セキュリティ保護バーコード
第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含んだ第2の部分とを有する、図形的に表現された機械可読コードが提供される。第1の部分と第2の部分の関係が、記憶媒体内で電子的に関係付けられており、第2の部分の真正性を証明するために、その第1の部分と第2の部分の関係が、記憶媒体を参照することによって、コード読取装置で照合可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コードに関し、詳細には、互いに関係付けられた2つの部分を有するコードに関する。
【背景技術】
【0002】
図形的に(グラフィカルに)表現された機械可読コードが知られている。かかるコードは、消費者向けの商品および市販製品に一般に使用され、これを読み取ると、例えば製品のコスト、明細項目、原産地などに関する情報を提供することができる。こういったタイプのコードは、スーパーマーケットでの精算の自動化や、在庫管理、正しい製品が適正な梱包に入っているかの照合に使用することができる。このタイプのより複雑な機械可読コードは、調合薬、アルコール、たばこなどの特定の消費者の製品に対するセキュリティ機能として使用したり、通貨、債券、納税印紙、旅券、IDカードなどの有価証券類に使用して、偽造、成り済まし、流用を防止したりすることができる。一般に使用されているコード形式には、いくつかの種類があり、それには文字数字式コード、1次元バーコード、2次元バーコードが含まれる。周知のバーコードには、データ・マトリックス(DataMatrix)、PDF−417、Micro−PDF−417、QRコード、マキシコード(MaxiCode)、コーダバー(Codabar)、RSS、EAN128、UPC、薬剤バーコードが含まれる。これらのタイプのコードの主な不利な点は、複写が容易なことである。他の不利な点は、コードが公開されているアルゴリズムに基づいているので、有効なコードを推測し、構築できる点である。コード内部で符号化されている情報は、データが暗号化されている場合でも、データベースを参照せずにその情報をコードから取り出すことができる。このデータは、権限のない目的のために使用することも、改ざんすることもでき、それによって、セキュリティまたは追跡機構としてのコードの有効性が著しく低下する。低コストの追跡機構として、データ・マトリックス(DataMatrix)コードおよびPDF−417コードの使用の試みが、いくつかの消費者向けの商品の分野でなされ始めている。これらのコードは、宛先や顧客の細目だけでなく、各項目の製品履歴に関する基本情報を保持するのに十分な大きさのデータ容量を有するが、そのセキュリティの不十分さから、追跡市場における有用性が常に制限される。
【0003】
1つの精巧な機械可読コードが、本願発明者の特許文献1(その全体を参照によりここに援用する)に記載され、フラクチャーコード社の商標(登録商標)で市販されている。他の商用機械可読コードに優るこのタイプのコードの利点には、非常に多数のランダムな一意な仮想コードを生成する機能が含まれ、それによって、次のコードを順々に推測することができなくなる。その他の主な利点は、コード自体がデータを持たず、コードの生成(印刷)にデータが必要ない点である。これによって、コードは、使用されるときまで意味を持たない、すなわち抽象的である。
【0004】
消費者製品やそのパッケージングなどの物品が、かかるコードで印付けされる。この物品に関する情報を取得するために、コードを装置で読み取らなければならない。装置は、まずスキャン操作を実行して、コードの画像をデジタル式に取得する。次いで、この画像を電子的に処理して、アルゴリズムを適用することによって、一意な英数字の記述子を取り出す。この記述子は、データベースでその物品に事前に関係付けられたデータを検出するのに使用することができる。
【0005】
このコードは、一般に物品の表面に設けられ、線(ライン)、点(ドット)、楕円などの一意な図形パターンを含む。このパターンの領域は、矩形枠またはその他のいくつかの境界手段によって画定される。
【0006】
いくつかの理由で、このコードを複写するのは特に困難である。まず、必要な精度で、すなわち読み取り装置が、元のコードと複写コードのライン位置を区別できないように、かつ、元のコードをスキャンしたときに生成されるはずの英数字記述子と同じ英数字記述子を生成するように、コードを再現することが困難である。この特徴は、ある程度、コードの詳細度によって決まる。第2に、コードの多くは面積が1mm×1mm以下であり、場合によっては紫外線インク、赤外線インクまたはその他の変換セキュリティインクで印刷される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】英国特許第2383878号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
こういったタイプのコードは確かに非常に安全だが、追跡機構として使用される状況によっては、データベースを参照しないとコードに関係付けられたデータを取得することができない点で、バーコードと比較すると不利である。したがって、複写することができず、かつ、データを直接取り出すことができるコードを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様によると、図形的に表現された機械可読コードが提供される。この機械可読コードは、第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含んだ第2の部分とを有する。第1の部分と第2の部分の関係が、記憶媒体内で電子的に関係付けられており、第2の部分の真正性を証明するために、その第1の部分と第2の部分の関係が、記憶媒体を参照することによって、コード読取装置で照合可能である。
【0010】
コードの第1の部分は、図形標識の少なくとも一部分であってよい。コードの第2の部分は、バーコードなどの標準コードであってよい。あるいは、コードの第2の部分は、数字または英数字のコードであってもよい。
【0011】
図形標識の上記部分は、境界によって画定することができ、この境界は、一時的な境界であってよい。一時的な境界は、コードが読み取られているときのみ固定トリガー点を基準としてコード読取装置により生成される。
【0012】
本発明の第2の態様によると、2部構成コードをセキュリティ保護する方法が提供される。2部構成コードは、第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含んだ第2の部分とを有する。この方法は、第1のコード部分を読み取るステップと、第2のコード部分を読み取るステップと、第1のコード部分と第2のコード部分を記憶手段上で関係付けるステップとを含む。
【0013】
第2のコード部分を読み取るステップは、英数字の文字列を生成することができる。
【0014】
第1のコード部分は、図形標識の少なくとも一部分であってよく、第1のコード部分を読み取るステップが、図形標識の少なくとも一部分を含んだ画像を電子的に取得するステップと、取得した画像を処理して数字または英数字の記述子を生成するステップとを含んでもよい。第1のコード部分を読み取るステップはさらに、図形標識の一部分の周りに境界(一時的な境界であってよい)を、固定トリガー点を基準として作り出すステップを含んでもよい。
【0015】
本発明の第3の態様によると、2部構成コードをセキュリティ保護するための装置が提供される。2部構成コードは、第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含んだ第2の部分とを有する。この装置は、第1のコード部分を読み取るためのリーダと、第2のコード部分を読み取るためのリーダと、記憶手段と、第1のコード部分と上記第2のコード部分を記憶手段上で関係付けるための割り当てユニットとを備える。
【0016】
上記装置はさらに、上記第2のコード部分を、数字または英数字の文字列に変換するための復号器を備えることができる。
【0017】
上記第1のコード部分は、図形標識の少なくとも一部分であってよく、上記装置はさらに、上記図形標識の少なくとも一部分の画像を電子的に取得するためのカメラと、記述子を生成するために上記取得した画像を処理するためのプロセッサとを含むことができる。上記装置はさらに、上記図形標識のプロセッサによって処理する部分を定義するための窓計算ユニットと、固定トリガー点を検出するための検出ユニットとを備えることができ、上記固定トリガー点は、それを基準として、上記図形標識の上記部分の位置を定義するためのものである。
【0018】
本発明の第4の態様によると、第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含んだ第2の部分とを有する2部構成コードの真正性を証明する方法が提供され、上記方法は、上記第1のコード部分を読み取るステップと、上記第2のコード部分を読み取るステップと、上記第1のコード部分と上記第2のコード部分が記憶手段上で関係付けられているかどうかチェックするステップとを含む。
【0019】
上記第2のコード部分を読み取るステップは、数字または英数字の文字列を生成することができる。
【0020】
上記第1のコード部分は、図形標識の少なくとも一部分であってよく、上記第1のコード部分を読み取る上記ステップが、上記図形標識の上記部分を含んだ画像を電子的に取得するステップと、数字または英数字の記述子を生成するために、上記取得した画像を処理するステップとを含むことができる。上記第1のコード部分を読み取るステップはさらに、上記図形標識の一部分の周りに一時的な境界であってよい境界を、固定トリガー点を基準として作り出すステップを含むことができる。
【0021】
本発明の第5の態様によると、第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含んだ第2の部分とを有する2部構成コードの真正性を証明するための装置が提供され、上記装置は、上記第1のコード部分を読み取るためのリーダと、上記第2のコード部分を読み取るためのリーダと、記憶手段と、第1のコード部分と第2のコード部分が記憶手段上で関係付けられているかどうかチェックするための真正性証明ユニットとを備える。
【0022】
この装置はさらに、第2のコード部分を、数字または英数字の文字列に変換するための復号器を備えることができる。
【0023】
第1のコード部分は、図形標識の少なくとも一部分であってよく、装置はさらに、図形標識の少なくとも一部分の画像を電子的に取得するカメラと、取得した画像を処理して記述子を生成するプロセッサとを含んでもよい。装置はさらに、図形標識のプロセッサによって処理されるべき部分を定義する窓計算ユニットと、固定トリガー点を検出する検出ユニットとを備えてもよい。固定トリガー点は、それを基準として、図形標識の上記部分の位置を定義するためのものである。
【0024】
上記人為的コードは、バーコードと呼ばれるコード類など、1つの規格に準拠したコードであってもよいが、それに限定されない。
【0025】
本発明は、本明細書で述べる特徴および/または制約の任意の組合せを、互いに相容れないかかる特徴の組合せを除いて含むことができる。
【0026】
次に、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1a】本発明の第1の実施形態によるコードの図である。
【図1b】本発明の第1の実施形態によるコードの図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による、コードにデータを割り当てるための装置の概略図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による、コードを読み取るための装置の概略図である。
【図4a】本発明の第2の実施形態によるコードの図である。
【図4b】本発明の第2の実施形態によるコードの図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による、コードにデータを割り当てるための装置の概略図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による、コードを読み取るための装置の概略図である。
【図7a】本発明の第3の実施形態によるコードの図である。
【図7b】本発明の第3の実施形態によるコードの図である。
【図8a】本発明の第4の実施形態によるコードの図である。
【図8b】本発明の第4の実施形態によるコードの図である。
【図9】本発明の第5の実施形態によるコードの図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
(第1の実施の形態)
図1には、複数の直線ライン14がその表面12一面に印刷された物品10が示されている。このライン14は、少なくとも数本が互いに交差するように様々な角度で配置され、そのパターンは連続的に異なるものになっている。物品10はいずれもその表面12に、一意なライン配置を有し、それが図形標識を形成する。図1aおよび1bには、異なる図形標識を有する別々の物品が示されている。この例では複数の交差するラインであるが、コードには、点(ドット)、矩形、楕円、またはかかる要素やおよび/または形状の組合せなど、その他の要素または形状を含むことができる。印刷時には、符号化ライン14には何の意味もなく、何のデータも情報も関係付けられていない。標準的な人為的コードも物品10の表面12上に印刷される。この例では、上記コードはPDF417記号の形をしたバーコード24である。バーコード24は英数字データを含んでおり、バーコードを読み取ると、このデータが、データベースを参照することなく復号化される。バーコード24は、製造日時、シリアル番号、物品の原産地などの情報を、例えば「01/01/2007、1400、731469821、ロンドン」の形で含むことができる。
【0029】
権限なく再現されないようバーコードをセキュリティ保護するために、バーコードのデータが、コードのライン14の一部分に関係付けられる。これを行うには、ライン14の一部分を画定する窓18を定義しなければならない。次いで、窓内部にあるラインを読み取り、復号化してから、それをバーコードから得たデータに割り当てなければならない。
【0030】
図2には、符号化ライン14を読み取り、その一部分を符号化し、それにバーコード・データを割り当てるための装置200の概略図が示されている。カメラ202は、符号化ライン14の画像およびバーコード24の画像を取得する。誤り訂正・画像強調ユニット204は、取得した画像を電子的に誤り訂正し、強調する。次いで、検出ユニット206が、所定のトリガー点16を検出する。トリガー点16は、この例ではバーコード24の左下隅にあるが、物品10の隅、物品10上のマークまたはドット、あるいはその他任意の機械可読点であってもよい。トリガー点16は、従来のインクまたは隠しインクを使用して印刷することができる。次いで、コード窓計算ユニット207が、トリガー点16を基準として、事前定義した座標に基づいて、符号化ライン14の一部分の周りに指定のサイズおよび形状の仮想コード窓18を生成する。トリガー点16を基準とした仮想コード窓18の座標は、装置200によって定義され、よって、スキャンされる物品10の仮想コード窓の位置はどれも同じになる。ただし、仮想窓18内部の符号化ライン14のパターンは、物品ごとに一意である。次いで、復号化手段208が、符号化ライン14の、仮想コード窓18によって画定された部分であるコード20を処理し、プロセッサ209が、アルゴリズムを適用して、英数字の記述子を生成する。バーコード復号器203が、バーコード24を復号化して、英数字の文字列を生成する。次いで、データ割り当てユニット210が、コード20の英数字の記述子を、バーコード24の英数字の文字列に割り当て、この関係が、記憶手段214に保存される。英数字の記述子は、英数字の文字列全体に割り当てるのではなく、英数字の文字列のうちの特定の一意な部分(シリアル番号など)に割り当てることができる。
【0031】
あるいは、英数字の文字列は、データ割り当てユニット210に送られ、記述子に割り当てられる。次いで、記述子と英数字の文字列の関係が、記憶手段214に保存される。英数字の記述子は、英数字の文字列全体を関係付けるのではなく、特定の部分(シリアル番号など)だけを割り付けることができる。
【0032】
英数字の記述子および/または英数字の文字列は、表示手段216に表示することができる。
【0033】
図3には、バーコード24を読み取って真正性を証明するための手持ち式の読み取り装置300の概略図が示されている。カメラ302は、符号化ライン14の画像およびバーコード24の画像を取得し、次いで、誤り訂正・画像強調ユニット304が、取得した画像を電子的に誤り訂正し、強調する。検出ユニット306が、所定のトリガー点16を検出し、窓計算ユニット307が、事前定義した座標に基づいて、指定の形状およびサイズの仮想コード窓18を生成する。仮想コード窓18は、物品が最初にスキャンされたときと正確に同じ位置にある。次いで、復号化手段308が、仮想コード窓18によって画定された符号化ライン14の部分であるコード20を処理し、プロセッサ309が、アルゴリズムを適用して、英数字の記述子を生成する。バーコード復号器303は、バーコード24を復号化して、英数字の文字列を生成する。次いで、真正性証明ユニット310が、英数字の文字列と記述子の組み合わせを、符号化プロセス中に保存された記憶手段214上の組み合わせと比較する。同じ組み合わせが検出された場合は、バーコード24が本物であること、すなわちバーコード24がオリジナルのままの状態にあることを表示手段316が知らせる。同じ組み合わせが検出されなかった場合、またはリーダ300が記述子を生成できない場合は、バーコード24が「偽物」であると表示手段316が知らせる。ここで、「偽物」とは「そのバーコードが、本物のバーコードを権限なく複製した物、あるいは不法に生成されて付けられたバーコードである可能性がある」というものである。
【0034】
この2部構成コードの利点は、データを従来の任意のバーコードと同様に、データベースを参照することなく、バーコード24から直接読み取ることができる一方で、コード20およびバーコード24をスキャンし、データベースを参照することによって、バーコード24の真正性をチェックできることである。したがって、コード20により、バーコード24がセキュリティ保護される。
【0035】
バーコード24を偽造しようとする者は、バーコード24がスキャンされたときにその真正性が確実に証明されるように、コード20も複写しなければならない。コード20の複写は、アルゴリズムを適用するときに同じ英数字の記述子が生成されるだけの詳細度が必要となるため、非常に困難である。さらに、基材12上のどこにコード部分20が位置するのか一見では分からないので、図形標識14全体を再現しなければならない。
【0036】
一連のバーコードの次のバーコード24を生成し、適用した場合、そのバーコードの真正性をチェックすると、図形標識14も再現したかどうかによって、コード20が検出されないか、コード20が不正確になるかのどちらかになる。これは、ある特定のバーコード24と対となるコード20がどれになるか知る方法がないからである。バーコード24とコード20の正しい組み合わせが推定される見込みは極めて小さい。
【0037】
さらに、図形標識14は隠しインクを使用して印刷することもできるので、偽造しようとする者が、物品10の表面12一面に図形標識14が存在することに気づくことさえないかもしれない。
【0038】
(第2の実施の形態)
図4には、本発明の第2の実施形態が示されている。物品30の表面32上には、複数の印刷された直線ライン34が設けられており、このライン34は、少なくとも数本が互いに交差するように様々な角度で配置されている。複数の物品30ごとに、表面32上にある符号化ライン34のパターンは定められており、一連の物品はどれも、その表面に同じライン・パターンを有する。符号化ライン34は、印刷されたときは意味をもたない。バーコード44もまた、PDF417シンボルの形で物品30の面32に印刷される。バーコード44には、英数字のデータが含まれており、データベースを参照せずに復号化することができる。バーコード44は、製造日時、シリアル番号、物品の原産地などの情報を含む他に、トリガー点36を基準とした仮想コード窓38の座標も含んでいる。この例では、トリガー点36は、物品の右下隅にある。符号化ライン34および/またはバーコード44は、従来のインクを使用して印刷することができ、または、特定の周波数範囲にある光で照光(すなわち照射)された場合のみ検出可能なインクなどの隠しインクを使用して印刷することができる。仮想コード窓38の座標は、一連の物品30において、物品ごとに異なるように配置される。したがって、コード40は、仮想コード窓38によって画定され、一連の物品において物品ごとに一意である。
【0039】
偽造しようとする者は、窓の座標とトリガー点を知る必要があるだけでなく、窓内部のコードのラインを極めて正確に再現できる必要もあるはずである。
【0040】
図5には、バーコード44および符号化ライン34を読み取り、符号化ラインの一部分40を符号化し、それにバーコード44のデータを割り当てるための装置200の概略図が示されている。これは、第2のバーコード復号器205が仮想コード窓38の座標を与える点以外は、図2に示されている装置と同じである。バーコード44に含まれている英数字の文字列46は、仮想コード窓38の座標が、物品上のバーコード44を読み取ることによって決まる点以外は、第1の実施形態と同様に、コード40に関係付けられる。
【0041】
図6には、真正性の照合、またはその他の方法でバーコード44を照合するための手持ち式の読み取り装置300の概略図が示されている。これは、第2のバーコード復号器305がバーコード44から仮想コード窓38の座標を取り出す点以外は、図3に示されている装置と同じである。バーコード44の真正性を証明する方法は、バーコード復号器305が仮想コード窓38の座標を、トリガー点36を基準として判定する点以外は、第1の実施形態の方法と同じである。
【0042】
(第3の実施の形態)
図7には、本発明の第3の実施形態が示されている。本実施の形態は、基材52上に設けられた符号化ライン54が連続的に異なるものである点以外は、第2の実施形態と同じであり、したがって、基材の任意の画定された部分の内部にある符号化ライン54の一部分は一意である。バーコード64もまた、トリガー点56を基準として基材上に位置し、特に、仮想コード窓58のコード60を定義する位置に関する情報を含む。この実施形態のトリガー点56は、バーコード64の左上隅である。コード60は、バーコード64に含まれた英数字の文字列を、図5に示されている装置によって、第2の実施形態について説明したように割り当てることができる。コード60は、図6に示されている装置によって、第2の実施形態について説明したように読み取ることができる。
【0043】
(第4の実施の形態)
図8には、本発明の第4の実施形態が示されている。本実施の形態は、コード80を定義するコード窓78が図形的に表現され、トリガー点が存在しない点を以外は、第1の実施形態と基本的に同じである。この例のバーコード84は、データ・マトリックス(DataMatrix、登録商標)コードである。コード80は、バーコード84に含まれた英数字の文字列を、図2に示されている装置によって、第1の実施形態について説明したように割り当てることができる。第1の実施の形態と相違する点は、コード窓78が装置によって固定トリガー点を基準として定義されるのではなく、プロセッサ202がコード窓78を視覚的に検出する点である。コード80は、図6に示されている装置によって、第1の実施形態について説明したように読み取ることができる。この場合もやはり、相違点は、装置がコード窓78を視覚的に検出する点のみである。
【0044】
(第5の実施の形態)
図9には、本発明の第5の実施形態が示されている。本実施の形態は、物品90が透明なラミネート層95を被せた基材93を含む点以外は、第3の実施形態と基本的に同じである。符号化ライン94は、ラミネート95上に設けられており、バーコード104は、トリガー点96とともに、基材93上に設けられている。物品90が改ざんされ、ラミネート95と基材93が分離されるか、損傷を受けると、トリガー点96と符号化ライン94の相対位置が変化して、トリガー点96を基準として定義された仮想コード窓98の内部に含まれる符号化ライン96の部分が変化する。その結果、英数字の記述子が認識されなくなるので、コードは、その真正性を証明できなくなる。
【0045】
インクで印刷された図形標識やインクを噴霧したりした図形標識を使用する代わりに、図形標識は、基材上の繊維のランダムな配列で構成されてもよい。かかる繊維は、製造プロセス中に基材に混合することができ、着色したものであってよく、紫外線感光性のものであってもよい。
【0046】
以上で説明したプロセスで使用されるインクは、標識インクでもよく、これには発光成分や燐光成分、あるいはUV遮蔽物などのフィルタが含まれてもよい。
【技術分野】
【0001】
本発明は、コードに関し、詳細には、互いに関係付けられた2つの部分を有するコードに関する。
【背景技術】
【0002】
図形的に(グラフィカルに)表現された機械可読コードが知られている。かかるコードは、消費者向けの商品および市販製品に一般に使用され、これを読み取ると、例えば製品のコスト、明細項目、原産地などに関する情報を提供することができる。こういったタイプのコードは、スーパーマーケットでの精算の自動化や、在庫管理、正しい製品が適正な梱包に入っているかの照合に使用することができる。このタイプのより複雑な機械可読コードは、調合薬、アルコール、たばこなどの特定の消費者の製品に対するセキュリティ機能として使用したり、通貨、債券、納税印紙、旅券、IDカードなどの有価証券類に使用して、偽造、成り済まし、流用を防止したりすることができる。一般に使用されているコード形式には、いくつかの種類があり、それには文字数字式コード、1次元バーコード、2次元バーコードが含まれる。周知のバーコードには、データ・マトリックス(DataMatrix)、PDF−417、Micro−PDF−417、QRコード、マキシコード(MaxiCode)、コーダバー(Codabar)、RSS、EAN128、UPC、薬剤バーコードが含まれる。これらのタイプのコードの主な不利な点は、複写が容易なことである。他の不利な点は、コードが公開されているアルゴリズムに基づいているので、有効なコードを推測し、構築できる点である。コード内部で符号化されている情報は、データが暗号化されている場合でも、データベースを参照せずにその情報をコードから取り出すことができる。このデータは、権限のない目的のために使用することも、改ざんすることもでき、それによって、セキュリティまたは追跡機構としてのコードの有効性が著しく低下する。低コストの追跡機構として、データ・マトリックス(DataMatrix)コードおよびPDF−417コードの使用の試みが、いくつかの消費者向けの商品の分野でなされ始めている。これらのコードは、宛先や顧客の細目だけでなく、各項目の製品履歴に関する基本情報を保持するのに十分な大きさのデータ容量を有するが、そのセキュリティの不十分さから、追跡市場における有用性が常に制限される。
【0003】
1つの精巧な機械可読コードが、本願発明者の特許文献1(その全体を参照によりここに援用する)に記載され、フラクチャーコード社の商標(登録商標)で市販されている。他の商用機械可読コードに優るこのタイプのコードの利点には、非常に多数のランダムな一意な仮想コードを生成する機能が含まれ、それによって、次のコードを順々に推測することができなくなる。その他の主な利点は、コード自体がデータを持たず、コードの生成(印刷)にデータが必要ない点である。これによって、コードは、使用されるときまで意味を持たない、すなわち抽象的である。
【0004】
消費者製品やそのパッケージングなどの物品が、かかるコードで印付けされる。この物品に関する情報を取得するために、コードを装置で読み取らなければならない。装置は、まずスキャン操作を実行して、コードの画像をデジタル式に取得する。次いで、この画像を電子的に処理して、アルゴリズムを適用することによって、一意な英数字の記述子を取り出す。この記述子は、データベースでその物品に事前に関係付けられたデータを検出するのに使用することができる。
【0005】
このコードは、一般に物品の表面に設けられ、線(ライン)、点(ドット)、楕円などの一意な図形パターンを含む。このパターンの領域は、矩形枠またはその他のいくつかの境界手段によって画定される。
【0006】
いくつかの理由で、このコードを複写するのは特に困難である。まず、必要な精度で、すなわち読み取り装置が、元のコードと複写コードのライン位置を区別できないように、かつ、元のコードをスキャンしたときに生成されるはずの英数字記述子と同じ英数字記述子を生成するように、コードを再現することが困難である。この特徴は、ある程度、コードの詳細度によって決まる。第2に、コードの多くは面積が1mm×1mm以下であり、場合によっては紫外線インク、赤外線インクまたはその他の変換セキュリティインクで印刷される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】英国特許第2383878号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
こういったタイプのコードは確かに非常に安全だが、追跡機構として使用される状況によっては、データベースを参照しないとコードに関係付けられたデータを取得することができない点で、バーコードと比較すると不利である。したがって、複写することができず、かつ、データを直接取り出すことができるコードを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様によると、図形的に表現された機械可読コードが提供される。この機械可読コードは、第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含んだ第2の部分とを有する。第1の部分と第2の部分の関係が、記憶媒体内で電子的に関係付けられており、第2の部分の真正性を証明するために、その第1の部分と第2の部分の関係が、記憶媒体を参照することによって、コード読取装置で照合可能である。
【0010】
コードの第1の部分は、図形標識の少なくとも一部分であってよい。コードの第2の部分は、バーコードなどの標準コードであってよい。あるいは、コードの第2の部分は、数字または英数字のコードであってもよい。
【0011】
図形標識の上記部分は、境界によって画定することができ、この境界は、一時的な境界であってよい。一時的な境界は、コードが読み取られているときのみ固定トリガー点を基準としてコード読取装置により生成される。
【0012】
本発明の第2の態様によると、2部構成コードをセキュリティ保護する方法が提供される。2部構成コードは、第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含んだ第2の部分とを有する。この方法は、第1のコード部分を読み取るステップと、第2のコード部分を読み取るステップと、第1のコード部分と第2のコード部分を記憶手段上で関係付けるステップとを含む。
【0013】
第2のコード部分を読み取るステップは、英数字の文字列を生成することができる。
【0014】
第1のコード部分は、図形標識の少なくとも一部分であってよく、第1のコード部分を読み取るステップが、図形標識の少なくとも一部分を含んだ画像を電子的に取得するステップと、取得した画像を処理して数字または英数字の記述子を生成するステップとを含んでもよい。第1のコード部分を読み取るステップはさらに、図形標識の一部分の周りに境界(一時的な境界であってよい)を、固定トリガー点を基準として作り出すステップを含んでもよい。
【0015】
本発明の第3の態様によると、2部構成コードをセキュリティ保護するための装置が提供される。2部構成コードは、第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含んだ第2の部分とを有する。この装置は、第1のコード部分を読み取るためのリーダと、第2のコード部分を読み取るためのリーダと、記憶手段と、第1のコード部分と上記第2のコード部分を記憶手段上で関係付けるための割り当てユニットとを備える。
【0016】
上記装置はさらに、上記第2のコード部分を、数字または英数字の文字列に変換するための復号器を備えることができる。
【0017】
上記第1のコード部分は、図形標識の少なくとも一部分であってよく、上記装置はさらに、上記図形標識の少なくとも一部分の画像を電子的に取得するためのカメラと、記述子を生成するために上記取得した画像を処理するためのプロセッサとを含むことができる。上記装置はさらに、上記図形標識のプロセッサによって処理する部分を定義するための窓計算ユニットと、固定トリガー点を検出するための検出ユニットとを備えることができ、上記固定トリガー点は、それを基準として、上記図形標識の上記部分の位置を定義するためのものである。
【0018】
本発明の第4の態様によると、第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含んだ第2の部分とを有する2部構成コードの真正性を証明する方法が提供され、上記方法は、上記第1のコード部分を読み取るステップと、上記第2のコード部分を読み取るステップと、上記第1のコード部分と上記第2のコード部分が記憶手段上で関係付けられているかどうかチェックするステップとを含む。
【0019】
上記第2のコード部分を読み取るステップは、数字または英数字の文字列を生成することができる。
【0020】
上記第1のコード部分は、図形標識の少なくとも一部分であってよく、上記第1のコード部分を読み取る上記ステップが、上記図形標識の上記部分を含んだ画像を電子的に取得するステップと、数字または英数字の記述子を生成するために、上記取得した画像を処理するステップとを含むことができる。上記第1のコード部分を読み取るステップはさらに、上記図形標識の一部分の周りに一時的な境界であってよい境界を、固定トリガー点を基準として作り出すステップを含むことができる。
【0021】
本発明の第5の態様によると、第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含んだ第2の部分とを有する2部構成コードの真正性を証明するための装置が提供され、上記装置は、上記第1のコード部分を読み取るためのリーダと、上記第2のコード部分を読み取るためのリーダと、記憶手段と、第1のコード部分と第2のコード部分が記憶手段上で関係付けられているかどうかチェックするための真正性証明ユニットとを備える。
【0022】
この装置はさらに、第2のコード部分を、数字または英数字の文字列に変換するための復号器を備えることができる。
【0023】
第1のコード部分は、図形標識の少なくとも一部分であってよく、装置はさらに、図形標識の少なくとも一部分の画像を電子的に取得するカメラと、取得した画像を処理して記述子を生成するプロセッサとを含んでもよい。装置はさらに、図形標識のプロセッサによって処理されるべき部分を定義する窓計算ユニットと、固定トリガー点を検出する検出ユニットとを備えてもよい。固定トリガー点は、それを基準として、図形標識の上記部分の位置を定義するためのものである。
【0024】
上記人為的コードは、バーコードと呼ばれるコード類など、1つの規格に準拠したコードであってもよいが、それに限定されない。
【0025】
本発明は、本明細書で述べる特徴および/または制約の任意の組合せを、互いに相容れないかかる特徴の組合せを除いて含むことができる。
【0026】
次に、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1a】本発明の第1の実施形態によるコードの図である。
【図1b】本発明の第1の実施形態によるコードの図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による、コードにデータを割り当てるための装置の概略図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による、コードを読み取るための装置の概略図である。
【図4a】本発明の第2の実施形態によるコードの図である。
【図4b】本発明の第2の実施形態によるコードの図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による、コードにデータを割り当てるための装置の概略図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による、コードを読み取るための装置の概略図である。
【図7a】本発明の第3の実施形態によるコードの図である。
【図7b】本発明の第3の実施形態によるコードの図である。
【図8a】本発明の第4の実施形態によるコードの図である。
【図8b】本発明の第4の実施形態によるコードの図である。
【図9】本発明の第5の実施形態によるコードの図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
(第1の実施の形態)
図1には、複数の直線ライン14がその表面12一面に印刷された物品10が示されている。このライン14は、少なくとも数本が互いに交差するように様々な角度で配置され、そのパターンは連続的に異なるものになっている。物品10はいずれもその表面12に、一意なライン配置を有し、それが図形標識を形成する。図1aおよび1bには、異なる図形標識を有する別々の物品が示されている。この例では複数の交差するラインであるが、コードには、点(ドット)、矩形、楕円、またはかかる要素やおよび/または形状の組合せなど、その他の要素または形状を含むことができる。印刷時には、符号化ライン14には何の意味もなく、何のデータも情報も関係付けられていない。標準的な人為的コードも物品10の表面12上に印刷される。この例では、上記コードはPDF417記号の形をしたバーコード24である。バーコード24は英数字データを含んでおり、バーコードを読み取ると、このデータが、データベースを参照することなく復号化される。バーコード24は、製造日時、シリアル番号、物品の原産地などの情報を、例えば「01/01/2007、1400、731469821、ロンドン」の形で含むことができる。
【0029】
権限なく再現されないようバーコードをセキュリティ保護するために、バーコードのデータが、コードのライン14の一部分に関係付けられる。これを行うには、ライン14の一部分を画定する窓18を定義しなければならない。次いで、窓内部にあるラインを読み取り、復号化してから、それをバーコードから得たデータに割り当てなければならない。
【0030】
図2には、符号化ライン14を読み取り、その一部分を符号化し、それにバーコード・データを割り当てるための装置200の概略図が示されている。カメラ202は、符号化ライン14の画像およびバーコード24の画像を取得する。誤り訂正・画像強調ユニット204は、取得した画像を電子的に誤り訂正し、強調する。次いで、検出ユニット206が、所定のトリガー点16を検出する。トリガー点16は、この例ではバーコード24の左下隅にあるが、物品10の隅、物品10上のマークまたはドット、あるいはその他任意の機械可読点であってもよい。トリガー点16は、従来のインクまたは隠しインクを使用して印刷することができる。次いで、コード窓計算ユニット207が、トリガー点16を基準として、事前定義した座標に基づいて、符号化ライン14の一部分の周りに指定のサイズおよび形状の仮想コード窓18を生成する。トリガー点16を基準とした仮想コード窓18の座標は、装置200によって定義され、よって、スキャンされる物品10の仮想コード窓の位置はどれも同じになる。ただし、仮想窓18内部の符号化ライン14のパターンは、物品ごとに一意である。次いで、復号化手段208が、符号化ライン14の、仮想コード窓18によって画定された部分であるコード20を処理し、プロセッサ209が、アルゴリズムを適用して、英数字の記述子を生成する。バーコード復号器203が、バーコード24を復号化して、英数字の文字列を生成する。次いで、データ割り当てユニット210が、コード20の英数字の記述子を、バーコード24の英数字の文字列に割り当て、この関係が、記憶手段214に保存される。英数字の記述子は、英数字の文字列全体に割り当てるのではなく、英数字の文字列のうちの特定の一意な部分(シリアル番号など)に割り当てることができる。
【0031】
あるいは、英数字の文字列は、データ割り当てユニット210に送られ、記述子に割り当てられる。次いで、記述子と英数字の文字列の関係が、記憶手段214に保存される。英数字の記述子は、英数字の文字列全体を関係付けるのではなく、特定の部分(シリアル番号など)だけを割り付けることができる。
【0032】
英数字の記述子および/または英数字の文字列は、表示手段216に表示することができる。
【0033】
図3には、バーコード24を読み取って真正性を証明するための手持ち式の読み取り装置300の概略図が示されている。カメラ302は、符号化ライン14の画像およびバーコード24の画像を取得し、次いで、誤り訂正・画像強調ユニット304が、取得した画像を電子的に誤り訂正し、強調する。検出ユニット306が、所定のトリガー点16を検出し、窓計算ユニット307が、事前定義した座標に基づいて、指定の形状およびサイズの仮想コード窓18を生成する。仮想コード窓18は、物品が最初にスキャンされたときと正確に同じ位置にある。次いで、復号化手段308が、仮想コード窓18によって画定された符号化ライン14の部分であるコード20を処理し、プロセッサ309が、アルゴリズムを適用して、英数字の記述子を生成する。バーコード復号器303は、バーコード24を復号化して、英数字の文字列を生成する。次いで、真正性証明ユニット310が、英数字の文字列と記述子の組み合わせを、符号化プロセス中に保存された記憶手段214上の組み合わせと比較する。同じ組み合わせが検出された場合は、バーコード24が本物であること、すなわちバーコード24がオリジナルのままの状態にあることを表示手段316が知らせる。同じ組み合わせが検出されなかった場合、またはリーダ300が記述子を生成できない場合は、バーコード24が「偽物」であると表示手段316が知らせる。ここで、「偽物」とは「そのバーコードが、本物のバーコードを権限なく複製した物、あるいは不法に生成されて付けられたバーコードである可能性がある」というものである。
【0034】
この2部構成コードの利点は、データを従来の任意のバーコードと同様に、データベースを参照することなく、バーコード24から直接読み取ることができる一方で、コード20およびバーコード24をスキャンし、データベースを参照することによって、バーコード24の真正性をチェックできることである。したがって、コード20により、バーコード24がセキュリティ保護される。
【0035】
バーコード24を偽造しようとする者は、バーコード24がスキャンされたときにその真正性が確実に証明されるように、コード20も複写しなければならない。コード20の複写は、アルゴリズムを適用するときに同じ英数字の記述子が生成されるだけの詳細度が必要となるため、非常に困難である。さらに、基材12上のどこにコード部分20が位置するのか一見では分からないので、図形標識14全体を再現しなければならない。
【0036】
一連のバーコードの次のバーコード24を生成し、適用した場合、そのバーコードの真正性をチェックすると、図形標識14も再現したかどうかによって、コード20が検出されないか、コード20が不正確になるかのどちらかになる。これは、ある特定のバーコード24と対となるコード20がどれになるか知る方法がないからである。バーコード24とコード20の正しい組み合わせが推定される見込みは極めて小さい。
【0037】
さらに、図形標識14は隠しインクを使用して印刷することもできるので、偽造しようとする者が、物品10の表面12一面に図形標識14が存在することに気づくことさえないかもしれない。
【0038】
(第2の実施の形態)
図4には、本発明の第2の実施形態が示されている。物品30の表面32上には、複数の印刷された直線ライン34が設けられており、このライン34は、少なくとも数本が互いに交差するように様々な角度で配置されている。複数の物品30ごとに、表面32上にある符号化ライン34のパターンは定められており、一連の物品はどれも、その表面に同じライン・パターンを有する。符号化ライン34は、印刷されたときは意味をもたない。バーコード44もまた、PDF417シンボルの形で物品30の面32に印刷される。バーコード44には、英数字のデータが含まれており、データベースを参照せずに復号化することができる。バーコード44は、製造日時、シリアル番号、物品の原産地などの情報を含む他に、トリガー点36を基準とした仮想コード窓38の座標も含んでいる。この例では、トリガー点36は、物品の右下隅にある。符号化ライン34および/またはバーコード44は、従来のインクを使用して印刷することができ、または、特定の周波数範囲にある光で照光(すなわち照射)された場合のみ検出可能なインクなどの隠しインクを使用して印刷することができる。仮想コード窓38の座標は、一連の物品30において、物品ごとに異なるように配置される。したがって、コード40は、仮想コード窓38によって画定され、一連の物品において物品ごとに一意である。
【0039】
偽造しようとする者は、窓の座標とトリガー点を知る必要があるだけでなく、窓内部のコードのラインを極めて正確に再現できる必要もあるはずである。
【0040】
図5には、バーコード44および符号化ライン34を読み取り、符号化ラインの一部分40を符号化し、それにバーコード44のデータを割り当てるための装置200の概略図が示されている。これは、第2のバーコード復号器205が仮想コード窓38の座標を与える点以外は、図2に示されている装置と同じである。バーコード44に含まれている英数字の文字列46は、仮想コード窓38の座標が、物品上のバーコード44を読み取ることによって決まる点以外は、第1の実施形態と同様に、コード40に関係付けられる。
【0041】
図6には、真正性の照合、またはその他の方法でバーコード44を照合するための手持ち式の読み取り装置300の概略図が示されている。これは、第2のバーコード復号器305がバーコード44から仮想コード窓38の座標を取り出す点以外は、図3に示されている装置と同じである。バーコード44の真正性を証明する方法は、バーコード復号器305が仮想コード窓38の座標を、トリガー点36を基準として判定する点以外は、第1の実施形態の方法と同じである。
【0042】
(第3の実施の形態)
図7には、本発明の第3の実施形態が示されている。本実施の形態は、基材52上に設けられた符号化ライン54が連続的に異なるものである点以外は、第2の実施形態と同じであり、したがって、基材の任意の画定された部分の内部にある符号化ライン54の一部分は一意である。バーコード64もまた、トリガー点56を基準として基材上に位置し、特に、仮想コード窓58のコード60を定義する位置に関する情報を含む。この実施形態のトリガー点56は、バーコード64の左上隅である。コード60は、バーコード64に含まれた英数字の文字列を、図5に示されている装置によって、第2の実施形態について説明したように割り当てることができる。コード60は、図6に示されている装置によって、第2の実施形態について説明したように読み取ることができる。
【0043】
(第4の実施の形態)
図8には、本発明の第4の実施形態が示されている。本実施の形態は、コード80を定義するコード窓78が図形的に表現され、トリガー点が存在しない点を以外は、第1の実施形態と基本的に同じである。この例のバーコード84は、データ・マトリックス(DataMatrix、登録商標)コードである。コード80は、バーコード84に含まれた英数字の文字列を、図2に示されている装置によって、第1の実施形態について説明したように割り当てることができる。第1の実施の形態と相違する点は、コード窓78が装置によって固定トリガー点を基準として定義されるのではなく、プロセッサ202がコード窓78を視覚的に検出する点である。コード80は、図6に示されている装置によって、第1の実施形態について説明したように読み取ることができる。この場合もやはり、相違点は、装置がコード窓78を視覚的に検出する点のみである。
【0044】
(第5の実施の形態)
図9には、本発明の第5の実施形態が示されている。本実施の形態は、物品90が透明なラミネート層95を被せた基材93を含む点以外は、第3の実施形態と基本的に同じである。符号化ライン94は、ラミネート95上に設けられており、バーコード104は、トリガー点96とともに、基材93上に設けられている。物品90が改ざんされ、ラミネート95と基材93が分離されるか、損傷を受けると、トリガー点96と符号化ライン94の相対位置が変化して、トリガー点96を基準として定義された仮想コード窓98の内部に含まれる符号化ライン96の部分が変化する。その結果、英数字の記述子が認識されなくなるので、コードは、その真正性を証明できなくなる。
【0045】
インクで印刷された図形標識やインクを噴霧したりした図形標識を使用する代わりに、図形標識は、基材上の繊維のランダムな配列で構成されてもよい。かかる繊維は、製造プロセス中に基材に混合することができ、着色したものであってよく、紫外線感光性のものであってもよい。
【0046】
以上で説明したプロセスで使用されるインクは、標識インクでもよく、これには発光成分や燐光成分、あるいはUV遮蔽物などのフィルタが含まれてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含む第2の部分とを有する、図形的に表現された機械可読コードであって、
第1の部分と第2の部分の関係が、記憶媒体内で電子的に関係付けられており、前記第2の部分の真正性を証明するために、前記第1の部分と前記第2の部分の関係が、前記記憶媒体を参照することによって、コード読取装置で照合可能であることを特徴とする機械可読コード。
【請求項2】
前記コードの前記第1の部分が、図形標識の少なくとも一部分である、請求項1に記載の機械可読コード。
【請求項3】
前記コードの前記第2の部分が、バーコードである、請求項1または2に記載の機械可読コード。
【請求項4】
前記コードの前記第2の部分が、数字または英数字のコードである、請求項1または2に記載の機械可読コード。
【請求項5】
前記図形標識の前記部分が、一時的な境界によって画定され、前記境界が、前記コードが読み取られるときにのみ固定トリガー点を基準として前記コード読取装置により生成される、請求項2ないし4のいずれか一項に記載の機械可読コード。
【請求項6】
第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含む第2の部分とを有する2部構成コードをセキュリティ保護する方法であって、
前記第1のコード部分を読み取るステップと、
前記第2のコード部分を読み取るステップと、
前記第1のコード部分と前記第2のコード部分を記憶手段上で関係付けるステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
前記第2のコード部分を読み取るステップによって、英数字の文字列が生成される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のコード部分が、図形標識の少なくとも一部分であり、
前記第1のコード部分を読み取る前記ステップが、
前記図形標識の少なくとも一部分を含んだ画像を電子的に取得するステップと、
前記取得した画像を処理して、数字または英数字の記述子を生成するステップとを含む、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のコード部分を読み取るステップが、固定トリガー点を基準として、前記図形標識の一部分の周りに一時的な境界を生成するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含む第2の部分とを有する2部構成コードをセキュリティ保護するための装置であって、
前記第1のコード部分を読み取るリーダと、
前記第2のコード部分を読み取るリーダと、
記憶手段と、
前記第1のコード部分と前記第2のコード部分を記憶手段上で関係付ける割り当てユニットと、
を備えることを特徴とする装置。
【請求項11】
前記第2のコード部分を、数字または英数字の文字列に変換する復号器をさらに備える、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第1のコード部分が、図形標識の少なくとも一部分であり、
前記装置が、
前記図形標識の少なくとも一部分の画像を電子的に取得するカメラと、
数字または英数字の記述子を生成するために前記取得した画像を処理するプロセッサとを含む、請求項10または11に記載の装置。
【請求項13】
前記図形標識のプロセッサによって処理する部分を定義する窓計算ユニットと、
固定トリガー点を検出する検出ユニットとをさらに備え、
前記固定トリガー点が、前記図形標識の前記部分の位置を定義するための基準である、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含む第2の部分とを有する2部構成コードの真正性を証明する方法であって、
前記第1のコード部分を読み取るステップと、
前記第2のコード部分を読み取るステップと、
前記第1のコード部分と前記第2のコード部分が記憶手段上で関係付けられているかどうかチェックするステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記第2のコード部分を読み取るステップによって、数字または英数字の文字列が生成される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のコード部分が、図形標識の少なくとも一部分であり、
前記第1のコード部分を読み取る前記ステップが、
前記図形標識の前記部分を含んだ画像を電子的に取得するステップと、
前記取得した画像を処理して、数字または英数字の記述子を生成するステップとを含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のコード部分を読み取るステップが、固定トリガー点を基準として、前記図形標識の一部分の周りに一時的な境界を作り出すステップを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含む第2の部分とを有する2部構成コードの真正性を証明するための装置であって、
前記第1のコード部分を読み取るリーダと、
前記第2のコード部分を読み取るリーダと、
記憶手段と、
前記第1のコード部分と前記第2のコード部分が記憶手段上で関係付けられているかどうかチェックする真正性証明ユニットと、
を備えることを特徴とする装置。
【請求項19】
前記第2のコード部分を、数字または英数字の文字列に変換する復号器をさらに備える、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記第1のコード部分が、図形標識の少なくとも一部分であり、
前記装置が、
前記図形標識の少なくとも一部分の画像を電子的に取得するカメラと、
前記取得した画像を処理して、数字または英数字の記述子を生成するプロセッサとを含む、請求項17または18に記載の装置。
【請求項21】
前記図形標識のプロセッサによって処理する部分を定義する窓計算ユニットと、
固定トリガー点を検出する検出ユニットとをさらに備え、
前記固定トリガー点が、前記図形標識の前記部分の位置を定義するための基準である、請求項20に記載の装置。
【請求項1】
第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含む第2の部分とを有する、図形的に表現された機械可読コードであって、
第1の部分と第2の部分の関係が、記憶媒体内で電子的に関係付けられており、前記第2の部分の真正性を証明するために、前記第1の部分と前記第2の部分の関係が、前記記憶媒体を参照することによって、コード読取装置で照合可能であることを特徴とする機械可読コード。
【請求項2】
前記コードの前記第1の部分が、図形標識の少なくとも一部分である、請求項1に記載の機械可読コード。
【請求項3】
前記コードの前記第2の部分が、バーコードである、請求項1または2に記載の機械可読コード。
【請求項4】
前記コードの前記第2の部分が、数字または英数字のコードである、請求項1または2に記載の機械可読コード。
【請求項5】
前記図形標識の前記部分が、一時的な境界によって画定され、前記境界が、前記コードが読み取られるときにのみ固定トリガー点を基準として前記コード読取装置により生成される、請求項2ないし4のいずれか一項に記載の機械可読コード。
【請求項6】
第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含む第2の部分とを有する2部構成コードをセキュリティ保護する方法であって、
前記第1のコード部分を読み取るステップと、
前記第2のコード部分を読み取るステップと、
前記第1のコード部分と前記第2のコード部分を記憶手段上で関係付けるステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
前記第2のコード部分を読み取るステップによって、英数字の文字列が生成される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のコード部分が、図形標識の少なくとも一部分であり、
前記第1のコード部分を読み取る前記ステップが、
前記図形標識の少なくとも一部分を含んだ画像を電子的に取得するステップと、
前記取得した画像を処理して、数字または英数字の記述子を生成するステップとを含む、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のコード部分を読み取るステップが、固定トリガー点を基準として、前記図形標識の一部分の周りに一時的な境界を生成するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含む第2の部分とを有する2部構成コードをセキュリティ保護するための装置であって、
前記第1のコード部分を読み取るリーダと、
前記第2のコード部分を読み取るリーダと、
記憶手段と、
前記第1のコード部分と前記第2のコード部分を記憶手段上で関係付ける割り当てユニットと、
を備えることを特徴とする装置。
【請求項11】
前記第2のコード部分を、数字または英数字の文字列に変換する復号器をさらに備える、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第1のコード部分が、図形標識の少なくとも一部分であり、
前記装置が、
前記図形標識の少なくとも一部分の画像を電子的に取得するカメラと、
数字または英数字の記述子を生成するために前記取得した画像を処理するプロセッサとを含む、請求項10または11に記載の装置。
【請求項13】
前記図形標識のプロセッサによって処理する部分を定義する窓計算ユニットと、
固定トリガー点を検出する検出ユニットとをさらに備え、
前記固定トリガー点が、前記図形標識の前記部分の位置を定義するための基準である、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含む第2の部分とを有する2部構成コードの真正性を証明する方法であって、
前記第1のコード部分を読み取るステップと、
前記第2のコード部分を読み取るステップと、
前記第1のコード部分と前記第2のコード部分が記憶手段上で関係付けられているかどうかチェックするステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記第2のコード部分を読み取るステップによって、数字または英数字の文字列が生成される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のコード部分が、図形標識の少なくとも一部分であり、
前記第1のコード部分を読み取る前記ステップが、
前記図形標識の前記部分を含んだ画像を電子的に取得するステップと、
前記取得した画像を処理して、数字または英数字の記述子を生成するステップとを含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のコード部分を読み取るステップが、固定トリガー点を基準として、前記図形標識の一部分の周りに一時的な境界を作り出すステップを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
第1の抽象的な部分と、事前に関係付けられたデータを有する人為的コードを含む第2の部分とを有する2部構成コードの真正性を証明するための装置であって、
前記第1のコード部分を読み取るリーダと、
前記第2のコード部分を読み取るリーダと、
記憶手段と、
前記第1のコード部分と前記第2のコード部分が記憶手段上で関係付けられているかどうかチェックする真正性証明ユニットと、
を備えることを特徴とする装置。
【請求項19】
前記第2のコード部分を、数字または英数字の文字列に変換する復号器をさらに備える、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記第1のコード部分が、図形標識の少なくとも一部分であり、
前記装置が、
前記図形標識の少なくとも一部分の画像を電子的に取得するカメラと、
前記取得した画像を処理して、数字または英数字の記述子を生成するプロセッサとを含む、請求項17または18に記載の装置。
【請求項21】
前記図形標識のプロセッサによって処理する部分を定義する窓計算ユニットと、
固定トリガー点を検出する検出ユニットとをさらに備え、
前記固定トリガー点が、前記図形標識の前記部分の位置を定義するための基準である、請求項20に記載の装置。
【図1a】
【図1b】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図5】
【図6】
【図7a】
【図7b】
【図8a】
【図8b】
【図9】
【図1b】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図5】
【図6】
【図7a】
【図7b】
【図8a】
【図8b】
【図9】
【公表番号】特表2010−518474(P2010−518474A)
【公表日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−547761(P2009−547761)
【出願日】平成20年2月1日(2008.2.1)
【国際出願番号】PCT/GB2008/000342
【国際公開番号】WO2008/093102
【国際公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(504218370)フラクチャー コード コーポレーション エーピーエス (5)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月1日(2008.2.1)
【国際出願番号】PCT/GB2008/000342
【国際公開番号】WO2008/093102
【国際公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(504218370)フラクチャー コード コーポレーション エーピーエス (5)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]