説明

セルフサービス端末装置

【課題】カスタマプライバシー及びセキュリティを高めたセルフサービス端末装置を提供する。
【解決手段】このセルフサービス端末装置は、第1および第2の接触感知ユニットを含む。これらの接触感知ユニットの各々は、ディスプレイおよびディスプレイの上に横たわる接触感知パネルを含む。第2のカスタマディスプレイが、第1のカスタマディスプレイとは異なって構成される。端末装置はさらに、カスタマが第1の接触感知ユニットを用いた場合よりも、よりプライベートな方法でトランザクション詳細を入力するために第2の接触感知ユニットを用いることができるように、(i)第1のカスタマディスプレイ上でカスタマに対する複数の異なる選択可能なオプションを備える画面、および(ii)第2のカスタマディスプレイ上で選択された選択可能なオプションと関連する画面、を提示するように使用可能なプロセッサを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セルフサービス端末装置の改善に関する。
【背景技術】
【0002】
セルフサービス端末装置は、カスタマが、補助なしの方法または最小限に補助する方法で公共の場所でトランザクションを実行するおよび/または情報にアクセスすることができるようにするために用いられる。セルフサービス端末装置の1つの一般的なタイプは、現金自動預払機(ATM)である。
【0003】
高められたトランザクション経験をカスタマに提供するために、ATM上により大きなディスプレイを設け、更に、カスタマがディスプレイ上に提示される所望のオプションと重ね合わせする領域でパネルに触れることによってトランザクションを実行することを可能にするために接触感知パネルを設ける傾向がある。しかしながら、接触感知パネルおよび大きなディスプレイの使用はカスタマプライバシーおよびカスタマ入力された情報のセキュリティ(例えばカスタマの個人識別番号(PIN))を損なう可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カスタマプライバシーおよびセキュリティを保つと共に、高められたカスタマ経験の利点を提供することが、本発明の一実施態様の目的の中にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
したがって、本発明は一般に、2枚の異なる接触感知パネルを備え、接触感知パネルの1枚が高められたプライバシーのために構成される、セルフサービス端末装置のための方法、システム、装置およびソフトウェアを提供する。
【0006】
上で提供される発明の概要および発明を実施するための形態において下で開示される主題に加えて、必要であれば、この項の以下の段落は本出願の遂行中に可能な使用のための代替請求項言語に対する更なる基準を提供することを意図される。本出願が付与される場合、いくつかの態様が本出願の遂行中に追加される請求項に関連することができ、他の態様が遂行中に削除される請求項に関連することができ、他の態様が決して請求されない主題に関連することができる。さらに、特に述べられる場合を除き、以下に詳述される種々の態様は、互いに無関係にある。1つの態様に対応するいかなる請求項も、明示的にその請求項で述べられない限り、残りの態様のいかなる要素または機能も組み込むように解釈されてはならない。
【0007】
第1の態様に従って、セルフサービス端末装置であって、第1のカスタマディスプレイおよび第1のカスタマディスプレイの上に横たわる第1の接触感知パネルを備える第1の接触感知ユニットと、第2のカスタマディスプレイであって、第1のカスタマディスプレイとは異なって構成される第2のカスタマディスプレイおよび第2のカスタマディスプレイの上に横たわる第2の接触感知パネルを備える第2の接触感知ユニットと、カスタマが第1の接触感知ユニットを用いた場合よりも、よりプライベートな方法でトランザクション詳細を入力するために第2の接触感知ユニットを用いることができるように、(i)第1のカスタマディスプレイ上でカスタマに対する複数の異なる選択可能なオプションを備える画面、および(ii)第2のカスタマディスプレイ上で選択された選択可能なオプションと関連する画面、を提示するように使用可能なプロセッサと、を備える端末装置が提供される。
【0008】
第1の(または第2の)カスタマディスプレイおよび第1の(または第2の)カスタマディスプレイの上に横たわる第1の(または第2の)接触感知パネルは、ディスプレイのディスプレイ面と重ね合わせする接触感知パネルによって実現されることができ、代わりとして、ディスプレイがプロジェクタを備えることができ、および、接触感知パネルが、プロジェクタによって画像がその上に投影される不透明な表面を備えることができる。投影システムが用いられる所で、接触感知パネルは不透明な表面上の接触を検出するためのイメージャに連結されることができる。
【0009】
第1のカスタマディスプレイが第2のカスタマディスプレイより大きな表示領域を備えることができるという点で、第2のカスタマディスプレイが第1のカスタマディスプレイとは異なって構成されることができる。
【0010】
第1のカスタマディスプレイが第2のカスタマディスプレイとは異なって向けられることができるという点で、第2のカスタマディスプレイが第1のカスタマディスプレイとは異なって構成されることができる。例えば、第1のカスタマディスプレイが概ね垂直な位置に向けられることができ、一方、第2のカスタマディスプレイは概ね水平位置に向けられることができる。垂直な位置が、垂直面に対してほぼマイナス45度と垂直面に対してほぼ0度との間であることができる。いくつかの実施態様において、垂直な位置が垂直面に対してほぼマイナス30度と垂直面に対してほぼ0度との間であることができる。水平位置が、水平面に対してほぼマイナス30度と水平面に対してプラス30度との間であることができる。いくつかの実施態様において、水平位置が水平面に対してほぼマイナス10度と水平面に対してプラス10度との間であることができる。
【0011】
第2の接触感知ユニットは、さもなければ暗号化PINパッドによって占められる端末装置帯上の位置に置かれることができる。換言すれば、第2の接触感知ユニットは暗号化PINパッドの代わりに端末装置上に設けられることができ、それによって端末装置が物理的な暗号化PINパッドを有する必要性を回避する。
【0012】
選択可能なオプションが選ばれる時、第2のカスタマディスプレイが必要とされない場合、第2のカスタマディスプレイは広告を提示することができる。
【0013】
広告が表示されている時、カスタマが第2の接触感知ユニットに触れる場合、プロセッサは広告について詳細情報を提供する画面で第1のカスタマディスプレイ上の現在の画面を置換することができる。
【0014】
カスタマが携帯電話から端末装置に詳細を伝達するために携帯電話をトランシーバ上に(または近くに)配置することができるように、端末装置が第2の接触感知ユニットに隣接して置かれる短距離ラジオトランシーバ(例えばNFCトランシーバ)を更に含むことができる。この詳細は、携帯電話の電話番号を含むことができる。これらの詳細は、電話勘定追加トランザクション(すなわち前払い通話時間を購入するトランザクション)のような、トランザクションの一部として用いられることができる。
【0015】
セルフサービス端末装置は現金自動預払機(ATM)、情報キオスク、財務サービスセンター、請求支払キオスク、宝くじキオスク、郵便サービスマシン、例えば小売店、ホテル、レンタカー、ゲーム、健康管理および航空業界で用いられるもののようなチェックインおよび/またはチェックアウト端末装置、などを備えることができる。
【0016】
用語「画面」は、グラフィクス、テキスト、(選択可能なオプションのような)制御部およびディスプレイ上に提示されるこの種の同類を意味するために本願明細書において用いられ、したがって、本願明細書において用いられる用語「画面」はソフトウェアを指し、それはグラフィクス、テキスト、制御部およびこの種の同類を提示するハードウェア(すなわちディスプレイ)を、指さない。一般的に、トランザクションがセルフサービス端末装置で入力されている時、一連の画面がセルフサービス端末装置ディスプレイ上に連続で提示され、表示される次の画面が現在の画面に関するユーザー入力または動作に依存している。
【0017】
この態様のおかげで、カスタマが、第1の接触感知ユニットを用いて選ばれるトランザクションの一部として第2の接触感知ユニットを用いて情報を入力することを可能にするために互いに協力する2台の接触感知ユニットを有するセルフサービス端末装置が、提供される。プライベート情報が第1のカスタマディスプレイ上によりむしろ第2のカスタマディスプレイ上に提示されるように、第2の接触感知ユニットはまた、向上されたプライバシーのために用いられることができる。
【0018】
本発明の第2の態様に従って、セルフサービス端末装置を動作させる一方法が提供され、この方法が、以下のステップ、すなわち、第1のカスタマディスプレイ上に複数の選択可能なオプションを提示するステップであって、各選択可能なオプションが関連情報画面を有するステップと、カスタマが選択可能なオプションの1つを選ぶことを検出するステップと、情報画面が選択されたオプションと関連するところで第2のカスタマディスプレイ上に情報画面を提示するステップと、を含む。
【0019】
情報画面は、情報のカスタマ入力を容易にする情報入力画面および/またはプライベート情報をカスタマに提供する情報提示画面を備えることができる。
【0020】
選択可能なオプションは、トランザクションのために必要とされる一種の認証に関連することができる。例えば、第1のカスタマディスプレイ上に提示される1つの選択可能なオプションが、個人識別番号(PIN)の入力を要求する第2のカスタマディスプレイ上の画面を生成することができ、第1のカスタマディスプレイ上に提示される別の選択可能なオプションが、規定された順序で画像の選択(いわゆる画像PIN)を要求する第2のカスタマディスプレイ上の画面を生成することができ、第1のカスタマディスプレイ上に提示される別の選択可能なオプションが、カスタマに、第2の接触感知パネル上で(スタイラスまたは彼の/彼女の指を用いて)署名(または他のストロークまたは一連のストローク)を書くことを要求する第2のカスタマディスプレイ上の画面を生成することができ、第1のカスタマディスプレイ上に提示される別の選択可能なオプションが、カスタマにユーザー名およびパスコード組合せを入力することを要求する第2のカスタマディスプレイ上の画面を生成することができる。
【0021】
PIN入力と関連する画面は、数字「0」から「9」、「エンター(入力)」、「クリア(消去)」および「キャンセル(取消)」の画像を含む数字PINパッドの画像を備えることができる。
【0022】
規定された順序で画像を選ぶことと関連する画面は、異なる画像のアレイ(例えば写真、線画、等)を備えることができる。
【0023】
ストローク順序を書くことと関連している画面は、カスタマが1つ以上のストロークを詳細に描写することができるキャンバスの画像を備えることができる。
【0024】
ユーザー名およびパスコードを入力することと関連している画面は、2つのフィールド、ユーザー名用の1つ、パスコード用のもう1つを含むことができる。ユーザー名およびパスコードを入力することと関連している画面またはその画面と関連していてそれとともに同時に提示される別の画面が、キーボードを提示することができる。
【0025】
この方法は、カスタマが選択可能なオプションの1つを選択することを検出するステップに続いて、カスタマが、彼/彼女が情報を入力するために第2の接触感知ユニットを用いなければならないことを知らせられるように、カスタマを第2のカスタマディスプレイへ導くために(動画化されることができる矢印のような)案内グラフィックを提示する更なるステップを含むことができる。
【0026】
第2のカスタマディスプレイは、また、口座残高、カスタマの医学的な状態に関する情報、等のような、カスタマに対するプライベート情報を提示するために用いられることができる。
【0027】
この態様のおかげで、第2のカスタマディスプレイが第1のカスタマディスプレイ上に提示される画面に基づいて、カスタマに情報を提示することができる。
【0028】
第3の態様に従って、第2の態様のステップを実現するために使用可能なコンピュータプログラムが提供される。
【0029】
コンピュータプログラムは、ディスクドライブ、コンピュータメモリまたは取外し可能な記憶媒体のような、キャリヤ上で具体化されるか、または伝播信号として伝送されることができる。
【0030】
第4の態様に従って、第1の接触感知ユニットおよび第2の接触感知ユニットを備えるセルフサービス端末装置が提供され、そこで両方の接触感知ユニットが単一トランザクションのための情報を入力するためにカスタマによって用いられることができる。
【0031】
第5の態様に従って、第1のカスタマディスプレイおよび第2のカスタマディスプレイを備えるセルフサービス端末装置が提供され、そこで、両方のディスプレイが単一トランザクション中にカスタマによって用いられることができる。
【0032】
端末装置は、サービスエンジニア用にオペレータディスプレイを更に備えることができる。端末装置の不透明なドアが開けられる時だけ、オペレータディスプレイが目に見えることができる。
【0033】
記述の明快さおよび簡潔さのために、上で詳述される態様で提供される全ての要素の組合せが、はっきりと記載されてはいない。これにも関わらず、当業者が直接および明白に認識するであろうことは、それが技術的に不可能でない限り、またはそれが明示的に反対に述べられない限り、1つの態様を参照する構成に関する項(consistory clauses)は、それらの構成に関する項がおそらく関連する可能性があるすべての他の態様の任意選択機能として、必要な変更を加えて適用することを意図される、ということである。
【0034】
これらの、そしてまた他の、態様は、添付の図面を参照して例証として与えられる以下の特定の記述から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施態様に従って、第1および第2のカスタマディスプレイを含む(ATMの形の)セルフサービス端末装置の絵で表した正面図である。
【図2】図1の端末装置の一部(メモリ)で実行するソフトウェアコンポーネントを例示するブロック図である。
【図3】(a)は図1の端末装置の第1のカスタマディスプレイ上に提示される画面(PIN要求画面)を例示する絵で表した図であり、(b)は(a)内に示されるPIN要求画面を提示する第1のカスタマディスプレイと同時に図1の端末装置の第2のカスタマディスプレイ上に提示される画面(PINパッド画面)を例示する絵で表した図である。
【図4】(a)は図1の端末装置の第1のカスタマディスプレイ上に提示される画面(財務カテゴリ画面)を例示する絵で表した図、(b)は財務カテゴリ画面上に描画されるオブジェクトの1つのカスタマ選択に続く、図1の端末装置の第1のカスタマディスプレイ上に提示される画面(残高選択画面)を例示する絵で表した図、(c)は(a)内に示される財務カテゴリ画面上に描画されるオブジェクトの1つのカスタマ選択に続く、かつ(b)の残高選択画面の提示と同時に、図1の端末装置の第2のカスタマディスプレイ上に提示される画面(残高表示画面)を例示する絵で表した図である。
【図5】図1の端末装置の第1のカスタマディスプレイ上に提示される画面(総額画面)を例示する絵で表した図である。
【図6】(a)は図1の端末装置の第1のカスタマディスプレイ上に提示される画面(署名要求画面)を例示する絵で表した図であり、(b)は署名要求画面を提示する第1のカスタマディスプレイと同時に第2のカスタマディスプレイ上に提示される画面(署名入力画面)を例示する絵で表した図である。
【図7】(a)は図1の端末装置の第1のカスタマディスプレイ上に提示される画面(画像順序要求画面)を例示する絵で表した図であり、(b)は画像順序要求画面を提示する第1のカスタマディスプレイと同時に第2のカスタマディスプレイ上に提示される画面(画像順序入力画面)を例示する絵で表した図である。
【図8】(a)は図1の端末装置の第1のカスタマディスプレイ上に提示される画面(バーコード撮込画面)を例示する絵で表した図であり、(b)は図1の端末装置の第2のカスタマディスプレイ上に提示される画面(電話番号入力画面)を例示する絵で表した図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
参照が図1に最初になされ、それは、本発明の一実施態様に従って、ロビーATMの形の、セルフサービス端末装置10の絵で表した正面図である。
【0037】
ATM10は、プラスチック帯14がそれに取り付けられる、キャビネット12を有する。
【0038】
帯14は、カスタマがATM10と対話することを可能にするユーザーインターフェース16の一部を提供する。特に、帯14は内部装置(図示せず)と位置合わせする開口(またはスロット)を有する。
【0039】
帯14は、カードリーダスロット18、レシートプリンタスロット20、預託スロット22(媒体項目を預けるために用いられない時、シャッタによって閉じられる)、およびディスペンサスロット24(紙幣を出すために用いられない時、シャッタによって閉じられる)を画定する。
【0040】
第1の接触感知ユニット30が、帯14の垂直な部分32に取り付けられ、かつ、第1のカスタマディスプレイ34および第1の接触感知パネル36が位置合わせするように、第1の接触感知パネル36がそれとともに重なり合う関係でその上に取り付けられる第1のカスタマディスプレイ34を備える。
【0041】
第2の接触感知ユニット40が、平坦シェルフ部分42に取り付けられ、かつ、第2のカスタマディスプレイ44および第2の接触感知パネル46が位置合わせするように、第2の接触感知パネル46がそれとともに重なり合う関係でその上に取り付けられる第2のカスタマディスプレイ44を備える。
【0042】
本実施態様において、第1の接触感知ユニット30は垂直面に対してほぼマイナス10度(すなわち、ユニット30は垂直面から後方に傾けられる)で取り付けられ、第2の接触感知ユニット40は水平面に対してほぼプラス5度で取り付けられる。これらの角度は決定的でなく、(垂直面および水平面を含む)多くの他の異なる角度が用いられることができるが、第1の接触感知ユニット30に対する垂直面から後方へのわずかな傾斜および第2の接触感知ユニット40に対する水平面から前方へのわずかな傾斜が、概ね改善されたカスタマ経験を提供する。
【0043】
本実施態様において、第1のカスタマディスプレイ34は15インチ(15”)ディスプレイを備え、および、第2のカスタマディスプレイ44は7.2インチ(7.2”)ディスプレイを備える。
【0044】
シェルフ部分42の下に、かつ第2の接触感知ユニット40に隣接して、取り付けられるのがNFCトランシーバ48である(図1内に破線で例示される)。
【0045】
第1および第2の接触感知ユニット30,40を含む、ATM10内のモジュールがPCコア制御装置モジュール50によって制御される(図1内に破線で例示される)。PCコア制御装置50は、マザーボード、ディスプレイアダプタ、シリアルポート、ディスクドライブ、イーサネットコントローラ、などのような、多くの従来のハードウェアコンピュータ装置を含む。これらの従来のコンピュータ装置は、詳細に示されない。しかしながら、プロセッサ52および関連メモリ54が図1内に破線で例示される。当業者は、プロセッサ52およびメモリ54が上にリストされる従来のコンピュータ装置(および特にリストされない他の従来のコンピュータ装置)に連結されるということを知っているであろう。
【0046】
参照が次にまた図2になされ、それはメモリ54で実行するソフトウェアコンポーネントを例示するブロック図である。
【0047】
ATM10が立ち上げられる時、メモリ54はその中にロードされるオペレーティングシステム60を含む。本実施態様において、オペレーティングシステムは、米国ワシントン州レドモンド、ワンマイクロソフトウェイ、98052−6399、のマイクロソフト社(商標)から入手可能なウィンドウズ7(商標)オペレーティングシステムである。ウィンドウズ7を用いる1つの利点は、それがウィンドウズオペレーティングシステムの前バージョンと異なって、マウスクリックとは別にタッチ入力を処理するということである。
【0048】
メモリ54はさらに、専用のデバイスドライバ、XFS管理プログラムおよびXFSサービスプロバイダを備える(米国ジョージア州ダルース、サテライトブルヴァード3097、30096、のエヌシーアール社から入手可能な)APTRA(商標)XFSコンポーネントの形の、実行時プラットフォームコンポーネント62を含む。プラットフォームコンポーネント62は、セルフサービス端末装置およびサービスに固有なさまざまなプログラム機能を提供する。
【0049】
オペレーティングシステム60および実行時プラットフォームコンポーネント62の組合せは、プラットフォーム64と称する。
【0050】
メモリ54はさらに、アプリケーションプログラム66を含む。アプリケーションプログラム66はなかでも、以下の役割を果たす:(i)第1および第2のカスタマディスプレイ34,44上に画面を提示する、(ii)トランザクション要求を作り出すためにカスタマによってなされた選択とカスタマによって入力されたデータを照合する、(iii)遠隔認可ホスト(図示せず)にトランザクション要求を伝送する、および(iv)認可されたトランザクションを(たとえば、現金の要求された総額を出すことによって)完了するためにセルフサービス端末装置を制御する。アプリケーションプログラム66は、また、旅行、宿泊設備、などに関する情報にアクセスする他のサーバーに接続するために使用可能である。
【0051】
アプリケーションプログラム66は、プラットフォーム64経由でATM内のモジュール(例えば現金自動支払機、レシートプリンタ、カスタマディスプレイ34,44、など)と対話する。
【0052】
本実施態様において、アプリケーションプログラム66は、2つの異なる画面を例示する絵で表した図である、図3(a)および図3(b)を参照して次に更に詳細に記載されているように、第1のカスタマディスプレイ34および第2のカスタマディスプレイ44上に提示される画面を協調させる。
【0053】
最初に、カスタマが彼の/彼女のIDカードをカードリーダスロット18に挿入する。ATM10は、このカードを読み込んで、第1のカスタマディスプレイ34上にPIN要求画面70(図3(a))および第2のカスタマディスプレイ44上にPINパッド画面80(図3(b))を提示する。
【0054】
PIN要求画面70は、画面70がPIN入力に関することを示すバナーフィールド72、カスタマに彼の/彼女のPINを入力するために第2のタッチユニット40を用いなければならないことを彼/彼女に示す、案内グラフィック(テキストおよび矢印を含む)74、および、カスタマが、トランザクションをキャンセルして彼の/彼女のカードを取り出すことを可能にする、選択可能なキャンセルオプション76を含む。
【0055】
PINパッド画面80は、画面80がカスタマのPINの入力に関することを示すバナーフィールド82、および10個の数字およびクリア、キャンセルおよびエンターオプションを有する、従来のPINパッド84の描写を含む。カスタマは、第2のカスタマディスプレイ44上に提示される所望の数字と重ね合わせする場所で第2の接触感知パネル46に触れることによって彼の/彼女のPINを入力することができる。
【0056】
一旦カスタマが彼の/彼女のPINを入力すると、アプリケーションプログラム66が次のステップへ進む。これは、3つの異なる画面を例示する絵で表した図である、図4(a)から図4(c)を参照して記載される。アプリケーションプログラム66によって提示される次の画面は財務カテゴリ画面90であり、それは第1のカスタマディスプレイ34上に提示される。
【0057】
財務カテゴリ画面90は、複数のカテゴリオプション94がそれに沿って提示されるカテゴリストリップ92を備える。これらのカテゴリオプション94は、娯楽カテゴリ94a(購入されることができる媒体ダウンロードへのアクセスを提供する)、旅行カテゴリ94b(旅行情報およびトランザクションへのアクセスを提供する)、財務カテゴリ94c(第1のカスタマディスプレイ34上に描画される財務カテゴリ画面90に結びつく選択肢)、案内人カテゴリ94d(所望のイベント、場所および施設に関する情報およびそれへの道順を提供する)、および宿泊カテゴリ94e(ホテルおよび他の宿泊設備について情報およびトランザクションへのアクセスを提供する)を含む。これらのカテゴリは単に、カテゴリストリップ92上に含まれることができるカテゴリの例であるだけである。
【0058】
財務カテゴリ画面90はさらに、2つの一般的なナビゲーションオプション96:画面をホーム画面(図示せず)に戻すホームオプション96aおよび(現選択内容をキャンセルする)終了オプション96bを備える。これらの2つのナビゲーションオプション96は、すべてのカテゴリ画面上に現れる。
【0059】
これらの標準オプションに加えて、財務カテゴリ画面90はその画面90に固有ないくつかの選択可能なオプションを含む。これらのオプションは、全て財務に関し、かつ現金引き出しトランザクションオプション98a、現金預託トランザクションオプション98b、現在残高オプション98c、トランザクション履歴オプション98d、抵当情報オプション98e、および財務要約オプション98fを含む。
【0060】
この例では、カスタマが彼の/彼女の現在残高を見ることを望むので、彼/彼女は現在残高オプション98cを選ぶ。アプリケーションプログラム66は、(接触感知パネル36およびその関連ドライバ(図示せず)経由で)この選択を検出して第1のカスタマディスプレイ34上に残高選択画面100(図4(b))および第2のカスタマディスプレイ44上に残高表示画面110(図4(c))を提示する。残高表示画面110は、残高選択画面100と同時に、提示される。
【0061】
残高選択画面100は財務カテゴリ画面90に類似しているが、現在残高オプション98cが除去され、かつ、(動画の)案内グラフィック102が現在残高オプション98cによって占められた位置で提供される。動画の案内グラフィック102は、カスタマを第2のカスタマディスプレイ44の方へ指し示す動く矢印104およびカスタマの残高の詳細が第2のカスタマディスプレイ44上に提供されることをカスタマに知らせるテキスト106を含む。
【0062】
残高表示画面110は、カスタマの現在残高(この例では、2,502.57ドル)114を含むグラフィック112および彼/彼女が第2のカスタマディスプレイ44に触れることによって(カスタマによって触れられるのが実際には第2の接触感知パネル46であるとはいえ)前のメニューに戻ることができることをカスタマに知らせるテキスト116を描画する。
【0063】
第2のカスタマディスプレイ44上に現在残高を提供することによって、第三者がいわゆる「ショルダーサーフィン」によってカスタマの残高を見ることは、より困難である。これは部分的に、第2のカスタマディスプレイ44がほとんど水平平面に向けられるからであり(一方、第1のカスタマディスプレイ34はほとんど垂直平面に向けられる)、および部分的に、第2のカスタマディスプレイ44が、第1のカスタマディスプレイ34より小さいからである。追加的なプライバシーが要求される場合、直立したプライバシー翼が第2のカスタマディスプレイ44の両側で帯14のシェルフ部分42に設けられることができる。
【0064】
再び図4(a)を参照して、カスタマが現金引き出しトランザクションオプション98aを選ぶ場合、アプリケーションプログラム66は第1のカスタマディスプレイ34上に総額画面120(図5)を提示する。総額画面120は、画面120が総額入力画面であることを示すバナーフィールド122と、8つの選択可能なトランザクション総額オプション124aからhと、カスタマがトランザクションをキャンセルして財務カテゴリ画面90へ戻ることを可能にする選択可能なキャンセルオプション126と、カスタマが選択可能なトランザクション総額として提示されない総額を入力することを可能にする選択可能な他の総額オプション128と、を備える。
【0065】
異なるカテゴリ内の(または財務カテゴリ94c(例えば抵当情報98e)内の)他のオプションは、カスタマが、カスタマの署名または規定されたストロークまたは一連のストロークのような、異なる検証メカニズムを用いることを必要とするかまたは可能にすることができる。これは図6(a)および図6(b)を参照することで記載され、それは第1および第2のカスタマディスプレイ34,44の各々上に署名入力画面の絵で表した例証である。
【0066】
図6(a)に示すように、署名要求画面130が第1のカスタマディスプレイ34上に提示され、かつ、画面130が署名入力に関することを示すバナーフィールド132と、カスタマに、彼の/彼女の署名を入力するために彼/彼女が第2の接触ユニット40を用いなければならないことを示す案内グラフィック(テキスト、画像および矢印を含む)134と、カスタマがトランザクションをキャンセルして彼/彼女が出発したカテゴリ画面へ戻ることを可能にする選択可能なキャンセルオプション136と、を備える。図6(a)では、案内グラフィック134内の画像が第2の接触感知ユニット40上への直接のカスタマの手書きを例示する。
【0067】
図6(b)に示すように、署名入力画面140は、画面140がカスタマの所定の署名の入力(それは、カスタマの名前またはそれの一部または単に1つ以上のストロークだけの描画であることができる)に関することを示すバナーフィールド142、およびカスタマに、彼の/彼女のストロークがその領域142内に詳細に描写されなければならないことを示すキャンバス領域142を含む。
【0068】
一旦カスタマが彼の/彼女の署名を詳細に描写すると、プログラムアプリケーション66はトランザクション順序の次の画面を提示する。
【0069】
カテゴリストリップ92内のカテゴリの1つ内のさらにもう1つのオプションは、カスタマが画像順序のような、さらにもう1つの検証メカニズムを用いることを必要とするかまたは可能にすることができる。これは図7(a)および図7(b)を参照することで記載され、それは第1および第2のカスタマディスプレイ34,44の各々上に画像順序入力画面の絵で表した例証である。
【0070】
図7(a)に示すように、画像順序要求画面150が第1のカスタマディスプレイ34上に提示され、かつ、画面150が画像順序入力に関することを示すバナーフィールド152、カスタマに彼/彼女が彼の/彼女の画像順序を選ぶために第2のタッチユニット40を用いなければならないことを示す案内グラフィック(テキストおよび矢印を含む)154、および、カスタマが、トランザクションをキャンセルして、彼/彼女が出発したカテゴリ画面へ戻ることを可能にする選択可能なキャンセルオプション156を備える。
【0071】
図7(b)に示すように、画像順序入力画面160は、一連の画像を選ぶようカスタマに促すバナーフィールド162、個々に選択可能な画像(破線164で例示される)の3×3アレイ、および個々に選択可能なクリア、キャンセルおよびエンターオプション(破線166で例示される)を含む。
【0072】
一旦カスタマがアレイ164から画像の彼/彼女の順序を選択すると、プログラムアプリケーション66はトランザクション順序で次の画面を提示する。入力された画像順序の認証は、登録段階中にカスタマによって選択される画像の予め選択された順序と画像の入力された順序を比較するプログラムアプリケーション66(または認可サーバー(図示せず))を必要とする。これは、入力された数字のPINがカスタマを認証するために予め選択された数字のPINと比較される方法に類似している。
【0073】
次に、カスタマがトランザクションの一部として両方の画面(各ディスプレイ34,44上の1つ)と対話するように、上記例でアプリケーションプログラム66が第1のカスタマディスプレイ34上の画面を補足するために第2のカスタマディスプレイ44上の画面を協調させるということを当業者は認識するであろう。これは、向上されたセキュリティおよび/またはプライバシーを提供するために用いられることができる。
【0074】
(同時に表示される)別の画面上に提示されるトランザクションに関するデータを入力するために用いられる1つの画面を提供することに加えて、次に図8(a)および図8(b)を参照して記載されているように、特にそれら両方が類似したトランザクションに関するところで、2つのカスタマディスプレイ34,44が、異なるトランザクションを提供するために用いられることができる。
【0075】
図8(a)を参照して記載されているように、画面から二次元バーコードの画像を撮り込むような、比較的高解像度を必要とするトランザクションの一部のために、第1のカスタマディスプレイ34が用いられることができる。
【0076】
図8(a)に示すように、バーコード撮込画面170が第1のカスタマディスプレイ34上に提示され、かつ、画面170がバーコードの画像の撮り込みに関することを示すバナーフィールド172と、案内グラフィック(テキストおよび携帯電話の画像を含む)174と、バーコード画像176と、カスタマが、トランザクションをキャンセルしておよび元の選択画面へ戻ることを可能にする選択可能なキャンセルオプション176と、を備える。この画面では、案内グラフィック174は彼/彼女がバーコード176の画像を撮り込むために彼の/彼女のモバイル(携帯)電話のカメラを用いなければならないことをカスタマに知らせる。一旦電話によって撮り込まれると、電話のソフトウェア(図示せず)が(たとえば、バーコード画像内にエンコードされるウェブサイトにアクセスすることによって)バーコードを解釈することができて動作することができる。
【0077】
プライベート情報を入力するために第2の接触感知ユニット40を用いることに加えて、第2の接触感知ユニット40がカスタマを第1の接触感知ユニット30、例えばNFCトランシーバ48(図1)より第2の接触感知ユニット40に近いユーザーインターフェースの一部へ導くために用いられることができる。これは図8(b)を参照して記載されて、それは電話番号入力画面180を例示する絵で表した図である。
【0078】
図8(b)に示すように、電話番号入力画面180は、(i)カスタマに彼の/彼女の携帯電話番号を入力するよう促すバナーフィールド182、(ii)カスタマにNFCトランシーバ48上に彼の/彼女の電話をタップするよう促すテキスト(および矢印)184、および(iii)カスタマが彼の/彼女の電話番号を入力することができるキーパッドを表示するのにオプション(「キーパッド」とラベルをつけられた)188を選ぶようカスタマに促すテキスト186を含む。この電話番号入力画面180は、カスタマがアラートまたはSMSメッセージ送信、電子メール、等によって提供される他の情報を購読することを可能にするために提供されることができる。
【0079】
種々の変更が本発明の範囲内で上記した実施態様になされることができ、たとえば他の実施態様において、上記したそれらとは異なる認証メカニズムが用いられることができる。
【0080】
他の実施態様において、第2のカスタマディスプレイが完全QWERTYキーボードを含む画面を提示するために用いられることができる。
【0081】
他の実施態様において、壁埋込型ATMがロビーATMの代わりに用いられることができる。他の実施態様において、ATM以外のセルフサービス端末装置が、用いられることができる。
【0082】
他の実施態様において、第1および第2のカスタマディスプレイの構成(例えば選ばれるディスプレイサイズ、ディスプレイが取り付けられる角度、互いに対するディスプレイの位置、など)は上記したそれらとは異なることができる。
【0083】
他の実施態様において、IDカード(および関連カードリーダ)は必要とされないかもしれない。
【0084】
他の実施態様において、案内グラフィックは上で記載されているものとは異なる形態をとることができる。例えば、他の実施態様において、選択可能なオプションが第1のカスタマディスプレイ上の画面から第2のカスタマディスプレイ上の画面まで移動することができる。他の動画方法が、1つの画面から別の画面にカスタマを導くために用いられることができる。
【0085】
他の実施態様において、カスタマが最初にホーム画面を提示されることができる。ホーム画面は、カスタマが彼自身/彼女自身を認証する前に、またはカスタマが彼自身/彼女自身を認証するのに続いて、提示されることができる。ホーム画面は、カテゴリストリップ92上に示されるもののような種々の異なるカテゴリをカスタマに提供することができる。
【0086】
他の実施態様において、1つのカテゴリまたはいくつかのカテゴリ内のいくつかのオプションは、カスタマがいかなる識別も提供する必要がないかもしれない。これらのオプションまたはカテゴリは、情報キオスクに類似した方法で動作させることができる。
【0087】
本願明細書に記載される方法のステップは、任意の適切な順序で、または必要に応じて同時に、実施されることができる。本願明細書に記載される方法は、有形の記憶媒体上の機械可読形式のソフトウェアによってまたは伝播信号として実行されることができる。
【0088】
用語「備える(comprising)」、「含む(including)」、「組み込む(incorporating)」および「有する(having)」は、1つ以上の要素またはステップの、閉じたリストでなく、拡張可能なリストを詳述するために本願明細書において用いられる。この種の用語が用いられる時、リスト内に詳述されるそれらの要素またはステップは、リストに追加されることができる他の要素またはステップを排除しない。
【0089】
文脈によって特に明記しない限り、用語「1つの(a)」および「1つの(an)」はその後に言及される要素、整数、ステップ、機能、動作または構成要素の少なくとも1つを意味するために本願明細書において用いられるが、追加的な要素、整数、ステップ、機能、動作または構成要素を除外しない。
【符号の説明】
【0090】
10 セルフサービス端末装置
12 キャビネット
14 プラスチック帯
16 ユーザーインターフェース
18 カードリーダスロット
20 レシートプリンタスロット
22 預託スロット
24 ディスペンサスロット
30 第1の接触感知ユニット
32 帯14の垂直な部分
34 第1のカスタマディスプレイ
36 第1の接触感知パネル
40 第2の接触感知ユニット
42 平坦シェルフ部分
44 第2のカスタマディスプレイ
46 第2の接触感知パネル
48 NFCトランシーバ
50 PCコア制御装置
52 プロセッサ
54 メモリ
60 オペレーティングシステム
62 プラットフォームコンポーネント
64 プラットフォーム
66 アプリケーションプログラム
70 PIN要求画面
72 バナーフィールド
74 案内グラフィック
76 キャンセルオプション
80 PINパッド画面
82 バナーフィールド
84 PINパッド
90 財務カテゴリ画面
92 カテゴリストリップ
94 カテゴリオプション
94a 娯楽カテゴリ
94b 旅行カテゴリ
94c 財務カテゴリ
94d 案内人カテゴリ
94e 宿泊カテゴリ
96 ナビゲーションオプション
96a ホームオプション
96b 終了オプション
98a 現金引き出しトランザクションオプション
98b 現金預託トランザクションオプション
98c 現在残高オプション
98d トランザクション履歴オプション
98e 抵当情報オプション
98f 財務要約オプション
100 残高選択画面
102 案内グラフィック
104 動く矢印
106 テキスト
110 残高表示画面
112 グラフィック
114 現在残高
116 テキスト
120 総額画面
122 バナーフィールド
124a−h トランザクション総額オプション
126 キャンセルオプション
128 他の総額オプション
130 署名要求画面
132 バナーフィールド
134 案内グラフィック
136 キャンセルオプション
140 署名入力画面
142 バナーフィールド キャンバス領域
150 画像順序要求画面
152 バナーフィールド
154 案内グラフィック
156 キャンセルオプション
160 画像順序入力画面
162 バナーフィールド
164 画像のアレイ
166 クリア、キャンセル、エンターオプション
170 バーコード撮込画面
172 バナーフィールド
174 案内グラフィック
176 バーコード画像 キャンセルオプション
180 電話番号入力画面
182 バナーフィールド
184、186 テキスト
188 キーパッド表示オプション

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のカスタマディスプレイおよび前記第1のカスタマディスプレイの上に横たわる第1の接触感知パネルを備える第1の接触感知ユニットと、
第2のカスタマディスプレイであって、前記第1のカスタマディスプレイとは異なって構成される第2のカスタマディスプレイ、および前記第2のカスタマディスプレイの上に横たわる第2の接触感知パネルを備える第2の接触感知ユニットと、
カスタマが前記第1の接触感知ユニットを用いた場合よりも、よりプライベートな方法でトランザクション詳細を入力するために前記第2の接触感知ユニットを用いることができるように、(i)前記第1のカスタマディスプレイ上で前記カスタマに対する複数の異なる選択可能なオプションを備える画面、および(ii)前記第2のカスタマディスプレイ上で選択された選択可能なオプションと関連する画面、を提示するように使用可能なプロセッサと、を備えるセルフサービス端末装置。
【請求項2】
前記第1のカスタマディスプレイが前記第2のカスタマディスプレイより大きな表示領域を備えるという点で、前記第2のカスタマディスプレイが前記第1のカスタマディスプレイとは異なって構成される、ことを特徴とする請求項1に記載のセルフサービス端末装置。
【請求項3】
前記第1のカスタマディスプレイが前記第2のカスタマディスプレイとは異なって向けられるという点で、前記第2のカスタマディスプレイが前記第1のカスタマディスプレイとは異なって構成される、ことを特徴とする請求項1に記載のセルフサービス端末装置。
【請求項4】
前記第1のカスタマディスプレイが概ね垂直な位置に向けられ、一方、前記第2のカスタマディスプレイが概ね水平位置に向けられる、ことを特徴とする請求項3に記載のセルフサービス端末装置。
【請求項5】
前記第2の接触感知ユニットが、さもなければ暗号化PINパッドによって占められる前記端末装置帯上の位置に置かれる、ことを特徴とする請求項1に記載のセルフサービス端末装置。
【請求項6】
前記端末装置が前記第2の接触感知ユニットに隣接して置かれる短距離ラジオトランシーバを更に備える、ことを特徴とする請求項1に記載のセルフサービス端末装置。
【請求項7】
前記セルフサービス端末装置が、現金自動預払機を備える、ことを特徴とする請求項1に記載のセルフサービス端末装置。
【請求項8】
第1のカスタマディスプレイ上に複数の選択可能なオプションを提示するステップであって、各選択可能なオプションが関連情報画面を有するステップと、
カスタマが前記選択可能なオプションの1つを選ぶことを検出するステップと、
情報画面が前記選択されたオプションと関連しているところで第2のカスタマディスプレイ上に前記情報画面を提示するステップと、
の各ステップを含むセルフサービス端末装置の動作方法。
【請求項9】
前記情報画面が、情報のカスタマ入力を容易にする情報入力画面を備える、ことを特徴とする請求項8に記載のセルフサービス端末装置の動作方法。
【請求項10】
各選択可能なオプションが、トランザクションのために必要とされる異なるタイプの認証を必要とする、ことを特徴とする請求項8に記載のセルフサービス端末装置の動作方法。
【請求項11】
前記方法が、カスタマが前記選択可能なオプションの1つを選択することを検出する前記ステップに続いて、前記カスタマを前記第2のカスタマディスプレイへ導くために案内グラフィックを提示する、更なるステップを含む、ことを特徴とする請求項8に記載のセルフサービス端末装置の動作方法。
【請求項12】
前記第2のカスタマディスプレイが、前記カスタマに対するプライベート情報を提示するために用いられる、ことを特徴とする請求項8に記載のセルフサービス端末装置の動作方法。
【請求項13】
請求項8のステップを実現するためのコンピュータプログラム。
【請求項14】
請求項13の前記コンピュータプログラムを記憶するメモリ装置。
【請求項15】
第1の接触感知ユニットおよび第2の接触感知ユニットを備えるセルフサービス端末装置であって、そこで両方の接触感知ユニットが単一トランザクションのための情報を入力するためにカスタマによって用いられることができるセルフサービス端末装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−43434(P2012−43434A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−178099(P2011−178099)
【出願日】平成23年8月16日(2011.8.16)
【出願人】(391007161)エヌ・シー・アール・コーポレイション (85)
【氏名又は名称原語表記】NCR CORPORATION
【Fターム(参考)】