説明

センサユニットおよびカメラ

【課題】像光の内部反射を抑制し、フレアの発生を抑えた画像を得ることのできるセンサユニットおよびカメラを提供する。
【解決手段】カメラ1におけるセンサユニット40は、ブラケット41に、撮像素子40Sを備える撮像モジュール42と光学LPF43とが、入射開口44Aを有する押圧固定体44によって装着されている。撮像モジュール42と光学LPF43の間には、マスク開口45Aを有するマスクゴム45が介装されている。マスクゴム45におけるマスク開口45Aのエッジ45Eの光軸OAからの離間距離は、押圧固定体44における入射開口44Aの開口エッジ44Eの光軸OAからの離間距離と、等しいか、または所定量大きく設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサユニットおよびカメラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラは、撮像光学系によって結像した被写体像をCCDやCMOS等の撮像素子によって電気信号に変換して画像情報を得る(デジタル画像を撮影する)。
ところで、デジタルカメラに限らず、撮像装置では、撮像光学系から撮像手段(撮像素子等)に至る光路を形成する部材や介在する光学要素は、像光の内部反射を防いでフレアの発生を抑えるように構成されている。(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-65109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
デジタルカメラでは、撮像光学系から撮像素子に至るに経路に介在する光学要素がフィルムカメラに比較して多く、また、撮像素子の感度も向上している。このため、フレアの発生を抑えた良好な画像を得るには、像光の内部反射をより精密に抑制した構成が必要となっている。
【0005】
本発明の課題は、像光の内部反射を抑制し、フレアの発生を抑えた画像を得ることのできるセンサユニットおよびカメラを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0007】
請求項1に記載の発明は、撮像素子(40S)を備える撮像モジュール(42)と、前記撮像モジュール(42)の前面側に位置する光線透過光学部材(43)と、前記光線透過光学部材(43)を前記撮像モジュール(42)に固定する固定部材(44)と、前記撮像モジュール(42)と前記光線透過光学部材(43)との間に介装されたシール部材(45)と、を備え、前記シール部材(45)の内周縁(45E)は、前記撮像モジュール(42)への入射光軸(OA)を中心とする径方向における位置が前記固定部材(44)の内周縁(44E)と一致または前記固定部材(44)の内周縁(44E)より外側に位置していること、を特徴とするセンサユニット(40)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のセンサユニットであって、前記光線透過光学部材は、光学ローパスフィルタ(43)であること、を特徴とするセンサユニット(40)である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のセンサユニットであって、
前記撮像素子(40S)より光線入射側に、前記撮像素子(40S)への入射光軸を中心とする径方向における内周縁(81)が前記固定部材(44)の内周縁(44E)より内側に位置する薄板状の遮光部材(80)を備えること、を特徴とするセンサユニット(400)である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のセンサユニットであって、前記遮光部材(80)は、前記固定部材(44)の光線入射側に配設されていること、を特徴とするセンサユニット(400)である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のセンサユニットを備えるカメラ(1)である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、像光の内部反射を抑制し、フレアの発生を抑えた画像を得ることのできるセンサユニットおよびカメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1実施形態を適用したカメラの概略構成断面図である。
【図2】図1のA部拡大図であるセンサユニットの部分拡大断面図である。
【図3】第2実施形態を適用したセンサユニットの部分拡大断面図である。
【図4】比較例としてのセンサユニットの部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態を適用したカメラ1の概略構成断面図である。
なお、以下の説明図には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸OAを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラの位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向、正位置において上側に向かう方向をYプラス方向、正位置において被写体に向かう方向をZプラス方向とする。また、以下の説明においては、被写体に向かうZプラス方向を前面側、その逆側のZマイナス側を背面側ともいう。
【0011】
カメラ1は、レンズ交換式のカメラであって、カメラ本体10と、結像光学系21(図1では1つのレンズで簡略示してある)を備えたレンズ鏡筒20と、により構成されている。
カメラ本体10はボディマウント10Mを備える一方、レンズ鏡筒20はレンズマウント20Mを備えており、ボディマウント10Mとレンズマウント20Mとの結合によって、カメラ本体10に対してレンズ鏡筒20が光軸OAを一致させた状態で装着される。これにより、カメラ本体10に対してレンズ鏡筒20が着脱可能となり、撮影対象に応じて焦点距離や機能などの異なる種々のレンズ鏡筒20を用いることができる。
【0012】
カメラ本体10は、ボディシャーシ30と、ボディシャーシ30に装着されたセンサユニット40と、シャッターユニット50と、電子ビューファインダー60と、これらの構成部材を収容する外装部材70等により構成されている。また、外装部材70の背面側に、表示装置75を備えている。
【0013】
ボディシャーシ30は、カメラ本体10の骨格を構成する部材である。ボディシャーシ30の前面側中央は開口しており、その開口部外面にボディ側マウント10Mがマウントネジによって締着されている。
ボディシャーシ30の背面側には、センサユニット40が装着されている。
【0014】
センサユニット40は、例えば、ブラケット41の前面側に、被写体光を電気信号に変換するCMOSあるいはCCD等の撮像素子40Sを備える撮像モジュール42と、光学ローパスフィルタ(Optical Low Pass Filter:以下「光学LPF」と称す)43とが、押圧固定体44によって装着されて一体のユニットとして構成されている。センサユニット40は、ボディシャーシ30の背面側にブラケット41を介して装着され、撮像素子40Sの受光面が光軸OAと直交するように設けられている。このセンサユニット40については後に詳述する。
【0015】
シャッターユニット50は、詳細な説明は省略するが、縦走りのフォーカルプレンシャッターであって、ボディシャーシ30に固定され、センサユニット40の前面側に配設されている。
シャッターユニット50は、撮影時において、撮像素子40Sに対する被写体光の露光時間(撮像素子40Sが被写体光を蓄積する時間)を調整する。
【0016】
電子ビューファインダー60は、撮像照射モジュール61と、接眼光学系62と、を備え、カメラ本体10の上部に配置されている。
電子ビューファインダー60は、撮像素子40Sによって撮像したスルー画像を撮像照射モジュール61に表示する。撮影者は、撮像照射モジュール61に表示された画像を、接眼光学系62を介して視認することができる。これにより、クイックリターンミラーを備えることなく、いわゆる一眼レフのように撮像素子40Sによる撮像をリアルタイムで見ることができるようになっている。
【0017】
表示装置75は、液晶パネル等により構成され、撮像素子40Sによって撮像したスルー画像を表示する。これにより、電子ビューファインダー60を覗くことなく、表示装置75を介して撮像素子40Sによる撮像を見て撮影することも可能となっている。
【0018】
上記構成のカメラ1では、レンズ鏡筒20の結像光学系21を介してセンサユニット40の撮像素子40Sに結像された被写体像が、撮像素子40Sによって電気信号に変換される。撮像素子40Sによって光電変換された撮像データは、図示しない制御装置によって画像データとして信号処理される。信号処理された画像データは電子ビューファインダー60および表示装置75に送られ、また、撮影時には、図示しない記録装置に記録される。
【0019】
つぎに、図2および図4を参照して、センサユニット40について詳細に説明する。
図2は、図1のA部拡大図であるセンサユニット40の部分拡大断面図である。図4は、比較例としてのセンサユニット40′の図2と対応する部分拡大断面図である。
センサユニット40は、前述したように、ブラケット41に、撮像素子40Sを備える撮像モジュール42と光学LPF43とが、押圧固定体44によって装着されている。
【0020】
撮像モジュール42と光学LPF43の間には、マスクゴム45が介装されており、また、押圧固定体44の前面にはクリーニングユニット46が配設されている。クリーニングユニット46は、詳細な説明は省略するが、透明フィルタ46Fと振動体等を備え、透明フィルタ46Fを振動体によって振動させ、付着した塵埃を除去するように機能するものである。本実施形態では、このクリーニングユニット46も、センサユニット40の一構成要素である。
【0021】
以下、センサユニット40の各構成要素について順を追って説明する。
ブラケット41は、所定厚さの板状で、中央に撮像モジュール42を支持する支持凸部41Aを備え、外縁部にボディシャーシ30への固定部を備えている。
撮像モジュール42は、撮像素子40Sと、前面側に開放する凹状のパッケージ42Pおよびカバーガラス42Gが、所定の精度で一体に構成されている。
すなわち、パッケージ42Pの内部に撮像素子40Sが収容配置され、パッケージ42Pの前面側開口部をカバーガラス42Gが覆っている。
【0022】
また、撮像モジュール42におけるパッケージ42Pの背面側の周囲には、撮像実装基板42Cが設けられており、この撮像実装基板42Cが撮像素子40Sと外部との電気的な接続を担っている。
撮像モジュール42は、パッケージ42Pの背面で、ブラケット41における支持凸部41Aに熱伝導性に優れる接着剤等によって接着されており、撮像素子40Sの発熱をブラケット41に伝導して放熱するように設けられている。
【0023】
光学LPF43は、撮像素子40Sの受光面に入射する被写体像光から高周波成分を取り除いて、被写体像におけるモアレ等の発生を抑制するフィルタである。光学LPF43は、赤外線カットフィルタ等と積層一体化されて、撮像素子21の受光面より所定量大きい略相似の矩形状で所定の厚さに形成されている。
【0024】
押圧固定体44は、樹脂成形によって、後述するマスクゴム45を覆い得る矩形の枠状に形成されている。押圧固定体44の略中央には、撮像モジュール42における撮像素子40Sへの入射像光の形状を規定する入射開口44Aが形成されている。
入射開口44Aの背面側周囲には、光学LPF43と対応する凹状の押圧部44Bが形成されている。
【0025】
また、入射開口44Aの内周端面は、背面側に広がる方向に所定角度で傾斜しており、前面側の角は鋭角の開口エッジ44Eとなっている。つまり、入射開口44Aの大きさおよび形状は、前面側の角である開口エッジ44Eが規定している。
押圧固定体44は、図示しないが、ネジ等の締結部材によってブラケット41に締着され、押圧部44Bで光学LPF43を押圧し、光学LPF43と、撮像モジュール42と、両者の間に介装されたマスクゴム45とを、一体としてブラケット41に固定している。
【0026】
マスクゴム45は、弾性を有するゴム素材(シリコーンゴム等)によって、中央にマスク開口45Aを備える矩形の基板部45Bと、その外縁部背面側を縁取る所定高さの縁部45Cと、を備えた枠状に形成されている。
基板部45Bは、所定厚さの板状であって、マスク開口45Aの前面側周囲は、光学LPF43と対応する凹状に形成されて基板部45Bより薄い所定厚さのフィルタシール部45Dとなっている。
フィルタシール部45Dの内周部はさらにもう一段肉薄とされて、マスク開口45Aを形成している。マスク開口45Aの内周端面は、背面側に広がる方向に所定角度で傾斜しており、前面側の角は鋭角のエッジ45Eとなっている。
【0027】
そして、マスクゴム45は、撮像モジュール42に前面側から外挿され、基板部45Bの周辺部分は撮像モジュール42の前面(カバーガラス42G)と押さえ部材45の間に位置し、フィルタシール部45Dが光学LPF43とカバーガラス42Gの間に挟まれて設けられている。すなわち、フィルタシール部45Dは、押圧固定体44によって押圧される光学LPF43を介して、カバーガラス42Gに押圧されている。
【0028】
このように設けられたマスクゴム45は、フィルタシール部45Dが光学LPF43とカバーガラス42Gとの間に介在して両者を接触させずに所定の隙間を形成する。また、フィルタシール部45Dが光学LPF43とカバーガラス42Gとの間で、基板部45Bの周辺部分が押さえ部材45(収容段部45F)と撮像モジュール42との間で、それぞれ空間を埋めて塵埃の内側への侵入を防ぐシール材として機能する。
上記のような配置構成により、マスクゴム45(フィルタシール部45D)は、光軸OA方向において撮像モジュール42(撮像素子40S)に最も近接して位置する部材となっている。
【0029】
ここで、マスクゴム45のマスク開口45Aの大きさは、押圧固定体44の入射開口44Aの大きさ以上に設定されている。すなわち、マスクゴム45におけるマスク開口45Aのエッジ45Eの光軸OAからの離間距離は、押圧固定体44における入射開口44Aの開口エッジ44Eの光軸OAからの離間距離と、等しいか、または所定量大きく(たとえばY1=0.15mm)設定されている。換言すると、押圧固定体44の入射開口44Aは、マスクゴム45のマスク開口45Aより小さい。なお、フィルタシール部45Dが光学LPF43に安定的に押圧されてシール状態を維持する必要から、光学LPF43の端面から開口エッジ44Eまでの間隔は1mm程度を確保することが好ましい。
このような設定では、押圧固定体44における入射開口44Aが撮像モジュール42における撮像素子40Sへの入射範囲を規定し、マスクゴム45のマスク開口45Aは入射範囲の規定に寄与しない。
【0030】
上記のような構成により、撮像素子40Sの最も近傍に位置するマスクゴム45に起因する迷光の発生を防いで、撮像素子40Sの撮像に生ずるフレアを抑制することができる。
すなわち、図4に示す比較例であるセンサユニット40′のように、マスクゴム45のマスク開口45Aで撮像素子40Sへの入射範囲を規定する構成では、マスクゴム45のマスク開口45Aが押圧固定体44の入射開口44Aより小さく(たとえばY3=1.2mm程度)設定され、マスクゴム45に起因して迷光B,Cが生じ、これらがフレアの原因となる。なお、図4中の各構成要素には、図3と同符号を付してある。
【0031】
図4中Bで示す迷光は、マスクゴム45(フィルタシール部45D)と密着する光学LPF43の背面での反射光が、前面側内面で再度反射して撮像素子40Sに向かうものである。
また、図4中Cで示す迷光は、マスクゴム45のマスク開口45Aの内周端面での反射光が、撮像素子40Sに向かうものである。マスク開口45Aの内周端面を完全なエッジとすることは製造上困難であり、このような迷光が生じ得る。
【0032】
本第1実施形態における構成では、押圧固定体44における入射開口44Aが、マスクゴム45におけるマスク開口45Aより小さい。このため、迷光の原因となる入射光は押圧固定体44によって遮蔽されてマスク開口45Aに達することがなく、その結果、マスクゴム45に起因して撮像素子40Sの撮像に生ずるフレアを抑えることができる。
【0033】
(第2実施形態)
つぎに、図3に示す本発明の第2実施形態を説明する。
図3は、本第2実施形態を適用したセンサユニット400の部分拡大断面図であって、前述した第1実施形態における図2と対応する図である。なお、本第2実施形態におけるセンサユニット400は、遮光シート80を備える以外の構成は前述した第1実施形態と全く同様であり、同一の構成要素には同符号を付して説明は省略する。
【0034】
前述したように、本第2実施形態におけるセンサユニット400は、遮光シート80を備えている。
遮光シート80は、遮光や反射防止用に用いられる薄い樹脂フィルムによって形成され、中央に矩形の遮光開口部81を備えている。
遮光シート80は、押圧固定体44の前面に、クリーニングユニット46の装着に伴って固定されている。
【0035】
遮光シート80の遮光開口部81は、マスクゴム45のマスク開口45Aより小さい押圧固定体44の入射開口44Aより、さらに小さく(ただし、撮像素子40Sへの入射被写体光にケラレを生じさせない範囲で)設定されている。
たとえば、押圧固定体44における入射開口44Aの開口エッジ44Eから遮光シート80の遮光開口部81の開口縁の突出量:Y2=0.3mm程度とする。
【0036】
このように、押圧固定体44の入射開口44Aより内側に突出して配設された遮光シート80は、押圧固定体44における入射開口44Aの内周端面への光の入射を妨げる。これにより、押圧固定体44における入射開口44Aの内周端面に反射して撮像素子40Sに入射する迷光を防ぐことができ、押圧固定体44に起因して撮像素子40Sの撮像に生ずるフレアを抑えることができる。
【0037】
以上、本実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)第1実施形態におけるセンサユニット40は、押圧固定体44における入射開口44Aが、マスクゴム45におけるマスク開口45Aより小さく設定されている。このため、迷光の原因となる入射光は押圧固定体44によって遮蔽されてマスク開口45Aに達することがなく、その結果、マスクゴム45に起因して撮像素子40Sの撮像に生ずるフレアを抑制できる。
【0038】
(2)第1実施形態におけるセンサユニット400は、押圧固定体44の入射開口44Aより内側に突出して配設された遮光シート80を備えている。遮光シート80は、押圧固定体44における入射開口44Aの内周端面への光の入射を妨げ、押圧固定体44における入射開口44Aの内周端面に反射して撮像素子40Sに入射する迷光を防ぐ。これにより、押圧固定体44に起因して撮像素子40Sの撮像に生ずるフレアを抑制できる。
【0039】
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
上記実施形態は、クイックリターンミラーを備えないレンズ交換可能なカメラ本体に本発明を適用した例である。しかし、本発明は、これに限らず、クイックリターンミラーを備えるカメラ本体等に適用しても良い。
【0040】
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
【符号の説明】
【0041】
1:カメラ、10:カメラ本体、20:レンズ鏡筒、30:ボディシャーシ、40,400:センサユニット、40S:撮像素子、42:撮像モジュール、43:光学LPF、44:押圧固定体、44A:入射開口、44E:開口エッジ、45:マスクゴム、45A:マスク開口、45E:エッジ、80:遮光シート、81:遮光開口部、OA:光軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像素子を備える撮像モジュールと、
前記撮像モジュールの前面側に位置する光線透過光学部材と、前記光線透過光学部材を前記撮像モジュールに固定する固定部材と、
前記撮像モジュールと前記光線透過光学部材との間に介装されたシール部材と、を備え、
前記シール部材の内周縁は、前記撮像モジュールへの入射光軸を中心とする径方向における位置が前記固定部材の内周縁と一致または前記固定部材の内周縁より外側に位置していること、
を特徴とするセンサユニット。
【請求項2】
請求項1に記載のセンサユニットであって、
前記光線透過光学部材は、光学ローパスフィルタであること、
を特徴とするセンサユニット。
【請求項3】
請求項1または2に記載のセンサユニットであって、
前記撮像モジュールより光線入射側に、前記撮像モジュールへの入射光軸を中心とする径方向における内周縁が前記固定部材の内周縁より内側に位置する薄板状の遮光部材を備えること、
を特徴とするセンサユニット。
【請求項4】
請求項3に記載のセンサユニットであって、
前記遮光部材は、前記固定部材の光線入射側に配設されていること、
を特徴とするセンサユニット。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のセンサユニットを備えるカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−12951(P2013−12951A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−144843(P2011−144843)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】