セロビオース2−エピメラーゼおよびその用途
【課題】 工業的な製造が可能である、新たなセロビオース 2−エピメラーゼを提供する。
【解決手段】 本発明のセロビオース 2−エピメラーゼは、下記の(A)〜(F)の特性を有し、かつ好気性微生物由来であることを特徴とする。
(A)SDS−ポリアクリルアミド電気泳動法により測定された分子量が37,800〜48,400の範囲
(B)分子量の理論値が42,500〜50,100の範囲
(C)至適pHが6〜9の範囲
(D)pH安定性がpH2〜12の範囲
(E)至適温度が30〜90℃の範囲
(F)熱安定性の上限が30〜80℃の範囲
【解決手段】 本発明のセロビオース 2−エピメラーゼは、下記の(A)〜(F)の特性を有し、かつ好気性微生物由来であることを特徴とする。
(A)SDS−ポリアクリルアミド電気泳動法により測定された分子量が37,800〜48,400の範囲
(B)分子量の理論値が42,500〜50,100の範囲
(C)至適pHが6〜9の範囲
(D)pH安定性がpH2〜12の範囲
(E)至適温度が30〜90℃の範囲
(F)熱安定性の上限が30〜80℃の範囲
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の(A)〜(F)の特性を有し、かつ好気性微生物由来であることを特徴とするセロビオース 2−エピメラーゼ。
(A)SDS−ポリアクリルアミド電気泳動法により測定された分子量が37,800〜48,400の範囲
(B)分子量の理論値が42,500〜50,100の範囲
(C)至適pHが6〜9の範囲
(D)pH安定性がpH2〜12の範囲
(E)至適温度が30〜90℃の範囲
(F)熱安定性の上限が30〜80℃の範囲
【請求項2】
下記の(P1)から(P9)のいずれかのアミノ酸配列からなることを特徴とする請求項1記載のセロビオース 2−エピメラーゼ。
(P1):下記の(P1a)、(P1b)または(P1c)のアミノ酸配列
(P1a):配列番号2のアミノ酸配列
(P1b):配列番号2のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P1c):配列番号2のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P2):下記の(P2a)、(P2b)または(P2c)のアミノ酸配列
(P2a):配列番号4のアミノ酸配列
(P2b):配列番号4のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P2c):配列番号4のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P3):下記の(P3a)、(P3b)または(P3c)のアミノ酸配列
(P3a):配列番号6のアミノ酸配列
(P3b):配列番号6のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P3c):配列番号6のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P4):下記の(P4a)、(P4b)または(P4c)のアミノ酸配列
(P4a):配列番号8のアミノ酸配列
(P4b):配列番号8のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P4c):配列番号8のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P5):下記の(P5a)、(P5b)または(P5c)のアミノ酸配列
(P5a):配列番号10のアミノ酸配列
(P5b):配列番号10のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P5c):配列番号10のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P6):下記の(P6a)、(P6b)または(P6c)のアミノ酸配列
(P6a):配列番号12のアミノ酸配列
(P6b):配列番号12のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P6c):配列番号12のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P7):下記の(P7a)、(P7b)または(P7c)のアミノ酸配列
(P7a):配列番号14のアミノ酸配列
(P7b):配列番号14のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P7c):配列番号14のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P8):下記の(P8a)、(P8b)または(P8c)のアミノ酸配列
(P8a):配列番号16のアミノ酸配列
(P8b):配列番号16のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P8c):配列番号16のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P9):下記の(P9a)、(P9b)または(P9c)のアミノ酸配列
(P9a):配列番号18のアミノ酸配列
(P9b):配列番号18のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P9c):配列番号18のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
【請求項3】
前記好気性微生物が、ロドサーマス マリナス(Rhodothermus marinus)、サッカロファガス デグラダンス(Saccharophagus degradans)、スピロソマ リングアレ(Spirosoma linguale)、ヘルペトシフォン アウランチアクス(Herpetosiphon aurantiacus)、テレディニバクター ツルネラエ(Teredinibacter turnerae)、ディアドバクター ファーメンタンス(Dyadobacter fermentans)、キチノファーガ ピネンシス(Chitinophaga pinensis)、ペドバクター ヘパリナス(Pedobacter heparinus)およびフラボバクテリウム ジョンソニエ(Flavobacterium johnsoniae)からなる群から選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項1または2記載のセロビオース 2−エピメラーゼ。
【請求項4】
前記セロビオース 2−エピメラーゼが、固定化担体に固定化された固定化酵素であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のセロビオース 2−エピメラーゼ。
【請求項5】
下記の(G1)から(G9)の塩基配列のいずれかの塩基配列からなることを特徴とするセロビオース 2−エピメラーゼ遺伝子。
(G1):下記の(G1a)、(G1b)、(G1c)または(G1d)の塩基配列
(G1a):配列番号1の塩基配列
(G1b):配列番号1の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G1c):配列番号1の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G1d):配列番号1の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G2):下記の(G2a)、(G2b)、(G2c)または(G2d)の塩基配列
(G2a):配列番号3の塩基配列
(G2b):配列番号3の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G2c):配列番号3の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G2d):配列番号3の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G3):下記の(G3a)、(G3b)、(G3c)または(G3d)の塩基配列
(G3a):配列番号5の塩基配列
(G3b):配列番号5の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G3c):配列番号5の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G3d):配列番号5の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G4):下記の(G4a)、(G4b)、(G4c)または(G4d)の塩基配列
(G4a):配列番号7の塩基配列
(G4b):配列番号7の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G4c):配列番号7の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G4d):配列番号7の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G5):下記の(G5a)、(G5b)、(G5c)または(G5d)の塩基配列
(G5a):配列番号9の塩基配列
(G5b):配列番号9の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G5c):配列番号9の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G5d):配列番号9の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G6):下記の(G6a)、(G6b)、(G6c)または(G6d)の塩基配列
(G6a):配列番号11の塩基配列
(G6b):配列番号11の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G6c):配列番号11の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G6d):配列番号11の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G7):下記の(G7a)、(G7b)、(G7c)または(G7d)の塩基配列
(G7a):配列番号13の塩基配列
(G7b):配列番号13の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G7c):配列番号13の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G7d):配列番号13の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G8):下記の(G8a)、(G8b)、(G8c)または(G8d)の塩基配列
(G8a):配列番号15の塩基配列
(G8b):配列番号15の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G8c):配列番号15の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G8d):配列番号15の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G9):下記の(G9a)、(G9b)、(G9c)または(G9d)の塩基配列
(G9a):配列番号17の塩基配列
(G9b):配列番号17の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G9c):配列番号17の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G9d):配列番号17の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
【請求項6】
セロビオース 2−エピメラーゼの製造方法であって、ロドサーマス マリナス(Rhodothermus marinus)、サッカロファガス デグラダンス(Saccharophagus degradans)、スピロソマ リングアレ(Spirosoma linguale)、ヘルペトシフォン アウランチアクス(Herpetosiphon aurantiacus)、テレディニバクター ツルネラエ(Teredinibacter turnerae)、ディアドバクター ファーメンタンス(Dyadobacter fermentans)、キチノファーガ ピネンシス(Chitinophaga pinensis)、ペドバクター ヘパリナス(Pedobacter heparinus)およびフラボバクテリウム ジョンソニエ(Flavobacterium johnsoniae)からなる群から選択される少なくとも一種の好気性微生物を培養する工程と、
前記好気性微生物の培養物から無細胞抽出物を得る工程と
を含むことを特徴とする製造方法。
【請求項7】
請求項6のセロビオース 2−エピメラーゼの製造方法に使用する好気性微生物であって、ロドサーマス マリナス(Rhodothermus marinus)、サッカロファガス デグラダンス(Saccharophagus degradans)、スピロソマ リングアレ(Spirosoma linguale)、ヘルペトシフォン アウランチアクス(Herpetosiphon aurantiacus)、テレディニバクター ツルネラエ(Teredinibacter turnerae)、ディアドバクター ファーメンタンス(Dyadobacter fermentans)、キチノファーガ ピネンシス(Chitinophaga pinensis)、ペドバクター ヘパリナス(Pedobacter heparinus)およびフラボバクテリウム ジョンソニエ(Flavobacterium johnsoniae)からなる群から選択される少なくとも一種であることを特徴とする好気性微生物。
【請求項8】
還元末端糖残基がβ−1,4結合で結合している、2つ以上の糖残基からなる糖を基質とし、セロビオース 2−エピメラーゼの酵素反応により、前記還元末端糖残基の2位の水酸基がエピメリ化された糖を製造する、エピメリ化糖の製造方法であって、
前記セロビオース 2−エピメラーゼとして、請求項1から4のいずれか一項に記載のセロビオース 2−エピメラーゼを使用することを特徴とする製造方法。
【請求項9】
前記基質が、ラクトースである、請求項8記載の製造方法。
【請求項10】
前記酵素反応の温度が、40〜100℃の範囲である請求項8または9記載の製造方法。
【請求項11】
前記酵素反応における基質濃度が、溶媒100gあたり25〜90gの範囲である請求項8から10のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項12】
前記セロビオース 2−エピメラーゼが、前記好気性微生物からの無細胞抽出物、および前記好気性微生物の菌体の少なくとも一方であることを特徴とする請求項8から11のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項1】
下記の(A)〜(F)の特性を有し、かつ好気性微生物由来であることを特徴とするセロビオース 2−エピメラーゼ。
(A)SDS−ポリアクリルアミド電気泳動法により測定された分子量が37,800〜48,400の範囲
(B)分子量の理論値が42,500〜50,100の範囲
(C)至適pHが6〜9の範囲
(D)pH安定性がpH2〜12の範囲
(E)至適温度が30〜90℃の範囲
(F)熱安定性の上限が30〜80℃の範囲
【請求項2】
下記の(P1)から(P9)のいずれかのアミノ酸配列からなることを特徴とする請求項1記載のセロビオース 2−エピメラーゼ。
(P1):下記の(P1a)、(P1b)または(P1c)のアミノ酸配列
(P1a):配列番号2のアミノ酸配列
(P1b):配列番号2のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P1c):配列番号2のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P2):下記の(P2a)、(P2b)または(P2c)のアミノ酸配列
(P2a):配列番号4のアミノ酸配列
(P2b):配列番号4のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P2c):配列番号4のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P3):下記の(P3a)、(P3b)または(P3c)のアミノ酸配列
(P3a):配列番号6のアミノ酸配列
(P3b):配列番号6のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P3c):配列番号6のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P4):下記の(P4a)、(P4b)または(P4c)のアミノ酸配列
(P4a):配列番号8のアミノ酸配列
(P4b):配列番号8のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P4c):配列番号8のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P5):下記の(P5a)、(P5b)または(P5c)のアミノ酸配列
(P5a):配列番号10のアミノ酸配列
(P5b):配列番号10のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P5c):配列番号10のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P6):下記の(P6a)、(P6b)または(P6c)のアミノ酸配列
(P6a):配列番号12のアミノ酸配列
(P6b):配列番号12のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P6c):配列番号12のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P7):下記の(P7a)、(P7b)または(P7c)のアミノ酸配列
(P7a):配列番号14のアミノ酸配列
(P7b):配列番号14のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P7c):配列番号14のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P8):下記の(P8a)、(P8b)または(P8c)のアミノ酸配列
(P8a):配列番号16のアミノ酸配列
(P8b):配列番号16のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P8c):配列番号16のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P9):下記の(P9a)、(P9b)または(P9c)のアミノ酸配列
(P9a):配列番号18のアミノ酸配列
(P9b):配列番号18のアミノ酸配列において、1個から数個のアミノ酸残基が、欠失、置換、付加および/または挿入されたアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
(P9c):配列番号18のアミノ酸配列との相同性が70%以上であるアミノ酸配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼ活性を有するアミノ酸配列
【請求項3】
前記好気性微生物が、ロドサーマス マリナス(Rhodothermus marinus)、サッカロファガス デグラダンス(Saccharophagus degradans)、スピロソマ リングアレ(Spirosoma linguale)、ヘルペトシフォン アウランチアクス(Herpetosiphon aurantiacus)、テレディニバクター ツルネラエ(Teredinibacter turnerae)、ディアドバクター ファーメンタンス(Dyadobacter fermentans)、キチノファーガ ピネンシス(Chitinophaga pinensis)、ペドバクター ヘパリナス(Pedobacter heparinus)およびフラボバクテリウム ジョンソニエ(Flavobacterium johnsoniae)からなる群から選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項1または2記載のセロビオース 2−エピメラーゼ。
【請求項4】
前記セロビオース 2−エピメラーゼが、固定化担体に固定化された固定化酵素であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のセロビオース 2−エピメラーゼ。
【請求項5】
下記の(G1)から(G9)の塩基配列のいずれかの塩基配列からなることを特徴とするセロビオース 2−エピメラーゼ遺伝子。
(G1):下記の(G1a)、(G1b)、(G1c)または(G1d)の塩基配列
(G1a):配列番号1の塩基配列
(G1b):配列番号1の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G1c):配列番号1の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G1d):配列番号1の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G2):下記の(G2a)、(G2b)、(G2c)または(G2d)の塩基配列
(G2a):配列番号3の塩基配列
(G2b):配列番号3の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G2c):配列番号3の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G2d):配列番号3の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G3):下記の(G3a)、(G3b)、(G3c)または(G3d)の塩基配列
(G3a):配列番号5の塩基配列
(G3b):配列番号5の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G3c):配列番号5の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G3d):配列番号5の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G4):下記の(G4a)、(G4b)、(G4c)または(G4d)の塩基配列
(G4a):配列番号7の塩基配列
(G4b):配列番号7の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G4c):配列番号7の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G4d):配列番号7の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G5):下記の(G5a)、(G5b)、(G5c)または(G5d)の塩基配列
(G5a):配列番号9の塩基配列
(G5b):配列番号9の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G5c):配列番号9の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G5d):配列番号9の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G6):下記の(G6a)、(G6b)、(G6c)または(G6d)の塩基配列
(G6a):配列番号11の塩基配列
(G6b):配列番号11の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G6c):配列番号11の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G6d):配列番号11の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G7):下記の(G7a)、(G7b)、(G7c)または(G7d)の塩基配列
(G7a):配列番号13の塩基配列
(G7b):配列番号13の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G7c):配列番号13の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G7d):配列番号13の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G8):下記の(G8a)、(G8b)、(G8c)または(G8d)の塩基配列
(G8a):配列番号15の塩基配列
(G8b):配列番号15の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G8c):配列番号15の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G8d):配列番号15の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G9):下記の(G9a)、(G9b)、(G9c)または(G9d)の塩基配列
(G9a):配列番号17の塩基配列
(G9b):配列番号17の塩基配列において、1個から数個の塩基が、欠失、置換、付加および/または挿入された塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G9c):配列番号17の塩基配列との相同性が70%以上である塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
(G9d):配列番号17の塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列であって、セロビオース 2−エピメラーゼをコードする塩基配列
【請求項6】
セロビオース 2−エピメラーゼの製造方法であって、ロドサーマス マリナス(Rhodothermus marinus)、サッカロファガス デグラダンス(Saccharophagus degradans)、スピロソマ リングアレ(Spirosoma linguale)、ヘルペトシフォン アウランチアクス(Herpetosiphon aurantiacus)、テレディニバクター ツルネラエ(Teredinibacter turnerae)、ディアドバクター ファーメンタンス(Dyadobacter fermentans)、キチノファーガ ピネンシス(Chitinophaga pinensis)、ペドバクター ヘパリナス(Pedobacter heparinus)およびフラボバクテリウム ジョンソニエ(Flavobacterium johnsoniae)からなる群から選択される少なくとも一種の好気性微生物を培養する工程と、
前記好気性微生物の培養物から無細胞抽出物を得る工程と
を含むことを特徴とする製造方法。
【請求項7】
請求項6のセロビオース 2−エピメラーゼの製造方法に使用する好気性微生物であって、ロドサーマス マリナス(Rhodothermus marinus)、サッカロファガス デグラダンス(Saccharophagus degradans)、スピロソマ リングアレ(Spirosoma linguale)、ヘルペトシフォン アウランチアクス(Herpetosiphon aurantiacus)、テレディニバクター ツルネラエ(Teredinibacter turnerae)、ディアドバクター ファーメンタンス(Dyadobacter fermentans)、キチノファーガ ピネンシス(Chitinophaga pinensis)、ペドバクター ヘパリナス(Pedobacter heparinus)およびフラボバクテリウム ジョンソニエ(Flavobacterium johnsoniae)からなる群から選択される少なくとも一種であることを特徴とする好気性微生物。
【請求項8】
還元末端糖残基がβ−1,4結合で結合している、2つ以上の糖残基からなる糖を基質とし、セロビオース 2−エピメラーゼの酵素反応により、前記還元末端糖残基の2位の水酸基がエピメリ化された糖を製造する、エピメリ化糖の製造方法であって、
前記セロビオース 2−エピメラーゼとして、請求項1から4のいずれか一項に記載のセロビオース 2−エピメラーゼを使用することを特徴とする製造方法。
【請求項9】
前記基質が、ラクトースである、請求項8記載の製造方法。
【請求項10】
前記酵素反応の温度が、40〜100℃の範囲である請求項8または9記載の製造方法。
【請求項11】
前記酵素反応における基質濃度が、溶媒100gあたり25〜90gの範囲である請求項8から10のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項12】
前記セロビオース 2−エピメラーゼが、前記好気性微生物からの無細胞抽出物、および前記好気性微生物の菌体の少なくとも一方であることを特徴とする請求項8から11のいずれか一項に記載の製造方法。
【図5】
【図6】
【図9】
【図11】
【図12】
【図15】
【図16】
【図18】
【図19】
【図23】
【図25】
【図26】
【図30】
【図32】
【図33】
【図36】
【図38】
【図39】
【図43】
【図45】
【図46】
【図48】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図7】
【図8】
【図10】
【図13】
【図14】
【図17】
【図20】
【図21】
【図22】
【図24】
【図27】
【図28】
【図29】
【図31】
【図34】
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【図37】
【図40】
【図41】
【図42】
【図44】
【図47】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図6】
【図9】
【図11】
【図12】
【図15】
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【図39】
【図43】
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【図46】
【図48】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図7】
【図8】
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【図13】
【図14】
【図17】
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【図29】
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【図34】
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【図37】
【図40】
【図41】
【図42】
【図44】
【図47】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【公開番号】特開2012−130332(P2012−130332A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−229188(P2011−229188)
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(000231453)日本食品化工株式会社 (68)
【出願人】(504173471)国立大学法人北海道大学 (971)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(000231453)日本食品化工株式会社 (68)
【出願人】(504173471)国立大学法人北海道大学 (971)
【Fターム(参考)】
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