸濁剤である。当該製剤は、慣用の処理技術及び機械、例えば流動床技術、ローラーミル法(roller mill method)、回転静的(rotostatic)種子処理装置、及びドラム式コーティング装置を用いて種子に施用され得る。他の方法、例えば噴流層も有用であり得る。種子は、コーティング前に予め大きさが揃えられ得る。コーティング後、種子は通常乾燥され、そして分粒のために分粒機に移される。かかる手順は当技術分野で既知である。
【0128】
一般的に、本発明のプレミックス製剤は、0.5〜99.9質量%、特に1〜95質量%、有利には1〜50質量%の所望の成分、及び99.5〜0.1質量%、特に99〜5質量%の固体又は液体助剤(例えば溶媒、例えば水を含む)を含み、ここで当該助剤(又は補助剤)は、プレミックス製剤の質量ベースで、0〜50質量%、特に0.5〜40質量%の量の界面活性剤であり得る。
【0129】
好ましい実施形態は、植物繁殖材料を処理(又は保護する)組成物であって、ここで前記植物繁殖材料を保護する組成物は、追加で着色剤を含む。植物繁殖材料を保護する組成物又は混合物はまた、水溶性且つ水分散性膜形成ポリマーであって、処理される植物繁殖材料への活性成分の付着を改善するものから選択される、少なくとも1つのポリマーを含む。当該ポリマーは通常、少なくとも約10000〜約100000の平均分子量を有する。
【実施例】
【0130】
以下の例は、本発明の説明のために有用である。
【0131】
【表1】

【0132】
当該組み合わせを、補助剤と共に十分に混合した。当該混合物を適切なミル中で十分にすり潰し、水和剤を得た。それは、水で希釈されて所望の濃度の懸濁液を与える。
【0133】
【表2】

【0134】
当該組み合わせを、補助剤と共に十分に混合した。当該混合物を適切なミル中で十分にすり潰し、種子処理のために直接に使用され得る粉末を得た。
【0135】
【表3】

【0136】
任意に必要量を希釈されたエマルション(植物保護に使用され得る)は、水でこの濃縮物を希釈することによって得られた。
【0137】
【表4】

【0138】
レディートゥーユース粉剤を、当該組み合わせを単体と混合し、当該混合物を適切なミルですり潰すことにより得た。かかる粉末はまた、種子のドライドレッシングのために使用され得る。
【0139】
【表5】

【0140】
当該組み合わせを、補助剤と共に混合、且つすり潰し、当該混合物を水で湿らせた。当該混合物を押し出し、その後、気流中で乾燥させた。
【0141】
【表6】

【0142】
微細にすり潰された組み合わせを、ポリエチレングリコールで湿らせたカオリンへとミキサー中で均一に適用した。粉剤コーティングされていない(non-dusty coated)顆粒をこの方法で得た。
【0143】
【表7】

【0144】
微細にすり潰された組み合わせを補助剤と密に混合し、懸濁剤を得た。当該懸濁剤から、水を用いた希釈により、任意の所望の希釈濃度を有する懸濁液を得た。かかる希釈液を使用して、生存植物、及び植物繁殖材料は、スプレー、注入又は含浸により、微生物による侵襲に対して処理及び保護され得る。
【0145】
【表8】

【0146】
微細にすり潰された組み合わせを補助剤と密に混合し、懸濁剤を得た。当該懸濁剤から、水を用いた希釈により、任意の所望の希釈濃度を有する懸濁液を得た。かかる希釈液を使用して、生存植物、及び植物繁殖材料は、スプレー、注入又は含浸により、微生物による侵襲に対して処理及び保護され得る。
【0147】
徐放性カプセル懸濁液
28パートの当該組み合わせを、2パートの芳香族性溶媒、及び7パートのトルエンジイソシアネート/ポリメチレン−ポリフェニルイソシアネート混合物(8:1)と混合した。この混合物を、1.2パートのポリビニルアルコール、0.05パートの消泡剤、及び51.6パートの水の混合物中で、所望の粒子サイズが達成されるまで乳化した。このエマルションへ、2.8パートの1,6−ジアミノヘキサン及び5.3パートの水の混合物を加えた。当該混合物を、重合反応が完了するまで振とうした。得られたカプセル懸濁液を、0.25パートの増粘剤、及び3パートの分散剤を加えることによって安定化した。当該カプセル懸濁液製剤は、28%の活性成分を含んだ。中間カプセル直径は8〜15ミクロンであった。得られた製剤を水性懸濁液として、目的に適した装置中で、種子に施用される。
【0148】
希釈されていない又は希釈された、かかる製剤を用いて、植物繁殖材料は、例えばスプレー、注入又は浸漬により処理され、害虫による損傷、例えば1又は2以上の病原体からの損傷から保護され得る。
【0149】
本発明の組み合わせは、それらが特に十分に植物に許容されるものであり、且つ環境に優しいという事実によって区別される。
【0150】
ある実施形態において、本発明の組み合わせはまた、病原体及び/又は害虫に対する保護のために、貯蔵される生産物、例えば穀物を処理するために使用され得る。
【0151】
本発明の各々の組み合わせは、植物繁殖材料の処理に特に有利である。
【0152】
好ましい実施形態において、本発明の各々の組み合わせは、植物繁殖材料、好ましくは種子、を処理する組成物である。
【0153】
本発明の各々の態様及び実施形態において、「本質的に〜から成る」及びその変形は、「含む」及びその変形の好ましい実施形態であり、そして、「から成る」及びその変形は、「本質的に〜から成る」及びその変形の好ましい実施形態である。
【0154】
単数形での用語の使用はまた、複数形での用語の使用を含み、逆も同様である。
【0155】
第一の態様で定義された特定の化合物は、農薬産業における用途のための活性成分である(殺虫剤としても知られる)。それらの構造の記載及び他の殺虫剤(例えば殺真菌剤、殺昆虫剤、殺線虫剤)の構造は、e-Pesticide Manual, version 3.1 , 13th Edition, Ed. CDC Tomlin, British Crop Protection Council, 2004-05において見ることができる。
【0156】
式(X)の化合物は、国際公開第07/095229号の15ページにおいて、化合物2として示されている。ある実施形態において、式(X)の化合物は、異性体XaとXbとの、重量比で1:3〜3:1、例えば1:1.5〜1.5:1、好ましくは1:1の混合物である。
【0157】
【化2】

【0158】
したがって、好ましい実施形態において、本明細書における各々の組み合わせは、成分(I)として、式(Xa)及び(Xb)の化合物の、重量比1:1の混合物を含む。
【0159】
式(α)の化合物、及び、既知であり且つ市販の化合物から出発するその製造工程は、国際公開第03/074491号、国際公開第2006/015865号、及び国際公開第2006/015866号に記載されている。
【0160】
式(β)の化合物は、国際公開第03/010149号及び国際公開第05/58839号に記載されている。
【0161】
式(δ)の化合物はまた、Cyzapyr(商標)として知られており、国際公開第04067528号の実施例5に記載されている。
【0162】
バチルス・ファームス株I−1582の詳細は、US6406690に記載されている。それはBioNem(商標)の商標名で利用可能である。
【0163】
ハーピン(CAS RN151438−54−9)は、植物病原性細菌であるエルウィニア アミロボラ(Erwinia amylovora)によって産生されるタンパク質である。それは、Messenger(商標)の商標名で利用可能である。それは、US5849868及びUS5776889に記載されている。ハーピンは、植物活性化剤として開示されており、例えば国際公開第95/31564号に開示されている。幾つかの場合において、ハーピンは、殺線虫特性を有することが知られており、かかる場合において本発明はまた、ハーピンを含む組み合わせに関する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
農業における使用のために好適である組み合わせであって、(I)式(X)の化合物、並びに、(II)以下の(A)〜(G):
(A)アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、フルオキサストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリチコナゾール、フルジオキソニル、チアベンダゾール、イプコナゾール、シプロジニル、ミクロブタニル、メタラキシル、メタラキシル−M(別名メフェノキサム)、式(α)のオルト−シクロプロピル−カルボキシアニリド、式(β)の化合物;
(B)チアメトキサム、クロチアニジン、イミダクロプリド、アバメクチン、フィプロニル、ピメトロジン、ラムダ−シハロトリン、テフルトリン、ベータ−シフルトリン、チオジカルブ、式(δ)の化合物;
(C)ハーピン;
(D)バチルス・ファームス(Bacillus firmus)株I−1582;
(E)ホルモノネチン、ゲニステイン;
(F)植物生長調節物質、例えば、パクロブトラゾール、トリネキサパック−エチル、及びジベレリンGA3、GA7、又はそれらの混合物;並びに
(G)植物活性化物質、例えばアシベンゾラール−S−メチル、
[ここで、式(X)、(α)、(β)、及び(δ)の化合物は:
【化1】

である]
のいずれか1つから、各々独立して選択される1又は2以上の薬剤を含む、前記組み合わせ。
【請求項2】
前記組み合わせ中の任意の2つの成分間の質量比が、100:1〜1:100である、請求項1に記載の組み合わせ。
【請求項3】
(II)が、アゾキシストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、テブコナゾール、フルジオキソニル、チアベンダゾール、シプロジニル、ミクロブタニル、メタラキシル、メタラキシル−M(別名メフェノキサム)、請求項1で定義された式(α)のオルト−シクロプロピル−カルボキシアニリド、チアメトキサム、アバメクチン、ピメトロジン、フィプロニル、ラムダ−シハロトリン、テフルトリン、請求項1で定義された式(δ)の化合物、バチルス・ファームス(Bacillus firmus)株I−1582、ホルモノネチン、ゲニステイン、パクロブトラゾール、トリネキサパック−エチル、及び、ジベレリンGA3、GA7、又はそれらの混合物、並びにアシベンゾラール−S−メチルから選択される、1又は2以上の薬剤である、請求項1又は2に記載の組み合わせ。
【請求項4】
(II)が、トリフロキシストロビン、フルオキサストロビン、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリチコナゾール、イプコナゾール、メタラキシル、請求項1で定義された式(β)の化合物、クロチアニジン、イミダクロプリド、アバメクチン、フィプロニル、ピメトロジン、ベータ−シフルトリン、チオジカルブ、ハーピン、バチルス・ファームス(Bacillus firmus)株I−1582、ホルモノネチン、及びゲニステインから選択される、1又は2以上の薬剤である、請求項1又は2に記載の組み合わせ。
【請求項5】
(II)が、アゾキシストロビン、フルジオキソニル、チアベンダゾール、メタラキシル−M(別名メフェノキサム)、請求項1で定義された式(α)のオルト−シクロプロピル−カルボキシアニリド、チアメトキサム、アバメクチン、ピメトロジン、フィプロニル、ラムダ−シハロトリン、バチルス・ファームス(Bacillus firmus)株I−1582、ホルモノネチン、ゲニステイン、パクロブトラゾール、トリネキサパック−エチル、及びアシベンゾラール−S−メチルから選択される、1又は2以上の薬剤である、請求項3に記載の組み合わせ。
【請求項6】
1又は2以上の追加の殺真菌剤をさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組み合わせ。
【請求項7】
1又は2以上の殺昆虫剤をさらに含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組み合わせ。
【請求項8】
1又は2以上の殺線虫剤をさらに含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組み合わせ。
【請求項9】
1又は2以上の慣用の製剤助剤をさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組み合わせ。
【請求項10】
式(X)の化合物、(B)チアメトキサム、並びに、(A)1又は2以上の、アバメクチン、ラムダ−シハロトリン、テフルトリン、フィプロニル、及び式(δ)の化合物を含み、場合により、(A)1又は2以上の、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、フルオキサストロビン、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリチコナゾール、フルジオキソニル、チアベンダゾール、イプコナゾール、シプロジニル、ミクロブタニル、メタラキシル、メタラキシル−M(別名メフェノキサム)、式(α)のオルト−シクロプロピル−カルボキシアニリド、式(β)の化合物を含み、ここで式(X)、(α)、及び(δ)の化合物は:
【化2】

である、組み合わせ。
【請求項11】
植物繁殖材料、植物、植物の一部、及び/又は、後の時点において生長する植物器官における、害虫による損傷を防除又は予防する方法であって、前記害虫、植物、植物の一部、植物器官、植物繁殖材料、又はその周囲領域に、請求項1〜10のいずれか1項で定義された組み合わせの成分を、任意の望ましい順番で又は同時に施用することを含む、前記方法。
【請求項12】
害虫、植物、植物の一部、植物器官、植物繁殖材料、又はその周囲領域へ、請求項1〜10のいずれか1項で定義された組み合わせの成分を、任意の所望な順番で又は同時に施用することよって、植物繁殖材料、植物、植物の一部及び/又は後の時点において生長する植物器官を、害虫による損傷から保護する方法。
【請求項13】
植物の生長特性を改善する方法であって、前記植物、植物の一部、及び/又は植物繁殖材料に対し、請求項1〜10のいずれか1項で定義された組み合わせの成分を、任意の所望な順番で又は同時に施用することを含む、前記方法。
【請求項14】
請求項1〜10のいずれか1項で定義された組み合わせの成分が、同時に施用される、請求項11〜13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
請求項1〜10のいずれか1項で定義された組み合わせが、植物繁殖材料に施用される、請求項11〜14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
請求項1〜10のいずれか1項で定義された組み合わせで処理された、植物繁殖材料。

【公表番号】特表2012−505170(P2012−505170A)
【公表日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−530444(P2011−530444)
【出願日】平成21年9月16日(2009.9.16)
【国際出願番号】PCT/EP2009/062000
【国際公開番号】WO2010/040623
【国際公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(500584309)シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト (352)
【Fターム(参考)】