セルラー・ブロードキャストを利用した乗物の状態のモニタリング
【課題】セルラー・ネットワークを介して乗物の状態をモニターするシステム及び方法を提供する。
【解決手段】乗物の状態をモニターするシステムにおいて、乗物の状態に関する情報を含む少なくとも1つのデータベースを持つ少なくとも1つのネットワーク情報リポジトリーサーバーを備える。少なくとも一つの情報リポジトリーサーバーは、モバイルステーションによって感知された実際の情報に基づいて予期された乗物の状態との比較を実行するモバイルステーションから更新情報を受信し、矛盾を特定した後、ネットワーク情報リポジトリーサーバーに更新情報を送信する。ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、モバイルステーションにブロードキャストあるいはマルチキャストするために携帯ネットワークに更新情報を送信し、あるいはモバイルステーションに携帯インターフェースを介してあるいはワイヤレスで情報を送信する。
【解決手段】乗物の状態をモニターするシステムにおいて、乗物の状態に関する情報を含む少なくとも1つのデータベースを持つ少なくとも1つのネットワーク情報リポジトリーサーバーを備える。少なくとも一つの情報リポジトリーサーバーは、モバイルステーションによって感知された実際の情報に基づいて予期された乗物の状態との比較を実行するモバイルステーションから更新情報を受信し、矛盾を特定した後、ネットワーク情報リポジトリーサーバーに更新情報を送信する。ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、モバイルステーションにブロードキャストあるいはマルチキャストするために携帯ネットワークに更新情報を送信し、あるいはモバイルステーションに携帯インターフェースを介してあるいはワイヤレスで情報を送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ワイヤレス通信に関するものであり、特に、なかんずくセルラー・ブロードキャストを使って乗物を管理する方法及びシステム、より詳細には、幾つかの実施例においては、道路混雑管理に関するものである。
【0002】
本PCT出願は、2006年7月11日付け出願に係る米国特許出願第11/456,824号と2005年10月11日付け出願に係る米国仮出願第60/596,659号の優先権の主張を伴うものであり、その開示内容はレファレンスとしてそっくりそのまま本願に導入される。また、ネットワーク・ディスカバリー・メカニズムと題する本願の譲受人の2005年11月7日付け出願に係る米国特許出願第11/267,590号もレファレンスとしてそっくりそのまま本願に導入される。
【背景技術】
【0003】
ネットワークとインターネットプロトコル
【0004】
多数のコンピューター・ネットワークの種類が存在する中、インターネットが最も知られている。インターネットは、コンピューター・ネットワークの世界的ネットワークである。現在、インターネットは、何百万という人々が利用できる公共で自立したネットワークである。インターネットは、TCP/IP(即ち、トランスミッション・コントロール・プロトコル/インターネット・プロトコル)という一連の通信プロトコルを使用してホストに接続する。インターネットは、インターネット・バックボーンとして知られる情報通信基盤を持つ。主にインターネット・バックボーンへのアクセスは、アクセスを企業及び個人に転売するインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)により制御される
【0005】
IP(インターネット・プロトコル)は、データが1つのデバイス(例えば、電話、PDA[パーソナル・デジタル・アシスタント]、コンピューターなど)からネットワーク上の別のデバイスに送信されるプロトコルである。現在、例えば、IPv4、IPv6などを含む多様な種類のIPが存在する。ネットワークの各ホストデバイスは、独自の特有の識別子であるIPアドレスを少なくとも一つは持つ。IPは、コネクションレス・プロトコルである。通信中のエンドポイントの通信の接続は継続的ではない。ユーザーがデータあるいはメッセージを送信あるいは受信した時、そのデータあるいはメッセージは、パケットという要素に分割される。それぞれのパケットは、独立したユニットあるいはデータとして扱われる。
【0006】
インターネットあるいは同様のネットワークでのポイントの間の通信を標準化するために、OSI(オープン・システム・インターコネクション)モデルが設定された。OSIモデルは、ネットワークにおける2つのポイント間の通信プロセスをそれぞれの層が独自の一連の機能を持つ7つのスタックされた層に分ける。それぞれのデバイスは、送信エンドポイントでは各層を下降する流れ、受信エンドポイントでは各層を上昇する流れがあるようにメッセージを処理する。7層の機能を提供するプログラミング及び/又はハードウェアは、通常、デバイス・オペレーティング・システム、アプリケーション・ソフトウェア、TCP/IP及び/又は他のトランスポート及びネットワークプロトコル、及び他のソフトウェア及びハードウェアの組み合わせである。
【0007】
通常は、メッセージがユーザからあるいはユーザに渡る時、上の4層が使用され、メッセージがデバイス(例えば、IPホスト・デバイス)を通過する時は、下の3層が使用される。IPホストは、サーバー、ルータあるいはワークステーションなどのIPパケットを送信及び受信することができるネットワークにおけるあらゆるデバイスである。他のホストに送信されるメッセージは、上層には送信されないが、その他のホストに転送される。以下は、OSIモデルの層のリストである。第7層(即ち、アプリケーション層)は、例えば、通信パートナーの特定、サービスの質の特定、ユーザの認証及びプライバシーの検討、データ構文の制限の特定などが行われる層である。第6層(即ち、プレゼンテーション層)は、例えば、着信及び送信されるデータをある表示書式から別の表示書式に変換する層である。第5層(即ち、セッション層)は、例えば、アプリケーション間の会話、やりとり及び対話をセットアップ、調整、及び終了する層である。第4層(即ち、トランスポート層)は、例えば、エンド・ツー・エンド制御及びエラーチェックなどを管理する層である。第3層(即ち、ネットワーク層)は、例えば、ルーティング及び転送などを処理する層である。第2層(即ち、データリンク層)は、例えば、物理的な配置の同期化の提供、ビット・スタッフィング、及び伝送プロトコルの知識及び管理の提供などを行う層である。米国電気電子技術者協会(IEEE)は、データリンク層を、物理的層のデータ転送のやりとりを制御するMAC(メディア・アクセス・コントロール)層と、ネットワーク層とインターフェース接続及びコマンドを解釈してエラー回復を行うLLC(ロジック・リンク制御)層の更に2つの副層に分類する。第1層(即ち、物理的層)は、例えば、物理レベルでビットストリームをネットワークで運送する層である。IEEEは、同物理的層をPLCP(物理層コンバーゼンス処置)副層とPMD(物理的媒体依存)副層に分類する。
【0008】
ワイヤレス・ネットワーク
【0009】
ワイヤレス・ネットワークは、携帯及び無線電話、PC(パーソナル・コンピューター)、ラップトップ・コンピューター、ウェアラブル・コンピューター、コードレス電話、ポケベル、ヘッドホン、プリンター、PDA (パーソナル・デジタル・アシスタント)などの様々な種類のモバイル機器を組み入れることが出来る。例えば、モバイル機器は、声及び/又はデータの高速ワイヤレス・トランスミッションを確保するためにデジタル・システムを含む。通常、モバイル・デバイスは、以下の幾つかあるいは全ての要素を含む:トランシーバー(即ち、例えば、統合トランスミッター、レシーバー及び望まれる場合は他の機能を持つ単一チップトランシーバーを含むトランスミッターとレシーバー);アンテナ;プロセッサー;1つあるいはそれ以上のオーディオ・トランスデゥーサー(例えば、音声通信デバイスのスピーカーあるいはマイク);電磁データ・ストレージ(データ処理が提供されるデバイスなどのROM、RAM、デジタル・データ・ストレージなど);メモリー;フラッシュ・メモリー;フル・チップ・セットあるいは集積回路;インターフェース(USB,CODEC,UART,PCMなど)及び/又は同様のものである。
【0010】
モバイル使用者がワイヤレス接続を通してローカルエリア・ネットワーク(LAN)に接続できる無線LAN(WLAN)が、ワイヤレス通信に使用される。ワイヤレス通信は、光、赤外線、電磁波、マイクロ波などの電波を通して伝播する通信を含む。現在、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、IEEE 802.11及びHomeRFなど多様なWLAN基準が存在する。
【0011】
例えば、ブルートゥース製品は、モバイル・コンピューター、モバイル電話、携帯デバイス、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)及び他のモバイル・デバイスをリンクしてインターネット接続を提供するために使用される。ブルートゥースは、モバイル・デバイスは、短距離ワイヤレス接続を使用して簡単にお互い及びモバイルではないデバイスと接続できるかについて詳述するコンピューティング及び電子通信企業のスペシフィケーションである。ブルートゥースは、それぞれのデバイスのデータを同期化及び一致し続ける多様なモバイル・デバイスの急増から生じるエンドユーザーの問題を対処するデジタル・ワイヤレス・プロトコルを作成することにより、異なるベンダーによる機器がシームレスに連携することを可能にする。ブルートゥースデバイスは、一般的なネーミングのコンセプトに従って名付けられる。例えば、ブルートゥース・デバイスは、ブルートゥース・デバイス・ネーム(BDN)あるいは特有のブルートゥース・デバイス・アドレス(BDA)と関連する名前を持つ可能性がある。ブルートゥース・デバイスがIPネットワークで機能する場合、IPアドレス及びIP(ネットワーク)ネームが提供される。従って、IPネットワークに加わるように構成されているブルートゥース・デバイスは、例えば、BDN,BDA,IPアドレス及びIPネームを含む可能性がある。「IPネーム」という用語は、インターフェースのIPアドレスに対応するものである。
【0012】
IEEE 802.11は、ワイヤレスLAN及びデバイスの技術を詳述するものである。802.11を使用することにより、1つ1つのベースステーションが、多数のデバイスに対応するワイヤレス・ネットワーキングが可能になる。幾つかの例において、デバイスには、あらかじめワイヤレス・ハードウェアが装備されていて、あるいはユーザがカードなどアンテナを含む場合のある別のハードウェアの一部をインストールする。一例として、802.11に使用されるデバイスは、通常、デバイスがアクセス・ポイント(AP)、モバイル・ステーション(STA)、ブリッジ、PCMCIAカードあるいは別のデバイスであるか否かにかかわらず、無線トランシーバー、アンテナ、及びネットワークにおけるポイント間のパケット・フローを制御するMAC(メディア・アクセス・コントロール)層の3つの要素を含む。
【0013】
また、マルチプル・インターフェース・デバイス(MID)は、幾つかのワイヤレス・ネットワークに使用される。マルチプル・インターフェース・デバイス(MID)は、ブルートゥース・インターフェースや802.11インターフェースなどの2つの独立したネットワーク・インターフェースを含むため、マルチプル・インターフェース・デバイス(MID)が2つ別々のネットワークに参加したりブルートゥース・デバイスとインターフェースすることを可能にする。マルチプル・インターフェース・デバイス(MID)は、IPアドレスとそのIPアドレスに関連する共通のIP(ネットワーク)ネームを持つ。
【0014】
ワイヤレス・ネットワーク・デバイスは、ブルートゥース・デバイス、マルチプル・インターフェース・デバイス(MID)、802.11xデバイス(例えば、802.11a,802.11b,及び802.11gデバイスを含むIEEE 802.11デバイス)、HomeRF(ホーム・ラジオ周波数)デバイス、Wi−Fi(ワイヤレス・フィデリティ)デバイス、FPRS(ジェネラル・パケット・ラジオ・サービス)デバイス、3G携帯デバイス、2.5G携帯デバイス、GSM(登録商標)(モバイル通信のグローバル・システム)、EDGE(GSM(登録商標)エヴォルーションの高度データ)デバイス、TDMAタイプ(時間割多重アクセス)デバイス、あるいはCDMA2000を含むCDMAタイプ(コード分割多元アクセス)デバイスである。各ネットワークデバイスは、IPアドレス、ブルートゥース・デバイス・アドレス、ブルートゥース・コモンネーム、ブルートゥースIPアドレス、ブルートゥースIPコモンネーム、802.11IPアドレス、802.11IPコモンネーム、あるいはIEEE MACアドレスを含む多様な種類のアドレスを含むが、それらには限定されない。
【0015】
ワイヤレス・ネットワークは、例えば、モバイルIP(インターネット・プロトコル)システム、PCSシステム、及び他のモバイル・ネットワーク・システムに使用される方法及びプロトコルを含む場合がある。モバイルIPは、インターネット・エンジニアリング・タスク・フォース(IETF)が作成した標準通信プロトコルに関するものである。モバイルIPの場合、モバイル・デバイス使用者は、一度指定されるIPアドレスを保持してネットワークを移動する。リクエスト・フォー・コメント(RFC)3344を参照。注:RFCは、インターネット・エンジニアリング・タスク・フォース(IETF)の公文書である。モバイルIPは、インターネット・プロトコル(IP)を強化し、ホームネットワーク以外に接続する場合にモバイル・デバイスにインターネット・トラフィックを転送する手段を増やす。モバイルIPは、各モバイル・ノードにホームネットワークにおけるホームアドレス及びネットワーク及びそのサブネット内におけるデバイスの現在の位置を特定する気付アドレス(ケア・オブ・アドレス(CoA))を指定する。ホームネットワークにおけるモビリティ・エージェントは、それぞれのホームアドレスとそのケア・オブ・アドレスを関連付ける。モバイル・ノードは、例えば、インターネット・コントロール・メッセージ・プロトコル(ICMP)などのプロトコルを使用してケア・オブ・アドレスが変わるたびにホームエージェントにバインディング・アップデートを送信する。
【0016】
基本的なIPルーティングにおいて、ルーティング・メカニズムは、それぞれのネットワーク・ノードが常にインターネットに接続点を持ち、各ノードのIPアドレスが接続されているネットワーク・リンクを特定するという仮定に依存する。本書において、「ノード」という用語は、データ送信の再配分ポイントあるいはエンド・ポイントを含むうえ、他のノードへの通信を認識、処理、及び/又は転送することのできる接続点を含むものである。例えば、インターネット・ルーターは、デバイスのネットワークを特定するIPアドレスのプレフィックスあるいは同様のものを調査する。次に、ルーターは、ネットワークのレベルで、例えば、特定のサブネットを特定する一連のビットを調査する。次に、ルーターは、サブネットのレベルで、例えば、特定のデバイスを特定する一連のビットを調査する。通常のモバイルIP通信において、ユーザーが、モバイル・デバイスをインターネットから切り新たなサブネットに再接続しようとした場合、同デバイスは、新たなIPアドレス、適切なネットマスク及びデフォルト・ルーターに再設定されなければならない。そうでない場合、ルーティング・プロトコルは、パケットを適切に送信することができない。
【0017】
ネットワーク・ディスカバリー
【0018】
将来のモバイル通信システムは、異種ラジオ・アクセス技術の統合を目標とする。それらの技術は、例えば、PAN(とても狭いサービス範囲のパーソナル・エリア・ネットワーク)、WLAN(比較的に大きいサービス範囲のローカル・エリア・ネットワーク)、そしてWAN(例えば、携帯あるいはWiMaxなど比較的にサービス範囲が広いワイド・エリア・ネットワーク)を構成する。統合が焦点であるため、必要条件は、単に相互作用するものよりも厳しい。ある必要条件は、偏在的そして透過的なサービスプロビジョニングをもつそれらの異種ラジオ・アクセス技術を世界的にロームさせることである。グローバル・ローミングは、以下を要求する素早い垂直ハンドオーバーの効率的な方法を必要とする:
a)事前に特定のネットワーク要素を特定すること;そして
b)事前にそれらのネットワーク要素とモバイル・ステーション(MS)が通信することである。
【0019】
ネットワーク要素を特定することは、IP(アクセス・ポイント)、ルーター、DHCPサーバー(動的ホスト構成プロトコル)及びAAA(認証、許可及び会計)、PANA(アクセスネットワーク認証をもつプロトコル)サーバーそして時にはSIPサーバー(セッション開始プロトコル)などの幾つかの認証サーバーの存在を確定することである。
【0020】
ネットワーク要素との通信は、例えば、積極的なセキュリティーの関連付けとIPアドレスを入手するためのネットワークに関する一般情報、下層に関する情報及び上層サービスに関する入手可能な情報のフェッチングのためのメッセージの交換を構成する。ネットワーク要素を特定することとそれらと通信することをネットワーク・ディスカバリーという。
【0021】
ネットワーク・ディスカバリーに関する関心が最近増えている。幾つかの技術が提案されたが、多少の不利点がある。とりわけ、知られている「ネットワーク・ディスカバリー」の方法は、2段階のアプローチを中心とする。
【0022】
第1段階:NIR(ネットワーク情報リポジトリー)を設置して報告エージェント(RA)を使用してネットワーク情報を入れる。報告エージェント(RA)は、ドメインにおけるネットワーク要素に関する情報を収集してネットワーク情報リポジトリー(NIR)に送信する。(例えば、特定のネットワーク要素が付着/離れるあるいは使用可能/使用不可能になった場合、その情報がネットワーク情報リポジトリー(NIR)に報告される。)報告エージェント(RA)は、その時そのドメインに居合わせた通常のモバイル・ステーション(MS)である。NIR(即ち、ネットワーク情報リポジトリー)は、文献においてネットワーク情報データベースあるいはメディア独立型情報サーバーとも呼ばれる。
【0023】
第2段階:同ドメインの新しいモバイル参加者によるNIR情報の再使用。即ち、新しいドメインに入った如何なるモバイル・ステーション(MS)は、そのドメインにおけるネットワーク要素についてネットワーク情報リポジトリー(NIR)に尋ねることができる。ネットワーク情報リポジトリー(NIR)には、そのドメインに以前にいた報告エージェント(RA)があった。モバイル・ステーション(MS)は、あらゆるラジオ・インターフェース(例えば、802.11アクセス・ネットワーク、3GPPあるいは3GPP2ネットワークなど)からネットワーク情報リポジトリー(NIR)にアクセスしてあらゆるドメインのネットワーク要素に関する情報を事前にリクエストすることができる。
【0024】
上記の両方の段階において多数の不利点が存在する。第1段階(ネットワーク情報リポジトリー(NIR)に情報を加入)では、あるドメインにたまたま入った全てのモバイル・ステーション(MS)は、前のあるいは通過したモバイル・ステーション(MS)がネットワーク情報リポジトリー(NIR)を既に更新したことを知らないため通過しているドメインに関する同じ情報を送信/複製し続ける。そうすることで、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)を、不要に複製情報を処理し続させるだけではなく理由もなくネットワークにシグナリング負担をもたらす。
【0025】
第2段階(ネットワーク情報リポジトリー(NIR)情報の再利用)において、先行する方法は、モバイル・ステーション(MS)がネットワーク情報リポジトリー(NIR)の到達可能な位置を知っていることを前提としている。その方法は、モバイル・ステーション(MS)がネットワーク情報リポジトリー(NIR)の到達可能な位置を知らない場合は上手く機能しないあるいは不十分である。
【0026】
本発明は、とりわけ、技術背景における前記システムと方法に係る多様な進展と改良点を提供するものである。
【0027】
レファレンス
【0028】
また、本発明は、とりわけ、以下のレファレンスにおいて説明される技術背景のシステムと方法に係る多様な進展と改良点を提供するものであり、そのレファレンスの開示内容はレファレンスとしてそっくりそのまま本願に導入される。
【非特許文献1】3GPP TS 23.041、第3ジェネレーション・パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)、Technical Specification Group Terminals、Technical realization of Cell Broadcast Service(CBS)(リリース1から7)(http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.041/)
【非特許文献2】3GPP TS 31.102、第3ジェネレーション・パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)、Technical Specification Group Terminals、Characteristics of the Universal Subscriber Identity Module(USIM)アプリケーション(リリース1から7)(http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/31_series/31.102/)
【非特許文献3】IEEE 802.21 メディア独立型ハンドオーバー・サービス、http://www.ieee802.org/21/、I.E.E.E.802.21 書類番号第21−05−0240−01−000(例えば、2005年5月に提出されたもの)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0029】
本発明は、上述した及び/又は他の背景技術及び/又はそれらの問題点を改善するものである。
【0030】
幾つかの実施例によると、乗物の状態をモニターするシステムが提供され、そのシステムには、乗物の状態に関する情報を含む少なくとも一つのデータベースを持つ少なくとも一つのネットワーク情報リポジトリーサーバー、モバイルステーションが感知した実際の情報に基づいて予期された乗物の状態との比較を実行するモバイルステーションから情報更新を受信し、矛盾があれば、ネットワーク情報リポジトリーサーバーに更新情報を送信するように構成されている前記少なくとも一つの情報リポジトリーサーバー、及びモバイルステーションにブロードキャストあるいはマルチキャストするために携帯ネットワークに更新情報を送信し、あるいはモバイルステーションにワイヤレスであるいは携帯インターフェースを介して情報を送信するように構成されているネットワーク情報リポジトリーサーバーが含まれる。
【0031】
幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、モバイルステーションに携帯インターフェースあるいはワイヤレスを介して情報を送信する。幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、ショート・メッセージ・サービス(SMS)あるいは他のメッセージ・サービスを使用してモバイルステーションに情報を送信する。幾つかの実施例によると、モニターされる乗物の状態には、道路混雑が含まれ、システムは、実質的にリアルタイムで、ユーザーに特定の時間に混雑している道路あるいは高速道路の区域に関する情報を提供するように構成されている。幾つかの実施例によると、そのシステムは、ネットワーク情報リポジトリーサーバーを介してリアルタイムでユーザーに特定の時間に混雑している道路あるいは高速道路の区域に関する情報を提供するように構成されている。
【0032】
幾つかの例において、モバイルステーションは、自分の速度と規定の制限速度とを比較するように構成されていて、矛盾する場合、モバイルステーションは、ネットワーク情報リポジトリーサーバーにメッセージを送信してその矛盾を報告する。幾つかの実施例において、ネットワーク情報サーバーは、乗物のナビゲーション・デバイスの視覚表示を使用して乗物内に交通渋滞の程度を表示し、ある場合は、その視覚表示はカラーコーディングを含む。ある環境では、乗物の状態には、道路の混雑、乗物の速度、交通事故の発見、危険あるいは乱暴な運転あるいは危険な道路状態が含まれる。
【0033】
他の幾つかの実施例によると、以下を含むハイヤー用の乗物を電子的に配車するシステムが開示される。a)ユーザーの現在の位置に関するメッセージをユーザーのモバイルステーションから受信するように構成されているネットワーク情報リポジトリーサーバー、b)適切なハイヤー用の乗物をデータベースから検索するように構成されているネットワーク情報リポジトリーサーバー、そしてc)適切なハイヤー用の乗物を見つけると、ハイヤー用の乗物のオペレーターに携帯ネットワークを介してメッセージを送信するように構成されたネットワーク情報リポジトリーサーバー。ある場合、適当なハイヤーの乗物には、少なくとも1つのタクシーが含まれる。他の実施例において、適当なハイヤー用の乗物は、ネットワーク情報リポジトリーサーバーで維持されている確立したデータベースに登録されているうえ、ユーザーの地理的座標の十分に近くにいる少なくとも1台のタクシーを含むものである。
【0034】
多様な実施例の上記の及び/又は他の態様、特性及び/又は利点は、添付の図面と共に以下に説明される。多様な実施例は、適切な場合、異なる態様、特性及び/又は利点を含む及び/又は除外する。また、適切な場合、多様な実施例は、他の実施例の1つあるいはそれ以上の態様あるいは特性を組み合わせる。特定の実施例の態様、特性及び/又は利点の説明は、他の実施例あるいはクレームを限定するものであると解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
本発明の好ましい実施形態は、添付図面は、限定としてではなく、例示として示されている。
【0036】
【図1】図1は、幾つかの具体例に係るセルラー・システムのセル・ブロードキャスト・センター(CBC)とインターフェース接続されたネットワーク・インターフェース・リポジトリー(NIR)の具体例を表示するアーキテクチャー図である。
【図2】図2は、アクティブ・モードでMCが実行するプロセスステップの具体例を表示するフロー図である。
【図3】図3は、アクティブ・モードでMCが実行するプロセスステップの具体例を表示するフロー図である。
【図4】図4は、パッシブ・モードでMCが実行するプロセスステップの具体例を表示するフロー図である。
【図5】図5は、幾つかの実例的ネットワーク要素のコンポーネントの具体例を表示する具体的アーキテクチャー図である。
【図6】図6は、幾つかの具体例における幾つかの具体的デバイス・コンポーネントを表す具体的アーキテクチャー図である。
【図7】図7は、複数のインターフェースを持つモバイル・デバイスが複数のネットワークと通信する環境を表す具体例のアーキテクチャー図である。
【図8】図8は、幾つかの実施例に係るネットワーク情報リポジトリー(NIR)とCBCブロードキャストと通信する道路を走る複数の乗物を説明する説明図である。
【図9】図9は、幾つかの具体例に係る乗物地理的測位システムの表示の具体例の説明図である。
【図10】図10は、本発明の幾つかの好ましい実施例に係るタクシー配車スキームの説明図である。
【図11】図11は、幾つかの具体例に係る実例的ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス・センター(BMSC)とインターフェース接続されたネットワーク・インターフェースリポジトリー(NIR)を表示するアーキテクチャー図である。
【図12】図12は、図1と図11に表示された実施例の好ましい実施に共通するアーキテクチャーを表示する説明図である。
【図13】図13は、本発明の幾つかの実施例に係る実例的3GPPアーキテクチャーの改良を表示する説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
本発明は、多数の異なる形態で具体化されているが、多数の実施例は、本開示は本発明の原理の例を提供するものであり、その実施例は本発明を本書に説明及び/又は図解された好ましい実施形態に限定するものではないという了解の下で、本書において説明されている。
【0038】
アーキテクチャーの具体例
【0039】
好ましい実施例には、例えば、それぞれが当該技術に関して知られているコンピューター要素を含む、例えば、ラジオ・ネットワーク・コントローラー(RNC)、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)、ネットワーク・インターフェース・リポジトリー(NIR)、アクセスポイント(AP)、モバイルステーション(MS)などのデバイスが使用される。一例として、それぞれのデバイスは、データ処理機能と、例えば、プロセッサー、データ・ストレージ、メモリー、そして例えば、トランシーバー及び/又は本開示に基づいて当業者が理解できる適当な他のコンポーネントを含むデータ送信/受信方法などの基本コンピューター要素を含む当該技術に関して知られているハードウェア及び/又はソフトウェア要素を含む。実例として、図5は、モバイル・デバイスが通信できるワイヤレス・アクセスポイントを含む幾つかの実例的及び発明をこれに制限しない実施例において使用できる幾つかの実例的アーキテクチャー要素を表示するものである。図5は、符号「21」として示されたワイヤレス・ローカルエリア・ネットワーク(WLAN)に接続する実例的有線ネットワーク20を示すものである。WLAN21は、アクセスポイント(AP)22と多数のユーザー・ステーション23、24を含む。例えば、有線ネットワーク20は、インターネットあるいは企業データ処理ネットワークを含む。例えば、アクセスポイント22は、ワイヤレス・ルーターで、ユーザー・ステーション23、24は、例えば、携帯型コンピューター、パーソナル・デスクトップ・コンピューター、PDA、携帯ボイス・オーバーIP電話及び/又は他のデバイスである。アクセスポイント22も、有線ネットワーク21にリンクされたネットワーク・インターフェース25と、ユーザー・ステーション23、24と通信するワイヤレス・トランシーバー26を備えている。例えば、ワイヤレス・トランシーバー26は、ユーザー・ステーション23、24と無線あるいはマイクロ波周波数通信のためのアンテナ27を備えている。アクセスポイント22は、プロセッサー28、プログラム・メモリー29、そしてランダム・アクセス・メモリー31をも備えている。ユーザー・ステーション23は、アクセスポイント・ステーション22と通信するためのアンテナ36を含むワイヤレス・トランシーバー35を備えている。同様に、ユーザー・ステーション24は、アクセスポイント22と通信するためのワイヤレス・トランシーバー38とアンテナ39を備えている。一例として、幾つかの実施例において、それらのアクセスポイント(AP)内にユーザー識別を使用しても良く、かつ/又はモバイル・ノードあるいはユーザーステーション内にサプリカントあるいはピアを使用しても良い。
【0040】
図6は、本発明の幾つかの実施例において、例えば、アクセスポイント、モバイルステーション及び/又は他のデバイスなどのデバイスにより実行されるコンピューター制御のプロセスステップを実行するのに使用される実例的コンピューターあるいはコントロール・ユニットを表示するものである。幾つかの実施例において、コンピューターあるいは制御ユニットは、バス326上で一連のインプット/アウトプット(I/O)デバイス324と通信する中央演算処理装置(CPU)322を備えている。I/Oデバイス324は、例えば、キーボード、モニター、及び/又は他のデバイスを備えている。CPU322は、バス326上でコンピューター可読媒体328(例えば、標準的な揮発性あるいは不揮発性データ・ストレージ・デバイス)と通信する。CPU322、I/Oデバイス324、バス326とメモリー328の相互作用は、当該技術において既知である。メモリー328は、例えば、データ330を含む。メモリー328は、ソフトウェア338も保存する。ソフトウェア338は、プロセスのステップを実行する多数のモジュール340を含む。それらのモジュールを実施するために標準的なプログラミング技術が使用される。メモリー328は、上述した及び/又は他のデータファイルも保存する。幾つかの実施例において、本書において説明される多様な方法は、コンピューターシステムに使用されるコンピューター・プログラム製品を介して実施される。それらの実施は、例えば、コンピューター可読媒体(例えば、ディスケット、CD−ROM,ROMあるいは同様のもの)に固定された、あるいはモデムあるいは同様のものなどのインターフェース・デバイスを介してコンピューター・システムに送信可能な一連のコンピューター命令を含む。通信媒体は、実質的に実体がある(例えば、通信回線)及び/又は実質的に実体がない(例えば、マイクロ波、光、赤外線などを使用するワイヤレス・メディア)ものであっても良い。コンピューター命令は、多様なプログラミング言語で作成され及び/又はセミコンダクタ・デバイス(例えば、チップあるいはサーキット)、磁気装置、光学デバイス及び/又は他のメモリーデバイスなどのメモリーデバイスに保存される。多様な実施例において、送信にはあらゆる適切な通信技術が使用される。
【0041】
好ましい実施例の議論
【0042】
好ましい実施例は、とりわけ、上述した及び/又は他の不利点を克服する幾つかの新しい具体的方法及びシステムを提供するものである。
【0043】
図1は、本発明の幾つかの具体例と発明をこれに限定するものではない実施例の具体的アーキテクチャーを示すものである。図1に示すように、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)と通信する少なくとも1つのネットワーク情報リポジトリー(NIR)(符号1を参照)が提供される。具体例において、以下に説明されるように、複数のネットワーク情報リポジトリー(NIR)が段階的に配列される。しかしながら、他の実施例において、例えば、単一のネットワーク情報リポジトリー(NIR)だけのものなど、段階的ではない構造を使用しても良い。図1に示すように、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)は、例えば、図1のUTRANボックスに表示されている2つのうち1つのベース・ステーションなどのベースステーションあるいは同様のものを介してブロードキャストを達成するラジオ・ネットワーク・コントローラー(RNC)を介してセルラー・ブロードキャストを達成するのに使用される。また、説明されているように、ベースステーションは、例えば、WLANとモバイルステーション(MS)などが設置される1つあるいはそれ以上のネットワーク内に、図において6面のセルにより具体的に説明されている携帯サービスエリアを持つ。
【0044】
図7は、望ましい場合、本発明のコンポーネントが使用される具体的環境の実例的及び発明がこれに限定されることはない概略的アーキテクチャー図を示すものである。表示されているように、モバイルステーション(MS)は、望ましくはWLANあるいは同様のもののアクセスポイントと表示されているセルラーネットワークのベースステーション(BS)と同様のものの通信を可能にする複数のインターフェースを持つ。特に、同具体例は、モバイル・デバイス1が、ベースステーション2A、2B及びアクセスポイント3A、3Bと通信するためのインターフェースを持つ具体的ネットワーク設定を表示する。この具体例において、ベースステーション2Aと2Bは、電話交換網(PSTN)12と通信するコール・エージェント7と代わりに通信するベースステーション・コントローラー4と通信する。アクセスポイント3Aと3Bは、例えば、IPネットワーク・アクセスポイントを含み、電話交換網12へのトランキング・ゲートウェイ11を介して代わりに、例えば、インターネットなどのIPネットワーク10と通信するルーター6と通信するゲートウェイ5と通信する。
【0045】
新しいアプローチの好ましい実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)(例えばサーバー・コンピューターを含む)は、以下の機能を実行することができる:
【0046】
1. ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、少なくとも幾つかのネットワーク要素が付着あるいは分離したか否かについて最初に発見するモバイルステーション(MS)を介してあらゆるドメインのネットワーク要素の更新情報だけを受信する。従って、あるいドメインに入った全てのモバイルステーション(MS)が何度も同じ情報の送信を強要されることはない。そうすることで、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、複製情報の処理から救済されて、ネットワークのシグナリング量も低減される。
【0047】
2.ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、地理的座標と時間が断定的にマップされたネットワーク要素の情報を保存する。好ましくは2つの種類の保存情報がある:「主要情報」と「二次情報」である。主要情報は、例えば、利用可能なネットワークのSSID、DHCPサーバーのアドレスそして認証サーバーなどのアドレスを含む。二次情報は、主にネットワーク機能で構成される。そのような場合、多様な実施例において、それぞれのモバイル・デバイスが知りたいネットワーク機能は、特定のモバイル・デバイスの機能とアプリケーションによって大幅に異なる。従って、二次情報は、例えば、上層情報及び/又は下層に関する詳細情報を含む追加的情報である。例えば、サポートされるセキュリティー・プロトコルの種類(例えば、オープン・アクセス・コントロール、ユニバーサル・アクセス・コントロールあるいは802.1xアクセス・コントロールなど)、サポートされるインターネット・プロトコルの種類(例えば、IPv4、IPv6など)、QoSのサポート、他のネットワークとの相互作用のサポート、ローミング関係の存在とローミング・パートナーの名前、料金情報、そしてネットワークがサポートするサービスである。主要及び二次における情報分類の主な基準は、以下において説明される。しかしながら、両種類の情報が、候補ネットワークを決定、そして事前に最良のものと事前認証を実行するのに役立つ。
【0048】
3.ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、セル・ブロードキャストのために主要情報を伝達するのにCBC(セル・ブロードキャスト・センター[2])と通信することができる。従って、主要情報は、プッシュ・タイプ情報と見なされる。セル・ブロードキャストは、存在するが、めったに使用されないセルラー・ネットワークの機能であり、3GPP及び3GPP2などの標準化ボディにより定義される。セル・ブロードキャストは、所定の地理的地域における全てのモバイル・ハンドセットにメッセージをブロードキャストできる。その地域は、単一のセルからネットワーク全体に及ぶ範囲である。セル・ブロードキャストは、特定のセルを対象にして機能するため、モバイル電話番号は必要ない。また、セル・ブロードキャストがセルラー・ネットワークにかける負担は小さいため、ネットワーク上の全ての加入者にセル・ブロードキャストを提供するのは1つの電話にSMSメッセージを送信するのに相当する。セル・ブロードキャスト技術は、異なる種類のメッセージ(例えば、一例として、交通状態に関するメッセージ、厳しいあるいは他の気候、テロ活動あるいは脅威、公表、行方不明の子供、及び/又は多様な他の種類のメッセージ)が異なるチャンネルにブロードキャストできるように64,000個のブロードキャスト・チャンネルを提供する。好ましくは、全ての加入者は全チャンネル、従って全てのメッセージを受信しない。幾つかの実施例において、チャンネルは、ハンドセットで起動できて、ネットワークにより遠隔操作で起動することもできる。幾つかの実施例において、移動者が、例えば、実質的にどこでもあるいはどこにいようと受信できるように特定のチャンネルが、特定のメッセージ種類(好ましくは、例えば、地域あるいは世界的などの広い地理的地域を基準とする)に割り当てられている。好ましくは、ネットワーク要素に関する重要あるいは主要情報が、そのようなチャンネルにブロードキャストされる。従って、主要情報は、プッシュ・タイプ情報とも呼ばれる。(注意:ビジネス状況あるいは特定の状況により、この情報は、ブロードキャストを使用する代わりに加入したユーザーに代替的にマルチキャストされる。マルチキャストの具体例は、マルチキャストの具体例と題する以下のセクションにおいて更に説明される。)
【0049】
4.ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、情報がブロードキャストされているセル・ブロードキャスト・センター(CBC)に地理的地域を特定することができる。例えば、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、好ましくは、例えば、地域Aに位置するベースステーションの地域Aに関するネットワーク情報と、例えば、地域Bに位置するベースステーションの地域Bに関するネットワーク情報などを送信するようにセル・ブロードキャスト・センター(CBC)に説明する。
【0050】
5.ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、異なるネットワーク・オペレーターの多数のセル・ブロードキャスト・センター(CBC)と通信する(幾つかの実施例)。
【0051】
6.ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)に直接的探求を送信するモバイルステーション(MS)に二次情報を直接送信する。従って、幾つかの実施例において、モバイルステーション(MS)は、事前に近辺のネットワークとその要素に関する主要情報(セル・ブロードキャストを介して)と二次情報(直接探求を介して)を入手する。このようにしてモバイルステーション(MS)は、とりわけ、改良されたモビリティ・サポート及び/又は他の時間依存のモバイル・アプリケーションの高度な機能を実施することができる。
【0052】
本発明の好ましい実施例によると、モバイルステーション(MS)は、以下の機能を実行するように構成されている:
【0053】
1.モバイルステーション(MS)は、ネットワーク要素の主要情報を取得するためにブロードキャストを受信するように構成されている。
【0054】
2.モバイルステーション(MS)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)に直接クエリーを送信することでネットワーク要素に関する二次あるいは追加的情報を入手するように構成されている。ブロードキャスト及びネットワーク情報リポジトリー(NIR)へのクエリーから受信した主要そして二次情報は、それぞれ、モバイルステーション(MS)が候補ネットワークを決定して事前に最良のものと事前認証を行うのを手助けする。ネットワーク要素に関する二次情報は、探求に基づいてネットワーク情報リポジトリー(NIR)から引き出すあるいは引き抜かれる。従って、プール・タイプ情報とも呼ばれる。
【0055】
以上のタスクに加えて、モバイルステーション(MS)は、好ましくは以下のタスクを実行するように構成されている:
【0056】
3.モバイルステーション(MS)は、セルラー・ネットワーク(例えば、3GPP,3GPP2など)とセルラーではないネットワークのべコンから受信するブロードキャストを受信そして比較して、2つの異なるインターフェースから受信するメッセージの矛盾を把握するように構成されている。それらの矛盾は、主要矛盾と呼ばれるものであり、例えば、幾つかの特定のネットワーク要素が付着/分離あるいは使用可能/使用不可能になった場合、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)がそれらの更新に気付かないで古い主要情報をブロードキャストした場合に生じる。
【0057】
4.モバイルステーション(MS)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)から情報を引き出して、候補ネットワークと実際に接続した後に入手した引き出された/二次情報を比較して2つの異なる資源(即ち、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)と実際のネットワーク)から受信したメッセージの矛盾を把握するように構成されている。それらの矛盾は、主要矛盾と呼ばれるものであり、例えば、幾つかの特定のネットワーク要素が付着/分離あるいは実際のネットワークにおいて使用可能/使用不可能になった場合、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)がそれらの更新に気付かないで探求に古い主要情報で応じた場合に生じる。
【0058】
5.モバイルステーション(MS)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)に主要矛盾(上記のステップ3を参照)を二次矛盾(上記ステップ4を参照)を報告するように構成されている。(例えば、モバイルステーション(MS)が、べコンを介して受信したブロードキャストから受信した情報が矛盾しているあるいは訪問したネットワークに接続する通常のプロセスの一部としてネットワークから受信したネットワーク情報リポジトリー(NIR)から引き出した情報が矛盾していると決定した場合、モバイルステーション(MS)はすぐに使用可能なインターフェースを介してネットワーク情報リポジトリー(NIR)に報告する。)結果として、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、二次と主要情報データベースを更新(例えば、場合によっては、データベースにデータを足すあるいはデータを削除)して、代わりに主要更新情報をセル・ブロードキャスト・センター(CBC)に伝達する。そのように、その特定のモバイルステーション(MS)は、ネットワークに実際に接続することで矛盾について知るが、モバイルステーション(MS)がネットワーク情報リポジトリー(NIR)とその情報を共有することで、他のユーザーが同一のネットワークに訪問した場合及びネットワーク情報リポジトリー(NIR)に探求した場合、最も正確な主要及び二次情報を得ることができる。
【0059】
幾つかの実施例において、モバイルステーション(MS)は、アクティブあるいはパッシブ・モードでそれらのタスクを実行する。アクティブ・モードでは、主要及び二次矛盾の両方が、例えば、図2に表示されているようにネットワーク情報リポジトリー(NIR)に伝達される。しかしながら、アクティブ・モードでは、例えば、図4に示すように主要矛盾だけが送信される。しかしながら、好ましくは、他のモバイルステーション(MS)がそのドメインにおいてアクティブ・モードで作動している場合、二次矛盾も送信される。そうすることで、ネットワークのシグナリング・トラフィックとネットワーク情報リポジトリー(NIR)の複製データの処理圧力も低減される。それらのタスクは、実際のアクティブ・モードのタスクに追加するものであり、平行にあるいは沈黙期(即ち、送信が実行されていないあるいは本質的には実行されている期間中)に実行される。好ましい実施例において、モバイルステーション(MS)が持つ実際のアクティブ・モードは以下である。
【0060】
1.プロアクティブな保護されたハンドオフを実行するのに、モバイルステーション(MS)は、PANAサーバーにPANA認証メッセージを送信する。
【0061】
2.モバイルステーション(MS)は、候補ネットワークのDHCPサーバーとIPアドレスを更新する。
【0062】
3.モバイルステーション(MS)は、対応するホスト(CH)あるいはホーム・エージェントにバインディング・アップデートを送信する。
【0063】
好ましい実施例によると、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)に接続される。主要カテゴリーに関する情報は、セル・ブロードキャストのためにセル・ブロードキャスト・センター(CBC)に送信される。上で説明したように、セル・ブロードキャスト・エリアは、幾つかの実施例によりNIRメッセージがブロードキャストされる地理的地域に関連すると定義される。広さは、大幅に異なる。密度の高い都会では非常に狭く(例えば、数百ヤード)、より密度が低い都会では、より広い(約3マイル)。広いセル・ブロードキャスト・エリアは、その設置面積に数百のWLANを含む。全てのWLAN(セル・ブロードキャストの設置面積に存在するWLAN)の全ての情報(主要と二次情報)をブロードキャストするのは、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)機能の観点から見て実行不可能である場合もある。従って、主要情報だけをブロードキャストするのは、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)の機能を効果的に使用するのに当然のことである。
【0064】
メッセージフォーマットとネットワーク情報リポジトリー(NIR)とセル・ブロードキャスト・センター(CBC)のインターフェース/プロトコル(本書の図1において符号「1」と示されている)が定義されるが、[2]においてセル・ブロードキャスト・センター(CBC)とラジオ・ネットワーク・コントローラー(RNC)のインターフェースのために設置されたプロトコル([2]の図1において符号「2」と示されている)を再利用することを勧める。再利用することは(必要な場合、改良する)、一からやり直すことを防ぐだけではなく、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)が不必要に一つの種類のプロトコルから別の種類のプロトコルに変換することをなくす。参考までに、RNCは、通常、複数のベースステーションと接続する。例えば、通常パケット・トラフィックとコール・トラフィックは、ラジオ・ネットワーク・コントローラー(RNC)から分裂する。例えば、コール・トラフィックがモバイル・スイッチング・センターに送信される間、データ・トラフィックは、インターネットあるいは非公開IPネットワークに転用される。
【0065】
本発明の別の実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、段階的にお互いに接続していて、図1に示すように、最高レベルのネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)に接続される。単純化するために、2つの段階レベルしか表示されていないが、場合によっては、実現要求を満たすためにそれ以上ある場合もある。この具体例において、レベル1NIRは、レベル2NIRに情報を送信して、レベル2NIRは、レベル3NIRに情報を送信して、そして、レベル3NIRは、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)に情報を送信する。好ましい実施例において、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)は、位置座標に基づいて情報を処理して、特定のセル・エリアでブロードキャストするために特定のベースステーションに情報を転送する。
【0066】
本発明の別の実施例において、セル・ブロードキャストを介してブロードキャストされる主要情報は、2つの方法、即ち、PSFフォーマットあるいはPSEフォーマットで構成あるいは整理されている。両フォーマットは、本質的には同一のモバイルステーション(MS)の主要情報を持つ。しかしながら、モバイルステーション(MS)に以下のヒントを与えるために追加的なビットあるいはヘッダーを加えることで、一つのフォーマットはもう一つのフォーマットと区別される。
【0067】
1.好ましい実施例において、PSFフォーマットは、主要情報と関連する二次情報があるネットワーク情報リポジトリー(NIR)において入手可能であることをモバイルステーション(MS)に通知して(即ち、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)が二次情報をたくさん持っていること)、モバイルステーション(MS)は、その情報を引き出すためにネットワーク情報リポジトリー(NIR)に連絡する。
【0068】
2.好ましい実施例において、PSEフォーマットは、a)主要情報と関連する二次情報は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)にはない(即ち、NIRは空)であるため、二次情報を引き出すためにネットワーク情報リポジトリー(NIR)に連絡するのは無意味であるうえ、b)ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、二次情報が必要であり情報を見つけたモバイルステーション(MS)があった場合、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)にも転送するべきだとモバイルステーション(MS)に連絡する。
【0069】
好ましくは、情報が更新されたら、フォーマットカテゴリーは、PSEからPSFに昇格される。とりわけ、この方法は、1)モバイルステーション(MS)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)が必要とする情報を含むというヒントをセルラー・ブロードキャストから受信した場合にだけネットワーク情報リポジトリー(NIR)にクエリーを送信するうえ、2)モバイルステーション(MS)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)が必要とする場合にだけあらゆる新しいネットワーク要素に関する情報を報告するため、効率的なネットワーク情報リポジトリー(NIR)とモバイルステーション(MS)のクエリー応答の通信を提供する。
【0070】
幾つかの有利な実施例において、異なる形式あるいはコードを使用するネットワーク情報リポジトリー(NIR)とモバイルステーション(MS)の通信(例えば、ブロードキャストを通じた直接あるいは間接的な通信)は、モバイルステーション(MS)がネットワーク情報リポジトリー(NIR)の特定のタスクを実行するのをトリガーするため、多様なほかのアプリケーションを作成する。「アプリケーションの具体例」と題する以下のセクションに2つのアプリケーションの具体例が説明されている。
【0071】
本発明の別の実施例において、セルラー・ネットワーク補助/関連位置検出メカニズムが応用される。そうすることで、モバイルステーション(MS)は、地理的位置を探知する独自のメカニズムを持たなくてもよい。従って、モバイルステーション(MS)クライアントは、ある場合、GPSを装置する必要がなくなる。
【0072】
本発明の又別の実施例において、モバイルステーション(MS)は、主要情報はモバイルステーション(MS)のセッションを継続するのに十分であるか、あるいは二次情報が必要であるかを決定する決定力を持つ。ある活用/シナリオにおいて、モバイルステーション(MS)は、二次情報を必要としないため、その場合、毎回ネットワーク情報リポジトリー(NIR)にクエリーを送信する必要はない。その実施例の実例的フロー図は、図3に示されている。
【0073】
本発明の実施例は、既存する技術の不利点を克服するだけではなくて、例えば、以下などの他の多数の利点を提供する。
【0074】
(a)幾つかの好ましい実施例において、モバイルステーション(MS)は、セルラー・ブロードキャストを介していつもネットワーク情報リポジトリー(NIR)の接続可能内地に関する信頼性のある情報を受信する。特に、先行する技術は、とりわけ、必ずしもそうではないのにモバイルステーション(MS)がネットワーク情報リポジトリー(NIR)の接続可能な位置について知っていたことを前提にしていたため不十分なシステムであった。
【0075】
(b)幾つかの好ましい実施例において、ネットワーク上の必要以上のシグナリング・トラフィックとネットワーク情報リポジトリー(NIR)の複製データ処理プレッシャーが低減される。好ましい実施例において、あるドメインに入った全てのモバイルステーション(MS)が、最初に、異なる資源から受信した情報の矛盾を検知して比較し、それらの矛盾をネットワーク情報リポジトリー(NIR)に報告する。ネットワーク情報リポジトリー(NIR)がセル・ブロードキャスト・センター(CBC)をアップデートしてセル・ブロードキャスト・センター(CBC)が更新情報をブロードキャストし始めた後、矛盾は実質的にはなくなり、他のモバイルステーション(MS)が報告するものはなくなる。そうすることで、余分なシグナリング・トラフィックが削除されるだけではなくて、同時に、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)が複製情報を不要に処理することも止められる。これとは反対に、先行技術において、全ての報告エージェントは、いつでもどこでもネットワークを見つけたら、ネットワーク・データ・サーバーに情報を送り続けて、ネットワーク上のシグナリング・トラフィックを増やしてネットワーク情報リポジトリー(NIR)への処理の負担も増やしていた。
【0076】
(c)幾つかの好ましい実施例において、モバイルにヒントをブロードキャストすること(例えば、上記PSFとPSEフォーマット)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)が必要とする情報を含まない場合、モバイルステーション(MS)がネットワーク情報リポジトリー(NIR)に連絡するのを防ぐ。そうすることで、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)とモバイルステーション(MS)の効率的なクエリー応答通信が提供されるだけではなくて、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)が二次情報を必要としていることをモバイルステーション(MS)に伝えて、モバイルステーション(MS)が情報を見つけたときにはその情報をネットワーク情報リポジトリー(NIR)にも転送するように通知する。
【0077】
(d)幾つかの好ましい実施例において、主要情報だけをブロードキャストすることは、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)機能を効率的に使用することである。さらに、CBCブロードキャスト地域の設置面積は広いため、モバイルステーション(MS)は、通常、重要情報を非常に早く受信して、事前のモビリティ及び他の時間依存モバイル・アプリケーションをサポートを向上する。
【0078】
(e)幾つかの好ましい実施例において、モバイルステーション(MS)がどこにあるか、あるいはどのローカル・ネットワークに接続しているかとは関係なく、モバイルステーション(MS)は、必要な情報を得るためにネットワーク情報リポジトリー(NIR)と通信するのにいつも1つのプロトコルを使用する。
【0079】
レファレンスを手助けするために、具体的でかつ発明をこれに限定しない実施例の更なる説明は、提供される図において示されている。図面に関する更なる説明が提供される。図2は、上で説明したように、アクティブ・モードのMCあるいはモバイルステーション(MS)により幾つかの実施例において実行される具体的アルゴリズムあるいはプロセス・フローを表示するものである。この実施例において、ステップ120で、モバイルは、セルラー・ブロードキャストを受信してステップ121でモバイルは、WLANべコンを受信する。ステップ127で、モバイルは、それらを比較して矛盾があるか判断する。ない場合、プロセスは、ステップ120に戻る。ある場合、プロセスは、ステップ128に進んで、現在のGPS座標を入手して、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)に実際に発見されたネットワーク要素の情報を送信する。その間、ステップ122の後、モバイルは、プロアクティブ・ハンドオフを実行する十分な情報があるか判断する。ある場合、プロセスは、ステップ125に進んで、プロアクティブ/アクティブハンドオフを実行する。その一方で、ない場合、プロセスは、ステップ123に戻ってネットワーク情報リポジトリー(NIR)にクエリーを送信する。その応答としてステップ124でモバイルは、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)から情報を受信する。次に、プロセスは、ステップ125に進んでプロアクティブ/アクティブハンドオフを実行する。ステップ126で、モバイルは、新たに接続したネットワークからネットワーク要素情報を入手する。そしてステップ129で、プロセスは、ステップ126で入手した情報とステップ124で受信した情報を比較して矛盾があるかを判断する。ない場合、プロセスは終了する。ある場合、プロセスは、ステップ128に進んで現在のGPS座標を入手してネットワーク情報リポジトリー(NIR)に実際に発見されたネットワーク要素に関する情報を送信する。
【0080】
図3は、幾つかの具体例においてアクティブ・モードのMCあるいはモバイルステーション(MS)により実行される具体的アルゴリズムあるいはプロセス・フローの別の実施例を表示するものである。特に、示されているようにステップ201で、モバイルは、WLANのベコンを受信して、ステップ202では、モバイルはセルラー・ブロードキャストを受信する。ステップ210では、モバイルは、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)において二次情報が入手可能であるか否かを識別する。入手可能でない場合、プロセスは、モバイルが、限定された入手可能な情報でハンドオフを実行するべきか否かを判断するステップ215に進む。その時点で、実行するべきではない場合、ハンドオフは不成功となる。その一方で、実行するべきだと判断した場合、プロセスは、ステップ250へと進む。しかしながら、ステップ210で情報が入手可能であると判断した場合、プロセスはステップ220に進み、二次情報が必要であるかについて判断する。必要でない場合、プロセスはステップ250に進む。しかしながら、必要である場合、プロセスは、ステップ230へ進みネットワーク情報リポジトリー(NIR)にクエリーを送信する。次に、モバイルは、ステップ240でネットワーク情報リポジトリー(NIR)から情報を受信する。上記の適当な如何なる経路を通って達するステップ250で、モバイルは、プロアクティブ/アクティブハンドオフを実行する。ステップ260で、モバイルは、新たに接続したネットワークからネットワーク要素情報を入手する。ステップ205が示すように、幾つかの実施例において、モバイルが、ステップ260で入手した情報とステップ240でネットワーク情報リポジトリー(NIR)から受信した情報は、矛盾があるかを判断するためにモバイルに比較される。矛盾が無い場合、プロセスは終了する。その一方で、矛盾があると判断した場合、モバイルは、ステップ240で現在のGBS座標を受信して実際に発見したネットワーク要素の情報をネットワーク情報リポジトリー(NIR)に送信する。ステップ230に表示されているように、幾つかの実施例において、ステップ201及び202で受信した(即ち、べコンとブロードキャストから)情報は、矛盾を見つけるために比較される。矛盾がない場合、システムは、ステップ202に戻る。矛盾がある場合、システムはステップ204に進む。
【0081】
図4に戻って、図4は、幾つかの具体例においてパッシブ・モードのMCあるいはモバイルステーション(MS)により実行される具体的アルゴリズムあるいはプロセス・フローの別の実施例を表示するものである。ステップ410で、モバイルは、WLANべコンを受信して、ステップ420で、セルラー・ブロードキャストを受信する。ステップ430から440では、モバイルは、WLANべコンとセルラー・ブロードキャストを比較して矛盾があるか否かを判断する。ステップ440の答えがいいえである場合、プロセスはステップ410に戻る。ステップ440の答えがはいである場合、プロセスは、ステップ450に進んで、モバイルは、現在のGPS座標を入手する。次に、プロセスは、ステップ460に進んで、システムは、実際に発見されたネットワーク要素に関する情報をネットワーク情報リポジトリー(NIR)に送信する。そして、プロセスはステップ410に戻る。
【0082】
アーキテクチャーの具体例
【0083】
幾つかの具体例によると、好ましい実施例の態様を実行するように利用されるネットワーク情報リポジトリー(NIR)、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)、そしてモバイルステーション(MS)は、以下の機能を実行するように構成されている。本開示から、コンポーネント(例えば、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)、及びモバイルステーション(MS))が実行する機能は、場合によって異なることが理解されるべきである。
【0084】
NIR機能
【0085】
幾つかの具体例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、以下の幾つかあるいは、好ましくは全ての機能を実行するように構成される。
【0086】
1.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、モバイルステーション(MS)からアップデートを受信するか、あるいはデータベースの期限切れした情報を交換するためにアップデートを送信するようにモバイルステーション(MS)にリクエストするように構成されている。
【0087】
2.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、それらのアップデートをセル・ブロードキャスト・センター(CBC)に送信するように構成されている。
【0088】
3.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、ブロードキャストされる情報は別として、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)の使用あるいは高レベルのネットワーク情報リポジトリー(NIR)の使用だけが目的の幾つかの管理情報を送信するように構成されている。例えば、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、ブロードキャストされるメッセージの地理的範囲を描くことが出来る(例えば、地理的地域あるいはブロードキャストされるセルIDのリストを使ってネットワーク情報をマップする)。
【0089】
4.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、それぞれが自分のアイデンティティー(例えば、IPアドレスなど)を高レベルネットワーク情報リポジトリー(NIR)あるいはセル・ブロードキャスト・センター(CBC)に送信するように構成されている。
【0090】
5.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、それぞれがメッセージに幾つかの整理番号を付加するように構成されている。幾つかの例において、その番号は、整理番号あるいはバージョン番号あるいはその両方である。例えば、整理番号は、地理的座標と情報が両方新しい/変更された場合に使用されて、バージョン番号は、情報内容だけが変更されて地理的座標が変更されていない場合に使用される。
【0091】
追加的NIR機能
【0092】
幾つかのほかの具体例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、以下の幾つかあるいは、好ましくは全ての機能を実行するように構成される。特に、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)をより高性能にするために、以下の追加的機能がネットワーク情報リポジトリー(NIR)に設置される。
【0093】
1.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)に送信されるメッセージのフォーマッティングの全ての側面の機能を持つように構成される。例えば、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、例えば、上記のレファレンス[3]において説明されている例えば、RDF(リソース・ディスクリプション・フィレームワーク)などの良く知られているフォーマットを使用する。
【0094】
2.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、メッセージを2種類に分類するように構成されている:a)ユーザー向き(例えば、サービス・プロバイダの名前、料金など)及びb)基本的にユーザー向きではないもの(例えば、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)あるいは他のサーバーのアドレス)である。従って、モバイルステーション(MS)は、MSユーザーが必要とするメッセージだけを選択的に選んで表示する。
【0095】
3.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、メッセージ・ブロードキャストが望まれる好ましい時間と好ましい頻度を連絡するように構成されている。一例として、例えば、ブロードキャストされる情報量、セルにおいて移動するモバイルの速度などの幾つかの要素を検討する計算が行われる。
【0096】
4.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、例えば、最優先メッセージは、最先の機会にブロードキャストされるようにリクエストされて、通常のメッセージは、例えば、関連する繰り返し期間に従ってブロードキャストされるようにリクエストされるなど、優先度の観点からメッセージを分類するように構成されている。幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、必要な場合、メッセージ・ブロードキャストを終了するようにセル・ブロードキャスト・センター(CBC)に指示することもできる。
【0097】
5.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、コーディングあるいはモバイルステーション(MS)をトリガーできる異なるフォーマットを使用するなどして望まれる特定の作用を実行するように構成されている。
【0098】
CBC機能
【0099】
セル・ブロードキャスト・センター(CBC)は、セルラー・ネットワークの一部であり、幾つかのBSC/RNCに接続されている。セル・ブロードキャスト・センター(CBC)は、CBSメッセージと呼ばれるブロードキャスト・メッセージを管理する責任がある。幾つかの具体例において、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)は、以下の幾つか、あるいは好ましくは全ての機能を実行する。
【0100】
1.幾つかの実施例において、CBSは、メッセージに整理番号を割り当てるように構成されている。
【0101】
2.幾つかの実施例において、CBSは、CBSメッセージがブロードキャストされるセルを特定するように構成されている。
【0102】
3.幾つかの実施例において、CBSは、CBSメッセージがブロードキャストされる時間を特定するように構成されている。
【0103】
4.幾つかの実施例において、CBSは、CBSメッセージのブロードキャストが繰り返される頻度を特定するように構成されている。
【0104】
5.幾つかの実施例において、CBSは、必要な場合、それぞれのBSC及び/又はRNCにCBSメッセージのブロードキャストを終了するように指示する機能をもつように構成されている。
【0105】
6.幾つかの実施例において、CBSは、BSC及び/又はRNCに決まった長さのメッセージを送信することでブロードキャストを開始して、必要な場合、例えば、82オクテットの長さまでページをパッドするように構成されている。ここでは、82オクテットの長さは、デフォルトの文字セットを使用した場合、93文字に相当する。15ページまでのそれらのページが連結される。幾つかの実施例において、メッセージ容量を改良するために、例えば、本書において内容がレファレンスとして導入されている3GPP技術仕様書TS23.038に説明されるスキーム他のデータ・コーディング・スキームが使用される。
【0106】
7.幾つかの実施例において、CBSは、BSC及び/あるはRNCが保持しているCBSメッセージを修正あるいは削除するように構成されている。
【0107】
8.幾つかの実施例において、CBSは、メッセージがブロードキャストされるセル・ブロードキャスト・チャンネルを特定するように構成されている。
【0108】
9.幾つかの実施例において、CBSは、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)とモバイルステーション(MS)の間の圧縮及び/又は解凍を使用するように構成されている。
【0109】
10.幾つかの実施例において、CBSは、モバイルが、MSユーザーが必要とするメッセージだけを選択的に表示することを許可するためにメッセージ種類を指定するように構成されている。幾つかの実施例において、メッセージ種類は、情報の種類とメッセージがコンパイルされた言語を明らかにする。マンマシン・インターフェースを適切に使用することで、ユーザーは、受信したくない例えば、宣伝情報及び/あるは知らない言語のメッセージなどのメッセージの種類を無視することができる。
【0110】
MS機能
【0111】
幾つかの具体例において、モバイルステーション(MS)は、以下の幾つか、あるいは好ましくは全ての機能を実行するように構成されている。
【0112】
1.幾つかの実施例において、モバイルステーション(MS)は、例えば、WLANとセルラー・インターフェースを含む二重インターフェースなどのマルチプル・インターフェースを装備するように構成されている。好ましい実施例において、モバイルステーション(MS)は、セルラー・ブロードキャストを受信して、メッセージIDが「サーチ・リスト」に載っているCBCメッセージを受信しようとする。その「サーチ・リスト」は、好ましくは、例えば、USIMのEFCBMI,EFCBMIDそしてEFCBMIRファイル(本書において上記にレファレンスとして導入されたレファレンス[2]を参照)と「受信されるCBCメッセージのリスト」のユーザー装置(UE)に保存されたあらゆるメッセージ識別子に保存されたメッセージIDを含む。参考までに、UEは、例えば、携帯電話と例えば、モバイルステーション(MS)に関係するUSIMなどの全ての周辺装置に関係する。ユーザー装置(UE)が検索できるメッセージIDの数に関する機能が限定されている場合、USIMに保存されているIDは、ユーザー装置(UE)に保存されているものより優先される。好ましい実施例において、セルラー・ネットワーク設置面積のセルにおいて作動している利用可能なネットワークと関連するネットワーク要素(例えば、DHCPサーバー、認証サーバーなど)のアドレスについて知る。それらのネットワークは、同じドメインあるいは異なるドメインの一部である。また、モバイルステーション(MS)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)のIPアドレスについて知る。
【0113】
2.幾つかの実施例において、モバイルステーション(MS)は、ページが連結されている場合、それぞれのメッセージが同じメッセージ識別子(例えば、メッセージのソースを表示するもの)と同一の整理番号を持つように構成されている。その情報を使用して、MS/UEは、既に受信したメッセージを識別して再ブロードキャストを無視する。
【0114】
実例的応用
【0115】
道路混雑と他の道路情報:
【0116】
幾つかの実施例において、道路混雑情報の応用は、リアルタイムでユーザーにある特定の時間に混雑している道路あるいは高速道路の部分について知らせるように使用される。図8では、幾つかの具体例において、道路Rの複数の乗物V1MSとV2MSに、以下に説明されるようにネットワーク情報リポジトリー(NIR)に特定の道路混雑情報を提供するように構成されているモバイルステーションMSが装備されている。
【0117】
幾つかの具体的及び発明がこれに限定されない実施例において、その応用を実現するために、モバイルステーション(MS)は、好ましくは、乗物の速度を入手する機能を持つ。一例として、ブルートゥースあるいはあらゆる短距離WLANで乗物のオドメータ、スピードメーターあるいは同様のものから乗物の速度を入手することで達成される。別の例として、乗物の速度の計算を提供するのに乗物のグローバル・ポジショニング・システムが使用される。
【0118】
幾つかの実施例において、乗物のモバイルステーション(MS)は、乗物が走っている道路に関する規定の制限速度を受信する。一例として、ローカルベースステーションがブロードキャストすることにより入手する。また、地図と、地理的測位システムと共に適切あるいは法的に規定された制限速度を識別するのに使用される乗物の速度情報を含む以前にダウンロードされたマップ・データベースを使用しても入手される。幾つかの好ましい実施例において、モバイルステーション(MS)は、自分の速度(例えば、測定された実際の速度)と規定(例えば、ブロードキャストされた)制限速度を比較して、著しい違い(即ち、矛盾)がある場合、好ましくはモバイルステーション(MS)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)に同一の報告メッセージを送信する。幾つかの実施例において、乗物のモバイルステーション(MS)は、乗物の速度を単に継続的に報告して、実際の矛盾に関する状況が、無駄な通信などの制限するのに非常に有利な場合だけに報告を限定する。
【0119】
好ましい実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、混雑した道路あるいは高速道路の部分の複数のモバイルステーション(MS)からそのようなメッセージを受信する。幾つかの好ましい実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、例えば、車のナビゲーション装置のカラーコード(例えば、赤、黄色、など)などを使用して車あるいは乗物のディスプレイに混雑度を表示する。一例として、図9に実例的地図が表示されている。この具体例において、乗物は、地図映像を、通常の地理的測位システムのように表示できるモニター(例えば、乗物の地理的測位システムのモニター及び/又は乗物V1MSとV2MSに設置されたMS種類にも関連するモニター)を含む。具体例において、「クリア」と記された道路は、渋滞あるいは混雑の心配がない(例えば、好ましい実施例において、乗物のモバイルステーション(MS)から混雑の報告が全くあるいは少ししかない)。その一方で、「黄色」と記された地域は、混雑が増加している地域を示す(例えば、好ましい実施例において、増加している渋滞による乗物の速度の特定のしきい値の減少がある)。そして、「赤」と記された地域は、より混雑した地域を示す(例えば、好ましい実施例において、より増加した渋滞による乗物の速度の特定のしきい値が非常に減少した)。この具体例は、交通状態をグラフィックに表すために色を使用して、3つの交通状態しか使用していないが(クリア「白」、中間「黄色」、そして高い「赤」)、多様な他の表示が交通状態及び多様なほかのレベルの表示を容易にするのに提供される(即ち、通行パターンの変化をより完全に表示するために多数の状態が選択される)。
【0120】
多数の実施例において、それらの情報は、加入ユーザーにエアあるいはワイヤレス・インターフェースを介して送信される。
【0121】
幾つかの実施例において、米国運輸省が規定した制限速度に関する情報は、例えば、高速道路番号と位置(幾つかの実施例において、その情報は、記録及び/又は探知できる工事が行われている区域、制限速度及び/又は特定の一時的及び/又は異常な道路状態なども考慮する)などの道路に規定された制限速度がマップされて、直接ローカルネットワーク情報リポジトリー(NIR)及び/又はセルラー・システムのセル・ブロードキャスト・センター(CBC)に提供される。従って、幾つかの実施例において、ベースステーションは、例えば、特定のローカルエリアにおいて規定された規定の制限速度をブロードキャストするように適応される。
【0122】
このシステムは、道路混雑の報告を可能にするのに使用されるが、事実上全ての道路状態を報告するのに適応される。一例として、以下の1つあるいはそれ以上の事象が、幾つかの好ましい実施例における車載モバイルステーション(MS)を使用する乗物により報告される:
【0123】
1.道路混雑(上記説明を参照)
【0124】
2.乗物の高速進行
乗物のモバイルステーション(MS)は、その乗物及び/又は他の乗物事態の高速進行に関する報告を送信する(即ち、自分の乗物が、自身の速度を報告する及び自分の乗物が近辺にいる他の乗物の速度を特定して報告する)。
【0125】
3.交通事故の探知
乗物のモバイルステーション(MS)は、自分の乗物及び/又は他の乗物に関する交通事故の報告を送信する(即ち、自分が関連する事故について自分の乗物が報告する及び近辺の他の乗物の交通事故を自分の乗物が確認して報告する)。
【0126】
4.危険あるは乱暴な運転
乗物のモバイルステーション(MS)は、自分の乗物及び/又は他の乗物の運転に関する報告を送信する(即ち、自分自身の運転に関する報告及び自分の乗物が近辺の他の乗物の運転を確認して報告する)。幾つかの実施例において、乱暴な運転は、運動センサー、トルクセンサーあるいは乗物の他の動的乗物状態センサーを含む(例えば、スピードの出し過ぎなどを特定する速度センサーを含む)。幾つかの実施例において、特定の動的乗物状態は、上記のアイテム1(道路混雑)で直接的に速度を比較したもと同様に比べられる。しかしながら、ここでは、目的は混雑を示す減速ではなくて加速である。一例として、危険な運転手(例えば、高速度、異なる運転パターンあるいは同様のパターンを示す)がこれらの実施例に従うシステムを使用する(例えば、加入している)乗物の近くに来た場合、システムは、例えば、音声であるいは表示によりその乗物あるいは乗物の存在に関する警告を提供する(例えば、警告を出して、システムに加入している他の乗物のモニターにその乗物の位置を赤で示す)。
【0127】
5.危険な道路状態
乗物のモバイルステーション(MS)は、乗物が直面する走行条件と通常の走行条件を比べた報告を送信する(即ち、危険な走行条件が特定される)。一例として、乗物のスリップ止めブレーキ・システム及び/又は、例えば、雨、雪及び/油が原因で滑りやすい道路状態を特定するために他の乗物の状態をモニターする。例えば、ある乗物のタイヤが不意に滑った場合、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)にメッセージが送信される。そして、複数の乗物がそのような状態になった場合、モバイルステーションのユーザーにその危険が表示されるか、モバイルステーションのユーザーに提示される。天気あるいは同様の点から見て道路状態が通常である場合(即ち、雪、油、あるいは雨などが存在しない)でも、この方法は、例えば、多数の車が突然ブレーキを踏むなど一般的に安全ではない道路の区域を特定するのに使用される。乗物が探知する上記の矛盾をモニターすることで、危険が十分前もって予測されて、安全性が高まる。
【0128】
幾つかの好ましい実施例において、例えば、幾つかの実施例における乗物の制限速度を含む提供される乗物モニタリング・サービスに関する主要情報は、セルラー・ネットワークを介してモバイルステーションにブロードキャストされる。幾つかの好ましい実施例において、継続的にワイヤレスブロードキャストを送信、電力とエネルギーを無駄にして余分な通信を送信するのではなく、乗物のモバイルステーション(MS)は、例えば、矛盾の比較に基づく矛盾などが発見された場合、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)に報告する。
【0129】
好ましい実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、多様な方法でモバイルステーションのユーザーに報告される情報を処理する。まず最初に、幾つかの実施例において、上記に説明される実施例と同様に、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、情報を処理して情報がブロードキャストされるセルラー・ネットワーク(例えば、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)に)に送信する。幾つかの実施例において、ブロードキャストは、無料サービスである(例えば、政府認可報告サービスなど)。しかしながら、幾つかの実施例において、(例えば、ユーザーがサービスの代金を支払うことが必要とされるなど)無料サービスであり、ここでは、セルラー・ネットワークからマルチキャストが使用される。次に、幾つかの他の実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、例えば、ショート・メッセージ・サービス(SMS)あるいは他のメッセージング・サービスを使用するなどして代金を支払ったユーザーにセルラー・インターフェースあるいはワイヤレスを介して情報を送信する。
【0130】
幾つかの実施例において、複数のネットワーク情報リポジトリー(NIR)が、モバイルステーションに送信する情報を集めるために共に機能するなか、他の実施例では、それぞれのネットワーク情報リポジトリー(NIR)が単にそれぞれの乗物に通信する。
【0131】
本開示に基づいて当業者が理解するように、幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、好ましくは、例えば、幾つかの実施例において数平方マイル以上、あるいは幾つかの他の実施例において約10平方マイル、あるいは他の実施例において20平方マイル以上、あるいは他の実施例において約30平方マイル以上などの比較的広い地域をカバーする。その一方で、セルラー・ネットワークにおけるベースステーションの具体的セル地域は、例えば、幾つかの例において数マイル程度など、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)がカバーする面積より大幅に狭い面積をカバーする。その一方で、それぞれのセル・ブロードキャスト・センター(CBC)も、セルよりも大幅に広い面積をカバーする。レファレンスとして、例えば、図1の具体例を参照。
【0132】
幾つかの実施例において、例えば、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)に向けられたSMSあるいは同様のものなど、実質的にどこからでもネットワーク情報リポジトリー(NIR)と通信できる。その一方で、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)もどこからでも同様に通信を送信することができる。
【0133】
タクシー電子配車
【0134】
幾つかの具体例において、タクシー配車エイジェンシーの必要をなくすタクシーあるいは他の乗物の配車の活用が提供される。幾つかの実施例において、タクシーを必要とするユーザーは、例えば、図10においてUSRで表されるなど、特定の位置にいるあるいは立っている。幾つかの実施例において、その人のモバイル・デバイスMSは、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)アドレスを知っている(例えば、上記の実施例が説明するセル・ブロードキャストなどから、例えば受信する)。幾つかの実施例において、ユーザーは、ユーザーのモバイルステーション(MS)のタクシーのアイコンを押すあるいは、モバイルステーション(MS)を使ってネットワーク情報リポジトリー(NIR)にユーザーの現在の位置の座標を含むメッセージを送信する。好ましい実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、データベースから適格なタクシーVEHを探す。適格なタクシーVEHを見つけたら、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、例えば、(例えば、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)を使って)運転手の携帯電話及び同様のショート・メッセージ・サービス(SMS)など、タクシーのオペレーターにメッセージを送信する。レファレンスとして、SMS(ショート・メッセージ・サービス)は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(GSM(登録商標))を使用するモバイル電話に例えば、160あるいは240字以内のメッセージを送信できるサービスである。通常、SMSメッセージは、同じセルあるいはローミング・サービスの機能を持つ人に送信される。また、SMSメッセージは、例えば、PCリンクなどが装備されているウェブサイト・アプリケーションからデジタル電話に送信される。幾つかの好ましい実施例において、ユーザーUSRを迎えに行く適格なタクシーは、以下のようなタクシーである:
【0135】
1. 好ましい実施例において、携帯電話番号が、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)にて管理される設定されたデータベースに登録してある(例えば、サービスに加入している)タクシーなど。
2. 好ましい実施例において、ユーザーの地理的座標の近辺にいるタクシー。
3. 好ましい実施例において、空席(例えば、乗客が乗っていない空席)のタクシー。幾つかの実施例において、タクシーは、本開示に基づいて当業者が理解するように、自分の状態が空席あるいは空席ではないと特定するメッセージを送信する。
【0136】
マルチキャストの具体例:
【0137】
上で説明されたように、ブロードキャストを使用する代わりに、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)から受信した情報は、加入したユーザーに代替的にマルチキャストする。当業者なら先述の説明に基づいて加入したユーザーに向けてマルチキャストを実施するか理解できるが、それらの実施例の利点に関する幾つかの背景情報が、レファレンスを手助けする具体例と共にこのセクションにおいて説明される。ブロードキャスト・モードとマルチキャスト・モードの注意すべき区別は、ユーザーがそれぞれのブロードキャスト・サービスに別々の加入する必要がないことであり、マルチキャスト・モードでは、サービスは別々に注文できる。結果として、ブロードキャスト・サービスは、一般的には無料であり、マルチキャスト・サービスは、加入したユーザーに料金を請求する。
【0138】
一般的に、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)を通じたブロードキャストは、幾つかの応用において多数の実用的問題がある。最初に、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)は、例えば、VERIZON、あるいは他の会社などのセルラー・オペレーティング・ネットワークにより一般的に運営される。結果的に、そのようなオペレーターが、競争ネットワークに関連する情報をブロードキャストする動機は限られている。従って、競争会社の情報に関して実際の実施に関する実用的問題が生じる。次に、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)とセルラー・ネットワークは、通常、加入していないユーザーへのオープン・ブロードキャストにも参加する。従って、加入していないユーザーへの送信に関する実際の実施に関する実用的問題が生じる。例えば、一部のユーザーは料金を払って加入してその支払いに基づいて送信を受信していることを保証することなどに関する実用的問題が生じる。第3に、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)とセルラー・ネットワークは、通常、セルラー・オペレーターが、例えば、一般加入者あるいはそれ以下のユーザーなど特権を持たないユーザーにはサービスを提供しないで、例えば、プラチナ・ゴールド加入者だけにサービスを提供するなど、特権を持たない加入者へのオープン・ブロードキャストに係る。
【0139】
例えば、幾つかの実施例において、マルチキャストは、3GPPに関する基準に従って実施される。以下の規格文書の完全な内容がそっくりそのまま本書に導入される:1)3GPP TS22.146,3GPPマルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス・ステージ1と、2)3GPP TS23.246,3GPPマルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス、アーキテクチャー及び機能説明。以下の2つの要約文書は、その開示内容はレファレンスとしてそっくりそのまま本願に導入される:1)Th. Lohmar,H.Wiemann, F.Hundscheidt, M.Meyer及びR. Kellerによる3G Evolving Technologiesが出版した3GPPにおけるマルチキャスト・サービスのサポート<<http://www.3get.de/pdf/MBMS_PIK_060404.pdfhttp://3get.de/pdf/MBMS_PIK_060404.pdf>>;及び2)<<http://www.medialab.sonera.fi/workspace/MBMSWhitePaper.pdf>>とZDNETを介して<<http://whitepapers.zdnet.co.uk/0,39025945,60154728p−39000516q,00htm>>にて出版されたTELIASONERAによるモバイル・ブロードキャスト/マルチキャスト・サービス(MBMS)とWhitepaperである。上記の文献において説明されるMBMSサービスは、例えば、存在するGSM(登録商標)及びUMTSセルラー・ネットワークを介して提供されるIPデータキャスト種のサービスに係る。とりわけMBMS構造は、サービスとユーザーの対話にアップリンクチャンネルを使用することを可能にする。実用的には、マルチキャスト・ユーザーは、特定の望まれるサービスに加入するためには相互作用手続きのために帰路チャンネルを必要とする。とりわけ、MBMSは、例えば、既存するGSM(登録商標)及びUMTSサービスに干渉しない上、MBMSをサポートしないモバイル・デバイスは、MBMS機能を持つ顧客にMBMSを提供するネットワークでは機能しない。さらに、MBMS構造は、共通のラジオ・チャンネルをしようして効率的にラジオ資源をしようするマルチキャスト・モードを可能にする。データは、ネットワーク(例えば、本書の幾つかの実施例においてネットワーク情報リポジトリー(NIR))が定義するマルチキャスト・サービス地域に送信される。とりわけ、マルチキャスト・モードは、ネットワークが、マルチキャスト・グループのメンバーを含むマルチキャスト・サービス地域内のセルに選択的に送信することを可能にする。
【0140】
例えば、図11は、MBMSを実行するための幾つかの実施例に従う実例的ブロードキャスト・マルチキャスト・サービスセンター(MB−SC)とインターフェースするネットワーク・インターフェースリポジトリー(NIR)を表示するものである。とりわけ、幾つかの実施例において、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)がオープンに機能して(例えば、加入していないユーザーにも)IP層あるいは第3層情報処理に関係しない場合でも、BM−SCは、非公開に機能して(例えば、加入したユーザーに)IP層あるいは第3層情報処理に係る。
【0141】
図12は、レファレンスを手助けして図1と11の両方に表示される実施例の好ましい実施に共通する一般的アーキテクチャーを図で表す。表示されているように、NIRシステムは、好ましくは例えば幾つかの具体例において基幹ネットワークを介してラジオ・アクセス・ネットワークと通信するセル・ブロードキャスト・センター(CBC)あるいはBM−SCなどのコントロール・システムあるいはデバイスを介してセルラー・オペレーター・ネットワークと通信する。幾つかの実例的ラジオ・アクセス・ネットワークは、GRAM(GSM(登録商標)ラジオ・アクセス・ネットワーク)とUTRAN(UMTSラジオ・アクセス・ネットワーク)を含むと理解される。
【0142】
また、幾つかの実施例において、モバイル・デバイスは、1)利用可能なネットワークに関する情報を保存、そして、2)例えば、その開示内容はレファレンスとしてそっくりそのまま本願に導入される発明人であるRaziq Yaqub、その他によるメディア独立型情報サーバーに使用されるモバイル・デバイスにおけるIPネットワーク情報データベースと題する2005年8月16日付け出願である米国特許出願第11/161,775号が開示する方法など、モバイルのポリシーに最適な利用可能なネットワークを選択するように構成されている。また、幾つかの実施例において、モバイル・デバイスは、必要な場合受信情報を保存して再利用するように構成されている。幾つかの実施例において、システムは、セル・ブロードキャストが、例えば、MBMSがサポートされていないGSM(登録商標)/UMTSサービスエリアにおいて提供されて、マルチキャストは、MBMSがサポートされる所で使用される。
【0143】
ハイブリッド・モバイルステーションの具体例
【0144】
幾つかの実施例において、「オペレーターが、局所的にサポートされる3GPP及び3GPPアクセス技術に関するアクセスネットワーク情報をユーザー装置(UE)に提供することが可能である」とするTR 23.882のセクション5に従って、上記に示されているように、ユーザー装置(UE)は、例えば、MBMS、CBCセル・ブロードキャスト、そして802.21が定義するプロトコルを介してアクセス・ネットワークに関する情報を受信/そしてリクエストすることができる。
【0145】
TR 23.882(システム・アーキテクチャー・エボルーション)に関して重要な点は、3GPP及び3GPP IPアクセスシステムを含む多様なアクセス・システムをサポートすることである。ユーザー装置(UE)の近辺の利用可能及び/又はサポートされるネットワークを発見することを必要とする。TR 23.882を検討すると、アクセス・ネットワーク情報ディスカバリーが未解決の問題であることが明らかになる。この出願において、その問題は、以下のアプローチにより解決される:
【0146】
ブロードキャスト/マルチキャストに基づくアプローチ
【0147】
3GPP明細事項によると、ブロードキャストには以下の種類がある:
【0148】
1. BCCHを通じたチャンネル・ブロードキャスト:アクセス・システムは、ユーザー装置(UE)が近辺のセルを発見するのを手助けするために同一のアクセス技術の近辺のセルに関する情報を通知する。この機能は、他のアクセス・ネットワークに関する情報を通知するように拡大することができるが、ブロードキャスト・コントロール・チャンネルで大量のネットワーク情報を通知/ブロードキャストするのは、ラジオ資源を無駄にする。
【0149】
2. セル・ブロードキャスト・センター(CBC)を通じたセル・ブロードキャスト:アクセス・ネットワーク情報が、セルに基づいて特定の位置にある全てのユーザー装置(UE)にブロードキャストされる。幾つかの理由でこのアプローチの方が良いが、上記に説明されるように、オペレーターは、全て/認証されていないUEに通知することに興味がない場合がある。
【0150】
3. MBMSを通じたマルチキャスト:アクセス・ネットワーク情報は、ターゲットされたユーザー装置(UE)だけ(例えば、サービスに加入した)にマルチキャストされる。上記に説明されるように、とりわけオペレータにとって実行可能なビジネスであるため、このアプローチが最望ましいものである。
【0151】
クエリーに基づくアプローチ
【0152】
この場合、ユーザー装置(UE)は、ユーザー装置(UE)の近辺で利用可能な他のアクセス・ネットワークに関する情報を取得するために「アクセス・ネットワークのデータベース(DAN)」(好ましくは、どのアクセス・ネットワークからでもアクセスできる)にアクセスするように構成されている。上記の実施例が説明するように、このアプローチは、アクセス・ネットワークの情報を保存、及びUEクエリーの応答として全ての利用可能なアクセス・ネットワーク・インターフェースにおいてUEに情報を送信することができる存在するあるいは新しい機能的エンティティー(例えば、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)など)を必要とする。
【0153】
アクセス・システム・ディスカバリーの上記の両方のアプローチは、関連する設計配慮がある。幾つかの好ましい実施例において、ブロードキャストあるいはマルチキャスト・アプローチ(上記に説明)とクエリーに基づくアプローチ(上記に説明)の要素を組み合わせる複合的アプローチ が提供される。
【0154】
幾つかの好ましい実施例において、複合的アプローチを実現するために、UEが以下を実行できるためにユーザー装置(UE)とネットワークに条件が規定される:
【0155】
1. 近辺/サポートされるネットワークに関する主要情報を受信(例えば、MBMSの3GPP技術的明細事項において定義されるようにマルチキャストを受信(例えば、22.146,23.246など)、あるいは、CBSに関する3GPP技術的明細事項に定義されるようにセル・ブロードキャストを受信する)。
【0156】
2. 幾つかの標準プロトコル(例えば、IEEE 802.21が定義するもの)を仕様する同一のネットワークに関する二次あるいは追加的情報を入手するためにDANにクエリーを送信(必要な場合)。
【0157】
3. ユーザー装置(UE)は、存在するインターフェースを使用してあらゆる利用可能なアクセス・ネットワークからDANにアクセスできる(例えば、S1−S5−GiあるいはS2−Gi,あるいはDANが3GPPネットワークの外にある場合、BM−SCを通じる)。
【0158】
好ましい実施例において、入手可能な主要及び二次情報の両方からユーザー装置(UE)は、セッションの継続のためにハンドオーバーする最適な候補ネットワークを選択する。
【0159】
レファレンスとして図13は、複合的システム(例えば、DAN)などに関する幾つかの機能的要素/インターフェースを含む本書の幾つかの実施例に従って修正された3GPPラジオ技術の長期発展を表示する図である。ここでは、3GPP文献に説明されているように、とりわけGERANは、GSM(登録商標) EDGEラジオアクセス・ネットワークを表し;UTRANは、UMTS地上波ラジオ・アクセス・ネットワークを表し;MMEは、モビリィティ管理・エンティティーを表し;UPEは、ユーザー・プレーン・エンティティーを表し;インターASアンカーは、インター・アクセス・システム・アンカーなどを表す。幾つかの一般的背景を提供する3GPPのウェブサイト<<www.3gpp.org/Highlights/LTE/LTE.htm>>が引用される。とりわけ、S1からS7は、以下の通り説明される:
【0160】
S1:ユーザー・プレーンの移動のためのラジオ・アクセス・ネットワークとプレーン・トラフィックを制御するための基幹ネットワーク。
S2:ユーザー・プレーン制御とモビリティ・サポートのための基幹ネットワークの非3GPPアクセス・ネットワーク(例えば、ワイヤレスLAN)。
S3:アイドル及び/又はアクティブ状態でのユーザーと運搬人に情報交換のためのGPRSから発展基幹ネットワーク。
S4:モビリティ・サポートのためのGPRSから発展基幹ネットワーク。
S5:ユーザー・プレーン制御とモビリティ・サポートのためのインター・アクセス・システム・アンカーのモビリティ管理エンティティー/ユーザー・プレーン・エンティティー。
S6:加入者データの転送のためのホーム加入者サーバーから発展した基幹ネットワーク(認証と認可)。
S7:サービスの質と料金の規則の転送のためのPCRFからポリシー変更と請求の実施ポイント。
【0161】
発明の幅広い範囲
【0162】
本発明の実施形態が本書において説明されているが、本発明は、本書において説明される多様な好ましい実施形態に限定されるものではなく、本開示に基づいて当業者が予期すると思われる均等な要素、修正、削除、(例えば多様な実施形態の態様の)組み合わせ、適応及び/又は変更されたいずれかのあるいはあらゆる全ての実施形態を含むものである。請求項における限定は、請求項の用語に基づいて幅広く解釈されるものであり、非独占的に解釈されるべきであり、本明細書あるいは本出願の出願手続き中に説明された例に限定されるものではない。例えば、本開示において、「好ましい」という用語は、非独占的であり、「好ましいものではあるが、それに限定されるものではない」という意味を持つ。本開示及び本出願の手続中は、ミーンズ・プラス・ファンクションあるいはステップ・プラス・ファンクション限定は、特定の請求項限定に以下の全ての条件が揃った時にだけ適用される、a)「(何々)する手段」あるいは「(何々)するステップ」が明示されている、b)対応する機能が明示されている、及びc)構造をサポートする構造、内容あるいは行動が明示されていない場合である。本開示及び本出願の手続中において、「本発明」あるいは「発明」という用語は、本開示内の1つあるいは1つ以上の態様の参考として使用される。本発明あるいは発明という用語は、臨界の特定であると不適切に解釈されるべきではなく、全ての態様あるいは実施形態に適用されるものと不適切に解釈されるべきではなく(即ち、本発明は、当然ながら多数の態様及び実施形態を持つものである)、出願あるいは請求項の範囲を限定するものだと不適切に解釈されるべきではない。本開示及び出願の手続中において、「実施形態」という用語は、態様、特徴、プロセスあるいはステップ、それらのあらゆる組み合わせ、及び/又はそれらのあらゆる部分等を説明するのに使用される。幾つかの例において、多様な実施形態は、重複する特徴を含む場合がある。本開示において、以下の省略された用語が使用されることがある。「e.g.」は「例えば」という意味である。
【技術分野】
【0001】
本出願は、ワイヤレス通信に関するものであり、特に、なかんずくセルラー・ブロードキャストを使って乗物を管理する方法及びシステム、より詳細には、幾つかの実施例においては、道路混雑管理に関するものである。
【0002】
本PCT出願は、2006年7月11日付け出願に係る米国特許出願第11/456,824号と2005年10月11日付け出願に係る米国仮出願第60/596,659号の優先権の主張を伴うものであり、その開示内容はレファレンスとしてそっくりそのまま本願に導入される。また、ネットワーク・ディスカバリー・メカニズムと題する本願の譲受人の2005年11月7日付け出願に係る米国特許出願第11/267,590号もレファレンスとしてそっくりそのまま本願に導入される。
【背景技術】
【0003】
ネットワークとインターネットプロトコル
【0004】
多数のコンピューター・ネットワークの種類が存在する中、インターネットが最も知られている。インターネットは、コンピューター・ネットワークの世界的ネットワークである。現在、インターネットは、何百万という人々が利用できる公共で自立したネットワークである。インターネットは、TCP/IP(即ち、トランスミッション・コントロール・プロトコル/インターネット・プロトコル)という一連の通信プロトコルを使用してホストに接続する。インターネットは、インターネット・バックボーンとして知られる情報通信基盤を持つ。主にインターネット・バックボーンへのアクセスは、アクセスを企業及び個人に転売するインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)により制御される
【0005】
IP(インターネット・プロトコル)は、データが1つのデバイス(例えば、電話、PDA[パーソナル・デジタル・アシスタント]、コンピューターなど)からネットワーク上の別のデバイスに送信されるプロトコルである。現在、例えば、IPv4、IPv6などを含む多様な種類のIPが存在する。ネットワークの各ホストデバイスは、独自の特有の識別子であるIPアドレスを少なくとも一つは持つ。IPは、コネクションレス・プロトコルである。通信中のエンドポイントの通信の接続は継続的ではない。ユーザーがデータあるいはメッセージを送信あるいは受信した時、そのデータあるいはメッセージは、パケットという要素に分割される。それぞれのパケットは、独立したユニットあるいはデータとして扱われる。
【0006】
インターネットあるいは同様のネットワークでのポイントの間の通信を標準化するために、OSI(オープン・システム・インターコネクション)モデルが設定された。OSIモデルは、ネットワークにおける2つのポイント間の通信プロセスをそれぞれの層が独自の一連の機能を持つ7つのスタックされた層に分ける。それぞれのデバイスは、送信エンドポイントでは各層を下降する流れ、受信エンドポイントでは各層を上昇する流れがあるようにメッセージを処理する。7層の機能を提供するプログラミング及び/又はハードウェアは、通常、デバイス・オペレーティング・システム、アプリケーション・ソフトウェア、TCP/IP及び/又は他のトランスポート及びネットワークプロトコル、及び他のソフトウェア及びハードウェアの組み合わせである。
【0007】
通常は、メッセージがユーザからあるいはユーザに渡る時、上の4層が使用され、メッセージがデバイス(例えば、IPホスト・デバイス)を通過する時は、下の3層が使用される。IPホストは、サーバー、ルータあるいはワークステーションなどのIPパケットを送信及び受信することができるネットワークにおけるあらゆるデバイスである。他のホストに送信されるメッセージは、上層には送信されないが、その他のホストに転送される。以下は、OSIモデルの層のリストである。第7層(即ち、アプリケーション層)は、例えば、通信パートナーの特定、サービスの質の特定、ユーザの認証及びプライバシーの検討、データ構文の制限の特定などが行われる層である。第6層(即ち、プレゼンテーション層)は、例えば、着信及び送信されるデータをある表示書式から別の表示書式に変換する層である。第5層(即ち、セッション層)は、例えば、アプリケーション間の会話、やりとり及び対話をセットアップ、調整、及び終了する層である。第4層(即ち、トランスポート層)は、例えば、エンド・ツー・エンド制御及びエラーチェックなどを管理する層である。第3層(即ち、ネットワーク層)は、例えば、ルーティング及び転送などを処理する層である。第2層(即ち、データリンク層)は、例えば、物理的な配置の同期化の提供、ビット・スタッフィング、及び伝送プロトコルの知識及び管理の提供などを行う層である。米国電気電子技術者協会(IEEE)は、データリンク層を、物理的層のデータ転送のやりとりを制御するMAC(メディア・アクセス・コントロール)層と、ネットワーク層とインターフェース接続及びコマンドを解釈してエラー回復を行うLLC(ロジック・リンク制御)層の更に2つの副層に分類する。第1層(即ち、物理的層)は、例えば、物理レベルでビットストリームをネットワークで運送する層である。IEEEは、同物理的層をPLCP(物理層コンバーゼンス処置)副層とPMD(物理的媒体依存)副層に分類する。
【0008】
ワイヤレス・ネットワーク
【0009】
ワイヤレス・ネットワークは、携帯及び無線電話、PC(パーソナル・コンピューター)、ラップトップ・コンピューター、ウェアラブル・コンピューター、コードレス電話、ポケベル、ヘッドホン、プリンター、PDA (パーソナル・デジタル・アシスタント)などの様々な種類のモバイル機器を組み入れることが出来る。例えば、モバイル機器は、声及び/又はデータの高速ワイヤレス・トランスミッションを確保するためにデジタル・システムを含む。通常、モバイル・デバイスは、以下の幾つかあるいは全ての要素を含む:トランシーバー(即ち、例えば、統合トランスミッター、レシーバー及び望まれる場合は他の機能を持つ単一チップトランシーバーを含むトランスミッターとレシーバー);アンテナ;プロセッサー;1つあるいはそれ以上のオーディオ・トランスデゥーサー(例えば、音声通信デバイスのスピーカーあるいはマイク);電磁データ・ストレージ(データ処理が提供されるデバイスなどのROM、RAM、デジタル・データ・ストレージなど);メモリー;フラッシュ・メモリー;フル・チップ・セットあるいは集積回路;インターフェース(USB,CODEC,UART,PCMなど)及び/又は同様のものである。
【0010】
モバイル使用者がワイヤレス接続を通してローカルエリア・ネットワーク(LAN)に接続できる無線LAN(WLAN)が、ワイヤレス通信に使用される。ワイヤレス通信は、光、赤外線、電磁波、マイクロ波などの電波を通して伝播する通信を含む。現在、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、IEEE 802.11及びHomeRFなど多様なWLAN基準が存在する。
【0011】
例えば、ブルートゥース製品は、モバイル・コンピューター、モバイル電話、携帯デバイス、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)及び他のモバイル・デバイスをリンクしてインターネット接続を提供するために使用される。ブルートゥースは、モバイル・デバイスは、短距離ワイヤレス接続を使用して簡単にお互い及びモバイルではないデバイスと接続できるかについて詳述するコンピューティング及び電子通信企業のスペシフィケーションである。ブルートゥースは、それぞれのデバイスのデータを同期化及び一致し続ける多様なモバイル・デバイスの急増から生じるエンドユーザーの問題を対処するデジタル・ワイヤレス・プロトコルを作成することにより、異なるベンダーによる機器がシームレスに連携することを可能にする。ブルートゥースデバイスは、一般的なネーミングのコンセプトに従って名付けられる。例えば、ブルートゥース・デバイスは、ブルートゥース・デバイス・ネーム(BDN)あるいは特有のブルートゥース・デバイス・アドレス(BDA)と関連する名前を持つ可能性がある。ブルートゥース・デバイスがIPネットワークで機能する場合、IPアドレス及びIP(ネットワーク)ネームが提供される。従って、IPネットワークに加わるように構成されているブルートゥース・デバイスは、例えば、BDN,BDA,IPアドレス及びIPネームを含む可能性がある。「IPネーム」という用語は、インターフェースのIPアドレスに対応するものである。
【0012】
IEEE 802.11は、ワイヤレスLAN及びデバイスの技術を詳述するものである。802.11を使用することにより、1つ1つのベースステーションが、多数のデバイスに対応するワイヤレス・ネットワーキングが可能になる。幾つかの例において、デバイスには、あらかじめワイヤレス・ハードウェアが装備されていて、あるいはユーザがカードなどアンテナを含む場合のある別のハードウェアの一部をインストールする。一例として、802.11に使用されるデバイスは、通常、デバイスがアクセス・ポイント(AP)、モバイル・ステーション(STA)、ブリッジ、PCMCIAカードあるいは別のデバイスであるか否かにかかわらず、無線トランシーバー、アンテナ、及びネットワークにおけるポイント間のパケット・フローを制御するMAC(メディア・アクセス・コントロール)層の3つの要素を含む。
【0013】
また、マルチプル・インターフェース・デバイス(MID)は、幾つかのワイヤレス・ネットワークに使用される。マルチプル・インターフェース・デバイス(MID)は、ブルートゥース・インターフェースや802.11インターフェースなどの2つの独立したネットワーク・インターフェースを含むため、マルチプル・インターフェース・デバイス(MID)が2つ別々のネットワークに参加したりブルートゥース・デバイスとインターフェースすることを可能にする。マルチプル・インターフェース・デバイス(MID)は、IPアドレスとそのIPアドレスに関連する共通のIP(ネットワーク)ネームを持つ。
【0014】
ワイヤレス・ネットワーク・デバイスは、ブルートゥース・デバイス、マルチプル・インターフェース・デバイス(MID)、802.11xデバイス(例えば、802.11a,802.11b,及び802.11gデバイスを含むIEEE 802.11デバイス)、HomeRF(ホーム・ラジオ周波数)デバイス、Wi−Fi(ワイヤレス・フィデリティ)デバイス、FPRS(ジェネラル・パケット・ラジオ・サービス)デバイス、3G携帯デバイス、2.5G携帯デバイス、GSM(登録商標)(モバイル通信のグローバル・システム)、EDGE(GSM(登録商標)エヴォルーションの高度データ)デバイス、TDMAタイプ(時間割多重アクセス)デバイス、あるいはCDMA2000を含むCDMAタイプ(コード分割多元アクセス)デバイスである。各ネットワークデバイスは、IPアドレス、ブルートゥース・デバイス・アドレス、ブルートゥース・コモンネーム、ブルートゥースIPアドレス、ブルートゥースIPコモンネーム、802.11IPアドレス、802.11IPコモンネーム、あるいはIEEE MACアドレスを含む多様な種類のアドレスを含むが、それらには限定されない。
【0015】
ワイヤレス・ネットワークは、例えば、モバイルIP(インターネット・プロトコル)システム、PCSシステム、及び他のモバイル・ネットワーク・システムに使用される方法及びプロトコルを含む場合がある。モバイルIPは、インターネット・エンジニアリング・タスク・フォース(IETF)が作成した標準通信プロトコルに関するものである。モバイルIPの場合、モバイル・デバイス使用者は、一度指定されるIPアドレスを保持してネットワークを移動する。リクエスト・フォー・コメント(RFC)3344を参照。注:RFCは、インターネット・エンジニアリング・タスク・フォース(IETF)の公文書である。モバイルIPは、インターネット・プロトコル(IP)を強化し、ホームネットワーク以外に接続する場合にモバイル・デバイスにインターネット・トラフィックを転送する手段を増やす。モバイルIPは、各モバイル・ノードにホームネットワークにおけるホームアドレス及びネットワーク及びそのサブネット内におけるデバイスの現在の位置を特定する気付アドレス(ケア・オブ・アドレス(CoA))を指定する。ホームネットワークにおけるモビリティ・エージェントは、それぞれのホームアドレスとそのケア・オブ・アドレスを関連付ける。モバイル・ノードは、例えば、インターネット・コントロール・メッセージ・プロトコル(ICMP)などのプロトコルを使用してケア・オブ・アドレスが変わるたびにホームエージェントにバインディング・アップデートを送信する。
【0016】
基本的なIPルーティングにおいて、ルーティング・メカニズムは、それぞれのネットワーク・ノードが常にインターネットに接続点を持ち、各ノードのIPアドレスが接続されているネットワーク・リンクを特定するという仮定に依存する。本書において、「ノード」という用語は、データ送信の再配分ポイントあるいはエンド・ポイントを含むうえ、他のノードへの通信を認識、処理、及び/又は転送することのできる接続点を含むものである。例えば、インターネット・ルーターは、デバイスのネットワークを特定するIPアドレスのプレフィックスあるいは同様のものを調査する。次に、ルーターは、ネットワークのレベルで、例えば、特定のサブネットを特定する一連のビットを調査する。次に、ルーターは、サブネットのレベルで、例えば、特定のデバイスを特定する一連のビットを調査する。通常のモバイルIP通信において、ユーザーが、モバイル・デバイスをインターネットから切り新たなサブネットに再接続しようとした場合、同デバイスは、新たなIPアドレス、適切なネットマスク及びデフォルト・ルーターに再設定されなければならない。そうでない場合、ルーティング・プロトコルは、パケットを適切に送信することができない。
【0017】
ネットワーク・ディスカバリー
【0018】
将来のモバイル通信システムは、異種ラジオ・アクセス技術の統合を目標とする。それらの技術は、例えば、PAN(とても狭いサービス範囲のパーソナル・エリア・ネットワーク)、WLAN(比較的に大きいサービス範囲のローカル・エリア・ネットワーク)、そしてWAN(例えば、携帯あるいはWiMaxなど比較的にサービス範囲が広いワイド・エリア・ネットワーク)を構成する。統合が焦点であるため、必要条件は、単に相互作用するものよりも厳しい。ある必要条件は、偏在的そして透過的なサービスプロビジョニングをもつそれらの異種ラジオ・アクセス技術を世界的にロームさせることである。グローバル・ローミングは、以下を要求する素早い垂直ハンドオーバーの効率的な方法を必要とする:
a)事前に特定のネットワーク要素を特定すること;そして
b)事前にそれらのネットワーク要素とモバイル・ステーション(MS)が通信することである。
【0019】
ネットワーク要素を特定することは、IP(アクセス・ポイント)、ルーター、DHCPサーバー(動的ホスト構成プロトコル)及びAAA(認証、許可及び会計)、PANA(アクセスネットワーク認証をもつプロトコル)サーバーそして時にはSIPサーバー(セッション開始プロトコル)などの幾つかの認証サーバーの存在を確定することである。
【0020】
ネットワーク要素との通信は、例えば、積極的なセキュリティーの関連付けとIPアドレスを入手するためのネットワークに関する一般情報、下層に関する情報及び上層サービスに関する入手可能な情報のフェッチングのためのメッセージの交換を構成する。ネットワーク要素を特定することとそれらと通信することをネットワーク・ディスカバリーという。
【0021】
ネットワーク・ディスカバリーに関する関心が最近増えている。幾つかの技術が提案されたが、多少の不利点がある。とりわけ、知られている「ネットワーク・ディスカバリー」の方法は、2段階のアプローチを中心とする。
【0022】
第1段階:NIR(ネットワーク情報リポジトリー)を設置して報告エージェント(RA)を使用してネットワーク情報を入れる。報告エージェント(RA)は、ドメインにおけるネットワーク要素に関する情報を収集してネットワーク情報リポジトリー(NIR)に送信する。(例えば、特定のネットワーク要素が付着/離れるあるいは使用可能/使用不可能になった場合、その情報がネットワーク情報リポジトリー(NIR)に報告される。)報告エージェント(RA)は、その時そのドメインに居合わせた通常のモバイル・ステーション(MS)である。NIR(即ち、ネットワーク情報リポジトリー)は、文献においてネットワーク情報データベースあるいはメディア独立型情報サーバーとも呼ばれる。
【0023】
第2段階:同ドメインの新しいモバイル参加者によるNIR情報の再使用。即ち、新しいドメインに入った如何なるモバイル・ステーション(MS)は、そのドメインにおけるネットワーク要素についてネットワーク情報リポジトリー(NIR)に尋ねることができる。ネットワーク情報リポジトリー(NIR)には、そのドメインに以前にいた報告エージェント(RA)があった。モバイル・ステーション(MS)は、あらゆるラジオ・インターフェース(例えば、802.11アクセス・ネットワーク、3GPPあるいは3GPP2ネットワークなど)からネットワーク情報リポジトリー(NIR)にアクセスしてあらゆるドメインのネットワーク要素に関する情報を事前にリクエストすることができる。
【0024】
上記の両方の段階において多数の不利点が存在する。第1段階(ネットワーク情報リポジトリー(NIR)に情報を加入)では、あるドメインにたまたま入った全てのモバイル・ステーション(MS)は、前のあるいは通過したモバイル・ステーション(MS)がネットワーク情報リポジトリー(NIR)を既に更新したことを知らないため通過しているドメインに関する同じ情報を送信/複製し続ける。そうすることで、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)を、不要に複製情報を処理し続させるだけではなく理由もなくネットワークにシグナリング負担をもたらす。
【0025】
第2段階(ネットワーク情報リポジトリー(NIR)情報の再利用)において、先行する方法は、モバイル・ステーション(MS)がネットワーク情報リポジトリー(NIR)の到達可能な位置を知っていることを前提としている。その方法は、モバイル・ステーション(MS)がネットワーク情報リポジトリー(NIR)の到達可能な位置を知らない場合は上手く機能しないあるいは不十分である。
【0026】
本発明は、とりわけ、技術背景における前記システムと方法に係る多様な進展と改良点を提供するものである。
【0027】
レファレンス
【0028】
また、本発明は、とりわけ、以下のレファレンスにおいて説明される技術背景のシステムと方法に係る多様な進展と改良点を提供するものであり、そのレファレンスの開示内容はレファレンスとしてそっくりそのまま本願に導入される。
【非特許文献1】3GPP TS 23.041、第3ジェネレーション・パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)、Technical Specification Group Terminals、Technical realization of Cell Broadcast Service(CBS)(リリース1から7)(http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.041/)
【非特許文献2】3GPP TS 31.102、第3ジェネレーション・パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)、Technical Specification Group Terminals、Characteristics of the Universal Subscriber Identity Module(USIM)アプリケーション(リリース1から7)(http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/31_series/31.102/)
【非特許文献3】IEEE 802.21 メディア独立型ハンドオーバー・サービス、http://www.ieee802.org/21/、I.E.E.E.802.21 書類番号第21−05−0240−01−000(例えば、2005年5月に提出されたもの)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0029】
本発明は、上述した及び/又は他の背景技術及び/又はそれらの問題点を改善するものである。
【0030】
幾つかの実施例によると、乗物の状態をモニターするシステムが提供され、そのシステムには、乗物の状態に関する情報を含む少なくとも一つのデータベースを持つ少なくとも一つのネットワーク情報リポジトリーサーバー、モバイルステーションが感知した実際の情報に基づいて予期された乗物の状態との比較を実行するモバイルステーションから情報更新を受信し、矛盾があれば、ネットワーク情報リポジトリーサーバーに更新情報を送信するように構成されている前記少なくとも一つの情報リポジトリーサーバー、及びモバイルステーションにブロードキャストあるいはマルチキャストするために携帯ネットワークに更新情報を送信し、あるいはモバイルステーションにワイヤレスであるいは携帯インターフェースを介して情報を送信するように構成されているネットワーク情報リポジトリーサーバーが含まれる。
【0031】
幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、モバイルステーションに携帯インターフェースあるいはワイヤレスを介して情報を送信する。幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、ショート・メッセージ・サービス(SMS)あるいは他のメッセージ・サービスを使用してモバイルステーションに情報を送信する。幾つかの実施例によると、モニターされる乗物の状態には、道路混雑が含まれ、システムは、実質的にリアルタイムで、ユーザーに特定の時間に混雑している道路あるいは高速道路の区域に関する情報を提供するように構成されている。幾つかの実施例によると、そのシステムは、ネットワーク情報リポジトリーサーバーを介してリアルタイムでユーザーに特定の時間に混雑している道路あるいは高速道路の区域に関する情報を提供するように構成されている。
【0032】
幾つかの例において、モバイルステーションは、自分の速度と規定の制限速度とを比較するように構成されていて、矛盾する場合、モバイルステーションは、ネットワーク情報リポジトリーサーバーにメッセージを送信してその矛盾を報告する。幾つかの実施例において、ネットワーク情報サーバーは、乗物のナビゲーション・デバイスの視覚表示を使用して乗物内に交通渋滞の程度を表示し、ある場合は、その視覚表示はカラーコーディングを含む。ある環境では、乗物の状態には、道路の混雑、乗物の速度、交通事故の発見、危険あるいは乱暴な運転あるいは危険な道路状態が含まれる。
【0033】
他の幾つかの実施例によると、以下を含むハイヤー用の乗物を電子的に配車するシステムが開示される。a)ユーザーの現在の位置に関するメッセージをユーザーのモバイルステーションから受信するように構成されているネットワーク情報リポジトリーサーバー、b)適切なハイヤー用の乗物をデータベースから検索するように構成されているネットワーク情報リポジトリーサーバー、そしてc)適切なハイヤー用の乗物を見つけると、ハイヤー用の乗物のオペレーターに携帯ネットワークを介してメッセージを送信するように構成されたネットワーク情報リポジトリーサーバー。ある場合、適当なハイヤーの乗物には、少なくとも1つのタクシーが含まれる。他の実施例において、適当なハイヤー用の乗物は、ネットワーク情報リポジトリーサーバーで維持されている確立したデータベースに登録されているうえ、ユーザーの地理的座標の十分に近くにいる少なくとも1台のタクシーを含むものである。
【0034】
多様な実施例の上記の及び/又は他の態様、特性及び/又は利点は、添付の図面と共に以下に説明される。多様な実施例は、適切な場合、異なる態様、特性及び/又は利点を含む及び/又は除外する。また、適切な場合、多様な実施例は、他の実施例の1つあるいはそれ以上の態様あるいは特性を組み合わせる。特定の実施例の態様、特性及び/又は利点の説明は、他の実施例あるいはクレームを限定するものであると解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
本発明の好ましい実施形態は、添付図面は、限定としてではなく、例示として示されている。
【0036】
【図1】図1は、幾つかの具体例に係るセルラー・システムのセル・ブロードキャスト・センター(CBC)とインターフェース接続されたネットワーク・インターフェース・リポジトリー(NIR)の具体例を表示するアーキテクチャー図である。
【図2】図2は、アクティブ・モードでMCが実行するプロセスステップの具体例を表示するフロー図である。
【図3】図3は、アクティブ・モードでMCが実行するプロセスステップの具体例を表示するフロー図である。
【図4】図4は、パッシブ・モードでMCが実行するプロセスステップの具体例を表示するフロー図である。
【図5】図5は、幾つかの実例的ネットワーク要素のコンポーネントの具体例を表示する具体的アーキテクチャー図である。
【図6】図6は、幾つかの具体例における幾つかの具体的デバイス・コンポーネントを表す具体的アーキテクチャー図である。
【図7】図7は、複数のインターフェースを持つモバイル・デバイスが複数のネットワークと通信する環境を表す具体例のアーキテクチャー図である。
【図8】図8は、幾つかの実施例に係るネットワーク情報リポジトリー(NIR)とCBCブロードキャストと通信する道路を走る複数の乗物を説明する説明図である。
【図9】図9は、幾つかの具体例に係る乗物地理的測位システムの表示の具体例の説明図である。
【図10】図10は、本発明の幾つかの好ましい実施例に係るタクシー配車スキームの説明図である。
【図11】図11は、幾つかの具体例に係る実例的ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス・センター(BMSC)とインターフェース接続されたネットワーク・インターフェースリポジトリー(NIR)を表示するアーキテクチャー図である。
【図12】図12は、図1と図11に表示された実施例の好ましい実施に共通するアーキテクチャーを表示する説明図である。
【図13】図13は、本発明の幾つかの実施例に係る実例的3GPPアーキテクチャーの改良を表示する説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
本発明は、多数の異なる形態で具体化されているが、多数の実施例は、本開示は本発明の原理の例を提供するものであり、その実施例は本発明を本書に説明及び/又は図解された好ましい実施形態に限定するものではないという了解の下で、本書において説明されている。
【0038】
アーキテクチャーの具体例
【0039】
好ましい実施例には、例えば、それぞれが当該技術に関して知られているコンピューター要素を含む、例えば、ラジオ・ネットワーク・コントローラー(RNC)、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)、ネットワーク・インターフェース・リポジトリー(NIR)、アクセスポイント(AP)、モバイルステーション(MS)などのデバイスが使用される。一例として、それぞれのデバイスは、データ処理機能と、例えば、プロセッサー、データ・ストレージ、メモリー、そして例えば、トランシーバー及び/又は本開示に基づいて当業者が理解できる適当な他のコンポーネントを含むデータ送信/受信方法などの基本コンピューター要素を含む当該技術に関して知られているハードウェア及び/又はソフトウェア要素を含む。実例として、図5は、モバイル・デバイスが通信できるワイヤレス・アクセスポイントを含む幾つかの実例的及び発明をこれに制限しない実施例において使用できる幾つかの実例的アーキテクチャー要素を表示するものである。図5は、符号「21」として示されたワイヤレス・ローカルエリア・ネットワーク(WLAN)に接続する実例的有線ネットワーク20を示すものである。WLAN21は、アクセスポイント(AP)22と多数のユーザー・ステーション23、24を含む。例えば、有線ネットワーク20は、インターネットあるいは企業データ処理ネットワークを含む。例えば、アクセスポイント22は、ワイヤレス・ルーターで、ユーザー・ステーション23、24は、例えば、携帯型コンピューター、パーソナル・デスクトップ・コンピューター、PDA、携帯ボイス・オーバーIP電話及び/又は他のデバイスである。アクセスポイント22も、有線ネットワーク21にリンクされたネットワーク・インターフェース25と、ユーザー・ステーション23、24と通信するワイヤレス・トランシーバー26を備えている。例えば、ワイヤレス・トランシーバー26は、ユーザー・ステーション23、24と無線あるいはマイクロ波周波数通信のためのアンテナ27を備えている。アクセスポイント22は、プロセッサー28、プログラム・メモリー29、そしてランダム・アクセス・メモリー31をも備えている。ユーザー・ステーション23は、アクセスポイント・ステーション22と通信するためのアンテナ36を含むワイヤレス・トランシーバー35を備えている。同様に、ユーザー・ステーション24は、アクセスポイント22と通信するためのワイヤレス・トランシーバー38とアンテナ39を備えている。一例として、幾つかの実施例において、それらのアクセスポイント(AP)内にユーザー識別を使用しても良く、かつ/又はモバイル・ノードあるいはユーザーステーション内にサプリカントあるいはピアを使用しても良い。
【0040】
図6は、本発明の幾つかの実施例において、例えば、アクセスポイント、モバイルステーション及び/又は他のデバイスなどのデバイスにより実行されるコンピューター制御のプロセスステップを実行するのに使用される実例的コンピューターあるいはコントロール・ユニットを表示するものである。幾つかの実施例において、コンピューターあるいは制御ユニットは、バス326上で一連のインプット/アウトプット(I/O)デバイス324と通信する中央演算処理装置(CPU)322を備えている。I/Oデバイス324は、例えば、キーボード、モニター、及び/又は他のデバイスを備えている。CPU322は、バス326上でコンピューター可読媒体328(例えば、標準的な揮発性あるいは不揮発性データ・ストレージ・デバイス)と通信する。CPU322、I/Oデバイス324、バス326とメモリー328の相互作用は、当該技術において既知である。メモリー328は、例えば、データ330を含む。メモリー328は、ソフトウェア338も保存する。ソフトウェア338は、プロセスのステップを実行する多数のモジュール340を含む。それらのモジュールを実施するために標準的なプログラミング技術が使用される。メモリー328は、上述した及び/又は他のデータファイルも保存する。幾つかの実施例において、本書において説明される多様な方法は、コンピューターシステムに使用されるコンピューター・プログラム製品を介して実施される。それらの実施は、例えば、コンピューター可読媒体(例えば、ディスケット、CD−ROM,ROMあるいは同様のもの)に固定された、あるいはモデムあるいは同様のものなどのインターフェース・デバイスを介してコンピューター・システムに送信可能な一連のコンピューター命令を含む。通信媒体は、実質的に実体がある(例えば、通信回線)及び/又は実質的に実体がない(例えば、マイクロ波、光、赤外線などを使用するワイヤレス・メディア)ものであっても良い。コンピューター命令は、多様なプログラミング言語で作成され及び/又はセミコンダクタ・デバイス(例えば、チップあるいはサーキット)、磁気装置、光学デバイス及び/又は他のメモリーデバイスなどのメモリーデバイスに保存される。多様な実施例において、送信にはあらゆる適切な通信技術が使用される。
【0041】
好ましい実施例の議論
【0042】
好ましい実施例は、とりわけ、上述した及び/又は他の不利点を克服する幾つかの新しい具体的方法及びシステムを提供するものである。
【0043】
図1は、本発明の幾つかの具体例と発明をこれに限定するものではない実施例の具体的アーキテクチャーを示すものである。図1に示すように、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)と通信する少なくとも1つのネットワーク情報リポジトリー(NIR)(符号1を参照)が提供される。具体例において、以下に説明されるように、複数のネットワーク情報リポジトリー(NIR)が段階的に配列される。しかしながら、他の実施例において、例えば、単一のネットワーク情報リポジトリー(NIR)だけのものなど、段階的ではない構造を使用しても良い。図1に示すように、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)は、例えば、図1のUTRANボックスに表示されている2つのうち1つのベース・ステーションなどのベースステーションあるいは同様のものを介してブロードキャストを達成するラジオ・ネットワーク・コントローラー(RNC)を介してセルラー・ブロードキャストを達成するのに使用される。また、説明されているように、ベースステーションは、例えば、WLANとモバイルステーション(MS)などが設置される1つあるいはそれ以上のネットワーク内に、図において6面のセルにより具体的に説明されている携帯サービスエリアを持つ。
【0044】
図7は、望ましい場合、本発明のコンポーネントが使用される具体的環境の実例的及び発明がこれに限定されることはない概略的アーキテクチャー図を示すものである。表示されているように、モバイルステーション(MS)は、望ましくはWLANあるいは同様のもののアクセスポイントと表示されているセルラーネットワークのベースステーション(BS)と同様のものの通信を可能にする複数のインターフェースを持つ。特に、同具体例は、モバイル・デバイス1が、ベースステーション2A、2B及びアクセスポイント3A、3Bと通信するためのインターフェースを持つ具体的ネットワーク設定を表示する。この具体例において、ベースステーション2Aと2Bは、電話交換網(PSTN)12と通信するコール・エージェント7と代わりに通信するベースステーション・コントローラー4と通信する。アクセスポイント3Aと3Bは、例えば、IPネットワーク・アクセスポイントを含み、電話交換網12へのトランキング・ゲートウェイ11を介して代わりに、例えば、インターネットなどのIPネットワーク10と通信するルーター6と通信するゲートウェイ5と通信する。
【0045】
新しいアプローチの好ましい実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)(例えばサーバー・コンピューターを含む)は、以下の機能を実行することができる:
【0046】
1. ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、少なくとも幾つかのネットワーク要素が付着あるいは分離したか否かについて最初に発見するモバイルステーション(MS)を介してあらゆるドメインのネットワーク要素の更新情報だけを受信する。従って、あるいドメインに入った全てのモバイルステーション(MS)が何度も同じ情報の送信を強要されることはない。そうすることで、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、複製情報の処理から救済されて、ネットワークのシグナリング量も低減される。
【0047】
2.ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、地理的座標と時間が断定的にマップされたネットワーク要素の情報を保存する。好ましくは2つの種類の保存情報がある:「主要情報」と「二次情報」である。主要情報は、例えば、利用可能なネットワークのSSID、DHCPサーバーのアドレスそして認証サーバーなどのアドレスを含む。二次情報は、主にネットワーク機能で構成される。そのような場合、多様な実施例において、それぞれのモバイル・デバイスが知りたいネットワーク機能は、特定のモバイル・デバイスの機能とアプリケーションによって大幅に異なる。従って、二次情報は、例えば、上層情報及び/又は下層に関する詳細情報を含む追加的情報である。例えば、サポートされるセキュリティー・プロトコルの種類(例えば、オープン・アクセス・コントロール、ユニバーサル・アクセス・コントロールあるいは802.1xアクセス・コントロールなど)、サポートされるインターネット・プロトコルの種類(例えば、IPv4、IPv6など)、QoSのサポート、他のネットワークとの相互作用のサポート、ローミング関係の存在とローミング・パートナーの名前、料金情報、そしてネットワークがサポートするサービスである。主要及び二次における情報分類の主な基準は、以下において説明される。しかしながら、両種類の情報が、候補ネットワークを決定、そして事前に最良のものと事前認証を実行するのに役立つ。
【0048】
3.ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、セル・ブロードキャストのために主要情報を伝達するのにCBC(セル・ブロードキャスト・センター[2])と通信することができる。従って、主要情報は、プッシュ・タイプ情報と見なされる。セル・ブロードキャストは、存在するが、めったに使用されないセルラー・ネットワークの機能であり、3GPP及び3GPP2などの標準化ボディにより定義される。セル・ブロードキャストは、所定の地理的地域における全てのモバイル・ハンドセットにメッセージをブロードキャストできる。その地域は、単一のセルからネットワーク全体に及ぶ範囲である。セル・ブロードキャストは、特定のセルを対象にして機能するため、モバイル電話番号は必要ない。また、セル・ブロードキャストがセルラー・ネットワークにかける負担は小さいため、ネットワーク上の全ての加入者にセル・ブロードキャストを提供するのは1つの電話にSMSメッセージを送信するのに相当する。セル・ブロードキャスト技術は、異なる種類のメッセージ(例えば、一例として、交通状態に関するメッセージ、厳しいあるいは他の気候、テロ活動あるいは脅威、公表、行方不明の子供、及び/又は多様な他の種類のメッセージ)が異なるチャンネルにブロードキャストできるように64,000個のブロードキャスト・チャンネルを提供する。好ましくは、全ての加入者は全チャンネル、従って全てのメッセージを受信しない。幾つかの実施例において、チャンネルは、ハンドセットで起動できて、ネットワークにより遠隔操作で起動することもできる。幾つかの実施例において、移動者が、例えば、実質的にどこでもあるいはどこにいようと受信できるように特定のチャンネルが、特定のメッセージ種類(好ましくは、例えば、地域あるいは世界的などの広い地理的地域を基準とする)に割り当てられている。好ましくは、ネットワーク要素に関する重要あるいは主要情報が、そのようなチャンネルにブロードキャストされる。従って、主要情報は、プッシュ・タイプ情報とも呼ばれる。(注意:ビジネス状況あるいは特定の状況により、この情報は、ブロードキャストを使用する代わりに加入したユーザーに代替的にマルチキャストされる。マルチキャストの具体例は、マルチキャストの具体例と題する以下のセクションにおいて更に説明される。)
【0049】
4.ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、情報がブロードキャストされているセル・ブロードキャスト・センター(CBC)に地理的地域を特定することができる。例えば、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、好ましくは、例えば、地域Aに位置するベースステーションの地域Aに関するネットワーク情報と、例えば、地域Bに位置するベースステーションの地域Bに関するネットワーク情報などを送信するようにセル・ブロードキャスト・センター(CBC)に説明する。
【0050】
5.ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、異なるネットワーク・オペレーターの多数のセル・ブロードキャスト・センター(CBC)と通信する(幾つかの実施例)。
【0051】
6.ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)に直接的探求を送信するモバイルステーション(MS)に二次情報を直接送信する。従って、幾つかの実施例において、モバイルステーション(MS)は、事前に近辺のネットワークとその要素に関する主要情報(セル・ブロードキャストを介して)と二次情報(直接探求を介して)を入手する。このようにしてモバイルステーション(MS)は、とりわけ、改良されたモビリティ・サポート及び/又は他の時間依存のモバイル・アプリケーションの高度な機能を実施することができる。
【0052】
本発明の好ましい実施例によると、モバイルステーション(MS)は、以下の機能を実行するように構成されている:
【0053】
1.モバイルステーション(MS)は、ネットワーク要素の主要情報を取得するためにブロードキャストを受信するように構成されている。
【0054】
2.モバイルステーション(MS)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)に直接クエリーを送信することでネットワーク要素に関する二次あるいは追加的情報を入手するように構成されている。ブロードキャスト及びネットワーク情報リポジトリー(NIR)へのクエリーから受信した主要そして二次情報は、それぞれ、モバイルステーション(MS)が候補ネットワークを決定して事前に最良のものと事前認証を行うのを手助けする。ネットワーク要素に関する二次情報は、探求に基づいてネットワーク情報リポジトリー(NIR)から引き出すあるいは引き抜かれる。従って、プール・タイプ情報とも呼ばれる。
【0055】
以上のタスクに加えて、モバイルステーション(MS)は、好ましくは以下のタスクを実行するように構成されている:
【0056】
3.モバイルステーション(MS)は、セルラー・ネットワーク(例えば、3GPP,3GPP2など)とセルラーではないネットワークのべコンから受信するブロードキャストを受信そして比較して、2つの異なるインターフェースから受信するメッセージの矛盾を把握するように構成されている。それらの矛盾は、主要矛盾と呼ばれるものであり、例えば、幾つかの特定のネットワーク要素が付着/分離あるいは使用可能/使用不可能になった場合、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)がそれらの更新に気付かないで古い主要情報をブロードキャストした場合に生じる。
【0057】
4.モバイルステーション(MS)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)から情報を引き出して、候補ネットワークと実際に接続した後に入手した引き出された/二次情報を比較して2つの異なる資源(即ち、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)と実際のネットワーク)から受信したメッセージの矛盾を把握するように構成されている。それらの矛盾は、主要矛盾と呼ばれるものであり、例えば、幾つかの特定のネットワーク要素が付着/分離あるいは実際のネットワークにおいて使用可能/使用不可能になった場合、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)がそれらの更新に気付かないで探求に古い主要情報で応じた場合に生じる。
【0058】
5.モバイルステーション(MS)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)に主要矛盾(上記のステップ3を参照)を二次矛盾(上記ステップ4を参照)を報告するように構成されている。(例えば、モバイルステーション(MS)が、べコンを介して受信したブロードキャストから受信した情報が矛盾しているあるいは訪問したネットワークに接続する通常のプロセスの一部としてネットワークから受信したネットワーク情報リポジトリー(NIR)から引き出した情報が矛盾していると決定した場合、モバイルステーション(MS)はすぐに使用可能なインターフェースを介してネットワーク情報リポジトリー(NIR)に報告する。)結果として、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、二次と主要情報データベースを更新(例えば、場合によっては、データベースにデータを足すあるいはデータを削除)して、代わりに主要更新情報をセル・ブロードキャスト・センター(CBC)に伝達する。そのように、その特定のモバイルステーション(MS)は、ネットワークに実際に接続することで矛盾について知るが、モバイルステーション(MS)がネットワーク情報リポジトリー(NIR)とその情報を共有することで、他のユーザーが同一のネットワークに訪問した場合及びネットワーク情報リポジトリー(NIR)に探求した場合、最も正確な主要及び二次情報を得ることができる。
【0059】
幾つかの実施例において、モバイルステーション(MS)は、アクティブあるいはパッシブ・モードでそれらのタスクを実行する。アクティブ・モードでは、主要及び二次矛盾の両方が、例えば、図2に表示されているようにネットワーク情報リポジトリー(NIR)に伝達される。しかしながら、アクティブ・モードでは、例えば、図4に示すように主要矛盾だけが送信される。しかしながら、好ましくは、他のモバイルステーション(MS)がそのドメインにおいてアクティブ・モードで作動している場合、二次矛盾も送信される。そうすることで、ネットワークのシグナリング・トラフィックとネットワーク情報リポジトリー(NIR)の複製データの処理圧力も低減される。それらのタスクは、実際のアクティブ・モードのタスクに追加するものであり、平行にあるいは沈黙期(即ち、送信が実行されていないあるいは本質的には実行されている期間中)に実行される。好ましい実施例において、モバイルステーション(MS)が持つ実際のアクティブ・モードは以下である。
【0060】
1.プロアクティブな保護されたハンドオフを実行するのに、モバイルステーション(MS)は、PANAサーバーにPANA認証メッセージを送信する。
【0061】
2.モバイルステーション(MS)は、候補ネットワークのDHCPサーバーとIPアドレスを更新する。
【0062】
3.モバイルステーション(MS)は、対応するホスト(CH)あるいはホーム・エージェントにバインディング・アップデートを送信する。
【0063】
好ましい実施例によると、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)に接続される。主要カテゴリーに関する情報は、セル・ブロードキャストのためにセル・ブロードキャスト・センター(CBC)に送信される。上で説明したように、セル・ブロードキャスト・エリアは、幾つかの実施例によりNIRメッセージがブロードキャストされる地理的地域に関連すると定義される。広さは、大幅に異なる。密度の高い都会では非常に狭く(例えば、数百ヤード)、より密度が低い都会では、より広い(約3マイル)。広いセル・ブロードキャスト・エリアは、その設置面積に数百のWLANを含む。全てのWLAN(セル・ブロードキャストの設置面積に存在するWLAN)の全ての情報(主要と二次情報)をブロードキャストするのは、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)機能の観点から見て実行不可能である場合もある。従って、主要情報だけをブロードキャストするのは、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)の機能を効果的に使用するのに当然のことである。
【0064】
メッセージフォーマットとネットワーク情報リポジトリー(NIR)とセル・ブロードキャスト・センター(CBC)のインターフェース/プロトコル(本書の図1において符号「1」と示されている)が定義されるが、[2]においてセル・ブロードキャスト・センター(CBC)とラジオ・ネットワーク・コントローラー(RNC)のインターフェースのために設置されたプロトコル([2]の図1において符号「2」と示されている)を再利用することを勧める。再利用することは(必要な場合、改良する)、一からやり直すことを防ぐだけではなく、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)が不必要に一つの種類のプロトコルから別の種類のプロトコルに変換することをなくす。参考までに、RNCは、通常、複数のベースステーションと接続する。例えば、通常パケット・トラフィックとコール・トラフィックは、ラジオ・ネットワーク・コントローラー(RNC)から分裂する。例えば、コール・トラフィックがモバイル・スイッチング・センターに送信される間、データ・トラフィックは、インターネットあるいは非公開IPネットワークに転用される。
【0065】
本発明の別の実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、段階的にお互いに接続していて、図1に示すように、最高レベルのネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)に接続される。単純化するために、2つの段階レベルしか表示されていないが、場合によっては、実現要求を満たすためにそれ以上ある場合もある。この具体例において、レベル1NIRは、レベル2NIRに情報を送信して、レベル2NIRは、レベル3NIRに情報を送信して、そして、レベル3NIRは、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)に情報を送信する。好ましい実施例において、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)は、位置座標に基づいて情報を処理して、特定のセル・エリアでブロードキャストするために特定のベースステーションに情報を転送する。
【0066】
本発明の別の実施例において、セル・ブロードキャストを介してブロードキャストされる主要情報は、2つの方法、即ち、PSFフォーマットあるいはPSEフォーマットで構成あるいは整理されている。両フォーマットは、本質的には同一のモバイルステーション(MS)の主要情報を持つ。しかしながら、モバイルステーション(MS)に以下のヒントを与えるために追加的なビットあるいはヘッダーを加えることで、一つのフォーマットはもう一つのフォーマットと区別される。
【0067】
1.好ましい実施例において、PSFフォーマットは、主要情報と関連する二次情報があるネットワーク情報リポジトリー(NIR)において入手可能であることをモバイルステーション(MS)に通知して(即ち、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)が二次情報をたくさん持っていること)、モバイルステーション(MS)は、その情報を引き出すためにネットワーク情報リポジトリー(NIR)に連絡する。
【0068】
2.好ましい実施例において、PSEフォーマットは、a)主要情報と関連する二次情報は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)にはない(即ち、NIRは空)であるため、二次情報を引き出すためにネットワーク情報リポジトリー(NIR)に連絡するのは無意味であるうえ、b)ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、二次情報が必要であり情報を見つけたモバイルステーション(MS)があった場合、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)にも転送するべきだとモバイルステーション(MS)に連絡する。
【0069】
好ましくは、情報が更新されたら、フォーマットカテゴリーは、PSEからPSFに昇格される。とりわけ、この方法は、1)モバイルステーション(MS)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)が必要とする情報を含むというヒントをセルラー・ブロードキャストから受信した場合にだけネットワーク情報リポジトリー(NIR)にクエリーを送信するうえ、2)モバイルステーション(MS)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)が必要とする場合にだけあらゆる新しいネットワーク要素に関する情報を報告するため、効率的なネットワーク情報リポジトリー(NIR)とモバイルステーション(MS)のクエリー応答の通信を提供する。
【0070】
幾つかの有利な実施例において、異なる形式あるいはコードを使用するネットワーク情報リポジトリー(NIR)とモバイルステーション(MS)の通信(例えば、ブロードキャストを通じた直接あるいは間接的な通信)は、モバイルステーション(MS)がネットワーク情報リポジトリー(NIR)の特定のタスクを実行するのをトリガーするため、多様なほかのアプリケーションを作成する。「アプリケーションの具体例」と題する以下のセクションに2つのアプリケーションの具体例が説明されている。
【0071】
本発明の別の実施例において、セルラー・ネットワーク補助/関連位置検出メカニズムが応用される。そうすることで、モバイルステーション(MS)は、地理的位置を探知する独自のメカニズムを持たなくてもよい。従って、モバイルステーション(MS)クライアントは、ある場合、GPSを装置する必要がなくなる。
【0072】
本発明の又別の実施例において、モバイルステーション(MS)は、主要情報はモバイルステーション(MS)のセッションを継続するのに十分であるか、あるいは二次情報が必要であるかを決定する決定力を持つ。ある活用/シナリオにおいて、モバイルステーション(MS)は、二次情報を必要としないため、その場合、毎回ネットワーク情報リポジトリー(NIR)にクエリーを送信する必要はない。その実施例の実例的フロー図は、図3に示されている。
【0073】
本発明の実施例は、既存する技術の不利点を克服するだけではなくて、例えば、以下などの他の多数の利点を提供する。
【0074】
(a)幾つかの好ましい実施例において、モバイルステーション(MS)は、セルラー・ブロードキャストを介していつもネットワーク情報リポジトリー(NIR)の接続可能内地に関する信頼性のある情報を受信する。特に、先行する技術は、とりわけ、必ずしもそうではないのにモバイルステーション(MS)がネットワーク情報リポジトリー(NIR)の接続可能な位置について知っていたことを前提にしていたため不十分なシステムであった。
【0075】
(b)幾つかの好ましい実施例において、ネットワーク上の必要以上のシグナリング・トラフィックとネットワーク情報リポジトリー(NIR)の複製データ処理プレッシャーが低減される。好ましい実施例において、あるドメインに入った全てのモバイルステーション(MS)が、最初に、異なる資源から受信した情報の矛盾を検知して比較し、それらの矛盾をネットワーク情報リポジトリー(NIR)に報告する。ネットワーク情報リポジトリー(NIR)がセル・ブロードキャスト・センター(CBC)をアップデートしてセル・ブロードキャスト・センター(CBC)が更新情報をブロードキャストし始めた後、矛盾は実質的にはなくなり、他のモバイルステーション(MS)が報告するものはなくなる。そうすることで、余分なシグナリング・トラフィックが削除されるだけではなくて、同時に、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)が複製情報を不要に処理することも止められる。これとは反対に、先行技術において、全ての報告エージェントは、いつでもどこでもネットワークを見つけたら、ネットワーク・データ・サーバーに情報を送り続けて、ネットワーク上のシグナリング・トラフィックを増やしてネットワーク情報リポジトリー(NIR)への処理の負担も増やしていた。
【0076】
(c)幾つかの好ましい実施例において、モバイルにヒントをブロードキャストすること(例えば、上記PSFとPSEフォーマット)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)が必要とする情報を含まない場合、モバイルステーション(MS)がネットワーク情報リポジトリー(NIR)に連絡するのを防ぐ。そうすることで、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)とモバイルステーション(MS)の効率的なクエリー応答通信が提供されるだけではなくて、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)が二次情報を必要としていることをモバイルステーション(MS)に伝えて、モバイルステーション(MS)が情報を見つけたときにはその情報をネットワーク情報リポジトリー(NIR)にも転送するように通知する。
【0077】
(d)幾つかの好ましい実施例において、主要情報だけをブロードキャストすることは、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)機能を効率的に使用することである。さらに、CBCブロードキャスト地域の設置面積は広いため、モバイルステーション(MS)は、通常、重要情報を非常に早く受信して、事前のモビリティ及び他の時間依存モバイル・アプリケーションをサポートを向上する。
【0078】
(e)幾つかの好ましい実施例において、モバイルステーション(MS)がどこにあるか、あるいはどのローカル・ネットワークに接続しているかとは関係なく、モバイルステーション(MS)は、必要な情報を得るためにネットワーク情報リポジトリー(NIR)と通信するのにいつも1つのプロトコルを使用する。
【0079】
レファレンスを手助けするために、具体的でかつ発明をこれに限定しない実施例の更なる説明は、提供される図において示されている。図面に関する更なる説明が提供される。図2は、上で説明したように、アクティブ・モードのMCあるいはモバイルステーション(MS)により幾つかの実施例において実行される具体的アルゴリズムあるいはプロセス・フローを表示するものである。この実施例において、ステップ120で、モバイルは、セルラー・ブロードキャストを受信してステップ121でモバイルは、WLANべコンを受信する。ステップ127で、モバイルは、それらを比較して矛盾があるか判断する。ない場合、プロセスは、ステップ120に戻る。ある場合、プロセスは、ステップ128に進んで、現在のGPS座標を入手して、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)に実際に発見されたネットワーク要素の情報を送信する。その間、ステップ122の後、モバイルは、プロアクティブ・ハンドオフを実行する十分な情報があるか判断する。ある場合、プロセスは、ステップ125に進んで、プロアクティブ/アクティブハンドオフを実行する。その一方で、ない場合、プロセスは、ステップ123に戻ってネットワーク情報リポジトリー(NIR)にクエリーを送信する。その応答としてステップ124でモバイルは、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)から情報を受信する。次に、プロセスは、ステップ125に進んでプロアクティブ/アクティブハンドオフを実行する。ステップ126で、モバイルは、新たに接続したネットワークからネットワーク要素情報を入手する。そしてステップ129で、プロセスは、ステップ126で入手した情報とステップ124で受信した情報を比較して矛盾があるかを判断する。ない場合、プロセスは終了する。ある場合、プロセスは、ステップ128に進んで現在のGPS座標を入手してネットワーク情報リポジトリー(NIR)に実際に発見されたネットワーク要素に関する情報を送信する。
【0080】
図3は、幾つかの具体例においてアクティブ・モードのMCあるいはモバイルステーション(MS)により実行される具体的アルゴリズムあるいはプロセス・フローの別の実施例を表示するものである。特に、示されているようにステップ201で、モバイルは、WLANのベコンを受信して、ステップ202では、モバイルはセルラー・ブロードキャストを受信する。ステップ210では、モバイルは、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)において二次情報が入手可能であるか否かを識別する。入手可能でない場合、プロセスは、モバイルが、限定された入手可能な情報でハンドオフを実行するべきか否かを判断するステップ215に進む。その時点で、実行するべきではない場合、ハンドオフは不成功となる。その一方で、実行するべきだと判断した場合、プロセスは、ステップ250へと進む。しかしながら、ステップ210で情報が入手可能であると判断した場合、プロセスはステップ220に進み、二次情報が必要であるかについて判断する。必要でない場合、プロセスはステップ250に進む。しかしながら、必要である場合、プロセスは、ステップ230へ進みネットワーク情報リポジトリー(NIR)にクエリーを送信する。次に、モバイルは、ステップ240でネットワーク情報リポジトリー(NIR)から情報を受信する。上記の適当な如何なる経路を通って達するステップ250で、モバイルは、プロアクティブ/アクティブハンドオフを実行する。ステップ260で、モバイルは、新たに接続したネットワークからネットワーク要素情報を入手する。ステップ205が示すように、幾つかの実施例において、モバイルが、ステップ260で入手した情報とステップ240でネットワーク情報リポジトリー(NIR)から受信した情報は、矛盾があるかを判断するためにモバイルに比較される。矛盾が無い場合、プロセスは終了する。その一方で、矛盾があると判断した場合、モバイルは、ステップ240で現在のGBS座標を受信して実際に発見したネットワーク要素の情報をネットワーク情報リポジトリー(NIR)に送信する。ステップ230に表示されているように、幾つかの実施例において、ステップ201及び202で受信した(即ち、べコンとブロードキャストから)情報は、矛盾を見つけるために比較される。矛盾がない場合、システムは、ステップ202に戻る。矛盾がある場合、システムはステップ204に進む。
【0081】
図4に戻って、図4は、幾つかの具体例においてパッシブ・モードのMCあるいはモバイルステーション(MS)により実行される具体的アルゴリズムあるいはプロセス・フローの別の実施例を表示するものである。ステップ410で、モバイルは、WLANべコンを受信して、ステップ420で、セルラー・ブロードキャストを受信する。ステップ430から440では、モバイルは、WLANべコンとセルラー・ブロードキャストを比較して矛盾があるか否かを判断する。ステップ440の答えがいいえである場合、プロセスはステップ410に戻る。ステップ440の答えがはいである場合、プロセスは、ステップ450に進んで、モバイルは、現在のGPS座標を入手する。次に、プロセスは、ステップ460に進んで、システムは、実際に発見されたネットワーク要素に関する情報をネットワーク情報リポジトリー(NIR)に送信する。そして、プロセスはステップ410に戻る。
【0082】
アーキテクチャーの具体例
【0083】
幾つかの具体例によると、好ましい実施例の態様を実行するように利用されるネットワーク情報リポジトリー(NIR)、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)、そしてモバイルステーション(MS)は、以下の機能を実行するように構成されている。本開示から、コンポーネント(例えば、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)、及びモバイルステーション(MS))が実行する機能は、場合によって異なることが理解されるべきである。
【0084】
NIR機能
【0085】
幾つかの具体例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、以下の幾つかあるいは、好ましくは全ての機能を実行するように構成される。
【0086】
1.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、モバイルステーション(MS)からアップデートを受信するか、あるいはデータベースの期限切れした情報を交換するためにアップデートを送信するようにモバイルステーション(MS)にリクエストするように構成されている。
【0087】
2.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、それらのアップデートをセル・ブロードキャスト・センター(CBC)に送信するように構成されている。
【0088】
3.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、ブロードキャストされる情報は別として、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)の使用あるいは高レベルのネットワーク情報リポジトリー(NIR)の使用だけが目的の幾つかの管理情報を送信するように構成されている。例えば、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、ブロードキャストされるメッセージの地理的範囲を描くことが出来る(例えば、地理的地域あるいはブロードキャストされるセルIDのリストを使ってネットワーク情報をマップする)。
【0089】
4.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、それぞれが自分のアイデンティティー(例えば、IPアドレスなど)を高レベルネットワーク情報リポジトリー(NIR)あるいはセル・ブロードキャスト・センター(CBC)に送信するように構成されている。
【0090】
5.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、それぞれがメッセージに幾つかの整理番号を付加するように構成されている。幾つかの例において、その番号は、整理番号あるいはバージョン番号あるいはその両方である。例えば、整理番号は、地理的座標と情報が両方新しい/変更された場合に使用されて、バージョン番号は、情報内容だけが変更されて地理的座標が変更されていない場合に使用される。
【0091】
追加的NIR機能
【0092】
幾つかのほかの具体例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、以下の幾つかあるいは、好ましくは全ての機能を実行するように構成される。特に、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)をより高性能にするために、以下の追加的機能がネットワーク情報リポジトリー(NIR)に設置される。
【0093】
1.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)に送信されるメッセージのフォーマッティングの全ての側面の機能を持つように構成される。例えば、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、例えば、上記のレファレンス[3]において説明されている例えば、RDF(リソース・ディスクリプション・フィレームワーク)などの良く知られているフォーマットを使用する。
【0094】
2.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、メッセージを2種類に分類するように構成されている:a)ユーザー向き(例えば、サービス・プロバイダの名前、料金など)及びb)基本的にユーザー向きではないもの(例えば、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)あるいは他のサーバーのアドレス)である。従って、モバイルステーション(MS)は、MSユーザーが必要とするメッセージだけを選択的に選んで表示する。
【0095】
3.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、メッセージ・ブロードキャストが望まれる好ましい時間と好ましい頻度を連絡するように構成されている。一例として、例えば、ブロードキャストされる情報量、セルにおいて移動するモバイルの速度などの幾つかの要素を検討する計算が行われる。
【0096】
4.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、例えば、最優先メッセージは、最先の機会にブロードキャストされるようにリクエストされて、通常のメッセージは、例えば、関連する繰り返し期間に従ってブロードキャストされるようにリクエストされるなど、優先度の観点からメッセージを分類するように構成されている。幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、必要な場合、メッセージ・ブロードキャストを終了するようにセル・ブロードキャスト・センター(CBC)に指示することもできる。
【0097】
5.幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、コーディングあるいはモバイルステーション(MS)をトリガーできる異なるフォーマットを使用するなどして望まれる特定の作用を実行するように構成されている。
【0098】
CBC機能
【0099】
セル・ブロードキャスト・センター(CBC)は、セルラー・ネットワークの一部であり、幾つかのBSC/RNCに接続されている。セル・ブロードキャスト・センター(CBC)は、CBSメッセージと呼ばれるブロードキャスト・メッセージを管理する責任がある。幾つかの具体例において、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)は、以下の幾つか、あるいは好ましくは全ての機能を実行する。
【0100】
1.幾つかの実施例において、CBSは、メッセージに整理番号を割り当てるように構成されている。
【0101】
2.幾つかの実施例において、CBSは、CBSメッセージがブロードキャストされるセルを特定するように構成されている。
【0102】
3.幾つかの実施例において、CBSは、CBSメッセージがブロードキャストされる時間を特定するように構成されている。
【0103】
4.幾つかの実施例において、CBSは、CBSメッセージのブロードキャストが繰り返される頻度を特定するように構成されている。
【0104】
5.幾つかの実施例において、CBSは、必要な場合、それぞれのBSC及び/又はRNCにCBSメッセージのブロードキャストを終了するように指示する機能をもつように構成されている。
【0105】
6.幾つかの実施例において、CBSは、BSC及び/又はRNCに決まった長さのメッセージを送信することでブロードキャストを開始して、必要な場合、例えば、82オクテットの長さまでページをパッドするように構成されている。ここでは、82オクテットの長さは、デフォルトの文字セットを使用した場合、93文字に相当する。15ページまでのそれらのページが連結される。幾つかの実施例において、メッセージ容量を改良するために、例えば、本書において内容がレファレンスとして導入されている3GPP技術仕様書TS23.038に説明されるスキーム他のデータ・コーディング・スキームが使用される。
【0106】
7.幾つかの実施例において、CBSは、BSC及び/あるはRNCが保持しているCBSメッセージを修正あるいは削除するように構成されている。
【0107】
8.幾つかの実施例において、CBSは、メッセージがブロードキャストされるセル・ブロードキャスト・チャンネルを特定するように構成されている。
【0108】
9.幾つかの実施例において、CBSは、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)とモバイルステーション(MS)の間の圧縮及び/又は解凍を使用するように構成されている。
【0109】
10.幾つかの実施例において、CBSは、モバイルが、MSユーザーが必要とするメッセージだけを選択的に表示することを許可するためにメッセージ種類を指定するように構成されている。幾つかの実施例において、メッセージ種類は、情報の種類とメッセージがコンパイルされた言語を明らかにする。マンマシン・インターフェースを適切に使用することで、ユーザーは、受信したくない例えば、宣伝情報及び/あるは知らない言語のメッセージなどのメッセージの種類を無視することができる。
【0110】
MS機能
【0111】
幾つかの具体例において、モバイルステーション(MS)は、以下の幾つか、あるいは好ましくは全ての機能を実行するように構成されている。
【0112】
1.幾つかの実施例において、モバイルステーション(MS)は、例えば、WLANとセルラー・インターフェースを含む二重インターフェースなどのマルチプル・インターフェースを装備するように構成されている。好ましい実施例において、モバイルステーション(MS)は、セルラー・ブロードキャストを受信して、メッセージIDが「サーチ・リスト」に載っているCBCメッセージを受信しようとする。その「サーチ・リスト」は、好ましくは、例えば、USIMのEFCBMI,EFCBMIDそしてEFCBMIRファイル(本書において上記にレファレンスとして導入されたレファレンス[2]を参照)と「受信されるCBCメッセージのリスト」のユーザー装置(UE)に保存されたあらゆるメッセージ識別子に保存されたメッセージIDを含む。参考までに、UEは、例えば、携帯電話と例えば、モバイルステーション(MS)に関係するUSIMなどの全ての周辺装置に関係する。ユーザー装置(UE)が検索できるメッセージIDの数に関する機能が限定されている場合、USIMに保存されているIDは、ユーザー装置(UE)に保存されているものより優先される。好ましい実施例において、セルラー・ネットワーク設置面積のセルにおいて作動している利用可能なネットワークと関連するネットワーク要素(例えば、DHCPサーバー、認証サーバーなど)のアドレスについて知る。それらのネットワークは、同じドメインあるいは異なるドメインの一部である。また、モバイルステーション(MS)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)のIPアドレスについて知る。
【0113】
2.幾つかの実施例において、モバイルステーション(MS)は、ページが連結されている場合、それぞれのメッセージが同じメッセージ識別子(例えば、メッセージのソースを表示するもの)と同一の整理番号を持つように構成されている。その情報を使用して、MS/UEは、既に受信したメッセージを識別して再ブロードキャストを無視する。
【0114】
実例的応用
【0115】
道路混雑と他の道路情報:
【0116】
幾つかの実施例において、道路混雑情報の応用は、リアルタイムでユーザーにある特定の時間に混雑している道路あるいは高速道路の部分について知らせるように使用される。図8では、幾つかの具体例において、道路Rの複数の乗物V1MSとV2MSに、以下に説明されるようにネットワーク情報リポジトリー(NIR)に特定の道路混雑情報を提供するように構成されているモバイルステーションMSが装備されている。
【0117】
幾つかの具体的及び発明がこれに限定されない実施例において、その応用を実現するために、モバイルステーション(MS)は、好ましくは、乗物の速度を入手する機能を持つ。一例として、ブルートゥースあるいはあらゆる短距離WLANで乗物のオドメータ、スピードメーターあるいは同様のものから乗物の速度を入手することで達成される。別の例として、乗物の速度の計算を提供するのに乗物のグローバル・ポジショニング・システムが使用される。
【0118】
幾つかの実施例において、乗物のモバイルステーション(MS)は、乗物が走っている道路に関する規定の制限速度を受信する。一例として、ローカルベースステーションがブロードキャストすることにより入手する。また、地図と、地理的測位システムと共に適切あるいは法的に規定された制限速度を識別するのに使用される乗物の速度情報を含む以前にダウンロードされたマップ・データベースを使用しても入手される。幾つかの好ましい実施例において、モバイルステーション(MS)は、自分の速度(例えば、測定された実際の速度)と規定(例えば、ブロードキャストされた)制限速度を比較して、著しい違い(即ち、矛盾)がある場合、好ましくはモバイルステーション(MS)は、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)に同一の報告メッセージを送信する。幾つかの実施例において、乗物のモバイルステーション(MS)は、乗物の速度を単に継続的に報告して、実際の矛盾に関する状況が、無駄な通信などの制限するのに非常に有利な場合だけに報告を限定する。
【0119】
好ましい実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、混雑した道路あるいは高速道路の部分の複数のモバイルステーション(MS)からそのようなメッセージを受信する。幾つかの好ましい実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、例えば、車のナビゲーション装置のカラーコード(例えば、赤、黄色、など)などを使用して車あるいは乗物のディスプレイに混雑度を表示する。一例として、図9に実例的地図が表示されている。この具体例において、乗物は、地図映像を、通常の地理的測位システムのように表示できるモニター(例えば、乗物の地理的測位システムのモニター及び/又は乗物V1MSとV2MSに設置されたMS種類にも関連するモニター)を含む。具体例において、「クリア」と記された道路は、渋滞あるいは混雑の心配がない(例えば、好ましい実施例において、乗物のモバイルステーション(MS)から混雑の報告が全くあるいは少ししかない)。その一方で、「黄色」と記された地域は、混雑が増加している地域を示す(例えば、好ましい実施例において、増加している渋滞による乗物の速度の特定のしきい値の減少がある)。そして、「赤」と記された地域は、より混雑した地域を示す(例えば、好ましい実施例において、より増加した渋滞による乗物の速度の特定のしきい値が非常に減少した)。この具体例は、交通状態をグラフィックに表すために色を使用して、3つの交通状態しか使用していないが(クリア「白」、中間「黄色」、そして高い「赤」)、多様な他の表示が交通状態及び多様なほかのレベルの表示を容易にするのに提供される(即ち、通行パターンの変化をより完全に表示するために多数の状態が選択される)。
【0120】
多数の実施例において、それらの情報は、加入ユーザーにエアあるいはワイヤレス・インターフェースを介して送信される。
【0121】
幾つかの実施例において、米国運輸省が規定した制限速度に関する情報は、例えば、高速道路番号と位置(幾つかの実施例において、その情報は、記録及び/又は探知できる工事が行われている区域、制限速度及び/又は特定の一時的及び/又は異常な道路状態なども考慮する)などの道路に規定された制限速度がマップされて、直接ローカルネットワーク情報リポジトリー(NIR)及び/又はセルラー・システムのセル・ブロードキャスト・センター(CBC)に提供される。従って、幾つかの実施例において、ベースステーションは、例えば、特定のローカルエリアにおいて規定された規定の制限速度をブロードキャストするように適応される。
【0122】
このシステムは、道路混雑の報告を可能にするのに使用されるが、事実上全ての道路状態を報告するのに適応される。一例として、以下の1つあるいはそれ以上の事象が、幾つかの好ましい実施例における車載モバイルステーション(MS)を使用する乗物により報告される:
【0123】
1.道路混雑(上記説明を参照)
【0124】
2.乗物の高速進行
乗物のモバイルステーション(MS)は、その乗物及び/又は他の乗物事態の高速進行に関する報告を送信する(即ち、自分の乗物が、自身の速度を報告する及び自分の乗物が近辺にいる他の乗物の速度を特定して報告する)。
【0125】
3.交通事故の探知
乗物のモバイルステーション(MS)は、自分の乗物及び/又は他の乗物に関する交通事故の報告を送信する(即ち、自分が関連する事故について自分の乗物が報告する及び近辺の他の乗物の交通事故を自分の乗物が確認して報告する)。
【0126】
4.危険あるは乱暴な運転
乗物のモバイルステーション(MS)は、自分の乗物及び/又は他の乗物の運転に関する報告を送信する(即ち、自分自身の運転に関する報告及び自分の乗物が近辺の他の乗物の運転を確認して報告する)。幾つかの実施例において、乱暴な運転は、運動センサー、トルクセンサーあるいは乗物の他の動的乗物状態センサーを含む(例えば、スピードの出し過ぎなどを特定する速度センサーを含む)。幾つかの実施例において、特定の動的乗物状態は、上記のアイテム1(道路混雑)で直接的に速度を比較したもと同様に比べられる。しかしながら、ここでは、目的は混雑を示す減速ではなくて加速である。一例として、危険な運転手(例えば、高速度、異なる運転パターンあるいは同様のパターンを示す)がこれらの実施例に従うシステムを使用する(例えば、加入している)乗物の近くに来た場合、システムは、例えば、音声であるいは表示によりその乗物あるいは乗物の存在に関する警告を提供する(例えば、警告を出して、システムに加入している他の乗物のモニターにその乗物の位置を赤で示す)。
【0127】
5.危険な道路状態
乗物のモバイルステーション(MS)は、乗物が直面する走行条件と通常の走行条件を比べた報告を送信する(即ち、危険な走行条件が特定される)。一例として、乗物のスリップ止めブレーキ・システム及び/又は、例えば、雨、雪及び/油が原因で滑りやすい道路状態を特定するために他の乗物の状態をモニターする。例えば、ある乗物のタイヤが不意に滑った場合、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)にメッセージが送信される。そして、複数の乗物がそのような状態になった場合、モバイルステーションのユーザーにその危険が表示されるか、モバイルステーションのユーザーに提示される。天気あるいは同様の点から見て道路状態が通常である場合(即ち、雪、油、あるいは雨などが存在しない)でも、この方法は、例えば、多数の車が突然ブレーキを踏むなど一般的に安全ではない道路の区域を特定するのに使用される。乗物が探知する上記の矛盾をモニターすることで、危険が十分前もって予測されて、安全性が高まる。
【0128】
幾つかの好ましい実施例において、例えば、幾つかの実施例における乗物の制限速度を含む提供される乗物モニタリング・サービスに関する主要情報は、セルラー・ネットワークを介してモバイルステーションにブロードキャストされる。幾つかの好ましい実施例において、継続的にワイヤレスブロードキャストを送信、電力とエネルギーを無駄にして余分な通信を送信するのではなく、乗物のモバイルステーション(MS)は、例えば、矛盾の比較に基づく矛盾などが発見された場合、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)に報告する。
【0129】
好ましい実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、多様な方法でモバイルステーションのユーザーに報告される情報を処理する。まず最初に、幾つかの実施例において、上記に説明される実施例と同様に、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、情報を処理して情報がブロードキャストされるセルラー・ネットワーク(例えば、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)に)に送信する。幾つかの実施例において、ブロードキャストは、無料サービスである(例えば、政府認可報告サービスなど)。しかしながら、幾つかの実施例において、(例えば、ユーザーがサービスの代金を支払うことが必要とされるなど)無料サービスであり、ここでは、セルラー・ネットワークからマルチキャストが使用される。次に、幾つかの他の実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、例えば、ショート・メッセージ・サービス(SMS)あるいは他のメッセージング・サービスを使用するなどして代金を支払ったユーザーにセルラー・インターフェースあるいはワイヤレスを介して情報を送信する。
【0130】
幾つかの実施例において、複数のネットワーク情報リポジトリー(NIR)が、モバイルステーションに送信する情報を集めるために共に機能するなか、他の実施例では、それぞれのネットワーク情報リポジトリー(NIR)が単にそれぞれの乗物に通信する。
【0131】
本開示に基づいて当業者が理解するように、幾つかの実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、好ましくは、例えば、幾つかの実施例において数平方マイル以上、あるいは幾つかの他の実施例において約10平方マイル、あるいは他の実施例において20平方マイル以上、あるいは他の実施例において約30平方マイル以上などの比較的広い地域をカバーする。その一方で、セルラー・ネットワークにおけるベースステーションの具体的セル地域は、例えば、幾つかの例において数マイル程度など、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)がカバーする面積より大幅に狭い面積をカバーする。その一方で、それぞれのセル・ブロードキャスト・センター(CBC)も、セルよりも大幅に広い面積をカバーする。レファレンスとして、例えば、図1の具体例を参照。
【0132】
幾つかの実施例において、例えば、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)に向けられたSMSあるいは同様のものなど、実質的にどこからでもネットワーク情報リポジトリー(NIR)と通信できる。その一方で、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)もどこからでも同様に通信を送信することができる。
【0133】
タクシー電子配車
【0134】
幾つかの具体例において、タクシー配車エイジェンシーの必要をなくすタクシーあるいは他の乗物の配車の活用が提供される。幾つかの実施例において、タクシーを必要とするユーザーは、例えば、図10においてUSRで表されるなど、特定の位置にいるあるいは立っている。幾つかの実施例において、その人のモバイル・デバイスMSは、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)アドレスを知っている(例えば、上記の実施例が説明するセル・ブロードキャストなどから、例えば受信する)。幾つかの実施例において、ユーザーは、ユーザーのモバイルステーション(MS)のタクシーのアイコンを押すあるいは、モバイルステーション(MS)を使ってネットワーク情報リポジトリー(NIR)にユーザーの現在の位置の座標を含むメッセージを送信する。好ましい実施例において、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、データベースから適格なタクシーVEHを探す。適格なタクシーVEHを見つけたら、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)は、例えば、(例えば、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)を使って)運転手の携帯電話及び同様のショート・メッセージ・サービス(SMS)など、タクシーのオペレーターにメッセージを送信する。レファレンスとして、SMS(ショート・メッセージ・サービス)は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(GSM(登録商標))を使用するモバイル電話に例えば、160あるいは240字以内のメッセージを送信できるサービスである。通常、SMSメッセージは、同じセルあるいはローミング・サービスの機能を持つ人に送信される。また、SMSメッセージは、例えば、PCリンクなどが装備されているウェブサイト・アプリケーションからデジタル電話に送信される。幾つかの好ましい実施例において、ユーザーUSRを迎えに行く適格なタクシーは、以下のようなタクシーである:
【0135】
1. 好ましい実施例において、携帯電話番号が、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)にて管理される設定されたデータベースに登録してある(例えば、サービスに加入している)タクシーなど。
2. 好ましい実施例において、ユーザーの地理的座標の近辺にいるタクシー。
3. 好ましい実施例において、空席(例えば、乗客が乗っていない空席)のタクシー。幾つかの実施例において、タクシーは、本開示に基づいて当業者が理解するように、自分の状態が空席あるいは空席ではないと特定するメッセージを送信する。
【0136】
マルチキャストの具体例:
【0137】
上で説明されたように、ブロードキャストを使用する代わりに、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)から受信した情報は、加入したユーザーに代替的にマルチキャストする。当業者なら先述の説明に基づいて加入したユーザーに向けてマルチキャストを実施するか理解できるが、それらの実施例の利点に関する幾つかの背景情報が、レファレンスを手助けする具体例と共にこのセクションにおいて説明される。ブロードキャスト・モードとマルチキャスト・モードの注意すべき区別は、ユーザーがそれぞれのブロードキャスト・サービスに別々の加入する必要がないことであり、マルチキャスト・モードでは、サービスは別々に注文できる。結果として、ブロードキャスト・サービスは、一般的には無料であり、マルチキャスト・サービスは、加入したユーザーに料金を請求する。
【0138】
一般的に、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)を通じたブロードキャストは、幾つかの応用において多数の実用的問題がある。最初に、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)は、例えば、VERIZON、あるいは他の会社などのセルラー・オペレーティング・ネットワークにより一般的に運営される。結果的に、そのようなオペレーターが、競争ネットワークに関連する情報をブロードキャストする動機は限られている。従って、競争会社の情報に関して実際の実施に関する実用的問題が生じる。次に、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)とセルラー・ネットワークは、通常、加入していないユーザーへのオープン・ブロードキャストにも参加する。従って、加入していないユーザーへの送信に関する実際の実施に関する実用的問題が生じる。例えば、一部のユーザーは料金を払って加入してその支払いに基づいて送信を受信していることを保証することなどに関する実用的問題が生じる。第3に、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)とセルラー・ネットワークは、通常、セルラー・オペレーターが、例えば、一般加入者あるいはそれ以下のユーザーなど特権を持たないユーザーにはサービスを提供しないで、例えば、プラチナ・ゴールド加入者だけにサービスを提供するなど、特権を持たない加入者へのオープン・ブロードキャストに係る。
【0139】
例えば、幾つかの実施例において、マルチキャストは、3GPPに関する基準に従って実施される。以下の規格文書の完全な内容がそっくりそのまま本書に導入される:1)3GPP TS22.146,3GPPマルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス・ステージ1と、2)3GPP TS23.246,3GPPマルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス、アーキテクチャー及び機能説明。以下の2つの要約文書は、その開示内容はレファレンスとしてそっくりそのまま本願に導入される:1)Th. Lohmar,H.Wiemann, F.Hundscheidt, M.Meyer及びR. Kellerによる3G Evolving Technologiesが出版した3GPPにおけるマルチキャスト・サービスのサポート<<http://www.3get.de/pdf/MBMS_PIK_060404.pdfhttp://3get.de/pdf/MBMS_PIK_060404.pdf>>;及び2)<<http://www.medialab.sonera.fi/workspace/MBMSWhitePaper.pdf>>とZDNETを介して<<http://whitepapers.zdnet.co.uk/0,39025945,60154728p−39000516q,00htm>>にて出版されたTELIASONERAによるモバイル・ブロードキャスト/マルチキャスト・サービス(MBMS)とWhitepaperである。上記の文献において説明されるMBMSサービスは、例えば、存在するGSM(登録商標)及びUMTSセルラー・ネットワークを介して提供されるIPデータキャスト種のサービスに係る。とりわけMBMS構造は、サービスとユーザーの対話にアップリンクチャンネルを使用することを可能にする。実用的には、マルチキャスト・ユーザーは、特定の望まれるサービスに加入するためには相互作用手続きのために帰路チャンネルを必要とする。とりわけ、MBMSは、例えば、既存するGSM(登録商標)及びUMTSサービスに干渉しない上、MBMSをサポートしないモバイル・デバイスは、MBMS機能を持つ顧客にMBMSを提供するネットワークでは機能しない。さらに、MBMS構造は、共通のラジオ・チャンネルをしようして効率的にラジオ資源をしようするマルチキャスト・モードを可能にする。データは、ネットワーク(例えば、本書の幾つかの実施例においてネットワーク情報リポジトリー(NIR))が定義するマルチキャスト・サービス地域に送信される。とりわけ、マルチキャスト・モードは、ネットワークが、マルチキャスト・グループのメンバーを含むマルチキャスト・サービス地域内のセルに選択的に送信することを可能にする。
【0140】
例えば、図11は、MBMSを実行するための幾つかの実施例に従う実例的ブロードキャスト・マルチキャスト・サービスセンター(MB−SC)とインターフェースするネットワーク・インターフェースリポジトリー(NIR)を表示するものである。とりわけ、幾つかの実施例において、セル・ブロードキャスト・センター(CBC)がオープンに機能して(例えば、加入していないユーザーにも)IP層あるいは第3層情報処理に関係しない場合でも、BM−SCは、非公開に機能して(例えば、加入したユーザーに)IP層あるいは第3層情報処理に係る。
【0141】
図12は、レファレンスを手助けして図1と11の両方に表示される実施例の好ましい実施に共通する一般的アーキテクチャーを図で表す。表示されているように、NIRシステムは、好ましくは例えば幾つかの具体例において基幹ネットワークを介してラジオ・アクセス・ネットワークと通信するセル・ブロードキャスト・センター(CBC)あるいはBM−SCなどのコントロール・システムあるいはデバイスを介してセルラー・オペレーター・ネットワークと通信する。幾つかの実例的ラジオ・アクセス・ネットワークは、GRAM(GSM(登録商標)ラジオ・アクセス・ネットワーク)とUTRAN(UMTSラジオ・アクセス・ネットワーク)を含むと理解される。
【0142】
また、幾つかの実施例において、モバイル・デバイスは、1)利用可能なネットワークに関する情報を保存、そして、2)例えば、その開示内容はレファレンスとしてそっくりそのまま本願に導入される発明人であるRaziq Yaqub、その他によるメディア独立型情報サーバーに使用されるモバイル・デバイスにおけるIPネットワーク情報データベースと題する2005年8月16日付け出願である米国特許出願第11/161,775号が開示する方法など、モバイルのポリシーに最適な利用可能なネットワークを選択するように構成されている。また、幾つかの実施例において、モバイル・デバイスは、必要な場合受信情報を保存して再利用するように構成されている。幾つかの実施例において、システムは、セル・ブロードキャストが、例えば、MBMSがサポートされていないGSM(登録商標)/UMTSサービスエリアにおいて提供されて、マルチキャストは、MBMSがサポートされる所で使用される。
【0143】
ハイブリッド・モバイルステーションの具体例
【0144】
幾つかの実施例において、「オペレーターが、局所的にサポートされる3GPP及び3GPPアクセス技術に関するアクセスネットワーク情報をユーザー装置(UE)に提供することが可能である」とするTR 23.882のセクション5に従って、上記に示されているように、ユーザー装置(UE)は、例えば、MBMS、CBCセル・ブロードキャスト、そして802.21が定義するプロトコルを介してアクセス・ネットワークに関する情報を受信/そしてリクエストすることができる。
【0145】
TR 23.882(システム・アーキテクチャー・エボルーション)に関して重要な点は、3GPP及び3GPP IPアクセスシステムを含む多様なアクセス・システムをサポートすることである。ユーザー装置(UE)の近辺の利用可能及び/又はサポートされるネットワークを発見することを必要とする。TR 23.882を検討すると、アクセス・ネットワーク情報ディスカバリーが未解決の問題であることが明らかになる。この出願において、その問題は、以下のアプローチにより解決される:
【0146】
ブロードキャスト/マルチキャストに基づくアプローチ
【0147】
3GPP明細事項によると、ブロードキャストには以下の種類がある:
【0148】
1. BCCHを通じたチャンネル・ブロードキャスト:アクセス・システムは、ユーザー装置(UE)が近辺のセルを発見するのを手助けするために同一のアクセス技術の近辺のセルに関する情報を通知する。この機能は、他のアクセス・ネットワークに関する情報を通知するように拡大することができるが、ブロードキャスト・コントロール・チャンネルで大量のネットワーク情報を通知/ブロードキャストするのは、ラジオ資源を無駄にする。
【0149】
2. セル・ブロードキャスト・センター(CBC)を通じたセル・ブロードキャスト:アクセス・ネットワーク情報が、セルに基づいて特定の位置にある全てのユーザー装置(UE)にブロードキャストされる。幾つかの理由でこのアプローチの方が良いが、上記に説明されるように、オペレーターは、全て/認証されていないUEに通知することに興味がない場合がある。
【0150】
3. MBMSを通じたマルチキャスト:アクセス・ネットワーク情報は、ターゲットされたユーザー装置(UE)だけ(例えば、サービスに加入した)にマルチキャストされる。上記に説明されるように、とりわけオペレータにとって実行可能なビジネスであるため、このアプローチが最望ましいものである。
【0151】
クエリーに基づくアプローチ
【0152】
この場合、ユーザー装置(UE)は、ユーザー装置(UE)の近辺で利用可能な他のアクセス・ネットワークに関する情報を取得するために「アクセス・ネットワークのデータベース(DAN)」(好ましくは、どのアクセス・ネットワークからでもアクセスできる)にアクセスするように構成されている。上記の実施例が説明するように、このアプローチは、アクセス・ネットワークの情報を保存、及びUEクエリーの応答として全ての利用可能なアクセス・ネットワーク・インターフェースにおいてUEに情報を送信することができる存在するあるいは新しい機能的エンティティー(例えば、ネットワーク情報リポジトリー(NIR)など)を必要とする。
【0153】
アクセス・システム・ディスカバリーの上記の両方のアプローチは、関連する設計配慮がある。幾つかの好ましい実施例において、ブロードキャストあるいはマルチキャスト・アプローチ(上記に説明)とクエリーに基づくアプローチ(上記に説明)の要素を組み合わせる複合的アプローチ が提供される。
【0154】
幾つかの好ましい実施例において、複合的アプローチを実現するために、UEが以下を実行できるためにユーザー装置(UE)とネットワークに条件が規定される:
【0155】
1. 近辺/サポートされるネットワークに関する主要情報を受信(例えば、MBMSの3GPP技術的明細事項において定義されるようにマルチキャストを受信(例えば、22.146,23.246など)、あるいは、CBSに関する3GPP技術的明細事項に定義されるようにセル・ブロードキャストを受信する)。
【0156】
2. 幾つかの標準プロトコル(例えば、IEEE 802.21が定義するもの)を仕様する同一のネットワークに関する二次あるいは追加的情報を入手するためにDANにクエリーを送信(必要な場合)。
【0157】
3. ユーザー装置(UE)は、存在するインターフェースを使用してあらゆる利用可能なアクセス・ネットワークからDANにアクセスできる(例えば、S1−S5−GiあるいはS2−Gi,あるいはDANが3GPPネットワークの外にある場合、BM−SCを通じる)。
【0158】
好ましい実施例において、入手可能な主要及び二次情報の両方からユーザー装置(UE)は、セッションの継続のためにハンドオーバーする最適な候補ネットワークを選択する。
【0159】
レファレンスとして図13は、複合的システム(例えば、DAN)などに関する幾つかの機能的要素/インターフェースを含む本書の幾つかの実施例に従って修正された3GPPラジオ技術の長期発展を表示する図である。ここでは、3GPP文献に説明されているように、とりわけGERANは、GSM(登録商標) EDGEラジオアクセス・ネットワークを表し;UTRANは、UMTS地上波ラジオ・アクセス・ネットワークを表し;MMEは、モビリィティ管理・エンティティーを表し;UPEは、ユーザー・プレーン・エンティティーを表し;インターASアンカーは、インター・アクセス・システム・アンカーなどを表す。幾つかの一般的背景を提供する3GPPのウェブサイト<<www.3gpp.org/Highlights/LTE/LTE.htm>>が引用される。とりわけ、S1からS7は、以下の通り説明される:
【0160】
S1:ユーザー・プレーンの移動のためのラジオ・アクセス・ネットワークとプレーン・トラフィックを制御するための基幹ネットワーク。
S2:ユーザー・プレーン制御とモビリティ・サポートのための基幹ネットワークの非3GPPアクセス・ネットワーク(例えば、ワイヤレスLAN)。
S3:アイドル及び/又はアクティブ状態でのユーザーと運搬人に情報交換のためのGPRSから発展基幹ネットワーク。
S4:モビリティ・サポートのためのGPRSから発展基幹ネットワーク。
S5:ユーザー・プレーン制御とモビリティ・サポートのためのインター・アクセス・システム・アンカーのモビリティ管理エンティティー/ユーザー・プレーン・エンティティー。
S6:加入者データの転送のためのホーム加入者サーバーから発展した基幹ネットワーク(認証と認可)。
S7:サービスの質と料金の規則の転送のためのPCRFからポリシー変更と請求の実施ポイント。
【0161】
発明の幅広い範囲
【0162】
本発明の実施形態が本書において説明されているが、本発明は、本書において説明される多様な好ましい実施形態に限定されるものではなく、本開示に基づいて当業者が予期すると思われる均等な要素、修正、削除、(例えば多様な実施形態の態様の)組み合わせ、適応及び/又は変更されたいずれかのあるいはあらゆる全ての実施形態を含むものである。請求項における限定は、請求項の用語に基づいて幅広く解釈されるものであり、非独占的に解釈されるべきであり、本明細書あるいは本出願の出願手続き中に説明された例に限定されるものではない。例えば、本開示において、「好ましい」という用語は、非独占的であり、「好ましいものではあるが、それに限定されるものではない」という意味を持つ。本開示及び本出願の手続中は、ミーンズ・プラス・ファンクションあるいはステップ・プラス・ファンクション限定は、特定の請求項限定に以下の全ての条件が揃った時にだけ適用される、a)「(何々)する手段」あるいは「(何々)するステップ」が明示されている、b)対応する機能が明示されている、及びc)構造をサポートする構造、内容あるいは行動が明示されていない場合である。本開示及び本出願の手続中において、「本発明」あるいは「発明」という用語は、本開示内の1つあるいは1つ以上の態様の参考として使用される。本発明あるいは発明という用語は、臨界の特定であると不適切に解釈されるべきではなく、全ての態様あるいは実施形態に適用されるものと不適切に解釈されるべきではなく(即ち、本発明は、当然ながら多数の態様及び実施形態を持つものである)、出願あるいは請求項の範囲を限定するものだと不適切に解釈されるべきではない。本開示及び出願の手続中において、「実施形態」という用語は、態様、特徴、プロセスあるいはステップ、それらのあらゆる組み合わせ、及び/又はそれらのあらゆる部分等を説明するのに使用される。幾つかの例において、多様な実施形態は、重複する特徴を含む場合がある。本開示において、以下の省略された用語が使用されることがある。「e.g.」は「例えば」という意味である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗物の状態をモニターするシステムであって、
乗物の状態に関する情報を含む少なくとも1つのデータベースを持つ少なくとも1つのネットワーク情報リポジトリーサーバーを備え、
前記少なくとも一つの情報リポジトリーサーバーは、前記モバイルステーションによって感知された実際の情報に基づいて予期された乗物の状態との比較を実行するモバイルステーションから更新情報を受信し、矛盾を特定した後、前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーに更新情報を送信する、ように構成されており、
前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、モバイルステーションにブロードキャストあるいはマルチキャストするために携帯ネットワークに更新情報を送信し、あるいはモバイルステーションに携帯インターフェースを介してあるいはワイヤレスで情報を送信する、ように構成されている、システム。
【請求項2】
前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、モバイルステーションに携帯インターフェースを介してあるいはワイヤレスで情報を送信する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、ショート・メッセージ・サービス(SMS)あるいは他のメッセージング・サービスを使用してモバイルステーションに情報を送信する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記モニターされる乗物の状態は、道路の混雑を含み、前記システムは、ユーザーに特定の時間に混雑している道路あるいは高速道路の区域に関する情報を実質的にリアルタイムで提供するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記システムは、前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーを介して、ユーザーに特定の時間に混雑している道路あるいは高速道路の区域に関する情報をリアルタイムで提供するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、地理的位置座標がマップされた情報を保存するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、経時的にマップされた情報を保存するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記モバイルステーションが、自分の速度と規定の制限速度とを比較するように構成されていて、もし矛盾があれば、当該モバイルステーションは、前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーにメッセージを送信してその矛盾を報告するものである、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記ネットワーク情報サーバーは、乗物のナビゲーション・デバイスの視覚表示を使用して乗物内で交通渋滞の程度を表示するものである、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記視覚表示は、カラーコーディングを含むものである、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記乗物の状態には、道路の混雑、乗物の速度、交通事故の発見、危険あるいは乱暴な運転あるいは危険な道路状態が含まれる、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
ハイヤー用の乗物を電子的に配車するシステムであって、
a)ユーザーの現在位置に関するメッセージをユーザーのモバイルステーションから受信するように構成されているネットワーク情報リポジトリーサーバーと、
b)適切なハイヤー用の乗物をデータベースから検索するように構成されているネットワーク情報リポジトリーサーバーとを備え、
c)前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、適切なハイヤー用の乗物を見つけると、ハイヤー用の乗物のオペレーターに携帯ネットワークを介してメッセージを送信するように構成されている。
【請求項13】
適切なハイヤー用の乗物が、少なくとも1台のタクシーを含むものである、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
適切なハイヤー用の乗物が、前記ネットワーク情報リポジトリーサーバー上で維持されている確立したデータベースに登録されており、前記ユーザーの地理的座標の十分に近くにいる少なくとも1台のタクシーを含むものである、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記少なくとも1台のタクシーが、空席かそうでないかの状態を特定するメッセージを送信する、請求項14に記載のシステム。
【請求項1】
乗物の状態をモニターするシステムであって、
乗物の状態に関する情報を含む少なくとも1つのデータベースを持つ少なくとも1つのネットワーク情報リポジトリーサーバーを備え、
前記少なくとも一つの情報リポジトリーサーバーは、前記モバイルステーションによって感知された実際の情報に基づいて予期された乗物の状態との比較を実行するモバイルステーションから更新情報を受信し、矛盾を特定した後、前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーに更新情報を送信する、ように構成されており、
前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、モバイルステーションにブロードキャストあるいはマルチキャストするために携帯ネットワークに更新情報を送信し、あるいはモバイルステーションに携帯インターフェースを介してあるいはワイヤレスで情報を送信する、ように構成されている、システム。
【請求項2】
前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、モバイルステーションに携帯インターフェースを介してあるいはワイヤレスで情報を送信する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、ショート・メッセージ・サービス(SMS)あるいは他のメッセージング・サービスを使用してモバイルステーションに情報を送信する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記モニターされる乗物の状態は、道路の混雑を含み、前記システムは、ユーザーに特定の時間に混雑している道路あるいは高速道路の区域に関する情報を実質的にリアルタイムで提供するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記システムは、前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーを介して、ユーザーに特定の時間に混雑している道路あるいは高速道路の区域に関する情報をリアルタイムで提供するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、地理的位置座標がマップされた情報を保存するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、経時的にマップされた情報を保存するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記モバイルステーションが、自分の速度と規定の制限速度とを比較するように構成されていて、もし矛盾があれば、当該モバイルステーションは、前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーにメッセージを送信してその矛盾を報告するものである、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記ネットワーク情報サーバーは、乗物のナビゲーション・デバイスの視覚表示を使用して乗物内で交通渋滞の程度を表示するものである、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記視覚表示は、カラーコーディングを含むものである、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記乗物の状態には、道路の混雑、乗物の速度、交通事故の発見、危険あるいは乱暴な運転あるいは危険な道路状態が含まれる、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
ハイヤー用の乗物を電子的に配車するシステムであって、
a)ユーザーの現在位置に関するメッセージをユーザーのモバイルステーションから受信するように構成されているネットワーク情報リポジトリーサーバーと、
b)適切なハイヤー用の乗物をデータベースから検索するように構成されているネットワーク情報リポジトリーサーバーとを備え、
c)前記ネットワーク情報リポジトリーサーバーは、適切なハイヤー用の乗物を見つけると、ハイヤー用の乗物のオペレーターに携帯ネットワークを介してメッセージを送信するように構成されている。
【請求項13】
適切なハイヤー用の乗物が、少なくとも1台のタクシーを含むものである、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
適切なハイヤー用の乗物が、前記ネットワーク情報リポジトリーサーバー上で維持されている確立したデータベースに登録されており、前記ユーザーの地理的座標の十分に近くにいる少なくとも1台のタクシーを含むものである、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記少なくとも1台のタクシーが、空席かそうでないかの状態を特定するメッセージを送信する、請求項14に記載のシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−93868(P2013−93868A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−269527(P2012−269527)
【出願日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【分割の表示】特願2008−535696(P2008−535696)の分割
【原出願日】平成18年10月11日(2006.10.11)
【出願人】(508047967)テルコーディア テクノロジーズ、 インコーポレイテッド (8)
【氏名又は名称原語表記】TELCORDIA TECHNOLOGIES, INC.
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【分割の表示】特願2008−535696(P2008−535696)の分割
【原出願日】平成18年10月11日(2006.10.11)
【出願人】(508047967)テルコーディア テクノロジーズ、 インコーポレイテッド (8)
【氏名又は名称原語表記】TELCORDIA TECHNOLOGIES, INC.
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]