説明

セルロースインターポリマー及び酸化方法

【課題】カルボキシル基を炭素−炭素結合によってセルロース主鎖に直接結合した、高い酸価を有するカルボキシル化セルロースエステル誘導体の提供。
【解決手段】セルロースエステルインターポリマー及びセルロースエステルインターポリマーの酸化方法を提供し、中間体アルデヒドの官能基化によって、対応するカチオン性又は両イオン性セルロースエステル誘導体を利用することもでき、本発明のインターポリマーは、多数の最終用途を有し、例えば種々の型の被覆組成物中のバインダー樹脂として及び薬物送達剤として使用できる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルロースエステルインターポリマーの各アンヒドログルコース単位のC2及びC3位がアルコール酸化状態にあるセルロースエステルインターポリマーであって、前記セルロースエステルインターポリマーの非末端モノマー単位として、式:
【化1】

[式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、独立して、水素及びC2〜C12アシル基からなる群から選ばれ、R1、R2、R3、R4及びR5の少なくとも1つはC2〜C12アシル基であり;そして、Xはホルミル、ヒドロキシメチレン、NH2−CH2−、R6−NH−CH2−(ここでR6はアルキル、アリール又はアルキレン−アリールである。)又はこれらの混合物である
のアンヒドログルコース単位を含んでなるセルロースエステルインターポリマー。
【請求項2】
2〜C12アシルのアンヒドログルコース単位当たりの見掛け置換度が少なくとも0.6であり、そして
該セルロースインターポリマーがアンヒドログルコース単位、アンヒドログルクロン酸単位、アンヒドログルコースのエステル単位及びアンヒドログルクロン酸のエステル単位を更に含む請求項1に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項3】
Xのアンヒドログルコース単位当たりの見掛け置換度が0.05〜1.0であり且つC2〜C12アシルのアンヒドログルコース単位当たりの見掛け置換度が少なくとも0.6である請求項1に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項4】
酸価が10より大きく、90未満である請求項2に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項5】
Xがホルミルである請求項1に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項6】
XがNH2−CH2−、R6−NH−CH2−又はこれらの混合物である請求項1に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項7】
1、R2、R3、R4及びR5が、独立して、水素、アセチル、プロピオニル、ブチリル又はそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項1に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項8】
重合度が少なくとも10である請求項1に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項9】
6ホルミル基を有する、複数のアンヒドログルコース単位を更に含む請求項1に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項10】
6NH2−CH2−基を有する、複数のアンヒドログルコース単位を更に含む請求項1に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項11】
66−NH−CH2−(式中、R6はアルキル、アリール又はアルキレン−アリールからなる群から選ばれる)を有する、複数のアンヒドログルコースを含む請求項1に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項12】
セルロースエステルインターポリマーのアンヒドログルコース単位のC6ヒドロキシルをホルミル基に転化させる方法であって、
a)アミノ置換環状ニトロキシル誘導体、一次酸化体及び最終酸化体を、pH4未満のセルロースエステル混合物に添加して、反応混合物を形成し(ここでセルロースエステル混合物はC2〜C12アルキル酸、水及びC6ヒドロキシル基を有するアンヒドログルコース単位を含むセルロースエステルインターポリマーから構成される);そして
b)C6ヒドロキシルをホルミル基又はヒドロキシメチレン基に転化することによって酸化セルロースインターポリマーを生成させるのに充分な反応時間を反応させる
ことを含んでなる方法。
【請求項13】
セルロースエステルインターポリマーのアンヒドログルコース単位のC6ヒドロキシルをNH2−CH2−基又はR6−NH−CH2−基に転化させる方法であって、
a)アミノ置換環状ニトロキシル誘導体、一次酸化体及び最終酸化体を、pH4未満のセルロースエステル混合物に添加して、反応混合物を形成し(ここでセルロースエステル混合物はC2〜C12アルキル酸、水及びC6ヒドロキシル基を有するアンヒドログルコース単位を含むセルロースエステルインターポリマーから構成される);そして
b)C6ヒドロキシルをホルミル基に転化するのに充分な反応時間を反応させ;そして
c)水素及び水素化触媒の存在下にNH3又はR6NH2の源泉を用意する
ことを含んでなる方法。
【請求項14】
前記セルロースエステル混合物のpHが1.5〜3である請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記アミノ置換環状ニトロキシル誘導体が4−(C1〜C4アシルアミド)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシルである請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記アミノ置換環状ニトロキシル誘導体の量がセルロースエステルインターポリマー中のアンヒドログルコース単位モノマーのモル当たり0.0025〜0.1モル当量の範囲である請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記一次酸化体がNa、K、Mn、Mg、Fe若しくはCuの塩又はそれらの混合物を含む請求項14に記載の方法。
【請求項18】
一次酸化体の量がセルロースエステルインターポリマー中のアンヒドログルコース単位モノマーのモル当たり0.0001〜0.1モル当量の範囲である請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記最終酸化体がO2、オゾン、NaOCl、NaOBr、H22又はCH3CO3Hを含む請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記最終酸化体の量がセルロースエステルインターポリマー中のアンヒドログルコース単位モノマーのモル当り0.1〜10モル当量の範囲である請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記反応混合物の温度が40℃より高く60℃未満である請求項14に記載の方法。
【請求項22】
水が、反応混合物の総重量に基づき、1〜60重量%の範囲の量で存在する請求項14に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−224874(P2012−224874A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−185667(P2012−185667)
【出願日】平成24年8月24日(2012.8.24)
【分割の表示】特願2006−541671(P2006−541671)の分割
【原出願日】平成16年11月23日(2004.11.23)
【出願人】(594055158)イーストマン ケミカル カンパニー (391)
【Fターム(参考)】