説明

センサアンプ管理装置及びコンピュータプログラム

【課題】 複数のセンサアンプの動作モードや設定値の管理を効率的に行うことができるユーザフレンドリなセンサアンプ管理装置を提供する。
【解決手段】 センサアンプ1の機種と、各機種の有する設定可能項目を含む複数項目との対応を記憶する記憶部26と、複数のセンサアンプの機種及び設定項目を含む複数の欄を有する一覧表示を行うための表示装置6と、一覧表示において、機種欄への入力に伴って機種別機能データベース33を参照し、機種欄の機種に対応する設定可能項目を取得して一覧表示の設定項目の欄に表示させると共に、その機種の有する設定可能項目を取得して一覧表示の設定項目の欄のそれぞれにおいてデフォルト値以外の設定値を選択可能に表示させる処理部28と、一覧表示で設定された設定データをセンサアンプ1に対して通信ユニット2を介して送信するための通信部32とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサアンプ管理装置とそれに使用されるコンピュータプログラムに関する。ここでいうセンサアンプは、光電センサ、近接センサ、圧力センサ等の各種工業用センサを構成し、センサヘッド部からの出力信号の増幅、波形整形、電圧比較等の信号処理を行う電子回路を内蔵した箱型形状の部分を意味する。
【背景技術】
【0002】
このようなセンサアンプは、一般的に、直方体の外形を有しDINレールと呼ばれる規格サイズの取り付け用レールに装着される。例えば工場内の設備において複数のセンサが設置され、それぞれのセンサに対応するセンサアンプがDINレールに複数台並べて装着される。センサアンプが装着されたDINレールは通常、制御盤又は制御ボックスの内部に収容される。
【0003】
制御盤等の限られたスペースにできるだけ多くのセンサアンプを収容できるようにするために、センサアンプは薄い箱型の外形を有する。そして、DINレールの長さ方向に複数のセンサアンプを重ねるように並べて装着する。センサ素子(又はセンサヘッド部)の種類や用途等に応じて多くの種類のセンサアンプが用意されているが、ケースの外形やDINレールへの取り付け構造等については一定の規格に沿った標準化がなされている。
【0004】
センサアンプの上面には、LED(発光ダイオード)を用いた表示器や押釦スイッチが設けられ、センサヘッド部からの検出信号の信号レベルや動作モードが表示器に表示される。また、電圧比較のしきい値、動作モード、表示モード等の設定を押釦スイッチと表示器を用いて行うことができる。
【0005】
上述のように、センサアンプの箱型ケースは薄く、表示器や押釦スイッチが設けられる上面の幅は狭い。つまり、表示器や押釦スイッチを設けることができるスペースは限られている。このため、数少ない押釦スイッチや表示器を切り替えながら使用する(複数の機能に兼用する)必要がある。
【0006】
例えば、光電センサのセンサアンプの場合、動作モードにおいて検出レベル、ピークホールドレベル、しきい値の設定レベル等の各種表示が押釦スイッチの操作によって切り替えられる。また、設定モードにおいて、しきい値の設定や動作モード(レベル検出モード、エッジ検出モード、ワンショットモード等)の切り替え設定が2、3個程度の押釦スイッチの操作によって階層をたどるようにして行われる。
【0007】
しかし、市場の要望に対応してセンサアンプの小型化が進む一方で機能が増え、動作モードや設定できる項目の種類が増加するにつれて、数少ない押釦スイッチや表示器で動作モードの切り替えや設定を行う操作が複雑化してきている。例えば、動作モードの階層を増やすと、その切り替えのために押釦スイッチを操作する回数が増え、ユーザにとって操作が煩雑になるデメリットが生ずる。また、動作モードや設定内容のすべてを表示器の表示ですぐに知ることが困難である。
【0008】
上記のような問題を解決する手段として、パーソナルコンピュータのような外部機器とセンサアンプとの間で直接又は通信ユニットを介してデータ通信を行い、外部機器をセンサアンプ管理装置として用いることが検討された。例えばパーソナルコンピュータのディスプレイを用いれば、複数のセンサアンプから読み出した動作モードや設定状態の情報を一覧表のようにまとめて表示することが可能である。また、キーボードを用いてディスプレイ画面を見ながら動作モードの切り替えや設定入力を行うことが可能になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前述のように、パーソナルコンピュータのような外部機器をセンサアンプ管理装置として用いる場合に、いくつかの問題がある。そのうちの一つは、センサヘッド部の種類や用途等に応じて使用されている多くの種類のセンサアンプへの対応である。古い機種から最新の機種、そして将来さらに加えられるであろう機種について、それらが有する機能と有しない機能との区別をユーザが混乱することなく管理できるようにする必要がある。また、付属部品や交換可能部品を含めて管理する場合に、センサアンプとそれらの部品との可能な組合せについても、ユーザに適切に表示できることが望ましい。
【0010】
本発明は、上記のような課題に鑑みて為されたものであり、複数のセンサアンプの動作モードや設定値の管理を効率的に行うことができるユーザフレンドリなセンサアンプ管理装置とそれに使用されるコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によるセンサアンプ管理装置の第1の構成は、複数のセンサアンプと直接又は通信ユニットを介してデータ通信を行うことにより複数のセンサアンプの動作モードを含む設定値の管理を行うための管理装置であって、センサアンプの機種と、各機種の有する動作モード及び設定可能項目を含む複数項目との対応、並びに、動作モード及び設定可能項目のデフォルト値を記載した機種別機能データベースを記憶する記憶部と、複数のセンサアンプの機種、動作モード及び設定項目を含む複数の欄を有する一覧表示を行うための表示装置と、一覧表示において、機種欄への入力に伴って、機種別機能データベースを参照し、機種欄に入力された機種に対応する動作モード及び設定可能項目のデフォルト値を取得して一覧表示の動作モード及び設定項目の欄に表示させると共に、その機種の有する動作モード及び設定可能項目を取得して一覧表示の動作モード及び設定項目の欄のそれぞれにおいてデフォルト値以外の設定値を選択可能に表示させる処理部と、一覧表示で設定された設定データを1又は複数のセンサアンプに対して直接又は通信ユニットを介して送信するための通信部とを備えていることを特徴とする。
【0012】
このような構成によれば、数多くの機種のセンサアンプについて、それらが有する機能(設定値)と有しない機能とを画面上でユーザが区別できるように表示させることができる。ここでいう設定値に、動作モードが含まれることはもちろんであるが、センサアンプの付属部品や交換可能部品の有無やその種類を含めてもよい。これにより、センサアンプとそれらの部品との可能な組合せについても、ユーザが認識可能に表示することができる。
【0013】
好ましい実施形態において、処理部は、通信部を介してセンサアンプから機種を特定するための情報を取得し、その情報から特定した機種を一覧表示における機種欄に自動入力する。ユーザが入力装置を用いて機種欄の入力を行ってもよいが、処理部がセンサアンプから取得した情報に基づいて機種を自動入力すれば、ユーザが入力する手間を省くことができると共に、入力ミスに伴う問題を回避することができる。
【0014】
別の好ましい実施形態では、機種に関する情報だけでなく動作モードを含む各設定値についても、処理部が通信部を介してセンサアンプから取得し、デフォルト値に代えてセンサアンプから取得した各設定値を一覧表示の動作モード及び設定項目の欄に表示する。こうすることにより、多くの設定項目がデフォルト値から変更されていて、さらに追加の設定変更を行う場合に必要な操作を少なくすることができる。
【0015】
本発明によるセンサアンプ管理装置の第2の構成は、複数のセンサアンプと直接又は通信ユニットを介してデータ通信を行うことにより複数のセンサアンプの動作モードを含む設定値の管理を行うための管理装置であって、センサアンプと直接又は通信ユニットを介してデータの送受信を行うための通信部と、センサアンプから通信部を介して取得した設定値を表示装置に表示させると共に、設定値を入力装置からの入力に応じて編集すると共に、編集結果をセンサアンプ又は通信ユニットに対して通信部を介して送信する処理を実行する処理部とを備えていることを特徴とする。このような構成によれば、オンラインでモニタされたセンサアンプの設定値をセンサアンプ管理装置及び入力装置を用いて編集することにより、即座に(リアルタイムで)センサアンプの設定値を変更することができる。
【0016】
好ましくは、センサアンプは動作モードを含む各種設定値の変更設定を行うためのスイッチ及び表示器を備え、処理部は、センサアンプから通信部を介して取得した設定値を表示装置に表示させる処理を定期的に実行する。このような構成によれば、センサアンプに備えられたスイッチ及び表示器を用いて設定値を直接変更した場合に、その変更後の設定値が定期的なモニタリングによって表示装置の表示に反映される。
【0017】
また、本発明によるコンピュータプログラムは、複数のセンサアンプと直接又は通信ユニットを介してデータ通信を行うコンピュータに、複数のセンサアンプの動作モードを含む設定値の管理のための処理を実行させるプログラムであって、センサアンプの機種と、各機種の有する動作モード及び設定可能項目を含む複数項目との対応、並びに、動作モード及び設定可能項目のデフォルト値を記載した機種別機能データベースをコンピュータの記憶部に記憶しておき、複数のセンサアンプの機種、動作モード及び設定項目を含む複数の欄を有する一覧表示をコンピュータの表示装置に表示させ、一覧表示の機種欄への入力に伴って、機種別機能データベースを参照し、機種欄に入力された機種に対応する動作モード及び設定可能項目のデフォルト値を取得して一覧表示の動作モード及び設定項目の欄に表示させると共に、機種の有する動作モード及び設定可能項目を取得して一覧表示の動作モード及び設定項目の欄のそれぞれにおいてデフォルト値以外の設定値を選択可能に表示させ、一覧表示で設定された設定データを1又は複数のセンサアンプに対して直接又は通信ユニットを介して送信する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。このようなコンピュータプログラムを、例えばCD−ROMのような記録媒体に記憶させ、コンピュータに接続されたドライブ装置を用いて記録媒体からコンピュータにインストールすることにより、上記のようなセンサアンプ管理装置を実現することができる。
【発明の効果】
【0018】
以上に説明したように、本発明によれば、数多くの機種のセンサアンプについて、それらが有する機能と有しない機能とを画面上でユーザが区別できるように表示させることができ、複数のセンサアンプの動作モードや設定値の管理を効率的に行うことができるユーザフレンドリなセンサアンプ管理装置とそれに使用されるコンピュータプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
まず、本発明のセンサアンプ管理装置が使用されるセンサアンプの一例を図1及び図2に示す。図1はセンサアンプの外観を示す斜視図であり、図2はセンサアンプの上面図である。この例は、光ファイバ型の光電センサを構成するセンサアンプ1であり、薄型直方体形状のケース10の前面側に投光側光ファイバ及び受光側光ファイバの接続部(挿入口)11及び12が設けられている。背面側には、電源供給や検出信号出力等のためのケーブル接続部(図示せず)が設けられている。
【0021】
下面の窪み部13は、DINレールにセンサアンプ1を取り付けるための取付部である。後述するように、通常は複数のセンサアンプ1を重ねるように並べてDINレールに取り付ける。そして隣接するセンサアンプ同士は、一方の側面に設けられた雄コネクタ14と他方の側面に設けられた雌コネクタ(図示せず)とによって機械的及び電気的に連結される。
【0022】
センサアンプ1の上面には、8桁(4桁×2)の7セグメントLEDを用いた表示器15と、投光出力中に点灯するインジケータ16が設けられている。また、検出判定回路のしきい値の設定、動作モードや表示モードの切り替え等に使用される押釦スイッチ17〜20が設けられている。押釦スイッチ18は、スイングタイプのアップダウン押釦スイッチである。
【0023】
図3は、複数のセンサアンプ及び通信エンドユニットをDINレールに取り付け、重ねるように連結した状態の例を示している。この例では、5台のセンサアンプ1と1台の通信エンドユニット2が連結され、DINレール3に固定されている。なお、図3に示すセンサアンプ1は、図1に示したセンサアンプ1の上面に透明プラスチック製の防塵カバーを被せた状態である。
【0024】
通信エンドユニット2は、連結した複数台のセンサアンプ1の端部を機械的に保持する機能と、センサアンプ管理装置との通信機能を有する。通信エンドユニット2の側面には、センサアンプ1の側面と同様に雌コネクタが設けられ、センサアンプ1と機械的及び電気的に連結される。通信エンドユニット2に隣接する(直接連結された)センサアンプ以外の4台のセンサアンプ1についても、隣接するセンサアンプ1を介して通信エンドユニット2にバス接続されている。5台のセンサアンプ1は個別に通信エンドユニット2と信号の授受を行うことができる。
【0025】
通信エンドユニット2の上面に設けられた通信コネクタのカバー21を開けると、内部回路に接続された通信コネクタが露出し、通信ケーブルを接続することができるようになっている。通信エンドユニット2は、例えばRS−232Cシリアル通信によって、センサアンプ管理装置と通信を行う。つまり、センサアンプ管理装置は、通信エンドユニット2を介して複数のセンサアンプ1のそれぞれにオンラインでアクセスすることができる。一実施例において、1台の通信エンドユニット2には最大16台のセンサアンプ1が接続可能である。
【0026】
なお、図3に示した例では、同じ種類のセンサアンプ1が5台連結されているが、実際の工場設備等における使用例では、異なる種類のセンサアンプが連結され1ブロックを構成することもある。例えば、光電センサの中でも光ファイバ型の他に、投光素子及び受光素子を内蔵したヘッド部が電気ケーブルでセンサアンプに接続されるアンプ分離型、レーザを用いたタイプ等、数多くの種類がある。更に、光電センサ以外の近接センサ、圧力センサ等の種々のセンサアンプを同様にして連結することもできる。いずれのセンサアンプもケースの外形やDINレールへの取り付け構造、連結用コネクタの位置等について、一定の規格にしたがって標準化されている。
【0027】
図4は、本発明の実施形態に係るセンサアンプ管理装置の構成例を示すブロック図である。このセンサアンプ管理装置は、例えばパーソナルコンピュータに専用のセンサアンプ管理プログラムをインストールすることによって実現される。例えば、センサアンプ管理プログラムが記録されたCD−ROM(光ディスク)のような記録媒体24からドライブ装置25を介してコンピュータ本体4の補助記憶装置(HDD)26にセンサアンプ管理プログラムをインストールする。
【0028】
補助記憶装置26にインストールされたセンサアンプ管理プログラムは、主メモリ27にロードされ、実行される。コンピュータ本体4は、補助記憶装置26及び主メモリ27の他に、プログラムを実行する処理部(CPU)28、入力処理部29、表示出力部30、印刷出力部31及び通信部32を備えている。入力処理部29には、キーボード、マウス等の入力装置5が接続され、表示出力部30にはCRT(陰極線管)、LCD(液晶表示装置)等の表示装置6が接続され、印刷出力部31にはプリンタ7が接続されている。
【0029】
通信部32は、上述のように通信エンドユニット2と通信を行い、通信エンドユニット2に接続された複数のセンサアンプ1に個別にオンラインアクセスすることができる。なお、一実施例において、センサアンプ管理装置(センサアンプ管理プログラム)は最大16×16=256台のセンサアンプ1を管理することができる。つまり、最大16台のセンサアンプ1が接続された最大16個のブロック(通信エンドユニット2)をセンサアンプ管理装置に接続することができる。通信エンドユニット2とセンサアンプ管理装置との通信をRS−232Cシリアル通信で行う場合は各ブロックとのケーブル接続を切り替える必要があるが、USB(ユニバーサルシリアルバス)のようなバス型接続による通信を行えば、ケーブル接続を切り替える必要はない。
【0030】
補助記憶装置26には、オペレーティングシステム、センサアンプ管理プログラム等の各種プログラムが記憶されている。その他に、センサアンプ1の機種と、各機種の有する動作モード及び設定可能項目を含む複数項目との対応、並びに、動作モード及び設定可能項目のデフォルト値を記載した機種別機能データベース33も記憶されている。
【0031】
次に、センサアンプ管理プログラムについて説明する。センサアンプ管理プログラムには、2つの中心的な機能がある。第1の機能は、表示装置6の画面上で各センサアンプ1の動作モードや設定可能項目の設定を行い、設定データを通信エンドユニット2を介して各センサアンプ1に書き込む(設定を有効にさせる)機能である。第2の機能は、各センサアンプ1の動作モードや設定値、及び動作状態を通信エンドユニット2を介してモニタし、表示装置6の画面上に表示する機能である。
【0032】
センサアンプ管理プログラムは、例えばMDIインターフェイスを有するWindows(登録商標)アプリケーションである。主要なウインドウとして設定ウインドウ、モニタウインドウ及びティーチングウインドウを有する。この3種類のウインドウのうち、本発明に関連する設定ウインドウ及びモニタウインドウについて以下に説明する。
【0033】
第1のウインドウである設定ウインドウは、上記の第1の機能に関係するウインドウであり、設定ウインドウ内で16×16=256台のセンサアンプ1の動作モードや設定値を一括編集(設定)することができる。設定ウインドウの一例(概略)を図5に示す。
【0034】
図5において、設定ウインドウ34で表示される各センサアンプ1の機種、動作モード及び設定項目を含む複数の欄を有する一覧表示35は、公知の表計算プログラムのように、「ブック」、「シート」、「行」、「列」で構成されている。1ブックは、最大16×16=256台のセンサアンプ1を含む装置全体に相当し、1シートは、最大16台のセンサアンプ1と1台の通信エンドユニット2からなる1ブロックに相当する。左下部のタブ36をマウスでクリック操作することにより表示中のシート(カレントシート)を切り替えることができる。各シートには16台のセンサアンプ1に対応する16行が含まれ、右側の垂直スクロールバー37を用いてすべての行をスクロール表示させることができる。
【0035】
一覧表示35の各列は、アンプ番号、機種、動作形態、動作モード、タイマ有無、タイマ値、しきい値等の各種設定項目の欄が設けられている。この例は光電センサアンプの場合であり、動作形態はセンサ信号の暗から明への変化をオンとする(LIGHT
ON)か、逆に明から暗への変化をオンとする(DARKON)かの設定である。動作モードは、機種によって異なるが一般には、高速動作を優先するか検出精度を優先するかの違いや投光量の違い等に応じて複数種類の動作モードが設けられている。
【0036】
タイマ有無は、センサの検出から信号出力までに遅延時間を持たせるか(ON)否か(OFF)の設定である。タイマ値は、遅延時間を持たせる場合の遅延時間の設定である。10ms、40msというように、あらかじめ段階的に定められた複数の値の中から選択することができる。しきい値は、センサから得られた信号レベルをH(高)レベルと判断するかL(低)レベルと判断するかの基準となる値である。この他にも、微分出力の有無、表示切り替え等、種々の設定項目があり、右下部の水平スクロールバー38を用いてすべての列の設定項目をスクロール表示させることができる。
【0037】
図6は、設定ウインドウ34を用いて各センサアンプ1の動作モード及び各種設定値の設定を行う手順の例を示すフローチャートである。原則としてユーザの手動操作は逆台形の枠で示され、センサアンプ管理装置の処理部28が実行する処理は長方形の枠で示されている。
【0038】
設定ウインドウ34を初めて表示装置6に表示させた段階では、一覧表示35はアンプ番号の欄に連番が表示されているだけであり、他の欄は空白である。この状態でユーザが入力装置5を用いて任意のアンプ番号の機種欄に機種入力を行うと(ステップ#101)、処理部28は補助記憶装置26に記憶された機種別機能データベース33を参照し(ステップ#102)、その機種に対応する動作モード及び設定可能項目のデフォルト値を読み出して一覧表示35の該当する欄を埋めるように表示する(ステップ#103)。
【0039】
この際、その機種で設定可能な項目と設定不可能な項目とをユーザが区別できるように表示する。例えば、文字色、文字フォント、表示スタイル、背景色等の少なくとも1つを変えることによって、設定可能な項目と設定不可能な項目とを区別して表示する。
【0040】
表示されたデフォルト値(デフォルトの設定)の中に、ユーザが設定変更したい項目が無ければ(ステップ#104のNo)、そのアンプ番号に関する設定は終了し、次のアンプ番号の設定に移る(ステップ#110に移行する)。設定変更したい項目がある場合(ステップ#104のYes)は、ユーザはその項目(セル)をマウスのクリック操作等によって選択する(ステップ#105)。その結果、選択されたセルのデフォルト値以外の選択肢がプルダウン表示される(ステップ#106)。ここでユーザが所望の選択肢をマウスのクリック操作等によって指定すると(ステップ#107)、指定された選択肢が新たな設定値として登録される(ステップ#108)。
【0041】
他に設定変更したい項目がある場合(ステップ#109のNo)は、ステップ#105に戻り、ステップ#109までの処理を繰り返す。そのアンプ番号に関する設定変更が終了すると(ステップ#109のYes)、次のステップ#110で設定すべきすべてのセンサアンプの設定が終了したか否かをチェックする。すべてのセンサアンプの設定が終了するまで、ステップ#101からステップ#110の処理が繰り返される。
【0042】
すべてのセンサアンプの設定が終了すれば、ここでの設定処理は終了する。作成された各センサアンプの動作モード及び各種設定値の一覧表(一覧表示35)は、例えば表計算データのファイル形式(CSVファイル等)で補助記憶装置26に保存することができる。あるいは、印刷出力部31を介してプリンタ7から印刷出力することができる。また、一覧表示35で設定されたデータを装置単位、ブロック単位又はセンサアンプ単位で通信エンドユニット2に送信し、各センサアンプ1の設定値を変更させることができる。この送信処理については後述する。
【0043】
なお、上記の設定手順はあくまで一例に過ぎない。上記の手順では、機種の入力によるデフォルト値の表示と設定の変更とを各センサアンプ1について1台ずつ(一覧表示35の1行ずつ)行ったが、設定すべき全てのセンサアンプ1について先に機種を入力して一覧表示35にデフォルト値を表示させた後に、任意の項目の設定値を変更するような設定手順も可能である。
【0044】
また、一覧表示35における設定項目によっては、プルダウンメニューに表示される選択肢の指定による設定変更だけでなく、設定値を直接入力できる場合もある。さらに、クリップボードを介して行う切り取り、コピー、貼り付け等の編集操作も可能である。
【0045】
また、設定項目の中には、センサアンプ1の交換可能部品の有無や種類も含まれる。更に、センサアンプ1に直接接続される交換部品だけでなく、その交換部品に取り付け可能な交換部品の有無や種類も含まれる。例えば、センサアンプ1を親とした場合に、子に相当するセンサヘッドがセンサアンプ1に接続され、さらに孫に相当するレンズユニットがセンサヘッドに取り付けられる。この場合、センサアンプ1の機種によって接続可能な1又は複数種類のセンサヘッドが特定され、更にセンサヘッド(設定値)を決めると、取り付け可能な1又は複数種類のレンズユニットが特定される。
【0046】
このように、階層的に管理される設定項目の場合は、現在の設定項目の設定値(プルダウンメニューからの選択肢の指定)によって下位の設定項目のプルダウンメニューに表示される選択肢の内容が変化する。つまり、図5のステップ#105で設定変更したい項目を選択した場合にステップ#106で表示されるプルダウンメニューの選択肢は常に、その時点で設定可能な選択肢のみに絞られている。
【0047】
次に、一覧表示35で設定されたデータを通信エンドユニット2に送信する処理について説明する。センサアンプ管理プログラムのメインメニューから「送信」を選択すると、送信単位選択用のダイアログが開く。このダイアログで「装置単位」を選択すると、ブックに相当する最大16シート(ブロック)の全てのデータが送信され、すべて(最大256台)のセンサアンプ1の設定値が設定変更される。但し、前述のように、通信エンドユニット2とセンサアンプ管理装置との通信をRS−232Cシリアル通信で行う場合は各ブロックとのケーブル接続を切り替える必要があるので、1シート(ブロック)分のデータ送信が完了すると、ユーザにケーブル接続の切り替えを促すメッセージが表示される。
【0048】
送信単位選択用のダイアログで「ブロック単位」を選択した場合は、カレントシートのデータが該当するブロックの通信エンドユニット2に送信され、そのブロックのすべてのセンサアンプ1の設定値が設定変更される。「センサアンプ単位」を選択した場合は、カレントシート中のカレント行のデータが該当するブロックの通信エンドユニット2に送信され、そのブロック中の該当するセンサアンプ1のみの設定値が設定変更される。
【0049】
図7は、センサアンプ管理装置から通信エンドユニット2への送信手順を示すフローチャートである。先ず、ステップ#201において、送信対象の通信エンドユニット2が接続されているか否かをチェックする。接続されていない場合は、警告メッセージを表示して(ステップ#204)ユーザに知らせた後、ステップ#213のエラー処理に移行する。
【0050】
通信エンドユニット2が正常に接続されている場合は、続くステップ#202において、ブロック番号、センサ状態がセンサアンプ管理装置の情報と一致しているか否かをチェックする。一致していなければ警告メッセージを表示して(ステップ#204)ユーザに知らせた後、ステップ#213のエラー処理に移行する。一致している場合は、ステップ#203でコマンド送信を実行し、応答(ACK)が返されるのを待つ。一定時間経っても応答が無い場合(ステップ#205のNo)は、ステップ#213のエラー処理に移行する。応答があった場合(ステップ#205のYes)はステップ#206でコマンド再送信を実行し、応答(ACK)が返されるのを再度待つ。応答が無い場合(ステップ#207のNo)は、ステップ#213のエラー処理に移行し、あった場合はステップ#208へ進む。
【0051】
ステップ#208では、送信したコマンドにパラメータが含まれるか否かをチェックし、含まれない場合はステップ#212へ移行する。パラメータが含まれる場合はステップ#209でパラメータ送信を実行し、応答(ACK)が返されるのを待つ。一定時間経っても応答が無い場合(ステップ#210のNo)は、ステップ#213のエラー処理に移行する。応答があった場合(ステップ#210のYes)はステップ#211へ進む。
【0052】
ステップ#211では、すべてのパラメータの送信を終了したか否かをチェックし、終了していなければステップ#209に戻る。すべてのパラメータの送信を終了すると、完了コードが返されるのを待つ。一定時間経っても完了コードを受信しない場合(ステップ#212のNo)は、ステップ#213のエラー処理に移行する。完了コードを受信すれば(ステップ#212のYes)通信が完了し、この処理を終了する。
【0053】
次に、センサアンプ管理プログラムの第2のウインドウであるモニタウインドウについて説明する。モニタウインドウは、各センサアンプ1の動作モードや設定値、及び動作状態を通信エンドユニット2を介してモニタし、表示装置6の画面上に表示する機能に関係する。モニタウインドウは、センサアンプ管理装置に接続されているブロックに含まれるセンサアンプの情報(設定値及び現在値)をモニタするためのウインドウであり、このウインドウで設定値を変更すると、接続されているセンサアンプの設定値がリアルタイムに変更される。図8にモニタウインドウの一例(概略)を示す。
【0054】
図8において、モニタウインドウ40の左側にはセンサアンプ選択リストボックス41が表示される。ここには、センサアンプ管理装置に接続されているブロックに含まれるすべてのセンサアンプがリスト表示される。そのデータは、ブロックの通信エンドユニット2から通信によって取得される。ユーザは、このリストの中から、モニタ表示させたいセンサアンプを選択することができる。
【0055】
センサアンプ選択リストボックス41で選択されたセンサアンプの設定値及び現在値の情報は、右側のセンサアンプ情報エリア42に表示される。その表示内容には、センサアンプの全設定項目、余裕度(受光量に関する現在値としきい値との比(百分率))、出力状態、投光素子の劣化に関する警告等が含まれる。センサアンプ情報エリア42に表示される設定値はユーザが入力装置5を用いて編集(設定変更)することができる。編集結果(変更後の設定値)はリアルタイムで通信エンドユニット2に送信され、該当するセンサアンプ1の設定値が変更される。
【0056】
また、前述のように、各センサアンプ1は、上面に備えられた押釦スイッチ17〜20や表示器15を用いて設定値を直接変更することができる。そこで、センサアンプ管理装置は、定期的に通信エンドユニット2と通信を行い、各センサアンプ1の設定値を取得して表示装置6のモニタ表示内容を更新(再表示)する。
【0057】
モニタウインドウ40の下部には、マウスのクリック操作によって有効になる4個のボタンが表示されている。「UNDO」ボタン43は、センサアンプ情報エリア42でユーザが編集のために行った入力を最新の入力だけ取り消すためのボタンである。「全てUNDO」ボタン44は、センサアンプ情報エリア42でユーザが編集のために行った入力をすべて取り消して、モニタウインドウ40を開いた時の状態に戻すためのボタンである。「ティーチング設定」ボタン45は、選択されているセンサアンプに対し、ティーチングによる設定を行うためのボタンである。このボタンが押下(クリック操作)されるとティーチングウインドウが開き、ティーチング操作を行うことができる。ティーチング操作についての詳細説明は割愛する。「閉じる」ボタン46は、モニタウインドウ40を閉じるためのボタンである。
【0058】
図9は、センサアンプ管理装置が通信エンドユニット2から各センサアンプ1の情報を読み出す処理のフローチャートである。この処理では、最初に図7のステップ#201〜211に示した送信処理(及びステップ#213のエラー処理)と同じ処理を行う(ステップ#301)。この後、通信エンドユニット2から送られてくるデータを受信する(ステップ#302)。続くステップ#303で全データの受信が終了したか否かをチェックし、終了するまでステップ#302とステップ#303を繰り返す。全データの受信が終了すれば、ステップ#304でセンサアンプ管理装置の情報を更新してこの処理を終了する。なお、受信についても、前述の送信と同じく、装置単位、ブロック単位、又はセンサアンプ単位を選択して実行することができる。
【0059】
モニタウインドウ40を開くには、センサアンプ管理プログラムのメインメニューから「モニタ」を選択する。モニタウインドウ40が起動すると、センサアンプ管理プログラムは上記の手順で接続されているブロックに含まれるすべてのセンサアンプ1の情報を取得する。また、モニタウインドウ40を閉じるために「閉じる」ボタン46を押下(クリック操作)すると、ユーザが設定変更を行ったか否か、つまり、図5に示した設定ウインドウにおけるシートの設定値とブロックの設定値とがすべて一致するか否かがチェックされる。両者に相違点がある場合、すなわちモニタウインドウ40でのユーザによる設定変更があった場合は、変更後の設定値が設定ウインドウにおけるシートにコピーされる。このとき、シートの内容を更新してよいかどうかの確認メッセージを表示させる。
【0060】
以上に説明したセンサアンプ管理装置の第1の機能(一括設定機能)及び第2の機能(モニタ機能又は読み出し機能)を組み合わせて使用するようにしてもよい。つまり、各センサアンプ1の動作モードや設定値をまず読み出し、表示装置6の画面上に一覧表形式で表示した後、任意のセンサアンプ1の動作モード又は設定値を変更し、変更後の設定データをそのセンサアンプ1に書き込むといった使用形態も可能である。
【0061】
この場合も、図6のフローチャートを用いて説明した各センサアンプ1の動作モード及び各種設定値の設定手順に準じて、任意のセンサアンプ1の設定値を変更することができる。図5の一覧表示35での各設定項目の表示がデフォルト値ではなく、各センサアンプ1から読み出した最新の設定値になっている点が異なるだけである。
【0062】
また、設定ウインドウ34におけるセンサアンプ1の機種の入力をユーザが入力装置5を用いて行う(図6のステップ#101)代わりに、センサアンプ管理装置が通信によって通信エンドユニット2から読み出すようにしてもよい。つまり、モニタ機能における読み出しと異なり、機種情報のみを読み出して設定ウインドウ34の機種欄に自動入力し、他の設定項目については、機種別機能データベース33を参照して取得するようにしてもよい。
【0063】
なお、センサアンプ1の機種情報の読み出し方法には、他の情報から機種を推定する方法も含まれる。例えば、古い機種のセンサアンプの中には1対1で機種を特定できる情報を持っていない場合があるが、いくつかのコマンド送信に対する複数の応答からその機種を推定することが可能である。
【0064】
以上、本発明の実施形態について、いくつかの変形例を適宜含めながら説明したが、上述の実施形態や変形例の他にも種々の形態で本発明を実施することができる。
【0065】
例えば、上記の実施形態ではセンサアンプ管理装置が通信エンドユニットを介して各センサアンプの設定値の変更やモニタを行うが、本発明はこのような構成に限るわけではない。通信エンドユニットを介さずに、センサアンプ管理装置が各センサアンプと直接通信を行う構成としてもよい。あるいは、通信ケーブル接続機能のみを有するエンドユニットに、通信機能を有する1つのセンサアンプを親機として接続し、通信機能を有しない他のセンサアンプを子機として親機に接続するようにしてもよい。
【0066】
また、センサアンプ同士の接続及びセンサアンプと通信エンドユニットとの接続をバス接続ではなくシリアル接続としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明のセンサアンプ管理装置が使用されるセンサアンプの一例を示す斜視図である。
【図2】図1のセンサアンプの上面図である。
【図3】複数のセンサアンプ及び通信エンドユニットをDINレールに取り付け、重ねるように連結した状態の例を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係るセンサアンプ管理装置の構成例を示すブロック図である。
【図5】センサアンプ管理装置の表示装置に表示される設定ウインドウの一例を示す概略図である。
【図6】設定ウインドウを用いて各センサアンプの動作モード及び各種設定値の設定を行う手順の例を示すフローチャートである。
【図7】センサアンプ管理装置から通信エンドユニットへの送信手順を示すフローチャートである。
【図8】センサアンプ管理装置の表示装置に表示されるモニタウインドウの一例を示す概略図である。
【図9】センサアンプ管理装置が通信エンドユニットから各センサアンプの情報を読み出す処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0068】
1 センサアンプ
2 通信エンドユニット(通信ユニット)
5 入力装置
6 表示装置
24 記録媒体
26 補助記憶装置(記憶部)
28 処理部
32 通信部
33 機種別機能データベース
35 一覧表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のセンサアンプとデータ通信を行うことにより前記複数のセンサアンプの設定値の管理を行うためのセンサアンプ管理装置であって、
センサアンプの機種と、各機種の有する設定可能項目を含む複数項目との対応を記載した機種別機能データベースを記憶する記憶部と、
複数のセンサアンプの機種及び設定項目を含む複数の欄を有する一覧表示を行うための表示装置と、
前記一覧表示において、機種欄への入力に伴って前記機種別機能データベースを参照し、前記機種欄に入力された機種に対応する設定可能な項目と設定不可能な項目とを区別して表示すると共に、設定可能な項目の設定値を選択可能に表示させる処理部と、
前記一覧表示で設定された設定値を1又は複数のセンサアンプに対して送信するための通信部と、
を備えていることを特徴とするセンサアンプ管理装置。
【請求項2】
前記処理部は、前記一覧表示において、前記センサアンプの機種を入力すると、選択されたセンサアンプに接続可能な1又は複数種類のセンサヘッドを設定項目として選択可能に表示させることを特徴とする請求項1に記載のセンサアンプ管理装置。
【請求項3】
前記処理部は、前記一覧表示において、前記センサヘッドを入力すると、当該センサヘッドに取り付け可能な1又は複数種類のレンズユニットを設定項目として選択可能に表示させることを特徴とする請求項2に記載のセンサアンプ管理装置。
【請求項4】
前記通信部は、複数のセンサアンプが接続された通信ユニットを介して、設定値を各センサアンプに送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載のセンサアンプ管理装置。
【請求項5】
前記通信部は、複数のセンサアンプと1台の通信ユニットからなる1ブロックに含まれるすべてのセンサアンプの設定値を変更する送信処理と、選択されたセンサアンプのみの設定値を変更する送信処理とを実行可能であることを特徴とする請求項4に記載のセンサアンプ管理装置。
【請求項6】
前記処理部は、前記通信ユニットが接続されているか否かをチェックし、接続されていない場合は、警告メッセージを前記表示装置に表示することを特徴とする請求項4又は5に記載のセンサアンプ管理装置。
【請求項7】
前記処理部は、前記通信ユニットが正常に接続されている場合は、前記通信ユニットから各センサアンプの情報を読み出して、前記表示装置に一覧表示することを特徴とする請求項4から7のいずれか一に記載のセンサアンプ管理装置。
【請求項8】
前記処理部は、各センサアンプの設定値を一覧表示する設定ウィンドウに加えて、各センサアンプの設定値をモニタするモニタウィンドウを前記表示装置に表示し、該モニタウィンドウで設定値が変更されると、接続されているセンサアンプの設定値をリアルタイムに変更することを特徴とする請求項1から7のいずれか一に記載のセンサアンプ管理装置。
【請求項9】
前記処理部は、設定値としてセンサ信号の暗から明への変化をオンとするか、明から暗への変化をオンとするかの設定である動作形態と、投光量の違いを示す動作モードを表示することを特徴とする請求項1から8のいずれか一に記載のセンサアンプ管理装置。
【請求項10】
複数のセンサアンプとデータ通信を行うことにより前記複数のセンサアンプの設定値の管理のための処理を実行させるコンピュータプログラムであって、
センサアンプの機種と、各機種の有する設定可能項目を含む複数項目との対応を記載した機種別機能データベースをコンピュータの記憶部に記憶しておき、
複数のセンサアンプの機種及び設定項目を含む複数の欄を有する一覧表示をコンピュータの表示装置に表示させ、
前記一覧表示において、機種欄への入力に伴って前記機種別機能データベースを参照し、前記機種欄に入力された機種に対応する設定可能な項目と設定不可能な項目とを区別して表示すると共に、設定可能な項目の設定値を選択可能に表示させ、
前記一覧表示で設定された設定値を1又は複数のセンサアンプに対して送信する処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項11】
複数のセンサアンプとデータ通信を行うことにより前記複数のセンサアンプの設定値の管理のための処理を実行させるプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記プログラムは、
センサアンプの機種と、各機種の有する設定可能項目を含む複数項目との対応を記載した機種別機能データベースをコンピュータの記憶部に記憶しておき、
複数のセンサアンプの機種及び設定項目を含む複数の欄を有する一覧表示をコンピュータの表示装置に表示させ、
前記一覧表示において、機種欄への入力に伴って前記機種別機能データベースを参照し、前記機種欄に入力された機種に対応する設定可能な項目と設定不可能な項目とを区別して表示すると共に、設定可能な項目の設定値を選択可能に表示させ、
前記一覧表示で設定された設定値を1又は複数のセンサアンプに対して送信する処理を前記コンピュータに実行させるものであることを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−181197(P2012−181197A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−85051(P2012−85051)
【出願日】平成24年4月3日(2012.4.3)
【分割の表示】特願2001−295360(P2001−295360)の分割
【原出願日】平成13年9月27日(2001.9.27)
【出願人】(000129253)株式会社キーエンス (681)
【Fターム(参考)】