セラミックスアークチューブを利用したキセノンランプ
本発明は、セラミックスアークチューブを利用したキセノンランプであって、より詳細には、円形ガラス管で形成されるキセノンランプのガラス管の代わりに、セラミックスで形成されたセラミックス本体をアークチューブで構成してガラス管キセノンランプより１０倍以上の寿命延長を可能にすると同時に、あらゆるキセノンランプへの適用が可能なセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプに関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、セラミックスアークチューブを利用したキセノンランプであって、より詳細には、円形ガラス管で形成されるキセノンランプのガラス管の代わりに、セラミックスで形成されたセラミックス本体をアークチューブで構成して、ガラス管キセノンランプより１０倍以上の寿命延長を可能にすると同時に、あらゆるキセノンランプへの適用が可能なセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプに関する。
【背景技術】
【０００２】
最近、無電極蛍光ランプは、ＰｈｉｌｉｐｓのＱＬ Ｌａｍｐ、ＯｓｒａｍのＥｎｄｕｒａ製品があるが、既存の蛍光ランプのように水銀（Ｈｇ）を使っているために、環境問題を引き起こせる。
【０００３】
したがって、水銀を使わない光源システムについての研究が活発に進められている。
【０００４】
そのうち、キセノンは、水銀とは異なって、環境に優しく、周りの温度による光放出特性に影響を与えず、紫外線から可視光線まで広い光特性を有している。
【０００５】
一般的に、キセノンランプは、最近開発されたものであって、キセノンガスを使いながら、バルブ内部のプラズマ生成手段である放電管によって生成された紫外線と可視光線とで実際使用可能な光を提供可能となった。
【０００６】
無電極ランプの概略的な構成は、内側面に蛍光体が塗布されたバルブと、バルブの中央部でコアとそのコアとに巻取られたコイルを含む放電管、すなわち、プラズマ生成手段からなっている。
【０００７】
このようなキセノンランプでは、キセノンガス（Ｘｅ）を使うために、環境に優しく、周りの温度による光放出特性に影響を与えず、紫外線から可視光線まで広い光特性を有している（参考までに、キセノンの場合、ＵＶ領域に１４７、１５０、１７３ｎｍの真空紫外線を放出するだけではなく、４６９、５４０、６０６、６５２ｎｍの可視光線を放出する）。
【０００８】
したがって、極少量及び無水銀による親環境性、高演色性、長寿命、温度特性、点灯特性などが長所である。
【０００９】
しかし、前述のような従来の無電極ランプは、電極がないという点においては、従来の電極ランプより寿命が長くなったが、蛍光体の寿命が落ち、蛍光体を通過する紫外線によって、最適の発光効率が得られず、エネルギー効率が落ちるという短所があった。
【００１０】
言い換えれば、蛍光体を刺激して、紫外線を可視光線に変えるにあたって、蛍光物質が必須要素であるが、この蛍光物質によって、可視光線の発散に制約が伴うので、輝度を最適に発揮することができない短所を解決しなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１１】
本発明は、前述のような問題点を解決するために案出されたものであって、本発明の目的は、円形ガラス管で形成されるキセノンランプのガラス管の代わりに、セラミックスで形成されたセラミックス本体をアークチューブで構成し、セラミックス本体の形状を
状に形成して、ガラス管キセノンランプより卓越した寿命延長を可能にすることである。
【００１２】
本発明の他の目的は、セラミックスカプセルとリボンとをタングステン線で連結して、高温を保持することである。
【００１３】
本発明のまた他の目的は、リボン内部に形成されたタングステン線にジグザグ状のモリブデン線を連結して、リボン内部の熱放出をさらに容易にすることである。
【００１４】
本発明のさらに他の目的は、アウトジャケットでセラミックス本体を取り囲むように形成して、爆発時の安全を確保することである。
【００１５】
本発明のさらに他の目的は、アウトジャケットの外部に紫外線遮断ガラスを構成して、紫外線放出を遮断することである。
【課題を解決するための手段】
【００１６】
前述のような目的を果たすために、本発明のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプは、円形ガラス放電管で形成されるキセノンランプにおいて、前記ガラス放電管の代わりに、セラミックスで形成され、内部にガスが充填されているセラミックスカプセルと、セラミックスで形成され、前記セラミックスカプセルの両側に連続して構成され、内部にガスが充填されているセラミックスパイプを含んで構成されるセラミックス本体と、を含んで構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１７】
本発明のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプを提供することによって、円形ガラス管で形成されるキセノンランプのガラス管の代わりに、セラミックスで形成されたセラミックス本体をアークチューブで構成し、セラミックス本体の形状を
状に形成して、ガラス管キセノンランプより卓越した（１０倍以上の）寿命延長を可能にする。
【００１８】
また、セラミックスカプセルとリボンとをタングステン線で連結して、高温を保持することができる効果を提供する。
【００１９】
また、リボン内部に形成されたタングステン線にジグザグ状のモリブデン線を連結して、リボン内部の熱放出をさらに容易にする効果を提供する。
【００２０】
また、アウトジャケットでセラミックス本体を取り囲むように形成して、爆発時の安全を確保する効果を提供する。
【００２１】
また、アウトジャケットの外部に紫外線遮断ガラスを構成して、紫外線放出を遮断する効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【００２２】
【図１】本発明の一実施例によるセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプの構造図である。
【発明を実施するための形態】
【００２３】
以下、添付した図面を参照して、本発明のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプの構成を実施例によって詳しく説明すれば、次の通りである。
【００２４】
本発明のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプは、円形ガラス放電管で形成されるキセノンランプにおいて、前記ガラス放電管の代わりに、セラミックスで形成され、内部にガスが充填されているセラミックスカプセルと、セラミックスで形成され、前記セラミックスカプセルの両側に連続して構成され、内部にガスが充填されているセラミックスパイプを含んで構成されるセラミックス本体と、を含んで構成されることを特徴とする。
【００２５】
一方、本発明の他の一実施例によるセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプは、円形ガラス放電管で形成されるキセノンランプにおいて、前記ガラス放電管の代わりに、セラミックスで形成され、内部にガスが充填されているセラミックスカプセル（１１０）と、セラミックスで形成され、前記セラミックスカプセルの両側に連続して構成され、内部にガスが充填されているセラミックスパイプ（１２０）を含んで構成されるセラミックス本体（１００）と、前記セラミックスパイプの内部に高温の熱を放出するように構成されるリボン（２００）と、前記セラミックスカプセルとリボンとを連結して、高温を保持するように構成されるタングステン線（３００）と、前記タングステン線と連結され、ジグザグ状に構成され、前記セラミックスパイプを貫通してニッケル線（５００）と溶接されるモリブデン線（４００）と、前記セラミックス本体を取り囲むように形成して、爆発時の安全を確保するように構成されるアウトジャケット（６００）と、を含んで構成されることを特徴とする。
【００２６】
この際、前記アウトジャケットの内部に、着色剤をコーティングして所望の色相の光を放出するように構成されることを特徴とする。
【００２７】
この際、前記アウトジャケットの外部に、紫外線遮断ガラスが構成されることを特徴とする。
【００２８】
この際、前記ガスは、キセノンガスであることを特徴とする。
【００２９】
この際、前記セラミックス本体の形状は、
状であることを特徴とする。
【００３０】
図１は、本発明の一実施例によるセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプの構造図である。
【００３１】
一般的に、キセノンランプは、内部にキセノンガスが挿入され、放電が起こるアークチューブと、これを外部で保護する管状のアウトジャケットとで構成される。
【００３２】
図１に示されたように、本発明では、アークチューブを
状に構成し、ガラス材で形成するものではないセラミックスで形成して、前述した従来の問題点を解決することができた。
【００３３】
また、従来のガラス管のキセノンランプをセラミックス放電管で構成することによって、性能向上及び寿命を大幅に延ばすことができる長所を提供する。
【００３４】
これについての具体的な説明は、後術する。
【００３５】
図１に示されたように、本発明のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプは、円形ガラス管で形成されるキセノンランプにおいて、ガラス管の代わりに、セラミックスで形成され、内部にガスが充填されているセラミックスカプセル１１０と、セラミックスで形成され、セラミックスカプセルの両側に連続して構成され、内部にガスが充填されているセラミックスパイプ１２０を含んで構成されるセラミックス本体１００と、セラミックスパイプの内部に高温の熱を放出するように構成されるリボン２００と、セラミックスカプセルとリボンとを連結して、高温を保持するように構成されるタングステン線３００と、タングステン線と連結され、ジグザグ状に構成され、セラミックスパイプを貫通してニッケル線５００と溶接されるモリブデン線４００と、セラミックス本体を取り囲むように形成して、爆発時の安全を確保するように構成されるアウトジャケット６００と、を含んで構成されることを特徴とする。
【００３６】
セラミックス本体（アークチューブ）は、セラミックスで形成され、内部にガスが充填されているセラミックスカプセル１１０と、セラミックスで形成され、セラミックスカプセルの両側に連続して構成され、内部にガスが充填されているセラミックスパイプ１２０と、を含んで構成される。
【００３７】
従来の円形ガラス放電管で形成されるキセノンランプのガラス放電管の代わりに、セラミックスで形成されたセラミックス本体をアークチューブで構成し、セラミックス本体の形状を
状に形成して、ガラス管キセノンランプより卓越した（１０倍以上の）寿命延長を可能にすると同時に、高容量のキセノンランプへの適用が可能な特性を有する。
【００３８】
一般的なガラス放電管キセノンランプは、１３００以上時間使うと、変形される短所を有している。
【００３９】
セラミックスパイプの内部には、リボン２００を形成して、高温の熱放出を容易に行える。
【００４０】
タングステン線３００は、セラミックスカプセルとリボンとを連結して構成され、モリブデン線４００は、タングステン線と連結され、ジグザグ状に構成され、セラミックスパイプを貫通してニッケル線５００と溶接する。
【００４１】
前述のように、リボン内部に形成されるモリブデン線をジグザグ状に形成する理由は、リボン内部の熱放出及び性能改善をさらに容易にするためである。
【００４２】
また、リボンのモリブデン線をタングステン線に溶接する時、高温に耐え、溶接を容易にするためにモリブデン線を適用する。
【００４３】
また、アウトジャケット６００をセラミックス本体に取り囲むように形成して、爆発時の安全を確保するように構成する。
【００４４】
一方、アウトジャケットの内部に着色剤をコーティングして所望の色相の光を放出するように構成し、これを通じて適した色相を有する光を放出することで審美感を高めうる。
【００４５】
一方、アウトジャケットの外部に紫外線遮断ガラス（図面符号未記載）が構成されることを特徴とするが、これは、紫外線放出を遮断するためである。
【００４６】
一般的に、キセノンランプは、光度を向上するために、アークチューブの内部に挿入されるメタル成分として水銀を添加する。
【００４７】
しかし、本発明では、アークチューブの内部に水銀が全然添加されていない無水銀セラミックス放電管を使うことによって、これを通じて、さらに環境に優しいキセノンランプを提供することができる。
【００４８】
以上、当業者は、本発明の技術的思想や必須的な特徴を変更せずとも、他の具体的な形態で実施されうるということを理解できるであろう。したがって、前述した実施例は、あらゆる面で例示されたものであり、限定的ではないものと理解しなければならない。
【００４９】
本発明の範囲は、前記詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって表われ、特許請求の範囲の意味及び範囲、そして、その等価概念から導出されるあらゆる変更または変形された形態が、本発明の範囲に含まれると解析しなければならない。
【産業上の利用可能性】
【００５０】
本発明のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプを提供することによって、円形ガラス管で形成されるキセノンランプのガラス管の代わりに、セラミックスで形成されたセラミックス本体をアークチューブで構成し、セラミックス本体の形状を
状に形成して、ガラス管キセノンランプより卓越した寿命延長が可能な効果を提供して、各種照明などに適用されて同じ効果が得られる。
【００５１】
本発明は、特定の実施例に関連して図示して説明されたが、以下の特許請求の範囲によって設けられる本発明の精神や分野を外れない範囲内で本発明が多様に改造及び変化されうるということを、当業者は、容易に分かることを明らかにする。
【符号の説明】
【００５２】
１００：セラミックス本体
１１０：セラミックスカプセル
１２０：セラミックスパイプ
２００：リボン
３００：タングステン線
４００：モリブデン線
５００：ニッケル線
６００：アウトジャケット
【技術分野】
【０００１】
本発明は、セラミックスアークチューブを利用したキセノンランプであって、より詳細には、円形ガラス管で形成されるキセノンランプのガラス管の代わりに、セラミックスで形成されたセラミックス本体をアークチューブで構成して、ガラス管キセノンランプより１０倍以上の寿命延長を可能にすると同時に、あらゆるキセノンランプへの適用が可能なセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプに関する。
【背景技術】
【０００２】
最近、無電極蛍光ランプは、ＰｈｉｌｉｐｓのＱＬ Ｌａｍｐ、ＯｓｒａｍのＥｎｄｕｒａ製品があるが、既存の蛍光ランプのように水銀（Ｈｇ）を使っているために、環境問題を引き起こせる。
【０００３】
したがって、水銀を使わない光源システムについての研究が活発に進められている。
【０００４】
そのうち、キセノンは、水銀とは異なって、環境に優しく、周りの温度による光放出特性に影響を与えず、紫外線から可視光線まで広い光特性を有している。
【０００５】
一般的に、キセノンランプは、最近開発されたものであって、キセノンガスを使いながら、バルブ内部のプラズマ生成手段である放電管によって生成された紫外線と可視光線とで実際使用可能な光を提供可能となった。
【０００６】
無電極ランプの概略的な構成は、内側面に蛍光体が塗布されたバルブと、バルブの中央部でコアとそのコアとに巻取られたコイルを含む放電管、すなわち、プラズマ生成手段からなっている。
【０００７】
このようなキセノンランプでは、キセノンガス（Ｘｅ）を使うために、環境に優しく、周りの温度による光放出特性に影響を与えず、紫外線から可視光線まで広い光特性を有している（参考までに、キセノンの場合、ＵＶ領域に１４７、１５０、１７３ｎｍの真空紫外線を放出するだけではなく、４６９、５４０、６０６、６５２ｎｍの可視光線を放出する）。
【０００８】
したがって、極少量及び無水銀による親環境性、高演色性、長寿命、温度特性、点灯特性などが長所である。
【０００９】
しかし、前述のような従来の無電極ランプは、電極がないという点においては、従来の電極ランプより寿命が長くなったが、蛍光体の寿命が落ち、蛍光体を通過する紫外線によって、最適の発光効率が得られず、エネルギー効率が落ちるという短所があった。
【００１０】
言い換えれば、蛍光体を刺激して、紫外線を可視光線に変えるにあたって、蛍光物質が必須要素であるが、この蛍光物質によって、可視光線の発散に制約が伴うので、輝度を最適に発揮することができない短所を解決しなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１１】
本発明は、前述のような問題点を解決するために案出されたものであって、本発明の目的は、円形ガラス管で形成されるキセノンランプのガラス管の代わりに、セラミックスで形成されたセラミックス本体をアークチューブで構成し、セラミックス本体の形状を
状に形成して、ガラス管キセノンランプより卓越した寿命延長を可能にすることである。
【００１２】
本発明の他の目的は、セラミックスカプセルとリボンとをタングステン線で連結して、高温を保持することである。
【００１３】
本発明のまた他の目的は、リボン内部に形成されたタングステン線にジグザグ状のモリブデン線を連結して、リボン内部の熱放出をさらに容易にすることである。
【００１４】
本発明のさらに他の目的は、アウトジャケットでセラミックス本体を取り囲むように形成して、爆発時の安全を確保することである。
【００１５】
本発明のさらに他の目的は、アウトジャケットの外部に紫外線遮断ガラスを構成して、紫外線放出を遮断することである。
【課題を解決するための手段】
【００１６】
前述のような目的を果たすために、本発明のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプは、円形ガラス放電管で形成されるキセノンランプにおいて、前記ガラス放電管の代わりに、セラミックスで形成され、内部にガスが充填されているセラミックスカプセルと、セラミックスで形成され、前記セラミックスカプセルの両側に連続して構成され、内部にガスが充填されているセラミックスパイプを含んで構成されるセラミックス本体と、を含んで構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１７】
本発明のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプを提供することによって、円形ガラス管で形成されるキセノンランプのガラス管の代わりに、セラミックスで形成されたセラミックス本体をアークチューブで構成し、セラミックス本体の形状を
状に形成して、ガラス管キセノンランプより卓越した（１０倍以上の）寿命延長を可能にする。
【００１８】
また、セラミックスカプセルとリボンとをタングステン線で連結して、高温を保持することができる効果を提供する。
【００１９】
また、リボン内部に形成されたタングステン線にジグザグ状のモリブデン線を連結して、リボン内部の熱放出をさらに容易にする効果を提供する。
【００２０】
また、アウトジャケットでセラミックス本体を取り囲むように形成して、爆発時の安全を確保する効果を提供する。
【００２１】
また、アウトジャケットの外部に紫外線遮断ガラスを構成して、紫外線放出を遮断する効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【００２２】
【図１】本発明の一実施例によるセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプの構造図である。
【発明を実施するための形態】
【００２３】
以下、添付した図面を参照して、本発明のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプの構成を実施例によって詳しく説明すれば、次の通りである。
【００２４】
本発明のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプは、円形ガラス放電管で形成されるキセノンランプにおいて、前記ガラス放電管の代わりに、セラミックスで形成され、内部にガスが充填されているセラミックスカプセルと、セラミックスで形成され、前記セラミックスカプセルの両側に連続して構成され、内部にガスが充填されているセラミックスパイプを含んで構成されるセラミックス本体と、を含んで構成されることを特徴とする。
【００２５】
一方、本発明の他の一実施例によるセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプは、円形ガラス放電管で形成されるキセノンランプにおいて、前記ガラス放電管の代わりに、セラミックスで形成され、内部にガスが充填されているセラミックスカプセル（１１０）と、セラミックスで形成され、前記セラミックスカプセルの両側に連続して構成され、内部にガスが充填されているセラミックスパイプ（１２０）を含んで構成されるセラミックス本体（１００）と、前記セラミックスパイプの内部に高温の熱を放出するように構成されるリボン（２００）と、前記セラミックスカプセルとリボンとを連結して、高温を保持するように構成されるタングステン線（３００）と、前記タングステン線と連結され、ジグザグ状に構成され、前記セラミックスパイプを貫通してニッケル線（５００）と溶接されるモリブデン線（４００）と、前記セラミックス本体を取り囲むように形成して、爆発時の安全を確保するように構成されるアウトジャケット（６００）と、を含んで構成されることを特徴とする。
【００２６】
この際、前記アウトジャケットの内部に、着色剤をコーティングして所望の色相の光を放出するように構成されることを特徴とする。
【００２７】
この際、前記アウトジャケットの外部に、紫外線遮断ガラスが構成されることを特徴とする。
【００２８】
この際、前記ガスは、キセノンガスであることを特徴とする。
【００２９】
この際、前記セラミックス本体の形状は、
状であることを特徴とする。
【００３０】
図１は、本発明の一実施例によるセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプの構造図である。
【００３１】
一般的に、キセノンランプは、内部にキセノンガスが挿入され、放電が起こるアークチューブと、これを外部で保護する管状のアウトジャケットとで構成される。
【００３２】
図１に示されたように、本発明では、アークチューブを
状に構成し、ガラス材で形成するものではないセラミックスで形成して、前述した従来の問題点を解決することができた。
【００３３】
また、従来のガラス管のキセノンランプをセラミックス放電管で構成することによって、性能向上及び寿命を大幅に延ばすことができる長所を提供する。
【００３４】
これについての具体的な説明は、後術する。
【００３５】
図１に示されたように、本発明のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプは、円形ガラス管で形成されるキセノンランプにおいて、ガラス管の代わりに、セラミックスで形成され、内部にガスが充填されているセラミックスカプセル１１０と、セラミックスで形成され、セラミックスカプセルの両側に連続して構成され、内部にガスが充填されているセラミックスパイプ１２０を含んで構成されるセラミックス本体１００と、セラミックスパイプの内部に高温の熱を放出するように構成されるリボン２００と、セラミックスカプセルとリボンとを連結して、高温を保持するように構成されるタングステン線３００と、タングステン線と連結され、ジグザグ状に構成され、セラミックスパイプを貫通してニッケル線５００と溶接されるモリブデン線４００と、セラミックス本体を取り囲むように形成して、爆発時の安全を確保するように構成されるアウトジャケット６００と、を含んで構成されることを特徴とする。
【００３６】
セラミックス本体（アークチューブ）は、セラミックスで形成され、内部にガスが充填されているセラミックスカプセル１１０と、セラミックスで形成され、セラミックスカプセルの両側に連続して構成され、内部にガスが充填されているセラミックスパイプ１２０と、を含んで構成される。
【００３７】
従来の円形ガラス放電管で形成されるキセノンランプのガラス放電管の代わりに、セラミックスで形成されたセラミックス本体をアークチューブで構成し、セラミックス本体の形状を
状に形成して、ガラス管キセノンランプより卓越した（１０倍以上の）寿命延長を可能にすると同時に、高容量のキセノンランプへの適用が可能な特性を有する。
【００３８】
一般的なガラス放電管キセノンランプは、１３００以上時間使うと、変形される短所を有している。
【００３９】
セラミックスパイプの内部には、リボン２００を形成して、高温の熱放出を容易に行える。
【００４０】
タングステン線３００は、セラミックスカプセルとリボンとを連結して構成され、モリブデン線４００は、タングステン線と連結され、ジグザグ状に構成され、セラミックスパイプを貫通してニッケル線５００と溶接する。
【００４１】
前述のように、リボン内部に形成されるモリブデン線をジグザグ状に形成する理由は、リボン内部の熱放出及び性能改善をさらに容易にするためである。
【００４２】
また、リボンのモリブデン線をタングステン線に溶接する時、高温に耐え、溶接を容易にするためにモリブデン線を適用する。
【００４３】
また、アウトジャケット６００をセラミックス本体に取り囲むように形成して、爆発時の安全を確保するように構成する。
【００４４】
一方、アウトジャケットの内部に着色剤をコーティングして所望の色相の光を放出するように構成し、これを通じて適した色相を有する光を放出することで審美感を高めうる。
【００４５】
一方、アウトジャケットの外部に紫外線遮断ガラス（図面符号未記載）が構成されることを特徴とするが、これは、紫外線放出を遮断するためである。
【００４６】
一般的に、キセノンランプは、光度を向上するために、アークチューブの内部に挿入されるメタル成分として水銀を添加する。
【００４７】
しかし、本発明では、アークチューブの内部に水銀が全然添加されていない無水銀セラミックス放電管を使うことによって、これを通じて、さらに環境に優しいキセノンランプを提供することができる。
【００４８】
以上、当業者は、本発明の技術的思想や必須的な特徴を変更せずとも、他の具体的な形態で実施されうるということを理解できるであろう。したがって、前述した実施例は、あらゆる面で例示されたものであり、限定的ではないものと理解しなければならない。
【００４９】
本発明の範囲は、前記詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって表われ、特許請求の範囲の意味及び範囲、そして、その等価概念から導出されるあらゆる変更または変形された形態が、本発明の範囲に含まれると解析しなければならない。
【産業上の利用可能性】
【００５０】
本発明のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプを提供することによって、円形ガラス管で形成されるキセノンランプのガラス管の代わりに、セラミックスで形成されたセラミックス本体をアークチューブで構成し、セラミックス本体の形状を
状に形成して、ガラス管キセノンランプより卓越した寿命延長が可能な効果を提供して、各種照明などに適用されて同じ効果が得られる。
【００５１】
本発明は、特定の実施例に関連して図示して説明されたが、以下の特許請求の範囲によって設けられる本発明の精神や分野を外れない範囲内で本発明が多様に改造及び変化されうるということを、当業者は、容易に分かることを明らかにする。
【符号の説明】
【００５２】
１００：セラミックス本体
１１０：セラミックスカプセル
１２０：セラミックスパイプ
２００：リボン
３００：タングステン線
４００：モリブデン線
５００：ニッケル線
６００：アウトジャケット
【特許請求の範囲】
【請求項１】
円形ガラス放電管で形成されるキセノンランプにおいて、
前記ガラス放電管の代わりに、
セラミックスで形成され、内部にガスが充填されているセラミックスカプセルと、
セラミックスで形成され、前記セラミックスカプセルの両側に連続して構成され、内部にガスが充填されているセラミックスパイプを含んで構成されるセラミックス本体と、
を含んで構成されることを特徴とする、セラミックスアークチューブを利用したキセノンランプ。
【請求項２】
円形ガラス放電管で形成されるキセノンランプにおいて、
前記ガラス放電管の代わりに、セラミックスで形成され、内部にガスが充填されているセラミックスカプセル（１１０）と、
セラミックスで形成され、前記セラミックスカプセルの両側に連続して構成され、内部にガスが充填されているセラミックスパイプ（１２０）を含んで構成されるセラミックス本体（１００）と、
前記セラミックスパイプの内部に高温の熱を放出するように構成されるリボン（２００）と、
前記セラミックスカプセルと前記リボンとを連結して、高温を保持するように構成されるタングステン線（３００）と、
前記タングステン線と連結され、ジグザグ状に構成され、前記セラミックスパイプを貫通してニッケル線（５００）と溶接されるモリブデン線（４００）と、
前記セラミックス本体を取り囲むように形成して、爆発時の安全を確保するように構成されるアウトジャケット（６００）と、
を含んで構成されることを特徴とする、セラミックスアークチューブを利用したキセノンランプ。
【請求項３】
前記アウトジャケットの内部に、着色剤をコーティングして所望の色相の光を放出するように構成されることを特徴とする、請求項２に記載のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプ。
【請求項４】
前記アウトジャケットの外部に、紫外線遮断ガラスが構成されることを特徴とする、請求項２に記載のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプ。
【請求項５】
前記ガスは、キセノンガスであることを特徴とする、請求項１または２に記載のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプ。
【請求項６】
前記セラミックス本体の形状は、
状であることを特徴とする、請求項１または２に記載のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプ。
【請求項１】
円形ガラス放電管で形成されるキセノンランプにおいて、
前記ガラス放電管の代わりに、
セラミックスで形成され、内部にガスが充填されているセラミックスカプセルと、
セラミックスで形成され、前記セラミックスカプセルの両側に連続して構成され、内部にガスが充填されているセラミックスパイプを含んで構成されるセラミックス本体と、
を含んで構成されることを特徴とする、セラミックスアークチューブを利用したキセノンランプ。
【請求項２】
円形ガラス放電管で形成されるキセノンランプにおいて、
前記ガラス放電管の代わりに、セラミックスで形成され、内部にガスが充填されているセラミックスカプセル（１１０）と、
セラミックスで形成され、前記セラミックスカプセルの両側に連続して構成され、内部にガスが充填されているセラミックスパイプ（１２０）を含んで構成されるセラミックス本体（１００）と、
前記セラミックスパイプの内部に高温の熱を放出するように構成されるリボン（２００）と、
前記セラミックスカプセルと前記リボンとを連結して、高温を保持するように構成されるタングステン線（３００）と、
前記タングステン線と連結され、ジグザグ状に構成され、前記セラミックスパイプを貫通してニッケル線（５００）と溶接されるモリブデン線（４００）と、
前記セラミックス本体を取り囲むように形成して、爆発時の安全を確保するように構成されるアウトジャケット（６００）と、
を含んで構成されることを特徴とする、セラミックスアークチューブを利用したキセノンランプ。
【請求項３】
前記アウトジャケットの内部に、着色剤をコーティングして所望の色相の光を放出するように構成されることを特徴とする、請求項２に記載のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプ。
【請求項４】
前記アウトジャケットの外部に、紫外線遮断ガラスが構成されることを特徴とする、請求項２に記載のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプ。
【請求項５】
前記ガスは、キセノンガスであることを特徴とする、請求項１または２に記載のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプ。
【請求項６】
前記セラミックス本体の形状は、
状であることを特徴とする、請求項１または２に記載のセラミックスアークチューブを利用したキセノンランプ。
【図１】
【公表番号】特表２０１２−５３１７２４（Ｐ２０１２−５３１７２４Ａ）
【公表日】平成２４年１２月１０日（２０１２．１２．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−５１９４５０（Ｐ２０１２−５１９４５０）
【出願日】平成２１年７月２７日（２００９．７．２７）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＫＲ２００９／００４１５３
【国際公開番号】ＷＯ２０１１／００４９３２
【国際公開日】平成２３年１月１３日（２０１１．１．１３）
【出願人】（５１２００３５０４）カイゼン カンパニー リミテッド (1)
【出願人】（５０９１３１３７３）
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２４年１２月１０日（２０１２．１２．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年７月２７日（２００９．７．２７）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＫＲ２００９／００４１５３
【国際公開番号】ＷＯ２０１１／００４９３２
【国際公開日】平成２３年１月１３日（２０１１．１．１３）
【出願人】（５１２００３５０４）カイゼン カンパニー リミテッド (1)
【出願人】（５０９１３１３７３）
【Ｆターム（参考）】
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