説明

セレンテラジン類縁体及びセレンテラミド類縁体

【課題】従来のものと異なる発光特性を示すセレンテラジン類縁体、また、従来のものと異なる蛍光特性を示すセレンテラミド類縁体の提供。
【解決手段】次式(I)


[式中、Rは、アリール基、ヘテロアリール基等を示す]で表されるセレンテラジンの8位を改変したセレンテラジン類縁体、及びセレンテラミドの2位又は3位を改変したセレンテラジン類縁体。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)で表わされる化合物。
【化85】


(式中、Rは、水素原子、臭素原子、及び下記式
【化86】


で表わされる基から選択されるいずれかであり、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜6のアルキル、置換若しくは無置換のアリール、又は置換若しくは無置換のヘテロアリールであり、RとRが結合して、RとRがそれぞれ結合する炭素原子とともに置換若しくは無置換のアリール又は置換若しくは無置換のヘテロアリールを形成してもよい。)
【請求項2】
下記から選択される、請求項1記載の化合物。
【化87】

【請求項3】
下記から選択される、請求項1記載の化合物。
【化88】

【請求項4】
下記一般式(II)で表わされる化合物。
【化89】


(式中、R3’は、水素原子、臭素原子、及び下記式
【化90】


で表わされる基から選択されるいずれかであり、R6’、R7’及びR8’は、それぞれ独立して、水素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜6のアルキル、置換若しくは無置換のアリール、又は置換若しくは無置換のヘテロアリールであり、R6’とR8’が結合して、R6’とR8’がそれぞれ結合する炭素原子とともに置換若しくは無置換のアリール又は置換若しくは無置換のヘテロアリールを形成してもよい。)
【請求項5】
下記から選択される、請求項4記載の化合物。
【化91】

【請求項6】
下記一般式(III)で表わされる化合物。
【化92】


(式中、Zは、O又はSであり、R3’’は、水素原子、臭素原子、置換若しくは無置換のアリール、置換若しくは無置換のアリールアルキル、置換若しくは無置換のアリールアルケニル、置換若しくは無置換のアリールアルキニル、脂肪族環式基によって置換されていてもよいアルキル、脂肪族環式基によって置換されていてもよいアルケニル、脂肪族環式基によって置換されていてもよいアルキニル、脂肪族環式基、又は複素環式基である。)
【請求項7】
下記一般式(IV)で表わされる化合物。
【化93】


(式中、R2’’’は、
【化94】


から選択される基であり、R3’’’は、水素原子、臭素原子、置換若しくは無置換のアリール、置換若しくは無置換のアリールアルキル、置換若しくは無置換のアリールアルケニル、置換若しくは無置換のアリールアルキニル、脂肪族環式基によって置換されていてもよいアルキル、脂肪族環式基によって置換されていてもよいアルケニル、脂肪族環式基によって置換されていてもよいアルキニル、脂肪族環式基、又は複素環式基である。)
【請求項8】
下記から選択される、請求項6又は7に記載の化合物。
【化95】

【請求項9】
請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物のペルオキシドと、カルシウム結合型発光蛋白質のアポ蛋白質とを含む、カルシウム結合型発光蛋白質。
【請求項10】
請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物と、カルシウム結合型発光蛋白質のアポ蛋白質とを接触させて、カルシウム結合型発光蛋白質を得ることを含む、カルシウム結合型発光蛋白質の製造方法。
【請求項11】
請求項9記載のカルシウム結合型発光蛋白質を用いることを含む、カルシウムイオンを検出又は定量する方法。
【請求項12】
請求項9記載のカルシウム結合型発光蛋白質をドナー蛋白質として用いて、生物発光共鳴エネルギー移動(BRET)法を行うことを特徴とする、生理機能又は酵素活性の解析方法。
【請求項13】
請求項4〜8のいずれか一項記載の化合物、カルシウム結合型発光蛋白質のアポ蛋白質、及びカルシウムイオン又はカルシウムイオンと置換可能な2価若しくは3価のイオンを含む、蛍光蛋白質。
【請求項14】
請求項9記載のカルシウム結合型発光蛋白質に、カルシウムイオン又はカルシウムイオンと置換可能な2価若しくは3価のイオンを接触させて、蛍光蛋白質を得ることを含む、蛍光蛋白質の製造方法。
【請求項15】
請求項4〜8のいずれか一項記載の化合物を、カルシウムイオン又はカルシウムイオンと置換可能な2価若しくは3価のイオンの存在下において、カルシウム結合型発光蛋白質のアポ蛋白質に接触させて、蛍光蛋白質を得ることを含む、蛍光蛋白質の製造方法。
【請求項16】
前記接触を、還元剤の存在下で行う、請求項14又は15記載の方法。
【請求項17】
請求項4〜8のいずれか一項記載の化合物、及びカルシウム結合型発光蛋白質のアポ蛋白質を含む、蛍光蛋白質。
【請求項18】
請求項4〜8いずれか一項記載の化合物を、カルシウムイオン又はカルシウムイオンと置換可能な2価若しくは3価のイオンを除去するためのキレート剤の存在下において、カルシウム結合型発光蛋白質のアポ蛋白質に接触させて、蛍光蛋白質を得ることを含む、蛍光蛋白質の製造方法。
【請求項19】
請求項13記載の蛍光蛋白質を、カルシウムイオン又はカルシウムイオンと置換可能な2価若しくは3価のイオンを除去するためのキレート剤で処理することを含む、蛍光蛋白質の製造方法。
【請求項20】
前記接触を、還元剤の存在下で行う、請求項18又は19記載の方法。
【請求項21】
請求項13又は17記載の蛍光蛋白質をアクセプター又はドナーとして用いて蛍光共鳴エネルギー転移(FRET)法を行うことを特徴とする、生理機能又は酵素活性の解析方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−219392(P2011−219392A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−88175(P2010−88175)
【出願日】平成22年4月6日(2010.4.6)
【出願人】(311002067)JNC株式会社 (208)
【出願人】(504179255)国立大学法人 東京医科歯科大学 (228)
【Fターム(参考)】