説明

セルロースインターポリマー及び酸化方法

【課題】カルボキシル基を炭素−炭素結合によってセルロース主鎖に直接結合した、高い酸価を有するカルボキシル化セルロースエステル誘導体の提供。
【解決手段】セルロースエステルインターポリマー及びセルロースエステルインターポリマーの酸化方法を提供し、中間体アルデヒドの官能基化によって、対応するカチオン性又は両イオン性セルロースエステル誘導体を利用することもでき、本発明のインターポリマーは、多数の最終用途を有し、例えば種々の型の被覆組成物中のバインダー樹脂として及び薬物送達剤として使用できる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】

[式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、独立して、2〜C12アシル基からなる群から選ばれ、そして、Xはヒドロキシメチレンである
のアンヒドログルコース単位を含んでなるセルロースエステルインターポリマーであって、式(A)及び(B)のアンヒドログルコース単位がセルロースエステルインターポリマーのセルロース部分の総アンヒドログルコース単位の65%超を構成し、そしてC2〜C12アシル基のアンヒドログルコース単位当りの置換度が1.5〜2.5であるセルロースエステルインターポリマー。
【請求項2】
前記アンヒドログルコース単位(A)及び(B)がセルロースエステルインターポリマーの総アンヒドログルコース単位の70%超を構成する請求項1に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項3】
前記アンヒドログルコース単位(A)及び(B)がセルロースエステルインターポリマーの総アンヒドログルコース単位の80%超を構成する請求項1に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項4】
前記アンヒドログルコース単位(A)及び(B)がセルロースエステルインターポリマーの総アンヒドログルコース単位の90%超を構成する請求項1に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項5】
前記C2〜C12アシル基の置換度が1.7〜2.3であり、そして重量平均分子量が少なくとも5000g/molである請求項1に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項6】
ホルメートのアンヒドログルコース単位当りの置換度が0.5〜1.3で、C2〜C12アシルの置換度が1.5〜2.5であるセルロースエステルインターポリマー。
【請求項7】
ホルメートのアンヒドログルコース単位当りの置換度が0.7〜1.2で、C2〜C12アシルの置換度が1.8〜2.3である請求項6に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項8】
前記セルロースエステルインターポリマーの総アンヒドログルコース単位の少なくとも70%が6−O−ホルメート−2,3−O−C2〜C12アシル置換アンヒドログルコース単位及び2,3,6−O−C2〜C12アシル置換アンヒドログルコース単位からなる群から選ばれる請求項6に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項9】
前記セルロースエステルインターポリマーの総アンヒドログルコース単位の少なくとも80%が6−O−ホルメート−2,3−O−C2〜C12アシル置換アンヒドログルコース単位及び2,3,6−O−C2〜C12アシル置換アンヒドログルコース単位からなる群から選ばれる請求項6に記載のセルロースエステルインターポリマー。
【請求項10】
a)蟻酸、水及びC2〜C12アシル無水物を混合して第1の接触温度で混合無水物、混合物を形成せしめ、
b)前記混合無水物混合物とセルロース化合物を接触させて第2の接触温度で反応混合物を生成せしめ、
c)前記反応混合物に酸触媒を添加し、
d)ホルミル化時間を経過させ、
e)前記反応混合物にC2〜C12アシル無水物を添加し、
f)任意的に前記反応混合物を第3の接触温度に曝し、
g)アシル化時間を経過させる
ことを含んでなる安定な型のセルロースエステルインターポリマーを製造する方法であって、得られるセルロースエステルインターポリマーがC2〜C12アシルのアンヒドログルコース単位当りの置換度が1.5〜2.5であり、そしてホルメートのアンヒドログルコース単位当りの置換度が0.5〜1.5である方法。
【請求項11】
前記生成セルロースエステルインターポリマーがC2〜C12アシルのアンヒドログルコース単位当りの置換度が1.8〜2.3で、そしてホルメートのアンヒドログルコース単位当りの置換度が0.7〜1.2である請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記酸触媒が硫酸である請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記酸触媒を、セルロース化合物重量当り、0.25〜15重量%の量で添加する請求項10に記載の方法。
【請求項14】
工程(a)で添加する蟻酸の量が、セルロース化合物のモル当り、4〜13モル当量である請求項10に記載の方法。
【請求項15】
第1の接触温度が−10℃〜15℃である請求項10に記載の方法。
【請求項16】
第2の接触温度が10℃〜70℃である請求項10に記載の方法。
【請求項17】
第3の接触温度が40℃〜60℃である請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記C2〜C12アシル無水物が無水酢酸、プロピオン酸無水物、酪酸無水物又はこれらの混合物を含む請求項10に記載の方法。
【請求項19】
加水分解又はアルコール分解によってセルロースエステルに置換された蟻酸エステル基を除去する工程を更に含む請求項10に記載の方法。
【請求項20】
前記セルロースエステルインターポリマーを単離する工程を更に含む請求項10に記載の方法。
【請求項21】
h)アミノ置換環状ニトロキシル誘導体、一次酸化体及び最終酸化体を、4未満のpHを有する反応混合物に添加し、そして
i)セルロースエステルインターポリマーのアンヒドログルコース単位のC6ヒドロキシル基のホルミル基への転化に充分な反応時間通過させる請求項19に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−233205(P2012−233205A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−185668(P2012−185668)
【出願日】平成24年8月24日(2012.8.24)
【分割の表示】特願2006−541671(P2006−541671)の分割
【原出願日】平成16年11月23日(2004.11.23)
【出願人】(594055158)イーストマン ケミカル カンパニー (391)
【Fターム(参考)】