説明

セラミドキナーゼ様タンパク質

配列番号1から9のポリヌクレオチドによってコード化されるセラミド様タンパク質およびその使用。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、タンパク質のような有機化合物、たとえばセラミドキナーゼ様タンパク質に関する。
【0002】
スフィンゴ脂質は、細胞膜の主要な構成要素の1つであると考えられている。近年の証拠で、それらの構造的な役割を越えて、それらが生物活性脂質として作用し得ること、そしてシグナル伝達に影響を及ぼし得ることが、グリセロリン脂質によって生じること連想させる方法で、示されている。
スフィンゴ脂質代謝の生理学的活性は、たとえばアポトーシスの誘導および細胞増殖の刺激を含み、スフィンゴ脂質を代謝する酵素が様々な疾患の誘導に加わっていると予期されることが示唆される。
【0003】
たとえば;
−細胞機構を制御するセラミドは、上記酵素反応における調節物質であると示唆されている、たとえばHannun, Y.A. et al, TIBS 20, 73−77 (1995)参照;
【0004】
−Spiegel, S. et al, Curr.Opin.Cell.Biol. 8, 159-167 (1996)およびMathias S. et al, Science 259, 619-622 (1993)は、TNF−αおよびIL−1βのような炎症性サイトカインの第2のメッセンジャーとして働くこと、そしてホスホリパーゼA2のようなアラキドン酸経路を活性化すること;したがって、セラミドは、炎症性障害において悪化因子として考えられ得ることが報告されている;
【0005】
−セラミドは、HIV感染患者においてアポトーシスおよび脳細胞のHIV感染に関連するCD4T細胞の減少を悪化させる、たとえばColine M.G. et al, Proc.Assoc.Am.Physicians 109, 146-153 (1997)およびWilt S. et al, Ann. Neurol. 37, 381-394 (1995)参照;
【0006】
−Begum N. et al, Eur.J.Biochem, 238, 214-220 (1996)およびHotamsligil, G.S. et al, Science, 271, 665-668 (1996)において、TNF−αが2型糖尿病において引き金としてインシュリン耐性を引き起こし得ること、そしてセラミドが肥満におけるTNF−αの下方制御に関与することが報告された;
【0007】
−Beuttler B. et al, J.Cardiovasc.Pharmacol. 25, S1-S8 (1995)において、セラミドがリポポリサッカリドによって引き起こされる敗血症の誘因であることが開示されている;
【0008】
−Schissel, S.L. et al in J.Clin.Invest., 1455-1464 (1996)によると、セラミドの上昇は、アテローム性動脈硬化症の誘因であるLDLの凝集反応におけるスフィンゴミエリナーゼを活性化する;
【0009】
−Michael J.M. et al, Cancer Res., 57, 3600-3605 (1997)、Bose R. et al, Cell, 82, 405-414 (1995)およびJaffrezou, J.P. et al, EMBO J., 15, 2417-2424 (1996)から、セラミドが放射線療法および化学療法においてがん細胞のアポトーシスを促進することが知られている;
【0010】
−Itoh M. et al, Clinical Cancer Res. 8, 415-23 (2003)によって、セラミド制御が白血病細胞の薬剤耐性に関与すること:セラミドレベルの減少が白血病において化学耐性状態と関係することが示されている。
【0011】
また、セラミドキナーゼの作用により、たとえばN−ヘキサノニル−、N−オクタノイル−、N−パルミトイル−D−エリスロ−スフィンゴシンのようなN−アシル化−D−エリスロ−スフィンゴシンを含む、様々なセラミド誘導体の1位での、たとえばヒドロキシル基のリン酸化により、セラミドから生産されるセラミド−1−リン酸(Cer−1−P)は、生理学的活性を示し、たとえば;
【0012】
−カルシウム刺激によりセラミドキナーゼによって生産される−Cer−1−Pは、脳シナプスから神経伝達物質の放出を調節し(たとえばBajjalieh S.M. et al,J.Biol.Chem.264, 14354-14360 (1989)参照)、したがって、セラミドキナーゼの作用の調節は、たとえばアルツハイマー病を含む様々な神経性疾患の処置において価値があると期待される;
【0013】
−Cer−1−Pは、Gomez−Munoz A. et al, J. Lipid Res. 45, 99-105により証明されるように、おそらく酸スフィンゴミエリナーゼの阻害を介して、様々な正常のセラミド活性を阻害すると信じられており(たとえばDressler K.A. et al, J.Biol.Chem. 265, 14917-14921 (1990)参照)、したがって、Cer−1−Pは、様々な障害、たとえば慢性関節炎、HIV−感染、インシュリン耐性が引き金となって起こる2型糖尿病、敗血症およびアテローム性動脈硬化症を含む、たとえば炎症性障害を、調節、たとえば抑制すると期待される;すなわち、セラミドキナーゼの活性化により、かかる疾患が処置され得ると信じられている;
【0014】
−Cer−1−Pは、主として細胞内で作用し、そこで小胞移動を容易にすると信じられている。それは食作用に関係し、したがって、炎症プロセスで重要な役割を果たし得る(Hinkovska−Galcheva V.T. et al, J. Biol. Chem 273, 33203-9 (1998));
【0015】
−外から加えられたCer−1−Pのマイトジェン活性も示されている(Gomez−Munoz A. et al Biochem J 325, 435-40 (1997))。したがって、このスフィンゴ脂質代謝は、限るものではないが、がんおよび乾癬を含む細胞増殖性障害に関係し得る。
【0016】
−Cer−1−Pは、Pettus, B.J. et al, J. Biol. Chem. 278, 38206-13 (2003)によって、サイトカイン−およびカルシウムイオノフォア−誘導アラキドン酸放出を仲介すると報告されており、そしてこのグループはさらにC−1−Pが細胞質性PLA2を直接活性化し得ることを示し(Pettus, B.J. et al, J. Biol. Chem 279, 11320-6, 2004)、そしてこれは炎症性障害におけるCer−1−Pの可能性のある役割のさらなる証拠である;
【0017】
−Cer−1−Pレベルはまた、Tuson M. et al, Am.J.Hum.Genet. 74:128-38 (2004)によって示唆されたとおり、視覚系の病態生理学(たとえば網膜色素変性感受性)に関係し得る。
【0018】
我々は、本発明においてセラミドキナーゼ様タンパク質をコード化するポリヌクレオチド(遺伝子)を発見した。
【0019】
ある局面において本発明は、配列番号1配列の単離されたポリヌクレオチドを提供する。
【0020】
我々はまた、配列番号1配列のポリヌクレオチドの5’または3’非翻訳領域をそれぞれ構成する、配列番号2配列のポリヌクレオチドおよび配列番号3配列のポリヌクレオチドを見出した。配列番号1、配列番号2および配列番号3配列のポリヌクレオチドの合計は、配列番号4配列のポリヌクレオチドの3203bpのcDNAを提供する。
【0021】
他の局面において本発明は
−配列番号2、
−配列番号3、または
−配列番号4
配列の単離されたポリヌクレオチドを提供する。
【0022】
我々はまた、たとえば配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8および配列番号9配列のポリヌクレオチドの、配列番号1配列のポリヌクレオチドの様々な変異体を見出し、我々は、それは配列番号1配列のポリヌクレオチドのスプライス変異体であると見出した。
【0023】
他の局面において本発明は、
−配列番号5、
−配列番号6、
−配列番号7、
−配列番号8、または
−配列番号9
配列の単離されたポリヌクレオチドのような、配列番号1配列のポリヌクレオチドのスプライス変異体である、単離されたポリヌクレオチドを提供する。
【0024】
単離されたポリヌクレオチドとは、該ポリヌクレオチドがその天然の環境から単離されていることを意味する。
【0025】
我々は、配列番号1配列の遺伝子またはポリヌクレオチドが、セラミドキナーゼ様タンパク質をコード化するためのオープンリーディングフレーム(ORF)を提供すること、たとえば配列番号1配列のポリヌクレオチドのスプライス変異体がかかるタンパク質の一部をコード化することを見出した。我々はさらに、本発明に記載のセラミドキナーゼ様タンパク質がセラミドキナーゼの機能を有することを推定した。
【0026】
他の局面において本発明は、
−配列番号1、
−配列番号5、
−配列番号6、
−配列番号7、
−配列番号8、または
−配列番号9
配列のポリヌクレオチドによってコード化されるセラミドキナーゼ様タンパク質、たとえば、それぞれが配列番号1配列のポリヌクレオチドによってコード化されるセラミドキナーゼ様タンパク質の一部である、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8および配列番号9のポリヌクレオチドによってコード化されるセラミドキナーゼ様タンパク質を提供する。
【0027】
我々は、
−配列番号1配列のポリヌクレオチドが配列番号10配列のポリペプチドをコード化する、
−配列番号5配列のポリヌクレオチドが配列番号11配列のポリペプチドをコード化する、
−配列番号6配列のポリヌクレオチドが配列番号12配列のポリペプチドをコード化する、
−配列番号7配列のポリヌクレオチドが配列番号13配列のポリペプチドをコード化する、
−配列番号8配列のポリヌクレオチドが配列番号14配列のポリペプチドをコード化する、および
−配列番号9配列のポリヌクレオチドが配列番号15配列のポリペプチドをコード化する
ことを見出した。
【0028】
他の局面において本発明は、
−配列番号10、
−配列番号11、
−配列番号12、
−配列番号13、
−配列番号14、または
−配列番号15
配列の単離されたポリペプチドを提供する。
【0029】
本発明のポリヌクレオチドは、本明細書中で「本発明(に記載)の遺伝子」と表す。セラミド自体またはセラミドの代謝物をリン酸化することができる、本発明の遺伝子によってコード化されるセラミドキナーゼ様タンパク質は、本明細書中で「本発明(に記載)のセラミドキナーゼ様タンパク質」と表す。
【0030】
本発明の遺伝子は、配列番号1の核酸配列、およびたとえばその対立遺伝子変異体、ならびにそれらの相補配列;およびたとえば、本発明の遺伝子の核酸配列とたとえばストリンジェント条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドをたとえば含む、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8または配列番号9配列のポリヌクレオチドのような、そのスプライス変異体を含む。たとえば、本発明の遺伝子のヌクレオチド配列は、たとえば遺伝子コードの冗長(縮重)の結果として、本発明の遺伝子の配列とは異なるが、また、たとえば同じ生物学的活性を有する本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質、たとえばその一部をコード化するか、またはたとえば、少なくとも80%、たとえば80%から100%、たとえば90%、たとえば95%、たとえば97%たとえば99%または100%の同一性を有するアミノ酸配列を有する、本発明のアミノ酸のセラミドキナーゼ様タンパク質をコード化する;該同一性は、n=x−(x.y)(ここで、nはアミノ酸変化の数であり、xは該対応するアミノ酸配列のアミノ酸の全数であり、そしてyは100で割ったパーセント同一性である)により計算され、かつ同じ生物学的活性を有する;本発明の遺伝子の対立遺伝子変異体またはスプライス変異体で生産された本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質を含む。
【0031】
「同一性」は、ヌクレオチド配列またはアミノ酸配列の同一性の指標であり、そしてたとえば常套の方法による技術によって、たとえば商業的に入手可能なたとえばコンピュータープログラムによって、計算され得る。「ストリンジェント条件」は、本発明の遺伝子のヌクレオチド配列とハイブリダイズする対応するポリヌクレオチドとの間に、少なくとも80%、たとえば90%、たとえば95%、97%または99%の同一性が存在するときのみ、ハイブリダイゼーションが起こるであろうことを含む。
【0032】
本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質は、本発明の、たとえば配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14または配列番号15配列のポリペプチドのような、セラミドキナーゼ様タンパク質の一部を含む、たとえば配列番号10の遺伝子によってコード化されるアミノ酸配列を有する、および、本発明のポリペプチドのアミノ酸配列と、少なくとも80%の同一性を有するアミノ酸配列を有するポリペプチドを含む、ポリペプチドを含む。
【0033】
本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質は、「成熟」ポリペプチドの形態であり得、またはより大きなポリペプチド、たとえば融合タンパク質の一部であり得;たとえば、それは、分泌またはリーダー配列、プロ配列、多ヒスチジン残基のような精製を補助する配列、または本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質のポリペプチドへの組み換え生産の間の安定性のための付加的配列を含む、付加的アミノ酸配列を含むのに有利であり得る。
【0034】
本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質はまた、本発明のポリヌクレオチドのスプライス変異体によってコード化されるような本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質のポリペプチドのポリペプチドフラグメントを含む。かかるポリペプチドフラグメントは、本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質のポリペプチドのアミノ酸配列の全部ではなく一部と、全体として同じであるアミノ酸配列を有するポリペプチドであることを意味する。かかるポリペプチドフラグメントは、「独立(free-standing)」であり得、またはかかるポリペプチドフラグメントが一部または領域、最も好ましくは単一連続領域として形成する、大きなポリペプチドの一部であり得る。最も好ましくは、かかるポリペプチドフラグメントが対応する本発明のセラミドキナーゼの生物学的活性を、少なくとも一部は保持している。
【0035】
本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質のポリペプチドはまた、本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質の定義されたポリペプチド(フラグメント)配列の変異体を含む。好ましい変異体は、保存的アミノ酸置換によって指示対象から変化しているもの、たとえば残基が生物学的機能において類似の特徴の他のものによって置換されている変異体である。
【0036】
「ポリヌクレオチド」は、他に記載がない限り、任意のポリリボヌクレオチドまたはポリデオキシリボヌクレオチドを含み、これは、未修飾RNAまたはDNAであり得、または修飾RNAまたはDNAであり得、1本鎖および2本鎖RNAならびに1本鎖および2本鎖領域の混合物であるRNAを制限なく含む。「ポリペプチド」は、他に記載がない限り、ペプチド結合によって互いに結合したアミノ酸を含む、任意のペプチドまたはタンパク質を含む。単離されたポリペプチドは、該ポリペプチドがその天然の環境から単離されていることを意味する。
【0037】
本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質を、常套の方法と同様に、たとえば本発明の遺伝子を含む脳細胞のmRNAに由来するcDNAライブラリーからの標準的クローニングを使用して、得ることができる。
【0038】
本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質をコード化するポリヌクレオチドを、脳cDNAライブラリーから得る。我々は、コンピューター内で(in silico)同定された全推定オープンリーディングフレーム(ORF)をカバーするようにプライマーを設計し、そしてORFを増幅するため、ポリメラーゼ連鎖反応に該プライマーを使用した。我々は、予期する大きさを有するフラグメントを得、そして我々は予期した配列を確認し、さらに我々が様々なスプライス変異体を検出することを可能にするクローニングおよびシークエンシングを行った。既知のセラミドキナーゼ(受託番号AB079066)との配列比較により、我々は、たとえば相同性の考慮により、本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質が、ジアシルグリセロールキナーゼドメイン含有酵素スーパーファミリーのセラミドキナーゼサブファミリーの新規メンバーであると結論づけた。
【0039】
本発明の遺伝子を、本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質の組み換え生産のために使用し得る。配列番号1のポリヌクレオチドは、成熟した本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質のための配列をコード化するため、オープンリーディングフレーム(ORF)を含み、そしてたとえば、所望により、他のコード配列、たとえばリーダーまたは分泌配列、プレ−またはプロ−またはプレプロ−タンパク質配列、または他の融合ペプチド部分をコード化するものを含み得る。
【0040】
たとえば、本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質を含む縮合ポリペプチドの精製を容易にし得るマーカー配列を、コード化することができる。該マーカー配列は、適当なマーカー配列、たとえば常套のマーカー配列、たとえばpQEベクター(Qiagen, Inc.)において提供され、Gentz et al, Proc Natl Acad Sci USA (1989)86:821-824に記載されているヘキサヒスチジンペプチド、またはHAタグを含み得る。本発明に記載の任意のポリヌクレオチドはまた、非コード5’および3’配列(たとえば配列番号4配列のポリヌクレオチド)、たとえば転写、非転写配列、スプライスおよびポリアデニル化シグナル、リボソーム結合部位およびmRNAを安定化する配列を含み得る。
【0041】
本発明のポリヌクレオチドは、本発明のポリペプチドを発現することを意図した宿主細胞を、遺伝子操作(形質転換、形質移入)するために使用し得るベクターへと、導入し得る。
【0042】
他の局面において本発明は、本発明のポリヌクレオチドを含んでなるベクターを提供する。
【0043】
本発明の遺伝子を含むベクターを、適当に、たとえば常套の方法にしたがって、生産することができる。適当なベクターを、適当に、たとえば常套の方法にしたがって、得ることができる。本発明の遺伝子を含むベクターは、たとえば適合性の宿主細胞のような宿主細胞において、組み換え的に本発明の遺伝子によってコード化される本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質を生産することができる発現系を得るのに有用であり得る。たとえば、本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質の組み換え生産のために、宿主細胞を、宿主細胞へと本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質を発現するための発現系、またはたとえばその一部を導入するため、たとえば本発明の遺伝子を含むベクターの使用によって遺伝子操作することができる。無細胞翻訳系はまた、たとえば本発明に記載のポリヌクレオチドを含むDNA作成物に由来するRNAを使用して、たとえば常套の方法と同様に、本発明の遺伝子を生産するために使用することができる。
【0044】
他の局面において本発明は、該発現系またはその一部が適合性の宿主細胞中に存在するとき、該発現系またはその一部が該本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質を生産することができる、たとえば予め単離された、本発明のポリヌクレオチド、たとえばDNAまたはRNAを含む発現系を提供する。
【0045】
他の局面において本発明は;
−本発明に記載の発現系を含んでなる宿主細胞;
−本発明に記載のセラミドキナーゼ様タンパク質を生産する方法であって、本発明に記載の発現系を含む単離された宿主細胞を本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質の生産に十分な条件下で培地中で培養すること、および該培地から本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質を回収、たとえば単離することを含んでなる方法;
−本発明に記載のセラミドキナーゼ様タンパク質を生産する組み換え宿主細胞の生産方法であって、宿主細胞が適当な培養条件下で本発明に記載のセラミドキナーゼ様タンパク質を生産するように、本発明に記載の発現系で宿主細胞を形質導入または形質移入することを含んでなる方法;ならびに
−宿主細胞が適当な培養条件下で本発明に記載のセラミドキナーゼ様タンパク質を生産するように、本発明に記載の発現系で宿主細胞を形質導入または形質移入することによって生産された組み換え宿主細胞
を提供する。
【0046】
宿主細胞へのポリヌクレオチドの導入は、適切に、たとえば常套の方法と同様に、たとえばDavis et al, BASIC METHODS IN MOLECULAR BIOLOGY (1986); Sambrook et al, MOLECULAR CLONING: A LABORATORY MANUAL, 2nd Ed., Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y. (1989)に記載のように、たとえばリン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE−デキストラン介在トランスフェクション、ベクター導入(transvection)、マイクロインジェクション、陽イオン脂質介在トランスフェクション、エレクトロポレーション、形質伝達、スクレイプローディング(scrape loading)、バリスティック・イントロダクション(ballistic introduction)または感染により、なされ得る。宿主細胞は容易に見出され得る。適当な宿主細胞の例は、たとえば、連鎖球菌(streptococci)、ブドウ球菌(staphylococci)、大腸菌(E. coli)、ストレプトマイセス属(Streptomyces)および枯草菌(Bacillus subtilis)細胞のような細菌細胞;酵母細胞およびコウジカビ属(Aspergillus)細胞のような真菌細胞;ショウジョウバエ(Drosophila)S2およびシロイチモンジョトウ(Spodoptera)Sf9細胞のような昆虫細胞;CHO、COS、HeLa、C127、CCL39、3T3、BHK、HEK293およびBowes黒色腫細胞のような単離された動物細胞;ならびに植物細胞を含む。
【0047】
適当な発現系は、たとえば染色体性、エピソーム性およびウイルス由来系、たとえば細菌性プラスミド、バクテリオファージ、トランスポゾン、イーストエピソーム、挿入因子、イースト染色体因子、ならびにバキュロウイルス、SV40のようなパポバウイルス、ワクチンウイルス、アデノウイルス、禽ジフテリア(fowl pox)ウイルス、仮性狂犬病(pseudorabies)ウイルスおよびレトロウイルスのようなウイルスに由来するベクター、ならびにそれらの組合せに由来するベクター、たとえばプラスミドおよびバクテリオファージ遺伝因子、たとえばコスミドおよびファージミドに由来するものを含む。発現系は、発現を制御ならびに発生させる調節領域を含み得る。一般的に、宿主においてポリペプチドを生産させるために維持、繁殖または発現させるのに適した任意の系またはベクターを使用し得る。適当なヌクレオチド配列を、適当に、たとえば常套の方法と同様に、たとえばSambrook et al, MOLECULAR CLONING A LABORATORY MANUAL (supra)に記載のとおりに、発現系へと挿入し得る。
【0048】
本発明に記載のセラミドキナーゼ様タンパク質を、組み換えT細胞培養物から適当に、たとえば常套の方法と同様に、たとえば界面活性剤抽出、超遠心分離、硫酸アンモニウムまたはエタノール沈殿、酸抽出、陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー、レクチンクロマトグラフィー、たとえば高速液体クロマトグラフィーを含む方法で、回収(単離)し得る。本発明に記載のセラミドキナーゼ様タンパク質が単離およびまたは精製の間に変性するとき、活性コンホメーションの再生、たとえば変性ポリペプチドの再折りたたみが、適当に、たとえば常套の方法と同様に行われ得る。
【0049】
本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質は、いくつかの局面において、様々な疾患、たとえば神経性障害、炎症性障害、たとえば乾癬、HIV感染、たとえばインシュリン耐性が引き金となって起こる2型糖尿病、肥満、敗血症、アテローム性動脈硬化症、がん、およびたとえば網膜色素変性症を含む疾患に対する医薬的標的を提供する。たとえば、セラミドキナーゼの活性化により、かかる疾患が処置され得ることは合理的である。処置は、処置および予防を含む。セラミドキナーゼはまた、試料においてセラミドの量を検出および/または定量するための方法において有用であり得る。本発明の遺伝子のスプライス変異体は、全長セラミドキナーゼ様タンパク質のスクリーニングに、およびたとえば診断用試薬として有用であり得る。配列番号6において報告されたもののような、スプライス変異体は、酵素ドメインを有するが、基質特異的または細胞内局在の基礎をなす制御領域が存在し得るC末端が失われた欠失酵素を生産するであろう。あるいは、本発明のヌクレオチドのかかるより短い形態は、アッセイ開発により好適であり得る。たとえば配列番号7のスプライス変異体は、より短いであろうし、キナーゼ活性が欠け得、そして優性ネガティブ変異体として作用することができた。
【0050】
たとえば、本発明の遺伝子(スプライス変異体のようなフラグメント)または本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質(フラグメント)を、研究試薬として、ならびに動物およびヒトの疾患の処置および診断の発見用ツールとして使用し得る。
【0051】
他の局面において本発明は、診断用試薬としての本発明のポリヌクレオチド、ポリペプチドまたは抗体の使用を提供する。
【0052】
機能障害と関係する本発明の遺伝子の変異形態の検出は、たとえば診断アッセイにおいて、対応する遺伝子またはその変異形の発現の減少、過剰発現または変化した発現の結果である、疾患または疾患に対する感受性の診断に加え得るかまたは診断を定義し得る、診断ツールを提供するであろう。対応する遺伝子において変異を有する個体は、DNAレベルで、たとえば常套の方法と同様に検出され得る。これは、たとえば付加的エキソンに隣接する繰り返しDNA配列(付随DNA)の2つの伸長を有する、配列番号6のスプライス変異体によって説明され得る。
【0053】
診断用核酸を、対象の細胞、たとえば血液、尿、唾液、組織生検または剖検材料から得ることができる。該ゲノムDNAを、直接検出のために使用することができ、あるいは、分析の前にPCRまたは他の増幅技術を使用して酵素的に増幅することができる。RNAまたはcDNAをまた、同様に分析において使用することができる。欠失および挿入を、正常遺伝子型との比較において増幅産物の大きさの変化によって検出することができる。点変異は、増幅DNAが本発明の標識遺伝子ヌクレオチド配列とハイブリダイズすることによって同定され得る。好ましくは、マッチした配列をRNase分解によってもしくは融解温度の差によってミスマッチ2本鎖と区別し得る。DNA配列差はまた、分解剤を含むまたは含まないゲル中でのDNAフラグメントの電気泳動移動度の変化によって、またはたとえば Myers et al, Science (1985) 230:1242に記載のとおりに直接DNAシーケンシングすることによって、検出し得る。特定の位置における配列の変化はまた、ヌクレアーゼ保護アッセイ、たとえばRNaseおよびS1保護、またはたとえばCotton et al, Proc Natl Acad Sci USA (1985) 85: 4397-4401に記載の化学的切断法によって、明らかとなり得る。本発明の遺伝子ヌクレオチド配列を含むオリゴヌクレオチドプローブのアレイまたはそのフラグメントを、たとえば遺伝子変異の効果的なスクリーニングを行うために構築し得る。たとえば、アレイ技術法を、たとえばM. Chee et al, Science, Vol 274, pp 610-613,1996に記載の、遺伝子発現、遺伝子結合、および遺伝的変異性を含む分子遺伝学における様々な問題を解決するために使用し得る。
【0054】
診断アッセイは、たとえば炎症性障害、たとえば慢性関節炎、乾癬を含む、たとえば神経性障害、HIV−感染、インシュリン耐性が引き金となって起こる2型糖尿病、肥満、敗血症、アテローム性動脈硬化症(artheroscleorosis)、がんを含む、およびたとえば網膜色素変性症を含む、セラミドキナーゼ様タンパク質の作用が介在する疾患を診断するかまたは感受性を決定するための方法を提供する。
【0055】
かかる疾患を、たとえば常套の方法と同様に、たとえば、
−本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質、
−セラミド−1−リン酸のようなかかるセラミドキナーゼ様タンパク質の2次代謝物、または関連脂質代謝物−リン酸
−本発明の、遺伝子mRNA
の異常に上昇または減少したレベルを対象由来の試料から測定することを含む方法によって、診断し得る。
【0056】
上昇したまたは減少した発現レベルは、RNAレベルで、たとえばポリヌクレオチドの定量のための常套の方法と同様に、たとえばPCR、RT−PCR、RNase保護、ノーザンブロッティングおよび他のハイブリダイゼーション法を含む方法で、決定され得る。本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質のようなタンパク質のレベルを決定するために、または宿主に由来する試料におけるかかるセラミドキナーゼ様タンパク質の2次代謝物を測定するために使用し得るアッセイ技術は、適当に、たとえば常套の方法と同様に、行い得る。かかるアッセイ技術は、ラジオイムノアッセイ、競合的結合アッセイ、ウェスタンブロット分析、ELISA、およびたとえば蛍光法、質量分析、クロマトグラフィーを含む、2次代謝物、たとえばセラミド−1−リン酸の量を検出するための方法を含む。
【0057】
他の局面において本発明は、たとえば炎症性障害、たとえば慢性関節炎、乾癬を含む、たとえば神経性障害、HIV−感染、インシュリン耐性が引き金となって起こる2型糖尿病、肥満、敗血症、アテローム性動脈硬化症(artheroscleorosis)、がんを含む、およびたとえば網膜色素変性症を含む、疾患または疾患に対する感受性の診断キットであって、主な要素として;
a)たとえばその対立遺伝子変異体またはそのフラグメントを含む、本発明の遺伝子(ポリヌクレオチド);またはそのスプライス変異体、または
b)(a)のものと相補的なヌクレオチド配列、または
c)本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質、または
d)本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質に対する抗体
を含んでなる診断キット、
たとえば(a)、(b)、(c)または(d)が実質的要素を構成し得て、たとえば
−試料の適当な環境、
−試験される試料においてa)、b)、c)またはd)のいずれかの効果を測定するための適当な方法
を含む、任意のかかるキット
を提供する。
【0058】
本発明の遺伝子はまた、染色体同定のために有用であり得る。該配列は特異的に標的化され、そして特定の位置で個々のヒト染色体にハイブリダイズできる。本発明に記載の染色体への対応する配列のマッピングは、それらの配列と遺伝子関連疾患を関係づける重要な最初のステップである。一度配列が正確な染色体の位置にマッピングされると、染色体上の配列の物理的な位置を遺伝子マップデータと相関させ得る。関連するデータはたとえばV. McKusick, Mendelian Inheritance in Man (Johns Hopkins University Welch Medical Libraryを通じてオンラインで入手可能)にたとえば開示されている。遺伝子と、同じ染色体領域にマッピングされた疾患の間の関係は、連鎖解析(物理的に隣接する遺伝子の共同遺伝)によって同定され得る。罹患したおよび罹患しなかった個体の間のcDNAまたは遺伝子における差も決定することができる。罹患した個体の一部または全てに変異が観察されるが、正常個体のいずれにも観察されないとき、該変異は該疾患の原因因子である可能性がある。
【0059】
本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質、またはそのフラグメント、または本発明のポリペプチドを発現する細胞はまた、本発明のセラミドキナーゼポリペプチドについて免疫特異的な抗体を生産するための免疫原として使用され得る。「免疫特異的」との用語は、該抗体が、他の関連ポリペプチドへのそれらの親和性よりも該ポリペプチドに実質的により大きな親和性を有することを意味する。かかるポリペプチドに対して発生する抗体は、たとえば該ポリペプチドまたはエピトープ担持フラグメントアナログまたは細胞を動物に、好ましくはヒト以外に、ルーチンプロトコルを使用して投与することによって得られ得る。モノクローナル抗体の製造のために、たとえば連続細胞株培養によって生産される抗体を提供する適当な技術は、たとえばハイブリドーマ技術(Kohler, G. and Milstein, C., Nature (1975) 256:495-497)、トリオーマ技術、ヒトB細胞ハイブリドーマ技術(Kozbor et al, Immunology Today (1983) 4:72)およびEBV−ハイブリドーマ技術(Cole et al, MONOCLONAL ANTIBODIES AND CANCER THERAPY, pp. 77-96, Alan R. Liss, Inc., 1985)を含む技術を使用し得る。1本鎖抗体の生産のための技術(たとえば U.S. Pat. No. 4,946,778)はまた、本発明に記載のポリペプチドに対する1本鎖抗体を生産するために採用され得る。また、トランスジェニックマウス、または他の哺乳類を含む他の生物は、ヒト化抗体を発現させるために使用され得る。上記抗体は、たとえば本発明に記載のポリペプチドを発現するクローンの単離または同定において、またはアフィニティークロマトグラフィーによる本発明に記載のポリペプチド(フラグメント)の精製のために、使用され得る。
【0060】
他の局面において本発明は、本発明のセラミドキナーゼ様ポリペプチドに対する抗体を提供する。
【0061】
本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質は、たとえば上記のような多くの病因を含む多くの生物学的機能に関与し得る。したがって、
−たとえば2次代謝物を生産するための本発明のセラミドキナーゼ、
−セラミドキナーゼ発現を刺激するための本発明の遺伝子の発現
を刺激する(アゴニスト)かまたは、
−たとえば2次代謝物の生産を減少または阻害するための本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質の活性
−本発明の遺伝子の発現
を減少または阻害する(アンタゴニスト)
化合物/薬剤を見出すことが望まれる。
【0062】
したがって、本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質またはたとえばColigan et al, Current Protocols in Immunology 1(2):Chapter 5 (1991)に記載のその機能的模倣物は、アゴニストまたはアンタゴニストの本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質のポリペプチドのレセプター部分への、たとえば細胞、無細胞調製物、化学ライブラリーおよび天然産物混合物中で、たとえばスクリーニングアッセイ中での結合を評価するために使用され得る。
かかるアゴニストおよびアンタゴニストを、疾患、たとえば炎症性障害、たとえば慢性関節炎、乾癬を含む、たとえば神経性障害、HIV−感染、インシュリン耐性が引き金となって起こる2型糖尿病、肥満、敗血症、アテローム性動脈硬化症(artheroscleorosis)、がんを含む、およびたとえば網膜色素変性症の処置において使用し得る。
【0063】
スクリーニング方法は、セラミドキナーゼが発現される適当な細胞の生産を含み得る。適当な細胞は、たとえば哺乳類、酵母、ショウジョウバエ由来の細胞を含む。本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質を発現する細胞(または発現キナーゼを含む細胞膜)は、結合、または機能的応答の刺激もしくは阻害を観察するために、候補化合物と接触させ得る。
【0064】
スクリーニングアッセイは候補化合物の結合を試験するために使用され得、ここで、該レセプターを有する細胞への接着は、候補化合物と直接または間接に関係する標識の手段により、または標識された競合物質との競合を含むアッセイにおいて検出され得る。活性化の阻害剤は、既知のアゴニストの存在下において、および不存在下において、アッセイされ得る。スクリーニングアッセイは、混合物を形成するために候補化合物と本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質を含む溶液を混合するステップ、混合物における該セラミドキナーゼ様タンパク質の活性を測定するステップ、および混合物の活性を標準の活性と比較するステップを含み得る。本発明の遺伝子(cDNA)、本発明に記載のセラミドキナーゼ様タンパク質のポリペプチドおよび本発明のかかるポリペプチドに対する抗体はまた、候補化合物の、細胞中の該遺伝子(mRNA)および該ポリペプチドの生産における効果を検出するためのスクリーニングアッセイを提供するために使用され得る。たとえばELISAは、該ポリペプチドの細胞関連レベルを決定するために、たとえば常套の方法にしたがってモノクローナルまたはポリクローナル抗体を使用して構成され得、そしてELISAは、該ポリペプチドの生産または活性を上昇または阻害し得る薬剤(アゴニストまたはアンタゴニスト)を好適に操作された細胞または組織から発見するために使用され得る。スクリーニングのためのアッセイは、たとえば常套の方法にしたがって行われ得る。
【0065】
可能性のある本発明の遺伝子のアゴニスト(アンタゴニスト)の例は、抗体、またはある場合において、オリゴヌクレオチドまたは該遺伝子のリガンド(該遺伝子のポリペプチドと結合したアゴニスト(アンタゴニスト))と密接に関係したタンパク質、たとえば該リガンドのフラグメント、または本発明の遺伝子産物と結合するが応答を誘導しない小分子、または該レセプターの活性が阻害されるような本発明の遺伝子の変異形態の産物を含む。
【0066】
可能性のある本発明に記載のアゴニスト(アンタゴニスト)の例は、たとえばオリゴヌクレオチド、ポリペプチド、タンパク質、抗体、模倣物、小分子、たとえば低分子量化合物(LMW’s)を含む、本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質のポリペプチドと結合する化合物を含む。
【0067】
したがって他の局面において、本発明は、セラミドキナーゼ様タンパク質のポリペプチドのアゴニストまたはアンタゴニストを同定するためのスクリーニングアッセイを提供し、このアッセイは、主な要素として
a)本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質のポリペプチド、または
b)ポリペプチドa)を発現する組み換え細胞、または
c)a)に記載のポリペプチドを発現する細胞膜、または
d)ポリペプチドa)に対する抗体;
およびたとえば候補化合物と接触させるための手段;
およびたとえば候補化合物のa)、b)、c)またはd)のいずれかに対する効果を測定するための手段、たとえば候補化合物の存在下および不存在下におけるa)、b)、c)またはd)のいずれかの活性の比較によって;
たとえば、候補化合物の存在下で、ポリペプチドa)の生産およびまたは生物学的活性に減少または増加が存在するかどうかを決定するための手段;
を含み、
【0068】
そして他の局面において、
本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質の生産および/または生物学的活性を上昇または減少させる、たとえばリガンド、レセプター、抗体またはLMW’sを含む、アゴニストまたはアンタゴニストを同定する方法であって、
A)
a)本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質のポリペプチド、または
b)ポリペプチドa)を発現する組み換え細胞、または
c)ポリペプチドa)を発現する細胞膜、または
d)ポリペプチドa)に対する抗体
を、候補化合物と接触させること、
B)a)、b)、c)またはd)のいずれかにおける候補化合物の効果を測定すること;
たとえば候補化合物の存在下および不存在下におけるa)、b)、c)またはd)のいずれかの活性の比較によって、
たとえば、候補化合物の存在下で、ポリペプチドa)の生産およびまたは生物学的活性に減少または増加が存在するかどうかを決定すること;
C)ステップB)で測定されたアゴニストまたはアンタゴニストを選択すること、
たとえば、アゴニスト/アンタゴニスト効果がステップB)で明確に測定された適当な候補化合物を選択すること
を含む方法
を提供する。
【0069】
任意のかかるスクリーニングアッセイにおいて、a)、b)、c)またはd)が実質的な要素を構成し得ることは、理解されるであろう。候補化合物は、a)、b)、c)またはd)のいずれかに対する効果は未知であるが、期待され得る化合物(ライブラリー)を含み得る。化合物(ライブラリー)は、上記で本発明に記載のポリペプチドに対するアゴニスト(アンタゴニスト)として列記された化合物を含む。アゴニスト(アンタゴニスト)は、上記のa)、b)、c)またはd)のいずれかに対する効果がスクリーニングアッセイにおいて、またはアゴニスト(アンタゴニスト)を同定する方法において見出された候補化合物である。アゴニスト(アンタゴニスト)は本発明に記載のポリペプチドの生産およびまたは生物学的活性を減少または上昇させ得る。
【0070】
他の局面において本発明は、該アゴニストまたはアンタゴニストが本発明のアゴニストまたはアンタゴニストを同定する方法によって提供できることを特徴とする、本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質のポリペプチドのアゴニストまたはアンタゴニスト、好ましくはアンタゴニストを提供する。
【0071】
本発明に記載のポリペプチドのアゴニスト(アンタゴニスト)を、疾患、たとえば炎症性障害、たとえば慢性関節炎、乾癬を含む、たとえば神経性障害、HIV−感染、インシュリン耐性が引き金となって起こる2型糖尿病、肥満、敗血症、アテローム性動脈硬化症(artheroscleorosis)、がんを含む、およびたとえば網膜色素変性症の処置において使用し得る。したがって、本発明に記載のポリペプチドのアゴニスト(アンタゴニスト)は、医薬として有用であり得る。
【0072】
他の局面において本発明は、たとえば疾患、たとえば炎症性障害、たとえば慢性関節炎、乾癬を含む、たとえば神経性障害、HIV−感染、インシュリン耐性が引き金となって起こる2型糖尿病、肥満、敗血症、アテローム性動脈硬化症(artheroscleorosis)、がんを含む、およびたとえば網膜色素変性症の処置において医薬として使用するための、本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質のポリペプチドのアゴニストまたはアンタゴニスト、
ならびに他の局面において、
たとえば本発明のアゴニストまたはアンタゴニストが好適である疾患の処置のための、医薬として使用するための、本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質可溶形態
を提供する。
【0073】
本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質のアゴニストまたはアンタゴニストを、医薬組成物の形態で投与することができる。
【0074】
他の局面において本発明は、
−該アンタゴニストまたはアゴニストが本発明のアゴニストまたはアンタゴニストを同定する方法によって提供できることを特徴とする、有効成分としての本発明のアゴニストまたはアンタゴニストを、薬学的に許容される賦形剤と組合せて含む医薬組成物;
−本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質の可溶形を有効成分として、薬学的に許容される賦形剤と組合せて含む医薬組成物
を提供する。
【0075】
かかる医薬組成物を、適当に、常套の方法に、たとえばしたがって、たとえば準じて、たとえばステップA)、B)およびC)の方法によって得られたアゴニスト(アンタゴニスト)を賦形剤と混合することにより、およびたとえばさらに得られた混合物を適当な投与形の医薬組成物を得るために処理することにより、生産することができる。
【0076】
さらなる局面において本発明は、かかる処置を必要とする対象に、セラミドキナーゼ様タンパク質が介在する異常な状態を処置する方法、
たとえば炎症性障害、たとえば慢性関節炎、乾癬、たとえば神経性障害、HIV−感染、インシュリン耐性が引き金となって起こる2型糖尿病、肥満、敗血症、アテローム性動脈硬化症(artheroscleorosis)、がんを含む、およびたとえば網膜色素変性症の処置方法であって、上記ステップA)、B)およびC)の方法によって提供され得る本発明のアゴニストまたはアンタゴニストの治療上有効量を、たとえば薬学的に許容される賦形剤と組合せて投与することを含んでなる方法;
またはたとえば薬学的に許容される賦形剤と組合せて、たとえば医薬組成物の形態で、たとえば、本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質の可溶形態の治療上有効量を投与することを含んでなる方法;
を提供する。
【0077】
本発明の医薬組成物を、任意の常套の経路、たとえば経鼻、頬側、直腸、経口を含む、たとえば経腸投与;たとえば静脈内、筋肉内、皮下を含む、非経腸投与;またはたとえば皮膚上、鼻腔内、気管内を含む、局所的投与によって、たとえば被覆または非被覆錠剤、カプセル剤、(注射可能な)溶液、固溶体、懸濁液、分散液、固体分散液の形態で;たとえばアンプル、バイアルの形態で、クリーム、ゲル、ペースト、吸入粉末、泡、チンキ、リップスティック、ドロップ、スプレーの形態で、または座薬の形態で、投与し得る。
【0078】
本発明の医薬組成物の好ましい全身投与の形態は、注射、典型的には静脈内注射を含む。皮下、筋肉内、または腹腔内のような他の注射経路を使用することができる。全身投与の他の手段は、たとえば胆汁塩またはフシジン酸または他の界面活性剤のような浸透剤を使用した経粘膜および経皮投与を含む。さらに、経腸またはカプセル化製剤に適当に製剤したときは、経口投与も可能であり得る。本発明に記載の組成物の投与はまた、局所および/または局部であり得る。
【0079】
かかる処置のために、適当な投与量は、もちろん、たとえば、使用される本発明の化合物の化学的性質および薬物動態データ、個々の宿主、投与の形態、処置される症状の性質および重さ、ならびに本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質のポリペプチドまたは本発明のアゴニスト(アンタゴニスト)のどちらが有効成分として使用されるかに依存して変化するであろう。しかし、一般的に、大型の哺乳類、たとえばヒトにおいて満足のいく結果のために、必要な日投与量は、約0.1mgから約1500mg(約10μg/体重kgから20mg/体重kg)の範囲である。しかし、必要な投与量の変化は、利用できる化合物の多様性および様々な投与経路における有効性の違いの観点から予期され得る。たとえば、経口投与は、静脈内注射による投与量よりも高い投与量が要求されることが予期されるであろう。これらの投与レベルにおける変化は、適当に、たとえば最適化のための標準的経験的慣例によって調整され得る。
【0080】
処置において使用されるポリペプチドはまた、たとえばかかる処置を必要とする対象内で、たとえば上記のとおり、しばしば「遺伝子治療」と呼ばれる処置モダリティーにおいて、内生的に生産され得る。したがって、たとえば、対象由来の細胞をDNAまたはRNAのようなポリヌクレオチドでエクスビボで操作し、たとえばレトロウイルスプラスミドベクターを使用することによって、本発明に記載のポリペプチドをコード化することができる。操作された細胞を、かかる処置を必要とする対象に導入することができる。
【0081】
以下の実施例において、全ての温度は摂氏度であり、未補正である。
使用した略語
PCR ポリメラーゼ連鎖反応
ORF オープンリーディングフレーム
【実施例】
【0082】
実施例1
ヒトセラミドキナーゼと相同性を有するcDNAクローンについての調査は、NCBIデータベースの2つのクローン、BC020465およびXM_087153からの部分的な情報に基づく。それらのアセンブリは、セラミドキナーゼ様タンパク質をコードするための推定ORFが検出されるポリヌクレオチドを生産できることを予期させる。該配列は、ヒト染色体2から十分に回収される。
【0083】
実施例2
相同性
配列相同性は、BLASTアルゴリズムおよびGAP GCGソフトウェアを使用して調査される。本明細書中に記載のORFが、セラミドキナーゼとヌクレオチドレベルで45.662%相同性、およびアミノ酸レベルで33.871%類似性(24.798%相同性)を有することを決定した(受託番号AB079066、およびJ Biol Chem, 2002, vol 277, 23294-300参照)。セラミドキナーゼのように、本発明のORF(遺伝子)の推定アミノ酸配列は、DAGK様ドメインを示す。興味深いことに、様々な種のセラミドキナーゼにおいて十分保存されており、スフィンゴシンキナーゼコンセンサス配列において見出されないタンパク質配列の伸長はまた、本発明のORFから推測されるタンパク質配列において存在する。したがって、本発明のORFによってコード化されるタンパク質が「セラミドキナーゼ様タンパク質」であることが、合理的に予期される。
BLAST調査はまた、本発明のORFがラットおよびマウスにおけるオルトログを有する可能性を示す。
【0084】
実施例3
クローニング
以下のオリゴヌクレオチドはORFを増幅するために設計されている:
5’ccagcctgcgactccgccatgccc3’および5’ttactttggaatcatttcttccatgcttcctcc3’。
25μlのPCR反応を、2.5μlヒト脳cDNA(Marathon brain cDNA library, Clontech)、400mMの上記オリゴヌクレオチドのそれぞれ、Advantage2PCRポリメラーゼ(Clontech)で、以下の増幅パラメーター:
94°にて5分、94°にて30秒を5サイクル、65°にて30秒、68°にて3分30秒、94°にて30秒を25サイクル、58°にて30秒、68°にて3分30秒、次いで最終伸長ステップとして68°にて5分
を使用して行う。これは、MJ PTC−200熱循環器で実現する。結果を1%アガロースゲル(SeaPlaque GTG agarose, Cambrex)で分析する。3つの分離したバンドが、1.6−2.4kb範囲に観察される。それらを切り出し、それらのDNA内容物を抽出する(MinEluteゲル抽出キット, Qiagen)。DNAを、A付加後(A-addition kit, Qiagen)直接pCR4−TOPO(Invitrogen)においてクローニングするか、またはCACC配列をDNAフラグメントの5’末端で付加するよう設計された後のPCRの後にpENTR/SD/D−TOPO(Invitrogen)においてクローニングする。この付加的PCRを以下のプライマー:
5’caccatgccctggaggaggcgcagg3’および5’ttactttggaatcatttcttccatgcttcctcc3’
で、次のサイクルパラメーター:
94°にて2分、5回:94°にて10秒、72°にて4分、5回:94°にて10秒、69°にて4分、23回:94°にて10秒、67°にて4分、次いで最終伸長ステップとして5分、72°
にしたがって行う。増幅DNAを1%アガロースゲルで回収し、さらに上記のとおりに精製する。
【0085】
TOPOクローニング反応を製造業者(Invitrogen)の指示書にしたがって行う。2μlの各TOPO反応混合物を使用して、製造業者(Invitrogen)の指示書にしたがって50μlのTOP10大腸菌を形質転換する。組み換えクローンをLB+カナマイシンで選択する。プラスミドをQiagenのミニプレップ法にしたがって製造する。
【0086】
実施例4
発現
発現調査を、ヒトRAPID−SCAN Gene Expression panel (OriGene)および以下のオリゴヌクレオチド;
5’acattgcacattataatggggcatgtacagctggtcg3’および5’gttactttggaatcatttcttccatgcttcctcc3’を、上記PCRプログラム2番で使用したPCRによって行う。発現は組織特異性であることが判明し、副腎、腎臓、睾丸および肺では強い量の、胎児肝臓、胎児脳、脳、脾臓、前立腺、骨髄および胃では中程度の量の、筋肉、甲状腺、膵臓およびPBLでは少量の、ならびに皮膚、小腸、心臓、結腸、胎盤、唾液、卵巣および子宮では検出されないレベルである。他のPCRベース実験は、セラミドキナーゼ様mRNAはまた気管および脊髄において発現されることを見出した。タグ化融合タンパク質のインビトロ翻訳後の放射線標識ポリペプチドの検出は、ウェスタンブロットによって行い得る。
【0087】
実施例5
細胞内分画
C末端フラグタグを有するセラミドキナーゼ様タンパク質の発現後の細胞分画において、該タンパク質を細胞質ゾルから、ならびに細胞膜周辺分画で、また、Triton X−100不溶性物質として回収することができる。
【0088】
実施例6
細胞内局在化
COS−1細胞において発現されたGFPタグ化組み換えタンパク質を使用して、該セラミドキナーゼ様タンパク質は細胞質および核内で見出され、とりわけそれは核小体へと局在化し得た。
【0089】
実施例7
COS−1細胞中の組み換え過剰発現タンパク質を使用して、セラミドキナーゼ様タンパク質がリン酸分子を主にスレオニン残基に含むことを見出す。
【0090】
実施例8
様々な基質、たとえばジアシルグリセロール、スフィンゴシン、C2−、C6−、C8−、C16−、C18−セラミドのアッセイは、セラミドキナーゼ様タンパク質の活性を示さない。また、一時的にセラミドキナーゼ様タンパク質および32Pで標識したパルスを発現するCOS−1細胞内で、特異的リン脂質は検出することができない。おそらく、本発明のセラミドキナーゼ様タンパク質は、これに限るものではないがコファクターの補助のような活性を示すために、特定の条件が必要である可能性がある。
【0091】
配列表:
配列番号1のポリヌクレオチド
ATGCCCTGGAGGAGGCGCAGGAACCGGGTGAGTGCCCTGGAGGGCGGCCGGGAGGAAGAGGCGCCCCCGGAGGCTGCCGCTGTGCCTCCGGCGCTGTTAACGTCCCCGCAGCAGACGGAGGCGGCGGCCGAGCGGATTCTGCTCCGGGGCATCTTCGAGATCGGGAGGGACAGTTGTGACGTGGTGCTGAGCGAGCGAGCACTGCGGTGGCGGCCCATTCAGCCCGAGCGCCCGGCGGGTGATTCTAAGTATGACTTGCTATGTAAAGAAGAATTTATTGAACTCAAAGACATATTCTCTGTGAAACTGAAACGGCGTTGTTCTGTTAAACAGCAGAGAAGTGGTACTTTATTAGGTATCACACTCTTCATCTGCTTGAAAAAGGAACAAAATAAACTAAAGAATTCTACACTTGATCTTATTAATTTAAGTGAAGACCACTGTGACATATGGTTTAGACAGTTCAAGAAAATATTGGCAGGCTTTCCAAACAGACCGAAGTCATTAAAAATACTCCTTAACCCCCAAAGTCACAAAAAAGAAGCTACCCAGGTTTATTATGAGAAGGTTGAACCTCTGTTGAAGCTTGCAGGAATAAAAACTGATGTAACAATAATGGAATATGAAGGGCACGCTCTGTCACTGCTTAAGGAATGTGAACTCCAGGGATTTGATGGTGTTGTCTGTGTTGGTGGAGATGGATCTGCTAGCGAAGTAGCCCATGCTTTGCTTCTGAGAGCTCAGAAGAATGCTGGGATGGAAACAGACCGAATCCTGACTCCTGTCAGAGCACAGCTTCCACTTGGCTTAATACCAGCAGGATCTACCAATGTATTGGCACATTCTCTTCATGGAGTTCCTCATGTGATAACTGCAACATTGCACATTATAATGGGGCATGTACAGCTGGTCGACGTCTGCACCTTCAGCACCGCTGGCAAGCTTCTTCGCTTTGGGTTCTCAGCCATGTTTGGCTTTGGTGGAAGAACTTTGGCTCTGGCAGAAAAATATCGATGGATGTCCCCTAACCAACGGAGAGATTTTGCTGTTGTTAAGGCACTGGCAAAACTTAAGGCAGAAGACTGTGAAATATCATTTTTACCATTTAACAGCTCTGATGATGTGCAAGAAAGGAGGGCACAGGGATCTCCCAAATCTGACTGTAATGATCAATGGCAAATGATCCAGGGTCAGTTCTTGAATGTCAGCATTATGGCAATTCCTTGCCTGTGTTCAGTGGCACCTAGAGGCTTGGCACCTAATACCAGATTAAATAATGGAAGTATGGCTCTTATAATTGCCCGAAACACTTCTCGGCCAGAATTTATAAAACACCTGAAAAGATATGCCAGTGTAAAAAATCAGTTCAATTTTCCATTTGTTGAGACTTACACTGTTGAGGAAGTAAAAGTTCATCCAAGGAATAATACTGGTGGATATAATCCAGAGGAGGAGGAGGATGAAACTGCTTCAGAAAATTGTTTCCCTTGGAATGTAGATGGTGATTTAATGGAAGTTGCATCAGAGGTCCATATTAGATTGCATCCAAGACTTATCAGTCTTTATGGAGGAAGCATGGAAGAAATGATTCCAAAGTAA

配列番号2のポリヌクレオチド
CCAGCCTGCGACTCCGCC

配列番号3のポリヌクレオチド
CATGTAATTGTTTCTAAAAGAAATGTACAAACTAGAATTTTAATATAAAGAAATGTGGCCATGCTTTAAACCTGTGGTCCCCACCCTTTTTGGGACCAGTTTCATGGAAGACAATTTTTCTGTGGATGGGGGAATGGTTTCAGGATGAACTGTTCCACCTCAGATCATCGGGCATTAGATTCTCTTGAGGAACATGGCACTCTAGATCCCTCACATACCAGTTCACCATATGGTTCGCACTTCTATGAGAATCTAATGCTGCTGCTGATCTGACAGGGGGAGGAACTCAGTAATGCTCCATTGCTCTAACCTCCTGCTGTGTGGCCAAACGGATATCCTAATAGAAATTGATGTTACTAACAATTAGCCTCTAGGGCTTTAAAAGTCAAGATGAAATATCAAAGTCAAGATGAAATATCAATTCAAATTCTGTTTTTAGATATCAATTCAAATTCTTTTTTTTACAATGTGTTTATTGGACACACAAAAAAACTTTGCAACCATCATAATACATCAATATTTAACCTAGATAATTCTGAAATAATTTGGATTCTTTCATTTTCAGGATTTGAGCTCATCAATTATGTTAAATTTCCTATATTCTGTTACAAATATAATACAGATTTCATAAGTCTGCCTTGATTCACTGCTCCCTAATCCAGAGCAGTTAAATTTCAAAATCACATAGTTATATAGCCTACCTGCCAAAAAAGAATAACCCATCCCTGTCTTCTTAAAGTGGTAGGGTTTTAAAATTCATGATACAAGTAACAAAGTAAGTTGATAACAAATACTATTTTGAACTGGACAAAATCTAGCCCAATATGTAATTGTGTTCCCCTTGTATCTGAGAGGCCTGTGTTGGACAACCATAGTACTCTGCTTTCACTGTGCTCAAATAACCTGAAATATATAGTTGTTTCTGAGTAGTTCTGAGTAGGAAAGAACCAAATGTAAATTTCCTTAGAGACCATCCTGGAGAAGACAGTTCTAAATCGGGGCTTGATTTTTCATCTATGATCCTAGATGTTCTCCTGAAAGAATGACTAGCCTTTTTATAACGATACAAAGTTTTTTAAAAATACATAAATGTCATAAAGTTTATTCCTGTGTATACACACTCTGGGTTCAGGAGGTTTTGTGCTTACATTTCACTACTCAAATGCCTTCGCAAATTTCAGAACATTCCTCACCATCACTGCAGGCCTGTGAACAGATAACTTTCATCAATTAGGATGGCTGGCTAGTGGCAGGGACTTCATATAAAGAAATCTTTCCCAGAATTGTTTTTCCACATTGCCTTCTAATTTGATCACTCCCTATAACAGATGTTCAAAATTCGGCCACAGCTCTCTTATGAAGACAGAGTCAGATAAAATGATATTCTGCAATTATCTAGATCATAAGCATAAAATAAATATTACAAAAATGATTGTATTTAAAGAAATTTTTTAAAATCCAGAAAGTCATTTAAAATAGAACCTCATATAGTATGAACAAACTATAAAAATATTTTACATTTCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAGCGGCCGCTGAATTCTAGACCTGCCCGGGCGGCCGCTCGA

配列番号4のポリヌクレオチド
CCAGCCTGCGACTCCGCCATGCCCTGGAGGAGGCGCAGGAACCGGGTGAGTGCCCTGGAGGGCGGCCGGGAGGAAGAGGCGCCCCCGGAGGCTGCCGCTGTGCCTCCGGCGCTGTTAACGTCCCCGCAGCAGACGGAGGCGGCGGCCGAGCGGATTCTGCTCCGGGGCATCTTCGAGATCGGGAGGGACAGTTGTGACGTGGTGCTGAGCGAGCGAGCACTGCGGTGGCGGCCCATTCAGCCCGAGCGCCCGGCGGGTGATTCTAAGTATGACTTGCTATGTAAAGAAGAATTTATTGAACTCAAAGACATATTCTCTGTGAAACTGAAACGGCGTTGTTCTGTTAAACAGCAGAGAAGTGGTACTTTATTAGGTATCACACTCTTCATCTGCTTGAAAAAGGAACAAAATAAACTAAAGAATTCTACACTTGATCTTATTAATTTAAGTGAAGACCACTGTGACATATGGTTTAGACAGTTCAAGAAAATATTGGCAGGCTTTCCAAACAGACCGAAGTCATTAAAAATACTCCTTAACCCCCAAAGTCACAAAAAAGAAGCTACCCAGGTTTATTATGAGAAGGTTGAACCTCTGTTGAAGCTTGCAGGAATAAAAACTGATGTAACAATAATGGAATATGAAGGGCACGCTCTGTCACTGCTTAAGGAATGTGAACTCCAGGGATTTGATGGTGTTGTCTGTGTTGGTGGAGATGGATCTGCTAGCGAAGTAGCCCATGCTTTGCTTCTGAGAGCTCAGAAGAATGCTGGGATGGAAACAGACCGAATCCTGACTCCTGTCAGAGCACAGCTTCCACTTGGCTTAATACCAGCAGGATCTACCAATGTATTGGCACATTCTCTTCATGGAGTTCCTCATGTGATAACTGCAACATTGCACATTATAATGGGGCATGTACAGCTGGTCGACGTCTGCACCTTCAGCACCGCTGGCAAGCTTCTTCGCTTTGGGTTCTCAGCCATGTTTGGCTTTGGTGGAAGAACTTTGGCTCTGGCAGAAAAATATCGATGGATGTCCCCTAACCAACGGAGAGATTTTGCTGTTGTTAAGGCACTGGCAAAACTTAAGGCAGAAGACTGTGAAATATCATTTTTACCATTTAACAGCTCTGATGATGTGCAAGAAAGGAGGGCACAGGGATCTCCCAAATCTGACTGTAATGATCAATGGCAAATGATCCAGGGTCAGTTCTTGAATGTCAGCATTATGGCAATTCCTTGCCTGTGTTCAGTGGCACCTAGAGGCTTGGCACCTAATACCAGATTAAATAATGGAAGTATGGCTCTTATAATTGCCCGAAACACTTCTCGGCCAGAATTTATAAAACACCTGAAAAGATATGCCAGTGTAAAAAATCAGTTCAATTTTCCATTTGTTGAGACTTACACTGTTGAGGAAGTAAAAGTTCATCCAAGGAATAATACTGGTGGATATAATCCAGAGGAGGAGGAGGATGAAACTGCTTCAGAAAATTGTTTCCCTTGGAATGTAGATGGTGATTTAATGGAAGTTGCATCAGAGGTCCATATTAGATTGCATCCAAGACTTATCAGTCTTTATGGAGGAAGCATGGAAGAAATGATTCCAAAGTAACATGTAATTGTTTCTAAAAGAAATGTACAAACTAGAATTTTAATATAAAGAAATGTGGCCATGCTTTAAACCTGTGGTCCCCACCCTTTTTGGGACCAGTTTCATGGAAGACAATTTTTCTGTGGATGGGGGAATGGTTTCAGGATGAACTGTTCCACCTCAGATCATCGGGCATTAGATTCTCTTGAGGAACATGGCACTCTAGATCCCTCACATACCAGTTCACCATATGGTTCGCACTTCTATGAGAATCTAATGCTGCTGCTGATCTGACAGGGGGAGGAACTCAGTAATGCTCCATTGCTCTAACCTCCTGCTGTGTGGCCAAACGGATATCCTAATAGAAATTGATGTTACTAACAATTAGCCTCTAGGGCTTTAAAAGTCAAGATGAAATATCAAAGTCAAGATGAAATATCAATTCAAATTCTGTTTTTAGATATCAATTCAAATTCTTTTTTTTACAATGTGTTTATTGGACACACAAAAAAACTTTGCAACCATCATAATACATCAATATTTAACCTAGATAATTCTGAAATAATTTGGATTCTTTCATTTTCAGGATTTGAGCTCATCAATTATGTTAAATTTCCTATATTCTGTTACAAATATAATACAGATTTCATAAGTCTGCCTTGATTCACTGCTCCCTAATCCAGAGCAGTTAAATTTCAAAATCACATAGTTATATAGCCTACCTGCCAAAAAAGAATAACCCATCCCTGTCTTCTTAAAGTGGTAGGGTTTTAAAATTCATGATACAAGTAACAAAGTAAGTTGATAACAAATACTATTTTGAACTGGACAAAATCTAGCCCAATATGTAATTGTGTTCCCCTTGTATCTGAGAGGCCTGTGTTGGACAACCATAGTACTCTGCTTTCACTGTGCTCAAATAACCTGAAATATATAGTTGTTTCTGAGTAGTTCTGAGTAGGAAAGAACCAAATGTAAATTTCCTTAGAGACCATCCTGGAGAAGACAGTTCTAAATCGGGGCTTGATTTTTCATCTATGATCCTAGATGTTCTCCTGAAAGAATGACTAGCCTTTTTATAACGATACAAAGTTTTTTAAAAATACATAAATGTCATAAAGTTTATTCCTGTGTATACACACTCTGGGTTCAGGAGGTTTTGTGCTTACATTTCACTACTCAAATGCCTTCGCAAATTTCAGAACATTCCTCACCATCACTGCAGGCCTGTGAACAGATAACTTTCATCAATTAGGATGGCTGGCTAGTGGCAGGGACTTCATATAAAGAAATCTTTCCCAGAATTGTTTTTCCACATTGCCTTCTAATTTGATCACTCCCTATAACAGATGTTCAAAATTCGGCCACAGCTCTCTTATGAAGACAGAGTCAGATAAAATGATATTCTGCAATTATCTAGATCATAAGCATAAAATAAATATTACAAAAATGATTGTATTTAAAGAAATTTTTTAAAATCCAGAAAGTCATTTAAAATAGAACCTCATATAGTATGAACAAACTATAAAAATATTTTACATTTCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAGCGGCCGCTGAATTCTAGACCTGCCCGGGCGGCCGCTCGA

配列番号5のポリヌクレオチド
CGCCCGGGCAGGTCTAGAATTCAGCGGCCGCTGAATTCTAGGGGGAGGAGGGGAGAACGGGGAGCGCACAGCCTGGACGCGTGCGCAGGCGTCAGGCGCATAGACCTGCTAGCCCCTCAGCTAGCGGCCCCGCCCGCGCTTAGCATCACTAACTGGGCTATATAACCTGAGCGCCCGCGCGGCCACGACACGAGGAATTCGCCCACGCAGGAGGCGCGGCGTCCGGAGGCCCCAGGGTTATGAGACTATCACTGCTCAGGACCTACTAACAACAAAGGTGATTCTAAGTATGACTTGCTATGTAAAGAAGAATTTATTGAACTCAAAGACATATTCTCTGTGAAACTGAAACGGCGTTGTTCTGTTAAACAGCAGAGAAGTGGTACTTTATTAGGTATCACACTCTTCATCTGCTTGAAAAAGGAACAAAATAAACTAAAGAATTCTACACTTGATCTTATTAATTTAAGTGAAGACCACTGTGACATATGGTTTAGACAGTTCAAGAAAATATTGGCAGGCTTTCCAAACAGACCGAAGTCATTAAAAATACTCCTTAACCCCCAAAGTCACAAAAAAGAAGCTACCCAGGTTTATTATGAGAAGGTTGAACCTCTGTTGAAGCTTGCAGGAATAAAAACTGATGTAACAATAATGGAATATGAAGGGCACGCTCTGTCACTGCTTAAGGAATGTGAACTCCAGGGATTTGATGGTGTTGTCTGTGTTGGTGGAGATGGATCTGCTAGCGAAGTAGCCCATGCTTTGCTTCTGAGAGCTCAGAAGAATGCTGGGATGGAAACAGACCGAATCCTGACTCCTGTCAGAGCACAGCTTCCACTTGGCTTAATACCAGCAGGATCTACCAATGTATTGGCACATTCTCTTCATGGAGTTCCTCATGTGATAACTGCAACATTGCACATTATAATGGGGCATGTACAGCTGGTCGACGTCTGCACCTTCAGCACCGCTGGCAAGCTTCTTCGCTTTGGGTTCTCAGCCATGTTTGGCTTTGGTGGAAGAACTTTGGCTCTGGCAGAAAAATATCGATGGATGTCCCCTAACCAACGGAGAGATTTTGCTGTTGTTAAGGCACTGGCAAAACTTAAGGCAGAAGACTGTGAAATATCATTTTTACCATTTAACAGCTCTGATGATGTGCAAGAAAGGAGGGCACAGGGATCTCCCAAATCTGACTGTAATGATCAATGGCAAATGATCCAGGGTCAGTTCTTGAATGTCAGCATTATGGCAATTCCTTGCCTGTGTTCAGTGGCACCTAGAGGCTTGGCACCTAATACCAGATTAAATAATGGAAGTATGGCTCTTATAATTGCCCGAAACACTTCTCGGCCAGAATTTATAAAACACCT

配列番号6のポリヌクレオチド
ATGCCCTGGAGGAGGCGCAGGAACCGGGTGAGTGCCCTGGAGGGCGGCCGGGAGGAAGAGGCGCCCCCGGAGGCTGCCGCTGTGCCTCCGGCGCTGTTAACGTCCCCGCAGCAGACGGAGGCGGCGGCCGAGCGGATTCTGCTCCGGGGCATCTTCGAGATCGGGAGGGACAGTTGTGACGTGGTGCTGAGCGAGCGAGCACTGCGGTGGCGGCCCATTCAGCCCGAGCGCCCGGCGGGTGATTCTAAGTATGACTTGCTATGTAAAGAAGAATTTATTGAACTCAAAGACATATTCTCTGTGAAACTGAAACGGCGTTGTTCTGTTAAACAGCAGAGAAGTGGTACTTTATTAGGTATCACACTCTTCATCTGCTTGAAAAAGGAACAAAATAAACTAAAGAATTCTACACTTGATCTTATTAATTTAAGTGAAGACCACTGTGACATATGGTTTAGACAGTTCAAGAAAATATTGGCAGGCTTTCCAAACAGACCGAAGTCATTAAAAATACTCCTTAACCCCCAAAGTCACAAAAAAGAAGCTACCCAGGTTTATTATGAGAAGGTTGAACCTCTGTTGAAGCTTGCAGGAATAAAAACTGATGTAACAATAATGGAATATGAAGAGCACGCTCTGTCACTGCTTAAGGAATGTGAACTCCAGGGATTTGATGGTGTTGTCTGTGTTGGTGGAGATGGATCTGCTAGCGAAGTAGCCCATGCTTTGCTTCTGAGAGCTCAGAAGAATGCTGGGATGGAAACAGACCGAATCCTGACTCCTGTCAGAGCACAGCTTCCACTTGGCTTAATACCAGCAGGATCTACCAATGTATTGGCACATTCTCTTCATGGAGTTCCTCATGTGATAACTGCAACATTGCACATTATAATGGGGCATGTACAGCTGGTCGACGTCTGCACCTTCAGCACCGCTGGCAAGCTTCTTCGCTTTGGGTTCTCAGCCATGTTTGGCTTTGGTGGAAGAACTTTGGCTCTGGCAGAAAAATATCGATGGATGTCCCCTAACCAACGGAGAGATTTTGCTGTTGTTAAGGCACTGGCAAAACTTAAGGCAGAAGACTGTGAAATATCATTTTTACCATTTAACAGCTCTGATGATGTGCAAGAAAGGTAGGTAAAAACCCAATGTAATACAGATAACCTGTATCTTTAAAGCATAAAACATTCTGACAAACAATTGATCAGACTTAGGATCTTTGGTTATTTTTCTAACATAGTAGTAAAGAATATAGAATCACAGACTCTTACAGGTCCTAGTAAGCAAACAACTACTCACTCAGCCTTTTTCTCTTTTTCCTTCCTTCTTTCCTCCCTTCCTTCCCCCTGTCTCTCCCTCCCTCCTTCCGTTCTCTTTTTCCCTTCCCTTCCCCTTTCTTTCCTTTCCTTTGTTTTTTTCCCTTTCTTTCCTTTTCCCTTTCCCTTTTCTTTTGAGTGCCTACTATATGCCAGGCACTTTGAATACAACAATGCACCAAAAAATTAACAAAACACACAGTTTTGTCCCTCGTGATAATTTTGGTCTAGTGTGTAATACAAATATTAAAGCCATATTAAAGAAGGGTTATAGTCTTTAAAGAAATAGTACATTATTATTCCTTATAATACTAGTTTACCTTTAAATGAATCAACACATTATGTTGGCAGCAACAAAATTGTACACGTTTTTACTTACTATCTAATTGAAGAAAGTATTTAACATATATAATGATGAGTTCTCTAATTTTCTCATATTTAATAGATTTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTCTGTGTGTCTGTGCGCGCGTTATCTGTTTTATGTCTTTGTTTTGTTTTCTTTCTTTTAGGAGGGCACAGGGATCTCCCAAATCTGGTGAGTCGAAAAGTATCTCCTTGAGAACTGTGCCAGGTTCTGTTGACATTTTGTTCTGGTGAGGGAAAATAACCAATCACTTTCATTACCTTTAGACTGTAATGATCAATGGCAAATGATCCAGGGTCAGTTCTTGAATGTCAGCATTATGGCAATTCCTTGCCTGTGTTCAGTGGCACCTAGAGGCTTGGCACCTAATACCAGATTAAATAATGGAAGTATGGCTCTTATAATTGCCCGAAACACTTCTCGGCCAGAATTTATAAAACACCTGAAAAGATATGCCAGTGTAAAAAATCAGTTCAATTTTCCATTTGTTGAGACTTACACTGTTGAGGAAGTAAAAGTTCATCCAAGGAATAATACTGGTGGATATAATCCAGAGGAGGAGGAGGATGAAACTGCTTCAGAAAATTGTTTCCCTTGGAATGTAGATGGTGATTTAATGGAAGTTGCATCAGAGGTCCATATTAGATTGCATCCAAGACTTATCAGTCTTTATGGAGGAAGCATGGAAGAAATGATTCCAAAGTAA

配列番号7のポリヌクレオチド
ATGCCCTGGAGGAGGCGCAGGAACCGGGTGAGTGCCCTGGAGGGCGGCCGGGAGGAAGAGGCGCCCCCGGAGGCTGCCGCTGTGCCTCCGGCGCTGTTAACGTCCCCGCAGCAGACGGAGGCGGCGGCCGAGCGGATTCTGCTCCGGGGCATCTTCGAGATCGGGAGGGACAGTTGTGACGTGGTGCTGAGCGAGCGAGCACTGCGGTGGCGGCCCATTCAGCCCGAGCGCCCGGCGGGTGATTCTAAGTATGACTTGCTATGTAAAGAAGAATTTATTGAACTCAAAGACATATTCTCTGTGAAACTGAAACGGCGTTGTTCTGTTAAACAGCAGAGAAGTGGTACTTTATTAGGTATCACACTCTTCATCTGCTTGAAAAAGGAACAAAATAAACTAAAGAATTCTACACTTGATCTTATTAATTTAAGTGAAGACCACTGTGACATATGGTTTAGACAGTTCAAGAAAATATTGGCAGGCTTTCCAAACAGACCGAAGTCATTAAAAATACTCCTTAACCCCCAAAGTCGCAAAAAAGAAGCTACCCAGGTTTATTATGAGAAGGTTGAACCTCTGTTGAAGCTTGCAGGAATAAAAACTGATGTAACAATGTTGTCTGTGTTGGTGGAGATGGATCTGCTAGCGAAGTAGCCCATGCTTTGCTTCTGAGAGCTCAGAAGAATGCTGGGATGGAAACAGACCGAATCCTGACTCCTGTCAGAGCACAGCTTCCACTTGGCTTAATACCAGCAGGATCTACCAATGTATTGGCACATTCTCTTCATGGAGTTCCTCATGTGATAACTGCAACATTGCACATTATAATGGGGCATGTACAGCTGGTCGACGTCTGCACCTTCAGCACCGCTGGCAAGCTTCTTCGCTTTGGGTTCTCAGCCATGTTTGGCTTTGGTGGAAGAACTTTGGCTCTGGCAGAAAAATATCGATGGATGTCCCCTAACCAACGGAGAGATTTTGCTGTTGTTAAGGCACTGGCAAAACTTAAGGCAGAAGACTGTGAAATATCATTTTTACCATTTAACAGCTCTGATGATGKGCAAGAAAGGAGGGCACAGGGATCTCCCAAATCTGACTGTAATGATCAATGGCAAATGATCCAGGGTCAGTTCTTGAATGTCAGCATTATGGCAATTCCTTGCCTGTGTTCAGTGGCACCTAGAGGCTTGGCACCTAATACCAGATTAAATAATGGAAGTATGGCTCTTATAATTGCCCGAAACACTTCTCGGCCAGAATTTATAAAACACCTGAAAAGATATGCCAGTGTAAAAAATCAGTTCAATTTTCCATTTGTTGAGACTTACACTGTTGAGGAAGTAAAAGTTCATCCAAGGAATAATACTGGTGGATATAATCCAGAGGAGGAGGAGGATGAAACTGCTTCAGAAAATTGTTTCCCTTGGAATGTAGATGGTGATTTAATGGAAGTTGCATCAGAGGTCCATATTAGATTGCATCCAAGACTTATCAGTCTTTATGGAGGAAGCATGGAAGAAATGATTGCAAAGAA

配列番号8のポリヌクレオチド
CCAGCCTGCGACTCCGCCATGCCCTGGAGGAGGCGCAGGAACCGGGTGAGTGCCCTGGAGGGCGGCCGGGAGGAAGAGGCGCCCCCGGAGGCTGCCGCTGTGCCTCCGGCGCTGTTAACGTCCCCGCAGCAGACGGAGGCGGCGGCCGAGCGGATTCTGCTCCGGGGCATCTTTGAGATCGGGAGGGACAGTTGTGACGTGGTGCTGAGCGAGCGAGCACTGCGGTGGCGGCCCATTCAGCCCGAGCGCCCGGCGGGTGATTCTAAGTATGACTTGCTATGTAAAGAAGAATTTATTGAACTCAAAGACATATTCTCTGTGAAACTGAAACGGCGTTGTTCTGTTAAACAGCAGAGAAGTGGTACTTTATTAGGTATCACACTCTTCATCTGCTTGAAAAAGGACCAAAATAAACTAAAGATTCTACACTTGATCTTATTAATTAAGTGAAGACCCACTGTGACATATGGTTAGACAGTTCAAGAAAATATTGGCAGTGTTGTCTGTGTTGGTGGAGATGGATCTGCTAGCGAAGTAGCCCATGCTTTGCTTCTGAGAGCTCAGAAGAATGCTGGGATGGAAACAGACCGAATCCTGACTCCTGTCAGAGCACAGCTTCCACTTGGCTTAATACCAGCAGGATCTACCAATGTATTGGCACATTCTCTTCATGGAGTTCCTCATGTGATAACTGCAACATTGCACATTATAATGGGGCATGTACAGCTGGTCGACGTCTGCACCTTCAGCACCGCTGGCAAGCTTCTTCGCTTTGGGTTCTCAGCCATGTTTGGCTTTGGTGGAAGAACTTTGGCTCTGGCAGAAAAATATCGATGGATGTCCCCTAACCAACGGAGAGATTTTGCTGTTGTTAAGGCACTGGCAAAACTTAAGGCAGAAGACTGTGAAATATCATTTTTACCATTTAACAGCTCTGATGATGTGCAAGAAAGACTGTAATGATCAATGGCAAATGATCCAGGGTCAGTTCTTGAATGTCAGCATTATGGCAATTCCTTGCCTGTGTTCAGTGGCACCTAGAGGCTTGGCACCTAATACCAGATTAAATAATGGAAGTATGGCTCTTATAATTGCCCGAAACACTTCTCGGCCAGAATTTATAAAACACCTGAAAAGATATGCCAGTGTAAAAAATCAGTTCAATTTTCCATTTGTTGAGACTTACACTGTTGAGGAAGTAAAAGTTCATCCAAGGAATAATACTGGTGGATATAATCCAGAGGAGGAGGAGGATGAAACTGCTTCAGAAAATTGTTTCCCTTGGAATGTAGATGGTGATTTAATGGAAGTTGCATCAGAGGTCCATATTAGATTGCATCCAAGACTTATCAGTCTTTATGGAGGAAGCATGGAAGAAATGATTCCAAAGTAA

配列番号9のポリヌクレオチド
ATGCCCTGGAGGAGGCGCAGGAACCGGGTGAGTGCCCTGGAGGGCGGCCGGGAGGAAGAGGCGCCCCCGGAGGCTGCCGCTGTGCCTCCGGCGCTGTTAACGTCCCCGCAGCAGACGGAGGCGGCGGCCGAGCGGATTCTGCTCCGGGGCATCTTCGAGATCGGGAGGGACAGTTGTGACGTGGTGCTGAGCGAGCGAGCACTGCGGTGGCGGCCCATTCAGCCCGAGCGCCCGGCGGGTGATTCTAAGTATGACTTGCTATGTAAAGAAGAATTTATTGAACTCAAAGACATATTCTCTGTGAAACTGAAACGGCGTTGTTCTGTTAAACAGCAGAGAAGTGGTACTTTATTAGGTATCACACTCTTCATCTGCTTGAAAAAGGAACAAAATAAACTAAAGAATTCTACACTTGATCTTATTAATTTAAGTGAAGACCACTGTGACATATGGTTTAGACAGTTCAAGAAAATATTGGCAGGCTTTCCAAACAGACCGAAGTCATTAAAAATACTCCTTAACCCCCAAAGTCACAAAAAAGAAGCTACCCAGGTTTATTATGAGAAGGTTGAACCTCTGTTGAAGCTTGCAGGAATAAAAACTGATGTAACAATAATGGAATATGAAGGGCACGCTCTGTCACTGCTTAAGGAATGTGAACTCCAGGGATTTGATGGTGTTGTCTGTGTTGGTGGAGATGGATCTGCTAGCGAAGTAGCCCATGCTTTGCTTCTGAGAGCTCAGAAGAATGCTGGGATGGAAACAGACCGAATCCTGACTCCTGTCAGAGCACAGCTTCCACTTGGCTTAATACCAGCAGGATCTACCAATGTATTGGCACATTCTCTTCATGGAGTTCCTCATGTGATAACTGCAACATTGCACATTATAATGGGGCATGTACAGCTGGTCGACGTCTGCACCTTCAGCACCGCTGGCAAGCTTCTTCGCTTTGGGTTCTCAGCCATGTTTGGCTTTGGTGGAAGAACTTTGGCTCTGGCAGAAAAATATCGATGGATGTCCCCTAACCAACGGAGAGATTTTGCTGTTGTTAAGGCACTGGCAAAACTTAAGGCAGAAGACTGTGAAATATCATTTTTACCATTTAACAGCTCTGATGATGTGCAAGAAAGGAGGGCACAGGGATCTCCCAAATCTGAAATATTTAATTTCAGATTAAATAATGGAAGTATGGCTCTTATAATTGCCCGAAACACTTCTCGGCCAGAATTTATAAAACACCTGAAAAGATATGCCAGTGTAAAAAATCAGTTCAATTTTCCATTTGTTGAGACTTACACTGTTGAGGAAGTAAAAGTTCATCCAAGGAATAATACTGGTGGATATAATCCAGAGGAGGAGGAGGATGAAACTGCTTCAGAAAATTGTTTCCCTTGGAATGTAGATGGTGACTTAATGGAAGTTGCATCAGAGGTCCATATTAGATTGCATCCAAGACTTATCAGTCTTTATGGAGGAAGCATGGAAGAAATGATTCCAAAGTAA

配列番号10のポリペプチド(配列番号1のポリヌクレオチドに対応)
MPWRRRRNRVSALEGGREEEAPPEAAAVPPALLTSPQQTEAAAERILLRGIFEIGRDSCDVVLSERALRWRPIQPERPAGDSKYDLLCKEEFIELKDIFSVKLKRRCSVKQQRSGTLLGITLFICLKKEQNKLKNSTLDLINLSEDHCDIWFRQFKKILAGFPNRPKSLKILLNPQSHKKEATQVYYEKVEPLLKLAGIKTDVTIMEYEGHALSLLKECELQGFDGVVCVGGDGSASEVAHALLLRAQKNAGMETDRILTPVRAQLPLGLIPAGSTNVLAHSLHGVPHVITATLHIIMGHVQLVDVCTFSTAGKLLRFGFSAMFGFGGRTLALAEKYRWMSPNQRRDFAVVKALAKLKAEDCEISFLPFNSSDDVQERRAQGSPKSDCNDQWQMIQGQFLNVSIMAIPCLCSVAPRGLAPNTRLNNGSMALIIARNTSRPEFIKHLKRYASVKNQFNFPFVETYTVEEVKVHPRNNTGGYNPEEEEDETASENCFPWNVDGDLMEVASEVHIRLHPRLISLYGGSMEEMIPK


配列番号11のポリペプチド(配列番号5のポリヌクレオチドに対応)
MEYEGHALSLLKECELQGFDGVVCVGGDGSASEVAHALLLRAQKNAGMETDRILTPVRAQLPLGLIPAGSTNVLAHSLHGVPHVITATLHIIMGHVQLVDVCTFSTAGKLLRFGFSAMFGFGGRTLALAEKYRWMSPNQRRDFAVVKALAKLKAEDCEISFLPFNSSDDVQERRAQGSPKSDCNDQWQMIQGQFLNVSIMAIPCLCSVAPRGLAPNTRLNNGSMALIIARNTSRPEFIKH

配列番号12のポリペプチド(配列番号6のポリヌクレオチドに対応)
MPWRRRRNRVSALEGGREEEAPPEAAAVPPALLTSPQQTEAAAERILLRGIFEIGRDSCDVVLSERALRWRPIQPERPAGDSKYDLLCKEEFIELKDIFSVKLKRRCSVKQQRSGTLLGITLFICLKKEQNKLKNSTLDLINLSEDHCDIWFRQFKKILAGFPNRPKSLKILLNPQSHKKEATQVYYEKVEPLLKLAGIKTDVTIMEYEGHALSLLKECELQGFDGVVCVGGDGSASEVAHALLLRAQKNAGMETDRILTPVRAQLPLGLIPAGSTNVLAHSLHGVPHVITATLHIIMGHVQLVDVCTFSTAGKLLRFGFSAMFGFGGRTLALAEKYRWMSPNQRRDFAVVKALAKLKAEDCEISFLLPFNSSDDVQER

配列番号13のポリペプチド(配列番号7のポリヌクレオチドに対応)
MPWRRRRNRVSALEGGREEEAPPEAAAVPPALLTSPQQTEAAAERILLRGIFEIGRDSCDVVLSERALRWRPIQPERPAGDSKYDLLCKEEFIELKDIFSVKLKRRCSVKQQRSGTLLGITLFICLKKEQNKLKNSTLDLINLSEDHCDIWFRQFKKILAGFPNRPKSLKILLNPQSHKKEATQVYYEKVEPLLKLAGIKTDVTMSVLVEMDLLAK

配列番号14のポリペプチド(配列番号8のポリヌクレオチドに対応)
MPWRRRRNRVSALEGGREEEAPPEAAAVPPALLTSPQQTEAAAERILLRGIFEIGRDSCDVVLSERALRWRPIQPERPAGDSKYDLLCKEEFIELKDIFSVKLKRRCSVKQQRSGTLLGITLFICLKKDQNKLKILHLILLLIK

配列番号15のポリペプチド(配列番号9のポリヌクレオチドに対応)
MPWRRRRNRVSALEGGREEEAPPEAAAVPPALLTSPQQTEAAAERILLRGIFEIGRDSCDVVLSERALRWRPIQPERPAGDSKYDLLCKEEFIELKDIFSVKLKRRCSVKQQRSGTLLGITLFICLKKEQNKLKNSTLDLINLSEDHCDIWFRQFKKILAGFPNRPKSLKILLNPQSHKKEATQVYYEKVEPLLKLAGIKTDVTIMEYEGHALSLLKECELQGFDGVVCVGGDGSASEVAHALLLRAQKNAGMETDRILTPVRAQLPLGLIPAGSTNVLAHSLHGVPHVITATLHIIMGHVQLVDVCTFSTAGKLLRFGFSAMFGFGGRTLALAEKYRWMSPNQRRDFAVVKALAKLKAEDCEISFLPFNSSDDVQERRAQGSPKSEIFNFRLNNGSMALIIARNTSRPEFIKHLKRYASVKNQFNFPFVETYTVEEVKVHPRNNTGGYNPEEEEDETASENCFPWNVDGDLMEVASEVHIRLHPRLISLYGGSMEEMIPK

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号4配列の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項2】
配列番号1配列のものである、請求項1に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項3】
配列番号2または配列番号3配列のものである、請求項1または2に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項4】
−配列番号5、
−配列番号6、
−配列番号7、
−配列番号8、または
−配列番号9
配列のものである、請求項1から3のいずれかに記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項5】
セラミドキナーゼ様タンパク質をコード化する請求項1から4のいずれかに記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項6】
−配列番号10、
−配列番号11、
−配列番号12、
−配列番号13、
−配列番号14、または
−配列番号15
配列のものである、単離されたポリペプチド。
【請求項7】
請求項1から5のいずれかに記載のポリヌクレオチドによってコード化される単離されたセラミドキナーゼ様タンパク質。
【請求項8】
請求項1から5のいずれかに記載のポリヌクレオチドを含んでなるベクター。
【請求項9】
発現系またはその一部が適合性の宿主細胞中に存在するとき、該発現系またはその一部がセラミドキナーゼ様タンパク質を生産することができる、請求項1から5のいずれかに記載のポリヌクレオチドを含んでなる発現系。
【請求項10】
請求項9に記載の発現系を含んでなる宿主細胞。
【請求項11】
請求項6または7のいずれかに記載のセラミドキナーゼ様ポリペプチドに対する抗体。
【請求項12】
請求項1から5のいずれかのポリヌクレオチド、請求項6または7のいずれかのポリペプチド、または請求項11の抗体の、診断用試薬としての使用。
【請求項13】
主な要素として
a)請求項1から5のいずれかに記載のポリヌクレオチド、
b)a)のものと相補的なヌクレオチド配列、
c)請求項6または7のいずれかに記載のセラミドキナーゼ様タンパク質、または
d)請求項11に記載のセラミドキナーゼ様タンパク質に対する抗体
を含む、疾患または疾患に対する感受性についての診断キット。
【請求項14】
請求項6または7のいずれかに記載のセラミドキナーゼ様タンパク質のポリペプチドの、生産および/または生物学的活性を増加または減少させるアゴニストまたはアンタゴニストを同定する方法であって、
A)
a)請求項6または7のいずれかに記載のセラミドキナーゼ様タンパク質のポリペプチド、
b)ポリペプチドa)を発現する組み換え細胞、
c)ポリペプチドa)を発現する細胞膜、または
d)ポリペプチドa)に対する抗体
を、候補化合物と接触させること
B)a)、b)、c)またはd)のいずれかに対する候補化合物の効果を測定すること;および
C)ステップBで測定したアゴニストまたはアンタゴニストを選択すること
を含んでなる方法。
【請求項15】
該アゴニストまたはアンタゴニストが請求項14に記載の方法によって提供されることを特徴とする、請求項6または7のいずれかに記載のセラミドキナーゼ様タンパク質のポリペプチドのアゴニストまたはアンタゴニスト。
【請求項16】
医薬として使用するための請求項15に記載のアゴニストまたはアンタゴニスト。
【請求項17】
セラミドキナーゼ様タンパク質が介在する異常な状態の処置法であって、治療上有効量の請求項15に記載のアゴニストまたはアンタゴニストをかかる処置を必要とする対象に投与することを含んでなる方法。

【公表番号】特表2007−503842(P2007−503842A)
【公表日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−529681(P2006−529681)
【出願日】平成16年4月7日(2004.4.7)
【国際出願番号】PCT/EP2004/003740
【国際公開番号】WO2004/106509
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】